JPH09193330A - 乗物シート用衝撃吸収材 - Google Patents
乗物シート用衝撃吸収材Info
- Publication number
- JPH09193330A JPH09193330A JP2320096A JP2320096A JPH09193330A JP H09193330 A JPH09193330 A JP H09193330A JP 2320096 A JP2320096 A JP 2320096A JP 2320096 A JP2320096 A JP 2320096A JP H09193330 A JPH09193330 A JP H09193330A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shock absorbing
- viscoelastic material
- absorbing material
- cushion
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗物シート用衝撃吸収材を、従来の粘弾性材
料による衝撃吸収材と比べて、耐薬品性や耐水性を向上
させることができ、難燃性を付与することができ、対フ
ォギング性を向上させることができ、さらに、剛性の調
整を容易に行うことができると共に、予め硬化させた成
形品として取り扱う場合には、その取り扱いが容易なも
のとなる一方、ウレタンフォーム製クッション本体を型
として衝撃吸収材を成形するような場合には、型に注入
した硬化前の粘弾性材料が型のウレタンフォーム中に滲
み込んでしまうことを防止することができるものとす
る。 【解決手段】 乗物シート1用の衝撃吸収材14におい
て、粘弾性材料14aの表面をフィルム14bで覆う。
料による衝撃吸収材と比べて、耐薬品性や耐水性を向上
させることができ、難燃性を付与することができ、対フ
ォギング性を向上させることができ、さらに、剛性の調
整を容易に行うことができると共に、予め硬化させた成
形品として取り扱う場合には、その取り扱いが容易なも
のとなる一方、ウレタンフォーム製クッション本体を型
として衝撃吸収材を成形するような場合には、型に注入
した硬化前の粘弾性材料が型のウレタンフォーム中に滲
み込んでしまうことを防止することができるものとす
る。 【解決手段】 乗物シート1用の衝撃吸収材14におい
て、粘弾性材料14aの表面をフィルム14bで覆う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性力を付与し且
つ振動を吸収するために、乗物のシート中に組み込まれ
て使用される衝撃吸収材に関する。
つ振動を吸収するために、乗物のシート中に組み込まれ
て使用される衝撃吸収材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や自動二輪車のような乗物に設置
されているシートでは、通常、ウレタンフォームからな
るクッションが、合成皮革や布のようなシート表皮で覆
われた状態で、硬質の板状部材からなるボトムシートの
上に取り付けられており、それによって、エンジンの振
動や路面の凹凸により走行中の車体に発生する振動を、
クッションで吸収させることによって、着座者にはでき
るだけ伝えないようにしている。
されているシートでは、通常、ウレタンフォームからな
るクッションが、合成皮革や布のようなシート表皮で覆
われた状態で、硬質の板状部材からなるボトムシートの
上に取り付けられており、それによって、エンジンの振
動や路面の凹凸により走行中の車体に発生する振動を、
クッションで吸収させることによって、着座者にはでき
るだけ伝えないようにしている。
【0003】そのような乗物のシートにおいて、単なる
ウレタンフォーム製のクッションでは着座者に対する弾
性力や振動吸収力が不充分であるため、ウレタンフォー
ムの本体に粘弾性ウレタンエラストマーのような粘弾性
材料を重層したものをクッションとして使用することに
より、粘弾性材料で振動を充分に吸収して着座者が感じ
る振動をより少ないものとするということが従来から公
知となっている。(例えば、特開平2−286481号
公報、特開平3−37010号公報等参照)
ウレタンフォーム製のクッションでは着座者に対する弾
性力や振動吸収力が不充分であるため、ウレタンフォー
ムの本体に粘弾性ウレタンエラストマーのような粘弾性
材料を重層したものをクッションとして使用することに
より、粘弾性材料で振動を充分に吸収して着座者が感じ
る振動をより少ないものとするということが従来から公
知となっている。(例えば、特開平2−286481号
