JPH091917A - ダイレクトレーザー製版用印刷版 - Google Patents

ダイレクトレーザー製版用印刷版

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JPH091917A
JPH091917A JP8162225A JP16222596A JPH091917A JP H091917 A JPH091917 A JP H091917A JP 8162225 A JP8162225 A JP 8162225A JP 16222596 A JP16222596 A JP 16222596A JP H091917 A JPH091917 A JP H091917A
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    • B41C1/1008Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by removal or destruction of lithographic material on the lithographic support, e.g. by laser or spark ablation; by the use of materials rendered soluble or insoluble by heat exposure, e.g. by heat produced from a light to heat transforming system; by on-the-press exposure or on-the-press development, e.g. by the fountain of photolithographic materials
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル制御されたレーザーを用いて露光す
ることにより、画像形成(製版)できるレーザー製版用
印刷版を提供し、もって多量刷りができるウェツト若し
くは水無しオフセット印刷版を提供すること。 【解決手段】 支持体401と該支持体401上に形成
された感光層402と、水溶性のレーザーアブレーショ
ン性トップコーティング405とからなり、該コーティ
ング405が赤外、紫外、可視光を吸収する染料若しく
はポリマーを含むレーザー製版用印刷版である。版製造
又は版上の画像形成を効率的に行うために、ラミネート
された透明性ポリマーフィルム及び/又はピール性ポリ
マーコーティングフィルム404を、支持体401と、
レーザーーアブレーション性トップ層405との間に設
けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザーにより画
像形成(製版)する印刷版であるレーザー製版用印刷版
及びその製法に関する。特に、デジタル制御レーザーを
用いて、画像として露光される、ウエット又は水無しオ
フセット平版印刷用の積層された平版印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷法とオフセット印刷法とは合体
して、小規模印刷或いは大規模印刷において、経済的
で、高速度で且つ高品質の画像複写の印刷産業に非常な
好都合をもたらしている。平版印刷版に画像を転写する
産業に利用可能な公知技術は多いが、写真製版が優位を
占めている。写真製版においては、親水性の版は感光性
コーティングにより処理され、フィルム画像を介して露
光され、現像されて版上に親油性の印刷できる画像
(画線)を形成する。
【0003】写真画像転写による平版印刷用版の製造
は、比較的効率的で有効ではあるが、工程が多く、フレ
キシビリテイに劣る間接的な製版法である。典型例は、
予め写真感光性を付与した版(PS版)は、親水性付与
の表面処理をされたアルミニウムから製造される。原図
のハードコピーのポジチブ或いはネガチブのフィルム画
像が準備され、PS版はフィルム画像に露光され、現像
され、洗浄され、印刷の準備とされる。フィルム画像の
所望のどんな修正も、原図のハードコピーを先ず修正し
写真製版を繰り返すことによりなされる。従って、フレ
キシビリテイに乏しい。写真画像転写による製版は精巧
で有用であるので、写真製版に伴う前記問題を解決する
できる平版印刷版の製造法に対する要望が長い間認識さ
れている。
【0004】多段階の写真製版を経ないで、版上に良質
の印刷できる画像(画線)をダイレクト形成すること
は、印刷産業に非常に有益であることは明らかである。
また、ハードコーピーを修正する必要を負わないで、予
め決められた方法で原図の修正がなされる製版法が開発
されるならば、特に、そのような修正がオンラインでな
されるならば、それは非常に有効である。このような目
的に沿って、平版製造分野の技術者は、デジタル制御画
像製作技術、則ち、今日の世界のどこにでもあるPCコ
ンビューターを、多量刷り(10万枚又はそれ以上の複
写)に使用できる平版印刷版に、デジタル画像をダイレ
クトに伝える手段と統合する手段の開発に努力を注ぐよ
うに最近なっている。
【0005】グラフィツク材料或いはテキストのデジタ
ルコンピュター支援デザインによる画像形成は周知であ
る。デジタルコンピュターシステムのCRT上に与えら
れたワード或いはグラフィツクスの電子画像は編集さ
れ、インパクトプリンター、レーザープリンター或いは
インクジェットプリンターを用いて直接印刷することに
より、目的とするハードコピーに変換される。
【0006】ハードコピーを印刷又は製造するこの方法
は、数千枚を超えない印刷刷りが要求される場合は非常
にフレキシビテイがあって有用であるが、この印刷方法
は、数万或いは数十万枚刷りの多量印刷には適さない。
多量印刷に対しては、写真画像転写製版によって製造さ
れる版を用いる平版印刷法が、未だに好ましい方法であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】デジタル化された画像
情報は製版に利用でき、この製版において、画像デジタ
ル化に従って、フィルムが画像を表現するように製作さ
れ、画像は露光と現像によって版上に形成される。この
方法はデジタル化画像の編集を可能とすることによりフ
レキシビリテイを増すけれども、この方法は、写真画像
転写法に伴う製版の諸問題を解決できない。
【0008】最近、インクジエット技術による平版印刷
版の製造が提案され、デジタル制御平版印刷の製作の利
用に影響を与えている。このような手法の一例は、特開
昭62ー25081号公報に開示されている。この出願
は、平版印刷版の親水性のアルミニウム面上に画像を形
成するために親油性液体を塗布するためのインクジエッ
