JPH09185990A - マイクロ波解凍加熱装置及び解凍加熱用補助器具 - Google Patents
マイクロ波解凍加熱装置及び解凍加熱用補助器具Info
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- JPH09185990A JPH09185990A JP7353492A JP35349295A JPH09185990A JP H09185990 A JPH09185990 A JP H09185990A JP 7353492 A JP7353492 A JP 7353492A JP 35349295 A JP35349295 A JP 35349295A JP H09185990 A JPH09185990 A JP H09185990A
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- thawing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 丼物や弁当等、食品の種類に応じて加熱特性
を変え、良好な調理状態を得ることができるようにす
る。 【解決手段】 異なる比誘電率a,b,cの誘電体領域
(P1 ,P2 ,P3 )を面分割により複数配列した円板
18,19,20を用い、これらの円板18〜20を重
ねて被加熱物の載置台15とする。この円板18〜20
は、同一軸を中心として回動可能に構成し、重ね合わせ
られたときの縦方向の比誘電率の組合せを変えることに
よって、載置台15の実質的な比誘電率を変化させる。
これによれば、載置台15の全体の比誘電率を一枚板で
は構成できない値に設定できると共に、載置台15上の
各場所で比誘電率を部分的に変化させることができる。
従って、例えば丼物等を中央部の未解凍部を残すことな
く調理し、弁当においてはご飯と惣菜を適した温度で調
理することが可能となる。
を変え、良好な調理状態を得ることができるようにす
る。 【解決手段】 異なる比誘電率a,b,cの誘電体領域
(P1 ,P2 ,P3 )を面分割により複数配列した円板
18,19,20を用い、これらの円板18〜20を重
ねて被加熱物の載置台15とする。この円板18〜20
は、同一軸を中心として回動可能に構成し、重ね合わせ
られたときの縦方向の比誘電率の組合せを変えることに
よって、載置台15の実質的な比誘電率を変化させる。
これによれば、載置台15の全体の比誘電率を一枚板で
は構成できない値に設定できると共に、載置台15上の
各場所で比誘電率を部分的に変化させることができる。
従って、例えば丼物等を中央部の未解凍部を残すことな
く調理し、弁当においてはご飯と惣菜を適した温度で調
理することが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波解凍加
熱装置及び解凍加熱用補助器具、特に被加熱物の種類に
応じてマイクロ波の電界強度を変化させることができる
装置及び補助器具の構成に関する。
熱装置及び解凍加熱用補助器具、特に被加熱物の種類に
応じてマイクロ波の電界強度を変化させることができる
装置及び補助器具の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、家庭用或いは業務用のマイク
ロ波解凍加熱装置(又は電子レンジ)が周知であり、こ
の解凍加熱装置によれば、マイクロ波を照射することに
より、冷凍食品を解凍し、又は所定の温度まで加熱する
ことができる。そして、この種の装置ではマイクロ波の
加熱効率を考慮して解凍加熱室内の寸法が選択され、ま
たスターラの使用や2次アンテナの回転によってマイク
ロ波給電が行われており、これによって、被加熱物が均
一な温度に解凍・加熱されるようになっている。
ロ波解凍加熱装置(又は電子レンジ)が周知であり、こ
の解凍加熱装置によれば、マイクロ波を照射することに
より、冷凍食品を解凍し、又は所定の温度まで加熱する
ことができる。そして、この種の装置ではマイクロ波の
加熱効率を考慮して解凍加熱室内の寸法が選択され、ま
たスターラの使用や2次アンテナの回転によってマイク
