JPH09193371A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH09193371A
JPH09193371A JP8006957A JP695796A JPH09193371A JP H09193371 A JPH09193371 A JP H09193371A JP 8006957 A JP8006957 A JP 8006957A JP 695796 A JP695796 A JP 695796A JP H09193371 A JPH09193371 A JP H09193371A
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JP
Japan
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ink
ink jet
jet recording
recording apparatus
equation
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Pending
Application number
JP8006957A
Other languages
English (en)
Inventor
Taeko Murai
妙子 村井
Shuzo Matsumoto
修三 松本
Tomoaki Nakano
智昭 中野
Hideyuki Makita
秀行 牧田
Yoshihisa Ota
善久 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる様々の解像度や記録速度の要求に対し
て一様に良好な画像品質を得ることができない。 【解決手段】 ウェーバー数(We)とレイノルズ数
(Re)との間に、8・Re−300≦We≦8・Re
+100の関係(但し、We>0かつRe>0とす
る。)が成り立つようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特にインク滴を吐出する複数のノズルを有
するオンディマンド型インクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写機等に用
いられるドロップオンディマンド(DOD)型のインク
ジェット記録装置は、例えばインク滴を吐出する複数の
ノズルと、ノズルが連通する液室と、液室を加圧するた
めの圧電素子等の電気機械変換素子或いは熱抵抗体等の
熱機械変換素子からなるアクチュエータ(駆動源)とを
備えたインクジェットヘッドを用いて、記録信号が入力
されたときにのみノズルからインク滴を吐出飛翔させ
て、高速、高解像度の記録を行なうものである。
【0003】このようなインクジェット記録装置におい
ては、液体インクを直接記録媒体(インク滴が付着する
もの)に吐出付着させて印写するために、ドットとなる
インク滴の形状やインクと記録媒体との相性などが、記
録品質に大きな影響を及ぼす。特に、一般的に使用され
る普通紙を記録媒体に用いた場合には、ドットの滲み、
飛翔インク滴が2滴や3滴になっている(不要なサテラ
イト滴が発生している)状態での印写による不要なドッ
トの形成などが、著しく画像品質を劣化させることにな
る。
【0004】そこで、従来のインクジェット記録装置と
して、例えば特開平3−211057号公報に記載され
ているように真円に近いドットを得るためにインク滴の
レイノルズ数(Re)とウェーバー数(We)との積が
100以上30000以下の範囲になるようにしたり、
特開平4−235042号公報に記載されているように
インク滴重量や滴速度、滴の真円度、ドットの拡がり率
を限定したものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインクジェット記録装置にあっては、ある程度
の画質の向上は期待できるものの、一層の高解像度、高
画質化を図る上では未だ不十分であると共に、異なる様
々の解像度や記録速度の要求に対して一様に良好な画像
品質を得ることができないという課題がある。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、異なる様々の解像度や記録速度の要求に対して一
様に良好な画像品質を得ることができるインクジェット
記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、インク滴を
吐出する複数のノズルを有するオンディマンド型インク
