JPH09201950A - 印刷システム - Google Patents

印刷システム

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JPH09201950A
JPH09201950A JP8031195A JP3119596A JPH09201950A JP H09201950 A JPH09201950 A JP H09201950A JP 8031195 A JP8031195 A JP 8031195A JP 3119596 A JP3119596 A JP 3119596A JP H09201950 A JPH09201950 A JP H09201950A
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JP
Japan
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ink
pan
printing
cleaning liquid
ink pan
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8031195A
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English (en)
Inventor
Soichi Kuwabara
宗市 桑原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷中は、インキパン内のインキ量を終始一
貫して一定に保つようにすること。 【解決手段】 インキロール11をインキ7中に浸すた
めの第1インキパン10Aと、その第1インキパン10
Aからの余剰インキ7を回収する第2インキパン10B
を設け、第1インキパン10A内にインキタンクからイ
ンキ7を供給し、その第1インキパン10Aからの余剰
インキ7を第2インキパン10Bで回収して循環させる
インキ循環装置15を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子グラ
ビア印刷システムに適用するのに最適な印刷システムで
あって、特に、インキパン、インキロール及びインキ循
環装置に関する技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は、例えば、特願平5−
258854号等の先願例によって、高品位で、多種少
量のカラー印刷に最適な電子グラビア印刷システムを既
に出願している。
【0003】そして、この電子グラビア印刷システムの
先願例では、図19及び図20に示すような印刷機1を
備えており、この印刷機1は、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラック等の4色のカラー印刷のうちの2色印刷
を2回繰り返すことで、その4色が重ね塗りされたカラ
ー写真等のカラー印刷物を得ることができるようにした
多種少量のカラー印刷を行えるようにしたものである。
【0004】従って、この印刷機1は、2色印刷を行う
ためのそれぞれ版胴2及び圧胴3を有する上下2段の印
刷部4と、その上下2段の印刷部4の各版胴2にそれぞ
れ版材5を給排するための上下2段の給排版装置6と、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色のイン
キ7がそれぞれ収容された4つのインキタンク8を有す
るインキ部9と、それぞれインキパン10、インキロー
ラ11及びドクターブレード12を有する合計4つのイ
ンキユニット13を上下2段の版胴2に対してそれぞれ
2個づつ配置した上下2段のインキ供給装置14と、そ
の合計4つのインキユニット13に対して4つのインキ
タンク8内の4色のインキ7を選択的に循環するための
インキ循環装置15等を備えている。
【0005】また、この印刷機1は、例えばA3ワイド
等のサイズにカットされた印刷前の印刷機16を積み重
ねてセットした給紙トレー17と印刷済みの印刷紙16
を積み重ねて収容する排紙トレー18との間で、2つの
印刷部4に順次循環させるためのテープコンベア19、
給紙胴20、渡し胴21、紙取胴22及びチェーンコン
ベア23等からなる印刷紙循環装置24を備えている。
【0006】そして、カラー印刷時には、まず、図20
に示すように、カラー写真等におけるシアン、マゼン
タ、イエロー、ブラック等の4色分の色別の画像データ
5aがサブミクロンオーダの凹凸によって予め表面に製
版(刻み込むこと)されている4枚の版材5のうちの2
枚を図19に示した2つの給排版装置6によって2つの
印刷部4に給版して2つの版胴2の外周に自動的に巻き
付ける。
【0007】次に、図19及び図20に示すように、上
下2段のインキ供給装置14における2色分のインキユ
ニット13を上下2段の版胴2の下部にそれぞれセット
して、これらのインキロール11を版胴2の外周の版材
5に近接させると共に、ドクターブレード12をその版
材5の表面に接触させる。
【0008】そして、上下2段の印刷部4における版胴
2及び圧胴3をそれぞれ矢印a、b方向に高速回転する
と共に、上記のようにセットされた2色分のインキユニ
ット13の2つのインキロール11を各版胴2に同期し
て矢印c方向に高速回転する。
【0009】そして、インキ循環装置15によってイン
キ部9における2色分のインキタンク8内の2色のイン
キ7を上記のようにセットされた2色分のインキユニッ
ト13における2つのインキパン10に自動的に循環す
る。
【0010】そして、印刷紙循環装置24におけるテー
プコンベア19によって給紙トレー17内に積み重ねて
セットされている印刷紙16を上から順次取り出し、印
刷紙位置合せ部25にて位置合せをした後、この印刷紙
16を給紙胴20によって下段に配置されている1色目
の印刷部4における圧胴3に給紙して、その印刷紙16
の表面に1色目の印刷を行う。
【0011】そして、その1色目の印刷が終った印刷紙
16を引き続き渡し胴21によって上段に配置されてい
る2色目の印刷部4における圧胴3に給紙して、その印
刷紙16の表面に2色目の印刷を行い、その2色目の印
刷が終った印刷紙16を紙取胴22及びチェーンコンベ
ア23によって排紙トレー18内に排紙して積み重ね
る。なお、印刷紙16を渡し胴21によって1色目の印
刷部4の圧胴3から2色目の印刷部4の圧胴3へ供給す
る間に、熱風を印刷紙16の表面に吹き付ける乾燥手段
(図示せず)によって印刷紙16の表面の印刷インキを
素早く乾燥する。
【0012】そして、2色分の各印刷部4では、図20
に示すように、各版胴2及び圧胴3を矢印a、b方向に
高速回転すると共に、各インキパン10内に供給される
インキ7中に各インキロール11のほぼ下半分を浸した
状態で、各インキロール11を版胴2に同期して矢印c
方向に高速回転することによって、各インキパン10内
のインキ7を各版材5の表面の画像データ5a上に塗布
する。そして、各ドクターブレード12によって各画像
データ5a上の余剰インキを掻き落すことによって、画
像データ5a上に一定量のインキ7を塗布する。そし
て、各圧胴3によって印刷紙16を各版材5の表面に圧
着しながら矢印b′方向に高速移送することによって、
各版材5の各画像データ5aを印刷紙16の表面に転写
するようにして、色別の画像27を印刷紙16の表面に
2回重ね塗りする2色印刷を行う。
【0013】そして、このようにして所定枚数の印刷紙
16に2色印刷を行った後、上下2段の印刷部4の2つ
の版胴2の外周の印刷済みの2枚の版材5を上下2段の
給排装置6によって新しい2枚の版材5に自動交換する
と共に、上下2段のインキ供給装置14の印刷済みの2
色分のインキユニット13を新しい2色分のインキユニ
ット13と交換して上下2段の版胴2の下部にセットし
直す。
【0014】そして、2色印刷が終った所定枚数の印刷
紙16を給紙トレー17内に再度セットし、インキ循環
装置15によってインキ部9の新しい2色分のインキタ
ンク8内の2色のインキ7を新しい2色分のインキユニ
