JPH09205779A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH09205779A
JPH09205779A JP8010776A JP1077696A JPH09205779A JP H09205779 A JPH09205779 A JP H09205779A JP 8010776 A JP8010776 A JP 8010776A JP 1077696 A JP1077696 A JP 1077696A JP H09205779 A JPH09205779 A JP H09205779A
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JP
Japan
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current limiting
voltage
circuit
limiting reactor
arm circuit
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Application number
JP8010776A
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English (en)
Inventor
Noboru Azusazawa
昇 梓沢
Masahiro Tobiyo
飛世  正博
Shigetoshi Okamatsu
茂俊 岡松
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どの相で直流短絡異常が起きたのかを安価に
かつ早めに検出できる検出方式を提供することである。
それによって異常事故の拡大波及を阻止する。 【解決手段】 各上側限流リアクトル4UP・4VP・
4WPおよび各下側限流リアクトル4UN・4VN・4
WNのそれぞれに該リアクトルの磁束変化を検出する検
出巻線5UP・5UN・5VP・5VN・5WP・5W
Nを設ける。また、各検出巻線5の電圧信号に基づい
て、同一アーム回路に属する上側限流リアクトル4UP
・4VP・4WPおよび下側限流リアクトル4UN・4
VN・4WNの各電圧極性が同一となる同極性期間、あ
るいは共に正極性となる正極性期間が、通常動作時にお
ける限度値を越えたときに直流短絡異常と判定する異常
判定部8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体スイッチング
素子を用いて直流電圧を交流電圧へ変換し、あるいは交
流電圧を直流電圧へ変換する電力変換装置に関し、特に
その直流短絡異常の検出方式に係る。
【0002】
【従来の技術】図14に示す従来の電力変換装置につい
て説明する。この電力変換器は平滑コンデンサ6両端に
形成される直流電圧を3相交流電圧に変換するPWM制
御形のインバータである。図14のように、平滑コンデ
ンサ6両端の直流電圧端子間に交流電圧の相数に相当す
る数(各部品符号の添字U・V・Wの3個)のアーム回
路(U・V・W)を互いに順並列となるように接続す
る。各相のアーム回路(U・V・W)を上側アーム回路
(添字P)・下側アーム回路(添字N)の直列回路とす
る。各上側アーム回路(P)を上側限流リアクトル(4
UP・4VP・4WP)・上側半導体スイッチング素子
(1UP・1VP・1WP)を含む直列回路とする。各
下側アーム回路(N)を下側限流リアクトル(4UN・
4VN・4WN)・下側半導体スイッチング素子(1U
N・1VN・1WN)を含む直列回路とする。各半導体
スイッチング素子1(UP等の添字は適宜に省略する。
他の部品についても以下同様とする。)にフライホイー
ルダイオード2を逆並列に接続する。各相のアーム回路
(U・V・W)における上側アーム回路(P)・下側ア
ーム回路(N)間の接続点を交流電圧の各相の端子と
し、そこに負荷となる3相交流電動機7を接続する。
【0003】図14における20U・20V・20Wは
各相のアーム側電流を計測する直流電流検出器である。
21は直流電流検出器20の出力を受けて動作する異常
判定部であり、直流短絡を判定する。異常判定部21は
各相分の子回路21U・21V・21Wを含む。9はパ
