JPH0919990A - 難燃性樹脂積層体 - Google Patents

難燃性樹脂積層体

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JPH0919990A
JPH0919990A JP19246395A JP19246395A JPH0919990A JP H0919990 A JPH0919990 A JP H0919990A JP 19246395 A JP19246395 A JP 19246395A JP 19246395 A JP19246395 A JP 19246395A JP H0919990 A JPH0919990 A JP H0919990A
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JP
Japan
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sheet
layer
flame
retardant
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JP19246395A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Hase
浩明 長谷
Shinichi Akitaya
真一 秋田谷
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高熱との接触、火炎との接触によっても黒
煙、有毒性ガス等の発生が少なく、外観、印刷性、耐候
性、耐スクラッチ性が優れる難燃性樹脂積層体を提供す
る。 【構成】 下記層(E)及び層(F)より成る難燃性樹
脂積層体。 層(E):ポリリン酸アンモニウム2.5〜67重量
%、窒素含有有機化合物0.4〜52.5重量%及びオ
レフィン系樹脂30〜90重量%より成り、窒素含有有
機化合物及びポリリン酸アンモニウムの重量比が0.0
5〜3(窒素含有有機化合物/ポリリン酸アンモニウ
ム)である難燃性オレフィン系樹脂組成物より成る層 層(F):オレフィン系樹脂よりなる層

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性オレフィン系樹
脂組成物より成る層及びオレフィン系樹脂より成る層よ
り成る難燃性樹脂積層体に関する。詳しくは、高熱との
接触、火炎との接触(以下接炎と略記することがあ
る。)によっても黒煙、有毒性ガス等の発生が少なく、
外観、印刷性、耐候性、耐スクラッチ性が優れる難燃性
樹脂積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在までオレフィン系樹脂はシート又は
フィルムに加工され、該シート又はフィルムは外観、印
刷性、耐候性、耐スクラッチ性、2次加工性に優れるこ
とより、壁紙又は建材に用いられてきた。しかし、市場
より該壁紙又は建材に難燃性を付与することが求められ
てきた。オレフィン系樹脂に難燃性を付与する方法とし
ては数種の方法が上げられるが、最も広く行われている
方法はオレフィン系樹脂に難燃剤を配合する方法であ
る。該難燃剤としては有機ハロゲン化合物等及び三酸化
アンチモン等より成る組成物(以下ハロゲン系難燃剤と
略称することがある。)、難燃効果を発現する金属水酸
化物(以下無機系難燃剤と略称することがある。)、ポ
リリン酸アンモニウム及びトリアジン誘導体等を挙げる
事ができる。
【0003】しかしながら、オレフィン系樹脂にハロゲ
ン系難燃剤を配合した組成物を用いたシート又はフィル
ムは、火炎との接触によって黒煙を発生し、加え有毒性
且つ腐食性を持つハロゲン系ガスが発生する事から人
体、機器、又は環境に対し悪影響を及ぼすと言う問題が
残る。また、特開昭53−92855号公報、特開昭5
4−29350号公報、特開昭54−77658号公
報、特開昭56−26954号公報、特開昭57−87
462号公報、特開昭60−110738号公報等に開
示されているように、オレフィン系樹脂に、水酸化マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム、又はハイドロタルサイ
ト等からなる無機系難燃剤を配合した組成物を用いたシ
ート又はフィルムは、火炎との接触により黒煙及び有毒
性、腐食性ガスが発生することは殆ど無いが、該組成物
の難燃性は低いため、市場が要求する難燃性を満足させ
る為には、オレフィン系樹脂に多量の無機系難燃剤を配
合する必要があり、該配合により得られる組成物は、加
工性が難しく、軽量化が難しいという問題点が残る。
【0004】また特開昭59−147050号公報、特
開平1−193347号公報及び特開平2−26385
1号公報に開示されているように、オレフィン系樹脂に
ポリリン酸アンモニウム及びトリアジン誘導体を配合し
た組成物を用いたシート又はフィルムは、加工し易く、
その加工性、押出し成形性の低下が少なく、加工時又は
火炎接触時に有害性ガス又は腐食性ガスの発生も少ない
が、外観、塗装性、印刷性、耐候性、耐スクラッチ性に
問題が残り、更に難燃剤のブリードも発生し外観を更に
低下させるという問題が残る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に伴う問題点を解決した、難燃性オレフィン
系樹脂組成物より成る層及びオレフィン系樹脂より成る
層より成る難燃性樹脂積層体、更に詳しくは、高熱との
接触、又は火炎との接触によっても黒煙、有毒性ガス等
の発生が少なく、印刷性、耐候性、耐スクラッチ性が優
れる該難燃性樹脂積層体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の難燃性積層体は
下記の構成を有する。 (1)下記層(E)及び層(F)より成る難燃性樹脂積
層体。 層(E):ポリリン酸アンモニウム(A)2.5〜67
重量%、窒素含有有機化合物(B)0.4〜52.5重
量%及びオレフィン系樹脂(C)30〜90重量%より
成り、窒素含有有機化合物(B)及びポリリン酸アンモ
ニウム(A)の重量比が0.05〜3(窒素含有有機化
合物(B)/ポリリン酸アンモニウム(A))である難
燃性オレフィン系樹脂組成物(D)より成る層 層(F):オレフィン系樹脂(G)よりなる層 (2)前記1項記載の層(E)及び前記1項記載の層
(F)の厚みの比が0.5〜100(層(E)/層
(F))である前記1項記載の難燃性樹脂積層体。
【0007】(3)前記1項記載のオレフィン系樹脂
(C)が結晶性エチレン単独重合体、結晶性エチレン−
α−オレフィン共重合体、結晶性プロピレン−α−オレ
フィン共重合体、若しくは結晶性プロピレン単独重合体
である前記1項又は前記2項記載の難燃性樹脂積層体。 (4)厚みが0.02〜5mmである前記1項、前記2
項又は前記3項記載の難燃性オレフィン系積層体。 (5)前記1項記載の窒素含有有機化合物(B)が下記
一般式で表される単位構造から形成された単独重合体
若しくは共重合体、シアヌル酸クロライド及びジアミン
類との反応生成物,エチレン尿素及びアルデヒドとの反
応生成物又はエチレンチオ尿素及びアルデヒドの反応生
成物である前記1項、前記2項、前記3項、又は前記4
項記載の難燃性オレフィン系樹脂積層体。
【0008】
【化2】
【0009】[式中、X、Z1は何れも窒素原子を介し
てトリアジン骨格に結合されており、Xが-NHR1又は
NR2R3で表されるアルキルアミノ基、モルホリノ基も
しくはピペリジノ基であり、R1、R2及びR3は炭素数
1〜6を有する線状又は分岐アルキル基である(R2と
R3とは相互に別異の基であってもよい)。別の場合に
はXが-NHR4又はNR5R6で表されるヒドロキシアル
キルアミノ基であり、R4、R5、及びR6は炭素数2〜
6の線状又は分枝ヒドロキシアルキル基である。
(R5、R6とは、相互に別異の基であってもよい)。Z
1はピペラジニレン基又は式-NH(CH2)mNH-で表
される基(mは2〜6の正数である)又は-NR7(CH
2)lR8Nで表される基(lは2〜6の正数である)、
R7及びR8の少なくとも一方はヒドロキシエチル基であ
る。 (6)前記1項記載の層(F)が、オレフィン系樹脂
(G)を用いた延伸された層である前記1〜5項に記載
の難燃性オレフィン系積層体。
【0010】以下具体的に説明する。本発明に用いるポ
リリン酸アンモニウム(A)としては、特に限定するも
のではないが、下記一般式で表される化合物又は組成
物が好ましい。 (NH4)n+2PnO3n+1 一般式 (式中、nは2以上の正数である)。上記の一般式で
示されるポリリン酸アンモニウムは水溶性を低くし耐水
性を向上させ、得られる難燃性オレフィン系樹脂積層体
よりポリリン酸アンモニウムが、水又は空気中の水蒸気
により溶出(ブリードアウト)することを防ぐ点で、該
一般式においてnが10以上が好ましく、100以上
が更に好ましい。また水溶性を低くする目的で該ポリリ
ン酸アンモニウムの粒子表面に熱硬化性樹脂で被服させ
たポリリン酸アンモニウム、並びにメラミンを付加及び
/又は付着させたポリリン酸アンモニウム(以下メラミ
ン被覆ポリリン酸アンモニウムと略称する。)が好まし
く、その中でもメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが
更に好ましい。
【0011】該ポリリン酸アンモニウム(A)は、通常
ポリリン酸アンモニウムとして市販されているものを使
用すればよく、該市販品としては、スミセーフ−P(商
標、住友化学工業株式会社製)、エクソリット−422
(商標、ヘキスト社製)、エクソリット−462(商
標、ヘキスト社製)、エクソリット−700(商標、ヘ
キスト社製)、フォスチェックP/40(商標、モンサ
ント社製)等を挙げる事ができ、また特開平4−300
204号に記載されたII型ポリリン酸アンモニウム微粒
子も用いることが出来る。該II型ポリリン酸アンモニウ
ム微粒子は例えば次の方法で得ることが出来る。即ち等
モルのリン酸二アンモニウムと五酸化リンを混合し、温
度290〜300℃に加熱攪拌し、次いでリン酸二アン
モニウムに対して0.5倍モルの尿素を溶解させた濃度
77重量%の尿素液を噴霧しながら添加し、引き続きア
ンモニア雰囲気下で数時間、温度250〜270℃で焼
成する方法によって得られる。また、使用するメラミン
はメラミンモノマーとして市販されているものを使用す
ればよい。
【0012】該メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムの
製造方法としては、まず第一段階として予備加熱された
ニーダー等の加熱混練り装置内に一般式で示される粉
末状ポリリン酸アンモニウムを投入し、該ポリリン酸ア
ンモニウム粒子が溶融することなく、かつ該ポリリン酸
アンモニウム中のアンモニアが容易に脱離を起こす温度
すなわち300℃以下好ましくは200〜300℃にお
いて0.5〜5時間加熱をおこない、本来ポリリン酸ア
ンモニウム中に化学量論量存在しているアンモニアの一
部(化学量論量のアンモニアに対して5〜10重量%)
を脱離させ、該アンモニアの一部を脱離したポリリン酸
アンモニウムの1重量%懸濁水溶液のpHが4.0〜
6.0であるアンモニアが不足した状態のポリリン酸ア
ンモニウムまたはポリリン酸アンモニウムの公知の製造
工程に於いてアンモニアの結合量が化学量論量以下であ
る状態のポリリン酸アンモニウム(以下、これらをアン
モニア不足ポリリン酸アンモニウムという)を生成さ
せ、次いで第二段階として同一の装置に於いてアンモニ
ア不足ポリリン酸アンモニウム粒子が溶融しない温度で
かつメラミンが昇華し得る温度である250〜300℃
の温度に加熱してメラミンを添加しアンモニア不足ポリ
リン酸アンモニウム粒子表面のアンモニアが脱離して酸
となったヒドロキシル基に該メラミンを付加及び/また
は付着させる。
【0013】ここで付加とはメラミンがポリリン酸アン
モニウムに由来する酸性ヒドロキシル基とイオン的に結
合した状態を意味し、付加したメラミンは加熱されても
安定であり再度脱離することはない。また、付着とは、
メラミンがポリリン酸アンモニウム粒子表面に吸着され
た状態をいい、加熱の継続によってポリリン酸アンモニ
ウム粒子表面に吸着しているメラミンは昇華と吸着を繰
り返し酸性ヒドロキシル基とイオン的に結合する。この
時添加するメラミンの割合は、ポリリン酸アンモニウム
に対して0.5〜20重量%好ましくは2〜10重量%
である。添加したメラミンは全量該ポリリン酸アンモニ
ウムに付加及び/または付着し、メラミン被覆ポリリン
酸アンモニウムが得られる。
【0014】本発明に用いる窒素含有有機化合物(B)
としては、本願発明に用いるオレフィン系樹脂(C)及
びポリリン酸アンモニウム(A)との共存状態において
火炎などの高温と接触した場合に引き起こされる熱分解
の結果、非引火性ガス例えば、水蒸気、二酸化炭素又は
窒素等を発生させると共に、炭素質の残差を生ずる窒素
含有有機化合物であれば特に限定するものではないが、
具体的には下記一般式で表される単位構造から形成さ
れた単独重合体若しくは共重合体、シアヌル酸クロライ
ド及びジアミン類との反応生成物、複素環窒素化合物、
複素環窒素化合物及びアルデヒドとの反応生成物、複素
環窒素化合物及び炭酸ジフェニルとの反応生成物、並び
に該反応生成物の誘導体が例示できる。
【0015】
【化3】
【0016】[式中、X、Z1は何れも窒素原子を介し
てトリアジン骨格に結合されており、Xが-NHR1又は
NR2R3で表されるアルキルアミノ基、モルホリノ基も
しくはピペリジノ基であり、R1、R2及びR3は炭素数
1〜6を有する線状又は分岐アルキル基である(R2と
R3とは相互に別異の基であってもよい)。別の場合に
はXが-NHR4又はNR5R6で表されるヒドロキシアル
キルアミノ基であり、R4、R5、及びR6は炭素数2〜
6の線状又は分枝ヒドロキシアルキル基である。
(R5、R6とは、相互に別異の基であってもよい)。Z
1はピペラジニレン基又は式-NH(CH2)mNH-で表
される基(mは2〜6の正数である)又は-NR7(CH
2)lR8Nで表される基(lは2〜6の正数である)、
R7及びR8の少なくとも一方はヒドロキシエチル基であ
る。]
【0017】該上記一般式で表される単位構造から形
成された単独重合体若しくは共重合体は低重合体、すな
わちオリゴマーであってもよい。該上記一般式で表さ
れる単位構造から形成された単独重合体若しくは共重合
体の中でも得られる積層体の難燃性が優れる点で、該単
位構造が2-ピレラジニレン-4-モルホリノ-1,3,5-トリア
ジン、2-ピレラジニレン-4-ピペリジノ-1,3,5-トリアジ
ン、2-ピレラジニレン-4-N,N-ビス(ヒドロキシエチ
ル)アミノ-1,3,5-トリアジン又は2ーピペラジニレン-4-
N-ヒドロキシエチルアミノ-1,3,5ートリアジンの単独重
合体が好ましく、その中でも2-ピレラジニレン-4-モル
ホリノ-1,3,5-トリアジン、2-ピレラジニレン-4-ピペリ
ジノ-1,3,5-トリアジンの単独重合体が更に好ましく、
その中でも2-ピペラジニレン-4-モルホリノ-1,3,5-トリ
アジンの低重合によって得られる単体重合体(性状:真
密度1.3g/cc。融点(Tm)を示さない。分解温度約
304℃。多くの有機溶媒に不溶。固状物。)、2-ピペ
ラジニレン-4-ヒ゜ヘ゜リシ゛ノ-1,3,5-トリアジンの単独重合体
(性状:融点を示さない。分解温度約324℃。多くの
有機溶媒に不溶。室温における水に対する溶解度0.1
重量%以下。固状物。)が特に好ましい。
【0018】該シアヌル酸クロライド及びジアミン類と
の反応生成物の中でも得られる積層体の難燃性が優れる
点で、シアヌル酸クロライドとジアミン類とのモル比
(前者/後者=)2/3における反応によって得られる
生成物、シアヌル酸クロライドとエチレンジアミンとの
モル比(前者/後者=)2/3における反応によって得
られる生成物、シアヌル酸クロライドと1,3ジアミノプ
ロパンとをモル比(前者/後者=)2/3における反応
によって得られる生成物が好ましく、その中でもシアヌ
ル酸クロライドとエチレンジアミンとのモル比(前者/
後者=)2/3における反応によって得られる生成物が
さらに好ましい。
【0019】該シアヌル酸クロライドとジアミン類の反
応生成物は、既に知られている公知文献の合成方法を応
用し容易に合成することができる。そのような公知文献
としては、古くはDONALD W.K.らによる研究
(J.Am.Chem.Soc.73,2984−29
86,1951)があり、シアヌル酸クロライドとジア
ミン類の1:1反応生成物の誘導体が紹介されている。
また他の公知文献としては、ANELLI.PL.らに
よる研究(J.Org.Chem.49,4197−4
203,1984)があり、シアヌル酸クロライドとジ
アミン類の反応生成物の構造について詳しく論じられて
いる。本発明に係わる反応生成物も上記公知文献で述べ
られているような構造を示すものと思われるが、水及び
通常知られている有機溶剤に不溶なため分子量の同定は
困難である。
【0020】次にシアヌル酸クロライドとジアミン類の
反応生成物の一般的合成法について詳述する。シアヌル
酸クロライドの3つの活性塩素原子はアミノ基と順次置
換する事により、残存した活性塩素原子の反応性が著し
く減退する。すなわち1つ、2つとアミノ基と置換する
事により反応温度を高くしなければ残存塩素原子との反
応はしにくくなる。つまり、置換される活性塩素によっ
て反応は次の3段階に分けられる。
【0021】第1段反応として0〜10℃の温度範囲で
シアヌル酸クロライドをアセトン、水等の極性溶媒に分
散し、NaOH、KOH等のアルカリまたはピリジン、
トリエチルアミン等の3級アミンの存在下でジアミン類
とモル比2:1で反応させる。尚、ここで言うジアミン
類とは、一般式HNR1 (CH2 )n R2 NH{nは2
から6の整数であり、R1,R2 はHまたはCm H
2m+1(mは1から3の整数)で表される基}で表される
1級または2級の直鎖または分岐ジアミン、若しくはピ
ペラジンまたはピペラジン環を含むジアミンの総称であ
る。これらジアミン類の例としてはエチレンジアミン、
1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、
1,5−ジアミノペンタン、ヘキサメチレンジアミン、
N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジエ
チルエチレンジアミン、N,N’−ジフェニルエチレン
ジアミン、ピペラジン、メチルピペラジン、ジケトピペ