ト方式の使用を記載している。しかしながら、インクジ
エット技術は、商業的な平版に関しては初期段階であ
る。現在のインクジエット技術では、大きな或いは商業
的に受け入れられるオフセット版を製造することができ
ない。
【0009】レーザーやデジタル制御は、レーザーベー
ス製版システムの開発に相当な努力をする様にしむけて
いる。初期の例は、凹版或いは凸版印刷のパターンを作
るために、未露光の感光性材料(plate blan
k)から物質をエッチングにより除去するためにレーザ
ーを利用した。例えば、米国特許第3,506,779
号、第4,347,785号を参照されたい。この方法
は平版印刷版の製造に拡大された。例えば、親油性の下
層を現すために、親水性の表面を除去する等である。例
えば、米国特許第4,054,094号を参照された
い。これらの方式は、高価で速度の遅い高出力レーザー
を、通常、必要とする。
【0010】レーザーを用いて画像形成するレーザー製
版(laser imaging)への第二の方法は、
米国特許第3,945,318号、第3,962,51
3号、第3,964,389号及び第4,395,94
6号に開示されているように、熱転写材料の使用であ
る。これらの方式の場合、レーザーにより放射される放
射線に対して透過性のポリマーシートが、転写性材料で
被覆される。製版中、この構造の転写面はアクセプター
シートと接触させられ、転写材料は透過性層を通して選
択的に照射される。照射は、転写材料をアクセプターシ
ートに選択的に接着させる。転写材料及びアクセプター
材料は、湿し水及び/又はインキに対して異なった親和
性を示す。その結果、未照射転写材料と一緒の透過性層
の除去は、適切に画像形成され且つ仕上げられた版を与
える。典型的には、転写材料は親油性で、アクセプター
材料は親水性である。転写方式によって製造された版
は、効果的に転写できる材料量の制約により、短いが有
用な寿命を示す傾向がある。更に、転写方式は材料の熱
溶融と再固化を伴うので、画像品質が他の方法により得
られるものよりも明らかに劣りやすい。
【0011】米国特許第3,506,779号、第4,
020,762号に記載されているように、レーザーは
従来の化学薬品を用いる製版工程用の未露光の感光性材
料を露光するためにも用いられている。この方法に代わ
る方法では、レーザーは、画像パターンにおいて、未露
光の感光性材料上に被覆された不透明コーティングを選
択的に除去するために用いられている。次いで、版は、
米国特許第4,132,168号に開示されているよう
に、放射線が版の下地部分に到達しないようにするマス
クとして作用する非除去材料とともに、放射線源に露光
される。これらの製版技術のいずれもが、伝統的な、非
デジタル製版と関連する厄介な化学薬品を用いる製版工
程を必要とする。
【0012】米国特許第5,339,737号、第5,
353,705号及び第5,351,617号は、レー
ザー装置によって画像形成するレーダーデジタル制御製
版(digitally controlled im
aging)するに適する平版印刷版について記述して
いる。ここで、レーザー出力は1以上の版層をアブレー
ションし、則ち蒸発させて除去し、版上に特徴部を有す
る画像パターンを生じる。レーザー出力は、少なくとも
1層の不連続層を通過し、1以上の下地層を画像として
アブレーションする。生じた画像特徴部はインキ或いは
インキー接着剤系流動体に対して親和性を示し、この親
和性は未露光部とは異なっている。画像を表すために、
これらの特許で使用されるアブレーション性材料は、赤
外線透過性ポリマーフィルムの下に置かれるが、加工し
にくい、熱溶融しない、赤外線吸収性の導電性ポリマー
である。その結果、製版工程は複雑であり、また、版上
のアブレーションされたポリマーにより形成された画像
は、シヤープで鮮明な印刷品を与えない。
【0013】伝統的な平版印刷において、インキ受容性
画像を親油性として持つ印刷版は、インキが親水性の、
印刷版の非画線部を濡らすのを防止するために、まず、
水性のインキつぼ液で湿される。その後、油性インキが
印刷できる画像(画線)を選択的に被覆するように、版
上にロール塗工される。伝統的な平版印刷は、同じ印刷
機内に親油性インキと親水性ンキとの両方を有すること
に固有な難点を幾つか持っている。
【0014】第1に、印刷版に塗工されたインキつぼ液
は、印刷機のインキローラー列の方に逆流し、これはイ
ンキの乳化を生じさせる。第2に、印刷版に塗工され
た、インキ量とインキつぼ液量との間の微妙なバランス
を維持することが難しい。その結果、画像再現性と均一
性を維持することが困難である。第3に、インキつぼ液
がゴム胴上に流れ込みやすく、複写原紙を湿らし、寸法
変化を引き起こす。第4に、印刷が電子写真によってダ
イレクトに画像形成されるされる場合は、画像形成され
た印刷版はエッチング処理をしなければならず、また印
刷操作が複雑となる。
【0015】前述の諸問題を解決する、平版印刷版の開
発を目指して、かなりの努力がなされている。その努力
のかなりの部分は、印刷装置内を循環する湿し水を必要
とはしないが印刷機能を達成する平版印刷版の開発に向
けられている。これらの版は、本発明においては、水無
し版、則ち乾式版と言う。これらの水無し版に対して
は、湿し水の循環は必要ではない。これは、版の一部に
付与される親水性に依存しない、種々の印刷法と版組成
物との発明によるものである。なお、親水性は、親油性
の画像部(画線部)と非親油性の非画像部(非画線部)
とを区別するために必要であった。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
レーザーにより画像形成するダイレクトレーザー製版用
印刷版であって、支持体と、前記支持体上に設けられた
ネガチブ又はボジチブの感光層と、赤外、紫外及び可視
光吸収性で水溶性のレーザーアブレーション性(las
er ablatable)のトップコーティングとを
具備してなることを特徴とするダイレクトレーザー製版
用印刷版である。
【0017】請求項2記載の発明は、前記支持体がアル
ミニウム板又はポリエステルフィルムから成ることを特
徴とする請求項1記載のダイレクトレーザー製版用印刷
版である。
【0018】請求項3記載の発明は、前記トップコーテ
ィングが、紫外、赤外及び可視光吸収性のポリマーから
成ることを特徴とする請求項1記載のダイレクトレーザ
ー製版用印刷版である。
【0019】請求項4記載の発明は、前記トップコーテ
ィングが、バインダー樹脂中の、紫外、赤外及び可視光
吸収性染料の複合物からなることを特徴とする請求項1
記載のダイレクトレーザー製版用印刷版である。
【0020】請求項5記載の発明は、前記UV−可視染
料が、ジアゾ染料、ポリアゾ染料又は硫化染料を包含す
