JPH09193304A - 易開封性蓋材、それを使用した包装用容器および包装体 - Google Patents

易開封性蓋材、それを使用した包装用容器および包装体

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JPH09193304A
JPH09193304A JP2348296A JP2348296A JPH09193304A JP H09193304 A JPH09193304 A JP H09193304A JP 2348296 A JP2348296 A JP 2348296A JP 2348296 A JP2348296 A JP 2348296A JP H09193304 A JPH09193304 A JP H09193304A
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film
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JP2348296A
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Isao Inoue
功 井上
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開封のためにハサミ、ナイフ等を使用するこ
となく、誰でも容易に開封することができ、特に、医療
用用具等が内容物として充填包装されている場合、人の
手等が内容物に触れることなく極めて簡単に開封するこ
とができる蓋材、包装用容器および包装体を提供するこ
とである。 【解決手段】 少なくとも容器本体の開口部にヒ−トシ
−ルしない部分に相当する領域に突き刺しにより破壊す
る粗面を設けた樹脂のフィルムの少なくとも一層を含む
積層体からなることを特徴とする易開封性蓋材、其れを
使用した包装用容器および包装体に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易開封性蓋材、そ
れを使用した包装用容器および包装体に関し、更に詳し
くは、包装体内から内容物で蓋材を突くことにより容易
に開封することができる易開封性蓋材、それを使用した
包装用容器および包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、注射針パック等の医療用用具、歯
ブラシ、ボタン電池、文房具等の雑貨品等を充填包装す
る方法の一つとして、いわゆる、ブリスタ−パックが知
られている。これは、内容物が収まる形状に透明なプラ
スチックシ−トを熱成形し、その中に内容物を充填し、
しかる後その開口部のフランジ部に蓋材をヒ−トシ−ル
等によりシ−ルして包装体を製造する方法である。而し
て、この方法は、透明包装であり、内容物がよく見える
こと、内容物の形状が複雑なものでも包装できること、
防湿性、ガスバリア−性、防錆性、滅菌・無菌性等の包
装効果を期待することができること、美麗感は高く商品
価値の向上に効果的であること等の種々の利点を有し、
種々の物品の包装に広く利用されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなブリスタ−パックにおいては、その開封に悩まさ
れるものである。開封に際しては、一般的には、ハサミ
あるいはナイフ、カッタ−等を使用して開封している
が、ハサミ、ナイフ、カッタ−等は、いつも近くにある
ものではなく、通常、包装体を手にとって、そのままで
包装体を開封することを試みるものである。しかし、ど
この箇所から開封したらよいのか戸惑うものであり、包
装体を裏返ししたりして、袋の隅を摘んで開封しようと
するが、容易には開封することができないものである。
近年、包装体には、開封用の切れ目、あるいはV字型の
ノッチ等が刻設され、かつ開封用の表示等も付されてい
るが、開封に際しては、真っ直ぐに開封することが困難
で、開封途中から曲がってしまい、相変わらず開封に不
便を感じているというのが実状である。特に、内容物が
剛性を有する固形物の場合、該固形物が、包装用袋を真
っ直ぐに引き裂いて開封することを妨害し、真っ直ぐに
引き裂けないで外側にずれて引き裂いて開封し、場合に
よっては、内容物を取り出すに十分な開口を形成するこ
とが困難であるという問題点を生じる。また、開封を真
っ直ぐに行うために、例えば、一軸方向に延伸した方向
性のフィルムを新たに別パ−ツとして貼り合わせるなど
の工夫もなされているが、その分、コスト高になるとい
う問題点がある。更に、一軸方向に延伸した方向性のフ
ィルムを使用したとしても、ノッチ等の入れ方によって
は、内容物によって開封を妨害され、満足する開封を行