ジェット記録装置において、前記インク滴の式(1)で示
されるウェーバー数(We)と式(2)で示されるレイノ
ルズ数(Re)との間に、式(3)で表わされる関係が成
立する構成とした。
【0008】
【数5】
【0009】
【数6】
【0010】
【数7】
【0011】請求項2のインクジェット記録装置は、上
記請求項1のインクジェット記録装置において、ウェー
バー数(We)とレイノルズ数(Re)との間に、前記
式(3)で表わされる関係が成立すると共に、式(4)で表わ
される関係が成立する構成とした。
【0012】
【数8】
【0013】請求項3のインクジェット記録装置は、上
記請求項1又は2のインクジェット記録装置において、
1回の駆動パルス信号によって1つのノズルから吐出す
るインク滴の重量が0.1μg以下であり、かつ、イン
ク滴飛翔速度が5m/s以上である構成とした。
【0014】請求項4のインクジェット記録装置は、上
記請求項1乃至3のいずれかのインクジェット記録装置
において、1回の駆動パルス信号によって吐出するイン
ク滴数が1つのノズルにつき1滴である構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したイン
クジェット記録装置のインクジェットヘッドの一例を示
す分解斜視図、図2は同ヘッドの要部拡大断面図、図3
は図2とは異なる方向の同ヘッドの要部拡大断面図であ
る。
【0016】このインクジェットヘッドは、セラミッ
ク、ガラスエポキシ樹脂等からなるヘッド基板1上に、
複数の積層型圧電素子2を接合して2列列設すると共
に、これらの各列の積層型圧電素子2の周囲を取り囲む
フレーム3を接合している。ここで、複数の積層型圧電
素子2は、駆動部となる積層型圧電素子2(以下、これ
を「駆動部圧電素子」4とする。)と支柱部となる積層
型圧電素子2(以下、これを「支柱部圧電素子5」とす
る。)を交互に配置している。また、積層型圧電素子2
及びフレーム3の上面はほぼ同一平面に位置出ししてい
る。
【0017】そして、これらの積層型圧電素子2及びフ
レーム3の上面に振動板7を接合している。この振動板
7は、変位部となるダイヤフラム8と、支柱部圧電素子
5に接合する梁9、フレーム3に接合するベース10か
ら形成し、またダイヤフラム8は駆動部圧電素子4に対
向する凸部11及び薄膜部分12から形成している。な
お、ヘッド基板1と積層型圧電素子2及び振動板7との
接合は接着剤6によって行っている。
【0018】この振動板7上に2層構造のドライフィル
ムレジスト(感光性樹脂フィルム)からなる液室流路形
成部材13を接着し、この液室流路形成部材13上に複
数のノズル孔14を形成したノズル板15を接着してい
る。液室流路形成部材13は上部隔壁17及び下部隔壁
18からなり、振動板7及びノズル板15と共に、圧電
素子4に対向する加圧液室19、加圧液室19の両側等
に位置する共通液室20、加圧液室19と共通液室20
を連通する流体抵抗部を兼ねたインク供給路21を形成
している。
【0019】また、ヘッド基板1上にはすべての積層型
圧電素子2に導通する共通電極パターン25及び駆動部
圧電素子4に個別的に導通する選択電極パターン26を
それぞれ形成している。なお、共通電極パターン25は
フレーム3の中央部に形成した穴部27に対応する位置
にベース基板1上に接合する図示しない導通部材にてす
べての積層型圧電素子2と導通を取るようにしている。
なお、選択電極パターン26は製造工程上支柱部圧電素
子5にも接続されているが、選択信号を与えないように
している。
【0020】さらに、ヘッド基板1、フレーム3及び振
動板7には、外部から供給されるインクを共通液室20
に供給するためのインク供給孔30,31,32をそれ
ぞれ形成している。
【0021】このインクジェットにおいては、共通電極
パターン25を介して駆動パルスを印加し、選択電極パ
ターン26を介して記録画像に応じた選択信号を印加す
ることによって、駆動部圧電素子4を選択的に駆動して
加圧液室19内のインクを加圧し、ノズル14からイン
ク滴を噴射させることで、画像を記録する。
【0022】次に、このようなインクジェットヘッドを
駆動するヘッド駆動回路に一例について図4乃至図6を
参照して説明する。このヘッド駆動回路は、図4に示す
ように、基準タイミングパルスを入力して所定の駆動波
形の駆動電圧を生成する波形生成回路41と、この波形
生成回路41の出力をインクジェットヘッドHの各駆動
部圧電素子4,4…に出力する低インピーダンス出力回