ることを特徴とする請求項4記載のダイレクトレーザー
製版用印刷版である。
【0021】請求項6記載の発明は、前記樹脂バインダ
ーが、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、カルボキ
シル化酢酸ビニル、ポリスチレンコポリマー又はポリビ
ニルピロリドンを包含することを特徴とする請求項4記
載のダイレクトレーザー製版用印刷版である。
【0022】請求項7記載の発明は、前記IR染料が、
芳香族アミン塩又はフタロシアニン誘導体を包含するこ
とを特徴とする請求項4記載のダイレクトレーザー製版
用印刷版である。
【0023】請求項8記載の発明は、前記ポリマーが、
カルボキシ又はスルホン酸塩で置換されたポリビロー
ル、ポレチオフェン又はポリアニリンを包含することを
特徴とする請求項3記載のダイレクトレーザー製版用印
刷版である。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項1記載のダ
イレクトレーザー製版用印刷版が、更に、感光性コーテ
ィングとトップコーティングとの間に、UVと可視光に
透明性(透過性)の、水溶性ポリマーコーティングを具
備してなるダイレクトレーザー製版用印刷版である。
【0025】請求項10記載の発明は、水溶性ポリマー
コーティングが、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルピリジウムハロゲン化物、ポリマ
ー酸又はニトロセルロースであって、5,000〜50
0,000の分子量を持つものからなることを特徴とす
る請求項9記載のダイレクトレーザー製版用印刷版であ
る。
【0026】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
ダイレクトレーザー製版用印刷版が、更に、感光性コー
ティング上にピール性接着剤コーティングと、前記ピー
ル性接着剤コーティングとトップコーティングとの間に
赤外線、紫外線、可視光に対して透明性のポリマーフィ
ルムとを具備し、前記トップコーティングが水又は有機
溶剤に可溶であることを特徴とするダイレクトレーザー
製版用印刷版である。
【0027】請求項12記載の発明は、接着剤コーティ
ングが、0.5lbs/in2以下の剥離強度を有する
ことを特徴とする請求項11記載のダイレクトレーザー
製版用印刷版である。
【0028】請求項13記載の発明は、接着剤コーティ
ングが、除去できる(removable)、アクリレ
ート、ウレタン又はシリコーンの接着剤コーティングで
あることを特徴とする請求項11記載のダイレクトレー
ザー製版用印刷版である。
【0029】請求項14記載の発明は、ポリマーフィル
ムが、ポリエステル又はポリオレフィンから構成される
ことを特徴とする請求項11記載のダイレクトレーザー
製版用印刷版である。
【0030】請求項15記載の発明は、請求項1記載の
ダイレクトレーザー製版用印刷版が水無し平版印刷版で
あって、感光性コーティング上にシリコーンコーティン
グと、前記シリコーンコーティングとトップコーティン
グとの間に赤外、紫外及び可視光に対して透明性のポリ
マーフィルムとを具備し、前記トップコーティングは水
又は有機溶剤に可溶であることを特徴とするダイレクト
レーザー製版用印刷版である。
【0031】請求項16記載の発明は、感光性コーティ
ングが、ポジチブ感光性コーティングであることを特徴
とする請求項14記載のダイレクトレーザー製版用印刷
版である。
【0032】請求項17記載の発明は、感光性コーティ
ングが、ネガチブ感光性コーティングであることを特徴
とする請求項14記載のダイレクトレーザー製版用印刷
版である。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明は、電磁(EM)スペクト
ルの、赤外、紫外及び可視部分で光を吸収する(赤外、
紫外及び可視光吸収性)材料の製造と使用とに関し、該
光吸収性材料は、写真的に予め感光性を付与された平版
印刷版(PS版)の既知のいずれの版上にも、トップコ
ーティングとして用いることができる。デジタル的に制
御された赤外線レーザー(デジタル制御赤外線レーザ
ー)により、画像形成されるとき、トップコート中の赤
外線吸収性物質は、レーザービーム下にダイレクトにア
ブレーションする(ablate)、則ちそのレーザー
照射部分が分解されて蒸発除去される。
【0034】付随する熱伝導は、画像帯中の紫外線及び
可視光吸収性物質を共蒸発させる。トップコート中に形
成されたボイドは、光吸収性材料の欠如により意図した
画像を表すが、印刷に適するほどの品質ではない。しか
しながら、ボイドは、今や、IR(赤外)、UV(紫
外)及び可視光に透明性である。PS版がコンタクトス
ピード(contact speed)の紫外線に全面
露光(flood exposed)されたとき、版の
感光性第一層は、ボイドを通じて画像を形成するように
露光される。露光された印刷版を従来法に従い現像処理
することにより、画像を有する、多量印刷用の印刷版を
与える。
【0035】本発明の本質は、印刷版の数種類の新規な
組成物に具体化されており、該組成物は、版上にデジタ
ル化画像形成することに対して、価格/性能面で、数レ
ベルの利点を満足させるように意図されている。大まか
に言えば、本発明はレーザーにより画像形成可能な印刷
版(レーザー製版用印刷版)を包含し、該印刷版は、支
持体と、該支持体上に設けられた感光性コーティング
と、赤外(IR)、紫外(UV)及び可視光を吸収する
水溶性のレーザーアブレーション性トップコーティング
とを具備する。
【0036】本発明の好ましい態様として、感光性版
は、トップコートに加えて、感光性コーティング上にピ
ール性(剥離できる)接着剤コーティングと、前記のピ
ール性接着剤コーティングとトップコーティングとの間
に、赤外、紫外及び可視光に透明性のポリマーフィルム
とを有している。
【0037】別の態様においては、感光性版は、トップ
コートに加えて、感光性コーティングとトップコーティ
ングとの間に、水溶性のポリマーコーティングを有する
が、前述のピール性接着剤コーティングを有さない。
【0038】本発明に係わる版は、水無し平版印刷版と
して製造されてもよい。該印刷版は、感光性コーティン
グ上にシリコーンコーティングと、前記シリコーンコー
ティングとトップコーティングとの間に、赤外、紫外及
び可視光に透明性(透過性)のポリマーフィルムとを具
備する。トップコーティングは有機溶剤に可溶であるこ
とが好ましい。
【0039】本発明の印刷版(版)に用いられるトップ
コーティングは樹脂と、紫外線、可視光及び赤外線吸収
性の染料若しくはポリマーとを含み、該ポリマーはEM
