JPH09192593A - 水性塗料による保護膜形成方法 - Google Patents

水性塗料による保護膜形成方法

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JPH09192593A
JPH09192593A JP868596A JP868596A JPH09192593A JP H09192593 A JPH09192593 A JP H09192593A JP 868596 A JP868596 A JP 868596A JP 868596 A JP868596 A JP 868596A JP H09192593 A JPH09192593 A JP H09192593A
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water
coating
protective film
paint
based paint
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JP868596A
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English (en)
Inventor
Shunichi Takahashi
俊一 高橋
Toshio Iwase
俊雄 岩瀬
Noriyuki Okamoto
宣之 岡本
Seiji Kashiwada
清治 柏田
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Kansai Paint Co Ltd
Subaru Corp
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜の保護性能、外観性および作業性に優れ
る水性塗料による保護膜形成方法を提供する。 【解決手段】 アクリル系エマルジョンを主成分とし、
固形分が30〜60重量%で見掛け粘度が300〜40
00mPa.sの範囲の水性塗料を被塗装物の塗膜表面
に塗布する塗布工程Eと、塗布した水性塗料を赤外線照
射して予備乾燥する赤外線乾燥工程Gと、予備乾燥した
水性塗料を温風乾燥する温風乾燥工程Hとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性塗料による保護
膜形成方法に係り、特に自動車等の塗膜表面に剥離可能
な保護膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来技術】自動車製造工場では、塗装が施されて完成
した自動車を出荷する場合に、自動車の塗膜を雨水、鉄
粉、花粉、鳥糞等の汚染から保護し、品質の低下を防ぐ
目的で塗膜表面上に剥離可能な保護膜を形成している。
【0003】保護膜の形成には水溶性アクリルタイプの
水性材料や油脂系合成ワックスタイプ等のワックス或は
炭酸カルシウム系パウダを塗膜表面に塗布する方法や塩
化ビニル系樹脂製のフィルムを塗膜表面に貼設する方法
が広く行われている。
【0004】このワックス塗布により形成される保護膜
は、鉄粉や花粉に対する保護効果に劣り、かつ自動車の
塗膜上に塗布後約3〜4ケ月と保護効果の持続期間が短
く、また出荷先においてワックス除去作業の負荷が大き
く、アンモニア系の薬剤或はケロシン等の溶液を使用し
て除去することから環境安全性に劣り、更に排水処理の
ための設備を要する等の不具合がある。
【0005】またパウダ塗布による保護膜は、鉄粉、花
粉、雨水等の降り懸かる物に対する保護効果は期待でき
るものの、接触等により発生する傷に対する保護効果に
劣り、かつ風雨により塗布したパウダが消失することか
ら保護効果の持続期間も約1〜3ケ月と短く、更に保護
膜を除去する際には、車体の隙間、例えばフロントフェ
