JPH09193221A - 射出低圧成形方法および装置 - Google Patents
射出低圧成形方法および装置Info
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- JPH09193221A JPH09193221A JP753396A JP753396A JPH09193221A JP H09193221 A JPH09193221 A JP H09193221A JP 753396 A JP753396 A JP 753396A JP 753396 A JP753396 A JP 753396A JP H09193221 A JPH09193221 A JP H09193221A
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Abstract
システムの複雑化や大型化を避け、既存のコンパクトな
成形機によって、簡単な制御で高品質な成形品を安定し
て供給できる射出低圧成形方法および射出低圧成形装置
を提供する。 【解決手段】 油圧式の型締シリンダを駆動させてトグ
ル機構を介して型締を行なう射出低圧成形装置を用いて
射出低圧成形を行なうに際して、あらかじめ設定した初
期型締状態に達すると同時に起動する第1のタイマの複
数のタイムアウト信号に基づいて、射出充填動作を開始
させるとともに、型締位置および型締圧力を1段ないし
多段に型締制御し、射出充填動作中の射出圧力あるいは
射出速度のうちどちらか一方が設定値に達したことを検
知すると同時に起動する第2のタイマの複数のタイムア
ウト信号に基づいて、型締圧力と射出圧力を1段ないし
多段に制御するようにした。
Description
状態に保持された両金型間に溶融樹脂を射出充填し、充
填完了後に型締側で圧縮を行なう射出低圧成形方法(射
出プレス成形という)やあらかじめ低圧型締され閉鎖さ
れた金型内に溶融樹脂を射出充填し、その後型締側で圧
縮を行なう射出低圧成形方法(射出圧縮成形という)に
関するものである。
る樹脂成形部品は、外装材としての表面転写性の向上
や、装飾のための表皮材貼り合わせといった高付加価値
化と、薄肉化による材料費セーブや軽量化といったコス
トダウンの相反する性質が同時に要求される。これらを
満足する成形方法として、射出低圧成形方法が注目さ
れ、実用化への試行が検討されてきた。従来の射出低圧
成形は、以下に示すような方法が使用されていた。 (1)型締機構にストッパ等を設けて、金型が所定の型
開量位置で、ストッパにより機械的にロックさせる。ま
たは、射出充填による金型後退量をストッパにより規制
する。射出充填後の圧縮工程は、ストッパによる機械的
ロックを解除して行なう。または、別途付設した圧縮専
用の型締シリンダ等で圧縮工程を行なう。トグル式の型
締機構の場合では、トグル機構が伸び切った状態で型締
を完了するとともに、この状態で金型に所定の隙間を確
保しておいて、別途付設した型締シリンダ等で圧縮工程
を行なう。 (2)型締機構の可動盤と固定盤の間に圧縮専用のユニ
ットを装着し、型開量保持、および圧縮工程を装着した
ユニットで行なう。
は、下記に示すような問題があった。 (1)射出充填工程から圧縮工程へ移行する際は、一
旦、ストッパ等の機械的ロックを解除してから行なうた
めタイムラグが生じ、その結果、金型内の樹脂流動の不
連続によるフローマーク等の欠陥が発生して高品質な成
形品を得ることは困難である。さらに、機械的ロック機
構あるいは圧縮専用の型締シリンダ等の付設により成形
機の複雑化・大型化を招き、その結果、生産性を低下さ
せる原因となっている。 (2)成形機本体の改造は必要としないものの、ユニッ
ト装着により、金型取付有効寸法のダウンを招くうえ
に、重量増による成形機の変形、摺動部の異常摩耗、駆
動系への負担増等の成形機へ与えるダメージは大きい。
さらに、ユニットの動作と成形機の動作のタイミングを
合わせるための制御信号の接続を必要とし、操作性は極
めて低い。
て、以下に示す方法が採用されつつある。すなわち、油
圧制御を駆使して比較的大きな型開量位置に金型を保持
させておき、あるいは充填された樹脂圧によって金型が
比較的大きく開くことを許容する型締圧力を負荷させて
おき、射出充填中の任意の時点より射出シリンダストロ
ーク基準で型締開始のタイミング制御を行ない、射出充
填工程と型締側による圧縮工程を同時動作させるととも
に、圧縮工程中の型締圧力等を多段で制御させる。
うな従来の方法では、未だ下記に示すような問題が残っ
ていた。射出シリンダストローク基準で型締開始および
圧縮工程中の型締圧力等の多段切替のタイミング制御を
行なっているため、すなわち、チェックリングの作動の
バラツキ、計量時の背圧設定の影響、樹脂温度の変動等
による射出側に起因する充填樹脂量のバラツキによって
生じる制御誤差因子を含んだ状態であるため制御精度に
バラツキが生じ、その結果、安定して良品を供給するこ
とは困難である。
力等の多段切替の型締動作は、タイミング信号である射
出シリンダストロークの任意の基準点を検知することに
よって行なわれる。このことは、射出シリンダストロー
クの任意の基準点を検知する際の応答遅れや検知してか
ら型締側へ動作を開始させるための信号応答遅れ、信号
を受けてから型締側が動作を開始する際のたとえば型締
側が油圧シリンダ方式の場合の作動油の圧縮性および油
圧圧損等による応答遅れ等の多くの制御応答遅れを含ん
でいる。
ち短時間であることから、上記制御応答遅れにより、射
出充填動作と型締側での圧縮動作は、設定条件とは全く
異なっているものと考えられる。すなわち、フローマー
ク等の品質欠陥を排除して、より高品質かつ高付加価値
化へ対応させるために考究された方法であるが、実際に
は成形条件の設定をより複雑化させているとともに、制
御応答遅れにより、良品の安定供給を維持することは困
難である。
して、制御系の不必要な応答遅れを少なくし、成形機や
あるいは制御システムの複雑化・大型化を避け、簡単な
制御で高品質な成形品を安定して供給するために、本発
