JPH09195568A - 弾塑性ダンパ - Google Patents
弾塑性ダンパInfo
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- JPH09195568A JPH09195568A JP2347096A JP2347096A JPH09195568A JP H09195568 A JPH09195568 A JP H09195568A JP 2347096 A JP2347096 A JP 2347096A JP 2347096 A JP2347096 A JP 2347096A JP H09195568 A JPH09195568 A JP H09195568A
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- 238000003466 welding Methods 0.000 abstract description 8
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フランジをウエブに溶接付けする部分の亀裂
の発生を抑えることができる弾塑性ダンパを提供するこ
と。 【解決手段】 ウエブ(22)と、ウエブの上下の端部
に取り付けられる接合プレート(24、26)と、ウエ
ブの2つの面の一方に水平方向へ間隔をおいて配置さ
れ、上下方向へ伸びる2つの第1のフランジ(28)
と、ウエブの2つの面の他方に水平方向へ間隔をおいて
配置され、上下方向へ伸びる2つの第2のフランジ(3
0)とを備える。第1のフランジ(28)と第2のフラ
ンジ(30)とは、1つの第1のフランジと1つの第2
のフランジとがウエブを厚み方向ではさむように2つの
面にそれぞれ当てられる。各フランジは、中間部(4
0)と、中間部から間隔をおいた2つの端部(42)と
でウエブに溶接付けされている。
の発生を抑えることができる弾塑性ダンパを提供するこ
と。 【解決手段】 ウエブ(22)と、ウエブの上下の端部
に取り付けられる接合プレート(24、26)と、ウエ
ブの2つの面の一方に水平方向へ間隔をおいて配置さ
れ、上下方向へ伸びる2つの第1のフランジ(28)
と、ウエブの2つの面の他方に水平方向へ間隔をおいて
配置され、上下方向へ伸びる2つの第2のフランジ(3
0)とを備える。第1のフランジ(28)と第2のフラ
ンジ(30)とは、1つの第1のフランジと1つの第2
のフランジとがウエブを厚み方向ではさむように2つの
面にそれぞれ当てられる。各フランジは、中間部(4
0)と、中間部から間隔をおいた2つの端部(42)と
でウエブに溶接付けされている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾塑性ダンパに関
し、たとえば、プレキャストコンクリート版を柱梁で囲
まれた箇所に取り付ける際、プレキャストコンクリート
版と梁との間に設置し、プレキャストコンクリート版に
加わる振動エネルギを吸収する弾塑性ダンパに関する。
し、たとえば、プレキャストコンクリート版を柱梁で囲
まれた箇所に取り付ける際、プレキャストコンクリート
版と梁との間に設置し、プレキャストコンクリート版に
加わる振動エネルギを吸収する弾塑性ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】極低降伏点鋼をウエブとして用いた弾塑
性ダンパでは、繰り返しの水平力を加えたときに生じる
面外変形と耐力低下とを抑えるために、ウエブの2つの
面のそれぞれに小さなフランジをフランジの全長にわた
って溶接付けしている。
性ダンパでは、繰り返しの水平力を加えたときに生じる
面外変形と耐力低下とを抑えるために、ウエブの2つの
面のそれぞれに小さなフランジをフランジの全長にわた
って溶接付けしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者らが実験した結
果、大変形を起こさせるために繰り返して力を加えたと
き、ウエブの面外座屈発生以前に、フランジの曲げ引張
ひずみが最も大きくなる部分の溶接部に亀裂が生じ、そ
の亀裂の進行によって耐力低下を起こすことが分った。
