JPH09206677A - 模様付き塗装金属板の製造方法 - Google Patents
模様付き塗装金属板の製造方法Info
- Publication number
- JPH09206677A JPH09206677A JP8044294A JP4429496A JPH09206677A JP H09206677 A JPH09206677 A JP H09206677A JP 8044294 A JP8044294 A JP 8044294A JP 4429496 A JP4429496 A JP 4429496A JP H09206677 A JPH09206677 A JP H09206677A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- magnetic
- metal
- coated
- roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗料に分散している磁性粉末を磁力によって
配向・移動させ、意匠性及び識別性に優れた模様付き塗
装金属板を得る。 【解決手段】 磁性粉末を分散させた塗料を金属板又は
金属帯に塗装した後、塗料が流動性を保持しているうち
に、金属板又は金属帯の背面側に配置され、50ガウス
以上の保磁力をもつ強磁性体を全面に貼り付けた金属ロ
ールによって磁力を作用させ、発生した磁力線に沿って
磁性粉末を塗料内で配向又は移動させることにより模様
を発現させる。模様を変更する場合、強磁性体を脱磁
し、再び必要パターンに着磁する。
配向・移動させ、意匠性及び識別性に優れた模様付き塗
装金属板を得る。 【解決手段】 磁性粉末を分散させた塗料を金属板又は
金属帯に塗装した後、塗料が流動性を保持しているうち
に、金属板又は金属帯の背面側に配置され、50ガウス
以上の保磁力をもつ強磁性体を全面に貼り付けた金属ロ
ールによって磁力を作用させ、発生した磁力線に沿って
磁性粉末を塗料内で配向又は移動させることにより模様
を発現させる。模様を変更する場合、強磁性体を脱磁
し、再び必要パターンに着磁する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁力によって任意の模
様を付与した模様付き塗装金属板を製造する方法に関す
る。
様を付与した模様付き塗装金属板を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内装材,外装材,家電製品の外板材等と
して使用される意匠鋼板としては、代表的なものに着色
亜鉛鉄板がある。この着色亜鉛鉄板は、単一色であるこ
とから意匠性に乏しく、光沢度が高いために冷たい印象
を与える。そのため、高級感が要求される内装材や器物
等の外板には不向きである。塗膜表面の意匠性を向上さ
せ高級感を付与するため、従来から種々の手段が提案さ
れている。たとえば、炭酸カルシウム,シリコン化合
物,ガラス繊維,雲母状酸化鉄,着色ビーズ,他の無機
顔料等の固体添加物を添加した塗料を使用することによ
り、塗膜に変化をつけて意匠性を改善する方法が知られ
ている。固体添加物を含む塗料を使用するとき、均一な
艶消し面をもつ塗膜が得られるものの、単調な表面状態
になりやすく、外観が与える印象が弱く、意匠性及び識
別性に改善の余地がある。
して使用される意匠鋼板としては、代表的なものに着色
亜鉛鉄板がある。この着色亜鉛鉄板は、単一色であるこ
とから意匠性に乏しく、光沢度が高いために冷たい印象
を与える。そのため、高級感が要求される内装材や器物
等の外板には不向きである。塗膜表面の意匠性を向上さ
せ高級感を付与するため、従来から種々の手段が提案さ
れている。たとえば、炭酸カルシウム,シリコン化合
物,ガラス繊維,雲母状酸化鉄,着色ビーズ,他の無機
顔料等の固体添加物を添加した塗料を使用することによ
り、塗膜に変化をつけて意匠性を改善する方法が知られ
ている。固体添加物を含む塗料を使用するとき、均一な
艶消し面をもつ塗膜が得られるものの、単調な表面状態
になりやすく、外観が与える印象が弱く、意匠性及び識
別性に改善の余地がある。
【0003】また、金属板に塗装を施した後、模様を印
刷したフィルムを張り付けて意匠性を付与する方法も採
用されている。しかし、模様付きフィルムの貼付によっ
て意匠性を高める方法では、固体添加物を含む塗料を使
用する場合に比較して製造コストが高くなる。また、品