明においては、第1の発明では、油圧式の型締シリンダ
を駆動させてトグル機構を介して型締を行なう射出低圧
成形装置を用いて射出低圧成形を行なうに際して、あら
かじめ設定した初期型締状態に達すると同時に起動する
第1のタイマの複数のタイムアウト信号に基づいて、射
出充填動作を開始させるとともに、型締位置および型締
圧力を1段ないし多段に型締制御し、射出充填動作中の
射出圧力あるいは射出速度のうちどちらか一方が設定値
に達したことを検知すると同時に起動する第2のタイマ
の複数のタイムアウト信号に基づいて、型締圧力と射出
圧力を1段ないし多段に制御することとした。
て、あらかじめ未閉鎖状態に保持された両金型間に溶融
樹脂を射出充填し、その後型締側で圧縮を行なう射出低
圧成形方法であって、トグル機構が屈折状態で両金型が
タッチした状態から、所定の型開量位置に金型を後退さ
せた後、該トグル機構に連結された型締シリンダのスト
ローク位置で型締位置設定を行ない、成形運転動作開始
後の型締動作中に、前記型締シリンダのストロークが該
設定値に達したことを検知して第1のタイマを起動させ
るとともに、該設定値を保持するように前記型締シリン
ダの作動油圧を制御することとした。
らかじめ閉鎖された金型内に溶融樹脂を射出充填し、そ
の後型締側で圧縮を行なう射出低圧成形方法であって、
トグル機構が屈折状態で、充填された樹脂圧によって閉
鎖された両金型が開くことを許容する型締圧力を該金型
に負荷させた後、該トグル機構に連結された型締シリン
ダのストローク位置で型締力設定を行ない、成形運転動
作開始後の型締動作中に、前記型締シリンダのストロー
クが該設定位置に達したことを検知して第1のタイマを
起動させるとともに、該設定値を保持するように前記型
締シリンダの作動油圧を制御することとした。
明ないし第3の発明において、射出充填動作中の射出圧
力あるいは射出速度の検知は、射出シリンダストローク
の前進限と、該前進限に至るまでの射出充填完了近傍の
領域の中の任意の射出シリンダストローク位置で行なう
とともに、あらかじめ設定された1段ないし多段の射出
速度の設定値に基づいて射出充填制御を行なう場合に
は、該ストローク位置範囲内での検知信号は射出圧力と
し、あらかじめ設定された金型キャビティ内に充填可能
な射出圧力の設定値に基づいて射出充填制御を行なう場
合には、該ストローク位置範囲内での検知信号は射出速
度とした。
し第3の発明において、トグル機構が屈折状態で両金型
が開いた状態から、該トグル機構を直線状態に延伸させ
て発生する最大型締圧力の範囲内において、第1のタイ
マおよび第2のタイマの複数のタイムアウト信号に基づ
いて制御される1段ないしは多段の型締位置および型締
圧力の各々に対応する前記トグル機構に連結された型締
シリンダのストローク位置で型締位置設定および型締力
設定を行ない、成形動作中は該設定値に基づいて型締動
作を制御するとともに、該設定値を保持するように前記
型締シリンダの作動油圧を制御するようにした。
に設定する型締位置設定部と、型締圧力を多段に設定す
る型締圧力設定部と、型締位置を検出する型締位置セン
サと、型締圧力を検出する型締圧力センサと、型締シリ
ンダストロークを検出する型締シリンダストロークセン
サと、初期型締状態に達すると同時に起動する第1のタ
イマと、射出充填動作中の射出圧力あるいは射出速度が
設定値に達すると同時に起動する第2のタイマと、前記
型締位置設定部の設定値および型締圧力設定部の設定値
と前記型締位置センサの検出信号と前記型締圧力センサ
の検出信号と型締シリンダストロークセンサの検出信号
と前記第1タイマおよび前記第2タイマの複数のタイム
アウト信号に基づいて型締動作を制御する型締制御部と
を備え、射出充填動作を制御する射出制御部を具備する
とともに、射出充填動作中の射出圧力と射出速度をそれ
ぞれ検出する射出圧力検出部と射出速度検出部と、射出
圧力および射出速度の検出範囲を設定する位置設定部
と、該射出圧力検出部および射出速度検出部の検出信号
に基づいて前記第2タイマを起動させるとともに、前記
射出制御部へ圧力制御開始信号を発信させる比較制御部
とを備えてなる構成とした。
ど必要とすることなく、極めて簡単な制御システムで高
精度な型締位置および型締圧力を射出充填動作と連動さ
せて多段に制御を行ない、高品質な成形品を低コストで
安定供給する。すなわち、本発明においては、あらかじ
め設定した初期型締状態に達すると同時に起動する第1
のタイマの複数のタイムアウト信号に基づいて射出充填
動作を開始させるとともに、型締位置および型締圧力を
1段ないし多段に型締制御させて、射出と型締の同時動
作を行なう。
レス成形においては、所定の型開量位置に金型を開いた
時のトグル機構と連結された型締シリンダストローク位
置であり、射出圧縮成形においては、充填された樹脂圧
によって金型が開くことを許容する型締圧力を負荷した
時の、トグル機構と連結された型締シリンダストローク
位置である。射出充填動作中の射出圧力または射出速度
が設定値に達したことを検知すると同時に起動する第2
のタイマの複数のタイムアウト信号に基づいて、型締圧
力と射出圧力を1段ないし多段に制御させて圧縮工程を
行なう。
の同時動作および型締位置および型締圧力の1段ないし
多段制御を行なうことにより、制御応答遅れによる射出
と型締の動作の不整合および射出側に起因する充填樹脂
量のバラツキによって生じる制御誤差因子が排除できる
ため、高品質な成形品を安定して得ることができる。
射出速度が設定値に達した時、すなわち、射出充填挙動
から金型キャビティ内へ溶融樹脂がほぼ満充填(ジャス
トパック)された充満挙動に変化した時点で起動する第
2のタイマの複数のタイムアウト信号に基づいて、型締
圧力と射出圧力を同期制御させていることにより、金型
キャビティ内溶融樹脂(この場合、樹脂は固化が進行し
つつある状態)に必要以上の圧力負荷が避けられ、ま
た、金型キャビティから射出側への樹脂の逆流が防止で
き、さらに、樹脂の冷却固化収縮に伴なう溶融樹脂の補
