JPH09196664A - カメラ用測距装置 - Google Patents

カメラ用測距装置

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JPH09196664A
JPH09196664A JP769496A JP769496A JPH09196664A JP H09196664 A JPH09196664 A JP H09196664A JP 769496 A JP769496 A JP 769496A JP 769496 A JP769496 A JP 769496A JP H09196664 A JPH09196664 A JP H09196664A
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JP
Japan
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circuit
voltage
light
output
conversion circuit
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Application number
JP769496A
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English (en)
Inventor
Isamu Ishii
勇 石井
Yoshiyuki Iwamatsu
義之 岩松
Noriyuki Osato
規之 大里
Shinichi Endo
慎一 遠藤
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Seikosha KK
Original Assignee
Seikosha KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラ用測距装置の測距精度を向上させるた
めのものである。 【解決手段】 被写体へパルス光を照射する投光手段
と、前記投光手段の照射光が被写体で反射する光を受光
する受光手段と、前記受光手段の出力電流を電圧に変換
する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変換回路の出力
信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号を
積分する積分回路と、前記積分回路の出力信号をデジタ
ル値に変換するアナログ/デジタル変換回路と、前記ア
ナログ/デジタル変換回路の出力を所定の回数にわたっ
て読み出した結果が所定のレベルに達していた場合に前
記被写体までの距離を演算する演算回路とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はカメラ等の測距装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から積分回路を使った投受光タイプ
のさまざまな測距装置が提案されているが、これらは投
光回路をあらかじめ決められた回数あるいは時間だけ動
作させ、被写体によるその反射光を受光素子で受光した
後に受光素子からの出力を増幅および積分し、その積分
電圧をアナログ/デジタル(以下A/Dという)変換し
て被写体までの距離を算出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような測距装置で
は、A/D変換回路の出力にノイズが乗ると1ないし数
ビットの誤差が発生し、そのため測距精度が悪化してい
た。このような測距精度の悪化を防止するために、とり
わけ投光部の発光期間中や積分時間中は回路のノイズ源
となりやすい制御部電源用の昇圧部を停止させ、回路の
誤動作を防ぐという対策がとられている。
【0004】しかし、これ以外にも演算回路につながる
アドレスバスやデータバスを通じてデータ転送を行う
と、デジタル的な電圧レベルの変化がノイズとなる。ま
た、バス以外にもカメラの各回路がノイズを引き起こす
ことがあり、このためA/D変換回路の出力に誤差が生
じていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラ用測距装
置では、測距情報に係るアナログ/デジタル変換回路の
出力を所定の回数にわたって読み出した結果に基づいて