路42とからなる定電圧駆動回路と、インクジェットヘ
ッドHの駆動部圧電素子4,4…に対して選択信号を与
えるチャンネル選択回路44とからなる。
【0023】定電圧駆動回路の波形生成回路41は、R
OM、D/Aコンバータ又は他のパルス発生回路と微積
分回路、クリップ回路、クランプ回路などの波形変形回
路で構成できる。また、低インピーダンス出力回路42
は、バッファアンプ、SEPP(Single Ended Pu
sh Pull)等で構成される低インピーダンス増幅器か
らなる。なお、低インピーダンス出力回路を用いること
で駆動電圧波形の出力は圧電素子に対して低インピーダ
ンス出力となり、圧電素子のバラツキや駆動チャンネル
数によって波形が歪むことがない。
【0024】一方、選択回路44は、シフトレジスタ回
路、ラッチ回路及びインクジェットヘッドHの各駆動部
圧電素子4(チャンネル、なお、チャンネルとは、1個
のノズル、加圧液室及び圧電素子からなる部分の意味で
用いる。)に対応したトタンジスタとダイドードアレイ
からなる。
【0025】ここで、定電圧駆動回路の具体例について
図5を参照して説明する。この回路は、入力信号が与え
られる入力端子INをバッファBを介してトランジスタ
Tr1のベースに、インバータIを介してトランジスタ
Tr2のベースにそれぞれ接続し、これらトランジスタ
Tr1のコレクタには電源電圧Vsを給電し、トランジ
スタTr2のエミッタは接地している。
【0026】これらのトランジスタTr1のエミッタと
トランジスタTr2のコレクタとの間を、抵抗raとダ
イオードD1の直列回路と抵抗rbとダイオードD2の
直列回路との並列回路に接続し、これらダイオードD
1,D2間をa点に接続し、a点と接地間にコンデンサ
Ckを接続して、抵抗raとコンデンサCkで充電時の
時定数回路を、抵抗rbとコンデンサCkで放電時の時
定数回路を構成している。また、コンデンサCkと抵抗
ra及び抵抗rb間に接続されるa点をダイオードDk
を介して電源電圧Vthに接続している。
【0027】そして、a点をトランジスタTr3〜Tr
6からなる低インピーダンス出力回路42の入力側であ
るトランジスタTr3のベースとトランジスタTr4に
ベースとの間に接続し、出力側となるトランジスタTr
5のエミッタとトランジスタTr6のコレクタとの間を
インクジェットヘッドHの複数の駆動部圧電素子4,4
…の共通端子COMに接続している。
【0028】この定電圧駆動回路においては、入力端子
INにパルス状入力信号が入力される(「H」にな
る。)と、バッファBは電源電圧Vsより低い電圧レベ
ルを出力し、トランジスタTr1をオン状態にし、イン
バータIはトランジスタTr2をオフ状態にする。そこ
で、電源電圧Vsによって抵抗raとコンデンサCkで
決まる時定数でコンデンサCkの充電が開始される。こ
のとき、a点にはダイオードDk(降下電圧Vd)を介
して電源電圧Vthに接続されているため、コンデンサ
Ckの充電電圧は電源電圧Vsまで上がらず、電圧Vp
(Vp=Vth+Vd)にクリップされる。
【0029】また、入力端子INにパルス状入力信号が
入力されなくなる(「L」になる。)と、バッファBの
出力が電源電圧VsとなるのでトランジスタTr1がオ
フ状態になり、インバータIの出力が「H」になるので
トランジスタTr2がオン状態になる。そこで、抵抗r
bとコンデンサCkで決まる時定数でコンデンサCkの
放電が行われる。
【0030】したがって、低インピーダンス出力回路4
2からは図6に示すような駆動波形が出力されて、チャ
ンネル選択回路44で選択された駆動部圧電素子4に印
加され、インクジェットヘッドHの各チャンネルが選択
的に駆動される。
【0031】そこで、本発明に係るインク滴の制御に関
して図7以降をも参照して説明する。先ず、インクの物
性値(密度、粘度、表面張力)とインク滴の吐出特性
(インク滴径、滴速度)から導かれる前記式(1)と式(2)
で示されるウェーバー数(We)とレイノルズ数(R
e)に関しては、前記式(3)で示したように、8・Re
−300≦We≦8・Re+100の関係(但し、We
>0かつRe>0とする。)が成り立つようにすること
で、優れた画像を得ることができる。解像度や記録速度
(印字速度)によってインク滴の条件は変化するが、そ
れぞれの条件において良好な画像が得られるインク滴の
吐出特性は、上記(3)式で表わされる範囲に含まれる。
この点のついての評価結果は後述する。
【0032】また、この(3)式で示される関係と共に、
