JPH09201128A - 接ぎ木方法 - Google Patents

接ぎ木方法

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JPH09201128A
JPH09201128A JP8009732A JP973296A JPH09201128A JP H09201128 A JPH09201128 A JP H09201128A JP 8009732 A JP8009732 A JP 8009732A JP 973296 A JP973296 A JP 973296A JP H09201128 A JPH09201128 A JP H09201128A
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JP
Japan
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soil
rootstock
gel
grafting
aqueous gel
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Pending
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JP8009732A
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English (en)
Inventor
Yoichi Ido
洋一 井戸
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活着不良を防止し、かつ、接ぎ木後の灌水
に関して特別な配慮を必要としない接ぎ木方法を提供す
る。 【解決手段】 台木と穂木とを接ぎ木する接ぎ木方法
に関し、穂木を接ぎ木した台木の培土部を育苗容器に入
れ、次いで常温で水性ゲルを形成するゲル形成性水溶液
を育苗容器に注入し、該育苗容器内に水性ゲルからなる
培土を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の接ぎ木方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に接ぎ木は、植物の病害抵抗性を向
上させ、或いは、成長促進、栽培期間の短縮等の目的で
行われている。この接ぎ木作業は、一般に図3に示すよ
うな方法で実施されている。
【0003】まず、図3(a)のように台木とする苗を
プラグトレイから根に培土が付いたまま取り出し、次い
でこれに穂木を継ぎ合わせ(図3(b)及び(c))、
接ぎ木用クリップで固定した後再度プラグトレイに戻し
て(図3(d))いた。この従来の方法において、台木
の根が充分に張っていないと接ぎ木作業中に根鉢が割れ
てしまい、接ぎ木後プラグトレイに戻す際に土を足して
もなじまず、活着不良の原因となる。
【0004】一方、台木とする苗においてプラグトレイ
や育苗ポットを用いず、台木を育苗土から引き抜く場合
には、台木の根が傷みやすく、活着不良や生育遅延の原
因となることが多い。これら欠点は特に非熟練者による
作業において問題となっており、また、機械化による省
力化においても障害となっていた。
【0005】また一般に、育苗には植物が繊細な時期だ
けに注意が必要とされている。特に接ぎ木後の灌水には
天候に応じて充分な配慮・熟練が必要であり、「水かけ
3年」とも云われているほどである。このように重要な
灌水に関してテンシオメーターを用いての制御等が対策
として考えられるが、そのためには高価な設備が必要で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な活着不良を防止し、かつ、接ぎ木後の灌水に関して特
別な配慮を必要としない接ぎ木方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、請求項1に記載のように台木と穂木とを接
ぎ木する接ぎ木方法に関し、穂木を接ぎ木した台木の培
土部を育苗容器に入れ、次いで常温で水性ゲルを形成す
るゲル形成性水溶液を育苗容器に注入し、該育苗容器内
に水性ゲルからなる培土を形成する構成を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の接ぎ木方法の例を図1を
用いて説明する。図1(a)〜(c)に示した各工程は
図3における(a)〜(c)と同様に行う。すなわち、
図1(a)のように台木とする苗をプラグトレイから根
に培土が付いたまま取り出し、次いでこれに穂木を継ぎ
合わせる(図1(b)及び(c))。次いで、接ぎ木部
を接ぎ木用クリップで固定した後、台木の培土部を育苗
容器に入れ(図1(d))、次いで常温で水性ゲルを形
成するゲル形成性水溶液を育苗容器に注ぎ入れ(図1
(e))、該育苗容器内に水性ゲルからなる培土を形成
する(図1(f))。
【0009】上記において、常温で水性ゲルを形成する
ゲル形成性水溶液とは、水性ゲルを形成するときの温度
が常温(植物に対して障害を起こさない温度)であるゲ
ル形成性水溶液を云う。この温度の上限は植物の種類に
よって異なり、厳密にはそれぞれの植物に関して予備実
験をして定めるが、通常は40℃程度である。このよう
な常温でゲル形成水溶液を形成するものとしては、アル
ギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ペク
