JPH09201697A - ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents
ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤInfo
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- JPH09201697A JPH09201697A JP3117296A JP3117296A JPH09201697A JP H09201697 A JPH09201697 A JP H09201697A JP 3117296 A JP3117296 A JP 3117296A JP 3117296 A JP3117296 A JP 3117296A JP H09201697 A JPH09201697 A JP H09201697A
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- flux
- welding
- cored wire
- shielded arc
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、姿勢溶接特に上向,横向溶接にお
いて溶接作業性が良好で、且つ優れた低温靭性及び耐気
孔欠陥性を有するAr−CO2混合ガスシールドアーク
溶接用フラックス入りワイヤを提供する。 【解決手段】 鋼製外皮にフラックスを充填してなるガ
スシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおい
て、充填フラックス中にワイヤ全重量に対して、TiO
2,Si,Mn,Mgを含有し、更に、Al及びTi
を、下式を満足する割合で含有することを特徴とするA
r−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入
りワイヤ。 0.2≦(Al+Ti)≦−0.8Mg+0.7
いて溶接作業性が良好で、且つ優れた低温靭性及び耐気
孔欠陥性を有するAr−CO2混合ガスシールドアーク
溶接用フラックス入りワイヤを提供する。 【解決手段】 鋼製外皮にフラックスを充填してなるガ
スシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおい
て、充填フラックス中にワイヤ全重量に対して、TiO
2,Si,Mn,Mgを含有し、更に、Al及びTi
を、下式を満足する割合で含有することを特徴とするA
r−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入
りワイヤ。 0.2≦(Al+Ti)≦−0.8Mg+0.7
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、Ar−CO2混合
ガスをシールドガスとして使用するガスシールドアーク
溶接用フラックス入りワイヤに関し、更に詳しくは、上
向,横向溶接において溶接作業性が良好で、優れた低温
靭性及び耐気孔欠陥性を有するガスシールドアーク溶接
用フラックス入りワイヤに関するものである。
ガスをシールドガスとして使用するガスシールドアーク
溶接用フラックス入りワイヤに関し、更に詳しくは、上
向,横向溶接において溶接作業性が良好で、優れた低温
靭性及び耐気孔欠陥性を有するガスシールドアーク溶接
用フラックス入りワイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】チタニア系フラックスを充填剤として使
用し、シールドガスとして炭酸ガス,アルゴン,ヘリウ
ム等の単体あるいは混合ガスを使用するガスシールドア
ーク溶接フラックス入りワイヤは、優れたビード外観,
形状が得られるとともに、溶接作業性,溶接効率の向上
が得られるため、軟鋼や50キロ級高張力鋼の構造物に
広く用いられている。
用し、シールドガスとして炭酸ガス,アルゴン,ヘリウ
ム等の単体あるいは混合ガスを使用するガスシールドア
ーク溶接フラックス入りワイヤは、優れたビード外観,
形状が得られるとともに、溶接作業性,溶接効率の向上
が得られるため、軟鋼や50キロ級高張力鋼の構造物に
広く用いられている。
