JPH09184528A - 振動緩衝装置及びその設計方法 - Google Patents

振動緩衝装置及びその設計方法

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JPH09184528A
JPH09184528A JP35382595A JP35382595A JPH09184528A JP H09184528 A JPH09184528 A JP H09184528A JP 35382595 A JP35382595 A JP 35382595A JP 35382595 A JP35382595 A JP 35382595A JP H09184528 A JPH09184528 A JP H09184528A
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resonance frequency
liquid
damping device
vibration
communication passage
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JP35382595A
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Inventor
Shin Takehara
伸 竹原
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実用性を損なうことなく、振動周波数によっ
て減衰特性を可変とすることができる振動緩衝装置を提
供する。 【解決手段】 少なくとも二つの液室と、これら各液室
の有効断面積に比して小さい通過断面積を有し二つの液
室間を連通させる所定長さのロングオリフィス26と、
該ロングオリフィス26および上記各液室内の圧力変化
に関係しない外部に併設された所定バネ定数のコイルバ
ネ3とを備え、上記ロングオリフィス26内の液体の共
振周波数が、所定周波数の振動を抑制するように、ロン
グオリフィス26の通過断面積と長さとが設定されてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、振動緩衝装置及
びその設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車等の車両のサスペ
ンション装置などに用いられる振動緩衝装置(所謂、シ
ョックアブソーバ)としては、所定バネ係数のコイルバ
ネと流体(例えばオイル)の粘性を利用して減衰作用を
行わせるダンパとを併設したものが幅広く採用されてい
る。そして、かかるタイプのダンパとしては、中空筒状
のシリンダ内をピストンで二つの液室に仕切るととも
に、このピストンに固定オリフィスを設けておき、シリ
ンダ側もしくはピストン軸(ピストンロッド)側に振動
入力があった場合には、両液室内に充填された作動液を
上記オリフィスを通じて流通せしめることにより、所定
の減衰力を得るようにしたものが、一般に良く知られて
いる。
【0003】かかる従来タイプのダンパでは、得られる
減衰力は、固定オリフィスを通過する作動液の流速、換
言すれば、オリフィス径(オリフィスの通過断面積)お
よびオリフィス長さとピストンの移動速度によって決定
される。すなわち、ダンパの減衰特性は、ピストンに設
けた固定オリフィスのオリフィスサイズに依存して定ま
ることになる。従って、このオリフィスサイズを変更す
ることによって減衰特性を変えることができる。しかし
ながら、このようにオリフィスサイズを変更して減衰特
性を調節した場合でも、振動の周波数に対する依存性は
なく、従って、周波数の低い振動に対する場合でも、周
波数の高い振動に対する場合でも、減衰係数は一定であ
る。
【0004】一方、例えば、車両のサスペンション装置
の場合、基本的には、良好な乗り心地を確保するために
路面からの振動を遮断する機能と、車両旋回時などにお
ける車体の姿勢変化を抑制する機能とが要求される。従
来、これらの機能を両立させるべく、サスペンション装
置のバネ特性や減衰特性等の各特性を設定するようにし
ているが、これら各特性と要求される各機能とは相互に
複雑に関係し合っており、かかる関係の中には二律背反
するものも存在する。すなわち、サスペンション装置の
各特性の設定に際しては、各種機能を両立して満足させ
る最適値が本来的に見いだせない場合が少なくなく、か
かる特性については、各機能あるいは一部機能の満足度
をある程度犠牲にしつつ、一定の妥協点を見い出して設
定するようにしている。
【0005】例えば、車両の乗り心地のみに着目して
も、入力される振動の周波数によって以下のような種々
のタイプがあり、これらの間についても、互いに二律背
反するものがある。 イ)フワフワ感 : 約1Hz程度のソフトな感じの低
周波振動で、所謂バネ上共振域で生じる。 ロ)突き上げ感 : 約4〜8Hz付近の振動で、乗員
がショック感を受け易い周波数域である。この周波数域
は、人の振動に対する感度が高く、振動レベルを特に低
く抑えることが求められる。 ハ)ブルブル感 : 約10Hz付近のブルブルした感
じの振動で、所謂バネ下共振域で生じる。 ニ)ゴツゴツ感 : 約10Hzを越え約50Hz程度
までのゴツゴツした硬い感じの振動で、バネ下共振域を
越える周波数領域で生じる。
【0006】尚、図20は、従来のサスペンション装置
を備えた一般的な自動車における振動系の1輪モデル図
であり、路面変動に対して所定のバネ係数のバネ作用を
有するタイヤ9'を車体に懸下するためのサスペンショ
ン装置1'は、ダンパとコイルバネとを備え、所定の減
衰係数とバネ係数を有しており、その上側に所謂バネ上
質量m3'を支持する一方、バネ下質量m1'を車体側に懸
下している。また、図21のグラフは、上記イ〜ニで表
される乗り心地性に関する振動特性を、周波数(横軸)
と振動レベル(縦軸)の関係として示したものである。
【0007】上記イ〜ニの乗り心地性の向上を図るに際
して、サスペンション装置のバネ特性は、積載時の車高
や車両旋回時の姿勢変化等にも影響を及ぼすので一定と
し、サスペンション装置の減衰特性のみを変化させて対
応することを考えた場合、定性的には、減衰特性をそれ
ぞれ以下のように設定することが望ましい。 イ)フワフワ感 : 高減衰(減衰力:大) ロ)突き上げ感 : 低減衰(減衰力:小) ハ)ブルブル感 : 減衰特性に関して最適値がある ニ)ゴツゴツ感 : 低減衰(減衰力:小) 従って、この場合、例えば、AとB及びDとでは、相反
する設定が求められることになる。
【0008】このような問題に関連して、例えば,特開
昭62−24046号公報(以下、これを従来技術1と
いう),実公昭62−12926号公報(以下、これを
従来技術2という)あるいは特開昭60−155025
号公報(以下、これを従来技術3という)には、液体共
振を利用することにより、特定の振動周波数領域におい
てのみ高い減衰力を得ることができるようにしたものが
開示されている。かかる構成を採用することにより、例
えば、バネ上共振周波数領域あるいはバネ下共振周波数
領域など、特定の周波数領域においてのみ高い減衰力を
発生させ、その他の周波数領域では減衰力を低く制限す
るように設定することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1の場合には、ダンパが2個必要であるので、コ
スト高になるとともに、実機へのレイアウト面でも、実
用的でないという問題があった。また、上記従来技術2
および従来技術3の場合には、圧力変化を受けて変形あ
るいは変位する弾性体(あるいは可動隔壁)が、ダンパ
