JPH09199166A - ナトリウム2次電池 - Google Patents
ナトリウム2次電池Info
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- JPH09199166A JPH09199166A JP8005023A JP502396A JPH09199166A JP H09199166 A JPH09199166 A JP H09199166A JP 8005023 A JP8005023 A JP 8005023A JP 502396 A JP502396 A JP 502396A JP H09199166 A JPH09199166 A JP H09199166A
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- electrode container
- stress
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- flange portion
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁リングと負極容器との熱圧接部における
ナトリウム側端部の接合部界面でのナトリウム腐食強度
を簡単な手段でもって向上させ、ナトリウム2次電池の
強度信頼性を向上させる。 【解決手段】 負極容器7の少なくともフランジ部70
の材料として、絶縁リング10への熱圧接時の降温過程
で該フランジ部70の立ち上がり部72に生じる熱収縮
曲げモーメントMにより、絶縁リング10と負極容器の
フランジ部70との接合界面11の少なくとも負極活物
質側端部Pに圧縮応力が作用するに十分な高降伏応力を
有する材料を使用する。
ナトリウム側端部の接合部界面でのナトリウム腐食強度
を簡単な手段でもって向上させ、ナトリウム2次電池の
強度信頼性を向上させる。 【解決手段】 負極容器7の少なくともフランジ部70
の材料として、絶縁リング10への熱圧接時の降温過程
で該フランジ部70の立ち上がり部72に生じる熱収縮
曲げモーメントMにより、絶縁リング10と負極容器の
フランジ部70との接合界面11の少なくとも負極活物
質側端部Pに圧縮応力が作用するに十分な高降伏応力を
有する材料を使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はナトリウム2次電池
及びそれをバッテリーとして使用する電気自動車に関
し、特に、絶縁材と負極容器のフランジ部との接合部界
面における負極活物質による腐食の強度信頼性を向上さ
せたナトリウム2次電池及び該ナトリウム2次電池をバ
ッテリーとして使用する高出力対応型電気自動車に関す
る。
及びそれをバッテリーとして使用する電気自動車に関
し、特に、絶縁材と負極容器のフランジ部との接合部界
面における負極活物質による腐食の強度信頼性を向上さ
せたナトリウム2次電池及び該ナトリウム2次電池をバ
ッテリーとして使用する高出力対応型電気自動車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】負極活物質としてナトリウムを用い、正
極活物質として例えば硫黄を用いるナトリウム2次電池
は知られている。図14はその一例を示す断面図であ
り、負極活物質としてのナトリウム1と硫黄成形体のよ
うな正極活物質2とがナトリウム導電性のβ"-アルミナ
製の固体電解質管3の両面に配置され、該負極活物質1
中に配置された負極集電体4に溶着された負極端子5側
と正極活物質2を収容する正極容器6側とは、該固体電
解質管3の先端に溶着されたα−アルミナ材からなる絶
縁リング10に一体に熱圧接される。図14の例では、
該絶縁リング10の上端側に負極端子5に接続する負極
容器7の断面L字状のフランジ部70が、また、下端側
には正極容器6に溶着された断面L字状のフランジ部8
0が、それぞれ熱圧接による一体化されている。
極活物質として例えば硫黄を用いるナトリウム2次電池
は知られている。図14はその一例を示す断面図であ
り、負極活物質としてのナトリウム1と硫黄成形体のよ
うな正極活物質2とがナトリウム導電性のβ"-アルミナ
製の固体電解質管3の両面に配置され、該負極活物質1
中に配置された負極集電体4に溶着された負極端子5側
と正極活物質2を収容する正極容器6側とは、該固体電
解質管3の先端に溶着されたα−アルミナ材からなる絶
縁リング10に一体に熱圧接される。図14の例では、
該絶縁リング10の上端側に負極端子5に接続する負極
容器7の断面L字状のフランジ部70が、また、下端側
には正極容器6に溶着された断面L字状のフランジ部8
0が、それぞれ熱圧接による一体化されている。
【0003】このような構造のナトリウム2次電池にお
いて、負極容器7のフランジ部70及び正極容器6のフ
ランジ部80と絶縁リング10との接合部界面での負極
及び正極活物質による耐食性を向上させることが、ナト
リウム2次電池の強度信頼性を向上するために構造上の
課題とされており、特に、負極活物質であるナトリウム
による耐食性を向上させることが課題とされ、多くの提
案がなされている。
いて、負極容器7のフランジ部70及び正極容器6のフ
ランジ部80と絶縁リング10との接合部界面での負極
及び正極活物質による耐食性を向上させることが、ナト
リウム2次電池の強度信頼性を向上するために構造上の
課題とされており、特に、負極活物質であるナトリウム
による耐食性を向上させることが課題とされ、多くの提
案がなされている。
【0004】その例として、絶縁リングとしてα−アル
ミナを使用し、この絶縁リングと鋼製の正極及び負極容
器フランジを熱圧接する際に、α−アルミナ面に無酸素
銅層を設け、その上にニッケルろうを塗布処理後に熱圧
接を実施するようにし、耐食性のニッケル材を使用する
ことで熱圧接部の耐食性を向上すること(特開昭63−
26947号公報)、絶縁材と固体電解質管及び正極と
負極の接合組合せに際し、熱膨張係数を考慮して熱応力
の発生の面から熱サイクル及び耐食性を向上すること
(特開平2−121272号公報)、あるいは、正極容
器を熱圧接部の下部で全周にわたって内側に湾曲させ凹
状溝を形成することにより正極活物質の移動を防止して
耐食性を向上させること(特開平2−126572号公
