JPH09205016A - 超電導マグネットシステム - Google Patents

超電導マグネットシステム

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JPH09205016A
JPH09205016A JP8095062A JP9506296A JPH09205016A JP H09205016 A JPH09205016 A JP H09205016A JP 8095062 A JP8095062 A JP 8095062A JP 9506296 A JP9506296 A JP 9506296A JP H09205016 A JPH09205016 A JP H09205016A
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superconducting magnet
current switch
permanent current
magnet system
switch element
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JP8095062A
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Keiji Fukushima
敬二 福島
Michiya Okada
道哉 岡田
Kazuhide Tanaka
和英 田中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱的に高安定で、かつ時間的な磁場均一度の高
い超電導マグネットシステムを提供することを目的とす
る。 【解決手段】酸化物超電導体からなる永久電流スイッチ
素子,超電導マグネットおよびそれらの接続部で構成さ
れる超電導マグネットシステムであって、永久電流モー
ドの回路の電気抵抗が、10-9Ω以下である。 【効果】超電導マグネットのより大きな磁場中におけ
る、より高い熱的安定性を持った永久電流モード運転が
可能となる。熱式永久電流スイッチの小型化を図り、そ
の永久電流スイッチにおける、より小さい投入熱量によ
るスイッチOFF動作とより高速のスイッチON動作が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導マグネット
システムおよびそれを構成する超電導コイルあるいは永
久電流スイッチ等の超電導素子に関する。
【0002】
【従来の技術】より大きな磁場をよりコンパクトな電磁
石を用いて発生させるには、常電導体に比べ極めて高い
電流密度が得られる超電導マグネットを用いるのが有効
である。しかも、この超電導マグネットを永久電流モー
ドで運転することは、発生磁場の安定度の向上,電流リ
ードのジュール発熱をなくすことによる冷却効率の向
上、あるいは運転中の励磁電源の切り放しによる装置の
コンパクト化などのメリットを生む。超電導マグネット
の永久電流モード運転には、永久電流スイッチが必要で
あり、これには、熱式,磁界式,電流式等のスイッチン
グ方式のものがある。最も一般的に利用されている熱式
永久電流スイッチには、スイッチオフ時の電気抵抗を大
きくするための、キュプロニッケルCuNi等の比抵抗
の高い金属母材中にニオブチタンNbTi等の超電導線
を埋め込んだ線材を、ヒータ線とともにソレノイド無誘
導巻きコイル状に巻いて作られる素子が用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より、金属系超電
導線材を用いて作られた永久電流スイッチは、用いられ
る超電導体の超電導臨界温度Tcが低く、金属母材の熱
伝導度が小さいため、僅かな擾乱による発熱でも容易に
急激な常電導転移(クエンチ現象)を起こし易く、スイ
ッチオン時の安定性に問題があった。複数の永久電流ス
イッチ素子の並列接続により、永久電流スイッチのクエ
ンチによるマグネットシステムのクエンチの可能性を低
減することができるが、この場合、スイッチが大きくな
ってしまう上に、十分なスイッチOFF時の電気抵抗を
得るために個々の素子のスイッチOFF時の電気抵抗を
大きくしなければならない。
【0004】また、酸化物超電導コイルと従来の金属系
超電導体を用いた永久電流スイッチを接続するには、半
田接続を用いなければならないが、接続抵抗の低減に限
界がある上に、半田付けの加熱によって酸化物超電導体
の超電導性が劣化することがあるという問題もある。し
たがって、永久電流スイッチを、よりTcの高い酸化物
超電導体を用いて作製することにより、安定性を向上さ
せ、かつ、良好な低抵抗接続を得ることが考えられる。
しかしながら、酸化物超電導体を用いて永久電流スイッ
チを作製した場合、従来の永久電流スイッチと同様の液
体ヘリウム中での動作を考えると、その大きな温度マー
ジンにより高安定であるが故に、熱式のスイッチングに
は非常に大きな熱が必要となり、液体ヘリウムへの大き
な熱侵入が問題となる、あるいは、一度加熱されてスイ
ッチOFFとなった素子を再び冷却してスイッチONと
するためにより長い時間がかかり、高速のスイッチON
動作が行えない、等の問題がある。また、磁界式のスイ
ッチングは、永久電流スイッチ素子用に利用できるほど
の高い臨界電流密度Jcを示す酸化物超電導体が、何れ
も液体ヘリウム温度近傍では従来の金属系超電導体を凌
駕するほどの高い臨界磁場を有することから非常に困難
である。
【0005】また、酸化物超電導線材の被覆材あるいは
基材として一般に用いられている銀が高い電気伝導性を
持つため、永久電流スイッチのオフ時に必要な電気抵抗
を得るには、非常に長い線材が必要となる。例えば、2
0〜30Kの温度において1mm2 程度の銀被覆材断面積
を持つ銀シース線材で、1Ω程度の電気抵抗を発生させ
るには、キロメートルオーダーの長さの線材が必要であ
り、非現実的である。さらに、永久電流スイッチ素子と
なるコイルは、常電導接続を含まない超電導コイルか、
もしくは実際上それに近い極低抵抗のコイルでなくては
ならないので、多層パンケーキコイルのような接続部を
多く含むコイルを永久電流スイッチ素子として用いるの
も極めて困難である。
【0006】本発明は、これらの課題を鑑みなされたも
のであり、高安定な永久電流スイッチを備えた超電導マ
グネットシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するべく検討を重ねた結果、以下の発明に至った。
【0008】上記目的を達成するため、本発明において
は、超電導マグネットシステムを酸化物超電導体からな
る永久電流スイッチ素子と酸化物超電導体からなる超電
導マグネットとそれらを電気的に接続する接続部とを用
いて構成し、永久電流モード運転時の回路の全電気抵抗
が10-9Ω以下とする。
【0009】本発明の超電導マグネットシステムを構成
する永久電流スイッチ素子は、無誘導巻きコイルである
ことを特徴とする。該無誘導巻きコイルには、スイッチ
OFFに必要な抵抗値が得られるだけの導体寸法を有して
いれば、いずれのコイル形状でも適用できる。代表的な
コイル形状として、無誘導巻きソレノイドコイルおよび
