JPH09183856A - 吸水性樹脂並びに吸収性材料およびその製造方法 - Google Patents
吸水性樹脂並びに吸収性材料およびその製造方法Info
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- JPH09183856A JPH09183856A JP28712496A JP28712496A JPH09183856A JP H09183856 A JPH09183856 A JP H09183856A JP 28712496 A JP28712496 A JP 28712496A JP 28712496 A JP28712496 A JP 28712496A JP H09183856 A JPH09183856 A JP H09183856A
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Abstract
性や保形性に優れた吸収性材料を提供する。また、製造
工程を簡略化することによって生産性を向上させ、これ
により、吸収性材料を安価に製造することができる製造
方法を提供する。 【解決手段】 親水性架橋重合体の含水ゲルを加圧(圧
延)しながら水分を減少させる。ドライヤードラム1に
おける加圧ローラ2の上流側に、例えば、架橋ポリ(メ
タ)アクリル酸(塩)を含む含水ゲル、グリセリン(多
価アルコール)、およびポリエステル繊維(成形補助材
料)等からなる含水ゲル組成物10をフィードする。す
ると、含水ゲル組成物10は、加圧ローラ2によって加
圧(圧延)・加熱され、シート11とされる。これによ
り、少なくとも片面が平滑なシート状の吸収性材料が得
られる。
Description
(使い捨てオムツ)や生理用ナプキン、いわゆる失禁パ
ッド等の衛生材料、結露吸水シート、農園芸用保水材、
土木用止水材、メディカルシーツ等の医療材料、食品用
鮮度保持材、食品用ドリップ吸収材等の種々の用途に好
適に用いられる吸水性樹脂並びに吸収性材料およびその
製造方法に関するものである。
ン、いわゆる失禁パッド等の衛生材料には、その構成材
として、体液を吸収させることを目的とする吸収性材料
が幅広く利用されている。一般に、上記の吸収性材料
は、粉末状や粒子状の吸水性樹脂を紙等で挟持した後、
該紙等にエンボス加工等の加工処理を施すか、若しく
は、吸水性樹脂とパルプ等とを混合してシートやフィル
ム等を作成した後、該シート等にエンボス加工等の加工
処理を施すことにより製造される。また、上記加工処理
の代わりに、熱可塑性樹脂等を用いて吸水性樹脂を基材
に封入することも行われている。
して吸収性材料を製造する方法として、例えば、特開昭
53-141357号公報、米国特許第 4,066,583号には、乾燥
した粉末状の吸水性樹脂と多価アルコールとを混合して
なる混合物を、基材であるフッ素樹脂シートに挟持した
後、該シートを加圧する方法が開示されている。また、
特開平3-174414号公報、米国特許第 5,145,906号には、
ポリアクリル酸(塩)および多糖類等からなる乾燥した
粉末状の吸水性樹脂を用いた吸収性材料、並びに、吸収
性物品である紙オムツが開示されている。
第 4,826,880号には、乾燥した粉末状の吸水性樹脂に、
総重量の20重量%〜80重量%となるように水性液を添加
して水化物を形成し、この水化物を例えば押し出しや散
布により基材に固定する方法が開示されている。また、
米国特許第 5,428,076号には、乾燥した粉末状の吸水性
樹脂を基材に固定し、シート化する方法が開示されてい
る。
開昭 53-141357号公報、米国特許第 4,066,583号、特開
平3-174414号公報、米国特許第 5,145,906号に記載の製
造方法では、重合反応によって得られる含水ゲルを乾燥
して粉砕し、ふるい分けして粉末状の吸水性樹脂を一旦
製造した後、該吸水性樹脂を基材と混合する等してシー
ト状やフィルム状に成形している。従って、吸水性樹脂
を粉末状にする際に粉塵が発生するので、取り扱いが困
難であると共に、作業環境が劣悪となる。しかも、吸水
性樹脂の収率、ひいては最終的に得られる成形品の収率
の低下の問題が生じる。また、吸収性材料を製造する製
造工程が煩雑であり、吸収性材料を安価に製造すること
ができないという問題点も有している。
性樹脂粒子同士のゲルブロッキングを防止するために、
繊維状マトリックス中に配合する吸水性樹脂粒子の量を
比較的少なくしなければならない。従って、吸水性樹脂
の含有量が比較的多い吸収性材料を製造することが困難
となっている。
収性材料は、柔軟性(フレキシビリティ)や強度に乏し
い。このため、該吸収性材料をロール等に巻き取った
り、張力(テンション)を加えることが困難であるの
で、吸収性材料を連続的に製造することができない。さ
らに、上記の吸収性材料を用いて紙オムツ等の衛生材料
(吸収性物品)を製造すると、得られる衛生材料の肌触
り(いわゆるソフト感や使い心地)が不良となるという
問題点も有している。
4,826,880号、米国特許第 5,428,076号に記載の方法
も、乾燥した粉末状の吸水性樹脂を一旦得た後、シート
化するため、シート状態を保持するための不織布等の基
材が別途必要であると共に、基材と吸水性樹脂粉末との
複合化工程が煩雑となる。また、シート化中に粉塵が発
生するという問題点も有している。しかも、得られた吸
収性材料は、シートの柔軟性が不充分であり、吸水速度
や加圧下の吸収倍率も小さく、シートの保形性から、単
位面積当たりの吸水性樹脂重量が少なくなり、吸水特性
が不充分になり易い。
られた吸収性材料は、何れも、吸水速度や加圧下の吸収
倍率等の各種吸収特性や保形性が充分であるとは言い難
い。このため、各種吸収特性や保形性、柔軟性、強度等
にさらに優れる吸収性材料が嘱望されている。
たものであり、その主たる目的は、吸収速度や加圧下の
吸収倍率等の各種吸収特性や保形性に優れた吸水性樹脂
並びに吸収性材料を提供することにある。また、製造工
程を簡略化することによって生産性を向上させ、これに
より、吸収性材料を安価に製造することができる吸収性
材料の製造方法を提供することにある。
的を達成すべく、吸水性樹脂並びに吸収性材料およびそ
の製造方法について鋭意検討した結果、親水性架橋重合
体の含水ゲルを加圧しながら水分を減少させることによ
り、吸収性材料を安価に製造することができることを見
い出すと共に、得られる吸収性材料が、吸水により異方
性を有するように膨潤する吸水性樹脂を含み、吸収速度
や加圧下の吸収倍率等の各種吸収特性や保形性に優れる
ことを見いだして本発明を完成させるに至った。
は、上記の課題を解決するために、吸水により異方性を
有するように膨潤することを特徴としている。請求項2
記載の発明の吸水性樹脂は、上記の課題を解決するため
に、請求項1記載の吸水性樹脂において、圧縮比が2〜
1,000 の範囲内となるように圧縮されていることを特徴
としている。
の吸収倍率等の各種吸収特性や保形性に優れ、吸収性材
料に好適に用いられる吸水性樹脂を提供することができ
る。つまり、本発明にかかる吸水性樹脂としての親水性
架橋重合体粒子は、例えば、親水性架橋重合体の含水ゲ
ル粒子が加圧される際に、該含水ゲル粒子の三次元網目
構造から水性溶媒が脱離することで圧縮されている。従
って、該吸水性樹脂の三次元網目構造には圧縮による歪
みが生じている。このため、該吸水性樹脂は、内部に歪
みエネルギーを有し、圧縮前の状態に回復すべく、水と
接触すると水を素早く吸収して異方性を有するように膨
潤する。本発明において圧縮比は、上記吸水性樹脂の圧
縮の度合いを表す。そして、吸水速度や加圧下での吸収
倍率等の吸収特性の充分な向上効果を得るためには、上
記吸水性樹脂は、圧縮比が上記範囲内となるように圧縮
されていることが好ましい。このように、本発明の吸水
性樹脂は、圧縮により歪められた架橋構造に対して、圧
縮前の状態に回復しようとする力が働くことにより、吸
収速度や加圧下の吸収倍率等の各種吸収特性や保形性に
特に優れている。
の課題を解決するために、請求項1または2記載の吸水
性樹脂を含み、柔軟度1,000mgf以下のシート状に成形さ
れていることを特徴としている。
が吸収速度や加圧下の吸収倍率等の各種吸収特性や保形
性に特に優れることから、上記吸水性樹脂を含む吸収性
材料もまた、吸収速度や加圧下の吸収倍率等の各種吸収
特性や保形性に特に優れている。そして、上記吸収性材
料が多価アルコールを含む場合、柔軟性や強度、クッシ
ョン性等を向上させることができる。また、上記吸収性
材料が成形補助材料を含む場合には、該吸収性材料の保
形性がより一層良好となると共に、柔軟性や強度をより
一層向上させることができる。上記吸収性材料が柔軟度
1,000mgf以下のシート状に成形されていることで、該吸
収性材料は柔軟性に優れ、該吸収性材料を例えばオムツ
や生理用ナプキン等の衛生材料(吸収性物品)に用いた
場合、該衛生材料(吸収性物品)に、いわゆるソフト感
や良好な使い心地を付与することができる。
の課題を解決するために、請求項3記載の吸収性材料に
おいて、吸水により曲率を有するように膨潤することを
特徴としている。
が、圧縮前の状態に回復すべく異方性を有するように膨
潤することで、平面のシートであっても、吸水膨潤時に
曲率を有するようにカールする。このため、該吸収性材
料を、例えばオムツや生理用ナプキン等の衛生材料(吸
収性物品)に用いた場合、吸水時に該吸収性材料が体の
丸みに沿ってカーブを描くようにカールすることでボデ
ィーラインにフィットし、液モレを防止することができ
る。
法は、上記の課題を解決するために、親水性架橋重合体
の含水ゲルを加圧しながら水分を減少させることを特徴
としている。請求項6記載の発明の吸収性材料の製造方
法は、上記の課題を解決するために、請求項5記載の吸
収性材料の製造方法において、上記含水ゲルがさらに多
価アルコールを含むことを特徴としている。請求項7記
載の発明の吸収性材料の製造方法は、上記の課題を解決
するために、請求項5または6記載の吸収性材料の製造
方法において、上記含水ゲル中の水分量が30重量%〜90
重量%の範囲内であることを特徴としている。請求項8
記載の発明の吸収性材料の製造方法は、上記の課題を解
決するために、請求項5、6、または7記載の吸収性材
料の製造方法において、上記含水ゲルを圧延してシート
状にすると共に、該シートの第1面と第2面とで温度差
が生じるように加圧と同時に加熱することを特徴として
いる。
水性樹脂を含み、吸収速度や加圧下の吸収倍率等の各種
吸収特性や保形性に特に優れる吸収性材料を提供するこ
とができる。また、上記親水性架橋重合体の含水ゲルが
さらに多価アルコールを含むことで、シート状に成形し
易く、含水ゲルから直接シート状の吸収性材料を得るこ
とができると共に、柔軟性や強度、クッション性等に優
れる吸収性材料を得ることができる。また、表面架橋剤
を併用したり、上記親水性架橋重合体の含水ゲル中の水
分量や可溶成分量、親水性架橋重合体の主鎖の種類、含
水ゲルの平均粒子径や乾燥平均粒子径等を特定すること
で、より一層、形状記憶力を向上させることができる。
重合体の含水ゲル、つまり、吸水性樹脂の含水ゲルを一
旦粉末状にすることなく、該親水性架橋重合体が固定さ
れた吸収性材料を製造することができる。従って、乾燥
して粉砕し、ふるい分けする等の各種工程が不要となる
ので、粉塵が発生することがなく、取り扱いが容易とな
り、作業環境が改善されると共に、製造工程が簡略化さ
れ、生産性を向上させることができる。これにより、吸
収性材料を安価にかつ簡単に製造することができる。そ
して、上記の方法によれば、親水性架橋重合体、即ち、
吸水性樹脂の含有量が従来よりも多い吸収性材料を製造
することができる。
収性材料に柔軟性や強度を付与することができると共
に、含水ゲルを圧延してシート状にするので、該吸収性
材料をロール等に巻き取ったり、張力を加えることがで
きる。これにより、吸収性材料を連続的に製造すること
ができる。
する際に、シートの第1面と第2面とで温度差が生じる
ように加圧と同時に加熱することで、シートの第1面と
第2面とで前記吸水性樹脂の架橋構造の歪みの程度に差
が生じる。このため、吸水、膨潤時に、シートの第1面
と第2面とで吸水性樹脂の復元力が異なり、該吸収性材
料は、低湿域を内側として、曲率を有するようにカール