チン等が挙げられる。これら1種或いは2種以上を用い
れば、水性ゲルからなる培土を容易に形成することがで
きる。
【0010】アルギン酸ナトリウムやペクチンを用いる
場合、単に水に溶解しただけではゲルが形成されず、そ
のため、水性ゲルを形成するための硫酸カルシウムなど
のカルシウム等の架橋イオンを含む架橋剤を添加する必
要がある。一方、カルボキシルメチルセルロースを用い
る場合には、ゲル化させるためにミョウバン等の架橋剤
を添加する必要がある。
【0011】ここで、上記水性ゲルからなる培土がその
植物の生長に寄与する肥料成分を含有するならば、施肥
の効果も併せて得ることができるので望ましい。なお、
この肥料成分はその植物の生長に寄与するものであるな
らば、無機質・有機質を問わないが、水性ゲル形成を妨
げたり、或いは、ゲルを硬化させて植物の生長を妨げる
おそれのあるものを除外する必要がある。
【0012】また、水性ゲルからなる培土が防腐剤を含
有するならば、水性ゲルの腐敗を防止でき、その結果、
植物の生長を妨げる悪玉菌の増殖を防止して、植物の病
気等を防ぐ等の効果を併せ持たせることができるので望
ましい。同様に水性ゲルからなる培土が保水剤を含有す
るものであるならば、植物に充分な水分を供給すること
が容易となって、その結果、高活着率、高収穫となるの
で望ましい。なお、保水剤としては、いわゆる高分子吸
収剤(吸水体)が知られている。なお、上記の他、この
ような培土成分を種々制御して各種実験材料として用い
ることができる。
【0013】本発明において、接ぎ木した台木の培土部
を育苗容器に入れ、次いで上記ゲル形成性水溶液を育苗
容器に注入することによって、育苗容器内に水性ゲルか
らなる培土を形成するため、接ぎ木作業中に台木の根鉢
が崩れた場合にも、そのまま上記処理を行えば水性ゲル
形成溶液がこの台木の根部になじみ、その後静置するこ
とにより根部に接して水性ゲルが形成されるため、活着
不良や育苗不良が生じない。また、ゲル形成性水溶液に
よって形成された水性ゲルからなる培土は、育苗容器の
内形状に合わせて形成され、かつ、台木の根部を支持す
るため、接ぎ木された後の植物体の倒伏が完全に予防さ
れる。
【0014】また上記のように台木根部周囲には水性ゲ
ルが形成されるが、これら水性ゲルは大量の水分を含有
しているため、この台木には充分な水分が供給される。
この水分により接ぎ木後の灌水が事実上不要となり、こ
の水性ゲル部の大きさを調整することで、穂木が完全に
活着する期間灌水を不要とし、また、天候に左右されず
に省力化を図ることが可能である。
【0015】なお、上記における育苗容器とは、プラグ
トレイ(但し無孔のもの)、育苗箱等の通常の容器を用
いることができる。ただし、移植時に水性ゲルからなる
培土が容易に抜けるようにいわゆる「抜き勾配」を有す
ることが望ましい。なお、ここで、この育苗容器によっ
て形成される水性ゲルからなる培土の形状が移植機での
移植が可能な形状であると、活着後の圃場への移植作業
の効率が高いものとなるため望ましい。
【0016】ここで、台木となる植物体の培土は埴栽土
等の通常の培土でも良いが、水性ゲルからなるものであ
ると作業の自動化が容易となる。すなわち、この台木の
茎部を機械が把持して、プラグトレイから取り出し搬送
して接ぎ木作業を行う場合でも、根鉢が崩れることがな
い。また、同様に非熟練者の作業においても有利であ
る。
【0017】また、このような台木の培土は接ぎ木後に
形成される水性ゲルからなる培土とのなじみが良く、し
かもこれら水性ゲルはほぼ透明であるため、根の成長を
観察することができる等の利点を有する。なおこの場
合、台木となる植物体の水性ゲルからなる培土中に、上
記と同様に肥料成分、防腐剤が含まれていると成長が促
進され、また、植物の病気が予防される。
【0018】図2(a)にこのような培土が水性ゲルか
らなる台木の形成方法の例を示した。図中符号αが水性
ゲルからなる成形培土である。このように上面から下面
に貫通する貫通孔を有する培土を例えば注型法で作成
し、この孔部に台木となる植物の種子を播種する。種子
の発芽後は、図2(b)に示すように、主根はこの貫通
孔内を成長するが、その細根が水性ゲルからなる成形培
土内に入り込みその水分を吸収して成長する。このよう
な成形培土を形成する水性ゲルとしては、そのゲル形成
時の温度の制限がないため、常温でゲルを形成するアル
ギン酸ナトリウム等の他、ジェランガム、キサンタンガ
ム、ローカンストビーンガム、ゼラチン、カラギーナ
ン、寒天等の高温でゲルを形成するものも、単独で或い
は組み合わせて用いることができる。
【0019】
【実施例】
〔実施例1、2及び3〕台木及び穂木となるトマト種子
(台木はメイト、穂木はハウス桃太郎を用いた)はいず
れも水性ゲルからなる培土上に播種された。すなわち、
表1(実施例1)、表2(実施例2)及び表3(実施例
3)に示す成分からなる3種のゲル形成性水溶液によっ
て、それぞれ直径3cm、高さ4cmの円柱形であって
上面中央から下面中央を貫通する直径0.5cmの孔を
有する水性ゲルからなるよう調整された3種の成形培土
を作製し、この孔部にトマト種子を播種し、これら異な
った水性ゲルからなる培土を有する台木各400本及び
穂木各400本を育苗した。なお、これら表1、表2及
び表3に示されている水溶液は常温に静置することによ
り水性ゲルを形成するものである。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】なお、表1において、ママコ防止剤とは、