質的にも難点があり、フィルムと鋼板との密着性や長時
間の暴露によってフィルム自体の樹脂が変質し、表面の
黄変やフィルム層の剥離等の欠陥が発生する場合もあ
る。これに対し、塗料中に分散している磁性材を磁力に
よって配向・移動させて模様を形成させるとき、深みの
ある模様付き塗装金属板が得られる。この種の方法とし
ては、磁性粉末を分散させた塗料を金属板又は金属帯上
に塗布した後、塗料が流動性を保持している間に金属板
又は金属帯の背面から磁石の磁力を作用させ、塗料中に
分散している磁性粉末を磁力線14(図3)に沿ってて
配向・移動させることが特開平3−193162号公報
に紹介されている。
刷したフィルムを張り付けて意匠性を付与する方法も採
用されている。しかし、模様付きフィルムの貼付によっ
て意匠性を高める方法では、固体添加物を含む塗料を使
用する場合に比較して製造コストが高くなる。また、品
質的にも難点があり、フィルムと鋼板との密着性や長時
間の暴露によってフィルム自体の樹脂が変質し、表面の
黄変やフィルム層の剥離等の欠陥が発生する場合もあ
る。これに対し、塗料中に分散している磁性材を磁力に
よって配向・移動させて模様を形成させるとき、深みの
ある模様付き塗装金属板が得られる。この種の方法とし
ては、磁性粉末を分散させた塗料を金属板又は金属帯上
に塗布した後、塗料が流動性を保持している間に金属板
又は金属帯の背面から磁石の磁力を作用させ、塗料中に
分散している磁性粉末を磁力線14(図3)に沿ってて
配向・移動させることが特開平3−193162号公報
に紹介されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で磁
石11のN極,S極を同一面上に共存させると、N−S
極間にニュートラルとよばれる無極が発生し、図1の塗
装板12上に図1に点線で示す模様にしかならない。ま
た、図2に示すように磁石11の同極同士を直列に近接
配置すると、同極同士が融合した模様になり、目標とす
る磁石模様が発現されない。また、磁石11の同極同士
を近接配置すると、互いの磁力が反発し合う。そのた
め、個々の磁石11に対応した磁性模様が発現せず、図
4に示すように大きな一つの模様となる。この点、付与
可能な模様が限られ、多様性が要求される塗装鋼板の製
造には不向きである。磁力線を利用した模様付けでは、
磁性体の貼付によって塗膜に模様を形成することもあ
る。この方法によるとき、任意の模様が得られるもの
の、異なる模様を付与するためには磁性体を取り外す煩
雑な作業が必要となる。また、磁性体を貼付する場合で
も、N極,S極を交互に配置しないと任意の模様が得ら
れないことから、極の配列に制約が加わる。本発明は、
このような問題を解消すべく案出されたものであり、磁
性体を張り付けた金属ロールを使用し、必要とする模様
パターンに応じて脱磁,着磁させることにより、煩雑な
作業を省略して任意の磁性模様を付けた塗装金属板を得
ることを目的とする。
石11のN極,S極を同一面上に共存させると、N−S
極間にニュートラルとよばれる無極が発生し、図1の塗
装板12上に図1に点線で示す模様にしかならない。ま
た、図2に示すように磁石11の同極同士を直列に近接
配置すると、同極同士が融合した模様になり、目標とす
る磁石模様が発現されない。また、磁石11の同極同士
を近接配置すると、互いの磁力が反発し合う。そのた
め、個々の磁石11に対応した磁性模様が発現せず、図
4に示すように大きな一つの模様となる。この点、付与
可能な模様が限られ、多様性が要求される塗装鋼板の製
造には不向きである。磁力線を利用した模様付けでは、
磁性体の貼付によって塗膜に模様を形成することもあ
る。この方法によるとき、任意の模様が得られるもの
の、異なる模様を付与するためには磁性体を取り外す煩
雑な作業が必要となる。また、磁性体を貼付する場合で
も、N極,S極を交互に配置しないと任意の模様が得ら
れないことから、極の配列に制約が加わる。本発明は、
このような問題を解消すべく案出されたものであり、磁
性体を張り付けた金属ロールを使用し、必要とする模様
パターンに応じて脱磁,着磁させることにより、煩雑な
作業を省略して任意の磁性模様を付けた塗装金属板を得
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、そ
の目的を達成するため、50ガウス以上の保磁力をもつ
強磁性体を全面に貼り付け、脱磁及び着磁により繰返し
