JPH09194494A - 新規な生理活性物質k93−0711 i−1及びi−2並びにそれらの製造法 - Google Patents
新規な生理活性物質k93−0711 i−1及びi−2並びにそれらの製造法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サイトカインの1つであるIL−6活性阻害
作用という新たな作用機序を有する生理活性物質K93
−0711 I−1及びI−2並びにそれらの製造法を
得るものである。 【解決手段】 ストレプトマイセス属に属する生理活性
物質K93−0711I−1及びI−2を生産する能力
を有する微生物を培地に培養して培養物中に生理活性物
質K93−0711 I−1及びI−2を蓄積せしめ、
該培養物から生理活性物質K93−0711 I−1及
びI−2採取する。 【効果】 IL−6が関与する疾患、例えば癌悪液質の
改善、あるいは多発性骨髄腫や関節リウマチ等の疾患に
対して効果が期待される。
作用という新たな作用機序を有する生理活性物質K93
−0711 I−1及びI−2並びにそれらの製造法を
得るものである。 【解決手段】 ストレプトマイセス属に属する生理活性
物質K93−0711I−1及びI−2を生産する能力
を有する微生物を培地に培養して培養物中に生理活性物
質K93−0711 I−1及びI−2を蓄積せしめ、
該培養物から生理活性物質K93−0711 I−1及
びI−2採取する。 【効果】 IL−6が関与する疾患、例えば癌悪液質の
改善、あるいは多発性骨髄腫や関節リウマチ等の疾患に
対して効果が期待される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な生理活性物質
K93−0711 I−1及びI−2、並びに微生物生
産菌の培養によって産生され、マウス骨髄細胞由来のI
L−6依存性MH−60(以下、MH−60と呼称す
る)細胞の増殖を抑制する生理活性物質K93−071
1 I−1及びI−2の製造法に関する。
K93−0711 I−1及びI−2、並びに微生物生
産菌の培養によって産生され、マウス骨髄細胞由来のI
L−6依存性MH−60(以下、MH−60と呼称す
る)細胞の増殖を抑制する生理活性物質K93−071
1 I−1及びI−2の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】癌治療の方法は、主として外科療法、放
射線療法、化学療法に大別される。今日におけるこれら
の方法の技術の向上あるいは新たな制癌剤の開発によ
り、癌の治療率は50%ほどにも達している。特に胃癌
や子宮癌などは集団検診や定期検診等も整備されてきて
おり、死亡率は減少している一方、最近、食生活や生活
習慣の変化あるいは高齢化により、肺癌、肝臓癌、大腸
癌、前立腺癌などが増加しているのが現状である。これ
らの癌は悪性化を伴う傾向があり、悪液質を引き起こ
す。しかしながら、癌性悪液質に対する有効な化学療法
剤は未だ開発されていない。
射線療法、化学療法に大別される。今日におけるこれら
の方法の技術の向上あるいは新たな制癌剤の開発によ
り、癌の治療率は50%ほどにも達している。特に胃癌
や子宮癌などは集団検診や定期検診等も整備されてきて
おり、死亡率は減少している一方、最近、食生活や生活
習慣の変化あるいは高齢化により、肺癌、肝臓癌、大腸
癌、前立腺癌などが増加しているのが現状である。これ
らの癌は悪性化を伴う傾向があり、悪液質を引き起こ
す。しかしながら、癌性悪液質に対する有効な化学療法
剤は未だ開発されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、癌の治療
率が50%を越えた現在、患者のクオリティ・オブ・ラ
イフ(Quality of Life;以下、QOL
と呼称する)の重要性が注目されている。例えば、癌性
悪液質は癌患者にしばしば見られる恒常性機能障害(代
謝系、内分泌系、免疫系等の異常)であり、体重減少、
脂肪筋組織重量減少、高カルシウム血症等の症状が観察
される。
率が50%を越えた現在、患者のクオリティ・オブ・ラ
イフ(Quality of Life;以下、QOL
と呼称する)の重要性が注目されている。例えば、癌性
悪液質は癌患者にしばしば見られる恒常性機能障害(代
謝系、内分泌系、免疫系等の異常)であり、体重減少、
脂肪筋組織重量減少、高カルシウム血症等の症状が観察
される。
【0004】悪液質は患者のQOLを低下せしめ、生存
期間の短縮、再発率の上昇、抗癌剤に対する応答性の低
下等を引き起こし、患者の予後を不良にする。そこで、
治療は勿論のこと、術後の再発や予後不良を防止するた
め、癌悪液質改善作用を持った化学療法剤の開発が強く
望まれていた。
期間の短縮、再発率の上昇、抗癌剤に対する応答性の低
下等を引き起こし、患者の予後を不良にする。そこで、
治療は勿論のこと、術後の再発や予後不良を防止するた
め、癌悪液質改善作用を持った化学療法剤の開発が強く
望まれていた。
【0005】このような癌性悪液質を引き起こす本体は
未だ不明であるが、しかし最近において、サイトカイン
の一つであるインターロイキン−6(以下、IL−6と
呼称する)の過剰産生が深く関与していることが報告さ
れている。従って、過剰に産生されたIL−6の作用を
阻害する、或いは産生を抑制する化合物は、癌性悪液質
を改善する作用を持つと考えられる。
未だ不明であるが、しかし最近において、サイトカイン
の一つであるインターロイキン−6(以下、IL−6と
呼称する)の過剰産生が深く関与していることが報告さ
れている。従って、過剰に産生されたIL−6の作用を
阻害する、或いは産生を抑制する化合物は、癌性悪液質
を改善する作用を持つと考えられる。
【0006】本発明はIL−6活性阻害と言う新たな作
用機序を有する新規物質であるK93−0711 I−
1及びI−2を提供するものである。更に本発明は、ス
トレプトマイセス属に属する生理活性物質K93−07
11 I−1及びI−2を生産する能力を有する微生物
を培地に培養して培養物中に生理活性物質K93−07
11 I−1及びI−2を蓄積せしめ、該培養物から生
理活性物質K93−0711 I−1及びI−2を採取
することを特徴とする新規な生理活性物質K93−07
11 I−1及びI−2の製造法を提供するものであ
る。
用機序を有する新規物質であるK93−0711 I−
1及びI−2を提供するものである。更に本発明は、ス
トレプトマイセス属に属する生理活性物質K93−07
11 I−1及びI−2を生産する能力を有する微生物