スペクトルの前記領域でそれ自体吸収性を示すものであ
って、その吸収性が染料の添加により増加されても良い
し増加されなくても良い。
【0040】本発明の新規な平版印刷版は、デジタル化
コンピューター化によって、写真画像を形成することな
く、版上に印刷できる画像、則ち画線をダイレクトに形
成することを可能とする。また、本発明の版は、5万〜
百万或いはそれ以上の複写という多量印刷用の版を許容
する品質を持っている。数種類の関連する版用組成が発
明されたことが基本である。該組成は、赤外線吸収によ
って誘起される化学的アブレーション(ablatio
n)により、コーティング面上に画像を彫るために、コ
ンピュータードライブの赤外レーザーを利用する。組成
の多様性は、アブレーション性コーティングと版支持体
(その代表例はアルミニウム)との間に介在しても良い
種々のコーティング又はフィルムから由来する。このこ
とは、生産及び適用に関連する実施上の問題を避け、多
量印刷用の平版印刷版を、コンピューターにより製版す
ると言う挑戦に対して、コスト面で有効な解答を与え
る。
【0041】一般的に、予め感光性を付与した(PS)
平版印刷版上に印刷できる画像を刻むためにIRレーザ
ーを使用する上で解決しなければならない主な問題は、
次の通りである。 i PSアルミニウム支持体を、IRで誘起される化学
アブレーションに基づく伝導熱による潜在的な損傷作用
から守ること。 ii IR光により迅速にアブレーションしてシャープ
な画像を残すコーティングであるが、コーティング或い
は下層においてラミネート層が剥離する等の相反する化
学反応を引き起こさないコーティングを見いだすこと。 iii 版からコーティングを容易に除去できるが、高
速度の製版に適用できる溶解性及び/又は積層性を有す
るコーティングの適切な組合せを見い出すこと。 iiii コスト/性能の両面で効果的である前述の挑
戦に対して共通解答を見いだすこと。
【0042】印刷版用の支持体(基板)は、印刷版の製
造分野で支持体として一般に使用されている支持体或い
は基板であればどれでも構わない。その例は、アルミニ
ウムのような金属プレート、複合金属プレート、ポリエ
チレンテレフタレート等のポリエステルを包含するプラ
スチックフィルム、紙及びこれらの類似物である。アル
ミニウムは好ましい支持体である。
【0043】前記支持体は、コンタクトスピードで感光
性の材料を版にコートすることによりPS印刷版とされ
る。支持体上への第1コーティングは、コンタクトスピ
ードで感光性のコーティングから成る。該コーティング
は、親油性画像を与え、また、感光性平版印刷版に従来
より使用されている感光性コーティング材料を含む。親
油性とは、画像が印刷における湿し水を反発し、油状の
インキを受容することを意味する。
【0044】このような感光性コーティングを構成する
組成例は、米国特許第4,299,912号及びPol
ychrome Corp.に譲渡された特許に記載さ
れ、また、それの参照例である米国特許第4,350,
753号、第4,348,471、第3,635,70
9号に記載されている。これらは例示であって、これら
に限定されるものではない。則ち、1以上のジアゾ樹脂
を含む組成物;1以上のo−ナフトキノンジアジド化合
物を含む組成物;1以上の感光性アジド化合物を含む組
成物;α位或いはβ位不飽和カルボニル基を主鎖或いは
側鎖に有する、1以上のポリマーを含む組成物;及び1
以上の付加重合性不飽和化合物を含んでなる光重合性組
成物である。
【0045】本発明において、ネガチブ型感光性印刷版
(presesitizedprinting pla
te)の感光性層として用いることができる感光性第1
層又は感光性第1コーティングとは、ベース上にコート
されることができ、紫外光などに感光性であって、該光
に露光されたとき、露光部を不溶性とし未露光部を溶解
性のまま残す化学反応を受ける層を意味する。また、ポ
ジチブ型感光性印刷版の感光層として使用できる感光性
第1層又は感光性第1コーティングとは、紫外光などに
感光性であって、このような光に露光されたとき、露光
部において化学反応をして、露光部が可溶となり除去で
きるようになる感光性組成物の全てを意味する。
【0046】ポジチブ版用樹脂組成物であって、アルカ
リ性溶液を用いて現像されるものの一例は、o−ナフト
キノンジアジドなどの感光性材料である。ネガチブ版用
樹脂組成物であって、紫外光露光を伴って現像されるも
のの例は、ポリビニルシンナメート(polyviny
lcinnamate)、芳香族アジド基を含むポリマ
ー及びこれらの類似物である。これらの化合物の感光速
度は遅すぎるので、これと共に感光される版はカメラ速
度ではない。前述したように、大抵のPS平版印刷版は
コンタクトスピードである。
【0047】米国特許第4,483,758号及び第
4,447,512号(これらはPolychrome
Corp.社に譲渡されている)及びこれらの中の参
照例は、ホルムアルデヒドとのジフェニルアミンスルホ
ン酸塩縮合物をベースとし、2−ヒドロキシ−4−メト
キシ−ベンゾフェノン−5−スルホン酸塩として単離さ
れるジアゾ樹脂から成るネガチブ版用組成物を教示して
いる。また、主鎖或いは側鎖に、α位、β位不飽和カル
ボニル基を持つポリマーも、前記組成物として挙げられ
る。
【0048】本発明に有用で好ましいPS平版印刷版
は、Polychrome Corp.社から入手で
き、これらは同社のVista−M版、Vista−X
LR版、Vitesse/HSP版などである。
【0049】PS版を製造するために、本発明で使用さ
れるコンタクトスピードのコーティングは、200〜1
000mj/cm2の速度を有している。コンタクトス
ピード、則ち、低速度用コーティングは、かなり高エネ
ルギーレベルの光がコーティングに衝突するのを必要と
し、このような光は、コーティングに化学的変化と、カ
メラスピードのコーティングと比較してそれと同等の画
像形成効果とを生じる。 カメラスピード、即ち、高ス
ピードとは、コーティングが十分に早く、例えば、製版
用カメラ(process camera)などのカメ
ラに使用できるほど写真感光性であることを意味する。
しかしながら、本発明の目的は、製版用カメラを用いる
必要性を無くし、また平版印刷版上に、印刷できる画像
(画線)を形成するための関連写真製版を無くすことで
ある。
【0050】本発明の目的を達成するために、4種類の
異なったタイプ(以下のi〜iiii)の関連した平版
印刷版であって、レーザーアブレーション性層又はマス
クを有する版が発明された。これらの版は、レーザーア
ブレーション性層を、従来のウェット或いは水無しPS
平版印刷版上に直接コートすることにより製造される。
なお、従来のウェット或いは水無しPS平版印刷版と