必要パターンに応じて着磁した金属ロールを金属板又は
金属帯の被塗装背面に配置し、磁性粉末を分散させた塗
料を前記金属板及び金属帯に塗装した後、前記塗料が流
動性を保持しているうちに前記金属ロールによって磁力
を作用させ、発生した磁力線に沿って磁性粉末を塗料内
で配向又は移動させて模様を発現させ、次いで前記塗膜
を焼付け硬化することを特徴とする。本発明で使用する
模様付け金属ロール1は、図5及び図6に示すように、
鉄製ロール本体2の周面に焼結フェライト磁石,ネオジ
ウム磁石等の強磁性体3を貼り付けている。強磁性体3
は、電磁石ヨーク4によって適宜の模様に着磁され、図
6に示すように未着磁部,S極着磁部,N極着磁部から
なるパターンが形成される。電磁石ヨーク4としては、
金属ロールの外径に対応した形状をもつヨークが使用さ
れる。
の目的を達成するため、50ガウス以上の保磁力をもつ
強磁性体を全面に貼り付け、脱磁及び着磁により繰返し
必要パターンに応じて着磁した金属ロールを金属板又は
金属帯の被塗装背面に配置し、磁性粉末を分散させた塗
料を前記金属板及び金属帯に塗装した後、前記塗料が流
動性を保持しているうちに前記金属ロールによって磁力
を作用させ、発生した磁力線に沿って磁性粉末を塗料内
で配向又は移動させて模様を発現させ、次いで前記塗膜
を焼付け硬化することを特徴とする。本発明で使用する
模様付け金属ロール1は、図5及び図6に示すように、
鉄製ロール本体2の周面に焼結フェライト磁石,ネオジ
ウム磁石等の強磁性体3を貼り付けている。強磁性体3
は、電磁石ヨーク4によって適宜の模様に着磁され、図
6に示すように未着磁部,S極着磁部,N極着磁部から
なるパターンが形成される。電磁石ヨーク4としては、
金属ロールの外径に対応した形状をもつヨークが使用さ
れる。
【0006】この着磁パターンは、図4で説明した磁力
が反発する同極の近接配置と異なり、同一柄を同時に着
磁することにより、余分な磁力の悪影響を受けず、より
鮮明な絵柄を発現又は制御できる。着磁パターンの輪郭
も、磁力のコントロールによってシャープさ又はソフト
さを任意に調整できる。塗布された塗料が流動状態にあ
る金属板又は金属帯に着磁された金属ロールを背面から
接触又は接近させると、着磁部の磁力線に沿って塗料中
の磁性粉末が配向又は移動し、図7に示すように着磁パ
ターンに対応する模様が形成される。次いで、塗膜を焼
付け硬化すると、塗膜中の磁性粉末が配向又は移動した
状態で固定される。
が反発する同極の近接配置と異なり、同一柄を同時に着
磁することにより、余分な磁力の悪影響を受けず、より
鮮明な絵柄を発現又は制御できる。着磁パターンの輪郭
も、磁力のコントロールによってシャープさ又はソフト
さを任意に調整できる。塗布された塗料が流動状態にあ
る金属板又は金属帯に着磁された金属ロールを背面から
接触又は接近させると、着磁部の磁力線に沿って塗料中
の磁性粉末が配向又は移動し、図7に示すように着磁パ
ターンに対応する模様が形成される。次いで、塗膜を焼
付け硬化すると、塗膜中の磁性粉末が配向又は移動した
状態で固定される。
【0007】模様付け金属ロール1は、たとえば図8に
示す設備構成で塗装ラインに組み込まれる。磁性粉末を
分散させた塗料5を収容した塗料パン6にピックアップ
ロール7を浸漬し、ピックアップロール7にアプリケー
タロール8を接触させる。これにより、塗料パン6から
掬い上げられた塗料5は、ロール7,8を経て、バッキ
ングロール9で支持された金属帯10に施される。金属
帯9の背面側に模様付け金属ロール1が配置されてお
り、模様付け金属ロール1の着磁パターンに対応した模
様が塗膜に付けられる。付けようとする模様を変更する
場合には、模様付け金属ロール1に付けている着磁パタ
ーンを脱磁によって消去した後、必要な着磁パターンを
改めて付ける。着磁パターンは、減磁周波数を与える脱
磁装置によって容易に消磁できる。新たな着磁は、着磁
装置の組合せに応じ、他品種の模様を1本のロールと複
数の着磁装置で付与でき、1品1様の磁性模様ロールが
不要になる。
示す設備構成で塗装ラインに組み込まれる。磁性粉末を
分散させた塗料5を収容した塗料パン6にピックアップ
ロール7を浸漬し、ピックアップロール7にアプリケー
タロール8を接触させる。これにより、塗料パン6から
掬い上げられた塗料5は、ロール7,8を経て、バッキ
ングロール9で支持された金属帯10に施される。金属
帯9の背面側に模様付け金属ロール1が配置されてお
