JPH09198677A - 光学的情報再生装置 - Google Patents

光学的情報再生装置

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JPH09198677A
JPH09198677A JP8003138A JP313896A JPH09198677A JP H09198677 A JPH09198677 A JP H09198677A JP 8003138 A JP8003138 A JP 8003138A JP 313896 A JP313896 A JP 313896A JP H09198677 A JPH09198677 A JP H09198677A
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雅人 長沢
Takeshi Katayama
剛 片山
Kouichi Komawaki
康一 駒脇
Kimihide Nakatsu
公秀 中津
Eiji Yokoyama
英二 横山
Keiji Nakamura
恵司 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の対物レンズを搭載した光学的情報再生
装置において、装着された光ディスクに応じてレンズ切
り替えをスムーズに行わせるとともに、対物レンズがど
の状態にあるのかを容易に判定できるようにすることに
より、再生の開始やサーボはずれからの復帰を素早く安
定に行えるようにする。 【解決手段】 対物レンズ12,13を搭載した可動部
11に反射部30を設け、対物レンズの切り替え時に、
上記反射部30からの反射光から切り替えタイミング信
号を検出してキックパルスとブレーキパルスを切り替え
て対物レンズの切り替えを行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1つのアクチュ
エータに複数種類の対物レンズを搭載した光ヘッドによ
り物理特性の異なる光ディスク等の光記録媒体から情報
を再生する光学的情報再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図28は特公平6−90800号公報に
記載された従来の光学的情報再生装置(光ヘッド装置)
の対物レンズ駆動装置部分を示す斜視図である。図にお
いて1a,1bは対物レンズ、2は対物レンズ1a,1
bを保持する可動部、3は固定台、4a,4bは一端部
が前記固定台3に接続された弾性支持部材、5は前記ホ
ルダ2に巻き付けられた焦点方向制御用コイル、6a,
6bは永久磁石、7a,7bはヨーク、8は前記1〜7
a,7bの各部品により構成される対物レンズ駆動装
置、9aは対物レンズ1aに入射するレーザ光、9bは
対物レンズ1bに入射するレーザ光、10a,10bは
対物レンズ1a,1bを固定するレンズホルダである。
【0003】ここで、焦点方向のずれに対しては焦点方
向制御用コイル5に所望の電流を流すことで、可動部2
を矢印A方向に駆動して焦点方向制御を行う。ラジアル
方向送り、またはトラック方向の制御が必要な場合は、
図示していないトラック方向制御用コイルに所望の電流
を流すことで、対物レンズ駆動装置8を含む光ヘッド装
置を矢印A方向と直角方向に駆動して、ラジアル送り、
およびトラック方向制御を行う。
【0004】以上のように、従来例では、光源部から出
射された複数の光ビームを情報記録媒体状に相異なる光
スポットとして集光させる複数の対物レンズをホルダに
一体として保持するように構成しているので、リアルタ
イムモニタ、またはオーバーライトを行う場合に1ヶの
光ヘッド装置で済み、光学式ディスク再生装置の小型
化、簡素化が可能となる。また、情報の消去、記録、再
生をほとんど実時間で行える。
【0005】また、上記複数の対物レンズが形成する相
異なる光スポットのうち、少なくとも1つの光スポット
の焦点位置を他の光スポットの焦点位置とは独立して制
御する焦点制御装置を備えているので、部材の取付、組
立精度の許容値を大きくでき、組立作業性、生産性を向
上させることができる。
【0006】さらに、上記複数の対物レンズが形成する
相異なる光スポットのうち、少なくとも1つの光スポッ
トのトラッキング方向位置を他の光スポットのトラッキ
ング方向位置とは独立して制御するトラッキング制御装
置を備えているので、部材の取付、組立精度の許容値を
大きくでき、組立作業性、生産性を向上させることがで
きる。
【0007】以上のように従来の光ヘッド装置において
は、1つのアクチュエータ可動部に2つの対物レンズを
搭載することでリアルタイムモニタ等の機能を実現して
いたが、これを高密度な光ディスクと従来の光ディスク
の互換性を保つために使用することも当然考えられる。
例えば、一方を短波長レーザと高開口率を有するレンズ
の組み合せとし、もう一方を従来のレーザ波長と従来の
開口率を有するレンズとの組み合せで用いる方法であ
る。
【0008】しかし、このように2つの光学系を持つこ
とは光学系の複雑さを増すだけでなく、それぞれの光学
系にフォーカス誤差検知やトラック誤差検知を持たせる
必要があるため、大きなコストアップ要因になる。特
に、互換性の問題だけであれば、一方の光ディスクを再
生している間は他方のレンズを使わないため、片方のシ
ステムはまったく無駄になるという問題があった。
【0009】そこで、光学系は1つで、1つの軸に対し
て回動するタイプのアクチュエータを用いて上述のよう
な2つのレンズを搭載する方法が考えられている。しか
し、この場合はディスクの種別を判別するとともに、回
動型のアクチュエータを大きく回してレンズの切り替え
を行なわせる必要が生じる。
【0010】従来例で示すような、2つの光学系を有す
る光ヘッドでは、それぞれの光学系で同時に情報を再生
することでその再生情報からディスクの種別等を判定で
きたが、光学系が1つしかないシステムでは、上述のレ
ンズ切り替えとディスク判定作業が、再生開始時におけ
る最も重要な作業となっている。ディスクの種別が判定
できなければ、結果的にレンズを切り替えることが不可
能で、やみくもに再生をトライするため、フォーカス引
き込み失敗によるレンズとディスクの衝突の問題や、過
電流によるフォーカスコイルの寿命の問題の他、再生開
始待ち時間やサーボはずれからの復帰時間が長くなる等
の問題が発生した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の光
学的情報再生装置(光ディスク装置)では、異なる物理
特性を有する数種類のディスクを共通の光ヘッドで再生
を行わせるため、複数の開口率の異なる対物レンズをア
クチュエータ可動部に搭載する必要があった。この場
合、まず光ディスクを再生する前に現在の光ヘッドの状
態がどのレンズの側に位置しているのかが分からなかっ
たため、一旦フォーカスサーチを行い、この時のフォー
カスエラー信号の信号振幅や、合焦点付近の反射光量を
調査してディスクの識別を行わなければならなかった。
さらに、基盤厚みの厚いディスクや薄いディスク、また
は反射率の低いディスク等の多様なディスクに対し、ど
のレンズを用いているか分からない状態でディスクの判
別を行うことは、判定回路がきわめて繁雑で判定結果が
不確かなものとなる問題があった。
【0012】また、再生開始時や、振動等によりサーボ
はずれが生じた時は、ディスクとレンズとの組み合せが
間違っている場合、レンズを別のものに切り替える動作
が必要になるが、あらかじめ固定されたキックパルスと
ブレーキパルスでは、レンズの切り替え動作が確実に行
えず、信号再生の開始がなかなか行えない問題があっ
た。
【0013】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第一の目的は、ディスクからの
信号再生を行わなくても現在の対物レンズがどのレンズ
の状態(位置)にあるのか判断でき、これによりディス
クの判別をスムーズに行うとともに、再生待ち時間やサ
ーボはずれからの復帰を素早く行えるような光学的情報
再生装置を得るものである。
【0014】また、第二の目的は、異なる対物レンズに
切り替えを行う際において、キックパルスからブレーキ
パルスへの切り替えを、アクチュエータの応答に応じて
自動的に行うことによって、アクチュエータ可動部にお
ける摩擦力の変動や装置振動等があっても安定にレンズ
切り替え動作が行える光学的情報再生装置を得るもので
ある。
【0015】さらに、第三の目的は、レンズ切り替え動
作中、またはサーボはずれ等の異常事態において、アク
チュエータ可動部がどの方向へ向かって移動中なのか
を、ディスクからの信号を再生しなくても認識できると
ともに、レンズ切り替え動作の失敗等も瞬時に認識し、
再度切り替え動作を行うことが可能な光学的情報再生装
置を得るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光学的情
報再生装置においては、現在の対物レンズから開口率の
異なる別の対物レンズへ切り替わる際において、レンズ
切り替えの途中に、切り替わりを示すタイミング信号発
生手段を設けたものである。
【0017】また、レンズ切り替えを、可動部における
トラッキングアクチュエータにキックパルスとブレーキ
パルスを連続的に印可するとともに、切り替えの途中に
て発生するタイミング信号に基づき上記キックパルスと
ブレーキパルスを切り替えるレンズキック信号発生手段
を設けたものである。
【0018】また、複数の対物レンズの中間で、光学系
が構成されている側に、光学系からの信号読み取り用の