公報、特開平3−37010号公報等参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の粘弾性材料からなる乗物シート用衝撃吸収材に
ついては、超軟質ウレタンエラストマーのような低硬度
のウレタンをマトリックス樹脂として使用しているた
め、金型で成形するときの脱型や型の清掃に問題があ
り、また、硬化させた成形品も粘着性が強くて取り扱い
難いため、それをシートに組み付ける時の作業性にも問
題がある。
な従来の粘弾性材料からなる乗物シート用衝撃吸収材に
ついては、超軟質ウレタンエラストマーのような低硬度
のウレタンをマトリックス樹脂として使用しているた
め、金型で成形するときの脱型や型の清掃に問題があ
り、また、硬化させた成形品も粘着性が強くて取り扱い
難いため、それをシートに組み付ける時の作業性にも問
題がある。
【0005】そこで、ウレタンフォームのクッション本
体自体を型として、そこに硬化前の粘弾性材料を注入し
て硬化させることにより、クッション本体に対して一体
的に衝撃吸収材を成形するということも考えられるが、
そうすると、型となるクッション本体のウレタンフォー
ムが連続発泡体であるため、注入された硬化前の粘弾性
材料が該ウレタンフォーム中に滲み込んでしまうという
問題が生じる。
体自体を型として、そこに硬化前の粘弾性材料を注入し
て硬化させることにより、クッション本体に対して一体
的に衝撃吸収材を成形するということも考えられるが、
そうすると、型となるクッション本体のウレタンフォー
ムが連続発泡体であるため、注入された硬化前の粘弾性
材料が該ウレタンフォーム中に滲み込んでしまうという
問題が生じる。
【0006】一方、そのような粘弾性材料の衝撃吸収材
を自動二輪車のシートに使用した場合、燃料タンクへの
注油の際などに漏れたガソリンがシートのクッションに
滲み込んで粘弾性材料と接触すると、粘弾性材料を変質
させることがあり、水上バイクのシートに使用した場
合、シートにかかった水がクッションに滲み込んで粘弾
性材料と接触すると、該材料のウレタンを加水分解して
粘弾性材料を変質させることがある。
を自動二輪車のシートに使用した場合、燃料タンクへの
注油の際などに漏れたガソリンがシートのクッションに
滲み込んで粘弾性材料と接触すると、粘弾性材料を変質
させることがあり、水上バイクのシートに使用した場
合、シートにかかった水がクッションに滲み込んで粘弾
性材料と接触すると、該材料のウレタンを加水分解して
粘弾性材料を変質させることがある。
【0007】また、自動車用のシートに使用した場合、
粘弾性材料の揮発成分が密閉された車内に揮散すること
により、車体の窓ガラスを曇らせる所謂フォギングを起
こすことがあり、さらに、事故などの時に、シートの粘
弾性材料が燃え易いことによって、車内の火災を拡大さ
せてしまう危険性がある。
粘弾性材料の揮発成分が密閉された車内に揮散すること
により、車体の窓ガラスを曇らせる所謂フォギングを起
こすことがあり、さらに、事故などの時に、シートの粘
弾性材料が燃え易いことによって、車内の火災を拡大さ
せてしまう危険性がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、上記の請求項1に記載したよう
に、乗物シート用衝撃吸収材において、粘弾性材料の表
面がフィルムで覆われていることを特徴とするものであ
る。
課題を解決するために、上記の請求項1に記載したよう
に、乗物シート用衝撃吸収材において、粘弾性材料の表
面がフィルムで覆われていることを特徴とするものであ
る。
【0009】また、上記の請求項1に記載された乗物シ
ート用衝撃吸収材において、上記の請求項2に記載した
ように、粘弾性材料が、マトリックス樹脂となる超軟質
ウレタンエラストマー中に樹脂製マイクロバルーンが混
入されたものであることを特徴とするものである。
ート用衝撃吸収材において、上記の請求項2に記載した
ように、粘弾性材料が、マトリックス樹脂となる超軟質
ウレタンエラストマー中に樹脂製マイクロバルーンが混
入されたものであることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の乗物シート用衝撃
吸収材の実施形態について図面に基づいて説明する。
吸収材の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0011】図1は、本発明の衝撃吸収材の一実施形態
が使用されている自動二輪車のシートの概略を示すもの
で、シート1は、操縦者が着座する前部着座部1aと、
同乗者が着座する後部着座部1bが段状に連続して形成
されているタンデムシートであって、メインフレーム2
の上方に設置された燃料タンク3の後方に配置され、メ
インフレーム2の後部から後方に延びる一対のシートフ