ラジン、1−アミノエチルピペラジン、等があげられ
る。
【0022】第2段目の反応として、第1段反応で合成
した反応生成物をろ過、乾燥して中間体(原料)として
用いた場合は、中間体1モルに対して1モルのジアミン
類と2モルのNaOH、KOH等のアルカリまたはピリ
ジン、ジエチルアミン等の3級アミンを加え40〜80
℃、好ましくは50〜70℃の温度範囲で反応させる。
この時の溶媒はアセトン、THF(テトラヒドロフラ
ン)、ジクロロメタン等の極性溶媒、またはベンゼン、
四塩化炭素等の非極性溶媒のどちらを選択しても良い。
また、第1段反応生成物をろ過、乾燥等の方法で分離せ
ずに、第1反応溶液へ初めに仕込んだシアヌル酸クロラ
イドと等モルのジアミン類および2倍モルのアルカリを
添加してそのまま第2段反応に移行しても構わない。第
2反応終了後、反応生成物をろ過、乾燥等の方法によっ
て分離するか、若しくは共沸点法等によって溶媒を交換
し第3段反応を行う。但し、水、キシレン等の高沸点溶
媒を第1段、第2段反応から用いている場合は、そのま
ま第3段反応に移行する事ができる。
【0023】第3段反応では水、キシレン、ジメチルス
ルフォキシド等の高沸点溶媒で100℃以上の温度で第
2段階反応と同様に反応させる。反応後、生成物をろ
過、洗浄、乾燥して白色または淡黄色固体として本発明
の合成物を得る。このようにして得られた反応生成物は
特定のリン化合物と組み合わせる事によって難燃剤とし
て提供される。
【0024】該複素環窒素化合物としては具体的に、エ
チレン尿素、エチレンチオ尿素、ヒダントイン、ヘキサ
ヒドロピリミジン-2-オン、ピペラジン-3,6-ジオン、バ
ルビツル酸、尿酸、ピペラジン、モルホリン、イミダゾ
リジン-2-オン、メラミン、アンメリド、アンメリン、
シアヌル酸、グアナミン、ベンジルグアナミン、2-メル
カプトベンゾイミダゾール、チオウラシル、メチルチオ
ウラシル、2-メルカプトベンゾチアゾールが例示でき
る。
【0025】該複素環窒素化合物及びアルデヒドとの反
応生成物の中でも得られる積層体の難燃性が優れる点
で、エチレン尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、
エチレンチオ尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、
ベンジルグアナミンとアルデヒドとの反応生成物又はト
リス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(3
-ヒドロキシ-N-プロピル)イソシアヌレート、トリス(2,
3-エポキシプロピル)イソシアヌレート等のイソシアヌ
ル酸の誘導体が好ましく、その中でもエチレン尿素及び
ホルムアルデヒドとの反応生成物、エチレンチオ尿素と
ホルムアルデヒドの反応生成物が更に好ましい。該複素
環窒素化合物及びアルデヒドとの反応生成物の製造方法
としては、エチレン尿素の50gを1リットルの水に溶
解し、希酸(例えば硫酸又はリン酸)を混合することに
よって溶液中のpHを2に調整する。該溶液を90℃に
加熱し濃度37重量%のホルムアルデヒドの水性溶液を
エチレンチオ尿素に対して、CH2O/エチレンチオ尿
素のモル比が2に等しくなるまで滴下し、90℃に保ち
ながら協力に攪拌する。非常に細かい状態で得られた沈
殿物をろ過し、水で洗浄して、乾燥することによって目
的物を製造する方法が例示できる。
【0026】本発明に用いるオレフィン系樹脂(C)と
しては、特に限定するものではなく、結晶性プロピレン
単独重合体、結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合
体、結晶性エチレン単独共重合体、結晶性エチレン−α
−オレフィン共重合体、エチレン−α−オレフィン共重
合体エラストマー、エチレン−プロピレン−共役ジエン
共重合体エラストマー、結晶性エチレン単独重合体及び
エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合エラストマ
ーの部分架橋物、結晶性プロピレン重合体及びエチレン
−プロピレン−非共役ジエン共重合エラストマーの部分
架橋物等が例示でき、その中でも耐摩耗性、機械的強
度、経済性の点で結晶性エチレン単独重合体、結晶性エ
チレン−α−オレフィン共重合体、結晶性プロピレン−
α−オレフィン共重合体、若しくは結晶性プロピレン単
独重合体が好ましい。(上記α−オレフィンとしては、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1
−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン及び/又は1−デセンが例示でき
る。)
【0027】本発明に用いる難燃性組成物(D)とは、
ポリリン酸アンモニウム(A)2.5〜67重量%、窒
素含有有機化合物(B)0.4〜52.5重量%及びオ
レフィン系樹脂(C)30〜90重量%より成り、窒素
含有有機化合物(B)及びポリリン酸アンモニウム
(A)の重量比が0.05〜3(窒素含有有機化合物
(B)/ポリリン酸アンモニウム(A))、得られる難
燃性オレフィン系樹脂組成物を用いた積層体が、火炎又
は火炎などの高温に接した初期より難燃性が発現する点
で0.1〜0.6が好ましい。該難燃性オレフィン系樹脂
組成物は該ポリリン酸アンモニウム(A)及び該窒素含
有有機化合物(B)の相乗効果により、成型時は勿論、
火炎との接触時にも腐食性ガス、ハロゲン系ガス又は有
毒性ガス発生が少なく、非引火性ガスの発生及び炭素質
の残査が生じるだけである。該ポリリン酸アンモニウム
(A)、窒素含有有機化合物(B)及びオレフィン系樹
脂(C)より成り、該オレフィン系樹脂(C)が90重
量%を大きく上回る難燃性オレフィン系樹脂組成物は、
得られる積層体の難燃性が発現しにくく、30重量%を
大きく下回る難燃性オレフィン系樹脂組成物は、難燃性
樹脂積層体に加工するときの加工性が優れない。
【0028】該難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物
(D)の製造方法としては、所定量のオレフィン系樹脂
(C)、ポリリン酸アンモニウム(A)、窒素含有有機
化合物、(B)配合し、攪拌混合装置、例えばヘンシェ
ルミキサー、スーパーミキサー又はタンブラーミキサー
等に挿入し、次いで1〜10分間攪拌混合した後、組成
物を得る方法が例示できる。また必要に応じて該組成物
をロール混練機、バンバリーミキサー(商品名)、スク
リュ押出機等を用いて溶融混練温度120〜250℃で
溶融混練し、ペレット状の組成物を得ることも例示でき
る。該難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物(D)は、本
発明の目的を損なわない範囲で、各種の添加剤、例えば
酸化防止剤、帯電防止剤、銅害防止剤、中和剤(ステア
リン酸金属塩、ハイドロタルサイト等)、紫外線吸収
剤、老化防止剤、滑剤、鉱物油、シランカップリング
剤、チタネート系カップリング剤又は顔料等を配合する
ことができる。
【0029】本発明に用いるオレフィン系樹脂(G)と
しては、エチレン−プロピレン共重合エラストマー(E
PM)、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合エ
ラストマー(EPDM)、エチレン結晶性重合体及びエ
チレン−プロピレン−非共役ジエン共重合エラストマー
組成物の部分架橋物若しくはプロピレン結晶性重合体及
びエチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合エラスト
マー組成物の部分架橋物等のポリオレフィン系エラスト
マー、結晶性プロピレン単独重合体、結晶性エチレン単
独重合体、結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合
体、又は結晶性エチレン−α−オレフィン共重合体が例
示できる。該α−オレフィンとしては、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン
及び/又は1−デセンが例示できる。
【0030】該オレフィン系樹脂(G)は本発明の目的
を損なわない範囲で、各種の添加剤、例えば酸化防止
剤、帯電防止剤、銅害防止剤、中和剤(ステアリン酸金
属塩、ハイドロタルサイト等)、紫外線吸収剤、老化防
止剤、滑剤、鉱物油、シランカップリング剤、チタネー
ト系カップリング剤、顔料等、発泡剤、石油樹脂、無機
フィラー、及び/又は有機フィラーを配合することがで
きる。該無機フィラーとしては、特に制限は無く、各種
の無機フィラーを使用する事ができ、具体的にはマグネ
シウム、カルシウム、バリウム及びアルミニウムの酸化
物、水酸化物、ケイ酸塩、炭酸塩又は硫酸塩が例示で
き、更にシリカ、ガラス繊維又はクレーも例示できる。
該有機フィラーとしては、木粉等が例示できる。
【0031】本発明の難燃性樹脂積層体は、層(E)及
び層(F)よりなる難燃性樹脂積層体であり、2層、3
層、4層又は5層等の層構造を持つ積層体であり、層
(E)は、該難燃性樹脂積層体の表面層、中間層の何れ
の層に用いてもよく、下記に示すような層構造をもつ難
燃性樹脂積層体も例示できる。・表面層に層(E)並び