被写体までの距離を演算するので、測距情報の読み取り
精度が向上する。
【0006】また、測距情報に係るアナログ/デジタル
変換回路の出力を所定の回数にわたって読み出した結果
に基づいて測距情報に関連する情報を増幅する増幅回路
のゲインを決定するので、増幅回路のゲイン決定精度を
向上でき、精度の高い測距が行える。
【0007】
【発明の実施の形態】本願の請求項1に係る発明は、被
写体へパルス光を照射する投光手段と、前記投光手段の
照射光が被写体で反射する光を受光する受光手段と、前
記受光手段の出力電流を電圧に変換する電流電圧変換回
路と、前記電流電圧変換回路の出力信号を増幅する増幅
回路と、前記増幅回路の出力信号を積分する積分回路
と、前記積分回路の出力信号をデジタル値に変換するア
ナログ/デジタル変換回路と、前記アナログ/デジタル
変換回路の出力を所定の回数にわたって読み出した結果
に基づいて前記被写体までの距離を演算する演算回路と
を備えている。
【0008】本願の請求項2に係る発明は、被写体へパ
ルス光を照射する投光手段と、前記投光手段の照射光が
被写体で反射する光を受光する受光手段と、前記受光手
段の出力電流を電圧に変換する電流電圧変換回路と、前
記電流電圧変換回路の出力信号を増幅する増幅回路と、
前記増幅回路の出力信号を積分する積分回路と、前記積
分回路の出力信号をデジタル値に変換するアナログ/デ
ジタル変換回路と、前記アナログ/デジタル変換回路の
出力を所定の回数にわたって読み出した結果に基づいて
前記増幅回路のゲインを決定する演算回路とを備えてい
る。
【0009】
【実施例】本発明の構成を図1に基づいて説明する。図
1において、CPU11は後述するリード・オンリ・メ
モリ(以下ROMという)11aに格納されたプログラ
ムやデータに基づいて演算や他の回路の制御を行う。C
PU11には、演算や一時的な記憶に使用され、後述の
値Ns、Ne、K1、K2、N1、N2などの変数、あ
るいは無限遠フラグFiや至近フラグFcなどのフラグ
を保存するためのランダム・アクセス・メモリ(以下R
AMという)11bと、プログラムやデータ、特に以下
に説明する図2を保持するROM11aが内蔵されてい
る。
【0010】モータ12はCPU11によって制御さ
れ、撮影レンズ13を合焦位置まで駆動する。また、C
PU11には、撮影者が撮影動作を行うためのレリーズ
スイッチ14が接続されている。
【0011】投光回路20はIRED21を駆動するた
めの駆動回路であり、トランジスタ22、抵抗23、2
4からなる。CPU11が投光信号を出力するとIRE
D21は発光する。発光した光は投光レンズ1を通り、
不図示の被写体によってその一部を反射され、反射した
光の一部は受光レンズ2を通ってPSD3に入射する。
実際にはIRED21はパルス駆動される。
【0012】第1の電流電圧変換回路30、第2の電流
電圧変換回路40はPSD3と一体となって受光回路を
構成する。PSD3は光信号が入射すると、その強度と
入射位置に応じた電流を第1の電流電圧変換回路30と
第2の電流電圧変換回路40に出力する。第1の電流電
圧変換回路30はアンプ31と帰還抵抗32で構成され
た、入力電流に比例した電圧を出力する回路であり、第
2の電流電圧変換回路40はアンプ41と帰還抵抗42
とを持ち、第1の電流電圧変換回路30と同じ構成で、
信号電流に応じた電圧が出力され、スイッチ4に導かれ
る。
【0013】スイッチ4は第1の電流電圧変換回路30
と第2の電流電圧変換回路40のいずれかの出力を後段
の回路に伝える役割を持ち、その状態はCPU11が制
御する。遠距離側の測距を行うときは第1の電流電圧変
換回路30、近距離側の測距を行うときは第2の電流電
圧変換回路40側にオンする。
【0014】増幅回路50と増幅回路60はゲイン切換
の可能な増幅回路である。これらの回路は同様な構成な
ので、増幅回路50のみを詳しく説明する。増幅回路5
0の前にはカップリングコンデンサ5が接続され、入力
信号の直流分はここでカットされる。増幅回路50はア
ンプ51と入力抵抗52、帰還抵抗53〜55で構成さ
れた、入力信号をある一定のゲインで増幅する回路であ
る。回路中にスイッチ56とスイッチ57という2つの
スイッチを持っており、これらのスイッチはCPU11
によってオン/オフを制御できる。スイッチ56は帰還
抵抗55を、スイッチ57は帰還抵抗54および帰還抵
抗55をそれぞれオン/オフするので、これらのスイッ