ット13の2つのインキパン10に自動的に循環させな
がら、給紙トレー17内の印刷紙16を印刷紙循環装置
24によって2つの印刷部4に再度循環させて前述同様
の2色印刷を再度行うことによって、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラック等の4色のインキ16が重ね塗
りされたカラー写真等のカラー印刷物を得るようにした
ものである。
【0015】従って、この印刷機1によれば、版胴2に
対する版材5の交換によって、多種少量のカラー印刷を
効率良く行えるものである。
【0016】ところで、この電子グラビア印刷システム
の先願例では、図21に示すように、インキパン10に
インキロール11を回転自在に取り付け、そのインキパ
ン10に取り付けたインキロール・モータ27によって
伝動ベルト28を介してインキロール11を回転駆動し
ている。そして、インキロール11をインキパン10と
一体にインキパン・エアシリンダ29によって版胴2の
下部に矢印d方向からセット及びセット解除(近接及び
離間すること)していた。
【0017】また、ドクターブレード12を支持したド
クターブレード・ホルダ30をドクターブレード・スラ
イダ31上に取り付け、そのドクターブレード12をイ
ンキパン10から切り離し、そのドクターブレード・ス
ライダ31をドクターブレード・エアシリンダ32によ
って矢印e方向にスライド駆動することによって、ドク
ターブレード12を版胴2の下部側に矢印e方向からセ
ット及びセット解除(接触及び離間すること)してい
た。なお、ドクターブレード・ホルダ30にはウォブリ
ング・モータ33が取り付けられている。
【0018】そして、先願例は、インキパン10の洗浄
に一度使った洗浄液はそのまま棄ててしまうと言う概念
があって、洗浄液循環装置34をインキ循環装置15に
組み込んで使用していた。
【0019】即ち、図21に示すように、インキパン1
0のインキ供給口35とインキ排出口36にインキ循環
経路37をループ状に接続し、そのインキ循環経路37
の途中にインキポンプ38及びフィルタ39を設置し、
そのインキ循環経路37中のインキポンプ38の上流側
にインキタンク8からのインキ供給経路40と、洗浄液
42を内部に収容した洗浄液タンク43からの洗浄液供
給経路44とを接続し、そのインキ循環経路37中のフ
ィルタ39より下流側にインキタンク8へのインキ排出
経路41と、廃液タンク46への洗浄液排出経路45と
を接続している。そして、インキ循環経路37中のイン
キポンプ38の上流側及びフィルタ39の下流側にそれ
ぞれ3つ、合計6つのバルブV1、V2、V3、V4、
V5、V6を取り付けて、インキポンプ38及びフィル
タ39をインキ循環装置15及び洗浄液循環装置34に
共通に使用している。なお、各経路37、40、41、
44及び45等はプラスチックチューブ等によって構成
されている。
【0020】そして、印刷開始前に、バルブV1、V
3、V4、V5を閉じ、バルブV2とV6を開いた状態
で、インキポンプ38を作動して、インキタンク8内の
インキ7をインキ供給経路40を通してインキ循環経路
37に吸い上げて、そのインキ循環経路37のインキ供
給経路37aからインキ供給口35を通してインキパン
10内に一定量のインキ7を供給する。なお、この際、
インキパン10内のインキ供給量を液面センサ(図示せ
ず)によって検出して、そのインキ供給量が一定量にな
ったところでインキポンプ8を停止している。
【0021】次に、印刷中は、バルブV2を閉じると共
に、バルブV3を開いた状態で、インキポンプ38を連
続的に作動することによって、インキパン10に対して
インキ7をインキ循環経路37のインキ供給経路37a
とインキ排出経路37bとを通してループ状に循環させ
る。そして、このインキ循環中に、インキ7中のゴミや
インキ7の塊等の不純物をフィルタ39で取り除いてい
る。
【0022】そして、印刷後には、バルブV4を開い
て、インキパン10及びインキ循環経路37中のインキ
7をインキタンク8内に自然落下作用によって排出す
る。
【0023】次に、印刷後における洗浄時には、まず、
バルブV2、V3、V4、V5を閉じ、バルブV1とV
6を開いた状態でインキポンプ38を作動して、洗浄液
タンク43内の洗浄液42を洗浄液供給経路44を通し
てインキ循環経路37に吸い上げて、そのインキ循環経
路37のインキ供給経路37aからインキ供給口35を
通してインキパン10内に一定量の洗浄液42を供給す
る。
【0024】そして、インキロール・モータ27によっ
てインキロール11を空回しして、洗浄液42によって
インキパン10及びインキロール11を洗浄するように
している。
【0025】そして、この洗浄後には、バルブV3、V
5、V6を開いて、インキパン10内及びインキ循環経
路37内の洗浄液42を洗浄液排出経路45を通して廃
液タンク46内に排出している。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先願例では、
印刷中は、バルブV1、V2、V4、V5を閉じ、バル
ブV3、V6を開いて、インキ循環経路37をインキタ
ンク8から切り離した閉ループに形成し、この閉ループ
内でインキ7をインキパン10に対して循環させていた
ために、印刷の進行に伴って、インキパン10内のイン
キ量が徐々に減少することになる。そして、印刷中に、
インキパン内のインキ量が一定値以下に減少すれば、版
材5の表面へインキロール11によって塗布されるイン
キ7の塗布量が不足し、印刷されるカラー写真等の色の
かすれが生じる等、高品位のカラー印刷物が得られなく
なると言う問題を発生する。
【0027】そこで、先願例では、インキパン10内の
インキ量を液面センサで常時監視して、インキパン10
内のインキ量が一定値まで減少すると、インキ循環動作
を一時停止し、バルブV3を閉じると共に、バルブV2
を開いて、インキタンク8内のインキ7をインキポンプ
38によってインキ供給経路40から吸い上げて、イン
キ循環経路37のインキ供給経路37aを通してインキ
パン10内に補給していた。
【0028】従って、先願例では、インキパン10のイ
ンキ量の減少に伴って、その都度、インキパン10内へ
のインキ補充動作を行わなければならず、非常に面倒で
ある上に、特に、印刷途中でインキ補充を行う必要が生
じれば、印刷動作を中断しなければならず、印刷能率が
阻害されてしまう等の問題があった。
【0029】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、印刷中は、インキパン内のインキ
量を終始一貫して一定に保つことができるようにした印
刷システムを提供することを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の印刷システムは、インキロールをインキ中
に浸すための第1インキパンと、その第1インキパンか
らの余剰インキを回収する第2インキパンを設け、第1
インキパン内にインキタンクからインキを供給し、その
第1インキパンからの余剰インキを第2インキパンで回
収して循環させるインキ循環装置を設けたものである。
【0031】上記のように構成された本発明の印刷シス
テムは、インキロールをインキ中に浸すための第1イン
キパンにインキタンクからインキをインキ循環装置によ
って供給し、その第1インキパンからの余剰インキを第
2インキパンで回収するようにして、これら第1及び第
2インキパンとインキタンクとの間でインキを循環する
ようにしたので、印刷中は第1インキパン内のインキ量
を終始一貫して一定に保つことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電子グラビア印刷
システムに適用した印刷システムの実施の形態を図1〜
図18を参照して説明する。なお、図19〜図21と同
一構造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0033】「本発明の要旨の説明」まず、図1によっ
て、本発明の要旨について説明する。
