JPH09202235A - 駆動手段付き手押し台車 - Google Patents

駆動手段付き手押し台車

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JPH09202235A
JPH09202235A JP3264596A JP3264596A JPH09202235A JP H09202235 A JPH09202235 A JP H09202235A JP 3264596 A JP3264596 A JP 3264596A JP 3264596 A JP3264596 A JP 3264596A JP H09202235 A JPH09202235 A JP H09202235A
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JP
Japan
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force
pair
handle
speed
wheels
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JP3264596A
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English (en)
Inventor
Naoya Murota
直哉 室田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の操作感覚と同様の使用法で駆動するこ
とで、作業者の負担を軽減する。 【解決手段】 搬送の対象を保持する保持部10と、こ
の保持部10の一端に設置されたハンドル12と、この
ハンドル12に加えられた移送力に応じて回転する一対
の車輪14,15と、この一対の車輪14,15にそれ
ぞれ回転力を付勢する一対の車輪駆動手段30,31と
を備えている。しかも、保持部10の左右に、ハンドル
12に加えられた移送力の方向および大きさを検出する
一対の力検出センサ18,19と、車輪の回転速度を検
出する一対の速度検出センサ20,21とをそれぞれ配
置し、一対の車輪駆動手段30,31がそれぞれ、力検
出センサ18,19からの出力に基づいて目的走行速度
を算出する走行速度情報算出部と、目的走行速度情報と
速度検出センサからの出力とに基づいて車輪14,15
の回転を駆動制御する駆動制御部とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動手段付き手押
し台車に係り、特に、人が押して移動させる駆動手段付
きの手押し台車に関する。
【0002】ここで、「手押し台車」は、電動車椅子、
病院等で用いている移動ベット、工場等での手押し台車
等を含む。
【0003】
【従来の技術】従来、電動モータ等によるパワーアシス
ト装置付きの装置としては、特開平7−172376号
公報に開示された「電動モータ付き乗り物」がある。こ
れは、車速センサの異常判定をタイマを用いて行うもの
である。
【0004】また、パワーアシスト付き自転車も開発さ
れている。例えば、特開平7−267173号に開示し
た技術では、モータ駆動系が故障しても後輪にペダル踏
力が伝わるようにすることを目的としている。この電動
モータ付き自転車では、差動歯車機構を用いてペダル踏
力と電動モータの回転力とを合成している。
【0005】さらに、電動車椅子や、リモコン式電動台
車や、AGV(自動移動台車)も開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、以下のような種々の不都合がある。
【0007】モータ等によるパワーアシスト装置付き自
転車では、乗る人が最低限平坦路でペダルを踏む体力が
必要である。
【0008】電動車椅子を介護人が押す際には、バッテ
リーやモーター等により増加した重量分の負担がある。
また、電動でない車椅子についても、高齢化社会におい
ては介護人も高齢であることも想定でき、この場合スロ
ープ等を登ることに困難を伴うと考えられる。
【0009】ジョイスティックやスイッチ等によるリモ
ートコントロール式の台車では、操作に熟練が必要とな
る。また、AGVでは、移動先まで予め磁気テープ等の
敷設若しくは移動経路のプログラミングが必要である。
【0010】また、工場棟で重量物を積んだ台車等を移
動するのは重労働である。さらに、看護婦の人手不足に
ある病院等では、看護婦一人(又は少人数)でベットの
移動をする必要がある。
【0011】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、通常の操作感覚と同様の使用法で駆動す