報)、等が提案されている。
ミナを使用し、この絶縁リングと鋼製の正極及び負極容
器フランジを熱圧接する際に、α−アルミナ面に無酸素
銅層を設け、その上にニッケルろうを塗布処理後に熱圧
接を実施するようにし、耐食性のニッケル材を使用する
ことで熱圧接部の耐食性を向上すること(特開昭63−
26947号公報)、絶縁材と固体電解質管及び正極と
負極の接合組合せに際し、熱膨張係数を考慮して熱応力
の発生の面から熱サイクル及び耐食性を向上すること
(特開平2−121272号公報)、あるいは、正極容
器を熱圧接部の下部で全周にわたって内側に湾曲させ凹
状溝を形成することにより正極活物質の移動を防止して
耐食性を向上させること(特開平2−126572号公
報)、等が提案されている。
【0005】さらに他の例として、図15に示すよう
に、負極容器7のフランジ部70と前縁リング10との
熱圧部の外周側(ナトリウム収容空間と反対側)にL字
状リング70aを設置して熱圧部の距離を増加し、それ
により該熱圧接部の寿命を長期化させると共にと共に、
固体電解質管3の先端部内周面にα−アルミナ製の円筒
部材70bを前記熱圧接部を覆うようにして溶着し、ナ
トリウム液あるいはそのミスト結露液が熱圧接部に侵入
するのを防止して腐食を防止するようにしたもの(特開
平2−278671号公報)、図16に示すように、絶
縁リング10の上面に熱圧接される負極容器7のフラン
ジ部70の立ち上がり部72の外周にリング状のα−ア
ルミナ製の抑止体70cを当接させて設け、それによ
り、負極容器7の熱膨張による立ち上がり部72の傾動
を抑制して、該熱圧接部にクラックの発生やそれによる
活物質のリーク等の危険性を防止したものも提案されて
いる(特開平3−187160号公報)。
に、負極容器7のフランジ部70と前縁リング10との
熱圧部の外周側(ナトリウム収容空間と反対側)にL字
状リング70aを設置して熱圧部の距離を増加し、それ
により該熱圧接部の寿命を長期化させると共にと共に、
固体電解質管3の先端部内周面にα−アルミナ製の円筒
部材70bを前記熱圧接部を覆うようにして溶着し、ナ
トリウム液あるいはそのミスト結露液が熱圧接部に侵入
するのを防止して腐食を防止するようにしたもの(特開
平2−278671号公報)、図16に示すように、絶
縁リング10の上面に熱圧接される負極容器7のフラン
ジ部70の立ち上がり部72の外周にリング状のα−ア
ルミナ製の抑止体70cを当接させて設け、それによ
り、負極容器7の熱膨張による立ち上がり部72の傾動
を抑制して、該熱圧接部にクラックの発生やそれによる
活物質のリーク等の危険性を防止したものも提案されて
いる(特開平3−187160号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ナトリウム2次電池において、その絶縁材(絶縁リン
グ)と負極容器のフランジ接合部との界面の負極活物質
による耐食性を向上する手法は、材料そのものを耐食性
材とものとすると共に、構造的に負極活物質の液あるい
はミスト結露液が接合部に付着するのを防止することで
耐食性を向上する方法が取られている。しかし、それら
の手段はいずれもそのために特別の部材を別途熱圧着あ
るいは溶着する等、多くの付加的加工工程を必要として
おり、電池製造上のネックとなっている。
ナトリウム2次電池において、その絶縁材(絶縁リン
グ)と負極容器のフランジ接合部との界面の負極活物質
による耐食性を向上する手法は、材料そのものを耐食性
材とものとすると共に、構造的に負極活物質の液あるい
はミスト結露液が接合部に付着するのを防止することで
耐食性を向上する方法が取られている。しかし、それら
の手段はいずれもそのために特別の部材を別途熱圧着あ
るいは溶着する等、多くの付加的加工工程を必要として
おり、電池製造上のネックとなっている。
【0007】本発明は、ナトリウム2次電池における前
記絶縁材と負極容器との熱圧接部の耐食性を、特別の部
材を付加することなく、電池の構造上当然必要となる部
材を単に特定の物性値を持つものとすることにより改善
することを目的としており、本発明によれば、製造が容
易でありながら絶縁材と負極容器との熱圧接部の耐食性
が改善されたナトリウム2次電池を得ることができる。
また、本発明によればナトリウム腐食寿命が向上するこ
とから高出力対応型のナトリウム2次電池を得ることが
でき、そのために、本発明によるナトリウム2次電池は
自動車用のバッテリーとして有効に使用できることが期
待できる。
記絶縁材と負極容器との熱圧接部の耐食性を、特別の部
材を付加することなく、電池の構造上当然必要となる部
材を単に特定の物性値を持つものとすることにより改善
することを目的としており、本発明によれば、製造が容
易でありながら絶縁材と負極容器との熱圧接部の耐食性
が改善されたナトリウム2次電池を得ることができる。
また、本発明によればナトリウム腐食寿命が向上するこ
とから高出力対応型のナトリウム2次電池を得ることが
でき、そのために、本発明によるナトリウム2次電池は
自動車用のバッテリーとして有効に使用できることが期
待できる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明者らはナトリウム2次電池における絶縁材
(絶縁リング)と負極容器のフランジ部との熱圧接部及
び該フランジ部の立ち上がり部近傍について、熱圧接時
及びその後の降温過程での構造力学的解析と実験を鋭意
行なった。図4、図5はその結果を示すものであり、後
記する図1に示す構造を持つナトリウム2次電池におけ
るα−アルミナであるリング状の絶縁材10にアルミニ
ウム合金である中間材9を介して負極容器フランジ部7
0を熱圧接する場合における、熱圧接接合時の降温過程
での絶縁材10と中間材9の接合界面11の内側端部
(負極活物質による腐食発生対象部)Pにおける中間材
9側の3軸方向の熱弾塑性解析による応力挙動を示して
おり、図4は、負極容器フランジ部70の材料として低
降伏応力材の軟鋼を使用した場合であり、図5は高降伏
応力のステンレス鋼SUS329J1を使用した場合で
ある。
めに、本発明者らはナトリウム2次電池における絶縁材
(絶縁リング)と負極容器のフランジ部との熱圧接部及
び該フランジ部の立ち上がり部近傍について、熱圧接時