【0034】本発明の印刷システムは、版胴2の外周に
巻き付けられた版材5と、その版材5の表面に一定量の
インキ7を塗布するインキパン10、インキロール11
及びドクターブレード12からなるインキユニット13
とを備え、インキパン10を、インキロール11をイン
キ7中に浸すための小型の第1インキパン10Aと、そ
の第1インキパン10Aからの余剰インキ7を回収する
ための大型の第2インキパン10Bとの2つのインキパ
ンで構成し、第1インキパン10A内にインキタンクか
らインキ7を供給し、その第1インキパン10Aからの
余剰インキ7を第2インキパン10Bで回収して循環さ
せるインキ循環装置15を設けたものである。なお、第
1インキパン10Aは第2インキパン10B内に収容さ
れている。
【0035】そして、インキ循環装置15のインキ供給
経路52aの先端のインキ供給口57が第1インキパン
10Aの上部に開口されていて、第1インキパン10A
内の余剰インキ7はその第1インキパン10Aの上縁1
0Aaから流出させるように構成している。また、その
第1インキパン10Aの底部10Abには複数のインキ
排出穴62が設けられていて、第2インキパン10Bの
底部10Bbには1つのインキ排出口59が設けられて
いる。
【0036】従って、本発明の印刷システムによれば、
印刷中に、インキロール11をインキ7中に浸すための
第1インキパン10Aにインキタンクからインキ7をイ
ンキ循環装置15によって供給し、その第1インキパン
10Aからの余剰インキ7をその第1インキパン10A
の上縁10Aaから流出させると共に、底部10Abの
複数のインキ排出穴62からも排出する。そして、その
第1インキパン10Aからの余剰インキ7を第2インキ
パン10Bで回収するようにして、これら第1及び第2
インキパン10A、10Bとインキタンクとの間でイン
キ7を循環することによって、印刷中は第1インキパン
10A内のインキ量をその上縁10Aaの高さで終始一
貫して一定に保つことができる。
【0037】従って、印刷中はインキロール11が浸さ
れている第1インキパン10A内のインキ7の液面が全
く変化しないので、印刷中に、版材5の表面へインキロ
ール11によって塗布されるインキ塗布量が全く変化せ
ず、印刷中、終始一貫して版材5の表面にインキ7を均
一の厚さに塗布することができる。
【0038】しかも、この際、インキタンクから第1イ
ンキパン10A内にインキ7を供給し、その第1インキ
パン10Aからの余剰インキ7を第2インキパン10B
で回収するだけで、印刷中に、第1インキパン10内の
インキ量を終始一貫して一定に保つようにしたので、例
えば第1インキパン10A内のインキ量を液面センサで
監視して、そのインキ量の変化に応じてインキタンクか
らのインキ7の補充量をコントロールするような方法と
異なり、液面センサやインキポンプ及びバルブのコント
ローラ等の制御装置を設ける必要が全くない。なお、印
刷後で、洗浄前に、第1インキパン10A内のインキ7
をインキタンク内に回収する際には、その第1インキパ
ン10A内のインキ7を底部10Abに形成した複数の
インキ排出穴62から第2インキパン10B内に容易に
排出することができる。
【0039】「本発明の実施の形態の説明」次に、図2
〜図18によって、本発明の実施の形態について説明す
る。
【0040】「印刷機本体とインキ供給ユニットの説
明」まず図2〜図4によって、印刷機1を構成する印刷
機本体1Aとインキ供給ユニット1Bについて説明す
る。
【0041】この印刷機1は、印刷機本体1Aと、その
印刷機本体1Aの前面1Aaに矢印f、f′方向から接
続及び分離可能なインキ供給ユニット1Bとによって構
成されていて、これら印刷機本体1A及びインキ供給ユ
ニット1Bの下部には移動用車である複数のキャスター
91、92がそれぞれ取り付けられている。そして、印
刷機本体1Aの前面1Aaにインキ供給ユニット1Bの
後面1Baを脱着可能に接続するための接続部93に
は、印刷機本体1Aにインキ供給ユニット1Bを脱着可
能に施錠する複数の施錠機構94と、印刷機本体1Aに
対してインキ供給ユニット1Bを位置決めするための呼
び込みガイド機構95とが設けられている。
【0042】そして、呼び込みガイド機構95は、印刷
機本体1Aの前面1Aaに設けられた左右一対の呼び込
みガイド溝96と、インキ供給ユニット1Bの後面1B
aに設けられた左右一対の呼び込みガイドピン97とに
よって構成されていて、左右一対の呼び込みガイド溝9
6には呼び込みガイドピン97を上下方向及び左右方向
の2軸方向について呼び込むためのテーパー面96a、
96bが形成されている。
【0043】従って、図2及び図3に示すように、印刷
機本体1Aの前面1Aaにインキ供給ユニット1Bの後
面1Bbを矢印f方向から接続すると、呼び込みガイド
機構95の左右一対の呼び込みガイドピン97が左右一
対の呼び込みガイド溝96内に矢印f方向から係合さ
れ、その際に、テーパー面96a、96bによって左右
一対の呼び込みガイドピン97が上下方向及び左右方向
の2軸方向に呼び込まれて、インキ供給ユニット1Bが
印刷機本体1Aに対して上下方向及び左右方向の2軸方
向について位置決めされる。そして、この後、複数の施
錠機構94によって、インキ供給ユニット1Bを印刷機
本体1Aに施錠すれば、インキ供給ユニット1Bが印刷
機本体1Aの前面1Aaに所定の位置関係に一体に結合
される。
【0044】次に、図4に示すように、複数の施錠機構
94による施錠を解除すれば、インキ供給ユニット1B
を複数のキャスター92によって床上でスムーズに移動
させながら、このインキ供給ユニット1Bを印刷機本体
1Aの前面1Aaから矢印f′方向に容易に分離するこ
とができる。そして、インキ供給ユニット1Bを印刷機
本体1Aから分離すれば、その印刷機本体1Aの前面1
Aa及びインキ供給ユニット1Bの後面1Baを共に大
きく開放することができるように構成されている。
【0045】次に、この印刷機1は前述したような2色
印刷機に構成されていて、印刷機本体1A内の前面1A
aにそれぞれ版胴2及び圧胴3を有する上下2段の印刷
部4が組み込まれている。そして、この印刷機本体1A
内の上下2段の印刷部4より後方側には、給紙トレー1
7、排紙トレー18、テープコンベア19、給紙胴2
0、渡し胴21、紙取胴22及びチェーンコンベア23
等によって構成された印刷紙循環装置24が組み込まれ
ている。
【0046】そして、インキ供給ユニット1B内には上
下2段の給排版装置6と、それぞれインキパン10、イ
ンキロール11及びドクターブレード12を有する合計
4つのインキユニット13のうちの2個づつを上下に分
割して配置した上下2段のインキ供給装置14と、4つ
のインキタンク8を備えたインキ循環装置15と、後述
する1〜4個の洗浄タンク42を備えた洗浄液循環装置
34等のインキ供給や洗浄等に必要な機構及び装置が組
み込まれている。
【0047】そして、図2及び図3に示すように、印刷
機本体1Aの前面1Aaにインキ供給ユニット1Bの後
面1Baを矢印f方向から接続すると、上下2段の給排
版装置6が上下2段の印刷部4の2つの版胴2の上部に
セットされ、上下2段のインキ供給装置14の2つのイ
ンキユニット13が2つの版胴2の下部にセットされる
ように構成されている。この際、2つのインキユニット
13における2つのインキロール11及びドクターブレ
ード12は呼び込みガイド機構95による位置決め機能
によって2つの版胴2に対して高精度に位置決めされ
る。
【0048】従って、印刷機本体1Aの前面1Aaにイ
ンキ供給ユニット1Bの後面1Baを接続することによ
って、印刷機1が稼働できる状態になる。
【0049】そして、印刷時には、前述したように、上
下2段の給排版装置6によって上下2段の版胴2の外周
に2枚の版材5を自動給版(自動的に巻き付けること)
した後に、インキ循環装置15によって2色のインキタ
ンク8内の2色のインキ7を、上下2段の版胴2の下部
にセットされている2色分のインキユニット13におけ
る2つのインキパン10に自動的に循環させて、2つの