ることができる駆動手段付き手押し台車を提供すること
を、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、第
1の手段(請求項1)として、搬送の対象を保持する保
持部と、この保持部の一端に設置されたハンドルと、こ
のハンドルに加えられた移送力に応じて回転する一対の
車輪と、この一対の車輪に回転力を付勢する一対の車輪
駆動手段とを備えている。しかも、保持部の左右に、ハ
ンドルに加えられた移送力の方向および大きさを検出す
る一対の力検出センサと、車輪の回転に基づいて走行速
度を検出する一対の速度検出センサとをそれぞれ配置し
ている。さらに、一対の車輪駆動手段がそれぞれ、力検
出センサからの出力に基づいて目的走行速度を算出する
走行速度情報算出部と、この走行速度情報算出部によっ
て算出された目的走行速度情報と速度検出センサからの
出力とに基づいて車輪の回転を駆動制御する駆動制御部
と、この駆動制御部による回動制御に従って車輪を前後
に回動させる駆動部とを備えた、という構成を採ってい
る。
【0013】この第1の手段では、まず、作業者は、ハ
ンドルを押し又は引くことでハンドルと一体となってい
る保持部を移動させる。すると、保持部の左右に設置さ
れている一対の力検出センサは、ハンドルに加えられた
移送力の方向及び大きさを検出する。この移送力の検出
は、左右の力検出センサそれぞれ別々に測定される。さ
らに、一対の走行速度情報算出部は、それぞれに接続さ
れた力検出センサから出力される力検出信号に基づい
て、目的走行速度情報を生成する。
【0014】また、ハンドルに加えられた移送力等によ
り車輪が回転し、保持部が移動すると、速度検出センサ
は、この車輪の回転数等に基づいて台車の走行速度を検
出する。駆動制御部は、走行速度情報算出部によって算
出された目的走行速度情報と速度検出センサからの出力
とに基づいて車輪の回転を駆動制御する。即ち、速度検
出センサからの出力が目的走行速度情報と一致するよう
に駆動制御する。この駆動制御部による回動制御に従っ
て、駆動部は車輪を駆動する。
【0015】この駆動制御部による車輪の駆動は左右別
々に行われるが、目的走行速度に基づいて車輪の駆動を
フィードバックしているため、手押し台車はスムーズに
走行する。また、力検出センサは、ハンドルの左右への
移送力を検出するため、左旋回すべく右側を押したとき
には、右側の力検出センサは大きい移送力を検出する。
従って、右側の車輪がより多く回転し、台車は左旋回す
る。
【0016】第2の手段(請求項2)では、第1の手段
を特定する事項に加え、力検出センサを、ハンドルが前
方に押されたとき当該移送力に応じた正の値の力検出信
号を出力すると共にハンドルが後方に引かれたときに当
該移送力に応じた負の値の力検出信号を出力するロード
セルで構成している。しかも、走行速度情報算出部が、
ロードセルから出力される力検出信号が一定の値以上で
あるときに走行速度情報を出力する不感帯処理機能を備
えた、という構成を採っている。
【0017】この第2の手段では、不感帯処理機能によ
り、ロードセルから出力される力検出信号の値の絶対値
が一定の値以上のときにのみ走行速度情報を算出する。
このため、ハンドルにあそびを生じさせることとなり、
過敏な反応による誤動作が防止される。
【0018】第3の手段(請求項3)では、第2の手段
を特定する事項に加え、走行速度算出部が、ロードセル
から出力される力検出信号の値に比例した目的走行速度
情報を算出する比例速度算出機能を有している。しか
も、駆動制御部が、比例速度算出機能によって算出され
た目的走行速度が所定のリミット設定速度を上回ったと
きには当該リミット設定速度を目的走行速度とするリミ
ット回路と、比例速度算出機能によって算出された目的
走行速度が所定の異常入力速度を上回ったときには目的
走行速度情報の出力を停止する異常入力停止回路とを備
えた、という構成を採っている。
【0019】この第3の手段では、目的走行速度は、ロ
ードセルから出力される力検出信号の値に比例した値と
なる。リミット回路は、台車の走行速度の上限を一定に
すべく、目的走行速度が所定のリミット設定速度を上回
ったときには当該リミット設定速度を目的走行速度とす
る。このため、駆動制御部は、当該リミット設定速度を
上回らないよう車輪の駆動を制御する。一方、目的走行
速度が予め定められた異常入力速度を上回ったときに
は、目的走行速度情報の出力を停止する。このため、ハ
ンドルを急に引いた場合など、異常な変化が生じたとき
には駆動手段による車輪の駆動を停止する。