液室内の圧力変化の影響を受ける箇所に配設されている
関係上、ダンパ液室内の圧力変動が比較的ゆっくりした
ものである場合には、弾性体が変形するため圧力変化が
発生せずにガタ要素となる。このため、車両のサスペン
ション装置に適用した場合には、例えば、操舵量が小さ
い領域等において車体のふらつきが生じるなど、実用化
することが難しい、という問題があった。
【0010】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、実用性を損なうことなく、振動周波数によって
減衰特性を可変とすることができる振動緩衝装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、少なくとも
二つの液室と、これら各液室の有効断面積に比して小さ
い通過断面積を有し二つの液室間を連通させる所定長さ
の連通路と、該連通路および上記各液室内の圧力変化に
関係しない外部に併設された所定バネ定数の弾性体とを
備え、上記連通路内の液体の共振周波数が、所定周波数
の振動を抑制するように、連通路の通過断面積と長さと
が設定されていることを特徴としたものである。
【0012】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
所定周波数が、振動緩衝装置のバネ下共振周波数である
ことを特徴としたものである。
【0013】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、車両のサスペンション装置に組
み込まれる振動緩衝装置であって、少なくとも二つの液
室と、これら各液室の有効断面積に比して小さい通過断
面積を有し二つの液室間を連通させる所定長さの連通路
と、該連通路および上記各液室内の圧力変化に関係しな
い外部に併設された所定バネ定数の弾性体とを備え、上
記連通路内の液体の共振周波数が、所定周波数の振動を
抑制するように、連通路の通過断面積と長さとが設定さ
れていることを特徴としたものである。
【0014】また、更に、本願の請求項4に係る発明
(以下、第4の発明という)は、上記第3の発明におい
て、上記連通路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置
のバネ下共振周波数の振動を抑制するように、連通路の
通過断面積と長さとが設定されていることを特徴とした
ものである。
【0015】また、更に、本願の請求項5に係る発明
(以下、第5の発明という)は、上記第3または第4の発
明において、上記各液室のうちの少なくとも二つの液室
間には、振動緩衝装置の減衰力を設定するオリフィスが
設けられており、該オリフィスの設定に基づいて、上記
連通路の通過断面積と長さとが設定されていることを特
徴としたものである。
【0016】また、更に、本願の請求項6に係る発明
(以下、第6の発明という)は、上記第5の発明におい
て、上記減衰力が比較的高く設定され、かつ、上記連通
路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置のバネ下共振
周波数よりも高くなるように設定されていることを特徴
としたものである。
【0017】また、更に、本願の請求項7に係る発明
(以下、第7の発明という)は、上記第5の発明におい
て、上記減衰力が比較的高く設定され、かつ、上記連通
路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置のバネ下共振
周波数よりも低くなるように設定されていることを特徴
としたものである。
【0018】また、更に、本願の請求項8に係る発明
(以下、第8の発明という)は、上記第5の発明におい
て、上記減衰力が比較的低く設定され、かつ、上記連通
路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置のバネ下共振
周波数に略一致するように設定されていることを特徴と
したものである。
【0019】また、更に、本願の請求項9に係る発明
(以下、第9の発明という)は、上記第1〜第8の発明の
いずれか一において、少なくとも二つの液室を有するシ
リンダを備えたダンパが設けられており、上記連通路
は、上記シリンダ内に該シリンダの長手方向における中
心軸回りに螺旋状に設けられていることを特徴としたも
のである。
【0020】また、更に、本願の請求項10に係る発明
(以下、第10の発明という)は、少なくとも二つの液室
と、これら各液室の有効断面積に比して小さい通過断面
積を有し二つの液室間を連通させる所定長さの連通路
と、該連通路および上記各液室内の圧力変化に関係しな
い外部に併設された所定バネ定数の弾性体とを備えると
ともに、上記各液室のうちの少なくとも二つの液室間に
は、振動緩衝装置の減衰力を設定するオリフィスが設け
られ、上記連通路内の液体の共振周波数が、所定周波数
の振動を抑制するように、連通路の通過断面積と長さと
が設定される、車両のサスペンション装置に組み込まれ
る振動緩衝装置の設計方法であって、上記オリフィスの
設定に基づいて、上記連通路の通過断面積と長さとを設
定することを特徴としたものである。
【0021】また、更に、本願の請求項11に係る発明
(以下、第11の発明という)は、上記第10の発明にお
いて、上記減衰力が比較的高く設定されている場合に
は、上記連通路内の液体の共振周波数を、振動緩衝装置
のバネ下共振周波数よりも高くなるように設定すること
を特徴としたものである。
【0022】また、更に、本願の請求項12に係る発明
(以下、第12の発明という)は、上記第10の発明にお
いて、上記減衰力が比較的高く設定されている場合に
は、上記連通路内の液体の共振周波数を、振動緩衝装置
のバネ下共振周波数よりも低くなるように設定すること
を特徴としたものである。
【0023】また、更に、本願の請求項13に係る発明
(以下、第13の発明という)は、上記第10の発明にお
いて、上記減衰力が比較的低く設定されている場合に
は、上記連通路内の液体の共振周波数を、振動緩衝装置
のバネ下共振周波数に略一致するように設定することを
特徴としたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、例
えば、自動車のサスペンション装置に適用した場合につ
いて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。具体的
な実施の形態の説明に先立って、本実施の形態に係る振
動緩衝装置の基本的な構造およびその作動原理を説明す
る。図1は、本実施の形態に係る振動緩衝装置としての
自動車のサスペンション装置1の概略構成を示す斜視図
である。この図に示すように、上記サスペンション装置
1は、路面から入力される振動を後述する構成および作
動原理により減衰するダンパ2と、該ダンパ2と同軸に
配設された所定バネ係数のコイルバネ3と、ステアリン
グナックル7等を介してホイールハブ6を支持するサス
ペンションアーム5とを備えており、上記ダンパ2の下
端部はステアリングナックル7の上端部に連結されてい
る。そして、このダンパ2の上端部を、マウントラバー
4を介して車体(不図示)に固定することにより、ホイ
ールハブ6に取り付けられる車輪(不図示)を、本サス
ペンション装置1によって車体に対し懸下することがで
きるようになっている。
【0025】本実施の形態では、上記サスペンション装
置1は、以下に詳しく説明するように、液体共振を利用
することにより、特定の振動周波数領域においてのみ高
い減衰力を得ることができるようになっている。以下、