うことが困難であるという欠点もある。更にまた、内容
物が注射針パック等の医療用用具等の場合には、滅菌包
装してあることから、開封に際しては、人の手等が内容
物に触れることを極力嫌うものである。そこで本発明
は、開封のためにハサミ、ナイフ等を使用することな
く、誰でも容易に開封することができ、特に、医療用用
具等が内容物として充填包装されている場合、開封時
に、人の手等が内容物に触れることなく極めて簡単に開
封することができる易開封性蓋材、それを使用した包装
用容器および包装体を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々研究した結果、樹脂のフィル
ムに微細な貫通孔、傷痕あるいはこれらの混合体からな
る粗面を設け、該粗面部分が剛性を有する固い物品によ
る突き刺しにより極めて容易に破壊することに着目し、
該樹脂のフィルムの少なくとも一層を含む積層体から蓋
材を構成し、該蓋材を、その粗面部分がヒ−トシ−ルし
ない部分に相当する領域になるように、内容物を収納す
る凹部を形成した容器本体の開口部のフランジ部にヒ−
トシ−ルして包装体を製造し、而して、その開封に際
し、充填包装した固い内容物をもって中から蓋材の粗面
部分を突き刺したところ、上記の蓋材がその粗面部分に
おいて極めて簡単に切れ目を生じて破壊し、該破壊部分
が開封起点となり誰でもが容易に包装体を開封すること
ができ、内容物を簡単にを取り出すことができることを
見出して本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、突きにより破壊する
粗面を設けた樹脂のフィルムの少なくとも一層を含む積
層体からなることを特徴とする易開封性蓋材である。ま
た、本発明は、容器本体の開口部に、突きにより破壊す
る粗面を設けた樹脂のフィルムの少なくとも一層を含む
積層体からなる易開封性蓋材をヒ−トシ−ルして密封し
てなることを特徴とする包装用容器である。更にまた、
本発明は、容器本体内に内容物を充填し、更に該容器本
体の開口部に、突きにより破壊する粗面を設けた樹脂の
フィルムの少なくとも一層を含む積層体からなる易開封
性蓋材をヒ−トシ−ルして密封してなることを特徴とす
る包装体である。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。まず、本発明にかかる易開封性蓋材、
包装用容器、包装体等の構成について一例を挙げて図面
を用いて説明する。図1は、本発明にかかる易開封性蓋
材の一例を示す平面図であり、図2は、図1に示す易開
封性蓋材のX−X′における切断断面図である。図1お
よび図2に示すように、本発明にかかる易開封性蓋材A
は、蓋材を構成する基材フィルムとしての樹脂のフィル
ム1と、該樹脂のフィルム1の片面にヒ−トシ−ル性を
有する樹脂のフィルム2を積層した構成からなり、かつ
上記の樹脂のフィルム1には、貫通孔、傷痕あるいはそ
れらの混合体からなる粗面3を設けた構成からなるもの
である。なお、本発明においては、図示しないが、上記
のヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム2の面に、更
にイ−ジピ−ル性を有するヒ−トシ−ル剤を塗布ないし
印刷して、イ−ジピ−ル性を有するヒ−トシ−ル剤層を
形成することができる。或いは、本発明においては、図
示しないが、上記のようにヒ−トシ−ル性を有する樹脂
のフィルム2の面に、イ−ジピ−ル性を有するヒ−トシ
−ル剤を塗布ないし印刷して、イ−ジピ−ル性を有する
ヒ−トシ−ル剤層を形成する代わりに、蓋材を構成する
基材フィルムとしての樹脂のフィルム1の面に、ヒ−ト
シ−ル性を有する樹脂のフィルム2を省略して、直接、
イ−ジピ−ル性を有するヒ−トシ−ル剤を塗布ないし印
刷して、イ−ジピ−ル性を有するヒ−トシ−ル剤層を形
成することもできる。
【0007】上記において、本発明にかかる易開封性蓋
材Aを製造するには、種々の方法があり、例えば、図3
に示すように、易開封性蓋材Aを製造する前の樹脂のフ
ィルム1に、予め、例えば、貫通孔、傷痕あるいはそれ
らの混合体からなる粗面3を形成し、次に矢印で示すよ
うに、上記で粗面3を形成した樹脂のフィルム1にヒ−
トシ−ル性を有する樹脂のフィルム2を積層して、本発
明にかかる易開封性蓋材Aを製造することができる。あ
るいは、図4に示すように、樹脂のフィルム1とヒ−ト
シ−ル性を有する樹脂のフィルム2とを予め積層し、し
かる後、矢印で示すように、該積層した後の樹脂のフィ
ルム1の部分に、上記と同様に、貫通孔、傷痕あるいは
それらの混合体からなる粗面3を形成することによっ
て、本発明にかかる易開封性蓋材Aを製造することがで
きる。なお、本発明において、イ−ジピ−ル性を有する