その添加により調合時における攪拌を容易にしてゲルの
不均一凝固(いわゆる「ママコ」)の発生を抑制するも
のであり、本実施例では石粉(100〜250メッシ
ュ)を用いた。
【0024】また、保水剤としてはグラフトでんぷん系
吸水性高分子からなる高分子吸収剤を、また、防腐剤と
して有機窒素・硫黄系防腐剤を用いた。同様にこれら表
においてMS培地とは、ムラシゲアンドスクーグ(Mu
rashige&Skoog)培地の略であり、肥料成
分としてこのMS培地を添加した。
【0025】次いで、同じゲル形成性水溶液からなる培
土を有する台木及び穂木同士を接ぎ木し、接ぎ木用のク
リップを用いて接合部を保持した。次にこの台木の根部
を底面が一辺の長さ5cmの正方形で、深さ6cmの内
部寸法を有する育苗容器に入れ、それぞれ培土を形成し
ているのと同じ組成のゲル形成性水溶液を容器上端から
1cmの液位となるよう注ぎ入れ、静置して水性ゲルか
らなる培土を形成した(水性ゲル形成後、これら苗は培
土ごとこれら育苗容器から取り出せるようになった)。
【0026】2週間のハウス内での育苗後、これらにつ
いて活着率を調べたところ、表1、表2及び表3の組成
のゲル形成性水溶液を用いたものの活着率はそれぞれ9
0%、91%及び90%であった。なお、上記期間(播
種から育苗終了まで)灌水は全く行わなかった。
【0027】〔実施例4〕プラグトレイに埴栽土を培土
として入れ、これにトマト種子を播種し、通常に育苗を
行い、台木(メイト)及び穂木(ハウス桃太郎)をそれ
ぞれ500本得た。台木をプラグトレイから取り出し、
これに穂木を接ぎ木し、次いで表1の組成のゲル形成性
水溶液を用いて実施例1と同様に台木の培土の周りに水
性ゲルからなる培土を形成した。なお、これらを接ぎ木
する過程で根鉢が崩れたものが50本あった。その後ハ
ウス内での2週間の育苗後、これらの活着率を調べたと
ころ、根鉢が崩れた苗においても、崩れなかった苗と同
じ活着率であった。なお、この育苗期間中には灌水は行
わなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明の接ぎ木方法によれば、移植時に
根鉢が崩れたものであっても高い活着率が得られるた
め、従来問題が多かった接ぎ木作業の自動化が容易とな
る。本発明によって形成された水性ゲルからなる培土
は、育苗容器の内形状に合わせて形成されていて、か
つ、台木の根部を支持するため、接ぎ木された後の植物
体の倒伏が完全に予防される。また、従来熟練を要した
接ぎ木後の灌水が不要となり、省力化・低コスト化が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接ぎ木方法の一例の各工程を示す図で
ある。
【図2】水性ゲルによって形成された成形培土の例であ
る。 (a)播種直後 (b)出芽後
【図3】従来の接ぎ木方法の各工程を示す図である。
【符号の説明】
1 種子 α 水性ゲルからなる成形培土

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台木と穂木とを接ぎ木する接ぎ木方法に
    関し、穂木を接ぎ木した台木の培土部を育苗容器に入
    れ、次いで常温で水性ゲルを形成するゲル形成性水溶液
    を育苗容器に注入し、該育苗容器内に水性ゲルからなる
    培土を形成することを特徴とする接ぎ木方法。
  2. 【請求項2】 上記台木の培土部が水性ゲルからなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の接ぎ木方法。
  3. 【請求項3】 水性ゲルからなる培土を有することを特
    徴とする接ぎ木用台木。
JP8009732A 1996-01-24 1996-01-24 接ぎ木方法 Pending JPH09201128A (ja)

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JP8009732A JPH09201128A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 接ぎ木方法

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JP8009732A JPH09201128A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 接ぎ木方法

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ID=11728494

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JP8009732A Pending JPH09201128A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 接ぎ木方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009207471A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Iej:Kk 教材用の植物生長観察システムおよびその教材

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010710