上記ダンパ2の基本構造およびサスペンション装置1の
基本的な作動原理について説明する。図2は、ダンパ2
の基本構造を模式的に示した構造説明図であるが、この
図に示すように、上記ダンパ2は、互いに同軸に配置さ
れた底付き円筒状の内筒21Aと外筒21Bとで構成さ
れた中空円筒状のシリンダ21と、該シリンダ21の内
部(つまり内筒21Aの内側)に配設されたピストン2
2とを備え、該ピストン22は、シリンダ21の上端側
を閉塞するロッドシール25を挿通するピストンロッド
22rの端末に固定されている。また、上記内筒21A
の底部には、ベースバルブ24が設けられている。
【0026】上記ピストンロッド22rはロッドシール
25に対して、また、ピストン22は内筒21Aに対し
て、それぞれ、液密にシールされた状態で摺動し得るよ
うになっており、シリンダ21の内部(つまり内筒21
Aの内部)は、ピストン22によって第1液室27と第
2液室28とに仕切られている。そして、これら二つの
液室27,28と、内筒21Aと外筒21Bとの間に形
成された空間部29(リザーバ室)には、所定の液体
(オイル)が充填されるとともに、リザーバ室29の上
部には、所定の気体(本実施の形態では、例えば窒素ガ
ス)が所定量封入されて溜まっている。
【0027】本実施の形態では、このリザーバ室29の
例えば下部に、該リザーバ室29と第2液室28とを連
通させる連通路としてのロングオリフィス26が配設さ
れている。該ロングオリフィス26は、これにより連通
される液室(第2液室28およびリザーバ室29)の有
効断面積に比して十分に小さい断面積の管を、内筒21
A若しくは外筒21Bの壁面に沿って螺旋状に曲げ加工
して形成されている。尚、液室28,29の有効断面積
とは、ピストン22の移動によって実際に押しのけられ
る液体の体積に対応する各液室28,29の断面積を言
い、実際には、シリンダ21の中心線に直交する面内に
おける各液室28,29の断面積がこれに相当する。ロ
ングオリフィス26を上述のように螺旋状に形成するこ
とにより、限られたスペースにおいて該ロングオリフィ
ス26の長さをより長く確保することが可能になる。
【0028】図12は、上記図2でモデル化して表され
たダンパ2の具体的な構成を示す縦断面説明図である
が、この図から良く分かるように、ピストン22には、
第1液室27と第2液室28とを連通させる斜め方向に
延びる複数の固定オリフィス22a,22bが設けられ
ている。また、上記ピストン22の上下の端面には、例
えばゴム等の弾性体でなるシール体23a,23bがそ
れぞれ配設されている。
【0029】そして、ピストン22がシリンダ21に対
して相対的に下降した際には、第2液室28からオリフ
ィス22aを介して作動油が第1液室27に向かって流
入する。このとき、上面側のシール体23aは、その端
部がめくれ上がって作動油の第1液室27への流入を許
容する。一方、下面側のシール体23bは、第2液室2
8側からの流体圧力でピストン22の下端面に押圧さ
れ、オリフィス22bを閉塞するようになっている。ま
た、ピストン22がシリンダ21に対して相対的に上昇
した際には、上記の場合とは逆に、作動油は、オリフィ
ス22bを介して、第1液室27から第2液室28側へ
流入する。すなわち、上記固定オリフィス22a,22
bは、シール体23a,23bと組み合わされて、それ
ぞれ、所謂ワンウェイバルブ(一方弁)と同様の作用を
行うようになっている。
【0030】更に、上記内筒21Aの底部のベースバル
ブ24には、所定サイズの固定オリフィス24aが設け
らており、ピストン22がシリンダ21に対して相対的
に下降した際には、作動油が、このオリフィス24aを
介して、第2液室28からリザーバ室29側に向かって
流れ、ロングオリフィス26を通過してリザーバ室29
内に流入する。一方、ピストン22がシリンダ21に対
して相対的に上昇した際には、上記の場合とは逆に、作
動油は、リザーバ室29からロングオリフィス26及び
固定オリフィス24aを順次介して、第2液室28内に
流れ込むようになっている。尚、上記ロングオリフィス
26の通過断面積あるいは長さによっては、このロング
オリフィス26だけで十分な絞り作用を行わせることが
できるので、かかる場合には、上記固定オリフィス24
aを(つまり、ベースバルブ24自体を)無くすること
も可能である。
【0031】次に、上記ダンパ2が組み込まれたサスペ
ンション装置1の基本的な作動原理について説明する。
図3は、上記サスペンション装置1を備えた自動車の1
輪についての振動系をモデル化して示した1輪モデル図
である。この図に示された各符号は、それぞれ以下の内
容を表している。 ・m1:バネ下質量 ・m2:バネ上質量 ・K1:タイヤバネの(タイヤによるバネ作用の)バネ
定数 ・K2:サスペンションバネ(コイルバネ3)のバネ定
数 ・C2:サスペンションバネ(コイルバネ3)の減衰係
数 ・K3:マウントラバー4のバネ定数 ・C3:マウントラバー4の減衰係数 ・A :ピストン22の断面積,リザーバ室29の断面
積 ・a :ロングオリフィス26の通過断面積 ・L :ロングオリフィス26の長さ ・K0:リザーバ室29の(該室内のガスによるバネ作
用の)バネ定数 ・C0:リザーバ室29の(該室内のガスによる減衰作
用の)減衰係数 ・ρ :流体密度(オイル密度) ・X0:路面変位 ・X1:バネ下変位 ・X2:マウント部の変位 ・X3:バネ上変位 ・y0:流体(ロングオリフィス26内の流体の)質量
変位 ・P0:リザーバ室29内の圧力 ・P2:シリンダ21内の圧力
【0032】上記図3のモデル図より、次の各式が得ら
れる。 m0=ρaL … m0・Δ20=a(P2−P0) … P0A=K00+C0・ΔZ0 … ay0−AZ0=0 … ay0+A(X2−X1)=0 … 尚、上記の各式において、m0,Δ及びΔ2は、それぞれ
以下の内容を表している。 ・m0:ロングオリフィス26内の流体質量 ・Δ :時間tによる1回微分(例えば、Δy0=dy0
dt) ・Δ2:時間tによる2回微分(例えば、Δ20=d20
/dt2
【0033】上記式〜より、シリンダ21が発生す
る力(P2A)を求めると、次式のようになる。 P2A=m0(A/a)Δ20+C0Δy0+K00 … ここに、y0は、ロングオリフィス26内の流体質量の
変動を表しているが、ピストン22の断面積Aに比べて
ロングオリフィス26の通過断面積aは小さく設定され
ているので、y0は、この面積比だけ増速されている。
そこで、等価な変動に変換するために、次式により、
0を等価変位Y0に変換する。 Y0=(a/A)y0 … 式及びより、次式が導かれる。 P2A=m0(A/a)2Δ20+C0ΔY0+K00 … ここで、M0=m0(A/a)2 … とおいて、上記式を書き換えると、次式10が得られ
る。 P2A=M0Δ20+C0ΔY0+K00 … 10
【0034】上記10式は、シリンダ21が発生する力
(P2A)に関しては、流体質量は等価的にM0と考える
ことができることを示している。つまり、実際の流体質
量に対して、ロングオリフィス26の断面積に対するピ
ストン22の断面積の断面積比の2乗倍された大きな質
量が作用しているのと等価である。例えば、ρ=0.9
×10-6,a=12.5,A=490,L=250の数
値例を当てはめて計算すると、m0=2.8×10-3とな
り、等価流体質量M0は、M0=4.3となる。すなわ
ち、この場合には、2.8gの流体質量が等価的に4.3
kgの影響を及ぼすことを示している。
【0035】このように、流体質量は小さくても。大き
な質量が作用しているのと同等な影響を及ぼすので、バ