インキロール11による2枚の版材5の表面への2色の
インキ7の塗布作用と、2つのドクターブレード12に
よる余剰インキ7の掻き落し作用とを行いながら、印刷
紙循環装置24によって印刷紙16を上下2段の印刷部
4に順次循環させて2色印刷を行う。
【0050】そして、所定の2色印刷が終ったら、前述
したように、上下2段の給排版装置6によって上下2段
の印刷部4の2つの版胴2の外周の2枚の版材5を新し
い2枚の版材5に自動交換すると共に、上下2段のイン
キ供給装置14の印刷済みの2色分のインキユニット1
3を新しい2色分のインキユニット13と交換して上下
2段の版胴2の下部にセットし直す。そして、インキ循
環装置15によって新しい2色分のインキタンク8内の
2色のインキ7を新しい2色分のインキユニット13の
2つのインキパン10に自動的に循環させながら、2色
印刷が終了した印刷紙16を印刷紙循環装置24によっ
て2つの印刷部4に再度循環させて、次の2色印刷を行
うことによって、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
ク等の4色分のインキ7が重ね塗りされたカラー写真等
のカラー印刷物を印刷する。
【0051】次に、上下2段のそれぞれの圧胴3の外周
のゴムブランケットの交換や圧胴3及び渡し胴21の外
周の爪圧調整等のメンテナンスを行う際や、上下2段の
それぞれの印刷部4内にジャミングした印刷紙16を取
り除く際には、図4に示すように、インキ供給ユニット
1Bを印刷機本体1Aの前面1Aaから矢印f′方向に
分離して、その前面1Aaを大きく開放する。
【0052】すると、上下2段の版胴2及び圧胴3部分
の上下が大きく開放されるので、上記のメンテナンスや
印刷紙16の取り除き作業を極めて容易に行うことがで
きる。
【0053】なお、インキ供給ユニット1Bを印刷機本
体1Aから分離すれば、そのインキ供給ユニット1Bの
後面1Baも大きく開放して、外部から容易に直視及び
触れることができるので、上下2段の給排版装置6、イ
ンキ供給装置14及びインキ循環装置15等のメンテナ
ンスや4色分のインキ7の交換等の作業を行う際に、そ
のインキ供給ユニット1Bの後面1Ba側から極めて容
易に作業することができる。また、インキ供給ユニット
1Bを印刷機本体1Aから分離することによって、印刷
機1を2分割できるので、梱包輸送等を行う際に個々の
大きさが小さくなり、その梱包輸送を容易に行える。
【0054】「インキ供給装置のインキユニット交換装
置の説明」次に、図5によって、各インキ供給装置14
のインキユニット交換装置101について説明する。
【0055】このインキユニット交換装置101は、2
つのインキユニット13が両端に載置された回転台10
2と、その回転台102を昇降駆動する駆動手段である
エアシリンダ103とによって構成されている。
【0056】そして、回転台102を垂直な回転中心P
0 の周りに水平方向である矢印g、g′方向に180°
回転することによって、版胴2に対する2つのインキユ
ニット13の位相を180°反転し、エアシリンダ10
3によって回転台102全体を上下方向である矢印d、
d′方向に昇降することによって、2つのインキユニッ
ト13を版胴2の下部の所定高さ位置に対して矢印d、
d′方向に交互にセット及びセット解除するようにした
ものである。
【0057】「インキパンの説明」次に、図7〜図12
によって、インキパン10について説明する。
【0058】このインキパン10は、インキロール11
をインキ7中に浸すための小型の第1インキパン10A
と、その第1インキパン10Aからの余剰インキ7を回
収するための大型の第2インキパン10Bとの2つのイ
ンキパンで構成されている。そして、第1インキパン1
0Aにドクターブレード12が取り付けられていて、後
述する第1インキパン昇降装置71によって第1インキ
パン10Aがドクターブレード12と一緒に第2インキ
パン10B内の図6に示す上昇位置と図7に示す下降位
置との間で矢印h、h′方向に昇降駆動されるように構
成されている。なお、第1インキパン10Aの底部10
Abには複数のインキ排出穴62が形成されていて、第
2インキパン10Bの底部10Bbのほぼ中央には1つ
のインキ排出口59が形成されている。
【0059】そして、インキロール11をドクターブレ
ード12と同様に第1インキパン10Aに取り付けて、
これらを一緒に昇降することも可能であるが、そのイン
キロール11の駆動系の簡素化を図る目的で、ここでは
インキロール11を第2インキパン10B内の上部側に
回転自在に取り付けて、図6に示すように、第1インキ
パン10Aが上昇位置へ上昇された時に、そのインキロ
ール11のほぼ下半分が第1インキパン10A内に相対
的に挿入されて、その第1インキパン10A内のインキ
7中に浸されるように構成されている。
【0060】「インキ循環装置及び洗浄液循環装置の説
明」次に、図6及び図7によって、インキ循環装置15
及び洗浄液循環装置34について説明する。
【0061】まず、インキ循環装置15のプラスチック
チューブ等からなるインキ循環経路52と、洗浄液循環
装置34のプラスチックチューブ等からなる洗浄液循環
経路54とは互いに独立して配置されている。なお、こ
れらインキ循環経路52及び洗浄液循環経路54は、そ
れぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色
分配置されるが、図6及び図7では1色分のインキ循環
経路52及び洗浄液循環経路54を簡略化して示してい
る。
【0062】そして、インキ循環経路52及び洗浄液循
環経路54は、それぞれインキタンク8及び洗浄液タン
ク43から第1インキパン10a内にインキ7及び洗浄
液42を供給するインキ供給経路52a及び洗浄液供給
経路54aと、第2インキパン10Bからインキタンク
8及び洗浄液タンク43へインキ7及び洗浄液42を回
収するインキ排出経路52b及び洗浄液排出経路54b
とを備えている。
【0063】この際、インキ供給経路52a及び洗浄液
供給経路54aの先端に形成されたインキ供給口57及
び洗浄液供給口58が第1インキパン10Aの上部に開
口されている。そして、第2インキパン10Bの底部1
0Bbの1つのインキ排出口59の近傍位置に、インキ
排出経路52b及び洗浄液排出経路54bが2つのバル
ブ60、61を介して二股状に接続されている。
【0064】そして、インキ供給経路52a及び洗浄液
供給経路54aにはポンプであるインキポンプ51及び
洗浄液ポンプ53と、フィルタ55、56とがそれぞれ
設けられている。また、第2インキパン10B内には液
面センサ63が取り付けられている。
【0065】「印刷時のインキ循環動作の説明」そこ
で、印刷時には、図6に示すように、第1インキパン昇
降装置71によって第1インキパン10A及びドクター
ブレード12を一緒に第2インキパン10B内の上昇位
置まで矢印h方向に上昇させて、インキロール11のほ
ぼ下半分をその第1インキパン10A内に相対的に収容
すると共に、ドクターブレード12を版胴2の外周の版
材5の表面に接触させる。
【0066】次に、インキ排出経路52b側のバルブ6
0を開き、洗浄液排出経路54b側のバルブ61を閉じ
る。そして、インキポンプ51を作動して、インキタン
ク8内のインキ7をインキ循環経路52のインキ供給経
路52a及びフィルタ55を通してインキ供給口57か
ら第1インキパン10A内に連続的に供給する。
【0067】すると、第1インキパン10Aのインキ7
がやがていっぱいになり、余剰インキ7がその第1イン
キパン10Aの上端10Aaから溢れ出るようにして、
第2インキパン10B内に流出されると共に、その余剰
インキ7の一部はその第1インキパン10Aの底部10
Aaにおける複数のインキ排出穴62からも排出され
て、これらの余剰インキ7の全てが第2インキパン10
B内に回収される。
【0068】そして、第2インキパン10B内に回収さ
れた余剰インキ7はその底部10Bbの1つのインキ排
出口59からバルブ60及びインキ排出経路52bを通
してインキタンク8内に排出されることになって、イン
