JPH09204197A - 周波数領域内のlpc予測による時間領域内での知覚ノイズ整形 - Google Patents

周波数領域内のlpc予測による時間領域内での知覚ノイズ整形

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JPH09204197A
JPH09204197A JP9005248A JP524897A JPH09204197A JP H09204197 A JPH09204197 A JP H09204197A JP 9005248 A JP9005248 A JP 9005248A JP 524897 A JP524897 A JP 524897A JP H09204197 A JPH09204197 A JP H09204197A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、オーディオ信号のコード化に関
し、特に知覚モデルに基づくオーディオ信号のコード化
のための改良型方法および装置に関する。 【解決手段】 知覚ノイズ整形が、周波数領域内で(線
形)予測(すなわち、ろ過作業)を行うことにより、時
間領域内で達成されるオーディオ信号の知覚コード化用
の方法および装置。その結果、量子化ノイズの一時的な
広がりが減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ信号の
コード化に関し、特に知覚モデルに基づくオーディオ信
号のコード化のための改良型方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】こ
こ数年間の間に、いわゆる「知覚オーディオ・コーダ」
が開発され、従来のコンパクト・ディスク媒体(CD)
上で通常使用されるビット速度の、約1/12またはそ
れ以下のビット速度で、高品質のオーディオ信号を送信
したり記憶したりすることができるようになった。上記
コーダは、知覚によっては識別できない再構成(すなわ
ち、デコード)信号を作り出すのに必要な程度の正確さ
のレベルでコード化することによって、人間の聴覚器官
が聴覚の限界を持っているためにオーディオ信号に含ま
れている聴覚に感じられない部分を利用する。国際基準
化機構の動画専門部会(ISO/MPEG)、MPEG
1およびMPEG2オーディオ規格のような、いろいろ
な規格が制定されてきた。知覚オーディオ・コーダにつ
いては、例えば、1994年2月8日付けのジェームズ
D.ジョンソンの米国特許第5,285,498号、
および1994年8月23日付けのジョセフ L.ホー
ル・ジュニアおよびジェームズ D.ジョンソンの米国
特許第5,341,457号に詳細に開示されている。
これら米国特許は、本発明の譲受人に譲渡されている。
上記両米国特許の全文は参考として本明細書に組み込ま
れている。
【0003】一般的にいって、モノラル・オーディオ信
号用の知覚オーディオ・コーダの構造は下記のようなも
のである。 ・入力サンプルが、種々のタイプのフィルタ・バンク、
および、例えば、周知の修正個別コサイン変換装置(M
DCT)、多相フィルタ・バンクまたはハイブリッド構
造体のような変換装置により、二段標本化スペクトル表
現に変換される。 ・知覚モデルを使用して、上記信号に対する一つまたは
それ以上の時間依存マスキング域値が推定される。上記
域値は、信号の品質の劣化は知覚されないが、オーディ
オ信号に導入される恐れがある最大コード化エラーを示
す。 ・スペクトル値は、マスキング域値の推定値に対応する
精度に従って、量子化されコード化される。このように
して、量子化されたノイズは、送信された各信号により
隠され(マスクされ)、デコード後知覚することができ
なくなる。 ・最後に、すべての関連情報(例えば、コード化された
スペクトル値および追加副次情報)はビット・ストリー
ムにパックされ、デコーダに送られる。従って、対応す
るデコーダ回路で使用された処理が逆の順序で行われ
る。 ・ビット・ストリームはデコードされ、コード化された
スペクトル・データおよび副次情報に分析される。 ・量子化されたスペクトル値の逆方向の量子化が行われ
る。 ・合成フィルタ・バンクを使用して、スペクトル値が、
時間領域内にもう一度マップされる。
【0004】上記の一般コーダ構造を使用することによ
って、人間の聴覚器官の知覚制限があるために、各信号
に含まれる聴覚に感じない部分を効率的に活用すること
ができる。特に、量子化ノイズのスペクトルを、信号ノ
イズのマスキング域値の形に従って整形することができ
る。このようにして、コード化プロセスによるノイズを
コード化された信号の下に隠し、それにより知覚的に透
明な品質を高い圧縮率で達成することができる。
【0005】しかし、例えば、カスタネット雑音、すな
わち、グロケンシュピール雑音のような遷移信号をコー
ド化する場合には、さらに注意を払わなければ、知覚コ
ーダは、透明な品質の信号を送ることはできない。この
問題は、当業者がよく知っている通常「プリエコー」と
呼ばれている周知のノイズから生じる。特に、コード化
される信号が、コーダの分析フィルタ・バンクにより一
定の瞬間に、処理されたタイム・ウィンドウのほんの一
部分に強い信号構成部分を含んでいる恐れがある場合
は、その結果生じるコード化エラーは、通常タイム・ウ