り、模様付け金属ロール1の着磁パターンに対応した模
様が塗膜に付けられる。付けようとする模様を変更する
場合には、模様付け金属ロール1に付けている着磁パタ
ーンを脱磁によって消去した後、必要な着磁パターンを
改めて付ける。着磁パターンは、減磁周波数を与える脱
磁装置によって容易に消磁できる。新たな着磁は、着磁
装置の組合せに応じ、他品種の模様を1本のロールと複
数の着磁装置で付与でき、1品1様の磁性模様ロールが
不要になる。
【0008】金属帯10又は金属板としては、磁性又は
非磁性材料を使用することができる。たとえば、溶融Z
nめっき鋼板,電気めっき鋼板,Alめっき鋼板,冷延
鋼板等の磁性金属材や、オーステナイト系ステンレス鋼
板,アルミニウム板,アルミニウム合金板等の非磁性金
属板がある。オーステナイト系ステンレス鋼板等の非磁
性金属材料を塗装原板とする場合、比較的弱い磁場でも
鮮明な模様を付けることができる。他方、磁性金属材料
を塗装原板とする場合には、比較的強い磁場が必要とさ
れる。磁性粉末を分散させる塗料としては、種類に制約
を受けるものではないが、たとえばアクリル樹脂,エポ
キシ樹脂,フェノール樹脂,ポリエステル樹脂,ビニル
樹脂等を使用することができる。
非磁性材料を使用することができる。たとえば、溶融Z
nめっき鋼板,電気めっき鋼板,Alめっき鋼板,冷延
鋼板等の磁性金属材や、オーステナイト系ステンレス鋼
板,アルミニウム板,アルミニウム合金板等の非磁性金
属板がある。オーステナイト系ステンレス鋼板等の非磁
性金属材料を塗装原板とする場合、比較的弱い磁場でも
鮮明な模様を付けることができる。他方、磁性金属材料
を塗装原板とする場合には、比較的強い磁場が必要とさ
れる。磁性粉末を分散させる塗料としては、種類に制約
を受けるものではないが、たとえばアクリル樹脂,エポ
キシ樹脂,フェノール樹脂,ポリエステル樹脂,ビニル
樹脂等を使用することができる。
【0009】塗料に分散させる磁性粉末には、たとえば
Niめっき,Crめっき,Fe2 O3 コーティング等を
施したマイカ粉が使用される。マイカ粉は、鱗片状にな
っていることから、配向によって発現する模様が鮮明に
なる。また、フェライト系ステンレス鋼の粉末やベンガ
ラ,フェライト等を磁性粉末として使用することもでき
る。磁性粉末は、塗料に対する分散性から直径100μ
m以下,厚み数μmのフレーク状が好ましい。なお、過
剰量の磁性粉末を塗料に配合すると塗膜性能に悪影響を
与えるので、樹脂100重量部に対して1〜50重量部
の割合で磁性粉末を配合することが好ましい。図8に示
したロールコータ方式の連続塗装ラインで模様付き塗装
金属板を製造する場合、磁場を作用させながら金属帯1
0を走行させ、乾燥・焼付けを施すことによって連続的
に模様を発現させることができる。
Niめっき,Crめっき,Fe2 O3 コーティング等を
施したマイカ粉が使用される。マイカ粉は、鱗片状にな
っていることから、配向によって発現する模様が鮮明に
なる。また、フェライト系ステンレス鋼の粉末やベンガ
ラ,フェライト等を磁性粉末として使用することもでき
る。磁性粉末は、塗料に対する分散性から直径100μ
m以下,厚み数μmのフレーク状が好ましい。なお、過
剰量の磁性粉末を塗料に配合すると塗膜性能に悪影響を
与えるので、樹脂100重量部に対して1〜50重量部
の割合で磁性粉末を配合することが好ましい。図8に示
したロールコータ方式の連続塗装ラインで模様付き塗装
金属板を製造する場合、磁場を作用させながら金属帯1
0を走行させ、乾燥・焼付けを施すことによって連続的
に模様を発現させることができる。
【0010】
【作用】磁性粉末を分散させた塗料を金属板又は金属帯
に塗布し、塗料が流動性を維持している状態で塗装背面
から50ガウス以上の磁力を磁性模様付け金属ロールに
よって作用させるとき、磁力線に沿って磁性粉末が配向
又は移動し、磁場に対応した模様が発現する。磁性粉末
は、塗料を金属板又は金属帯に塗布した状態では形成さ
れた塗膜内で安定した状態を維持するが、塗料が流動性
を依然として維持している状態にあるとき磁場を作用さ
せると、磁力線に沿って磁性粉末が傾斜,配向する。な
かには、磁力線に沿って流動性のある塗膜を移動する磁
性粉末もある。このように磁性粉末の配向・移動によっ
て模様が発現した塗膜を焼き付けると、磁性粉末がその
状態で固定され、深み感に富む模様が得られる。
に塗布し、塗料が流動性を維持している状態で塗装背面
