JPH09190718A - き電吊架線 - Google Patents

き電吊架線

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JPH09190718A
JPH09190718A JP321896A JP321896A JPH09190718A JP H09190718 A JPH09190718 A JP H09190718A JP 321896 A JP321896 A JP 321896A JP 321896 A JP321896 A JP 321896A JP H09190718 A JPH09190718 A JP H09190718A
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JP
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wire
tensile strength
copper alloy
suspension
feeder
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JP321896A
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Inventor
Teruichi Honda
照一 本田
Koichi Hosokawa
浩一 細川
Tomohiko Muto
智彦 武藤
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭小トンネル内でも架設して用いることがで
き、引張強度、耐腐食性、とくに導電性に優れたき電吊
架線を提供する。 【解決手段】 クロム0.1〜1重量%、ジルコニウム
0.01〜0.3重量%、ケイ素0.006〜0.1重
量%および不可避不純物を含む銅合金からなる銅合金線
と硬銅線とを撚り合わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、き電吊架線に関す
る。さらに詳しくは、本発明はトロリー線などのき電吊
架線として用いることができ、とくに狭小トンネル内な
どにおいて好適に用いられうる。
【0002】
【従来の技術】従来、直流電化区間の狭小トンネル内な
どでは、空頭に余裕がないためにき電吊架方式架線が架
設されて用いられている。
【0003】前記き電吊架方式架線とは、トロリ線に送
電するためのき電線(すなわち、送電線)と、トロリ線
を吊架するための吊架線との両方の機能を合せ持つき電
吊架線を有する架線である。すなわち、き電吊架方式架
線では、送電線、トロリ線およびトロリ線を吊るための
吊架線からなる3本系の架線方式とは異なり、送電線と
吊架線との機能を一体化したき電吊架線とトロリ線との
2本系の架線方式としているので、前記狭小トンネル内
などにおける架線としてはコンパクト化が図れるという
メリットがある。
【0004】前記き電吊架線には、き電線としての役
割、すなわち導電性に優れていることが、また吊架線と
しての役割、すなわち引張強度が大きいことがいずれも
要求される。
【0005】しかし、前記き電線として通常用いられて
いる、たとえばアルミ被覆鋼線をき電吊架線として用い
ようとしても、導電率が低いうえに、異種金属が接して
いることにより生じる電位差を原因とする腐食、海岸の
近くに架設されたときの海水による腐食、トンネル内に
架設されたときの漏水による腐食が起こるという問題が
ある。
【0006】また、前記吊架線として用いることが提案
されている、たとえば特公昭63−23015号公報記
載の銅被覆亜鉛めっき鋼線をき電吊架線として用いよう
としても、導電率が低く、また前記電位差による腐食が
起こるという問題がある。
【0007】また、導電率を高めるために、き電吊架線
として硬銅線を用いることも提案されているが、機械的
強度(引張強度)が充分ではなかった。すなわち、硬銅
線をき電吊架線として用いたばあい、機械的強度が充分
でないために、該き電吊架線をトンネル内天井などに留
めるための支持点を多く設けなければならず、その結
果、電車の走行時、パンタグラフが離線しやすくなると
いった問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記の
ような問題に鑑み鋭意検討の結果、特定の銅合金線と硬
銅線とを組み合わせて用いることにより、前記問題を解
決できることを見出した。
【0009】すなわち、本発明の目的は、狭小トンネル
内などで架設して用いることができ、引張強度、耐腐食