キタンク8と第1及び第2インキパン10A、10Bと
の間でインキ7の循環が行われる。
【0069】従って、このインキ7の循環動作によっ
て、第1インキパン10A内のインキ量を、その上縁1
0Aaの高さで終始一貫して一定に保つこと(インキ7
の液面が第1インキパン10Aの上縁10Aaと等しい
高さで安定して保たれること)ができ、インキロール1
1のほぼ下半分をそのインキ7中に安定して浸すことが
できる。
【0070】そこで、版胴2を矢印a方向に高速回転す
ると共に、インキロール11を版胴2に同期して矢印c
方向に高速回転することによって、第1インキパン10
A内のインキ7を版材5の表面に塗布する。そして、ド
クターブレード12によって版材5の表面の余剰インキ
7を掻き落すことによって、版材5の表面に一定量のイ
ンキ7を塗布し、前述した印刷を行うが、この際、第1
インキパン10A内のインキ7の液面が全く変化しない
ので、版材5の表面へインキロール11によって塗布さ
れるインキ塗布量が全く変化せず、終始一貫して版材5
の表面にインキ7を均一の厚さに塗布することができ
る。
【0071】従って、印刷紙16に印刷されるカラー写
真等のカラー画像にインキ7のかすれ等が全く発生しな
い、高品位のカラー印刷物を印刷することができる。
【0072】しかも、この際、インキタンク8から第1
インキパン10A内に、インキ7を連続的に供給し、そ
の第1インキパン10Aからの余剰インキ7をその上縁
10Aaから溢れ出させるように流出させることによっ
て、印刷中に、第1インキパン10A内のインキ量を終
始一貫して一定に保つようにしたので、例えば、第1イ
ンキパン10A内のインキ量を液面センサで監視して、
そのインキ量の減少量に応じて、インキタンク8からイ
ンキ7の補充量をコントロールするような必要が全くな
い。
【0073】従って、第1インキパン10A内に液面セ
ンサを取り付けたり、その液面センサによってインキポ
ンプ51やバルブを制御するようなコントローラ等の制
御装置を設ける必要が全くなく、構造の簡素化及び低コ
スト化を図ることができる。
【0074】なお、印刷後は、インキポンプ51を停止
して、第1インキパン10A内へのインキ7の供給を停
止し、第1インキパン10A内の全インキ7をその底部
10Abの複数のインキ排出穴62から容易に、かつ、
確実に排出して、第2インキパン10Bで回収する。そ
して、その第2インキパン10Bで回収した全インキ7
をインキ排出口59からバルブ60及びインキ排出経路
52bを通してインキタンク8内に排出する。
【0075】「印刷後の洗浄液循環動作の説明」次に、
印刷後の洗浄時には、図7に示すように、第1インキパ
ン昇降装置71によって、第1インキパン10A及びド
クターブレード12を一緒に第2インキパン10B内の
下降位置まで矢印h′方向に下降させる。
【0076】次に、両バルブ60、61を共に閉じた状
態で、洗浄液ポンプ53を作動して、洗浄液タンク43
内の洗浄液42を洗浄液供給経路54a及びフィルタ5
6を通して洗浄液供給口58から第2インキパン10B
内に供給する。
【0077】そして、第2インキパン10B内に供給さ
れた洗浄液42の液面の高さを液面センサ63で監視
し、インキロール11のほぼ下半分が洗浄液42中に浸
され、かつ、第1インキパン10Aとドクターブレード
12の全体が共に洗浄液42中に完全に水没する深さま
で、洗浄液42が第2インキパン10B内に供給された
時点を液面センサ63で検出して、洗浄液ポンプ53を
停止する。
【0078】そして、(A)インキロール11を空回し
する。(B)第1インキパン10A及びドクターブレー
ド12を後述するウォブリングモータ82によって振動
させる。(C)第2インキパン10Bを後述する超音波
発振器87によって振動させる。(D)そのまま第1イ
ンキパン10A及びドクターブレード12を洗浄液42
中にしばらく浸しておく等の方法によって、第1及び第
2インキパン10A、10B、インキロール11及びド
クターブレード12を完全に自動洗浄することができ
る。
【0079】なお、洗浄後は、洗浄液排出経路54bの
バルブ61を開き、第2インキパン10B内の洗浄液4
2をインキ排出口59からバルブ61及び洗浄液排出経
路54bを通して洗浄液タンク43内に排出する。
【0080】従って、このインキ循環装置15及び洗浄
液循環装置34によれば、インキ循環経路52と洗浄液
循環経路54とを互いに独立して配置しているので、イ
ンキ循環経路52を循環するインキ7と、洗浄液循環経
路54を循環する洗浄液42とが相互に混り合うことを
極力少なくできる。
【0081】特に、第2インキパン10Bの底部10B
bに1つのインキ排出口59を形成し、そのインキ排出
口59の近傍位置にインキ循環経路52のインキ排出経
路52bと洗浄液循環経路54の洗浄液排出経路54b
とを2つのバルブ60、61を介して接続したので、イ
ンキ循環時と、洗浄液循環時とで、インキ排出口59に
対するインキ排出経路52bと洗浄液排出経路54bと
の接続状態を2つのバルブ60、61で切り換えること
により、インキ7と洗浄液42とが相互に混り合うこと
をより一層少なくすることができる。
【0082】そして、インキ7と洗浄液42とが相互に
混り合うことを極力少なくできることから、インキ7が
洗浄液42で早期に希釈されることが少なく、新しいイ
ンキの補充回数を少なくして、インキ7の消費量を少な
くでき、非常に経済的であり、多種少量印刷に最適な印
刷システムを得ることができる。
【0083】また、洗浄液42にインキ7が混って洗浄
液42が早期に汚れてしまうことを極力少なくできるの
で、第1及び第2インキパン10A、10B、インキロ
ール11及びドクターブレード12の洗浄機能が高く、
高品位のカラー印刷物を得ることができ、洗浄液42が
汚れにくいことから、洗浄液42を廃棄することなく保
存して使用することができる。従って、洗浄液42の消
費量も少なくできて、非常に経済的であり、洗浄液42
を頻繁に廃棄するための手間も省ける。
【0084】また、特に、第1インキパン10A及びド
クターブレード12を第2インキパン10B内の洗浄液
42中に完全に没入させて完全に自動洗浄することがで
きる。従って、これら第1インキパン10A及びドクタ
ーブレード12を短時間で、効率良く自動洗浄すること
ができる上に、第1インキパン10Aの上部に跳ねたイ
ンキ7等がこびりついて乾燥し、その乾燥物がやがてイ
ンキ7中に落ちて、印刷中に版材5とドクターブレード
12との間に挟まって、版材5を傷付けたり、カラー印
刷物に筋状の汚れを発生してしまうような不都合を極力
防止することができて、高品位のカラー印刷物を安定し
て得ることができる。
【0085】また、インキ循環経路52及び洗浄液循環
経路54中にそれぞれフィルタ55、56を備えたの
で、各フィルタ55、56の寿命が増大し、フィルタの
交換回数を少なくできて、非常に経済的である。
【0086】また、第1インキパン10Aに、ドクター
ブレード12を取り付けて、そのドクターブレード12
を第1インキパン10Aと一緒に第2インキパン10B
内の上昇位置と下降位置との間で移動させるようにした
ので、第1インキパン10A及びドクターブレード12
の位置関係を常に一定に保つことができて、版胴2に対
するセット状態で、これら第1インキパン10A及びド
クターブレード12の位置関係をいちいち微調整する必
要が全くなく、版胴2に対する第1インキパン10A及
びドクターブレード12のセット操作を無調整で極めて
簡単に行える。
【0087】なお、図6に示すように、洗浄時に、第1
インキパン10A及びドクターブレード12を第2イン
キパン10B内の上昇位置へ上昇させたまま、洗浄液循
環装置34を作動させる。但し、この際は、洗浄液排出
経路54b側のバルブ61を開き、インキ排出経路52
b側のバルブ60を閉じて、洗浄液ポンプ53を作動し
て、洗浄液タンク43内の洗浄液42を洗浄液供給経路
54aを通して吸い上げて、図6に点線で示すように、
洗浄液供給口58から第1インキパン10A内に供給す
