JPH09187792A - 排水処理方法及び有用細菌活性化槽 - Google Patents
排水処理方法及び有用細菌活性化槽Info
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- JPH09187792A JPH09187792A JP35262895A JP35262895A JPH09187792A JP H09187792 A JPH09187792 A JP H09187792A JP 35262895 A JP35262895 A JP 35262895A JP 35262895 A JP35262895 A JP 35262895A JP H09187792 A JPH09187792 A JP H09187792A
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Abstract
ために必要な、有用細菌(芽胞(胞子)を形成する好気
性ないし通性嫌気性のグラム陽性桿菌)の有効確実な利
用を図る方法及び装置を提供する。 【構成】 有用細菌の胞子を含む汚泥を受け入れて、シ
リカとマグネシウムの存在下で酸素及び熱を供給し、胞
子の増殖と発芽寸前の状態にまで活性化した状態で、曝
気槽に投入する。高濃度胞子汚泥の固型物やクリストバ
ル石粒を併用することにより、胞子のさらなる増殖を図
る。
Description
の処理を高効率で行うのに必要なバチルス属に属する有
用細菌を、発芽寸前の状態にまで活性化した状態で、ま
た胞子を増殖した状態で大量に曝気槽等に供給する、新
規な排水処理方法及び該方法に用いる活性化槽に関す
る。
成分を低減して清浄化することが一般に行われている。
ただそれには限界があり、高濃度のBODを含む排水
(汚水)をそのまま処理することは困難で、生屎尿など
は通常12〜15日間の長時間にわたる処理が行われて
いるが、悪臭の発散と処理の不安定と言う問題を抱えて
いる。
及び同胞子を含む汚泥又はこれらを添加した汚泥中にシ
リカ成分とマグネシウム成分の適量を添加して得る、有
用細菌の胞子を高濃度に含む汚泥を開発し、この汚泥を
生物処理系特に曝気槽に投入し更にシリカ成分やマグネ
シウム成分を添加して、高BOD排水でも安定して処理
できる排水処理方法を開発した。尚、本発明で有用細菌
とは、芽胞(胞子)を形成する好気性ないし通性嫌気性
のグラム陽性桿菌即ちバチルス属細菌のことを意味す
る。特に、澱粉や蛋白質、脂肪の分解能力に優れた菌株
であることが望ましい。
含む汚泥をそのまま生物処理工程(通常は曝気槽)に投
入しても、発芽率が悪いとか発芽に至る程度にバラツキ
があるため、有用細菌の有用性を十分に活用できないき
らいがあった。これは、汚泥が返送汚泥の場合でも、脱
水したり乾燥したり、さらには発酵させた形のものでも
同様である。
度で含む汚泥を、一旦活性化槽に受入れ、シリカとマグ
ネシウムの存在下で胞子の増殖と活性化を施したのち曝
気槽に投入する技術を開発した。
菌の活性化に必要なものは、シリカとマグネシウム及び
酸素の供給である。また一定範囲の温度にコントロール
すると、増殖速度が早くなる。シリカは、有用細菌の細
胞液や細胞膜、胞子膜を構成する重要な物質であり、こ
れが不足すると有用細菌の増殖ができず高濃度化は不可
能になる。またマグネシウムは、この有用細菌の世代時
間(増殖サイクル)を極端に短縮させる作用を有してい
る。
の胞子内に桿菌が見られる発芽寸前の状態を言う。一般
に同種の細菌でも、菌株毎に発芽温度や増殖温度域が異
なる。胞子は、水中において適当な温度と酸素が与えら
れると、休眠状態から発芽寸前の状態となる。この状態
を活性化した状態と言う。そして、更に栄養が与えられ
ると一気に発芽して成長する。本発明では、活性化槽で
この発芽寸前の状態にして送り出し、曝気槽に投入する
ものである。
泥)中の有用細菌が汚泥中の栄養分を消化し、シリカや
マグネシウムの助けを借りて胞子化することを言う。栄
養分が多ければ、活性化槽内で胞子が発芽してさらに胞
子化することもある。また、クリストバル石や高濃度胞
子種汚泥から供給される胞子が、発芽、成長、胞子化の
サイクルで増殖することも含む。