しながら膨潤する。従って、上記の構成によれば、該吸
収性材料を、例えばオムツや生理用ナプキン等の衛生材
料(吸収性物品)に用いた場合、ボディーラインにフィ
ットし、液モレを防止することができる。
かかる吸収性材料は、歪められた架橋構造を有し、吸水
により異方性を有するように膨潤(異方膨潤)する吸水
性樹脂(例えば親水性架橋重合体粒子)を含むことを特
徴としている。該吸収性材料は、例えば、親水性架橋重
合体の含水ゲルを加圧しながら水分を減少させることに
よって得ることができる。本発明において、親水性架橋
重合体の含水ゲルとは、親水性架橋重合体が水等の水性
溶媒を吸収することによって膨潤した状態を示す。従っ
て、含水ゲルの固形分とは、含水ゲル中の親水性架橋重
合体の量(含有量)を示す。また、吸収性材料の含水率
とは、該吸収性材料に含まれる上記水性溶媒、親水性架
橋重合体、および多価アルコールの合計量に対する該水
性溶媒の割合を示す。そして、吸収性材料が成形補助材
料やその他の構成材を含む場合には、上記の含水率を算
出する際に、これら成形補助材料やその他の構成材の量
を考慮に入れない。
定方法、並びに、吸収速度の測定方法については、実施
例にて詳述する。尚、上記の如く定義される含水率は理
論上の値であり、実施例にて測定される含水率は実測値
である。しかしながら、これら両値には殆ど差が無く、
従って、実測値を上記の如く定義される含水率であると
実質上、見なすことができる。
ば、エチレン性不飽和単量体を含む単量体成分を、水性
溶媒を溶媒として用いて重合反応させることにより、容
易に得ることができる。尚、水性溶媒としては水がより
好ましいが、特に限定されるものではない。また、親水
性架橋重合体の含水ゲルを得る方法は、特に限定される
ものではない。
を有する化合物が好ましい。エチレン性不飽和単量体と
しては、具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸、β
−アクリロイルオキシプロピオン酸、マレイン酸、無水
マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等の不
飽和カルボン酸またはこれらの中和物;2−(メタ)ア
クリロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイ
ルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、ス
チレンスルホン酸等のアニオン性単量体またはこれらの
塩;(メタ)アクリルアミド、N−置換(メタ)アクリ
ルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メ
トキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の
ノニオン性の親水基を有する単量体;N,N−ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル
アミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のアミノ基
を有する単量体またはこれらの四級塩;等が挙げられ
る。これらエチレン性不飽和単量体は、単独で用いても
よく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
るべき各種吸収特性を考慮すると、上記例示のエチレン
性不飽和単量体のうち、(メタ)アクリル酸およびその
中和物(以下、(メタ)アクリル酸(塩)と記す)、2
−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸(塩)、2−
(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸(塩)、(メタ)アクリルアミド、メトキシポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、および、N,N
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびそ
の四級塩、からなる群より選ばれる少なくとも一種類以
上の化合物がより好ましく、(メタ)アクリル酸(塩)
を含む少なくとも一種類以上の化合物がさらに好まし
い。特に、エチレン性不飽和単量体が(メタ)アクリル
酸(塩)を含んでなる場合には、該(メタ)アクリル酸
の0モル%〜90モル%が塩基性物質で中和されているこ
とが最も好ましい。さらに、(メタ)アクリル酸の中和
率が50モル%以下である場合には、単量体成分を重合反
応させた後、該重合物を含水ゲルの状態で、塩基性物質
で中和することが好ましい。つまり、親水性架橋重合体
は、架橋ポリ(メタ)アクリル酸(塩)を含むことがよ
り好ましい。
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム、アンモニア、エタノールアミン等が
挙げられるが、特に限定されるものではない。
重合体の親水性を実質的に阻害しない程度に、エチレン
性不飽和単量体と共重合可能な他の単量体(以下、共重
合体と称する)を含んでいてもよい。上記の共重合体と
しては、具体的には、例えば、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類;酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル等の疎水性単量体;等が挙げ
られる。これら共重合体は、単独で用いてもよく、ま
た、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
合反応させることにより、本発明にかかる親水性架橋重
合体の含水ゲルが得られる。上記重合反応における重合
開始時には、例えば、重合開始剤、或いは、放射線や電
子線、紫外線、電磁線等の活性エネルギー線等を用いる
ことができる。上記の重合開始剤としては、具体的に
は、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過
硫酸ナトリウム、過酸化水素等の無機過酸化物;t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、過酸化ベンゾイル、クメ
ンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物;2,2’
−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジ
ン)またはその塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)またはその塩、4,4’−アゾビス−4−シ
アノ吉草酸等のアゾ化合物;等のラジカル重合開始剤が
挙げられる。これら重合開始剤は、一括添加または分割
添加され、単独で用いてもよく、また、二種類以上を併
用してもよい。また、重合開始剤として過酸化物を用い
る場合には、例えば、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、L−アス
コルビン酸等の還元剤を併用してレドックス重合を行っ
ても良い。
に対して 0.001重量%〜5重量%の範囲内が好ましく、
0.01重量%〜1重量%の範囲内がより好ましい。重合開
始剤の使用量が 0.001重量%よりも少ない場合には、重
合開始剤を用いる効果が乏しいので好ましくない。ま
た、重合開始剤を5重量%を超えて使用しても、上記の
範囲内で使用した場合と比較して、さらなる効果が期待
できず、しかも、得られる親水性架橋重合体の平均分子
量が低下し、形状記憶が不充分となるので好ましくな
い。尚、単量体成分の重合方法は、特に限定されるもの
ではない。
吸収特性を備えることができるように、複数の重合性不
飽和基および/または複数の反応性基を有する架橋剤と
反応または共重合させることにより、その内部が架橋さ
れていることが好ましい。即ち、親水性架橋重合体は、
三次元の網目構造を備えていることで形状記憶が達成さ
れる。上記親水性架橋重合体は、架橋剤を必要としない
自己架橋型であってもよいが、架橋剤を用いる方が好ま
しい。
ン性不飽和単量体またはその重合体と反応可能な化合物
であればよく、特に限定されるものではない。架橋剤と
しては、具体的には、例えば、テトラアリロキシエタ
ン、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、
(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリルアミ
ン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレ
ート、グリシジル(メタ)アクリレート、(ポリ)エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、(ポリ)グリ
セリン、プロピレングリコール、ジエタノールアミン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、(ポ
リ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポ
リ)グリセロールポリグリシジルエーテル、エピクロル
ヒドリン、エチレンジアミン、ポリエチレンイミン、
(ポリ)塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化カ
ルシウム、硫酸マグネシウム等が挙げられる。これら架
橋剤は、その反応性を考慮して、重合時または重合後
に、単独で用いてもよく、また、二種類以上を併用して
もよい。上記例示の架橋剤のうち、複数の重合性基を有
する架橋剤を用いること、中でも、トリアリルアミン、
テトラアリロキシエタン、N,N’−メチレンビス(メ
タ)アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、および、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる少
なくとも一種の架橋剤を単量体成分と混合して用いるこ
とがより好ましい。
して 0.001モル%〜2モル%の範囲内が好ましく、0.01
モル%〜1モル%の範囲内がより好ましい。架橋剤の使
用量が 0.001モル%よりも少ない場合、含水ゲルが圧縮
時に潰れてしまい、所望の吸収特性を備えることができ
なくなる場合がある。一方、架橋剤の使用量が2モル%
よりも多い場合には、含水ゲルの圧縮が困難であり、得
られる吸収性材料が所望の吸収特性を備えることができ
なくなるので好ましくない。
ン、セルロース、キチン、ポリビニルアルコール、ポリ
アクリル酸(塩)やその架橋体、ポリエチレングリコー
ル等の親水性高分子の存在下で重合反応させてもよい。
これにより、単量体成分の重合反応と並行して、グラフ
ト結合やコンプレックスを形成する反応が進行する。つ
まり、単量体成分の重合物と親水性高分子との間でグラ
フト結合やコンプレックスが形成された親水性架橋重合
体を得ることができる。
定されるものではなく、水溶液重合法や逆相懸濁重合法
等の公知の各種重合方法を採用することができる。上記
の水溶液重合法としては、例えば、所定の型枠の中に単
量体成分の水溶液を入れて重合させる方法;所定の形状
を有する攪拌翼を備えたニーダー等の混合機を重合装置
として用いて単量体成分の水溶液を重合させると共に、
生成する親水性架橋重合体の含水ゲルを該攪拌翼の剪断
力で細分化する方法;等が挙げられる。これら方法のう
ち、後者の方法が、重合反応が終了した時点で、粒子状
の含水ゲルが得られるのでより好ましい。
水ゲルが塊状である場合には、該含水ゲルを所定の粒子
径を有する粒子状に解砕することがより好ましい。含水
ゲルを粒子状に解砕する解砕方法は、特に限定されるも
のではなく、例えば、含水ゲルに剪断力を加える方法等
の公知の各種解砕方法を採用することができる。含水ゲ
ルに剪断力を加えるのに好適な装置としては、具体的に
は、例えば、ミートチョッパー等のスクリュー型押出
機;各種カッター;(機械加圧)ニーダー、インターナ
ルミキサー、バンバリーミキサー等のニーダー等が挙げ