性、とくに導電性に優れたき電吊架線を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、銅合金線と銅
線とが撚り合わされているき電吊架線であって、該銅合
金線が、クロム0.1〜1重量%、ジルコニウム0.0
1〜0.3重量%、ケイ素0.006〜0.1重量%お
よび不可避不純物を含む銅合金からなり、かつ該銅線が
硬銅線であることを特徴とするき電吊架線に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のき電吊架線は、特定の銅
合金線と硬銅線とが撚り合わされていることに最大の特
徴がある。
【0012】前記特定の銅合金線は、特開平6−154
838号公報に記載されている銅合金トロリ線・吊架線
の製造法によりえられる銅合金線である。
【0013】すなわち、その製造法の骨子は、つぎのと
おりである。クロム0.1〜1%(重量%、以下同
様)、ジルコニウム0.01〜0.3%、ケイ素0.0
06〜0.1%を含有し、残りが銅および不可避不純物
からなる組成の銅合金ビレットを、(1)温度860〜
1000℃、加工率90%以上の条件で熱間加工したの
ち、ただちに急冷して素線を製造し、この素線に少なく
とも1回の冷間加工を施したのち時効処理を施す製造
法、(2)温度860〜1000℃、加工率90%以上
の条件で熱間加工したのち、ただちに急冷して素線を製
造し、この素線に、冷間加工と時効処理を2回以上施す
製造法、(3)温度860〜1000℃、加工率90%
以上の条件で熱間加工したのち放冷し、さらに温度86
0〜1000℃に加熱したのち急冷の溶体化処理を施し
て素線を製造し、この素線に少なくとも1回の冷間加工
を施したのち時効処理を施す製造法または(4)温度8
60〜1000℃、加工率90%以上の条件で熱間加工
したのち放冷し、さらに温度860〜1000℃に加熱
したのち急冷の溶体化処理を施して素線を製造し、この
素線に、冷間加工したのち時効処理する操作を2回以上
施す製造法である。
【0014】より具体的には、通常のカソード銅を溶解
してえられた溶銅に所定量のクロムを添加し、さらに所
定量のジルコニウムおよびケイ素を添加したのち鋳造し
て円柱または角柱状のビレットを製造する。
【0015】ついで、このビレットを好ましくは還元性
雰囲気下で860〜1000℃に加熱し、一回の加工率
が90%以上の熱間加工を施して素線を製造し、この素
線が860℃以下に冷却しないうちにただちに水冷もし
くはガスで急冷し、または熱間加工したのち放冷し、再
び860〜1000℃、0.1〜6時間に加熱保持した
のち急冷の溶体化処理を施し、さらに冷間加工を繰り返
したのち時効処理するかまたは冷間加工および時効処理
を繰り返すことにより所定の断面寸法の銅合金線がえら
れる。
【0016】本発明において、クロムの含有率が前記範
囲内であれば、引張強度に優れるが、0.2〜0.8%
であればさらに好ましい。
【0017】また、ジルコニウムの含有率が前記範囲内
であれば、引張強度に優れるが、0.05〜0.2%で
あればさらに好ましい。
【0018】また、ケイ素の含有率が前記範囲内であれ
ば、引張強度に優れるが、0.01〜0.08%であれ
ばさらに好ましい。
【0019】また、本発明においてリンを含有させても
よく、リンの含有率が0.006〜0.1%であれば、
引張強度に優れる。
【0020】本発明において不可避不純物は、たとえば
Ag、硫黄(S)などがあげられるが、これらの含有率
は、引張強度、導電性、耐腐食性などに悪影響を与えな
い程度であればよく、たとえば0.001%以下である
ことが好ましい。
【0021】本発明で用いられる銅合金は引張強度の点
から無酸素状態のものが好ましい。たとえば銅合金中の
溶存酸素が10ppm以下のものである。
【0022】本発明において、このような特定の銅合金
線を用いることにより、引張強度が大きく、耐腐食性、
導電性のよいき電吊架線がえられる。
【0023】前記硬銅線は、たとえばJIS C310
1において規定されている性質のものがあげられ、たと
えば純銅から冷間加工、必要に応じて熱処理などの工程
を含む通常の製法によりえられるものである。このよう
な硬銅線と前記特定の銅合金線とを撚り合わせて用いる
ことにより、またとくに硬銅線を前記特定の銅合金線の
まわりに撚り合せて用いることによりえられるき電吊架
線は、引張強度、耐腐食性が向上し、とくに導電性にさ
らに優れるとともに、海水などによる腐食が起こらず、
また同種の金属同士が接触しているので、前記のような
電位差を原因とする腐食が起こらない。
【0024】本発明のき電吊架線の外周の直径は、20
〜100mm、好ましくは30〜80mmであり、これ
を構成する特定の銅合金線の素線の直径は、0.5〜