チの状態から入力抵抗と帰還抵抗の組み合わせによりア
ンプ51のゲインが段階的に変化する。信号電流は、こ
の変化したゲインに応じて電圧に変換され、後段の回路
に出力される。
【0015】増幅回路60も同様な構成で、CPU11
はスイッチ66とスイッチ67を操作して適切なゲイン
を設定し、それにしたがって増幅回路50の出力した信
号の増幅が行われる。増幅回路60の出力信号はスイッ
チ7を経て後段の積分回路70に出力される。なお、抵
抗53〜55、63〜65の抵抗値の大きさの比は1:
3:12としてある。
【0016】増幅回路50と増幅回路60の合成ゲイン
は、スイッチ56〜スイッチ67をすべてオフしたとき
に最大で1024倍となり、スイッチ56のみをオンす
れば256倍、スイッチ56とスイッチ66とをオンす
れば64倍、スイッチ56とスイッチ66とスイッチ5
7とをオンすれば16倍、すべてをオンすれば4倍と段
階的に4分の1になる。
【0017】積分回路70はアンプ71、入力抵抗7
2、積分コンデンサ73、スイッチ74、電圧ホロワ7
5で構成された、入力電圧を時間積分するための回路で
ある。スイッチ74はCPU11により制御され、積分
コンデンサ73に残っている電荷を放電する。スイッチ
7がオンしている期間だけ、積分コンデンサ73には入
力信号の時間積分値が電荷として貯えられる。この積分
コンデンサ73の端子間電圧は電圧ホロワ75を経てA
/D変換回路15に出力される。
【0018】A/D変換回路15は積分回路70の出力
電圧をデジタル値に変換してCPU11に出力する。
【0019】昇圧回路81はチョッパ型の昇圧回路であ
り、CPU11が送出するクロック信号に応じて電池8
2の電圧を使用して昇圧を開始したり停止したりする。
CPU11は電圧検出回路83の出力から、昇圧電圧が
低いときには昇圧回路81にクロック信号を送出して昇
圧を行い、適正な電圧に達した時点でクロック信号の送
出を停止する。しかし、後に説明するように、投光回路
20の動作中はノイズの影響を受けて測距精度が悪化す
るおそれがあるため、この期間だけは昇圧を無条件に停
止する。投光回路20の動作期間は通常20マイクロ秒
前後に留まり、投光回路20が動作を終えてから次の動
作に入るまでの150ミリ秒前後の時間を利用して昇圧
を行うので、投光回路20の動作による昇圧電圧の低下
がCPU11の動作に悪影響をおよぼすことは少ない。
【0020】次に本発明の実施例の回路の動作について
説明する。この測距ルーチンに入ると、まず図1内のす
べての回路の電源をオンする。次にCPU11はRAM
11bの内容をクリアし、増幅回路50と増幅回路60
のゲインを決定する。このゲイン決定の動作の中で被写
体がある近距離未満の位置にあると判定された場合はR
AM11b中の至近フラグFcをセットし、その場合は
測距を行わずに至近と判定する。
【0021】被写体がある近距離より離れた位置に存在
している場合、第1の電流電圧変換回路30での測距を
行い、その測距結果に応じた値N1がRAM11bに保
存される。
【0022】この遠距離側の測距動作中に被写体がある
遠距離以上の位置にあると判定された場合はRAM11
b中の無限遠フラグFiをセットし、その場合は無限遠
と判定する。
【0023】被写体がある遠距離より近い位置に存在し
ている場合、第2の電流電圧変換回路40での測距を行
い、その測距結果に応じた値N2がRAM11bに保存
される。
【0024】以上で測距動作が終了すると、無限遠フラ
グFiがセットされていれば無限遠、至近フラグFcが
セットされていれば至近、いずれでもなければRAM1
1bに保存されている値N1と値N2を用いて、式
(1)のような値Xを算出する。
【0025】 X=N1/(N1+N2) (1) この値Xによって定まるROM11aのアドレスを参照
することにより、被写体までの距離Dを求める。これは
図2に示す値Xから距離Dを求めることに等しい。距離
Dが求まると、CPU11はモータ12を動作させ、撮
影レンズ13を合焦位置まで駆動したうえで、最後に測
距回路の電源をオフして、このルーチンを抜ける。
【0026】次に、増幅回路50と増幅回路60のゲイ
ン決定の動作を図3を使って詳しく説明する。最初にC
PU11によってスイッチ4を第1の電流電圧変換回路
30側にオンし、値Nsを0にクリアする。次にスイッ
チ74をオンし、積分コンデンサ73にたまっている電