無誘導巻きパンケーキコイルが挙げられる。
【0010】本発明の超電導マグネットシステムの永久
電流スイッチ素子を構成する超電導線材としては、永久
電流スイッチOFF時に超電導体が常電導転移する際
に、より高い電気抵抗を与えるものが望ましく、例とし
ては、金,白金,マグネシウム,ニッケルのうちの少な
くとも一つの元素を含む銀基合金により被覆された酸化
物超電導線材が挙げられる。
【0011】本発明の超電導マグネットシステムにおい
ては、永久電流スイッチ素子が加熱用ヒータを備え、該
加熱用ヒータにより永久電流スイッチ素子を昇温するこ
とにより、永久電流スイッチをOFFにする。また、マ
グネットシステム運転時に該永久電流スイッチ素子が受
ける磁場は、マグネットシステム中の該永久電流スイッ
チ素子以外の超電導部分および永久電流スイッチON時
の該永久電流スイッチ素子自身の超電導部分の臨界電流
密度と超電導状態の安定性が、マグネットシステムの運
転に必要なだけ確保できる範囲内で、できるだけ高い方
がよい。例として、永久電流スイッチ素子を構成する超
電導体としてBi2Sr2CaCu2xを用いる場合、B
2Sr2CaCu2xの不可逆臨界磁場(ある温度にお
いて、超電導体の輸送臨界電流密度が0でない領域と、
超電導状態ではあっても輸送臨界電流が0である領域の
境界となる磁場)が温度の低下とともに増加し、特に3
0K以下の温度で急激に増大して1Tをこえる特性を有
することから、永久電流スイッチ素子を1T以上の外部
磁場中で使用すると、30K以下の温度でスイッチをO
FFにすることができる。温度4.2K ,外部磁場1T
の条件下におけるBi2Sr2CaCu2xの輸送臨界電
流密度は、温度4.2K ,外部磁場0Tの場合に比べ
て、磁場の方向がBi2Sr2CaCu2xの結晶のc軸
に垂直な場合で20%,平行な場合でも50%低下する
程度なので、例えば1Tの外部磁場中では、比較的高い
スイッチON時の高臨界電流密度と比較的小さいヒータ
投入熱量によるスイッチOFF動作が、両立できること
になる。
【0012】本発明の超電導マグネットシステムにおけ
る超電導マグネットは、酸化物超電導体からなり、例と
して、金,白金,マグネシウム,ニッケルのうちの少な
くとも一つの元素を含む銀基合金もしくは銀により被覆
された酸化物超電導線材を用いて作製されたソレノイド
コイルやパンケーキコイルが挙げられる。
【0013】本発明の超電導マグネットシステムにおい
て、該永久電流スイッチ素子、該接続部および該超電導
マグネットを構成する超電導体は、化学式、(Biy
Pb1-y)1.5-2.2Sr1.5-2.2Ca0.5-1.3Cu1.5-2.3
7-9 ,(Biy,Pb1-y)1.5-2.2Sr1.5-2.2Ca
1.5-2.3Cu2.5-3.39-11 、ここで、0.1≦y≦1.
0、LnBa2Cu36.5-7.2 、ここで、LnはYもし
くは希土類元素から選ばれた一種または複数の元素、
(Tl1-y1-y2-y3Pby1Biy2Hgy3)1.5-2.2(Sr
1-y4Bay4)1.5-2.2Cu0.5-1.35-7 ,(Tl
1-y1-y2-y3Pby1Biy2Hgy3)1.5-2.2(Sr1-y4Ba
y4)1.5-2.2Ca0.5-1.3Cu1.5-2.37-9 ,(Tl
1-y1-y2-y3Pby1Biy2Hgy3)1.5-2.2(Sr1-y4Ba
y4)1.5-2.2Ca1.5-2.3Cu2.5-3.39-11 ,(Tl
1-y1-y2-y3Pby1Biy2Hgy3)0.5-1.2(Sr1-y4Ba
y4)1.5-2.2Cu0.5-1.34-6 ,(Tl1-y1-y2-y3Pb
y1Biy2Hgy3)0.5-1.2(Sr1-y4Bay4)1.5-2.2Ca
0.5-1.3Cu1.5-2.36-8 ,(Tl1-y1-y2-y3Pby1
y2Hgy3)0.5-1.2(Sr1-y4Bay4)1.5-2.2Ca
1.5-2.3Cu2.5-3.38-10 ,(Tl1-y1-y2-y3Pby1
Biy2Hgy3)0.5-1.2(Sr1-y4Bay4)1.5-2.2Ca
2.5-3.2Cu3.5-4.310-12 、ここで、0≦y1≦0.
9,0≦y2≦0.1,0≦y1≦0.5,0≦y1+y
2+y3≦1.0,0≦y4≦1.0、で表される組成の
酸化物超電導体の中から選ばれたいずれかよりなり、該
超電導マグネットシステムが複数の種類の超電導体を含
んでも良いが、該接続部のより低い接続抵抗を得るため
には、用いられる超電導体は、同一種類であることが望
ましい。ただし、該永久電流スイッチ素子および該超電
導マグネットを熱処理以外の方法により接続して該接続
部を形成する場合、例えば半田付けにより接続を行う場
合は、この限りではない。
【0014】本発明の超電導マグネットシステムを構成
する超電導体が液体の冷媒を用いた浸漬冷却により冷却
される場合においては、該超電導マグネットシステムは
冷媒液面の高さをモニタするための液面センサを備え、
該冷媒液面の調節により該永久電流スイッチ素子を該冷
媒液面上に露出させる過程、ヒータにより該永久電流ス
イッチ素子を加熱し、該永久電流スイッチ素子を構成す
る超電導体を常電導転移させる、あるいは極めて臨界電
流密度の低い状態にして永久電流スイッチをOFFにす
る過程、該超電導マグネットに通電してマグネットを励
磁する過程、ヒータによる加熱をやめ、該冷媒液面の調
節により、該永久電流スイッチ素子を該冷媒液面下に浸
漬し、該永久電流スイッチ素子を冷却して永久電流スイ
ッチをONにする過程、該超電導マグネットへの通電を
やめて該超電導マグネットシステム内に永久電流ループ
を形成する過程、を順次経て永久電流モード運転に入る
ことを特徴とする。該冷媒の例として、液体ヘリウムが
挙げられる。
【0015】ここで、永久電流スイッチ素子は、その超
電導部分の縦,横,高さの各寸法のうち、高さ方向の寸
法が最小となるように配置されることが望ましい。例え
ば、径方向の寸法(外径)に対してコイル巻き中心軸の
方向の寸法(高さ)が明らかに小さいパンケーキコイル
を永久電流スイッチ素子として用いる場合、永久電流ス
イッチ素子は、パンケーキ巻き中心軸が鉛直方向に向く
ように配置されることが望ましい。
【0016】また、本発明の超電導マグネットシステム
を構成する超電導体が液体の冷媒を用いた浸漬冷却によ
り冷却される場合においては、該超電導マグネットシス
テムは、永久電流スイッチ素子近傍の冷媒液面のみを上
下させることにより、該永久電流スイッチ素子の昇温,
冷却を行うことを特徴とする。
【0017】例として、永久電流スイッチ素子および超
電導マグネットを納める空間を部分的に仕切る仕切と該
仕切により仕切られた各々の空間のガス圧を調節するた
めのバルブを備えた超電導マグネットシステムにおい
て、永久電流スイッチON時には、両バルブを開いて
(あるいは調節して)該永久電流スイッチ素子および該
超電導マグネットを納める各々の空間の冷媒液面を該永
久電流スイッチ素子および該超電導マグネットの上端よ
り上位に維持し、永久電流スイッチをOFFにする際に
は、該永久電流スイッチ素子を納める空間側のバルブの
みを閉じた(あるいは絞った)状態で加熱用ヒータを発