レーム4に載置された状態で固定されている。
が使用されている自動二輪車のシートの概略を示すもの
で、シート1は、操縦者が着座する前部着座部1aと、
同乗者が着座する後部着座部1bが段状に連続して形成
されているタンデムシートであって、メインフレーム2
の上方に設置された燃料タンク3の後方に配置され、メ
インフレーム2の後部から後方に延びる一対のシートフ
レーム4に載置された状態で固定されている。
【0012】図2は、図1のA−A線に沿ったシート前
部着座部1aの横断面を示すもので、金属や硬質合成樹
脂等の板状体からなるボトムシート11の上方に、ウレ
タンフォーム製のクッション本体13と衝撃吸収材14
からなるクッション12が載置され、PVC(ポリ塩化
ビニール)レザーの表地とウーリーナイロンの裏地から
なる合成皮革のシート表皮15が、クッション12の表
面を覆って、ボトムシート11の周縁に固着されてい
る。
部着座部1aの横断面を示すもので、金属や硬質合成樹
脂等の板状体からなるボトムシート11の上方に、ウレ
タンフォーム製のクッション本体13と衝撃吸収材14
からなるクッション12が載置され、PVC(ポリ塩化
ビニール)レザーの表地とウーリーナイロンの裏地から
なる合成皮革のシート表皮15が、クッション12の表
面を覆って、ボトムシート11の周縁に固着されてい
る。
【0013】クッション12の中間層に埋設されている
本実施形態の衝撃吸収材14は、粘弾性材料14aの全
面がフィルム14bにより被覆されているものであっ
て、粘弾性材料14aは、超軟質ウレタンエラストマー
をマトリックス樹脂として、その中に樹脂製のマイクロ
バルーンを混入したものであり、合成樹脂性のフィルム
14bは、厚さ30μのウレタンフィルムである。
本実施形態の衝撃吸収材14は、粘弾性材料14aの全
面がフィルム14bにより被覆されているものであっ
て、粘弾性材料14aは、超軟質ウレタンエラストマー
をマトリックス樹脂として、その中に樹脂製のマイクロ
バルーンを混入したものであり、合成樹脂性のフィルム
14bは、厚さ30μのウレタンフィルムである。
【0014】粘弾性材料14aのマトリックス樹脂とな
る超軟質ウレタンエラストマーは、高分子計器株式会社
製の軟質材の硬度を測定するデュロメーターであるアス
カーC硬度計の硬度15以下のウレタンエラストマーで
あって、例えば、三官能のポリオールと二官能のポリオ
ールの混合物(ポリエーテル系ポリオール,ポリエステ
ル系ポリオール),トリアリルイソシアヌレート,MD
I(ジフェニルメタンジイソシアネート)/TDI(ト
リレンジイソシアネート)プレポリマー,ビスマス系触
媒,錫系触媒,フタル酸系可塑剤等が混合されたもの、
特公平3−17848号公報に記載されている新規なウ
レタン樹脂(出願人 イイダ産業株式会社)、特開平3
−37217号公報に記載されている超軟質エラストマ
ー組成物(出願人 株式会社日本オートメーション
他)、エラスコート(商品名 ポリウレタン化成株式会
社製)等である。
る超軟質ウレタンエラストマーは、高分子計器株式会社
製の軟質材の硬度を測定するデュロメーターであるアス
カーC硬度計の硬度15以下のウレタンエラストマーで
あって、例えば、三官能のポリオールと二官能のポリオ
ールの混合物(ポリエーテル系ポリオール,ポリエステ
ル系ポリオール),トリアリルイソシアヌレート,MD
I(ジフェニルメタンジイソシアネート)/TDI(ト
リレンジイソシアネート)プレポリマー,ビスマス系触
媒,錫系触媒,フタル酸系可塑剤等が混合されたもの、
特公平3−17848号公報に記載されている新規なウ
レタン樹脂(出願人 イイダ産業株式会社)、特開平3
−37217号公報に記載されている超軟質エラストマ
ー組成物(出願人 株式会社日本オートメーション
他)、エラスコート(商品名 ポリウレタン化成株式会
社製)等である。
【0015】マトリックス樹脂に混入される樹脂製マイ
クロバルーンは、塩化ビニリデン系樹脂(塩化ビニリデ
ンアクリロニトリルコポリマー)の外殻(平均粒度40
〜60ミクロン、粒径範囲10〜100ミクロン)の中
にブテンガスが内包されているもので、エクスパンセル
DEという商品名(スエーデンエクスパンセル社製)
で、低比重の充填材として従来から一般的に市販されて
いるものである。
クロバルーンは、塩化ビニリデン系樹脂(塩化ビニリデ
ンアクリロニトリルコポリマー)の外殻(平均粒度40
〜60ミクロン、粒径範囲10〜100ミクロン)の中
にブテンガスが内包されているもので、エクスパンセル
DEという商品名(スエーデンエクスパンセル社製)
で、低比重の充填材として従来から一般的に市販されて
いるものである。
【0016】粘弾性材料14aにおける樹脂製マイクロ