は、前述したもの或いはPolychrome Cor
p.社から入手できる版などである。いずれの版も、ト
ップコート(最上層)の一部をアブレーションするため
にデジタルドライブIRレーザー(digitally
driven IRlaser)を用いて、画像を刻
まれる。しかしながら、欠点のない画線を得る目的のた
めには、赤外レーザー光に露光させて、画像部のコーテ
ィングを完全にアブレーションすることは必要ではな
い。このことは注目されるべきである。
【0051】本発明の版用のレーザーアブレーション性
トップコーティングは、バインダー樹脂と、UV、可視
及びIR吸収性染料とから構成される。しかしながら、
樹脂で結合された染料を含むトップコーティングの代わ
りに、EMスペクトルの列記した前記範囲で自ら吸収性
を示すポリマー或いはコポリマーを用いることができ
る。該ポリマーは染料を添加されても良いし、添加され
なくてもよい。表2に、本発明に有用な染料とバインダ
ーとを挙げる。有用なアブレーション性ポリマーコーテ
ィングに関しては、これらはカルボキシ若しくはスルホ
ン酸塩で置換されたポリピロール、ポリチオフェン又は
ポリアニリンである。置換基であるカルボキシル基又は
スルホン酸基は、ポリマーに水溶性を付与する。
【0052】I ダイレクトIRアブレーション性版 これらの版構造は図1に示され、図1は製版工程をも図
示する。図1を参照するに、これらの版は3層から構成
され、該3層はアルミニウム支持体101と、ネガチブ
又はポジチブのいずれかである感光層102と、レーザ
ーアブレーション性層103である。レーザーアブレー
ション性層のコーティングとして用いられる組成物は水
溶液に可溶でなければならない。この要件は、PS層上
のレーザーアブレーション性層を利用する際に感光層が
溶解するのを避けるためである。水溶性であると、版の
画像現像の際にアブレーション性のトップコーティング
を除去することが、より容易となる。
【0053】
【実施例】実施例1と2は、図1に示す露光と現像によ
る製版工程と共に、現像できる化学材料の製造法につい
ても記載したものである。実施例において、特に断りの
ない限り、%は重量%を意味する。
【0054】ー実施例1ー 「Airvol 203」は、ポリビニルアルコールで
あって、Air Product社から入手され、水溶
性のニグロシン(nigrosine)は紫外ー可視染
料で、ニュージャージー州のSpectra Colo
r社から入手され、「Acid Blue Green
Pina 780−A」はIR染料で、ミシガン州の
Hoetsch社から入手された。
【0055】2gの前記「Airvol 203」と2
gの前記ニグロシンとが、100gの脱イオン水に溶解
された。混合物は、Polychrome Corp社
の「VistaーXLR」版上に、ワイヤー巻きロッド
を用いてコート(塗布)され、熱風乾燥され、2g/m
2のコーティング量を有する均一なコーティング(塗
膜)を与えた。画線は、図1に示すように、赤外線10
4レーザー(波長λ=870nm)を用いて版上に書き
込まれた。次いで、該版はUV−可視光下で全面露光1
05(flood exposed)され、Polyc
hrome社の「950」現像剤を用い現像され、欠点
のない画線を有する平版印刷版を与えた。
【0056】ー実施例2ー レーザーアブレーション性層用のコーティング溶液が、
実施例1と同じ様ように製造された。但し、実施例1に
おける水溶性ニグロシンの代わりに、Spectra
Color社から入手された、「direct bla
ck22」(紫外ー可視染料)が用いられた。この溶液
は、Polychrome Corp社の「Vista
ーXLR」版上に、ワイヤー巻きロッドを用いてコート
され、熱風で乾燥され、2g/m2のコーティング量を
有する均一なコーティングを与えた。画線は、赤外線レ
ーザーを用いてコートされた版上に刻まれた。該版はU
V−可視光下で全面露光され、実施例1に述べたよう
に、Polychrome Corp.社の「950」
現像剤を用いて現像され、欠点のない画線を形成した。
【0057】II 緩衝化(buffered)IRア
ブレーション性版 これらの版構造は、図2に示す通りであって、図2は製
版工程をも図示する。図2に示すように、アルミニウム
支持体201上に、これらの版は、感光層202とレー
ザーアブレーション性層204との間に、バッファー層
(緩衝層)203を具備する。レーザーアブレーション
性層は水溶性である。バッファー層はレーザーアブレー
ション速度を高めるために使用される。その理由は、バ
ッファー層は、レーザー製版(laser imagi
ng)の際に、熱バリヤーとして作用して、レーザーア
ブレーション性層からアルミニウム支持体へ熱が伝導す
るのを防止するからである。バッファー層は、版の表層
寿命を向上させるためにも使用される。保管中に、バッ
ファー層は化学的バリヤーとして作用し、レーザーアブ
レーション性層と感光層との間の化学相互作用を防止す
る。
【0058】バッファー層用として使用されるポリマー
は、紫外ー可視光に対して透明性(透過性)であり、水
にのみ可溶である。後者の性質は、有機溶剤を用いて、
レーザーアブレーション性層をコートすることを可能と
する。しかしながら、レーザーアブレーション性層を構
成するコーティング製造用のバインダー樹脂は、有機及
び水性の溶液の両方に可溶性でなければならない。ポリ
ビニルピロリドンはこの適用に適することが見いだされ
た。実施例3ー7は、図2に図示する露光と現像による
製版とともにバッファー化IRアブレーション性版の製
造法についても述べている。
【0059】ー実施例3ー 2gのポリビニルピロリドン(GAF社から入手され
た、ポリビニルピロリドン「K90」)と、2gのスピ
リットニグロシン(spiritnigrosine)
(Dye Specialties社から入手された〕
と、2gの「Cyasorb IR99」(Glend
aleProtective Technology社
から入手された)とが、120gの溶剤混合液に溶解さ
れた。該溶剤混合液は、メチルセロソルブ(2−メトキ
シ エタノール)30%、メタノール20%、ジオキサ
ン28%、ジメチルホルムアミド21%、「Fluol
ad FC430−a」(フッ素化表面活性剤であっ
て、3M社から入手された〕0.5%を含むものであっ
た。
【0060】該溶液は、固形残留物(不溶分)を除去す
るために濾過され、Polychrome Corp社
の「Vitesse/HSP」版上に、スピンコーター
を用いてコートされ、2g/m2のコーティング量を有
する均一なコーティングを与えた。感光層とバッファー
層のコーティング量は、それぞれ2.8g/m2と1.