荷を放電させる(図3のa)。電荷を放電した後、スイ
ッチ74をオフし、そしてカウンタリセット信号CRを
発生してカウント値Neを0にクリアする(図3の
b)。そしてCPU11は投光回路20を動作させ、投
光を開始する(図3のc)。投光開始に伴う各アンプの
立ち上り時間の確保と電源変動の影響とを軽減するた
め、投光後時間T1を経過してからスイッチ7をオンし
積分回路70を時間T2の間だけ動作させる(図3の
d)。それが終わると投光・積分を停止して、時間T3
の間だけ待機する(図3のe)。その間にカウントアッ
プ信号CUを発生し、カウント値Neに1を加える(図
3のf)。
【0027】この動作を回数Ng(たとえば10回)に
わたって繰り返しスイッチ7をオフした後、積分コンデ
ンサ73の端子間電圧すなわち積分電圧VintをA/
D変換した値と基準電圧Vgsと比較し(図3のg)、
A/D変換された積分電圧VintがVgsよりも大き
ければスイッチ56をオンする(図3のh)。これによ
ってゲインは一段階小さくなり、CPU11は値Nsに
1を加えることによりゲインの大きさを記憶する。以下
同様に、積分動作と比較演算とをくり返し、なおもA/
D変換された積分電圧VintがVgsよりも大きけれ
ばスイッチ66、57、67の順でオンし、順次ゲイン
を下げるとともに値Nsを加算する。もしもすべてのス
イッチをオンしてもA/D変換された積分電圧Vint
がVgsよりも大きければ至近フラグFcをセットす
る。
【0028】ここで、A/D変換された積分電圧Vin
tとVgsの比較は、図3のe〜fの期間中に、図4の
ように行われる。A/D変換された積分電圧Vintは
回路のノイズの影響でレベルが細かく変動している。C
PU11はこの状態で、連続するごく短い時刻Ts1〜
Ts5のタイミング(たとえば10マイクロ秒)でサン
プリング信号SPを発生し、A/D変換回路15の出力
電圧Vs1〜Vs5すなわちA/D変換された積分電圧
Vintを取り込む。電圧Vgsと電圧Vs1〜Vs5
の比較は多数決法によって行われる。すなわち、ここで
電圧Vgsが31.5であり、電圧Vs1〜Vs5がそ
れぞれ33、31、34、30、31であったとする
と、電圧Vs2、Vs4、Vs5の3つが電圧Vgsを
下回っているために、積分電圧VintはVgsを下回
ったものと判定され、ゲインはこの時点のスイッチ条件
で決定される。
【0029】このように、A/D変換回路の出力を用い
る場合、所定の回数にわたってその出力を読み出し、そ
れら読み出した出力に基づいたものをA/D変換回路の
出力とするので、ノイズ等により一時的に変動するA/
D変換回路の出力誤差の影響を低減でき、しかも、A/
D変換回路の出力に応じたゲインを決定できる。
【0030】以上の動作により、増幅回路全体としての
ゲインが定まる。図5では、スイッチ57をオンした時
点で積分電圧VintがVgsを下回った場合を示し
た。ここで増幅回路50と60の合成ゲインは最小より
も1段階大きい16倍に決定されている。
【0031】次に、単位投光時間当たりのドリフト電圧
Vdの求め方を図6を使って以下に詳細に説明する。最
初にスイッチ74をオンし、積分コンデンサ73にたま
っている電荷を放電させる。十分に電荷を放電した後、
スイッチ74をオフし、時間T4だけ待機する。続いて
投光回路20を駆動しないでスイッチ7をオンし、積分
動作を開始して時間T5だけ待機する。この間積分コン
デンサ73には回路のドリフト電圧によって電荷が貯え
られる。その後、積分動作を終了して、式(2)に従っ
て単位投光時間当たりのドリフト電圧Vdを求める。ド
リフト電圧Vdは正の場合も負の場合も考えられる。
【0032】 Vd=Vint/T5 (2) 次に、第1の電流電圧変換回路30による測距と値N1
の求め方を図7と図8を使って以下に詳細に説明する。
最初にスイッチ74をオンし、積分コンデンサ73にた
まっている電荷を放電させる。十分に電荷を放電した
後、スイッチ74はオフする。そしてカウント値K1を
0にクリアする。
【0033】続いて測距動作に移る。測距の方法は図7
に示した通りである。投光を繰り返しながらカウント値
K1を加算していき、積分電圧Vintが所定の電圧V
thに達した時点で終了するが、もしも被写体までの距
離が遠く、第1の電流電圧変換回路30を選択したとき
に回数K1m、第2の電流電圧変換回路40を選択した