ロ波給電が行われており、これによって、被加熱物が均
一な温度に解凍・加熱されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被加熱
物が冷凍丼等に代表されるように、厚みがある程度あ
り、しかもご飯の上に各種の具が載せられている食品の
場合では、丼物の中心部や具の裏側等に未解凍部が残る
という問題がある。
物が冷凍丼等に代表されるように、厚みがある程度あ
り、しかもご飯の上に各種の具が載せられている食品の
場合では、丼物の中心部や具の裏側等に未解凍部が残る
という問題がある。
【0004】図11には、従来の電子レンジで冷凍のカ
ツ丼を解凍加熱した結果が示されている。この測定は、
図12に示されるように、標準的な容器1に詰めた半径
約55mm、深さ約60mmの冷凍の丼物(カツ丼)2
において、中心点Aから25mm間隔でずらした点B〜
Eの5点を、表面部101(深さ約10mm)、中央部
102(深さ約30mm)、底面部103(深さ約50
mm)について行い、丼物2の初期温度は−20℃で、
マイクロ波出力500W、加熱時間9分の加熱条件とし
た。
ツ丼を解凍加熱した結果が示されている。この測定は、
図12に示されるように、標準的な容器1に詰めた半径
約55mm、深さ約60mmの冷凍の丼物(カツ丼)2
において、中心点Aから25mm間隔でずらした点B〜
Eの5点を、表面部101(深さ約10mm)、中央部
102(深さ約30mm)、底面部103(深さ約50
mm)について行い、丼物2の初期温度は−20℃で、
マイクロ波出力500W、加熱時間9分の加熱条件とし
た。
【0005】この測定結果によれば、表面部101、中
央部102、底面部103のグラフに示されるように、
中心点Aが他の点よりも低くなった。これは、カツ丼が
厚み(高さ)と幅を有し、しかもご飯の上に具が載せら
れており、マイクロ波が中央部まで良好に与えられない
からである。
央部102、底面部103のグラフに示されるように、
中心点Aが他の点よりも低くなった。これは、カツ丼が
厚み(高さ)と幅を有し、しかもご飯の上に具が載せら
れており、マイクロ波が中央部まで良好に与えられない
からである。
【0006】更に、被加熱物として、ご飯と惣菜が別々
に詰められた弁当等があるが、この場合も、ご飯と惣菜
をそれらの材質に適合した加熱条件で解凍加熱すること
ができれば、良好な調理状態が得られることになる。
に詰められた弁当等があるが、この場合も、ご飯と惣菜
をそれらの材質に適合した加熱条件で解凍加熱すること
ができれば、良好な調理状態が得られることになる。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、丼物や弁当等、食品の種
類に応じて加熱特性を変え、良好な調理状態を得ること
ができるマイクロ波解凍加熱装置及び解凍加熱用補助器
具を提供することにある。
れたものであり、その目的は、丼物や弁当等、食品の種
類に応じて加熱特性を変え、良好な調理状態を得ること
ができるマイクロ波解凍加熱装置及び解凍加熱用補助器
具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1請求項の発明は、マイクロ波を利用して食品を
解凍加熱(解凍、加熱又はその両方)するマイクロ波解
凍加熱装置において、異なる比誘電率の誘電体を面分割
により複数配列して板状体とし、この板状体を少なくと
も2枚以上重ねて被加熱物の載置台としたことを特徴と
する。第2請求項の発明は、マイクロ波解凍加熱装置の
解凍加熱室内のテーブル上に着脱自在に配置する解凍加
熱用補助器具であって、異なる比誘電率の材質の誘電体
を面分割領域毎に複数配列して板状体とし、この板状体
を少なくとも2枚以上重ねて被加熱物の載置台としたこ
とを特徴とする。
に、第1請求項の発明は、マイクロ波を利用して食品を
解凍加熱(解凍、加熱又はその両方)するマイクロ波解
凍加熱装置において、異なる比誘電率の誘電体を面分割
により複数配列して板状体とし、この板状体を少なくと
も2枚以上重ねて被加熱物の載置台としたことを特徴と
する。第2請求項の発明は、マイクロ波解凍加熱装置の