を培地に培養して培養物中に生理活性物質K93−07
11 I−1及びI−2を蓄積せしめ、該培養物から生
理活性物質K93−0711 I−1及びI−2を採取
することを特徴とする新規な生理活性物質K93−07
11 I−1及びI−2の製造法を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、新
規な生理活性物質の探索を目的として種々の土壌から菌
株を分離し、その生産する代謝産物について研究を続け
た結果、新たに採取された土壌から分離した菌株K93
−0711の培養物中に、MH−60細胞の増殖を抑制
する物質が産生されることを見出し、次いで、培養物か
ら該有効物質を分離、精製し、その理化学的性質を有す
る物質は、他に見当たらないことから、この物質をK9
3−0711 I−1及びI−2と呼称することにし
た。
規な生理活性物質の探索を目的として種々の土壌から菌
株を分離し、その生産する代謝産物について研究を続け
た結果、新たに採取された土壌から分離した菌株K93
−0711の培養物中に、MH−60細胞の増殖を抑制
する物質が産生されることを見出し、次いで、培養物か
ら該有効物質を分離、精製し、その理化学的性質を有す
る物質は、他に見当たらないことから、この物質をK9
3−0711 I−1及びI−2と呼称することにし
た。
【0008】本発明はかかる知見に基づいて完成された
ものであり、本発明の生理活性物質K93−0711
I−1及びI−2を生産するために使用される菌株とし
ては、例えば本発明者らが土壌から分離したストレプト
マイセス エスピー(Streptomyces s
p.)K93−0711株は、本発明に最も有効に使用
される菌株の一例であって、本菌株の菌学的性状を示す
と下記の通りである。
ものであり、本発明の生理活性物質K93−0711
I−1及びI−2を生産するために使用される菌株とし
ては、例えば本発明者らが土壌から分離したストレプト
マイセス エスピー(Streptomyces s
p.)K93−0711株は、本発明に最も有効に使用
される菌株の一例であって、本菌株の菌学的性状を示す
と下記の通りである。
【0009】I.形態的性質 栄養菌糸は各種寒天培地上で良く発達し、分断が観察さ
れない。気菌糸はオートミール寒天培地、グリセロール
・アスパラギン寒天培地等で豊富に着生し、白色から灰
色を呈する。顕微鏡下の観察では、気菌糸は直線状を呈
し、20ケ以上の胞子の連鎖が認められる。胞子の形は
円柱状であり、その大きさは1.4×0.7μmであ
る。胞子の表面は平滑である。菌核、胞子のう及び遊走
子は見出されない。
れない。気菌糸はオートミール寒天培地、グリセロール
・アスパラギン寒天培地等で豊富に着生し、白色から灰
色を呈する。顕微鏡下の観察では、気菌糸は直線状を呈
し、20ケ以上の胞子の連鎖が認められる。胞子の形は
円柱状であり、その大きさは1.4×0.7μmであ
る。胞子の表面は平滑である。菌核、胞子のう及び遊走
子は見出されない。
【0010】II.各種培地上での培養性状 イー・ビー・シャーリング(E.B.Shirlin
g)とデー・ゴットリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
マティック・バクテリオロジー、第16巻、第313
頁、1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を
下記の表1に示す。
g)とデー・ゴットリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
マティック・バクテリオロジー、第16巻、第313
頁、1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を
下記の表1に示す。
【0011】色調は標準色として、カラー・ハーモニー
・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレーション・
オブ・アメリカ・シカゴ、1958年)を用いて決定
し、色標名とともに括弧内にそのコードを併せて記し
た。以下は特記しない限り、27℃、2週間目の各培地
における観察の結果である。
・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレーション・
オブ・アメリカ・シカゴ、1958年)を用いて決定
し、色標名とともに括弧内にそのコードを併せて記し
た。以下は特記しない限り、27℃、2週間目の各培地
における観察の結果である。
【0012】
【表1】
【0013】III .生理学的諸性質 (1)メラニン色素の生成 (イ)チロシン寒天 陰性 (ロ)ペプトン・イースト鉄寒天 陰性 (ハ)トリプトン・イースト液 陰性 (2)チロシナーゼ反応 陰性 (3)硫化水素の生産 陰性 (4)硝酸塩の還元 陽性
【0014】 (5)ゼラチンの液化(21〜23℃) 陽性 (グルコース・ペプトン・ゼラチン培地) (6)スターチの加水分解 陽性 (7)脱脂乳の凝固(37℃) 陰性 (8)脱脂乳のペプトン化(37℃) 陽性 (9)生育温度範囲 15〜39℃ (10)炭素源の利用性(プリーダム・ゴトリーブ寒天培地) 利用する;グルコース、アラビノース、キシロース、ラムノース (11)セルロースの分解 陰性
【0015】IV.細胞壁組成 細胞壁のジアミノピメリン酸はLL型である。以上、本
菌の菌学的性状を要約すると次のとおりである。細胞壁
中のジアミノピメリン酸はLL型である。栄養菌糸は各
種寒天培地上でよく発達し、分断が観察された。気菌糸
の形態は直線状で長い胞子鎖を形成する。胞子の表面は
平滑である。培養上の諸性質としては、栄養菌糸はブラ
ウン系の色調を呈し、気菌糸はホワイト〜グレイ系の色
調を呈する。
菌の菌学的性状を要約すると次のとおりである。細胞壁
中のジアミノピメリン酸はLL型である。栄養菌糸は各
種寒天培地上でよく発達し、分断が観察された。気菌糸
の形態は直線状で長い胞子鎖を形成する。胞子の表面は
平滑である。培養上の諸性質としては、栄養菌糸はブラ
ウン系の色調を呈し、気菌糸はホワイト〜グレイ系の色
調を呈する。
【0016】可溶性色素は、チロシン寒天とペプトン・
酵母エキス鉄寒天でブラウン系の色素を僅かに産生す
る。これらの結果から、本菌株はストレプトマイセス属
に属する一菌種と判断され、本菌株をストレプトマイセ
ス エスピー(Streptomyces sp.)K
93−0711と命名した。本菌株は、ストレプトマイ
セス エスピー(Streptomyces sp.)