ンダとフロントフード等の間に付着した保護膜の除去作
業に困難を招き、かつ砂濾過設備等の大がかりな後処理
設備を有する等の不具合がある。
【0006】これらワックス塗布やパウダ塗布による保
護層の形成は、一般に塗装ブース内でのスプレーによる
吹きつけによって行われることから、塗着効率が約10
〜30%であって、残りのワックスやパウダ等は、塗装
ブース下に落下して循環水によってブース外に搬出され
て廃棄処分されることから歩留りが悪く、またワックス
やパウダ等をスプレー噴霧することから塗装ブース内が
ミストで汚れ、かつ循環水の循環及び給排気装置の作動
に伴う騒音発生等による作業環境の悪化を招く等の不具
合がある。
【0007】一方フィルムの貼設による方法にあって
は、自動車の塗膜表面から単にフィルムを剥がすことに
より保護膜の除去が行え、保護膜の除去作業性に優れる
ものの、複雑な自動車形状に沿ってフィルムを張設する
作業には負荷が大きく、万一張設したフィルムと塗膜と
の間に隙間が生じると、この隙間に雨水等が侵入して塗
膜の膨潤が発生するおそれがあり、かつ除去後のフィル
ムを処理するための焼却設備等を要する。
【0008】この対策として例えば特開平7−8039
9号公報に開示されるように自動車の塗膜表面に乾燥後
剥離可能なストリッパブルペイントと称する水性塗料を
塗布して保護膜を形成する方法がある。
【0009】この保護膜形成方法は、図3に構成説明図
を示すように、自動車の塗膜表面に付着した雨水や塵埃
等を洗浄する水洗工程101及び洗浄水を除去する水切
工程102から成る前処理工程103と、前処理工程1
03で洗浄水切りされた自動車の塗膜表面に水性塗料を
塗布する塗布ブース104から成る塗布工程106と、
常温状態下に所定時間放置するセッティングブース10
5、塗膜表面に塗布された水性塗料を乾燥させる赤外線
乾燥炉を用いる予備乾燥炉107および熱風乾燥炉を用
いる本乾燥炉108からなる乾燥工程109とから構成
される。
【0010】そして搬送装置110によって自動車を水
洗工程101、水切工程102、塗装ブース104、セ
ッティングブース105、予備乾燥炉107、本乾燥炉
108の順に搬送する間に自動車の塗膜表面を洗浄水切
りし、塗膜表面に水性塗料を塗布し、更に塗布された水
性塗料を乾燥させて保護膜を形成するものである。
【0011】塗布工程106において自動車の塗膜表面
に水性塗料を塗布する際には、一般にドラム缶等の塗料
供給源によって搬入された塗料を一旦塗料タンク内に貯
蔵し、塗料タンク内に貯蔵された塗料をポンプ等によっ
て塗装機となるローラ式塗布装置へ圧送して自動車の塗
膜表面上に塗布する。
【0012】このローラ式塗布装置は、一般に噴出孔に
より内外を連通した円筒状のローラの外周に塗料浸透性
を有する円筒状の刷毛素体を装着してなるローラ刷毛
と、ハンドルと、ローラ刷毛をハンドルに回転自在に支
持するローラ支持体とを有し、ローラの中空部内にはロ
ーラ支持体に形成された塗料通路を介して塗料が供給さ
れ、作業者がハンドルを握って被塗布面となる自動車の
塗膜面に沿ってローラ刷毛を転がしながら噴出孔から流
出して刷毛素体に浸透した塗料を塗布するように構成さ
れている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記水性塗料を塗布
し、しかる後乾燥させて保護膜を形成する保護膜形成方
法によると、赤外線乾燥炉及び熱風乾燥炉等による乾燥
時に発生するワレや塗料の流動性の低下或は保護膜に垂
れが生じて耐水性等の保護性能および仕上がり外観等に
支障を来し、またローラの中空部内に圧送した塗料がロ
ーラ支持体の摺動部から流出して作業性および作業環境
を悪化させ、かつ塗料の歩留まりを低下させる等の不具
合を招くことがある。