8g/m2である。図2を参照するに、画像は600〜
800mj/cm2の出力を有する赤外線レーザーを用
い版上に刻まれた(205)。該版は、20mJ/cm
2のUV−可視光下で全面露光206され、次いで、9
4゜Cで1分間ベークされた(焼かれた)。最後に、版
は、明白な画線を生じさせるために、Polychro
me社のネガチブ版「900」現像剤を用いて現像され
た。
【0061】ー実施例4ー レーザーアブレーション性層用のコーティング溶液は、
実施例3のコーティング溶液と同様に製造された。実施
例3の処方の「Cyasorb IR99」の代わり
に、「Epolite IV−62B」(ニュージャー
ジー州、ニュワークのEpoline社から入手され
た)が用いられた。該溶液は、「Vitesse/HS
P」版上に、スピンコーターを用いてコートされ、2g
/m2のコーティング量を有する均一なフィルムを与え
た。画像は、600〜800mJ/cm2の出力を有す
る赤外線レーザーにより版上に刻まれた。該版は、20
mJ/cm2でUV−可視光下で全面露光され、次い
で、94゜Cで1分間ベークされた。最後に、版は「P
olychrome900」現像剤を用いて現像され
て、欠点のない画線を形成した。
【0062】ー実施例5ー レーザーアブレーション性層のコーティング用溶液は、
実施例3と同様に製造された。但し、実施例3の処方の
「Cyasorb RP99」の代わりに、「Proj
et 900NP」(Zeneca社から入手された)
が用いられた。該溶液は、「Vitesse/HSP」
版上に、ワイヤー巻きロッドを用いてコートされて、2
g/m2の塗布量を有する均一なフィルムを与えた。こ
の版の製版は実施例3と同様に行われ、欠点のない画線
を与えた。
【0063】ー実施例6ー レーザーアブレーション性層用のコーティング溶液は、
実施例3と同様に製造された。但し、「Project
860NP」(Zeneca社から入手された)が、
「Cyasorb IP99」の代わりに用いられた。
該溶液は、「Vitesses/HSP」版上に、ワイ
ヤー巻きロッドを用いてコートされ、2g/m2のコー
ティング量を有する均一なフィルムを生じた。この版の
製版は実施例3と同様に行われ、欠点のない画線を与え
た。
【0064】ー実施例7ー レーザーアブレーション性層のコーティング溶液は、実
施例3と同様に製造された。但し、「Heliogen
Green L8730」(Hoetsch社から入
手された)が、「Cyasorb IRP99}の代わ
りに用いられた。該溶液は、「Vitesse/HS
P」版上に、ワイヤー巻きロッドを用いてコートされ、
2g/m2の塗布量を有する均一なフィルム(被膜)を
与えた。この版の製版は実施例3と同様に行われ、欠点
のない画線を与えた。
【0065】III ピール性フィルムラミネート版 これらの版の構造は図3に示され、図3は製版工程をも
図示する。図3を参照するに、PSアルミニウム支持体
301上に、これらの版は除去可能な(剥離性の)接着
剤層302と、ポリマーフィルム303と、レーザーア
ブレーション性層304とを有している。レーザーアブ
レーション性層は、水、有機溶剤、或いはこれらの両方
に可溶でもよい。レーザーアブレーション性層304
は、支持体ポリマーフィルム(ポリマーフィルム層)3
03の上面にコートされる。支持体ポリマーフィルム3
03の例は、デュポン社製のポリエステルフィルムであ
る「Mylar」、ポレプロピレン、ポレエチレン、ホ
リエチレンテレフタレートである。支持フィルムの他面
は再接着性の(remount)接着剤302(例え
ば、3M社製のもの)によりコートされる。接着剤付き
フィルムは、Polychrome社のウェットPS平
版印刷版上にラミネート(積層)される。
【0066】トップ層304は次を含む。則ち、 i.レーザーアブレーション性を高めるための赤外線吸
収染料; ii.UVー可視光の透過を妨げないUVー可視吸収性
染料; iii.バインダー樹脂と、 iiii.他の添加剤、例えば、フィルム形成性を高め
るための表面活性剤や接着性向上剤
【0067】第2層303は有機溶剤に不溶性で、強靱
で、且つUVー可視及びIR光を吸収しないポリマーフ
ィルムである。次層302は、剥離性接着剤フィルムで
あって、該フィルムが0.5lb/in2(1平方イン
チ当たり0.5ポンド)以下のピール(剥離)強度を有
することが好ましい。支持体層301は、好ましくは、
平滑な又は陽極酸化されたアルミニウムであって、ホジ
チブ或いはネガチブの、ウェツト或いは水無し平版印刷
版の製造用として一般に使用されている感光性コーティ
ングを有するものである。
【0068】表1の実施例8〜14は、本発明のピール
性フィルムラミネート版に使用されるアブレーション性
トップコーティングを製造するための代表的な処方を述
べている。次の実施例16と17は、ピール性フィルム
ラミネート版の製法も例示する。
【0069】ー実施例16ー ポリピロールフィルム(厚み0.5でデュポン社製)
は、再接着性の接着剤(3M社製)の薄い層でスプレー
された。次いで、このフィルムは、室温で「Vista
−M」版にラミネートされた。レーザーアブレーション
層をコートするための溶液は、2gのポリビニルピロリ
ドン「K90」と、2gのスピリットニグロシンと、2
gの「CyasorbIR99」とを、120gの溶剤
混合液に溶解することにより製造された。前記溶剤混合
液は、メチルセロソルブを30%、メタノールを20
%、ジオキサンを29%、ジメチルホルムアミドを21
%、「FC430」を0.5%を含むものであった。前
記溶液は、固形残留物を除去するために濾過された。次
いで、該コート溶液は、上記のラミネートされた「Vi
sta−M」版上に、スピンコーターを用いてコートさ
