JPH09192854A - 接合界面が平坦なクラッド材の製造方法 - Google Patents
接合界面が平坦なクラッド材の製造方法Info
- Publication number
- JPH09192854A JPH09192854A JP100896A JP100896A JPH09192854A JP H09192854 A JPH09192854 A JP H09192854A JP 100896 A JP100896 A JP 100896A JP 100896 A JP100896 A JP 100896A JP H09192854 A JPH09192854 A JP H09192854A
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- clad material
- roll
- brushing
- stainless steel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属の帯を圧接したクラッド材において、接
合界面が平坦で、従って特性が全面にわたって均一なも
のを製造する。 【解決手段】 接合しようとする表面の少なくとも一方
にワイヤブラシによるブラッシングを施して活性化を行
なった後、表面が平滑(粗さRmax =2μm以下)なセ
ラミックロールを用いてスキンパス圧延を行ない、ブラ
ッシングにより生じた表面の凹凸をつぶしてからロール
圧接を行なう。
合界面が平坦で、従って特性が全面にわたって均一なも
のを製造する。 【解決手段】 接合しようとする表面の少なくとも一方
にワイヤブラシによるブラッシングを施して活性化を行
なった後、表面が平滑(粗さRmax =2μm以下)なセ
ラミックロールを用いてスキンパス圧延を行ない、ブラ
ッシングにより生じた表面の凹凸をつぶしてからロール
圧接を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属のクラッド材
の製造方法の改良に関し、異種金属の接合界面が平坦
で、従って特性が均一なクラッド材を製造する方法に関
する。
の製造方法の改良に関し、異種金属の接合界面が平坦
で、従って特性が均一なクラッド材を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえばステンレス鋼の表面に薄いアル
ミニウムの層を設けたクラッド材の製造においては、ス
テンレス鋼の接合すべき面にワイヤブラシでブラッシン
グを施してからロール圧接を行なう。 これは、ステン
レス鋼の帯は、製造時の焼鈍などの結果、表面が酸化被
膜で覆われていて、圧接のためには表面を更新する活性
化が必要だからである。
ミニウムの層を設けたクラッド材の製造においては、ス
テンレス鋼の接合すべき面にワイヤブラシでブラッシン
グを施してからロール圧接を行なう。 これは、ステン
レス鋼の帯は、製造時の焼鈍などの結果、表面が酸化被
膜で覆われていて、圧接のためには表面を更新する活性
化が必要だからである。
【0003】ところが、クラッド製品において、位置に
よる物性値のバラツキが無視できない大きさになること
が経験された。 この問題は、とくにアルミニウム層が
10μm程度に薄い場合、著しくなる。
よる物性値のバラツキが無視できない大きさになること
が経験された。 この問題は、とくにアルミニウム層が
10μm程度に薄い場合、著しくなる。
【0004】その原因をしらべたところ、ブラッシング
による表面の荒れが決定的であることがわかった。 す
なわち、図1に模式的に示すように、ステンレス鋼のコ
イルを巻き戻した状態(A)では、ステンレス鋼帯
(1)の表面に酸化被膜(図示してない)が存在するの
で、これをブラッシングして表面を活性化し(B)、そ
れにアルミニウムの帯を圧接する。 そうすると、変形
抵抗の差からステンレス鋼の側はほとんど変形せずアル
ミニウムが変形して接合が行なわれる結果、ステンレス
鋼の帯の表面のアラサが保存されたままクラッド材がで
き(C)、場所によってアルミニウム層(2)の厚さが
大きく異なることになる。
による表面の荒れが決定的であることがわかった。 す
なわち、図1に模式的に示すように、ステンレス鋼のコ
イルを巻き戻した状態(A)では、ステンレス鋼帯
(1)の表面に酸化被膜(図示してない)が存在するの
で、これをブラッシングして表面を活性化し(B)、そ
れにアルミニウムの帯を圧接する。 そうすると、変形
抵抗の差からステンレス鋼の側はほとんど変形せずアル
ミニウムが変形して接合が行なわれる結果、ステンレス
鋼の帯の表面のアラサが保存されたままクラッド材がで
き(C)、場所によってアルミニウム層(2)の厚さが
大きく異なることになる。