【0003】従来、チタニア系フラックス入りワイヤに
より得られた溶接金属は、良好な溶接作業性が得られる
反面、低温靭性が低いことが知られており、これまでM
gに代表される強脱酸剤をワイヤ中に添加することによ
り、溶接金属中の酸素量を低減し、低温靭性を改善する
方法が種々検討されてきた。
より得られた溶接金属は、良好な溶接作業性が得られる
反面、低温靭性が低いことが知られており、これまでM
gに代表される強脱酸剤をワイヤ中に添加することによ
り、溶接金属中の酸素量を低減し、低温靭性を改善する
方法が種々検討されてきた。
【0004】しかし、溶接金属の脱酸度が高まると、
溶融金属の窒素溶解度が高まる反面、凝固金属の窒素溶
解度は低下すること、溶融金属及び溶融スラグの流動
性が低下し、ガスの放出が妨げられることにより、溶接
金属に気孔を生じ易くなることが知られている。
溶融金属の窒素溶解度が高まる反面、凝固金属の窒素溶
解度は低下すること、溶融金属及び溶融スラグの流動
性が低下し、ガスの放出が妨げられることにより、溶接
金属に気孔を生じ易くなることが知られている。
【0005】また、シールドガスとしてAr−CO2混
合ガスを使用した場合には、溶融金属の酸素量が低下す
るため、上記現象がさらに促進され、特に固形裏当材を
使用した片面溶接における裏波ビードのように、ガスの
放出が困難な場合には、ガス溝やアバタの様な気孔欠陥
を生じ易いという欠点があった。
合ガスを使用した場合には、溶融金属の酸素量が低下す
るため、上記現象がさらに促進され、特に固形裏当材を
使用した片面溶接における裏波ビードのように、ガスの
放出が困難な場合には、ガス溝やアバタの様な気孔欠陥
を生じ易いという欠点があった。
【0006】脱酸剤の検討により低温靭性の改善を図っ
たものとして、例えば、特公昭59−44159号公報
では、Mg,Ti,Bを複合添加し、溶接金属中の酸素
量を低減することにより、低温靭性を改善したガスシー
ルドアーク溶接用フラックス入りワイヤが提案されてい
るが、耐気孔欠陥性に関しては全く改善が成されていな
い。
たものとして、例えば、特公昭59−44159号公報
では、Mg,Ti,Bを複合添加し、溶接金属中の酸素
量を低減することにより、低温靭性を改善したガスシー
ルドアーク溶接用フラックス入りワイヤが提案されてい
るが、耐気孔欠陥性に関しては全く改善が成されていな
い。
【0007】更に、特公平6−47191号公報では、
ワイヤ中のポテンシャル水素量を制限し、更にスラグ形
成剤,金属弗化物及び脱酸剤(Si,Mn,Al,M
g,Ti等)を一定量添加することにより、プライマー
塗布鋼板の高速すみ肉溶接においてピット,ガス溝,ブ
ローホール等の溶接欠陥の少ないガスシールドアーク溶
接用フラックス入りワイヤが提案されている。しかし、
これは高速すみ肉溶接において、ワイヤ中にAl,M
g,Ti等の強脱酸剤を添加することにより、低融点で
スラグの粘性を下げる作用のあるMnOの過剰な生成を
抑制し、良好な耐ピット性及びビード形状を得るもので
あり、上向,横向等の姿勢溶接性の確保及び低温靭性を
同時に得ることは難しい。
ワイヤ中のポテンシャル水素量を制限し、更にスラグ形
成剤,金属弗化物及び脱酸剤(Si,Mn,Al,M
g,Ti等)を一定量添加することにより、プライマー
塗布鋼板の高速すみ肉溶接においてピット,ガス溝,ブ
ローホール等の溶接欠陥の少ないガスシールドアーク溶
接用フラックス入りワイヤが提案されている。しかし、
これは高速すみ肉溶接において、ワイヤ中にAl,M
g,Ti等の強脱酸剤を添加することにより、低融点で
スラグの粘性を下げる作用のあるMnOの過剰な生成を
抑制し、良好な耐ピット性及びビード形状を得るもので
あり、上向,横向等の姿勢溶接性の確保及び低温靭性を
同時に得ることは難しい。
【0008】
【発明が解決すべき課題】本発明は上記問題を解決し、
姿勢溶接特に上向,横向溶接において溶接作業性が良好
で、且つ優れた低温靭性及び耐気孔欠陥性を有するガス
シールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供する
ものである。
姿勢溶接特に上向,横向溶接において溶接作業性が良好
で、且つ優れた低温靭性及び耐気孔欠陥性を有するガス
シールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、鋼製外皮にフラックスを充填してなるガスシール
ドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、充填フ
ラックス中にワイヤ全重量に対して、 TiO2;4.0〜7.5% Si;0.2〜1.0% Mn;1.5〜3.0% Mg;0.10〜0.35%含有し、更に、Al及びT
iを Al;0.05〜0.40% Ti;0.05〜0.40%の範囲で、且つ式を満足
する割合で含有することを特徴とするAr−CO2混合
ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにあ
る。
ろは、鋼製外皮にフラックスを充填してなるガスシール
ドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、充填フ
ラックス中にワイヤ全重量に対して、 TiO2;4.0〜7.5% Si;0.2〜1.0% Mn;1.5〜3.0% Mg;0.10〜0.35%含有し、更に、Al及びT
iを Al;0.05〜0.40% Ti;0.05〜0.40%の範囲で、且つ式を満足
する割合で含有することを特徴とするAr−CO2混合
ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにあ
る。
【0010】 0.2≦(Al+Ti)≦−0.8Mg+0.7 ・・・
【0011】
【発明の実施の形態】前記した如く、チタニア系フラッ
クス入りワイヤにMgを添加し、溶接金属中の酸素量低
減することにより、低温靭性は改善されるものの、Ar
−CO2混合ガスをシールドガスとして使用した片面溶
接においては、裏ビードにガス溝やアバタといった気孔
欠陥を発生しやすいという欠点があった。
クス入りワイヤにMgを添加し、溶接金属中の酸素量低
減することにより、低温靭性は改善されるものの、Ar
−CO2混合ガスをシールドガスとして使用した片面溶
接においては、裏ビードにガス溝やアバタといった気孔
欠陥を発生しやすいという欠点があった。
【0012】そこで、本発明者らは脱酸剤の添加量と気
孔欠陥の発生について種々調査した結果、Mg添加量を
低レベルに制限することにより、Ar−CO2混合ガス
を使用した場合でも、気孔欠陥の発生を防止できること
を見いだした。
孔欠陥の発生について種々調査した結果、Mg添加量を
低レベルに制限することにより、Ar−CO2混合ガス
を使用した場合でも、気孔欠陥の発生を防止できること
を見いだした。
【0013】また、Mg量を制限することによる低温靭
性の低下を改善すべく、更に研究を進めた結果、Mgと
併用して、Si,Mn,Al,Ti等の脱酸元素を特定
量添加することにより、気孔欠陥を発生することなく、
良好な低温靭性が得られることを究明した。
性の低下を改善すべく、更に研究を進めた結果、Mgと
併用して、Si,Mn,Al,Ti等の脱酸元素を特定
量添加することにより、気孔欠陥を発生することなく、
良好な低温靭性が得られることを究明した。
【0014】以下に本発明における成分限定理由につい
て述べる。
て述べる。
【0015】TiO2;4.0〜7.5% TiO2は、チタニア系フラックス入りワイヤの主要成
分であり、他のスラグ形成剤には無い優れたビード被包
性及びスラグ剥離性を有する他、アーク安定剤として不
可欠な成分である。しかし、4.0%未満では、全姿勢
溶接において溶融金属を保持することができず、ビード
形状の劣化若しくはメタル垂れを引き起こす。また、
7.5%を超えると、スラグ生成量が過剰となり、開先
内でスラグ巻込みを発生しやすくなるため、4.0〜
7.5%とした。
分であり、他のスラグ形成剤には無い優れたビード被包
性及びスラグ剥離性を有する他、アーク安定剤として不
可欠な成分である。しかし、4.0%未満では、全姿勢
溶接において溶融金属を保持することができず、ビード
形状の劣化若しくはメタル垂れを引き起こす。また、
7.5%を超えると、スラグ生成量が過剰となり、開先
内でスラグ巻込みを発生しやすくなるため、4.0〜
7.5%とした。
【0016】Si;0.2〜1.0% Siは、脱酸剤として使用し、溶接金属中の酸素量を低