【0020】第4の手段(請求項4)では、第1の手段
を特定する事項に加え、保持部に、当該保持部の前方の
障害物を捕捉する障害物検出センサと、ハンドルに移送
力を加える作業者の有無を捕捉する作業者検出センサと
を備えている。しかも、駆動制御部が、障害物検出セン
サによって障害物が検出されたとき又は作業者検出セン
サによって作業者が検出されないときには車輪の駆動制
御を停止する停止制御機能を備えた、という構成を採っ
ている。
【0021】この第4の手段では、台車の前方に障害物
がある場合には駆動手段による駆動を停止し、また、台
車に移送力を与える作業者が不在のときにも駆動手段に
よる駆動を停止する。このため、作業者によらずハンド
ルに力が加わった場合の誤動作を防止し、さらに、台車
前方への飛び出し等があった場合にもこれを障害物とし
て捕捉して自動的に駆動手段による駆動を停止する。
【0022】本発明は、これらの各手段により、前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0024】図1は、本発明による駆動手段付き手押し
台車の構成を示す斜視図である。手押し台車は、搬送の
対象を保持する保持部10と、この保持部10の一端に
設置されたハンドル(手すり)12と、このハンドル1
2に加えられた移送力に応じて回転する一対の車輪1
4,15と、この一対の車輪14,15に回転力を付勢
する一対の車輪駆動手段30,31とを備えている。こ
の車輪駆動手段30は、駆動部36と、駆動制御部34
とを有する。また、上述したように、手押し台車は、電
動車椅子、移動ベット等を含むものである。したがっ
て、保持部10及びハンドル12の形状は各種の目的に
応じて定まる。
【0025】しかも、保持部10の左右に、ハンドル1
2に加えられた移送力の方向および大きさを検出する一
対の力検出センサ18,19と、車輪14,15の回転
に基づいて走行速度を検出する一対の速度検出センサ
(ロータリーエンコーダ)20,21とをそれぞれ配置
している。
【0026】また、図1に示すように、押す人(作業
者)がいない場合に駆動手段が動作してしまうのを防止
するため、作業者検出用のセンサ42,43を取り付け
ている。この作業者検出センサ42,43は、静電容量
型や、超音波等を用いて構成する。さらに、移動中に進
行方向に人等の飛び出しを検出するため、超音波等によ
る障害物センサ40を取り付けている。このため、車輪
駆動手段30,31は、障害物センサ40によって進行
方向に障害物が発見された場合、又は作業者検出センサ
42,43によって作業者が検出されない場合には、駆
動部(モータ)36,37の動作を停止させる。
【0027】図2は力検出センサ19が設置された部分
の拡大図である。図2に示すように、保持部10は、支
持部材48により支持されており、この支持部材48に
は、ハンドルを進行方向に回動自在に保持するヒンジ4
7と、ハンドル12を係止するハンドル係止部45とが
設けられている。
【0028】また、ハンドル12は、作業者から移送力
が加えられないときには原位置復帰バネ44により原位
置に復帰するようになっている。ハンドル12は、前後
に傾けられるとハンドル係止部45のハンドル係止穴4
6によって係止される。ハンドル12は、このハンドル
係止穴46に規制された範囲でヒンジ47を中心に回動
する。また、この回動動作の操作感向上及びハンドル部
の剛性アップのため、ハンドル12と支持部材48との
間に、ダンパを設けてもよい。
【0029】図2に示す例では、力検出センサとして、
圧力感知センサであるロードセル19を採用している。
このロードセル19は、ハンドルが前方に傾けられたと
き(台車が押されたとき)には正の値の力検出信号を出
力し、また、ハンドル12が後方に傾けられたときには
負の値の力検出信号を出力する。
【0030】図3は車輪駆動手段の構成を示すブロック
図であり、図3(A)は右側の構成を示す図で、図3
(B)は左側の構成を示す図である。図3に示すよう
に、一対の車輪駆動手段30,31はそれぞれ、力検出
センサ18,19からの出力に基づいて目的走行速度を
算出する走行速度情報算出部32,33と、この走行速
度情報算出部32,33によって算出された目的走行速
度情報と速度検出センサ20,21からの出力とに基づ
いて車輪14,15の回転を駆動制御する駆動制御部3
4,35と、この駆動制御部34,35による回動制御
に従って車輪を前後に回動させる駆動部(モータ)3
6,37とを備えている。
【0031】この一対の車輪駆動手段30,31は、そ
れぞれ独立に車輪14,15の駆動制御を行う。