K93−0711として工業技術院生命工学工業技術研
究所に寄託されている。受託番号はFERM P−15
253である。
酵母エキス鉄寒天でブラウン系の色素を僅かに産生す
る。これらの結果から、本菌株はストレプトマイセス属
に属する一菌種と判断され、本菌株をストレプトマイセ
ス エスピー(Streptomyces sp.)K
93−0711と命名した。本菌株は、ストレプトマイ
セス エスピー(Streptomyces sp.)
K93−0711として工業技術院生命工学工業技術研
究所に寄託されている。受託番号はFERM P−15
253である。
【0017】本発明の好ましい菌株として、K93−0
711 I−1及びI−2生産菌について説明したが、
放線菌の一般的性状としての菌学上の性状はきわめて変
異し易く、一定したものではなく、自然的にあるいは通
常行われる紫外線照射、X線照射または変異誘導体剤、
例えばN−メチル−N−ニトロ−N−ニトロソグアニジ
ン、エチルメタンスルホネートなどを用いる人工的変異
手段により変異することは周知の事実であり、このよう
な人工的変異株は勿論、自然変異株も含め、ストレプト
マイセス属に属し、K93−0711 I−1及びI−
2を生産する能力を有する菌株は,すべて本発明に使用
することができる。
711 I−1及びI−2生産菌について説明したが、
放線菌の一般的性状としての菌学上の性状はきわめて変
異し易く、一定したものではなく、自然的にあるいは通
常行われる紫外線照射、X線照射または変異誘導体剤、
例えばN−メチル−N−ニトロ−N−ニトロソグアニジ
ン、エチルメタンスルホネートなどを用いる人工的変異
手段により変異することは周知の事実であり、このよう
な人工的変異株は勿論、自然変異株も含め、ストレプト
マイセス属に属し、K93−0711 I−1及びI−
2を生産する能力を有する菌株は,すべて本発明に使用
することができる。
【0018】本発明においては、先ずストレプトマイセ
ス属に属するK93−0711 I−1及びI−2生産
菌が、適当な培地に培養される。本菌の培養において
は、通常の放線菌の培養方法が一般に適用される。培地
としては微生物が同化し得る炭素源、消化し得る窒素
源、さらに必要に応じ無機塩などを含有させた栄養培地
が用いられる。
ス属に属するK93−0711 I−1及びI−2生産
菌が、適当な培地に培養される。本菌の培養において
は、通常の放線菌の培養方法が一般に適用される。培地
としては微生物が同化し得る炭素源、消化し得る窒素
源、さらに必要に応じ無機塩などを含有させた栄養培地
が用いられる。
【0019】上記の同化し得る炭素源としては、ブドウ
糖、糖密、澱粉、デキストリン、セルロース、コーン・
スティープ・リカー、グリセリン、有機酸などが単独ま
たは組み合わせて用いられる。消化し得る窒素源として
は、例えば市販されているペプトン、肉エキス、酵母エ
キス、乾燥酵母、大豆粉、コーン・スティープ・リカ
ー、綿実粉、カゼイン、大豆蛋白分解物、アミノ酸、尿
素などの有機窒素源、硝酸塩、アンモニウム塩などの無
機窒素化合物が単独または組み合わせて用いられる。
糖、糖密、澱粉、デキストリン、セルロース、コーン・
スティープ・リカー、グリセリン、有機酸などが単独ま
たは組み合わせて用いられる。消化し得る窒素源として
は、例えば市販されているペプトン、肉エキス、酵母エ
キス、乾燥酵母、大豆粉、コーン・スティープ・リカ
ー、綿実粉、カゼイン、大豆蛋白分解物、アミノ酸、尿
素などの有機窒素源、硝酸塩、アンモニウム塩などの無
機窒素化合物が単独または組み合わせて用いられる。
【0020】更に、必要に応じてナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩などの
無機塩類が添加される。更に、培地には、必要に応じ
て、本菌の生育やK93−0711 I−1及びI−2
の生産を促進する微量栄養素、発育促進物質、前駆物質
を適当に添加してもよい。
ム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩などの
無機塩類が添加される。更に、培地には、必要に応じ
て、本菌の生育やK93−0711 I−1及びI−2
の生産を促進する微量栄養素、発育促進物質、前駆物質
を適当に添加してもよい。
【0021】培養は通常振とうまたは通気攪拌培養など
の好気的条件下で行うのがよい。工業的には深部通気攪
拌培養が好ましい。培地のpHは中性付近で培養を行う
のが好ましい。培養温度は20〜37℃でも行い得る
が、通常は24〜30℃、好ましくは27℃付近に保つ
のがよい。培養時間は、液体培養の場合、通常3〜6日
培養を行うと、本化合物類が生成蓄積される。好ましく
は培養中の蓄積量が最大に達したときに培養を終了すれ
ばよい。
の好気的条件下で行うのがよい。工業的には深部通気攪
拌培養が好ましい。培地のpHは中性付近で培養を行う
のが好ましい。培養温度は20〜37℃でも行い得る
が、通常は24〜30℃、好ましくは27℃付近に保つ
のがよい。培養時間は、液体培養の場合、通常3〜6日
培養を行うと、本化合物類が生成蓄積される。好ましく
は培養中の蓄積量が最大に達したときに培養を終了すれ
ばよい。
【0022】これらの培養組成、培地の液性、培養温
度、攪拌速度、通気量などの培養条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節、選択されることはいうまでもない。液