給が同時に行なわれているので、変形、反り、引け等の
外観的欠陥および内部残留応力の無い、極めて高品質な
成形品が得られる。
ついて説明する。図1〜図5は本発明の実施例に係り、
図1は射出低圧成形装置の全体構成図、図2は型締初期
条件設定手順を示すフローチャート、図3は射出プレス
成形動作手順を示すフローチャート、図4は圧縮工程開
始タイミング設定手順を説明する工程説明図、図5は射
出圧縮成形動作手順を示すフローチャートである。
圧成形装置100は、型締装置20と射出装置40と制
御装置60とから構成される。型締装置20は固定盤
2、可動盤3、エンドプラテン1、型締シリンダ8、タ
イバー11、トグル機構6、クロスヘッド7、ピストン
ロッド9、ガイドロッド10および固定金型4b、可動
金型4aなどから構成される。固定金型4bは図示しな
いマシンベースの一端部上面に固着された固定盤2へ取
付けられており、一方、マシンベースの他端部側上面に
は、前記固定盤2と対向して可動金型4aが可動盤3へ
取付けられている。この固定金型4aと可動金型4bの
対向面は凹凸に係合した構成をなし、前記固定金型4b
と可動金型4a間にキャビティ5を画成している。可動
盤3は固定盤2に対してマシンベース上を摺動し進退す
ることができる。
全長同一径に製作されたものが複数個(本発明では4
個)設けられており、その一端は固定盤2に固着され、
他端は可動盤3を貫通した後、エンドプラテン1に固着
される。
施例における射出装置40はバレル41内にスクリュ4
2が配設され、ホッパ43内の樹脂原料が供給ゾーン、
圧縮ゾーンにおいて加熱圧縮され、計量ゾーンにおいて
溶融計量され、そして射出ゾーンを経てノズル44内へ
射出されるように構成されている。
を外部加熱するためのヒータが設けられており、樹脂原
料がスクリュ42の回転によって前方へ送られるように
なっている。符号46は射出シリンダ、47は正逆転用
モータであってスクリュ42に直結されており、スクリ
ュ42を正逆回転するようになっている。
装置60は、図1に示すように、射出制御部61、第1
タイマ62、第2タイマ63、比較制御部64、位置設
定部65、射出圧力検出部66、射出速度検出部67、
型締制御部70、型締圧力設定部71、型締圧力センサ
72、型締位置設定部73、型締位置センサ74、型締
シリンダストロークセンサ75および油圧制御弁67
a、油圧制御弁67b、油圧源68a、油圧源68b等
から構成される。
て射出シリンダ46と接続されるとともに、第1タイマ
62および第2タイマ63に接続される。比較制御部6
4は位置設定部65と第2タイマ63に接続されるとと
もに、射出圧力検出部66と射出速度検出部67に接続
される。
と第2タイマ63に接続されるとともに、型締圧力設定
部71を介して固定盤2を貫通したタイバー11端部に
接続された型締圧力センサ72と接続され、可動盤3に
接続された型締位置センサ74と型締設定部73を介し
て接続され、かつ、型締シリンダストロークセンサ75
とも接続され、型締シリンダ8の作動油圧をコントロー
ルする油圧制御弁67bに制御指令を発信するように接
続される。
ると、 (1)型締圧力センサ72は、トグル機構の型締圧力の
発生原理である、タイバーの伸長状態(応力変化挙動)
を直接計測しているので、高応答かつ高精度な型締圧力
検出が実現できる。 (2)型締位置センサ74は、射出プレス成形の場合の
型締位置設定(型開量設定)の際に用いられ、この場
合、型締圧力は無負荷状態であるので、可動盤等の装置
部材の変化が全く無いから、金型での直接計測と同様に
高精度な型締位置検出が可能である。さらに、成形操作
に際して取扱上全く邪魔にならず、金型交換毎にセンサ
の取付・取はずしが不要で、操作性は極めて良い。エン
コーダ、リニアスケール等が使用される。 (3)型締シリンダストロークセンサ75は、エンコー
ダ、リニアスケールを使用する。取付個所はクロスヘッ
ド部でもよい。
100の作動について説明する。図2は射出プレス成形
あるいは射出圧縮成形を行なうに際しての型締初期条件
設定手順の1実施例を示したもので、下記の手順により
初期条件の設定を行なう。
型締圧縮工程時の最大型締圧力(Pmax)を設定す
る。 (2)型締圧力センサ72で型締圧力(P)をモニタし
ながら、型締完了状態(Pmax状態)から可動金型4
aを後退動作(この場合は、型締圧力を下げる動作)さ
せる。型締圧力P=0となった時を金型タッチ点として
型締位置センサ74で型締位置(可動盤の位置=可動金
型の位置)を検出して原点設定(S0 )するとともに、
トグル機構6と連結された型締シリンダストローク位置
を型締シリンダストロークセンサ75で検出して原点設
定(Ss )する。なお、上記の設定動作は、最大型締圧
力(Pmax)設定完了状態が型締完了状態である場合
を示すが、これ以外については、たとえば、型開状態か
ら可動金型4aを固定金型側へ前進動作させて、型締圧
力センサ72で両金型がタッチしたことを検知して型締
位置および型締シリンダストローク位置を原点設定して
も良い。
動させる。この際、型締位置センサ74で可動金型4a
の後退移動量(型開量)を検出して、あらかじめ型締位
置設定部73で設定した各々の位置設定値と比較して、
トグル機構6と連結された型締シリンダストローク位置
で型締位置設定(この場合は射出プレス成形における型
締初期設定を示す)を行なう。本実施例では、たとえ
ば、高付加価値化とコストダウンを目的としたコア材の
成形と同時に型内での表皮材の貼り合わせ(表皮一体成
形)を行なう際の型締位置設定動作を1例として示す。
1 )、表皮材をセットした後、コア材を射出充填する際
の型締位置(S2 、ただしS1 >S2 )を設定した場合
は、可動金型4aの後退移動中の型締位置センサ74の
検出信号(S)が、各々の設定値(S1 、S2 )に達し
た時(S=S2 、S=S1 )の型締シリンダストローク
位置を型締シリンダストロークセンサ75で検出して、
型締位置設定値(S2=SS2 、S1 =SS1 )とし
て、型締位置設定部73へ記憶させる。したがって、型
