JPH09205399A - 光送信装置 - Google Patents
光送信装置Info
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- JPH09205399A JPH09205399A JP8013187A JP1318796A JPH09205399A JP H09205399 A JPH09205399 A JP H09205399A JP 8013187 A JP8013187 A JP 8013187A JP 1318796 A JP1318796 A JP 1318796A JP H09205399 A JPH09205399 A JP H09205399A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブリルアン利得の大幅な低減を可能とし、ブ
リルアン散乱による入力光パワーの限界を向上させ、伝
送距離の伸長を図る。 【解決手段】 光信号の偏波状態を光ファイバ伝送路の
ブリルアン散乱応答時間より速い速度で変化させ、ブリ
ルアン利得の大幅な低減を実現する。
リルアン散乱による入力光パワーの限界を向上させ、伝
送距離の伸長を図る。 【解決手段】 光信号の偏波状態を光ファイバ伝送路の
ブリルアン散乱応答時間より速い速度で変化させ、ブリ
ルアン利得の大幅な低減を実現する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
た光通信システムに用いられる光送信装置に関する。
た光通信システムに用いられる光送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムでは、伝送可能距離を伸
ばすために送信光出力を増大させる必要がある。しか
し、光伝送路に用いられる光ファイバは、入力光パワー
の増大とともにその非線形性が顕著になることが知られ
ている。特に、通常用いられる単一モード光ファイバで
は、入力光パワーが数mW程度になるとブリルアン散乱
閾値に達し、これを越える入力光を後方に散乱する。こ
の現象が光ファイバへの入力光パワーの限界を決め、伝
送可能距離を制限する要因の1つになっている。
ばすために送信光出力を増大させる必要がある。しか
し、光伝送路に用いられる光ファイバは、入力光パワー
の増大とともにその非線形性が顕著になることが知られ
ている。特に、通常用いられる単一モード光ファイバで
は、入力光パワーが数mW程度になるとブリルアン散乱
閾値に達し、これを越える入力光を後方に散乱する。こ
の現象が光ファイバへの入力光パワーの限界を決め、伝
送可能距離を制限する要因の1つになっている。
【0003】ブリルアン散乱閾値は、ブリルアン利得が
ファイバ損失を越えるときの閾値である。ブリルアン利
得Gb は、ブリルアン利得帯域幅Δνb と入力光信号帯
域幅Δνs により、 Gb =GssΔνb 2/2(Δνb 2+Δνs 2) …(1) と表される(参考文献:Electronics Letters, Vol.18,
No.15, pp.638-640) 。なお、Gssは入力光パワーに比
例した定数である。ブリルアン利得帯域幅Δνbは、ブ
リルアン散乱の応答時間の逆数に比例し、通常の単一モ
ード光ファイバでは数十MHz〜100 MHz程度である。
(1) 式は、入力光信号帯域幅Δνs がこのブリルアン利
得帯域幅Δνb より広ければ、ブリルアン利得Gb を減
少させることができることを示している。すなわち、入
力光スペクトルの広帯域化を図ることによりブリルアン
散乱を抑圧できることを示している。
ファイバ損失を越えるときの閾値である。ブリルアン利
得Gb は、ブリルアン利得帯域幅Δνb と入力光信号帯
域幅Δνs により、 Gb =GssΔνb 2/2(Δνb 2+Δνs 2) …(1) と表される(参考文献:Electronics Letters, Vol.18,
No.15, pp.638-640) 。なお、Gssは入力光パワーに比