られるが、特に限定されるものではない。
えば、単量体成分の水溶液を分散剤の存在下で疎水性有
機溶媒に懸濁させて重合させる方法等が挙げられる。逆
相懸濁重合法を採用することにより、重合反応が終了し
た時点で、解砕することなく、球状(粒子状)の含水ゲ
ルが得られる。
ことによって膨潤し、該親水性架橋重合体と水性溶媒と
の合計量に対する該水性溶媒の割合(以下、水分量と称
する)が約30重量%以上になると、ゲル状態となる。つ
まり、本発明にかかる親水性架橋重合体の含水ゲルは、
その水分量が約30重量%以上、好ましくは30重量%〜90
重量%の範囲内、より好ましくは40重量%〜80重量%の
範囲内である。これらの水分量は、重合前の単量体濃度
で調整してもよいし、重合後、必要により、乾燥ないし
水性溶媒の後添加を行うことによって調整してもよい。
には、親水性架橋重合体がゲル状態とならないので、該
親水性架橋重合体を圧延することが困難となる。つま
り、親水性架橋重合体(含水ゲル)が剛直で、該親水性
架橋重合体を圧延する場合に、吸水性樹脂、即ち、親水
性架橋重合体粒子一粒一粒を、歪みをもたせた偏平な状
態になるまで充分に圧縮することが困難となる。
は、含水ゲルの取り扱い性が低下すると共に、該含水ゲ
ルを圧延することが困難となる。この場合には、該含水
ゲルのゲル強度が不足し、該含水ゲルが水分を失って圧
縮される際に、吸水性樹脂としての親水性架橋重合体粒
子が歪まず、単に潰れてしまうので、上記吸水性樹脂
を、吸水により元の形状に回復させることができなくな
る虞れがある。つまり、形状記憶が困難となる。従っ
て、所望する吸収速度や加圧下の吸収倍率等が得られな
くなる場合があるので好ましくない。尚、本願において
形状記憶とは、吸水性樹脂としての親水性架橋重合体粒
子が歪んだ状態で固定され、吸水による膨潤時には、非
相似形に膨潤して加圧(圧縮)前の形状に戻る状態を示
す。上記吸水性樹脂が非相似形に膨潤(異方膨潤)する
ことは、圧縮後の吸水性樹脂の形状と、吸水、膨潤後の
該吸水性樹脂の形状を比較すれば、一目瞭然である。
等の体液;肉や魚、野菜、果物等の食品から滲み出るド
リップ(汁);等の水性液体をさらに吸収することがで
きる。つまり、含水ゲルは、水性液体と接触すると、該
水性液体を吸収して膨潤し、さらなる体積膨張を引き起
こす。含水ゲルは、自重(含水ゲルの重量)の少なくと
も3倍重量以上の水性液体を吸収する能力を備えている
ことが望ましい。
い。該粒子、つまり、吸水時の吸水性樹脂の形状は、特
に限定されるものではなく、例えば、立方体状、多面体
状、球状、円板状、角板状、棒状、針状、繊維状、薄片
(フレーク)状、或いは、不定形状(不規則な形状)等
の種々の形状を有することができる。さらに、上記含水
ゲルは、一次粒子であってもよく、また、一次粒子が凝
集した凝集体(二次粒子)であってもよい。これら形状
のうち、粉砕工程を経て得られた、粒子径が不揃いな不
定形状、または、逆相懸濁重合で得られた球状が好まし
い。
布を有していてもよいが、所定範囲の粒度分布、およ
び、所定の平均粒子径を有していることが好ましい。そ
して、含水ゲルは、該含水ゲルを乾燥させたときの平均
粒子径、即ち、親水性架橋重合体の平均粒子径(以下、
乾燥平均粒子径と称する)が、50μm〜 2,000μmの範
囲内、より好ましくは60μm〜 1,500μmの範囲内、特
に好ましくは80μm〜 1,000μmの範囲内、最も好まし
くは 100μm〜 600μmの範囲内となるような平均粒子
径を有していることがより望ましい。
品にいわゆるソフト感や良好な使い心地、風合いを付与
することができるように、粒子径が5mm以上の粒子を実
質的に含んでいないことが好ましく、さらに、粒子径が
3mm以上の粒子を実質的に含んでいないことがより好ま
しい。乾燥平均粒子径が 2,000μmを超える含水ゲル
は、風合いや表面の滑らかさに欠ける上、該含水ゲルの
単位重量当たりの表面積が比較的小さくなる。従って、
得られる吸収性材料の吸収速度が小さくなるので好まし
くない。乾燥平均粒子径が50μmよりも小さい含水ゲル
は、該含水ゲルの取り扱い性や通液性が低下するので好
ましくない。
した後、以下の方法で換算することにより求めることが
できる。即ち、先ず、所定の大きさのビーカ(容器)を
マグネチック・スターラ上に載置し、該ビーカに、塩化
ナトリウムの20重量%水溶液1,200gを入れる。次に、
該水溶液に、粒子径の測定を所望する固形分α重量%の
含水ゲル25gを投入した後、ビーカ内の回転子を 300 r
pmで回転させることにより、含水ゲルを分散させる。60
分間攪拌した後、該分散液を、目開きの細かさの順に積
み上げた6つのふるい上(つまり、最上段のふるい上)
に注ぐ。上記6つのふるいの目開きrn は、下から順
に、r1 = 0.075mm、r2 =0.30mm、r3=0.60mm、r
4 =0.85mm、r5 = 2.0mm、r6 = 9.5mmとする。さら
に、最上段のふるい上に、塩化ナトリウムの20重量%水
溶液 6,000gをゆっくりと均一に注ぐ。これにより、含
水ゲルを分級する。
ゲルを充分に水切りした後、該含水ゲルの重量をそれぞ
れ測定する。そして、各含水ゲルの重量の和、つまり、
分級・水切りされた含水ゲルの総重量をW(g)とす
る。そして、次式、 Rn =〔(α/100 )・(25/W)〕1/3 ×rn に従って、上記の目開きrn を、乾燥させた含水ゲルを
分級したと仮定した場合に相当する目開きRn (mm)に
換算する。また、各ふるい上に残った含水ゲルの重量
の、総重量Wに対する割合(重量%)をそれぞれ算出す
る。
n と、各目開きRn (つまり、R1 、R2 、R3 、
R4 、R5 、R6 )の換算に用いた目開きrn を有する
ふるい上に残った含水ゲルの割合とをプロットする。そ
して、該プロットによって得られるグラフから、総重量
Wに対する含水ゲルの重量の割合が50重量%となる目開
きRを読み取り、この値を乾燥させた含水ゲルの平均粒
子径(mm)とする。これにより、上記の乾燥平均粒子径
が求められる。
重量%以下、好ましくは 0.1重量%〜20重量%の範囲
内、さらに好ましくは1重量%〜15重量%の範囲内で含
んでいることが好ましい。上記水可溶成分の含有量が20
重量%を越えると、該含水ゲルのゲル強度が不充分とな
るので好ましくない。また、上記水可溶成分の含有量が
0.1重量%未満では、吸収倍率や吸収速度が不充分とな
る場合がある。
9.99%の範囲内であることが好ましい。上記含水ゲルの
重合率が90%未満であれば、水分を減少させる際に物性
の低下を招くと共に、上記形状記憶が困難となる虞れが
ある。
溶成分量、親水性架橋重合体の主鎖の種類、含水ゲルの
平均粒子径や乾燥平均粒子径等を特定することで、より
一層、形状記憶力を向上させることができる。
上記の含水ゲルが、さらに多価アルコールを含んでいる
ことが好ましい。上記の多価アルコールとしては、具体
的には、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリ
セリン、2−ブテン−1,4−ジオール、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、
1,2−シクロヘキサノール、トリメチロールプロパ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ポリ
オキシプロピレン、オキシエチレン−オキシプロピレン
・ブロック共重合体、ペンタエリスリトール、ソルビト
ール、ポリビニルアルコール、グルコース、マンニッ
ト、ショ糖、ブドウ糖等が挙げられるが、特に限定され
るものではない。これら多価アルコールは、単独で用い
てもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよ
い。上記例示の多価アルコールのうち、グリセリンが特
に好ましい。
むことで、シート状に成形し易く、また、柔軟性や強
度、クッション性に優れた吸収性材料を得ることができ
る。しかも、該吸収性材料が水と接触した場合に、吸水
性樹脂、つまり、親水性架橋重合体粒子が、加圧前の形
状に復元し易くなる。つまり、上記形状記憶力を向上さ
せることができる。
の合計量(以下、単に合計量と称する)に対する該多価
アルコールの割合は、 0.1重量%〜80重量%の範囲内が
好ましく、1重量%〜60重量%の範囲内がより好まし
く、5重量%〜30重量%の範囲内がさらに好ましい。多
価アルコールを上記の範囲内で用いることにより、シー
ト状に成形し易く、しかも、含水ゲルが解砕され易くな
ると共に、吸収性材料の柔軟性や強度(引張強度、引裂
強度等)が向上する。合計量に対する多価アルコールの
割合が 0.1重量%よりも少ない場合には、該多価アルコ
ールを用いることによる効果が乏しく、吸収性材料に柔
軟性や強度を付与することができないので好ましくな
い。一方、上記合計量に対する多価アルコールの割合が
80重量%よりも多い場合には、該多価アルコールの使用
量が多くなり過ぎ、吸収性材料がべたつくと共に、該吸
収性材料の各種吸収特性が低下するので好ましくない。
尚、含水ゲルと多価アルコールとの混合方法、つまり、
含水ゲルと多価アルコールとの混合物(以下、単に混合
物と記す)の調製方法は、特に限定されるものではな
い。
に、表面架橋剤を添加することにより、親水性架橋重合
体に表面架橋(二次架橋)を導入してもよい。上記の表
面架橋剤は、複数の反応性基を有し、親水性架橋重合体
が有するカルボキシル基等の官能基と反応する化合物で
あればよく、一般に該用途に用いられる公知の表面架橋
剤を採用することができる。
例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,
3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ポリ
プロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、
2−ブテン−1,4−ジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,2−
シクロヘキサノール、トリメチロールプロパン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、ポリオキシプロ
ピレン、オキシエチレン−オキシプロピレン・ブロック
共重合体、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ポリ
ビニルアルコール、グルコース、マンニット、ショ糖、
ブドウ糖等の多価アルコール;エチレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジ
グリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロー
ルポリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル等の多価エポキシ化合物;エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミ
ン、ポリエチレンイミン等の多価アミン化合物;2,4
−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート等の多価イソシアネート化合物;1,2−エチ
レンビスオキサゾリン等の多価オキサゾリン化合物;
1,3−ジオキソラン−2−オン、4−メチル−1,3
−ジオキソラン−2−オン、4,5−ジメチル−1,3
−ジオキソラン−2−オン、4,4−ジメチル−1,3
−ジオキソラン−2−オン、4−エチル−1,3−ジオ
キソラン−2−オン、4−ヒドロキシメチル−1,3−
ジオキソラン−2−オン、1,3−ジオキサン−2−オ
ン、4−メチル−1,3−ジオキサン−2−オン、4,
6−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−オン、1,3
−ジオキソパン−2−オン等のアルキレンカーボネート
化合物;エピクロロヒドリン、エピブロムヒドリン、α
−メチルエピクロロヒドリン等のハロエポキシ化合物;
亜鉛、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、