バルーンの混合量については、混合量(重量%)が1%
以下では、注型硬化後に二層に分離してしまい、混合量
(重量%)が5%以上では、混合後の粘度が高くて注型
時にエアーが入ってしまうため、1〜5%(重量%)の
範囲とされている。
バルーンの混合量については、混合量(重量%)が1%
以下では、注型硬化後に二層に分離してしまい、混合量
(重量%)が5%以上では、混合後の粘度が高くて注型
時にエアーが入ってしまうため、1〜5%(重量%)の
範囲とされている。
【0017】なお、本実施形態の粘弾性材料14aの具
体的な実施例としては、オロテックスU1000,U1
003(何れも商品名 イイダ産業株式会社製)等のウ
レタンエラストマーを超軟質ウレタンエラストマーと
し、これに樹脂製マイクロバルーンとしてエクスパンセ
ルDE(商品名 スエーデンエクスパンセル社製)を3
%混入したものがある。
体的な実施例としては、オロテックスU1000,U1
003(何れも商品名 イイダ産業株式会社製)等のウ
レタンエラストマーを超軟質ウレタンエラストマーと
し、これに樹脂製マイクロバルーンとしてエクスパンセ
ルDE(商品名 スエーデンエクスパンセル社製)を3
%混入したものがある。
【0018】上記のような超軟質ウレタンエラストマー
に樹脂製マイクロバルーンを混合した粘弾性材料14a
については、樹脂製マイクロバルーンの混入量に応じて
その損失係数を高くすることができるもので、従来の乗
物用シートに衝撃吸収材として使用されている他の粘弾
性材料と比較して、軽く(比重0.62)、反発弾性が
小さく(反発弾性率8%)、温度変化による硬さの変化
が少なく、振動吸収性の高くて、フィット感の良いもの
となっている。
に樹脂製マイクロバルーンを混合した粘弾性材料14a
については、樹脂製マイクロバルーンの混入量に応じて
その損失係数を高くすることができるもので、従来の乗
物用シートに衝撃吸収材として使用されている他の粘弾
性材料と比較して、軽く(比重0.62)、反発弾性が
小さく(反発弾性率8%)、温度変化による硬さの変化
が少なく、振動吸収性の高くて、フィット感の良いもの
となっている。
【0019】ところで、上記のような粘弾性材料14a
を厚さ30μのウレタンフィルム14bで覆った本実施
形態の衝撃吸収材14について、該粘弾性材料14aの
みからなるもの(フィルムで覆われていないもの)と比
較して、それぞれの貯蔵弾性率(MPa)と損失係数を
測定した結果については、以下の表2に示す通りであ
る。
を厚さ30μのウレタンフィルム14bで覆った本実施
形態の衝撃吸収材14について、該粘弾性材料14aの
みからなるもの(フィルムで覆われていないもの)と比
較して、それぞれの貯蔵弾性率(MPa)と損失係数を
測定した結果については、以下の表2に示す通りであ
る。
【0020】
【表1】
【0021】この結果から見ると、本実施形態のように
粘弾性材料14aをフィルム14bで覆っても、フィル
ム14bが厚さ30μ程度の薄いウレタンフィルムであ
れば、貯蔵弾性率(MPa)や損失係数にそれ程の差が
生じることはなく、粘弾性材料14aだけの場合と殆ど
変わらない弾性力と振動吸収力を得ることが可能である
ということがわかる。
粘弾性材料14aをフィルム14bで覆っても、フィル
ム14bが厚さ30μ程度の薄いウレタンフィルムであ
れば、貯蔵弾性率(MPa)や損失係数にそれ程の差が
生じることはなく、粘弾性材料14aだけの場合と殆ど
変わらない弾性力と振動吸収力を得ることが可能である
ということがわかる。
【0022】一方、本実施形態の衝撃吸収材14は、ク
ッション12の中間層に埋設されているが、この点に関
して、図3に示すような、ウレタンフォーム製クッショ
ン本体13の中間層に衝撃吸収材14を配置したもの
(A)と、クッション本体13の底部に衝撃吸収材14
を配置したもの(B)とについて、(C)のように圧縮
治具20で押圧したときのそれぞれの貯蔵バネ定数(k
gf/mm)と損失係数を測定した結果については、以
下の表2に示す通りである。
ッション12の中間層に埋設されているが、この点に関
して、図3に示すような、ウレタンフォーム製クッショ
ン本体13の中間層に衝撃吸収材14を配置したもの
(A)と、クッション本体13の底部に衝撃吸収材14
を配置したもの(B)とについて、(C)のように圧縮
治具20で押圧したときのそれぞれの貯蔵バネ定数(k
gf/mm)と損失係数を測定した結果については、以
下の表2に示す通りである。
【0023】
【表2】
【0024】この結果から見て、本実施形態のようにク
ッション12の中間層に衝撃吸収材14を配置すること
により、衝撃吸収材14をクッション12の底部に配置