に中間層に層(F)及び層(E)を用いた4層構造の難
燃性樹脂積層体(中間層の層(F)に用いたオレフィン
系樹脂(G)と表面層の層(F)に用いたオレフィン系
樹脂(G)は異なることは言うまでもない。;例えば結
晶性プロピレン単独重合体と結晶性エチレン単独重合
体。)・中間層が層(E)、層(F)及び層(E)から
なる2種3層構造で、表面層に層(F)を用いた5層構
造の難燃性樹脂積層体。
【0032】更に、本発明の難燃性樹脂積層体の層構造
は、外観(耐ブリード性)、耐スクラッチ性、印刷性等
がより優れる点で、内層が層(E)及び表面層が層
(F)よりなる(表面層に層(F)を用いた)層構造を
持つ該難燃性樹脂積層体が好ましい。該難燃性樹脂積層
体の層(E)及び層(F)の厚み比は、難燃性、及び該
難燃性樹脂積層体の製膜性及び難燃性の点で0.5〜1
00(層(E)/層(F))が好ましく、0.8〜50
が更に好ましい。(3層以上の層構造を持つ難燃性樹脂
積層体の場合、層(E)の総厚みと総(F)の総厚みの
比である。)
【0033】該難燃性樹積層体の製造方法は、多層押出
しによる方法、単層構造の層(E)及び単層構造の層
(F)を積層化する方法、及び単層構造の層(E)にキ
ャストフィルム押出し方法のより層(F)を積層化する
方法が例示できる。該多層押出しによる方法としては、
複数の押出機及び多層押出し用Tダイを用い、各押出機
にそれぞれ、難燃性オレフィン系樹脂組成物(D)又は
オレフィン系樹脂(G)を投入して、難燃性樹積層体を
得る方法が例示できる。該単層構造の層(E)及び単層
構造の層(F)を積層化する方法としては、単層構造の
各層を熱により表面を溶融化し、単層構造の層(E)及
び単層構造の層(F)を溶融接着して積層化する方法、
及び本発明の目的を損なわない接着剤又は接着フィルム
を用いて単層構造の層(E)及び単層構造の層(F)を
積層化する方法を例示でき、その中でも該溶融接着して
積層化する方法が好ましい。該単層構造の層(E)を製
造する方法としては、押出機を用いたTダイ法又はイン
フレーション法、カレンダー成形法、プレス成形法、射
出成形法により単層構造の層を得ることが例示できる。
該単層構造の層(F)を製造する方法としては、押出機
を用いたTダイ法又はインフレーション法、カレンダー
成形法、プレス成形法、射出成形法により単層構造の層
を得ることが例示できる。更に得られた該単層構造の層
(F)を延伸加工した単層構造の層を得る方法も例示で
きる。又、該難燃性樹積層体の外観に軽くソフトな感
触、又は触感的にソフトな感触を付与する目的で、該単
層構造の層(F)に不綿布化されたシート、発泡された
層、又はパール状フィルムを用いることも例示できる。
【0034】
【実施例】以下に、実施例及び必要に応じて比較例を参
照して本発明を具体的に説明する。しかし、本発明の範
囲は実施例に限定されるものではない。下記の実施例に
当業者が容易に施し得る付加及び/又は変更などが施さ
れた態様も本発明の範囲内である。 (難燃性の評価)積層体又は単層のシートをFMVSS
−302に準拠して難燃性の評価を行った。尚、2つの
表面層の組成が異なる場合は各々の面から接炎した。判
定基準は接炎後15秒で接炎を停止し、炎がつかなかっ
た物、標線を越える前に炎が消えた物、炎が標線を越え
たものは、標線を越えてから、燃焼速度が50mm/m
in未満、燃焼距離が50mm以下及び30秒以内に炎
が消えたものを自消性とし難燃性に優れる。また、炎が
標線を越えたもので、標線を越えてから、燃焼速度が5
0mm/min以上、燃焼距離が50mm以上又は30
秒以上に炎ついていた物は易燃性とし、難燃性にすぐれ
ない。
【0035】(耐ブリード性の評価)積層体又は単層の
シートを50mm×50mmの大きさのサンプルを切り
出し、湿度80%、温度80℃の恒湿恒温層に500時
間放置後、デシケータ中に室温にて24時間放置し、サ
ンプルの表面を2つの比較サンプルと目視にて観察し3
段階(A,B,C)にてブリード性を比較評価し、耐候
性及び外観の指標の1つとした。比較サンプルはプロピ
レン単独重合体(メルトフローレート(温度230℃加
重2.16kgf)6g/10分)を押出機(スクリュ
経20mm、L/D=25、2軸異方向押出機:東洋精
機製)に幅150mmのTダイを取り付けた装置を用い
て厚さ0.1mmのシートに加工し、100mm×10
0mmの大きさに切り出したもの使用した。 A・・比較サンプルと同等の外観を保持し、物状(小球
状)のものが確認されなかった。 B・・物状(小球状)のものが確認されるが、外観上問
題になるほどではない。 C・・物状(小球状)のものが確認され、外観も優れな
い。
【0036】(浸漬前の光沢率)積層体又は単層のシー
トを50mm×50mmの大きさのサンプルを切り出
し、JIS K7105の試験条件(60度鏡面光沢
度)のに基づいて光沢率を測定し、外観の指標とした
(単位:%)。 (浸漬後の光沢率)積層体又は単層のシートを50mm
×50mmの大きさのサンプルを切り出し、90℃の熱
水中に4時間浸漬させ、その後JIS K7105の試
験条件(60度鏡面光沢度)のに基づいて光沢率を測定
し、外観の指標とした(単位:%)。実施例及び比較例
に用いたオレフィン系樹脂、ポリリン酸アンモニウム、
窒素含有有機化合物、添加剤等を下記のように略称す
る。
【0037】PP〔1〕:プロピレン−エチレン−ブテ
ン−1共重合体(エチレン含有量5.3重量%、ブテン
−1含有量4.5重量%、(MFR(温度230℃、荷
重2.16kgf)5g/10分) PP〔2〕:プロピレン単独重合体樹脂(MFR(温度
230℃、荷重2.16kgf)4g/10分) PA〔1〕:ポリリン酸アンモウム[商品名:Exol
it422(ヘキスト社製)] NC〔1〕:2−ピペラジニレン−4−モルホリノ−
1,3,5−トリアジンのポリマー(n=11)
【0038】AD〔1〕:テトラキス[メチレン−3−
(3’、5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート)]メタン(商品名:Irgano
x1010(日本チバガイギー(株)) AD〔2〕:ジ−ステアリル−3、3’−チオ−ジ−プ
ロピオネート(商品名:DSTP「YOSHITOM
I」吉富製薬(株)製) AD〔3〕:アルミニウム・マグネシウム・ハイドロオ
キシカーボネイトハイドロレート(ハイドロタルサイト
(DHT−4A:協和化学工業(株)製)) HA〔1〕:デカブロモジフェニルオキサイド(商品
名:DE83R、グレートレークスケミカル製) AD〔4〕:三酸化アンチモン(日本精鉱(株)製)
【0039】◆実施例1 PP〔1〕69重量%、PA〔1〕21重量%、NC
〔1〕9重量%、AD〔1〕0.3重量%、AD〔2〕
0.3重量%、AD〔3〕0.4重量%を配合しヘンシ
ェルミキサーにて一括混合後、得られた混合物を2軸押
出機[スクリュ径44mm、L/D=45、商品名KT
X−44((株)神戸製鋼所製)]を用いて溶融混練
(温度200℃)しペレット状の組成物を得た。(該組
成物を組成物〔1〕と略称する。)得られた組成物
〔1〕をスクリュ径20mm、L/D=25、2軸異方
向の押出機((株)東洋精機製作所製)(以下該押出機
を押出機という。)に幅150mmのTダイを取り付
けた装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.01mm
のシートを得た。(該シートをシート〔1〕と略称す
る。)
【0040】同様にPP〔2〕99重量%、AD〔1〕
0.3重量%、AD〔2〕0.3重量%、AD〔3〕
0.4重量%を配合しヘンシェルミキサーにて一括混合
後、得られた混合物を2軸押出機[スクリュ径44m
m、L/D=45、商品名KTX−44((株)神戸製
鋼所製)]を用いて溶融混練(温度200℃)しペレッ
ト状の組成物を得た。(該組成物を組成物〔2〕と略称
する。)得られた組成物〔2〕を押出機に幅150m
mのTダイを取り付けた装置を用いてシート状に加工
し、厚さ0.01mmのシートを得た。(該シートをシ
ート〔2〕と略称する。)
【0041】シート〔1〕及びシート〔2〕を重ね合わ
せ、その上下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温
度160℃で2分間余熱の後、積層体の単位面積あたり
のプレス圧力(以下、プレス圧力と略す)5kgf/c
m2にて30秒間熱圧着させ、その後ただちに通水によ
り冷却された油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/c
m2にて1分間冷却を行い、縦360mm×横120m
m、シート〔1〕層0.01mm、シート〔2〕層0.
01mmからなる総厚み0.02mmの積層体を得た。
この積層体をFMVSS−302の試験に準じるように
所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試験
片とした。
【0042】得られた積層体はシート〔1〕、シート
〔2〕それぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行
った。難燃性は何れの面からの接炎に対しても自消性を
示し、発煙も少なかった。シート〔2〕側表面の耐ブリ
ード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢率は後述