ルス幅変調制御(PWM制御)形のゲート制御回路であ
り、各相各側分の子回路(9UP〜9WN)を含む。3
は各相各側に挿置されたヒューズである。10は各相の
負荷電流を計測する負荷側電流検出器である。
【0004】図14の各半導体スイッチング素子1はG
TO(ゲートターンオフサイリスタ)であり、ゲート制
御回路9からのPWM信号にしたがって300〜500
Hzでオン・オフを繰り返す。各GTO1はゲートにオ
ンゲート電流を流すことによりターンオンし、オフゲー
ト電流を流すことによりターンオフする。各限流リアク
トル4の役割は電流上昇率を緩和することである。図1
4の例えばアーム回路(U)において、上側GTO1U
Pと下側GTO1UNの両方が、素子自身の異常ないし
はゲート信号の異常により同時にオンするとがある。こ
れは直流短絡の異常状態であり、過電流が発生する。直
流短絡時の過電流は電流上昇率が高く、すぐに可制御レ
ベルを越える。可制御レベルを越えた後でGTO1UP
または1UNをターンオフ操作すると、健全側GTO
(1UPまたは1UN)であっても破壊する。この場合
は直流短絡相(U)に属するGTO1UP・1UNのタ
ーンオフ操作は行えないが、その他の正常相(V・W)
似ついてはターンオフ操作を直ちに行い、事故の拡大波
及を抑制することが必要となる。
【0005】特開昭64−23767号公報あるいは特
開平1−194873号公報においては、図14に示す
ような各相分の直流電流検出器20と異常判定部21を
設け、直流短絡事故に備える。そして、通常動作時の電
流限度値を越えた電流が検出されたときに、直流短絡異
常と判定する。この直流電流検出器20は両方向の直流
レベルを検出するレベル検出器である。別の特開平2−
155424号公報においては、図14の平滑コンデン
サ6の後段であってインバータの前段となる位置に過電
流検出器を配置し、その出力信号に基づいて直流短絡等
の異常を判定する。過電流検出器は回路中に挿置された
空心リアクトルとそれに磁気結合された2次巻線を具備
し、2次巻線の過電圧が一定時間連続する場合に異常と
判定する。この過電流検出器は電流の傾向を検出する程
度の傾向検出器である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図14の直流電流
検出器20はレベル検出器であり、高価である。また、
一時的な電流変動要因たとえば3相交流電動機7の負荷
急変要因を許容する必要があるため、直流短絡の異常検
出に遅れが生ずる。たとえば、U相アーム回路の上側ア
ーム回路(添字UP)に属する直流電流検出器20Uに
高レベルの電流が検出されても、その電流が同一相の下
側アーム回路(添字UN)を経由する直流短絡電流であ
るとは限らないので、通常動作時の許容範囲内の電流限
度値を予め高めに設定する必要があり、直流短絡の異常
検出に遅れが生ずる。そのため、直流短絡相の過電流が
可制御レベルを大幅に越えてしまい、健全半導体スイッ
チング素子1にもダメージを与えることがある。
【0007】前記特開平2−155424号公報記載の
検出器は電流傾向を見る程度の傾向検出器であり安価で
あはるが、この場合も前記同様の理由で直流短絡の異常
検出に遅れが生ずる。しかも、この場合はどの相に直流
短絡異常が発生したのか分からない。このため、直流短
絡相以外の健全相の健全半導体スイッチング素子をすべ
てオフに制御し、直流短絡相のオン操作信号を出してい
る側の半導体スイッチング素子をオフに制御する、とい
うような健全相と直流短絡相とで扱いを異にする適切な
事故波及阻止の操作が行えない。本発明の目的はどの相
で直流短絡異常が起きたのかを安価にかつ早めに検出で
きる電力変換装置を提供することである。それによって
異常事故の拡大波及を阻止することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、各上側限流リ
アクトルおよび各下側限流リアクトルのそれぞれに該リ
アクトルの磁束変化を検出する検出巻線を設ける。また
各検出巻線の電圧信号に基づいて、同一アーム回路に属
する上側限流リアクトル・下側限流リアクトルの両電圧
極性が同一となる同極性期間が通常動作時における限度
値を越えるかどうかを監視し、越えたときに直流短絡異