熱させ、該永久電流スイッチ素子近傍の冷媒液面のみを
素子の下端以下まで下げて素子を昇温し、スイッチをO
FFにする、というシステム構成および動作方法が挙げ
られる。
【0018】他の例として、永久電流スイッチ素子およ
び超電導マグネットが各々別の容器中にあり、さらに二
つの容器内の該永久電流スイッチ素子および該超電導マ
グネットを納める空間が液体ヘリウム液面下で連結され
ており、両方、もしくは片方の容器が、該空間のガス圧
を調節するためのバルブを備える超電導マグネットシス
テム、あるいは、永久電流スイッチ素子の側面および上
面を覆うカバーと、該カバーから該永久電流スイッチ素
子,接続部および超電導マグネットを納める容器外へと
伸びるガス放出管とを備え、且つ、該ガス放出管が該カ
バーおよび該ガス放出管内のガス圧を調節するためのバ
ルブを備える超電導マグネットシステムにおいても、同
様の動作方法で永久電流スイッチのON/OFF動作が
可能である。
【0019】本発明の超電導マグネットシステムの製造
方法は、酸化物超電導体からなる永久電流スイッチ素子
と酸化物超電導体からなる超電導マグネットを、熱処理
により電気的に接続し、永久電流モード運転時の回路の
全電気抵抗を10-9Ω以下にすることを特徴とする。
【0020】本発明による超電導マグネットシステムに
おいては、永久電流スイッチ素子に、従来の金属系超電
導体に比べて、擾乱に対する超電導状態の安定性が高い
酸化物超電導体を用いるので、スイッチON時の高い熱
的安定性が得られる。
【0021】また、その高い熱的安定性により、永久電
流スイッチ素子の並列化によるクエンチ回避を図る必要
がないことから、永久電流スイッチを構成する永久電流
スイッチ素子の数を減らし、スイッチOFF時の永久電
流スイッチ素子1個当たりの電気抵抗も小さくできるの
で、永久電流スイッチを小型化することができる。
【0022】本発明による超電導マグネットシステムに
おいては、永久電流モード運転時の回路の全電気抵抗が
10-9Ω以下と非常に低いので、実質的に永久電流と言
って良いほど、極めて磁場減衰速度の小さいマグネット
の運転が可能である。従って、本発明の超電導マグネッ
トシステムは、NMR,MRI,SMESあるいは磁気
浮上列車用マグネットなど、永久電流モード運転が不可
欠もしくは有効なあらゆるシステムに適用され、システ
ムの(特に熱的な)高安定化を図り得る。
【0023】本発明による超電導マグネットシステムに
おいて、永久電流スイッチ素子の冷却に液体の冷媒を用
いる場合は、スイッチOFF時に永久電流スイッチ素子
が冷媒液面上にあり、スイッチON時にはバルブの開閉
による素早い冷媒液面調節による冷却を行うので、より
小さい投入熱量によるスイッチOFF動作とより高速の
スイッチON動作が可能となる。
【0024】本発明による超電導マグネットシステムに
おいては、永久電流スイッチ素子が、その超電導体部分
の縦,横,高さの各寸法のうち、高さ方向の寸法が最小
となるように配置されるので、スイッチOFF前後の冷
媒液面の変化量が小さく、ヒータ加熱による冷媒の蒸発
量が少ないため、より小さい投入熱量によるスイッチO
FF動作とより高速のスイッチON動作が可能となる。
【0025】本発明による超電導マグネットシステムに
おいて、永久電流スイッチ素子にパンケーキ型コイルを
用いる場合は、素子の縦方向の寸法が小さく且つ冷却の
効率が良いので、とりわけ小さい投入熱量によるスイッ
チOFF動作と高速のスイッチON動作が可能となる。
【0026】本発明による超電導マグネットシステムに
おいては、磁場中で作動させることにより、より小さい
投入熱量によってスイッチを切ることができるため、従
来の金属系超電導線材を用いた永久電流スイッチの場合
のように、安定性を確保するために外部磁場のより小さ
い位置に永久電流スイッチを設置する必要がなく、永久
電流スイッチと永久電流スイッチが接続される超電導装
置との間の接続リードをより短くすることができる。
【0027】また、本発明の超電導マグネットシステム
においては、酸化物超電導線材の被覆材として、銀に比
べて比抵抗の大きな銀基合金を用いて、永久電流スイッ
チ素子に用いる酸化物超電導線材を短くすることによ
り、酸化物超電導線材を用いた永久電流スイッチの製作
を容易にすると同時に、永久電流スイッチの小型化を可
能にする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を示す。
【0029】(実施例1)図1は、本発明による超電導
マグネットシステムの構成を示す図である。
【0030】システムは、永久電流スイッチ1,接続部
2,超電導マグネット3,マグネット励磁用電流リード
4およびヒータ用電流リード5より構成されている。永
久電流スイッチ1は、酸化物超電導導体が無誘導巻きさ
れた超電導コイルであり、外周に素子加熱用のヒータ線
が同じく無誘導巻きで巻かれている。ヒータ線には、電
流を流すためのヒータ用電流リード5が接続されてい
る。超電導マグネット3は、同じく酸化物超電導導体か
らなる超電導コイルである。永久電流スイッチ1および
超電導マグネット3から延びる各2本ずつの酸化物超電
導導体は、永久電流スイッチ1と超電導マグネット3の
間にある接続部2において、互いに接続されており、さ
らに、接続された往復一対の酸化物超電導導体の各々に
は、マグネット励磁用電流リード4が接続されている。
ここで、永久電流スイッチ1は、超電導マグネット3よ
り上に配置されている。
【0031】この超電導マグネットシステムの運転手順
の一例を以下に示す。
【0032】まず、マグネットシステムの励磁過程の例
を順を追って示す。永久電流スイッチ1,接続部2およ
び超電導マグネット3の全体を冷媒中に浸漬し、システ
ムの超電導体を超電導状態にする。続いて、永久電流ス
イッチ1のヒータ線にヒータ用電流リード5を通じて電
流を流し、永久電流スイッチ1を加熱する。冷媒が蒸発
して冷媒液面が低下し、永久電流スイッチ1の全体が冷
媒液面上に出て、素子の超電導導体が十分に昇温し、永
久電流スイッチがOFFになるまでヒータ線への通電を
続ける。その後、マグネット励磁用電流リード4を介し
て超電導マグネット3に直流電流を通電する。超電導マ
グネット3への通電電流を一定に保った状態でヒータ線
への通電を止め、再び冷媒を永久電流スイッチ1の全体
が冷媒中に浸かるまで注入して、永久電流スイッチ1を
冷却し、永久電流スイッチをONにする。その後、超電
導マグネット3への通電電流を下げて通電を止め、定期
的に冷媒を注入してシステムを冷却し続ける。この時点
で、永久電流スイッチ1,接続部2および超電導マグネ
ット3の間に電流ループが形成され、超電導マグネット
3は、ループを流れる電流値に比例する大きさの磁場を
発生する。磁場は、この電流ループの電気抵抗値に応じ
た速度で減衰する。
【0033】次にマグネットシステムの消磁過程の例を
示す。まず、超電導マグネット3の発生する磁場より、
電流ループを流れる電流値を見積もり、それに等しい大
きさの直流電流をマグネット励磁用電流リード4を介し
て外部より通電する。次に励磁過程と同じ手順で永久電
流スイッチ1の加熱,昇温を行い、永久電流スイッチを