した場合と比べて、クッション12全体としての損失係
数を大きくして、シート1をより低反発なものとするこ
とができる。(損失係数が大きい程、反発が小さく、振
動の伝達が小さいものとなる)
ッション12の中間層に衝撃吸収材14を配置すること
により、衝撃吸収材14をクッション12の底部に配置
した場合と比べて、クッション12全体としての損失係
数を大きくして、シート1をより低反発なものとするこ
とができる。(損失係数が大きい程、反発が小さく、振
動の伝達が小さいものとなる)
【0025】さて、本実施形態のように衝撃吸収材14
をクッション12の中間層に埋設させる場合、予め硬化
させて成形品とした衝撃吸収材14をクッション本体1
3成型用の金型内に固定してから、該金型内にウレタン
原液を流し込んで発泡させることにより、衝撃吸収材1
4の周りにウレタンフォーム製クッション本体13を一
体成形させるということによっても可能であるが、その
場合、衝撃吸収材14を金型内の一定位置に組み付けた
りする作業が面倒であり、また、出来上がったクッショ
ン12内における衝撃吸収材14の位置精度も悪くなる
という問題がある。
をクッション12の中間層に埋設させる場合、予め硬化
させて成形品とした衝撃吸収材14をクッション本体1
3成型用の金型内に固定してから、該金型内にウレタン
原液を流し込んで発泡させることにより、衝撃吸収材1
4の周りにウレタンフォーム製クッション本体13を一
体成形させるということによっても可能であるが、その
場合、衝撃吸収材14を金型内の一定位置に組み付けた
りする作業が面倒であり、また、出来上がったクッショ
ン12内における衝撃吸収材14の位置精度も悪くなる
という問題がある。
【0026】そこで、図4に示すように、まず、(A)
上下2個のウレタンフォーム部材13a,13bとして
クッション本体13を予め成形してから、(B)下方の
ウレタンフォーム部材13bに形成された凹部13cに
フィルム14bを貼り付けて、(C)該凹部13c内に
硬化前の粘弾性材料14aを注型して硬化させてから、
(D)硬化した粘弾性材料14aの上面を更にフィルム
14bを貼り付けるか、あるいは、上方のウレタンフォ
ーム部材13aの対応部分にフィルム14bを貼り付け
て、両ウレタンフォーム部材13a,13bを一体化さ
せることにより、衝撃吸収材14を埋設させたクッショ
ン12を形成する。
上下2個のウレタンフォーム部材13a,13bとして
クッション本体13を予め成形してから、(B)下方の
ウレタンフォーム部材13bに形成された凹部13cに
フィルム14bを貼り付けて、(C)該凹部13c内に
硬化前の粘弾性材料14aを注型して硬化させてから、
(D)硬化した粘弾性材料14aの上面を更にフィルム
14bを貼り付けるか、あるいは、上方のウレタンフォ
ーム部材13aの対応部分にフィルム14bを貼り付け
て、両ウレタンフォーム部材13a,13bを一体化さ
せることにより、衝撃吸収材14を埋設させたクッショ
ン12を形成する。
【0027】そのような製造方法によれば、表面がフィ
ルム14bで覆われた粘弾性材料14aの衝撃吸収材1
4を、作業性良く、且つ、位置精度良くクッション12
の中間層に配置させた状態で、製造することができる。
ルム14bで覆われた粘弾性材料14aの衝撃吸収材1
4を、作業性良く、且つ、位置精度良くクッション12
の中間層に配置させた状態で、製造することができる。
【0028】以上に説明したような粘弾性材料14aの
表面の全面がフィルム14bで覆われている本実施形態
の乗物シート用衝撃吸収材14によれば、予め硬化させ
て成形品とした場合には、粘弾性材料14aの表面が粘
着性のないフィルム14bで覆われているため、粘弾性
材料だけの衝撃吸収材と比べて、それ自体の取り扱いが
容易であって、クッション12に組み付ける際の作業を
容易に行うことができる。
表面の全面がフィルム14bで覆われている本実施形態
の乗物シート用衝撃吸収材14によれば、予め硬化させ
て成形品とした場合には、粘弾性材料14aの表面が粘
着性のないフィルム14bで覆われているため、粘弾性
材料だけの衝撃吸収材と比べて、それ自体の取り扱いが
容易であって、クッション12に組み付ける際の作業を
容易に行うことができる。
【0029】一方、クッション本体13自体の凹部13
cを衝撃吸収材14の型として、該型内に硬化前の粘弾
性材料14aを注入して硬化させることにより、クッシ
ョン本体13に対して衝撃吸収材14を一体的に成形し
ようとする場合には、結果的に粘弾性材料14aの下面
と側面を覆うように凹部13cに貼り付けられたフィル
ム14bの存在により、クッション本体13のウレタン
フォーム中に硬化前の粘弾性材料14aが滲み込むこと
を防止することができる。