常と判定する異常判定部を設ける。
【0009】前記各検出巻線はもともと必要な各限流リ
アクトルを利用した傾向検出器として機能する。それを
各相の各側に配置する。異常判定部は各検出巻線の電圧
信号を受けて直流短絡異常を判定する。具体的には、同
一アーム回路に属する一対の電圧信号の極性を比較して
判定する。その場合の極性の選び方は、上側限流リアク
トル・下側限流リアクトルの電圧極性を反映するように
定める。
【0010】更に本発明は、前記各検出巻線の電圧信号
に基づいて、同一アーム回路に属する上側限流リアクト
ル・下側限流リアクトルの両電圧が共に正極性となる正
極性期間が通常動作時における限度値を越えるかどうか
を監視し、越えたときに直流短絡異常と判定する異常判
定部を設ける。上側限流リアクトル・下側限流リアクト
ルの負極性に対応する各検出巻線の電圧信号は無視され
るが、これは上側限流リアクトル・下側限流リアクトル
の直流短絡方向の電流が減少する極性であるため、直流
短絡の検出には支障がない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に対応する図1〜図8の実
施形態について説明する。ここに前記図14の部品符号
をなるべくそのまま転用し、重複する説明を適宜に割愛
する。本実施形態の電力変換装置は平滑コンデンサ6に
形成される直流電圧を3相交流電圧に変換するPWM制
御形インバータである。
【0012】図1に示すように、平滑コンデンサ6両端
の直流電圧端子間に交流電圧の相数3に相当する数のア
ーム回路(U・V・W)を互いに順並列となるように接
続する。各相のアーム回路(U・V・W)は上側アーム
回路(P)・下側アーム回路(N)の直列回路である。
また、各上側アーム回路(P)および各下側アーム回路
(N)は限流リアクトル4・半導体スイッチング素子1
を含む直列回路である。各半導体スイッチング素子1に
は逆並列のフライホイールダイオード2が付属する。各
相のアーム回路(U・V・W)における上側アーム回路
(P)・下側アーム回路(N)間の接続点を交流電圧の
各相の端子とし、そこに負荷となる3相交流電動機7を
接続する。
【0013】各上側限流リアクトル4UP・4VP・4
WPおよび各下側限流リアクトル4UN・4VN・4W
Nのそれぞれに該リアクトルの磁束変化を検出する検出
巻線5UP・5UN・5VP・5VN・5WP・5WN
を設ける。また、各検出巻線5の電圧信号に基づいて、
同一アーム回路に属する上側限流リアクトル4UP・4
VP・4WPおよび下側限流リアクトル4UN・4VN
・4WNの各電圧極性が同一となる同極性期間が通常動
作時における限度値を越えたときに直流短絡異常と判定
する異常判定部8を設ける。異常判定部8は各相分の子
回路8U・8V・8Wを含む。
【0014】図2・図3は各検出巻線5の配置ないしは
概略構造を示す。これはU相の検出巻線5UPである
が、その他の検出巻線5も同様である。検出巻線5UP
は限流リアクトル4UPの側面に、限流リアクトル4U
Pに対して絶縁して配置される。11UPは限流リアク
トル4UPの側面近傍にに配置された磁極である。30
は磁極11UPを保持するサポータである。磁極11U
Pにコイル12UPを巻回する。この場合の検出巻線5
UPは全体を示し、コイル12UPは部分を示す用語と
する。コイル12UPには限流リアクトル4UPの一部
の磁束が鎖交する。限流リアクトル4UP電流ipが増
減すると限流リアクトル4UPに正負の電圧が発生し、
コイル12UPにも同極性の電圧が発生する。コイル1
2UPの電圧信号は異常判定部8へ向かう。
【0015】図4は異常判定部8のブロック図である。
子回路8Uの分のみを示すが、他の子回路8V・8Wの
構成も同様である。同一アーム回路(U)に属する上側
限流リアクトル4UP・下側限流リアクトル4UNに付
属する検出巻線5UP・5UNの出力を取り込み、電圧
検出部13UP・13UNで電圧に変換し、波形整形部
14UP・14UNで波形整形を行う。その後、極性検
出部15Uにおいて、検出巻線5UP・5UNの電圧が
同極性かどうかを調べる。異極性である場合はL信号を
同極性である場合はH信号を後段の短絡判定部16Uへ
出力する。直流短絡判定部16Uは同極性期間が通常動