ヒ−トシ−ル剤層を形成するには、樹脂のフィルムの単
体の状態、あるいは積層した状態のいずれのときに形成
してもよい。
【0008】上記において、図3に示すように、貫通孔
等の粗面3を形成した樹脂のフィルム1にヒ−トシ−ル
性を有する樹脂のフィルム2を積層すると、積層する時
の加熱等により、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィル
ム2が上記の貫通孔等の粗面3に充填して該貫通孔等の
粗面3が塞がれ、これによって包装用容器、包装体等と
しての密閉性は十分に保持することができる。また、図
4に示すように、貫通孔等の粗面3を形成後、該積層体
を加熱すれば、上記と同様に、貫通孔等の粗面3を塞ぐ
ことができて、包装用容器、包装体としての密閉性は十
分に保持することができる。また、本発明においては、
上記の易開封性蓋材Aを製造する場合、図示しないが、
その包装の目的、内容物、包装条件、包装体の販売、流
通、その他の条件等によって、樹脂のフィルムを単体の
状態で、あるいは樹脂のフィルムの何層かに積層した積
層体の状態のいずれでもよい。
【0009】上記において、樹脂のフィルムに貫通孔、
傷痕あるいはそれらの混合体からなる粗面を形成する方
法としては、公知の方法、例えば、針、鋸刃、ミシン
刃、ワイヤ−ブラシ、カッタ−、ナイフ、砥石、サンド
ペ−パ−、レ−ザ−ビ−ム、その他等を使用して、貫通
孔、凹凸、砂目状、傷痕、あるいはこれらの混合体等の
任意の粗面を形成することができる。また、その貫通孔
等の形状としては、任意であり、点状、ミシン目状、三
日月状、丸穴状等のいずれでもよい。また、本発明にお
いて、上記の粗面としては、通常、貫通孔、凹凸、砂目
状、傷痕、あるいはこれらの混合体等は、樹脂のフィル
ムの所定の領域に形成されていることが好ましいが、開
封機能の観点からすれば、貫通孔、傷痕、あるいはこれ
らの混合体は、樹脂のフィルムに連続した直線状のも
の、あるいはミシン目等の不連続のものが一本形成され
ていれば、後述するように、その部分で破壊し、開封開
始点を形成することができることから、十分に機能する
ものである。また、本発明において、貫通孔、傷痕ある
いはそれらの混合体からなる粗面を形成する場合、樹脂
のフィルムが単体の状態、或いは樹脂のフィルムを任意
に積層した積層体の状態のいずれのときに粗面を形成し
てもよく、更に、その形成する位置としては、少なくと
も蓋材を容器本体の開口部にヒ−トシ−ルした場合、そ
のヒ−トシ−ルしない部分に相当する領域に粗面が形成
されていればよく、勿論、ヒ−トシ−ルする部分の領域
にも形成されていてもよいものである。ところで、本発
明において、貫通孔、傷痕あるいはそれらの混合体から
なる粗面の形成量としては、約100個/cm2 から3
0,000個/cm2 位の量で形成されていることが好
ましい。上記において、100個/cm2 以下である
と、易開封性が好ましくなく、また、30,000個/
cm2 以上であると、その形成が困難であり、また、蓋
材の形成、その密閉性等に劣り好ましくないものであ
る。
【0010】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかる易開封性蓋材を使用してなる本発明にかかる
包装用容器、包装体等の構成について一例を挙げて図面
を用いて説明する。図5は、前述の図1に示す易開封性
蓋材を容器本体の開口部にヒ−トシ−ルして密封してな
る包装用容器および包装体の一例を示す平面図であり、
図6は、図5に示す包装用容器および包装体のY−Y′
における切断断面図である。本発明においては、図5お
よび図6に示すように、上記の基材フィルムとしての樹
脂のフィルム1とヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィル
ム2とを積層し、かつ樹脂のフィルム1に貫通孔、傷痕
あるいはそれらの混合体からなる粗面3を設けた構成か
らなる易開封性蓋材Aと、容器本体Bとを、その易開封
性蓋材Aのヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム2の
面と、内容物Cを充填してなる容器本体Bの開口部のフ
ランジ部4の面とを重ね合わせ、その両者をヒ−トシ−
ルしてシ−ル部5を形成して密封することによって、本
発明にかかる包装用容器および包装体Dを製造するもの
である。
【0011】上記において、易開封性蓋材Aを構成する
樹脂のフィルム1に設ける貫通孔、傷痕あるいはそれら
の混合体からなる粗面3は、蓋材の上、下、左右等のい
ずれの箇所であって、一ないしそれ以上の箇所に設ける
ことができる。また、本発明において、易開封性蓋材A
