JPH09206583A - 懸濁液供給制御装置および懸濁液供給制御方法 - Google Patents
懸濁液供給制御装置および懸濁液供給制御方法Info
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Abstract
産性を向上させることができる懸濁液供給制御装置を提
供する。 【解決手段】 脱水機1と該脱水機1に懸濁液を供給す
る前工程の装置2とのあいだに連結される懸濁液供給制
御装置であって、該制御装置が、前記脱水機1に供給さ
れる懸濁液の流量を測定する体積流量計3と、懸濁液中
の固形体量を一定になるように供給流量を制御する制御
手段Sからなる。
Description
および懸濁液供給制御方法に関する。さらに詳しくは、
合成樹脂材料などの製造における懸濁液ないしスラリー
から塩化ビニル系樹脂などの固形体を脱水分離する脱水
機を安定して運転させることにより生産性を向上させる
ことができる懸濁液供給制御装置および懸濁液供給制御
方法に関する。
樹脂材料は、一般に懸濁重合法または乳化重合法により
大量に生産されている。この生産工程における重合終了
後の後処理工程としては、固形体と水性媒体からなる懸
濁液を脱水機に投入し、水分を分離したのち、固形体を
乾燥工程に移送し、乾燥することにより製品とされてい
る。この生産工程は、重合工程が回分式であり、重合終
了後の後処理工程が連続式となっているばあいが多い。
このため、重合工程と後処理工程のあいだにクッション
タンクを設け回分工程での時間的変動を吸収している。
この時間的変動が大きくなりクッションタンクの液切れ
が発生したばあい、後処理工程の運転を停止する必要が
あるが、後処理工程の運転停止は経済的、操作的に効率
がわるく、これを回避するため水による希釈運転を行な
うことにより後処理工程を停止させずに運転することが
できる。しかし、この操作により樹脂スラリーの濃度変
動が生じることになる。
種の生産を行なう傾向にある。このばあい、品種切り換
えの際、水による洗浄を行なうことが必須となる。この
洗浄水により、クッションタンクの樹脂スラリー濃度は
変動を生じる。
測定が困難であった状況下では、体積流量を一定にする
方法が一般に行なわれている。したがって、脱水機への
樹脂供給量はスラリー中の樹脂濃度に比例し変動を生じ
る。このスラリー中の樹脂濃度の変動による樹脂量の供
給変動は、連続装置である脱水機や乾燥機のトラブルの
主原因となり生産効率の低下を引き起こす。脱水機にお
いては、主に遠心式のスクリューデカンタを用いるが、
分離効率を良くするため非常に強力な遠心力を作用さ
せ、脱水ケーキをスクリューコンベアにて排出してい
る。スラリー中の樹脂濃度の変動は供給樹脂量の急激な
変動となり円周方向に荷重のアンバランスが生じ激しい
振動が発生し、設備の破損を招くという問題がある。ま
た、供給樹脂量が排出用のスクリューコンベアの排出能
力を超えた運転となるばあいでは、スクリューデカンタ
内の固形体が詰まり、供給チューブの破断が生じる問題
がある。一方、乾燥機では、スラリー濃度の変動による
樹脂処理量の変動はいうまでもなく、脱水機での分離効
率が変化するため、乾燥機への持ち込み水分の変動を招
いて制御が困難となる問題がある。この結果、製品の乾
燥状態が不均一となり過乾燥または未乾燥による品質不
良や粉体ハンドリング性の低下の原因となっている。
は、設備能力としては、ピーク濃度での処理が可能とな
るように設計する必要があり、設備投資が過剰となる。
また既存の設備においても、設備能力をピーク濃度に対
応できるように使用するため最大能力以下でしか使用で
きないという問題もある。
定して運転させることにより、生産性を向上させること
ができる懸濁液供給制御装置および懸濁液供給制御方法
を提供することを目的とする。
装置は、脱水機と該脱水機に懸濁液を供給する前工程の
装置とのあいだに連結される懸濁液供給制御装置であっ
て、該制御装置が、前記脱水機に供給される懸濁液の流
量を測定する体積流量計と、懸濁液中の固形体量を一定
になるように供給流量を制御する制御手段からなること
を特徴としている。
程の装置からの懸濁液を脱水機に供給するための懸濁液
供給制御方法であって、前記脱水機に供給される懸濁液
の固形体濃度を検出し、該脱水機に投入される固形体量