作時における限度値を越えたときにU相アーム回路に直
流短絡異常が起きたと判定する。17Uは直流短絡異常
の発生を記憶し、かつゲート制御回路9に対して事故拡
大の波及を阻止しかつ短絡電流を減流するためのゲート
操作を促す短絡検出出力部である。
【0016】図4においては、上側限流リアクトル4U
Pを下向きに流れる電流ipおよび下側限流リアクトル
14UNを下向きに流れる電流inが共に増加し、上側
限流リアクトル4UP・下側限流リアクトル14UNの
電圧が共に正極性となるときに、検出巻線5UP・5U
Nの電圧も共に正極性となるように選択する。本明細書
における上側限流リアクトル4UP電圧・下側限流リア
クトル14UN電圧ないしは検出巻線5UP電圧・5U
Nの電圧の正極性の定義は以上のようなものである。直
流短絡判定部16Uによる直流短絡異常の判定は直流短
絡が生ずる方向の図示の下向き電流ip・inが共に増
加し、かつその増加期間が長すぎるときになされる。上
向き電流の減少は下向き電流ip・inの増加と同義で
ある。直流短絡が生ずる方向の図示の下向き電流ip・
inが共に減少するときにも検出巻線5UP・5UN電
圧は同極性となる。この場合も本実施態様の極性検出部
15UはH信号を出力する。この状態が長く続くのであ
れば直流短絡異常の判定となるが、下向き電流ip・i
nが共に減少する状態は実際には直流短絡異常ではな
い。そこで、判定基準の一部を次のように改め得る。つ
まり、下向き電流ip・inの減少期間(上向き電流の
増加期間)が長く続いても、直流短絡異常と判定しない
方式とする。これは検出巻線5UP・5UNの負極性電
圧を無視することによってなされる。具体的には電圧検
出部13UP・13UNの入力端と直列に検出巻線5U
P・5UNの負極性電圧を遮断する図外のダイオードを
挿入し、あるいは電圧検出部13UP・13UNの出力
端と並列に前記負極性電圧をパスするダイオードを配置
する。また、整流特性を付与する代わりに負極性である
場合の参照限度値tddを便宜的に十分長くなるように
修正しても同効である。このように修正した場合は、検
出巻線5UP電圧・検出巻線5UN電圧に基づいて、同
一アーム回路(U)に属する上側限流リアクトル4UP
・下側限流リアクトル4UNの両電圧が共に正極性とな
る正極性期間が通常動作時における限度値tddを越え
るかどうかを監視し、越えたときに直流短絡異常と判定
する異常判定部8を設けたこととなる。
【0017】図5〜図8を参照して図1装置の動作を説
明する。記号(イ)〜(ホ)は図5〜図7では電流経路
を意味し、図8では期間を表す。図5はGTO1UP・
1WP・1VNがオン状態であり、(イ)(ニ)(ホ)
の電流が流れている。U相に注目すると、これは図8の
(イ)の期間に該当する。図8の(イ)の期間には上側
限流リアクトル4UP電流が図5の経路(イ)を辿って
流れる。上側GTO1UPがターンオフすると、図6の
局面へ進む。図6は図8の(ロ)の期間に該当する。図
8の(ロ)の期間では下側のフライホイールダイオード
2UNがオンとなり、下側限流リアクトル4UN電流が
図6の経路(ロ)を辿って流れる。図8に示すように、
アーム回路(U)の上側GTO1UPゲートおよび下側
GTO1UNゲートは同図(1)(2)のように制御さ
れる。同図(イ)の期間に同図(3)のような上側限流
リアクトル4UP電流が流れる。同図(ロ)の期間に同
図(4)のような下側限流リアクトル4UN電流が流れ
る。上側限流リアクトル4UPおよび下側限流リアクト
ル4UNに付属する検出巻線5UP電圧および検出巻線
5UN電圧は同図(5)(6)のようになる。期間
(イ)から(ロ)への過渡期(転流期間)tdに検出巻
線5UP電圧・検出巻線5UN電圧は同一極性(負極
性)となる。期間(ロ)から(イ)への過渡期(転流期
間)tdにも検出巻線5UP電圧・検出巻線5UN電圧
は同一極性(正極性)となる。以上の両者の転流期間t
dはほぼ一致する。異常判定部8に属する図4の短絡判
定部16Uは通常動作時における同極性期間の限度値を
tdよりもやや大きな値tddに定め、実際の同極性期
間がその限度値tddを越えたときに短絡異常と判定す
る。
【0018】図7および図8(2)のgは図8の時刻t
1に下側GTO1UNゲートに侵入したノイズ信号であ