る。そして、第1インキパン10Aの余剰洗浄液42を
第2インキパン10Bで回収し、インキ排出口59から
バルブ61及び洗浄液排出経路54bを通して洗浄液タ
ンク43内に排出するようにして洗浄液42を循環す
る。
【0088】そして、この洗浄液42の循環作用と共に
版胴2及びインキロール11をそれぞれ矢印a、c方向
に高速回転すると、第1インキパン10A内に供給され
る洗浄液42をインキロール11によって版胴2の表面
に塗布することができて、インキロール11と一緒に版
胴2の表面も効率良く自動洗浄することができる。
【0089】「第1インキパン昇降装置とウォブリング
装置の説明」次に、図8〜図12によって、第1インキ
パン昇降装置71と、ウォブリング装置85について説
明する。
【0090】まず、第1インキパン昇降装置71は、第
1インキパン10Aの左右両側壁10Acに平行な左右
一対の支持アーム72を固着し、これら左右一対の支持
アーム72を第2インキパン10B内から斜め上方に延
出して、これら左右一対の支持アーム72の上端を第2
インキパン10Bの斜め上方位置に配置されたスライダ
74の両端に直角状に固着している。そして、このスラ
イダ74を斜めに配置された左右一対のスライドガイド
75上で斜め上下方向である矢印h、h′方向にスライ
ド自在に取り付けている。
【0091】そして、左右一対のスライドガイド75を
スライドベース支持台77上に固着し、そのスライドベ
ース支持台77にエアシリンダ73を上向きでスライド
ガイド75及びスライダ74と平行な斜め状態に取り付
け、そのエアシリンダ73のピストンロッド73aの上
端をブラケット76を介してスライダ74の中央位置に
連結している。
【0092】従って、エアシリンダ73のピストンロッ
ド73aを矢印h、h′方向に斜め方向に往復動させる
ことによって、スライダ74を左右一対のスライドガイ
ド75上で矢印h、h′方向に斜め方向に往復動させる
ことができ、そのスライダ74と一体の左右一対の支持
アーム72によって第1インキパン10A及びドクター
ブレード12を第2インキパン10B内で図10に示す
上昇位置と図11に示す下降位置との間で矢印h、h′
方向に斜めに平行移動させることができる。
【0093】従って、この第1インキパン昇降装置71
によれば、版胴2と第2インキパン10Bとの間の限ら
れた非常に狭い空間内で、第1インキパン10A及びド
クターブレード12を一緒に矢印h、h′方向にスムー
ズに昇降することができて、省スペース化を図ることが
できる。
【0094】なお、インキロール11はその中心のロー
ル軸11aによって第2インキパン10Bの左右両側壁
10Bcの上端側に水平で、かつ、回転自在に支持され
ていて、その第2インキパン10Bの一方の側壁10B
cにインキロール11と平行に固着されたインキパン・
モータ27の出力軸27aとロール軸11aの一端との
間に伝動ベルト28が巻き掛けられていて、そのインキ
パン・モータ27によって伝動ベルト28を介してイン
キロール11が矢印c方向に高速回転されるように構成
されている。
【0095】そして、ウォブリング装置85は、前述し
たように、インキユニット13を載置した回転台102
に水平に取り付けられたウォブリングベース78上に第
2インキパン10Bと平行なウォブリングガイド79を
取り付け、そのウォブリングガイド79上にウォブリン
グスライダ80を第2インキパン10Bと平行な方向で
ある矢印i、i′方向にスライド自在に取り付けてい
る。
【0096】そして、そのウォブリングスライダ80の
上部にスライドベース支持台77を固着して、第1イン
キパン昇降装置71全体をウォブリングスライダ80に
よって矢印i、i′方向にスライド自在に構成してい
る。
【0097】そして、ウォブリングスライダ80及びウ
ォブリングガイド79の上部を跨ぐようにして、ウォブ
リングベース78上にモータ取付台81を取り付け、そ
のモータ取付台81上にウォブリングモータ82を下向
きで垂直に固着し、そのウォブリングモータ82の下端
の出力軸82aに回転円板83を介して偏心回転ピン8
4を取り付け、その偏心回転ピン84をウォブリングス
ライダ80に係合させている。
【0098】そして、ウォブリングモータ82の出力軸
82aによって回転円板83を介して偏心回転ピン84
を偏心回転すると、ウォブリングスライダ80がウォブ
リングガイド79上で矢印i、i′方向に高速で振動さ
れ、スライドベース支持台77上の第1インキパン昇降
装置71全体が矢印i、i′方向に高速で振動されるよ
うに構成されている。
【0099】従って、このウォブリング装置85によれ
ば、図11に示すように、第1インキパン10A及びド
クターブレード12全体を第2インキパン10B内の洗
浄液42中に完全に没入させた状態で、これら第1イン
キパン10A及びドクターブレード12全体を矢印i、
i′方向に極めて効果的に振動させることができるの
で、これら第1インキパン10A及びドクターブレード
12の全体を極めて短時間で、効率良く自動洗浄するこ
とができる。
【0100】「第2インキパンの振動装置の説明」次
に、図13によって、第2インキパン10Bの振動装置
について説明する。
【0101】この振動装置は、超音波振動手段である超
音波振動器87を第2インキパン10Bの側面等に固着
して、洗浄時に、その超音波振動器87によって第2イ
ンキパン10B全体を超音波振動させるように構成して
いる。
【0102】そして、洗浄時に第2インキパン10B全
体を超音波振動すると、その第2インキパン10B内の
洗浄液42と、その第2インキパン10Bに取り付けら
れているインキロール11も一緒に超音波振動されるの
で、第1及び第2インキパン10A、10B、インキロ
ール11及びドクターブレード12の全体を極めて短時
間で、効率良く自動洗浄することができる。
【0103】「バキュームポンプの説明」次に、図14
によって、バキュームポンプ64について説明する。
【0104】まず、この印刷システムでは、インキ7及
び洗浄液42の乾燥を防止する目的で、インキタンク8
及び洗浄液タンク43が共に密閉タンクに構成されてい
る。
【0105】しかし、インキタンク8や洗浄液タンク4
3を密閉タンクに構成すると、第2インキパン10Bか
らインキタンク8や洗浄液タンク43へのインキ7や洗
浄液42の排出時に、自然落下作用を用いたのでは、そ
のインキ7や洗浄液42の排出に時間がかかる。
【0106】そこで、インキ7及び洗浄液42の強制排
出手段であるバキュームポンプ64を設け、そのバキュ
ームポンプ64の負圧側に接続されたプラスチックチュ
ーブ等である2本の空気吸引通路65をインキタンク7
8及び洗浄液タンク43内の上部位置に接続し、これら
2本の空気吸引通路65にそれぞれバルブ66を取り付
けている。
【0107】従って、前述した印刷後や洗浄後に、第2
インキパン10B内のインキ7や洗浄液42をインキ排
出経路52bや洗浄液排出経路54bを通してインキタ
ンク8や洗浄液タンク43内に排出する際に、バキュー
ムポンプ64を作動させ、2本の空気吸引通路65の2
つのバルブ66を切り換えることによって、インキタン
ク8や洗浄液43内の空気を選択的に吸引して負圧状態
とし、その負圧によるインキ7及び洗浄液42の強制的
な吸引作用によって、インキ7や洗浄液42を第2イン
キパン10B内からインキタンク8や洗浄液タンク43
内に素早く、かつ、確実に排出することができる。
【0108】そして、このように、第2インキパン10
B内のインキ7及び洗浄液42をインキタンク8や洗浄
液タンク43内に強制的に排出すれば、第2インキパン
10B内にインキ7や洗浄液42の一部が残って、後
に、これらインキ7や洗浄液43が混り合うことが少な
くなる上に、インキ7や洗浄液43の排出作業を素早く
行えるので、インキ7の循環作業と、洗浄液42の循環
作業との切り換えを高能率に行えて、作業性を大幅に向
上できる。
【0109】「インキ粘度測定装置と希釈剤注入装置の
説明」次に、図14〜図18によって、インキ粘度測定
装置111と、希釈剤注入装置130について説明す
る。