及びその後の降温過程での構造力学的解析と実験を鋭意
行なった。図4、図5はその結果を示すものであり、後
記する図1に示す構造を持つナトリウム2次電池におけ
るα−アルミナであるリング状の絶縁材10にアルミニ
ウム合金である中間材9を介して負極容器フランジ部7
0を熱圧接する場合における、熱圧接接合時の降温過程
での絶縁材10と中間材9の接合界面11の内側端部
(負極活物質による腐食発生対象部)Pにおける中間材
9側の3軸方向の熱弾塑性解析による応力挙動を示して
おり、図4は、負極容器フランジ部70の材料として低
降伏応力材の軟鋼を使用した場合であり、図5は高降伏
応力のステンレス鋼SUS329J1を使用した場合で
ある。
【0009】いずれの場合も、通常の熱圧接温度である
600℃から300℃近傍までの降温過程では周方向応
力σθ及び径方向応力σr 、軸方向応力σz の3軸弾塑
性応力はほぼ同じ大きさの圧縮応力となり静水圧の応力
状態を保ちながら圧縮側へ移行する。しかし、図4にお
ける軟鋼を使用した場合には、300℃近傍から室温ま
での降温過程では静水圧の応力状態が乱れ、かつ、3軸
弾塑性応力は引張側に向かって増加し室温では引張残留
応力となる。この静水圧の応力状態の乱れは負極容器の
フランジ部70に発生する周方向応力σθ、または径方
向応力σr によって負極容器のフランジ部70が降伏し
て塑性変形が生じ拘束条件が緩和するために生じるもの
である。なお、図4には負極容器のフランジ部70に発
生する周方向応力σθと径方向応力σr の弾性応力も示
しており、300℃近傍で軟鋼の降伏応力σy を超え、
降伏が生じることがわかる。
600℃から300℃近傍までの降温過程では周方向応
力σθ及び径方向応力σr 、軸方向応力σz の3軸弾塑
性応力はほぼ同じ大きさの圧縮応力となり静水圧の応力
状態を保ちながら圧縮側へ移行する。しかし、図4にお
ける軟鋼を使用した場合には、300℃近傍から室温ま
での降温過程では静水圧の応力状態が乱れ、かつ、3軸
弾塑性応力は引張側に向かって増加し室温では引張残留
応力となる。この静水圧の応力状態の乱れは負極容器の
フランジ部70に発生する周方向応力σθ、または径方
向応力σr によって負極容器のフランジ部70が降伏し
て塑性変形が生じ拘束条件が緩和するために生じるもの
である。なお、図4には負極容器のフランジ部70に発
生する周方向応力σθと径方向応力σr の弾性応力も示
しており、300℃近傍で軟鋼の降伏応力σy を超え、
降伏が生じることがわかる。
【0010】一方、負極容器フランジ部70の材料とし
て高降伏応力のステンレス鋼SUS329J1を使用し
た場合は図5に示すように、負極容器フランジ材70が
降伏するに至らず静水圧の応力状態が室温近傍まで持続
し、大きな圧縮残留応力が形成されることがわかる。本
発明は上記の実験及び解析結果に基づくものであり、負
極容器フランジ材70に高降伏材を用い、熱圧接接合時
の降温過程でフランジ材が降伏することを防止し、負極
活物質による腐食対象部の熱圧接接合時の残留応力を圧
縮応力に保ち、腐食寿命を向上せしめようとするもので
ある。
て高降伏応力のステンレス鋼SUS329J1を使用し
た場合は図5に示すように、負極容器フランジ材70が
降伏するに至らず静水圧の応力状態が室温近傍まで持続
し、大きな圧縮残留応力が形成されることがわかる。本
発明は上記の実験及び解析結果に基づくものであり、負
極容器フランジ材70に高降伏材を用い、熱圧接接合時
の降温過程でフランジ材が降伏することを防止し、負極
活物質による腐食対象部の熱圧接接合時の残留応力を圧
縮応力に保ち、腐食寿命を向上せしめようとするもので
ある。
【0011】すなわち、前記目的を達成するための本願
発明によるナトリウム2次電池は、基本的に、負極容器
のフランジ部の材料として、熱圧接時の降温過程におい
て絶縁材と中間材又は負極容器のフランジ部との接合界
面の負極活物質側端部に静水圧の応力状態で発生する圧
縮残留応力が、負極容器のフランジ部に発生する周方向
応力σθ又は径方向応力σr によって降伏することによ
り緩和され減小することない高い降伏応力を持つ材料を
使用することを特徴とする。
発明によるナトリウム2次電池は、基本的に、負極容器
のフランジ部の材料として、熱圧接時の降温過程におい
て絶縁材と中間材又は負極容器のフランジ部との接合界
面の負極活物質側端部に静水圧の応力状態で発生する圧
縮残留応力が、負極容器のフランジ部に発生する周方向
応力σθ又は径方向応力σr によって降伏することによ
り緩和され減小することない高い降伏応力を持つ材料を
使用することを特徴とする。
【0012】本発明の他の態様では、負極活物質として
のナトリウムを収容する負極容器と正極活物質を収容す
る正極容器との間にナトリウム導電性の固体電解質管を
持ち、該固体電解質管に接合された絶縁材に負極容器の
フランジ部を熱圧接するように構成されたナトリウム2
次電池であって、該負極容器のフランジ部の材料とし
て、熱圧接時の降温過程によりフランジ部の立ち上がり
部に生じる熱収縮曲げモーメントにより、絶縁材とフラ
ンジ部との少なくとも負極活物質側端部側の接合界面に
圧縮応力が作用するに十分な高降伏応力を有する材料を
使用することを特徴とする。
のナトリウムを収容する負極容器と正極活物質を収容す
る正極容器との間にナトリウム導電性の固体電解質管を
持ち、該固体電解質管に接合された絶縁材に負極容器の
フランジ部を熱圧接するように構成されたナトリウム2
次電池であって、該負極容器のフランジ部の材料とし
て、熱圧接時の降温過程によりフランジ部の立ち上がり
部に生じる熱収縮曲げモーメントにより、絶縁材とフラ
ンジ部との少なくとも負極活物質側端部側の接合界面に
圧縮応力が作用するに十分な高降伏応力を有する材料を
使用することを特徴とする。
【0013】また、好ましくは、前記絶縁材と前記フラ
ンジ部との接合界面にブレージング材としての中間材が
配置され、該中間材としては好ましくはアルミニウム又
はアルミニウム合金が用いられる。前記目的を達成する
ための本発明の具体的態様では、負極容器のフランジ部
の材料として、熱圧接時の降温過程で絶縁材と中間材
(あるいは、負極容器のフランジ部)の接合界面の負極
活物質側端部に静水圧の応力状態で発生する圧縮残留応
力が、負極容器のフランジ部に発生する周方向応力σθ