の表1にしめした。
【0043】◆実施例2 組成物〔1〕を押出機に幅150mmのTダイを取り
付けた装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.1mm
のシートを得た。(該シートをシート〔3〕と略称す
る。) 組成物〔2〕を押出機に幅150mmのTダイを取り
付けた装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.1mm
のシートを得た。(該シートをシート〔4〕と略称す
る。) シート〔3〕及びシート〔4〕を重ね合わせ、その上下
に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃で
2分間余熱の後、プレス圧力5kgf/cm2にて30
秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却された
油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2にて1分
間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シート
〔3〕層0.1mm、シート〔4〕層0.09mmから
なる総厚み0.19mmの積層体を得た。この積層体を
FMVSS−302の試験に準じるように所定寸法(縦
356mm×横102mm)に裁断し試験片とした。得
られた積層体はシート〔3〕、シート〔4〕それぞれの
面から接炎させて、難燃性の評価を行った。難燃性は何
れの面からの接炎に対しても自消性を示し、発煙も少な
かった。シート〔4〕側表面の耐ブリード性の評価、浸
漬前の光沢率、浸漬後の光沢率は後述の表1にしめし
た。
【0044】◆実施例3 組成物〔1〕を押出機に幅150mmのTダイを取り
付けた装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.8mm
のシートを得た。(該シートをシート〔5〕と略称す
る。) 組成物〔2〕を押出機に幅150mmのTダイを取り
付けた装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.8mm
のシートを得た。(該シートをシート〔6〕と略称す
る。) シート〔5〕及びシート〔6〕を重ね合わせ、その上下
に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃で
2分間余熱の後、プレス圧力15kgf/cm2にて6
0秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却され
た油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2にて1
分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シート
〔5〕層0.78mm、シート〔6〕層0.8mmから
なる総厚み1.58mmの積層体を得た。この積層体を
FMVSS−302の試験に準じるように所定寸法(縦
356mm×横102mm)に裁断し試験片とした。得
られた積層体は難燃性オレフィン系樹脂層、オレフィン
系樹脂層それぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を
行った。難燃性は何れの面からの接炎に対しても着火は
認められず自消性を示し発煙も少なかった。シート
〔6〕側表面の耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、
浸漬後の光沢率は後述の表1にしめした。
【0045】◆実施例4 組成物〔1〕を熱プレスで溶融(200℃)し厚さ1m
mの銅製の枠を用いて5分間余熱の後、プレス圧力10
0kgf/cm2で1分間プレスを行った。その後、通
水された冷却プレスで、プレス圧力100kgf/cm
2で2分間の冷却を行い1.03mmの厚さのシートを
得た。(該シートをシート〔7〕と略称する。) また同様にして組成物〔2〕を熱プレスで溶融(200
℃)し厚さ1mmの銅製の枠を用いて5分間余熱の後、
プレス圧力100kgf/cm2で1分間プレスを行っ
た。その後、通水された冷却プレスで、プレス圧力10
0kgf/cm2で2分間の冷却を行い1.05mmの
厚さのシートを得た。(該シートをシート〔8〕と略称
する。) シート〔7〕及びシート〔8〕を重ね合わせ、その上下
に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度180℃で
5分間余熱の後、プレス圧力15kgf/cm2にて6
0秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却され
た油圧式のプレスでプレス圧力10kgf/cm2にて
2分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シー
ト〔7〕層0.95mm、シート〔8〕層1mmからな
る総厚み1.95mmの積層体を得た。この積層体をF
MVSS−302の試験に準じるように所定寸法(縦3
56mm×横102mm)に裁断し試験片とした。得ら
れた積層体は難燃性オレフィン系樹脂層、オレフィン系
樹脂層それぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行
った。難燃性は何れの面からの接炎に対しても着火は認
められず自消性を示し発煙も少なかった。シート〔8〕
側表面の耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後
の光沢率は後述の表1にしめした。
【0046】◆実施例5 組成物〔1〕を熱プレスで溶融(200℃)し厚さ3m
mの銅製の枠を用いて5分間余熱の後、プレス圧力10
0kgf/cm2で1分間プレスを行った。その後、通
水された冷却プレスで、プレス圧力100kgf/cm
2で2分間の冷却を行い3mmの厚さのシートを得た。
(該シートをシート
〔9〕と略称する。) また同様にして組成物〔2〕を熱プレスで溶融(200
℃)し厚さ2mmの銅製の枠を用いて5分間余熱の後、
プレス圧力100kgf/cm2で1分間プレスを行っ
た。その後、通水された冷却プレスで、プレス圧力10
0kgf/cm2で2分間の冷却を行い2mmの厚さの
シートを得た。(該シートをシート〔10〕と略称す
る。)
【0047】シート
〔9〕及びシート〔10〕を重ね合
わせ、その上下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して
温度180℃で5分間余熱の後、プレス圧力10kgf
/cm2にて60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水
により冷却された油圧式のプレスでプレス圧力15kg
f/cm2にて2分間冷却を行い、縦360mm×横1
20mm、シート
〔9〕層2.9mm、シート〔10〕
層1.9mmからなる総厚み4.8mmの積層体を得
た。この積層体をFMVSS−302の試験に準じるよ
うに所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し
試験片とした。得られた積層体は難燃性オレフィン系樹
脂層、オレフィン系樹脂層それぞれの面から接炎させ
て、難燃性の評価を行った。難燃性は何れの面からの接
炎に対しても着火は認められず自消性を示し発煙も少な
かった。シート〔10〕側表面の耐ブリード性の評価、
浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢率は後述の表1にしめし
た。
【0048】◆比較例1 シート〔2〕をFMVSS−302の試験に準じるよう
に所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試
験片とした。得られたシートで難燃性の評価を行ったと
ころ、難燃速度が2500mm/minとなり易燃性を
示した。耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後
の光沢率は後述の表1にしめした。
【0049】◆比較例2 シート〔4〕をFMVSS−302の試験に準じるよう
に所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試
験片とした。得られたシートで難燃性の評価を行ったと
ころ、難燃速度が1200mm/minとなり易燃性を
示した。耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後
の光沢率は後述の表1にしめした。
【0050】◆比較例3 シート〔8〕をFMVSS−302の試験に準じるよう
に所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試
験片とした。得られたシートの、難燃性の評価を行った
ところ、燃焼速度が130mm/minとなり易燃性を
示した。耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後