解凍加熱室内のテーブル上に着脱自在に配置する解凍加
熱用補助器具であって、異なる比誘電率の材質の誘電体
を面分割領域毎に複数配列して板状体とし、この板状体
を少なくとも2枚以上重ねて被加熱物の載置台としたこ
とを特徴とする。
【0009】作用 上記の構成によれば、まず誘電体の載置台を被加熱物の
下側に配置することで、解凍加熱室内のマイクロ波エネ
ルギーを載置台近傍に偏在させ、丼物の上部や側面から
の加熱よりも、下部からの加熱を促進することができ
る。即ち、誘電体の載置台の上面には表面波が形成さ
れ、載置台近傍の電界強度が高くなる。従って、冷凍丼
のように厚みがある被加熱物であっても、その底部から
優先的にマイクロ波が吸収され、丼物の中央部に未解凍
部分が生じることのない加熱特性となる。
下側に配置することで、解凍加熱室内のマイクロ波エネ
ルギーを載置台近傍に偏在させ、丼物の上部や側面から
の加熱よりも、下部からの加熱を促進することができ
る。即ち、誘電体の載置台の上面には表面波が形成さ
れ、載置台近傍の電界強度が高くなる。従って、冷凍丼
のように厚みがある被加熱物であっても、その底部から
優先的にマイクロ波が吸収され、丼物の中央部に未解凍
部分が生じることのない加熱特性となる。
【0010】そして、この載置台は複数の板状体からな
り、この板状体には異なる比誘電率の誘電体が面分割領
域に形成されているので、板状体の重ね合わせの位置を
変えることにより、載置台の実質的な比誘電率を変化さ
せることができる。これによれば、載置台の全体の比誘
電率を一枚板では構成できない値に設定することができ
ると共に、載置台上の各場所で比誘電率を部分的に変化
させることができるという二つの利点がある。即ち、前
者の場合は、一枚板の載置台では得られない表面波電界
強度が得られるので、丼物等を中央部まで及ぶ良好な特
性で加熱することができ、後者の場合は、載置台上の所
定領域毎に異なる電界強度が得られ、例えば弁当に面分
割で配置されているご飯と惣菜をそれぞれの材質に適合
した特性で加熱することが可能となる。
り、この板状体には異なる比誘電率の誘電体が面分割領
域に形成されているので、板状体の重ね合わせの位置を
変えることにより、載置台の実質的な比誘電率を変化さ
せることができる。これによれば、載置台の全体の比誘
電率を一枚板では構成できない値に設定することができ
ると共に、載置台上の各場所で比誘電率を部分的に変化
させることができるという二つの利点がある。即ち、前
者の場合は、一枚板の載置台では得られない表面波電界
強度が得られるので、丼物等を中央部まで及ぶ良好な特
性で加熱することができ、後者の場合は、載置台上の所
定領域毎に異なる電界強度が得られ、例えば弁当に面分
割で配置されているご飯と惣菜をそれぞれの材質に適合
した特性で加熱することが可能となる。
【0011】第2請求項記載の構成によれば、必要に応
じて解凍加熱用器具を電子レンジに配置し、被加熱物の
種類に応じて最適な解凍加熱ができるという利点があ
る。
じて解凍加熱用器具を電子レンジに配置し、被加熱物の
種類に応じて最適な解凍加熱ができるという利点があ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図3には、本発明に係るマ
イクロ波解凍加熱装置の第1例の構成が示されている。
まず、図3において、解凍加熱装置10は一般の電子レ
ンジと同様となっており、その上面部に導波管11を介
してマグネトロン12が配置される。この装置10の解
凍加熱室(オーブン)14内に、ターンテーブルとして
の載置台15が設けられており、この載置台15は軸1
6を介して下側の駆動モータ17に取り付けられる。従
って、この載置台15に例えば冷凍の丼物2を入れた容
器1が載せられることになる。
イクロ波解凍加熱装置の第1例の構成が示されている。
まず、図3において、解凍加熱装置10は一般の電子レ
ンジと同様となっており、その上面部に導波管11を介
してマグネトロン12が配置される。この装置10の解
凍加熱室(オーブン)14内に、ターンテーブルとして
の載置台15が設けられており、この載置台15は軸1
6を介して下側の駆動モータ17に取り付けられる。従