ジルコニウム等の多価金属の水酸化物や塩化物等の多価
金属化合物;等が挙げられるが、特に限定されるもので
はない。これら表面架橋剤は、単独で用いてもよく、ま
た、二種類以上を併用してもよい。これら表面架橋剤の
なかでも、多価エポキシ化合物が好ましい。
橋重合体に表面架橋を導入することにより、形状記憶力
や吸収性材料の加圧下の吸収倍率がより一層向上する。
また、水性液体を吸収する際の該水性液体の拡散性およ
び通液性等の各種吸収特性が向上する。さらに、水性液
体に接触したときに該水性液体に溶出する成分、即ち、
いわゆる水可溶成分の量を低減することができる。
橋剤の種類や組み合わせ、所望する表面架橋の度合い等
に応じて適宜設定すればよく、特に限定されるものでは
ないが、0〜10重量%の範囲内、好ましくは 0.001重量
%〜5重量%の範囲内、さらに好ましくは0.01重量%〜
1重量%の範囲内である。
架橋剤との混合方法は、特に限定されるものではない。
上記含水ゲルを加圧する際に加熱することにより、親水
性架橋重合体と表面架橋剤との架橋反応をさらに進行さ
せることができる。
は、必要に応じて、成形補助材料を用いることができ
る。つまり、吸収性材料は、含水ゲルおよび多価アルコ
ールの他に、成形補助材料を必要に応じて含んでいても
よい。該成形補助材料としては、例えば、界面活性剤、
繊維、水に対して不溶な各種微粒子等が挙げられる。こ
れら成形補助材料は、単独で用いてもよく、また、二種
類以上を併用してもよい。吸収性材料をシート状に形成
する場合には、該吸収性材料が繊維を含むことが好まし
い。
面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性
剤、および、両性イオン界面活性剤等が挙げられる。ア
ニオン系界面活性剤としては、具体的には、例えば、オ
レイン酸ナトリウムやヒマシ油カリ等の脂肪酸塩、ラウ
リル硫酸ナトリウムやラウリル硫酸アンモニウム等のア
ルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル
ナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エ
ステル塩等が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。ノニオン系界面活性剤としては、具体的には、例え
ば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン、オキシエチレン−オキシプロ
ピレン・ブロック共重合体等が挙げられるが、特に限定
されるものではない。カチオン系界面活性剤としては、
具体的には、例えば、ラウリルアミンアセテートやステ
アリルアミンアセテート等のアルキルアミン塩、ラウリ
ルトリメチルアンモニウムクロライドやステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド等の四級アンモニウム塩
等が挙げられるが、特に限定されるものではない。両性
イオン界面活性剤としては、具体的には、例えば、ラウ
リルジメチルアミンオキサイド等が挙げられるが、特に
限定されるものではない。これら界面活性剤は、単独で
用いてもよく、また、二種類以上を併用してもよい。界
面活性剤を用いることにより、上記混合物をシート状に
より一層容易に圧延することができる。
であってもよい。繊維としては、例えば、パルプ等の木
材繊維、麻等の天然繊維、ポリエステル等の合成繊維、
ガラス繊維等の無機繊維等が挙げられるが、その材質
は、特に限定されるものではない。また、ポリエステル
としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等が挙げられる。これら繊維は、単独で用いてもよ
く、また、二種類以上を併用してもよい。これら繊維の
なかでも、合成繊維、特に疎水性の合成繊維が好まし
い。また、これら繊維からなる紙(和紙)、糸、織布、
不織布等を用いることもできる。繊維を用いることによ
り、得られる吸収性材料の吸収速度をより一層大きくす
ることができると共に、保形性をより一層向上させるこ
とができる。また、吸収性材料をシート状に形成する場
合には、その厚みをより一層薄くする(例えば、数mm程
度)ことができる。尚、含水ゲル或いは混合物と繊維と
を混練機を用いて混練する場合には、混練機の攪拌翼に
繊維が絡まないように、長さ2mm〜50mm、好ましくは10
mm〜40mm、より好ましくは20mm〜30mm程度の短繊維を用
いる方が好ましい。
ば、雲母、パイロフィライト、カオリナイト、ハルサイ
ト、およびこれら無機物に類似した粘土鉱物;例えばア
エロジル200(商品名:日本アエロジル株式会社
製)、カープレックス#80(商品名:塩野義製薬株式
会社製)等の、平均粒子径が50μm以下のシリカ(二酸
化ケイ素);カーボンブラック、活性炭;等が挙げられ
る。これら微粒子は、単独で用いてもよく、また、二種
類以上を併用してもよい。
材料の種類や組み合わせ等に応じて適宜設定すればよ
く、特に限定されるものではないが、例えば、含水ゲル
の固形分(つまり、親水性架橋重合体) 100重量部に対
して、成形補助材料の合計量が0.01重量部〜 100重量部
の範囲内、好ましくは 0.1重量部〜50重量部の範囲内、
より好ましくは 0.1重量部〜30重量部の範囲内となるよ
うに設定すればよい。成形補助材料の使用量が 100重量
部を超える場合には、得られる吸収性材料が比較的硬く
なり易い。尚、含水ゲル或いは含水ゲルと多価アルコー
ルとの混合物と、成形補助材料との混合方法や混合条件
等は、特に限定されるものではない。
限定されるものではなく、公知の種々の方法を採用する
ことができる。また、加圧する際に用いられる加圧装置
としては、加圧しながら含水ゲルの水分(水性溶媒の
量)を減少(蒸発)させることができる装置が好適であ
り、さらに、圧延してシート状にすることができる装置
が最適である。上記の加圧装置としては、具体的には、
例えば、圧縮装置を併置したドラムドライヤー等が挙げ
られるが、特に限定されるものではない。上記含水ゲル
を加圧する際に、加圧と同時に含水ゲルの水分を減少さ
せて吸収性材料を圧縮成形することにより、加圧前の形
状を記憶した吸収性材料を得ることができる。
には、例えば、(i) 圧縮しながら室温以下で減圧して水
分を減少させる方法、(ii)加圧しながら親水性有機溶媒
に浸漬して水分を除去する方法、(iii) 加圧しながら加
熱する方法等が挙げられる。そのなかでも、(iii) の方
法が最も好ましい。
ば、熱源の加熱面と直接接触させることにより含水ゲ
ルの加熱を行う伝導伝熱型加熱方法、加熱空気や水蒸
気等による熱風伝熱型加熱方法、赤外線や遠赤外線等
による輻射伝熱型加熱方法、マイクロ波等による誘電
加熱等が適宜選択して用いられる。そのなかでも、加熱
プレートや加熱ドラム、加熱ローラー、加熱ベルト等を
用いた伝導伝熱型加熱方法が好ましく、吸収性材料に
おける加熱面、つまり、含水ゲルの加熱面を、プレー
ト、ドラム、ローラー、ベルト等を複数組み合わせて加
熱と同時に加圧する方法が特に好ましい。
ば加熱装置との接触面である加熱面(第1面)とその裏
面、つまり、第1面とは含水ゲルの厚み方向の反対面
(第2面)とで温度差が生じるように上記含水ゲルの加
熱面を、加熱と同時に加圧することにより、吸水性樹脂
の架橋構造に歪みの差を持たせてもよい。上記の方法で
シート状の吸収性材料を得る場合、吸水、膨潤時に、シ
ートの第1面(つまり、加熱面)と第2面(例えば、非
加熱面或いは低温面)とで吸水性樹脂の復元力(形状記
憶力)が異なることから、上記シート状の吸収性材料
を、低温域を内側として、曲率を有するようにカールさ
せることができる。上記シート状の吸収性材料は、例え
ば、生理食塩水を、親水性架橋重合体の重量の1倍〜50
倍、好ましくは2倍〜25倍、さらに好ましくは5倍〜20
倍吸収することで、その両端がカールする。この現象は
シートの大きさに拘らず起こるが、例えば、1cm〜10cm
四方のシートを吸水、膨潤させることにより、目視で容
易に確認することができる。
置したドラムドライヤーを用いた含水ゲル(含水ゲル組
成物)の加圧方法、つまり、圧延方法の一例について以
下に簡単に説明する。尚、含水ゲルの加圧方法は、圧縮
装置を併置したドラムドライヤーを用いた方法にのみ限
定されるものではない。
シングルドラムドライヤーであり、圧縮装置を併置した
ドラムドライヤー(シングルドラムドライヤー)は、図
1に示すように、ドライヤードラム1、圧縮装置として
の加圧ローラ2、スクレーパー3、および図示しない駆
動装置等を備えている。ドライヤードラム1は、ステン
レス等からなっており、例えば数 rpm以下の回転数で矢
印A方向に回転駆動するようになっている。また、ドラ
イヤードラム1には、該ドライヤードラム1表面を所定
温度に加熱することができる図示しない加熱装置が内蔵
されている。
おり、ドライヤードラム1表面との間に所定の間隔、つ
まり、隙間が形成されるように配設されている。また、
加圧ローラ2は、ドライヤードラム1の回転数に対応す
る所定の回転数で矢印B方向に回転駆動するようになっ
ている。そして、加圧ローラ2は、ドライヤードラム1
表面にフィードされた混合物としての含水ゲル組成物1
0(後述する)に対して、所定の圧力を加えることがで
きるようになっている。つまり、ドラムドライヤーは、
含水ゲル組成物10を加圧しながら含水ゲルの水分を減
少させるようになっている。
面に当接されており、該表面に貼着しているシート11
(後述する)を掻き取るようになっている。尚、ドライ
ヤードラム1表面および加圧ローラ2表面は、鏡面仕上
げがなされている。また、加圧ローラ2には、該加圧ロ
ーラ2表面を所定温度に加熱することができる加熱装置
が内蔵されていてもよい。
ラム1に併置した加圧ローラ2の上流側に、含水ゲル、
多価アルコール、および必要に応じて成形補助材料から
なる含水ゲル組成物10をフィードする。すると、該含
水ゲル組成物10は、ドライヤードラム1表面に付着し
た状態で、矢印A方向に搬送され、ドライヤードラム1
と加圧ローラ2との間の隙間に達する。
ラ2によって、その厚みが、加圧していない状態におけ
る厚みの15%以下、好ましくは10%以下、より好ましく
は5%以下となるように加圧(圧延)され、シート11
とされる。そして、該シート11は、ドライヤードラム
1表面に貼着した状態で矢印A方向に搬送されながら、
該ドライヤードラム1表面を介して上記の加熱装置によ
って加熱される。ドライヤードラム1表面の温度、つま
り、含水ゲル組成物10の加熱温度は、室温(常温)〜
300℃が好ましく、50℃〜 200℃がより好ましく、 100
℃〜 180℃がさらに好ましい。加熱温度が 300℃を超え
る場合には、親水性架橋重合体や多価アルコールの分解
等が生じるので好ましくない。シート11、つまり、含
水ゲルは、加熱されることにより、その水分(水性溶媒
の量)が減少する。尚、加熱されることにより、多価ア
ルコールの一部が蒸発してもよい。
る前の水性溶媒の量を基準として、好ましくは10重量%
〜90重量%の範囲内、より好ましくは40重量%〜80重量
%の範囲内とすればよいが、特に限定されるものではな
い。尚、含水ゲル組成物10を加熱しない場合、つま
り、ドライヤードラム1表面の温度が室温である場合に
は、減少率はほぼ0重量%である。水分減少が少ない場
合、形状記憶が困難であり、また、完全に水分を減少さ
せる場合(含水ゲルの水分量0%)、諸物性や柔軟性が
低下する虞れがある。
際には、形状記憶を可能とするために、含水ゲルを細分
化(破壊)しない程度に加圧することが好ましい。この
ためには、上記含水ゲルは、上述した粒径となるように
予め細分化されていることが好ましい。
に搬送された後、スクレーパー3によってドライヤード
ラム1表面から掻き取られる。掻き取られたシート1
1、即ち、吸収性材料は、必要に応じて図示しないロー
ル等に巻き取られる。尚、吸収性材料は、多価アルコー
ルを含むことで適度な柔軟性や強度を備えているので、
スクレーパー3によって掻き取られる際に、例えばほぼ
90°、更には 180°に曲げられても、折れることはな
い。また、吸収性材料に張力(テンション)を加えて、
シート11をドライヤードラム1表面から引き剥がすこ