【0014】従って、本発明の目的は、塗膜の保護性能
および仕上がり外観が良好でかつ、作業性に優れ、作業
環境の悪化を招くことがなく、塗料の歩留まりの向上が
得られる水性塗料による保護膜の形成方法を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明における水性塗料による保護膜形成方法は塗装
が施された被塗装物の塗膜表面に剥離可能な保護膜を形
成する水性塗料による保護膜形成方法において、アクリ
ル系エマルジョンを主成分とし、固形分が30〜60重
量%でかつ見掛け粘度が300〜4000mPa.sの
範囲の水性塗料を被塗装物の塗膜表面に塗布する塗布工
程と、塗布工程で塗膜表面に塗布した水性塗料に赤外線
照射して予備乾燥する赤外線乾燥工程と、赤外線乾燥工
程で予備乾燥した水性塗料を温風乾燥する温風乾燥工程
とを有することを特徴とするものであり、また塗装が施
された被塗装物の塗膜表面に剥離可能な保護膜を形成す
る水性塗料による保護膜形成方法において、アクリル系
エマルジョンを主成分とし、固形分が40〜55重量%
でかつ見掛け粘度が1000〜3000mPa.sの範
囲の水性塗料を被塗装物の塗膜表面に塗布する塗布工程
と、塗布工程で塗膜表面に塗布した水性塗料に赤外線照
射して予備乾燥する赤外線乾燥工程と、赤外線乾燥工程
で予備乾燥した水性塗料を温風乾燥する温風乾燥工程と
を有することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明における水性塗料に
よる保護膜形成方法の一実施の形態を自動車の塗膜表面
に保護膜を形成する場合を例に説明する。図1は本発明
に係る保護膜形成方法の構成説明図である。
【0017】保護膜形成の工程は、洗浄工程A、水切工
程B、マスキング工程C、塗布工程D、仕上塗布工程
E、セッティング工程F、赤外線乾燥工程Gおよび温風
乾燥工程Hを有している。
【0018】保護膜を形成すべき自動車Wは、洗浄工程
Aに搬入され、車体全体に洗浄水を噴霧しつつ回転ブラ
シを使用して洗浄するシャワー式洗車装置により洗浄し
て塗膜表面に付着した雨水や塵埃等を除去する。寒冷期
には塗膜表面に付着した水滴の凍結により塗膜表面に傷
を付けるおそれがあることから洗浄水は例えば30〜5
0℃の温水を用いることが好ましい。
【0019】洗浄工程Aで洗浄された自動車Wは、続く
水切工程Bにおいて約70℃の温風によるエアブローに
より塗膜表面に付着残存する洗浄水を除去して水切乾燥
させる。洗浄工程Aで使用される温水および水切工程B
での温風によるエアブローにより後述する塗布工程Dに
おける水性塗料の塗布を良好にするため自動車の表面温
度を適切に保持できる。表面温度は塗料の成膜性からす
ると15℃以上、望ましくは20〜30℃である。
【0020】洗浄工程Aおよび水切工程Bにおいて洗浄
水切り乾燥された自動車Wは次のマスキング工程Cで水
性塗料を塗布する塗布範囲と非塗布範囲とを仕切るため
のマスキングテープを貼着し、かつエンジンフードに開
口するインテークダクトやその他塗布範囲に位置する樹
脂部品等の非塗布部品をカバー等の載置によって被覆す
る。
【0021】続く塗布工程Dにおいて、予めマスキング
工程Cで区画された塗布範囲を例えばローラ式塗布装置
によりアクリル系エマルジョンを主成分とする水性塗料
(例えば関西ペイント社製ラップガードL)を塗布し、
次の仕上塗布工程Eで前記マスキング工程Cで貼着した
マスキングテープの剥離除去およびカバー等を除去し、
かつ塗布範囲の細部の未塗布部分を刷毛或は小型のロー
ラ式塗布装置を用いて水性塗料を塗布仕上げする。な
お、マスキング工程C、塗布工程D及び仕上塗布工程E
の各工程は塗装ブース内で行われる。
【0022】塗布工程D及び仕上塗布工程Eで使用され