cを衝撃吸収材14の型として、該型内に硬化前の粘弾
性材料14aを注入して硬化させることにより、クッシ
ョン本体13に対して衝撃吸収材14を一体的に成形し
ようとする場合には、結果的に粘弾性材料14aの下面
と側面を覆うように凹部13cに貼り付けられたフィル
ム14bの存在により、クッション本体13のウレタン
フォーム中に硬化前の粘弾性材料14aが滲み込むこと
を防止することができる。
【0030】また、本実施形態のように衝撃吸収材14
を自動二輪車のシート1に使用した場合、燃料タンク3
への注油の際に漏れたガソリンがシート1のクッション
12に滲み込んだようなときに、ガソリンの粘弾性材料
14aへの接触がフィルム14bにより妨げられるた
め、ガソリンが粘弾性材料14aに溶剤として作用する
ことによる粘弾性材料14aの変質を防止することがで
きて、衝撃吸収材14の耐薬品性を向上させることがで
きる。
を自動二輪車のシート1に使用した場合、燃料タンク3
への注油の際に漏れたガソリンがシート1のクッション
12に滲み込んだようなときに、ガソリンの粘弾性材料
14aへの接触がフィルム14bにより妨げられるた
め、ガソリンが粘弾性材料14aに溶剤として作用する
ことによる粘弾性材料14aの変質を防止することがで
きて、衝撃吸収材14の耐薬品性を向上させることがで
きる。
【0031】以上、本発明の乗物シート用衝撃吸収材の
一実施形態について説明したが、本発明は、上記のよう
な具体的な実施形態にのみ限定されるものではなく、例
えば、その用途については、上記のような自動二輪車の
シートに限らず、自動車や水上バイクのような他の乗物
のシートについても適用可能なものである。
一実施形態について説明したが、本発明は、上記のよう
な具体的な実施形態にのみ限定されるものではなく、例
えば、その用途については、上記のような自動二輪車の
シートに限らず、自動車や水上バイクのような他の乗物
のシートについても適用可能なものである。
【0032】すなわち、水上バイクのシートに使用した
場合、シートのクッションに水が滲み込んでも、粘弾性
材料14aへの水の接触がフィルム14bにより妨げら
れるため、粘弾性材料14aが水と接触することによる
ウレタン成分の加水分解を防止することができて、衝撃
吸収材14の耐水性を向上させることができる。
場合、シートのクッションに水が滲み込んでも、粘弾性
材料14aへの水の接触がフィルム14bにより妨げら
れるため、粘弾性材料14aが水と接触することによる
ウレタン成分の加水分解を防止することができて、衝撃
吸収材14の耐水性を向上させることができる。
【0033】また、自動車用のシートに使用した場合、
粘弾性材料14aからの揮発成分の揮散がフィルム14
bにより阻止されるため、該揮発成分が車内に充満して
窓ガラスを曇らせるというような所謂フォギングを防止
することができ、また、燃え易い粘弾性材料の衝撃吸収
材14に難燃性を付与することができて、事故時等にお
ける車内火災の危険性を減少させることができる。
粘弾性材料14aからの揮発成分の揮散がフィルム14
bにより阻止されるため、該揮発成分が車内に充満して
窓ガラスを曇らせるというような所謂フォギングを防止
することができ、また、燃え易い粘弾性材料の衝撃吸収
材14に難燃性を付与することができて、事故時等にお
ける車内火災の危険性を減少させることができる。
【0034】さらに、その構造自体については、上記の
ような粘弾性材料14aの表面の全面をフィルム14b
で覆ったような構造だけでなく、場合によっては、図5
および図6に示すように、粘弾性材料14aの表面の必
要な部分のみを部分的にフィルム14bで覆ったような
構造によって実施することも可能である。
ような粘弾性材料14aの表面の全面をフィルム14b
で覆ったような構造だけでなく、場合によっては、図5
および図6に示すように、粘弾性材料14aの表面の必
要な部分のみを部分的にフィルム14bで覆ったような
構造によって実施することも可能である。
【0035】そして、その構成材料についても、粘弾性
材料14aとしては、上記のような樹脂製マイクロバル
ーンを混入したようなものだけでなく、衝撃吸収材とし
て使用可能な従来から知られたその他の粘弾性材料によ
って実施することも可能であり、また、粘弾性材料14
aを覆うフィルム14bとしては、上記のようなウレタ
ンフィルムに限らず、塩化ビニールフィルム,ポリプロ
ピレンフィルム,ポリエチレンフィルム,フッ素フィル
ム等のような柔軟性のあるフィルムであれば適宜使用可
能である。
材料14aとしては、上記のような樹脂製マイクロバル
ーンを混入したようなものだけでなく、衝撃吸収材とし
て使用可能な従来から知られたその他の粘弾性材料によ