例した定数である。ブリルアン利得帯域幅Δνbは、ブ
リルアン散乱の応答時間の逆数に比例し、通常の単一モ
ード光ファイバでは数十MHz〜100 MHz程度である。
(1) 式は、入力光信号帯域幅Δνs がこのブリルアン利
得帯域幅Δνb より広ければ、ブリルアン利得Gb を減
少させることができることを示している。すなわち、入
力光スペクトルの広帯域化を図ることによりブリルアン
散乱を抑圧できることを示している。
【0004】図9は、光送信装置の第1の従来構成を示
す。本構成は、光源1の印加電流を電気信号源2により
変調することにより、その変調信号に応じた光周波数変
化を生じさせ、その結果として光スペクトルを広帯域化
するものである(たとえば、Journal of optical commu
nications, Vol.4, No.1, pp10-19)。この光を強度変調
器3に入力し、データ信号源4に応じた強度変調信号光
を生成して光ファイバ伝送路5に送出する。
す。本構成は、光源1の印加電流を電気信号源2により
変調することにより、その変調信号に応じた光周波数変
化を生じさせ、その結果として光スペクトルを広帯域化
するものである(たとえば、Journal of optical commu
nications, Vol.4, No.1, pp10-19)。この光を強度変調
器3に入力し、データ信号源4に応じた強度変調信号光
を生成して光ファイバ伝送路5に送出する。
【0005】図10は、光送信装置の第2の従来構成を
示す。本構成は、光源1の出力光を位相変調器6に入力
し、電気信号源7からの印加電流で位相変調することに
より光スペクトルを広帯域化するものである。この光を
強度変調器3に入力し、データ信号源4に応じた強度変
調信号光を生成して光ファイバ伝送路5に送出する。
示す。本構成は、光源1の出力光を位相変調器6に入力
し、電気信号源7からの印加電流で位相変調することに
より光スペクトルを広帯域化するものである。この光を
強度変調器3に入力し、データ信号源4に応じた強度変
調信号光を生成して光ファイバ伝送路5に送出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す第1の従来
構成では、光源1として通常用いられる半導体レーザの
周波数変調効率は 300MHz/mA程度である。一方、印
加電流の変化はレーザ発振閾値を越えない範囲に限定さ
れる。したがって、光源1の印加電流を変調する方法で
は光周波数変化量に限界があった。また、この方法で
は、光源1の印加電流変化は同時に出力光の振幅変動を
もたらすので、これを安定化する手段が別途必要とな
り、このことからも光周波数変化量を大きくすることが
困難であった。
構成では、光源1として通常用いられる半導体レーザの
周波数変調効率は 300MHz/mA程度である。一方、印
加電流の変化はレーザ発振閾値を越えない範囲に限定さ
れる。したがって、光源1の印加電流を変調する方法で
は光周波数変化量に限界があった。また、この方法で
は、光源1の印加電流変化は同時に出力光の振幅変動を
もたらすので、これを安定化する手段が別途必要とな
り、このことからも光周波数変化量を大きくすることが
困難であった。
【0007】図10に示す第2の従来構成は、第1の従
来構成に比べて不要な強度変調成分を小さくすることが
できる。ところが、一般に位相変調器6の駆動に要する
電圧は高く、例えば位相をπだけ変化させる電圧でも5
〜10V程度となる。しかし、このような高電圧を発生さ
せることは容易ではなく、このことからも実現可能な位
相変化量に限界があった。
来構成に比べて不要な強度変調成分を小さくすることが
できる。ところが、一般に位相変調器6の駆動に要する
電圧は高く、例えば位相をπだけ変化させる電圧でも5
〜10V程度となる。しかし、このような高電圧を発生さ
せることは容易ではなく、このことからも実現可能な位
相変化量に限界があった。