の光沢率は後述の表1にしめした。
【0051】◆比較例4 シート〔1〕をFMVSS−302の試験に準じるよう
に所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試
験片とした。得られたシートで難燃性の評価を行ったと
ころ、着火は認められず自消性を示し発煙も少なかっ
た。耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光
沢率は後述の表1にしめした。
【0052】◆比較例5 シート〔3〕をFMVSS−302の試験に準じるよう
に所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試
験片とした。得られたシートで難燃性の評価を行ったと
ころ、着火は認められず自消性を示し発煙も少なかっ
た。耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光
沢率は後述の表1にしめした。
【0053】◆比較例6 シート〔7〕をFMVSS−302の試験に準じるよう
に所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試
験片とした。得られたシートで難燃性の評価を行ったと
ころ、着火は認められず自消性を示し発煙も少なかっ
た。耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光
沢率は後述の表1にしめした。
【0054】◆実施例6 組成物〔1〕を押出機に幅150mmのTダイを取り
付けた装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.2mm
のシートを得た。(該シートをシート〔11〕と略称す
る。) 組成物〔2〕を押出機に幅150mmのTダイを取り
付けた装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.25m
mのシートを得た。(該シートをシート〔12〕と略称
する。) シート〔11〕及びシート〔12〕を重ね合わせ、その
上下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160
℃で2分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2に
て60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却
された油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2に
て1分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シ
ート〔11〕層0.19mm、シート〔12〕層0.2
3mmからなる総厚み0.42mmの積層体を得た。こ
の積層体をFMVSS−302の試験に準じるように所
定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片
とした。 得られた積層体はシート〔11〕の面から接
炎させて、難燃性の評価を行った。難燃性は何れの面か
らの接炎に対しても着火が認められず自消性を示し、発
煙も少なかった。更にシート〔12〕の面から接炎させ
て、難燃性の評価を行い、接炎停止後7秒で消火が確認
され自消性を示し発煙も少なかった。シート〔12〕側
表面の耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の
光沢率は後述の表1にしめした。
【0055】◆実施例7 組成物〔1〕を押出機に幅150mmのTダイを取り
付けた装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.5mm
のシートを得た。(該シートをシート〔13〕と略称す
る。) シート〔13〕及びシート〔2〕を重ね合わせ、その上
下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃
で2分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2にて
60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却さ
れた油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2にて
1分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シー
ト〔13〕層0.48mm、シート〔2〕層0.01m
mからなる総厚み0.49mmの積層体を得た。この積
層体をFMVSS−302の試験に準じるように所定寸
法(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片とし
た。得られた積層体はシート〔13〕、シート〔2〕そ
れぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行った。難
燃性は何れの面からの接炎に対しても着火が認められず
自消性を示し、発煙も少なかった。シート〔2〕側表面
の耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢
率は後述の表1にしめした。
【0056】◆実施例8 シート〔11〕の両面にシート〔4〕を重ね合わせ(シ
ート〔11〕をシート〔4〕で挟み込み)、その上下に
金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃で2
分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2にて60
秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却された
油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2にて1分
間冷却を行い、縦360mm×横120mm、中間層で
あるシート〔11〕層0.19mm、表面層であるシー
ト〔4〕層0.09mm及びもう一つの表面層であるシ
ート〔4〕層0.1mm(シート〔4〕の総厚みは0.
19mm)からなる総厚み0.38mmの積層体を得
た。この積層体をFMVSS−302の試験に準じるよ
うに所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し
試験片とした。得られた積層体に接炎を行い、難燃性の
評価を行った。積層体への接炎に対して着火は認められ
ず自消性を示し発煙も少なかった。耐ブリード性の評
価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢率は後述の表1にし
めした。
【0057】◆実施例9 組成物〔1〕を押出機に幅150mmのTダイを取り
付けた装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.4mm
のシートを得た。(該シートをシート〔14〕と略称す
る。) シート〔14〕の両面にシート〔4〕を重ね合わせ(シ
ート〔14〕をシート〔4〕で挟み込み)、その上下に
金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃で2
分間余熱の後、プレス圧力(以下、プレス圧力と略称す
ることがある。)10kgf/cm2にて60秒間熱圧
着させ、その後ただちに通水により冷却された油圧式の
プレスでプレス圧力5kgf/cm2にて1分間冷却を
行い、縦360mm×横120mm、中間層であるシー
ト〔14〕層0.4mm、表面層であるシート〔4〕層
0.09mm及びもう一つの表面層であるシート〔4〕
層0.1mm(シート〔4〕の総厚みは0.19mm)
からなる総厚み0.59mmの積層体を得た。この積層
体をFMVSS−302の試験に準じるように所定寸法
(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片とし
た。得られた積層体に接炎を行い、難燃性の評価を行っ
た。積層体への接炎に対して着火は認められず自消性を
示し発煙も少なかった。耐ブリード性の評価、浸漬前の
光沢率、浸漬後の光沢率は後述の表1にしめした。
【0058】◆実施例10 PP〔1〕29重量%、PA〔1〕49重量%、NC
〔1〕21重量%、AD〔1〕0.3重量%、AD
〔2〕0.3重量%、AD〔3〕0.4重量%を配合し
ヘンシェルミキサーにて一括混合後、得られた混合物を
2軸押出機[スクリュ径44mm、L/D=45、商品
名KTX−44((株)神戸製鋼所製)]を用いて溶融
混練(温度230℃)しペレット状の組成物を得た。
(該組成物を組成物〔3〕と略称する。)得られた組成
物〔3〕を熱プレスで溶融(200℃)し厚さ0.5m
mの銅製の枠を用いて5分間余熱の後、プレス圧力10
0kgf/cm2で1分間プレスを行った。その後、通
水された冷却プレスで、プレス圧力100kgf/cm
2で2分間の冷却を行い0.5mmの厚さのシートを得
た。(該シートをシート〔15〕と略称する。) 組成物〔2〕を熱プレスで溶融(200℃)し厚さ0.