ともできる。これにより、少なくとも片面が平滑なシー
ト状の吸収性材料が得られる。
圧しながらその水分を減少させることで得られる吸収性
材料の吸収速度や加圧下での吸収倍率を向上させること
ができる。一般的に、一旦、粉末状の吸収性材料を得た
後、この粉末状の吸収性材料を例えばシート状に成形し
た場合、得られる吸収性材料の加圧下での吸収倍率や吸
収速度は、成形前の吸収性材料と比較すると大幅に低下
する。このため、従来は、加圧下での吸収倍率や吸収速
度に優れる成形品としての吸収性材料を得ることが困難
であった。しかしながら、本発明によれば、例えば含水
ゲルから直接成形(シート化)することが可能であり、
従来になく高い値の成形品(例えばシート状の吸収性材
料)を得ることができる。
の吸収速度は、150 秒以下であり、表面架橋剤の併用や
上記含水ゲル中の水分量や可溶成分量、親水性架橋重合
体の主鎖の種類、含水ゲルの平均粒子径や乾燥平均粒子
径等を特定することで、好ましくは 100秒以下、より好
ましくは50秒以下、特に好ましくは30秒以下の高吸収速
度とすることができる。但し、上記吸水速度が1秒以
下、特に 0.5秒以下の場合、吸水速度が速すぎて液の拡
散が低下する虞れがあるので好ましくない。
性材料の吸収倍率、特に、加圧下の吸収倍率は、15 g/g
以上であり、表面架橋剤を併用したり、上記含水ゲル中
の水分量や可溶成分量、親水性架橋重合体の主鎖の種
類、含水ゲルの平均粒子径や乾燥平均粒子径等を特定す
ることで、好ましくは20 g/g以上、より好ましくは25 g
/g以上の高倍率とすることができる。
加圧し、該含水ゲルの水分を減少させることで、従来の
吸収性材料に比べて吸水速度並びに加圧下での吸収倍率
に特に優れる吸収性材料を得ることができる。
圧する際に、該含水ゲル粒子の三次元網目構造から水性
溶媒が脱離することで、この三次元網目構造に加圧によ
る歪みが生じる。このため、該含水ゲルを含む上記含水
ゲル組成物10を加圧することで、図2(a)に示すよ
うに、含水ゲル粒子、つまり、ゲル状の親水性架橋重合
体粒子としての吸水性樹脂30は、水分減少分、加圧方
向に大きく圧縮される一方、加圧方向に対して垂直な方
向に広がるように延伸される。
2以上、好ましくは5〜1000、より好ましくは10〜200
、さらに好ましくは15〜100 となるように、偏平に歪
んだ状態で圧縮、固定される。
0の圧縮方向の収縮比に対する、吸水性樹脂30の延伸
方向の膨張比の比で表される。上記圧縮比は、以下の方
法により測定することができる。ここでは、吸水性樹脂
30として、含水ゲルの一次粒子を用いるものとする。
る。次いで、加圧後の吸水性樹脂30の圧縮方向の厚み
D1 と延伸方向の平均長さ(直径)D2 とを例えばノギ
ス等を用いて0.01mm単位で測定する。そして、用いた吸
水性樹脂30の平均粒子径で加圧後の吸水性樹脂30の
圧縮方向の厚みD1 を割って収縮比Xを求める。同様
に、用いた吸水性樹脂30の平均粒子径で加圧後の吸水
性樹脂30の延伸方向の平均長さ(直径)D2 を割って
膨張比Yを求める。上記の操作を10個〜 100個の粒子に
ついて測定し、Y/Xの平均値をもって本発明の圧縮比
とする。
水性樹脂30が嵩高く、吸収性材料、ひいては該吸収性
材料を含む吸収性物品を小型化することが困難となるの
で好ましくない。また、上記圧縮比が2未満であれば、
吸水性樹脂30の歪みが小さくなることから、充分な吸
収速度の向上効果が得難い。また、圧縮比が 1,000を越
える場合、吸水性樹脂30の歪みが大きくなりすぎてそ
の形状が破壊され、吸水、膨張後に元の形状に復元する
ことが困難となる虞れがある。
(圧縮)によりその架橋構造が歪められることで偏平に
歪んだ状態で圧縮、固定(不動化)されている。このた
め、該吸水性樹脂30は内部に歪みエネルギーを有して
おり、水と接触すると、この歪みエネルギーが解放され
ることから、上記架橋構造の歪みに抗するように各座標
軸(x,y,z)の向きに異なる大きさの内部応力が生じる。
この結果、該吸水性樹脂30は、図2(b)に示すよう
に、加圧(圧縮)前の状態に復元すべく、水を素早く吸
収し、上記内部応力により異方性を有するように膨潤
(異方膨潤)する。
(b)に示すゲル状の初期状態から、加圧により、図2
(a)に示す圧縮状態に移行し、吸水、膨潤により、再
び図2(b)に示す加圧前の状態に復元する。該吸水性
樹脂30は、加圧前と吸水後とで同じ形状を有してい
る。
5,344号、同第 5,145,906号等では、親水性架橋重合体
の含水ゲルを乾燥し、更に、必要により粉砕することで
吸水性樹脂粉末を得る方法が開示されている。しかし、
含水ゲルを単に乾燥しただけでは等方向に収縮して乾燥
するため、吸水性樹脂は歪みをもつことなく乾燥され、
粉末となる。その結果、吸水、膨潤時には相似形に膨潤
する。
を減少させることで加圧によって歪んだ含水ゲルがその
まま歪んだ形で収縮するため形状記憶する。尚、形状記
憶には、吸水性樹脂30が架橋構造を有していること、
および、加圧前の状態がゲル状態にあることが必須であ
り、架橋構造を持たない重合体では形状記憶が不可能で
ある。
発明の吸収性材料は、上記吸水性樹脂30が、加圧前の
形状を記憶していることで、吸収速度や加圧下の吸収倍
率等の各種吸収特性や保形性に特に優れている。
吸収性材料の含水率は、80重量%以下が好ましく、5重
量%〜50重量%の範囲内がより好ましく、5重量%〜30
重量%の範囲内が特に好ましく、6重量%〜25重量%の
範囲内が最も好ましい。上記吸収性材料の含水率は、例
えば、含水ゲルを加圧しながら水分を減少させることで
調整されるが、加圧後、必要に応じて別途、水分を添加
したり乾燥を行って調整してもよい。また、本発明で
は、圧縮装置を併置したドラムドライヤーを用いて含水
ゲル組成物10を圧延してシート状にすることにより、
含水ゲル組成物10を連続的に処理することができる。
即ち、吸収性材料を連続的に製造することができる。
収性材料は柔軟性に優れ、例えば、ガーレー剛柔軟度法
にて測定された柔軟度は、1,000mgf以下、好ましくは50
0mgf以下、さらに好ましくは200mgf以下、特に好ましく
は100mgf以下である。このように、本発明にかかるシー
ト状の吸収性材料は、柔軟性に優れ、該吸収性材料を例
えばオムツや生理用ナプキン等の衛生材料(吸収性物
品)に用いた場合、該衛生材料(吸収性物品)に、いわ
ゆるソフト感や良好な使い心地を付与することができ
る。尚、柔軟度の測定方法については、実施例にて説明
する。
以上のように、含水ゲルを加圧(圧延)しながら水分を
減少させる方法である。本発明において、上記含水ゲル
は、さらに多価アルコールを含むことが好ましい。
含水ゲル、つまり、吸水性樹脂の含水ゲルを一旦粉末状
にすることなく、該親水性架橋重合体が固定された吸収
性材料を製造することができる。従って、乾燥して粉砕
し、ふるい分けする等の各種工程が不要となるので、粉
塵が発生することがなく、取り扱いが容易となり、作業
環境が改善されると共に、製造工程が簡略化され、生産
性を向上させることができる。これにより、不織布等の
固定化基材を用いなくても、気泡含有ゲルより直接、シ
ート状の吸収性材料を安価にかつ簡単に製造することが
できる。そして、上記の方法によれば、親水性架橋重合
体、即ち、吸水性樹脂の含有量が従来よりも多い吸収性
材料を製造することができる。
性材料に柔軟性や強度を付与することができると共に、
上記含水ゲル或いは含水ゲル組成物を圧延してシート状
にするので、該吸収性材料をロール等に巻き取ったり、
張力を加えることができる。これにより、吸収性材料を
連続的に製造することができる。
ートであっても、上記吸水性樹脂、つまり、親水性架橋
重合体粒子が、加圧前の形状を形状記憶していること
で、吸水膨潤時に、低温域を内側として、曲率を有する
ようにカールさせることができる。このため、該吸収性
材料を、例えばオムツや生理用ナプキン等の衛生材料
(吸収性物品)に用いた場合、吸水時に、該吸収性材料
が体の丸み(おしりの丸み等)に沿ってカーブを描くよ
うにカールしながら膨潤することでボディーラインにフ
ィットし、液モレを防止することができる。
材料は、吸水により異方性を有するように膨潤する吸水
性樹脂を含み、該吸水性樹脂が、圧縮前の状態に回復す
べく、水と接触すると素早く水を吸水することから、吸
収速度や加圧下の吸収倍率等の各種吸収特性や保形性に
特に優れている。該吸水性樹脂は、圧縮により歪められ
た架橋構造を有し、この架橋構造に対して圧縮前の状態
に回復しようとする力が働くことにより、吸水復元性を
示す。
以下であり、必要に応じて、多価アルコールや成形補助
材料をさらに含んでいる。また、上記の方法により得ら
れるシート状の吸収性材料は、その吸収速度が 150秒以
下であり、かつ、加圧下の吸収倍率が15 g/g以上であ
り、好ましくは20 g/g以上、より好ましくは25 g/g以
上、特に好ましくは30g/g 以上である。
ルから直接、吸収速度や加圧下の吸収倍率等の各種吸収
特性や保形性に優れ、かつ、柔軟性や強度に優れた吸収
性材料を得ることができる。そして、吸収性材料が多価
アルコールを含む場合には、該吸収性材料のクッション
性がより一層良好となると共に、形状記憶力が向上し、
吸収速度や加圧下の吸収倍率等の各種吸収特性や保形性
をより一層向上させることができる。さらに、吸収性材
料が成形補助材料を含む場合には、該吸収性材料の保形
性がより一層良好となると共に、柔軟性や強度をより一
層向上させることができる。
脂自身で保型してなる構成であることから、吸水性樹脂
をパルプや不織布等の基材に挟持ないし担持してなる従
来の吸収性材料と比較して、単位面積当たりの親水性架
橋重合体量、即ち、吸水性樹脂量を多くできる。このた
め、吸収速度や加圧下の吸収倍率を従来よりも向上させ
ることができる。つまり、本発明の製造方法により得ら
れる吸収性材料は、水や体液、ドリップ等の水性液体に
接触したときに、該水性液体を速やかに吸収することが
できる。
シート状に形成されている場合を例に挙げたが、該吸収
性材料の形状は、例えば、ブロック状、板状、フィルム
状等であってもよく、また、粉砕して粉末状にしてもよ
く、特に限定されるものではない。
・(II)(シート)の厚みは、0.01mm〜5mm、好ましくは
0.1mm 〜3mm、さらに好ましくは0.5mm 〜1mmであり、
前記圧縮比を調整することにより、容易に調整すること
ができる。そして、上記圧縮比は、例えば、時間、温
度、圧縮装置とドラムドライヤーとの間のクリアランス
等を調節することにより、容易に調整することができ
る。
合体の含水ゲルを加圧した後、一旦粉末状にしてからシ
ート化することによってシート状に形成されていてもよ
い。但し、取り扱い性や作業環境、生産性等の面から
は、上記含水ゲルが多価アルコールを含み、上記含水ゲ
ルを一旦粉末状にすることなく、直接シート化すること
が好ましい。
として、例えば、含水ゲルと多価アルコールとの混合物
と、成形補助材料としての繊維とが混合されてなる構成
を例に挙げたが、該吸収性材料の構成は、特に限定され
るものではない。吸収性材料の構成としては、混合物と
繊維とを混合した構成の他に、例えば、織布や不織布、
紙等のように、シート状に形成した複数の繊維間に混合
物を挟持した構成;混合物と繊維とを混合してシート状
に形成した後、複数の該シートでもってシート状に形成
した繊維を挟持した構成;混合物と繊維とを混合してシ
ート状に形成した後、該シートを、シート状に形成した
複数の繊維でもって挟持した構成;等が挙げられる。
吸収性材料を含んでなっている。つまり、吸収性材料
は、それ自体で、或いは、他の素材と組み合わせること
により、吸収性物品とされる。該吸収性物品の構成は、
特に限定されるものではないが、吸収性物品を例えば紙
オムツや生理用ナプキン、失禁パッド等の衛生材料とし
て供する場合には、上記構成のシート状の吸収性材料
を、透液性を有するシートと、不透液性を有するシート
とで挟持してなる構成、若しくは、シート状の吸収性材
料を、透液性を有する2枚のシートで挟持してなる構成
が好適である。吸収層としての吸収性材料は優れた吸収
特性を備えているので、例えば吸収性物品が紙オムツで
ある場合には、尿の漏れを防止することができると共
に、いわゆるドライ感を付与することができる。