【0032】モータ30,31はブレーキ付きとし、停
止時にスロープ等を下りてしまうのを防止する。このブ
レーキは、手動解除可能なものとする。このモータ30
は、力検出センサからの力検出信号に応じた速さで回転
駆動される。
【0033】また、駆動制御部34は、目的走行速度情
報と速度検出センサ20からの出力とに基づいてモータ
36の回転速度を算出するコントローラ34Aと、この
コントローラ34Aからの出力に基づいてモータ36を
駆動するドライバ34Bとを備えている。これは、駆動
制御部35においても同様である。
【0034】駆動制御部34,35が、実際の走行速度
と目的走行速度に基づいてフィードバック制御を行うた
め、操作性が良くなり、特に、下り坂などでも過度に走
行速度が上昇することなく操作することができる。
【0035】図4は走行速度情報算出部32の詳細構成
を示すブロック図である。走行速度情報算出部32は、
ロードセル18から出力される力検出信号が一定の値以
上であるときに走行速度情報を出力する不感帯処理機能
32Aと、ロードセル18から出力される力検出信号の
値に比例した目的走行速度情報を算出する比例速度算出
機能32とを備えている。
【0036】この不感帯処理機能32Aにより、ハンド
ルに遊びを設定することができ、従って、過敏に反応す
ることによる操作性の低下を回避することができる。ま
た、比例速度算出機能32Bにより、ハンドル12に加
えられた移送力の強さに比例した目的走行速度を算出す
るため、ハンドル12へ加えられる力の強さに応じてモ
ータの駆動力を高めることができる。
【0037】図5は駆動手段付き手押し台車の動作例を
示すフローチャートである。モータ36,37で車輪を
駆動する前提として、作業者センサ42,43により作
業者の存在を確認し、また、障害物センサ40によって
障害物が進行方向に存在しないことを確認する(ステッ
プS1)。
【0038】さらに、力検出センサ18,19の出力が
不感帯内であれるか否かを確認する(ステップS2)。
力検出センサ18,19の出力が双方とも不感帯内であ
れば、モータ36,37は駆動されない(ステップS
3)。一方、力検出センサ18,19からの出力が不感
帯内を越えている場合には、走行速度情報算出部32,
33は、力検出センサ18,19の出力の正負を確認す
る(ステップS4)。
【0039】力検出信号の値が「正」であれば、モータ
36,37を正方向に回転させ、台車は前進する(ステ
ップS5)。一方、力検出信号の値が「負」であれば、
台車は後進する(ステップS6)。
【0040】さらに、力検出信号の値が不感帯外であれ
ば(ステップS7)、再度安全確認をして(ステップS
1)、前後進を繰り返す。一方、不感帯内であれば停止
する(ステップS8)。
【0041】図6は左右のセンサ出力とモータの回転の
関係を示す説明図である。まず、左右の力検出センサ1
8,19からの出力が等しい場合には、右モータ37と
左モータ36とは同じ回転となるので、台車は直進す
る。さらに、左右の力検出センサから力検出信号が出力
されなくなると、台車は停止する。
【0042】ハンドル12の右側が押され、右側の力検
出センサ19からのみ力検出信号が出力されると、右モ
ータ37のみが回転し、台車は左旋回する。また、ハン
ドルが後方に引かれると、左右の力検出センサ18,1
9は負の値の力検出信号を出力するため、モータは逆回
転し、台車は後進する。
【0043】また、ハンドル12の左右が異なる力で押
された場合には、左右のモータは当該差異を反映した速
度でそれぞれ回転するため、右旋回や左旋回の正確な操
舵が可能となる。
【0044】次に、リミット回路及び異常入力停止回路
について説明する。
【0045】本実施形態では、駆動制御部34,35
が、比例速度算出機能によって算出された目的走行速度
が所定のリミット設定速度を上回ったときには当該リミ
ット設定速度を目的走行速度とするリミット回路32
C,33Cと、比例速度算出機能32B,33Bによっ
て算出された目的走行速度が所定の異常入力速度を上回
ったときには目的走行速度情報の出力を停止する異常入
力停止回路32D,33Dとを備えている。
【0046】図7はリミット回路32Cの一例を示す回
路図である。リミット回路32Cは、走行速度情報算出
部32の各種処理を経て出力された目的走行速度情報を
入力として、この目的走行速度にリミット制限を加えた
上、コントローラ35Aに目的走行速度情報を出力す
る。
【0047】リミット回路32Cは、3つのオペアンプ
(OPAMP)32Caを備えており、そのうちの1つ
には、上限(正側)のリミット電圧が供給され、他方に
は、下限(負側)のリミット電圧が供給される。図8は