及び/又は径方向応力σr (好ましくはσr /1.5)
によって降伏することにより緩和され減小することな
い高降伏応力材を使用することを特徴とする。
ンジ部との接合界面にブレージング材としての中間材が
配置され、該中間材としては好ましくはアルミニウム又
はアルミニウム合金が用いられる。前記目的を達成する
ための本発明の具体的態様では、負極容器のフランジ部
の材料として、熱圧接時の降温過程で絶縁材と中間材
(あるいは、負極容器のフランジ部)の接合界面の負極
活物質側端部に静水圧の応力状態で発生する圧縮残留応
力が、負極容器のフランジ部に発生する周方向応力σθ
及び/又は径方向応力σr (好ましくはσr /1.5)
によって降伏することにより緩和され減小することな
い高降伏応力材を使用することを特徴とする。
【0014】負極容器のフランジ部の材料としては、好
ましくは、SUS309、SUS310、SUS317
J2、SUS329J1、SUS445、SUS44
7、HA188、コバール等が挙げられる。なお、本発
明によるナトリウム2次電池において正極活物質として
硫黄が好ましく用いられるが、多硫化ナトリウムNa2
Sx 、塩化鉄FeCl2 、セシウムSeのような溶融塩
物質であってもよい。
ましくは、SUS309、SUS310、SUS317
J2、SUS329J1、SUS445、SUS44
7、HA188、コバール等が挙げられる。なお、本発
明によるナトリウム2次電池において正極活物質として
硫黄が好ましく用いられるが、多硫化ナトリウムNa2
Sx 、塩化鉄FeCl2 、セシウムSeのような溶融塩
物質であってもよい。
【0015】本発明はまた、本発明により高出力対応型
の高温330℃〜400℃程度に耐えることのできるナ
トリウム2次電池を得ることができることから、該ナト
リウム2次電池をバッテリーとして用いる高出力対応型
自動車をも開示する。
の高温330℃〜400℃程度に耐えることのできるナ
トリウム2次電池を得ることができることから、該ナト
リウム2次電池をバッテリーとして用いる高出力対応型
自動車をも開示する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて、負極活物質としてナトリウムを、正極活物質とし
て硫黄を用いるナトリウム−硫黄電池を例にとり説明す
る。図1は、該ナトリウム−硫黄電池の一実施例を示す
部分破断図であり、負極容器のフランジ材の材料が特有
の物性値を持つものである以外は、図14に示した従来
公知のナトリウム2次電池とほぼ同じ構造を有してい
る。従って、図14に示したナトリウム2次電池の構成
部材と同じ機能を奏する構成部材には同じ符号を付して
いる。
いて、負極活物質としてナトリウムを、正極活物質とし
て硫黄を用いるナトリウム−硫黄電池を例にとり説明す
る。図1は、該ナトリウム−硫黄電池の一実施例を示す
部分破断図であり、負極容器のフランジ材の材料が特有
の物性値を持つものである以外は、図14に示した従来
公知のナトリウム2次電池とほぼ同じ構造を有してい
る。従って、図14に示したナトリウム2次電池の構成
部材と同じ機能を奏する構成部材には同じ符号を付して
いる。
【0017】このナトリウム−硫黄電池においても、ナ
トリウム導伝性のβ″−アルミナ製の固体電解質管3の
上部に、固体電解質管3と線膨張係数のあまり違わない
α−アルミナ製の絶縁リング10がガラス半田接合され
ており、この絶縁リング10に対して、水平フランジ部
71及びその立ち上がり部72からなる負極容器7のフ
ランジ部70、及び水平フランジ部81及びその立ち上
がり部82からなる正極容器6のフランジ部80とが、
アルミニウム合金製のリング状中間材9を介して高温で
熱圧接される。そして、β″−アルミナ製の固体電解質
管3の内側にはナトリウムの負極活物質1が、外側には
モールドに含浸された正極活物質2である硫黄が納めら
れている。なお、フランジ部70、80は通常鋼材で構
成される。また、図中、8は安全管である。
トリウム導伝性のβ″−アルミナ製の固体電解質管3の
上部に、固体電解質管3と線膨張係数のあまり違わない
α−アルミナ製の絶縁リング10がガラス半田接合され
ており、この絶縁リング10に対して、水平フランジ部
71及びその立ち上がり部72からなる負極容器7のフ
ランジ部70、及び水平フランジ部81及びその立ち上
がり部82からなる正極容器6のフランジ部80とが、
アルミニウム合金製のリング状中間材9を介して高温で
熱圧接される。そして、β″−アルミナ製の固体電解質
管3の内側にはナトリウムの負極活物質1が、外側には
モールドに含浸された正極活物質2である硫黄が納めら
れている。なお、フランジ部70、80は通常鋼材で構
成される。また、図中、8は安全管である。
【0018】実施例に示されるナトリウム2次電池で
は、図2に示すように、熱圧接時の降温過程において負
極容器7の円筒部を構成する前記フランジ部70の立ち
上がり部72に生じる熱収縮曲げモーメントMにより、
絶縁リング10と中間材9の接合界面11の負極活物質
側端部Pに圧縮の残留応力が作用するに十分な高降伏応
力を有する材料、例えば、SUS329J1材を負極容
器7及びそのフランジ部70の材料として使用してい
る。なお、負極容器7及びそのフランジ部70はある程
度の応力を形成するため板厚tは好ましくは0.3mm
以上必要である。
は、図2に示すように、熱圧接時の降温過程において負
極容器7の円筒部を構成する前記フランジ部70の立ち
上がり部72に生じる熱収縮曲げモーメントMにより、
絶縁リング10と中間材9の接合界面11の負極活物質
側端部Pに圧縮の残留応力が作用するに十分な高降伏応
力を有する材料、例えば、SUS329J1材を負極容
器7及びそのフランジ部70の材料として使用してい
る。なお、負極容器7及びそのフランジ部70はある程
度の応力を形成するため板厚tは好ましくは0.3mm
以上必要である。
【0019】本電池では高温の熱圧接接合時から室温ま
での降温過程で、絶縁リング10の素材であるα−アル
ミナの線膨張係数αi が負極容器のフランジ部70の鋼
材の線膨張係数αf に比べ小さいため、図3に示すよう
に負極容器のフランジ部70の水平フランジ部71には
次式で示される引張の周方向応力σθが発生する。 σθ=kθ・E・Δα・ΔT (1)