【0008】このように従来構成では、十分に光スペク
トルを広帯域化することができず、ブリルアン利得を大
幅に低減させることが困難であった。本発明は、ブリル
アン利得の大幅な低減を可能とし、ブリルアン散乱によ
る入力光パワーの限界を向上させ、伝送距離の伸長を図
ることができる光送信装置を提供することを目的とす
る。
トルを広帯域化することができず、ブリルアン利得を大
幅に低減させることが困難であった。本発明は、ブリル
アン利得の大幅な低減を可能とし、ブリルアン散乱によ
る入力光パワーの限界を向上させ、伝送距離の伸長を図
ることができる光送信装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光送信装置は、
光信号の偏波状態を光ファイバ伝送路のブリルアン散乱
応答時間より速い速度で変化させることを特徴とし、こ
れによりブリルアン利得の大幅な低減が実現されるとい
うものである。なお、光信号は、強度変調、周波数変
調、位相変調のいずれの変調方式によるものでもよい。
また、本発明の光送信装置は、すでに送信データにより
変調された光信号の偏波状態を変化させる構成、あるい
は送信データにより変調される前の定常光の偏波状態を
変化させる構成のいずれの場合でもよい。
光信号の偏波状態を光ファイバ伝送路のブリルアン散乱
応答時間より速い速度で変化させることを特徴とし、こ
れによりブリルアン利得の大幅な低減が実現されるとい
うものである。なお、光信号は、強度変調、周波数変
調、位相変調のいずれの変調方式によるものでもよい。
また、本発明の光送信装置は、すでに送信データにより
変調された光信号の偏波状態を変化させる構成、あるい
は送信データにより変調される前の定常光の偏波状態を
変化させる構成のいずれの場合でもよい。
【0010】光ファイバ内を伝搬する光の偏波状態は、
互いに直交するx偏波成分Ax とy偏波成分Ay に分け
ることができる。すなわち、入力光パワーPinは、 Pin=|Ax|2+|Ay|2 …(2) と表される。ここで、ブリルアン散乱光の互いに直交す
るx偏波成分およびy偏波成分をBx およびBy 、ブリ
ルアン利得をγx およびγy 、光ファイバ内光電力密度
と非線形定数に比例した定数をβ、入力光とブリルアン
散乱光の偏波状態の重なりの程度を示す定数をKとする
と、ブリルアン散乱は、 γxBx=β|Ax|2Bx+βAxAy *ByK …(3) γyBy=βAyAx *BxK+β|Ay|2By …(4) と記述される(Journal of quantum electronics, Vol.
QE-15, No.10, October,1979)。なお、*は複素共役量
であることを表す。Kは、ブリルアン散乱の場合は入力
光とブリルアン散乱光の伝搬方向が逆であるので、ほと
んど零になることが知られている。上式より、入力光が
単一のx偏波状態にあるときには、Ay =0、K=0と
おくことにより、 γx =βPin …(5) となる。一方、入力光がx偏波状態とy偏波状態に等し
く分配されているときには、Ax =Ay とおくことによ
り、 γx =γy =βPin/2 …(6) となる。これは、ブリルアン利得がそれぞれの偏波状態
に分配され、その値が半減されることを示している。
互いに直交するx偏波成分Ax とy偏波成分Ay に分け
ることができる。すなわち、入力光パワーPinは、 Pin=|Ax|2+|Ay|2 …(2) と表される。ここで、ブリルアン散乱光の互いに直交す
るx偏波成分およびy偏波成分をBx およびBy 、ブリ
ルアン利得をγx およびγy 、光ファイバ内光電力密度
と非線形定数に比例した定数をβ、入力光とブリルアン
散乱光の偏波状態の重なりの程度を示す定数をKとする
と、ブリルアン散乱は、 γxBx=β|Ax|2Bx+βAxAy *ByK …(3) γyBy=βAyAx *BxK+β|Ay|2By …(4) と記述される(Journal of quantum electronics, Vol.