5mmの銅製の枠を用いて5分間余熱の後、プレス圧力
100kgf/cm2で1分間プレスを行った。その
後、通水された冷却プレスで、プレス圧力100kgf
/cm2で2分間の冷却を行い0.5mmの厚さのシー
トを得た。(該シートをシート〔16〕と略称する。) シート〔15〕及びシート〔16〕を重ね合わせ、その
上下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度200
℃で5分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2に
て60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却
された油圧式のプレスでプレス圧力10kgf/cm2
にて2分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、
シート〔15〕層0.5mm、シート〔16〕層0.5
mmからなる総厚み1mmの積層体を得た。この積層体
をFMVSS−302の試験に準じるように所定寸法
(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片とし
た。得られた積層体はシート〔15〕、シート〔16〕
それぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行った。
難燃性は何れの面からの接炎に対しても着火は認められ
ず自消性を示し発煙も少なかった。シート〔16〕側表
面の耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光
沢率は後述の表1にしめした。
【0059】◆実施例11 PP〔1〕89重量%、PA〔1〕6重量%、NC
〔1〕4重量%、AD〔1〕0.3重量%、AD〔2〕
0.3重量%、AD〔3〕0.4重量%を配合しヘンシ
ェルミキサーにて一括混合後、得られた混合物を2軸押
出機[スクリュ径44mm、L/D=45、商品名KT
X−44((株)神戸製鋼所製)]を用いて溶融混練
(温度230℃)しペレット状の組成物を得た。(該組
成物を組成物〔4〕と略称する。)得られた組成物
〔4〕を熱プレスで溶融(200℃)し厚さ0.5mm
の銅製の枠を用いて5分間余熱の後、プレス圧力100
kgf/cm2で1分間プレスを行った。その後、通水
された冷却プレスで、プレス圧力100kgf/cm2
で2分間の冷却を行い0.5mmの厚さのシートを得
た。(該シートをシート〔17〕と略称する。) シート〔17〕及びシート〔16〕を重ね合わせ、その
上下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度200
℃で2分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2に
て60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却
された油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2に
て2分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シ
ート〔17〕層0.5mm、シート〔16〕層0.5m
mからなる総厚み1mmの積層体を得た。この積層体を
FMVSS−302の試験に準じるように所定寸法(縦
356mm×横102mm)に裁断し試験片とした。得
られた積層体はシート〔17〕、シート〔16〕それぞ
れの面から接炎させて、難燃性の評価を行った。難燃性
は何れの面からの接炎でも、接炎停止後10秒以内で消
火が確認され自消性を示し発煙も少なかった。シート
〔16〕側表面の耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢
率、浸漬後の光沢率は後述の表1にしめした。
【0060】◆比較例7 PP〔1〕94重量%、PA〔1〕3重量%、NC
〔1〕2重量%、AD〔1〕0.3重量%、AD〔2〕
0.3重量%、AD〔3〕0.4重量%を配合しヘンシ
ェルミキサーにて一括混合後、得られた混合物を2軸押
出機[スクリュ径44mm、L/D=45、商品名KT
X−44((株)神戸製鋼所製)]を用いて溶融混練
(温度200℃)しペレット状の組成物を得た。(該組
成物を組成物〔5〕と略称する。)得られた組成物
〔5〕を押出機に幅150mmのTダイを取り付けた
装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.2mmのシー
トを得た。(該シートをシート〔18〕と略称する。) シート〔18〕及びシート〔4〕を重ね合わせ、その上
下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃
で2分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2にて
60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却さ
れた油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2にて
2分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シー
ト〔18〕層0.19mm、シート〔4〕層0.09m
mからなる総厚み0.28mmの積層体を得た。この積
層体をFMVSS−302の試験に準じるように所定寸
法(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片とし
た。得られた積層体はシート〔18〕、シート〔4〕そ
れぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行った。難
燃性は何れの面からの接炎でも燃総速度は450mm/
min以上となり易燃性であった。シート〔4〕側表面
の耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢
率は後述の表1にしめした。
【0061】◆実施例12 PP〔1〕69重量%、PA〔1〕27重量%、NC
〔1〕3重量%、AD〔1〕0.3重量%、AD〔2〕
0.3重量%、AD〔3〕0.4重量%を配合しヘンシ
ェルミキサーにて一括混合後、得られた混合物を2軸押
出機[スクリュ径44mm、L/D=45、商品名KT
X−44((株)神戸製鋼所製)]を用いて溶融混練
(温度220℃)しペレット状の組成物を得た。(該組
成物を組成物〔6〕と略称する。)得られた組成物
〔6〕を押出機に幅150mmのTダイを取り付けた
装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.2mmのシー
トを得た。(該シートをシート〔19〕と略称する。) シート〔19〕及びシート〔4〕を重ね合わせ、その上
下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃
で2分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2にて
60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却さ
れた油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2にて
2分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シー
ト〔19〕層0.19mm、シート〔4〕層0.1mm
からなる総厚み0.29mmの積層体を得た。この積層
体をFMVSS−302の試験に準じるように所定寸法
(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片とし
た。得られた積層体はシート〔19〕、シート〔4〕そ
れぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行った。難
燃性は何れの面からの接炎に対しても着火は認められず
自消性を示し発煙も少なかった。シート〔4〕側表面の
耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢率
は後述の表1にしめした。
【0062】◆実施例13 PP〔1〕69重量%、PA〔1〕7.5重量%、NC
〔1〕22.5重量%、AD〔1〕0.3重量%、AD
〔2〕0.3重量%、AD〔3〕0.4重量%を配合し
ヘンシェルミキサーにて一括混合後、得られた混合物を
2軸押出機[スクリュ径44mm、L/D=45、商品
名KTX−44((株)神戸製鋼所製)]を用いて溶融
混練(温度220℃)しペレット状の組成物を得た。
(該組成物を組成物〔7〕と略称する。)得られた組成
物〔7〕を押出機に幅150mmのTダイを取り付け
た装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.2mmのシ
ートを得た。(該シートをシート〔20〕と略称す
る。) シート〔20〕及びシート〔4〕を重ね合わせ、その上
下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃
で2分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2にて
60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却さ
れた油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2にて
2分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シー
ト〔20〕層0.18mm、シート〔4〕層0.09m
mからなる総厚み0.27mmの積層体を得た。この積
層体をFMVSS−302の試験に準じるように所定寸
法(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片とし
た。得られた積層体はシート〔19〕、シート〔4〕そ
れぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行った。難
燃性は何れの面からの接炎に対しても着火は認められず
自消性を示し発煙も少なかった。シート〔4〕側表面の
耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢率
は後述の表1にしめした。
【0063】◆比較例8 PP〔1〕69重量%、PA〔1〕29重量%、NC
〔1〕1重量%、AD〔1〕0.3重量%、AD〔2〕
0.3重量%、AD〔3〕0.4重量%を配合しヘンシ
ェルミキサーにて一括混合後、得られた混合物を2軸押
出機[スクリュ径44mm、L/D=45、商品名KT
X−44((株)神戸製鋼所製)]を用いて溶融混練
(温度220℃)しペレット状の組成物を得た。(該組
成物を組成物〔8〕と略称する。)得られた組成物
〔8〕を押出機に幅150mmのTダイを取り付けた
装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.2mmのシー
トを得た。(該シートをシート〔21〕と略称する。) シート〔21〕及びシート〔4〕を重ね合わせ、その上
下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃
で2分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2にて