を容器本体Bの開口部のフランジ部4にヒ−トシ−ルす
るに際し、易開封性蓋材Aを構成する樹脂のフィルム1
に設けた貫通孔、傷痕あるいはそれらの混合体からなる
粗面3は、少なくともシ−ル部5の位置に対応しない領
域に相当する部分に設けられていればよく、もちろん、
シ−ル部5の位置に対応した領域に設けられていてもよ
い。すなわち、本発明において、少なくとも容器本体B
の開口部のフランジ部4にヒ−トシ−ルしない部分に相
当する領域に、貫通孔、傷痕あるいはそれらの混合体か
らなる粗面3を設けた樹脂のフィルム1を使用し、これ
にヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム2を積層して
易開封性蓋材A製造することができる。また、上記にお
いて、容器本体Bとしては、後述するように、例えば、
単体フィルムあるいはそれを二種以上に積層してなる積
層体等の樹脂のシ−トを使用し、これを熱成形して、内
容物Cを充填包装するに適する凹部等を有する成形容器
を使用することができる。
【0012】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかる包装用容器および包装体等の開封状態を図面
を用いて説明すると、図7は、上記の図5および図6に
示す包装用容器および包装体Dの開封状態を示す斜視図
である。而して、上記の包装用容器および包装体Dの開
封は、図7に示すように、包装用容器および包装体Dを
手に持って、該包装用容器および包装体Dの内部から、
内容物Cで易開封性蓋材Aに設けた貫通孔、傷痕あるい
はそれらの混合体からなる粗面3部分を突き刺すことに
より、上記の易開封性蓋材Aがその貫通孔、傷痕あるい
はそれらの混合体からなる粗面3部分において極めて簡
単に切れ目6を生じて破壊し、該破壊部分が開封起点と
なり、更に内部から内容物Dで突き刺すと、易開封性蓋
材Aは、その貫通孔、傷痕あるいはそれらの混合体から
なる粗面3部分で破壊が拡大し、上記の貫通孔、傷痕あ
るいはそれらの混合体からなる粗面3部分以外にも及ん
で、開口部7を形成して開封し、誰でもが簡単に包装用
容器および包装体Dから内容物Cを簡単にを取り出すこ
とができるものである。
【0013】次に、本発明において、上記の本発明にか
かる易開封性蓋材、容器本体等を構成する材料について
説明すると、かかる材料としては、その包装の目的、内
容物、包装体の販売、流通、その他等の条件を考慮して
決定されるものであり、例えば、樹脂のフィルムないし
シ−ト、紙基材、合成紙、アルミニュウム等の金属の
箔、あるいはアルミニュウム、酸化アルミニュウム、酸
化珪素等の無機物あるいは無機酸化物等の蒸着膜を有す
る樹脂のフィルム、織布ないし不織布、その他等の材料
を単体で、あるいはその二種以上を任意に組み合わせて
積層して積層体を製造して使用することができるもので
ある。
【0014】上記において、樹脂のフィルムないしシ−
トとしては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹
脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテ
ンポリマ−、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリル
ニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン
−スチレン共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系
樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ
−トを使用することができる。その他、例えば、セロハ
ン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。本
発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延
伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれの
ものでも、本発明の開封機構を阻害しない範囲において
使用することができる。また、その厚さは、任意である
が、数μmから300μm位の範囲から選択して使用す
ることができる。更に、本発明においては、フィルムな
いしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション
成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0015】また、上記において、紙基材としては、例