5.0mm、好ましくは1.0〜4.0mmであり、硬
銅線の素線の直径は、0.5〜5.0mm、好ましくは
1.0〜4.0mmである。
【0025】本発明のき電吊架線は、該架線や各素線の
直径が前記各範囲内に入るように、前記特定の銅合金線
の素線5〜20本、好ましくは7〜19本のまわりに、
通常の方法により、前記硬銅線の素線40〜55本、好
ましくは42〜54本を撚り合わせてえられる。
【0026】特定の銅合金線の素線の本数を前記範囲内
とすることにより、引張強度、導電性が向上し、硬銅線
の素線の本数を前記範囲内とすることにより、引張強
度、とくに導電性が向上する。
【0027】本発明のき電吊架線は、引張強度が40〜
60kgf/mm2、好ましくは45〜55kgf/m
2であり、導電率が70〜99.9%IACS、好ま
しくは80〜95%IACSであるので、たとえば狭小
トンネル内において、トロリー線のき電吊架線として架
設されても、通常要求される引張強度および導電率をク
リアーしている。
【0028】本発明のき電吊架線では、き電吊架線を留
めるための支持点を多く設ける必要がないので、トロリ
ー線の摩耗の程度が減少し、トロリー線の張り替え回数
が大幅に減少する。
【0029】なお、前記トロリー線やこれとき電吊架線
とを電気的に接続するドロッパー線にも前記特定の銅合
金線を用いることができる。
【0030】本発明のき電吊架線において、各素線の本
数としては、たとえばつぎのようなものがあげられる。
なお、これらの例において、総撚り線数は61本、総断
面積(各素線の断面積の合計)は400mm2であり、
引張強度および導電率は後記する方法により測定した。
【0031】(1)特定の銅合金線の素線1本と硬銅線
の素線60本とからなるばあい 引張強度:44.1kgf/mm2、導電率:96.6
%IACS (2)特定の銅合金線の素線19本と硬銅線の素線42
本とからなるばあい 引張強度:47.2kgf/mm2、導電率:90.4
%IACS (3)特定の銅合金線の素線37本と硬銅線の素線24
本とからなるばあい 引張強度:50.4kgf/mm2、導電率:84.2
%IACS (4)特定の銅合金線の素線60本と硬銅線の素線1本
とからなるばあい 引張強度:54.5kgf/mm2、導電率:76.3
%IACS (5)特定の銅合金線の素線42本と硬銅線の素線19
本とからなるばあい 引張強度:51.3kgf/mm2、導電率:82.5
%IACS (6)特定の銅合金線の素線24本と硬銅線の素線37
本とからなるばあい 引張強度:48.1kgf/mm2、導電率:88.6
%IACS これらのうち、引張強度および導電率がともに大きいと
いう点から(3)または(5)のばあいが好ましい。
【0032】本発明のき電吊架線としては、たとえばつ
ぎのようなものが、好ましくあげられる。
【0033】 (A)特定の銅合金線 クロム 0.1〜1% ジルコニウム 0.01〜0.3% ケイ素 0.006〜0.1% 不可避不純物 (B)硬銅線 このき電吊架線は、導電性、引張強度、耐腐食性の点で
有利である。
【0034】より好ましくは、 (A1)特定の銅合金線 クロム 0.2〜0.8% ジルコニウム 0.05〜0.2% ケイ素 0.01〜0.08% 不可避不純物 (B)硬銅線 このき電吊架線は、導電性、引張強度、耐蝕性の点で優
れている。
【0035】さらに好ましくは、 (A2)特定の銅合金線 クロム 0.3〜0.6% ジルコニウム 0.1〜0.15% ケイ素 0.01〜0.05% 不可避不純物 素線の数 7〜19本 (B1)硬銅線 素線の数 42〜54本 このき電吊架線は、導電性、引張強度、耐蝕性の点でさ
らに優れている。
【0036】
【実施例】つぎに、本発明のき電吊架線を実験例に基づ
いてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらのみに
限定されるものではない。
【0037】実験例1 図1は、実験例1でえられるき電吊架線を説明するため
の断面の模式図である。図1において、1はき電吊架
線、2は前記特定の銅合金線の素線、3は該銅合金線の
まわりに撚り合わされている前記硬銅線の素線を示して
いる。
【0038】特定の銅合金線の素線2は、前記製法によ
りえられるものであり、クロム0.4%、ジルコニウム
0.1%、ケイ素0.06%、不可避不純物(S、Ag
など)0.001%を含む銅合金からなり、該素線2の
直径は2.7mmである。
【0039】硬銅線の素線3は、前記製法によりえられ
るものであり、該素線の直径は2.9mmである。
【0040】前記き電吊架線1は、まず中心線として特
定の銅合金線の素線2を7本撚り合せ、さらにこのまわ