って実施することも可能であり、また、粘弾性材料14
aを覆うフィルム14bとしては、上記のようなウレタ
ンフィルムに限らず、塩化ビニールフィルム,ポリプロ
ピレンフィルム,ポリエチレンフィルム,フッ素フィル
ム等のような柔軟性のあるフィルムであれば適宜使用可
能である。
【0036】また、使用されるフィルム14bの厚さに
ついても、30μに限らず、厚さ15〜100μ程度の
範囲で適宜選択可能であり、被覆するフィルム14bの
材質や厚さを適宜変えることによって、粘弾性材料14
aが同じものであっても、衝撃吸収材14としての剛性
を適当に調整することが可能となる。
ついても、30μに限らず、厚さ15〜100μ程度の
範囲で適宜選択可能であり、被覆するフィルム14bの
材質や厚さを適宜変えることによって、粘弾性材料14
aが同じものであっても、衝撃吸収材14としての剛性
を適当に調整することが可能となる。
【0037】さらには、シート1のクッション12に対
する衝撃吸収材14の配置についても、クッション12
の中間層に限らず、上層や底部に配置することも可能
で、そのクッション12における位置関係を変えること
によって、シート1全体としての剛性を適当に調整する
ことも可能である。
する衝撃吸収材14の配置についても、クッション12
の中間層に限らず、上層や底部に配置することも可能
で、そのクッション12における位置関係を変えること
によって、シート1全体としての剛性を適当に調整する
ことも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したような本発明の乗物シート
用衝撃吸収材によれば、従来の粘弾性材料による衝撃吸
収材と比べて、耐薬品性や耐水性を向上させることがで
き、難燃性を付与することができ、対フォギング性を向
上させることができ、さらに、剛性の調整を容易に行う
ことができると共に、予め硬化させた成形品として取り
扱う場合には、その取り扱いが容易なものとなる一方、
ウレタンフォーム製クッション本体を型として衝撃吸収
材を成形するような場合には、型に注入した硬化前の粘
弾性材料が型のウレタンフォーム中に滲み込んでしまう
ことを防止することができる。
用衝撃吸収材によれば、従来の粘弾性材料による衝撃吸
収材と比べて、耐薬品性や耐水性を向上させることがで
き、難燃性を付与することができ、対フォギング性を向
上させることができ、さらに、剛性の調整を容易に行う
ことができると共に、予め硬化させた成形品として取り
扱う場合には、その取り扱いが容易なものとなる一方、
ウレタンフォーム製クッション本体を型として衝撃吸収
材を成形するような場合には、型に注入した硬化前の粘
弾性材料が型のウレタンフォーム中に滲み込んでしまう
ことを防止することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る衝撃吸収材を使用し
た乗物シートの一例を示す、自動二輪車のシート付近の
側面図。
た乗物シートの一例を示す、自動二輪車のシート付近の
側面図。
【図2】図1に示したシートのA−A線に沿った横断面
図。
図。
【図3】本発明の衝撃吸収材を(A)クッションの中間
層に配置した場合と、(B)クッションの底部に配置し
た場合と、(C)それぞれの場合のクッション全体とし
ての貯蔵バネ定数や損失係数を測定するための治具とを
それぞれ示す説明図。
層に配置した場合と、(B)クッションの底部に配置し
た場合と、(C)それぞれの場合のクッション全体とし
ての貯蔵バネ定数や損失係数を測定するための治具とを
それぞれ示す説明図。
【図4】シートのクッション自体を型として本発明の衝
撃吸収材を一体的に成形する場合の製造工程を示す説明
図。
撃吸収材を一体的に成形する場合の製造工程を示す説明
図。
【図5】本発明の他の実施形態に係る衝撃吸収材を使用
したクッションの横断面図。
したクッションの横断面図。
【図6】本発明の更に他の実施形態に係る衝撃吸収材を
使用したクッションの横断面図。
使用したクッションの横断面図。
1 シート 12 クッション 13 クッション本体(ウレタンフォーム) 14 衝撃吸収材 14a 粘弾性材料 14b フィルム
Claims (2)
- 【請求項1】 粘弾性材料の表面がフィルムで覆われて
いることを特徴とする乗物シート用衝撃吸収材。 - 【請求項2】 粘弾性材料が、マトリックス樹脂となる
超軟質ウレタンエラストマー中に樹脂製マイクロバルー
ンが混入されたものであることを特徴とする請求項1に