ィンドウの全長にわたって広がる。それ故、量子化ノイ
ズは、例えば、20ミリ秒またはもっと長い時間の間に
渡って分散し、それによりある信号領域内の元の信号部
分の振幅より大きくなる場合がある。例えば、分析ウィ
ンドウの中央部分に「スタート部分」を持つカスタネッ
ト信号の場合には、コード化信号のノイズ成分は、「ス
タート部分」の直前のウィンドウの部分の元の信号成分
より大きくなる場合がある。
【0006】人の聴覚器官の特性のために、信号がスタ
ートする前の約2秒間より長い時間、有意のレベルのコ
ード化ノイズが存在しない場合には、上記の「プリエコ
ー」はマスクされる。そうでない場合には、コード化ノ
イズが、例えば、信号がスタートする前の短いノイズの
ような「プリエコー」ノイズとして知覚される。
【0007】知覚オーディオ・コード化システムにより
生じるコード化/デコード信号の「プリエコー」を防止
するために、多くの技術が提案されてきた。 1)従来使用されてきた一つの技術は、最初に、遷移信
号部分をカバーするフィルタ・バンク・ウィンドウのス
ペクトル係数のコード化精度を高めるという方法であ
る。この技術は「プリエコー制御」と呼ばれるもので、
例えば、MPEG1オーディオ規格に含まれている。こ
の方法は、これらのフレームをコード化するのに、かな
りのビットを必要とするので、定ビット速度コーダに簡
単に使用することはできない。ビット速度デマンドの局
部的変化は、同様に、例えば、MPEG1オーディオ規
格に含まれている、「ビット・タンク」と呼ばれる従来
の技術を使用して、ある程度まで解決することができ
る。この技術を使用すれば、始めのほうのフレームのコ
ード化中に使用しなかったビットを使用して、ビット速
度のピーク・デマンドを処理することができる。それ
故、平均ビット速度は依然として一定である。しかし、
実際には、非常に遷移の大きい入力信号をコード化する
場合には、ノイズを避けるために必要なビット・タンク
の容量は、実現することができないほど大きなものにな
る。
【0008】2)多くの知覚オーディオ・コーダで使用
される他の方法は、適応ウィンドウ切り替えと呼ばれる
ものである。上記の方法と同様に、MPEG1オーディ
オ規格に含まれるこの技術は、フィルタ・バンクのサイ
ズを入力信号の特性に適応させる。比較的変化の少ない
信号の各部には、(通常)縦が長いウィンドウを使用す
るが、信号の遷移部分をコード化するには短いウィンド
ウを使用する。こうすることにより、ビット需要のピー
クをかなり低減することができる。何故なら、高いコー
ド化精度が要求される領域は時間による制限を受けるか
らである。
【0009】適応ウィンドウ切り替え技術の一つの重要
な欠点は、コーダがさらにかなり複雑なものになり、構
造もまた複雑になることである。異なるサイズのウィン
ドウは異なるパラメータおよび異なるコード化方法を必
要とするので、実際にウィンドウ切り替えを使用するコ
ーダは、本質的に二つのコーダ、すなわち、サイズの長
いウィンドウ用のコーダおよびサイズの短いウィンドウ
用のコーダからなる。さらに、この技術は、例えば、実
質的にコード化の効率に悪影響を与えない人間の音声に
ような、インパルスに似た信号の疑似固定シリーズから
なる「ピッチド」信号の場合には、効率的に使用するこ
とはできない。音声発声の機構に対して、より短いウィ
ンドウを永久的に選択した場合だけ、この技術を使用す
ることにより、一次的な量子化ノイズの広がりを適度に
防止することができる。そのため、今度は、コード化の
利得の低下および副次情報オーバヘッドの増大により、
コーダの効率が有意に低下することになる。
【0010】3)量子化ノイズの一次的な広がりを避け
るために使用されてきた第三の技術は、スペクトルの分
解を行う前に、信号に対する利得を変化させたり/修正
したりする方法である。この方法の原理は、コード化を
行う前に、利得の修正を行うことにより、入力信号のダ
イナミックスを下げることである。利得修正のパラメー
タは、その後、ビット・ストリームに送られ、この情報
を使用してデコーダ側でプロセスが逆の順序で行われ
る。
【0011】しかし、大部分の信号に対して良い性能を
発揮するには、この処理を周波数スペクトルのいろいろ
な部分に個々に行わなければならない。何故なら、遷移
事象は多くの場合、スペクトルのある部分にだけ存在す
るからである。この方法は、異なるスペクトル成分の個
々の利得の処理を考慮する、もっと複雑なハイブリッド
・フィルタ・バンクを使用して行うことができる。しか
し、一般的にいって、利得修正とコーダの知覚モデルと
の間を相互に分離することは、多くの場合困難である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の例示としての実
施例は、従来技術の欠点を解決する方法および装置を提
供する。特に、知覚ノイズ整形を、周波数領域内で(線
形)予測(すなわち、ろ過作業)を行うことにより、時
間領域内で行う。その結果、量子化ノイズの一時的な広
がりが減少する。特に、本発明の例示としての一実施例
の場合には、下記の処理ステップがモノラル信号と一緒
に、エンコーダで適用される。 ・コード化されるオーディオ信号は、(適応ウィンドウ
切り替えを使用している従来の知覚コーダで、「より長
いブロック」用に使用されるような)高解像度のフィル
