JPH09189611A - 熱源内蔵2次元赤外線カメラ - Google Patents

熱源内蔵2次元赤外線カメラ

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JPH09189611A
JPH09189611A JP8020553A JP2055396A JPH09189611A JP H09189611 A JPH09189611 A JP H09189611A JP 8020553 A JP8020553 A JP 8020553A JP 2055396 A JP2055396 A JP 2055396A JP H09189611 A JPH09189611 A JP H09189611A
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black body
heat source
dimensional infrared
correction
infrared sensor
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JP8020553A
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Minoru Sakamoto
稔 坂本
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Nippon Avionics Co Ltd
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Nippon Avionics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱源を携行することなく、常時かつ容易に2
次元赤外線センサのオフセット及びゲイン補正を可能と
する。 【解決手段】 2次元赤外線センサ21と受光光学系22を
配設した鏡筒23に収容ケース24を着脱容易に結合する。
収容ケース24の内部上方には外部から温度調節可能な熱
源としての平板状の黒体25を配設し、通常は実線で示す
位置に設定して黒体25を遮蔽する。補正時には図示しな
いパルスモータで一点鎖線の位置に設定して黒体25によ
る放射赤外線を2次元赤外線センサ21に捕捉せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱源内蔵2次元赤外
線カメラに関し、特にInb(インジウムアンチモン)
等でなる複数の赤外線検出素子で対象物の温度分布を測
定し、その温度分布を示す熱画像を生成する赤外線熱画
像装置(サーモグラフィとも称される)において、赤外
線検出素子相互間における特性の不揃いに起因する温度
測定誤差を補って熱画像の均一性を確保するためのオフ
セット補正及びゲイン補正を、熱源の携行を不要として
常時容易且つ正確に行うことを可能とする熱源内蔵2次
元赤外線カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】物体はその温度にしたがって赤外線を放
射しており、温度と赤外線放射量とは一定の関係で対応
する。この関係を利用して、対象物から放射される赤外
線をとらえ、対象物の温度分布を示す像としたものが熱
画像であり、この熱画像を得るための装置を赤外線熱画
像装置またはサーモグラフィ装置と呼んでいる。
【0003】図5は、従来の2次元赤外線センサ及びそ
の出力部の構成を示すブロック図である。2次元赤外線
センサ501は、2次元のマトリクス状に配列されたn
個の赤外線検出素子d1,d2,d3,……dnでな
り、これを水平方向と垂直方向に走査して得られる検出
出力1001のS1,S2,S3,……Snは、他装置
から提供される同期信号2001で駆動するマルチプレ
クサ201により時分割信号に変換され直列信号200
2として出力される。マルチプレクサ202の直列出力
2002は、増幅器301で増幅されて増幅出力300
1とされたのち、A/Dコンバータ401によりディジ
タル信号4001に変換され熱画像生成に供される。
【0004】上述した従来の2次元赤外線センサ501
は、複数の赤外線検出素子d1,d2,d3,……dn
を完全に均一な特性で製作することは困難であり、これ
ら赤外線検出素子の出力には特性バラツキの影響を排除
する何らかの補正を加えないと2次元赤外線センサ50
1による測定温度に誤差が生じ、A/Dコンバータ40
1のディジタル出力4001を処理して得られる熱画像
に輝度(温度)のむらを生起する。そのこで、ある一定
温度(通常は低温)における各赤外線検出素子の出力の
不揃いに基づくオフセット値及び高低2つの温度におけ