での降温過程で、絶縁リング10の素材であるα−アル
ミナの線膨張係数αi が負極容器のフランジ部70の鋼
材の線膨張係数αf に比べ小さいため、図3に示すよう
に負極容器のフランジ部70の水平フランジ部71には
次式で示される引張の周方向応力σθが発生する。 σθ=kθ・E・Δα・ΔT (1)
【0020】ここで、Eは負極容器のフランジ材70の
ヤング率であり、ΔTは熱圧接接合温度TH と冷却後の
温度TC との温度差を示す。またΔαは負極容器のフラ
ンジ材70の線膨張係数αf と絶縁材10の線膨張係数
αf との差を示す。またkθは中間材9としてのアルミ
ニウム又はアルミニウム合金が存在すること及び負極容
器フランジ部70の水平フランジ部71の板厚hに係わ
る応力緩和係数である。ここで、ΔT,Δα,kθは次
式で簡易的に表示できる。 kθ=0.85−0.25h Δα=αf −αi (2) ΔT=TH −TC
ヤング率であり、ΔTは熱圧接接合温度TH と冷却後の
温度TC との温度差を示す。またΔαは負極容器のフラ
ンジ材70の線膨張係数αf と絶縁材10の線膨張係数
αf との差を示す。またkθは中間材9としてのアルミ
ニウム又はアルミニウム合金が存在すること及び負極容
器フランジ部70の水平フランジ部71の板厚hに係わ
る応力緩和係数である。ここで、ΔT,Δα,kθは次
式で簡易的に表示できる。 kθ=0.85−0.25h Δα=αf −αi (2) ΔT=TH −TC
【0021】すなわち、本発明は(1)式で求まる負極
容器フランジ材70に発生する周方向応力σθよりも、
降伏応力σy 又は0.2%耐力が大きい高降伏点を有す
る材料を負極容器のフランジ部の材料として採用するこ
とを特徴とするということができる。
容器フランジ材70に発生する周方向応力σθよりも、
降伏応力σy 又は0.2%耐力が大きい高降伏点を有す
る材料を負極容器のフランジ部の材料として採用するこ
とを特徴とするということができる。
【0022】図6、図8は負極容器のフランジ部70の
水平フランジ部71の負極活物質による腐食発生対象部
Pにおける周方向応力σθと板厚hとの関係を示してい
る。図6は材料が軟鋼の場合であり、図8は材料がSU
S329J1材の場合である。図中、σy はそれぞれの
降伏応力値であり、hは水平フランジ部71の板厚であ
る。図6に示すように、軟鋼の場合には、板厚hがほぼ
2.4mm以下の場合に、周方向応力σθが降伏点応力
σy を超えるためフランジ材に降伏が生じ、図4に示す
ように、絶縁リング10と中間材9の接合界面11の腐
食対象部における負極活物質側端部の静水圧の応力状態
の残留応力が緩和し、大きな圧縮残留応力が発生しな
い。しかし、軟鋼でも2.4mm以上の板厚を有する場
合は、降伏応力σy の方が発生する周方向応力σθより
大であるため高降伏応力状態となり、腐食対象部には圧
縮残留応力が形成される。一方、高い降伏応力値を持つ
SUS329J1材を用いた場合には、図8に示すよう
に水平フランジ部71の板厚が0.3mm以上に対して
は常に降伏応力σy の方が発生する周方向応力σθより
大きいため、圧縮側の残留応力が形成され、負極活物質
1のナトリウムによる腐食寿命を向上できる。
水平フランジ部71の負極活物質による腐食発生対象部
Pにおける周方向応力σθと板厚hとの関係を示してい
る。図6は材料が軟鋼の場合であり、図8は材料がSU
S329J1材の場合である。図中、σy はそれぞれの
降伏応力値であり、hは水平フランジ部71の板厚であ
る。図6に示すように、軟鋼の場合には、板厚hがほぼ
2.4mm以下の場合に、周方向応力σθが降伏点応力
σy を超えるためフランジ材に降伏が生じ、図4に示す
ように、絶縁リング10と中間材9の接合界面11の腐
食対象部における負極活物質側端部の静水圧の応力状態
の残留応力が緩和し、大きな圧縮残留応力が発生しな
い。しかし、軟鋼でも2.4mm以上の板厚を有する場
合は、降伏応力σy の方が発生する周方向応力σθより
大であるため高降伏応力状態となり、腐食対象部には圧
縮残留応力が形成される。一方、高い降伏応力値を持つ
SUS329J1材を用いた場合には、図8に示すよう
に水平フランジ部71の板厚が0.3mm以上に対して
は常に降伏応力σy の方が発生する周方向応力σθより
大きいため、圧縮側の残留応力が形成され、負極活物質
1のナトリウムによる腐食寿命を向上できる。
【0023】また、図2に示すように負極容器フランジ
部70の立ち上がり部72である円筒に生じる熱収縮曲
げモーメントMにより負極容器フランジ部70には次式
のような径方向応力σr が発生する。 σr =12krβ2DΔαΔTR/h2 (3)
部70の立ち上がり部72である円筒に生じる熱収縮曲
げモーメントMにより負極容器フランジ部70には次式
のような径方向応力σr が発生する。 σr =12krβ2DΔαΔTR/h2 (3)
【0024】ここでkr は前記kθと同様な応力緩和係
数であり、βとDは形状係数、Rは熱圧接部の内側半径
を示す。kθとβ,Dは次の簡易式で表示できる。 β =〔3(1−ν2) /r2t2〕1/4 D =Et/12(1−ν3 ) (4) kr =0.6h (1.6≧h≧0.3) kr =1.0h (h>1.6)
数であり、βとDは形状係数、Rは熱圧接部の内側半径
を示す。kθとβ,Dは次の簡易式で表示できる。 β =〔3(1−ν2) /r2t2〕1/4 D =Et/12(1−ν3 ) (4) kr =0.6h (1.6≧h≧0.3) kr =1.0h (h>1.6)
【0025】なお、rは負極容器の円筒部(フランジ部
70の立ち上がり部72)半径、tは立ち上がり部72
の板厚、νは立ち上がり部72のポアソン比、hは水平
フランジ部71の板厚を示す。
70の立ち上がり部72)半径、tは立ち上がり部72
の板厚、νは立ち上がり部72のポアソン比、hは水平
フランジ部71の板厚を示す。
【0026】本発明の他の好ましい態様では、(3)式
で求まる負極容器フランジ部70に発生する径方向応力
σr よりも、降伏応力σy 又は0.2%耐力の1.5倍
の値の方が大きい高降伏応力を有する材料を負極容器の
フランジ部70の材料を採用することを特徴とする。降
伏応力σy の1.5倍の値は曲げ応力条件で塑性ヒンジ
状態となる限界値を示す。図7、図9は、負極容器のフ