このリミット回路32Cの出力を示す図である。リミッ
ト回路32Cは、入力された電圧が一定値を越えている
場合には、また、一定値を下回る場合には、上限又は下
限の電圧をコントローラ34Aに出力する。
【0048】台車の上限又は下限の速度をリミット回路
に電圧の大きさとして定義しておくと、図9に示すよう
に、走行速度情報算出部32から出力された目的走行速
度情報をモータ36駆動用の力情報に変換するときに、
リミット設定速度を越えないようにすることができる。
【0049】図10は異常入力停止回路32Dの一例を
示す回路図である。この異常入力停止回路32Dは、台
車の後退時に足をすべらしてしまう等により、手すりに
過剰な力が加わった場合には、これを異常入力としてモ
ータ36,37の駆動を停止させるためのものである。
【0050】目的走行速度情報は、力検出センサ18,
19の出力値と比例した値となるため、異常入力停止回
路32Dは、目的走行速度情報が一定の値以上の場合に
は当該目的走行速度情報をコントローラ34A,35A
に出力しない。従って、このような異常時にはモータ3
6,37の駆動が停止される。
【0051】図10に示すように、異常入力停止回路3
2Dは、予め設定された異常入力設定電圧と走行速度情
報算出部32から出力された信号(目的走行速度情報)
の電圧とを比較し、異常入力設定電圧の値が目的走行速
度情報の値よりも大きい場合にスイッチ32Daをオフ
にする。このスイッチはFETやBJT等のアナログス
イッチである。このため、図11に示すように、入力が
異常入力設定電圧を越えた場合には、出力はゼロとな
る。
【0052】図12はリミット回路32Cと異常入力停
止回路32Dとによる目的走行速度情報の変換例を示す
図である。図示するように、目的走行速度情報の値が大
きくなるに比例して力情報も大きくなるが、目的走行速
度情報がリミット設定速度を越えると力情報は一定とな
り、さらに異常入力設定電圧を越えると、力情報の出力
はゼロとなる。
【0053】上述したように本実施形態によると、人が
ハンドルを両手で保持し、左右均等な力で前に押したと
き、その押す力に応じて手すりが回動する。この回動に
より力検出センサの出力が変化し、台車が前進する。こ
こで、ハンドルを手前に引くと後進、右側を強く押せば
左折、左側を強く押せば右折となる。さらに、押すこと
をやめれば停止する。ハンドルから手を離した場合にも
停止する。
【0054】このため、普通の台車を押す操作と同じ操
作で扱うことができ、さらに、パワーアシストにより押
す人の負担を軽減し、バッテリーが上がった状態でも普
通の台車と同様に扱うことができる。しかも、センサの
入力を積分するなどにより急激な力の変化による飛び出
し等を防止することができる。
【0055】さらに、リミット回路を備えたことによ
り、台車の最高速を予め定めることができ、しかも、異
常入力停止回路を備えたことにより、通常の操作ではな
い異常な力がハンドルに加えられたときには、その異常
な力に応じて台車が走行することなく、停止させること
ができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、速度検出センサが、車輪の回転数
等に基づいて台車の走行速度を検出し、駆動制御部が、
目的走行速度情報と速度検出センサからの出力とに基づ
いて、速度検出センサからの出力が目的走行速度情報と
一致するように駆動制御するため、力検出センサに加え
られた移送力に応じた駆動力で車輪を駆動することがで
き、さらに、一対の駆動制御部により車輪の駆動を左右
別々に行うため、全体の構成が簡易となり、また、目的
走行速度に基づいたフィードバック制御により車輪を駆
動するため、手押し台車の走行をスムーズにすることが
できる。さらに、一対の力検出センサが、個別にハンド
ルに加えられた力に基づいて力検出信号を出力し、一対
の走行速度情報算出部が、それぞれの力検出信号に基づ
いて目標走行速度を算出するため、例えば、作業者が左
旋回すべく右側を押したときには、右側の力検出センサ
は大きい移送力を検出し、右側の車輪がより多く回転す
ることで台車は左旋回する。従って、通常の手押し台車
の操作と同様の操作で駆動手段によるパワーアシストを
受けながら手押し台車を移送することが可能となり、作
業者の負担が軽減される。このように、通常の操作感覚
と同様の使用法で駆動することができる従来にない優れ
た駆動手段付き手押し台車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示した右側の力検出センサ部分の拡大図
である。
