JPH09201145A - 腎性骨異栄養症モデル動物 - Google Patents
腎性骨異栄養症モデル動物Info
- Publication number
- JPH09201145A JPH09201145A JP8308939A JP30893996A JPH09201145A JP H09201145 A JPH09201145 A JP H09201145A JP 8308939 A JP8308939 A JP 8308939A JP 30893996 A JP30893996 A JP 30893996A JP H09201145 A JPH09201145 A JP H09201145A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- renal osteodystrophy
- adenine
- model animal
- blood
- rats
- Prior art date
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- Pending
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡便に作成され、かつ、腎性骨異栄養症の治
療効果を確認できる腎性骨異栄養症モデル動物を提供す
ること。 【解決手段】 アデニンを投与してなる腎性骨異栄養症
モデル動物を提供する。
療効果を確認できる腎性骨異栄養症モデル動物を提供す
ること。 【解決手段】 アデニンを投与してなる腎性骨異栄養症
モデル動物を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腎性骨異栄養症モ
デル動物に関する。
デル動物に関する。
【0002】
【従来の技術】腎臓は、血液成分の中から、生体にとっ
て不必要なものを排泄し、必要なものは再吸収して、生
体細胞の内部環境の恒常性を維持する臓器である。腎臓
の機能が低下し、例えば慢性腎不全になると、生体に不
必要な成分が血液中に過剰に蓄積してしまうため、血液
からそのような成分を除去する「維持透析療法」が行わ
れる。しかしながら、透析によってもリンは除去しきれ
ないため、血液中のリン濃度が上昇し、血液中のカルシ
ウム濃度とのバランスが崩れ、慢性的に低カルシウム血
症の状態になる。すると、骨を溶かして血液中のカルシ
ウム濃度を上げる副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され
(二次性副甲状腺機能亢進症)、さらにこの状態が続い
た結果、骨が脆弱化し、「腎性骨異栄養症」となる。こ
のことが近年問題となり、その治療方法、治療薬、治療
食などの研究が進められている。
て不必要なものを排泄し、必要なものは再吸収して、生
体細胞の内部環境の恒常性を維持する臓器である。腎臓
の機能が低下し、例えば慢性腎不全になると、生体に不
必要な成分が血液中に過剰に蓄積してしまうため、血液
からそのような成分を除去する「維持透析療法」が行わ
れる。しかしながら、透析によってもリンは除去しきれ
ないため、血液中のリン濃度が上昇し、血液中のカルシ
ウム濃度とのバランスが崩れ、慢性的に低カルシウム血
症の状態になる。すると、骨を溶かして血液中のカルシ
ウム濃度を上げる副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され
(二次性副甲状腺機能亢進症)、さらにこの状態が続い
た結果、骨が脆弱化し、「腎性骨異栄養症」となる。こ
のことが近年問題となり、その治療方法、治療薬、治療
食などの研究が進められている。
【0003】従来より、このような研究にはモデル動物
が用いられている。腎性骨異栄養症モデル動物は、手術
により腎臓の大部分を摘出して強制的に腎臓の機能が低
下した状態を作り、まず慢性腎不全モデル動物としてか
ら、さらにそのまま飼育を続けることにより、骨が脆弱
化した「腎性骨異栄養症モデル動物」としていた。ま
た、慢性腎不全モデル動物として、アデニンを連続投与
することも研究されていた。
が用いられている。腎性骨異栄養症モデル動物は、手術
により腎臓の大部分を摘出して強制的に腎臓の機能が低
下した状態を作り、まず慢性腎不全モデル動物としてか
ら、さらにそのまま飼育を続けることにより、骨が脆弱
化した「腎性骨異栄養症モデル動物」としていた。ま
た、慢性腎不全モデル動物として、アデニンを連続投与
することも研究されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一匹ず