体培養において発泡があるときは、シリコン油、植物
油、界面活性剤などの消泡剤を適宜使用してもよい。
度、攪拌速度、通気量などの培養条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節、選択されることはいうまでもない。液
体培養において発泡があるときは、シリコン油、植物
油、界面活性剤などの消泡剤を適宜使用してもよい。
【0023】このようにして得られた培養物中に蓄積さ
れた抗生物質は培養濾液または培養菌体中に含まれてい
るので、培養濾液を必要に応じて濾過補助剤、例えばセ
ライト、ハイフロースーパーセル等を加えて濾過する
か、または遠心分離して培養濾液と菌体とに分離し、培
養濾液と菌体との有機溶媒抽出物を濃縮したものの混合
物からK93−0711 I−1及びI−2を採取する
のが有利である。
れた抗生物質は培養濾液または培養菌体中に含まれてい
るので、培養濾液を必要に応じて濾過補助剤、例えばセ
ライト、ハイフロースーパーセル等を加えて濾過する
か、または遠心分離して培養濾液と菌体とに分離し、培
養濾液と菌体との有機溶媒抽出物を濃縮したものの混合
物からK93−0711 I−1及びI−2を採取する
のが有利である。
【0024】また、培養濾液及び菌体を分離しないで、
そのまま非親水性有機溶媒により抽出することができ
る。また、K93−0711 I−1及びI−2の含有
量が培養濾液と菌体のどちらかに極端に多いときはその
多いほうから抽出してもよい。培養菌体からK93−0
711 I−1及びI−2を分離精製するためには、通
常、培養濾液と菌体の有機溶媒抽出物を濃縮した物の混
合物またはそれぞれを非浸水性溶媒、例えば酢酸エチ
ル、クロロホルムで抽出することにより、K93−07
11 I−1及びI−2が有機溶媒に転溶される。
そのまま非親水性有機溶媒により抽出することができ
る。また、K93−0711 I−1及びI−2の含有
量が培養濾液と菌体のどちらかに極端に多いときはその
多いほうから抽出してもよい。培養菌体からK93−0
711 I−1及びI−2を分離精製するためには、通
常、培養濾液と菌体の有機溶媒抽出物を濃縮した物の混
合物またはそれぞれを非浸水性溶媒、例えば酢酸エチ
ル、クロロホルムで抽出することにより、K93−07
11 I−1及びI−2が有機溶媒に転溶される。
【0025】このようにして得られた有機溶媒層は、必
要に応じ種々の脱水剤、たとえば無水硫酸ナトリウム、
ビーズゲルなどを加えて脱水された後、減圧下で有機溶
媒が留去される。この濃縮操作においてK93−071
1 I−1及びI−2は、安定な物質であるが、通常、
加熱温度を50℃以下となるように行うことが好まし
い。残渣にヘキサン、石油エーテルなどの有機溶媒を加
えてK93−0711I−1及びI−2を沈澱させるこ
とができる。
要に応じ種々の脱水剤、たとえば無水硫酸ナトリウム、
ビーズゲルなどを加えて脱水された後、減圧下で有機溶
媒が留去される。この濃縮操作においてK93−071
1 I−1及びI−2は、安定な物質であるが、通常、
加熱温度を50℃以下となるように行うことが好まし
い。残渣にヘキサン、石油エーテルなどの有機溶媒を加
えてK93−0711I−1及びI−2を沈澱させるこ
とができる。
【0026】得られた沈澱物は数回ヘキサンなどで洗浄
後、吸引濾過または遠心分離によりK93−0711
I−1及びI−2の粗製物を採取することができる。こ
の粗製物をさらに精製するためには、K93−0711
I−1及びI−2と混雑物との溶解度の差や混じり合
わない二液相関の分配の差や各種吸着担体に対する吸着
力の差を利用した多くの手段が可能であるが、特にクロ
マトグラフィーはK93−0711 I−1及びI−2
の精製に有効な方法である。
後、吸引濾過または遠心分離によりK93−0711
I−1及びI−2の粗製物を採取することができる。こ
の粗製物をさらに精製するためには、K93−0711
I−1及びI−2と混雑物との溶解度の差や混じり合
わない二液相関の分配の差や各種吸着担体に対する吸着
力の差を利用した多くの手段が可能であるが、特にクロ
マトグラフィーはK93−0711 I−1及びI−2
の精製に有効な方法である。
【0027】K93−0711 I−1及びI−2の精
製に有効なクロマトグラフィーとしては、シリカゲル、
アルミナ、活性炭セルロース、ヒドロキシアパタイトH
P−20などの吸着樹脂などによる吸着クロマトグラフ
ィー、シラン化シリカゲル、オクタデシルシラン化シリ
カゲルなどを用いる逆相分配クロマトグラフィー、セフ
ァデックスLH−20、トヨパール(商品名、東ソー社
製)などを用いる分子ふるいにもとずくゲル濾過クロマ
トグラフィーなどがを用いるイオン交換クロマトグラフ
イーなどが挙げられる。
製に有効なクロマトグラフィーとしては、シリカゲル、
アルミナ、活性炭セルロース、ヒドロキシアパタイトH
P−20などの吸着樹脂などによる吸着クロマトグラフ
ィー、シラン化シリカゲル、オクタデシルシラン化シリ
カゲルなどを用いる逆相分配クロマトグラフィー、セフ
ァデックスLH−20、トヨパール(商品名、東ソー社
製)などを用いる分子ふるいにもとずくゲル濾過クロマ
トグラフィーなどがを用いるイオン交換クロマトグラフ
イーなどが挙げられる。
【0028】K93−0711 I−1及びI−2は、
これらのクロマトグラフィーや電気泳動、向流分配、限
外濾過などの手段を、単独あるいは任意の順序にて組み