締位置が多段(S1 、S2 、S3 ・・・)であっても、
上記と同様な手順により型締シリンダストローク位置
(S1 =SS1 、S2 =SS2 、S3 =SS 3 ・・・)
を設定すれば良い。
を前進移動させて、金型タッチ点以降は型締圧力を金型
に負荷させていく。すなわち、ここでは、射出圧縮成形
における充填された樹脂圧によって金型が開くことを許
容する初期型締状態の型締圧力(P1 )および、射出圧
縮成形あるいは射出プレス成形における射出充填工程中
および、型締圧縮工程の型締圧力(P2 、P3 ・・・)
を設定する。可動金型4aの前進移動中の型締圧力セン
サ72の検出信号(P)があらかじめ型締圧力設定部7
1で設定した各々の設定値(P1 、P2 、P3 ・・・)
に達した時(P=P1 、P=P2 、P=P3 ・・・)の
型締シリンダストローク位置を型締シリンダストローク
センサ75で検出して、型締圧力設定値(P1 =P
P 1 、P2 =PP2 、P3 =PP3 ・・・)として、型
締圧力設定部71へ記憶させる。
増大に伴なって、トグルの各リンク部(6a、6b、6
c)が屈折状態から直線状態へ移行する際に、直線状態
の極近傍の範囲において、型締圧力の制御不能領域が生
じるため、このような制御不能領域(成形装置の大き
さ、トグル機構6の各リンク部の組合せ形状にもよる
が、概略、最大型締圧力Pmax発生の数%手前の型締
圧力範囲)での型締圧力設定は避けた方が望ましい。実
際には、極微小範囲であるので、射出プレス成形あるい
は射出圧縮成形を行なうに際して、全く問題とならない
ことは確認済みである。
締位置設定値(SS1 、SS2 ・・・)および型締圧力
設定値(PP1 、PP2 、PP3 ・・・)に基づいて、
射出プレス成形あるいは射出圧縮成形の型締動作の制御
をトグル機構6と連結された型締シリンダストローク位
置基準で行なう。こうすることにより、トグル機構6の
型締圧力倍力特性により、たとえば、型締シリンダスト
ローク位置が1mm変動したとしても、可動盤3の位置
変動(型締停止位置、あるいは型締圧力値に直接影響す
る)は1/10mm以下であるので(実際には、型締シ
リンダストローク位置は1/10mm以下の精度で容易
に制御できる)、極めて高精度で、かつ、再現性の高い
型締位置あるいは型締圧力制御が実現できる。
手順について説明する。本実施例では、金型が開いた状
態で任意の位置で型締停止制御が可能な射出プレス成形
を用いて、たとえば表皮一体貼り合せ成形する場合を1
例として示す。 (1)先に型締位置設定部73で設定した型締位置設定
値(SS1 、この場合は表皮材を金型にセットするため
の型開位置を示す)に基づいて、型締制御部70は油圧
制御弁67bを制御して型締を行なう。型締シリンダス
トロークセンサ75の検出信号(Ss )が設定値に達す
ると(Ss =SS1 )、設定値(SS1 )を保持するよ
うに型締シリンダ8を油圧制御させて型締を停止・保持
させる(トグル機構6は屈折状態で位置保持制御す
る)。
表皮材がシート状(この場合は、比較的フラット形状品
の場合に用いられる)であれば、射出低圧成形装置10
0とは別途に付設される表皮材搬送装置等を用いて、可
動金型4aと固定金型4bの間に挿入される。また、比
較的凹凸の激しい深物形状品の場合には、一般には表皮
材が製品形状に類似した形状に成形されていることが多
く、この場合には、可動金型4aにはめ込みセットした
後、真空吸引等で固定する。なお、表皮材としては、装
飾あるいは質感(ソフト感)等付加される要求特性に応
じて、不織布系、ラミネート表皮系、フィルム系等を適
宜選択する。
部73で設定した型締位置設定値(SS2 、ただし、S
S1 >SS2 >金型タッチ点)に基づいて、型締制御部
70は油圧制御弁67bを制御して型締を行なう。型締
シリンダストロークセンサ75の検出信号(Ss )が設
定値に達すると(Ss =SS2 )、設定値(SS2 )を
保持するように型締シリンダ8の油圧を制御(トグル機
構6は屈折状態で位置保持制御する)するとともに、第
1タイマ62を起動させて、射出充填動作と型締動作を
制御する。なお、第1タイマ62の起動は、型締位置設
定値(SS1 )に到達した時点でも良い。このように、
表皮一体貼り合わせ成形の場合以外にも、任意の型締位
置設定値に到達した時点で第1タイマ62を起動させる
ことができ、その起動のタイミング信号も型締シリンダ
ストローク位置基準で行なっているので、高精度で、か
つ、再現性の高い制御が実現できる。なお、第1タイマ
62には、あらかじめ、射出充填開始タイミング時間
(T1)、型締位置あるいは型締圧力の切替開始タイミ
ング時間(T2 、T3 ・・・)が設定されている。本実
施例では、切替開始タイミング時間は、射出充填動作中
の型締圧力の多段制御の際のタイミング時間(T2 =P
P2 、T3 =PP3 ・・・)として示す。
1 )に基づいて射出制御部61で射出充填動作を開始す
る。同様に、第1タイマ62のタイムアウト(T2 、T
3 ・・・)に基づいて、あらかじめ型締圧力設定部71
で設定した型締圧力設定値(PP2 、PP3 ・・・)の
型締圧力制御を射出充填動作と同時に行なう。たとえ
ば、第1タイマ62のタイムアウト信号(T2 )を検知
した後、型締制御部70は油圧制御弁67bを制御し
て、型締を行なう。型締シリンダストロークセンサ75
の検出信号(Ss )が、設定値に達すると(Ss =PP
2 ),設定値(PP2 )を保持するように型締シリンダ
8の油圧を制御して、第1タイマ62のタイムアウト信
号(T3 )を検知するまで位置保持制御(トグル機構6
は屈折状態)を継続する。同様に、第1タイマ62のタ
イムアウト(T3 )を検知した後は、型締シリンダスト
ロークセンサ75の検出信号と設定値が一致するように
(Ss =PP3 )型締を制御する。以後は上記動作制御
を繰り返して、型締圧力の多段制御を行なう。したがっ
て、当然のことながら、同様な手順により、射出充填動
作中の型締位置多段あるいは型締位置と型締圧力の多段