る赤外線検出素子の出力の差、すなわちゲインの不揃い
(ゲイン比)を補正するオフセット補正及びゲイン補正
を施して熱画像の均一性を確保する必要がある。
【0005】オフセット値は、一定の温度T1の熱源、
例えば黒体炉から2次元赤外線センサに赤外線を受け、
全ての赤外線検出素子の出力の平均値を求め、各赤外線
検出素子の出力とその平均値との差で求められる。ま
た、オフセット値を求めた前述の温度T1よりも高い温
度T2における赤外線検出素子の出力を求め、各赤外線
検出素子について温度T2における出力と温度T1にお
ける出力との差を各赤外線検出素子のゲインとして計算
し、全ての赤外線検出素子のゲインノ平均と各赤外線検
出素子のゲインとの比をゲイン比として求める。各赤外
線検出素子ごとに該ゲイン比も異なるのが通常である。
【0006】各赤外線検出素子の出力からオフセット値
を減じることにより、オフセット補正としてのいわゆる
ゼロ補正が行える。ただし、前述した平均値から各赤外
線検出素子の出力を差し引いたものをオフセット値とし
たときは、オフセット値に各赤外線検出素子の出力を加
えることによりオフセット補正が行える。
【0007】また、各赤外線検出素子の出力にゲイン比
を乗ずることにより、各赤外線検出素子ごとのゲインの
不揃いを補正できる。ただし、各赤外線検出素子のゲイ
ンを全ての赤外線検出素子のゲインの平均で除したもの
をゲイン比としたときは、各赤外線検出素子の出力をゲ
イン比で除することによりゲイン補正が行える。
【0008】図4は、図5における2次元赤外線センサ
の出力部(マクチプレクサ201、増幅器301及びA
/Dコンバータ401からなる回路)にオフセット補正
及びゲイン補正を含む補正系を付加した構成を示す。図
4に示す構成は、2次元赤外線センサ1、マルチプレク
サ2、増幅器3、A/Dコンバータ4、加算器5、乗算
器6、入力のピークホールドを行うピークホールド回路
20、画像データのフレームメモリとしての画像メモリ
8、オフセット値データを格納するオフセットメモリ1
1、ゲイン比データを格納するゲインメモリ12、動作
に必要な同期信号を発生する同期信号発生器13、バス
14、プログラムを内蔵し全体動作を制御するCPU1
5とを備える。また、ピークホールド回路20は、ピー
ク値を選択するピーク選択スイッチ7と、画像データの
フレームメモリとしての画像メモリ9と、2つの入力の
レベルを比較する比較器10とを備える。
【0009】2次元赤外線センサ1は、Inb を利用
する赤外線検出素子を2次元のマトリクス状に配列して
なり、例えば水平方向には320素子、垂直方向には2
40素子を有し、−40℃〜1,200℃の温度範囲で
十分な感度を有する。この2次元赤外線センサ1に光学
系を介して被測定物から放射される赤外線が入射され、
赤外線像が結像される。マルチプレクサ2は、2次元赤
外線センサ1の並列信号の出力101を受け、これを直
列信号の時分割信号に変換する。増幅器3はマルチプレ
クサ2の出力102の電圧を増幅する。A/Dコンバー
タ4は、増幅器3の出力103をディジタル信号に変換
する。加算器5は、A/Dコンバータ4の出力104と
オフセットメモリ11から読み出したデータとを加え、
和105を出力する。乗算器6は、加算器5の出力の和
105にゲインメモリ12から読み出したデータを乗
じ、積106を出力する。
【0010】ピークホールド回路20の比較器10は、
端子Aに入力された積106と端子Bに入力されたデー
タ109とを比較し、積106がデータ109より大き
いか等しいときに出力をハイレベルにし、その他のとき
には出力をローレベルにする。ピーク選択スイッチ7
は、比較器10の出力がハイレベルのときに端子aの信
号を選択し端子cに接続し、比較器10の出力がローレ
ベルのときに端子bの信号を選択し端子cに接続する。
【0011】画像メモリ8及び9は、いずれもフレーム
メモリであり、ピーク選択スイッチ7の出力107を記
憶する。画像メモリ8及び9の記憶画素数は、いずれも
2次元赤外線センサ1における赤外線検出素子の数32
0×240以上の記憶容量を有する。
【0012】同期信号発生器13は、マルチプレクサ2
に同期信号113aを供給し、オフセットメモリ11、
ゲインメモリ12及び画像メモリ9に同期信号113b
を供給する。マルチプレクサ2は、同期信号113aの
タイミングで2次元赤外線センサ1の含む赤外線検出素
子ごとの出力を時分割処理し、並列信号の出力101を
直列信号の出力102に変換する。時分割信号の出力1
02は画像信号であり、320×240画素で1フレー
ムをなす。出力102における各画素は、2次元赤外線
センサ1を構成する320×240個の赤外線検出素子