再びOFFにする。続いて外部からの通電電流を下げて
から、永久電流スイッチ1の加熱を止める。
【0034】上記運転手順で行ったある運転試験におい
て、電流ループ形成時に超電導マグネット3の発生する
磁場が、マグネット励磁用電流リード4を介した超電導
マグネット3への通電を止めてから1/eに減衰するま
で電流ループを維持したところ、1/eとなるまでに要
した時間(減衰時定数)τは、約1.4×105秒であっ
た。また、永久電流スイッチ1は無誘導巻きコイルであ
り、超電導マグネット3のインダクタンスが、1.0×
10-4Hであるため、システムに電流ループを形成した
ときの回路のインダクタンスLは1.0×10-4H であ
る。電流ループの全電気抵抗Rは、τ=L/Rの関係か
ら、0.71×10-9Ω 以下であると見積もられた。
【0035】(実施例2)図2は、本発明による超電導
マグネットシステムの構成の概略図である。
【0036】クライオスタット11内の液体ヘリウム1
2中に超電導マグネット13と永久電流スイッチ素子1
4が納められている。超電導マグネット13と永久電流
スイッチ素子14とは、超電導線で接続され、さらにそ
の接続部とクライオスタットの外部にあるコイル励磁用
電源15がマグネット励磁用電流リード16を介して接
続されている。永久電流スイッチ素子14は、ヒータ用
電流リード17,18を介してヒータ用電源19と接続
された永久電流スイッチ加熱用ヒータ20,21を備え
る。また、クライオスタット11には、液体ヘリウム液
面計22が取り付けられている。
【0037】図3に超電導マグネット13と永久電流ス
イッチ素子14の構造の詳細を示す。
【0038】図3の永久電流スイッチ素子14は、ステ
ンレス製のボビン32,無誘導巻コイル33,ヒータ線
34および含浸材35より構成され、超電導マグネット
13は、ステンレス製のボビン37,ソレノイドコイル
38および含浸材39より構成される。永久電流スイッ
チ素子14と超電導マグネット13の間は、ステンレス
製のスペーサー40によってボビン32と37が接続さ
れる形で隔てられている。無誘導巻コイル33とソレノ
イドコイル38の超電導導体同士は、スペーサー40の
表面において、オーバーラップするように重ね巻きさ
れ、界面に塗布された銀ペーストを介して接続されてい
る。この接続部分では、導体表面の絶縁材テープは取り
除かれている。さらにマグネット励磁用電流リード16
が、無誘導巻コイル33とソレノイドコイル38の接続
部でこれらと接続されている。なお、これらの超電導線
材の焼結とリード線の接続は、全て、永久電流スイッチ
素子14および超電導マグネット13全体ごと電気炉中
にて、酸素中、878℃で10分間と5%酸素−窒素混
合ガス中、800℃で20時間の熱処理することにより
なされた。また、上記の熱処理を行った後、ヒータ線3
4の巻き付け、ヒータ線56を巻き付けたヒータ線巻き
付けボビン55の挿入、および永久電流スイッチ素子1
4と超電導マグネット13の含浸材35,39を用いた
コーティングを行った。
【0039】図3のソレノイドコイル38の作製に用い
たBi系超電導導体51の断面構成を図4に示す。導体
は、超電導体コア63およびシース材64からなるテー
プ状線材61と、テープ状絶縁材62により構成されて
いる。
【0040】以下に、Bi系超電導導体51およびソレ
ノイドコイル38の作製工程を示す。外径6mm,内径5
mmの銀パイプに酸化物超電導体Bi2Sr2CaCu2x
の粉末を充填し、パイプの両端を潰して封じた。これに
外径が1.0mm になるまで伸線加工を加え、適当な長さ
に切断したものを19本束ねて、外径6mm,内径5.2mm
の銀もしくは銀合金パイプに挿入し、同様にパイプの両
端を潰して封じた。さらに、これに外径が0.7mm にな
るまで伸線加工を加え、圧延することにより幅2mm,厚
さ0.125mm の19芯テープ状線材61を得た。この
線材4本を重ねて線材束とし、これに、厚さ0.2〜0.
25mmのアルミナ製のテープ状絶縁材62を、線材束の
上面から隣合う線材束の下面へと両者の側面を隔てつつ
階段状に渡るように、併せ巻きしながらステンレス製の
ボビン37にソレノイド状に巻き付けて、ソレノイドコ
イル38を成型した。
【0041】導体の巻きはじめ部分は、ボビン37の上
部に設けた導体折り返しガイド53にそって、所定の曲
率で折り返され、導体の巻き終わり部分に重なる形で同
じ方向で無誘導巻コイル33との接続部へ導かれてい
る。
【0042】図3の無誘導巻コイル33の作製に用いた
Bi系超電導導体52の構成は、シース材64に銀−金
合金(Ag−10at%Au)を用いていることを除い
て図4に示したBi系超電導導体52と同一である。導
体の巻きはじめ部分は、ボビン32の上部に設けた導体
折り返しガイド54にそって、所定の曲率で折り返され
ている。
【0043】また、比較例として、永久電流スイッチ素
子14と同一の構成の永久電流スイッチ素子と、超電導
マグネット13と等しいインダクタンスLを有する、N
b−Ti超電導線材を用いたソレノイドコイルとをPb
−Sn半田により接続した、比較用マグネットシステム
を製作した。
【0044】超電導導体を構成する超電導線材に用いた
シース材,銀(Ag)および銀−金合金(Ag−10a
t%Au)の4.2Kにおける電気抵抗値の磁場依存性を
測定した結果を図5に示す。外部磁場0、および20T
における銀−金合金(Ag−10at%Au)の電気抵
抗率は、それぞれ1.7×10-6、および2.0×10-6μ
Ω・cmである。本実施例では、永久電流スイッチ素子の
無誘導巻きコイル33に用いた線材長は、約13mだっ
たので、スイッチOFF時の線材の常電導抵抗は、外部
磁場なしの条件で見積もっても1Ω以上となり、永久電
流スイッチの動作に十分なOFF抵抗が得られることが
わかる。このOFF抵抗値は、システムを20Tもしく
はそれ以上の磁場中で用いても増大することはあっても
低下することはない。また、図5から、シース材として
銀を用いると、20Tの外部磁場をかけて磁気抵抗を利
用したとしても、同様のコイル構成では本実施例より2
桁以上低いOFF抵抗しか得られないことがわかる。
【0045】図6に、本発明の超電導マグネットシステ
ムについて、実施例1に示した様な運転手順で行った。
励磁,消磁試験のデータを図6示す。図6は、ヒータ投
入熱量,超電導マグネット13および永久電流スイッチ
素子14の表面温度,コイル励磁用電源の電源電流およ
び超電導マグネット13のコイル中心における発生磁場
の経時変化を示している。図6より、完全な永久電流ス
イッチの動作とそれに伴うシステムの永久電流モード運
転が行われたことがわかる。
【0046】図7に、さらに本発明によるマグネットシ
ステムと、前記比較用マグネットシステムについて、長
時間の永久電流モード運転を行った際の、磁場減衰率B
/B0 の経時変化を示す(ここで、Bはある時刻におけ
る発生磁場の磁束密度、B0 は時刻0における発生磁場
の磁束密度である。)。Bが、B0 、減衰の時定数τお
よび時刻0からの経過時間tの関数、B=B0×e−t
/τ で表されるとみなせば、本発明によるマグネット