って、この載置台15に例えば冷凍の丼物2を入れた容
器1が載せられることになる。
【0013】図1において、上述した載置台15は、3
枚の円板(板状体)18,19,20を重ねたものから
なり、これらの円板18,19,20はその重ね合わせ
位置が変えられるようになっている。例えば、この例で
は、円板20が軸16に固定され、他の2枚の円板1
8,19が軸16を中心として回動自在に取り付けられ
る。また、これらの円板18〜20のそれぞれには、回
転させて重ね合わせ位置を調整するためのノブ21が所
定の間隔で配置される。
枚の円板(板状体)18,19,20を重ねたものから
なり、これらの円板18,19,20はその重ね合わせ
位置が変えられるようになっている。例えば、この例で
は、円板20が軸16に固定され、他の2枚の円板1
8,19が軸16を中心として回動自在に取り付けられ
る。また、これらの円板18〜20のそれぞれには、回
転させて重ね合わせ位置を調整するためのノブ21が所
定の間隔で配置される。
【0014】そして、この円板18,19,20は、図
2(A)に示されるように、面上でP1 ,P2 ,P3 に
3分割(面分割)し、領域P1 を比誘電率aの誘電体、
領域P2 を比誘電率bの誘電体,領域P3 を比誘電率c
の誘電体から構成する。例えば、この領域P1 は比誘電
率aが約2.1のポリプロピレン、上記領域P2 は比誘
電率bが約4のベークライト、上記領域P3 は比誘電率
cが約10.2の複合誘電体(テフロン+チタン酸粉末
等)とすることができる。
2(A)に示されるように、面上でP1 ,P2 ,P3 に
3分割(面分割)し、領域P1 を比誘電率aの誘電体、
領域P2 を比誘電率bの誘電体,領域P3 を比誘電率c
の誘電体から構成する。例えば、この領域P1 は比誘電
率aが約2.1のポリプロピレン、上記領域P2 は比誘
電率bが約4のベークライト、上記領域P3 は比誘電率
cが約10.2の複合誘電体(テフロン+チタン酸粉末
等)とすることができる。
【0015】なお、図2(B)に示されるように、異な
る比誘電率の誘電体とする面分割領域は、4分割(P1
〜P4 )以上としてもよいし、また円周方向の分割だけ
でなく、半径方向で分割した領域(P5 〜P8 )とする
こともできる。
る比誘電率の誘電体とする面分割領域は、4分割(P1
〜P4 )以上としてもよいし、また円周方向の分割だけ
でなく、半径方向で分割した領域(P5 〜P8 )とする
こともできる。
【0016】図4には、上記装置10内の載置台15に
おけるマイクロ波の加熱作用が示されている。一般に、
マイクロ波解凍加熱装置10は、均一加熱を実現するた
めに、オーブン14内のマイクロ波電界分布が均一とな
るように設計される。従って、上記載置台15を用いな
い場合、マグネトロン12で発生したマイクロ波は被加
熱物に全方向から均等に入射する。しかし、丼物2の場
合は、このような均一なマイクロ波電界では、表面のみ
が解凍加熱され、内部の中央部に未解凍部が発生する。
これは、解凍前の損失係数と解凍時の損失係数が大きく
ことなることに起因している。
おけるマイクロ波の加熱作用が示されている。一般に、
マイクロ波解凍加熱装置10は、均一加熱を実現するた
めに、オーブン14内のマイクロ波電界分布が均一とな
るように設計される。従って、上記載置台15を用いな
い場合、マグネトロン12で発生したマイクロ波は被加
熱物に全方向から均等に入射する。しかし、丼物2の場
合は、このような均一なマイクロ波電界では、表面のみ
が解凍加熱され、内部の中央部に未解凍部が発生する。
これは、解凍前の損失係数と解凍時の損失係数が大きく
ことなることに起因している。
【0017】上記の構成によれば、マイクロ波が多重反
射を行いながら冷凍食品及び器具10へ与えられる際
に、誘電体からなる載置台15が被加熱物に対し整合素
子として働くと共に、その表面部にはマイクロ波による
表面波が形成される。この表面波は図記号Wで示される
ように、台表面において大きく、上側へ行く程小さくな
る電界強度となる。そして、この表面波の強度は載置台
15の比誘電率で相違し、比誘電率が高いほど強くな