ランジ部70の水平フランジ部71における径方向応力
σr と板厚hとのとの関係を示している。図7は材料が
軟鋼の場合であり、図9は材料がSUS329J1材の
場合である。図中、σy はそれぞれの降伏応力値であ
り、hは水平フランジ部71の板厚である。軟鋼材を負
極容器フランジ材とした場合には図7に示すように負極
容器フランジ部の水平フランジ部71の板厚hが1.6
mm以上の場合、1.5σy >σrとなり本発明の条件
を満足する。また、高い降伏応力値を持つSUS329
J1材を用いた場合には図9に示すように板厚0.4m
m以上では常に降伏応力σy又は0.2%耐力の1.5
倍の値が、発生する径方向応力σr より大であるため、
ナトリウム1による腐食対象部の残留応力を大きな圧縮
応力に保つことができナトリウム腐食寿命を向上でき
る。
で求まる負極容器フランジ部70に発生する径方向応力
σr よりも、降伏応力σy 又は0.2%耐力の1.5倍
の値の方が大きい高降伏応力を有する材料を負極容器の
フランジ部70の材料を採用することを特徴とする。降
伏応力σy の1.5倍の値は曲げ応力条件で塑性ヒンジ
状態となる限界値を示す。図7、図9は、負極容器のフ
ランジ部70の水平フランジ部71における径方向応力
σr と板厚hとのとの関係を示している。図7は材料が
軟鋼の場合であり、図9は材料がSUS329J1材の
場合である。図中、σy はそれぞれの降伏応力値であ
り、hは水平フランジ部71の板厚である。軟鋼材を負
極容器フランジ材とした場合には図7に示すように負極
容器フランジ部の水平フランジ部71の板厚hが1.6
mm以上の場合、1.5σy >σrとなり本発明の条件
を満足する。また、高い降伏応力値を持つSUS329
J1材を用いた場合には図9に示すように板厚0.4m
m以上では常に降伏応力σy又は0.2%耐力の1.5
倍の値が、発生する径方向応力σr より大であるため、
ナトリウム1による腐食対象部の残留応力を大きな圧縮
応力に保つことができナトリウム腐食寿命を向上でき
る。
【0027】図10は本発明の応用・変形例であり、固
体電解質管3の内側に正極活物質2の硫黄を、外側に負
極活物質1のナトリウムを配置した場合のナトリウム−
硫黄電池である。熱圧接接合時の熱収縮曲げモーメント
Mを発生するため負極容器フランジ部70は水平フラン
ジ部71の内方側に立ち上がり部72を有した形状とさ
れている。フランジ部70をこのような形状とすること
により、前述のものと同様に、ナトリウムによる腐食対
象部の残留応力が大きな圧縮応力となり、負極活物質で
あるナトリウム腐食寿命を向上できることは理解されよ
う。
体電解質管3の内側に正極活物質2の硫黄を、外側に負
極活物質1のナトリウムを配置した場合のナトリウム−
硫黄電池である。熱圧接接合時の熱収縮曲げモーメント
Mを発生するため負極容器フランジ部70は水平フラン
ジ部71の内方側に立ち上がり部72を有した形状とさ
れている。フランジ部70をこのような形状とすること
により、前述のものと同様に、ナトリウムによる腐食対
象部の残留応力が大きな圧縮応力となり、負極活物質で
あるナトリウム腐食寿命を向上できることは理解されよ
う。
【0028】上記のように、本発明によればSUS32
9J1のような高降伏応力材を負極容器及びそのフラン
ジ部の材料として用いることにより、結果として、板厚
の薄いもので所期の目的が達成可能となる。それによ
り、従来複数の部材を溶着あるいはハンダ付け等により
一体化して形成していた負極容器及びそのフランジ部を
一枚の材料から一体成形することが可能となり、ナトリ
ウム2次電池の製造工程を容易かつ簡素化される。
9J1のような高降伏応力材を負極容器及びそのフラン
ジ部の材料として用いることにより、結果として、板厚
の薄いもので所期の目的が達成可能となる。それによ
り、従来複数の部材を溶着あるいはハンダ付け等により
一体化して形成していた負極容器及びそのフランジ部を
一枚の材料から一体成形することが可能となり、ナトリ
ウム2次電池の製造工程を容易かつ簡素化される。
【0029】図11は本発明によるナトリウム2次電池
を自動車のバッテリーとして使用する場合に例である。
前記のように、本発明のナトリウム2次電池はナトリウ
ムによる腐食対象部の残留応力が大きな圧縮応力となっ
ているため、ナトリウム腐食寿命が向上する。これによ
り、高出力対応型の高温330℃〜400℃程度に耐え
ることのできるナトリウム2次電池を得ることができ
る。そのため、図11に示す高速走行可能な高出力対応
型自動車27のバッテリー20として有効に使用するこ
とができる。この場合、高出力対応型自動車27は電池
ステーションで交流から直流への変換器を介して充電口
25から直流でナトリウム2次電池であるバッテリー2
0に電力を貯蔵する。走行時には、コントローラ22を
介して、モータ23を回転する。回転は、トランスミッ
ション24を介して駆動輪25を高速に回転させる。短
時間で高速に到達する高出力運転つまり高温運転に耐え
る耐久性を有するナトリウム2次電池を搭載したことに
より、高速走行可能な電気自動車が得られる。
を自動車のバッテリーとして使用する場合に例である。
前記のように、本発明のナトリウム2次電池はナトリウ
ムによる腐食対象部の残留応力が大きな圧縮応力となっ
ているため、ナトリウム腐食寿命が向上する。これによ
り、高出力対応型の高温330℃〜400℃程度に耐え
ることのできるナトリウム2次電池を得ることができ
る。そのため、図11に示す高速走行可能な高出力対応
型自動車27のバッテリー20として有効に使用するこ
とができる。この場合、高出力対応型自動車27は電池
ステーションで交流から直流への変換器を介して充電口
25から直流でナトリウム2次電池であるバッテリー2
0に電力を貯蔵する。走行時には、コントローラ22を
介して、モータ23を回転する。回転は、トランスミッ
ション24を介して駆動輪25を高速に回転させる。短
時間で高速に到達する高出力運転つまり高温運転に耐え
る耐久性を有するナトリウム2次電池を搭載したことに
より、高速走行可能な電気自動車が得られる。
【0030】図12は、本発明による高出力型のナトリ
ウム2次電池20のエネルギーと太陽電池21のエネル
ギーの2方式電力を混合して駆動する高出力対応型自動