合わせ、または反復して用いることにより、分離精製す
ることができる。例えば上記の粗製物を少量のクロロホ
ルムに溶かし、シリカゲルに吸着させ、クロロホルム−
アセトン系混合溶液を用いてカラムクロマトグラフィー
を行い、その活性画分を減圧濃縮後、少量のメタノール
に溶かし、これをメタノールで分子ふるいにもとずくゲ
ル濾過クロマトグラフィーを行うことによりK93−0
711 I−1及びI−2を分離精製することができ
る。
これらのクロマトグラフィーや電気泳動、向流分配、限
外濾過などの手段を、単独あるいは任意の順序にて組み
合わせ、または反復して用いることにより、分離精製す
ることができる。例えば上記の粗製物を少量のクロロホ
ルムに溶かし、シリカゲルに吸着させ、クロロホルム−
アセトン系混合溶液を用いてカラムクロマトグラフィー
を行い、その活性画分を減圧濃縮後、少量のメタノール
に溶かし、これをメタノールで分子ふるいにもとずくゲ
ル濾過クロマトグラフィーを行うことによりK93−0
711 I−1及びI−2を分離精製することができ
る。
【0029】次に、本発明K93−0711 I−1及
びI−2の理化学的性質および生物学的性質について以
下に述べる。 理化学的性質
びI−2の理化学的性質および生物学的性質について以
下に述べる。 理化学的性質
【0030】K93−0711 I−1 (1)性状 :淡黄色油 (2)元素組成:C22H27O4 N(高分解能高速原子衝
撃(FAB)マススペクトルによる) (3)比旋光度:〔α〕D 24+44.4°(c.0.
3,MeOH) (4)分子量 :369(高速原子衝撃(FAB)マス
スペクトルによる) (5)高分解能スペクトル:FAB−MS 370(M
+H)+
撃(FAB)マススペクトルによる) (3)比旋光度:〔α〕D 24+44.4°(c.0.
3,MeOH) (4)分子量 :369(高速原子衝撃(FAB)マス
スペクトルによる) (5)高分解能スペクトル:FAB−MS 370(M
+H)+
【0031】(6)紫外・可視部吸収スペクトル:メタ
ノール中で測定した紫外・可視吸収スペクトルは図1に
示すとおりであり、299(logε 3.28)、2
45(logε 4.26)、207(logε 4.
38)nm付近に特徴的な吸収極大を示す (7)赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム法で測定し
た赤外線吸収スペクトルは図2に示すとおりであり、3
390、2927、1741、1695、1603、1
487、1381、1281、756cm-1に吸収帯を
有する
ノール中で測定した紫外・可視吸収スペクトルは図1に
示すとおりであり、299(logε 3.28)、2
45(logε 4.26)、207(logε 4.
38)nm付近に特徴的な吸収極大を示す (7)赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム法で測定し
た赤外線吸収スペクトルは図2に示すとおりであり、3
390、2927、1741、1695、1603、1
487、1381、1281、756cm-1に吸収帯を
有する
【0032】(8)溶剤に対する溶解性:アセトン、酢
酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メタノール、エ
タノール、クロロホルム及びベンゼンに可溶であり、水
に難溶である (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性 (10)核磁気共鳴スペクトル:バリアン ジャパン
(Varian Japan)社製、XL−400型N
MRスペクトロメータを用いて測定した 1H−NMRス
ペクトル(重クロロホルム溶液中、400MHz)およ
び13C−NMRスペクトル(重クロロホルム溶液中、1
00.58MHz)はそれぞれ図3及び図4に示すとお
りである。また、水素および炭素の化学シフトは下記表
2に示す通りである。
酸エチル、エチルエーテル、ヘキサン、メタノール、エ
タノール、クロロホルム及びベンゼンに可溶であり、水
に難溶である (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性 (10)核磁気共鳴スペクトル:バリアン ジャパン
(Varian Japan)社製、XL−400型N
MRスペクトロメータを用いて測定した 1H−NMRス
ペクトル(重クロロホルム溶液中、400MHz)およ
び13C−NMRスペクトル(重クロロホルム溶液中、1
00.58MHz)はそれぞれ図3及び図4に示すとお
りである。また、水素および炭素の化学シフトは下記表
2に示す通りである。
【0033】
【表2】
【0034】K93−0711 I−2 (1)性状 :淡黄色油 (2)元素組成:C22H27O4 N(高分解能高速原子衝
撃(FAB)マススペクトルによる) (3)比旋光度:〔α〕D 24+25.6°(c.0.
3,MeOH) (4)分子量 :369(高速原子衝撃(FAB)マス
スペクトルによる) (5)紫外・可視部吸収スペクトル:メタノール中で測
定した紫外・可視吸収スペクトルは図5に示すとおりで
あり、208(logε 4.40)、246(log
ε 4.29)、304(logε 3.28)nm付
近に特徴的な吸収極大を示す
撃(FAB)マススペクトルによる) (3)比旋光度:〔α〕D 24+25.6°(c.0.