ときに回数K2mだけそれぞれ投光しても電圧Vthに
達しない場合は無限遠と判断し、RAM11b中の無限
遠フラグFiをセットして終了する。ここで、積分電圧
VintとVthの比較は、図4の場合と同様に行われ
る。積分電圧Vintは回路のノイズの影響でレベルが
細かく変動している。CPU11はこの状態で、連続す
るごく短い時刻Ts1〜Ts5のタイミングでサンプリ
ング信号SPを発生し、A/D変換回路15の出力電圧
Vs1〜Vs5を取り込む。電圧Vthと電圧Vs1〜
Vs5の比較は多数決法によって行われる。すなわち、
ここで電圧Vgsが131.5であり、電圧Vs1〜V
s5がそれぞれ130、132、129、133、13
2であったとすると、電圧Vs2、Vs4、Vs5の3
つが電圧Vgsを上回っているために、積分電圧Vin
tはVgsを上回ったものと判定され、投光動作はこの
時点で終了する。
【0034】このように、A/D変換回路の出力に応じ
た被写体までの距離を演算する場合、高い精度でA/D
変換回路の出力に応じた被写体距離が演算できる。
【0035】RAM11b中の無限遠フラグFiがセッ
トされない場合は、投光終了の時点でのカウント値K1
からドリフト電圧Vdの影響を除去するため、次のよう
な演算を行う。
【0036】仮にドリフト電圧Vdが正極性であった場
合の演算方法を図8に従って説明する。測距終了の時点
で積分電圧VintはVthに達しているが、その中に
はドリフト電圧Vdに基づいて生じたオフセット電圧V
offが含まれているため、ドリフト電圧Vdがまった
くない場合に対して少ない投光回数で測距を終了してい
るはずである。もしドリフト電圧Vdがまったくなけれ
ば、図8に示す値N1だけ投光しなければならないこと
になる。値N1はカウント値K1と電圧VthとVof
fとを使って式(3)のように表される。
【0037】 N1=K1・V2/(V2−Voff) (3) ここでオフセット電圧Voffは単位投光時間当たりの
ドリフト電圧Vdを使って式(4)のように表される。
【0038】 Voff=K1・Vd (4) 式(3)と式(4)とからオフセット電圧Voffを消
去すれば式(5)のように値N1が計算できる。
【0039】 N1=K1・V2/(V2−K1・Vd) (5) この値N1をRAM11bの適切なアドレスに格納す
る。上の例ではドリフト電圧Vdが正極性であった場合
の演算方法を説明したが、負極性であった場合はオフセ
ット電圧Voffが負になるだけで、まったく同様に算
出される。
【0040】次に、第2の電流電圧変換回路40による
測距と値N2の求め方を図7と図8に基づいて説明す
る。最初にスイッチ74をオンし、積分コンデンサ73
にたまっている電荷を放電させる。十分に電荷を放電し
た後、スイッチ74はオフする。そしてカウント値K2
を0にクリアする。続いて測距動作に移る。測距の方法
は図7に示した通りである。投光を繰り返しながら値N
2を加算していき、積分電圧Vintが所定の電圧Vt
hに達した時点で終了する。ここで、積分電圧Vint
とVthの比較は、第1の電流電圧変換回路30による
測距の場合と同様に行われる。投光終了の時点でカウン
ト値K2を使って、値N1のときと同様な演算方法で次
のような値N2を算出しRAM11bに格納する。
【0041】 N2=K2・V2/(V2−K2・Vd) (6) 図9にゲイン決定開始から測距終了までの一連の動作を
示した。この例ではスイッチ56、スイッチ57、スイ
ッチ66の各スイッチがオンし、増幅回路50と60の
合成ゲインは最小よりも一段階大きい16倍となってい
る。その状態で測距を行い、無限遠と判断されることな
くカウント値K1、K2を求めている。
【0042】以上が本実施例における回路の動作であ
る。以上の動作をフローチャートで表わすと図10〜図
14のようになる。まず、メインルーチンを図10に基
づいて説明する。この測距ルーチンに入ると、CPU1
1は測距回路の電源をオンし(#001)、続いて変数
やフラグを初期化する(#002)。次に増幅回路50
と増幅回路60のゲインを決定し(#003)、至近フ
ラグFcの状態を確認し(#004)、セットされてい
れば値Xに0.30を代入して(#005)、#013
にジャンプする。#004で至近フラグFcがセットさ
れていなければ、単位時間当たりのドリフト電圧Vdを
決定する(#006)。そして第1の電流電圧変換回路
30での測距を行い、値N1を算出してRAM11bに