果、大変形を起こさせるために繰り返して力を加えたと
き、ウエブの面外座屈発生以前に、フランジの曲げ引張
ひずみが最も大きくなる部分の溶接部に亀裂が生じ、そ
の亀裂の進行によって耐力低下を起こすことが分った。
【0004】本発明は、フランジをウエブに溶接付けす
る部分の亀裂の発生を抑えることができる弾塑性ダンパ
を提供する。
る部分の亀裂の発生を抑えることができる弾塑性ダンパ
を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、厚みをおいた
2つの面を有するウエブと、このウエブの上下の2つの
端部のそれぞれに取り付けられる接合プレートと、前記
ウエブの前記2つの面の一方に水平方向へ間隔をおいて
配置され、上下方向へ伸びる2つの第1のフランジと、
前記ウエブの前記2つの面の他方に水平方向へ間隔をお
いて配置され、上下方向へ伸びる2つの第2のフランジ
とを備える弾塑性ダンパである。前記4つのフランジは
別個に形成される。そして、前記第1のフランジと前記
第2のフランジとは、1つの第1のフランジと1つの第
2のフランジとが、さらに別の1つの第1のフランジと
別の1つの第2のフランジとが前記ウエブを厚み方向で
はさむように前記2つの面にそれぞれ当てられ、前記各
フランジは、中間部と、この中間部から上下方向へ間隔
をおいた2つの端部とで前記ウエブに溶接付けされてい
る。
2つの面を有するウエブと、このウエブの上下の2つの
端部のそれぞれに取り付けられる接合プレートと、前記
ウエブの前記2つの面の一方に水平方向へ間隔をおいて
配置され、上下方向へ伸びる2つの第1のフランジと、
前記ウエブの前記2つの面の他方に水平方向へ間隔をお
いて配置され、上下方向へ伸びる2つの第2のフランジ
とを備える弾塑性ダンパである。前記4つのフランジは
別個に形成される。そして、前記第1のフランジと前記
第2のフランジとは、1つの第1のフランジと1つの第
2のフランジとが、さらに別の1つの第1のフランジと
別の1つの第2のフランジとが前記ウエブを厚み方向で
はさむように前記2つの面にそれぞれ当てられ、前記各
フランジは、中間部と、この中間部から上下方向へ間隔
をおいた2つの端部とで前記ウエブに溶接付けされてい
る。
【0006】前記ウエブは、中間部の厚みが前記接合プ
レートに隣接する端部の厚みより小さくなるように一枚
の板材を両面から削り出して形成されることが好まし
い。
レートに隣接する端部の厚みより小さくなるように一枚
の板材を両面から削り出して形成されることが好まし
い。
【0007】前記ウエブは、上片と、下片と、上片と下
片とを連結する垂直片とを一体に有し、正面形状がI字
状を呈するように形成され、前記上片と前記垂直片との
隅部および前記下片と前記垂直片との隅部は、応力集中
を緩和するように形成されていることが好ましい。
片とを連結する垂直片とを一体に有し、正面形状がI字
状を呈するように形成され、前記上片と前記垂直片との
隅部および前記下片と前記垂直片との隅部は、応力集中
を緩和するように形成されていることが好ましい。
【0008】
【作用および効果】弾塑性ダンパをたとえばプレキャス
トコンクリート版の上端と梁とに取り付けて使用すると
き、水平方向の振動が弾塑性ダンパに加わると、ウエブ
とフランジとは変形し、その変形に伴い、フランジには
曲げ引張ひずみまたは曲げ圧縮ひずみが生ずる。しか
し、フランジは中間部と、この中間部から上下方向へ間
隔をおいた端部とでウエブに溶接されているため、フラ
ンジの曲げ引張ひずみまたは曲げ圧縮ひずみが最も大き
くなる箇所が溶接されないように溶接個所を定めておく
こととにより、溶接部に亀裂が発生するのを防止または
抑止できる。
トコンクリート版の上端と梁とに取り付けて使用すると
き、水平方向の振動が弾塑性ダンパに加わると、ウエブ
とフランジとは変形し、その変形に伴い、フランジには
曲げ引張ひずみまたは曲げ圧縮ひずみが生ずる。しか
し、フランジは中間部と、この中間部から上下方向へ間
隔をおいた端部とでウエブに溶接されているため、フラ
ンジの曲げ引張ひずみまたは曲げ圧縮ひずみが最も大き
くなる箇所が溶接されないように溶接個所を定めておく