過性シートと称する)は、水性液体を透過する性質を備
えた材料からなっている。液透過性シートの材料として
は、例えば、再生セルロース系不織布等の不織布、レー
ヨン等の合成繊維からなる織布、コットンカードウエブ
等のウエブ或いはマット;綿状パルプ、紙;ポリエチレ
ンやポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等から
なる多孔質の合成樹脂フィルム等が挙げられる。尚、液
透過性シートは、吸収性材料を収容することができる程
度の大きさを有する袋体状に形成されていてもよい。
不透過性シートと称する)は、水性液体を透過しない性
質を備えた材料からなっている。液不透過性シートの材
料としては、例えば、ポリアミド、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等からなる
合成樹脂フィルム;これら合成樹脂と不織布との複合材
からなるフィルム;上記合成樹脂と織布との複合材から
なるフィルム等が挙げられる。尚、液不透過性シート
は、蒸気を透過する性質を備えていてもよい。
ものではなく、例えば、上記の液不透過性シート、吸収
性材料および液透過性シートを互いに重ね合わせるだけ
でよい。また、必要に応じて、重ね合わせたシートを、
その周縁部で貼着固定したり、部分的に貼着固定した
り、或いは、スリットを入れたり、エンボス加工等の加
工処理を施してもよい。尚、シート状の吸収性材料の片
面に、液不透過性シートまたは液透過性シートを重ね合
わせることにより、吸収性物品を形成することもでき
る。さらに、例えば、液不透過性シート上または液透過
性シート上に含水ゲル或いは含水ゲル組成物を載置(塗
布)した後、該含水ゲル或いは含水ゲル組成物を加圧
(圧延)することにより、吸収性材料、即ち、吸収性物
品を製造することもできる。また、シート状の吸収性材
料を短冊状等に切断した後、セルロース繊維等と混合す
ることにより、吸収性物品を形成してもよい。
る吸収性物品の一例としての紙オムツについて以下に簡
単に説明する。尚、吸収性物品は、紙オムツにのみ限定
されるものではない。
性シートであるバックシート21、上記シート状の吸収
性材料22、および、液透過性シートであるトップシー
ト23等で構成されている。バックシート21並びにト
ップシート23は、所定形状に形成されている。そし
て、上記のバックシート21、吸収性材料22、およ
び、トップシート23は、両面テープ等を介して、この
順に互いに貼着されている。また、該貼着物における所
定位置に、いわゆるレッグギャザー24・24、およ
び、いわゆるウエストギャザー25・25が設けられて
いる。さらに、上記貼着物における所定位置に、いわゆ
るテープファスナー26・26が取り付けられている。
これにより、吸収性物品としての紙オムツが作成されて
いる。
収倍率等の各種吸収特性や保形性に優れ、かつ、柔軟性
や強度に優れている吸収性材料を用いてなるので、尿に
接触したときに、該尿を速やかに吸収することができ
る。つまり、尿の漏れ等が生じることなく、使用状態が
良好な紙オムツを提供することができる。
2が吸水膨潤時にカールしながら膨潤するため、ボディ
ーラインにフィットし、液モレをより一層防止すること
ができる。
材料を含んでなることで、吸収速度や加圧下の吸収倍率
等の各種吸収特性に優れる吸収性物品を提供することが
できると共に、得られる吸収性物品にいわゆるソフト感
や良好な使い心地を付与することができる。従って、肌
触りに優れた吸収性物品を提供することができる。ま
た、従来、吸収性物品の総重量に対する親水性架橋重合
体の割合は40重量%未満と比較的低濃度であったが、上
記の構成によれば、吸収性物品の総重量に対する親水性
架橋重合体の割合を、凡そ40重量%〜80重量%、より好
ましくは凡そ50重量%〜80重量%、さらに好ましくは凡
そ60重量%〜80重量%の高濃度とすることができる。従
って、従来の吸収性物品と同等以上の吸収特性を維持し
たまま、吸収性物品を薄型化、小型化することができ
る。また、含水ゲルを加圧することにより吸収性材料を
形成しているので、吸収性材料および吸収性物品の製造
工程、包装工程、輸送工程等の各種工程において、親水
性架橋重合体が吸収性材料内において移動することはな
く、また、吸収性材料から脱落する(こぼれ落ちる)こ
ともない。さらに、上記吸収性材料を例えばシート状に
成形した場合、吸水性樹脂を一旦粉末状にしてからシー
ト状に形成して得られた従来の吸収性材料と異なり、本
発明の吸収性材料は、吸水、膨潤後もシート状に保たれ
ている。このため、吸水、膨潤後であっても、該吸収性
材料からオムツ等からゲルが脱落する(こぼれ落ちる)
ことがない。
各種薬剤、各種の無機粉末、水溶性高分子、植物育成助
剤、殺菌剤、防黴剤、発泡剤、顔料、染料、カーボンブ
ラック、活性炭、親水性短繊維、肥料、酸化剤、還元
剤、水、塩類等をさらに添加し、これにより、吸収性材
料または吸収性物品に種々の機能をさらに付与すること
もできる。
体の吸収や吸湿等を目的とする用途、例えば、紙オムツ
(使い捨てオムツ)や生理用ナプキン、タンポン、いわ
ゆる失禁パッド等の衛生材料、結露吸水シート、農園芸
用保水材、土木用止水材、メディカルシーツやベッドパ
ッド等の医療材料、食品用鮮度保持材、食品用ドリップ
吸収材、タオル、包帯等の種々の用途に好適に用いられ
る。尚、吸収性材料や吸収性物品の用途は、特に限定さ
れるものではない。
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。尚、吸収性材料の諸性能は、以
下の方法で測定した。
断し、該吸収性材料(以下、切断シートと称する)の重
量W0 (g)を測定した。次に、上記の切断シートを、
180℃に温度調節されたオーブン(東京理科器械株式会
社製:型式 NDO−450)に入れて3時間放置し
た。次いで、切断シートを取り出して、シリカゲルが入
っているデシケータ内に載置し、5分間放冷した後、そ
の重量W1(g)を測定した。そして、これら重量W0
・W1 から、次式、 含水率(重量%)=〔(重量W0(g)−重量W1(g))/重
量W0(g)〕×100 に従って含水率(重量%)を算出した。
×60mm)に入れ、開口部をヒートシールした後、 0.9重
量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)中に浸漬し
た。30分後にティーバッグ式袋を引き上げ、遠心分離機
を用いて 250Gで3分間水切りを行った後、ティーバッ
グ式袋の重量W2 (g)を測定した。また、同様の操作
を吸収性材料を用いないで行い、そのときの重量W
3 (g)を測定した。そして、これら重量W2 ・W3 か
ら、次式、 吸収倍率 (g/g)=(重量W2(g)−重量W3(g))/吸収性
材料の重量(g) に従って吸収倍率 (g/g)を算出した。
直径 120mmのガラス製フィルター板(G#1)を載置し
た後、該シャーレに 0.4重量%食塩水を注いだ。該食塩
水は、該食塩水の水面と、上記フィルター板の上面とが
ほぼ一致するような量とした。次に、フィルター板上
に、濾紙(東洋濾紙株式会社製:TOYO FILTER PAPER N
o.2)を載置した。
には、該シート状の吸収性材料を 3.1cm× 3.1cmの大き
さに切断し、該吸収性材料(以下、切断シートと称す
る)の重量W4 (g)を測定した。また、内径55mm、高
さ60mmのアクリル樹脂製円筒の底部に、 400メッシュの
ステンレス製金網を固定することにより、支持円筒を作
成した。次に、上記の切断シートを、支持円筒内、即
ち、金網上に載置し、さらに、該切断シート上に、重り
としての円柱状の真鍮製プランジャーを載置することに
より、測定円筒を作成した。プランジャーは、切断シー
トに対して、50 g/cm2の荷重を均一に加えることができ
るように、その重量が調整されている。そして、上記切
断シート、支持円筒およびプランジャーの合計の重量、
即ち、測定円筒の重量W5 (g)を測定した。
置した。そして、濾紙上に測定円筒を載置した時点か
ら、30分間にわたって測定円筒内の切断シートに上記食
塩水を吸収させた。つまり、切断シートに 0.4重量%食
塩水を加圧下で吸収させた。また、この間、上記食塩水
の量がほぼ一定となるように、即ち、上記食塩水の水面
とフィルター板の上面とがほぼ一致するように、シャー
レに 0.4重量%食塩水を適宜注ぎ足した。30分間経過
後、測定円筒の重量W6 (g)を測定した。そして、こ
れら重量W4 ・W5 ・W6 から、次式、 加圧下の吸収倍率 (g/g)=(重量W6(g)−重量W5(g))
/重量W4(g) に従って加圧下の吸収倍率 (g/g)を算出した。
は、 3.1cm× 3.1cmのシートに代えて、0.9 gの吸収性
材料を、前記アクリル樹脂製円筒内部に均一に散布し、
以下、同様に50 g/cm2の荷重下での吸収倍率を測定し
た。そして、上式に従って加圧下の吸収倍率 (g/g)を算
出した。
の吸収性材料を2.54cm×2.54cm(1平方インチ)の大き
さに切断し、該吸収性材料(以下、切断シートと称す
る)の重量を測定した。一方、内径55mm、高さ15mmのポ
リプロピレン製容器に、切断シートの重量に対して10倍
重量の生理食塩水を注いだ。次いで、該生理食塩水中に
切断シートを投入した。そして、生理食塩水中に切断シ
ートを投入した時点から、生理食塩水が切断シートに全
て吸収されるまでの時間を測定し、この時間を吸収速度
(秒)とした。生理食塩水が切断シートに全て吸収され
たか否かは、ポリプロピレン製容器を45°に傾けて、該
生理食塩水の液溜まりが生じるか否かで判断した。つま
り、液溜まりが生じない時点を、生理食塩水が切断シー
トに全て吸収された時点とした。
は、2.54cm×2.54cmのシートに代えて、1gの吸収性材
料を用いて、以下、同様に吸収速度を測定した。
その測定方法は、JISL 1096に規定されたガーレー剛柔
軟度法に従った。尚、柔軟性は、該方法にて測定された
値(柔軟度)が小さい程、柔軟性が高いことを示す。
型羽根を2本有する内容積10Lのジャケット付きステン
レス製双腕型ニーダーを反応器とした。該ニーダーは、
系内を密封する蓋と、内容物に対して66kgの圧力を加え
ることができる加圧蓋とを備えている。上記の反応器
に、単量体成分としてのアクリル酸およびアクリル酸ナ
トリウム(中和率75モル%)の38重量%水溶液 5,000g
と、架橋剤としてのトリメチロールプロパントリアクリ
レート2.85gとを仕込んで反応液とした後、窒素ガスを
吹き込んで系を窒素ガス置換した。単量体成分に対する
トリメチロールプロパントリアクリレートの使用量は、
0.045モル%である。
応液を加温しながら攪拌した。続いて、攪拌しながら、
反応液に、重合開始剤としての過硫酸ナトリウムおよび
L−アスコルビン酸を添加したところ、凡そ1分後に重
合が開始した。単量体成分に対する過硫酸ナトリウムの
使用量は、0.12モル%であり、L−アスコルビン酸の使
用量は、 0.005モル%である。
られた塊状の含水ゲル(内容物)上に加圧蓋を乗せて20
分間攪拌し、該含水ゲルを細分化した。これにより、粒
子径が 0.2mm〜 0.8mmに細分化された含水ゲルを得た。
該含水ゲルの固形分は38重量%であった。
gを、上記のニーダーと同様の構成を有するニーダーに
仕込んだ。また、多価アルコールとしてのグリセリン3
3.8gと、表面架橋剤としてのエチレングリコールジグ
リシジルエーテル(ナガセ化成工業株式会社製;商品名
デナコールEX−810)0.31gとの混合液を調製し
た。次に、ジャケットに70℃の温水を通し、含水ゲルを
加温しながら攪拌した。続いて、攪拌しながら、該含水
ゲルに、上記の混合液を添加し、両者が均一に混合され
るまで攪拌した。含水ゲルの固形分 100重量部に対する
グリセリンの使用量は、11.1重量部であり、エチレング
リコールジグリシジルエーテルの使用量は、 0.1重量部
である。
レフタレートからなる長さ2mm〜3mmのポリエステル繊
維(成形補助材料)10.4gを少しずつ添加し、該繊維の
塊が無くなるまで混練した。含水ゲルの固形分 100重量
部に対するポリエステル繊維の添加量は、 3.4重量部で
ある。これにより、含水ゲル組成物を得た。