3,MeOH) (4)分子量 :369(高速原子衝撃(FAB)マス
スペクトルによる) (5)紫外・可視部吸収スペクトル:メタノール中で測
定した紫外・可視吸収スペクトルは図5に示すとおりで
あり、208(logε 4.40)、246(log
ε 4.29)、304(logε 3.28)nm付
近に特徴的な吸収極大を示す
【0035】(6)赤外線吸収スペクトル:臭化カリウ
ム法で測定した赤外線吸収スペクトルは図6に示すとお
りであり、3410、2927、1738、1693、
1597、1489、1380、1282、756cm
-1に吸収帯を有する (7)高分解能マススペクトル FAB−MS 370(M+H)+ (8)溶剤に対する溶解性:アセトン、酢酸エチル、エ
チルエーテル、ヘキサン、メタノール、エタノール、ク
ロロホルム及びベンゼンに可溶であり、水に難溶である (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性
ム法で測定した赤外線吸収スペクトルは図6に示すとお
りであり、3410、2927、1738、1693、
1597、1489、1380、1282、756cm
-1に吸収帯を有する (7)高分解能マススペクトル FAB−MS 370(M+H)+ (8)溶剤に対する溶解性:アセトン、酢酸エチル、エ
チルエーテル、ヘキサン、メタノール、エタノール、ク
ロロホルム及びベンゼンに可溶であり、水に難溶である (9)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性
【0036】(10)核磁気共鳴スペクトル:バリアン
ジャパン(Varian Japan)社製、XL−
400型NMRスペクトロメータを用いて測定した 1H
−NMRスペクトル(重クロロホルム溶液中、100.
58MHz)および13C−NMRスペクトル(重クロロ
ホルム溶液中、400MHz)はそれぞれ図7及び図8
に示すとおりである。また、水素および炭素の化学シフ
トは下記表3に示す通りである。
ジャパン(Varian Japan)社製、XL−
400型NMRスペクトロメータを用いて測定した 1H
−NMRスペクトル(重クロロホルム溶液中、100.
58MHz)および13C−NMRスペクトル(重クロロ
ホルム溶液中、400MHz)はそれぞれ図7及び図8
に示すとおりである。また、水素および炭素の化学シフ
トは下記表3に示す通りである。
【0037】
【表3】
【0038】生物学的性質 MH−60細胞によるIL−6活性修飾作用の評価 IL−6依存性増殖能を有するマウス骨髄由来MH−6
0.BSF2(以下、MH−60と呼称する)を用い、
0.2U/ml のIL−6に対する細胞増殖活性を指標
としてIL−6修飾活性を試験した。10%ウシ胎児血
清(FBS)を含むRPMI 1640培地に懸濁した
MH−60細胞の5×103 /100μl 個を96穴の
マイクロプレートの各穴に播き、次いで、各濃度のK9
3−0711 I−1およびI−2 5μl を加え、更
に0.2U/ml のIL−6溶液100μl を添加し、
CO2 インキュベーター内で37℃で72時間培養す
る。
0.BSF2(以下、MH−60と呼称する)を用い、
0.2U/ml のIL−6に対する細胞増殖活性を指標
としてIL−6修飾活性を試験した。10%ウシ胎児血
清(FBS)を含むRPMI 1640培地に懸濁した
MH−60細胞の5×103 /100μl 個を96穴の
マイクロプレートの各穴に播き、次いで、各濃度のK9
3−0711 I−1およびI−2 5μl を加え、更
に0.2U/ml のIL−6溶液100μl を添加し、
CO2 インキュベーター内で37℃で72時間培養す
る。
【0039】次いで、MTT法〔3−(4,5−dim
ethylthiazol−2−yl)−2,5−di
phenyl−2H−tetrazolium bro
mide〕により細胞を染色し、測定波長492nm、
対照波長630nmで比色定量し、細胞増殖率を算定し
た。また、クローニングによって株化したIL−6非依
存性増殖能を有するMH−60細胞に対する細胞増殖率
も同時に測定した。その結果は表4および表5に示すと
おりである。
ethylthiazol−2−yl)−2,5−di
phenyl−2H−tetrazolium bro
mide〕により細胞を染色し、測定波長492nm、
対照波長630nmで比色定量し、細胞増殖率を算定し
た。また、クローニングによって株化したIL−6非依
存性増殖能を有するMH−60細胞に対する細胞増殖率
も同時に測定した。その結果は表4および表5に示すと
おりである。
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】
【発明の効果】以上の如く、表4および表5の結果から
明らかなように、本発明の生理活性物質K93−071
1 I−1及びI−2はともにIL−6作用を選択的に
抑制することが認められた。したがって、IL−6が深
く関与すると考えられる疾患、例えば癌性悪液質の改
善、あるいは多発性骨髄腫や関節リウマチなどの疾患等
に対しての効果が期待される。
明らかなように、本発明の生理活性物質K93−071
1 I−1及びI−2はともにIL−6作用を選択的に
抑制することが認められた。したがって、IL−6が深
く関与すると考えられる疾患、例えば癌性悪液質の改
善、あるいは多発性骨髄腫や関節リウマチなどの疾患等
に対しての効果が期待される。
【0043】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
試験管(φ2×20cm)にグルコース0.1%、澱粉
2.4%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.5%、肉
エキス0.3%、炭酸カルシウム0.4%を含む液体培
地(pH7.0)10ml を滅菌し、これに澱粉1.0
%、NZアミン0.3%、酵母エキス0.1%、肉エキ
ス0.1%、炭酸カルシウム0.3%、寒天1.0%を
含む寒天斜面培地上に27℃、6日間培養したストレプ
トマイセス・エスピーK93−0711(FERM P
−15253)の斜面培養から一白金を接種し、毎分2
20回転するロータリシェーカーで27℃、72時間振
とう培養して種母を得た。次に、500ml 容三角フラ
スコに試験管と同様の液体培地(pH7.0)100m
l を滅菌し、これに先に得た種母を2ml (2%)無菌
的に移植した。
するが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
試験管(φ2×20cm)にグルコース0.1%、澱粉
2.4%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.5%、肉
エキス0.3%、炭酸カルシウム0.4%を含む液体培
地(pH7.0)10ml を滅菌し、これに澱粉1.0
%、NZアミン0.3%、酵母エキス0.1%、肉エキ
ス0.1%、炭酸カルシウム0.3%、寒天1.0%を
含む寒天斜面培地上に27℃、6日間培養したストレプ