の出力をそれぞれ表現する。
【0013】オフセットメモリ11、ゲインメモリ12
及び画像メモリ9は、同期信号113bのタイミングで
データの書込み及び読出しを行う。同期信号113a、
113bの作用により、加算器5における加算、乗算器
6における乗算、比較器10における比較は、同じ赤外
線検出素子の出力、即ち同じ画素信号について行われ
る。
【0014】ところで、図4の2次元赤外線カメラは、
通常、作動モードと補正データ取得モードとの2つの動
作モードを有する。通常作動モードでは、オフセット補
正及びゲイン補正のなされた画像信号出力108が画像
メモリ8から出力される。また補正データ取得モードで
は、オフセット値をオフセットメモリ11に記憶し、ゲ
イン比をゲインメモリ12へ記憶させる。
【0015】2次元赤外線カメラを補正データ取得モー
ドで作動させる場合には、赤外線カメラの光学系に黒体
炉の如き熱源から赤外線を入力させる。このような黒体
炉は、XYテーブルに搭載して光学系の光軸に直交する
平面内で黒体炉を運動させ、2次元赤外線センサを構成
する全ての赤外線検出素子上に該黒体炉の赤外線像を順
次に形成させる。即ち、光学系の光軸に直交する平面内
で黒体炉を運動させることにより、全ての赤外線検出素
子に該黒体炉の全ての領域を見せる。
【0016】図4の加算器5、乗算器6、オフセットメ
モリ11、ゲインメモリ12及びピークホールド回路2
0が補正系Aを構成している。この補正系Aは、補正デ
ータ取得モードでは、オフセットメモリ11に記憶する
オフセット値及びゲインメモリ12に記憶するゲイン比
を生成する。CPU15は、バス14を介して補正系A
を制御する。補正データ取得モードでは、スタート信号
114cによりピーク選択スイッチ7を制御し、ピーク
選択スイッチ7が比較器10の出力に応じて端子aの信
号または端子bの信号を選択できるようにする。
【0017】更に、補正データ取得モードでは、CPU
15はオフセットメモリ11及びゲインメモリ12を制
御し、オフセットメモリ11からは全ての画素について
オフセット値“0”を出力させ、ゲインメモリ12から
は全ての画素についてゲイン比“1”を出力させる。即
ち、補正データ取得モードでは、加算器5及び乗算器6
は入力信号を単に通過させ、補正データ取得モードにお
いては画像データの補正は行わない。
【0018】補正データ取得モードで赤外線カメラを作
動させるに先立って、この赤外線カメラの作動温度範囲
の中央値より低い温度T1に黒体炉の平均温度を設定す
る。黒体炉の温度は、CPU15の制御により設定され
る。CPU15の制御により、赤外線カメラが補正デー
タ取得モードで起動されると、まず最初に画像メモリ
8,9の内容を全て“0”にクリヤする。ただし、図4
には、メモリクリヤなどの制御ためにバス14と画像メ
モリ8,9との間に設定すべき信号線は図示を省略して
ある。
【0019】次に、補正データ取得モードで入力された
第1番目のフレームの画像が画像メモリ9に書き込まれ
る。次に、第2番目のフレームの画像が画素単位で直列
に積106としてピークホールド回路20へ入力される
と、画像メモリ9へ既に記憶されている同じ画素のデー
タと比較器10で大小が比較され、大きい方のデータが
画像メモリ9の当該画素の番地に書き込まれる。引き続
き、黒体炉の全ての領域が全ての赤外線検出素子によっ
て見られるまで、換言すれば、全ての赤外線検出素子が
黒体炉の全ての領域から放射された赤外線を検知するま
で、黒体炉を光軸の回りに平行運動させながら、補正系
に上述した作動を行わせ、黒体炉における最高の温度の
点を各赤外線検出素子が検知したときの出力を各赤外線
検出素子ごとに、即ち画素ごとに画像メモリ9に記憶さ
せる。
【0020】以上述べた補正データ取得モードの作動に
より、画像メモリ9は、2次元赤外線センサ1を構成す
る全ての赤外線検出素子が黒体炉における最高温度の点
の赤外線を検知したときの画素データを1フレーム分の
全ての画素について記憶する。従って、画像メモリ9に
は、全ての領域において完全に均一な温度の黒体炉を観
察した時と同じデータが記憶される。
【0021】次にCPU15は、この赤外線カメラの作
動温度範囲の中央値より高い温度T2に黒体炉の平均温
度を設定し、黒体炉の温度をT1に設定して行ったのと
同じ制御により、第2の温度T2における各画素データ
を取得する。ただし、このときに得られる最大値データ
は画像メモリ8へ記憶される。以上の動作により、平均
黒体炉温度T1及びT2における各画素の最大値を画像
メモリ9及び8へそれぞれ記憶すると、CPU15は、
オフセット値及びゲイン比を計算する。
【0022】この計算は、まず低温T1における各画素