ネ下部分のように大きな質量の振動を抑制するのに十分
な力を生み出すことが可能になる。つまり、等価的に大
きな質量の振動がシリンダ21内部の圧力変動を発生さ
せ、車体に伝達される振動を打ち消すように作用するた
め、車体振動を改善することができるのである。また、
上記式は、サスペンション変位と流体質量変位との比
が一定であることを示している。つまり、流体の変動は
サスペンションの変動に規定されており、流体変動のみ
が独立した挙動を示すことはない。一方、サスペンショ
ンバネは、バネ上とバネ下とに取り付けられているの
で、流体質量とサスペンションバネは、一定の比で運動
することになる。従って、この系で決定される固有振動
数を有しており、この振動を利用してバネ下の振動を抑
制することが可能となる。
【0036】ここで、車両の振動は以下の式で表すこと
ができる。 M1Δ21+C2(ΔX1−ΔX2)+K2(X1−X2)+K1(X1−X0) +P2A=0 … 11 C2(ΔX2−ΔX1)+K2(X2−X1)+C3(ΔX2−ΔX3) +K3(X2−X3)−P2A=0 … 12 M3Δ23+C3(ΔX3−ΔX2)+K3(X3−X2)=0 … 13 車両の乗り心地特性(Hs)を次式14で定義すると、上
述のように、流体共振周波数をバネ下共振周波数にほぼ
一致させた場合におけるHsは、式〜13より、図4に
おける実線のグラフとして表すことができる。 Hs=Δ22/X0 … 14
【0037】図4における破線のグラフは、ロングオリ
フィス26による流体共振作用のない従来のダンパを用
いた場合の乗り心地特性を示している。図4の実線グラ
フと破線グラフとを比較して良く分かるように、本実施
の形態に係るダンパ2を用い、流体共振周波数をバネ下
共振周波数にほぼ一致させることにより、このバネ下共
振周波数域の振動が抑制され、車両の乗り心地特性(H
s)を向上させることができる。尚、ここで、バネ下共
振周波数とは、タイヤバネとサスペンションバネとをバ
ネ系としたバネ下質量の共振を言う。また、流体共振周
波数とは、サスペンションバネとガスバネとをバネ系と
した流体共振を言う。
【0038】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、車両のサスペンション装置1に組み込まれるダン
パ2について、ダンパ2内の二つの液室(第2液室28
とリザーバ室29)間を連通させるロングオリフィス2
6の通過断面積と長さの設定によって、ロングオリフィ
ス26内の液体の共振周波数を定めることができ、この
共振周波数に対応する周波数領域の振動を有効に抑制す
ることができる。この場合において、所定バネ定数のコ
イルバネ3は、上記ロングオリフィス26および第1,
第2の各液室27,28内の圧力変化に関係しない外部
に併設されているので、上記コイルバネ3は、振動入力
に伴って液室27,28内に圧力変化が生じた場合、そ
の変化速度等に拘わらず変形することはない。従って、
かかる弾性体が圧力変化の影響を受ける箇所に配設され
ていた従来のように、ガタが生じて不安定化する、つま
り、例えば操舵量が小さい領域等において車体のふらつ
きが生じる等の不具合を確実に回避することができる。
すなわち、実用性を損なうことなく、振動周波数によっ
て減衰特性を可変とした振動緩衝装置を得ることができ
るのである。
【0039】尚、実際の車両では、サスペンションバネ
やダンパは、ホイールストロークに対して、レバー比を
有して設定される。このレバー比とは、バネやダンパの
取り付け位置を示すもので、バネ上やバネ下の運動とバ
ネやダンパの変位や力に関係する。図5は、レバー比の
概念を模式的に示す説明図で、バネ上とバネ下の相対変
位をX、サスペンションバネやダンパの変位をYとすれ
ば、次式が得られる。 L1/L2=Y/X … 15
【0040】この関係をより分かり易くするために、図
6に示すバネ系のみのモデルで説明する。バネが支点Q
からL1の位置に設定されているとき、支点QからL2
位置では、等価的にバネ係数は以下の通りとなる。Aq
点,Bq点での変位を、それぞれX,Yとすると、力の
釣り合いの関係から、次式16が得られる。 F2=K1X・(L1/L2) … 16 これに、式15を代入すると、次式17が得られる。 F2=(L1/L22・K1Y … 17 つまり、バネは等価的にレバー比(L1/L2)の2乗倍
になっていることが分かる。この様な関係は、減衰や質
量についても、同様に成り立つことが知られており、車
両のサスペンション装置を設計する場合の重要な因子で
ある。上述の作動原理の説明(図3参照)では、簡素化
のために、上記レバー比を1としている。
【0041】次に、上記のような作動原理で緩衝作用を
行うサスペンション装置1を用いて、例えば、バネ上共
振周波数領域あるいはバネ下共振周波数領域など、特定
の振動周波数領域においてのみ高い減衰力を発生させる
ように設定する例について説明する。まず、上記の場合
と同様に、バネ下共振周波数F1と流体共振周波数F0
を略一致するように設定し、バネ下共振周波数域での振
動を抑制し、所謂ブルブル感の低減を図る場合について
説明する。
【0042】簡略化のために、レバー比を1とすると、
バネ下共振周波数F1および流体共振周波数F0は、それ
ぞれ、式18及び式19で表すことができる。 F1=(1/2π)・[(K1+K2)/m11/2 … 18 F0=(1/2π)・(a/A)・[(K0+K2)/m01/2 … 19 これら両周波数が等しく(F1=F0)なるように、諸元
を設定すれば良い。具体的には、例えば、第1液室27
と第2液室28の間に設けられ、ダンパ2の減衰力を基
本的に設定するオリフィス22a,22bのオリフィス
サイズ、或いはオリフィス24aのオリフィスサイズ等
の設定に基づいて、上記ロングオリフィス26の通過断
面積と長さとが設定されるようになっている。尚、この
とき、液体共振をできるだけ発生し易くするために、ロ
ングオリフィス26の通過断面積は、ピストン22のオ
リフィス22a,22bの開口面積あるいはベースバル
ブ24のオリフィス24aの開口面積よりも大きく設定
される。また、ロングオリフィス26の長さは、その通
過断面積の相当円の直径の5倍よりも大きくなるように
設定されることが好ましい。
【0043】このように、ダンパ2の減衰力を定めるオ
リフィス22a,22b或いは24aの設定に基づい
て、上記ロングオリフィス26の通過断面積と長さとが
設定されているので、上記オリフィス22a,22b或
いは24aの設定によってサスペンション装置1の減衰
特性を適宜設定し、かつ、その場合において、特定の周
波数領域の振動を抑制することができる。従って、周波
数によって相反する減衰特性が求められるような場合に
でも、有効に対応することができるのである。
【0044】図7は、流体共振周波数F0をバネ下共振
周波数F1に略等しくなるように設定した場合(F0=F
1)における、自動車の乗り心地性に関する振動特性の
一例を周波数と振動レベルの関係として示した、図4と
同様の図であるが、この図からよく分かるように、従来
(破線)に比べて、バネ下共振周波数域の振動を低減す
ることができる。つまり、このバネ下共振周波数域で生
じる所謂ブルブル感を抑制することができる。
【0045】特に、サスペンション装置1の減衰力を比
較的低く設定し、かつ、上記ロングオリフィス26内の
液体の共振周波数が、振動緩衝装置のバネ下共振周波数
に略一致するように設定することより、減衰力を比較的
低く設定することで、バネ下共振周波数よりも低い周波
数域で生じ易い所謂突き上げ感、および、バネ下共振周
波数よりも高い周波数域で生じ易い所謂ゴツゴツ感を抑