トマイセス・エスピーK93−0711(FERM P
−15253)の斜面培養から一白金を接種し、毎分2
20回転するロータリシェーカーで27℃、72時間振
とう培養して種母を得た。次に、500ml 容三角フラ
スコに試験管と同様の液体培地(pH7.0)100m
l を滅菌し、これに先に得た種母を2ml (2%)無菌
的に移植した。
【0044】100リットル容ジャーファーメンターに
澱粉2.4%、グルコース0.1%、ペプトン0.3
%、酵母エキス0.5%、肉エキス0.3%、炭酸カル
シウム0.4%、セカード(100メッシュ)0.5
%、微量金属の適量を含む培地70リットルを仕込み、
滅菌した後、上記の方法で得られた種母1400ml
(2%)を無菌的に移植し、27℃、8日間通気攪拌培
養して培養液約70リットルを得た。この培養液に酢酸
エチル40リットルを加えて充分攪拌した後、遠心分離
により酢酸エチル抽出液を分離した。
澱粉2.4%、グルコース0.1%、ペプトン0.3
%、酵母エキス0.5%、肉エキス0.3%、炭酸カル
シウム0.4%、セカード(100メッシュ)0.5
%、微量金属の適量を含む培地70リットルを仕込み、
滅菌した後、上記の方法で得られた種母1400ml
(2%)を無菌的に移植し、27℃、8日間通気攪拌培
養して培養液約70リットルを得た。この培養液に酢酸
エチル40リットルを加えて充分攪拌した後、遠心分離
により酢酸エチル抽出液を分離した。
【0045】この酢酸エチル層をロータリーエバポレー
ターにて濃縮し、11.5gの粗エキスを得た。この粗
エキスについて、あらかじめクロロホルムで充填された
内径80mm、長さ260mmのシリカゲル(70〜2
30メッシュ、メルク社製)カラムに吸着せしめ、クロ
ロホルム1リットルで洗浄した後、クロロホルム−メタ
ノール(100:1)混合溶媒で溶出することにより、
K93−0711 I−1及びI−2を含む活性画分を
717.7mg得た。
ターにて濃縮し、11.5gの粗エキスを得た。この粗
エキスについて、あらかじめクロロホルムで充填された
内径80mm、長さ260mmのシリカゲル(70〜2
30メッシュ、メルク社製)カラムに吸着せしめ、クロ
ロホルム1リットルで洗浄した後、クロロホルム−メタ
ノール(100:1)混合溶媒で溶出することにより、
K93−0711 I−1及びI−2を含む活性画分を
717.7mg得た。
【0046】さらにこの活性画分を少量のメターノール
に溶解し、高速液体クロマトグラフイー(センシューパ
ック・ペガシル、内径20mm、長さ250mm)にか
け、50%アセトニトリル−H2 O溶液を移動相として
分取することにより、K93−0711 I−1を1
1.8mg、K93−0711 I−2を20.8mg
の純品をそれぞれ得た。
に溶解し、高速液体クロマトグラフイー(センシューパ
ック・ペガシル、内径20mm、長さ250mm)にか
け、50%アセトニトリル−H2 O溶液を移動相として
分取することにより、K93−0711 I−1を1
1.8mg、K93−0711 I−2を20.8mg
の純品をそれぞれ得た。
【0047】
1.Gideon Strassmann, Yoshihiro Masui, Richard Ch
izzonite, and MirandaFong, "Mechanism of Experimen
tal Cancer Cachexia. Local Involvementof IL-1 in C
olon-26 Tumor", The Journal of Immunology, 150, 23
41-2345 (1993). 2.Gideon Strassmann, Miranda Fong, John S. Kenne
y, and Chaim O. Jacob,"Evidence for the Involvemen
t of Interleukin 6 in ExperimentalCancer Cachexi
a", Journal of Clinical Investigation, 89, 1681-16
84(1992). 3.R. S. Kerbel, "Expression of Multi-cytokine Re
sistance and Multi-growth Factor Independence in A
dvanced Stage Metastatic Cancer",American Journal
of Pathology, 141, 519-524 (1992). 4.Gideon Strassmann, Chaim O. Jacob, Rovert Evan
s, Dawson Beall, andMiranda Fong, "Mechanism of Ex
perimental Cancer Cachexia.Interaction between Mon
onuclear Phagocytes and Colon-26 Carcinomaand Its
Relevance to IL-6-Mediated Cancer Cachexia", The J
ournal ofImmunology, 148, 3674-3678 (1992).
izzonite, and MirandaFong, "Mechanism of Experimen
tal Cancer Cachexia. Local Involvementof IL-1 in C
olon-26 Tumor", The Journal of Immunology, 150, 23
41-2345 (1993). 2.Gideon Strassmann, Miranda Fong, John S. Kenne
y, and Chaim O. Jacob,"Evidence for the Involvemen
t of Interleukin 6 in ExperimentalCancer Cachexi
a", Journal of Clinical Investigation, 89, 1681-16
84(1992). 3.R. S. Kerbel, "Expression of Multi-cytokine Re
sistance and Multi-growth Factor Independence in A
dvanced Stage Metastatic Cancer",American Journal
of Pathology, 141, 519-524 (1992). 4.Gideon Strassmann, Chaim O. Jacob, Rovert Evan
s, Dawson Beall, andMiranda Fong, "Mechanism of Ex
perimental Cancer Cachexia.Interaction between Mon
onuclear Phagocytes and Colon-26 Carcinomaand Its
Relevance to IL-6-Mediated Cancer Cachexia", The J
ournal ofImmunology, 148, 3674-3678 (1992).