えば、薄葉紙、グラシン紙、純白ロ−ル紙、板紙、クラ
フト紙、加工紙等の公知の紙基材を使用することができ
る。本発明において、紙基材は、通常、包装用袋に剛
性、腰等を保持させるために使用するものであり、ま
た、文字、図形、記号、絵柄等の印刷模様を保持するた
めにも使用するものである。
【0016】ところで、本発明においては、前述のよう
に、通常、包装の目的、包装する内容物、包装方法、包
装体の販売あるいは流通、その他等の条件を考慮して、
上記の材料を任意に選択し、それらの材料の一種ないし
二種以上を組み合わせて蓋材あるいは容器本体を製造す
るものであるが、蓋材あるいは容器本体を構成するに際
し、ベ−ス材料となるフィルムないしシ−トとしては、
例えば、上記に挙げた樹脂のフィルムないしシ−トの中
から強度に優れ、機械的、化学的、物理的等の諸堅牢性
に富むフィルム、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポ
リアミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカ−ボ
ネ−トフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン
共重合体フィルム、その他等を選択して使用することが
できる。
【0017】また、本発明において、蓋材、容器本体等
は、通常、その内面どうしを重ね合わせてその周辺端部
をヒ−トシ−ルすることによって包装用容器および包装
体等を構成することから、該蓋材および/もしくは容器
本体等を構成する単体フィルムあるいはその積層体に
は、通常、その内面がヒ−トシ−ル層を具備することが
必要である。而して、そのようなヒ−トシ−ル層を構成
するフィルムないしシ−トとしては、例えば、上記に挙
げた樹脂から、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸
またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ
−、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、その他等を
選択して、その単体ないし混合体からなるフィルムない
しシ−トを使用することができる。あるいは、例えば、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、変性ポリエステル、エ
チレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、ポリ
ウレタン、酸変性ポリウレタン等からなるヒ−トシ−ル
剤をコ−ティングしてヒ−トシ−ル層を形成することも
できる。
【0018】また、本発明において、蓋材、容器本体等
において水分透過性、ガスバリヤ−性等を要求される場
合には、水分透過性に対しては、上記に挙げた樹脂か
ら、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポ
リオレフィン系樹脂を選択して、そのフィルムないしシ
−トを使用することができ、また、ガスバリヤ−性に対
しては、上記に挙げた樹脂の中から、例えば、ポリ塩化
ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物等の樹脂を選択して、そのフィル
ムないしシ−トを使用することができる。その他、ガス
バリヤ−性の包装材料としては、例えば、アルミニュウ
ム箔、アルミニウム等の金属あるいは酸化珪素、酸化ア
ルミニュウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフ
ィルム等も使用することができる。
【0019】本発明では、包装目的、内容物、包装形
態、販売ないし流通条件、その他等の条件を考慮して包
装材料を設計し、そして、上記に挙げた材料の中からそ
の包装設計に合う材料を任意に選択し、而して、その単
体フィルムまたはそれらの積層体を使用して、本発明に
かかる蓋材、容器本体等を製造することができる。而し
て、本発明において、上記の積層体を製造する積層法と
しては、通常の方法、例えば、ウエットラミネ−ション
法、ドライラミネ−ション法、押し出しラミネ−ション
法、共押し出しコ−ティングラミネ−ション法、Tダイ
共押し出し成形法等を採用することができる。その際、
イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン
系、ポリブタジエン系等のアンカ−コ−ト剤、ポリウレ
タン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、ポリ酢酸ビ