る。これによって下側GTO1UNが誤動作し、ターン
オンする。これにともない、図7の(ハ)のような直流
短絡電流が流れ始め、上側限流リアクトル4UP電流お
よび下側限流リアクトル4UN電流は直ちに増加する。
検出巻線5UP電圧・検出巻線5UN電圧は共に正極性
となり、同一極性となる。両者が同一極性であるため極
性検出部15Uの出力はH信号となる。短絡判定部16
Uの出力は時刻t1から限度値tddが経過した時刻t
2の段階でH信号となる。同時に短絡検出出力部17U
の出力もH信号となり、ゲート制御回路9に対して所要
のゲート操作を求める。これにともない、U相の上側G
TO1UPゲートおよび下側GTO1UNゲートにター
ンオフ信号gp・gnが入り、直流短絡事故は終息に向
かう。
【0019】図9の変形実施形態について説明する。こ
れは前記実施形態における図3の箇所を変更したもので
ある。図9の検出巻線5UPは限流リアクトル4UPが
空心リアクトルでることに着目し、その内径中心部にサ
ポータ31を介して配置される。図9のようにすれば、
限流リアクトル4UPの一部の磁束が確実に検出巻線5
UPと鎖交する。このため、限流リアクトル4UPの磁
束変化を的確に検知できる。
【0020】図10の変形実施形態について説明する。
これは前記実施形態における図4の箇所を変更したもの
である。図4における検出巻線5と極性検出部15との
間の構成を図10のように変更する。図10における検
出巻線5後段の電圧検出部40は限流抵抗41・レベル
調整抵抗42・逆阻止ダイオード43・光信号変換器4
4を備える。限流リアクトル4の直流短絡方向に描いた
電流i1が増加し、限流リアクトル4と同極性の正電圧
が検出巻線5に現れると、光信号変換器44が付勢され
発光する。光信号変換器44の光出力信号は光ケーブル
45を介して受信部46へ伝送される。光信号を受けた
受信部46は光/電気信号変換器47によってそれを電
気信号に変換し、極性検出部15へ送る。以下は前記図
4と同様である。以上の光ケーブル45前段の検出巻線
5および光信号変換器44の範囲の部品は限流リアクト
ル4の近傍に配置する。本発明の検出巻線5は高圧の主
回路に属する限流リアクトル4から絶縁されている。本
実施形態は信号伝達に光ケーブル45を用いて、その絶
縁性をさらに高めたものである。限流リアクトル4の近
傍から引き出すのは、電線ではなく光ケーブル45であ
るので、その後段のゲート制御系の絶縁性が向上する。
また、光ケーブル45であるのでノイズの影響が少な
い。
【0021】図10の検出巻線5に負極性電圧が発生す
る場合は、その電圧信号は前記逆阻止ダイオード43で
パスされ、吸収される。したがって、後段へは伝達され
ない。この点について補足する。検出巻線5が負電圧で
ある期間は限流リアクトル4UPの直流短絡方向に計っ
た電流i1が減少する期間(電流i1と逆方向の電流が
増加する期間)である。この期間が長く続いても、直流
短絡事故に発展する余地はないので、検出巻線5の負電
圧をカットする処置は成立する。この場合の異常判定基
準は、各検出巻線5の電圧信号に基づいて、同一アーム
回路に属する上側限流リアクトル4・下側限流リアクト
ル4の両電圧が共に正極性となる正極性期間が通常動作
時における限度値を越えたときに直流短絡異常と判定す
る、というものである。
【0022】図11の変形実施形態について説明する。
これは前記図1の範囲を3レベル形の中性点クランプ方
式に改めたものである。図1の部品符号をなるべくその
まま転用し、重複する説明を適宜に割愛する。各アーム
回路30U・30V・30Wの回路構成は互いに同等で
ある。各アーム回路30を構成する上側アーム回路
(P)・下側アーム回路(N)のそれぞれに更なるGT
O31が直列に足し加わる。GTO31には逆並列のフ
ライホイールダイオード32が付属する。36P・36
Nは直列一対の平滑コンデンサである。平滑コンデンサ
36P・36Nの中性点Cと、上側アーム回路(P)お
よび下側アーム回路(N)におけるGTO1・GTO3
1の中点との間に、中性点クランプ用の各ダイオード3
3を配置する。検出巻線5のともなう限流リアクトル5
は各上側GTO1UP・31UPのアノード側あるいは
各下側GTO1UN・31UNのカソード側に配置され
