JPH0919789A - 熱膨脹率を異にする二種の部材の加熱接合方法 - Google Patents
熱膨脹率を異にする二種の部材の加熱接合方法Info
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Abstract
製ブロック体とを、永久磁石の割れを回避して強固に加
熱接合する。 【解決手段】 板状インサート5であって、一方の平坦
面a側から他方の平坦面b側に向って熱膨脹率が小から
大に変化し、且つ一方の平坦面a側の熱膨脹率は永久磁
石2のそれよりも大きく、他方の平坦面b側の熱膨脹率
はブロック体3のそれよりも小さいものを用意する。イ
ンサート5の一方の平坦面aを永久磁石2に向けて両者
2,5間にろう材8を介在させ、また他方の平坦面bを
ブロック体3に向けて両者5,3間にろう材9を介在さ
せることにより積層体を製作する。次いで積層体を加熱
して永久磁石2、インサート5およびブロック体3を両
ろう材8,9よりなる接合層を介して接合する。永久磁
石2の割れはインサート5の存在により回避され、また
両接合層により接合強度の向上が図られる。
Description
る二種の部材の加熱接合方法、即ち、第1部材とその第
1部材よりも熱膨脹率が大きい第2部材とを加熱下で接
合する方法に関する。
元素を含む永久磁石と、第2部材としての鋼製取付台と
を接合する場合、合成樹脂接着剤が用いられている(例
えば、特公昭61−33339号公報参照)。
は、希土類元素を含む永久磁石は、非常に脆いため機械
加工性が悪く、また高温下に曝されると、金属組織が変
化するのでそれに伴い磁気特性が影響を受ける、といっ
た性質を有し、そのため鋼製取付台に永久磁石を取付け
る場合、あり差し構造、ねじ止め、溶接等の取付手段を
採用することができないからである。
脂接着剤による接合では、その永久磁石の昇温に伴い接
合強度が著しく低下し、また接合強度のばらつきが大き
いため品質管理が難しい、といった問題がある。
熱下で強固に接合すると共に両部材の接合部に発生する
熱応力を緩和して、熱膨脹率が小さい方の部材が脆くて
も、冷却工程でその部材に割れが発生するのを回避する
ことができる前記加熱接合方法を提供することを目的と
する。
その第1部材よりも熱膨脹率が大きい第2部材とを加熱
下で接合するに当り、板状インサートであって、一方の
平坦面側から他方の平坦面側に向って熱膨脹率が小から
大に変化し、且つ一方の平坦面側の熱膨脹率は前記第1
部材の熱膨脹率よりも大きく、また他方の平坦面側の熱
膨脹率は前記第2部材の熱膨脹率よりも小さいものを用
意し、前記板状インサートにおいて、前記一方の平坦面
を前記第1部材の接合面に向けると共にそれら平坦面お
よび接合面間に第1のろう材を介在させ、また前記他方
の平坦面を前記第2部材の接合面に向けると共にそれら
平坦面および接合面間に第2のろう材を介在させて、第
1部材、第1のろう材、板状インサート、第2のろう材
および第2部材よりなる積層体を作製し、次いで前記積
層体を加熱して前記第1部材と前記板状インサートとを
前記第1のろう材よりなる第1の接合層を介して接合
し、また前記第2部材と前記板状インサートとを前記第
2のろう材よりなる第2の接合層を介して接合すること
を特徴とする。
と板状インサートとを第1の接合層を介して、また第2
部材と板状インサートとを第2の接合層を介してそれぞ
れ強固に接合し得るので、第1,第2部材間の接合強度
の高い接合体を得ることができる。
させると、それらの熱膨脹率が第1部材から第2部材に
至るに従って漸次大きくなるように変化する。これによ
り、冷却工程で、第1,第2部材の熱膨脹率差に起因し
て両部材の接合部に生じる熱応力を緩和し得るので、熱
膨脹率が小さい方の第1部材が脆い場合にもそれに割れ
が発生するのを回避することができる。
それらの縦弾性係数Eを小さくし得ると共にそれらの厚
さを考慮すると、無視しても差支えない。
の接合体1においては第1部材が、NdFeB系永久磁
石、SmCo系永久磁石等の希土類元素を含む永久磁石