る塗布装置1は、例えば図2に示すように一端がドラム
缶等の塗料供給源2に挿入された補給配管11はバルブ
21、三方管継手17、補給ポンプ31及びバルブ22
を経由して塗料タンク3内に開口している。
【0023】塗料タンク3の底部に接続される排出管1
4の下端に三方管継手18が設けられ、三方管継手18
の一端は循環配管15及びバルブ23を介して前記補給
配管11に設けられる三方管継手17に接続される。
【0024】また排出管14に接続する三方管継手18
の他端にはメイン配管16の一端が接続され、他端は順
次バルブ24、フィルタ33、34、バルブ25、圧送
ポンプ32、バルブ26、三方管継手19、フィルタ3
5及び三方管継手20を介して塗装ブース内のローラ式
塗布装置40に接続される。
【0025】メイン配管16に接続する三方管継手20
及び19には塗装機側からの余剰塗料を塗料タンク3に
戻すための第1、第2の戻り配管12、13が各々接続
され、第1、第2の戻り配管12、13は各々バルブ2
7及び28を介して塗料タンク3内に開口している。
【0026】そして塗料タンク3内に貯蔵された水性塗
料は、圧送ポンプ32により排出管14、メイン配管1
6を介してローラ式塗布装置40に供給される。作業者
は、ローラ式塗布装置40のハンドル41を握持してロ
ーラ刷毛42を被塗布面となる自動車の塗膜面上を転動
してローラ刷毛42に浸透した塗料を塗膜上に塗布す
る。
【0027】ローラ式塗布装置40で余剰となった塗料
は第1戻り配管12及び第2戻り配管13を経由して塗
料タンク3内に戻される。塗料の使用により塗料タンク
3の塗料液面が予め設定された下限値まで降下すると補
給配管11に設けたバルブ21を開放し、かつ循環配管
15に設けたバルブ23を閉じて補給ポンプ31の作動
により塗料供給源2内の塗料が補給配管11を介して塗
料タンク3内に補給され、液面が予め設定された上限値
に達すると、補給配管11に設けたバルブ21が閉じ、
かつ循環配管に設けたバルブ23を開放して補給が終わ
る。
【0028】塗布工程D及び仕上塗布工程Eにおいて水
性塗料が塗布された自動車Wはセッティング工程Fにお
いて温度15℃以上、望ましくは20℃以上で風速が毎
秒0.1〜0.3mの常温状態に設定されたセッティン
グブース内に2〜10分間放置される。
【0029】続いて赤外線乾燥工程Gにおいて赤外線乾
燥炉を開いて塗膜上に塗布された水性塗料に赤外線を約
30〜90秒間照射して水性塗料の内部からの乾燥を促
進させて予備乾燥し、続いて温風乾燥工程Hにおいて温
風乾燥炉を用いて被塗装物全体を均一に加熱して水性塗
料を乾燥させて保護膜を形成する。温風乾燥炉において
は、水性塗料の成膜性、自動車の各種電装品等の付属部
品保護の観点から乾燥温度が50〜70℃で風速が毎秒
0.5〜2mの条件下で約2〜10分間乾燥せしめるこ
とが好ましい。
【0030】本保護膜形成に使用する水性塗料は、アク
リル系エマルジョンを主成分とし、固形分が30〜60
重量%、好ましくは40〜55重量%の範囲でかつ、見
掛け粘度が300〜4000mPa.s(20℃)、好
ましくは1000〜3000mPa.s(20℃)の範
囲のものである。
【0031】固形分が30重量%を下回ると塗布された
塗料の含水率が高いことから赤外線照射及び温風による
乾燥に伴って保護膜にワレが発生して好ましくない。一
方固形分を高濃度に調整する方法として、樹脂濃度或は
顔料濃度を高くすることにより行うことができるが、樹
脂濃度が60重量%を上回る場合にはエマルジョン安定
性が悪くなり製造が困難になる。また顔料濃度を例えば
樹脂100重量部に対して80重量部配分と高くして固
形分を60重量%を上回るように調整したものでは保護
膜の物性及び耐水性等が悪くなるという欠点がある。
【0032】また見掛け粘度が300mPa.sを下回