組合せの場合においても、たとえば、タイミング時間
(T2 =SS3 、T3 =SS4 ・・・)あるいは(T2
=SS 3 、T3 =PP2 ・・・)と設定すれば制御は可
能となる。
なわち、型締シリンダストローク位置信号基準で、射出
充填動作の開始タイミング制御と、型締側での型締位置
および型締圧力を1段ないしは多段の切替開始タイミン
グ制御を同時に行なっていることで、前述したタイミン
グ制御信号検出の高精度、かつ、再現性の高い制御効果
と相乗して、制御応答遅れによる射出側と型締側の動作
の不整合が皆無となるうえに、射出側に起因する充填樹
脂量のバラツキによって生じていた制御誤差因子が完全
に排除できるため、極めて高精度な射出と型締の同時動
作制御ができる。
極めて高いことから射出と型締の動作制御は、制御シス
テムが最もシンプルなタイマのタイムアウト信号を用い
ることが可能となり、その結果、極めて高品質な成形品
を低コストで得ることが実現できる。また、あらかじめ
開いた状態で射出充填を行なう射出プレス成形を表皮一
体貼り合せ成形に応用することにより、射出充填時に表
皮材の損傷が極力避けられ、質感、装飾等を保ったま
ま、コア材の成形が可能となる。なお、当然のことなが
ら、第1タイマ62のタイムアウト信号を0(T1 =
0)と設定すれば、初期型締完了後、直ちに射出充填が
行なわれ、成形サイクル短縮となる。また、T1 =T2
と設定すれば、射出と型締の同時スタートとなり、より
一層の成形サイクル短縮が可能となるうえに、射出充填
による金型キャビティ内の樹脂流動状態と型締側の型締
位置移動による金型キャビティ内の樹脂流動状態に連続
性が得られるので、フローマーク欠陥等の防止効果も得
られる。
検出部67で検出した射出充填動作中の射出圧力または
射出速度があらかじめ比較制御部64で設定した各々の
設定値に達したことを検知すると射出充填動作から射出
保圧動作へ切替るとともに、第2タイマ63を起動させ
て型締側での圧縮工程における射出圧力と型締圧力の制
御を行なう。ここで各々の設定値の設定手順を図4を用
いて説明する。
を示したものであり、 (a)あらかじめ設定した射出充填量(樹脂の冷却固化
収縮量を加算した樹脂量)と射出速度(1段または多段
射出速度)の設定値に基づいて射出充填を行なう場合
(射出速度制御充填)は以下の手順となる。
する範囲を、射出シリンダストロークの前進限(E点)
と前進限(E点)に至るまでの、射出充填完了近傍の領
域の射出シリンダストローク位置を位置設定値(モニタ
リング開始点、M)として位置設定部65で設定する。
こうすることにより、射出機構側での充填挙動と金型キ
ャビティ5内の充満挙動の相互関係を最も的確に検知す
ることになり、その後の圧縮工程における金型キャビテ
ィ5内の樹脂の冷却固化挙動と対応させた型締圧力およ
び射出圧力の圧力多段制御が実現できる。 同時に、圧縮工程開始タイミング信号を射出機構側
の射出圧力による比較設定値(K値)として比較制御部
64で設定する。タイミング信号を射出圧力で設定する
ことにより、射出機構側から金型キャビティ5内の樹脂
の充填挙動が総合的に把握できるため、計量値、チェッ
クリングの作動変動による充填量のバラツキ、および成
形中の樹脂温度の変動などの外乱因子に影響されること
なく、安定して高精度なタイミング信号の検出ができ
る。
に基づいて圧縮工程開始の制御を行なう。射出シリンダ
ストロークがモニタリング開始点(M)に達すると射出
圧力検出部66で射出圧力のモニタを開始する。金型キ
ャビティ5内の充填挙動に伴ない設定された射出速度を
保持するために、射出圧力は増加を必要とし、射出圧力
検出部66の検出信号がK値に達すると(設定圧力到達
点、P)射出充填動作を射出速度制御から射出圧力制御
へ切替えるとともに(射出充填動作→射出保圧動作)第
2タイマ63を起動させて第2タイマ63のタイムアウ
ト信号に基づいて型締圧力の多段制御(圧縮工程)と、
射出圧力の多段制御(射出保圧工程)を行なう。
脂の冷却固化収縮量を加算した樹脂量)と射出圧力(充
填可能な圧力値)の設定値に基づいて射出充填を行なう
場合(射出圧力制御充填)は以下の手順となる。なおこ
の充填方法では、充填初期は高速充填でき、充填の進行
に伴ない充填速度は自然減速され、バリ発生の原因とも
なるパック圧を抑えた理想的な充填制御方法(ナチュラ
ルフロー)が得られる。 圧縮工程開始のタイミング信号を検出する範囲
(M)およびタイミング信号(この場合は射出速度
(K′)となる)の設定は、前述の(a)と同様であ
る。 上記設定値(M点、K′値)に基づいて、型締開始
の制御を行なう。射出シリンダストロークがモニタリン
グ開始点(M点)に達すると射出速度検出部67で射出
速度のモニタを開始する。充填可能な射出圧力制御によ
る射出充填により、金型キャビティ内の充満挙動に対応
して射出速度は自然減速される。射出速度検出部67の
検出信号がK′値に達すると(設定速度到達点、V)射
出充填動作から射出保圧動作へ切替るとともに第2タイ
マ63を起動させて、第2タイマ63のタイムアウト信
号に基づいて、型締圧力の多段制御(圧縮工程)と射出
圧力の多段制御(射出保圧工程)を行なう。
アウト信号基準と第2タイマ63のタイムアウト信号基
準の2段の検出信号基準で型締と射出の動作制御を行な
うことにより、すなわち、射出充填挙動中での型締制御
と、射出充満挙動中での型締および射出の同期制御を行
なうことにより、圧縮工程においては、金型キャビティ
内の溶融樹脂は、冷却固化が進行しつつあることを考慮
して、射出と型締の圧力制御が行なわれることになる。
したがって、金型キャビティ内の樹脂(成形品)へ必要
以上の圧力負荷が防止でき、また、金型キャビティ内か
ら射出側への樹脂の逆流(成形品の重量バラツキおよび
残留応力の残存による変形、反りの原因となる)も防止
でき、さらに、樹脂の冷却固化収縮に応じた溶融樹脂の
補給が型締側と射出側の両方から可能となる。その結
果、変形、反り、引け等の外観欠陥および内部残留応力