れ、2g/m2のコーティング量の均一なコーティング
を生じた。
【0070】画像は、600〜800mJ/cm2の出
力の赤外線レーザーを用いて版上に刻まれた。該版は、
UV−可視光下で全面露光され、そして、ラミネートフ
ィルムは物理的に剥がされた。最後に、版は、鮮明な画
線を得るために「950」現像剤を用い現像された。
【0071】ー実施例17ー 「Mylar」フィルム(0.2ミルでデュポン社製)
は、再接着性の接着剤でスプレーされ、次いで、「Vi
sta−XLR」版上にラミネートされた。レーザーア
ブレーション性層をコートするための溶液は、前記実施
例16と同様に調整された。但し、ポリビニルピロリド
ンK90の代わりに、ニトロセルロースが用いられた。
溶液は、上記のラミネートされた「Vista−XL
R」版上に、スピンコーターを用いてコートされて、2
g/m2のコーティング量を有する均一なフィルムを与
えた。
【0072】画像は、600〜800mJ/cm2の出
力を持つIR(赤外線)レーザーを用いて版上に刻まれ
た。該版は、UV−可視光下で全面露光され、そして、
ラミネートフィルムは物理的に剥離された。最後に、版
は、Polychrome社ののネガチブ版「PC95
0」現像剤を用い現像され、欠点のない画線を生じた。
【0073】IIII ピール性ボジチブ及びネガチブ
水無し版 ピール水無し版の構造を図4に示す。図4は、使用され
るPS版がボジチブ或いはネガチブの版のどちらかであ
る点のみで、ボジチブ版或いはネガチブ版に対して異な
る。PS版は、好ましくは、東レ(登録商標)社製のボ
ジチブ或いはネガチブ版である。図4を参照するに、こ
の版は5層、則ち、アルミニウム支持体401、感光層
402、シリコーン層403、ポリプロビレン保護層4
04及びレーザーアブレーション性層405から構成さ
れている。レーザーアブレーション性層は水、有機溶剤
或いはこれらの両方に可溶であってよい。次の実施例1
8及び19は、ピール性水無し版のボジチブ及びネガチ
ブ版の製造と製版について記述している。
【0074】
【表1】
【0075】ー実施例18ー(ピール性水無し版) 2gのポリビニルピロリドン「K90」と、2gのスピ
リットニグロシンと、2gの「Cyasorb IR9
9」とが、120gの溶剤混合物に溶解された。該溶剤
混合物は、メチルセロソルブを30%、メタノールを2
0%、ジオキサンを28%、ジメチルホルムアミドを2
1%及び「FC430」を0.5%含むものであった。
前記溶液は、固形残留分を除去するために濾過され、次
いで、東レ(登録商標)社製のボジチブ水無し版上に、
スピンコーターを用いてコートされ、2g/m2のコー
ティング量を有する均一なコーティングを生成した。東
レ(登録商標)社製のボジチブ水無し版はPolych
rome Corp.社から入手可能であり、該版につ
いては米国特許第3,894,873 第4,259,
905及び第4,342,820号に記述されている。
【0076】図4を参照するに、画像は、600〜80
0mJ/cm2の出力を持つ赤外線レーザー406を用
いて版(ネガチブ或いはポジチブに)上に刻まれた。該
版は、UV−可視光(500mJ/cm2)下で全面露
光407され、次いで、ラミネートフィルム408は物
理的に剥離された。最後に、版は、有機現像剤イソパラ
フィン混合物を用いて現像409され、欠点のない画線
を生成した。
【0077】ー実施例19ー(ピール性ネガチブ水無し
版) 実施例18で製造されたのと同じコーティング溶液が、
東レ(登録商標)社製のネガチブ水無し版上に、ロール
コーターを用いてコートされ、2g/m2のコート量の
均一なフィルムを生成した。製版は実施例18と同様に
行われた。
【0078】本発明の版の優れた印刷可能な画像(画
線)の製造に有用な製版条件の範囲は、赤外及び紫外染
料濃度の広範囲なスペクトル、レーザーコーティング
量、バッファーコーティング重量、レーザーアブレーシ
ョン出力及び全面露光出力を包含する。好ましい条件は
次の通りである。コーティング中のIR染料濃度は、好
ましくは、5〜50重量%である。 *コーティング中のUVー可視染料濃度は10〜50重
量%である。 *レーザーアブレーション性層のコーティング量は、
1.6〜3.0g/m2が好ましい。 *バッファー層のコーティング量は、1.5〜3.0g
/m2が好ましい。 *レーザーアブレーション出力は、400〜800mJ
/cm2が好ましい。 *全面露光出力は、10〜500mJ/cm2が好まし
い。
【0079】全面露光は高露光エネルギーを必要とし、
化学薬品を用いた現像処理の容易さは、本発明の版用の
アブレーション性層の組成とともに変る。
【0080】表2は、商品として入手できる、バインダ
ー樹脂、接着剤、IR染料、UVー可視染料を挙げたも
のであって、これらは本発明に用いるに特に有用であ
る。この表を一見すれば、当業者であれば他の有用な関
連材料を容易に見い出すことができるであろう。従っ
て、この表は有用な物質を限定的に示したものではな
く、本発明の版製造用として好適な、樹脂、添加剤及び
染料を例示したものである。
【0081】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態例のダイレクトIRアブ
レーション性版についての図である。
【図2】 本発明の他の実施形態例の、バッファーIR
アブレーション性版についての図である。
【図3】 本発明のピール性フィルムラミネート版につ
いての図である。
【図4】 本発明のピール性ポジチブ及びネガチブ水無
し版についての図である。
【符号の説明】
101、301、401・・支持体、102、402・
・感光層、103、304、405・・・レーザーアブ
レーション性層、302・・除去性接着剤層、303・