ている。本発明の検出巻線5による直流短絡の検出対象
は、上側アーム回路(P)・下側アーム回路(N)を含
むアーム回路30全体の全短絡である。上側GTO31
UPと下側アーム回路(N)を跨ぐ範囲、あるいは下側
GTO31UNと上側アーム回路(P)を跨ぐ範囲の直
流短絡は検出対象としない。
【0023】図11の実施形態を次のように修正するこ
とが可能である。図11における検出巻線5のともなう
限流リアクトル5の接続位置を次のように修正する。検
出巻線5のともなう限流リアクトル5を各上側GTO1
UP・31UPのアノード側からカソード側に移し、ま
た各下側GTO1UN・31UNのカソード側からアノ
ード側に移す。このようにすれば、上側GTO31UP
と下側アーム回路(N)を跨ぐ範囲、あるいは下側GT
O31UNと上側アーム回路(P)を跨ぐ範囲の直流短
絡の検知も可能となる。この場合の直流短絡は平滑コン
デンサ36Pだけあるいは36Nだけの低い直流電圧の
もとで生ずる、いわば半短絡である。前記全短絡と半短
絡とでは短絡電流の変化率が異なる。このため、本発明
適用上の、同極性期間の通常動作時における限度値を適
宜に使い分けることが望ましい。
【0024】図12の実施態様について説明する。前記
図1との主たる違いはスナバ回路を足し加えたことであ
る。そこで、図1の部品符号をなるべくそのまま転用
し、重複する説明を割愛する。図12における21はス
ナバダイオード、22はスナバコンデンサ、23はスナ
バ抵抗であり、これら全体でスナバ回路を構成する。ス
ナバダイオード21はスナバコンデンサ22を介して、
GTO1に対して順並列の関係となるように接続され
る。スナバ抵抗23はスナバダイオード21と並列に接
続される。これらのスナバ回路の役割はGTO1の受け
る過電圧を制限し緩和することである。その役割の範囲
に限流リアクトル4の電磁エネルギを適宜に吸収する機
能も含まれる。
【0025】図12のアーム回路(U)の動作を図13
を使って説明する。図13(1)のようなU相出力電流
iuが流れる。時刻t1以前の区間では上側GTO1U
Pはオン状態にあり、上側GTO1UP電流はU相出力
電流iuに等しい。時刻t1のところで、上側GTO1
UPへオフゲート電流を供給する。上側GTO1UP電
流は減少し、スナバコンデンサ22UP電流(充電電
流)が立上がる。時刻t2のところで、上側GTO1U
P電流は0となり、上側GTO1UPはオフとなり、ス
ナバコンデンサ22UP電流はU相出力電流iuに等し
いレベルに上昇する。時刻t2のところで、下側GTO
1UNへオンゲート電流を供給する。下側GTO1UN
はターンオンし、下側GTO1UN電流が立上がる。下
側GTO1UN電流はスナバコンデンサ22UP電流に
重畳し、スナバコンデンサ22を急速に追加充電する。
時刻t3のところで、下側GTO1UN電流およびスナ
バコンデンサ22UP電流はピークを形成し、それ以降
は減少に転ずる。時刻t4のところで、下側GTO1U
N電流は0となってターンオフし、スナバコンデンサ2
2UP電流はU相出力電流iuに等しいレベルに下降す
る。時刻t4のところで下側のフライホイールダイオー
ド2UN電流が立上がる。時刻t5のところで、スナバ
コンデンサ22UP電流は0(スナバコンデンサ22U
P電圧は最大)となり、フライホイールダイオード2U
N電流はU相出力電流iuと等しい値に上昇する。それ
以降のU相出力電流iuはフライホイールダイオード2
UNを経由して流れる。
【0026】図12における上側限流リアクトル4UP
電流は図13の(2)と(3)を合成した(4)の波形
となる。下側限流リアクトル4UN電流は図13の
(5)と(6)を合成した(7)の波形となる。上側限
流リアクトル4UPに付属する検出巻線5UP電圧は
(8)の波形となる。下側限流リアクトル4UNに付属
する検出巻線5UN電圧は(9)の波形となる。時刻t
2からt3までの期間td1は検出巻線5UP電圧・検
出巻線5UN電圧は共に正極性(直流短絡電流の増加方
向の極性)であり、正極性の同極性期間となる。時刻t
3からt5までの期間td2は検出巻線5UP電圧・検
出巻線5UN電圧は共に負極性であり、負極性の同極性
期間となる。期間td1における上側限流リアクトル4