2であり、また第2部材が、永久磁石2よりも熱膨脹率
が大きい炭素鋼(Fe系合金)よりなる鋼製ブロック体
3である。
合部4が存在する。その接合部4は、中間に存する板状
インサート5と、永久磁石2および板状インサート5間
に存する第1の接合層6と、鋼製ブロック体3および板
状インサート5間に存する第2の接合層7とよりなる。
の平坦面a側から他方の平坦面b側に向って熱膨脹率が
小から大に変化し、且つ一方の平坦面a側の熱膨脹率は
永久磁石2の熱膨脹率よりも大きく、また他方の平坦面
b側の熱膨脹率は鋼製ブロック体3の熱膨脹率よりも小
さい。
は薄板状)をなす第1,第2のろう材が加熱下で液相を
生じる、つまり両ろう材が完全な液相状態になるか、ま
たは固相と液相とが共存する固液共存状態になることに
よって形成されたものである。
板状インサート5において、一方の平坦面aを永久磁石
2の接合面cに向けると共にそれら平坦面aおよび接合
面c間に第1の箔状ろう材8を介在させ、また他方の平
坦面bを鋼製ブロック体3の接合面dに向けると共にそ
れら平坦面bおよび接合面d間に第2の箔状ろう材9を
介在させて、図3に示すように永久磁石2、第1のろう
材8、板状インサート5、第2のろう材9および鋼製ブ
ロック体3よりなる積層体10を作製する。次いで積層
体10を、真空加熱炉内に設置して加熱することによ
り、第1,第2のろう材8,9を液相状態または固液共
存状態にし、これにより、永久磁石2と板状インサート
5とを第1のろう材8よりなる第1の接合層6を介して
接合し、また鋼製ブロック体3と板状インサート5とを
第2のろう材9よりなる第2の接合層7を介して接合す
る。その後、炉冷を行って接合体1を得る。
が長過ぎる場合には永久磁石2および鋼製ブロック体3
の特性に影響を与えるので、h≦10時間であることが
望ましく、生産性向上の観点からはh≦1時間である。
2と板状インサート5とを第1の接合層6を介して、ま
た鋼製ブロック体3と板状インサート5とを第2の接合
層7を介してそれぞれ強固に接合し得るので、永久磁石
2および鋼製ブロック体3間の接合強度の高い接合体1
を得ることができる。
状インサート5を存在させると、それら2,3,5の熱
膨脹率が永久磁石2から鋼製ブロック体3に至るに従っ
て漸次大きくなるように変化する。これにより、冷却工
程で、永久磁石2および鋼製ブロック体3の熱膨脹率差
に起因して接合部4に生じる熱応力を緩和し得るので、
熱膨脹率が小さい方の永久磁石2が脆い場合にもそれに
割れが発生するのを回避することができる。
率は、それら8,9の縦弾性係数Eを小さくし得ると共
にそれらの厚さを考慮すると、無視しても差支えない。
に示すように、複数、図示例では第1〜第4Fe−Ni
合金板111 〜114 よりなるクラッド板が用いられ
る。各Fe−Ni合金板111 〜114 におけるNi含
有量は永久磁石2より離れるに従って漸減している。こ
の場合、Ni含有量の最大値Ni(max)は第1Fe
−Ni合金板111 のNi(max)=36原子%であ
り、また最小値Ni(min)は第4Fe−Ni合金板
114 のNi(min)=10原子%である。
び熱膨脹係数を示す。
サート5において、第1Fe−Ni合金板111 が一方
の平坦面aを備え、また第4Fe−Ni合金板114 が
他方の平坦面bを備える。そして一方の平坦面a側から
他方の平坦面b側に向って熱膨脹率が小から大に変化す
る。
類元素系合金より構成された高活性なものが用いられ
る。これらのろう材8,9においては、非晶質相の体積
分率Vfが50%≦Vf≦100%であることが望まし
い。その理由は次の通りである。即ち、非晶質相は、酸
化の起点となるような粒界層が存在しないので耐酸化性
が著しく高く、また酸化物の混在も僅少であり、その上
偏析がなく組成が均一である、といった特性を有するの
で、第1,第2の接合層6,7の強度向上を図る上で有
効であるからである。
Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuから選択