平行レーザ光が入射する方向に対して逆向きに反射する
反射部を構成するとともに、反射部からの光量検出信号
振幅におけるピークまたはレベルを検出する検出回路を
設けたものである。
【0019】さらに、上記反射部において、対物レンズ
が切り替わる際に、光学系内の信号再生用平行レーザ光
の反射量が変動するように、2つのレンズの側において
異なるパターンを有すると反射率の異なる明暗部、また
はトラック方向に非対称なパターンを構成するととも
に、反射部からの検出信号におけるレベル検知回路また
は信号パターンを読みとるパターン判定回路を設けたも
のである。
【0020】また、複数のレンズの間に光学系内の平行
光がレンズ以外の領域で光学系からディスク側へ突き抜
け、再び光ディスクまたはローディング機構に設けられ
た反射部により出射平行レーザ光の方向と逆向きの方向
に戻るような貫通穴を設けるとともに、この貫通穴を通
った反射光の光量検出信号振幅におけるピークまたはレ
ベルを検出する検出回路を設けたものである。
【0021】さらに、可動部分に設けられた貫通穴を対
物レンズ間で複数個設けるとともに、この複数の貫通穴
のトラック方向における広さを異なるように配置したも
のである。
【0022】また、複数のレンズ位置に対応したトラッ
キングアクチュエータコイルにて発生する逆起電力を検
出するための逆起電力検出回路を設けるとともに、検出
された逆起電力信号の極性反転を検出するための極性反
転検出回路を設けたものである。
【0023】また、トラッキングアクチュエータコイル
にレンズ切り替えのための駆動信号を印可する以外に、
交流磁界を発生させるための交流電流印可手段を設ける
とともに、アクチュエータ外部に交流磁界を検出するた
めの検出コイルと、検出交流磁界量の振幅を検出するた
めの検波回路とを設けたものである。
【0024】また、アクチュエータ可動部に反射部を取
り付けるとともに、固定部に情報の再生を行うレーザ光
とは別の光源を取り付け、レンズ切り替えの際に、情報
再生のためのレーザ光が2つのレンズの中間点を横切る
ポイントで上記反射部から上記光源の光を受光できるよ
うに光検知器を構成したものである。
【0025】また、複数の対物レンズを搭載した可動部
を有する光ヘッドにおいて、対物レンズの移動方向線上
で、複数の対物レンズ間または外側に対物レンズの識別
信号検出器を備えたものである。
【0026】さらに、対物レンズの移動方向線上におけ
る両サイドに反射部を設け、複数の対物レンズにおいて
上記反射部の有無や反射率の違い等によって、それぞれ
のレンズに対応して異なるように構成したものである。
【0027】また、対物レンズの移動方向線上における
両サイドに貫通穴を設け、複数の対物レンズにおいて上
記貫通穴の有無、または貫通穴の幅または貫通穴の個数
を、それぞれのレンズに応じて異なるように構成したも
のである。
【0028】また、アクチュエータ可動部に反射部を取
り付けるとともに、固定部に情報の再生を行うレーザ光
とは別の光源を取り付け、複数のレンズに対応したポイ
ントで上記反射部から上記光源の光を受光できるように
光検知器を構成したものである。
【0029】また、複数の対物レンズの移動方向線上に
おける中間点に反射部または貫通穴を設けるとともに、
アクチュエータを左右に揺動させる揺動信号発生手段
と、上記貫通穴または反射部からの検出信号と上記揺動
信号を比較する比較手段を設けたものである。
【0030】また、可動部に搭載された対物レンズの識
別信号検出器の出力に基づく識別手段と、識別後にフォ
ーカスサーチを行うフォーカスサーチ回路と、フォーカ
スサーチ時におけるフォーカスエラー信号からディスク
判別を行うディスク判別回路を設けたものである。
【0031】また、レンズ切り替え手段におけるキック
パルスの幅、または駆動電圧振幅の可変手段と、レンズ
切り替え動作後にレンズの特定を行うレンズの識別信号
検出器とにより、キック動作がうまく行えなかった場合
には、駆動力を増減させるようにしたものである。
【0032】さらに、可動部分に設けられた貫通穴と、
この貫通穴を通して得られる光ディスクからの反射光を
基にディスクの種別を分類する反射光量受光手段を設け
たものである。
【0033】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態である光学
的情報再生装置においては、現在のレンズから異なる開
口率を有する別のレンズに移動する際、レンズからレン
ズへの切り替わり部分において、タイミング信号を発生
する。
【0034】また、トラッキングアクチュエータにキッ
クパルスとブレーキパルスを印可することでレンズの切
り替えを行なう際、レンズ切り替えのタイミング信号に
基づいてキックパルスの幅やブレーキパルスの印可タイ
ミングを設定することで、摩擦等の負荷変動に対応した
駆動量を発生する。
【0035】さらに、複数のレンズの間で、可動部の光
学系が配置されている側に反射部を設けることにより、
通常の情報再生に用いるレーザ光と光検知器を用いて、
レンズ切り替え時における切り替えタイミング信号を得
る。
【0036】また、反射部にレンズシフト方向に明暗が
生じるようなパターンや、反射部分をトラッキング方向
に非対称に構成することによって、レンズ切り替えの際
に反射部分から得られる反射光量変動を基に、パターン
マッチング回路やレベル変動検出回路によりレンズ切り
替え時の移動方向を検知し、移動先のレンズの特定を行
う。
【0037】さらに、可動部において複数のレンズ間に
貫通穴を設けることによって、光ヘッド内の情報再生用
の平行レーザ光をレンズ切り替え時に貫通させ、光ディ
スクまたは、ローディング機構部における反射面にて反
射させることで、情報再生用の光検知器にてレンズ切り
替え時のタイミング信号を得る。
【0038】また、複数のレンズ間における貫通穴の広
さや個数をレンズシフト方向に変化させ、レンズ切り替
え時における反射光量変動を基にパターンマットング回
路により切り替え方向を検出し、レンズの特定を行う。
【0039】さらに、トラッキングアクチュエータコイ
ルに生じる逆起電力を、電流検出抵抗から得られる駆動
電流情報と駆動電圧情報を比較することによって検出
し、レンズ切り替え時に、それぞれのレンズに対応した
アクチュエータコイルがトラッキング駆動用マグネット
を通過する際に発生する逆起電力の変化を取り出すこと
により、レンズ切り替え時のタイミングを得る。
【0040】また、アクチュエータ駆動電流に可動部の
動作に影響しないような周波数に選定された交流信号を
重畳するとともに、アクチュエータ可動部の周囲に設け
られた交流磁界検出器によって上記コイルからの交流磁
界を検出し、レンズ切り替え時におけるタイミング信号
を得る。
【0041】さらに、再生レーザ光とは別の光源を用い
て、レンズ切り替え時における中間点にて可動部に取り
付けられた反射部を介して光検知器に入射するよう構成
することにより、レンズ切り替え時に、切り替え中央部
分にて切り替えタイミング信号が得られる。
【0042】また、複数のレンズに対応した識別信号検
出手段を設けたことにより、ディスク再生以前の状態に
おいても、現在がどのレンズの位置にあるかを判別する
ことができる。
【0043】さらに、可動部における複数のレンズの両
サイド側で、光学系が構成されている面に反射部を設
け、この反射部の有無や反射率をそれぞれのレンズに対
応して異なるように配置するとともに、可動部を揺動さ
せた時の反射部からの反射光量を検出することにより、
現在がどのレンズの位置にあるかを判別することができ
る。
【0044】また、可動部に貫通穴を設け、可動部を揺
動させた時の反射光量を検出することにより、現在がど
のレンズの位置にあるか判別することができる。
【0045】さらに、再生レーザ光とは別の光源を用い
て、それぞれのレンズに対応した位置にて反射光が検知
できるように固定部分に光検知器を配置し、可動部に取
り付けられた反射部を介して光検知器に入射するよう構
成したことにより、現在がどのレンズ位置の位置にある
かどうか判別することができる。
【0046】また、レンズ切り替え動作を行なった後、
識別信号検出器の出力に基づきレンズ判定を行ない、レ
ンズ切り替えがうまく行なわれていない場合には、レン
ズ切り替え動作におけるキックパルスのパルス幅または
駆動電圧振幅値を変化させて再度レンズ切り替え動作を
行なうように動作する。
【0047】さらに、可動部に設けられた貫通穴を通し
て光ディスクからの反射光を情報再生用の光検知器で受
光し、得られた反射信号の信号振幅によりディスクの種
別を認識するように動作する。
【0048】以下、この発明をその実施の形態を示す図
面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である光
学的情報再生装置のブロック図を示す図で、11は光ヘ
ッドにおけるCD用対物レンズ12およびDVD用対物
レンズ13を固定し、フォーカス方向およびトラック方
向に動かすための可動部、14は可動部11をフォーカ
ス方向へ動かすためのフォーカスコイル、15a,15
bは可動部11をトラック方向へ動かすためのトラッキ
ングコイル、16はレーザ光を折り曲げるためのミラ
ー、17は出射光と反射光を分離するためのハーフミラ
ー、18は光源となるレーザ、19は情報の再生やサー
ボ情報を得るための光検知器、20はフォーカスおよび
トラッキング検出を行なうための光学系、21は光検知
器19における検出光電流を電圧に変換するための電流
電圧変換回路、22は情報を再生するための再生信号検