の最大値データST1M を画像メモリ9から読み出し、全
ての画素に関する最大値ST1M の平均値STIMAを求め、
その平均値ST1MAから各画素の最大値ST1M を減じ、得
られた差のデータST1MA−ST1M を各画素のオフセット
値dとしてオフセットメモリ11の各画素アドレスへ書
き込む。
【0023】次に、高温T2における最大値データS
T2M を画像メモリ8から読み出し、各画素ごとに、ゲイ
ンg=ST2M −ST1M を求め、全ての画素に関するゲイ
ンgの平均値gA を計算し、各画素についてゲイン比r
g =gA /gを計算し、そのゲイン比rg をゲインメモ
リ12の各画素アドレスへ書き込む。
【0024】補正データ取得モードによる以上の動作に
より、オフセットメモリ11及びゲインメモリ12には
画素ごとの正確なオフセット値d及びゲイン比rg がそ
れぞれ記憶される。補正データ取得モードを終えると、
通常モードとなり、スタート信号114cは、ピーク選
択スイッチ7の端子cを端子aに接続したままにし、被
測定対象物の熱画像を画像メモリ8へ記憶する。
【0025】なお、上述した説明では補正データ取得モ
ードにおいて、黒体炉を光軸の回りに平行移動させた
が、逆に光軸を平行に保持したまま赤外線カメラ側を動
かし、黒体炉は固定したままでも、全く同じ補正データ
を得ることができる。
【0026】また、ST1MA−ST1M をオフセット値dと
したのであるが、逆に、ST1M −ST1MAをオフセット値
(d)とし、加算器5に代えて減算器を用い、この減算
器でA/Dコンバータ4の出力104から(d)を差し
引くようにしても差し支えない。更に、rg =gA /g
をゲイン比としたが、逆に(rg)=g/gA をゲイン比
とし、乗算器6に代えて除算器を用い、この除算器で信
号105をゲインメモリ12の出力(rg)で除するよう
にしても差し支えない。この図4に示すオフセット補正
回路は、各赤外線検出素子及びその出力のアナログ回路
に経年変化によりもたらされるオフセット値の変動を補
正するために設けられている。
【0027】工場で製造されるときには、赤外線センサ
に黒体炉の赤外線を入力し、各赤外線検出素子のオフセ
ット値及び各赤外線検出素子のゲインの不揃いを測定
し、校正テーブルにオフセット値及びゲイン比を記憶
し、そのオフセット値を各赤外線検出素子の出力から差
し引き、更にオフセット補正された信号にゲイン比を乗
ずることにより、補正された赤外線センサ出力を得てい
た。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の2次元赤外線センサの熱画像均一性補正には、
均一な温度面を提供する黒体炉の如き熱源が必要とな
る。図6に示す如く、かかる目的にかなう熱源503は
2次元赤外線カメラ502に対して均一な温度面を提供
する黒体5031を備えたものとして構成され、このよ
うな熱源を常時2次元赤外線カメラとともに運搬するこ
とは極めて不便なうえ、しかも紛失の可能性も回避でき
ない。
【0029】赤外線検出素子を数万個以上も使用する2
次元赤外線センサの感度やオフセット量のバラツキによ
る影響を平滑化するための補正は少なくとも年に数回は
必要であり、しかも2次元赤外線センサの敏感な経年変
化性を考慮すれば熱源の常時携行は避けられず、このこ
とは2次元赤外線センサ運用上の大きな障害となってい
た。
【0030】本発明の目的は、上述した問題点を解決
し、熱画像の均一性を確保する補正に必要な熱源を内蔵
することにより、著しく運用性を改善した熱源内蔵2次
元赤外線カメラを提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために次の手段構成を有する。即ち、熱源内
蔵2次元赤外線カメラに関する本発明の第1の構成は、
独立した熱源を携行することなく、取得した熱画像の均
一性を確保するためのオフセット補正及びゲイン補正の
常時実施を可能とすることを特徴とする熱源内蔵2次元
赤外線カメラであって、下記に示す(イ)ないし(ハ)
の各構成を備える。 (イ)受光光学系並びに2次元赤外線センサを内設した
鏡筒の先端に、前記2次元赤外線センサに対する受光光
路を空間的に阻害しない内部空間を有して着脱可能に結
合する前方開端となした収容ケース (ロ)前記収容ケースの内側の上部に、前記受光光路の
光軸に平行かつ受光光路を空間的に阻害しない位置に配
設した均一な温度分布を有する熱源としての平板状の黒
体 (ハ)前記収容ケースの内側の上部且つ前記黒体の近傍
に配設した支点部材に固定され、常時は前記黒体と平行
に且つ前記受光光路を空間的に阻害しない状態に保持さ
れて前記黒体を前記収容ケースとの間に内包して遮蔽せ