・ポリマーフィルム、403・・シリコーン層、404
・・保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エス・ピーター・パッパス アメリカ合衆国・ニュージャージー・ 07052・ウエスト・オレンジ・ロックスプ リング・ロード・10 (72)発明者 ケン−イチ・シマズ アメリカ合衆国・ニューヨーク・10510・ ブライアークリフ・マノール・チャパック ゥア・ロード・494 (72)発明者 ロバート・ホールマン アメリカ合衆国・ニュージャージー・ 07650・パリセーズ・パーク・ウィンザ ー・ドライヴ・588

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザーにより画像形成するダイレクト
    レーザー製版用印刷版であって、支持体と、前記支持体
    上に設けられたネガチブ又はボジチブの感光層と、赤
    外、紫外及び可視光吸収性で水溶性のレーザーアブレー
    ション性のトップコーティングとを具備してなることを
    特徴とするダイレクトレーザー製版用印刷版。
  2. 【請求項2】 前記支持体がアルミニウム板又はポリエ
    ステルフィルムから成ることを特徴とする請求項1記載
    のダイレクトレーザー製版用印刷版。
  3. 【請求項3】 前記トップコーティングが、紫外、赤外
    及び可視光吸収性のポリマーから成ることを特徴とする
    請求項1記載のダイレクトレーザー製版用印刷版。
  4. 【請求項4】 前記トップコーティングが、樹脂バイン
    ダー中の、紫外、赤外及び可視光吸収性染料の複合物か
    らなることを特徴とする請求項1記載のダイレクトレー
    ザー製版用印刷版。
  5. 【請求項5】 前記UV−可視染料が、ジアゾ染料、ポ
    リアゾ染料又は硫化染料を包含することを特徴とする請
    求項4記載のダイレクトレーザー製版用印刷版。
  6. 【請求項6】 前記樹脂バインダーが、アクリル樹脂、
    ポリビニルアルコール、カルボキシル化酢酸ビニル、ポ
    リスチレンコポリマー又はポリビニルピロリドンを包含
    することを特徴とする請求項4記載のダイレクトレーザ
    ー製版用印刷版。
  7. 【請求項7】 前記IR染料が、芳香族アミン塩又はフ
    タロシアニン塩誘導体を包含することを特徴とする請求
    項4記載のダイレクトレーザー製版用印刷版。
  8. 【請求項8】 前記ポリマーが、カルボキシ又はスルホ
    ン酸塩で置換されたポリビロール又はポレチオフェン又
    はポリアニリンを包含することを特徴とする請求項3記
    載のダイレクトレーザー製版用印刷版。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のダイレクトレーザー製版
    用印刷版が、更に、感光性コーティングとトップコーテ
    ィングとの間に、UVと可視光に透明性の、水溶性ポリ
    マーコーティングを具備してなるダイレクトレーザー製
    版用印刷版。
  10. 【請求項10】 水溶性ポリマーコーティングが、ポリ
    ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
    ピリジウムハロゲン化物、ポリマー酸又はニトロセルロ
    ースであって、5,000〜500,000の分子量を
    持つものからなることを特徴とする請求項9記載のダイ
    レクトレーザー製版用印刷版。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のダイレクトレーザー製
    版用印刷版が、更に、感光性コーティング上にピール性
    接着剤コーティングと、前記ピール性接着剤コーティン
    グとトップコーティングとの間に赤外、紫外及び可視光
    に対して透明性のポリマーフィルムとを具備し、前記ト
    ップコーティングが水又は有機溶剤に可溶であることを
    特徴とするダイレクトレーザー製版用印刷版。
  12. 【請求項12】 接着剤コーティングが、0.5lbs
    /in2以下の剥離強度を有することを特徴とする請求
    項11記載のダイレクトレーザー製版用印刷版。
  13. 【請求項13】 接着剤コーティングが、除去できる、
    アクリレート、ウレタン又はシリコーンの接着剤コーテ
    ィングであることを特徴とする請求項11記載のダイレ
    クトレーザー製版用印刷版。
  14. 【請求項14】 ポリマーフィルムが、ポリエステル又
    はポリオレフィンから構成されることを特徴とする請求
    項11記載のダイレクトレーザー製版用印刷版。
  15. 【請求項15】 請求項1記載のダイレクトレーザー製
    版用印刷版が水無し平版印刷版であって、感光性コーテ
    ィング上にシリコーンコーティングと、前記シリコーン
    コーティングとトップコーティングとの間に赤外、紫外
    及び可視光に対して透明性のポリマーフィルムとを具備
    し、前記トップコーティングは水又は有機溶剤に可溶で
    あることを特徴とするダイレクトレーザー製版用印刷
    版。
  16. 【請求項16】 感光性コーティングが、ポジチブ感光
    性コーティングであることを特徴とする請求項14記載
    のダイレクトレーザー製版用印刷版。
  17. 【請求項17】 感光性コーティングが、ネガチブ感光
    性コーティングであることを特徴とする請求項14記載
    のダイレクトレーザー製版用印刷版。
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