保存し(#007)、無限遠フラグFiの状態を確認し
(#008)、セットされていれば値Xに0.90を代
入して(#009)、#013にジャンプする。#00
8で無限遠フラグFiがセットされていなければ、同様
に第2の電流電圧変換回路40での測距を行い、値N2
を算出してRAM11bに保存し(#010)、無限遠
フラグFiの状態を確認し(#011)、無限遠フラグ
Fiがセットされていれば値Xに0.90を代入して
(#009)、#013にジャンプする。#011で無
限遠フラグFiがセットされていなければ、サブルーチ
ン#007と#010の動作でRAM11bに保存され
ている値N1と値N2を読み出し値Xを算出する(#0
12)。つまり、無限遠フラグFiがセットされていれ
ば無限遠、至近フラグFcがセットされていれば至近、
それ以外では図2に示すように値Xをオフセット値とす
る予め決められたROM11aのアドレスを参照するこ
とで、被写体までの距離Dを求め(#013)、鏡筒を
駆動する(#014)。最後に測距回路の電源をオフし
(#015)、このルーチンを抜ける。
【0043】次に、各サブルーチン内での動作を説明す
る。まず、ゲイン決定のサブルーチンを図11に基づい
て説明する。ゲイン決定のサブルーチンに入ると、CP
U11はスイッチ4を第1の電流電圧変換回路30側に
オン、他のスイッチをすべてオフし(#101)、スイ
ッチ74をオンし、積分コンデンサ73にたまっている
電荷を放電させてから、スイッチ74をオフし(#10
2)、値Nsを0にクリアし(#103)、カウンタリ
セット信号CRを発生してカウント値Neを0にクリア
する(#104)。
【0044】続いてCPU11は投光信号EMを発生し
て投光回路20を動作して投光を始め(#105)、時
間T1だけ待機する(#106)と、スイッチ7をオン
し積分動作をしながら(#107)、時間T2だけ待機
する。この間積分コンデンサ73には電荷が貯えられる
(#108)。それから投光回路20の動作を止めて投
光動作を終了し、スイッチ7をオフし積分動作を終えて
(#109)、時間T3だけ待機した後に(#11
0)、カウントアップ信号CUを発生してカウント値N
eに1を加える(#111)。以上#105〜#110
の動作はカウント値Neが回数Ngに達するまで繰り返
される。カウント値Neが回数Ngに達したら(#11
2)、CPU11はスイッチ7をオフして、積分電圧V
intをA/D変換回路15に出力する。CPU11は
続いてサンプリング信号SPを5回にわたって出力し、
A/D変換回路15はその各々の積分電圧Vintをそ
れぞれA/D変換し、CPU11に出力する。CPU1
1は5回の積分電圧Vintを多数決法を用いて電圧V
gsと比較し(#113)、電圧Vgs未満であればメ
インルーチンに戻る。
【0045】積分電圧Vintが電圧Vgs以上の場
合、値Nsが0ならば(#114)、スイッチ56を
(#115)、値Nsが1ならば(#116)、スイッ
チ66を(#117)、値Nsが2ならば(#11
8)、スイッチ57を(#119)、値Nsが3ならば
(#120)、スイッチ67を(#121)、それぞれ
オンし、値Nsに1を加えて(#122)、#104に
戻る。もし値Nsが0から3のいずれでもなければ至近
フラグFcをセットし(#123)、このサブルーチン
を抜け、メインルーチンに戻る。
【0046】次に、単位投光時間当たりのドリフト電圧
決定のサブルーチンを図12に基づいて説明する。単位
投光時間当たりのドリフト電圧Vd決定のサブルーチン
がコールされると、CPU11はスイッチ4を第1の電
流電圧変換回路30側にオンする。次にスイッチ74を
オンし、積分コンデンサ73にたまっている電荷を放電
させる(#201)。十分に電荷を放電した後、スイッ
チ74をオフする(#202)。それから時間T4だけ
待機すると(#203)、スイッチ7をオンし、投光回
路20は駆動しないで積分動作を開始し(#204)、
時間T5だけ待機する(#205)。この間積分コンデ
ンサ73には電荷が貯えられる。時間T5だけ経過する
とスイッチ7をオフし、積分動作を終了する(#20
6)。そしてA/D変換回路15から出力された積分電
圧VintをCPU11が読み取る。CPU11は積分
電圧Vintを時間T5で割り、単位時間当たりのドリ
フト電圧Vdを求め、RAM11bに保存し(#20
7)、このサブルーチンを抜ける。