こととにより、溶接部に亀裂が発生するのを防止または
抑止できる。
【0009】フランジとウエブとの溶接部に亀裂が発生
するのを防止または抑止するため、大変形が起こったと
きの耐力を保持した状態での繰り返し回数を高めること
ができる。これによって、地震のような振動エネルギを
有効に吸収できる。
するのを防止または抑止するため、大変形が起こったと
きの耐力を保持した状態での繰り返し回数を高めること
ができる。これによって、地震のような振動エネルギを
有効に吸収できる。
【0010】ウエブを、中間部の厚みが接合プレートに
隣接する端部の厚みより小さくなるように一枚の板材を
両面から削り出して形成する場合、中間部と同じ厚みの
板材でウエブの全体を形成したものと比べると、面外座
屈の発生時期を遅らせることができる。これは、実験で
確認された。
隣接する端部の厚みより小さくなるように一枚の板材を
両面から削り出して形成する場合、中間部と同じ厚みの
板材でウエブの全体を形成したものと比べると、面外座
屈の発生時期を遅らせることができる。これは、実験で
確認された。
【0011】ウエブが上片と、下片と、上片と下片とを
連結する垂直片とを一体に有し、正面形状がI字状を呈
するように形成される場合、ウエブの上片と接合プレー
トとを、またウエブの下片と接合プレートとを接合する
ため、大きな接合面積を確保することができる。ウエブ
の実質的にダンパとして機能する部分は垂直片であり、
この垂直片の厚みと幅とを定めることによって、弾塑性
ダンパを形成することができる。したがって、ウエブを
上片や下片がなく、垂直片のみで形成することもできる
が、垂直片の厚みと幅との大きさによっては、ウエブと
接合プレートとの接合部の強度を確保するのが難しくな
ることもある。しかし、本発明のこの態様によれば、ウ
エブと接合プレートとの接合部の強度を十分に確保でき
る。この場合、上片と垂直片との隅部および下片と垂直
片との隅部を応力集中を緩和する構造とすることによっ
て、上片および下片を設けることによる不利を解消でき
る。
連結する垂直片とを一体に有し、正面形状がI字状を呈
するように形成される場合、ウエブの上片と接合プレー
トとを、またウエブの下片と接合プレートとを接合する
ため、大きな接合面積を確保することができる。ウエブ
の実質的にダンパとして機能する部分は垂直片であり、
この垂直片の厚みと幅とを定めることによって、弾塑性
ダンパを形成することができる。したがって、ウエブを
上片や下片がなく、垂直片のみで形成することもできる
が、垂直片の厚みと幅との大きさによっては、ウエブと
接合プレートとの接合部の強度を確保するのが難しくな
ることもある。しかし、本発明のこの態様によれば、ウ
エブと接合プレートとの接合部の強度を十分に確保でき
る。この場合、上片と垂直片との隅部および下片と垂直
片との隅部を応力集中を緩和する構造とすることによっ
て、上片および下片を設けることによる不利を解消でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】弾塑性ダンパは、極低降伏点鋼板
であるBT-LYP-100で作ったウエブと、SM-490製の別個に
形成した4つのフランジと、普通鋼板製の2つの接合プ
レートとからなる。前記ウエブは、上片と、下片と、上
片と下片とを連結する垂直片とを一体に有し、正面形状
がI字状を呈するように形成することが好ましい。この
場合、前記上片と前記垂直片との隅部および前記下片と
前記垂直片との隅部は、傾斜面またはアール付き湾曲面
として応力集中を緩和するように形成する。上片と接合
プレートとを溶接によって接合し、また下片と接合プレ
ートとを溶接によって接合する。接合プレートは、弾塑
性ダンパを取り付けるべき対象に応じて水平または鉛直
となるようにウエブに接合する。
であるBT-LYP-100で作ったウエブと、SM-490製の別個に
形成した4つのフランジと、普通鋼板製の2つの接合プ
レートとからなる。前記ウエブは、上片と、下片と、上
片と下片とを連結する垂直片とを一体に有し、正面形状
がI字状を呈するように形成することが好ましい。この
場合、前記上片と前記垂直片との隅部および前記下片と