出回路、23はトラック誤差を得るためのトラッキング
エラー検出回路、24はフォーカス誤差を得るためのフ
ォーカシングエラー検出回路、25は複数種類のディス
ク種別を判定するためのディスク判定回路、26はトラ
ッキングエラー検出回路23からの情報に基づきトラッ
キングコイル15を駆動するためのトラッキング制御回
路、27はディスクの種別に応じてレンズ切り替えを行
なうレンズ切り替え回路、28はフォーカシングエラー
検出回路24からの情報に基づいてフォーカスコイル1
4を駆動するためのフォーカシング制御回路、29は駆
動電流を供給するためのドライブアンプである。
【0049】図2は可動部11に設けられた反射部を用
いてレンズ切り替えを行なうためのレンズ切り替え回路
27の構成を示すブロック図で、図において、30はミ
ラー16からの平行レーザ光の反射部を構成している反
射板、31はトラッキング制御信号とレンズ切り替え信
号を切り替えるための切り替え回路、32はレンズ切り
替え方向に駆動力を与えるためのキックパルス発生回
路、33はレンズ切り替え時におけるブレーキ力を与え
るためのブレーキパルス発生回路、34はキックパルス
とブレーキパルスを切り替えるための極性切り替え回
路、35は光検知器19からの信号を増幅するための加
算増幅器、36は加算増幅器からの信号ピークを検出す
るためのピーク検出回路である。
【0050】図3は図2中の反射板に移動方向の情報を
持たせた場合のレンズ切り替え回路27の構成を示すブ
ロック図で、図において、37は直流信号をカットする
ためのコンデンサ、38は信号のゼロクロスを検出する
ためのゼロクロスコンパレータ、39はディジタル化さ
れた信号の情報を判定するパターンマッチング回路、4
0はキックパルスとブレーキパルスの切り替えタイミン
グを検出するための切り替え部判定回路、41は明暗の
パターンをつけた反射板で、41aは無反射部、41b
は反射部である。
【0051】図4は図3のブロック図におけるレンズ切
り替えの様子を可動部の光学系が構成されている側から
示したもので、42は反射板からの反射光を光検知器で
受光した際の再生信号パターン、43は光スポット、4
4は再生信号パターンを2値化した2値化信号パターン
である。
【0052】ディスクの記録密度が向上している次世代
の光ディスク装置においては、特にディスクの基板厚さ
を薄くすることにより、高密度化が図られている。例え
ば、次世代ディジタルビデオディスクと呼ばれている方
式においては、ディスク厚み0.6mmを2枚張り合わ
せた形態となっており、従来のCDやLDに比べると約
半分の厚さとなっている。しかしこのような薄い基盤厚
の光ディスクと、従来の光ディスクとでは、焦点距離や
光スポット径の関係から同じ対物レンズで再生すること
が不可能なため、1台の装置で従来の光ディスクと次世
代の高密度ディスクを再生しようとすると、2つの光ヘ
ッドを用意しなければならなかった。例えば、従来の光
ディスクは対物レンズの開口率(NA)で0.4〜0.
5を用いており、次世代型では0.55〜0.6を用い
ている。
【0053】しかしこのような問題に対し、図1に示し
たような1つの可動部11に2つの対物レンズ12,1
3を搭載する方法が提案されている。ちなみに従来例で
は2つのレンズに対し2つの光学系を有していたが、光
学系は1つであっても軸摺動型のアクチュエータを用い
れば、トラッキング方向に可動部11を大きく回動させ
ることでレンズのみを切り替えることが可能となる。こ
のような構成にすることで、光ヘッドを2つ搭載した
り、光ヘッド内に2つの光学系を搭載することなく、レ
ンズの切り替えだけで基板厚みの薄い次世代の高密度光
ディスクと、基板厚みの厚い従来の光ディスクとの両方
を再生することが可能となった。
【0054】ここで、図1に示すような構成の光学的情
報再生装置においては、まず再生動作を行なわせる前
に、ディスクの種別を判別したり、ディスクの種別に応
じてレンズを切り替える動作が必要となる。ディスクの
種別を判定するためには、例えば再生信号からの情報に
より判断する方法があるが、レンズの選択等が違ってい
たりするとサーボがかからないため、何回もサーボ引き
込み動作やレンズ切り替え動作を繰り返す必要があっ
た。そのため、規格外のディスクが装着された場合等に
おいては、レンズの選択ミスなのか規格外なのかの判断
がつきにくく、判別に混乱が生じる場合があった。
【0055】そこで、フォーカスエラー信号の振幅、合
焦点時の再生信号振幅、トラッキングエラー信号振幅等
により、ディスク反射率の違いを検出するとともに、フ
ォーカスエラー信号の発生の状態を認識し、判定する方
法が取られる。このようにすれば、例えばDVDのレン
ズを用いてフォーカスサーチを行なうと、CDディスク
をサーチした場合フォーカスエラー信号に合焦点が現れ
ず、DVDの1層ディスクにおいては振幅の大きなエラ
ー信号が1つ発生(表面で振幅の極めて小さいエラー信
号も発生するがこれは無視できる)し、2層ディスクに
おいては振幅の小さい2個のエラー信号が観測できる。
【0056】上述のディスク判別は、信号振幅のホール
ド回路やマイコン等の判断回路を搭載した図1のディス
ク判別回路25によって行なわれるが、この場合、当然
現在の光学系がどちら側のレンズを使っているかの認識
が必要である他、異なるレンズを用いている場合におい
ては、レンズ切り替え回路27によってレンズ切り替え
動作を行なわなければならない。
【0057】また、このようなレンズ切り替え動作は、
軸摺動型アクチュエータをトラッキング方向に大きく回
動することによって行なわれ、さらにフォーカス動作が
行なわれる前のアクチュエータ可動部がヘッド固定部に
自重で落ちている状態において動作しなければならない
ため、摩擦の影響を受けやすく、ヘッドの姿勢や温度の
変化等によっても、レンズ切り替えのためにトラッキン
グアクチュエータに印加する駆動力を修正する必要があ
った。
【0058】また、アクチュエータ可動部から引き出さ
れた駆動コイル14の配線による反力等によっても、上
記配線の引出し方により反力が変動するため、予め決め
られたパルス幅や電圧レベルを持つキックパルスのみで
は、レンズ切り替えが行なわれなかったり、逆に移動速
度が速すぎて反動により基のレンズ側に戻ってしまう等
の問題があった。
【0059】そのためには、現在位置にてキックパルス
を発生させるとともに、現在位置と目的位置との中間に
てブレーキパルスに切り替え、安定に目的位置に到達さ
せる方法が考えられる。このような方法は、トラックジ
ャンプ等において広く用いられている方式で、キックパ
ルスとブレーキパルスの切り替えを中点にて行なうた
め、摩擦や反力等があっても常に安定に動作する利点が
あった。しかし、上述した2レンズを搭載したアクチュ
エータにおけるレンズ切り替え動作においては、中点が
検出できないため、安定にレンズ切り替えが行えない問
題があった。
【0060】そこで、図2に示したような方式によっ
て、光学的に中点を検出した。この方式は、アクチュエ
ータの可動部11の光学系が構成されている側において
2つのレンズ12,13間に反射板30を取り付け、情
報を再生するのに用いるレーザ光によってこの反射板3
0による反射光を検出するもので、検出光学系に通常の
信号再生用のレーザと検知器を用いるため、光学系が複
雑にならずに済む利点がある。この方式では、レンズ切
り替えの際に通常再生に用いるレーザ光が上記反射板3
0を通過すると、光検知器19から反射光が得られるた
め、光検知器19からの出力を加算アンプ35で増幅
し、ピーク検出回路36で信号のピークを取り出すこと
により、2つのレンズ12,13の中間位置の通過タイ
ミングを得ることができる。さらに、このタイミングで
キックパルスとブレーキパルスを極性切り替え回路34
で切り替えることにより、安定なレンズ切り替え動作が
実現する。
【0061】このように構成すれば、一定幅のパルスを
加える方法に比べて、キックパルスの幅をレンズ切り替
え動作の中間地点まで確実に発生できるため、摩擦や反
力に対しても切り替えミスが少なくなる。例えば、摩擦
等が大きい場合は、中間地点までの到達時間が長くなる
ため、結果的にキックパルス幅は大きくなり、大きな駆
動力を自動的にかけることが可能となる。ここにおい
て、上述した反射板30は、アクチュエータの可動部1
1にアルミニウムを蒸着させたものでもよく、また反射
テープまたは反射ミラーを張りつけてよい。また、この
方式では、光学系内の平行レーザ光を用いているため、
アクチュエータの可動部11がどの高さにあっても同じ
検出特性が得られる利点がある。
【0062】上述した方式により、レンズ切り替え時の
中点を検出することが可能となったが、どちら側のレン
ズからどちらの方向へ移動中なのかが検出できれば、装
置振動等の外力によりレンズ切り替えがうまく行えず、
途中で戻ってしまう場合や、通常再生中におけるサーボ
はずれによって、別のレンズへ切り替わってしまう場合
においても、これらの状態が判別できる。以上のような
移動方向の検出は、図3に示すような、反射板41に明
暗のパターンを配置することで実現できる。この場合、
可動部11が別のレンズに切り替わる際、反射部41の
通過に伴って反射部41aと無反射部41bとを、平行
レーザ光が走査するため、この際に得られる加算アンプ
35の出力をゼロクロスコンパレータ38で2値化した
値をパターンマッチングすることにより方向を判別す
る。パターンマッチング回路39では、図4に示すよう
な再生信号パターン42を2値化した信号パターン44