システムと比較用マグネットシステムのτは、各々約8
×105秒、および7×103秒と見積もられた。両シス
テムの超電導マグネットのインダクタンスLは、ともに
2×10-4Hなので、各々のマグネットシステムの永久
電流ループ回路の全電気抵抗値は、2.5×10-10Ω以
下(本発明)および2.9×10-8Ω以下(比較例)で
あることが分かった。
【0047】(実施例3)図8は、本発明による超電導
マグネットシステムの構成の概略図である。
【0048】クライオスタット71内の液体ヘリウム7
2中に超電導マグネット73と永久電流スイッチ素子7
4が納められており、クライオスタット71の内部は、
内部に真空断熱層を有する仕切86により、二つに分割
されている。分割された二つの室は、各々、ガス圧調節
用バルブ84,85と液体ヘリウム液面計82,83を
備える。超電導マグネット73と永久電流スイッチ素子
74とは、超電導線で接続され、さらにその接続部とク
ライオスタットの外部にあるコイル励磁用電源75がマ
グネット励磁用電流リード76を介して接続されてい
る。永久電流スイッチ素子74は、ヒータ用電流リード
77を介してヒータ用電源79と接続された永久電流ス
イッチ加熱用ヒータ80を備える。ガス圧調節用バルブ
84,85を開放し、クライオスタット71内のガス圧
を大気圧もしくはほぼそれに近い状態では、各室の液体
ヘリウム液面87,88は、図8に示すように同じ高さ
となっている。
【0049】永久電流スイッチ素子74を構成する無誘
導巻きコイルおよび超電導マグネット73に用いた超電
導線材,導体構成およびコイル寸法は、各々実施例2と
同一のものとした。
【0050】マグネットシステムの運転手順は、基本的
に実施例2と同様であるが、本実施例のシステムでは、
永久電流スイッチをOFFにする際には、永久電流スイ
ッチ素子74のある側の室のガス圧調節用バルブ85を
閉じた状態で永久電流スイッチ加熱用ヒータ80に通電
する。これにより、永久電流スイッチ素子74を液体ヘ
リウム液面88上に露出させるまでに蒸発させる液体ヘ
リウムの量は、仕切86およびガス圧調節用バルブ85
がない場合に比べて少なくなり、より少ないヒータ投入
熱による、より高速のスイッチOFF動作が可能となっ
た。永久電流スイッチOFF時の液体ヘリウムの液面の
状態を図9に示す。
【0051】また、再び永久電流スイッチをONにする
際には、液体ヘリウムを外部より供給すると同時にガス
圧調節用バルブ85を開き、永久電流スイッチ素子74
を速やかに冷却することができ、より高速のスイッチO
N動作が可能となった。
【0052】(実施例4)図10は、本発明による超電
導マグネットシステムの構成の概略図である。
【0053】クライオスタット91内の液体ヘリウム9
2中に超電導マグネット93と永久電流スイッチ素子9
4が納められており、クライオスタット91は二つのク
ライオスタットが液体ヘリウム液面下でクライオスタッ
ト連結部106を介して連結された構造になっている。
分割された二つの室は、各々、液体ヘリウム液面計10
2,103と、ガス圧調節用バルブ104,105を備
える。超電導マグネット93と永久電流スイッチ素子9
4とは、クライオスタット連結部106を通って超電導
線で接続され、さらにその接続部とクライオスタットの
外部にあるコイル励磁用電源95がマグネット励磁用電
流リード96を介して接続されている。永久電流スイッ
チ素子94は、ヒータ用電流リード97を介してヒータ
用電源99と接続された永久電流スイッチ加熱用ヒータ
100を備える。ガス圧調節用バルブ104,105を
開放し、クライオスタット91内のガス圧を大気圧もし
くはほぼそれに近い状態にした時には、各室の液体ヘリ
ウム液面107,108は、図10のように同じ高さと
なっている。
【0054】永久電流スイッチ素子94を構成する無誘
導巻きコイルおよび超電導マグネット93に用いた超電
導線材,導体構成およびコイル寸法は、各々実施例2と
同一のものとした。
【0055】マグネットシステムの運転手順は、基本的
に実施例2と同様であるが、本実施例のシステムでは、
永久電流スイッチをOFFにする際には、永久電流スイ
ッチ素子94のある側の室のガス圧調節用バルブ105
を閉じた状態で永久電流スイッチ加熱用ヒータ100に
通電する。これにより、永久電流スイッチ素子94を液
体ヘリウム液面108上に露出させるまでに蒸発させる
液体ヘリウムの量は、クライオスタットが分割されてい
ない場合に比べて少なくなり、より少ないヒータ投入熱
による、より高速のスイッチOFF動作が可能となっ
た。永久電流スイッチOFF時の液体ヘリウムの液面の
状態を図11に示す。
【0056】また、再び永久電流スイッチをONにする
際には、液体ヘリウムを外部より供給すると同時にガス
圧調節用バルブ105を開き、永久電流スイッチ素子9
4を速やかに冷却することができ、より高速のスイッチ
ON動作が可能となった。
【0057】(実施例5)図12は、本発明による超電
導マグネットシステムの構成の概略図である。
【0058】クライオスタット111内の液体ヘリウム
112中に超電導マグネット113と永久電流スイッチ
素子114が納められており、クライオスタット111
は、永久電流スイッチ素子114の側面および上面を覆
うように配置されたカバー126を備え、これによりク
ライオスタット111内の空間は、部分的に分割されて
いる。カバー126はその内部に真空断熱層をもち、さ
らにその側面には、永久電流スイッチ素子114の底面
より下の位置に貫通孔129が設けられている。
【0059】カバー126により分割された二つの室
は、各々、液体ヘリウム液面計122,123と、ガス
圧調節用バルブ124,125を備える。超電導マグネ
ット113と永久電流スイッチ素子114とは、超電導
線で接続され、さらにその接続部とクライオスタットの
外部にあるコイル励磁用電源115がマグネット励磁用
電流リード116を介して接続されている。永久電流ス
イッチ素子114は、ヒータ用電流リード117を介し
てヒータ用電源119と接続された永久電流スイッチ加
熱用ヒータ120を備える。ガス圧調節用バルブ12
4,125を開放し、クライオスタット111内のガス
圧を大気圧もしくはほぼそれに近い状態にした時には、
各室の液体ヘリウム液面127,128は、図12のよ
うに同じ高さとなっている。
【0060】永久電流スイッチ素子114を構成する無
誘導巻きコイルおよび超電導マグネット113に用いた
超電導線材は、各々実施例2と同様のプロセスで加工し
た。ただし、線材のコアとなる超電導体として、Bi2
Sr2CaCu2x,Bi2Sr2Ca2Cu3xおよびT
2Sr1.6Ba0.4Ca2Cu3x を用いて3種類のマ
グネットシステムを製作した。また、ここでは、永久電
流スイッチ素子114を構成する無誘導巻きコイルおよ
び超電導マグネット113は、テープ状超電導線材4本
を厚さ0.1mm のアルミナ製の絶縁材テープとともにパ
ンケーキ状に併せ巻きして作製するパンケーキコイルと
した。線材の寸法は、実施例2と同一であり、コイルの
寸法は、外径46mm,内径16mm,高さ2mmである。
【0061】マグネットシステムの運転手順は、基本的