とは、有用細菌(芽胞(胞子)を形成する好気性ないし
通性嫌気性のグラム陽性桿菌:バチルス属)の胞子を少
なくとも106 個/ml程度以上含んでいることが望まし
い。流入BODが数万にもなるような場合には、109
以上含まれていることが望ましい。尚、この汚泥は生物
処理工程におけるそれ自身の返送汚泥でもよいし、返送
汚泥中の有用細菌胞子の濃度が低い場合には、他の装置
で得られる濃度の高い汚泥や乾燥汚泥或いは発酵汚泥
を、一時的或いは恒常的に併用或いは単独使用してもよ
い。
む汚泥を脱水し、更に貯蔵や搬送に便利なように乾燥し
たものである。また発酵汚泥とは、脱水後に発酵させた
もので、脱水汚泥の状態で発酵させて負荷(原生動物死
骸)の分解と無臭化を行なったものである。そして、こ
れらを固型化(フレークやペレット等の固型物化)して
おくと、取扱が更に便利になる。
に安定的に溶解するモノマーシリカが最も好ましいが、
これに限定されるものではない。シリカ成分は、菌体細
胞構成物質であるとともに胞子細胞構成物質であり、シ
リカ成分の欠如或いは不足は、有用細菌の死滅又は減少
を意味する。このシリカ成分は、例えば人工的に作られ
た不安定型シリカを含有する鉱物(例えば、パーライト
(黒曜石焼成品)、シリカ含有溶融ガラス状鉱物、低塩
基度鉱滓、その他試薬類など)の粉粒状体や成型物、可
溶性シリカが濃縮された土壌(例えば、腐蝕土、ピート
モス、珪藻土等)の粉粒状体や成型物、不安定型や準安
定型シリカが固定された岩石(例えば、安山岩、方形石
(クリストバル石)、火山性軽石等)の粉粒状体や成型
物を水中に投入し、溶出させることにより得られる。更
に、人工的に溶解されたシリカ溶液、例えば鉱滓の酸溶
解物や水ガラス等も好適に用いられる。本発明に必要な
シリカ濃度は1〜100ppm 程度である。1ppm 程度以
下だと有用細菌の増殖効果が劣り、モノマーシリカの場
合100ppm を越えると自然重合を開始して効果を低減
する。水中に含まれる金属イオンの種類や量又は塩類濃
度によっては、10ppm 或いは5ppm 程度でも重合を開
始する場合がある。従って、より好ましくは1〜20pp
m 、特に10〜15ppm 程度が最も好適な範囲である。
但し、シリカ重合を起こさない範囲(液性により異な
る)であれば、シリカ濃度は高いほうがよい。
でもよいが、クリストバル石等の岩石であればその破砕
品を活性化槽内に収納しておくだけですむから、維持管
理が簡単である。尚、液状物の場合には供給部から定量
添加することになる。
グネシウムやカルシウム、アルミニウム、鉄等のミネラ
ルが含まれており、これが水中ではイオンとなって存在
する。この中で、本発明において重要な働きをするのは
Mgイオンであり、このイオンの働きにより、上記した
世代交代時間の短縮が実現される。従って、Mgイオン
が上記粉粒状体や成型物或いはシリカ溶液中に十分に含
まれておればよいが、もし不足すればマグネシウム成分
を含む素材、例えば、ドロマイトのような鉱物の粉粒状
体や成型物、硫酸マグネシウムや珪酸マグネシウム等
を、別途添加する必要がある。尚、生物活性平衡を越え
て添加の必要なMgイオン濃度は、0.1〜50ppm であ
り、これより少ないと有用細菌の世代時間の短縮効果が
少なく、多過ぎるとモノマーシリカの重合を促進する
(シリカの重合−ゲル化は、粒子の大形化と凝集反応を
出現させるため生物処理上好ましくない)。尚、Mgの
場合も、シリカ成分と同様固形物のほうが取扱い易い。
る。本発明の有用細菌は好気性菌であり、その発芽及び
増殖には大量の酸素を必要とする。また、本発明の有用
細菌のうち澱粉分解機能を有する種類では5℃で発芽し
45℃で増殖を停止するし、蛋白質分解機能を有する種
類では13℃で発芽し62℃で増殖を停止した。従っ
て、15〜45℃程度の範囲でより高い温度条件下にお
くことが望ましい。
尿処理場や下水処理場、各種の活性汚泥法による排水処
理場など、生物活性を利用して処理するBOD成分を含
む被処理水である。例えば生屎尿のように数千〜数万pp
m もの高濃度なBOD成分を含む排水の場合でも、高濃
度の有用細菌が短時間に増殖−胞子化して、その殆どを
分解してしまう。従って、生物処理施設においては、新