つ手術するのは大変手間がかかり、また、アデニンを連
続投与しても腎性骨異栄養症モデル動物に適用できると
の知見には至っていなかった。したがって、本発明は簡
便に、容易に作成され、かつ、腎性骨異栄養症の治療効
果を確認できる腎性骨異栄養症モデル動物を提供するこ
とを目的になされたものである。
つ手術するのは大変手間がかかり、また、アデニンを連
続投与しても腎性骨異栄養症モデル動物に適用できると
の知見には至っていなかった。したがって、本発明は簡
便に、容易に作成され、かつ、腎性骨異栄養症の治療効
果を確認できる腎性骨異栄養症モデル動物を提供するこ
とを目的になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために種々検討した結果本発明に到達した。す
なわち、本発明の腎性骨異栄養症モデル動物は、アデニ
ンを投与してなるものである。
解決するために種々検討した結果本発明に到達した。す
なわち、本発明の腎性骨異栄養症モデル動物は、アデニ
ンを投与してなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。尚、本発明において「%」とはすべて「重
量%」を意味する。まず、本発明においてモデル動物と
は、通常モデル動物として使用されているもので、例え
ば、ラット、マウス、モルモット、ハムスター、ウサ
ギ、イヌ、サルなどが挙げられる。
に説明する。尚、本発明において「%」とはすべて「重
量%」を意味する。まず、本発明においてモデル動物と
は、通常モデル動物として使用されているもので、例え
ば、ラット、マウス、モルモット、ハムスター、ウサ
ギ、イヌ、サルなどが挙げられる。
【0007】本発明においてアデニンとは、プリン塩基
の一種である。核酸、ATP、NAD、FAD、CoA
などの補酵素の構成成分で、動物由来のものや茶の葉由
来のものなどがあげられ、それらを含む動植物が考えら
れるが、通常手に入りやすい試薬などでさしつかえな
い。
の一種である。核酸、ATP、NAD、FAD、CoA
などの補酵素の構成成分で、動物由来のものや茶の葉由
来のものなどがあげられ、それらを含む動植物が考えら
れるが、通常手に入りやすい試薬などでさしつかえな
い。
【0008】アデニンを投与してなるとは、経口投与、
腹腔投与、静脈投与などがあげられるが、簡便で容易で
ある点から、経口投与が好ましい。アデニンの量は、モ
デル動物の種や週令によって異なるが、例えばラットの
場合、アデニンを0.75%程度含有する飼料を1カ月
以上投与するとよい。また、アデニンを0.75%程度
含有する飼料を1カ月投与した後、アデニンの量を0.
50%や0.25%にきりかえて投与すると腎性骨異栄
養症モデルラットの生存日数が伸びるため、モデルラッ
トを用いる試験の目的や期間などに応じて投与量を決め
るとよい。
腹腔投与、静脈投与などがあげられるが、簡便で容易で
ある点から、経口投与が好ましい。アデニンの量は、モ
デル動物の種や週令によって異なるが、例えばラットの
場合、アデニンを0.75%程度含有する飼料を1カ月
以上投与するとよい。また、アデニンを0.75%程度
含有する飼料を1カ月投与した後、アデニンの量を0.
50%や0.25%にきりかえて投与すると腎性骨異栄
養症モデルラットの生存日数が伸びるため、モデルラッ
トを用いる試験の目的や期間などに応じて投与量を決め
るとよい。
【0009】次いで、本発明の代表的な製造方法を、入
手が容易であるラットに経口投与する場合を例にあげて
説明する。まず、ラットを用意する。その種や週令は特
に問わないが、モデル動物として各種実験に用いること
を考慮すると4〜10週令くらいのものが好ましい。次
いで、アデニン入り飼料を用意するが、通常ラットの飼
育に用いる飼料にアデニンを混合すればよい。このアデ
ニン入り飼料をラットへ投与する。投与は常法に従って
行えばよい。このようにして1カ月間アデニン入り飼料
を投与すると、腎性骨異栄養症モデルラットとなる。
手が容易であるラットに経口投与する場合を例にあげて
説明する。まず、ラットを用意する。その種や週令は特
に問わないが、モデル動物として各種実験に用いること
を考慮すると4〜10週令くらいのものが好ましい。次
いで、アデニン入り飼料を用意するが、通常ラットの飼
育に用いる飼料にアデニンを混合すればよい。このアデ
ニン入り飼料をラットへ投与する。投与は常法に従って
行えばよい。このようにして1カ月間アデニン入り飼料
を投与すると、腎性骨異栄養症モデルラットとなる。
【0010】尚、腹腔投与や静脈投与の場合は生理食塩
水などにアデニンを溶解し定期的に投与するとよい。