【0110】まず、インキ7の粘度測定手段であるイン
キ粘度測定装置111は、インキ循環経路52における
インキ供給経路52a中の垂直経路途中に設けられてい
る。即ち、そのインキ供給経路52a中の垂直経路途中
をインキ粘度測定経路112に設定し、そのインキ粘度
測定経路112の上下2箇所に一対のインキバルブ11
3、114を設けている。なお、インキポンプ51及び
フィルタ55はインキ粘度測定経路112の上下に配置
されている。
【0111】なお、インキ循環経路52は、前述したよ
うに、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色
分のインキ7を色別に循環する必要があることから、こ
のインキ循環経路52は4色分設置されている。
【0112】従って、インキ粘度測定経路112も、シ
アン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の色別に4本設
定されていて、これらのインキ粘度測定経路112のそ
れぞれの内部には、インキ粘度測定手段であるドロップ
ウエイト115が収納されている。そして、インキ粘度
測定経路112の上下一対のインキバルブ113、11
4の間で、上下2箇所にセンサ位置P2 、P3 が設定さ
れていて、これらのセンサ位置P2 、P3 にセンサであ
る上下一対の金属センサ116、117が取り付けられ
ている。
【0113】この際、図16に示すように、4本のイン
キ粘度測定経路112は、上下のセンサ位置P2 、P3
で上下一対のホルダー120、121によって円筒状に
結束されていて、これらのホルダー120、121の内
周で、4本のインキ粘度測定経路112の外周に上下一
対のリング状の金属センサ116、117が配置されて
いる。従って、これら上下一対の金属センサ116、1
17は4本のインキ粘度測定経路112全部に共用され
るセンサに構成されている。
【0114】そして、図17の(A)(B)及び図18
に示すように、ドロップウエイト115は、垂直なネジ
軸で構成された主軸115aと、その主軸115aの上
端に固着された丁度傘が開くような形状の回転用羽根1
15bと、その主軸115aの下端に固着された錘11
5cとによって構成されていて、回転用羽根115bは
上下一対のナット115dによって主軸115aの上端
に固着されている。そして、このドロップウエイト11
5全体がステンレス材等の対腐食性を有する金属で構成
されている。
【0115】そして、図15及び図16に示すように、
4本のインキ粘度測定経路112の上下一対のインキバ
ルブ113、114の間で、上部センサ位置P2 より上
方位置と、下部センサ位置P2 より下方位置の2箇所に
ストッパー位置P1 、P4 が設定されていて、図17の
(C)に各ストッパー位置P1 、P4 で各インキ粘度測
定経路112内にはステンレス材やプラスチック材等の
ストッパーピン118、119が取り付けられている。
【0116】なお、この実施形態では、図16に示すよ
うに、ドロップウエイト115の上下方向に長さである
全長Hが約15mmに構成されていて、上部ストッパー
位置P1 と上部センサ位置P2 との間隔L1 が約96m
mに設定され、上下センサ位置P2 、P3 の間隔L2
約278mmに設定され、下部センサ位置P3 と下部ス
トッパー位置P4 との間隔L3 が約36mmに設定され
ている。
【0117】そして、図14及び図15に示すように、
4色分のインキ循環経路52のそれぞれに希釈剤注入手
段である希釈剤注入装置130が配置されていて、これ
らの希釈剤注入装置130は、希釈剤131が収容され
た希釈剤タンク132と、その希釈剤131を希釈剤注
入経路133を通して4色分のそれぞれのインキタンク
8内に注入する希釈剤ポンプ134とによって構成され
ている。
【0118】「インキ粘度測定とインキ希釈の動作説
明」まず、前述したように、インキ循環経路52のイン
キポンプ51を作動させて、第1インキパン10Aとイ
ンキタンク8との間でインキ7を循環させているインキ
循環の動作中は、各インキ粘度測定経路112をインキ
7が下方から上方に向けて矢印j方向に常時上昇されて
いる。
【0119】そして、このインキ7の上昇流による推力
によって各ドロップウエイト115が各インキ粘度測定
経路112内を上部ストッパー位置P1 まで矢印j方向
に上昇されて、上部ストッパーピン118に当接して停
止されている。
【0120】次に、インキ粘度測定時には、インキポン
プ51を停止するのと同時に、上下のインキバルブ11
3、114を閉じて、各インキ粘度測定経路112内の
インキ7の流動を停止する。
【0121】すると、各インキ粘度測定経路112内を
ドロップウエイト115が自重により矢印j′方向に自
然に落下して行く。
【0122】この際、各ドロップウエイト115は上端
の回転用羽根115bによって主軸115aを中心に図
18で矢印k方向に自転しながら安定した速度で落下し
て行く。
【0123】更に、各ドロップウエイト115は各イン
キ粘度測定経路112内で上部ストッパー位置P1 と上
部センサ位置P2 との間に設定された間隔L1 の助走区
間を矢印j′方向に落下している間に、その各ドロップ
ウエイト115の落下速度が安定する。
【0124】そして、各ドロップウエイト115が各イ
ンキ粘度測定経路112の上部センサ位置P2 を通過す
ると、上部金属センサ116が検知して、その検知信号
がマイクロコンピュータ(CPU)142に出力され
る。
【0125】そして、この後、約2秒経過したところ
で、各ドロップウエイト115が各インキ粘度測定経路
112の下部センサ位置P3 まで矢印j′方向に落下
し、各ドロップウエイト115がその下部センサ位置P
3 を通過すると、下部金属センサ117が検知して、そ
の検知信号がマイクロコンピュータ142に出力され
る。
【0126】なおこの後、各ドロップウエイト115は
各インキ粘度測定経路112の下部ストッパー位置P4
まで落下し、下部ストッパーピン119に当接して停止
する。
【0127】そして、マイクロコンピュータ142は、
各ドロップウエイト115の上部金属センサ116と下
部金属センサ117との間でのドロップウエイト115
の自然落下による通過時間を測定して、ドロップウエイ
ト115の落下速度を演算する。そして、その落下速度
をROM回路141に予め設定されている基準データと
比較する。
【0128】この際、インキ7の粘度が高ければ、ドロ
ップウエイト115の落下速度が遅くなり、インキ7の
粘度が低ければ、ドロップウエイト115の落下速度が
速くなるので、その各ドロップウエイト115の落下速
度を測定して、基準データと比較することによって、各
インキ7の粘度を測定することができる。
【0129】そして、各インキ7の粘度が高い場合に
は、希釈剤注入装置130の希釈剤ポンプ134を作動
させて、希釈剤タンク132内の希釈剤131をインキ
タンク8内に注入して、インキ粘度を設定値まで自動的
に希釈する。
【0130】なお、印刷中はインキ粘度は常に上昇し、
インキ粘度が下降することは全くないために、このイン
キ粘度測定装置111は専らインキ粘度を下げるための
コントロールを行えば良く、インキ粘度を上げるための
機能は不必要である。
【0131】なお、実際のインキ粘度測定動作に際して
は、4本のインキ粘度測定経路112の1本づつにおい
て、4色分のインキ7の粘度を個別に順次測定すること
になり、それぞれ上下一対、合計8個の金属センサ11
6、117が必要となる。
【0132】しかし、図16に示すように、4色分のイ
ンキ粘度測定経路112を円筒状に結束して、これらの
上下一対のセンサ位置P1 、P3 の外周にリング状の金
属センサ116、117を配置したので、4色分のイン
キ7の粘度をたった2つの金属センサ116、117で
兼用して測定することができて、構造の簡素化及び低コ
スト化を図ることができた。なお、4色分のインキ7の
粘度を個別に順次測定しても、インキ粘度測定後にイン
キタンク8に個別に希釈剤131を注入して、インキ7