のシングルドラムドライヤー(カツラギ工業株式会社製
型式・NRXM750−N35C)、並びに、併置し
た圧縮装置を用いて圧延すると共に、ドライヤードラム
によって、上記含水ゲル組成物(I) におけるドライヤー
ドラムとの接触面を 150℃に加熱した。その後、得られ
たシートをドライヤードラム表面からスクレーパーを用
いて掻き取った。これにより、厚み0.8mm のシート状の
吸収性材料を得た。含水ゲル組成物の主な製造条件を、
表1に記載した。
水率は 7.5重量%、吸収倍率は30.2g/g、加圧下の吸収
倍率は25.2 g/g、吸収速度は68秒であった。これら測定
結果を表2に合わせて記載した。
含水ゲル組成物を、圧縮装置を用いずに単にドラムドラ
イヤーで 150℃に加熱し、圧延せずにシート化した。そ
の後、得られたシートをドライヤードラム表面からスク
レーパーを用いて掻き取った。これにより、シート状の
吸収性材料を得た。得られた吸収性材料の測定結果を表
2に合わせて記載した。
ードラムを加熱することなく、含水ゲル組成物を圧延し
た。これにより、含水ゲルの水分を減少させずに含水ゲ
ル組成物をシート化した。その後、得られたシートをド
ライヤードラム表面(温度25℃)からスクレーパーを用
いて掻き取った。これにより、シート状の吸収性材料を
得た。得られた吸収性材料の測定結果を表2に合わせて
記載した。尚、得られた吸収性材料はその保型性が低
く、柔軟度の測定は不可能であった。
の吸収性材料を、温度 105℃に保たれた熱風循環式乾燥
機に入れて乾燥させた。つまり、含水ゲルを圧延した
後、その水分を減少させた。該吸収性材料の測定結果を
表2に合わせて記載した。
えて、グリセリン76gを用いた以外は、実施例1と同様
の反応および操作等を行い、シート状の吸収性材料を得
た。含水ゲルの固形分 100重量部に対するグリセリンの
使用量は、25重量部である。含水ゲル組成物の主な製造
条件を表1に記載した。また、得られた吸収性材料の測
定結果を表2に合わせて記載した。
えて、グリセリン76gとエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル0.31gとの混合液を用いた以外は、実施例1
と同様の反応および操作等を行い、シート状の吸収性材
料を得た。含水ゲル組成物の主な製造条件を表1に記載
した。また、得られた吸収性材料の測定結果を表2に合
わせて記載した。
えて、グリセリン76gとエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル1.53gとの混合液を用いた以外は、実施例1
と同様の反応および操作等を行い、シート状の吸収性材
料を得た。含水ゲルの固形分 100重量部に対するエチレ
ングリコールジグリシジルエーテルの使用量は、 0.5重
量部である。含水ゲル組成物の主な製造条件を表1に記
載した。また、得られた吸収性材料の測定結果を表2に
合わせて記載した。
えて、グリセリン76gとエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル1.53gとの混合液を用いると共に、ポリエス
テル繊維の添加量を、10.4gから16.0gに変更した以外
は、実施例1と同様の反応および操作等を行い、シート
状の吸収性材料を得た。含水ゲルの固形分 100重量部に
対するポリエステル繊維の添加量は、 5.3重量部であ
る。含水ゲル組成物の主な製造条件を表1に記載した。
また、得られた吸収性材料の測定結果を表2に合わせて
記載した。
えて、グリセリン 304gを用いた以外は、実施例1と同
様の反応および操作等を行い、シート状の吸収性材料を
得た。含水ゲルの固形分 100重量部に対するグリセリン
の使用量は、 100重量部である。含水ゲル組成物の主な
製造条件を表1に記載した。また、得られた吸収性材料
の測定結果を表2に合わせて記載した。
ールプロパントリアクリレートの仕込み量を、2.85gか
ら1.27gに変更すると共に、実施例1における混合液に
代えて、グリセリン76gとエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル1.53gとの混合液を用いた以外は、実施例
1と同様の反応および操作等を行い、シート状の吸収性
材料を得た。単量体成分に対するトリメチロールプロパ
ントリアクリレートの使用量は、0.02モル%である。含
水ゲル組成物の主な製造条件を表1に記載した。また、
得られた吸収性材料の測定結果を表2に合わせて記載し
た。
ナトリウムの38重量%水溶液に代えて、単量体成分とし
てのアクリル酸およびアクリル酸ナトリウム(中和率75
モル%)の30重量%水溶液 5,000gを用いると共に、ト
リメチロールプロパントリアクリレートに代えて、架橋
剤としてのポリエチレングリコールジアクリレート(エ
チレングリコールの平均付加モル数8)7.18gを用いた
以外は、実施例7と同様の反応および操作等を行い、シ
ート状の吸収性材料を得た。単量体成分に対するポリエ
チレングリコールジアクリレートの使用量は、0.07モル
%である。また、含水ゲルの固形分は30重量%であっ
た。含水ゲル組成物の主な製造条件を表1に記載した。
また、得られた吸収性材料の測定結果を表2に合わせて
記載した。
えて、グリセリン76gとエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル0.31gとの混合液を用いると共に、ポリエス
テル繊維を用いない(添加しない)以外は、実施例1と
同様の反応および操作等を行い、シート状の吸収性材料
を得た。含水ゲル組成物の主な製造条件を表1に記載し
た。また、得られた吸収性材料の測定結果を表2に合わ
せて記載した。
代えて、グリセリン76gとエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル1.53gとの混合液を用いると共に、ポリエ
ステル繊維に代えて、繊維長約10mm〜20mmのパルプ繊維
(成形補助材料)76gを用いた以外は、実施例1と同様
の反応および操作等を行い、シート状の吸収性材料を得
た。含水ゲルの固形分 100重量部に対するパルプ繊維の
添加量は、25重量部である。含水ゲル組成物の主な製造
条件を表1に記載した。また、得られた吸収性材料の測
定結果を表2に合わせて記載した。
ステル繊維の繊維長を約20mm〜30mmに変更した以外は、
実施例1と同様の反応および操作等を行い、シート状の
吸収性材料を得た。該吸収性材料の乾燥時および膨潤時
の補型性や吸収速度は、実施例1で得られた吸収性材料
よりもさらに優れていた。含水ゲル組成物の主な製造条
件を表1に記載した。また、得られた吸収性材料の測定
結果を表2に合わせて記載した。
ながらその水分を減少させることで、同じ含水ゲル組成
物を用いても、加熱或いは加圧の何れか一方のみ、また
は、加熱と加圧とを別々に行う場合と比較して、加圧下
の吸収倍率や吸収速度等の吸収特性により一層優れた吸
収性材料を得ることができることが判る。さらに、本実
施例によれば、加圧下の吸収倍率や吸収速度、柔軟性等
に特に優れたシート状の吸収性材料を得ることができる
ことが判る。
の吸収性材料について圧縮比を測定したところ、上記実
施例1〜11に示された吸収性材料の圧縮比は10〜100
であり、圧縮比1の吸収性材料である比較例1〜3の吸
収性材料と比較して、例えば高吸収速度等の優れた物性
を示すことが判る。尚、上記圧縮比は、含水ゲルの一次
粒子のみならず、シート状の吸収性材料についても前記
した方法により同様に求めることができる。また、上記
各吸収性材料中の吸水性樹脂は、何れも吸水、膨潤によ
り圧縮(圧延)前の状態に回復し、良好な吸水復元性が
得られるものであった。
応および操作等を行い、含水ゲルを得た。次に、該含水
ゲルに、グリセリン(多価アルコール)、エチレングリ
コールジグリシジルエーテル(表面架橋剤)、および、
ポリエステル繊維(成形補助材料)を混合しないで、実
施例1と同様の操作等を行い、圧延・加熱した。つま
り、含水ゲル組成物として、含水ゲルのみを用いて圧延
・加熱した。
てミキサーに投入し、15秒間粉砕して粉末状とした。次
に、該粉末状の吸収性材料を、目開き 500μmのJIS
標準篩で分級することにより粗粒を除去して、本発明に
かかる粉末状の吸収性材料を得た。
記吸収性材料は非常に脆く、含水ゲル組成物から直接シ
ート状の吸収性材料を形成することはできなかった。即
ち、多価アルコールの非存在下で含水ゲルを圧延・加熱
した場合には、シート状の吸収性材料を得ることができ
なかった。しかしながら、上記吸収性材料を乾燥、分級
して得られた粉末状の吸収性材料の吸収倍率は42.5 g/
g、加圧下の吸収倍率は11.3 g/g、吸収速度は25秒であ
り、これら吸収特性に特に優れた吸収性材料を得ること
ができた。該吸収性材料の測定結果を表3に合わせて記
載した。
ルを 160℃の熱風で1時間乾燥し、得られた乾燥物 200
gを卓上粉砕機で粉砕した後、目開き 500μmのJIS
標準篩で分級することにより粗粒を除去して粉末状の吸
収性材料を得た。該吸収性材料の測定結果を表3に合わ
せて記載した。
粉末状の吸収性材料と多価アルコールとの混合物を、米
国特許第 4,066,583号に記載の方法に基づいて加熱プレ
スした。つまり、先ず、所定の容器に、比較例5で得ら
れた粉末状の吸収性材料8gと多価アルコールとしての
グリセリン2gとを仕込み、素早く均一に混合すること
により粉末の混合物を得た。この混合物を平滑な板の上
に10cm×10cmの大きさに均一に広げた後、予め温度25
℃、相対湿度90%に調節した恒温恒湿室に入れて10分間
放置することにより上記混合物を改質した。加湿後の混
合物は上記粉末状の吸収性材料が凝集したシート状にな
っており、ゆっくりと持ち上げることができる程度の保
形性を有していた。
加圧機を用いて、温度 150℃、圧力350gf/cm2の条件で
5分間加圧した。これにより、厚み1mm程度の透明なシ
ート状成形物を得た。次いで、このシート状成形物に、
含水率17.0重量%となるように水を添加することによ
り、シート状の吸収性材料を得た。該吸収性材料の測定
結果を表3に合わせて記載した。
応および操作等を行い、含水ゲルを得た。次に、該含水
ゲルに、エチレングリコールジグリシジルエーテル0.31
gのみを混合した後、実施例1と同様の操作等を行い、
圧延・加熱した。つまり、含水ゲル組成物として、含水
ゲルとエチレングリコールジグリシジルエーテルとの混
合物を用いて圧延・加熱した。その後、得られた吸収性
材料 200gを用いて実施例12と同様の粉砕、分級を行
って粉末状の吸収性材料を得た。
延・加熱して得られた上記吸収性材料は非常に脆く、含
水ゲル組成物から直接シート状の吸収性材料を形成する
ことはできなかった。即ち、多価アルコールの非存在下
で含水ゲルを圧延・加熱したため、シート状の吸収性材
料を得ることができなかった。しかしながら、上記含水
ゲル組成物を圧延と同時に加熱することで、吸収速度や
加圧下の吸収倍率等の吸収特性、そのなかでも特に吸収
速度に優れた吸収性材料を得ることができた。該吸収性
材料の測定結果を表3に合わせて記載した。
ル組成物を圧延・加熱する代わりに、 160℃の熱風で1
時間乾燥し、得られた乾燥物 200gを卓上粉砕機で粉砕
した後、目開き 500μmのJIS標準篩で分級すること
により粗粒を除去して粉末状の吸収性材料を得た。該吸
収性材料の測定結果を表3に合わせて記載した。
吸収性材料8gにグリセリン2gを混合し、以下、比較
例5と同様の操作を行って、厚み1mm程度の透明なシー
ト状成形物を得た。次いで、このシート状成形物に、含
水率19.2重量%となるように水を添加することにより、
シート状の吸収性材料を得た。該吸収性材料の測定結果
を表3に合わせて記載した。
機、温度計、窒素ガス導入管および滴下ロートを付けた
20Lの反応釜に水性溶媒としてのシクロヘキサン10Lお
よびHLB(hydrophile-lypophile balance) が6の界
面活性剤としてのショ糖脂肪酸エステル(第一工業製薬
株式会社製;商品名 DK−エステルF−50)40gを
仕込んで攪拌した。そして、上記シクロヘキサンにショ
糖脂肪酸エステルを溶解させた後、窒素ガスを吹き込ん
で反応釜を窒素ガス置換した。