タ・バンク/変換装置により、スペクトル係数に分解さ
れる。 ・知覚モデルを使用して、信号に対する一つまたはそれ
以上の時間依存マスキング域値が推定される。これらの
域値は、信号の品質の劣化を感じさせないが、オーディ
オ信号に導入される恐れがある最大のコード化エラーを
示す。 ・その後、周波数のフィルタ・バンク出力上で作動する
差動パルス・コード変調(DPCM)に基づく量子化/
コード化スキームを使用して、スペクトル値のコード化
が行われる。従来の知覚コーダの場合のように、必要な
コード化の精度の目標値は、知覚モデルにより与えられ
る。 ・最後に、すべての関連情報(例えば、コード化スペク
トル値および生成した副次情報)は、ビット・ストリー
ムにパックされデコーダに送られる。特に、生成した二
次情報は、使用している場合には、DPCMコード化が
使用されていることを示すフラグ、および目標周波数レ
ンジおよびコード化に使用されたフィルタに関する情報
を含む。
【0013】同様に、本発明の例示としての実施例の対
応する例示としてのデコーダは、下記の処理ステップを
行う。 ・ビット・ストリームをデコードし、コード化スペクト
ル・データおよび副次情報を分析する。 ・量子化したスペクトル値を逆方向に量子化する。特
に、この量子化は、DPCMの使用が副次情報にフラグ
により表示されている場合には、スペクトル値のDPC
Mデコードを含む場合がある。 ・スペクトル値は、合成フィルタ・バンクを使用して、
時間領域内に再びマップされる。
【0014】DPCM量子化/コード化スキーム(予測
装置/量子化装置の組合わせ)の選択により、システム
全体の行動に対する利点が異なってくる。特に、本発明
の第一の例示としての実施例の場合には、閉ループDP
CMシステムが使用されている。この第一の実施例の場
合には、遷移信号に対するコード化の利得が上がり、本
発明の第二の実施例による好適な方法の場合には、開ル
ープDPCMシステムが使用されている。この第二の実
施例は、デコーダの出力の時間整形した量子化エラーの
点で有利である。特に、DPCM処理は、スペクトル係
数に適用されるので、(逆方向のフィルタ・バンクがデ
コーダで適用された後の)デコードされた信号の量子化
ノイズは、丁度時間的に間に合うように整形され、それ
により量子化ノイズが実際の信号レベル以下に抑えられ
る。このようにして、遷移信号またはピッチイ信号のマ
スクされていない信号に関する一時的な問題は、実質的
に過度のコード化を行わずに、またそれに比例したビッ
トを使用しなくても、有利に避けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の方法および装置を使用す
れば、従来の知覚オーディオ・コーダで通常使用され
る、従来のパルス・コード変調(PCM)を、差動パル
ス・コード変調(DPCM)に基づく、量子化/コード
化スキームにより効果的に置き換えることにより、従来
技術の欠点を解決することができる。この場合、DPC
Mスキームは、周波数領域内のフィルタ・バンク出力上
で作動する。(一般的に、PCMコード化技術もDPC
Mコード化技術も当業者には周知である。)
【0016】図1は、モノラル・オーディオ信号をコー
ド化するのに使用する従来の知覚エンコーダである。 ・入力信号はx(k)は、分析フィルタ・バンク/変換
装置12により、スペクトル係数に分解され、その結
果、各分析ブロック「b」に対して「n」個のスペクト
ル成分、y(b,0)...y(b,n−1)ができ
る。この場合、「n」は各分析ブロック毎のスペクトル
係数の数(すなわち、ブロック・サイズ)である。各ス
ペクトル成分y(b,j)は、使用したフィルタ・バン
クによる分析周波数または周波数レンジに関連する。 ・知覚モデル14は、コード化信号/デコード信号の知
覚的に透明な品質に対する必要なコード化精度を推定
し、一つまたはそれ以上のマスキング域値を生成する。
例えば、この情報は、各周波数帯で必要とされる最小信
号/雑音比(SNR)からなり、PCMエンコーダ16
に供給される。 ・各スペクトル成分y(b,j)は、(それぞれ、量子
化Q0 ...Qn-1 を行うための)量子化装置16−
0...16−(n−1)によって量子化され、送信イ
ンデックスi(b,0)...i(b,n−1)にマッ
プされる。上記量子化装置は、知覚モデル14が生成し
た知覚マスキング域値に従って、スペクトル係数のPC
M量子化/コード化を行う。 ・インデックス値i(b,0)...i(b,n−1)
は、(オプションとしての)副次情報と一緒にビット・
ストリーム・エンコーダ18に送られ、コード化された
ビット・ストリームにより(例えば、デコーダに)送ら
れる。別な方法としては、コード化したビット・ストリ
ームを、後で検索するために、コンパクト・ディスク
(CD)またはデジタル・オーディオ・テープ(DA
T)のようなオーディオ信号記憶媒体上に記憶すること
ができる。
【0017】本発明の例示としての一実施例の場合に
は、図1のコード化装置は、PCMエンコーダ16をD
PCMタイプのエンコーダにより置き換えることによっ
て、有利に修正することができる。この場合、DPCM
コード化は、周波数領域内で行われる。図3および図4
は、本発明の上記の二つの例示としての実施例である。
特に、本発明の例示としての実施例は、図1の従来のコ