【0005】ワイヤブラシによるブラッシングは、対象
となる金属およびブラシによって多少異なるものの、粗
さRmax が少なくとも2μm、通常5μmまたはそれ以
上に達する。 そこへ厚さ10μm程度のアルミニウム
の帯を圧接したならば、アルミニウム層の厚さは、最大
/最小の比が2を超えることになり、物性値に差が出る
のは当然である。 このようなアルミニウム層の厚さの
不均一は、たとえば拡散により接合界面付近に化合物を
生成させようとする場合、生成の状況が場所によって異
なるという結果を招き、特性の不均一な製品ができてし
まうので不都合である。
となる金属およびブラシによって多少異なるものの、粗
さRmax が少なくとも2μm、通常5μmまたはそれ以
上に達する。 そこへ厚さ10μm程度のアルミニウム
の帯を圧接したならば、アルミニウム層の厚さは、最大
/最小の比が2を超えることになり、物性値に差が出る
のは当然である。 このようなアルミニウム層の厚さの
不均一は、たとえば拡散により接合界面付近に化合物を
生成させようとする場合、生成の状況が場所によって異
なるという結果を招き、特性の不均一な製品ができてし
まうので不都合である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、クラ
ッド材の製造における上記の問題を解決し、軟い金属の
薄い帯を圧接した場合でもその厚さが場所によってあま
り異ならず、従って物性値が均一であるような、接合界
面が平坦なクラッド材の製造方法を提供することにあ
る。
ッド材の製造における上記の問題を解決し、軟い金属の
薄い帯を圧接した場合でもその厚さが場所によってあま
り異ならず、従って物性値が均一であるような、接合界
面が平坦なクラッド材の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の接合界面が平坦
なクラッド材の製造方法は、図2に示すように、2枚の
金属の帯(1,2)をロール圧接してクラッド材を製造
する方法において、接合すべき面の少なくとも一方にワ
イヤブラシ(4)によるブラッシングを施したのち、こ
のブラッシングを施した金属の帯(1)に対し、表面が
平滑なセラミックロール(5)を用いて無潤滑状態でス
キンパス圧延を行ない、ブラッシングにより生じた表面
の凹凸を除去してから圧延ロール(6)による圧接を行
なうことを特徴とする。
なクラッド材の製造方法は、図2に示すように、2枚の
金属の帯(1,2)をロール圧接してクラッド材を製造
する方法において、接合すべき面の少なくとも一方にワ
イヤブラシ(4)によるブラッシングを施したのち、こ
のブラッシングを施した金属の帯(1)に対し、表面が
平滑なセラミックロール(5)を用いて無潤滑状態でス
キンパス圧延を行ない、ブラッシングにより生じた表面
の凹凸を除去してから圧延ロール(6)による圧接を行
なうことを特徴とする。
【0008】
【作用】前述したところに続いてステンレス鋼/アルミ
ニウムのクラッドに例をとって説明すれば、コイルから
巻き戻したステンレス鋼の帯は、図2の段階(I)にお
いては図1の(A)と同様であって図3の(I)に示す
とおりであり、ワイヤブラシ(4)によるブラッシング
を施した段階(II)においては図1の(B)と同様であ
って図3の(II)に示すとおりである。 セラミックロ
ール(5)を用いたスキンパス圧延を行なったところ
は、図3の(III)に示すように、ブラッシングで生じた
凹凸の山がつぶされた上に谷が少し埋められた断面形状
となり、全体として粗さは小さくなる。
ニウムのクラッドに例をとって説明すれば、コイルから
巻き戻したステンレス鋼の帯は、図2の段階(I)にお
いては図1の(A)と同様であって図3の(I)に示す
とおりであり、ワイヤブラシ(4)によるブラッシング
を施した段階(II)においては図1の(B)と同様であ
って図3の(II)に示すとおりである。 セラミックロ
ール(5)を用いたスキンパス圧延を行なったところ
は、図3の(III)に示すように、ブラッシングで生じた
凹凸の山がつぶされた上に谷が少し埋められた断面形状
となり、全体として粗さは小さくなる。
【0009】前述のように、ブラッシングを施すと粗さ
が少なくともRmax =2μm以上、通常5μmまたはそ
れ以上になるから、表面粗さが2μm以下である平滑な
セラミックロールを使用することにより、ステンレス鋼
の帯(1)の表面の粗さを、Rmax=2μm程度または
それ以下に低減することができる。
が少なくともRmax =2μm以上、通常5μmまたはそ
れ以上になるから、表面粗さが2μm以下である平滑な
セラミックロールを使用することにより、ステンレス鋼
の帯(1)の表面の粗さを、Rmax=2μm程度または