QE-15, No.10, October,1979)。なお、*は複素共役量
であることを表す。Kは、ブリルアン散乱の場合は入力
光とブリルアン散乱光の伝搬方向が逆であるので、ほと
んど零になることが知られている。上式より、入力光が
単一のx偏波状態にあるときには、Ay =0、K=0と
おくことにより、 γx =βPin …(5) となる。一方、入力光がx偏波状態とy偏波状態に等し
く分配されているときには、Ax =Ay とおくことによ
り、 γx =γy =βPin/2 …(6) となる。これは、ブリルアン利得がそれぞれの偏波状態
に分配され、その値が半減されることを示している。
【0011】一般に知られているようにレーザ光源の偏
波状態は単一偏波であるので、Ax=Ay の状態になる
ことはない。しかし、本発明の光送信装置では、光ファ
イバのブリルアン散乱応答時間よりも高速に光信号の偏
波状態を変化させているので、実際には時間的に両偏波
状態間を遷移しているにもかかわらず、ブリルアン散乱
に関しては常に入力光がx偏波成分とy偏波成分に等し
く分配されている状態が実現される。これにより、ブリ
ルアン利得が半減し、ブリルアン散乱閾値を2倍に増大
させることが可能となり、ブリルアン散乱による入力光
パワーの限界を向上させることができる。
波状態は単一偏波であるので、Ax=Ay の状態になる
ことはない。しかし、本発明の光送信装置では、光ファ
イバのブリルアン散乱応答時間よりも高速に光信号の偏
波状態を変化させているので、実際には時間的に両偏波
状態間を遷移しているにもかかわらず、ブリルアン散乱
に関しては常に入力光がx偏波成分とy偏波成分に等し
く分配されている状態が実現される。これにより、ブリ
ルアン利得が半減し、ブリルアン散乱閾値を2倍に増大
させることが可能となり、ブリルアン散乱による入力光
パワーの限界を向上させることができる。
【0012】
(第1の実施形態)図1は、本発明の光送信装置の第1
の実施形態を示す。図において、光源1から出力される
定常光は強度変調器3に入力され、データ信号源4によ
って強度変調される。この光信号は偏波変調器11に入
力され、偏波変調器11を駆動する電気信号源12によ
って偏波変調され、光ファイバ伝送路5に送出される。
なお、強度変調器3を周波数変調器または位相変調器に
置き換えても同様である。また、光源1のバイアスを変
調するような直接変調方式によるものでもよい。また、
強度変調器3として偏波依存性のないものを用いれば、
偏波変調器11と強度変調器3の配列を逆にしてもよ
い。
の実施形態を示す。図において、光源1から出力される
定常光は強度変調器3に入力され、データ信号源4によ
って強度変調される。この光信号は偏波変調器11に入
力され、偏波変調器11を駆動する電気信号源12によ
って偏波変調され、光ファイバ伝送路5に送出される。
なお、強度変調器3を周波数変調器または位相変調器に
置き換えても同様である。また、光源1のバイアスを変
調するような直接変調方式によるものでもよい。また、
強度変調器3として偏波依存性のないものを用いれば、
偏波変調器11と強度変調器3の配列を逆にしてもよ
い。
【0013】偏波変調器11には、図2に示すような電
気光学定数が直交する2軸間で異なる電気光学結晶13
を用いることができる。強度変調器3から出力される光
信号は、電気光学結晶13のx軸とy軸に対して光信号
パワーが等しく分配されるように、偏波方向がほぼ45度
の角度で入射させる。一方、電気光学結晶13には電気
信号源12から方形波状電圧がx軸方向に加えられる。
電気光学結晶13の屈折率は印加された電界強度に応じ
て変化するが、x軸方向とy軸方向ではその屈折率変化
の係数が異なるので、光信号のx偏波成分とy偏波成分
に位相差が生ずることになる。光信号の偏波状態はx偏
波成分とy偏波成分の和になるので、例えば各偏波成分
の位相差が0のときとπのときの偏波状態は直交する。
したがって、電気信号を位相差が0とπになるように印
加することにより、偏波変調が実現する。なお、このと
きの電気信号波形は方形波に限らず、正弦波や三角波等
の周期波形でもよい。方形波でない場合には、光信号の
偏波状態が位相差0とπの状態の中間において円偏波の
状態が生ずるが、本発明の目的とする効果に大きな差異
は生じない。
気光学定数が直交する2軸間で異なる電気光学結晶13
を用いることができる。強度変調器3から出力される光
信号は、電気光学結晶13のx軸とy軸に対して光信号
パワーが等しく分配されるように、偏波方向がほぼ45度
の角度で入射させる。一方、電気光学結晶13には電気
信号源12から方形波状電圧がx軸方向に加えられる。