60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却さ
れた油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2にて
2分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シー
ト〔21〕層0.2mm、シート〔4〕層0.09mm
からなる総厚み0.29mmの積層体を得た。この積層
体をFMVSS−302の試験に準じるように所定寸法
(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片とし
た。得られた積層体はシート〔21〕、シート〔4〕そ
れぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行った。難
燃性は何れの面からの接炎でも燃総速度は220mm/
minとなり易燃性であった。シート〔4〕側表面の耐
ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢率は
後述の表1にしめした。
【0064】◆比較例9 PP〔1〕69重量%、PA〔1〕3重量%、NC
〔1〕27重量%、AD〔1〕0.3重量%、AD
〔2〕0.3重量%、AD〔3〕0.4重量%を配合し
ヘンシェルミキサーにて一括混合後、得られた混合物を
2軸押出機[スクリュ径44mm、L/D=45、商品
名KTX−44((株)神戸製鋼所製)]を用いて溶融
混練(温度220℃)しペレット状の組成物を得た。
(該組成物を組成物
〔9〕と略称する。)得られた組成
物
〔9〕を押出機に幅150mmのTダイを取り付け
た装置を用いてシート状に加工し、厚さ0.2mmのシ
ートを得た。(該シートをシート〔22〕と略称す
る。) シート〔22〕及びシート〔4〕を重ね合わせ、その上
下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160℃
で2分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2にて
60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却さ
れた油圧式のプレスでプレス圧力5kgf/cm2にて
2分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シー
ト〔21〕層0.19mm、シート〔14〕層0.09
mmからなる総厚み0.28mmの積層体を得た。この
積層体をFMVSS−302の試験に準じるように所定
寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片と
した。得られた積層体はシート〔21〕、シート〔4〕
それぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行った。
難燃性は何れの面からの接炎でも燃総速度は370mm
/minとなり易燃性であった。シート〔4〕側表面の
耐ブリード性の評価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢率
は後述の表1にしめした。
【0065】◆実施例14 押出機を2機持つフィードブロックタイプの多層押出機
に、1機の押出機に組成物〔1〕をもう1機の押出機に
組成物〔2〕を投入し、共押出しし、組成物〔1〕から
なる層が0.2mm、組成物〔2〕からなる層が0.1
5mmからなる総厚み0.35mmの積層体を得た。こ
の積層体をFMVSS−302の試験に準じるように所
定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片
とした。得られた積層体は組成物〔1〕からなる層、組
成物〔2〕からなる層それぞれの面から接炎させて、難
燃性の評価を行った。難燃性は何れの面からの接炎に対
しても着火は認められず自消性を示し発煙も少なかっ
た。組成物〔2〕からなる層側表面の耐ブリード性の評
価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢率は後述の表1にし
めした。
【0066】◆比較例10 PP〔2〕69.4重量%、HA〔1〕22重量%、A
D〔4〕8重量%、安定剤として、AD〔1〕0.3重
量%、AD〔2〕0.3重量%を配合しヘンシェルミキ
サーにて一括混合後、得られた混合物を2軸押出機[ス
クリュ径44mm、L/D=45、商品名KTX−44
((株)神戸製鋼所製)]を用いて溶融混練(温度20
0℃)しペレット状の組成物を得た。(該組成物を組成
物〔10〕と略称する。)得られた組成物〔10〕を押
出機に幅150mmのTダイを取り付けた装置を用い
てシート状に加工し、厚さ0.5mmのシートを得た。
(該シートをシート〔23〕と略称する。) シート〔23〕及びシート〔16〕を重ね合わせ、その
上下に金属製薄板を配し熱プレスを使用して温度160
℃で2分間余熱の後、プレス圧力10kgf/cm2に
て60秒間熱圧着させ、その後ただちに通水により冷却
された油圧式のプレスでプレス圧力2kgf/cm2に
て1分間冷却を行い、縦360mm×横120mm、シ
ート〔23〕層0.49mm、シート〔16〕層0.4
8mmからなる総厚み0.97mmの積層体を得た。こ
の積層体をFMVSS−302の試験に準じるように所
定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試験片
とした。得られた積層体はシート〔23〕、シート〔1
6〕それぞれの面から接炎させて、難燃性の評価を行っ
た。難燃性は何れの面から接炎しても自消性を示した
が、接炎時に黒炎が極めて多く発生した。
【0067】◆実施例15 押出機を3機持つフィードブロックタイプの多層押出機
の、1機の押出機に組成物〔3〕を、もう1機の押出機
に組成物〔2〕を投入し、更にもう1機の押出機に組成
物〔1〕を投入し共押出しし、表面層が組成物〔3〕か
らなる層が0.1mm及び組成物〔2〕からなる層が
0.15mm、中間層が組成物〔1〕からなる層が0.
1mm、からなる総厚み0.35mmの積層体を得た。
この積層体をFMVSS−302の試験に準じるように
所定寸法(縦356mm×横102mm)に裁断し試験
片とした。得られた積層体は組成物〔2〕からなる層、
組成物〔3〕からなる層それぞれの面から接炎させて、
難燃性の評価を行った。難燃性は何れの面からの接炎に
対しても着火は認められず自消性を示し発煙も少なかっ
た。組成物〔2〕からなる層側表面の耐ブリード性の評
価、浸漬前の光沢率、浸漬後の光沢率は後述の表1にし
めした。
【0068】
【表1】
【0069】比較例1〜3は本願発明の層(F)だけの
単層構造をもつシートであるため(層(F)に層(E)
が積層されていない)、本願発明の難燃性樹脂積層体に
は適しない。比較例4〜6は本願発明の層(E)だけの
単層構造をもつシートであるため(層(F)に層(E)
が積層されていない)、本願発明の難燃性樹脂積層体に
は適しない。比較例7は、PP〔1〕が94%からなる
組成物を用いたシート〔18〕層、及び本願発明の層
〔F〕からなる積層体であるため、本願発明の難燃性樹
脂積層体には適しない。比較例8はNC〔1〕とPA
〔1〕重量比が0.03(NC〔1〕/PA〔1〕)で
ある組成物〔8〕を用いている積層体であるため、また
比較例9はNC〔1〕とPA〔1〕重量比が9(NC
〔1〕/PA〔1〕)である組成物
〔9〕を用いている
積層体であるため、本願発明の難燃性樹脂積層体には適
しない。
【0070】
【発明の効果】本発明の難燃性樹脂積層体は、高熱との
接触、火炎との接触によっても黒煙、有毒性ガス等の発
生が少なく、印刷性、耐候性、耐スクラッチ性が優れる
という効果をしめし、住宅用内装材(壁紙等)、建材に
極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 21/04 C09K 21/04 21/14 21/14 // C08L 23/02 LCQ C08L 23/02 LCQ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記層(E)及び層(F)より成る難燃性
    樹脂積層体。 層(E):ポリリン酸アンモニウム(A)2.5〜67
    重量%、窒素含有有機化合物(B)0.4〜52.5重
    量%及びオレフィン系樹脂(C)30〜90重量%より
    成り、窒素含有有機化合物(B)及びポリリン酸アンモ
    ニウム(A)の重量比が0.05〜3(窒素含有有機化
    合物(B)/ポリリン酸アンモニウム(A))である難
    燃性オレフィン系樹脂組成物(D)より成る層 層(F):オレフィン系樹脂(G)よりなる層
  2. 【請求項2】請求項1記載の層(E)及び請求項1記載
    の層(F)の厚みの比が0.5〜100(層(E)/層
    (F))である請求項1記載の難燃性樹脂積層体。
  3. 【請求項3】請求項1記載のオレフィン系樹脂(C)が
    結晶性エチレン単独重合体、結晶性エチレン−α−オレ
    フィン共重合体、結晶性プロピレン−α−オレフィン共
    重合体、若しくは結晶性プロピレン単独重合体である請
    求項1又は請求項2記載の難燃性樹脂積層体。
  4. 【請求項4】厚みが0.02〜5mmである請求項1、
    請求項2又は請求項3記載の難燃性オレフィン系積層
    体。
  5. 【請求項5】請求項1記載の窒素含有有機化合物(B)
    が下記一般式で表される単位構造から形成された単独
    重合体若しくは共重合体、シアヌル酸クロライド及びジ
    アミン類との反応生成物,エチレン尿素及びアルデヒド
    との反応生成物又はエチレンチオ尿素及びアルデヒドの
    反応生成物である請求項1、請求項2、請求項3、又は
    請求項4記載の難燃性オレフィン系樹脂積層体。 【化1】 [式中、X、Z1は何れも窒素原子を介してトリアジン
    骨格に結合されており、Xが-NHR1又はNR2R3で表
    されるアルキルアミノ基、モルホリノ基もしくはピペリ
    ジノ基であり、R1、R2及びR3は炭素数1〜6を有す
    る線状又は分岐アルキル基である(R2とR3とは相互に
    別異の基であってもよい)。別の場合にはXが-NHR4
    又はNR5R6で表されるヒドロキシアルキルアミノ基で
    あり、R4、R5、及びR6は炭素数2〜6の線状又は分
    枝ヒドロキシアルキル基である。(R5、R6とは、相互
    に別異の基であってもよい)。Z1はピペラジニレン基
    又は式-NH(CH2)mNH-で表される基(mは2〜6
    の正数である)又は-NR7(CH2)lR8Nで表される
    基(lは2〜6の正数である)、R7及びR8の少なくと
    も一方はヒドロキシエチル基である。
  6. 【請求項6】請求項1記載の層(F)が、オレフィン系
    樹脂(G)を用いた延伸された層である請求項1〜5に
    記載の難燃性オレフィン系積層体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004106513A (ja) * 2002-07-22 2004-04-08 Hiraoka & Co Ltd 難燃化ポリプロピレン系樹脂膜材
JP2017100357A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 三菱樹脂株式会社 難燃性シート被覆金属板
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