前記垂直片との隅部は、傾斜面またはアール付き湾曲面
として応力集中を緩和するように形成する。上片と接合
プレートとを溶接によって接合し、また下片と接合プレ
ートとを溶接によって接合する。接合プレートは、弾塑
性ダンパを取り付けるべき対象に応じて水平または鉛直
となるようにウエブに接合する。
【0013】4つのフランジのうち2つの第1のフラン
ジは、前記ウエブの2つの面の一方に水平方向へ間隔を
おいて配置し、上下方向へ伸ばす。そして、4つのフラ
ンジのうち別の2つの第2のフランジは、前記ウエブの
2つの面の他方に水平方向へ間隔をおいて配置し、上下
方向へ伸ばす。1つの第1のフランジと1つの第2のフ
ランジとが、さらに別の1つの第1のフランジと別の1
つの第2のフランジとが前記ウエブを厚み方向ではさむ
ように、前記第1のフランジと前記第2のフランジとを
前記2つの面にそれぞれ当てがう。そして、前記各フラ
ンジを、中間部と、この中間部から上下方向へ間隔をお
いた2つの端部とで前記ウエブに溶接付けする。
ジは、前記ウエブの2つの面の一方に水平方向へ間隔を
おいて配置し、上下方向へ伸ばす。そして、4つのフラ
ンジのうち別の2つの第2のフランジは、前記ウエブの
2つの面の他方に水平方向へ間隔をおいて配置し、上下
方向へ伸ばす。1つの第1のフランジと1つの第2のフ
ランジとが、さらに別の1つの第1のフランジと別の1
つの第2のフランジとが前記ウエブを厚み方向ではさむ
ように、前記第1のフランジと前記第2のフランジとを
前記2つの面にそれぞれ当てがう。そして、前記各フラ
ンジを、中間部と、この中間部から上下方向へ間隔をお
いた2つの端部とで前記ウエブに溶接付けする。
【0014】
【実施例】弾塑性ダンパ20は、図1に示すように、ウ
エブ22と、2つの接合プレート24、26と、2つの
第1のフランジ28と、2つの第2のフランジ30とか
らなる。
エブ22と、2つの接合プレート24、26と、2つの
第1のフランジ28と、2つの第2のフランジ30とか
らなる。
【0015】ウエブ22は極低降伏点鋼によって、上片
32と、下片33と、上片と下片とを連結する垂直片3
4とを一体に有し、正面形状がI字状を呈するように形
成されている。さらに、ウエブ22は、図1の(b)か
ら明らかであるように、実質的に垂直片34に相当する
ウエブの中間部の厚みt1 が、実質的に上片32および
下片33に相当する端部の厚みt2 より小さくなるよう
に、一枚の板材を両面から削り出して形成されている。
上片32と垂直片34との隅部および下片33と垂直片
34との隅部は、応力集中を緩和するようにアール付き
の湾曲面35に形成してある。
32と、下片33と、上片と下片とを連結する垂直片3
4とを一体に有し、正面形状がI字状を呈するように形
成されている。さらに、ウエブ22は、図1の(b)か
ら明らかであるように、実質的に垂直片34に相当する
ウエブの中間部の厚みt1 が、実質的に上片32および
下片33に相当する端部の厚みt2 より小さくなるよう
に、一枚の板材を両面から削り出して形成されている。
上片32と垂直片34との隅部および下片33と垂直片
34との隅部は、応力集中を緩和するようにアール付き
の湾曲面35に形成してある。
【0016】接合プレート24は、ウエブ22の上片3
2に上片32の全長にわたってすみ肉溶接されている。
また、接合プレート26は、ウエブ22の下片33に下
片33の全長にわたって突き合せ溶接されている。接合
プレート24、26は普通の鋼板製である。図示の実施
例では、接合プレート24は水平に、また接合プレート
26は鉛直に位置するが、これは弾塑性ダンパ20を取
り付けるべき対象に応じて変えることができる。したが
って、両接合プレート24、26を水平にしたり、鉛直
にしたり、接合プレート24を鉛直に、接合プレート2
6を水平にしたりなど、任意に選定できる。
2に上片32の全長にわたってすみ肉溶接されている。
また、接合プレート26は、ウエブ22の下片33に下
片33の全長にわたって突き合せ溶接されている。接合
プレート24、26は普通の鋼板製である。図示の実施
例では、接合プレート24は水平に、また接合プレート