りに硬銅線の素線3を54本撚り合せることによりえら
れる。えられたき電吊架線1について、つぎの試験を行
なった。
【0041】引張強度:各種類の素線1本について引張
強度(kgf/mm2)をJISZ 2201に準じ
て、島津製作所(株)製AG−5000Dを用いて銅合
金線および硬銅線を素線の状態で測定し、次式によりき
電吊架線の引張強度(kgf/mm2)を算出した。
【0042】(引張強度)=[(特定の銅合金線の素線
の引張強度)×(特定の銅合金線が占める断面積)+
(硬銅線の素線の引張強度)×(硬銅線が占める断面
積)]/(特定の合金線および硬銅線が占める総断面
積) 導電率 :JIS H 5050に準じて、横河電機
(株)製ダブルブリッジを用いて銅合金線および硬銅線
を素線の状態で測定し、次式によりき電吊架線の導電率
(%IACS)を算出した。
【0043】(導電率)=[(特定の銅合金線の素線の
導電率)×(特定の銅合金線が占める断面積)+(硬銅
線の素線の導電率)×(硬銅線が占める断面積)]/
(特定の合金線および硬銅線が占める総断面積) 耐腐食性:JIS Z 2371に準じて、室容積が
0.2m3以上、気圧が0.098±0.010MPa
および室内温度が35℃±2℃の暴露帯室内にき電吊架
線を鉛直線に対し20°±5°とし、塩濃度5±0.5
%(pH6.5〜7.2、35℃での比重1.0259
〜1.0329)の水溶液をき電吊架線に直接当たらな
いように3ケ月間連続して噴霧したのち、き電吊架線の
表面状態を光学顕微鏡(倍率50倍)を用いて観察し、
試験開始前の表面状態と変わらないときを○とし、孔食
が発生しているときを×として評価した。
【0044】結果を表1に示す。
【0045】実験例2 実験例1において、特定の銅合金線の素線1本および硬
銅線の素線60本を用いたこと以外は、実験例1と同様
にしてき電吊架線をえ、実験例1と同様にして試験を行
なった。結果を表1に示す。
【0046】実験例3 実験例1において、特定の銅合金線の素線19本および
硬銅線の素線42本を用いたこと以外は、実験例1と同
様にしてき電吊架線をえ、実験例1と同様にして試験を
行なった。結果を表1に示す。
【0047】実験例4 実験例1において、特定の銅合金線の素線37本および
硬銅線の素線24本を用いたこと以外は、実験例1と同
様にしてき電吊架線をえ、実験例1と同様にして試験を
行なった。結果を表1に示す。
【0048】実験例5 実験例1において、特定の銅合金線の素線60本および
硬銅線の素線1本を用いたこと以外は、実験例1と同様
にしてき電吊架線をえ、実験例1と同様にして試験を行
なった。結果を表1に示す。
【0049】実験例6 実験例1において、特定の銅合金線の素線42本および
硬銅線の素線19本を用いたこと以外は、実験例1と同
様にしてき電吊架線をえ、実験例1と同様にして試験を
行なった。結果を表1に示す。
【0050】実験例7 実験例1において、特定の銅合金線の素線24本および
硬銅線の素線37本を用いたこと以外は、実験例1と同
様にしてき電吊架線をえ、実験例1と同様にして試験を
行なった。結果を表1に示す。
【0051】実験例8 図2は実験例8でえられるき電吊架線を説明するための
断面の模式図である。図2において、4はき電吊架線、
5は圧縮型アルミ被覆鋼線の素線、6は鋼線の素線、7
は圧縮型アルミ被覆層、8は該圧縮型アルミ被覆鋼線の
まわりに撚り合されている耐熱アルミ線の素線を示して
いる。
【0052】前記き電吊架線4は、まず中心線として圧
縮型アルミ被覆鋼線の素線5を7本束ね、さらにこのま
わりに耐熱アルミ線の素線8を41本撚り合せることに
よりえられる。えられたき電吊架線4について、実験例
1と同様にして試験を行なった。ただし、引張強度と導
電率は次式により算出した。
【0053】(引張強度)=[(圧縮型アルミ被覆鋼線
の素線の引張強度)×(圧縮型アルミ被覆鋼線が占める
断面積)+(アルミ素線の引張強度)×(アルミ素線が
占める断面積)]/(圧縮型アルミ被覆鋼線およびアル
ミ素線が占める総断面積) (導電率)=[(圧縮型アルミ被覆鋼線の素線の導電
率)×(圧縮型アルミ被覆鋼線が占める断面積)+(ア
ルミ素線の導電率)×(アルミ素線が占める断面積)]
/(圧縮型アルミ被覆鋼線およびアルミ素線が占める総
断面積) 結果を表1に示す。
【0054】実験例9 図3は実験例9でえられるき電線を説明するための断面
の模式図である。図3において、9はき電線、10は純
アルミ線の素線を示している。
【0055】前記き電線9は、純アルミ線の素線(直径
4.2mm)10を37本束ねてえられる。えられたき
電線9について実験例1と同様にして試験を行なった。
ただし、引張強度は次式により算出した。