しい活性度の高い有用細菌を含む汚泥を保ち、菌体の新
陳代謝を図ることが大切である。
ット化等について説明する。まずシリカ含有材からのシ
リカの溶出調査について述べる。毒性物質を含有しない
シリカ含有材を、望ましくは天然鉱物を、水中に浸漬し
てシリカ分を溶出させ、これを利用して有用細菌の高濃
度化を促進する。シリカ含有材の一例としてクリストバ
ル石5〜8mm粒500gを秤取し、1リットルビーカ
ーに分取する。これに、蒸留水500mlを加えて浸漬
し、散気管(0.2リットル/分)で24時間散気した結
果、溶解SiO2 が51ppm の溶出水が得られた。尚、
同じ量のクリストバル石と水を入れたビーカーを超音波
恒温槽(50KHz)に入れ、45℃で10時間溶出さ
せた場合、溶解SiO2 が95ppm 、ゾル・ゲル状Si
O2 が156ppm と言う大量の溶出が認められた。従っ
て、散気による攪拌では不足の場合には、超音波振動を
与えて充分な溶解SiO2 を溶出させることもできる。
かなりの量の微生物が認められた。このことは、本発明
者によって初めて知得されたものであり、クリストバル
石空隙に保存されていた有用細菌胞子が発芽したものと
考えられる。尚、クリストバル石は準安定型シリカとよ
ばれるクリストバライトが90〜95%含有されている
多孔質鉱物であり、既に走査型電子顕微鏡により有用細
菌胞子の高い含有を確認しているし、培地による発芽試
験においても、その存在を確認している。即ち、クリス
トバル石が有用細菌の種(胞子)を保有する材であり、
上に示す珪酸溶出挙動によりそれら有用細菌胞子発芽後
のミネラル供給材であり、クリストバル石粒が十分に接
触材、更には有用細菌胞子の高濃度化促進に資すること
が明白となった。また超音波振動の場合、溶出水中にゲ
ル状珪酸が多量に含有されいることは、十分過剰なシリ
カ溶出があった査証であり、モノマーシリカの安定濃度
領域を越えた溶出があったことを示している。ただ、実
際の使用に際しては、超音波による振動を与えなくて
も、散気による流動や水流により十分必要なシリカ溶出
量(2〜50ppm )が得られることは前記の通りであ
る。また、シリカ含有材としては、クリストバル石は理
想的であるが、その他の可溶性シリカ含有材であっても
使用できる。例えば、硅藻土、安山岩、火山性軽石等で
ある。但し、これらには有用細菌胞子は含有されていな
い。
いて説明する。前述したクリストバル石と同様に、マグ
ネシウム含有材としてドロマイト石を用いて同様に散気
による溶出試験を行なったところ、溶解Mgが22ppm
溶出した。超音波振動を与えた場合には、1200ppm
もの溶出が見られた。更に、Mg供給材として、溶融ド
ロマイ・タブレット(商品名アクドリット:アクドリッ
ト・ケミカル社製)について、その100gを秤取し、
1リットルビーカーに取り、蒸留水を加えて前記同様の
散気による溶出テストを行なったところ、溶解Mgが1
07ppm の溶出が得られた。超音波振動の場合は、4,1
00ppm の溶出が見られた。従って、Mg供給にはMg
高含有材であれば何を使用してもさしつかえないことも
明らかとなった。尚、アクドリット中のMgは、MgC
O2 及びMgOとして約35〜40%が含有されてい
る。
活性材として、火山性軽石を利用することが有効と考え
られたので、これについても散気溶出テストをシリカの
場合と同様にして行なったところ、溶解シリカ3.1ppm
、溶解CaO8.2ppm 、溶解MgO2.1ppm の溶出が
認められた。超音波振動の場合は、溶解シリカ55pp
m、溶解CaO155ppm 、溶解MgO28ppm の溶出
が認められた。即ち、これらの火山性軽石は極めて大き
な空隙を有する多孔質物質であり、その入手が容易なこ
とから、生物活性材兼着床材として有効に利用できるこ
とが明らかとなった。
ば鉱滓を硫酸で溶解した溶液が挙げられる。この場合、
1規定の硫酸100gに鉱滓6gを溶解すると、モノマ
ーシリカが1.73%含まれた溶解シリカ溶液が得られ
た。またこの溶液中には、シリカの約15%程度のマグ
ネシウムが含まれている。更に、鉱滓に変えてケイカル
と呼ばれるCaO−SiO2 、2CaO−SiO2 等の