制することができ、しかも、同時に、バネ下共振周波数
域で生じ易い所謂ブルブル感を抑制することができ、良
好な乗り心地を達成することができる。
【0046】また、図8は、流体共振周波数F0をバネ
下共振周波数F1よりも大きくなるように設定した場合
(F0>F1)における、自動車の乗り心地性に関する振
動特性の一例を周波数と振動レベルの関係として示した
図であるが、この図からよく分かるように、従来(破
線)に比べて、バネ下共振周波数よりも高い周波数域の
振動を低減することができる。つまり、このバネ下共振
周波数よりも高い周波数域で生じる所謂ゴツゴツ感を抑
制することができる。このゴツゴツ感を低減したい周波
数域に流体共振周波数F0を合わせることにより、その
周波数域での振動特性を改善でき、また、流体共振周波
数F0をバネ下共振周波数F1に近づけることにより、ブ
ルブル感の抑制をも図ることができる。
【0047】特に、減衰力を比較的高く設定し、かつ、
上記ロングオリフィス26内の液体の共振周波数を、サ
スペンション装置1のバネ下共振周波数よりも高くなる
ように設定することにより、減衰力を比較的高く設定す
ることで、低周波数域で生じ易い、バネ上共振による所
謂フワフワ感を抑えることができ、しかも、同時に、バ
ネ下共振周波数よりも高い周波数域で生じ易い所謂ゴツ
ゴツ感を抑制することができ、良好な乗り心地を達成す
ることができる。
【0048】更に、図9は、流体共振周波数F0をバネ
下共振周波数F1よりも小さくなるように設定した場合
(F0<F1)における、自動車の乗り心地性に関する振
動特性の一例を周波数と振動レベルの関係として示した
図であるが、この図からよく分かるように、従来(破
線)に比べて、バネ下共振周波数よりも低い周波数域の
振動を低減することができる。つまり、このバネ下共振
周波数よりも低い周波数域で生じる所謂突き上げ感を抑
制することができる。この突き上げ感を低減したい周波
数域に流体共振周波数F0を合わせることにより、その
周波数域での振動特性を改善でき、流体共振周波数F0
をバネ下共振周波数F1に近づけることにより、ブルブ
ル感の抑制も図ることができる。
【0049】特に、減衰力を比較的高く設定し、かつ、
上記ロングオリフィス26内の液体の共振周波数を、バ
ネ下共振周波数よりも低くなるように設定することによ
り、減衰力を比較的高く設定することで、低周波数域で
生じ易い、バネ上共振による所謂フワフワ感を抑えるこ
とができ、しかも、同時に、バネ下共振周波数よりも低
い周波数域で生じ易い所謂突き上げ感を抑制することが
でき、良好な乗り心地を達成することができる。
【0050】次に、車両の運転状況やスイッチなどで減
衰特性を可変とした、所謂、制御式可変ダンパについ
て、本発明に係るロングオリフィスを設けて液体共振を
利用するようにした実施の形態を説明する。図10は、
サスペンション装置のバネ上の上下速度に基づいて減衰
特性を制御する、所謂、スカイフック制御の一例を説明
するフローチャートである。この図に示しめした例で
は、まず、車体の上下加速度を例えば加速度センサ等で
検出し(ステップ#1)、この上下加速度より車体の上
下速度を算出する(ステップ#2)。減衰特性を可変と
するための減衰バルブの開度と減衰係数との関係を予め
求めておき、この関係に基づいて、車体の上下速度に対
応する目標バルブ開度を求める(ステップ#3)。そし
て、この目標バルブ開度に対応する指令電流によりモー
タを駆動して可変バルブを作動させる(ステップ#4及
びステップ#5)ようにしている。
【0051】このようなサスペンション装置の減衰制御
は、主として低周波数域での所謂フワフワ感の改善を特
徴としているが、従来では、このフワフワ感を改善でき
る反面、制御遅れや非線形特性の影響で、高周波成分が
悪化し易く、突き上げ感やゴツゴツ感が悪化する傾向が
あった。しかし、上記のようなスカイフック制御を行え
るダンパに対して、本発明に係るロングオリフィスによ
る液体共振を組み合わすことにより、図11において、
実線および一点鎖線で示すように、低周波数域でのフワ
フワ感の改善を確保した上で、突き上げ感の改善、ある
いはゴツゴツ感の改善を達成することが可能になる。
【0052】図13,図14および図15は、本発明の
実施の形態に係る制御式可変ダンパの具体的な構造の一
例を、それぞれ示したものである。尚、以下の説明にお
いて、上述の実施の形態に係るダンパ2(図12参照)
における場合と、同様の構成を有し同様の作用を行うも
のには、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略す
る。図13に示したダンパ30では、内筒21Aの底部
に、ピストン22に設けられたバルブ機構と同様の構造
を有し同様の作用を行うボトムバルブ34が配設される
とともに、その中央部には減衰力を可変とした可変バル
ブ機構36が配置されている。該可変バルブ機構36
は、第2液室28とリザーバ室29側とを連通させる段
付きのオリフィス38と、切欠部37aを有するバルブ
スプール37と、オリフィス38の大径部に挿入された
バルブスプール37を回転させる駆動モータ35とを備
えている。
【0053】そして、モータ35を駆動してバルブスプ
ール37を所定の回転位置に回動することにより、オリ
フィス38の実質的な通過面積を変化させ、第2液室2
8とリザーブ室29との間の絞りを変化させることがで
きるようになっている。尚、具体的には図示しなかった
が、上記駆動モータ35は、車体の上下加速度を検出す
る加速度センサ等のセンサ類の検出信号が入力されるコ
ントローラに信号授受可能に接続されており、該コント
ローラからの制御信号によってバルブスプール37の回
転位置を制御するようになっている。また、本具体例に
係るダンパ30では、リザーバ室29内の下部に、図1
2におけるもの26と同様のロングオリフィス32が配
設されるだけでなく、第1液室27内にも、プレート3
1で支持された上側のロングオリフィス31が設けられ
ている。該上側ロングオリフィス31は、下側のロング
オリフィス32と同様に螺旋状に形成された上で、ピス
トン22の直上方に配置されており、第1液室27と第
2液室28との間を連通させる役割を果たしている。
尚、上記のような可変バルブ機構をピストン側に設ける
こともできる。この場合には、バルブスプールはピスト
ンロッド内を挿通して配置され、モータはシリンダの上
部に取り付けられる。
【0054】図14に示されたダンパ40では、第1液
室47と第2液室48とが、真直して延びるロングオリ
フィス46で連通され、このロングオリフィス46はダ
ンパ40の外部に配置されている。該ロングオリフィス
46は、その上端側がシリンダ41の外筒41Bおよび
ロッドシール45に設けられた開口に接続される一方、
下端側は外筒41Bの下部に設けられた開口に接続され
ている。また、ロングオリフィス46の下端接続部分の
直下方には、ピストン22に設けられたバルブ機構と同
様の構造を有し同様の作用を行うボトムバルブ34が配
設され、外筒41Bと内筒41Aとの間に形成されたリ
ザーバ室49と第2液室48とを仕切っている。この具
体例では、上記ロングオリフィス46の途中部に、該オ
リフィス46の実質的な通過面積を変化させ得る可変バ
ルブ機構42が介設され、この可変バルブ機構42によ
って減衰力を変化させることができるようになってい
る。
【0055】図15に示されたダンパ50では、ロング
オリフィス56は、図14に示した具体例と同様に、第
1液室27と第2液室28とを連通させているが、本具
体例では、このロングオリフィス56は、真直ではなく