ニル系、セルロ−ス系等のラミネ−ト系接着剤等の公知
のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用することができ
る。また、積層前に、必要ならば、コロナ処理、オゾン
処理等の前処理を任意に施すこともできる。
【0020】なお、本発明において、上記のような材料
を使用してそれらを任意に組み合わせて積層体を製造
し、該積層体から本発明にかかる易開封性蓋材を構成す
る場合、該易開封性蓋材を構成する樹脂のフィルムに設
ける貫通孔、傷痕あるいはそれらの混合体からなる粗面
としては、単に、樹脂のフィルムの一層にのみならず他
の層を構成する材料に、貫通孔、傷痕あるいはそれらの
混合体からなる粗面を形成することができることは言う
までもないことである。而して、本発明においては、内
面を構成するヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムに
は、上記の貫通孔、傷痕あるいはそれらの混合体からな
る粗面を形成することは、内容物の密閉性等から好まし
くない。
【0021】また、上記の本発明において、容器本体
は、上記の挙げた材料の単体フィルムないし積層体を使
用し、例えば、真空ないし圧空成形等の熱成形法、ある
いは上記に挙げた樹脂を使用して、例えば、射出成形等
によっても製造することができる。
【0022】次に、本発明においては、充填包装する内
容物としては、例えば、家庭用品、雑貨品、食品、工業
製品、医療用用具、その他等のものであって、比較的剛
性を有し、固い物品を挙げることができる。具体的に
は、例えば、鉛筆、ボ−ルペン、サインペン、万年筆等
の筆記具、定規、鋏、ナイフ、カッタ−、消しゴム、注
射器パック、針、歯ブラシ、歯間ブラシ、電池、ピンセ
ット、ステックのり、つめ切り、各種のコンセント、メ
スホルダ−、菓子類、その他等を充填包装することがで
きる。
【0023】
【実施例】次に上記の本発明について具体例を挙げて更
に詳しく説明する。 実施例1 約10mm巾に渡って貫通孔および傷跡を形成した厚さ
25μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルムに、ポ
リエステル系アンカ−コ−ト剤をコ−トし、しかる後該
アンカ−コ−ト剤の上に、厚さ20μmの低密度ポリエ
チレンを押し出しコ−トして基材とした。この基材の低
密度ポリエチレン側に、エチレン−酢酸ビニル共重合体
系イ−ジピ−ル性ヒ−トシ−ル剤をコ−トして蓋材とし
た。次に、厚さ100μmのポリプロピレンシ−トに、
ポリウレタン系アンカ−コ−ト剤をコ−トし、更にその
上に厚さ30μmの低密度ポリエチレンを押し出しコ−
トして底材用シ−トとした。次に上記の底材用シ−トを
使用して、その低密度ポリエチレン側が内面となるよう
に内容物である歯間ブラシ(約φ6.5×44mm)に
あわせて真空成形して容器本体とした。次いで、上記で
製造した容器本体内に内容物を充填し、しかる後該容器
本体の開口部のフランジ部に、上記で製造した蓋材を使
用し、その貫通孔および傷跡の形成部分が内容物の端の
上に位置するように、低密度ポリエチレン側を重ね合わ
せてヒ−トシ−ルして包装体を製造した。上記で製造し
た包装体は、その開封に際しては、内容物で貫通孔およ
び傷跡のの部分を突き刺したところ、易突き破り性を有
し、かつ突き刺し後、その開口部をもって蓋材それ自身
を引き剥がしたところ、良好なイ−ジピ−ル性を有して
いた。
【0024】実施例2 上記の実施例1において、厚さ25μmのポリエチレン
テレフタレ−トフィルムの代わりに、厚さ30μmのポ
リプロピレンフィルムを使用し、更に充填包装する内容
物として注射針パック(約φ7.0×46mm)を用
い、シ−ル後γ線を30kGyを照射した他は、上記の
実施例1に記載した方法と同様に行なって包装体を製造
した。上記で製造した包装体は、上記の実施例1と同様
に、良好なイ−ジピ−ル性と易突き破り性を有してい
た。
【0025】実施例3 上記の実施例1において、イ−ジピ−ル性ヒ−トシ−ル
剤を用いなかった他は、上記の実施例1に記載した方法
と同様に行なって包装体を製造した。上記で製造した包
装体は、上記の実施例1と同様に、良好な易突き破り性
を有していた。
【0026】実施例4 上記の実施例1において、底材用シ−トに、厚さ150
μmのポリプロピレンシ−トヲ用いた他は、上記の実施
例1に記載した方法と同様に行なって包装体を製造し
た。上記で製造した包装体は、上記の実施例1と同様
に、良好なイ−ジピ−ル性と易突き破り性を有してい
た。
【0027】比較例1 上記の実施例3において、厚さ25μmのポリエチレン
テレフタレ−トフィルムに貫通孔および傷跡を形成しな