から50ガウス以上の磁力を磁性模様付け金属ロールに
よって作用させるとき、磁力線に沿って磁性粉末が配向
又は移動し、磁場に対応した模様が発現する。磁性粉末
は、塗料を金属板又は金属帯に塗布した状態では形成さ
れた塗膜内で安定した状態を維持するが、塗料が流動性
を依然として維持している状態にあるとき磁場を作用さ
せると、磁力線に沿って磁性粉末が傾斜,配向する。な
かには、磁力線に沿って流動性のある塗膜を移動する磁
性粉末もある。このように磁性粉末の配向・移動によっ
て模様が発現した塗膜を焼き付けると、磁性粉末がその
状態で固定され、深み感に富む模様が得られる。
【0011】得られた塗膜面は、磁性粉末の配向状態,
塗膜内における不均一分布,微細な凹凸等に起因する偏
向,干渉作用等によって、深みのある表面状態を呈す
る。また、微細な凹凸感があり、従来になり意匠性及び
識別性に優れた塗装金属板が得られる。塗膜に作用させ
る磁場は、鮮明度の高い模様に必要な磁性粉末の配向・
移動を行わせるため、50ガウス以上の強度をもつこと
が要求される。しかし、1000ガウスを超える磁場強
度では、磁力線が磁性塗膜全域に作用し、着磁した磁性
模様を再現し難く、鮮やかな磁性模様も得られにくくな
る。磁場強度は、通常、通板速度が早くなるに従い、ま
た通板板厚が厚くなるに従い強力な磁場を作用させるよ
うに磁性模様付け金属ロール1の磁力をコントロール
し、塗膜表面磁力を50〜1000ガウスの範囲で選定
する。
塗膜内における不均一分布,微細な凹凸等に起因する偏
向,干渉作用等によって、深みのある表面状態を呈す
る。また、微細な凹凸感があり、従来になり意匠性及び
識別性に優れた塗装金属板が得られる。塗膜に作用させ
る磁場は、鮮明度の高い模様に必要な磁性粉末の配向・
移動を行わせるため、50ガウス以上の強度をもつこと
が要求される。しかし、1000ガウスを超える磁場強
度では、磁力線が磁性塗膜全域に作用し、着磁した磁性
模様を再現し難く、鮮やかな磁性模様も得られにくくな
る。磁場強度は、通常、通板速度が早くなるに従い、ま
た通板板厚が厚くなるに従い強力な磁場を作用させるよ
うに磁性模様付け金属ロール1の磁力をコントロール
し、塗膜表面磁力を50〜1000ガウスの範囲で選定
する。
【0012】
【実施例】クロム酸処理した板厚0.5mmの溶融Zn
めっき鋼板を、塗装原板として使用した。磁性粉末とし
ては、直径1〜32μm(平均粒径12μm)の鱗片状
雲母及び直径20〜96μm(平均直径50μm)の鱗
片状雲母に平均厚み0.01〜0.1μmのNi層をコ
ーティングした粉末を用意した。高分子ポリエステル系
樹脂100重量部に磁性粉末を5〜50重量部配合し、
磁性粉末分散塗料を調製し、溶剤で希釈した。塗料の粘
度をNo.4フォードカップで100〜120秒(25
℃)となるように調製した後、乾燥塗膜厚で10〜20
μmとなるように溶融Znめっき鋼板に塗布し、塗料が
まだ流動性を保持しているうちに、フェライト磁石を被
覆した模様付け金属ロールにより鋼板背面から1,00
0ガウスの磁力を作用させ、磁性模様を発現させた。次
いで、250℃×1分の加熱によって塗膜を焼付け硬化
させた。得られた塗膜模様は、図7aに示すように模様
付け金属ロールの着磁パターンに沿った模様であった。
模様付け金属ロールを脱磁装置によって消磁した後、図
7bのパターンをN極に、図7cのパターンをS極に近
接着磁した。このように着磁し直した金属ロールを使用
し、同様な条件下で模様付けを行ったところ、図7の
b,cに対応した鮮明な模様が塗膜に付けられた。
めっき鋼板を、塗装原板として使用した。磁性粉末とし
ては、直径1〜32μm(平均粒径12μm)の鱗片状
雲母及び直径20〜96μm(平均直径50μm)の鱗
片状雲母に平均厚み0.01〜0.1μmのNi層をコ
ーティングした粉末を用意した。高分子ポリエステル系
樹脂100重量部に磁性粉末を5〜50重量部配合し、
磁性粉末分散塗料を調製し、溶剤で希釈した。塗料の粘
度をNo.4フォードカップで100〜120秒(25
℃)となるように調製した後、乾燥塗膜厚で10〜20
μmとなるように溶融Znめっき鋼板に塗布し、塗料が
まだ流動性を保持しているうちに、フェライト磁石を被
覆した模様付け金属ロールにより鋼板背面から1,00
0ガウスの磁力を作用させ、磁性模様を発現させた。次
いで、250℃×1分の加熱によって塗膜を焼付け硬化
させた。得られた塗膜模様は、図7aに示すように模様