る。従って、マイクロ波電界は丼物2の上下方向に不均
一な分布を形成し、特にご飯2Pの下側を効率よく加熱
する。この結果、下部で生じた蒸気が上昇することにな
り、これによりご飯2Pの中央部から上側まで良好に解
凍加熱することが可能となる。
射を行いながら冷凍食品及び器具10へ与えられる際
に、誘電体からなる載置台15が被加熱物に対し整合素
子として働くと共に、その表面部にはマイクロ波による
表面波が形成される。この表面波は図記号Wで示される
ように、台表面において大きく、上側へ行く程小さくな
る電界強度となる。そして、この表面波の強度は載置台
15の比誘電率で相違し、比誘電率が高いほど強くな
る。従って、マイクロ波電界は丼物2の上下方向に不均
一な分布を形成し、特にご飯2Pの下側を効率よく加熱
する。この結果、下部で生じた蒸気が上昇することにな
り、これによりご飯2Pの中央部から上側まで良好に解
凍加熱することが可能となる。
【0018】上記の載置台15の比誘電率は、大きけれ
ば良いということではなく、丼物2等の厚みや構成物の
相違によって加熱の程度も変ることになり、従ってこの
載置台15においては、円板18〜20の重ね合わせ
(縦方向の組合せ)により、各種の被加熱物に最適な電
界分布となる比誘電率に設定することが可能となる。
ば良いということではなく、丼物2等の厚みや構成物の
相違によって加熱の程度も変ることになり、従ってこの
載置台15においては、円板18〜20の重ね合わせ
(縦方向の組合せ)により、各種の被加熱物に最適な電
界分布となる比誘電率に設定することが可能となる。
【0019】図5には、上記の載置台15における円板
18〜20の重ね合わせ状態(円周方向に展開したも
の)が示されており、図の(I),(II),(III)で
示される3つのパターンが可能となる。図6には、図5
の3つの重ね合わせパターンで丼物2を解凍加熱した結
果が示されており、この測定は、図7に示されるよう
に、載置台15の円板18上に置かれた丼物2の点A〜
Eの5点を、表面部201、中央部202、底面部20
3について行った。また、マイクロ波出力500W、加
熱時間9分の条件とし、載置台15は一定速度で回転さ
せた。
18〜20の重ね合わせ状態(円周方向に展開したも
の)が示されており、図の(I),(II),(III)で
示される3つのパターンが可能となる。図6には、図5
の3つの重ね合わせパターンで丼物2を解凍加熱した結
果が示されており、この測定は、図7に示されるよう
に、載置台15の円板18上に置かれた丼物2の点A〜
Eの5点を、表面部201、中央部202、底面部20
3について行った。また、マイクロ波出力500W、加
熱時間9分の条件とし、載置台15は一定速度で回転さ
せた。
【0020】この図6に示されるように、パターンIの
重ね合わせの場合では、中央部(202)において比誘
電率c(3枚全て)の測定点Eを除いて加熱効果が低
く、全体的には比誘電率b,aへ向かう程(測定点B,
C)、温度が低くなった。これは、3枚の円板18,1
9,20において同一誘電率(a,b,c)の領域(P
1 〜P3 )が重なるため、載置台15の上面に生じる表
面波の電界強度分布も一枚の円板18の場合と同様とな
り、低い比誘電率aの領域(P1 )で加熱効率が低くな
ったものである。
重ね合わせの場合では、中央部(202)において比誘
電率c(3枚全て)の測定点Eを除いて加熱効果が低
く、全体的には比誘電率b,aへ向かう程(測定点B,
C)、温度が低くなった。これは、3枚の円板18,1
9,20において同一誘電率(a,b,c)の領域(P
1 〜P3 )が重なるため、載置台15の上面に生じる表
面波の電界強度分布も一枚の円板18の場合と同様とな
り、低い比誘電率aの領域(P1 )で加熱効率が低くな
ったものである。
【0021】また、パターンII及びIIIの重ね合わせの
場合では、パターンIIIの測定点Aにおいてやや低くな
ったが、表面部(201)から底面部(203)まで良
好な加熱状態が得られた。これは、異なる比誘電率の全
てが混ざるように重ね合わせられ、載置台15の表面に
は比較的均等な表面波が発生し、その結果、特に中央部
(グラフ202)において未解凍部分のない良好な調理