るとローラ式塗布装置によって塗布した塗布膜に垂れが
生じて保護膜外観が悪くなり、また赤外線照射及び温風
による乾燥に伴って保護膜にワレが発生するので好まし
くない。一方、見掛け粘度が4000mPa.sを上回
るとローラ式塗布装置のローラ刷毛の回転が悪くなり塗
布作業性が低下するとともに、塗布時に巻込まれた泡が
脱気されずに保護膜中に残存したり、水性塗料の流動性
が低下するため保護膜外観が悪くなるといった欠点があ
る。
【0033】なお、水性塗料の見掛け粘度はJIS K
5400・4・5・3に記載の回転粘度法で測定(温度
20℃、回転数60rpm)した数値をmPa.sに換
算したものである。
【0034】水性塗料としては、例えば(メタ)アクリ
ル酸(シクロ)アルキルエステルを用いて従来から公知
の方法に従って非イオン界面活性剤等の存在下で重合開
始剤を使用して乳化重合することによって得られるアク
リル系エマルジョンが好ましい。上記(メタ)アクリル
酸アルキルエステルとしては、例えばメチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート等の如き(メタ)アクリル酸
のC1−24個のアルキルまたはシクロアルキルエステ
ル類等を挙げることができる。またモノマー以外にも例
えば、スチレン、ビニルトルエン等のその他の重合性モ
ノマー及び(メタ)アクリル酸、ヒドロキシアルキル
(メタ)アルリレート等の官能基含有重合性モノマーを
上記の(メタ)アクリル酸アルキルエステルと組合わせ
て使用することができる。
【0035】また該アクリル系エマルジョンは、ガラス
転移温度約5〜30℃、好ましくは6〜20℃の範囲、
重量平均分子量約2万以上、好ましくは約3万〜10万
の範囲が望ましい。
【0036】水性塗料において、上記した成分以外に必
要に応じて、例えば、撥水剤、紫外線吸収剤、消泡剤、
垂れ止め剤、水溶性有機溶剤、顔料等を配合することが
できる。
【0037】水性塗料は、Ti値が約1.2〜4の範
囲、好ましくは約2.0〜3.5の範囲のものを使用す
ることが好ましい。Ti値が約1.2を下回った場合に
は保護膜に垂れを生じるおそれがあり、一方約4を上回
った場合には塗布時に巻込まれた泡が抜けずに保護膜中
に残存したり、水性塗料の流動性が低下することから保
護膜外観が低下する等の不具合がある。
【0038】なお、水性塗料のTi値はJIS K54
00・4・5・3に記載の回転粘度法で測定(温度20
℃、ローター回転数6及び60rpm)した数値をmP
a.sに換算し、6rpmにおける見掛け粘度mPa.
s/60rpmにおける見掛け粘度mPa.sで算出し
た値である。
【0039】水性塗料の実施例
【0040】
【実施例1】脱イオン水817g,メチルメタクリレー
ト440g、n−ブチルアクリレート352g、アクリ
ル酸8g、乳化剤16g、過硫酸アンモニウム1.5g
の混合物を80℃で3時間反応させて、樹脂ガラス転移
温度14℃、樹脂重量平均分子量約3万、固形分50重
量%、見掛け粘度90mPa.sのアクリル系エマルジ
ョンAを得た。次いでこのものに見掛け粘度2800m
Pa.sになるように増粘剤(アデカノールUH−42
0、旭電化工業株式会社製、商品名、ポリアルキレング
リコール誘導体、以下同様の意味を示す)を配合した。
【0041】
【実施例2】上記アクリル系エマルジョンAに増粘剤を
配合して固形分50重量%及び見掛け粘度が450mP
a.sになるように調節したもの。
【0042】
【実施例3】上記アクリル系エマルジョンAに脱イオン
水及び増粘剤を配合して固形分40重量%、見掛け粘度
2800mPa.sになるように調節したもの。
【0043】
【比較例1】上記アクリル系エマルジョンAに増粘剤を
配合して固形分50重量%、見掛け粘度200mPa.