かった他は、上記の実施例1に記載した方法と同様に行
なって包装体を製造した。上記で製造した包装体は、易
突き破り性を有しておらず、その開封は困難であった。
【0028】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、樹脂のフィルムに微細な貫通孔、傷痕あるいはこれ
らの混合体からなる粗面を設け、該粗面部分が剛性を有
する固い物品による突き刺しにより極めて容易に破壊す
ることに着目し、該樹脂のフィルムの少なくとも一層を
含む積層体から蓋材を構成し、該蓋材を、その粗面部分
がヒ−トシ−ルしない部分に相当する領域になるよう
に、内容物を収納する凹部を形成した容器本体の開口部
のフランジ部にヒ−トシ−ルして包装体を製造し、而し
て、その開封に際し、充填包装した固い内容物をもって
中から蓋材の粗面部分を突き刺すと、上記の蓋材がその
粗面部分において極めて簡単に切れ目を生じて破壊し、
該破壊部分が開封起点となり、誰でもが容易に包装体を
開封することができ、内容物を簡単にを取り出すことが
できるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる易開封性蓋材の一例を示す平面
図である。
【図2】図1示す易開封性蓋材のX−X′における切断
断面図である。
【図3】本発明にかかる易開封性蓋材の製造例を示す断
面図である。
【図4】本発明にかかる易開封性蓋材の製造例を示す断
面図である。
【図5】図1に示す易開封性蓋材を容器本体の開口部に
ヒ−トシ−ルして密封してなる包装用容器および包装体
の一例を示す平面図である。
【図6】図5に示す包装用容器および包装体のY−Y′
における切断断面図である。
【図7】図5および図6に示す包装用容器および包装体
の開封状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 樹脂のフィルム 2 ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム 3 粗面 4 フランジ部 5 シ−ル部 6 切れ目 7 開口部 A 易開封性蓋材 B 容器本体 C 内容物 D 包装用容器および包装体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突きにより破壊する粗面を設けた樹脂の
    フィルムの少なくとも一層を含む積層体からなることを
    特徴とする易開封性蓋材。
  2. 【請求項2】 積層体の一方の面に、イ−ジピ−ル性を
    有するヒ−トシ−ル剤層を設けたことを特徴とする上記
    の請求項1に記載する易開封性蓋材。
  3. 【請求項3】 粗面が、微細な貫通孔、傷痕、またはこ
    れらの混合体からなることを特徴とする上記の請求項1
    または2に記載する易開封性蓋材。
  4. 【請求項4】 粗面が、微細な貫通孔、傷痕、またはこ
    れらの混合体からなり、かつ該微細な貫通孔、傷痕、ま
    たはこれらの混合体が、100個/cm2 から30,0
    00個/cm2 の範囲で設けられていることを特徴とす
    る上記の請求項1、2または3に記載する易開封性蓋
    材。
  5. 【請求項5】 容器本体の開口部に、突きにより破壊す
    る粗面を設けた樹脂のフィルムの少なくとも一層を含む
    積層体からなる易開封性蓋材をヒ−トシ−ルして密封し
    てなることを特徴とする包装用容器。
  6. 【請求項6】 容器本体内に内容物を充填し、更に該容
    器本体の開口部に、突きにより破壊する粗面を設けた樹
    脂のフィルムの少なくとも一層を含む積層体からなる易
    開封性蓋材をヒ−トシ−ルして密封してなることを特徴
    とする包装体。
  7. 【請求項7】 内容物が、固い物品であることを特徴と
    する上記の請求項6に記載する包装体。
  8. 【請求項8】 内容物が、注射針パックであることを特
    徴とする上記の請求項6に記載する医療包装体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4753935B2 (ja) * 2005-03-14 2011-08-24 四国化工機株式会社 包装用容器
JP2024111075A (ja) * 2021-04-06 2024-08-16 北越コーポレーション株式会社 包装用紙
WO2026065833A1 (zh) * 2024-09-26 2026-04-02 太仓合翔包装材料有限公司 一种医疗器械包装盒复合材料与盖材封口易揭工艺

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