に実施例2と同様であるが、本実施例のシステムでは、
永久電流スイッチをOFFにする際には、ガス圧調節用
バルブ125を閉じた状態で永久電流スイッチ加熱用ヒ
ータ120に通電する。これにより、永久電流スイッチ
素子114を液体ヘリウム液面128上に露出させるま
でに蒸発させる液体ヘリウムの量は、カバー126がな
い場合に比べて少なくなり、より少ないヒータ投入熱に
よる、より高速のスイッチOFF動作が可能となった。
永久電流スイッチOFF時の液体ヘリウムの液面の状態
を図13に示す。
【0062】また、再び永久電流スイッチをONにする
際には、液体ヘリウムを外部より供給すると同時にガス
圧調節用バルブ125を開き、永久電流スイッチ素子1
14を速やかに冷却することができ、より高速のスイッ
チON動作が可能となった。Bi2Sr2CaCu2x
Bi2Sr2Ca2Cu3xおよびTl2Sr1.6Ba0.4
2Cu3xを用いて作製した3種類のマグネットシス
テムについて、実施例2と同様の運転を行い、永久電流
スイッチの動作とそれに伴うシステムの永久電流モード
運転が可能であることが確認できた。測定した減衰時定
数τは、各々2.7×104秒,2.5×104秒、および
2.2×104秒であった。超電導マグネット113とし
て用いたパンケーキコイルのインダクタンスLは、いず
れも2×10-5Hであったので、電流ループの全電気抵
抗は、各々7.4×10-10Ω,8.0×10-10Ω、およ
び9.1×10-10Ωと見積もられた。
【0063】(実施例6)図14は、本発明による超電
導マグネットシステムの構成の概略図である。
【0064】クライオスタット131内に、GM冷凍機
141の第1ステージ142に取り付けられて冷却され
る永久電流スイッチ素子134と第2ステージ143に
取り付けられて冷却される超電導マグネット133とが
納められている。超電導マグネット133と永久電流ス
イッチ素子134とは、超電導線で接続され、さらにそ
の接続部とクライオスタットの外部にあるコイル励磁用
電源135がコイル用電流リード136を介して接続さ
れている。永久電流スイッチ素子134は、ヒータ用電
流リード137を介してヒータ用電源139と接続され
た永久電流スイッチ加熱用ヒータ140を備える。ま
た、クライオスタット131内の空間132は真空断熱層
となっている。
【0065】永久電流スイッチ素子134を構成する無
誘導巻きコイルおよび超電導マグネット133に用いた
超電導線材,導体構成およびコイル寸法は、永久電流ス
イッチ素子134を構成する無誘導巻きコイルの内径を
大きくし、素子の線材長を約8mとした以外は、各々実
施例2と同一のものとした。永久電流スイッチ素子13
4のOFF抵抗は、4割程度低下したものの、液体ヘリ
ウム冷却(実施例2の場合)から冷凍機冷却に冷却方式
を変えても、実施例2と同様の昇温,冷却,通電の手順
で同様の永久電流モード運転が可能であった。測定した
時定数τは、2.5×105秒、電流ループの全電気抵抗
は、0.8×10-9Ωであった。
【0066】(実施例7)図15は、本発明による超電
導マグネットシステムの構成の概略図である。
【0067】図15の永久電流スイッチ素子と超電導マ
グネットは、たとえば、図16に示すような回路を構成
して使用される。図16の回路において、永久電流スイ
ッチ素子151,超電導マグネット152および保護抵
抗153が、コイル励磁用電源154に対して並列に接
続されている。
【0068】図15の永久電流スイッチ素子151は、
ステンレス製のボビン155,無誘導巻コイル156,
ヒータ線157および含浸材158より構成され、超電
導マグネット152は、ステンレス製のボビン159,
ソレノイドコイル160および含浸材161より構成さ
れる。永久電流スイッチ素子151と超電導マグネット
152の間は、ステンレス製のスペーサ162で隔てら
れ、無誘導巻コイル156とソレノイドコイル160と
は、接続リード163を介して接続されており、さらに
マグネット励磁用電流リード164が、無誘導巻コイル
156と接続リード163の接続部でこれらと接続され
ている。なお、これらのリード線の接続は、全て、永久
電流スイッチ素子151および超電導マグネット152
全体ごと電気炉中で焼結熱処理することによりなされ
た。また、永久電流スイッチ素子151と超電導マグネ
ット152は、上記のリード線の接続のための熱処理を
行った後、外径50mm,高さ200mmの円筒状のステン
レス製のケース165内に収納され、一体化されてい
る。
【0069】図15の無誘導巻コイル156の作製に用
いたBi系超電導導体の断面構成を図17に示す。Bi
系超電導導体169は、4本の幅2mm,厚さ0.125m
m のBi2Sr2CaCu28銀−金合金シーステープ状
多芯線材166と1本の補強用金属テープ167が、セ
ラミクス製の絶縁被覆材168で被覆された構造の、幅
4mm,厚さ2mmの超電導導体である。
【0070】図15のソレノイドコイル160,接続リ
ード163およびマグネット励磁用電流リード164の
作製に用いたBi系超電導導体の断面構成を図18に示
す。導体構成は、図17に示したBi系超電導導体16
9と形状,寸法ともに同一だが、Biテープ状多芯線材
170のシース材には銀を用いてある。
【0071】図15の永久電流スイッチ素子151と超
電導マグネット152をバイアスコイル中に挿入し、図
16に示した回路で液体ヘリウム浸漬条件での通電試験
を行った。バイアスコイルの発生する外部磁場の向き
は、超電導マグネット2の中心点において、超電導マグ
ネット2の中心軸に水平であり、その大きさは、20T
であった。この条件で永久電流スイッチ1のヒータ線1
57に通電して永久電流スイッチ素子151をオフに
し、超電導マグネット152に100Aの直流電流を通
電して超電導マグネット152を励磁し、永久電流スイ
ッチ素子151と超電導マグネット152が正常にオフ
動作することを確認した。このとき、超電導マグネット
152の中心点における磁場の大きさは、20.2T で
あった。ここで、ヒータ線157への通電をやめて永久
電流スイッチ素子151をオンにし、励磁電源を切り放
した。この後、超電導マグネット152の発生磁場の減
衰状況をモニタしたが、96時間までの試験で永久電流
スイッチ素子151のクエンチは確認されず、永久電流
スイッチが正常に動作することが確認された。
【0072】(実施例8)図19は、実施例15におけ
る永久電流スイッチ素子151と超電導マグネット15
2に対応する永久電流スイッチ素子174,175と超
電導マグネット176を組み合わせた実施例における、
永久電流スイッチ素子と超電導マグネットの構成図であ
るが、ここでは、永久電流スイッチ素子174,175
を横置きとし、超電導マグネット176の中心軸に対し
て永久電流スイッチ素子174,175の中心軸が直交
する配置とした。この構成の永久電流スイッチについ
て、実施例7と同様の試験を行ったが、同様に正常な動
作が確認できた。また、スイッチをオフにするためのヒ
ータによる投入熱量は、実施例7の場合の1/2以下で
あった。
【0073】