ケイ酸複合結晶鉱物を用いてもよい。マグネシウムが不
足する場合には、硫酸マグネシウムや珪酸マグネシウム
を添加すればよい。また、鉱滓溶解に際してドロマイト
等を添加溶解するようにしてもよい。
有用細菌胞子を高濃度に含有する汚泥にシリカ溶液(対
汚泥2,000ppm )を加え、更に少量の高分子凝集剤を
加えて凝集性を高めた上で脱水し、食用油又はその廃油
を汚泥の2〜5%添加して造粒(押出機、スリッター
等)したのち、発酵乾燥してペレット化する。得られた
ペレット(2.0g)を、散気管を装着した3リットルピ
ーカーに充填し、恒温槽(ホットバス)で42℃に加温
しながら水(一般家庭排水)1.5リットルを加え、0.5
リットル/分で散気し、1日毎に水を入れ替える操作を
繰り返した。ペレット表面では、有用細菌胞子が発芽
し、水中に拡散する挙動が顕著に認められ、ペレットは
その表面より少しずつ溶解する。かかる試験を3ケ月継
続したが、ペレットは水溶物となることなく安定して上
記の挙動を示したことにより、種菌供給は長期に安定で
あることが判った。また、汚泥ペレット表面での胞子濃
度を希釈培養法により測定したところ、5×1010〜1
×1011個/mlもの高濃度を示した。
は、生物活性化及び高濃度化のために以下の機能を備え
ていることが要求される。 有用細菌種菌の供給。有用細菌胞子を高濃度に含有す
る汚泥に、シリカ溶液(汚泥のシリカ含有として100
〜5,000ppm )及び少量の高分子凝集剤を加えてから
脱水し、造粒した後発酵処理して乾燥して使用する。ク
リストバル石(破砕品等)も供給源の一つになる。 高濃度に増殖した生物に必要な溶解シリカ供給機能
(有用細菌類は、その細胞液、細胞、胞子組織を、5〜
10%以上のシリカで構成しており、有用細菌の増殖、
胞子化にシリカは必要不可欠な物質である。 生物の世代交代時間を短くして増殖速度を早める、マ
グネシウム供給機能。 酸素供給機能(散気管より空気を供給して、生物増殖
に必要な酸素を与えるとともに、汚泥、汚水に振動、流
動を与える)。 温度コントロール機能(コイルヒーターや温度コント
ローラー等)。
有用細菌活性化槽の容量)汚泥の活性化を有用細菌活性
化槽内で行なうのに際し、有用細菌数に対して汚泥中に
残留する栄養物が、その増殖に対して不足する場合があ
ることが考えられる。そこで、投入汚泥に対して、微量
のグルコースやスキムミルク、スターチ等を添加して、
前記の活性化処理を行なうことにより、有用細菌濃度1
09 〜10 11個/mlにまで高めた後、有用細菌活性化
槽内の汚泥の約1/2を曝気槽に投入して、曝気槽内の
有用細菌濃度を108 〜109 個/mlに高める。この
ことから、必要とされる有用細菌活性化槽の容量は曝気
槽容量の1/50〜1/100となる。また有用細菌活
性化槽による処理の有効濃度限界106 個/mlを満た
すためには、有用細菌活性化槽容量は曝気槽容量の1/
500以上であれば、その目的を達することができる。
従って、有用細菌活性化槽内での有用細菌濃度を如何に
高めるかによって、有用細菌活性化槽容量も決まり、曝
気槽における栄養分解速度(菌体数に比例)も決まるこ
とになる。
うな場合も含まれる。排水処理施設によっては、排水中
の栄養分と汚泥中の菌株が適合しないことがある。この
ような場合には、次のような方策を採るとよい。例え
ば、排水中に蛋白質が無くて脱窒も併せて行いたい場合
には、蛋白質を可溶化・分解・資化できる菌株に脱窒能
が偏っているため、蛋白質分解菌株を増殖させる必要が
ある。その増殖には、蛋白質栄養が必要となる。また、
アンモニア(悪臭)を除去したい場合には、アンモニア
の利用性の高い澱粉可溶化・分解・資化する菌株にその
機能が偏っているので、澱粉質分解菌株を増殖させる必
要がある。その増殖には、澱粉質栄養が必要となる。こ
れらの方法を用いることにより、曝気槽内においても栄
養の流入とミネラル供与で有用細菌を増殖させ、安定し
た処理が可能となる。
する。 実施例 1(有用細菌活性化槽による高胞子胞子汚泥の
作成試験) 図1に示す有用細菌活性化槽(高さ40cm、直径10
φ)1に内装されるステンレス網かご2に、汚泥水2リ
ットルとともに方形石粒3を2.1kg、汚泥ペレット4を