記載の乗物シート用衝撃吸収材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2320096A JPH09193330A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 乗物シート用衝撃吸収材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2320096A JPH09193330A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 乗物シート用衝撃吸収材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09193330A true JPH09193330A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=12104039
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2320096A Pending JPH09193330A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 乗物シート用衝撃吸収材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09193330A (ja) |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP2320096A patent/JPH09193330A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1103371B1 (de) | Formkörper aus Polyurethan und Verfahren zu seiner Herstellung | |
| JPS6290195A (ja) | 多層異硬度発泡体製品 | |
| EP0598819A1 (en) | Process for producing a reinforced, foamed polyurethane panel | |
| KR20110128918A (ko) | 차량 시트 쿠션 | |
| EP0718144B1 (en) | Vehicle seat | |
| EP0713900B1 (en) | Shock absorbing material and vehicle seat using the shock absorbing material | |
| US8414053B2 (en) | Seat back assembly with integral reinforcement structure | |
| JP2000205333A (ja) | 振動緩和ユニットおよび振動緩和ユニットを使用したシ―ト | |
| US7032967B2 (en) | Structural foam and urethane composite for use in a motorcycle seat and method of manufacturing the same | |
| JP2010064436A (ja) | ポリウレタンフォーム成形品及びその製造方法 | |
| CN113646208A (zh) | 一种车辆座椅 | |
| JPH09193330A (ja) | 乗物シート用衝撃吸収材 | |
| JP2008302085A (ja) | 座席用クッション構造 | |
| JP3463182B2 (ja) | 乗物用シート | |
| JP3505586B2 (ja) | 衝撃吸収材を使用した乗物用シート | |
| JP6500930B2 (ja) | 機能性積層体およびその製造方法 | |
| JP2808011B2 (ja) | 乗物用の座席シート | |
| JP3731624B2 (ja) | 座席用シートクッションの製造方法 | |
| JP2018171820A (ja) | 機能性積層体およびその製造方法 | |
| JP3501219B2 (ja) | クッション材の製造方法 | |
| GB2449069A (en) | Headrest having an impact absorbing frame and reinforcing element on an inside of a trim cover | |
| JPH08323071A (ja) | 衝撃吸収材及びこれを備えたクッション体並びに乗物用シート | |
| JPH08150976A (ja) | 自動二輪車のシート | |
| DE19719321C2 (de) | Herstellung eines leichten Lenkrades | |
| JP4926599B2 (ja) | シートクッション |