される少なくとも一種が該当し、それらは単体、または
混合物であるMm(ミッシュメタル)、Di(ジジミウ
ム)の形態で用いられる。また合金元素AEは希土類元
素と共晶反応を行うもので、その合金元素AEには、C
u、Al、Ga、Co、Fe、Ag、Ni、Au、M
n、Zn、Pd、Sn、Sb、Pb、Bi、Geおよび
Inから選択される少なくとも一種が該当する。合金元
素AEの含有量は5原子%≦AE≦50原子%に設定さ
れる。二種以上の合金元素AEを含有する場合には、そ
れらの合計含有量が5原子%≦AE≦50原子%とな
る。ただし、合金元素AEの含有量がAE>50原子%
ではろう材8,9の活性が損われ、一方、AE<5原子
%では固液共存状態において液相を確保することが難し
くなる。
希土類元素系共晶合金およびそれらの縦弾性係数Eを示
す。
以下のものを挙げることができる。各化学式において、
数値の単位は原子%である(これは以下同じ)。Eは縦
弾性係数を意味する。 (a) Nd60Cu40合金(E=4500kgf/m
m2 )、Nd75Cu25合金(E=4000kgf/m
m2 )、Nd80Cu20合金(E=3950kgf/m
m2 )、Nd 50Cu50合金(E=9000kgf/mm2 )
……液相発生温度520℃(図5参照) (b) Sm75Cu25合金(E=4000kgf/m
m2 )、Sm65Cu35合金(E=4300kgf/mm2 )
……液相発生温度597℃ (c) Nd90Al10合金(E=3850kgf/mm2 、
液相発生温度634℃)、Nd80Co20合金(E=40
00kgf/mm2 、液相発生温度599℃)、La 85Ga
15合金(E=4000kgf/mm2 、液相発生温度550
℃) さらに三元系合金としては、Nd65Fe5 Cu30合金
(E=4200kgf/mm 2 、液相発生温度501℃)お
よびNd70Cu25Al5 合金(E=4000kgf/m
m2 、液相発生温度474℃)を挙げることができる。 〔実施例1〕純度99.9%のNdと、純度99.9%
のCuと、純度99.9%のAlとを、Nd70Cu25A
l5 合金が得られるように秤量し、次いでその秤量物を
真空溶解炉を用いて溶解し、その後鋳造を行ってインゴ
ットを得た。
し、これを石英ノズルで高周波溶解して溶湯を調製し、
次いで溶湯を石英ノズルのスリットから、その下方で高
速回転するCu製冷却ロール外周面にアルゴンガス圧に
より噴出させて超急冷し、幅30mm、厚さ20μmのN
d70Cu25Al5 合金よりなる薄帯を得た。この薄帯は
均質であると共に連続性も良く、したがって前記組成の
合金は薄帯形成性が良好である。
ち、石英ノズルの内径 40mm、スリットの寸法 幅
0.25mm、長さ 30mm、アルゴンガス圧 1.0kg
f/cm2 、溶湯温度 800℃、スリットと冷却ロール
との距離 1.0mm、冷却ロールの周速 33m/sec
、溶湯の冷却速度 約105 K/sec である。
帯においては2θ≒32°に幅広のハローパターンが観
察され、このことから薄帯の金属組織は非晶質単相組織
であることが判明し、その結晶化温度TxはTx=12
9.8℃であった。また薄帯の液相発生温度TmはTm
=474℃であって易融化が図られており、さらに薄帯
は、高い靱性を有するので、180°密着曲げが可能で
あり、また変色もなく優れた耐酸化性を備えていた。さ
らにまた前記製造条件において、冷却ロールの周速のみ
を変えて薄帯の厚さを20μmから400μmまで変化
させ、非晶質単相組織が得られる薄帯の臨界厚さを求め
たところ、その臨界厚さは270μmであることが判明
した。
を施して、図2に示すように縦100mm、横20mmで箔
状をなし、且つ非晶質の第1,第2のろう材8,9を作
製した。
厚さ5mmのNdFeB系永久磁石(住友特殊金属社製、
商品名NEOMAX−28UH、キュリー点310℃)
2を選定し、また第2部材として、炭素鋼(JIS S
35C)よりなり、且つ縦20mm、横20mm、長さ10
0mmの直方体状の鋼製ブロック体3を選定した。