前記式(4)で示したように、We≦−5・Re+500
(但し、We>0とする。)の関係が成り立つようにす
ることで、インク滴の形状を踏まえてより安定した記録
を行うことができるようになる。
【0033】これらの点を詳細に説明する。まず、イン
ク滴速度とインク滴形状、ドット形状の関係について図
7乃至図10を参照して説明する。図7は駆動条件(例
えば駆動エネルギー)を変化させたときのインク滴の速
度(インク滴飛翔速度m/s)の変化を示すものであ
り、図中のv1は1つのインク滴の速度又は複数のイン
ク滴を吐出しているときの先頭のインク滴の速度を、v
2は複数のインク滴を吐出しているときの最後尾のイン
ク滴の速度を示している。また、図中のA、B、Cはそ
れぞれ代表的な測定ポイントを示している。
【0034】この図7から分かるように、駆動条件を変
化させ、インク滴速度を上げて行くと、ある値(x)を
境にして吐出インク滴が複数になる。つまり、図8に示
すようにノズル板15のノズル14から吐出されるイン
ク滴Iの個数(インク滴形状)は、測定ポイントAにお
いては図8(a)に示すように1滴であるが、測定ポイ
ントBにおいて同図(b)に示すように複数滴になり、
更に測定ポイントCにおいては同図(c)に示すように
複数滴でしかも滴数が多くなる。
【0035】この駆動速度を上げるための駆動条件とし
ては、図5の定電圧駆動回路における電源電圧Vs又は
Vthを大きくすることによって、駆動波形Vpを大き
くしたり、或いは、抵抗raを小さくして駆動波形の立
上がり時間(図6のtr)を小さくすることによって得
ることができる。
【0036】また、図9に示すように、インク滴重量を
一定として、インク滴速度を滴速度A′、B′、C′と
変化させた場合のインク滴形状も、図8(a)〜(c)
に示したのと同様になる。すなわち、インク滴速度A′
のとき図8(a)に示すインク滴形状に、インク滴速度
B′のとき同図(b)に示すインク形状、インク滴速度
C′のとき同図(c)に示すインク滴形状になる。この
ように、インク滴の形状はインク滴速度の違いに大きく
左右される。
【0037】一方、インク滴形状とドット形状について
は、インク滴吐出用のノズルを有するインクジェットヘ
ッドを一定速度で移動させながら、図8(a)〜(c)
で示したインク滴形状で印写した場合のドット形状は図
10(a)〜(c)に示すようになる。つまり、図8
(a)に示すインク滴形状のときに図10(a)に示す
ドット形状に、図8(b)に示すインク滴形状のときに
図10(b)に示すドット形状に、図8(c)に示すイ
ンク滴形状のときに図10(c)に示すドット形状にな
る。これより、インク滴が複数滴になっている状態で印
写を行うと、ドットの真円度が著しく低下することが分
かる。
【0038】そこで、本発明では1つの駆動パルス信号
で吐出するインク滴が常に1滴であるようにする。ここ
で、前述したように駆動条件を変化させてインク滴速度
を変化させたときにある駆動条件(xの値)でインク滴
が複数滴なるので、インク物性値、ヘッド構造を制御す
ることによってインク滴速度の高い方へ(x)の値を変
化させて、1つの駆動パルス信号で吐出するインク滴が
常に1滴になるようにしている。
【0039】また、図8(b)に示すようなインク滴形
状で図10(b)に示すようなドット形状が得られる場
合、インクジェットヘッドの移動速度(ヘッドを搭載し
たキャリッジ移動速度)を上げて行くと、図8(b)に
示すようなインク滴形状でも図10(c)に示すような
ドット形状になるので、1つの駆動パルス信号で吐出す
るインク滴が常に1滴になるようにすることで、高速印
字を実現することができるようになる。
【0040】ここで、インク滴速度を図7に示した
(x)の値よりも遅い滴速度になる駆動条件に設定すれ
ばインク滴を常に1滴にすることができるが、インク滴
速度が遅くなると、複数のノズルからインク滴を吐出し
た場合にそれぞれのノズルによるインク滴速度のばらつ
きがドット位置精度のばらつきとして現れるようにな
る。つまり、インク滴速度が遅いほど、あるいは、キャ
リッジの移動速度が速いほど、インク滴速度のばらつき
はドット位置精度のばらつきとして顕著に現れることに
なる。
【0041】そこで、1つの駆動パルス信号で吐出する
インク滴を1滴にすると共に、吐出するインク滴の滴速
度を5m/s以上にすることでドット位置精度を確保す
ることができる。そして、ドットの滲みや紙の許容水分
量、更に高密度ドット化を考慮すると、1駆動パルス信
号で1つのノズルから吐出するインク滴の滴重量を0.