の無い、かつ、重量バラツキの極めて小さい高品質な成
形品を得ることができる。さらに、表皮一体貼り合わせ
成形の場合には、高品質なコア材の形成とともに、コア
材と表皮材の密着度のアップ、表皮材の均一な貼り合わ
せ等が圧力制御による圧縮工程中の際に行なわれること
になる。
じめ射出保圧工程における射出制御部61に設定済みの
射出圧力多段(p2 、p3 ・・・)に対応したタイミン
グ時間(t2 、t3 ・・・)と計量開始時間(tE )が
設定されている。また、型締圧縮工程における、あらか
じめ型締圧力設定部71で設定された型締圧力多段(P
P2 ′、PP3 ′・・・)に対応したタイミング時間
(T2 ′、T3 ′・・・)と型締完了時間(TE )が設
定されている。ここで計量開始時間(tE )は、ゲート
シールの時間を基準とし、シャットオフバルブ等が組込
まれている場合には、シャットオフバルブ閉動作の完了
時間を基準として設定する。また、型締完了時間
(tE )は、樹脂温度、金型冷却能力、成形品形状等か
ら樹脂の冷却時間を算出して設定する。
(t2 、t3 ・・・)に基づいて、射出制御部61は射
出保圧工程の射出圧力(保圧、p2 、p3 ・・・)を多
段に制御するとともに、タイムアウト信号(tE )に基
づいて計量動作を開始して、次成形の準備を行なう。同
様に、第2タイマ63のタイムアウト信号(T2 ′、T
3 ′・・・)に基づいて、たとえば、タイムアウト信号
(T2 ′)を検知した後、型締制御部70は油圧制御弁
67bを制御して、圧縮工程を開始する。型締シリンダ
ストロークセンサ75の検出信号(SS )が設定値に達
すると(SS =PP2 ′)、設定値(PP2 ′)を保持
するように、型締シリンダ8の油圧を制御して、第2タ
イマ63のタイムアウト信号(T3 ′)を検知するまで
位置保持制御を持続する。以後は、上記動作制御を繰り
返して圧縮工程における型締圧力の多段制御を行なうと
ともに、タイムアウト信号(tE )に基づいて、型締制
御部70は油圧制御弁67bを制御させて、型開動作の
後、製品取出しを行なって一連の成形動作を終える。こ
のように、射出充填挙動から射出充満挙動への変化を的
確に検知して、圧縮工程の制御開始のタイミング位置が
高精度に制御できることで、圧縮工程における射出と型
締の動作制御は、制御システムが最もシンプルなタイマ
のタイムアウト信号を用いることが可能となり、その結
果、極めて高品質な成形品を低コストで得ることが実現
できる。
順について説明する。射出圧縮成形動作は下記の手順に
したがって行なわれる。 (1)先に型締圧力設定部71で設定した充填された樹
脂圧によって金型が開くことを許容する型締圧力設定値
(PP1 )に基づいて、型締制御部70は油圧制御弁6
7bを制御して型締を行なう。型締シリンダストローク
センサ75の検出信号(SS )が設定値に達すると(S
S =PP1 )、設定値(PP1 )を保持するように型締
シリンダ8の油圧を制御(トグル機構6は屈折状態で位
置保持制御)するとともに、第1タイマ62を起動させ
て、射出充填動作と型締動作を制御する。なお、第1タ
イマ62には、あらかじめ、射出充填開始タイミング時
間(T1 )と、射出充填動作中の型締圧力多段(P
P2 、PP3 ・・・)に対応した切替開始タイミング時
間(T2 、T 3 ・・・)が設定されている。
(T1 )に基づいて、射出制御部61は射出充填動作を
開始する。同様に、第1タイマ62のタイムアウト信号
(T2、T3 ・・・)に基づいて、たとえば、タイムア
ウト信号(T2 )を検知した後、型締制御部70は油圧
制御弁67bを制御して、型締を行なう。型締シリンダ
ストロークセンサ75の検出信号(SS )が設定値に達
すると(SS =PP2 )設定値(PP2 )を保持するよ
うに型締シリンダ8の油圧を制御(トグル機構6は屈折
状態)して、第1タイマ62のタイムアウト信号
(T3 )を検知するまで位置保持制御を継続する。以後
は上記動作制御を繰り返して型締圧力の多段制御を行な
う。このように型締側信号(型締シリンダストローク位
置信号基準)で、射出充填動作の開始タイミング制御
と、型締圧力の1段ないしは多段の圧力切替タイミング
制御を同時に行なっていることで、制御応答遅れによる
射出側と型締側の動作の不整合が皆無となるうえに、射
出側に起因する充填樹脂量のバラツキによって生じる制
御誤差因子が完全に排除できるため、極めて高精度な射
出と型締の動作制御が実現される。また、前述したよう
に、型締シリダストローク位置信号は極めて高精度な検
出が可能となることから、射出と型締の動作制御は、制
御システムが最もシンプルなタイマのタイムアウト信号
を用いることができ、その結果、高品質な成形品を低コ
ストで得られる。なお、射出プレス成形の場合と同様
に、第1タイマ62のタイムアウト信号(T1 =0),
またはT1 =T2 と設定することも可能であり、より一
層の成形サイクル短縮と、金型キャピティ内の樹脂流動
状態の連続性により高品質な成形品を求めることもでき
る。
す。この場合の型開挙動は、主にタイバー11が伸長す
ることによって生じる(トグル機構6は、第1タイマ6
2のタイムアウト信号(T2 〜T3 間)では位置保持制
御のメカロック状態、または、次ステップへのメカロッ
ク状態への推移中であり、トグル機構6が射出充填樹脂
圧によってバックするのではない)。 (4)射出充填動作中の射出圧力検出部66または射出
速度検出部67で検出した射出圧力または射出速度があ
らかじめ比較制御部64で設定した各々の設定値に達し
たことを検知すると、射出充填動作から射出保圧動作へ
切替るとともに、第2タイマ63を起動させて、型締側
での圧縮工程における射出圧力と型締圧力の制御を行な
う。なお、この場合の射出圧力および射出速度の検出設
定手順は、射出プレス成形の場合と同じである。なお、
第2タイマ63には、あらかじめ射出保圧工程における
射出制御部61で設定した射出圧力多段設定値(p2 、
p3 ・・・)に対応したタイミング時間(t2 、t3 ・
・・)と計量開始時間(tE )が設定されている。ま