ード化装置のPCMエンコーダ16の代わりに、図3の
モジュール32を使用することによって、実行すること
ができる。こうすることにより、本発明の第一の例示と
しての実施例のコード化装置を作ることができる。同様
に、本発明の他の実施例は、図1の従来のコード化装置
のPCMエンコーダ16の代わりに、図4のモジュール
42を使用することによって実行することができる。こ
うすることにより、本発明の第二の例示としての実施例
のコード化装置を作ることができる。上記のそれぞれの
場合、量子化/コード化カーネルへの入力は、一連のス
ペクトル係数y(b,0)...y(b,n−1)によ
って与えられる。すなわち、DPCMコード化は、例え
ば、当業者にとっては周知の従来の副バンド−ADPC
Mコーダにより時間領域を横切って行われる予測コード
化とは反対に、周波数領域を横切って行われる。
【0018】特に、図3の例示としてのエンコーダのロ
ータリ・スイッチ33および図4の例示としてのエンコ
ーダのロータリ・スイッチ43は、それぞれDPCMエ
ンコーダ34および44によって量子化/コード化が行
われる前に、それぞれスペクトル値y(b,0)...
y(b,n−1)をシリアルな順序に配列するのに使用
され、図3の例示としてのエンコーダのロータリ・スイ
ッチ35、および図4の例示としてのエンコーダのロー
タリ・スイッチ46は、結果として得られた各インデッ
クス値i(b,0)...i(b,n−1)をその後で
並列に並べるのに使用される。図示の例示としての各エ
ンコーダでは、周波数の昇順に、スペクトル値y(b,
0)...y(b,n−1)の処理が行われるが、他の
例示としての実施例の場合には、周波数の降順にまたは
他の(例えば、非単調な)順序で処理を行うことができ
る。さらに、(本明細書に記載する全部のnではない)
スペクトル値のサブセットだけを、差動コード化を行う
ためにDPCMエンコーダ34および44に供給するこ
とができる。
【0019】より詳細に説明すると、図3は閉ループ予
測スキームを使用する、本発明のエンコーダの第一の例
示としての実施例である。閉ループ予測は、通常の当業
者なら周知の従来の技術である。しかし、図3の例示と
しての知覚オーディオ・エンコーダの場合には、スペク
トル値(すなわち、周波数領域)に閉ループ予測が適用
される。特に、(この図では、予測装置36および加算
器39からなる)予測フィルタは、量子化装置37が生
成した量子化出力値により駆動され、減算器38により
予測値が入力信号から引かれ、その結果、予測エラー信
号だけが有利に量子化/コード化される。量子化装置3
7が、(減算器38を通して)ロータリ・スイッチ33
により供給される各スペクトル成分の数値y(b,
0)...y(b,n−1)に対して、それぞれ量子化
0 ...Qn-1 を行うことに留意されたい。図3の例
示としてのエンコーダを使用すれば、エンコーダの入力
信号x(k)が遷移特性を持っている場合には、コード
化の利得が上がる。
【0020】図4は、開ループ予測スキームを使用す
る、本発明のエンコーダの第二の例示としての実施例で
ある。開ループ予測は、通常の当業者には周知の従来技
術である。しかし、図4の例示としての知覚オーディオ
・エンコーダの場合には、開ループ予測はスペクトル値
(すなわち、周波数領域)に適用される。特に、予測装
置47は、減算器48によって駆動され、その結果、
(量子化装置45により)予測エラー信号だけが有利に
量子化/コード化される。量子化装置45が、(減算器
48を通して)ロータリ・スイッチ43により対応する
予測エラー信号が供給される、各スペクトルの成分の数
値y(b,0)...y(b,n−1)に対して、それ
ぞれ量子化Q0 ...Qn-1 を行うことに留意された
い。
【0021】図3の例示としてのエンコーダのように、
図4の例示としてのエンコーダを使用すると、エンコー
ダの入力信号x(k)が遷移特性を持っている場合に
は、コード化の利得が上がる。しかし、その上、図4の
開ループ方法を使用する知覚オーディオ・エンコーダを
使用すると、対応するデコーダの最終的に再構成された
出力信号x’(k)で、時間整形された量子化エラーを
有利に作ることができる。これは、開ループ予測がスペ
クトル係数にすでに適用され、その結果、量子化ノイズ
が時間により整形された形で現れ、それによりノイズ・
レベルが信号レベル以下になっているからである。この
ようにして、遷移信号またはピッチ信号のマスクされて
いない信号に関する一時的な問題は、実質的に過度のコ
ード化を行わず、またそれに比例したビットを使用しな
くても、有利に避けることができる。
【0022】上記の本発明の例示としての実施例に場合
には、スペクトル領域データに予測コード化が適用され
るので、スワップした時間領域および周波数領域に対し
て、古典的な予測について周知のある種の関係が有効で
ある。例えば、予測利得は、(「スペクトル平坦測定」
とは反対の)信号の「包絡平坦測定」に従って達成され
る。さらに、図4に示す開ループの場合には、予測エラ
ーは(周波数ではなく)時間で整形される。それ故、実
際には、上記開ループ技術は、例えば、時間領域ノイズ
整形を裏づけるために、周波数領域内でいくつかの要素
によりコンボリューションを有効に使用して、周波数領
域内での予測により適応時間領域ウィンドウを適用する
のと同じであると見なすことができる。
【0023】上記実施例の場合には、予測プロセスは全
周波数スペクトル(すなわち、すべてのスペクトル係
数)にわたって行われるが、他の例示としての実施例の
場合には、予測は、スペクトルの一部に対してだけ(す
なわち、スペクトル係数のサブセットに対して)行うこ
とができる。さらに、異なる予測装置フィルタを、信号
スペクトルのいくつかの部分で有利に使用することがで
きる。このようにして、時間領域ノイズを抑制するため
の本発明の方法は、任意の周波数依存方法で適用するこ
とができる。
【0024】コード化された信号を正しくデコードする
ために、図3および図4の例示としてのエンコーダが生
成したビット・ストリームは、有利に、例えば、図1の
ビット・ストリーム・エンコーダ18への追加入力とし
て示した、ある種の追加副次情報を含む。本発明の種々
の例示としての実施例の場合には、例えば、副次情報の
一つのフィールドは、DPCMが使用されていること、
および使用した数個の予測フィルタの数を示すことがで
きる。その後、ビット・ストリームの追加フィールド
を、各フィルタおよびそのフィルタ係数の目標周波数レ
ンジを知らせる各予測フィルタに送ることができる。
【0025】図6は、本発明の例示としての実施例によ
る、モノラル・オーディオ信号をコード化する方法のフ
ローチャートである。このフローチャートに示す例示と
しての実施例は、開ループ予測および一つの予測フィル
タを使用する知覚オーディオ・エンコーダのいくつかの
関連部分を実行する。特に、ステップ61においては、
(例えば、図1の従来のエンコーダの分析フィルタ・バ
ンク/変換装置12により行われるように)分析フィル
タ・バンクにより、スペクトル値の従来の計算が行われ
る。その後、ステップ62で、予測フィルタの順序が設
定され、目標周波数レンジが指定される。パラメータ
は、例えば、例示のように15のフィルタの順序に設定
され、目標周波数レンジを4ー20kHzに設定するこ
とができる。これら例示としてのパラメータ数値を使用
して、ピッチ信号をコード化すれば、プリエコーおよび
ポストエコーを有利に除去することができる。
【0026】ステップ63においては、予測フィルタ
が、目標周波数レンジに対応するスペクトル係数の範囲
を使用し、またDPCMコーダにとっては周知の予測コ
ード化用の従来の方法を適用することにより決定され
る。例えば、係数の自動較正機能は、当業者にとっては
周知の従来のレビンソン−ダービン帰納アルゴリズムで
計算し使用することができる。その結果、予測装置フィ
ルタ係数、対応する反射係数(「PARCOR」係数)
および期待予測利得を得ることができる。
【0027】期待予測利得が、決定ステップ64で決定
されたある域値(例えば、2dB)を越えた場合には、
ステップ65−67のDPCMコード化手順が使用され
る。この場合、予測フィルタ係数は、副次情報の一部と
してデコーダに送ることができるように、量子化される
(ステップ65)。その後、(ステップ66におい
て)、予測フィルタが、量子化されたフィルタ係数が使
用される、目標周波数レンジに対応するスペクトル係数
の範囲に適用される。その後のすべての処理に対して
は、指定の範囲のスペクトル係数の代わりに、ろ過処理
の出力が使用される。最後に(ステップ67)、DPC
Mコード化(「予測フラグ」オン」)が使用されている
ことを知らせる、ビット・ストリームの一つのフィール
ドが送信されるが、目標周波数レンジ、予測フィルタの
順序、およびそのフィルタ係数を示す情報もビット・ス
トリームに含まれる。一方、期待予測利得が決定域値を
越えない場合には、ステップ68において、DPCMコ
ード化を使用したこと(「予測フラグ」オン)を知らせ
るための、ビット・ストリームの一つのフィールドが送
られる。最後に、どちらの場合でも、量子化プロセスが
スペクトル係数に適用される(ステップ69)。この場
合、量子化はエンコーダの知覚モデルが生成する知覚マ
スキング域値に基づいて行われる。
【0028】(例えば、図3の例示としての装置、およ
び図6の例示としての方法に示すように)、本発明の開
ループエンコーダの実施例を使用することにより、離散
フーリエ変換(DFT)または離散コサイン変換(DC
T)含むある種の従来のブロック変換装置に対して、直
接の一時的ノイズ整形効果を行うことができる。例え
ば、本発明の知覚コーダが、例えば、従来の修正離散コ
サイン変換(MDCT)、または時間領域偽信号打消し
(TDAC)に基づく他の従来のフィルタ・バンクのよ
うな、重畳しているウィンドウにより非常に正確に二次
標本化されたフィルタ・バンクが使用されている場合に
は、結果として得られる一時的なノイズ整形に対して、
フィルタ・バンクの固有な時間領域偽信号効果が適用さ
れる。例えば、MDCTの場合には、窓の半分毎に一つ
のミラー(すなわち、偽信号)動作が行われ、それぞれ
のデコード後に、ウィンドウの左および右半分に、ミラ
ー効果による(すなわち、偽信号による)量子化ノイズ
が現れる。最後のフィルタ・バンクの出力は、各逆方向
変換の出力に合成ウィンドウを適用し、これらのデータ
・セグメントの重畳追加を行うことによって得られるの
で、不必要な偽信号による成分は、使用する合成ウィン
ドウに応じて減衰する。それ故、一時的な偽信号による
影響を最小限度に抑えるために、後続のブロック間の重
畳部分が小さいフィルタ・バンク・ウィンドウを選択す
るほうが有利である。エンコーダで適当な方法を使用す
ることにより、それに従って、よりよい周波数選択性を
提供する静止信号に対して、より広いウィンドウ・タイ
プを使用する一方、非常に遷移特性の強い臨界信号に対
して、重畳部分の少ないウィンドウを選択することがで
きる。当業者にとっては、上記の方法の実行の詳細は明
かであろう。
【0029】図2は、図1の従来の知覚エンコーダに対
応する、モノラルオーディオ信号をデコードする際に使
用する従来の知覚デコーダである。図2のデコーダは下
記のステップを実行する。 ・入力ビット・ストリームの分析と、インデックス値i
(b,0)...i(b,n−1)のデコーダ/デマル
チプレクサ22による抽出。 ・(それぞれによる、逆方向量子化IQ0...IQn-1
の実行)逆方向量子化装置24−0から24−(n−
1)の使用、およびPCMデコーダ24による、量子化
したスペクトル値yq(b,0)...yq(b,n−
1)の再構成。 ・量子化したスペクトル値yq(b,0)...yq
(b,n−1)の、合成フィルタ・バンク26による時
間領域表現への再マップ化と、その結果としての、再構
成出力信号x’(k)の取得。
【0030】本発明の例示としての実施例の場合には、
図2の従来のデコード装置はPCMデコーダ24に代わ
りに、DPCMタイプのデコーダを使用することによっ
て、有利に修正することができる。この場合、DPCM
デコードは周波数領域で行われる。図5は、本発明の上
記の例示として一実施例である。特に、本発明の例示と
しての実施例は、図2の従来のデコード装置のPCMデ
コーダ24の代わりに、図5のモジュール52を使用す
ることにより実行することができ、それにより、本発明
の例示としての実施例のデコード装置が得られる。特
に、DPCMデコーダ55への入力は、ロータリ・スイ
ッチ53によるデコードが行われる前に、シリアルな順
番に配列される一連のインデックス値i(b,
0)...i(b,n−1)によって与えられる。結果
として得られるスペクトル値、yq(b,0)...y
q(b,n−1)は、ロータリ・スイッチ56によるD
PCMデコードの後で並列に配列される。
【0031】DPCMデコーダ55は、逆方向量子化装
置54、予測装置57、および加算器58からなる。逆
量子化装置54は、ロータリ・スイッチ53により供給
される各インデックス値i(b,0)...i(b,n
−1)に対して、逆方向量子化IQ0 ...IQn-1
実行する。図4の例示としての開ループ・エンコーダ
を、オーディオ信号をコード化するために使用した場合
には、図5の例示としてのデコーダの予測装置57およ
び加算器58の組み合わせは、量子化ノイズの一時的な
形を有利に制御するノイズ整形フィルタを形成する。ま
た、図5の例示としてのデコーダは、周波数を高くする
ために、インデックス値i(b,0)...i(b,n
−1)を有利に実行するが、他の例示としての実施例
は、周波数を低くするため、または他の別の(例えば、
非単調な)順序に配列するために、処理を実行すること
ができる。さらに、(本明細書に記載するとおり、その
全部のnではなく)インデックス値のサブセットだけを
DPCMデコーダ55に供給することもできるし、およ
び/またはいくつかの異なる予測装置フィルタを、好適
には、対応するエンコーダが使用する特定の技術と同じ
方法で、信号スペクトルのいくつかの部分に対して使用
することができる。また、後者の場合、例えば、入力ビ
ット・ストリームを正しくデコードするために、本発明
のデコーダは、対応するエンコーダによって送られた追
加副次情報を有利に評価することができる。このように
して、デコーダは、必要な対応するデコーダ予測フィル
タ・バンクにより、指定の各目標周波数レンジ内でDP
CMデコードを適用することができる。
【0032】図7は、本発明の例示としての実施例のモ
ノラル・オーディオ信号をデコードする方法のフローチ
ャートである。このフローチャートの例示としての実施
例は、一つの予測フィルタにより、知覚オーディオ・デ
コーダのある種の関連部分を実行する。より詳細に説明
すると、ステップ71においては、逆方向量子化により
スペクトル係数値の従来の再構成が行われる。その後、
判断ステップ72で、DPCMコード化の使用(「予測
フラグ」オン)が表示されているかどうかを判断するた
めに、ビット・ストリーム情報がチェックされる。イエ
スの場合には、ステップ73および74に示す拡張デコ
ードプロセスが適用される。より詳細に説明すると、D
PCMコード化の目標周波数レンジ、予測フィルタの順
序、およびそのフィルタ係数を含む情報を決定するため
に、ビット・ストリームにより送られた副次情報がデコ
ードされる(ステップ73)。その後、逆方向のフィル
タが、指定の目標周波数レンジに対応するスペクトル係
数のレンジに適用される(ステップ74)。その後の他
の処理のために、一定のレンジのスペクトル係数の代わ
りに、ろ過プロセスの出力が使用される。最後に、(そ
して上記の判断72によって行われた決定とは無関係
に)ステップ75において、スペクトル係数から従来の
合成フィルタ・バンクが実行される。
【0033】本発明の多数の特定の実施例を説明してき
たが、これら実施例は単に例示としてのものに過ぎず、
本発明の原理を適用して考案することができる多くの特
定の装置を作ることができることを理解されたい。例え
ば、図示し、説明してきた例示としての実施例は、モノ
ラル・オーディオ信号のコード化およびデコードに限定
されれているが、当業者なら本明細書の開示に基づい
て、マルチチャネル(例えば、ステレオ)オーディオ信
号のコード化およびデコードに使用することができる他
の実施例を容易に思いつくことができるだろう。さら
に、通常の当業者なら本発明の精神および範囲から逸脱
しないで、本発明の原理により多くの種々の他の装置を
考案することがことができるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】モノラル・オーディオ信号をコード化するのに
使用する、PCM量子化/コード化スキームを使用する
知覚オーディオ・コード化を実行するための従来の装置
を示す図である。
【図2】図1の知覚オーディオ・コード化装置に対応す
る、知覚オーディオデコードを実行するための従来の装
置を示す図である。
【図3】本発明の第一の例示としての実施例の閉ループ
予測スキームを使用する、知覚オーディオ・エンコーダ
を示す図である。
【図4】本発明の第二の例示としての実施例の開ループ
予測スキームを使用する、知覚オーディオ・エンコーダ
を示す図である。
【図5】本発明の例示としての実施例の知覚オーディオ
・デコーダを示す図である。
【図6】本発明の例示としての実施例のオーディオ信号
のコード化方法のフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の例示としての実施例のコード化オーデ
ィオ信号デコード方法のフローチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
32 モジュール 33 ロータリ・スイッチ 34 DPCMエンコーダ 36 予測装置 37 量子化装置 38 減算器 39 加算器

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コード化された信号を生成するために、
    オーディオ信号をコード化する方法であって、 (a)オーディオ信号を、複数のスペクトル成分信号に
    スペクトル分解するステップと、 (b)上記のスペクトル成分信号の一つの信号の、上記
    のスペクトル成分信号の一つまたはそれ以上の他の信号
    に基づく、予測を表す予測信号を生成するステップと、 (c)予測エラー信号を生成するために、上記の予測信
    号を上記の一つの信号と比較するステップと、 (d)上記のコード化したスペクトル成分信号を生成す
    るために、上記のスペクトル成分信号の上記の一つの信
    号を、予測エラー信号に基づき、さらに知覚モデルに基
    づいて、コード化するステップと、 (e)コード化されたスペクトル成分信号に基づいてコ
    ード化された信号を生成するステップとを含む方法。
  2. 【請求項2】 オーディオ信号が、音声からなる請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 オーディオ信号が、音楽からなる請求項
    1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記スペクトル成分信号の上記一つの信
    号をコード化するステップが、予測エラー信号を量子化
    することからなる請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 予測信号の生成、および上記のスペクト
    ル成分信号の上記の一つの信号のコード化が、閉ループ
    により実行される請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 予測信号の生成、および上記のスペクト
    ル成分信号の上記の一つの信号のコード化が、開ループ
    内で実行される請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 再構成されたオーディオ信号を生成する
    ために、知覚モデルに基づいてコード化された複数のコ
    ード化スペクトル成分信号からなるコード化された信号
    をデコードする方法であって、 (a)上記のコード化されたスペクトル成分信号の最初
    の信号をデコードするステップと、 (b)上記のスペクトル成分信号の第二の信号の、上記
    のスペクトル成分信号の第一の信号のデコードに基づく
    予測を表す予測信号を生成するステップと、 (c)予測信号に基づいて、上記スペクトル成分信号の
    第二の信号をデコードするステップと、 (d)上記のコード化されたスペクトル成分信号の第一
    の信号のデコードと、上記コード化されたスペクトル成
    分信号の第二の信号のデコードに基づいて、再構成され
    たオーディオ信号を生成するステップとからなる方法。
  8. 【請求項8】 再構成されたオーディオ信号が、音声か
    らなる請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 再構成されたオーディオ信号が、音楽か
    らなる請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 上記スペクトル成分信号の第一の信号
    をデコードするステップが、逆方向量子化を実行するこ
    とからなる請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】 オーディオ信号から、知覚モデルに基
    づいてコード化した信号を生成するためのエンコーダで
    あって、 (a)オーディオ信号を、複数のスペクトル成分信号に
    分解する手段と、 (b)上記のスペクトル成分信号の一つの信号の、上記
    のスペクトル成分信号の一つまたはそれ以上の他の信号
    に基づく予測を表す予測信号を生成する手段と、 (c)予測エラー信号を生成するために、上記の予測信
    号を上記スペクトル成分信号の上記の一つの信号と比較
    する手段と、 (d)上記スペクトル成分信号の上記の一つの信号を表
    し、予測信号およびさらに知覚モデルに基づいて生成し
    たコード化スペクトル成分信号を生成するためのコーダ
    と、 (e)コード化したスペクトル成分信号に基づいて、コ
    ード化信号を生成するための手段とを備えてなるエンコ
    ーダ。
  12. 【請求項12】 前記コーダが、予測エラー信号に適用
    された量子化装置を備えてなる請求項11に記載のエン
    コーダ。
  13. 【請求項13】 予測信号を生成するための手段および
    前記コーダが、開ループ内に配置されている請求項11
    に記載のエンコーダ。
  14. 【請求項14】 予測信号を生成するための手段および
    前記コーダが、開ループ内に配置されている請求項11
    に記載のエンコーダ。
  15. 【請求項15】 知覚モデルに基づいてコード化され
    た、複数のスペクトル成分信号からなるコード化された
    オーディオ信号から再構成された、オーディオ信号を生
    成するためのデコーダであって、 (a)上記コード化されたスペクトル成分信号の第一の
    信号をデコードする手段と、 (b)上記のスペクトル成分信号の第二の信号の、上記
    のコード化されたスペクトル成分信号の第一の信号のデ
    コードに基づく予測を表す予測信号を生成する手段と、 (c)予測信号に基づいて、上記スペクトル成分信号の
    第二の信号をデコードする手段と、 (d)上記のコード化されたスペクトル成分信号の第一
    の信号のデコードと、上記コード化されたスペクトル成
    分信号の第二の信号のデコードに基づいて再構成した、
    オーディオ信号を生成するための手段とを備えてなるデ
    コーダ。
  16. 【請求項16】 上記スペクトル成分信号の第一の信号
    をデコードするための手段が、それに適用された逆方向
    量子化装置を備えてなる請求項15に記載のデコーダ。
  17. 【請求項17】 知覚モデルに基づくコード化方法によ
    り、オーディオ信号から生成したコード化されたオーデ
    ィオ信号をその上に記録する記憶媒体であって、 (a)オーディオ信号を、複数のスペクトル成分信号に
    スペクトル分解するステップと、 (b)上記のスペクトル成分信号の一つ信号の、上記の
    スペクトル成分信号の一つまたはそれ以上の他の信号に
    基づく予測を表す予測信号を生成するステップと、 (c)予測エラー信号を生成するために、上記の予測信
    号を上記スペクトル成分信号の上記の一つの信号と比較
    するステップと、 (d)コード化されたスペクトル成分信号を生成するた
    めに、上記のスペクトル成分信号に基づき、さらに知覚
    モデルに基づいて、上記スペクトル成分信号の上記の一
    つの信号をコード化するステップと、 (e)コード化されたスペクトル成分信号に基づいて、
    コード化されたオーディオ信号を生成するステップとを
    備えてなる記憶媒体。
  18. 【請求項18】 コード化されたオーディオ信号が、音
    声からなる請求項17に記載の記憶媒体。
  19. 【請求項19】 コード化されたオーディオ信号が、音
    楽からなる請求項17に記載の記憶媒体。
  20. 【請求項20】 上記スペクトル成分信号の上記一つの
    信号をコード化するステップが、予測エラー信号を量子
    化することからなる請求項17に記載の記憶媒体。
  21. 【請求項21】 予測信号の生成、および上記のスペク
    トル成分信号の上記の一つの信号のコード化が、閉ルー
    プ内で実行される請求項17に記載の記憶媒体。
  22. 【請求項22】 予測信号の生成、および上記のスペク
    トル成分信号の上記の一つの信号のコード化が、開ルー
    プ内で実行される請求項17に記載の記憶媒体。
  23. 【請求項23】 上記記憶媒体が、コンパクト・ディス
    クからなる請求項17に記載の記憶媒体。
  24. 【請求項24】 上記記憶媒体が、デジタル・オーディ
    オ・テープからなる請求項17に記載の記憶媒体。
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