電気光学結晶13の屈折率は印加された電界強度に応じ
て変化するが、x軸方向とy軸方向ではその屈折率変化
の係数が異なるので、光信号のx偏波成分とy偏波成分
に位相差が生ずることになる。光信号の偏波状態はx偏
波成分とy偏波成分の和になるので、例えば各偏波成分
の位相差が0のときとπのときの偏波状態は直交する。
したがって、電気信号を位相差が0とπになるように印
加することにより、偏波変調が実現する。なお、このと
きの電気信号波形は方形波に限らず、正弦波や三角波等
の周期波形でもよい。方形波でない場合には、光信号の
偏波状態が位相差0とπの状態の中間において円偏波の
状態が生ずるが、本発明の目的とする効果に大きな差異
は生じない。
【0014】また、光ファイバのブリルアン散乱応答時
間は数十ns程度以下であるので、偏波変調速度はこれ
を上回れば十分であり、数百MHz程度の変調帯域を有す
る偏波変調器であればよい。また、駆動電圧は光位相を
πだけ変化させるのに要する電圧となり、通常の位相変
調器と同様の電気光学結晶を用いれば5V程度で十分に
対応可能である。また、図1の実施形態では、光源1の
定常光を強度変調器3でデータ信号源4により変調した
後に偏波変調する構成であるので、強度変調器3の出力
端で光信号の偏波状態を安定化させる必要がある。
間は数十ns程度以下であるので、偏波変調速度はこれ
を上回れば十分であり、数百MHz程度の変調帯域を有す
る偏波変調器であればよい。また、駆動電圧は光位相を
πだけ変化させるのに要する電圧となり、通常の位相変
調器と同様の電気光学結晶を用いれば5V程度で十分に
対応可能である。また、図1の実施形態では、光源1の
定常光を強度変調器3でデータ信号源4により変調した
後に偏波変調する構成であるので、強度変調器3の出力
端で光信号の偏波状態を安定化させる必要がある。
【0015】図3は、第1の実施形態によるブリルアン
散乱抑圧効果の実験結果を示す。図において、横軸は偏
波変調周波数(Hz)であり、縦軸はブリルアン閾値増加
(dB)を示す。本実験に使用した光ファイバのブリルアン
線幅は14.6MHzであり、これからブリルアン散乱応答時
間は68.5ns程度と推定される。これに対して、偏波変
調速度をこのブリルアン散乱応答時間より高速、例えば
50MHz以上に設定することにより、ブリルアン散乱閾値
が増大することがわかる。
散乱抑圧効果の実験結果を示す。図において、横軸は偏
波変調周波数(Hz)であり、縦軸はブリルアン閾値増加
(dB)を示す。本実験に使用した光ファイバのブリルアン
線幅は14.6MHzであり、これからブリルアン散乱応答時
間は68.5ns程度と推定される。これに対して、偏波変
調速度をこのブリルアン散乱応答時間より高速、例えば
50MHz以上に設定することにより、ブリルアン散乱閾値
が増大することがわかる。
【0016】なお、本発明による偏波変調の効果は、偏
波変調速度をブリルアン散乱応答時間より高速にしたと
きにブリルアン散乱閾値を2倍(3dB増加)にするもの
であるが、本実験結果によれば偏波変調器11は別な要
因によりそれ以上の効果をもたらしていることがわか
る。ところで、光信号のスペクトルを広げる従来のブリ
ルアン散乱光抑圧法と、偏波変調器11を用いる本実施
形態とを組み合わせることにより、さらにブリルアン散
乱閾値を高めることができる。
波変調速度をブリルアン散乱応答時間より高速にしたと
きにブリルアン散乱閾値を2倍(3dB増加)にするもの
であるが、本実験結果によれば偏波変調器11は別な要
因によりそれ以上の効果をもたらしていることがわか
る。ところで、光信号のスペクトルを広げる従来のブリ
ルアン散乱光抑圧法と、偏波変調器11を用いる本実施
形態とを組み合わせることにより、さらにブリルアン散
乱閾値を高めることができる。
【0017】図4は、従来のブリルアン散乱抑圧法と第
1の実施形態を組み合わせた構成例を示す。(a) は、光
源1の印加電流を変調することにより光信号スペクトル
を広げる従来のブリルアン散乱光抑圧法(図9の第1の
従来構成)と組み合わせたものである。(b) は、強度変
調器3から出力された光信号を位相変調して光信号スペ
クトルを広げる従来のブリルアン散乱抑圧法(図10の
第2の従来構成における強度変調器3と位相変調器6の
配列を入れ替えた構成)と組み合わせたものである。な
お、強度変調器3を周波数変調器または位相変調器に置
き換えても同様である。また、図4(b) の構成において
強度変調器3に代えて位相変調器を用いる場合には、1
つの位相変調器で対応することもできる。
1の実施形態を組み合わせた構成例を示す。(a) は、光
源1の印加電流を変調することにより光信号スペクトル