0.3kg収納する。この活性化槽1の全体を恒温槽(40
±2℃)5内にセットする。符号6は散気管、PAは散
気用ポンプ、符号7はバルブ、8は流量計、9はヒータ
ーである。尚、汚泥は、好気性消化槽出口で引き抜いた
ものである。そして、活性化槽1底部より500ml/分
の散気を行いながら24時間保持した後、汚泥を引抜い
た。その処理前後の有用菌体胞子濃度を、希釈培養法に
より求めた。また、有用細菌の活性化と高濃度胞子化に
必要なミネラルとして汚泥水中に溶出したSiO2 、M
gOの測定を行った。その結果を表1に示す。 表1 菌体濃度 溶解シリカ 溶解Mg 活性化処理前 5×106 12.2ppm 8.82ppm 〜1×107 個/ml 活性化処理後 5×109 29.8ppm 19.8 ppm 〜1×1010個/ml 表1から判るように、本発明の実施により高濃度胞子化
が進行し、またシリカ、Mgの濃度が上昇し、生物活性
化に寄与することが確認された。尚、汚泥ペレットの減
量は、本操作を30回繰り返した時点で3%程度であっ
た。
度胞子汚泥の作成試験) ポリエチレン製水槽(100リットル)に好気消化槽汚
泥水60リットルを採り、シリカ溶液(1規定硫酸10
0gに6gの鉱滓を溶解したもの、1,800mgシリカ
相当量)及びマグネシウム溶液(硫酸マグネシウム、M
g600mg相当量)を添加し、3リットル/分の空気
を底部散気管から散気して24時間保持したのち汚泥水
サンプルを採取し、処理前汚泥と処理後汚泥の有用細菌
濃度と汚泥状態の比較を行った。その結果を表2に示す
が、ミネラル供給により胞子化の促進と高濃度化が進行
した。尚、有用細菌(胞子)濃度測定は、希釈培養によ
った。 表2 菌体濃度 汚泥の状態 活性化処理前 5×106 桿菌の浮遊が見られ、汚泥境界が不鮮明 〜1×107 個/ml である。 活性化処理後 5×109 桿菌の浮遊は無く、汚泥境界は鮮明であ 〜1×1010個/ml り胞子コロニーの厚みが増していた。
この有用細菌活性化槽10は、有底有蓋の筒型容器11
の上部に有用細菌胞子含有汚泥導入口12、底部近くに
有用細菌含有汚泥排出口13を備え、その内部に、ステ
ンレス網で仕切った網かご14を収納している。この網
かご14には、下部からクリストバル石粒(5〜50m
m)と汚泥ペレットからなるシリカ・胞子供給層15、
クリストバル石粒(5〜8mm)とドロマイト粒(5〜
10mm)からなるシリカ・マグネシウム供給層16、
及び火山性軽石又は安山岩粒(30〜60mm)からな
る着床層兼活性層17を順に充填したものである。符号
6は散気管、18はヒーターコントローラ19に連なる
温度センサー、20は排気孔である。
よって送り込まれる返送汚泥中の胞子は、シリカ・胞子
供給層15とシリカ・マグネシウム供給層16によって
活性化されて発芽−胞子化を繰り返して胞子濃度を向上
させる。そして、着床層兼活性層17で増殖をし発芽寸
前の状態になって汚泥排出口13からオーバーフロー或
いはポンプP2(図の場合)によって、生物処理施設の
曝気槽に送り込まれる。また、散気は小さな気泡が発生
するようにすることが望ましい。この有用細菌活性化槽
10はバッチ式のもので、返送汚泥がその内部に数〜十
数時間滞留して処理を受けるようにする。この場合、ポ
ンプP2による処理済汚泥の引出しを、タイマー21で
一定時間毎に行うようにするとよい。また、ポンプP1
による返送汚泥の送り込みは、活性化槽10内の汚泥レ
ベルをレベルセンサー22で検出して、間欠的にするよ
うにするとよい。
この活性化槽23は引抜き汚泥を連続的に処理するもの
で、前記例の網かご14の代わりに無蓋の容器24が収
納されている。そして、槽23本体と容器24の間隙に
はシリカ・胞子供給層15が充填して設けられ、容器2
4の内部にはシリカ・マグネシウム供給層16と着床層
兼活性層17が設けられており、槽23内に上下2方向
の流れを生じるようになっている。返送汚泥は、槽23
の底部から連続的に送り込まれ、汚泥中の有用細菌胞子
は連続的に活性化される。汚泥の流速は、活性化槽23
内に数〜十数時間、例えば12時間程度滞留する程度の
速度とする。他は、前記例と同様である。