にて判定を行なうことになるが、例えば図中最初に得ら
れるハイレベルのパターン間隔Dと、次のハイレベルの
パターン間隔C、または最後のハイレベルパターン間隔
Aを比較することで判定できる。図4のパターンの場
合、最初のハイレベル幅>次のハイレベル幅であればD
VD用対物レンズ13からCD用対物レンズ12へ、最
初のハイレベル幅<次のハイレベル幅であればCD用対
物レンズ12からDVD用対物レンズ13へ移動してい
ることになる。
【0063】実施の形態2.なお、上述のタイミング信
号発生手段は、可動部11に反射部30または41を設
けたものであったが、可動部11に設けられた貫通穴を
用いても同様の効果を得ることができる。図5は、貫通
穴を通して光ディスク50からの反射光からレンズ切り
替え時のタイミング信号を得る方式を示すブロック図
で、図において、50は光ディスク、51は可動部11
の2つのレンズ12,13の中間に設けられた貫通穴で
ある。
【0064】また、図6は、貫通穴を介してローディン
グ機構の反射部からレンズ切り替え時のタイミング信号
を得る方式を示すブロック図で、図において、52はロ
ーディング機構、53はローディング機構52に設けら
れた反射板である。
【0065】さらに図7は貫通穴を介した光を、ローデ
ィング機構の受光部によって受光することでレンズ切り
替え時のタイミング信号を得る方式を示すブロック図
で、図において、55はローディング機構52に取り付
けられた光検知器、56は光検知器55からの検出情報
を増幅するための増幅器である。
【0066】また、図8は情報の再生に用いるレーザ光
とは別の発光部により、上記貫通穴を用いてレンズ切り
替え時のタイミング信号を得る方式を示すブロック図
で、図において、57は発光部である。
【0067】さらに、図9は貫通穴51を複数設けると
ともに、貫通穴51a,51bの広さの違いにより移動
方向が検知可能な、レンズ切り替え時のタイミング信号
を得る方式を示すブロック図である。
【0068】実施の形態1においては、反射板をを取り
付けることによりレンズ切り替え時の中点を検出した
が、さらに反射板の取り付けを省く方法としては、図5
に示すような貫通穴51を設ける方法が考えられる。こ
の方法は、光ディスク50を反射板の代わりにすること
によって貫通穴51を通しタイミング信号を得る方法で
ある。この場合、アクチュエータの可動部11が回転す
るにつれて反射光量が変化する。特に可動部11の部材
に平行レーザ光があたっている場合はほとんど反射は起
こらない。また、対物レンズ12,13を通過している
場合も、フォーカスサーボが動作していないデフォーカ
スの場合には、レンズ通過光が光ディスク50に反射し
て戻ってくる割合は、けられによりかなり微小になる。
【0069】一方、貫通穴51を通して光ディスク50
に反射する場合は、平行レーザ光がそのまま反射される
ため、光検知器55上では集光した形でかなりの光量が
帰還する。光ディスク50は変形等によって歪んでいる
場合があるため、光ディスク50を回転させておけば変
形による影響を緩和することが可能となる。また、この
場合でも実施の形態1と同様に、光学系内の平行レーザ
光を用いているため、アクチュエータのフォーカス方向
高さにかかわらず、タイミング信号を得ることができ
る。この方式においても検出信号の処理は、実施の形態
1と同様にピーク検出回路36により中点を検出し、レ
ンズ切り替え回路34にてキックパルスとブレーキパル
スの極性を切り替えて行なわれる。
【0070】また、上述したように、反射対象として光
ディスク50を用いるとディスクローディングがされて
いない初期状態においては、反射が起こらない問題点が
あった。そこで、図6に示すように、ローディング機構
52におけるアクチュエータの可動部11の上部に、反
射板53を取り付けることによって、ディスクが挿入さ
れていない状態においてもタイミング信号の検出が可能
になる。また、上記反射板53の反射率と光ディスク5
0の反射率を異なるように設定しておけば、ディスク挿
入の有無も確認可能である。これにより、従来専用的に
取り付けていたディスク検知センサも不要になる。ま
た、光ヘッドを送り方向に駆動しながら上記反射光量を
検出すれば、ディスクの有無だけでなく、ディスク径の
違いも判定可能になる。
【0071】また、図6における反射板53と、光ディ
スク50との反射率の違いが明確化できない場合は、図
6に示すようにローディング機構52に反射板53では
なく、直接平行光を受光する光検知器55を設ける方法
が考えられる。この場合は、光ディスク50が装着され
ていない状態において平行レーザ光の貫通穴51による
通過状態を検出でき、これにより図6と同様なタイミン
グ信号を得ることができる。この場合における光検知器
55は、光ヘッドが送り方向に移動しても検出可能なよ
うに、送り方向に長く構成しなければならない。ただ
し、レンズ切り替えを行なう位置を、例えばディスク内
周とかに決めておけば、図7に示すような送り方向に長
い光検知器55は不要になる。
【0072】また、図5から図7までに示したように、
光ヘッド内の情報再生に用いる平行レーザ光を用いずと
も、専用の発光部57からの光を図7に示した光検知器
55で受光することでタイミング信号を得ることができ
る。この場合でも光検知器55は、光ヘッドが送り方向
に移動しても検出可能なように、送り方向に長く構成し
なければならない。ただし、レンズ切り替えを行なう位
置を、例えばディスク内周とかに決めておけば、図8に
示すような送り方向に長い光検知器55は不要になる。
また、発光部57は一般的には光ヘッド内の固定部分に
設けられるのが妥当であるが、光ヘッドを固定するため
のデッキメカニズムに発光部57を取り付け、光ヘッド
固定部に設けられた穴および可動部11の貫通穴51を
通して受光させるようにしてもよい。この場合もレンズ
切り替えを行なうための光ヘッドの位置はあらかじめ決
められなければならないが、光ディスクの有無のみなら
ず光ヘッドの送り方向初期位置も同時に検出できる利点
がある。
【0073】上述した貫通穴による方法は、あくまでも
レンズ切り替え時におけるタイミング信号を得るための
ものであるが、このような貫通穴を用いた方法でも、実
施の形態1における図3に示すように、レンズ切り替え
時における移動方向の確定を行なうことができる。例え
ば、図9に示すように貫通穴51を複数個形成し、それ
ぞれの貫通穴51a,52bの幅を異なるように配置す
るか、または貫通穴の配置がレンズ切り替え方向に均等
にならないようにすることによって、等価的に図4の明
暗パターンのような構成を作ることができる。この場合
は、光検知器19から受光された光を方向判定回路58
に入力させるとともに、ピーク検出回路36でキックパ
ルスとブレーキパルスの切り替えタイミングを検出し、
極性切り替え回路34にて極性切り替えを行なう。例え
ば図中の貫通穴51aと51bの幅は、51a>51b
となるように構成されているため、光検知器19で受光
した最初の受光信号のパルス幅と次のパルス幅が、最初
のパルス幅>次のパルス幅であればCD用対物レンズ1
2からDVD用対物レンズ13側へ、その逆であればD
VD用対物レンズ13からCD用対物レンズ12側へ移
動していることが認識できる。
【0074】実施の形態3.実施の形態1および実施の
形態2では、情報の再生に用いるレーザ光を用いてタイ
ミング信号の検出を行ったが、まったく別の手段によっ
ても検出が可能である。例えば図10は、トラッキング
アクチュエータコイル15a,15bに発生する逆起電
力を検出し、この逆起電力から切り替えタイミングを検
出する方式を示すブロック図で、図において、59はア
クチュエータコイル15a,15bに流れる電流を検出
するための電流検出抵抗、60は電流検出抵抗59に流
れる電流を電圧として取り出すための電流検出用アン
プ、61はアクチュエータに印可される電圧から推定さ
れる駆動電流量と実際の駆動電流量を比較するための逆
起電力検出用アンプ、62は駆動電圧を推定電流量に変
換するためのゲイン調整アンプ、63は切り替えタイミ
ングのゼロクロスを検出するために直流成分をカットす
るためのコンデンサ、である。
【0075】また、図11はトラッキングアクチュエー
タコイル15に駆動用のキックパルスやブレーキパルス
と同時に交流電流を重畳させ、外部のコイルで検出する
方式を示すブロック図で、図において、64は光ヘッド
固定部に固定されたトラッキング用マグネット、65は
トラッキングアクチュエータコイル15からの交流磁界
を検出するための検出コイル、66は検出コイル65で
の検出交流磁界を増幅するためのアンプ、67は再生交
流磁界の信号エンベロープの振幅を検出するための検波
回路、68はトラッキングアクチュエータコイル15に
交流信号を供給するための発振器、69は交流電流の振
幅を決めるための増幅器、70は駆動信号に上記交流信
号を加算するための加算器である。
【0076】また、図12は可動部11に搭載した折り
曲げミラーによって情報を再生するためのレーザ光とは
別の光からの反射により、タイミング信号の検出を行う
方法を示すブロック図で、図において、71は折り曲げ
ミラー、72はDVD用光検知器、73はレンズ切り替
え用光検知器、74はCD用光検知器である。
【0077】また、図13は可動部11における対物レ
ンズが搭載されている側とは反対側に受光部を有する方
式を示した図で、図において、75はDVD用光検知
器、76はレンズ切り替え用光検知器、77はCD用光
検知器である。
【0078】また、図14はトラッキング用マグネット