螺旋状に形成され、また、ダンパ外部ではなく、リザー
バ室29内に配置されている。尚、この場合、ピストン
57には、上述のピストン22(図12参照)のような
バルブ機構は、特には設けられていない。また、内筒2
1Aの底部には、可変バルブ機構51が配設されてい
る。この可変バルブ機構51は、上述のピストン22に
設けられたものと類似した構造のボトムバルブ54と、
該ボトムバルブ54を上下に挿通するバルブスプール5
2と、該バルブスプール52に固定され、ボトムバルブ
54の上下の端面に位置する偏芯プレート52a,52
bと、上記バルブスプール52を回転させる駆動モータ
55とを備えている。
【0056】そして、モータ55を駆動してバルブスプ
ール52を所定の回転位置に回動することにより、ボト
ムバルブ54による絞りを実質的に変化させ、第2液室
28とリザーブ室29との間の絞りを変化させることが
できるようになっている。尚、より好ましくは、上記図
14の具体例における可変バルブ機構42および本図1
5における駆動モータ55は共に、図13の具体例にお
ける場合と同様のコントローラ(不図示)により作動制
御されるようになっている。
【0057】更に、図16〜図19は、制御式可変ダン
パではないが、本発明の実施の形態に係るダンパの具体
的な構造の一例を、それぞれ示したものである。図16
に示したダンパ60では、リザーバ室29内に螺旋状の
ロングオリフィス66が配設され、該ロングオリフィス
66は、第1液室27と第2液室28とを連通させてい
る。この場合、ピストン62には、上述のピストン22
(図12参照)のようなバルブ機構は、特には設けられ
ていない。また、内筒21Aの底部には、上記ピストン
22に設けられたバルブ機構と同様の構造を有し同様の
作用を行うボトムバルブ64が配設されている。すなわ
ち、このダンパ60は、図15に示されたダンパ50か
ら、駆動モータ55を含めて可変バルブ機構51を取り
除いたものにあたる。
【0058】また、図17に示したダンパ70では、ピ
ストン72の直上側にロングオリフィス76が取り付け
られている。該ロングオリフィス76は管を曲げ加工し
たものではないが、流路は螺旋状に設けられている。ロ
ングオリフィス76の下端側は、ピストン72を上下に
貫通するオリフィス孔72aに接続されており、このオ
リフィス孔72a及びロングオリフィス76を介して、
第1液室27と第2液室28とが連通させられている。
尚、内筒21Aの底部には、上述のピストン22(図1
2参照)に設けられたバルブ機構と同様の構造を有し同
様の作用を行うボトムバルブ64が配設されている。
【0059】更に、図18に示したダンパ80では、内
筒21Aの底部にロングオリフィス86が取り付けられ
ている。該ロングオリフィス86は、図17でしめされ
たもの76と同じく管を曲げ加工したものではないが、
流路は螺旋状に設けられている。このロングオリフィス
86によって、第2液室28とリザーバ室29とが連通
させられている。
【0060】また、更に、図19に示したダンパ80で
は、第2液室28とリザーバ室29とを連通させるロン
グオリフィス96が、ダンパ80の外部に配置されてい
る。すなわち、内筒21Aの底部に取り付けられたベー
ス板94の一側部には、第2液室28に連通する流路9
4aが設けられ、この流路94aに、全体形状がコ字状
に形成されたロングオリフィス96の一端が接続されて
いる。また、上記ベース板94の流路94aと反対側の
側部には、リザーバ室29に連通する流路94bが設け
られ、この流路94bに上記ロングオリフィス96の他
端側をつなぎ込むことにより、該ロングオリフィス96
は、ダンパ90のシリンダ21を迂回して外部に位置し
た状態で、第2液室28とリザーバ室29とを連通させ
るようになっている。
【0061】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0062】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、振動緩衝装
置内の二つの液室間を連通させる連通路の通過断面積と
長さの設定によって、連通路内の液体の共振周波数を定
めることができ、この共振周波数に対応する周波数領域
の振動を有効に抑制することができる。この場合におい
て、所定バネ定数の弾性体は、上記連通路および上記各
液室内の圧力変化に関係しない外部に併設されているの
で、上記弾性体は、振動入力に伴って液室内に圧力変化
が生じた場合、その変化速度等に拘わらず変形すること
はない。従って、かかる弾性体が圧力変化の影響を受け
る箇所に配設されていた従来のように、ガタが生じて不
安定化する等の不具合を確実に回避することができる。
すなわち、実用性を損なうことなく、振動周波数によっ
て減衰特性を可変とした振動緩衝装置を得ることができ
る。
【0063】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、バネ下部分の共振周波数域での振動を有効に
抑制することができる。
【0064】更に、本願の第3の発明によれば、車両の
サスペンション装置に組み込まれる振動緩衝装置におい
て、振動緩衝装置内の二つの液室間を連通させる連通路
の通過断面積と長さの設定によって、連通路内の液体の
共振周波数を定めることができ、この共振周波数に対応
する周波数領域の振動を有効に抑制することができる。
この場合において、所定バネ定数の弾性体は、上記連通
路および上記各液室内の圧力変化に関係しない外部に併
設されているので、上記弾性体は、振動入力に伴って液
室内に圧力変化が生じた場合、その変化速度等に拘わら
ず変形することはない。従って、かかる弾性体が圧力変
化の影響を受ける箇所に配設されていた従来のように、
ガタが生じて不安定化する、つまり、例えば操舵量が小
さい領域等において車体のふらつきが生じる等の不具合
を確実に回避することができる。すなわち、実用性を損
なうことなく、振動周波数によって減衰特性を可変とし
た振動緩衝装置を得ることができる。
【0065】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第3の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記連通路内の液体の共振周波数が、
振動緩衝装置のバネ下共振周波数の振動を抑制するよう
に、連通路の通過断面積と長さとが設定されているの
で、通常、比較的大きな質量を有するバネ下部分の共振
周波数域での振動を有効に抑制することができ、車両の
乗り心地性をより効果的に向上させることができる。
【0066】また、更に、本願の第5の発明によれば、
基本的には、上記第3または第4の発明と同様の効果を
奏することができる。しかも、その上、上記各液室のう
ちの少なくとも二つの液室間には、振動緩衝装置の減衰
力を設定するオリフィスが設けられており、該オリフィ
スの設定に基づいて、上記連通路の通過断面積と長さと
が設定されているので、上記オリフィスの設定によって
振動緩衝装置の減衰特性を適宜設定し、かつ、その場合
において、特定の周波数領域の振動を抑制することがで
きる。従って、周波数によって相反する減衰特性が求め
られるような場合にでも、有効に対応することができ
る。
【0067】また、更に、本願の第6の発明によれば、
基本的には、上記第5の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記減衰力が比較的高く設定され、か
つ、上記連通路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置