付け金属ロールの着磁パターンに沿った模様であった。
模様付け金属ロールを脱磁装置によって消磁した後、図
7bのパターンをN極に、図7cのパターンをS極に近
接着磁した。このように着磁し直した金属ロールを使用
し、同様な条件下で模様付けを行ったところ、図7の
b,cに対応した鮮明な模様が塗膜に付けられた。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、金属ロールの周面に貼り付けた強磁性体を所定のパ
ターンで着磁し、この金属ロールより発生する磁力線に
よって塗膜中の磁性粉末を配向・移動させている。その
ため、得られた塗装金属板には、着磁パターンに対応し
た鮮明な模様をもつ塗膜が形成される。付けようとする
模様を変更する場合、金属ロールの着磁パターンを消去
し、改めて必要な着磁パターンをつける。これにより、
磁性体を取り外す必要なく、単一の金属ロールによって
種々の模様を付けることが可能となる。得られた模様付
き塗装金属板は、形成された模様が深み感に富むことか
ら、意匠性及び識別性に優れた製品として使用される。
は、金属ロールの周面に貼り付けた強磁性体を所定のパ
ターンで着磁し、この金属ロールより発生する磁力線に
よって塗膜中の磁性粉末を配向・移動させている。その
ため、得られた塗装金属板には、着磁パターンに対応し
た鮮明な模様をもつ塗膜が形成される。付けようとする
模様を変更する場合、金属ロールの着磁パターンを消去
し、改めて必要な着磁パターンをつける。これにより、
磁性体を取り外す必要なく、単一の金属ロールによって
種々の模様を付けることが可能となる。得られた模様付
き塗装金属板は、形成された模様が深み感に富むことか
ら、意匠性及び識別性に優れた製品として使用される。
【図1】 両極磁石及びそれによって付けた磁性模様
【図2】 複数の両極磁石及びそれによって付けた磁性
模様
模様
【図3】 磁力線によって磁性模様が発現することを説
明する図
明する図
【図4】 両極磁石の組合せに応じて磁性模様の鮮明度
が変わることを説明する図
が変わることを説明する図
【図5】 本発明に従った模様付け金属ロール及び着磁
用の電磁ヨーク
用の電磁ヨーク
【図6】 着磁パターンが付けられた模様付け金属ロー
ル
ル
【図7】 塗膜に付けられた模様の数例
1:模様付け金属ロール 2:ロール本体 3:着
磁用の電磁ヨーク 5:磁性粉末を分散させた塗料 6:塗料パン
7:ピックアップロール 8:アプリケータロール 9:バッキングロール
10:金属帯
磁用の電磁ヨーク 5:磁性粉末を分散させた塗料 6:塗料パン
7:ピックアップロール 8:アプリケータロール 9:バッキングロール
10:金属帯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 両極磁石及びそれによって付けた磁性模様
【図2】 複数の両極磁石及びそれによって付けた磁性
模様
模様
【図3】 磁力線によって磁性模様が発現することを説
明する図
明する図
【図4】 両極磁石の組合せに応じて磁性模様の鮮明度
が変わることを説明する図
が変わることを説明する図
【図5】 本発明に従った模様付け金属ロール及び着磁
用の電磁ヨーク
用の電磁ヨーク
【図6】 着磁パターンが付けられた模様付け金属ロー
ル
ル
【図7】 塗膜に付けられた模様の数例
【図8】 塗装ラインに組み込まれた模様付け金属ロー
ル
ル
【符号の説明】 1:模様付け金属ロール 2:ロール本体 3:着
磁用の電磁ヨーク 5:磁性粉末を分散させた塗料 6:塗料パン
7:ピックアップロール 8:アプリケータロール 9:バッキングロール
10:金属帯
磁用の電磁ヨーク 5:磁性粉末を分散させた塗料 6:塗料パン
7:ピックアップロール 8:アプリケータロール 9:バッキングロール
10:金属帯
Claims (1)
- 【請求項1】 50ガウス以上の保磁力をもつ強磁性体
を全面に貼り付け、脱磁及び着磁により繰返し必要パタ
ーンに応じて着磁した金属ロールを金属板又は金属帯の
被塗装背面に配置し、磁性粉末を分散させた塗料を前記
金属板及び金属帯に塗装した後、前記塗料が流動性を保
持しているうちに前記金属ロールによって磁力を作用さ
せ、発生した磁力線に沿って磁性粉末を塗料内で配向又
は移動させて模様を発現させ、次いで前記塗膜を焼付け