が図に示す64a,64bのような構成になっている場
合の、キックパルスとブレーキパルスの印可方法を示し
た図である。
【0079】実施の形態1や実施の形態2では、情報再
生に用いる光学系や検知器を用いて反射板や貫通穴によ
りタイミング信号を検出したが、タイミング検出のため
にアクチュエータに改造を加えなくても検出できる方法
がある。例えば図10に示すように、トラッキングアク
チュエータコイル15a,15bに加わっている逆起電
力を検出する方法であって、電流検出抵抗59と、逆起
電力検出回路を設けるだけで実現可能である。従って、
アクチュエータ機構部には、特に細工する必要はない。
図10において、逆起電力は電流検出抵抗59に流れる
電流を電流検出用アンプ60で取り出した値と、駆動電
圧をゲイン調整アンプ62で取り出した値を、逆起電力
検出用アンプ61で比較することにより得られる。これ
は検出駆動電流において、トラッキングアクチュエータ
コイル15a,15bが磁気回路を通過する際に発生す
る逆起電力の影響で、駆動電圧とコイル抵抗で定まる電
流値からずれるためである。
【0080】また、図中のアクチュエータがDVD用と
CD用の2つの磁気回路を構成しているため、コンデン
サ63で直流成分をカットした信号が図のようになり、
その信号のゼロクロスを検知することで2つのレンズ位
置の中間である切り替えタイミングを抽出できるからで
ある。ただしこの方法では、アクチュエータに改造がい
らない反面、温度変化等によりコイル抵抗が変動した
り、磁気回路の磁場の強さが変動するため、実施の形態
1や実施の形態2で示したような精度の高い検出が難し
いという問題点がある。
【0081】また、上述の磁場の変化を使った方法とし
ては、キックパルスやブレーキパルス印可時にさらに交
流磁界を発生させ、外部の検出コイルで検出する方法が
考えられる。この方法は、図11に示すように、アクチ
ュエータのドライブ信号に、発振器68の交流信号を重
畳させる。この時の周波数は、アクチュエータの機械的
な応答が起こらないような高い周波数で、かつ、アクチ
ュエータコイル15のインダクタンスにより減衰する周
波数よりも低く設定する必要がある。また、増幅器69
により所定の振幅にした後、加算器70で重畳を行う。
【0082】一方、検出は、アクチュエータコイル15
で発生する交流磁界を、CD用対物レンズ12とDVD
用対物レンズ13の中間地点に設けられた検出用コイル
65にて受信し、これを増幅器66で増幅するととも
に、検波回路67にて受信信号の振幅を検出する。この
ようにして検出された受信信号振幅は、図2に示す方法
と同様な方法でタイミング信号検出と、キックパルスお
よびブレーキパルスの切り替えが行われる。ただし、こ
の方法では、図10の逆起電力を用いる方法に比べて専
用の交流磁界を用いているため、検出精度が高くなる反
面、検出用コイル65の取り付け精度を確保しなければ
ならない等の問題点がある。
【0083】また、図12に示すように、折り曲げミラ
ー71と専用の発光部57により検出する方法もある。
この場合は、複数の検知器72〜74を配置することに
より、レンズ切り替えのタイミング以外にも、CD用対
物レンズ12の位置やDVD用対物レンズ13の位置を
も検出することが可能になる。ただし、折り曲げミラー
71を可動部に搭載するため、可動部重量が若干増加す
る他、光ヘッド固定部に検知器72〜74を取り付ける
際、アクチュエータのフォーカス位置によらずにタイミ
ング信号が得られるように、検知器72〜74の形状
を、フォーカス方向に長くする等の工夫が必要となる。
ただし、CD用対物レンズ12やDVD用対物レンズ1
3のレンズ位置も検出できるため、後述のレンズ判定
や、アクチュエータ可動部位置情報を微分して制御動作
時のダンピングを行ったり、レンズシフト量を検出する
ことによりトラッキングセンサーオフセットの検出も可
能となる。
【0084】さらに、折り曲げミラー71を用いなくて
も、図13に示すように、可動部11の対物レンズ1
2,13が搭載されている位置の反対方向に検知器75
〜77を取り付けることによって、図12と同様の効果
を得ることも可能である。ただしこの場合は、可動部1
1に検知器75〜77が搭載されるため、可動部11か
らの配線本数が増加するといった問題点が発生し、配線
による反力等の考慮が必要となる。
【0085】以上のようなタイミング信号検出における
実際のキックパルスやブレーキパルスの印可は、アクチ
ュエータの磁気回路が図14のトラッキング用マグネッ
ト64a,64bのように配置されている場合、図14
中のパルス79〜82のように表わされる。これは、ト
ラッキングアクチュエータコイル15の移動に伴い、磁
気回路の極性が反転するためで、例えばトラッキング用
マグネット64aの磁束が図中のコイル15側において
NからSに向かって発生する一方、トラッキング用マグ
ネット64aのコイル15に対して裏側の部分に向かっ
て回り込む磁界の向きが逆になるためである。この場
合、極性の反転手前と後では逆向きのパルスを印可する
必要があり、キックパルスは図中の79,80のよう
に、ブレーキパルスは図中の81,82のように印可し
なければならない。これは、実施の形態1や実施の形態
2においても同様である。
【0086】実施の形態4.実施の形態1から実施の形
態3までは、レンズ切り替え時における切り替えタイミ
ング信号を発生するための方法について述べたが、以下
では、レンズの現在位置を確認する機能を含めた方策に
ついて説明する。複数種類の物理特性を有する光ディス
クを再生するためには、再生前にディスクの種別を判定
する必要があることは言うまでもない。ディスクの種別
が判定できなければ、ディスクに対応したレンズへの切
り替えもできなくなるし、それによってフォーカスやト
ラッキング動作も不良になるからである。このようなデ
ィスク種別の判定は、特定のレンズを用いて、これをフ
ォーカスサーチした場合におけるエラー信号や和信号の
発生状況を確認することで得られるため、信号を再生せ
ずに現在の対物レンズがどれであるか確認する方法はき
わめて重要である。
【0087】図15は対物レンズの両サイドに設けられ
た3つの反射部83〜85を用いたレンズ位置確定機能
を有する本実施の形態4のレンズ切り替え方法を示すブ
ロック図で、図において、83はCD用対物レンズ12
の外側に設けられた反射部、84はDVD用対物レンズ
13の外側に設けられた反射部、85はCD用対物レン
ズ12とDVD用対物レンズ13の間に設けられた反射
部、86は検出した反射光量におけるレベルを判定する
ためのレベル判定回路、87は切り替えタイミングを検
出するための切り替え判定回路である。また、図16は
図15の可動部11における平行レーザ光のスポットの
動きを示した図である。
【0088】また、図17は対物レンズ間に1つの反射
部を有する場合において、レンズ位置確定機能を持たせ
るための方式を示すブロック図で、図において、88は
検出反射光量を2値化するためのコンパレータ、89は
レンズの現在位置を確定するためのレンズ位置判定回
路、90は可動部11を左右に振るための左右方向振れ
信号発生回路、91はCD用対物レンズ側にて可動部1
1を左右に振った場合のコンパレータ88の出力、92
はDVD用対物レンズ側にて可動部11を左右に振った
場合のコンパレータ88の出力、93は可動部11を左
右に振るための左右振れ信号波形、94は左右振れ信号
を所定の振幅で駆動させるための加算比設定アンプであ
る。
【0089】また、図18は対物レンズ12,13間の
反射ミラーにてレンズ切り替え方向に光量変化が得られ
るように構成したもので、図において、95はレンズ間
に配置された反射部、96はDVD用対物レンズ13の
外側に配置された反射率の低い反射部、97は反射板9
5による切り替えタイミング判定を行うための切り替え
判定部、98は反射板からの受光レベルによってレンズ
移動方向を確定するためのレベル増減判定回路である。
【0090】また、図19はレンズ中央の反射板が移動
方向に徐々に増減するような図18と異なるパターンで
形成したもので、図において99は反射板100からの
反射受光量に基づきレンズ移動方向を確定するためのレ
ベル増減判定回路である。
【0091】さらに、図20は可動部11における貫通
穴51を用いてレンズ位置確定を行うと同時に、ディス
クの反射率からディスクの種別を判定するためのブロッ
ク図である。
【0092】また、図21はレンズ位置の確定からCD
ディスクの信号再生を行うまでの光学的情報再生装置の
動作を示すフローチャート、図22はレンズの確定から
DVDディスクの信号再生を行うまでの光ディスク装置
の動作を示すフローチャートである。
【0093】また、図23は貫通穴を用いてディスクの
種別を判定する場合の光ディスク装置の動作を示すフロ
ーチャート、図24はレンズ確定作業とレンズ切り替え
動作を示すフローチャート、図25はレンズ切り替え動
作を繰り返し行う際において、パルス幅を学習するため
のフローチャート、図26はCD側のレンズからDVD
側のレンズへのレンズ切り替え動作を示したフローチャ
ート、図27はDVDレンズ側からCDレンズ側へのレ
ンズ切り替え動作を示したフローチャートである。
【0094】次に、各実施の形態の動作を説明する。実
施の形態1から実施の形態3において説明したような複
数の対物レンズを搭載したシステムにおいては、再生動
作を行う前段階や、サーボはずれからの復帰時等におい
て、現在がどのレンズ側にいるのか認識することが非常