のバネ下共振周波数よりも高くなるように設定されてい
るので、減衰力を比較的高く設定することにより、低周
波数域で生じ易い、バネ上共振による所謂フワフワ感を
抑えることができ、しかも、同時に、バネ下共振周波数
よりも高い周波数域で生じ易い所謂ゴツゴツ感を抑制す
ることができ、良好な乗り心地を達成することができ
る。
【0068】また、更に、本願の第7の発明によれば、
基本的には、上記第5の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記減衰力が比較的高く設定され、か
つ、上記連通路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置
のバネ下共振周波数よりも低くなるように設定されてい
るので、減衰力を比較的高く設定することにより、低周
波数域で生じ易い、バネ上共振による所謂フワフワ感を
抑えることができ、しかも、同時に、バネ下共振周波数
よりも低い周波数域で生じ易い所謂突き上げ感を抑制す
ることができ、良好な乗り心地を達成することができ
る。
【0069】また、更に、本願の第8の発明によれば、
基本的には、上記第5の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記減衰力が比較的低く設定され、か
つ、上記連通路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置
のバネ下共振周波数に略一致するように設定されている
ので、減衰力を比較的低く設定することにより、バネ下
共振周波数よりも低い周波数域で生じ易い所謂突き上げ
感、および、バネ下共振周波数よりも高い周波数域で生
じ易い所謂ゴツゴツ感を抑制することができ、しかも、
同時に、バネ下共振周波数域で生じ易い所謂ブルブル感
を抑制することができ、良好な乗り心地を達成すること
ができる。
【0070】また、更に、本願の第9の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第8の発明のいずれか一と同様
の効果を奏することができる。しかも、その上、少なく
とも二つの液室を有するシリンダを備えたダンパが設け
られており、上記連通路は、上記シリンダ内に該シリン
ダの長手方向における中心軸回りに螺旋状に設けられて
いるので、限られたスペース内で、連通路の長さを極力
長く設定することができ、連通路内の液体の共振周波数
を所定周波数の振動を抑制するように設定して、振動周
波数によって減衰特性を可変とする際における、設定の
自由度を高めることができる。
【0071】また、更に、本願の第10の発明によれ
ば、車両のサスペンション装置に組み込まれる振動緩衝
装置において、振動緩衝装置内の二つの液室間を連通さ
せる連通路の通過断面積と長さの設定によって、連通路
内の液体の共振周波数を定めることができ、この共振周
波数に対応する周波数領域の振動を有効に抑制すること
ができる。この場合において、所定バネ定数の弾性体
は、上記連通路および上記各液室内の圧力変化に関係し
ない外部に併設されているので、上記弾性体は、振動入
力に伴って液室内に圧力変化が生じた場合、その変化速
度等に拘わらず変形することはない。従って、かかる弾
性体が圧力変化の影響を受ける箇所に配設されていた従
来のように、ガタが生じて不安定化する、つまり、例え
ば操舵量が小さい領域等において車体のふらつきが生じ
る等の不具合を確実に回避することができる。すなわ
ち、実用性を損なうことなく、振動周波数によって減衰
特性を可変とした振動緩衝装置を得ることができる。し
かも、この場合において、上記各液室のうちの少なくと
も二つの液室間には、振動緩衝装置の減衰力を設定する
オリフィスが設けられており、該オリフィスの設定に基
づいて、上記連通路の通過断面積と長さとが設定されて
いるので、上記オリフィスの設定によって振動緩衝装置
の減衰特性を適宜設定し、かつ、その場合において、特
定の周波数領域の振動を抑制することができる。従っ
て、周波数によって相反する減衰特性が求められるよう
な場合にでも、有効に対応することができる。
【0072】また、更に、本願の第11の発明によれ
ば、基本的には、上記第10の発明と同様の効果を奏す
ることができる。特に、上記減衰力が比較的高く設定さ
れている場合には、上記連通路内の液体の共振周波数
を、振動緩衝装置のバネ下共振周波数よりも高くなるよ
うに設定するようにしたので、減衰力を比較的高く設定
することにより、低周波数域で生じ易い、バネ上共振に
よる所謂フワフワ感を抑えることができ、しかも、同時
に、バネ下共振周波数よりも高い周波数域で生じ易い所
謂ゴツゴツ感を抑制することができ、良好な乗り心地を
達成することができる。
【0073】また、更に、本願の第12の発明によれ
ば、基本的には、上記第10の発明と同様の効果を奏す
ることができる。特に、上記減衰力が比較的高く設定さ
れている場合には、上記連通路内の液体の共振周波数
を、振動緩衝装置のバネ下共振周波数よりも低くなるよ
うに設定するようにしたので、減衰力を比較的高く設定
することにより、低周波数域で生じ易い、バネ上共振に
よる所謂フワフワ感を抑えることができ、しかも、同時
に、バネ下共振周波数よりも低い周波数域で生じ易い所
謂突き上げ感を抑制することができ、良好な乗り心地を
達成することができる。
【0074】また、更に、本願の第13の発明によれ
ば、基本的には、上記第10の発明と同様の効果を奏す
ることができる。特に、上記減衰力が比較的低く設定さ
れている場合には、上記連通路内の液体の共振周波数
を、振動緩衝装置のバネ下共振周波数に略一致するよう
に設定するものであるので、減衰力を比較的低く設定す
ることにより、バネ下共振周波数よりも低い周波数域で
生じ易い所謂突き上げ感、および、バネ下共振周波数よ
りも高い周波数域で生じ易い所謂ゴツゴツ感を抑制する
ことができ、しかも、同時に、バネ下共振周波数域で生
じ易い所謂ブルブル感を抑制することができ、良好な乗
り心地を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動車のサスペン
ション装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 上記サスペンション装置のダンパの基本構造
を模式的に示す構造説明図である。
【図3】 上記サスペンション装置を備えた自動車の振
動系の1輪モデル図である。
【図4】 上記サスペンション装置を備えた自動車の乗
り心地性に関する振動特性の一例を周波数と振動レベル
の関係として示した図である。
【図5】 レバー比の概念を模式的に示す説明図であ
る。
【図6】 レバー比の概念をバネ系のみについて示すモ
デル図である。
【図7】 上記サスペンション装置を備えた自動車の乗
り心地性に関する振動特性の一例を周波数と振動レベル
の関係として示した図である。
【図8】 上記サスペンション装置を備えた自動車の乗
り心地性に関する振動特性の一例を周波数と振動レベル
の関係として示した図である。
【図9】 上記サスペンション装置を備えた自動車の乗
り心地性に関する振動特性の一例を周波数と振動レベル
の関係として示した図である。
【図10】 制御式可変ダンパを備えたサスペンション
装置におけるダンパ制御の一例を示すフローチャートで
ある。
【図11】 制御式可変ダンパを備えたサスペンション
装置を有する自動車の乗り心地性に関する振動特性の一
例を示した図である。
【図12】 上記サスペンション装置のダンパの具体的
な構成を示す縦断面説明図である。