それ以下に低減することができる。
【0010】このスキンパス圧延は、ブラッシングによ
り活性化された表面を保存したまま圧接に役立てるた
め、無潤滑で行なわなければならない。 常用の冷間圧
延用の金属ロールで無潤滑の圧延を行なうと、ロールと
被圧延材との焼き付きがすぐ生じるから、サイアロン、
炭化タングステンなどのセラミック製のロールを用いな
ければならない。
り活性化された表面を保存したまま圧接に役立てるた
め、無潤滑で行なわなければならない。 常用の冷間圧
延用の金属ロールで無潤滑の圧延を行なうと、ロールと
被圧延材との焼き付きがすぐ生じるから、サイアロン、
炭化タングステンなどのセラミック製のロールを用いな
ければならない。
【0011】容易に理解されるように、ここで用いる
「セラミックロール」とは、全体がセラミック材料でで
きているものに限らず、金属製の軸の表面をセラミック
材料が被覆している構造のものも包含する。
「セラミックロール」とは、全体がセラミック材料でで
きているものに限らず、金属製の軸の表面をセラミック
材料が被覆している構造のものも包含する。
【0012】上記のようにして粗さを低減したステンレ
ス鋼の帯にアルミニウムの帯(2)を圧接することによ
り、図3の(IV)に示すような断面をもった、接合界面
(3)が図1の(C)にくらべて大いに平坦になったクラ
ッド材が得られる。 このクラッド材は、接合界面が平
坦であるためアルミニウム層(2)の厚さがほぼ均一で
あり、それに伴って特性もほとんど均一である。
ス鋼の帯にアルミニウムの帯(2)を圧接することによ
り、図3の(IV)に示すような断面をもった、接合界面
(3)が図1の(C)にくらべて大いに平坦になったクラ
ッド材が得られる。 このクラッド材は、接合界面が平
坦であるためアルミニウム層(2)の厚さがほぼ均一で
あり、それに伴って特性もほとんど均一である。
【0013】
【実施例】厚さ0.5mmのSUS304ステンレス鋼の
帯と厚さ10μmのアルミニウムの帯とを、図2に示し
た構成の装置によりクラッドした。 ワイヤブラシによ
るブラッシング後のステンレス鋼を、炭化タングステン
製であって表面粗さがRmax=1.1μmのワークロール
で無潤滑スキンパス圧延し、直ちにアルミニウムとクラ
ッドした。
帯と厚さ10μmのアルミニウムの帯とを、図2に示し
た構成の装置によりクラッドした。 ワイヤブラシによ
るブラッシング後のステンレス鋼を、炭化タングステン
製であって表面粗さがRmax=1.1μmのワークロール
で無潤滑スキンパス圧延し、直ちにアルミニウムとクラ
ッドした。
【0014】クラッド材を水酸化ナトリウム溶液で処理
してアルミニウム層を除去し、露出したステンレス鋼の
表面の粗さを測定することによって、接合界面の粗さを
測定した。 本発明に従った場合、粗さはRmax=1.6
μmであり、これに対してスキンパス圧延を省略して製
造したクラッド材の粗さは、Rmax=5.6μmに達して
いた。 この結果から、接合界面の粗さは、スキンパス
圧延に使用したワークロールの表面粗さに近い値にでき
ることが確認された。
してアルミニウム層を除去し、露出したステンレス鋼の
表面の粗さを測定することによって、接合界面の粗さを
測定した。 本発明に従った場合、粗さはRmax=1.6
μmであり、これに対してスキンパス圧延を省略して製
造したクラッド材の粗さは、Rmax=5.6μmに達して
いた。 この結果から、接合界面の粗さは、スキンパス
圧延に使用したワークロールの表面粗さに近い値にでき
ることが確認された。
【0015】比較のため、ハイス製ワークロールを用い
て無潤滑でステンレス鋼の圧延を試みたところ、低い加
工率から焼き付きが生じた。 炭化タングステン製ロー
ルを用いた場合と比較して、実験データを、図4に示
す。
て無潤滑でステンレス鋼の圧延を試みたところ、低い加
工率から焼き付きが生じた。 炭化タングステン製ロー
ルを用いた場合と比較して、実験データを、図4に示
す。
【0016】無潤滑の必要を確かめるため、ハイス製の
ロールに市販の潤滑油「ステンレスロールオイルX」
(出光興産製)を用いた場合と、炭化タングステン製ロ
ールを用いて無潤滑の場合とあわせて、クラッド材の製
造を行なった。 スキンパス圧延は、加工率3%程度で
ある。 クラッド材の表面を観察して非接合面積がどの
程度あるかをしらべた結果を、図5に示す。 図5のグ
ラフは、潤滑油を使用したときは、クラッドしたコイル
の長さが増大するにつれて非接合部が増大するのに対
し、無潤滑であれば非接合部は生じないことを示してい
る。
ロールに市販の潤滑油「ステンレスロールオイルX」
(出光興産製)を用いた場合と、炭化タングステン製ロ
ールを用いて無潤滑の場合とあわせて、クラッド材の製