【0047】次に、第1の電流電圧変換回路30による
測距のサブルーチンを図13に基づいて説明する。第1
の電流電圧変換回路30による測距のサブルーチンがコ
ールされると、CPU11はスイッチ4を第1の電流電
圧変換回路30側にオンする(#301)。次にスイッ
チ74をオンし、積分コンデンサ73にたまっている電
荷を放電させる(#302)。十分に電荷を放電した
後、スイッチ74をオフする。続いてカウンタリセット
信号CRを発生してそれからカウント値K1を0にクリ
アする(#303)。
【0048】続いて測距動作に移る。最初にカウント値
K1が回数K1m以上かどうかを判定し(#304)、
回数K1m以上ならばRAM11b中の無限遠フラグF
iをセットし(#305)、このサブルーチンを抜け
る。カウント値K1が回数K1m未満ならば、CPU1
1は投光回路20を駆動し、投光を開始する(#30
6)。投光開始に伴う各アンプの立ち上り時間の確保と
電源変動の影響とを軽減するため、時間T1だけ待機し
た後(#307)、スイッチ7をオンして積分動作を開
始し(#308)、時間T2だけ待機する(#30
9)。この間積分コンデンサ73には電荷が貯えられ
る。時間T2だけ経過すると投光回路20の動作を止め
て投光動作を終了し、スイッチ7をオフして、積分動作
を終了する(#310)。それから時間T3だけ待機し
(#311)、カウントアップ信号CUを発生してカウ
ント値K1に1を加算し(#312)、積分電圧Vin
tをA/D変換回路15に出力する。CPU11は5回
の積分電圧Vintを多数決法を用いて電圧Vthと比
較し(#313)、電圧Vth未満の場合には#304
にジャンプして上記投光動作を繰り返す。積分電圧Vi
ntがVth以上の場合にはカウント値K1から値N1
を算出してRAM11bに記憶し(#314)、このサ
ブルーチンを抜ける。
【0049】次に、第2の電流電圧変換回路40による
測距のサブルーチンを図14に基づいて説明する。第2
の電流電圧変換回路40による測距のサブルーチンがコ
ールされると、CPU11はスイッチ4を第2の電流電
圧変換回路40側にオンする(#401)。次にスイッ
チ74をオンし、積分コンデンサ73にたまっている電
荷を放電させる(#402)。十分に電荷を放電した
後、スイッチ74をオフする。それからカウンタリセッ
ト信号CRを発生してカウント値K2を0にクリアする
(#403)。
【0050】続いて測距動作に移る。最初にカウント値
K2が回数K2m以上かどうかを判定し(#404)、
回数K2m以上ならばRAM11b中の無限遠フラグF
iをセットし(#405)、このサブルーチンを抜け
る。カウント値K2が回数K2m未満ならば、CPU1
1は投光回路20を駆動し、投光を開始する(#40
6)。投光開始に伴う各アンプの立ち上り時間の確保と
電源変動の影響とを軽減するため、時間T1だけ待機し
た後(#407)、スイッチ7をオンして積分動作を開
始し(#408)、時間T2だけ待機する(#40
9)。この間積分コンデンサ73には電荷が貯えられ
る。時間T2だけ経過すると投光回路20の動作を止め
て投光動作を終了し、スイッチ7をオフして、積分動作
を終了する(#410)。それから時間T3だけ待機し
(#411)、カウントアップ信号CUを発生してカウ
ント値K2に1を加算し(#412)、積分電圧Vin
tをA/D変換回路15に出力する。CPU11は5回
の積分電圧Vintを多数決法を用いて電圧Vthと比
較し(#413)、電圧Vth未満の場合には#404
にジャンプして投光動作を繰り返す。積分電圧Vint
がVth以上の場合にはカウント値K2から値N2を算
出してRAM11bに記憶し(#414)、このサブル
ーチンを抜ける。以上の動作により、被写体までの距離
が測定される。
【0051】なお、本実施例においては、複数回にわた
って読み込んだ電圧が所定のレベルに達しているか否か
をいわゆる多数決法によって決定しているが、これらの
電圧を単純平均した値に基づいて比較してもよい。
【0052】また、本実施例においては、増幅回路のゲ
インは4倍から1024倍まで4倍ごとに5段階に切り
換えるようになっているが、ゲインの大きさや段数は増
幅回路を構成する抵抗の大きさや数によって適宜変更で
きる。
【0053】
【発明の効果】本願の請求項1に係る発明によれば、測
距回路の出力の読み取り精度が向上し、精度の高い測距
を行うカメラ用測距装置を提供できる。