【図13】 本発明の実施の形態に係る制御式可変ダン
パの具体的な構造の一例を示す縦断面説明図である。
【図14】 本発明の実施の形態に係る制御式可変ダン
パの具体的な構造の他の一例を示す縦断面説明図であ
る。
【図15】 本発明の実施の形態に係る制御式可変ダン
パの具体的な構造の更に他の一例を示す縦断面説明図で
ある。
【図16】 本発明の実施の形態に係るダンパの具体的
な構造例を示す縦断面説明図である。
【図17】 本発明の実施の形態に係るダンパの具体的
な構造の他の一例を示す縦断面説明図である。
【図18】 本発明の実施の形態に係るダンパの具体的
な構造の更に他の一例を示す縦断面説明図である。
【図19】 本発明の実施の形態に係るダンパの具体的
な構造の今一つ例を示す縦断面説明図である。
【図20】 従来のサスペンション装置を備えた自動車
の振動系の1輪モデル図である。
【図21】 従来のサスペンション装置を備えた自動車
の乗り心地性に関する振動特性を周波数と振動レベルの
関係として示した図である。
【符号の説明】
1…サスペンション装置 2,30,40,50,60,70,80,90…ダン
パ 3…コイルバネ 22a,22b…ピストンの固定オリフィス 24a…ベースバルブの固定オリフィス 26,31,32,46,56,66,76,86,9
6…ロングオリフィス 27,47…第1液室 28,48…第2液室 29,49…リザーバ室

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二つの液室と、これら各液室
    の有効断面積に比して小さい通過断面積を有し二つの液
    室間を連通させる所定長さの連通路と、該連通路および
    上記各液室内の圧力変化に関係しない外部に併設された
    所定バネ定数の弾性体とを備え、上記連通路内の液体の
    共振周波数が、所定周波数の振動を抑制するように、連
    通路の通過断面積と長さとが設定されていることを特徴
    とする振動緩衝装置。
  2. 【請求項2】 上記所定周波数が、振動緩衝装置のバネ
    下共振周波数であることを特徴とする請求項1記載の振
    動緩衝装置。
  3. 【請求項3】 車両のサスペンション装置に組み込まれ
    る振動緩衝装置であって、少なくとも二つの液室と、こ
    れら各液室の有効断面積に比して小さい通過断面積を有
    し二つの液室間を連通させる所定長さの連通路と、該連
    通路および上記各液室内の圧力変化に関係しない外部に
    併設された所定バネ定数の弾性体とを備え、上記連通路
    内の液体の共振周波数が、所定周波数の振動を抑制する
    ように、連通路の通過断面積と長さとが設定されている
    ことを特徴とする振動緩衝装置。
  4. 【請求項4】 上記連通路内の液体の共振周波数が、振
    動緩衝装置のバネ下共振周波数の振動を抑制するよう
    に、連通路の通過断面積と長さとが設定されていること
    を特徴とする請求項3記載の振動緩衝装置。
  5. 【請求項5】 上記各液室のうちの少なくとも二つの液
    室間には、振動緩衝装置の減衰力を設定するオリフィス
    が設けられており、該オリフィスの設定に基づいて、上
    記連通路の通過断面積と長さとが設定されていることを
    特徴とする請求項3または請求項4に記載の振動緩衝装
    置。
  6. 【請求項6】 上記減衰力が比較的高く設定され、か
    つ、上記連通路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置
    のバネ下共振周波数よりも高くなるように設定されてい
    ることを特徴とする請求項5記載の振動緩衝装置。
  7. 【請求項7】 上記減衰力が比較的高く設定され、か
    つ、上記連通路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置
    のバネ下共振周波数よりも低くなるように設定されてい
    ることを特徴とする請求項5記載の振動緩衝装置。
  8. 【請求項8】 上記減衰力が比較的低く設定され、か
    つ、上記連通路内の液体の共振周波数が、振動緩衝装置
    のバネ下共振周波数に略一致するように設定されている
    ことを特徴とする請求項5記載の振動緩衝装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも二つの液室を有するシリンダ
    を備えたダンパが設けられており、上記連通路は、上記
    シリンダ内に該シリンダの長手方向における中心軸回り
    に螺旋状に設けられていることを特徴とする請求項1〜
    請求項8のいずれか一に記載の振動緩衝装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも二つの液室と、これら各液
    室の有効断面積に比して小さい通過断面積を有し二つの
    液室間を連通させる所定長さの連通路と、該連通路およ
    び上記各液室内の圧力変化に関係しない外部に併設され
    た所定バネ定数の弾性体とを備えるとともに、上記各液
    室のうちの少なくとも二つの液室間には、振動緩衝装置
    の減衰力を設定するオリフィスが設けられ、上記連通路
    内の液体の共振周波数が、所定周波数の振動を抑制する
    ように、連通路の通過断面積と長さとが設定される、車
    両のサスペンション装置に組み込まれる振動緩衝装置の
    設計方法であって、 上記オリフィスの設定に基づいて、上記連通路の通過断
    面積と長さとを設定することを特徴とする振動緩衝装置
    の設計方法。
  11. 【請求項11】 上記減衰力が比較的高く設定されてい
    る場合には、上記連通路内の液体の共振周波数を、振動
    緩衝装置のバネ下共振周波数よりも高くなるように設定
    することを特徴とする請求項10記載の振動緩衝装置の
    設計方法。
  12. 【請求項12】 上記減衰力が比較的高く設定されてい
    る場合には、上記連通路内の液体の共振周波数を、振動
    緩衝装置のバネ下共振周波数よりも低くなるように設定
    することを特徴とする請求項10記載の振動緩衝装置の
    設計方法。
  13. 【請求項13】 上記減衰力が比較的低く設定されてい
    る場合には、上記連通路内の液体の共振周波数を、振動
    緩衝装置のバネ下共振周波数に略一致するように設定す
    ることを特徴とする請求項10記載の振動緩衝装置の設
    計方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007531852A (ja) * 2004-03-31 2007-11-08 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 流体質量効果を利用した粘性防振および制動ストラット
JP2011231882A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Fuji Latex Kk 単筒式ショックアブソーバ
JPWO2013115007A1 (ja) * 2012-01-31 2015-05-11 日産自動車株式会社 車両の制御装置
JPWO2013111733A1 (ja) * 2012-01-25 2015-05-11 日産自動車株式会社 車両の制御装置及び車両の制御方法

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