びアクリル酸ナトリウム(中和率75モル%)の35重量%
水溶液 3,030gに、架橋剤としてのN,N’−メチレン
ビスアクリルアミド0.16gおよび増粘剤としてのヒドロ
キシエチルセルロース(ダイセル化合株式会社製;商品
名 EP−850) 5.3gを溶解させて単量体水溶液を
調製した。次いで、上記の単量体水溶液中に窒素ガスを
吹き込んで溶存酸素を追い出した後、重合開始剤として
の過硫酸カリウム 1.6gを加えて溶解させた。
体水溶液を上記反応釜中の溶液に添加して反応液とし、
この反応液を60℃で2時間攪拌して逆相懸濁重合を行っ
た。この結果、球形のゲル状重合体が得られた。次い
で、得られたゲル状重合体を反応釜中で共沸脱水させ
て、平均粒子径 480μmの球状の重合体脱水物を得た。
その後、上記重合体脱水物をJIS標準篩で分級するこ
とにより、該重合体脱水物の粒径を 500μm〜 600μm
に揃えた。
量部に、架橋剤としてのエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル0.05部、水3部、およびイソプロパノール2
部からなる架橋剤水溶液を添加し、200 ℃で表面架橋を
行って二次架橋重合体を得た。上記二次架橋重合体は、
上記ゲル状重合体を加圧せずにその水分を減少させたた
め、平均粒子径 480μmの真球状であった。
て膨潤させることにより、固形分35重量%の含水ゲルを
得た。次いて、この二次架橋重合体の含水ゲルを、実施
例1と同様の操作等を行って圧延・加熱することによ
り、粉末状の吸収性材料を得た。
延・加熱後の二次架橋重合体粒子(吸水性樹脂)は、 1
00個の二次架橋重合体粒子を測定した平均の厚みが0.07
mm、同じく平均の直径が2.60mmの円盤状であった。従っ
て、上記圧延・加熱後の二次架橋重合体粒子の圧縮方向
(厚み方向)の収縮比Xは0.07/0.48 、延伸方向の膨張
比Yは2.60/0.48 であり、本発明で規定された圧縮比Y
/Xは37となる。つまり、上記吸収性材料中の二次架橋
重合体粒子は、圧延・加熱前と比較して37倍に圧縮され
ている。このため、上記二次架橋重合体粒子からなる吸
収性材料は、該二次架橋重合体粒子に内在する歪みエネ
ルギーにより、高吸収速度(48秒) を示し、吸水時には
異方膨潤し、圧延・加熱前の形状(球状)に回復した。
該吸収性材料の測定結果を表3に合わせて記載した。
および操作等を行い、二次架橋重合体を得た。この二次
架橋重合体を、そのまま比較用吸収性材料として諸性能
を測定した。つまり、該吸収性材料は圧縮されておら
ず、その圧縮比は1である。該吸収性材料の測定結果を
表3に合わせて記載した。
ながらその水分を減少させることで、同じ含水ゲル組成
物を用いても、加圧せずに単に加熱しただけの場合と比
較して、加圧下の吸収倍率や吸収速度により一層優れた
粉末状の吸収性材料を得ることができることが判る。ま
た、従来の方法では、一旦粉末にしてからシート化する
ことでその吸収速度や加圧下の吸収倍率が大幅に低下
し、これら吸収特性に優れたシート状の吸収性材料を得
ることができないことが判る。
ら、得られた吸収性材料が圧縮された吸水性樹脂を含む
ことで、該吸水性樹脂が有する架橋構造の歪みにより、
吸収速度が速くなることが判る。
び操作等を行い、シート状の吸収性材料を得た。次に、
上記の吸収性材料を12cm×25cmの大きさに切断した。一
方、プロクター・アンド・ギャンブル株式会社(P&
G)製のパンパースLサイズ(商品名)と称する紙オム
ツから不織布を取り出し、該不織布を吸収性材料と同じ
大きさに切断した。そして、吸収性材料に不織布を重ね
合わせることにより、吸収性物品としての簡易吸収体を
形成した。
り測定した。即ち、アクリル板上に簡易吸収体を載置
し、該簡易吸収体上にアクリル板を載置した。上側のア
クリル板は、簡易吸収体の中央部に対応する位置に、内
径23mmの液注入管を備えている。そして、簡易吸収体に
対して、23 g/cm2の荷重を均一に加えることができるよ
うに、上側のアクリル板に重りを載置した。
注入し、液注入管に生理食塩水を注入した時点から、生
理食塩水が簡易吸収体に全て吸収されるまでの時間を測
定し、この時間を吸収時間(秒)とした。また、この操
作を5分おきに計3回繰り返し、3回目の操作を行って
から5分後に、上側のアクリル板と重りとを取り外し、
簡易吸収体上に、新王子製紙株式会社製のネピアと称す
るキッチンタオル10枚を載置した後、上側のアクリル板
と重りとを再び載置した。上記のキッチンタオルは、予
め重量を測定した。
チンタオル10枚を取り出し、該キッチンタオルの重量を
測定した。そして、操作後の重量から操作前の重量を減
じた重量を戻り量(g)とした。
回目の吸収時間は1185秒、3回目の吸収時間は 610秒で
あり、戻り量は 11.97gであった。
以上のように、吸水により異方性を有するように膨潤す
る構成である。また、本発明の請求項2記載の吸水性樹
脂は、以上のように、請求項1記載の吸水性樹脂におい
て、圧縮比が2〜1,000 の範囲内となるように圧縮され
ている構成である。
の吸収倍率等の各種吸収特性や保形性に優れ、吸収性材
料に好適に用いられる吸水性樹脂を提供することができ
るという効果を奏する。
の親水性架橋重合体粒子は、例えば、親水性架橋重合体
の含水ゲル粒子が加圧される際に、該含水ゲル粒子の三
次元網目構造から水性溶媒が脱離することで圧縮されて
いる。従って、該吸水性樹脂の三次元網目構造には圧縮
による歪みが生じている。このため、該吸水性樹脂は、
内部に歪みエネルギーを有し、圧縮前の状態に回復すべ
く、水と接触すると水を素早く吸収して異方性を有する
ように膨潤する。本発明において圧縮比は、上記吸水性
樹脂の圧縮の度合いを表す。そして、吸水速度や加圧下
での吸収倍率等の吸収特性の充分な向上効果を得るため
には、上記吸水性樹脂は、圧縮比が上記範囲内となるよ
うに圧縮されていることが好ましい。このように、本発
明の吸水性樹脂は、圧縮により歪められた架橋構造に対
して、圧縮前の状態に回復しようとする力が働くことに
より、吸収速度や加圧下の吸収倍率等の各種吸収特性や
保形性に特に優れている。
上のように、請求項1または2記載の吸水性樹脂を含
み、柔軟度1,000mgf以下のシート状に成形されている構
成である。
が吸収速度や加圧下の吸収倍率等の各種吸収特性や保形
性に特に優れることから、上記吸水性樹脂を含む吸収性
材料もまた、吸収速度や加圧下の吸収倍率等の各種吸収
特性や保形性に特に優れている。そして、上記吸収性材
料が多価アルコールを含む場合、柔軟性や強度、クッシ
ョン性等を向上させることができる。また、上記吸収性
材料が成形補助材料を含む場合には、該吸収性材料の保
形性がより一層良好となると共に、柔軟性や強度をより
一層向上させることができる。上記吸収性材料が柔軟度
1,000mgf以下のシート状に成形されていることで、該吸
収性材料は柔軟性に優れ、該吸収性材料を例えばオムツ
や生理用ナプキン等の衛生材料(吸収性物品)に用いた
場合、該衛生材料(吸収性物品)に、いわゆるソフト感
や良好な使い心地を付与することができるという効果を
奏する。
上のように、請求項3記載の吸収性材料において、吸水
により曲率を有するように膨潤する構成である。
は、前記吸水性樹脂が、圧縮前の状態に回復すべく異方
性を有するように膨潤することで、平面のシートであっ
ても、吸水膨潤時に曲率を有するようにカールする。こ
のため、該吸収性材料を、例えばオムツや生理用ナプキ
ン等の衛生材料(吸収性物品)に用いた場合、吸水時に
該吸収性材料が体の丸みに沿ってカーブを描くようにカ
ールすることでボディーラインにフィットし、液モレを
防止することができるという効果を奏する。
方法は、以上のように、親水性架橋重合体の含水ゲルを
加圧しながら水分を減少させる構成である。本発明の請
求項6記載の吸収性材料の製造方法は、以上のように、
請求項5記載の吸収性材料の製造方法において、上記含
水ゲルがさらに多価アルコールを含む構成である。本発
明の請求項7記載の吸収性材料の製造方法は、以上のよ
うに、請求項5または6記載の吸収性材料の製造方法に
おいて、上記含水ゲル中の水分量が30重量%〜90重量%
の範囲内である構成である。本発明の請求項8記載の吸
収性材料の製造方法は、以上のように、請求項5、6、
または7記載の吸収性材料の製造方法において、上記含
水ゲルを圧延してシート状にすると共に、該シートの第
1面と第2面とで温度差が生じるように加圧と同時に加
熱する構成である。
水性樹脂を含み、吸収速度や加圧下の吸収倍率等の各種
吸収特性や保形性に特に優れる吸収性材料を提供するこ
とができる。また、上記親水性架橋重合体の含水ゲルが
さらに多価アルコールを含むことで、シート状に成形し
易く、含水ゲルから直接シート状の吸収性材料を得るこ
とができると共に、柔軟性や強度、クッション性等に優
れる吸収性材料を得ることができる。また、表面架橋剤
を併用したり、上記親水性架橋重合体の含水ゲル中の水
分量や可溶成分量、親水性架橋重合体の主鎖の種類、含
水ゲルの平均粒子径や乾燥平均粒子径等を特定すること
で、より一層、形状記憶力を向上させることができる。
重合体の含水ゲル、つまり、吸水性樹脂の含水ゲルを一
旦粉末状にすることなく、該親水性架橋重合体が固定さ
れた吸収性材料を製造することができる。従って、乾燥
して粉砕し、ふるい分けする等の各種工程が不要となる
ので、粉塵が発生することがなく、取り扱いが容易とな
り、作業環境が改善されると共に、製造工程が簡略化さ
れ、生産性を向上させることができる。これにより、吸
収性材料を安価にかつ簡単に製造することができる。そ
して、上記の方法によれば、親水性架橋重合体、即ち、
吸水性樹脂の含有量が従来よりも多い吸収性材料を製造
することができる。
収性材料に柔軟性や強度を付与することができると共
に、含水ゲルを圧延してシート状にするので、該吸収性
材料をロール等に巻き取ったり、張力を加えることがで
きる。これにより、吸収性材料を連続的に製造すること
ができる。
する際に、シートの第1面と第2面とで温度差が生じる
ように加圧と同時に加熱することで、シートの第1面と
第2面とで前記吸水性樹脂の架橋構造の歪みの程度に差
が生じる。このため、吸水、膨潤時に、シートの第1面
と第2面とで吸水性樹脂の復元力が異なり、該吸収性材
料は、低湿域を内側として、曲率を有するようにカール
しながら膨潤する。従って、上記の構成によれば、該吸
収性材料を、例えばオムツや生理用ナプキン等の衛生材
料(吸収性物品)に用いた場合、ボディーラインにフィ
ットし、液モレを防止することができるという効果を併
せて奏する。
説明するものであり、圧延装置を併置したドラムドライ
ヤーの概略の断面図である。
態を示す説明図であり、(a)は、該吸水性樹脂が圧縮
された状態を示す説明図であり、(b)は、(a)に示
す吸水性樹脂が吸水により膨潤した状態を示す説明図で
ある。
としての紙オムツを一部破断面で示す概略の斜視図であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】吸水により異方性を有するように膨潤する
ことを特徴とする吸水性樹脂。 - 【請求項2】圧縮比が2〜1,000 の範囲内となるように
圧縮されていることを特徴とする請求項1記載の吸水性
樹脂。 - 【請求項3】請求項1または2記載の吸水性樹脂を含
み、柔軟度1,000mgf以下のシート状に成形されているこ
とを特徴とする吸収性材料。 - 【請求項4】吸水により曲率を有するように膨潤するこ
とを特徴とする請求項3記載の吸収性材料。 - 【請求項5】親水性架橋重合体の含水ゲルを加圧しなが
ら水分を減少させることを特徴とする吸収性材料の製造
方法。 - 【請求項6】上記含水ゲルがさらに多価アルコールを含
むことを特徴とする請求項5記載の吸収性材料の製造方
法。 - 【請求項7】上記含水ゲル中の水分量が30重量%〜90重
量%の範囲内であることを特徴とする請求項5または6
記載の吸収性材料の製造方法。 - 【請求項8】上記含水ゲルを圧延してシート状にすると
共に、該シートの第1面と第2面とで温度差が生じるよ
うに加圧と同時に加熱することを特徴とする請求項5、
6、または7記載の吸収性材料の製造方法。
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