26は鉛直に位置するが、これは弾塑性ダンパ20を取
り付けるべき対象に応じて変えることができる。したが
って、両接合プレート24、26を水平にしたり、鉛直
にしたり、接合プレート24を鉛直に、接合プレート2
6を水平にしたりなど、任意に選定できる。
【0017】4つのフランジ28、30はSM-490で作っ
たもので、2つの第1のフランジ28はウエブ22の一
方の面に、2つの第2のフランジ30はウエブ22の他
方の面に後述するように取り付ける。図示の実施例で
は、2つの第1のフランジ28は、ウエブ22の左面に
水平方向へ間隔をおいて配置され、上下方向へ伸びてい
る。一方、2つの第2のフランジ30は、ウエブ22の
右面に水平方向へ間隔をおいて配置され、上下方向へ伸
びている。
たもので、2つの第1のフランジ28はウエブ22の一
方の面に、2つの第2のフランジ30はウエブ22の他
方の面に後述するように取り付ける。図示の実施例で
は、2つの第1のフランジ28は、ウエブ22の左面に
水平方向へ間隔をおいて配置され、上下方向へ伸びてい
る。一方、2つの第2のフランジ30は、ウエブ22の
右面に水平方向へ間隔をおいて配置され、上下方向へ伸
びている。
【0018】図示の実施例では、ウエブ22が一枚の板
材を両面から削り出して中間部の厚みが端部の厚みより
小さくなるように形成したものであるため、4つのフラ
ンジ28、30は、図1の(b)から明らかであるよう
に、中間部ではウエブ22の厚みの小さい中間部に、ま
た端部ではウエブ22の厚みの大きい端部に密接するよ
うに凸状に形成し、凸部が横向きとなるように配置して
ある。さらに、各フランジをウエブ22に突き合せたと
きすきま38ができるように、寸法決めしてある。
材を両面から削り出して中間部の厚みが端部の厚みより
小さくなるように形成したものであるため、4つのフラ
ンジ28、30は、図1の(b)から明らかであるよう
に、中間部ではウエブ22の厚みの小さい中間部に、ま
た端部ではウエブ22の厚みの大きい端部に密接するよ
うに凸状に形成し、凸部が横向きとなるように配置して
ある。さらに、各フランジをウエブ22に突き合せたと
きすきま38ができるように、寸法決めしてある。
【0019】第1のフランジ28と第2のフランジ30
とは、1つの第1のフランジ28と1つの第2のフラン
ジ30とが、さらに別の1つの第1のフランジ28と別
の1つの第2のフランジ30とがウエブ22を厚み(t
1 、t2 )方向ではさむようにウエブ22の左面と右面
とにそれぞれ当てられる。そして、各フランジは、中間
部で溶接40によって、また中間部から上下方向へ間隔
をおいた2つの端部で溶接42によってウエブ22に接
合されている。端部の溶接42は、ウエブ22の厚みの
小さい中間部から厚みの大きい端部に至る遷移部分から
外れている。
とは、1つの第1のフランジ28と1つの第2のフラン
ジ30とが、さらに別の1つの第1のフランジ28と別
の1つの第2のフランジ30とがウエブ22を厚み(t
1 、t2 )方向ではさむようにウエブ22の左面と右面
とにそれぞれ当てられる。そして、各フランジは、中間
部で溶接40によって、また中間部から上下方向へ間隔
をおいた2つの端部で溶接42によってウエブ22に接
合されている。端部の溶接42は、ウエブ22の厚みの
小さい中間部から厚みの大きい端部に至る遷移部分から
外れている。
【0020】弾塑性ダンパ20は、たとえば図2に示す
ように、柱50と梁52とに囲まれた空間内にプレキャ
ストコンクリート版54を設置する際に、プレキャスト
コンクリート版54と梁52とにそれぞれ接合プレート
26、24で取り付けられ、プレキャストコンクリート
版54を所定箇所に保持すると共に、プレキャストコン
クリート版54に加わる振動を吸収する。
ように、柱50と梁52とに囲まれた空間内にプレキャ
ストコンクリート版54を設置する際に、プレキャスト
コンクリート版54と梁52とにそれぞれ接合プレート
26、24で取り付けられ、プレキャストコンクリート
版54を所定箇所に保持すると共に、プレキャストコン
クリート版54に加わる振動を吸収する。
【0021】次に試験例を示す。図3に示した形状およ