に重要となっている。例えばCDディスクをかけた時の
再生動作を行わせる場合においては、図21のフローチ
ャートに示すように、まずレンズ位置判定を行い、CD
用かDVD用かの対物レンズ確定を行った後、フォーカ
スサーチによりディスクの種別を判定するとともに、そ
の後レンズ切り替え動作等を行うこととなる。
【0095】DVDディスクの再生の場合も同様で、図
22に示すフローチャートのように、対物レンズ位置判
定から始まり、ディスク判別、レンズ切り替えの順に動
作することとなる。これは、対物レンズが確定していな
いと、フォーカスサーチ時のエラー信号や再生信号振幅
等を観測しても、どのディスクを用いているかの判断が
できないためである。対物レンズの種別が確定していれ
ば、エラー信号の振幅の違いから、CDディスクかDV
DディスクかDVDにおける低反射率のディスクかが判
断できるからである。
【0096】そこで、実施の形態1に示した反射板を用
いた方法として、図15に示すように対物レンズの外側
にも反射板を追加するとともに、これらの反射率を変え
ることで、現在のレンズ位置を判定させる方法がある。
この方法では、図23のフローチャートに示すように、
まず可動部11をトラッキング方向のどちらかに動か
す。とくに最初はどちら側にいるか分からないため、可
動部11を右回りに動かすか左回りに動かすかは確定で
きない。しかし、図15のように、例えばCD用対物レ
ンズ12を用いた場合は、反射率の高い反射部83,8
5aが両側にあるため、どちら側に動いても光検知器1
9からは大きな反射光量に対応した信号が得られる。
【0097】一方DVD側にいる場合においては、図1
6に示すようにDVD用対物レンズ13の両側に低反射
率の反射部84,85bを設けてあるため、この場合で
も可動部11をどちらかに動かせば、低反射率の反射板
からの受光を検知することで、上記の振幅の違いからレ
ベル判定回路86にて、どちらのレンズを用いているか
判定できる。また、2つの対物レンズ12,13の中央
にある反射板85が途中で反射率が変化するように構成
されているため、レンズ切り替え時のタイミング信号
も、切り替え判定部87にて検知可能である。この場
合、低反射率の反射部は、図16に示すように、反射面
に光スポットサイズよりも充分に小さい無反射部(例え
ば黒い印刷パターン)を構成することにより、疑似的に
実現可能である。
【0098】以上のレンズ位置判定動作は、例えばDV
D用対物レンズ13側へのレンズ切り替えを伴う場合
は、図26に示すフローチャートのように行われる。こ
の場合、可動部11を左右に振ることでまずレンズ位置
判定を行い、次に2つのレンズ間にある反射部85の反
射率変化をとらえることでレンズ切り替え動作を行い、
切り替え後、再度レンズ位置判定動作を行う。また、C
D用対物レンズ12側へのレンズ切り替えを伴う場合
も、図27に示すフローチャートのように、図26の場
合と同様な方式で切り替え動作が行われる。
【0099】また、図16に示すように対物レンズ1
2,13の両側に反射部を設けなくても、対物レンズ1
2,13の間の反射部だけからレンズ位置を判定するこ
とも可能である。この方法では、まず図17に示すよう
に可動部11を左右方向振れ信号発生器90により左右
に動かす。この時反射部30から得られる受光量を、コ
ンパレータ88で2値化した信号は、CD用対物レンズ
12の側にいる場合は91のような信号が得られ、DV
D用対物レンズ13の側にいる場合は92のような信号
が得られる。このような信号91,92は、可動部11
を動かしている左右振れ信号93と比較すると、左右振
れ信号93の位相に対してDVD用対物レンズ13側と
CD用対物レンズ12側で異なった位相に現れているこ
とがわかる。これは、反射部30が、図中のCD用対物
レンズ12からみて右側に、DVD用対物レンズ13か
らみて左側にあるため、駆動信号に対して異なる位相に
なるためである。この位相の違いを、レンズ判定回路8
9にて検出することで、レンズ位置の判定結果が得られ
る。
【0100】このようなレンズ判定方式は、図24に示
すようなフローチャートに従って、レンズ切り替え動作
と組み合わせて動作させる。図24では、例えばDVD
ディスクの再生方法を示したもので、まず対物レンズを
動かしてから、反射部30からの受光量(図中の和信
号)と駆動信号を比較することでレンズ位置判定を行っ
た後、CD側の場合はレンズ切り替え動作を行い、再度
判定を行った後再生を開始する。このような方法では上
述の位相比較回路が必要となる反面、反射部は中央の1
カ所でよい利点がある。
【0101】さらに、図18に示すように、中央部の反
射部95の反射パターンを、光スポット走査方向に対し
て非対象に構成することにより、図16と同様の効果を
得ることが可能である。この場合は、反射部95を図示
のような非対象の構成にするとともに、これを通過する
際の反射光量の変化が減少方向にあるのか増加方向にあ
るのかを、レベル増減判定回路98にて判定することに
より得られる。また、反射部95が中央部で同じパター
ンを2度繰り返す構成となっているため、受光した信号
の直流成分をコンデンサ37でカットした後、ゼロクロ
スコンパレータ38で信号のゼロクロスを検出すること
でレンズ切り替えタイミングも得られる。
【0102】また、2つの対物レンズ12,13の中央
部に設けた反射部100の反射パターンを図19に示す
ように構成することも可能である。この場合は1つの移
動方向に対し、反射部100からの受光量が減少か増加
かの2通りしかないため、図18と同様なレベル増減判
定回路99にて判定することで移動方向を認識すること
が可能である。しかし、図19の場合は、反射部100
の中央において切り替えタイミングのための反射光量変
化部分が存在しないため、反射部100の中央部におけ
る信号振幅をあらかじめ設定し、これをコンパレータ8
8でスライスすることによって切り替えタイミングを得
る必要がある。なお、図18および図19のシステムに
おいても、対物レンズ12,13の外側に反射率の異な
る反射部83,96,94を用意しているため、当然レ
ンズ位置の判定が可能である。
【0103】また、以上のような反射部を用いなくて
も、貫通穴を用いてレンズ位置の判定を行うことも可能
である。この場合は図20に示すように可動部11に貫
通穴51を用意し、可動部11を左右方向振れ信号発生
器90にて振ることにより、図17と同様な原理で判定
することが可能である。図20では、ローディング機構
52に光検知器55を搭載することで発光部57からの
信号を得ているが、対物レンズ12,13の間に貫通穴
を構成し、情報再生に用いる平行レーザ光を用いても同
様の効果が得られる。
【0104】また、図6のようにディスクからの反射光
を情報再生用の光検知器で受光してもよいことは明かで
ある。このような貫通穴を用いた方式では、ディスクか
らの反射光を受光することも可能なため、ディスクの反
射率を検知し、反射率の異なるディスクの種別を判定す
ることが可能である。図22は、このディスク種別判定
方法を示すフローチャートを表わしたもので、貫通穴か
らのディスク反射光量が所定量以上かどうかによって、
例えば反射率の低い2層ディスクか否かの判定を行うこ
とが可能である。
【0105】以上のようなレンズ位置判定動作だけを用
いて、レンズ切り替えタイミングを用いない方法も考え
られる。この方法は、図25のフローチャートに示すよ
うに、まずレンズ位置判定を行い、次に所定のレンズで
なかった場合は、あらかじめ決められた幅と振幅を有す
るキックパルスを印可し、レンズ切り替え後再度レンズ
位置判定を行う。この時、レンズ切り替えがうまくいっ
てない場合は、キックパルス幅または高さを大きくし、
再度レンズ切り替え動作を行わせる。これを繰り返して
もうまくレンズ切り替えが行えない場合は、キックパル
スの幅や高さを最初よりも少なくして動作させる。この
ように、何度かのレンズ切り替え動作を繰り返しなが
ら、キックパルスの幅や高さを学習し、最適なキックパ
ルスを探索させる方法もある。ただしこのような方法で
は、レンズ切り替え回路が不要になる反面、探索が完了
するまでに時間がかかる問題点がある。
【0106】
【発明の効果】この発明に係る光学的情報再生装置にお
いては、複数の対物レンズを搭載した光ヘッドのレンズ
切り替え時のタイミング信号が得られるように構成した
ため、レンズ切り替え時に、切り替え動作が正常に行わ
れたか否かの確認ができるようになるとともに、レンズ
切り替えに必要な印可パルスの幅をアクチュエータの軸
摩擦や姿勢等の変化に応じて変化させることが可能とな
るため、安定な切り替え動作が実現できる効果が得られ
る。
【0107】また、レンズ切り替え時の動作を、キック
パルスとブレーキパルスにより行うように構成するとと
もに、上記2つのパルスの切り替えを上記タイミング信
号により行うようにしたため、レンズ切り替え時の可動
部の動作がスムーズになるとともに、摩擦等の影響によ
り、切り替え動作が失敗することがなくなった。
【0108】さらに、可動部に設けた反射部で、光学系
内の平行レーザ光を反射して上記タイミング信号を生成
するようにしたため、可動部がフォーカス方向に移動し
ても、正確な検出信号が得られるとともに、情報再生用
のレーザ光と検知器を用いているため、きわめて簡単な
構成で、正確なタイミング信号が得られるようになっ
た。
【0109】また、反射部に明暗部を設けたため、切り
替えタイミングのみならず、可動部の移動方向も検出す
ることができ、切り替え時の駆動力不足や駆動力が強す
ぎる場合等においてもその状態を観測したり、再度切り