しめ、前記オフセット補正及びゲイン補正施行時にあっ
ては前記支点部材の中心軸周に下方に略45度旋回して
先端を前記収容ケースに接した状態で、前記黒体と前記
2次元赤外線センサ間の光路を形成せしめる可動ミラー
【0032】本発明の第2の構成は、前記第1の構成に
おいて、前記黒体が、外部からの温度制御が可能とする
構成を備える。
【0033】本発明の第3の構成は、前記第1又は第2
の構成において、前記可動ミラーの旋回を、前記支点部
材のモータ回転によって行う電動式によって行うものと
した構成を備える。
【0034】
【発明の実施の形態】多数の赤外線検出素子を2次元配
列して成る2次元赤外線センサは、受光光学系などとと
もに鏡筒に内設され、2次元赤外線カメラを構成され
る。このような2次元赤外線カメラに内設される2次元
赤外線センサを構成する数多くの個々の赤外線検出素子
の特性バラツキに起因して測定温度にバラツキを生じ、
これが熱画像の輝度むらを生ずる。この対策として、あ
る定温における出力の不揃いによるオフセット値と、高
低2つの温度における出力差の不揃いを示すゲイン比値
とを全赤外線検出素子について補正するオフセット補正
とゲイン補正とが熱画像の均一性を確保する上で必要と
なる。
【0035】このオフセット補正及びゲイン補正には、
2次元赤外線センサに一様な温度分布面を提供する熱源
としての黒体が必要となるが、従来は、この熱源を2次
元赤外線センサとともに携行して補正を行っていた。
【0036】2次元赤外線センサは極めて敏感な感応素
子を多数配列したものであり、経年的変化も大きく、常
時使用前の補正が望まれるが、このことは常時熱源の携
行運用を必要とし運用性を著しく阻害するうえ紛失の可
能性もある。
【0037】そこで本発明では、オフセット補正及びゲ
イン補正に必要な熱源としての黒体を2次元赤外線カメ
ラに内蔵し、随時補正を容易に実施することができて、
且つ2次元赤外線カメラの正常な運用を妨げない熱源内
蔵2次元赤外線カメラの構成を実施の形態として問題解
決を図っている。
【0038】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の構成を示す縦断面図、図
2は本発明の一実施例の構成を示す斜視図、図3は図1
及び図2における黒体の構造を示す縦断面図である。図
1及び図2に示す実施例の構成は、2次元赤外線センサ
21と受光光学系22を内設する2次元赤外線カメラの
鏡筒23と、この鏡筒23と着脱自由に結合するアダプ
タとしての収容ケース24と、収容ケース24の内側の
上部に2次元赤外線センサ21の受光光路を空間的に阻
害しないように、2次元赤外線センサ21の受光軸と平
行に配設した平板状の黒体25と、収容ケース24の内
側の上部に取り付けた支点部材261の中心軸周に回動
自由に、且つ、黒体25の近傍に配設された可動ミラー
26と、可動ミラー26を電動旋回せしめるパルスモー
タ27とを備える。
【0039】次に、本実施例の動作について説明する。
鏡筒23と収容ケース24とは、ネジ構造で互いに着脱
可能に螺合により締結される。収容ケース24の他端は
開端として構成され、この開端を介して外部シーンから
放射される赤外線を受光する。また、収容ケース24の
内側の上方には、2次元赤外線センサ21の受光光路を
空間的に阻害しないように受光軸と平行に平板状の黒体
25が配設される。
【0040】可動ミラー26は、支点部材261で収容
ケース24の内側の上方に保持され且つ通常は黒体25
と平行に位置設定されて、黒体25を遮蔽する。また可
動ミラー26は、この状態で2次元赤外線センサ21の
受光光路を空間的に阻害しないように設定される。
【0041】補正時においては、可動ミラー26はパル
スモータ27によって、先端262が収容ケース24の
下方に接するまで略45°旋回させられ、この状態では
黒体25の放射する赤外線が可動ミラー26で反射し、
受光光学系22を介して2次元赤外線センサ21の各赤
外線検出素子によって捕捉され、黒体25を熱源とする
オフセット補正及びゲイン補正を可能とする。
【0042】黒体25は、図3に示すように、電熱部材
としての平板ヒータ251を金属ケース252に内包
し、金属ケースの一面に黒体塗料又は黒体シートを塗着
又は貼着させて成る。本実施例では黒体塗料253を塗
着している。このような平板状の黒体25は、平板ヒー
タ251に電源を印加して加熱し、黒体塗料253の塗
着面を均一な温度分布面として補正用の熱源を形成す
る。また、本実施例では、平板ヒータ251の印加電源
を可変とすることにより、熱源としての温度を適宜、本
実施例では室温ないし5〜60℃に設定することができ
る。なお、かかる黒体25は、カップルチェッカー(cou