造を行なった。 スキンパス圧延は、加工率3%程度で
ある。 クラッド材の表面を観察して非接合面積がどの
程度あるかをしらべた結果を、図5に示す。 図5のグ
ラフは、潤滑油を使用したときは、クラッドしたコイル
の長さが増大するにつれて非接合部が増大するのに対
し、無潤滑であれば非接合部は生じないことを示してい
る。
【図1】 従来技術によるクラッド材において、接合界
面が平坦にならないことを示す、材料の模式的な断面
図。
面が平坦にならないことを示す、材料の模式的な断面
図。
【図2】 本発明の、接合界面が平坦なクラッド材の製
造方法を説明するための、装置の側面図。
造方法を説明するための、装置の側面図。
【図3】 本発明により、接合界面が平坦なクラッド材
が得られる機構を説明する、図1に対応する断面図。
が得られる機構を説明する、図1に対応する断面図。
【図4】 本発明の実施例のデータであって、無潤滑で
ロール圧延を行なったときに焼き付きが生じる程度を、
加工率との関係で、セラミックロールとハイスロールと
比較して示したグラフ。
ロール圧延を行なったときに焼き付きが生じる程度を、
加工率との関係で、セラミックロールとハイスロールと
比較して示したグラフ。
【図5】 本発明の実施例のデータであって、ブラッシ
ング後のスキンパス圧延に潤滑油を用いた場合と用いな
い場合とを比較して、非接合部の面積が接合したコイル
の長さによりどう変化するかを示したグラフ。
ング後のスキンパス圧延に潤滑油を用いた場合と用いな
い場合とを比較して、非接合部の面積が接合したコイル
の長さによりどう変化するかを示したグラフ。
1 接合する金属の帯(ステンレス鋼) 2 接合する金属の帯(アルミニウム) 3 接合界面 4 ワイヤブラシ 5 ワークロール(スキンパス圧延用) 6 圧接ロール
Claims (2)
- 【請求項1】 2枚の金属の帯をロール圧接してクラッ
ド材を製造する方法において、接合すべき二つの面の少
なくとも一方にワイヤブラシによるブラッシングを施し
たのち、このブラッシングを施した金属の帯に対し、表
面が平滑なセラミックロールを用いて無潤滑状態でスキ
ンパス圧延を行ない、ブラッシングにより生じた表面の
凹凸を除去してからロール圧接を行なうことを特徴とす
る接合界面が平坦なクラッド材の製造方法。 - 【請求項2】 表面が平滑なセラミックロールとして、
表面粗さがRmax=2μm以下のセラミックロールを使
用して実施する請求項1の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP100896A JPH09192854A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 接合界面が平坦なクラッド材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP100896A JPH09192854A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 接合界面が平坦なクラッド材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09192854A true JPH09192854A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11489561
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP100896A Pending JPH09192854A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 接合界面が平坦なクラッド材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09192854A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101242940B1 (ko) * | 2010-10-22 | 2013-03-12 | 주식회사 포스코 | 클래드 판재 및 이를 이용한 전자기기 |
-
1996
- 1996-01-08 JP JP100896A patent/JPH09192854A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101242940B1 (ko) * | 2010-10-22 | 2013-03-12 | 주식회사 포스코 | 클래드 판재 및 이를 이용한 전자기기 |
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