UP電流ないしは下側限流リアクトル4UN電流の変化
幅は図13(3)のI0−iuであり、期間td2にお
ける上側限流リアクトル4UP電流ないしは下側限流リ
アクトル4UN電流の変化幅はI0であり、前者が小・
後者が大となる。この関係で、相対的に期間td1が小
・期間td2が大となる。本発明適用上は同極性期間の
通常動作時における限度値をなるべく小さく選択するこ
とが有利となる。そこで、期間td1を評価し期間td
2を無視し、期間td1よりも若干大きな値を限度値と
する。限度値をこのように定めても、検出巻線5UP・
検出巻線5UN後段に前記した整流特性を付与しておけ
ば、長い期間td2が経過する際の直流短絡異常の判定
は回避される。その一例は図12回路に図10方式を適
用することである。これに伴い、検出巻線5UP・検出
巻線5UNの負極性期間は無視されるが、負極性期間と
いうのは直流短絡方向電流の減少期間であるので、直流
短絡判定上は問題がない。
【0027】以上の各実施形態においては、半導体スイ
ッチング素子1としてGTOを用いたが、本発明適用上
はSIサイリスタでも、その他のサイリスタでも、電力
用トランジスタでも構わない。また、直流電圧を交流電
圧に変換するインバータについて説明したが、本発明は
交流電圧を直流電圧に変換する変換装置にも適用が可能
である。すでに、いくつかの実施形態について説明した
が、請求項の各発明と各実施形態との関係について補足
する。図1の実施形態は請求項1の発明に適合するが、
その説明の中で指摘したように、請求項2の発明に適合
するように改め得る。図2および3の検出巻線5の構造
あるいは図9の検出巻線5の構造は請求項2の発明にも
適合させ得る。
【0028】
【本発明の効果】以上のように、本発明は各上側限流リ
アクトルおよび各下側限流リアクトルのそれぞれに該リ
アクトルの磁束変化を検出する検出巻線を設け、各検出
巻線の電圧信号に基づいて、同一アーム回路に属する上
側限流リアクトル・下側限流リアクトルの両電圧極性が
同一となる、あるいは共に正極性となる期間が通常動作
時における限度値を越えるかどうかを監視する方式とし
たものであり、どの相で直流短絡異常が起きたのかを安
価にかつ早めに検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す電力変換装置の回路図
を示す回路図である。
【図2】図1の検出巻線付近を示す要部回路図である。
【図3】図1の検出巻線付近を示す要部斜視図である。
【図4】図1の検出巻線および異常判定部示すブロック
図である。
【図5】図1の回路動作を示す説明図である。
【図6】図5同様の他の説明図である。
【図7】図5同様の別の説明図である。
【図8】図1の回路動作を示す波形図である。
【図9】他の実施形態を示す検出巻線の構造説明図であ
る。
【図10】別の実施形態を示す検出巻線および異常判定
部の要部回路図である。
【図11】他の実施形態を示す電力変換装置の回路図で
ある。
【図12】別の実施形態を示す電力変換装置の回路図で
ある。
【図13】図12の回路動作を示す波形図である。
【図14】従来の電力変換装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1UP・1VP・1WP 上側半導体スイッチング素子 1UN・1VN・1WN 下側半導体スイッチング素子 2UP・2VP・2WP フライホイールダイオード 2UN・2VN・2WN フライホイールダイオード 4UP・4VP・4WP 上側限流リアクトル 4UN・4VN・4WN 下側限流リアクトル 5UP・5VP・5WP 上側の検出巻線 5UN・5VN・5WN 下側の検出巻線 6 平滑コンデンサ 7 3相交流電動機 8 異常判定部 8P・8V・8W 子回路 9 ゲート制御回路 9UP〜9MN 子回路 33 中性点クランプ用のダイオード 44 光信号変換器 45 光ケーブル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧の端子間に交流電圧の相数に相
    当する数のアーム回路を互いに順並列となるように接続
    し、前記各相のアーム回路を上側アーム回路・下側アー
    ム回路の直列回路とし、前記各上側アーム回路を上側限