【図3】図1に示した一対の車輪駆動手段の構成を示す
ブロック図であり、図3(A)は右側の構成を示す図
で、図3(B)は左側の構成を示す図である。
【図4】図3に示した走行速度情報算出部の詳細構成を
示すブロック図である。
【図5】図1に示した構成での台車の直進動作の一例を
示すフローチャートである。
【図6】図1に示した構成での台車の旋回動作の一例を
示す説明図である。
【図7】リミット回路の一例を示す回路図である。
【図8】図7に示したリミット回路の入出力特性を示す
特性図である。
【図9】図7に示したリミット回路による目的走行速度
情報と力情報の関係を示す線図である。
【図10】異常入力停止回路の構成を示す回路図であ
る。
【図11】異常入力停止回路の入出力特性を示す特性図
である。
【図12】図7に示したリミット回路及び図10に示し
た異常入力停止回路による目的走行速度情報と力情報の
関係を示す線図である。
【符号の説明】
10 保持部 12 ハンドル 14,15 車輪 18,19 力検出センサ(ロードセル) 20,21 速度検出センサ(ロータリーエンコーダ) 30,31 車輪駆動手段 32,33 走行速度情報算出部 34,35 駆動制御部 34A,35A コントローラ 34B,35B ドライバ 35C,35C リミット検出回路 36D,36D 異常入力停止回路 36,37 駆動部(モータ) 40 障害物検出センサ 42,43 作業者検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送の対象を保持する保持部と、この保
    持部の一端に設置されたハンドルと、このハンドルに加
    えられた移送力に応じて回転する一対の車輪と、この一
    対の車輪にそれぞれ回転力を付勢する一対の車輪駆動手
    段とを備えた駆動手段付き手押し台車において、 前記保持部の左右に、前記ハンドルに加えられた移送力
    の方向および大きさを検出する一対の力検出センサと、
    前記車輪の回転に基づいて走行速度を検出する一対の速
    度検出センサとをそれぞれ配置し、 前記一対の車輪駆動手段がそれぞれ、力検出センサから
    の出力に基づいて目的走行速度を算出する走行速度情報
    算出部と、この走行速度情報算出部によって算出された
    目的走行速度情報と前記速度検出センサからの出力とに
    基づいて前記車輪の回転を駆動制御する駆動制御部と、
    この駆動制御部による回動制御に従って前記車輪を前後
    に回動させる駆動部とを備えたことを特徴とする駆動手
    段付き手押し台車。
  2. 【請求項2】 前記力検出センサを、前記ハンドルが前
    方に押されたとき当該移送力に応じた正の値の力検出信
    号を出力すると共に前記ハンドルが後方に引かれたとき
    に当該移送力に応じた負の値の力検出信号を出力するロ
    ードセルで構成し、 前記走行速度情報算出部が、前記ロードセルから出力さ
    れる力検出信号が一定の値以上であるときに前記目的走
    行速度情報を出力する不感帯処理機能を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の駆動手段付き手押し台車。
  3. 【請求項3】 前記走行速度情報算出部が、前記ロード
    セルから出力される力検出信号の値に比例した目的走行
    速度情報を算出する比例速度算出機能を有し、 前記駆動制御部が、前記比例速度算出機能によって算出
    された目的走行速度が所定のリミット設定速度を上回っ
    たときには当該リミット設定速度を目的走行速度とする
    リミット回路と、前記比例速度算出機能によって算出さ
    れた目的走行速度が所定の異常入力速度を上回ったとき
    には目的走行速度情報の出力を停止する異常入力停止回
    路とを備えたことを特徴とする請求項2記載の駆動手段
    付き手押し台車。
  4. 【請求項4】 前記保持部に、当該保持部の前方の障害
    物を捕捉する障害物検出センサと、前記ハンドルに移送
    力を加える作業者の有無を捕捉する作業者検出センサと
    を備え、 前記駆動制御部が、前記障害物検出センサによって障害
    物が検出されたとき又は前記作業者検出センサによって
    作業者が検出されないときには前記車輪の駆動制御を停
    止する停止制御機能を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の駆動手段付き手押し台車。
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