車27の例を示す。この場合には、図11に示したもの
よりも充電口25から充電する電力が少なくて済むため
により経済的に高速走行が可能である。図13は、本発
明による高出力型のナトリウム2次電池20と内燃機関
28によるエネルギーの2方式電力を混合して駆動する
高出力対応型自動車27の例を示す。この場合には、夜
間あるいは太陽が出ていない場合でも高速対応可能とな
る利点がある。さらに他の形態として、太陽電池と内燃
機関及び本発明の高出力型のナトリウム2次電池20の
3方式を混合する構造でも上記と同様の効果が期待でき
る。
ウム2次電池20のエネルギーと太陽電池21のエネル
ギーの2方式電力を混合して駆動する高出力対応型自動
車27の例を示す。この場合には、図11に示したもの
よりも充電口25から充電する電力が少なくて済むため
により経済的に高速走行が可能である。図13は、本発
明による高出力型のナトリウム2次電池20と内燃機関
28によるエネルギーの2方式電力を混合して駆動する
高出力対応型自動車27の例を示す。この場合には、夜
間あるいは太陽が出ていない場合でも高速対応可能とな
る利点がある。さらに他の形態として、太陽電池と内燃
機関及び本発明の高出力型のナトリウム2次電池20の
3方式を混合する構造でも上記と同様の効果が期待でき
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば負極熱圧接部のナトリウ
ム側端部の接合部界面に圧縮残留応力が付与できるた
め、ナトリウム腐食強度を向上することができ、ナトリ
ウム2次電池の強度信頼性を向上できる効果がある。
ム側端部の接合部界面に圧縮残留応力が付与できるた
め、ナトリウム腐食強度を向上することができ、ナトリ
ウム2次電池の強度信頼性を向上できる効果がある。
【図1】本発明によるナトリウム2次電池の一実施例を
示す一部を破断した正面図。
示す一部を破断した正面図。
【図2】負極容器フランジ部に発生する径方向応力モー
ドを示す図。
ドを示す図。
【図3】負極容器フランジ部に発生する周方向応力モー
ドを示す図。
ドを示す図。
【図4】負極容器フランジ部に軟鋼を使用した場合の腐
食対象部での3軸応力挙動とフランジ部の応力挙動を示
す図。
食対象部での3軸応力挙動とフランジ部の応力挙動を示
す図。
【図5】負極容器フランジ部に高降伏応力材を使用した
場合の腐食対象部での3軸応力とフランジ部の応力挙動
を示す図。
場合の腐食対象部での3軸応力とフランジ部の応力挙動
を示す図。
【図6】負極容器フランジ部に軟鋼を使用した場合の周
方向応力と本発明の適用板厚範囲の関係を示す図。
方向応力と本発明の適用板厚範囲の関係を示す図。
【図7】負極容器フランジ部に軟鋼を使用した場合の径
方向応力と本発明の適用板厚範囲の関係を示す図。
方向応力と本発明の適用板厚範囲の関係を示す図。
【図8】負極容器フランジ部に高い降伏応力値を持つS
US329J1を用いた場合の周方向応力と本発明の適
用板厚範囲を示す図。
US329J1を用いた場合の周方向応力と本発明の適
用板厚範囲を示す図。
【図9】負極容器フランジ部に高い降伏応力値を持つS
US329J1を用いた場合の径方向応力と本発明の適
用板厚範囲を示す。
US329J1を用いた場合の径方向応力と本発明の適
用板厚範囲を示す。
【図10】本発明によるナトリウム2次電池の他の実施
例を示す一部を破断した正面図。
例を示す一部を破断した正面図。
【図11】本発明によるナトリウム2次電池を電気自動
車用のバッテリーとして用いる場合の例を示す図。
車用のバッテリーとして用いる場合の例を示す図。
【図12】本発明によるナトリウム2次電池を電気自動
車用のバッテリーとして用いる場合の他の例を示す図。
車用のバッテリーとして用いる場合の他の例を示す図。
【図13】本発明によるナトリウム2次電池を電気自動
車用のバッテリーとして用いる場合のさらに他の例を示
す図。
車用のバッテリーとして用いる場合のさらに他の例を示
す図。
【図14】従来のナトリウム2次電池の構造の一例を示
す断面図。
す断面図。
【図15】従来のナトリウム2次電池の構造の他の例を
示す断面図。
示す断面図。
【図16】従来のナトリウム2次電池の構造のつらに他
の例を示す断面図。
の例を示す断面図。
1…負極活物質(ナトリウム)、2…正極活物質(硫
黄)、3…固体電解質、4…負極集電体、5…負極端
子、6…正極容器、7…負極容器、8…安全管、9…中
間材(アルミニウム又はアルミニウム合金)、10…絶
縁体(絶縁リング)、70…負極容器のフランジ部、7
1…水平フランジ部、72…立ち上がり部、80…正極
容器のフランジ部、81…水平フランジ部、82立ち上
がり部、σθ…フランジ部の周方向応力、σr …フラン
ジ部の径方向応力、σy …降伏応力、h…水平フランジ
部の板厚、t…立ち上がり部の板厚、M…熱収縮曲げモ
ーメント
黄)、3…固体電解質、4…負極集電体、5…負極端
子、6…正極容器、7…負極容器、8…安全管、9…中
間材(アルミニウム又はアルミニウム合金)、10…絶
縁体(絶縁リング)、70…負極容器のフランジ部、7
1…水平フランジ部、72…立ち上がり部、80…正極
容器のフランジ部、81…水平フランジ部、82立ち上
がり部、σθ…フランジ部の周方向応力、σr …フラン
ジ部の径方向応力、σy …降伏応力、h…水平フランジ
部の板厚、t…立ち上がり部の板厚、M…熱収縮曲げモ
ーメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三吉 忠彦 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 波東 久光 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 坂口 繁 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (12)
- 【請求項1】 負極容器の少なくともフランジ部の材料
として、熱圧接時の降温過程において絶縁材と中間材又
は負極容器のフランジ部との接合界面の負極活物質側端
部に静水圧の応力状態で発生する圧縮残留応力が、負極
容器のフランジ部に発生する周方向応力σθ又は径方向
応力σr によって降伏することにより緩和され減小する