1μgにする。
【0042】さらに、あらゆる印字パターン、例えば複
数のノズルから同時に高い駆動周波数でインク滴を吐出
する場合と、単独ノズルから低い駆動周波数でインク滴
とを吐出する場合とで、インク滴速度、インク滴重量の
差が大きいと、印写画質に悪影響を及ぼすことになる。
【0043】そこで、駆動条件の変動に対して、インク
滴速度及びインク滴重量の変動幅を単独ノズルのインク
滴吐出特性値(滴速度、滴重量)の15%以内とする
と、印字パターンによるドット径やドット位置精度の変
化等による画質の劣化を抑制して安定した印字特性を得
ることができる。
【0044】この点について、寸法の異なるヘッドで駆
動周波数とインク滴重量変動について評価を行った結果
を図11に示している。同図の破線は、インク液室へイ
ンクを供給するインク供給路の幅を広くして流体抵抗値
を小さくした場合のインク滴重量の変化を、実線はイン
ク供給路の幅を狭くして流体抵抗値を大きくした場合の
インク滴重量の変化をそれぞれ示している。
【0045】同図から分かるように、駆動周波数を1K
Hzにしたときには流体抵抗値の大小にかかわらずイン
ク滴重量は略同じであるが、駆動周波数を上げて行く
と、流体抵抗値が大きいときにはインクの供給がスムー
ズに行われなくなって、吐出するインク滴重量が大幅に
低下する。つまり、駆動周波数が1KHzにときのイン
ク滴重量と比較すると、流体抵抗値が小さい場合には最
大約12%の低下であるが、流体抵抗値が大きい場合に
は最大約39%も低下する。そして、これらの各ヘッド
を用いて印写を行ったところ、流体抵抗値が小さいヘッ
ドでは良好な結果が得られたが、流体抵抗値が大きいヘ
ッドでは駆動周波数によるドット径の変動が著しく印写
に適さないものであった。
【0046】次に、本発明の具体例について図12を参
照して説明する。同図は、インク表面張力が29.6
(dyne/cm)から58.2(dyne/cm)の範囲における10
種類のインクを用いてインク滴吐出評価を行ったときの
ウェーバー数(We)とレイノルズ数(Re)を示して
いる。同図中、「○」で示すポイントでの印字ドット形
状は前記した図10(a)に示すようになり、「△」で
示すポイントでの印字ドット形状は同図(b)に示すよ
うになり、「×」で示すポイントでの印字ドット形状は
同図(c)に示すようなドット形状になるか、或いは、
吐出インク滴が不安定で印字に適さないインク滴吐出特
性になったことを示している。
【0047】ここで、図10の(a)に示すようなドッ
ト形状、少なくとも同図(b)に示すようなドット形状
が得られるとき、即ち図11中の○又は△で示すポイン
トのドット形状が得られるときのウェーバー数(We)
とレイノルズ数(Re)との関係について一般化したと
き、ウェーバー数(We)とレイノルズ数(Re)との
間には、前記式(3)で示される関係が成り立つこと、そ
して、前記式(4)で示される関係が成り立つときにより
一層ドット形状が良好になることが判明した。
【0048】したがって、ウェーバー数(We)とレイ
ノルズ数(Re)との間に、前記式(3)で示される関係
が成り立つようにインクの物性値及びインク吐出特性を
選択することによって、異なる様々な仕様に対して各条
件に合った適切な画質を得ることができる。そして、更
に前記式(4)で示される関係が成り立つようにすること
で、安定したインク吐出特性が得られるので、再現性に
優れた画像を得ることができる。
【0049】また、物性値の異なるインクでインク滴吐
出評価を行ったときのインク滴速度と1回の駆動パルス
信号で吐出したインク滴数との関係を表1に示してい
る。この結果は、インクの物性値を表面張力29.8(d
yne/cm)、粘度1.40(cp)にしたインクと、表面張
力35.9(dyne/cm)、粘度3.35(cp)にしたインク
とをそれぞれ使用して、インク滴速度を4〜11m/
sの範囲で変化させたときのインク滴数を示したもので
ある。
【0050】
【表1】
【0051】そして、得られたドット形状、ドット位置
について分析したところ、表1に示すインクについ
て、インク滴速度が8〜9m/sでインク滴が1滴であ
るときに、ドット形状、ドット位置精度共に良好な結果
が得られた。また、キャリッジの移動速度によっては、
インクのいずれも、インク滴速度を5m/s以上に
したときにインク滴が1滴であれば良好な画像が得られ
た。
【0052】なお、上記実施例ではアクチュエータとし
て圧電素子を用いたインクジェットヘッドの例で説明し
たが、本発明はアクチュエータとしてヒータ素子を用い
るインクジェットヘッドにも同様に適用できる。もっと
も、圧電素子をアクチュエータに用いた方がインク滴の
制御を容易に行うことができるという利点がある。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、インク滴の前記式(1)で示
されるウェーバー数(We)と前記式(2)で示されるレ
イノルズ数(Re)との間に、前記式(3)で表わされる
関係が成立するようにしたので、解像度や記録速度の異
なる様々な仕様に対して各条件に合った良好な画像品質