1.0×10-6/℃(平均値)であり、また鋼製ブロッ
ク体3の熱膨脹係数は約12.2×10-6/℃であっ
た。
製ブロック体3の温度と熱膨脹率との関係を示す。図7
から明らかなように、NdFeB系永久磁石2は、約3
10℃にて熱膨脹率が逆転し、また約310℃以下の温
度域における熱膨脹率変化が小さいといった特異性を持
つこと、および加熱工程後の冷却工程において、その温
度降下に伴いNdFeB系永久磁石2の熱膨脹率と鋼製
ブロック体3の熱膨脹率との差が急激に増大することが
判る。
び図4に示した構造を有し、縦100mm、横20mm、厚
さ1.5mmのものを用意した。
の長方形をなす上向きの接合面d上に第2のろう材9
を、また第2のろう材9上に、第4Fe−Ni合金板1
14 (他方の平坦面b)を下向きにした板状インサート
5を、さらに板状インサート5の第1Fe−Ni合金板
111 (一方の平坦面a)上に第1のろう材8を、さら
にまた第1のろう材8上に長方形の接合面cを下向きに
したNdFeB系永久磁石2をそれぞれ重ね合せて、図
3に示す積層体10を作製した。
設置し、加熱温度T=540℃、加熱時間h=20分間
の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなる冷却工程を行っ
て、図1に示すようにNdFeB系永久磁石2と、第1
のろう材8より形成された結晶質の第1の接合層6と、
板状インサート5と、第2のろう材9より形成された結
晶質の第2の接合層7と、鋼製ブロック体3とよりなる
接合体1を得た。この接合処理においては、加熱温度T
がT=540℃であって、両ろう材8,9の液相発生温
度Tm=474℃を超えているので、両ろう材8,9は
完全な液相状態となる。
て観察したところ、NdFeB系永久磁石2と板状イン
サート5とが第1の接合層6を介して十分に接合してお
り、また鋼製ブロック体3と板状インサート5とが第2
の接合層7を介して十分に接合していることが判明し
た。
の発生は全然認められなかった。これは、図7に示した
ように、NdFeB系永久磁石2と鋼製ブロック体3の
熱膨脹率が冷却工程において大きく異なるにも拘らず、
板状インサート5を使用したことにより、冷却工程にお
いて接合部4に発生する熱応力が緩和されたことに起因
する。特に、板状インサート5において、NdFeB系
永久磁石2に最も近い第1Fe−Ni合金板111 の組
成をインバー(invar)組成にして、約310℃以下の温
度域における第1Fe−Ni合金板111 の熱的挙動を
NdFeB系永久磁石2のそれに近似させたことが、N
dFeB系永久磁石2の割れ発生を回避する上に大きな
要因となっている。
磁石等の希土類元素を含む永久磁石は、接合処理時の加
熱温度TがT>650℃になると、その磁気特性、特に
保磁力 IHC (磁化の強さI=0)が低下傾向となる。
ただし、残留磁束密度Brおよび保磁力 BHC (磁束密
度B=0)は殆ど変わらず、したがって最大磁気エネル
ギ積(BH)maxは略一定である。両ろう材8,9を
用いた接合処理において、その加熱温度TはT=540
℃であってT≦650℃であるから、NdFeB系永久
磁石2の磁気特性を変化させるようなことはない。 〔実施例2〕箔状をなす非晶質の第1,第2のろう材
8,9として、実施例1で述べたものと同一組成で、且
つ縦20mm、横20mm、厚さ100μmのものを各ろう
材8,9について2つ宛用意した。
例1で述べたものと同一構造で、且つ縦20mm、横20
mm、厚さ5mmのものを用意した。
で述べたものと同一材質で、且つ縦20mm、横20mm、
長さ40mmのものを2つ用意した。
施例1で述べたものと同一構造で、且つ縦20mm、横2
0mm、厚さ1.5mmのものを2つ用意した。
鋼製ブロック体3の正方形をなす上向きの接合面d上に
第2のろう材9を、第2のろう材9上に、第4Fe−N
i合金板114 (他方の接合面b)を下向きにした板状
インサート5を、板状インサート5の第1Fe−Ni合
金板111 (一方の平坦面a)上に第1のろう材8を、