を広げる従来のブリルアン散乱光抑圧法(図9の第1の
従来構成)と組み合わせたものである。(b) は、強度変
調器3から出力された光信号を位相変調して光信号スペ
クトルを広げる従来のブリルアン散乱抑圧法(図10の
第2の従来構成における強度変調器3と位相変調器6の
配列を入れ替えた構成)と組み合わせたものである。な
お、強度変調器3を周波数変調器または位相変調器に置
き換えても同様である。また、図4(b) の構成において
強度変調器3に代えて位相変調器を用いる場合には、1
つの位相変調器で対応することもできる。
【0018】図5は、図4(b) の構成におけるブリルア
ン散乱抑圧効果の実験結果を示す。図において、横軸は
入力光電力(dBm)、縦軸は後方散乱光電力(dBm)で
ある。ブリルアン散乱による後方散乱光が発生するブリ
ルアン散乱閾値は、無変調時に比べて位相変調(第2の
従来構成)により 5.8dB増大し、これに本発明の偏波変
調を加えることによりさらに3dB増大する。
ン散乱抑圧効果の実験結果を示す。図において、横軸は
入力光電力(dBm)、縦軸は後方散乱光電力(dBm)で
ある。ブリルアン散乱による後方散乱光が発生するブリ
ルアン散乱閾値は、無変調時に比べて位相変調(第2の
従来構成)により 5.8dB増大し、これに本発明の偏波変
調を加えることによりさらに3dB増大する。
【0019】(第2の実施形態)図6は、本発明の光送
信装置の第2の実施形態を示す。図において、本実施形
態の特徴は、偏波分離器21と光ファイバ等の遅延線2
2と偏波合波器23により偏波変化手段を構成するとこ
ろにある。光源1から出力される定常光は偏波分離器2
1で互いに直交した2つの偏波成分に分離され、その一
方に遅延線22を介して光源1のコヒーレンス長よりも
長い遅延を与え、偏波合波器23により両者を合成す
る。偏波合波器23の出力端における光の偏波状態の変
化速度は遅延線22の遅延時間に対応するので、その遅
延時間はブリルアン散乱応答時間より短く、例えば数十
ns以下にする必要がある。また、光源1のコヒーレン
ス長はスペクトル線幅の逆数に対応するので、この実施
形態に必要な光源1のスペクトル線幅は例えば数百MHz
以上である必要がある。
信装置の第2の実施形態を示す。図において、本実施形
態の特徴は、偏波分離器21と光ファイバ等の遅延線2
2と偏波合波器23により偏波変化手段を構成するとこ
ろにある。光源1から出力される定常光は偏波分離器2
1で互いに直交した2つの偏波成分に分離され、その一
方に遅延線22を介して光源1のコヒーレンス長よりも
長い遅延を与え、偏波合波器23により両者を合成す
る。偏波合波器23の出力端における光の偏波状態の変
化速度は遅延線22の遅延時間に対応するので、その遅
延時間はブリルアン散乱応答時間より短く、例えば数十
ns以下にする必要がある。また、光源1のコヒーレン
ス長はスペクトル線幅の逆数に対応するので、この実施
形態に必要な光源1のスペクトル線幅は例えば数百MHz
以上である必要がある。
【0020】偏波合波器23から出力される偏波変調を
受けた定常光は強度変調器3に入力され、データ信号源
4によって強度変調され、光ファイバ伝送路5に送出さ
れる。このとき、強度変調器3への入力光の偏波状態が
変調されているので、強度変調器3は強度変調効率が偏
波依存性の小さいものを用いる必要がある。なお、強度
変調器3を周波数変調器または位相変調器に置き換えて
も同様である。
受けた定常光は強度変調器3に入力され、データ信号源
4によって強度変調され、光ファイバ伝送路5に送出さ
れる。このとき、強度変調器3への入力光の偏波状態が
変調されているので、強度変調器3は強度変調効率が偏
波依存性の小さいものを用いる必要がある。なお、強度
変調器3を周波数変調器または位相変調器に置き換えて
も同様である。
【0021】(第3の実施形態)図7は、本発明の光送
信装置の第3の実施形態を示す。図において、本実施形
態の特徴は、波長の異なる2つの光源1−1,1−2と
偏波合波器23により偏波変化手段を構成するところに
ある。光源1−1は波長λ1 の定常光を出力し、光源1
−2は波長λ2 の定常光を出力する。偏波合波器23
は、各定常光の偏波状態を直交させた状態で合成する。
この合成後の偏波状態は、波長の異なる各定常光のビー
トにより変化する。このときの偏波変化時間τは、光の
伝搬速度をcとして τ=λ1λ2/2c|λ1−λ2| …(7) で与えられ、これをブリルアン散乱応答時間より短く、
例えば数十ns以下にすればよい。1550nmの波長帯で
は両光源間の波長差を 0.001nm以上にすればこの条件