【0054】本願の請求項2に係る発明によれば、測距
回路のゲイン決定精度が向上し、ひいては精度の高い測
距を行うカメラ用測距装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図。
【図2】本発明の実施例の値Xから距離を求めるROM
11a上のテーブル。
【図3】本発明の実施例の積分動作を説明する動作図。
【図4】本発明の実施例のA/D変換回路15による電
圧の読み込みを説明する動作図。
【図5】本発明の実施例の増幅回路50と60のゲイン
決定の方法を説明する動作図。
【図6】本発明の実施例のドリフト電圧Vdの測定方法
を説明する動作図。
【図7】本発明の実施例の測距動作を説明する動作図。
【図8】本発明の実施例の値N1およびN2の算出方法
を説明する動作図。
【図9】本発明の実施例のゲイン決定開始から測距終了
までの一連の動作を説明する動作図。
【図10】本発明の実施例の動作を示すメインフローチ
ャート。
【図11】図10のフローチャートの後段アンプのゲイ
ン決定の部分のサブルーチンを示すフローチャート。
【図12】図10のフローチャートのドリフト電圧Vd
の測定の部分のサブルーチンを示すフローチャート。
【図13】図10のフローチャートの値N1の算出の部
分のサブルーチンを示すフローチャート。
【図14】図10のフローチャートの値N2の算出の部
分のサブルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
21 IRED 3 PSD 30、40 電流電圧変換回路 50、60 増幅回路 70 積分回路 15 アナログ/デジタル変換器 11 演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 慎一 千葉県四街道市鹿渡934−13番地 株式会 社精工舎千葉事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体へパルス光を照射する投光手段
    と、前記投光手段の照射光が被写体で反射する光を受光
    する受光手段と、前記受光手段の出力電流を電圧に変換
    する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変換回路の出力
    信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号を
    積分する積分回路と、前記積分回路の出力信号をデジタ
    ル値に変換するアナログ/デジタル変換回路と、前記ア
    ナログ/デジタル変換回路の出力を所定の回数にわたっ
    て読み出した結果に基づいて前記被写体までの距離を演
    算する演算回路とを有することを特徴とするカメラ用測
    距装置。
  2. 【請求項2】 被写体へパルス光を照射する投光手段
    と、前記投光手段の照射光が被写体で反射する光を受光
    する受光手段と、前記受光手段の出力電流を電圧に変換
    する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変換回路の出力
    信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号を
    積分する積分回路と、前記積分回路の出力信号をデジタ
    ル値に変換するアナログ/デジタル変換回路と、前記ア
    ナログ/デジタル変換回路の出力を所定の回数にわたっ
    て読み出した結果に基づいて前記増幅回路のゲインを決
    定する演算回路とを有することを特徴とするカメラ用測
    距装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007113999A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Topcon Corp レベル検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007113999A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Topcon Corp レベル検出装置

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