減させる上で効果がある。しかし、0.2%未満では脱
酸力が不足してブローホールが発生し、また1.0%を
超えると溶接金属中への歩留り量が過大となり、結晶粒
が粗大化して低温靭性が劣化する。
減させる上で効果がある。しかし、0.2%未満では脱
酸力が不足してブローホールが発生し、また1.0%を
超えると溶接金属中への歩留り量が過大となり、結晶粒
が粗大化して低温靭性が劣化する。
【0017】Mn;1.5〜3.0% Mnは、溶融金属の流動性を高め、ビード形状を改善す
ると共に、溶接金属の脱酸を促進し、且つ溶接金属に歩
留ることにより、強度を高める効果がある。これらの効
果を得るためには、1.5%以上の添加が必要である
が、3.0%を超えると、溶接金属への歩留り量が過大
となって、強度が高まり、割れが発生しやすくなる。
ると共に、溶接金属の脱酸を促進し、且つ溶接金属に歩
留ることにより、強度を高める効果がある。これらの効
果を得るためには、1.5%以上の添加が必要である
が、3.0%を超えると、溶接金属への歩留り量が過大
となって、強度が高まり、割れが発生しやすくなる。
【0018】Mg;0.10〜0.35% Mgは、高温のアーク中において酸素と反応し、ワイヤ
先端の溶滴の段階で脱酸反応が行われる。その結果、例
えばMgO等の脱酸生成物が溶融池内に残留しないこ
と、さらには溶融池内で反応するSi,Mnによる脱酸
反応を助けて溶接金属中の酸素量を減少させる上で効果
がある。しかし、本願発明が目的とする、Ar−CO2
混合ガスを使用した片面溶接での耐気孔欠陥性を得るた
めには、3.50%以下に制限する必要があり、且つ上
記脱酸効果を得るためには、0.10%以上の添加が必
要である。
先端の溶滴の段階で脱酸反応が行われる。その結果、例
えばMgO等の脱酸生成物が溶融池内に残留しないこ
と、さらには溶融池内で反応するSi,Mnによる脱酸
反応を助けて溶接金属中の酸素量を減少させる上で効果
がある。しかし、本願発明が目的とする、Ar−CO2
混合ガスを使用した片面溶接での耐気孔欠陥性を得るた
めには、3.50%以下に制限する必要があり、且つ上
記脱酸効果を得るためには、0.10%以上の添加が必
要である。
【0019】なお、十分な脱酸効果を得るためには、M
g源として金属Mgの他、Al−Mg,Mg−Si,N
i−Mg等のMg合金を使用する。
g源として金属Mgの他、Al−Mg,Mg−Si,N
i−Mg等のMg合金を使用する。
【0020】Al;0.05〜0.40% Alは、Mg添加量を制限することによる低温靭性の劣
化を防止するために添加する強脱酸剤である。十分な脱
酸効果を得るためには0.05%以上の添加が必要であ
るが、0.40%を超えるとAl酸化物が急激に増大
し、Ti酸化物と大型の複合酸化物を形成する結果、低
温靭性が劣化するので、Alの添加は0.05〜0.4
0%とした。
化を防止するために添加する強脱酸剤である。十分な脱
酸効果を得るためには0.05%以上の添加が必要であ
るが、0.40%を超えるとAl酸化物が急激に増大
し、Ti酸化物と大型の複合酸化物を形成する結果、低
温靭性が劣化するので、Alの添加は0.05〜0.4
0%とした。
【0021】なお、十分な脱酸効果を得るためには、A
l源として金属Alの他、Fe−Al,Al−Mg等の
Al合金を使用する。
l源として金属Alの他、Fe−Al,Al−Mg等の
Al合金を使用する。
【0022】Ti;0.05〜0.40% Tiは、Al同様にMg添加量を制限したことによる低
温靭性を防止するために添加する強脱酸剤であるが、
0.05未満では上記効果が得られず、また、0.40
%を超えると固溶Tiが増加し、溶接金属が過度に硬化
するために靭性が低下する。よってTiの添加は0.0
5〜0.40%とした。
温靭性を防止するために添加する強脱酸剤であるが、
0.05未満では上記効果が得られず、また、0.40
%を超えると固溶Tiが増加し、溶接金属が過度に硬化
するために靭性が低下する。よってTiの添加は0.0
5〜0.40%とした。
【0023】なお、十分な脱酸効果を得るため、Ti源
としては金属Tiの他、Fe−Ti等のTi合金を使用
する。
としては金属Tiの他、Fe−Ti等のTi合金を使用
する。