を制御することを特徴としている。
の懸濁液供給制御装置および懸濁液供給制御方法を説明
する。
施例を示す説明図、図2は図1における制御装置に用い
た制御系の一実施例を示すフロー図である。
合成樹脂材料の製造工程に用いることができ、図1に示
すように、脱水機1と該脱水機1に懸濁液を供給する前
工程の装置2とのあいだに連結されている。本実施例に
おける懸濁液は、懸濁重合や乳化重合反応によってえら
れる塩化ビニル系樹脂の固形体と水性媒体からなる樹脂
スラリーであるが、固形体はスチレン系樹脂、MBS系
樹脂またはアクリル系樹脂であってもかまわない。
に供給される懸濁液の流量を測定する体積流量計3と、
懸濁液中の固形体量を一定になるように供給流量を制御
する制御手段Sとから構成されている。また該制御手段
Sは、前記前工程の装置2と脱水機1のあいだに配設さ
れる連結管4に体積流量計3を挟んで連結される濃度計
5および制御弁6と、該濃度計5、制御弁6および体積
流量計3に接続される調節計7とから構成されている。
程における装置をいい、重合機から樹脂スラリーを払い
出すタンク、たとえばクッションタンクやブローダウン
タンクなどのタンク装置のことである。また前記樹脂ス
ラリーの濃度計5とは、水性媒体中に分散されている樹
脂の濃度を測定できる装置であり、たとえば超音波によ
る振動を用いて樹脂スラリーの固有振動数を測定する振
動方式や、連結管に空気を吹き込みスラリーの濃度に応
じた背圧を測定する空気圧式や、光、放射線などを照射
してそれらの透過量を電流信号に変換させる方式の測定
器が用いられ、とくに応答性、測定精度に優れている振
動方式が好ましい。また前記脱水機1とは、固液を連続
的に分離する通常の脱水機であり、塩化ビニル系樹脂の
脱水性が良好な遠心式のスクリューデカンタであるが、
遠心濾過脱水機または減圧式の濾過脱水機であってもか
まわない。また前記調節計7とは、プロセスコントロー
ラ、ディストリビュートコントローラシステム、ワンル
ープコントローラ、シーケンサが用いられる。
れる樹脂スラリーは、供給ポンプ8を介し連結管4であ
る吐出管を通過する。吐出管には、管内を通る樹脂スラ
リーの濃度を測定する濃度計5、体積流量計3および制
御弁6が設けられており、樹脂スラリーは遠心脱水機1
に供給される。遠心脱水機1にて分離された樹脂脱水ケ
ーキは乾燥機9に導かれ製品(合成樹脂材料)となる。
この乾燥機9としては、脱水ケーキを乾燥する通常の装
置であり、流動式、気流式、回転式または減圧式の乾燥
機を用いることができる。
される懸濁液の固形体濃度を検出し、該脱水機1に投入
される固形体量を制御している。この制御方法によれ
ば、前記遠心脱水機1と流動式乾燥機9は連続して稼働
中に、樹脂スラリーの濃度計5と体積流量計3および制
御弁6を調節計7を介し電気的に接続し、濃度計5およ
び体積流量計3の測定値を用い、調節計7において固形
体量である樹脂量を算出すると同時に任意の樹脂処理量
で一定供給となるように制御弁6の開度設定を変更する
ことができる。
を説明する。図2において、初期設定として、基準生産
量A、設定流量上限B、設定流量下限Cおよび流量変化
幅Dを予め設定しておき、入力値であるスラリー濃度検
出値X、現在流量Yを用いて現在の生産量を制御系内で
演算する。演算結果と基準生産量Aを比較し偏差eを求
める。偏差eとスラリー濃度検出値Xを用いて補正流量
を出力する。この際、急激な流量変更による脱水機の破
損を防止するため、流量変化幅Dとの比較により変更流
量を決定する。すなわち偏差eと流量変化幅Dの比較に
より小さい方を選択する。さらに脱水機の許容能力を超
えない運転とするため流量上限Bおよび流量下限Cを用
いてリミット制御を行なう。
る。まず、通常の方法にしたがって、塩化ビニル樹脂の
単量体を水性媒体を用いて重合器内で重合することによ
り平均重合体濃度35.0重量%の塩化ビニル樹脂スラ
リーをえた。当該樹脂スラリーをスラリー温度50℃で
図1に示す装置を用いて連続運転を実施した。すなわ
ち、図1において、濃度計としてインライン式の振動式
濃度測定器を用いて、この濃度測定器と制御弁、体積流
量計を調節計を介し電気的に接続し、任意の固形分量と
なるように制御弁の開度を調節するようにした。その結
果を表1に示す。なお、過乾燥による品質不良とは、熱