び寸法の弾塑性ダンパを製作して試験体とした。試験体
No.1ないしNo.6の諸元は次の表1のとおりである。
び寸法の弾塑性ダンパを製作して試験体とした。試験体
No.1ないしNo.6の諸元は次の表1のとおりである。
【表1】 また、ウエブ及びフランジの機械的特性は次の表2のと
おりである。なお、ウエブの降伏点は0.2%オフセット法
による。
おりである。なお、ウエブの降伏点は0.2%オフセット法
による。
【表2】
【0022】試験体No.1ないしNo.5のウエブは、厚み22
mmの極低降伏点鋼板の上下部を残して中間部を両面から
削って厚み8mm とし、隅部にテーパを設けた。2つのフ
ランジによってウエブを両面からはさみ、フランジの中
間部と2つの端部とでウエブに溶接した。フランジはSM
-490を使用した。試験体No.6は、ウエブの全体にわたっ
て同じ厚みである。
mmの極低降伏点鋼板の上下部を残して中間部を両面から
削って厚み8mm とし、隅部にテーパを設けた。2つのフ
ランジによってウエブを両面からはさみ、フランジの中
間部と2つの端部とでウエブに溶接した。フランジはSM
-490を使用した。試験体No.6は、ウエブの全体にわたっ
て同じ厚みである。
【0023】それ自体公知の建研式加力装置を用い、10
0tアクチュエータで逆対称曲げせん断加力とした。加力
スケジュールは、低サイクル疲労試験では、水平変位δ
=±40mm、加振周波数0.05Hzで加力し、静的試験では、
水平変位±2.0 〜±40mmの変位漸増繰り返し加力とし
た。水平変位は加力梁と架台との相対変位とし、水平力
はアクチュエータのロードセルで計測した。
0tアクチュエータで逆対称曲げせん断加力とした。加力
スケジュールは、低サイクル疲労試験では、水平変位δ
=±40mm、加振周波数0.05Hzで加力し、静的試験では、
水平変位±2.0 〜±40mmの変位漸増繰り返し加力とし
た。水平変位は加力梁と架台との相対変位とし、水平力
はアクチュエータのロードセルで計測した。
【0024】低サイクル疲労試験結果 履歴特性及び破壊性状 代表的な試験体の履歴特性曲線
を図4の(a)ないし(d)に示し、全試験体の各変位
ピーク時の荷重とサイクル数の関係を図5の(a)及び
(b)に示す。図5中、縦軸には各変位ピーク時のせん
断荷重Qと最大せん断荷重Qmax との比を示してある。 ウエブ中央部の溶接長さLの違うNo.1〜No.3の破壊性
状は、L=100mm のNo.1では、6サイクル目でフランジの
曲げ圧縮側に座屈が発生し、その後ウエブ中央面に面外
座屈が生じたものの、顕著な耐力低下を示さなかった。
最大耐力の90%の荷重を保持しているサイクル数は7回
であった。 L=50mmのNo.2、L=0mm のNo.3では、No.1と比べて早期
にウエブの曲げ引張側に亀裂が生じ、その後すぐに耐力
低下を起こした。特に、ウエブ中央部の溶接が無いNo.3
では3サイクル目で耐力低下を示した。 No.1と比べてウエブ幅の小さいNo.4は、No.1と同様に
フランジの座屈及びウエブ中央面の面外座屈が生じたも
のの、ウエブの曲げ引張側に亀裂は生じず、急激な耐力
低下は見られなかった。最大耐力の90% の荷重を保持し
ているサイクル数は8回で、No.1と比べてやや多い結果
となった。 No.1と比べてフランジ厚みの薄いNo.5では、1サイク
ル目でフランジに座屈が生じ、その後座屈部分が破断し
耐力低下を起こした。 ウエブ全体の厚みを同一としたNo.6では、ウエブに亀
裂は生じなかったが、No.1、No.4と比べて早い時期に面
外座屈が生じ、ウエブの上下にも面外座屈が広がって徐
々に耐力低下を起こした。
を図4の(a)ないし(d)に示し、全試験体の各変位
ピーク時の荷重とサイクル数の関係を図5の(a)及び
(b)に示す。図5中、縦軸には各変位ピーク時のせん
断荷重Qと最大せん断荷重Qmax との比を示してある。 ウエブ中央部の溶接長さLの違うNo.1〜No.3の破壊性
状は、L=100mm のNo.1では、6サイクル目でフランジの
曲げ圧縮側に座屈が発生し、その後ウエブ中央面に面外
座屈が生じたものの、顕著な耐力低下を示さなかった。