た、型締圧縮工程における、あらかじめ型締圧力設定部
71で設定した型締圧力多段設定値(PP2 ′、P
P3 ′)に対応したタイミング時間(T2 ′、T 3 ′・
・・)と型締完了時間(tE )が設定されている。な
お、計量開始時間(tE )および型締完了時間(TE )
の設定は、射出プレス成形と同じである。
(t2 、t3 ・・・)に基づいて、射出制御部61は射
出保圧工程の射出圧力(保圧)を多段で制御する(t2
=p2、t3 =p3 ・・・)とともに、タイムアウト信
号(tE )に基づいて計量開始を行なって次成形の準備
に入る。同様にタイムアウト信号(T2 ′、T3 ′・・
・)に基づいて、たとえばタイムアウト信号(T2 ′)
を検知すると、型締制御部70は油圧制御弁67bを制
御して圧縮工程を開始する。型締シリンダストロークセ
ンサ75の検出信号(S s )が設定値に達すると(Ss
=PP2 ′)、設定値(PP2 ′)を保持するように型
締シリンダ8の作動油圧を制御して、タイムアウト信号
(T3 ′)を検知するまで位置保持制御を継続する。以
後は上記動作制御を繰り返して圧縮工程における型締圧
力多段制御を行なうとともに、タイムアウト信号
(TE )に基づいて、型開動作を行なって製品を取出し
て一連の成形動作を終える。
御と射出充満挙動中(射出保圧動作中)の型締圧力およ
び射出圧力の同期制御を行なう2段構えの制御手段によ
り、冷却固化が進行しつつある金型キャビティ内での樹
脂は必要以上の圧縮力を受けること無く、射出側への樹
脂の逆流も無く、適切な保圧力が作用される。その結
果、変形、反り、引け等の外観欠陥および内部残留応力
の無い、かつ、重量バラツキの極めて小さい高品質な成
形品を得ることができる。また、射出充填挙動から射出
充満挙動への変化を的確に検知して、圧縮工程の制御開
始タイミングが高精度に行なえることで、制御システム
が最もシンプルなタイマのタイムアウト信号を用いるこ
とが可能となり、その結果、極めて高品質な成形品を低
コストに得ることが実現できる。
ば、射出充填中は型開挙動により、金型キャビティ内の
樹脂圧の低圧化および偏圧防止と、圧縮工程中は適切な
保圧力の射出側と型締側の両方からの作用により、材料
費節減によるコストダウンと軽量化を目的とした成形品
の薄肉化や、成形品の表面装飾のための着色樹脂層を成
形品表面に積層させる、あるいは、補強のために補強材
入りの樹脂層を成形品裏面に積層させる、工程省力化を
同時に付加した積層成形品等の複合成形品が容易に、か
つ高品質に得られる。
記のような優れた効果を発揮することができる。 (1)型締側信号基準で、射出と型締の同時動作および
型締位置あるいは型締圧力を多段で制御することによ
り、制御応答遅れによる射出と型締の動作の不整合、射
出側信号基準の場合に生じていた射出側に起因する制御
誤差因子が完全に排除できるため、高品質な成形品を安
定して供給できる。 (2)また、射出充填中の射出圧力または射出速度が設
定値に達した後、すなわち、射出充填挙動から射出充満
挙動の変化を的確に検知した後は、この検知信号基準で
射出保圧と型締圧縮工程の圧力多段制御とすることで、
変形、反り、引け等の外観欠陥および内部残留応力等の
内部欠陥の無い、極めて高品質な成形品の安定供給がよ
りアップする。 (3)さらに、制御基準となる型締側信号および射出充
填中の射出側信号の検知は極めて高精度であることによ
り、上記制御は第1タイマおよび第2タイマのタイムア
ウト信号を用いることが可能となり、その結果、低コス
トで極めて高品質な成形品の安定供給が実現できる。 (4)射出充填中および圧縮工程中の型締位置あるいは
型締圧力の多段制御は、各々の型締位置および型締圧力
に対応する射出シリンダストローク位置基準で行なうこ
とにより、トグル機構の倍力特性の利用により、極めて
高精度な型締位置および型締圧力の多段制御が可能とな
り、その結果、これら型締側の動作制御を必要とするの
表皮一体貼り合わせ成形や、積層成形等の複合成形への
応用展開が極めて容易に達成でき、成形品の高付加価値
化と省工程によるコストダウンが可能となる。
構成図である。
示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
設定手順を示す工程説明図である。
示すフローチャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 油圧式の型締シリンダを駆動させてトグ
ル機構を介して型締を行なう射出低圧成形装置を用いて
射出低圧成形を行なうに際して、 あらかじめ設定した初期型締状態に達すると同時に起動
する第1のタイマの複数のタイムアウト信号に基づい
て、射出充填動作を開始させるとともに、 型締位置および型締圧力を1段ないし多段に型締制御
し、 射出充填動作中の射出圧力あるいは射出速度のうちどち
らか一方が設定値に達したことを検知すると同時に起動
する第2のタイマの複数のタイムアウト信号に基づい
て、型締圧力と射出圧力を1段ないし多段に制御するこ
とを特徴とする射出低圧成形方法。 - 【請求項2】 あらかじめ未閉鎖状態に保持された両金
型間に溶融樹脂を射出充填し、その後型締側で圧縮を行
なう射出低圧成形方法であって、 トグル機構が屈折状態で両金型がタッチした状態から、
所定の型開量位置に金型を後退させた後、該トグル機構
に連結された型締シリンダのストローク位置で型締位置
設定を行ない、 成形運転動作開始後の型締動作中に、前記型締シリンダ
のストロークが該設定値に達したことを検知して第1の
タイマを起動させるとともに、該設定値を保持するよう
に前記型締シリンダの作動油圧を制御することを特徴と
する請求項1記載の射出低圧成形方法。 - 【請求項3】 あらかじめ閉鎖された金型内に溶融樹脂
を射出充填し、その後型締側で圧縮を行なう射出低圧成
形方法であって、 トグル機構が屈折状態で、充填された樹脂圧によって閉
鎖された両金型が開くことを許容する型締圧力を該金型
に負荷させた後、 該トグル機構に連結された型締シリンダのストローク位