    流リアクトル・上側半導体スイッチング素子を含む直列
    回路とし、前記各下側アーム回路を下側限流リアクトル
    ・下側半導体スイッチング素子を含む直列回路とし、前
    記各上側半導体スイッチング素子および前記各下側半導
    体スイッチング素子にフライホイールダイオードを逆並
    列に接続し、前記各相のアーム回路における前記上側ア
    ーム回路・前記下側アーム回路間の接続点を前記交流電
    圧の各相の端子とする電力変換装置において、 前記各上側限流リアクトルおよび各下側限流リアクトル
    のそれぞれに該リアクトルの磁束変化を検出する検出巻
    線を設け、前記各検出巻線の電圧信号に基づいて、同一
    アーム回路に属する前記上側限流リアクトル・前記下側
    限流リアクトルの両電圧極性が同一となる同極性期間が
    通常動作時における限度値を越えるかどうかを監視し、
    越えたときに直流短絡異常と判定する異常判定部を設け
    たことを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 直流電圧の端子間に交流電圧の相数に相
    当する数のアーム回路を互いに順並列となるように接続
    し、前記各相のアーム回路を上側アーム回路・下側アー
    ム回路の直列回路とし、前記各上側アーム回路を上側限
    流リアクトル・上側半導体スイッチング素子を含む直列
    回路とし、前記各下側アーム回路を下側限流リアクトル
    ・下側半導体スイッチング素子を含む直列回路とし、前
    記各上側半導体スイッチング素子および前記各下側半導
    体スイッチング素子にフライホイールダイオードを逆並
    列に接続し、前記各相のアーム回路における前記上側ア
    ーム回路・前記下側アーム回路間の接続点を前記交流電
    圧の各相の端子とする電力変換装置において、 前記各上側限流リアクトルおよび各下側限流リアクトル
    のそれぞれに該リアクトルの磁束変化を検出する検出巻
    線を設け、前記各検出巻線の電圧信号に基づいて、同一
    アーム回路に属する前記上側限流リアクトル・前記下側
    限流リアクトルの両電圧が共に正極性となる正極性期間
    が通常動作時における限度値を越えるかどうかを監視
    し、越えたときに直流短絡異常と判定する異常判定部を
    設けたことを特徴とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】 各限流リアクトルの側面に検出巻線を配
    置した請求項1または2記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 各限流リアクトルを空心リアクトルと
    し、前記各限流リアクトルの内径中心部に検出巻線を配
    置した請求項1または2記載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 各検出巻線の電圧信号を光信号に変換す
    る光信号変換器と前記光信号を伝送する光ケーブルを設
    け、前記各光ケーブル前段の前記各検出巻線および光信
    号変換器の範囲の部品を各限流リアクトルの近傍に配置
    した請求項1または2記載の電力変換装置。
  6. 【請求項6】 直流電圧から交流電圧へ変換する請求項
    1または2記載の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 各半導体スイッチング素子をゲートター
    ンオフサイリスタ(GTO)とする請求項6記載の電力
    変換装置。
  8. 【請求項8】 各ゲートターンオフサイリスタ(GT
    O)を制御するためのパルス幅変調制御(PWM制御)
    形のゲート制御回路を備えた請求項7記載の電力変換装
    置。
  9. 【請求項9】 中性点クランプ用の複数のダイオードを
    備えた中性点クランプ形の請求項7記載の電力変換装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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