ple checker)などの名称で市販されているものである。
【0043】こうして、可動ミラー26を受光軸に平行
に設定される運用状態では黒体25を遮蔽し、且つ2次
元赤外線センサ21が受光光学系22を介して受光する
入力の伝送を妨げずに熱画像取得を可能とし、パルスモ
ータ27によって開いた状態では黒体25の放射赤外線
のみを受光してオフセット補正及びゲイン補正を可能と
する。オフセット補正及びゲイン補正それ自体は、図4
によって既説した補正系によって行われる。
【0044】こうして、運用に先立って常時オフセット
補正及びゲイン補正を容易に行うことができて熱画像の
品質を著しく改善することができるとともに、黒体によ
る熱源で2次元赤外線カメラの受光光学系近傍も常時定
温変化し、環境温度変化による影響も著しく抑圧するこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、2次元赤
外線センサを内設する2次元赤外線カメラと着脱容易に
結合させた収容ケースに2次元赤外線センサのオフセッ
ト補正及びゲイン補正に必要な熱源を配設し、受光光路
を阻害しない熱源の遮蔽と、補正のための熱源の光路形
成とを容易に確保する構成を備えることにより、熱画像
取得に先立つ補正を容易に実施することができて、熱画
像品質を著しく改善することができるとともに、受光光
学系近傍の温度を定温化し得て、著しく環境温度耐性も
向上せしめる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す縦断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す斜視図である。
【図3】図1及び図2の黒体の構成を示す縦断面図であ
る。
【図4】熱画像均一性補正機能を含む従来の2次元赤外
線センサ及びその出力部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】従来の2次元赤外線センサ及びその出力部の構
成を示すブロック図である。
【図6】熱源による従来のオフセット及びゲイン補正の
説明図である。
【符号の説明】
1 2次元赤外線センサ 2 マルチプレクサ 3 増幅器 4 A/Dコンバータ 5 加算器 6 乗算器 7 ピーク選択スイッチ 8 画像メモリ 9 画像メモリ 10 比較器 11 オフセットメモリ 12 ゲインメモリ 13 同期信号発生器 14 バス 15 CPU 20 ピークホールド回路 21 2次元赤外線センサ 22 受光光学系 23 鏡筒 24 収容ケース 25 黒体 26 可動ミラー 27 パルスモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の各構成を備え、独立した熱源を携行
    することなく、取得した熱画像の均一性を確保するため
    のオフセット補正及びゲイン補正の常時実施を可能とす
    ることを特徴とする熱源内蔵2次元赤外線カメラ。 (イ)受光光学系並びに2次元赤外線センサを内設した
    鏡筒の先端に、前記2次元赤外線センサに対する受光光
    路を空間的に阻害しない内部空間を有して着脱可能に結
    合する前方開端となした収容ケース (ロ)前記収容ケースの内側の上部に、前記受光光路の
    光軸に平行かつ受光光路を空間的に阻害しない位置に配
    設した均一な温度分布を有する熱源としての平板状の黒
    体 (ハ)前記収容ケースの内側の上部且つ前記黒体の近傍
    に配設した支点部材に固定され、常時は前記黒体と平行
    に且つ前記受光光路を空間的に阻害しない状態に保持さ
    れて前記黒体を前記収容ケースとの間に内包して遮蔽せ
    しめ、前記オフセット補正及びゲイン補正施行時にあっ
    ては前記支点部材の中心軸周に下方に略45度旋回して
    先端を前記収容ケースに接した状態で、前記黒体と前記
    2次元赤外線センサ間の光路を形成せしめる可動ミラー
  2. 【請求項2】 前記黒体が、外部からの温度制御が可能
    とする構成を備えることを特徴とする請求項1記載の熱
    源内蔵2次元赤外線カメラ。
  3. 【請求項3】 前記可動ミラーの旋回を、前記支点部材
    のモータ回転によって行う電動式によって行うものとし
    た構成を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の
    熱源内蔵2次元赤外線カメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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