替え動作をやり直すことができるようになった。また、
これにより現在のレンズ位置が分かっている場合は、移
動後のレンズがどれであるか、失敗し逆に戻ってしまっ
た場合も含め、判別可能になった。
【0110】また、可動部に設けた貫通穴を通る光でタ
イミング信号を得るようにしたため、アクチュエータに
反射部を設ける必要がなくなり、また、光ヘッドの送り
方向に移動させることでディスクのサイズや光ヘッドの
初期位置を検出することも可能となった。
【0111】さらに、可動部に広さの異なる貫通穴を複
数個設けたので、反射部に明暗部を設けたのと同様の効
果を得ることができる。
【0112】また、アクチュエータトラッキング用コイ
ルに発生する逆起電力を検出してタイミング検出を行う
ようにしたので、可動部に特別の細工をしなくても、正
確なレンズ切り替え動作が行えるようになった。
【0113】さらに、アクチュエータトラッキング用コ
イルに交流電流を発生させ、外部の検出コイルで受信す
るようにしたので、可動部に特別の細工をしなくても、
上記逆起電力を用いた方式よりは、より精度の良いタイ
ミング信号が得られるようになった。
【0114】また、情報再生に用いる光源とは別の光源
を用いてタイミング信号を検出するようにしたので、タ
イミング信号以外に各レンズ位置におけるレンズシフト
量が正確に検出でき、トラッキングセンサーオフセット
の低減や、アクチュエータのダンピング等が行えるよう
になったため、より正確なトラック追従動作が実現でき
るようになった。
【0115】また、対物レンズの位置が識別できる識別
信号検出手段を設けたので、ディスクの信号再生を行わ
なくても現在のレンズがどの対物レンズかを認識でき、
レンズ切り替え動作が素早く行えるようになるため、結
果的にディスクの再生待時間の短縮、およびサーボはず
れ状態からの復帰が素早く行えるようになった。
【0116】さらに、対物レンズの両サイド側に反射率
の異なる反射部をそれぞれ設けたので、情報再生に用い
るレーザ光と検知器によりレンズ位置判定が行えるよう
になった。
【0117】また、可動部を左右に動かした時の貫通穴
を通したディスクからの反射光によりレンズ位置判定を
行うようにしたので、対物レンズの両サイドに反射部等
を設けなくてもレンズ位置の判定が行えるようになっ
た。
【0118】また、情報再生に用いる光源とは別の光源
を用いてレンズ位置判定を行うことで、レンズ位置判定
以外にも、各レンズ位置におけるレンズシフト量が正確
に検出でき、トラッキングセンサーオフセットの低減
や、アクチュエータのダンピング等が行えるようになっ
たため、より正確なトラック追従動作が行えるようにな
った。
【0119】さらに、2つの対物レンズの間に反射部を
設け、可動部を左右に動かした時の反射光によりレンズ
位置判定を行うようにしたため、対物レンズの両サイド
に反射部等を取り付けなくても正確なトラック追従動作
が行えるようになった。
【0120】また、対物レンズの位置の判定後にディス
クの種別の識別を行うようにしたため、ディスクの信号
再生を行わなくても現在のディスクがどの種別のディス
クか認識でき、ディスク判定動作が素早く行えるように
なるため、結果的にディスクの再生待時間が短縮される
ようになった。
【0121】さらに、対物レンズの位置判定結果にもと
づいてレンズ切り替え動作の誤動作を識別し、キックパ
ルス幅を変化させて再動作させるようにしたため、対物
レンズ切り替え時のタイミング検出が不要となり、切り
替え動作回路が簡略化できた。
【0122】また、可動部に設けた貫通穴を通してディ
スクからの反射光量を検出し、ディスク反射率の差から
ディスクの種類を判別することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の光学的情報再生装
置における制御システムを示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1の反射部を用いたレンズ切り替
え方式を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1の反射部に明暗を設けたレンズ
切り替え方式を示すブロック図である。
【図4】 図3における光スポットの反射光の変化を示
す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の光学的情報再生装
置における貫通穴を用いたレンズ切り替え方式を示すブ
ロック図である。
【図6】 実施の形態2の貫通穴とローディング機構に
設けた反射部を用いたレンズ切り替え方式を示すブロッ
ク図である。
【図7】 実施の形態2の貫通穴とローディング機構に
設けた検知器を用いたレンズ切り替え方式を示すブロッ
ク図である。
【図8】 実施の形態2の専用の発光部と貫通穴および
ローディング機構に設けた検知器を用いたレンズ切り替
え方式を示すブロック図である。
【図9】 実施の形態2の複数の貫通穴を用いたレンズ
切り替え方式を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態3の光学的情報再生
装置における逆起電力を用いたレンズ切り替え方式を示
すブロック図である。
【図11】 実施の形態3の交流磁界を用いたレンズ切
り替え方式を示すブロック図である。
【図12】 実施の形態3の専用の光学的位置検出器を
用いたレンズ切り替え方式を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態3の可動部に取り付けられた専
用の光学的位置検出器を用いたレンズ切り替え方式を示
すブロック図である。
【図14】 図3におけるキックパルスとブレーキパル
スの印可波形を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態4の光学的情報再生
装置におけるレンズ外側の反射部を用いたレンズ位置判
定方式を示すブロック図である。
【図16】 実施の形態4の図15における光スポット
の動きを示した図である。
【図17】 実施の形態4の対物レンズ間に設けた反射
部を用いたレンズ位置判定方式を示すブロック図であ
る。
【図18】 実施の形態4の対物レンズの外側の反射部
と対物レンズの間に設けた中間で反射率が切り替わる非
対象明暗部を有する反射部とを用いたレンズ位置判定方
式を示すブロック図である。
【図19】 実施の形態4の対物レンズの外側の反射部
と対物レンズ間の非対象明暗部を有する反射部とを用い
たレンズ位置判定方式を示すブロック図である。
【図20】 実施の形態4の貫通穴を用いたレンズ位置
判定方式を示すブロック図である。
【図21】 実施の形態4のCDディスク再生時のフロ
ーチャートである。
【図22】 実施の形態4のDVDディスク再生時のフ
ローチャートである。
【図23】 実施の形態4のディスク判定時のフローチ
ャートである。
【図24】 実施の形態4の対物レンズ判定時のフロー
チャートである。
【図25】 実施の形態4の対物レンズ切り替え時にお
けるキックパルス学習のフローチャートである。
【図26】 実施の形態4のDVD側へのレンズキック
時のフローチャートである。
【図27】 実施の形態4のCD側へのレンズキック時
のフローチャートである。
【図28】 従来の光学的情報再生装置の複数のレンズ
を搭載した光ヘッドを示す斜視図である。
【符号の説明】
11 可動部、12 CD用対物レンズ、13 DVD
用対物レンズ、14フォーカスアクチュエータコイル、
15 トラッキングアクチュエータコイル、16 ミラ
ー、17 ハーフミラー、18 レーザ、19,72,
73,74,75,76,77 光検知器、20 光学
系、21 電流−電圧変換回路、22再生信号検出回
路、23 トラッキングエラー検出回路、24 フォー
カシングエラー検出回路、25 ディスク判別回路、2
6 トラッキング制御回路、27 レンズ切り替え回
路、28 フォーカシング制御回路、29 ドライブア
ンプ、30,41,53,83,65,84,85,9
5,96,100 反射部、31 切り替え回路、32
キックパルス発生回路、33ブレーキパルス発生回
路、34 極性切り替え回路、35,56,60,6
1,66 アンプ、36 ピーク検出回路、38,88
コンパレータ、39 パターンマッチング回路、40
切り替え判定回路、52 ローディング機構、58
方向判定回路、64 トラッキングマグネット、67
検波回路、68 発振器、86 レベル判定回路、87
切り替えブレーキパルス判定回路、89 レンズ位置
判定回路、90 左右方向振れ信号発生器、97 切り
替え部判定回路、98 レベル増減判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中津 公秀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 横山 英二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中村 恵司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる開口率を有する複数の対物レンズ
    を搭載した可動部を有し、物理特性の異なる光ディスク
    の再生に際しては、上記可動部を動かして情報再生光学
    系に対し上記複数の対物レンズの中からディスクの物理
    特性に適合したものを選択し切り替えて使用する光学的
    情報再生装置において、上記複数の対物レンズが切り替