第1のろう材8上に正方形をなす一方の接合面cを下向
きにしたNdFeB系永久磁石2を、NdFeB系永久
磁石2の正方形をなす他方の上向きの接合面c上に第1
のろう材8を、第1のろう材8上に、第1Fe−Ni合
金板111 (一方の平坦面a)を下向きにした板状イン
サート5を、板状インサート5の第4Fe−Ni合金板
114 (他方の平坦面b)上に第2のろう材9を、第2
のろう材9上に接合面dを下向きにしたもう1つの鋼製
ブロック体3をそれぞれ重ね合せて積層体を作製し、同
様の手順で合計20個の積層体を作製した。両鋼製ブロ
ック体3に存する貫通孔13は引張り試験においてチャ
ックとの連結に用いられる。
し、加熱温度T=540℃、加熱時間h=20分間の加
熱工程、それに次ぐ炉冷よりなる冷却工程を行って、図
9に示す20個のサンドイッチ状物14を得た。各サン
ドイッチ状物14は、1つのNdFeB系永久磁石2を
共用する2つの接合体1よりなる。
に、加熱温度TがT=540℃に設定されているので、
液相発生温度TmがTm=474℃の各ろう材8,9は
完全な液相状態となる。
物14を目視にて観察したところ、NdFeB系永久磁
石2と各板状インサート5とが第1の接合層6を介して
十分に接合しており、また鋼製ブロック体3と各板状イ
ンサート5とが第2の接合層7を介して十分に接合して
いることが判った。またNdFeB系永久磁石2におい
て割れの発生は全然認められなかった。
磁石2と前記同様の2つの鋼製ブロック体3とを、それ
ら鋼製ブロック体3により、エポキシ樹脂系接着剤(日
本チバガイギ社製、商品名アラルダイト)を介しNdF
eB系永久磁石2を挟むように重ね合せて積層体を作製
し、同様の手順で合計20個の積層体を作製した。次い
で、これら積層体を乾燥炉内に設置して、加熱温度20
0℃、加熱時間60分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よ
りなる冷却工程を行って、2つの鋼製ブロック体3と永
久磁石2とをそれぞれエポキシ樹脂系接着剤を介して接
合した20個のサンドイッチ状物を得た。
いたサンドイッチ状物14およびエポキシ樹脂系接着剤
を用いたサンドイッチ状物の各10個について室温下で
引張り試験を行い、また残りの各10個について150
℃の加熱下で引張り試験を行ったところ、表4の結果を
得た。
よび板状インサート5を用いたサンドイッチ状物14
は、室温下および150℃の加熱下において、エポキシ
樹脂系接着剤を用いたサンドイッチ状物に比べて接合強
度が高く、またその接合強度は両環境下において殆ど変
わらず、さらにそのばらつきも小さい。エポキシ系接着
剤を用いたサンドイッチ状物は室温下における接合強度
が低い上にそのばらつきが大きく、また150℃の加熱
下ではその接合強度が室温下のそれの3分の1に低下す
る。
磁石等の希土類元素を含む永久磁石の濡れ性の悪さは、
その結晶粒界に希土類元素濃度、この実施例ではNd濃
度の高い相が存在していることに起因する。前記ろう材
8,9を用いた接合処理において、それらろう材8,9
は液相状態となっており、Ndを主成分とするNd70C
u25Al5 合金より生じた液相は、高活性であると共に
前記結晶粒界に存するNd濃度の高い相と主成分を共通
にすることからNdFeB系永久磁石2に対して優れた
濡れ性を発揮し、また前記高活性化に伴い鋼製ブロック
体3および板状インサート5に対する濡れ性も極めて良
好である。
ロータにおいて、そのロータ本体に対するNdFeB系
永久磁石2の接合に適用され、回転数が10000rpm
以上である高速回転モータの実現を可能にするものであ
る。
た手段を採用することによって、熱膨脹率を異にする二
種の部材を強固に接合することができ、また熱膨脹率が
小さい方の部材が脆くても、冷却工程でその部材に割れ
が発生するのを回避することができる。
ブロック体の重ね合せ関係の一例を示す斜視図である。
ブロック体の重ね合せ関係の他例を示す斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 第1部材(2)と、その第1部材(2)