sになるように調節したもの。
【0044】
【比較例2】上記アクリル系エマルジョンAに脱イオン
水及び増粘剤を配合して固形分28重量%、見掛け粘度
2800mPa.sになるように調節したもの。
【0045】
【比較例3】上記アクリル系エマルジョンAにおいて、
脱イオン水817gを440gとした以外は実施例1と
同様にして樹脂固形分65重量%のエマルジョンの製造
を行ったがエマルジョンがゲル化して製造不可能であっ
た。
【0046】上記実施例1、2、3及び比較例1、2の
水性塗料を使用して保護膜を形成し、その結果を表1に
示す。
【0047】
【表1】
【0048】保護膜形成条件 各実施例及び比較例の水性塗料をアミノアルキッド樹脂
上塗り塗料(関西ペイント株式会社製、商品名、アミラ
ック)の焼付塗膜(140℃で30分間焼付け)にロー
ラ式塗布装置で乾燥膜厚が100ミクロンになるように
塗布した。次いで得られた塗布膜を20℃で5分間セッ
ティングした後、赤外線照射1分間及び温風乾燥4分間
を行って塗布膜を乾燥して保護膜を得た。
【0049】保護膜仕上り外観評価 タレ:塗布面の角度を45。にして塗布したものを評価
した。はタレの発生が全くなく良好なもの、△はタレが
発生し劣るもの、×はタレが著しく発生し劣るもの。
【0050】ワレ:保護膜のワレの有無を肉眼で観察し
て次の基準で評価した。はワレの発生が全くなく良好な
もの、△はワレが発生し劣るもの。×はワレが著しく発
生し劣るもの。
【0051】平滑性:保護膜表面の平滑製を肉眼で観察
して次の基準で評価した。はワレの発生が全くなく良好
なもの、△はワレが発生し劣るもの。×はワレが著しく
発生し劣るもの。
【0052】
【発明の効果】以上説明した本発明による水性塗料によ
る塗膜保護膜形成方法によると、アクリル系エマルジョ
ンを主成分として、固形分及び見掛け粘度等が上述範囲
の水性塗料を塗膜表面に塗布し、しかる後水性塗料を乾
燥せしめて保護膜を形成することにより、ワレやタレ等
がなく、保護性能および仕上がり外観性に優れ、かつ作
業性が良好で作業環境の悪化を招くことなく塗料の歩留
まりの向上が得られ等本発明特有な効果を有し、水性塗
料による保護膜の形成に貢献するところ大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における水性塗料による保護膜形成方法
の一実施形態を説明する工程図である。
【図2】同じく本実施形態を説明する塗布装置の概略図
である。
【図3】従来の水性塗料による保護膜形成方法を説明す
る工程図である。
【符号の説明】 A 洗浄工程 B 水切工程 C マスキング工程 D 塗布工程 E 仕上塗布工程 F セッティング工程 G 赤外線乾燥工程 H 温風乾燥工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 宣之 栃木県鹿沼市さつき町7−3 関西ペイン ト株式会社内 (72)発明者 柏田 清治 神奈川県平塚市東八幡5丁目4番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装が施された被塗装物の塗膜表面に剥
    離可能な保護膜を形成する水性塗料による保護膜形成方
    法において、アクリル系エマルジョンを主成分とし、固
    形分が30〜60重量%でかつ見掛け粘度が300〜4
    000mPa.sの範囲の水性塗料を被塗装物の塗膜表
    面に塗布する塗布工程と、塗布工程で塗膜表面に塗布し
    た水性塗料に赤外線照射して予備乾燥する赤外線乾燥工
    程と、赤外線乾燥工程で予備乾燥した水性塗料を温風乾
    燥する温風乾燥工程とを有することを特徴とする水性塗
    料による保護膜形成方法。
  2. 【請求項2】 塗装が施された被塗装物の塗膜表面に剥
    離可能な保護膜を形成する水性塗料による保護膜形成方
    法において、アクリル系エマルジョンを主成分とし、固
    形分が40〜55重量%でかつ見掛け粘度が1000〜
    3000mPa.sの範囲の水性塗料を被塗装物の塗膜
    表面に塗布する塗布工程と、塗布工程で塗膜表面に塗布
    した水性塗料に赤外線照射して予備乾燥する赤外線乾燥
    工程と、赤外線乾燥工程で予備乾燥した水性塗料を温風
    乾燥する温風乾燥工程とを有することを特徴とする水性
    塗料による保護膜形成方法。
  3. 【請求項3】 塗膜表面に塗布する水性塗料は、ガラス
    転移温度が5〜30℃で重量平均分子量が3万〜10万
    の範囲である請求項1または2に記載の水性塗料による
    保護膜形成方法。
  4. 【請求項4】 塗膜表面に塗布する塗布水性塗料は、T
    i値が2.0〜3.5の範囲である請求項1〜3のいず
    れか1つに記載の水性塗料による保護膜形成方法。
JP868596A 1996-01-22 1996-01-22 水性塗料による保護膜形成方法 Pending JPH09192593A (ja)

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WO2010097592A1 (en) 2009-02-26 2010-09-02 The University Of Surrey A method of making a hard latex and a hard latex
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