最大耐力の90%の荷重を保持しているサイクル数は7回
であった。 L=50mmのNo.2、L=0mm のNo.3では、No.1と比べて早期
にウエブの曲げ引張側に亀裂が生じ、その後すぐに耐力
低下を起こした。特に、ウエブ中央部の溶接が無いNo.3
では3サイクル目で耐力低下を示した。 No.1と比べてウエブ幅の小さいNo.4は、No.1と同様に
フランジの座屈及びウエブ中央面の面外座屈が生じたも
のの、ウエブの曲げ引張側に亀裂は生じず、急激な耐力
低下は見られなかった。最大耐力の90% の荷重を保持し
ているサイクル数は8回で、No.1と比べてやや多い結果
となった。 No.1と比べてフランジ厚みの薄いNo.5では、1サイク
ル目でフランジに座屈が生じ、その後座屈部分が破断し
耐力低下を起こした。 ウエブ全体の厚みを同一としたNo.6では、ウエブに亀
裂は生じなかったが、No.1、No.4と比べて早い時期に面
外座屈が生じ、ウエブの上下にも面外座屈が広がって徐
々に耐力低下を起こした。
【0025】静的試験結果 全試験体のなかで、繰り返し回数が最も多かったNo.4の
履歴曲線を図6に示してある。履歴特性はδ=±40mmま
でループ面積の大きな安定した履歴曲線を示している。
破壊性状は、δ=±40mmでフランジの曲げ圧縮側に座屈
が生じたものの、ウエブ中央面の面外座屈及び曲げ引張
側に繰り返し曲げの影響による亀裂は生じなかった。
履歴曲線を図6に示してある。履歴特性はδ=±40mmま
でループ面積の大きな安定した履歴曲線を示している。
破壊性状は、δ=±40mmでフランジの曲げ圧縮側に座屈
が生じたものの、ウエブ中央面の面外座屈及び曲げ引張
側に繰り返し曲げの影響による亀裂は生じなかった。
【図1】本発明に係る弾塑性ダンパの実施例を示すもの
で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図2】弾塑性ダンパの使用例を示す正面図である。
【図3】試験に使用した試験体を示すもので、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
正面図、(b)は側面図である。
【図4】低サイクル疲労試験時の履歴特性曲線であり、
(a)ないし(d)は異なる試験体を示している。
(a)ないし(d)は異なる試験体を示している。
【図5】各変位ピーク時のせん断荷重とサイクル数との
関係を示すグラフで、(a)はNo.1ないしNo.3の試験体
を、(b)はNo.4ないしNo.6の試験体を示している。
関係を示すグラフで、(a)はNo.1ないしNo.3の試験体
を、(b)はNo.4ないしNo.6の試験体を示している。
【図6】静的試験時の履歴特性曲線である。
20 弾塑性ダンパ 22 ウエブ 24、26 接合プレート 28、30 フランジ 32 上片 33 下片 34 垂直片 35 湾曲面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 632 E04B 2/56 632B 632J 632Y 632M 643 643A F16F 7/12 F16F 7/12
Claims (3)
- 【請求項1】 厚みをおいた2つの面を有するウエブ
と、このウエブの上下の2つの端部のそれぞれに取り付
けられる接合プレートと、前記ウエブの前記2つの面の
一方に水平方向へ間隔をおいて配置され、上下方向へ伸
びる2つの第1のフランジと、前記ウエブの前記2つの
面の他方に水平方向へ間隔をおいて配置され、上下方向
へ伸びる2つの第2のフランジとを備える弾塑性ダンパ
であって、前記第1のフランジと前記第2のフランジと
は、1つの第1のフランジと1つの第2のフランジと
が、さらに別の1つの第1のフランジと別の1つの第2
のフランジとが前記ウエブを厚み方向ではさむように前
記2つの面にそれぞれ当てられ、前記各フランジは、中
間部と、この中間部から上下方向へ間隔をおいた2つの
端部とで前記ウエブに溶接付けされている、弾塑性ダン
パ。 - 【請求項2】 前記ウエブは、中間部の厚みが前記接合
プレートに隣接する端部の厚みより小さくなるように一
枚の板材を両面から削り出して形成された、請求項1に