置で型締力設定を行ない、 成形運転動作開始後の型締動作中に、前記型締シリンダ
のストロークが該設定位置に達したことを検知して第1
のタイマを起動させるとともに、該設定値を保持するよ
うに前記型締シリンダの作動油圧を制御することを特徴
とする請求項1記載の射出低圧成形方法。 - 【請求項4】 射出充填動作中の射出圧力あるいは射出
速度の検知は、射出シリンダストロークの前進限と、該
前進限に至るまでの射出充填完了近傍の領域の中の任意
の射出シリンダストローク位置で行なうとともに、 あらかじめ設定された1段ないし多段の射出速度の設定
値に基づいて射出充填制御を行なう場合には、該ストロ
ーク位置範囲内での検知信号は射出圧力とし、 あらかじめ設定された金型キャビティ内に充填可能な射
出圧力の設定値に基づいて射出充填制御を行なう場合に
は、該ストローク位置範囲内での検知信号は射出速度と
することを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の射
出低圧成形方法。 - 【請求項5】 トグル機構が屈折状態で両金型が開いた
状態から、該トグル機構を直線状態に延伸させて発生す
る最大型締圧力の範囲内において、 第1のタイマおよび第2のタイマの複数のタイムアウト
信号に基づいて制御される1段ないしは多段の型締位置
および型締圧力の各々に対応する前記トグル機構に連結
された型締シリンダのストローク位置で型締位置設定お
よび型締力設定を行ない、 成形動作中は該設定値に基づいて型締動作を制御すると
ともに、該設定値を保持するように前記型締シリンダの
作動油圧を制御することを特徴とする請求項1ないし請
求項3記載の射出低圧成形方法。 - 【請求項6】 型締位置を多段に設定する型締位置設定
部と、 型締圧力を多段に設定する型締圧力設定部と、 型締位置を検出する型締位置センサと、 型締圧力を検出する型締圧力センサと、 型締シリンダストロークを検出する型締シリンダストロ
ークセンサと、 初期型締状態に達すると同時に起動する第1のタイマ
と、 射出充填動作中の射出圧力あるいは射出速度が設定値に
達すると同時に起動する第2のタイマと、 前記型締位置設定部の設定値および型締圧力設定部の設
定値と前記型締位置センサの検出信号と前記型締圧力セ
ンサの検出信号と型締シリンダストロークセンサの検出
信号と前記第1タイマおよび前記第2タイマの複数のタ
イムアウト信号に基づいて型締動作を制御する型締制御
部とを備え、 射出充填動作を制御する射出制御部を具備するととも
に、 射出充填動作中の射出圧力と射出速度をそれぞれ検出す
る射出圧力検出部と射出速度検出部と、 射出圧力および射出速度の検出範囲を設定する位置設定
部と、 該射出圧力検出部および射出速度検出部の検出信号に基
づいて前記第2タイマを起動させるとともに、前記射出
制御部へ圧力制御開始信号を発信させる比較制御部とを
備えてなる射出低圧成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00753396A JP3371661B2 (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 射出低圧成形方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00753396A JP3371661B2 (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 射出低圧成形方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09193221A true JPH09193221A (ja) | 1997-07-29 |
| JP3371661B2 JP3371661B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=11668431
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00753396A Expired - Fee Related JP3371661B2 (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 射出低圧成形方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3371661B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009298019A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Nissei Plastics Ind Co | 射出成形機及び射出成形方法 |
| JP2014226805A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | ファナック株式会社 | 型開量検出機能を有する射出成形機の制御装置 |
| CN112123674A (zh) * | 2019-06-25 | 2020-12-25 | 德仕科技(深圳)有限公司 | 保护罩去应力注塑成型方法 |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP00753396A patent/JP3371661B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN112123674A (zh) * | 2019-06-25 | 2020-12-25 | 德仕科技(深圳)有限公司 | 保护罩去应力注塑成型方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3371661B2 (ja) | 2003-01-27 |
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