水などにアデニンを溶解し定期的に投与するとよい。
【0011】
実施例1 ウィスター系雄ラット(4週令)6匹を用意し、表1に
示す配合(%)で調整した飼料と水を自由に摂取させ
た。アデニンとしては、和光純薬(株)製、「アデニン
(特級)」を用いた。
示す配合(%)で調整した飼料と水を自由に摂取させ
た。アデニンとしては、和光純薬(株)製、「アデニン
(特級)」を用いた。
【0012】1カ月後ラットを屠殺し、血液中のPTH
−C、リン、クレアチニン、活性型ビタミンDの値を測
定するとともに、骨密度、体重、腎臓の重量を測定した
ところ、表2のようになった。通常のラットに比べて、
PTH−C、リン、クレアチニン、腎臓/体重が増加
し、かつ、骨密度や活性型ビタミンDが低下しているこ
とから、このラットは腎性骨異栄養症といえる。
−C、リン、クレアチニン、活性型ビタミンDの値を測
定するとともに、骨密度、体重、腎臓の重量を測定した
ところ、表2のようになった。通常のラットに比べて、
PTH−C、リン、クレアチニン、腎臓/体重が増加
し、かつ、骨密度や活性型ビタミンDが低下しているこ
とから、このラットは腎性骨異栄養症といえる。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】注1)表中のカッコ内の数値は、通常食を
投与したラットの測定値である。
投与したラットの測定値である。
【0016】注2)PTH−C 血液中の副甲状腺ホルモンのC末端を、免疫放射測定法
にて測定した(pg/ml)。副甲状腺ホルモンは、骨吸収
を促進するホルモンであり、数値が大きいほど、骨を溶
かそうとしていることがわかる。
にて測定した(pg/ml)。副甲状腺ホルモンは、骨吸収
を促進するホルモンであり、数値が大きいほど、骨を溶
かそうとしていることがわかる。
【0017】注3)骨密度 二重エネルギーX線吸収法によりdual energ
y X−ray absorptiometryにて骨
塩含量を測定し、面積で割った(g/cm2 )。数値が小
さいほど骨が脆弱化していることがわかる。
y X−ray absorptiometryにて骨
塩含量を測定し、面積で割った(g/cm2 )。数値が小
さいほど骨が脆弱化していることがわかる。
【0018】注4)腎臓重量/体重 腎臓の重量/体重×100(%) 数値が大きいほど腎臓が肥大していることがわかる。
【0019】注5)リン 血液中のリンを酸素法にて測定した(g/100ml )。リ
ンは腎不全により上昇するため、数値が大きいほど腎臓
の機能が低下していることがわかる。
ンは腎不全により上昇するため、数値が大きいほど腎臓
の機能が低下していることがわかる。
【0020】注6)クレアチニン 血液中のクレアチニンをヤッフェ法にて測定した(g/
100ml )。クレアチニンは通常腎臓の機能の指標として
用いており、数値が大きいほど腎臓の機能が低下してい
ることがわかる。
100ml )。クレアチニンは通常腎臓の機能の指標として
用いており、数値が大きいほど腎臓の機能が低下してい
ることがわかる。
【0021】注7)活性型ビタミンD 血中の1α、25(OH)2 ビタミンDを簡易カラムに
て測定した(pg/ml)。1α、25(OH)2 ビタミン
Dはカルシウムの吸収に関与しており、腎性骨異栄養症
では著しく低下することがわかっている。
て測定した(pg/ml)。1α、25(OH)2 ビタミン
Dはカルシウムの吸収に関与しており、腎性骨異栄養症
では著しく低下することがわかっている。
【0022】
試験例1 試験方法 ウィスター系雄ラット(4週令)54匹を用意し、3グ
ループに分け、表3に示す配合(%)の飼料と水を自由
に摂取させた。1カ月、2カ月、3カ月後にそれぞれ6
匹ずつ屠殺して、血中のPTH−C、リン、クレアチニ
ン、活性型ビタミンD、および、骨密度、体重、腎臓の
重量を測定した。
ループに分け、表3に示す配合(%)の飼料と水を自由
に摂取させた。1カ月、2カ月、3カ月後にそれぞれ6
匹ずつ屠殺して、血中のPTH−C、リン、クレアチニ
ン、活性型ビタミンD、および、骨密度、体重、腎臓の
重量を測定した。
【0023】
【表3】
【0024】試験結果 表4に示すとおりである。すなわち表より、本発明の腎
性骨異栄養症モデル動物は腎臓の機能が低下し、かつ、
骨が脆弱化しており、腎性骨異栄養症になっていること
が理解できる。また、アデニン食を1カ月投与した後通
常食に戻すことにより、それぞれの数値が通常食を投与
し続けたラットの数値に近づいていることから、腎性骨
異栄養症モデル動物の機能は回復することが可能で、治