状態が得られたものである。
場合では、パターンIIIの測定点Aにおいてやや低くな
ったが、表面部(201)から底面部(203)まで良
好な加熱状態が得られた。これは、異なる比誘電率の全
てが混ざるように重ね合わせられ、載置台15の表面に
は比較的均等な表面波が発生し、その結果、特に中央部
(グラフ202)において未解凍部分のない良好な調理
状態が得られたものである。
【0022】次に、図8及び図9に基づき、上記と同様
の構成で冷凍弁当について解凍加熱した場合について説
明する。即ち、図8(A)に示されるように、3枚の円
板18〜20をその比誘電率a,b,cが縦方向で一致
するように重ね(パターンI)、載置台15の上の弁当
23は、そのご飯23Pが比誘電率b,c側へ、惣菜
(比較的低い温度が好ましいもの)23Qが比誘電率a
側へ配置されるように置く。そして、弁当23の中央部
における図示の測定点A〜Eについて、上記と同様の条
件で測定を行うと、図9のような結果となった。
の構成で冷凍弁当について解凍加熱した場合について説
明する。即ち、図8(A)に示されるように、3枚の円
板18〜20をその比誘電率a,b,cが縦方向で一致
するように重ね(パターンI)、載置台15の上の弁当
23は、そのご飯23Pが比誘電率b,c側へ、惣菜
(比較的低い温度が好ましいもの)23Qが比誘電率a
側へ配置されるように置く。そして、弁当23の中央部
における図示の測定点A〜Eについて、上記と同様の条
件で測定を行うと、図9のような結果となった。
【0023】図9から明らかなように、惣菜23Qの部
分の測定点A,Bが比較的低く、ご飯23Pの測定点
C,D,Fが高い加熱分布が得られた。これは、3枚の
円板18〜20において同一誘電率(a,b,c)の部
分が重なり、載置台15の上面に生じる表面波の電界強
度分布が小さい比誘電率aの方で低下し、大きい比誘電
率cの方で高くなるからである。
分の測定点A,Bが比較的低く、ご飯23Pの測定点
C,D,Fが高い加熱分布が得られた。これは、3枚の
円板18〜20において同一誘電率(a,b,c)の部
分が重なり、載置台15の上面に生じる表面波の電界強
度分布が小さい比誘電率aの方で低下し、大きい比誘電
率cの方で高くなるからである。
【0024】以上説明したように、異なる比誘電率
(a,b,c)の領域(P1 ,P2 ,P3 )を同一円板
18〜20に形成し、その重ね合わせ位置を変えること
により、比誘電率を全体的又は部分的に変化させること
ができ、これによって丼物2、各種の弁当23等のそれ
ぞれの構成に適合した加熱分布を設定することが可能と
なる。なお、上記例では円板18〜20を3分割した場
合を示したが、この分割数を多くすることにより、載置
台15の面上の各場所の比誘電率を細かく設定すること
が可能である。
(a,b,c)の領域(P1 ,P2 ,P3 )を同一円板
18〜20に形成し、その重ね合わせ位置を変えること
により、比誘電率を全体的又は部分的に変化させること
ができ、これによって丼物2、各種の弁当23等のそれ
ぞれの構成に適合した加熱分布を設定することが可能と
なる。なお、上記例では円板18〜20を3分割した場
合を示したが、この分割数を多くすることにより、載置
台15の面上の各場所の比誘電率を細かく設定すること
が可能である。
【0025】図10には、実施形態における第2例の構
成が示されており、この第2例は汎用している電子レン
ジに補助的に用いる解凍加熱用補助器具に関するもので
ある。図10において、解凍加熱装置(電子レンジ)2
4は図3の解凍加熱装置と同様の構成からなり、導波管
11及びマグネトロン12を有し、オーブン14内には
ガラス製のターンテーブル25が設けられ、このターン
テーブル25に軸26を介してモータ17が接続され
る。そして、このターンテーブル25の上に、解凍加熱
用補助器具27が配置される。
成が示されており、この第2例は汎用している電子レン
ジに補助的に用いる解凍加熱用補助器具に関するもので
ある。図10において、解凍加熱装置(電子レンジ)2
4は図3の解凍加熱装置と同様の構成からなり、導波管
11及びマグネトロン12を有し、オーブン14内には