を満たすことになるが、これは十分に実現可能である。
信装置の第3の実施形態を示す。図において、本実施形
態の特徴は、波長の異なる2つの光源1−1,1−2と
偏波合波器23により偏波変化手段を構成するところに
ある。光源1−1は波長λ1 の定常光を出力し、光源1
−2は波長λ2 の定常光を出力する。偏波合波器23
は、各定常光の偏波状態を直交させた状態で合成する。
この合成後の偏波状態は、波長の異なる各定常光のビー
トにより変化する。このときの偏波変化時間τは、光の
伝搬速度をcとして τ=λ1λ2/2c|λ1−λ2| …(7) で与えられ、これをブリルアン散乱応答時間より短く、
例えば数十ns以下にすればよい。1550nmの波長帯で
は両光源間の波長差を 0.001nm以上にすればこの条件
を満たすことになるが、これは十分に実現可能である。
【0022】偏波合波器23から出力される偏波変調を
受けた定常光は強度変調器3に入力され、データ信号源
4によって強度変調され、光ファイバ伝送路5に送出さ
れる。このとき、強度変調器3への入力光の偏波状態が
変調されているので、強度変調器3は強度変調効率が偏
波依存性の小さいものを用いる必要がある。なお、強度
変調器3を周波数変調器または位相変調器に置き換えて
も同様である。
受けた定常光は強度変調器3に入力され、データ信号源
4によって強度変調され、光ファイバ伝送路5に送出さ
れる。このとき、強度変調器3への入力光の偏波状態が
変調されているので、強度変調器3は強度変調効率が偏
波依存性の小さいものを用いる必要がある。なお、強度
変調器3を周波数変調器または位相変調器に置き換えて
も同様である。
【0023】(第4の実施形態)図8は、本発明の光送
信装置の第4の実施形態を示す。本実施形態は、光信号
損失を光増幅器等により周期的に補償して伝送する光信
号中継系、あるいは光信号を光増幅器で増幅した後に分
配するポイント−マルチポイント通信系における光送信
装置に適用したものである。光ファイバ伝送路5−1を
伝搬してきた光信号の損失は、光増幅器31で増幅補償
される。この光信号は偏波変調器11に入力され、偏波
変調器11を駆動する電気信号源12によって偏波変調
され、光ファイバ伝送路5−2に送出される。これによ
り、光ファイバ伝送路5−2におけるブリルアン散乱の
影響を軽減することができる。
信装置の第4の実施形態を示す。本実施形態は、光信号
損失を光増幅器等により周期的に補償して伝送する光信
号中継系、あるいは光信号を光増幅器で増幅した後に分
配するポイント−マルチポイント通信系における光送信
装置に適用したものである。光ファイバ伝送路5−1を
伝搬してきた光信号の損失は、光増幅器31で増幅補償
される。この光信号は偏波変調器11に入力され、偏波
変調器11を駆動する電気信号源12によって偏波変調
され、光ファイバ伝送路5−2に送出される。これによ
り、光ファイバ伝送路5−2におけるブリルアン散乱の
影響を軽減することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光送信装
置は、光ファイバに入射する光信号の偏波状態をブリル
アン散乱応答時間よりも高速に変化させることによりブ
リルアン利得を半減させることができる。これにより、
ブリルアン散乱による入力光パワーの限界を向上させる
ことができ、光通信システムの長距離伝送化とともに、
安定性および信頼性を高めることができる。
置は、光ファイバに入射する光信号の偏波状態をブリル
アン散乱応答時間よりも高速に変化させることによりブ
リルアン利得を半減させることができる。これにより、
ブリルアン散乱による入力光パワーの限界を向上させる
ことができ、光通信システムの長距離伝送化とともに、
安定性および信頼性を高めることができる。
【図1】本発明の光送信装置の第1の実施形態を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図2】偏波変調器11の構成例を示す図。
【図3】第1の実施形態によるブリルアン散乱抑圧効果
の実験結果を示す図。
の実験結果を示す図。
【図4】従来のブリルアン散乱抑圧法と第1の実施形態
を組み合わせた構成例を示すブロック図。
を組み合わせた構成例を示すブロック図。
【図5】図4(b) の構成におけるブリルアン散乱抑圧効
果の実験結果を示す図。
果の実験結果を示す図。
【図6】本発明の光送信装置の第2の実施形態を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図7】本発明の光送信装置の第3の実施形態を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図8】本発明の光送信装置の第4の実施形態を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図9】光送信装置の第1の従来構成を示すブロック