【発明の効果】本発明による超電導マグネットシステム
を用いると、超電導マグネットの、より大きな磁場中に
おける、より高い熱的安定性を持った永久電流モード運
転が可能となる。また、本発明によれば、酸化物超電導
体を用いた熱式永久電流スイッチの小型化を図り、か
つ、その永久電流スイッチにおける、より小さい投入熱
量によるスイッチOFF動作とより高速のスイッチON
動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるマグネットシステムの
構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例におけるマグネットシステムの
構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例における酸化物超電導導体の構
成を示す図である。
【図4】本発明の実施例において用いた銀および銀−金
合金の4.2K における電気抵抗率の磁場依存性を示す
図である。
【図5】本発明の実施例における永久電流スイッチ素子
とソレノイドコイルの構成図である。
【図6】本発明の実施例におけるマグネットシステム運
転時のヒータ投入熱量,超電導マグネットおよび永久電
流スイッチ素子の表面温度,コイル励磁用電源の電源電
流および超電導マグネットのコイル中心における発生磁
場の経時変化を示す図である。
【図7】本発明の実施例における超電導マグネットの発
生磁場の経時変化を示す図である。
【図8】本発明の実施例におけるマグネットシステムの
構成を示す図である。
【図9】本発明の実施例におけるマグネットシステムの
構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例におけるマグネットシステム
の構成を示す図である。
【図11】本発明の実施例におけるマグネットシステム
の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施例におけるマグネットシステム
の構成を示す図である。
【図13】本発明の実施例におけるマグネットシステム
の構成を示す図である。
【図14】本発明の実施例におけるマグネットシステム
の構成を示す図である。
【図15】本発明の実施例におけるマグネットシステム
の構成図である。
【図16】本発明によるマグネットシステムの回路構成
図である。
【図17】本発明の実施例における超電導導体の断面構
成図である。
【図18】本発明の実施例における超電導導体の断面構
成図である。
【図19】本発明の実施例におけるマグネットシステム
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…永久電流スイッチ、2…接続部、3,13,73,
93,113,133…超電導マグネット、4,16,
76,96,116,136…マグネット励磁用電流リ
ード、5,17,18,77,97,117,137…
ヒータ用電流リード、11,71,91,111,13
1…クライオスタット、12,72,92,112…液
体ヘリウム、14,74,94,114,134…永久
電流スイッチ素子、15,75,95,115,135
…コイル励磁用電源、19,79,99,119,13
9…ヒータ用電源、20,21,80,100,120,
140…永久電流スイッチ加熱用ヒータ、22,82,
83,102,103,122,123,…液体ヘリウ
ム液面計、32,37…ボビン、33…無誘導巻コイ
ル、34,56…ヒータ線、35,39…含浸材、38
…ソレノイドコイル、40…スペーサー、51,52…
Bi系超電導導体、53,54…導体折り返しガイド、
55…ヒータ線巻き付けボビン、61…テープ状線材、
62…テープ状絶縁材、63…超電導体コア、64…シ
ース材、84,85,104,105,124,125…
ガス圧調節用バルブ、86…仕切、87,88,10
7,108,127,128…液体ヘリウム液面、10
6…クライオスタット連結部、126…カバー、129
…貫通孔、132…空間、141…GM冷凍機、142…
第1ステージ、143…第2ステージ、153…保護抵
抗、163…接続リード、165…ケース、166…B
2Sr2CaCu28銀−金合金シーステープ状多芯線
材、167…補強用金属テープ、168…絶縁被覆材、
169…Bi系超電導導体、170…Biテープ状多芯
線材。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化物超電導体からなる永久電流スイッチ
    素子と酸化物超電導体からなる超電導マグネットとそれ
    らを電気的に接続する接続部とから構成される超電導マ
    グネットシステムであって、永久電流モード運転時の回
    路の全電気抵抗が10-9Ω以下であることを特徴とする
    超電導マグネットシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の超電導マグネットシステ
    ムにおいて、該永久電流スイッチ素子が無誘導巻きコイ
    ルであることを特徴とする超電導マグネットシステム。
  3. 【請求項3】請求項1,2のいずれかに記載の超電導マ
    グネットシステムにおいて、該永久電流スイッチ素子が
    無誘導巻きソレノイドコイルであることを特徴とする超
    電導マグネットシステム。
  4. 【請求項4】請求項1,2のいずれかに記載の超電導マ
    グネットシステムにおいて、該永久電流スイッチ素子が
    無誘導巻きパンケーキコイルであることを特徴とする超
    電導マグネットシステム。
  5. 【請求項5】請求項1,2のいずれかに記載の超電導マ
    グネットシステムにおいて、該永久電流スイッチ素子
    が、金,白金,マグネシウム,ニッケルのうちの少なく
    とも一つの元素を含む銀基合金により被覆された酸化物
    超電導線材からなることを特徴とする超電導マグネット
    システム。
  6. 【請求項6】請求項1,2のいずれかに記載の超電導マ
    グネットシステムにおいて、該永久電流スイッチ素子が
    加熱用ヒータを備えることを特徴とする超電導マグネッ
    トシステム。
  7. 【請求項7】請求項1,2のいずれかに記載の超電導マ
    グネットシステムにおいて、該超電導マグネットが、
    金,白金,マグネシウム,ニッケルのうちの少なくとも
    一つの元素を含む銀基合金もしくは銀により被覆された
    酸化物超電導線材からなることを特徴とする超電導マグ
    ネットシステム。
  8. 【請求項8】請求項1,2のいずれかに記載の超電導マ
    グネットシステムにおいて、該超電導マグネットがソレ
    ノイドコイルであることを特徴とする超電導マグネット
    システム。
  9. 【請求項9】請求項1,2のいずれかに記載の超電導マ
    グネットシステムにおいて、該超電導マグネットがパン
    ケーキコイルであることを特徴とする超電導マグネット
    システム。
  10. 【請求項10】請求項1,2のいずれかに記載の超電導
    マグネットシステムにおいて、該永久電流スイッチ素