ガラス製のターンテーブル25が設けられ、このターン
テーブル25に軸26を介してモータ17が接続され
る。そして、このターンテーブル25の上に、解凍加熱
用補助器具27が配置される。
【0026】この補助器具27は、上記図1の載置台1
5と同様に、比誘電率a,b,cの領域P1 ,P2 ,P
3 が形成された3枚の円板18〜20からなる載置台と
しており、これらの円板18〜20はその軸を中心に回
転することにより、重ね合わせ位置を自由に変えること
ができる。そして、この器具27の外周には適当な位置
に固定爪28が設けられており、この固定爪28により
上記ターンテーブル25に固定できるようになってい
る。
5と同様に、比誘電率a,b,cの領域P1 ,P2 ,P
3 が形成された3枚の円板18〜20からなる載置台と
しており、これらの円板18〜20はその軸を中心に回
転することにより、重ね合わせ位置を自由に変えること
ができる。そして、この器具27の外周には適当な位置
に固定爪28が設けられており、この固定爪28により
上記ターンテーブル25に固定できるようになってい
る。
【0027】このような構成によれば、補助器具27は
必要に応じて解凍加熱装置24内に配置することがで
き、これによって第1例と同様に、冷凍の丼物2では中
央部まで均一な温度に調理することができ、また弁当2
3においては、惣菜12Qをやや低い温度に調理するこ
とが可能となる。
必要に応じて解凍加熱装置24内に配置することがで
き、これによって第1例と同様に、冷凍の丼物2では中
央部まで均一な温度に調理することができ、また弁当2
3においては、惣菜12Qをやや低い温度に調理するこ
とが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる比誘電率の材質の誘電体を面分割領域毎に複数配
列して板状体とし、この板状体を少なくとも2枚以上重
ねて被加熱物の載置台としたので、載置台の全体の比誘
電率を一枚板では構成できない値に設定することがで
き、冷凍丼等を未解凍部のない状態で良好に調理するこ
とができ、また載置台上の各場所で比誘電率を部分的に
変化させることができ、冷凍弁当の惣菜等を好ましい温
度に調理することが可能となる。
異なる比誘電率の材質の誘電体を面分割領域毎に複数配
列して板状体とし、この板状体を少なくとも2枚以上重
ねて被加熱物の載置台としたので、載置台の全体の比誘
電率を一枚板では構成できない値に設定することがで
き、冷凍丼等を未解凍部のない状態で良好に調理するこ
とができ、また載置台上の各場所で比誘電率を部分的に
変化させることができ、冷凍弁当の惣菜等を好ましい温
度に調理することが可能となる。
【図1】本発明の実施形態の第1例に係るマイクロ波解
凍加熱装置における載置台の構成を示す斜視図である。
凍加熱装置における載置台の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の載置台における円板の構成を示し、図
(A)は図1の載置台での円板の構成、図(B)は他の
円板の構成を示す図である。
(A)は図1の載置台での円板の構成、図(B)は他の
円板の構成を示す図である。
【図3】第1例の装置の全体構成を示す図である。
【図4】図3の装置におけるマイクロ波の作用を示す説
明図である。
明図である。
【図5】図1の載置台における各円板(比誘電率)の重
ね合わせのパターン(I,II,III)を示す図である。
ね合わせのパターン(I,II,III)を示す図である。
【図6】図5のパターン毎に解凍加熱したときの結果を
示す図で、図(I)はパターンIでの温度分布、図(I
I)はパターンIIでの温度分布、図(III)はパターンII
Iでの温度分布を示すグラフ図である。
示す図で、図(I)はパターンIでの温度分布、図(I
I)はパターンIIでの温度分布、図(III)はパターンII
Iでの温度分布を示すグラフ図である。
【図7】図6の解凍加熱での測定点を示す説明図であ
る。
る。
【図8】図1の載置台で冷凍の弁当を解凍加熱する場合
の構成を示す図で、図(A)は円板(比誘電率)の重ね
合わせ状態、図(B)は弁当の配置及び測定点を示す説