ことない高い降伏応力を持つ材料を使用することを特徴
とするナトリウム2次電池。 - 【請求項2】 負極活物質としてのナトリウムを収容す
る負極容器と正極活物質を収容する正極容器との間にナ
トリウム導電性の固体電解質管を設け、該固体電解質管
に接合された絶縁材に負極容器のフランジ部及び正極容
器のフランジ部を熱圧接するように構成されたナトリウ
ム2次電池において、前記負極容器の少なくともフラン
ジ部の材料として、熱圧接時の降温過程で負極容器のフ
ランジ部の立ち上がり部に生じる熱収縮曲げモーメント
により、絶縁材と負極容器のフランジ部との接合界面の
少なくとも負極活物質側端部に圧縮応力が作用するに十
分な高降伏応力を有する材料を使用することを特徴とす
るナトリウム2次電池。 - 【請求項3】 正極活物質が硫黄であることを特徴とす
る請求項2記載のナトリウム2次電池。 - 【請求項4】 前記絶縁材と負極容器のフランジ部との
接合界面に中間材が配置されており、前記熱収縮曲げモ
ーメントにより、少なくとも前記絶縁材と中間材の接合
界面の負極活物質側端部に前記圧縮応力が作用するよう
にされてなることを特徴とする請求項2又は3記載のナ
トリウム2次電池。 - 【請求項5】 前記中間材がアルミニウム又はアルミニ
ウム合金であることを特徴とする請求項4記載のナトリ
ウム2次電池。 - 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか記載のナトリ
ウム2次電池であって、前記高降伏応力の負極容器フラ
ンジ部の材料として、降伏応力σy 又は0.2%耐力が
下記に示す式で求まる周方向応力σθよりも大きい値
を持つ材料を使用することを特徴とするナトリウム2次
電池。 σθ=kθ・E・Δα・ΔT …… ここで E:負極容器フランジ材のヤング率 Δα:絶縁材と負極容器フランジ材の線膨張係数の差 ΔT:熱圧接接合温度と冷却後の温度との温度差 kθ=0.85−0.25h h:負極容器フランジ部の水平部分の板厚mm - 【請求項7】 請求項1ないし5いずれか記載のナトリ
ウム2次電池であって、前記高降伏応力の負極容器フラ
ンジ部の材料として、降伏応力σy 又は0.2%耐力の
1.5倍の値が下記に示す式で求まる径方向応力σr
の値よりも大きい材料を使用することを特徴とするナト
リウム2次電池。 σr =12krβ2DΔα・ΔTR/h2 …… ここで β =〔3(1−ν2) /r2t2〕1/4 D =Et/12(1−ν3 ) r:フランジ部の立ち上がり部の半径 t:フランジ部の立ち上がり部の板厚 ν:フランジ部の立ち上がり部のポアソン比 R:熱圧接接合部内径 kr =0.6h (1.6≧h≧0.3) kr =1.0h (h>1.6) h:負極容器フランジ部の水平部分の板厚mm - 【請求項8】 前記高降伏応力材がSUS309、SU
S310、SUS317J2、SUS329J1、SU
S445、SUS447、HA188、コバールのいず
れかであることを特徴とする請求項1ないし7いずれか
記載のナトリウム2次電池。 - 【請求項9】 SUS309、SUS310、SUS3
17J2、SUS329J1、SUS445、SUS4
47、HA188、コバールのいずれかの材料から一体
成形により形成されることを特徴とするフランジ部を持
つナトリウム2次電池用負極容器。 - 【請求項10】 請求項1〜8いずれか記載のナトリウ
ム2次電池をバッテリーとして搭載することを特徴とす
る電気自動車。 - 【請求項11】 請求項1〜8いずれか記載のナトリウ
ム2次電池と太陽エネルギーによる電池とを混合してバ
ッテリーとして搭載することを特徴とする電気自動車。 - 【請求項12】 請求項1〜8いずれか記載のナトリウ
ム2次電池と内燃機関によるエネルギーとを混合して搭
載することを特徴とする電気自動車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8005023A JPH09199166A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ナトリウム2次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8005023A JPH09199166A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ナトリウム2次電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09199166A true JPH09199166A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=11599917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8005023A Pending JPH09199166A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ナトリウム2次電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09199166A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100823198B1 (ko) * | 2007-03-19 | 2008-04-18 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전지용 전극 및 전지용 전극의 제조 방법 |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP8005023A patent/JPH09199166A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100823198B1 (ko) * | 2007-03-19 | 2008-04-18 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전지용 전극 및 전지용 전극의 제조 방법 |
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