    子、該接続部および該超電導マグネットが、化学式、 (Biy,Pb1-y)1.5-2.2Sr1.5-2.2Ca0.5-1.3Cu
    1.5-2.37-9 ,(Biy,Pb1-y)1.5-2.2Sr1.5-2.2
    Ca1.5-2.3Cu2.5-3.39-11 、 ここで、0.1≦y≦1.0、 LnBa2Cu36.5-7.2 、 ここで、LnはYもしくは希土類元素から選ばれた一種
    または複数の元素、 (Tl1-y1-y2-y3Pby1Biy2Hgy3)1.5-2.2(Sr
    1-y4Bay4)1.5-2.2Cu0.5-1.35-7 ,(Tl
    1-y1-y2-y3Pby1Biy2Hgy3)1.5-2.2(Sr1-y4Ba
    y4)1.5-2.2Ca0.5-1.3Cu1.5-2.37-9 ,(Tl
    1-y1-y2-y3Pby1Biy2Hgy3)1.5-2.2(Sr1-y4Ba
    y4)1.5-2.2Ca1.5-2.3Cu2.5-3.39-11 ,(Tl
    1-y1-y2-y3Pby1Biy2Hgy3)0.5-1.2(Sr1-y4Ba
    y4)1.5-2.2Cu0.5-1.34-6 ,(Tl1-y1-y2-y3Pb
    y1Biy2Hgy3)0.5-1.2(Sr1-y4Bay4)1.5-2.2 Ca
    0.5-1.3Cu1.5-2.36-8 ,(Tl1-y1-y2-y3Pby1
    y2Hgy3)0.5-1.2(Sr1-y4Bay4)1.5-2.2Ca
    1.5-2.3Cu2.5-3.38-10 ,(Tl1-y1-y2-y3Pby1
    Biy2Hgy3)0.5-1.2(Sr1-y4Bay4)1.5-2.2Ca
    2.5-3.2Cu3.5-4.310-12 、ここで、0≦y1≦0.
    9,0≦y2≦0.1,0≦y1≦0.5,0≦y1+y
    2+y3≦1.0,0≦y4≦1.0、で表される組成の
    酸化物超電導体の中から選ばれたいずれかよりなること
    を特徴とする超電導マグネットシステム。
  11. 【請求項11】請求項7,8のいずれかに記載の超電導
    マグネットシステムであって、該接続部において、該永
    久電流スイッチ素子および該超電導マグネットから伸び
    た超電導線材が、互いにオーバーラップするように重ね
    られて接続されていることを特徴とする超電導マグネッ
    トシステム。
  12. 【請求項12】請求項1,2のいずれかに記載の超電導
    マグネットシステムにおいて、該超電導マグネットシス
    テムが冷媒液面の高さをモニタするための液面センサを
    備え、 該冷媒液面の調節により該永久電流スイッチ素子を該冷
    媒液面上に露出させる過程、 ヒータにより該永久電流スイッチ素子を加熱し、該永久
    電流スイッチ素子を構成する超電導体を常電導転移させ
    る、あるいは極めて臨界電流密度の低い状態にして永久
    電流スイッチをOFFにする過程、 該超電導マグネットに通電してマグネットを励磁する過
    程、 ヒータによる加熱をやめ、該冷媒液面の調節により、該
    永久電流スイッチ素子を該冷媒液面下に浸漬し、該永久
    電流スイッチ素子を冷却して永久電流スイッチをONに
    する過程、 該超電導マグネットへの通電をやめて該超電導マグネッ
    トシステム内に永久電流ループを形成する過程、を順次
    経て永久電流モード運転に入ることを特徴とする超電導
    マグネットシステム。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の超電導マグネットシ
    ステムにおいて、該冷媒が液体ヘリウムであることを特
    徴とする超電導マグネットシステム。
  14. 【請求項14】請求項12,13のいずれかに記載の超
    電導マグネットシステムにおいて、該永久電流スイッチ
    素子が、その超電導部分の縦,横,高さの各寸法のう
    ち、高さ方向の寸法が最小となるように配置されている
    ことを特徴とする超電導マグネットシステム。
  15. 【請求項15】請求項12,13のいずれかに記載の超
    電導マグネットシステムにおいて、該永久電流スイッチ
    素子が無誘導巻きパンケーキコイルであって、パンケー
    キ巻きの巻き中心軸が鉛直方向に対して平行であること
    を特徴とする超電導マグネットシステム。
  16. 【請求項16】請求項12,13のいずれかに記載の超
    電導マグネットシステムにおいて、該永久電流スイッチ
    素子近傍の冷媒液面のみを上下させることにより、該永
    久電流スイッチ素子の昇温,冷却を行うことを特徴とす
    る超電導マグネットシステム。
  17. 【請求項17】請求項12,13のいずれかに記載の超
    電導マグネットシステムにおいて、該超電導マグネット
    システムが、該永久電流スイッチ素子および該超電導マ
    グネットを納める空間を部分的に仕切る仕切と該仕切に
    より仕切られた各々の空間のガス圧を調節するためのバ
    ルブを備えることを特徴とする超電導マグネットシステ
    ム。
  18. 【請求項18】請求項12,13のいずれかに記載の超
    電導マグネットシステムにおいて、該永久電流スイッチ
    素子および該超電導マグネットが各々別の容器中にあ
    り、二つの容器内の該永久電流スイッチ素子および該超
    電導マグネットを納める空間が冷媒液面下で連結されて
    おり、両方、もしくは片方の容器が、該空間のガス圧を
    調節するためのバルブを備えることを特徴とする超電導
    マグネットシステム。
  19. 【請求項19】請求項12,13のいずれかに記載の超
    電導マグネットシステムにおいて、該超電導マグネット
    システムが、該永久電流スイッチ素子の側面および上面
    を覆うカバーと、該カバーから該永久電流スイッチ素
    子,該接続部および該超電導マグネットを納める容器外
    へと伸びるガス放出管とを備え、且つ、該ガス放出管が
    該カバーおよび該ガス放出管内のガス圧を調節するため
    のバルブを備えることを特徴とする超電導マグネットシ
    ステム。
  20. 【請求項20】請求項1,2のいずれかに記載の超電導
    マグネットシステムにおいて、少なくとも永久電流スイ
    ッチをOFFとする時に、該永久電流スイッチ素子の一
    部あるいは全体が、磁束密度1T以上の磁場中に存在す
    ることを特徴とする超電導マグネットシステム。
  21. 【請求項21】酸化物超電導体からなる永久電流スイッ
    チ素子と酸化物超電導体からなる超電導マグネットを、
    接続部における酸化物超電導体の結晶成長を伴う熱処理
    により電気的に接続し、永久電流モード運転時の回路の
    全電気抵抗を10-9Ω以下にすることを特徴とする超電
    導マグネットの製造方法。
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