図。
図。
【図10】光送信装置の第2の従来構成を示すブロック
図。
図。
1 光源 2 電気信号源 3 強度変調器 4 データ信号源 5 光ファイバ伝送路 6 位相変調器 7 電気信号源 11 偏波変調器 12 電気信号源 13 電気光学結晶 21 偏波分離器 22 遅延線 23 偏波合波器 31 光増幅器
Claims (2)
- 【請求項1】 光信号を光ファイバ伝送路に送出する光
送信装置において、 前記光信号の偏波状態を光ファイバのブリルアン散乱応
答時間より速い速度で変化させる偏波変化手段を備えた
ことを特徴とする光送信装置。 - 【請求項2】 定常光を送信データで変調した光信号を
光ファイバ伝送路に送出する光送信装置において、 前記定常光の偏波状態を光ファイバのブリルアン散乱応
答時間より速い速度で変化させる偏波変化手段を備えた
ことを特徴とする光送信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8013187A JPH09205399A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 光送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8013187A JPH09205399A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 光送信装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09205399A true JPH09205399A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11826181
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8013187A Pending JPH09205399A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 光送信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09205399A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000062382A1 (en) * | 1999-04-13 | 2000-10-19 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical transmitter and optical transmission system comprising the same |
| CN102832999A (zh) * | 2012-08-21 | 2012-12-19 | 中国人民解放军国防科学技术大学 | 一种基于偏振和强度特征的紫外光通信系统和通信方法 |
-
1996
- 1996-01-29 JP JP8013187A patent/JPH09205399A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000062382A1 (en) * | 1999-04-13 | 2000-10-19 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical transmitter and optical transmission system comprising the same |
| US7103285B1 (en) | 1999-04-13 | 2006-09-05 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical transmission system for reducing nonlinear optical phenomena using modulation depth control system |
| CN102832999A (zh) * | 2012-08-21 | 2012-12-19 | 中国人民解放军国防科学技术大学 | 一种基于偏振和强度特征的紫外光通信系统和通信方法 |
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