【0024】また、本願発明者らは、溶接金属の低温靭
性及び溶接作業性を両立すべく、AlとTiの最適な添
加量について更に研究を進めることとした。
性及び溶接作業性を両立すべく、AlとTiの最適な添
加量について更に研究を進めることとした。
【0025】Ar−CO2混合ガスシールドアーク溶接
用に成分調整したフラックス入りワイヤにおいて、脱酸
剤であるMg,Al,Tiの添加量を変化させた試作ワ
イヤを作製し、上向姿勢での溶接作業性及び溶接金属の
低温靭性を調査した結果を第1図に示す。第1図の○印
が存在する条件の範囲内において、裏ビードに気孔欠陥
を発生することなく、良好な低温靭性が得られることを
見いだした。この範囲を式として表す。
用に成分調整したフラックス入りワイヤにおいて、脱酸
剤であるMg,Al,Tiの添加量を変化させた試作ワ
イヤを作製し、上向姿勢での溶接作業性及び溶接金属の
低温靭性を調査した結果を第1図に示す。第1図の○印
が存在する条件の範囲内において、裏ビードに気孔欠陥
を発生することなく、良好な低温靭性が得られることを
見いだした。この範囲を式として表す。
【0026】 0.2≦(Al+Ti)≦−0.8Mg+0.7 ・・・ 式において、(Al+Ti)が0.20未満では低温
靭性の改善効果が得られず、右辺の(−0.8Mg+
0.7)を超えると、Al,Tiによる大型の複合酸化
物が形成されるため低温靭性が劣化する。
靭性の改善効果が得られず、右辺の(−0.8Mg+
0.7)を超えると、Al,Tiによる大型の複合酸化
物が形成されるため低温靭性が劣化する。
【0027】以上が本願発明の必須成分であるが、上記
用件を満足し得る範囲で、他のスラグ剤,アーク安定
剤,合金元素等を併用することができる。
用件を満足し得る範囲で、他のスラグ剤,アーク安定
剤,合金元素等を併用することができる。
【0028】例えば、スラグ剤としては、SiO2,A
l2O3,MnO,FeOが、アーク安定剤としては、N
a2O,K2O等が従来知られている。しかし、スラグ粘
性を低下させる作用の有る金属弗化物等を添加すると、
上向,横向溶接において良好なビード形状を確保するこ
とが困難となるため、併用しないことが望ましい。
l2O3,MnO,FeOが、アーク安定剤としては、N
a2O,K2O等が従来知られている。しかし、スラグ粘
性を低下させる作用の有る金属弗化物等を添加すると、
上向,横向溶接において良好なビード形状を確保するこ
とが困難となるため、併用しないことが望ましい。
【0029】また、Ar−CO2混合ガスにおけるCO2
混合率は、5〜35容量%の範囲が本発明ワイヤとの組
合せにおいて好ましい。
混合率は、5〜35容量%の範囲が本発明ワイヤとの組
合せにおいて好ましい。
【0030】なお、ワイヤの断面形状には何等の制限も
なく、2.0mmφ以下の細径の場合には比較的単純な
円筒形のものが一般的である。また、シームレスワイヤ
においては、表面にCuメッキ処理を施すことにより、
ワイヤの防錆効果が得られると共に、ワイヤ表面の通電
性が向上し、アークの安定性の改善にも有効である。
なく、2.0mmφ以下の細径の場合には比較的単純な
円筒形のものが一般的である。また、シームレスワイヤ
においては、表面にCuメッキ処理を施すことにより、
ワイヤの防錆効果が得られると共に、ワイヤ表面の通電
性が向上し、アークの安定性の改善にも有効である。
【0031】
【実施例】表1に、鋼製外皮(C:0.05%,Si:
0.01%,Mn:0.30%,P:0.003%,
S:0.003%)内に、ワイヤ全重量に対して15%
の充填率でフラックスを充填して作製したフラックス入
りワイヤを示す。ワイヤ径は何れも1.2mmφで、表
1に記載した化学成分の他に、鉄粉・フェロアロイから
もたらされる鉄,酸化鉄及び不可避不純物を含有してい
る。
0.01%,Mn:0.30%,P:0.003%,
S:0.003%)内に、ワイヤ全重量に対して15%
の充填率でフラックスを充填して作製したフラックス入
りワイヤを示す。ワイヤ径は何れも1.2mmφで、表
1に記載した化学成分の他に、鉄粉・フェロアロイから
もたらされる鉄,酸化鉄及び不可避不純物を含有してい
る。
【0032】上記ワイヤにおいて、以下に示す開先条件
及び溶接条件で溶接を実施し、ビード形状,裏ビードの