例) 図4は、シリカ源及びマグネシウム源として、液状のも
のを用いる活性化槽25の一例である。本例では、シリ
カ・胞子供給層15やシリカ・マグネシウム供給層16
は省略され、これに代わるものとして溶解シリカやマグ
ネシウムを含む溶液を定量供給する供給部として、投入
パイプ26、ポンプP3及びミネラル水タンク27が設
置されている。ただ、槽25内には、着床層兼活性層1
7として、火山性軽石その他の鉱石破砕品を充填する。
この着床層兼活性層17として、クリストバル石を用い
ると、より効果的である。他の符号は、図2のものと同
じである。
細菌の胞子を含む汚泥を受け入れて、シリカとマグネシ
ウムの存在下で、更にはクリストバル石や高濃度胞子種
汚泥の存在下で、有用細菌胞子の増殖と活性化を施した
のち曝気槽に投入すると言う有用細菌活性化工程を、組
み込む排水の生物処理方法である。
成分やマグネシウム成分の存在下で高BOD排水でも安
定して処理できるだけの高濃度な有用細菌胞子の存在を
可能にする。しかも、これらの胞子は発芽寸前の状態ま
でに活性化した状態になっており、曝気槽内で豊富な酸
素と栄養分を与えられると一気に発芽してBOD成分を
消費して成長する。そして、シリカ成分やマグネシウム
成分の存在により糸状やロープ状になることなく、貧栄
養状態(BODの低下)になれば直ちに胞子化する。こ
の胞子が、返送汚泥とともに再度活性化槽へ送られ、上
記同様のサイクルが繰り返される。
部にシリカ供給源やマグネシウム供給源となる鉱物を収
納したり或いはこれらを含む溶液を供給する装置を組み
込み、且つ散気及び加温手段を設けた簡単な構造のもの
である。しかし、この活性化槽を経由した返送汚泥は有
用細菌胞子の濃度が2〜3桁も増大し、しかも発芽寸前
の状態にまで活性化され、これを曝気槽等に投入するこ
とにより直ちに発芽して高濃度のBOD成分も速やかに
分解するなど、大きな効果を奏するものである。しか
も、活性化槽内での有用細菌胞子濃度が極めて高いの
で、その容量は、曝気槽の50〜100或いは500分
の1程度で済み、装置のシンプルさと併せて極めて低コ
ストで設置できるものである。高濃度胞子汚泥の固形物
やクリストバル石粒を併用することにより、胞子のさら
なる増殖が図られる。
スト用装置の一例を示す概略断面図である。
断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 排水の生物処理工程において、有用細菌
の胞子を含む汚泥を受け入れて、シリカとマグネシウム
の存在下で胞子の増殖と活性化を施したのち曝気槽に投
入する、有用細菌活性化工程を組み込むこんだことを特
徴とする排水処理方法。 - 【請求項2】 シリカ源として、クリストバル石を用い
るものである請求項1記載の排水処理方法。 - 【請求項3】 胞子の増殖のために、クリストバル石或
いは高濃度胞子種汚泥の固形物を添加するものである請
求項1記載の排水処理方法。 - 【請求項4】 有用細菌胞子含有汚泥導入口と活性化し
た有用細菌胞子含有汚泥排出口を備えた槽内に、シリカ
溶出物質とマグネシウム溶出物質を収納したことを特徴
とする有用細菌活性化槽。 - 【請求項5】 有用細菌胞子含有汚泥導入口と活性化し
た有用細菌胞子含有汚泥排出口を備えた槽内に、バクテ
リア着床材を収納するとともに、溶解シリカ及びマグネ
シウム成分を含有する溶液の供給部を備えたことを特徴
とする有用細菌活性化槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35262895A JPH09187792A (ja) | 1995-12-30 | 1995-12-30 | 排水処理方法及び有用細菌活性化槽 |
Applications Claiming Priority (1)
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1995
- 1995-12-30 JP JP35262895A patent/JPH09187792A/ja active Pending
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