硬化することを特徴とする模様付き塗装金属板の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8044294A JPH09206677A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 模様付き塗装金属板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8044294A JPH09206677A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 模様付き塗装金属板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09206677A true JPH09206677A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12687498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8044294A Withdrawn JPH09206677A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 模様付き塗装金属板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09206677A (ja) |
-
1996
- 1996-02-06 JP JP8044294A patent/JPH09206677A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR0135274B1 (ko) | 모양 도장막 형성 방법 | |
| US3791864A (en) | Method of ornamenting articles by means of magnetically oriented particles | |
| US6881450B1 (en) | Apparatus and method for making a magnetic coated medium, and a coated medium therefrom | |
| CA2161816A1 (en) | Production of coatings having three-dimensional optical effects | |
| JP2009530093A (ja) | 基体に模様を施与する方法 | |
| JPS63175670A (ja) | 模様塗膜の形成法 | |
| JP2868948B2 (ja) | 磁気塗装方法 | |
| CN101394939A (zh) | 将图案应用于底材上的方法 | |
| JPH09206677A (ja) | 模様付き塗装金属板の製造方法 | |
| JPH0838992A (ja) | 模様付き塗装金属板の製造方法 | |
| JP2000271533A (ja) | 模様付き塗装金属板の製造方法 | |
| JP2857276B2 (ja) | 磁気塗装 | |
| JPH09248520A (ja) | 模様付き塗装金属板又は金属帯の製造方法 | |
| JPH08243483A (ja) | 模様付き塗装金属板の製造方法 | |
| JPH08243482A (ja) | 模様付き塗装金属板の製造方法 | |
| JP2844232B2 (ja) | 模様塗膜の形成方法 | |
| JPH0889869A (ja) | 塗装板材製造用磁性模様発生装置 | |
| US3859913A (en) | Apparatus and process for printing | |
| JPH03151083A (ja) | 模様塗膜形成方法 | |
| JP2007054820A (ja) | 意匠性媒体形成方法及び意匠性媒体 | |
| JP5244882B2 (ja) | 磁性体塗装装置、及び、磁性体塗装方法 | |
| JP3761910B2 (ja) | 磁性模様形成方法 | |
| JPH06114332A (ja) | 模様塗膜形成方法 | |
| CN101417277B (zh) | 于平面或曲弧面上可且呈立体视觉效果图案的加工方法 | |
| JPH0517709A (ja) | 模様形成塗料組成物及び模様塗膜の形成方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |