JPH09204818A - 電気絶縁部材、電力ケーブルおよび電力ケーブル用接続部材 - Google Patents

電気絶縁部材、電力ケーブルおよび電力ケーブル用接続部材

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JPH09204818A
JPH09204818A JP1223796A JP1223796A JPH09204818A JP H09204818 A JPH09204818 A JP H09204818A JP 1223796 A JP1223796 A JP 1223796A JP 1223796 A JP1223796 A JP 1223796A JP H09204818 A JPH09204818 A JP H09204818A
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ethylene
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olefin copolymer
olefin
power cable
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JP1223796A
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Masaki Kawahigashi
正記 川東
Takeshi Murakami
剛 村上
Hiroshi Kato
寛 加藤
Shigenori Maeda
重徳 前田
Shinryu Uchikawa
進隆 内川
Katsumi Yoshino
勝美 吉野
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた電気特性、特に高いAC特性およびイ
ンパルス耐電圧特性をもち、かつ低温脆性に優れた絶縁
部材を提供すること。 【解決手段】 シンジオタクチックペンタッド分率が
0.7以上のシンジオタクチックポリプロピレン50〜
95重量%とエチレン−α−オレフィン共重合体5〜5
0重量%とを含む樹脂組成物からなる電気絶縁部材、そ
れを絶縁層としてなる電力ケーブルおよび電力ケーブル
接続用部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気絶縁部材、それ
を用いた電力ケーブルおよびケーブル接続部材に関す
る。さらに詳しくはシンジオタクチックポリプロピレン
を含む電気絶縁部材、およびこれを絶縁層または絶縁体
として使用する電力ケーブルおよび電力ケーブル用接続
部材に関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】従来より電
気絶縁材料として使用されてきたアイソタクチックポリ
プロピレン(以下、「i−PP」ともいう)は、本質的
に剛直であるため、バルク材料としての電気絶縁用途に
制限を受けるうえ、薄いシート状、あるいは他の材料と
の複合状態にしても、剛直性、低温脆性(クラックの生
じやすさ)の点から不適である場合が多いのが欠点であ
った。
【0003】低温脆性が悪い材料を用いた電力ケーブル
を特に寒冷地で使用した場合、ケーブルの機械的な破壊
が起こりやすい。すなわち、電力ケーブルの布設環境は
厳冬期では例えば−20℃以下になることもある。その
ような場合、i−PPを用いた絶縁層はクラックが生じ
やすく、そのため通電がストップする等の問題が生じる
場合がある。また狭小な場所に電力ケーブルを布設する
場合、布設場所に合わせてケーブルを曲げる必要がある
が、i−PPは剛直であるため曲げることが難しく、布
設が困難、また不必要な布設スペースがいる等という問
題も生じる。電力ケーブルの中間接続構造物中の絶縁部
に、剛直性、低温脆性に問題のある材料を使用した場合
も、上記と同じ問題が生じる。
【0004】他に使用される汎用電気絶縁部材の材料と
して、低密度ポリエチレン(LDPE)やエチレンプロ
ピレンゴム(EPゴム)等が挙げられる。しかしこれら
を用いた絶縁部材は、高度な電気特性や物性が求められ
る昨今の電力ケーブル等においては、必ずしも満足のい
くものではない。特に電力ケーブルおよび電力ケーブル
における接続部の絶縁体として用いる場合は、より優れ
たAC特性およびインパルス耐電圧特性が要求されてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは各種の材料
について、電気絶縁材料への適用可否を検討したとこ
ろ、シンジオタクチックポリプロピレン(以下、「s−
PP」ともいう)とエチレン−α−オレフィン共重合体
とを含む材料が、従来の汎用電気絶縁材料であるLDP
EやEPゴムよりも高度な電気特性を有し、かつi−P
Pよりも耐低温脆性に優れた部材を提供しうることを見
いだした。さらにこれを絶縁層、絶縁体として使用した
電力ケーブルおよびケーブル接続用絶縁体は、高いAC
特性およびインパルス耐電圧特性を示すことを確認し
た。
【0006】即ち本発明は、シンジオタクチックペンタ
ッド分率が0.7以上のシンジオタクチックポリプロピ
レン50〜95重量%とエチレン−α−オレフィン共重
合体5〜50重量%とを含む樹脂組成物からなる電気絶
縁部材に関する。
【0007】さらに本発明は、シンジオタクチックペン
タッド分率が0.7以上のシンジオタクチックポリプロ
ピレン50〜95重量%とエチレン−α−オレフィン共
重合体5〜50重量%とを含む樹脂組成物からなる電気
絶縁層を有する電力ケーブル、および電力ケーブル用接
続部材に関する。
【0008】本発明で使用されるs−PPは、シンジオ
タクチック構造を有するポリプロピレンの単独重合体の
みならず、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体も
含む概念であり、以下の説明においては、当該共重合体
を含めてs−PPという。本発明においては、ホモポリ
マーであるs−PPが好ましい。
【0009】本発明で使用されるs−PPは、そのシン
ジオタクチックペンタッド分率が0.7以上であること
が必要である。ここでシンジオタクチックペンタッド分
率とは、135℃の1,2,4−トリクロロベンゼン溶
液で67.8MHzにて測定した13C−NMRスペク
トルにおいてテトラメチルシランを基準として20.2
ppmに観測されるピーク強度(シンジオタクチックペ
ンタッド連鎖に帰属されるメチル基のピーク強度)のプ
ロピレン単位の全メチル基に帰属されるピーク強度の割
合をいう。シンジオタクチックペンタッド分率が0.7
未満のs−PPは、融点が低く、かつ電気的破壊強度や
機械特性も低下するので、本発明の電気絶縁部材を製造
する材料として使用すべきでない。上記シンジオタクチ
ックペンタッド分率は、好ましくは耐電界性の点から
0.8〜0.95、さらに好ましくは加工性の点から
0.86〜0.95である。
【0010】さらに上記s−PPは、ASTM−D−1
238で規定するメルトフローレート(MFR)(荷
重:10kgf、温度:230℃)が、0.1〜20g
/10分の範囲をもつものが好ましい。s−PPのMF
Rが上記範囲内であれば、高温で流動性が過大になりす
ぎることもなく、逆に流動性が過少となりすぎることも
なく、いずれのものも、優れた加工性をもつ電気絶縁部
材となる。上記MFRのさらに好ましい範囲は高温流動
性の点から0.3〜15g/10分、特に好ましい範囲
は押出加工性および成型加工性の点から0.5〜10g
/10分である。
【0011】上記s−PPの製造法には特に制限はな
い。即ち、用いられる重合触媒としては、対称もしくは
非対称分子構造を有する有機金属錯体系触媒、例えばメ
タロセン化合物等の立体特異性重合触媒等が使用しう
る。また、重合条件にも特に制限はなく、例えば、塊状
重合法、気相重合法、不活性溶媒を用いる溶液重合法等
の方法によって製造しうる。特にメタロセン化合物を触
媒として使用してイオン重合法で得られた重合体が好ま
しい。
【0012】本発明で用いるエチレン−α−オレフィン
共重合体として、たとえば、炭素数3〜12のα−オレ
フィンとエチレンとの共重合体が挙げられる。α−オレ
フィンは直鎖状あるいは分岐状であってもよく、たとえ
ば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−ペンテン、1−ヘプテン、1−オク
テン等が挙げられる。エチレン−α−オレフィン共重合
体の製造法には特に制限はないが、エチレンと他のα−
オレフィンとの共重合特性の良好な触媒系が好ましく使
用され、対称もしくは非対称分子構造を有する有機金属
錯体系触媒、バナジウム系、チタン系の遷移金属触媒系
が例示される。なかでも低温脆性の点から遷移金属触媒
であるメタロセン化合物を触媒として用いて製造された
ものが特に好ましい。エチレン−α−オレフィン共重合
体のMFR(190℃)は、通常、0.01〜10g/
10分、好ましくは0.3〜5g/10分程度である。
またJIS−K−6301で規定する破断時の伸び〔破
断時の伸び量/元の長さ×100(%)〕は、通常、5
50〜950%、好ましくは650〜900%程度であ
る。エチレン−α−オレフィン共重合体の具体例とし
て、たとえば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体等が挙げられる。これ
らのエチレン−α−オレフィン共重合体は、1種または
2種以上の混合物としても用いることができる。ジエン
として、たとえば、エチリデンノルボルネン、ジシクロ
ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等が挙げられる。
これらの中でも、低温脆性の点から炭素数が4〜12、
特に炭素数が4、6または8のα−オレフィンとエチレ
ンとの共重合体が好ましい。さらに好ましくは、炭素数
4、6または8のα−オレフィンとエチレンとの共重合
体であって、MFRが0.01〜10g/10分、エチ
レン含量が90〜20重量%、破断時の伸びが750〜
900%のもの、そのなかでも低温脆性の点から炭素数
8のα−オレフィンとエチレンとの共重合体であって、
かつMFRが0.3〜5.0g/10分、破断時の伸び
が750〜900%のものが好ましい。
【0013】エチレン−α−オレフィン共重合体の市販
品としては、たとえば、住友化学社製スミカセン−L
FA101−1(MFR:0.8g/10分)、住友化
学社製エクセレンVL−100(MFR:0.8g/1
0分、破断時の伸び:900%)、住友化学社製エクセ
レンEUL−130(MFR:0.8g/10分、破断
時の伸び:770%)、三井石油化学社製タフマーA−
4090(MFR:3.6g/10分、破断時の伸び:
700%)、ダウ・ケミカル社製エンゲージCL800
1(MFR:0.5g/10分、破断時の伸び:880
%)、ダウ・ケミカル社製エンゲージCL8002(M
FR:1.0g/10分、破断時の伸び:800%)、
エクソン社製イグザクト、三菱化学社製カーネル、三井
石油化学社製スーパーポリエチレン等が挙げられる。こ
れらの中でも、特にダウ・ケミカル社製エンゲージCL
8002が好ましい。
【0014】s−PPとエチレン−α−オレフィン共重
合体との混合比率は、s−PPがs−PPとエチレン−
α−オレフィン共重合体の合計に対して50〜95重量
%で、エチレン−α−オレフィン共重合体がs−PPと
エチレン−α−オレフィン共重合体の合計に対して5〜
50重量%である。s−PPの混合比率が95重量%を
超えると耐低温脆性が低下し、s−PPの混合比率が5
0重量%未満であると電気的破壊特性が低下する。好ま
しい混合比率は、耐低温脆性および電気的破壊特性の点
からs−PPが60〜90重量%、エチレン−α−オレ
フィン共重合体が10〜40重量%であり、さらに好ま
しい混合比率は、s−PPが75〜85重量%、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体が15〜25重量%であ
る。
【0015】s−PPとエチレン−α−オレフィン共重
合体とを含む樹脂組成物には、必要に応じて、ヒンダー
ドフェノール系、アミン系、チオエーテル系等の酸化防
止剤あるいは安定剤、アミド、ヒドラジッド系等の銅害
防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系等の紫外線防
止剤、高級脂肪酸系あるいはその金属塩系等の滑剤、加
工助剤、有機・無機系顔料、有機・無機系難燃剤、およ
びシリカやクレー等の充填剤等、プラスチックに通常用
いられる添加剤を添加しても良い。
【0016】本発明でいう電気絶縁部材とは、電気絶縁
紙、油浸絶縁体、テープ、シート、スペーサー、プラ
グ、ソケット、パイプ、絶縁棒、各種電装成型品、回路
部品、封止材料等が挙げられ、これらの部材はそれぞれ
既知の方法によって成型される。
【0017】上記電力ケーブルの製造法に特に制限はな
く、自体既知の方法によって形成される。たとえば、押
出被覆法によって導体上に連続被覆して形成される。ま
た、本発明のケーブルの構造としては、導体上に単独一
層で絶縁体を被覆したもの、さらにシース層を被覆した
もの、導体にセパレーターを施したものが挙げられる。
また、導体上及び絶縁体上に半導電層を付与したもので
あってもよい。
【0018】本発明でいうケーブル接続部材の絶縁部分
として、その絶縁体が押出し機によってあらかじめ設定
された形状を有する金型内キャビティに連続的に溶融状
態で押出充填されて接続構造体の絶縁部分を構成する押
出モールド型接続部(EMJ)、絶縁体をあらかじめ設
定された形状にまず予備成型し、いったん冷却して得ら
れたプレモールド絶縁体を当該接続部にはめ込んだ後、
これを加圧下で溶融加熱し、接続構造体の絶縁部分を完
成させるブロックモールド型接続部(BMJ)、絶縁体
をまずテープ状に加工し、あらかじめ設定された形状に
沿って巻き上げた後、外部から金型を装着し、これを加
圧下で溶融加熱し、接続構造体の絶縁部分を成型するテ
ープ接続部(TMJ)、全ての接続部構成部分をあらか
じめ成型しておき、それらを接続作業時点で組み立てる
プレハブ接続部(PMJ)等が例示できる。
【0019】本発明のs−PPとエチレン−α−オレフ
ィン共重合体とを含む樹脂組成物から製造される絶縁部
材の室温でのインパルス破壊電界強度は、従来の低密度
ポリエチレン(LDPE)よりも14〜19%高く、室
温でのAC破壊電界強度は、LDPEよりも3〜17%
高い。さらに脆化温度はi−PPよりも39〜95℃も
低い。
【0020】上記した本発明の電気絶縁部材は、電気特
性(AC破壊電界強度、インパルス破壊電界強度)に優
れているうえ、脆化温度が−10℃以下と非常に低く、
低温脆性のも優れている。
【0021】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0022】
【実施例】
実施例1〜8、比較例1〜9 表1、2に示す各ポリマー(数字は重量部)をロールミ
ルを用いて180℃にて混練し、圧縮成型器中で180
℃で15分間溶融成型し、厚さ0.3mmおよび10.
0mmのシートを得た。0.3mm厚シートは室温での
インパルス破壊試験およびAC破壊試験を行い、10.
0mm厚シートは脆化温度試験を行った。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】表1、2中のポリマーは以下の通り。 s−PP(1):シンジオタクチックペンタッド分率:0.95 MFR:14.00g/10分 s−PP(2):シンジオタクチックペンタッド分率:0.80 MFR:8.90g/10分 エチレン−α−オレフィン共重合体(3): α−オレフィン:炭素数4(1−ブテン) 住友化学社製、スミカセン−L FA101−1 MFR:0.8g/10分 エチレン−α−オレフィン共重合体(4): α−オレフィン:炭素数6 住友化学社製、スミカセン−α FZ102−0 MFR:0.8g/10分 エチレン−α−オレフィン共重合体(5): α−オレフィン:炭素数6 住友化学社製、スミカセン−α FZ102−0 MFR:0.8g/10分:破断の伸び:770% エチレン−α−オレフィン共重合体(6): α−オレフィン:炭素数4 三井石油化学社製、タフマーA−4090 MFR:3.6g/10分:破断時の伸び:770% エチレン−α−オレフィン共重合体(7): α−オレフィン:炭素数8(1−オクテン) ダウ・ケミカル社製、エンゲージCL8001 MFR:0.5g/10分:破断時の伸び:880% メタロセン触媒を使用して重合 エチレン−α−オレフィン共重合体(8): α−オレフィン:炭素数8(1−オクテン) ダウ・ケミカル社製、エンゲージCL8002 MFR:1.0g/10分:破断時の伸び:800% メタロセン触媒を使用して重合 s−PP(10):シンジオタクチックペンタッド分率:0.60 MFR:1.20g/10分 i−PP(11):三井石油化学製、J600 MFR:7.0g/10分 LDPE(12):三菱化学製、ZF−30 MFR:1.1g/10分、破断時の伸び:740%
【0026】(インパルス破壊試験)改良型McKeo
wn電極系にて1×40μsecの負極インパルス標準
波を予想破壊電圧の70%値を初期値として、室温にて
5kV/3回印加のステップアップ昇圧方式で課電し
た。なお、1条件につき10試料のデータを採取し、ワ
イブル解析の後、破壊確率63.3%における破壊値を
もってその試料のインパルス耐圧値とした。 ○:300kV/mm以上 ×:300kV/mm未満
【0027】(AC破壊試験)改良型McKeown電
極系にて予想破壊電圧の70%値を初期値として、室温
にて1kV/1分印加のステップアップ昇圧方式で課電
した。なお、1条件につき10試料のデータを採取し、
ワイブル解析の後、破壊確率63.3%における破壊値
をもってその試料のAC耐圧値とした。 ○:30kV/mm以上 ×:30kV/mm未満
【0028】(脆化温度試験)脆化温度試験装置にて、
試験片を試験温度雰囲気に3±0.1分間置いた後、打
撃ハンマによって2±0.2m/sの速度で1回の衝撃
を加え、破壊の有無を調べた。5個の試験片が全て未破
壊であった温度を脆化温度とした。なお、試験片が完全
に2つあるいはそれ以上に分離した場合を破壊とみな
し、裂け目およびひびの生成は破壊とみなさなかった。 ◎:−20℃以下 ○:−20℃を超え、−10℃以下 ×:−10℃を超える
【0029】結果を表3および4に示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】実施例9 実施例5で用いた組成物を、30mmφ押出機により、
銅撚線導体(直径:2mm)上に厚さ1mmに連続押出
被覆してケーブルを作成した(押出温度条件:C1 :1
80℃、C2 :185℃、C3 :181℃、D:180
℃)。JISC 3005に準じて、インパルス破壊試
験、AC破壊試験および脆化温度試験を行った。結果
は、インパルス破壊試験:○、AC破壊試験:○、およ
び脆化温度試験:◎であった。
【0033】実施例10 実施例5で用いた組成物を、90mmφ押出機により、
ケーブル接続部上に押出モールドし、ケーブル接続用補
強絶縁体を作成した(押出温度条件:C1 :180℃、
2 :185℃、C3 :181℃、D:180℃)。J
IS C 3005に準じて、インパルス破壊試験、A
C破壊試験および脆化温度試験を行った。結果は、イン
パルス破壊試験:○、AC破壊試験:○、および脆化温
度試験:◎であった。
【0034】
【発明の効果】s−PPおよびエチレン−α−オレフィ
ンを含む本発明の電気絶縁部材は、優れた電気特性をも
ち、さらに脆化温度も低く低温脆性に優れている。従っ
て、これを電力ケーブルの絶縁層として、あるいは電力
ケーブル接続部の絶縁部分に使用すると優れた電気特性
および低温脆性をもつ電力ケーブルおよびケーブル接続
部となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 寛 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱電 線工業株式会社内 (72)発明者 前田 重徳 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 内川 進隆 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井東圧化学株式会社内 (72)発明者 吉野 勝美 大阪府岸和田市尾生町166−3

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンジオタクチックペンタッド分率が
    0.7以上のシンジオタクチックポリプロピレン50〜
    95重量%とエチレン−α−オレフィン共重合体5〜5
    0重量%とを含む樹脂組成物からなる電気絶縁部材。
  2. 【請求項2】 エチレン−α−オレフィン共重合体のα
    −オレフィンの炭素数が4〜12である請求項1記載の
    電気絶縁部材。
  3. 【請求項3】 α−オレフィンの炭素数が4、6または
    8である請求項2記載の電気絶縁部材。
  4. 【請求項4】 エチレン−α−オレフィン共重合体が遷
    移金属触媒により重合された共重合体である請求項1記
    載の電気絶縁部材。
  5. 【請求項5】 遷移金属触媒がメタロセン化合物である
    請求項4記載の電気絶縁部材。
  6. 【請求項6】 シンジオタクチックペンタッド分率が
    0.7以上のシンジオタクチックポリプロピレン50〜
    95重量%とエチレン−α−オレフィン共重合体5〜5
    0重量%とを含む樹脂組成物からなる電気絶縁層を有す
    る電力ケーブル。
  7. 【請求項7】 シンジオタクチックペンタッド分率が
    0.7以上のシンジオタクチックポリプロピレン50〜
    95重量%とエチレン−α−オレフィン共重合体5〜5
    0重量%とを含む樹脂組成物からなる電力ケーブル用接
    続部材。
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