【0056】(引張強度)=(純アルミ線の素線の引張
強度)×(純アルミ線が占める総断面積)/(純アルミ
線が占める総断面積) (導電率)=(純アルミの素線の導電率) 結果を表1に示す。
【0057】実験例10 図4は実験例10でえられるき電吊架線を説明するため
の断面の模式図である。図4において、11はき電吊架
線、12は1種硬銅線の素線を示している。
【0058】前記き電吊架線11は、1種硬銅線の素線
(直径2.6mm)12を61本束ねてえられる。えら
れたき電吊架線11について実験例1と同様にして試験
を行なった。ただし、引張強度は次式により算出した。
【0059】(引張強度)=(1種硬銅線の素線の引張
強度)×(1種硬銅線が占める総断面積)/(1種硬銅
線が占める総断面積) (導電率)=(硬銅線の素線の導電率) 結果を表1に示す。
【0060】実験例11 図5は実験例11でえられる吊架線を説明するための断
面の模式図である。図5において、13は吊架線、14
は前記特定の銅合金(合金の組成は実験例1と同じ)線
の素線を示している。
【0061】前記吊架線13は、特定の銅合金線の素線
(直径2.6mm)14を61本束ねてえられる。えら
れた吊架線13について実験例1と同様にして試験を行
なった。ただし、引張強度は次式により算出した。
【0062】(引張強度)=(特定の銅合金線の素線の
引張強度)×(特定の銅合金線が占める総断面積)/
(特定の銅合金線が占める総断面積) (導電率)=(特定の銅合金線の素線の導電率) 結果を表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】表1の結果から明らかなように、本発明の
き電吊架線は、引張強度、耐腐食性に優れ、とくに導電
性に優れている。前記き電吊架線は従来のき電線および
吊架線のふたつに要求される性質をあわせて有してお
り、たとえば狭小トンネル内にコンパクト化して架設す
ることができ、また海岸付近や漏水の多いトンネル内に
架設しても腐食しにくい。さらに中心線とそのまわりに
撚り合わされている線は、同種の金属(銅)であるの
で、異種金属が接したときのような電位差を原因とする
腐食が起こりにくい。
【0065】
【発明の効果】本発明のき電吊架線は、引張強度、耐腐
食性、とくに導電性に優れたものであり、たとえば狭小
トンネル内のき電吊架線に好適に使用されうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験例1でえられるき電吊架線を説明するため
の断面の模式図である。
【図2】実験例8でえられるき電吊架線を説明するため
の断面の模式図である。
【図3】実験例9でえられるき電線を説明するための断
面の模式図である。
【図4】実験例10でえられるき電吊架線を説明するた
めの断面の模式図である。
【図5】実験例11でえられる吊架線を説明するための
断面の模式図である。
【符号の説明】
1 き電吊架線 2 特定の銅合金線の素線 3 硬銅線の素線 4 き電吊架線 5 圧縮型アルミ被覆鋼線の素線 6 鋼線の素線 7 圧縮型アルミ被覆層 8 アルミ線 9 き電線 10 純アルミ線 11 き電吊架線 12 1種硬銅線の素線 13 吊架線 14 特定の銅合金線の素線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅合金線と銅線とが撚り合わされている
    き電吊架線であって、該銅合金線が、クロム0.1〜1
    重量%、ジルコニウム0.01〜0.3重量%、ケイ素
    0.006〜0.1重量%および不可避不純物を含む銅
    合金からなり、かつ該銅線が硬銅線であることを特徴と
    するき電吊架線。
  2. 【請求項2】 銅合金線のまわりに銅線が撚り合わされ
    ている請求項1記載のき電吊架線。
  3. 【請求項3】 引張強度が40〜60kgf/mm2
    あり、かつ導電率が70〜99.9%IACSである請
    求項1または2記載のき電吊架線。
  4. 【請求項4】 銅合金線の素線5〜20本のまわりに銅
    線の素線40〜55本が撚り合わされており、かつ架線
    の外周の直径が20〜100mmである請求項1〜3の
    いずれかに記載のき電吊架線。
JP321896A 1996-01-11 1996-01-11 き電吊架線 Withdrawn JPH09190718A (ja)

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Cited By (4)

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