明図である。
の構成を示す図で、図(A)は円板(比誘電率)の重ね
合わせ状態、図(B)は弁当の配置及び測定点を示す説
明図である。
【図9】図1の載置台で冷凍の弁当を解凍加熱した場合
の結果を示すグラフ図である。
の結果を示すグラフ図である。
【図10】第2例の解凍加熱用補助器具を電子レンジに
適用した状態を示す構成図である。
適用した状態を示す構成図である。
【図11】従来のマイクロ波解凍加熱装置にて冷凍丼を
処理したときの測定結果を示すグラフ図である。
処理したときの測定結果を示すグラフ図である。
【図12】図11の測定における冷凍丼の測定点を示す
説明図である。
説明図である。
1 … 容器、 2P … ご飯、 2Q … 具、 10,24 … 解凍加熱装置、 15 … 載置台、 18,19,20 … 円板、 14 … 解凍加熱室、 23P … ご飯、 23Q … 惣菜、 27 … 解凍加熱用補助器具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24C 7/02 551 F24C 7/02 551P
Claims (2)
- 【請求項1】 マイクロ波を利用して食品を解凍加熱す
るマイクロ波解凍加熱装置において、 異なる比誘電率の誘電体を面分割により複数配列して板
状体とし、この板状体を少なくとも2枚以上重ねて被加
熱物の載置台としたことを特徴とするマイクロ波解凍加
熱装置。 - 【請求項2】 マイクロ波解凍加熱装置の解凍加熱室内
のテーブル上に着脱自在に配置する解凍加熱用補助器具
であって、 異なる比誘電率の材質の誘電体を面分割領域毎に複数配
列して板状体とし、この板状体を少なくとも2枚以上重
ねて被加熱物の載置台とした解凍加熱用補助器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7353492A JPH09185990A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | マイクロ波解凍加熱装置及び解凍加熱用補助器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7353492A JPH09185990A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | マイクロ波解凍加熱装置及び解凍加熱用補助器具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09185990A true JPH09185990A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18431210
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7353492A Pending JPH09185990A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | マイクロ波解凍加熱装置及び解凍加熱用補助器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09185990A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025226024A1 (ko) * | 2024-04-26 | 2025-10-30 | (주)울텍 | 유전체 물질을 이용한 마이크로파 열처리 장치 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7353492A patent/JPH09185990A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025226024A1 (ko) * | 2024-04-26 | 2025-10-30 | (주)울텍 | 유전체 물질을 이용한 마이크로파 열처리 장치 |
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