を得ることができる。
【0054】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
ウェーバー数(We)とレイノルズ数(Re)との間
に、前記式(3)で表わされる関係が成立すると共に、前
記式(4)で表わされる関係が成立するようにしたので、
安定したインク吐出特性が得られ、再現性に優れた画像
を得ることができる。
【0055】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェット記録装置にお
いて、1回の駆動パルス信号によって1つのノズルから
吐出するインク滴の重量が0.1μg以下であり、か
つ、インク滴飛翔速度が5m/s以上であるようにした
ので、ドット位置精度に優れた均一なドットを形成する
ことができ、より高画質の画像を得ることができる。
【0056】請求項4のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1乃至3のいずれかのインクジェット記
録装置において、1回の駆動パルス信号によって吐出す
るインク滴数が1つのノズルにつき1滴であるようにし
たので、不要なサテライト滴による画質劣化が低減する
と共に、ドットの真円度が向上して、より鮮明な画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットヘッドの一例
を示す分解斜視図
【図2】同ヘッドの要部拡大断面図
【図3】図2とは異なる方向の同ヘッドの要部拡大断面
【図4】ヘッド駆動回路のブロック図
【図5】ヘッド駆動回路の定電圧駆動回路の具体的回路
【図6】同定電圧駆動回路から出力する駆動波形の波形
【図7】駆動条件とインク滴速度の関係を説明する説明
【図8】インク滴速度とインク滴形状の関係を説明する
説明図
【図9】インク滴重量とインク滴速度の関係を説明する
説明図
【図10】インク滴速度とドット形状の関係を説明する
説明図
【図11】駆動周波数とインク滴重量との関係を異なる
流体抵抗値について説明する線図
【図12】ウェーバー数(We)とレイノルズ数(R
e)との関係を説明する説明図
【符号の説明】
1…基板、2…積層型圧電素子、3…フレーム、4…駆
動部圧電素子、5…支柱部圧電素子、7…振動板、13
…液室流路形成部材、14…ノズル、15…ノズル板、
17…上部隔壁、18…下部隔壁、41…波形生成回
路、42…低インピーダンス出力回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧田 秀行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 太田 善久 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する複数のノズルを有す
    るオンディマンド型インクジェット記録装置において、
    前記インク滴の式(1)で示されるウェーバー数(We)
    と式(2)で示されるレイノルズ数(Re)との間に、式
    (3)で表わされる関係が成立することを特徴とするイン
    クジェット記録装置。 【数1】 【数2】 【数3】
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、ウェーバー数(We)とレイノルズ数(R
    e)との間に、前記式(3)で表わされる関係が成立する
    と共に、式(4)で表わされる関係が成立することを特徴
    とするインクジェット記録装置。 【数4】
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    記録装置において、1回の駆動パルス信号によって1つ
    のノズルから吐出するインク滴の重量が0.1μg以下
    であり、かつ、インク滴飛翔速度が5m/s以上である
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、1回の駆動パルス信号に
    よって吐出するインク滴数が1つのノズルにつき1滴で
    あることを特徴とするインクジェット記録装置。
JP8006957A 1996-01-19 1996-01-19 インクジェット記録装置 Pending JPH09193371A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372481A (ja) * 2001-03-28 2002-12-26 Canon Inc プローブ担体の製造方法および製造装置
CN100441415C (zh) * 2001-08-29 2008-12-10 精工爱普生株式会社 液体喷出装置及其驱动方法
JP2013532213A (ja) * 2010-06-17 2013-08-15 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. ポリウレタン含有インクジェットインク

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