供給過剰により樹脂が着色したり、粉体ハンドリング性
が低下することである。また未乾燥による品質不良と
は、熱供給不足により製品の水分値が多くなることであ
る。
クリューデカンタへのスラリー中の樹脂量を制御するこ
とにより、従来の体積流量を一定にする方法に比べ、脱
水含水率、供給チューブの破損回数および乾燥品質が、
ともに良好な結果となることが確認できた。
懸濁液から固形体と水性媒体を脱水分離するために、脱
水機に投入される懸濁液の固形体量を一定とすることに
より、脱水機での異常振動、供給チューブの破損および
乾燥機での品質不良、たとえば粉体ハンドリング性の低
下を低減することができ、安定した運転ができる。また
固形体濃度が一定であるため、設備能力を最大限に発揮
でき、生産性向上を図ることができる。
説明図である。
例を示すフロー図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 脱水機と該脱水機に懸濁液を供給する前
工程の装置とのあいだに連結される懸濁液供給制御装置
であって、該制御装置が、前記脱水機に供給される懸濁
液の流量を測定する体積流量計と、懸濁液中の固形体量
を一定になるように供給流量を制御する制御手段からな
ることを特徴とする懸濁液供給制御装置。 - 【請求項2】 前記制御手段が、前記前工程の装置と脱
水機に配設される連結管に体積流量計を挟んで連結され
る濃度計および制御弁と、該濃度計、制御弁および体積
流量計に接続される調節計とからなる請求項1記載の制
御装置。 - 【請求項3】 前記濃度計が、懸濁液の固形体濃度をイ
ンラインで、かつリアルタイムで測れる濃度測定器であ
る請求項2記載の制御装置。 - 【請求項4】 前記懸濁液が塩化ビニル樹脂または塩化
ビニル樹脂を主体とする単量体を水性媒体中で重合して
なる重合体スラリーである請求項1、2または3記載の
制御装置。 - 【請求項5】 前工程の装置からの懸濁液を脱水機に供
給するための懸濁液供給制御方法であって、前記脱水機
に供給される懸濁液の固形体濃度を検出し、該脱水機に
投入される固形体量を制御することを特徴とする懸濁液
供給制御方法。 - 【請求項6】 前工程の装置と脱水機に配設される連結
管に固形体量が測定可能な濃度計、制御弁および体積流
量計を設け、前記濃度計、制御弁および体積流量計を調
節計を介し電気的に接続し、前記濃度計の測定値に応じ
任意の固形体量となるように制御弁の開度を調節するよ
うにした請求項5記載の制御方法。 - 【請求項7】 前記濃度計が、懸濁液の固形体濃度をイ
ンラインで、かつリアルタイムで測れる濃度測定器であ
る請求項5記載の制御方法。 - 【請求項8】 前記懸濁液が塩化ビニル樹脂または塩化
ビニル樹脂を主体とする単量体を水性媒体中で重合して
なる重合体スラリーである請求項5、6または7記載の
制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01766196A JP3672369B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 懸濁液供給制御装置および懸濁液供給制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01766196A JP3672369B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 懸濁液供給制御装置および懸濁液供給制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09206583A true JPH09206583A (ja) | 1997-08-12 |
| JP3672369B2 JP3672369B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3672369B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-02 JP JP01766196A patent/JP3672369B2/ja not_active Expired - Fee Related
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