療方法、治療薬、治療食などの研究に適していることが
理解できる。
性骨異栄養症モデル動物は腎臓の機能が低下し、かつ、
骨が脆弱化しており、腎性骨異栄養症になっていること
が理解できる。また、アデニン食を1カ月投与した後通
常食に戻すことにより、それぞれの数値が通常食を投与
し続けたラットの数値に近づいていることから、腎性骨
異栄養症モデル動物の機能は回復することが可能で、治
療方法、治療薬、治療食などの研究に適していることが
理解できる。
【0025】
【表4】
【0026】注1)アデニン+通常食 アデニン食を1カ月間投与した後、通常食を投与した。
【0027】注2)アデニン食を3カ月間投与した群の
ラットは、血液量が少なくなり、活性型ビタミンDの測
定はできなかった。
ラットは、血液量が少なくなり、活性型ビタミンDの測
定はできなかった。
【0028】試験例2 試験方法 飼料の投与期間を40日間としたほかは、実施例1と同
様にして得られた腎性骨異栄養症モデルラット18匹を
6匹ずつ3群に分けた。それぞれ表5に示す配合(%)
の飼料と水を自由に摂取させ、20日後に屠殺し、腎性
骨異栄養症に対する、炭酸カルシウムと卵殻カルシウム
の影響を比較した。
様にして得られた腎性骨異栄養症モデルラット18匹を
6匹ずつ3群に分けた。それぞれ表5に示す配合(%)
の飼料と水を自由に摂取させ、20日後に屠殺し、腎性
骨異栄養症に対する、炭酸カルシウムと卵殻カルシウム
の影響を比較した。
【0029】
【表5】
【0030】試験結果 表6に示すとおりである。すなわち表より、炭酸カルシ
ウムと卵殻カルシウムでは、明らかに差がでており、本
発明の腎性骨異栄養症モデル動物は腎性骨異栄養症の治
療効果を確認できることが理解できる。
ウムと卵殻カルシウムでは、明らかに差がでており、本
発明の腎性骨異栄養症モデル動物は腎性骨異栄養症の治
療効果を確認できることが理解できる。
【0031】
【表6】
【0032】注1)PTH−N 血中の副甲状腺ホルモンのN末端を免疫放射測定法にて
測定した(pg/ml)。副甲状腺ホルモンは、骨吸収を促
進するホルモンであり、数値が大きいほど、骨を溶かそ
うとしていることがわかる。
測定した(pg/ml)。副甲状腺ホルモンは、骨吸収を促
進するホルモンであり、数値が大きいほど、骨を溶かそ
うとしていることがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の腎性骨異栄
養症モデル動物は、簡便に、容易に作成され、かつ、腎
性骨異栄養症の治療効果を確認できる。
養症モデル動物は、簡便に、容易に作成され、かつ、腎
性骨異栄養症の治療効果を確認できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 アデニンを投与してなる腎性骨異栄養症
モデル動物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8308939A JPH09201145A (ja) | 1995-11-24 | 1996-11-20 | 腎性骨異栄養症モデル動物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30490295 | 1995-11-24 | ||
| JP7-304902 | 1995-11-24 | ||
| JP8308939A JPH09201145A (ja) | 1995-11-24 | 1996-11-20 | 腎性骨異栄養症モデル動物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09201145A true JPH09201145A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=26564085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8308939A Pending JPH09201145A (ja) | 1995-11-24 | 1996-11-20 | 腎性骨異栄養症モデル動物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09201145A (ja) |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP8308939A patent/JPH09201145A/ja active Pending
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