記載の弾塑性ダンパ。 - 【請求項3】 前記ウエブは、上片と、下片と、上片と
下片とを連結する垂直片とを一体に有し、正面形状がI
字状を呈するように形成され、前記上片と前記垂直片と
の隅部および前記下片と前記垂直片との隅部は、応力集
中を緩和するように形成されている、請求項1に記載の
弾塑性ダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02347096A JP3251488B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 弾塑性ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02347096A JP3251488B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 弾塑性ダンパ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09195568A true JPH09195568A (ja) | 1997-07-29 |
| JP3251488B2 JP3251488B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=12111426
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02347096A Expired - Fee Related JP3251488B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 弾塑性ダンパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3251488B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111043213A (zh) * | 2019-12-10 | 2020-04-21 | 中国海洋大学 | 稳态可控层合压杆及基于该层合压杆的瞬态振动抑制结构 |
| JP2020139358A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | トヨタT&S建設株式会社 | せん断パネル |
| CN112411789A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-02-26 | 震安科技股份有限公司 | 一种防屈曲约束型高性能软钢阻尼器 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3486806B2 (ja) | 1998-06-11 | 2004-01-13 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | インクジェット記録方法及び記録物 |
-
1996
- 1996-01-18 JP JP02347096A patent/JP3251488B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020139358A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | トヨタT&S建設株式会社 | せん断パネル |
| CN111043213A (zh) * | 2019-12-10 | 2020-04-21 | 中国海洋大学 | 稳态可控层合压杆及基于该层合压杆的瞬态振动抑制结构 |
| CN112411789A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-02-26 | 震安科技股份有限公司 | 一种防屈曲约束型高性能软钢阻尼器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3251488B2 (ja) | 2002-01-28 |
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