気孔欠陥の有無,溶接金属の衝撃特性等について調査し
た結果を表2に示す。
及び溶接条件で溶接を実施し、ビード形状,裏ビードの
気孔欠陥の有無,溶接金属の衝撃特性等について調査し
た結果を表2に示す。
【0033】なお、衝撃特性は−20℃におけるシャル
ピー吸収エネルギーが、47J以上のものを合格とし
た。
ピー吸収エネルギーが、47J以上のものを合格とし
た。
【0034】<開先条件> ・鋼板:JIS G 3106 SM490B(板厚;
20mm) ・開先:45゜V型(ルート間隔;5mm) <溶接条件> ・溶接姿勢 :上向(半自動) ・溶接条件 :230A−24V ・シールドガス:Ar−20%CO2(流量;25l/
min) ・その他 :固形裏当材を使用
20mm) ・開先:45゜V型(ルート間隔;5mm) <溶接条件> ・溶接姿勢 :上向(半自動) ・溶接条件 :230A−24V ・シールドガス:Ar−20%CO2(流量;25l/
min) ・その他 :固形裏当材を使用
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】 表1及び表2において、No.1〜5の本発明ワイヤで
は、Ar−CO2混合ガスを使用した上向姿勢での片面
溶接において、何れも良好な耐気孔欠陥性及び低温靭性
が得られている。
は、Ar−CO2混合ガスを使用した上向姿勢での片面
溶接において、何れも良好な耐気孔欠陥性及び低温靭性
が得られている。
【0037】これに対し、No.6及びNo.11で
は、スラグ形成剤であるTiO2が本願発明範囲からは
ずれたため、No.6では上向溶接において溶融金属を
保持することができず凸ビードとなり、No.11では
逆にスラグ生成量が過度に多くなったため、スラグ巻込
みを発生した。
は、スラグ形成剤であるTiO2が本願発明範囲からは
ずれたため、No.6では上向溶接において溶融金属を
保持することができず凸ビードとなり、No.11では
逆にスラグ生成量が過度に多くなったため、スラグ巻込
みを発生した。
【0038】No.7は、Mgが過剰に添加されている
ため、溶融金属及び溶融スラグの流動性が低下し、溶接
金属からのガス放出が妨げられたため、裏ビードにガス
溝を発生した。
ため、溶融金属及び溶融スラグの流動性が低下し、溶接
金属からのガス放出が妨げられたため、裏ビードにガス
溝を発生した。
【0039】No.8及びNo.12は、Mgによる脱
酸効果を補助するために添加するAl,Ti量が本願発
明範囲の(Al+Ti)量からはずれており、No.8
では溶接金属中にAl,Tiの大型の複合酸化物が形成
されたため、またNo.12では上記靭性改善効果が得
られなかったため、何れも低温靭性が不合格となった。
酸効果を補助するために添加するAl,Ti量が本願発
明範囲の(Al+Ti)量からはずれており、No.8
では溶接金属中にAl,Tiの大型の複合酸化物が形成
されたため、またNo.12では上記靭性改善効果が得
られなかったため、何れも低温靭性が不合格となった。
【0040】No.9は、Mnが本願発明範囲を超える
3.7%と高いため、溶接金属が過度に硬化し、割れを
発生した。
3.7%と高いため、溶接金属が過度に硬化し、割れを
発生した。
【0041】No.10では、Si,Mgともに少ない
ため、溶接金属が過度に脱酸不足となり、ブローホール
が発生した。
ため、溶接金属が過度に脱酸不足となり、ブローホール
が発生した。
【0042】なお、本実施例は上向溶接についてのみ記
載しているが、本発明ワイヤでは横向溶接においても、
ほぼ同一条件で良好な耐気孔欠陥性及び低温靭性が得ら
れている。
載しているが、本発明ワイヤでは横向溶接においても、
ほぼ同一条件で良好な耐気孔欠陥性及び低温靭性が得ら
れている。
【0043】
【発明の効果】以上に示したように、本願発明ワイヤに
より初めてAr−CO2混合ガスを使用した全姿勢での
片面溶接において、良好な溶接作業性が得られると共
に、優れた低温靭性と耐気孔欠陥性が確保できる。
より初めてAr−CO2混合ガスを使用した全姿勢での
片面溶接において、良好な溶接作業性が得られると共
に、優れた低温靭性と耐気孔欠陥性が確保できる。
【0044】従って、溶接ビードの手直しを軽減でき、