を希釈する際に、その希釈剤131がインキ7全体に均
一に混ざるまでの時間が必要となるので、4色分の個別
の金属センサ116、117を設けたとしても、4色分
のインキ粘度測定動作をそれほど能率的には行えない。
【0133】そして、インキ粘度測定手段を構成してい
るドロップウエイト115は、回転用羽根115bを有
していて、その回転用羽根115bによって自転しなが
らインキ粘度測定経路112内を安定した落下速度で自
然に落下することができるので、インキ粘度の変化に対
応した正確な落下速度の変化を得ることができて、イン
キ粘度の測定誤差が非常に小さく、インキ粘度を正確に
測定することができる。
【0134】そして、このように、インキ循環経路52
中のインキ7の粘度をインキ粘度測定装置111によっ
て自動的に測定し、その測定値に基づいて、希釈剤注入
装置130によってインキ7に希釈剤131を自動的に
注入するようにして、インキ7の粘度を自動コントロー
ルすることができるようにしたので、オペレータの手作
業による粘度コントロール作業を省き、作業性を向上で
きる。
【0135】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0136】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の印刷シ
ステムは、次のような効果を奏する。
【0137】請求項1は、インキロールをインキ中に浸
すための第1インキパンにインキタンクからインキをイ
ンキ循環装置によって供給し、その第1インキパンから
の余剰インキを第2インキパンで回収するようにして、
これら第1及び第2インキパンとインキタンクとの間で
インキを循環することによって、印刷中は第1インキパ
ン内のインキ量を終始一貫して一定に保つことができる
ようにしたので、印刷中はインキロールが浸されている
第1インキパン内のインキの液面が全く変化しない。従
って、印刷中は版材の表面へインキロールによって塗布
されるインキ塗布量が全く変化せず、印刷中、終始一貫
して版材の表面にインキを均一に塗布することができ
て、インキのかすれ等が全く発生しない高品位のカラー
印刷物を得ることができる。
【0138】請求項1は、インキタンクからインキを第
1インキパンに供給し、その第1インキパンからの余剰
インキを第2インキパンで回収するだけで、印刷中に、
第1インキパン内のインキ量を終始一貫して一定に保つ
ようにしたので、例えば、第1インキパン内のインキ量
を液面センサーで監視して、そのインキ量の変化に応じ
てインキタンクからのインキの補充量をコントロールす
るような方法と異なり、液面センサ、インキポンプ及び
バルブのコントローラ等の制御装置が全く不要であり、
極めて簡単な構造で、第1インキパン内のインキ量を安
定して一定に保つことができ、非常に低コストな印刷シ
ステムを実現することができる。
【0139】請求項2は、第1インキパン内の余剰イン
キをその第1インキパンの上縁側から第2インキパン内
に流出させるようにしたので、構造が極めて簡単で、非
常に低コストである上に、第1インキパンを小さくする
ことができて、洗浄液の混入を減少させて、インキ粘度
を一定に保ち易く、高品位のカラー印刷物を得ることが
できる。
【0140】請求項3は、第1インキパンの底部にイン
キ排出穴を形成したので、洗浄前に第1インキパン内の
インキタンク内に回収する際には、その第1インキパン
の底部のインキ排出穴からインキを容易に、かつ、確実
に排出することができる。従って、高効率の洗浄を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を電子グラビア印刷システムに適用した
印刷システムの実施の形態における発明の要旨を説明す
る概略図である。
【図2】同上の実施の形態におけるインキユニットの印
刷モード及び洗浄モードの概要を説明する概略図であ
る。
【図3】同上の実施の形態における印刷モードでのイン
キパン、インキロール及びドクターブレードの配置と、
インキ及び洗浄液の循環経路を説明する一部切欠き側面
図である。
【図4】同上の実施の形態における洗浄モードでのイン
キパン、インキロール及びドクターブレードの配置と、
インキ及び洗浄液の循環経路を説明する一部切欠き側面
図である。
【図5】同上の実施の形態におけるインキパン、インキ
ロール、ドクターブレード、第1インキパン昇降装置及
びウォブリングモータとを示した平面図である。
【図6】図5のA−A矢視での側面図である。
【図7】図5のB−B矢視での一部切欠き側面図であっ
て、印刷モードを示す図面である。
【図8】図5のB−B矢視での一部切欠き側面図であっ
て、洗浄モードを示す図面である。
【図9】同上の実施の形態におけるインキパン及びイン
キロールの分解斜視図である。
【図10】同上の実施の形態におけるインキパンの超音
波振動方法を説明する一部切欠き側面図である。
【図11】同上の実施の形態におけるインキ循環装置、
洗浄液循環装置及び粘度コントロール装置を説明する一
部切欠き側面図である。
【図12】同上の粘度コントロール装置全体を説明する
一部切欠き側面図である。
【図13】同上の粘度コントロール装置におけるインキ
粘度測定装置を説明する断面平面図及び展開して示した
一部切欠き側面図である。
【図14】同上のインキ粘度測定経路の断面側面図及び
2箇所の断面平面図である。
【図15】同上のインキ粘度測定手段であるドロップウ
エイトの斜視図である。
【図16】同上の実施の形態における印刷機本体とイン
キ循環ユニットを説明する概略側面図である。
【図17】図15の概略平面図である。
【図18】同上のインキ循環ユニットを印刷機本体から
分離した様子を示した概略側面図である。
【図19】先願例の電子グラビア印刷システムにおける
印刷機全体を示した概略側面図である。
【図20】先願例の印刷機における印刷部とインキユニ
ットとを示した一部切欠き側面図である。
【図21】先願例の印刷機におけるインキ循環装置及び
洗浄液循環装置を説明する一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
2 版胴 5 版材 7 インキ 8 インキタンク 10 インキパン 10A 第1インキパン 10Aa 第1インキパンの上縁 10Ab 第1インキパンの底部 10B 第2インキパン 11 インキロール 12 ドクターブレード 13 インキユニット 15 インキ循環装置 62 インキ排出穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴の外周に巻き付けられた版材と、 上記版材の表面に一定量のインキを塗布するためのイン
    キパン、インキロール及びドクターブレードからなるイ
    ンキユニットとを備え、 上記インキパンを、上記インキロールをインキ中に浸す
    ための第1インキパンと、その第1インキパンからの余
    剰インキを回収するための第2インキパンとの2つのイ
    ンキパンで構成し、 上記第1インキパン内にインキタンクからインキを供給
    し、その第1インキパンからの余剰インキを上記第2イ
    ンキパンで回収して循環させるインキ循環装置を設けた
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】上記第1インキパン内の余剰インキをその
    第1インキパンの上縁側から上記第2インキパン内へ流
    出させるように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の印刷システム。
  3. 【請求項3】上記第1インキパンの底部にインキ排出穴
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の印刷システ
    ム。
JP8031195A 1996-01-26 1996-01-26 印刷システム Withdrawn JPH09201950A (ja)

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