    わる際に所定のタイミング信号を発生するタイミング信
    号発生器を具備したことを特徴とする光学的情報再生装
    置。
  2. 【請求項2】 上記異なる対物レンズの切り替えが、上
    記可動部をトラッキング方向に駆動するアクチュエータ
    に、駆動パルスとブレーキパルスを連続して印可するこ
    とにより行われるとともに、上記タイミング信号発生器
    の出力に基づいて上記駆動パルスからブレーキパルスへ
    の切り替えを行わせるようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の光学的情報再生装置。
  3. 【請求項3】 上記タイミング信号発生器が、上記可動
    部に搭載された複数の対物レンズ間の光学系が構成され
    ている側の面に取り付けられた1つまたは複数の反射部
    により構成されており、情報の再生を行うためのレーザ
    光の上記反射部からの反射光を光検知器によって検出す
    ることにより、上記タイミング信号の検出がなされるよ
    うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    光学的情報再生装置。
  4. 【請求項4】 上記反射部に反射率の異なる明暗部を設
    けるとともに、上記複数の対物レンズそれぞれに対応し
    て上記明暗部の配置を異ならせるか、または上記対物レ
    ンズの移動方向に対して非対称に構成することにより対
    物レンズの切り替え時における切り替え方向と移動先レ
    ンズの特定を行うことを特徴とする特許請求の範囲第3
    項記載の光学的情報再生装置。
  5. 【請求項5】 上記タイミング信号検出器が、上記可動
    部における複数の対物レンズの間に設けられた貫通穴に
    より構成されるとともに、上記タイミング信号の検出
    が、光学系から出射される情報再生用光ビームを上記貫
    通穴を通して光ディスクまたは光ヘッド上部のディスク
    装着機構に取り付けられた反射面にて反射させ、上記光
    ビームの反射光を検出することにより行われるようにし
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光学的
    情報再生装置。
  6. 【請求項6】 上記貫通穴が、複数の対物レンズ間にお
    いて複数個形成されるとともに、上記複数の貫通穴のト
    ラック方向における穴の広さを異なるように配置するこ
    とで、所定の対物レンズへの切り替え時における切り替
    え方向と移動先レンズの特定を行うようにしたことを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載の光学的情報再生装
    置。
  7. 【請求項7】 上記タイミング信号検出器が、上記可動
    部に搭載された上記可動部をトラック方向に駆動するた
    めのトラッキングアクチュエータコイルと、上記光ヘッ
    ドに固定されたアクチュエータ駆動用マグネットと、上
    記コイルの逆起電力を検出する逆起電力検出回路から構
    成されることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    光学的情報再生装置。
  8. 【請求項8】 上記タイミング信号検出器が、上記可動
    部に搭載された上記可動部をトラック方向に駆動するた
    めのトラッキングアクチュエータコイルと、上記トラッ
    キングアクチュエータコイルに交流電流を印可し交流磁
    界を発生せしめる交流電流印可手段と、上記光ヘッドに
    固定され上記トラッキングアクチュエータコイルから発
    生する上記交流電流による交流磁界を検出するための交
    流磁界検出手段とから構成されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の光学的情報再生装置。
  9. 【請求項9】 上記タイミング信号検出器が、上記可動
    部に搭載された反射部と、上記光ヘッドに固定された情
    報の再生に用いるレーザ光とは別の発光部と、上記発光
    部からの出射光を上記反射部で反射した後に受光するた
    めの受光部とから構成されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の光学的情報再生装置。
  10. 【請求項10】 情報の再生を行う光ヘッドが、異なる
    開口率を有する複数の対物レンズと情報を再生するため
    の光学系とを有し、上記対物レンズを搭載した可動部を
    動かして上記複数のレンズを上記光学系に対し切り替え
    ることにより物理特性の異なる光ディスクを再生せしめ
    る光学的情報再生装置において、上記可動部に搭載され
    た対物レンズの識別が行える識別信号検出手段を備えた
    ことを特徴とする光学的情報再生装置。
  11. 【請求項11】 上記識別信号検出器手段が、上記対物
    レンズのトラック方向における両サイド側で、上記光学
    系が構成されている側の面に設けられた光反射部から構
    成され、上記反射部の有無または反射率の異なる反射部
    の組合せを対物レンズ毎に異なるように配置するととも
    に、上記識別信号の検出が、情報の再生を行うためのレ
    ーザ光と光検知器を用いて、上記反射部からの反射光を
    検出することによりなされるようにしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第10項記載の光学的情報再生装置。
  12. 【請求項12】 上記識別信号検出手段が、上記対物レ
    ンズの間に設けられた貫通穴により構成されるととも
    に、上記識別信号の検出が、上記可動部を左右に揺動さ
    せるとともに、光学系から出射される情報再生用光ビー
    ムを上記貫通穴を通して光ディスクまたは光ヘッド上部
    のディスク装着機構に取り付けられた反射面にて反射さ
    せ、上記光ビームの反射光を検出することにより行われ
    るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第10項
    記載の光学的情報再生装置。
  13. 【請求項13】 上記識別信号検出手段が、上記可動部
    に搭載された反射部と、上記光ヘッドに固定された情報
    の再生に用いるレーザ光とは別の発光部と、上記発光部
    からの出射光を上記反射部で反射した後に受光するため
    の受光部とから構成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第10項記載の光学的情報再生装置。
  14. 【請求項14】 上記識別信号検出手段が、上記可動部
    の複数の対物間に設けられた反射部または貫通穴と、上
    記可動部を左右に揺動させる揺動信号発生器と、信号検
    知器から得られる反射光量検知器と、上記揺動信号と反
    射光量検知信号とを比較する比較回路から構成され、上
    記反射光量検知信号の発生タイミングを上記揺動信号の
    極性と比較することで識別動作を行うようにしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第10項記載の光学的情報再
    生装置。
  15. 【請求項15】 上記可動部に搭載された対物レンズの
    識別が行える識別信号検出器の出力に基づき対物レンズ
    の確定を行った後上記確定された対物レンズを用いてフ
    ォーカスサーチを行い、ディスクの特定を行うようにし
    たことを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の光学
    的情報再生装置。
  16. 【請求項16】 上記可動部に搭載された対物レンズの
    識別が行える識別信号検出器の出力に基づきレンズ切り
    替えが正常に動作したかどうかの確認を行うとともに、
    切り替え動作不良が発生した場合には、レンズ切り替え
    を行うためのキックパルスのパルス幅を増減させて再度
    切り替え動作を行わせるようにしたことを特徴とする特
    許請求の範囲第10項記載の光学的情報再生装置。
  17. 【請求項17】 情報の再生を行う光ヘッドが、情報を
    再生するための光学系と、異なる開口率を有する複数の
    対物レンズとを有するとともに上記対物レンズを搭載し
    た可動部を動かし、上記複数のレンズを上記光学系に対
    し切り替えることにより物理特性の異なる光ディスクを
    再生せしめる光学的情報再生装置において、上記可動部
    に設けられた貫通穴を通過する情報再生用のレーザ光を
    用いて、上記光ディスクから反射した光を情報再生を行
    なう光検知器により受光することにより、上記光ディス
    クの種別を判定するようにしたことを特徴とする光学的
    情報再生装置。
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JP2007317314A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Hitachi Ltd 光ディスク装置
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