溶接部の信頼性向上及び溶接高能率化に大きく貢献する
ものである。
溶接部の信頼性向上及び溶接高能率化に大きく貢献する
ものである。
【図1】脱酸剤であるMgと(Al+Ti)の添加量が
溶接金属の低温靭性に及ぼす影響を示した図である。
溶接金属の低温靭性に及ぼす影響を示した図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼製外皮にフラックスを充填してなるガ
スシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおい
て、ワイヤ全重量に対して重量%(以下全て%は重量%
を示す)で、 TiO2;4.0〜7.5% Si;0.2〜1.0% Mn;1.5〜3.0% Mg;0.10〜0.35%を含有し、更に、Al及び
Tiを、 Al;0.05〜0.40% Ti;0.05〜0.40%の範囲で、且つ式を満足
する割合で含有することを特徴とする、Ar−CO2混
合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 0.2≦(Al+Ti)≦−0.8Mg+0.7 ・・・
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3117296A JPH09201697A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3117296A JPH09201697A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09201697A true JPH09201697A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=12324034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3117296A Pending JPH09201697A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09201697A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6833530B2 (en) | 2001-04-09 | 2004-12-21 | Kiswel, Ltd. | Flux cored wire for gas shielded arc welding |
| JP2010253494A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Kobe Steel Ltd | フラックス入りワイヤ |
| JP2010269335A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Kobe Steel Ltd | フラックス入りワイヤ |
-
1996
- 1996-01-26 JP JP3117296A patent/JPH09201697A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6833530B2 (en) | 2001-04-09 | 2004-12-21 | Kiswel, Ltd. | Flux cored wire for gas shielded arc welding |
| JP2010253494A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Kobe Steel Ltd | フラックス入りワイヤ |
| JP2010269335A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Kobe Steel Ltd | フラックス入りワイヤ |
| KR101148277B1 (ko) * | 2009-05-20 | 2012-05-21 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 플럭스 내장 와이어 |
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