よりも熱膨脹率が大きい第2部材(3)とを加熱下で接
合するに当り、板状インサート(5)であって、一方の
平坦面(a)側から他方の平坦面(b)側に向って熱膨
脹率が小から大に変化し、且つ一方の平坦面(a)側の
熱膨脹率は前記第1部材(2)の熱膨脹率よりも大き
く、また他方の平坦面(b)側の熱膨脹率は前記第2部
材(3)の熱膨脹率よりも小さいものを用意し、前記板
状インサート(5)において、前記一方の平坦面(a)
を前記第1部材(2)の接合面(c)に向けると共にそ
れら平坦面(a)および接合面(c)間に第1のろう材
(8)を介在させ、また前記他方の平坦面(b)を前記
第2部材(3)の接合面(d)に向けると共にそれら平
坦面(b)および接合面(d)間に第2のろう材(9)
を介在させて、第1部材(2)、第1のろう材(8)、
板状インサート(5)、第2のろう材(9)および第2
部材(3)よりなる積層体(10)を作製し、次いで前
記積層体(10)を加熱して前記第1部材(2)と前記
板状インサート(5)とを前記第1のろう材(8)より
なる第1の接合層(6)を介して接合し、また前記第2
部材(3)と前記板状インサート(5)とを前記第2の
ろう材(9)よりなる第2の接合層(7)を介して接合
することを特徴とする、熱膨脹率を異にする二種の部材
の加熱接合方法。 - 【請求項2】 前記第1部材(2)は希土類元素を含む
永久磁石であり、前記第2部材(3)はFe合金よりな
り、前記第1,第2のろう材(8,9)は希土類元素系
合金よりなる、請求項1記載の熱膨脹率を異にする二種
の部材の加熱接合方法。 - 【請求項3】 前記板状インサート(5)は、複数のF
e−Ni合金板(111 〜114 )よりなるクラッド板
であり、各Fe−Ni合金板(111 〜11 4 )におけ
るNi含有量は前記第1部材(2)より離れるに従って
漸減している、請求項2記載の熱膨脹率を異にする二種
の部材の加熱接合方法。 - 【請求項4】 前記Ni含有量の最小値Ni(min)
がNi(min)=10原子%であり、また最大値Ni
(max)がNi(max)=36原子%である、請求
項3記載の熱膨脹率を異にする二種の部材の加熱接合方
法。 - 【請求項5】 前記第1,第2のろう材(8,9)にお
いて、希土類元素はY、La、Ce、Pr、Nd、S
m、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb
およびLuから選択される少なくとも一種であり、合金
元素AEはCu、Al、Ga、Co、Fe、Ag、N
i、Au、Mn、Zn、Pd、Sn、Sb、Pb、B
i、GeおよびInから選択される少なくとも一種であ
り、その合金元素AEの含有量が5原子%≦AE≦50
原子%である、請求項2,3または4記載の熱膨脹率を
異にする二種の部材の加熱接合方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16881195A JP3802586B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 熱膨脹率を異にする二種の部材の、ろう材を用いた加熱接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16881195A JP3802586B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 熱膨脹率を異にする二種の部材の、ろう材を用いた加熱接合方法 |
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1995
- 1995-07-04 JP JP16881195A patent/JP3802586B2/ja not_active Expired - Fee Related
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