【図1】生理活性物質K93−0711 I−1の紫外
線吸収スペクトル(メタノール中)である。
線吸収スペクトル(メタノール中)である。
【図2】生理活性物質K93−0711 I−1の赤外
線吸収スペクトル(臭化カリウム法)である。
線吸収スペクトル(臭化カリウム法)である。
【図3】生理活性物質K93−0711 I−1の 1H
−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、400M
Hz)である。
−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、400M
Hz)である。
【図4】生理活性物質K93−0711 I−1の13C
−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、100.
58MHz)である。
−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、100.
58MHz)である。
【図5】生理活性物質K93−0711 I−2の紫外
線吸収スペクトル(メタノール中)である。
線吸収スペクトル(メタノール中)である。
【図6】生理活性物質K93−0711 I−2の赤外
線吸収スペクトル(臭化カリウム法)である。
線吸収スペクトル(臭化カリウム法)である。
【図7】生理活性物質K93−0711 I−2の 1H
−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、400M
Hz)である。
−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、400M
Hz)である。
【図8】生理活性物質K93−0711 I−2の13C
−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、100.
58MHz)である。
−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、100.
58MHz)である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【書類名】 受託番号変更届
【提出日】 平成8年12月26日
【旧寄託期間の名称】 工業技術院生命工学技術研
究所
究所
【旧寄託番号】 FERM P−15253
【新寄託期間の名称】 通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所
工学工業技術研究所
【新寄託番号】 FERM BP−5764
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 1/20 C12R 1:465) (C12P 1/06 C12R 1:465) (72)発明者 高松 智 東京都港区白金5丁目9番1号 社団法人 北里研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 次の理化学的性質を有する生理活性物質
K93−0711I−1及びI−2。 〔1〕生理活性物質K93−0711 I−1 (1)性状 :淡黄色油 (2)元素組成:C22H27O4 N(高分解能高速原子衝
撃(FAB)マススペクトルによる) (3)分子量:369(高速原子衝撃(FAB)マスス
ペクトルによる) (4)紫外・可視部吸収スペクトル:メタノール中で測
定した紫外部吸収スペクトルは図1に示すとおりであ
り、299(logε 3.28)、245(logε
4.26)、207(logε 4.38)nm付近
に特徴的な吸収極大を示す (5)赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム法で測定し
た赤外線吸収スペクトルは図2に示すとおりであり、3
390、2927、1741、1695、1603、1
487、1381、1281、756cm-1に吸収帯を
有する (6)比旋光度〔α〕D 24+44.4゜(c.0.3,
MeOH) (7)溶剤に対する溶解性:アセトン、酢酸エチル、エ
チルエーテル、ヘキサン、メタノール、エタノール、ク
ロロホルム及びベンゼンに可溶、水に難溶 (8) 1H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中
で測定):図3に示すとおり (9)13C−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中
で測定):図4に示すとおり (10)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性 〔2〕生理活性物質K93−0711 I−2 (1)性状 :淡黄色油 (2)元素組成:C22H27O4 N(高分解能高速原子衝
撃(FAB)マススペクトルによる) (3)分子量:369(高速原子衝撃(FAB)マスス
ペクトルによる) (4)紫外・可視部吸収スペクトル:メタノール中で測
定した紫外部吸収スペクトルは図5に示すとおりであ
り、304(logε 3.28)、246(logε
4.29)、208(logε 4.40)nm付近
に特徴的な吸収極大を示す (5)赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム法で測定し
た赤外線吸収スペクトルは図6に示すとおりであり、3
410、2927、1738、1693、1597、1
489、1380、1282、756cm-1に吸収帯を
有する (6)比旋光度〔α〕D 24+25.6゜(c.0.3,
MeOH) (7)溶剤に対する溶解性:アセトン、酢酸エチル、エ
チルエーテル、ヘキサン、メタノール、エタノール、ク
ロロホルム及びベンゼンに可溶、水に難溶 (8) 1H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中
で測定):図7に示すとおり (9)13C−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中
で測定):図8に示すとおり (10)呈色反応:硫酸、エールリッヒ、ヨウ素に陽性 - 【請求項2】 ストレプトマイセス属に属する生理活性
物質K93−0711 I−1及びI−2を生産する能
力を有する微生物を培地に培養して培養物中に生理活性
物質K93−0711 I−1及びI−2を蓄積せし
め、該培養物から生理活性物質K93−0711 I−
1及びI−2を採取することを特徴とする新規な生理活
性物質K93−0711 I−1及びI−2の製造法。 - 【請求項3】 ストレプトマイセス属に属し、生理活性
物質K93−0711 I−1及びI−2を生産する能
力を有する微生物が、ストレプトマイセスエスピー(S
treptomyces sp.)K93−0711で
ある請求項2記載の製造法。 - 【請求項4】 ストレプトマイセス属に属し、生理活性
物質K93−0711 I−1及びI−2を生産する能
力を有する微生物。 - 【請求項5】 微生物がストレプトマイセス エスピー
(Streptomyces sp.)K93−071
1(FERM P−15253)である請求項4記載の
微生物。
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