JPH0920667A - カルシウムイオン水の製造方法およびそれを用いた皮膚の清浄・清拭材 - Google Patents

カルシウムイオン水の製造方法およびそれを用いた皮膚の清浄・清拭材

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JPH0920667A
JPH0920667A JP19266095A JP19266095A JPH0920667A JP H0920667 A JPH0920667 A JP H0920667A JP 19266095 A JP19266095 A JP 19266095A JP 19266095 A JP19266095 A JP 19266095A JP H0920667 A JPH0920667 A JP H0920667A
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calcium ion
calcium
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cleaning
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Kazumaro Furuse
一麿 古瀬
Masahiko Nakagawa
正彦 中川
Yasusuke Murashima
庸介 村嶋
Hiroshi Suhara
浩 栖原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防菌・防黴効果を有するカルシウムイオン水
の製造方法、およびそのカルシウムイオン水を用いた皮
膚の清浄・清拭材、およびこれらのカルシウムイオン水
あるいは皮膚の清浄・清拭材からなるアトピー性皮膚炎
の炎症時における二次感染を防止し、炎症に伴うかゆ
み、ほてりを抑制するための組成物を提供すること。 【解決手段】 冷精製水とボレイ末を接触させてカルシ
ウムイオンを溶出させることを特徴とするカルシウムイ
オン水の製造方法およびそのカルシウムイオン水を有効
成分として基布に含浸したことを特徴とする皮膚の清浄
・清拭材により課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカルシウムイオン水
の製造方法およびそれを用いた皮膚の清浄・清拭材に関
し、更に詳しくは冷精製水を用いてボレイ末からカルシ
ウムイオンを溶出させる、防菌・防黴効果を有するカル
シウムイオン水の製造方法、およびそのカルシウムイオ
ン水を基布に含浸させた皮膚の清浄・清拭材、およびこ
れらのカルシウムイオン水あるいは皮膚の清浄・清拭材
からなるアトピー性皮膚炎の炎症時における二次感染を
防止し、炎症に伴うかゆみ、ほてりを抑制するための組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚の清浄・清拭を目的とする清
浄綿や清拭布には塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザ
ルコニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、グ
ルコン酸クロルヘキシジン液、トリクロサンなどの合成
の殺菌剤、安息香酸、パラオキシ安息香酸アルキルエス
テル類などの防腐剤が配合される。しかし、これらの殺
菌・防腐剤を配合した清浄・清拭材は健常な皮膚への適
用には問題ないが、アレルギー性の皮膚、炎症のある皮
膚の処置には、スキントラブルを起こす懸念があり適さ
ない。従って、これらの殺菌・防腐剤を配合した製品に
は指定成分として、その表示が義務づけられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のように皮膚に対する安全性が懸念される従来の殺菌・
防腐剤に替わり、肌の弱い人達への適用が期待されるカ
ルシウムイオン水の製造方法を確立すること、更に安定
性のよいカルシウムイオン水の製造方法を確立するこ
と、これらのカルシウムイオン水の持つ性質を利用した
安全な皮膚の清浄・清拭材を提供すること、およびこれ
らのカルシウムイオン水、または、皮膚の清浄・清拭材
から成るアトピー性皮膚炎の炎症時における二次感染を
防止し、炎症に伴うかゆみ、ほてりを抑制するための組
成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決のために検討を重ねた結果、カルシウム源としてボレ
イ末を使用し、このボレイ末からどのようにして防菌・
防黴効果を発揮する有効濃度のカルシウムイオンを溶出
させてカルシウムイオン水を製造するか、そして脱脂綿
や不織布、ガーゼなどの基布中にカルシウムイオン水を
含浸させて経時的に安定な状態を維持できる皮膚の清浄
・清拭材とするかなどの問題を解決し、ボレイ末から冷
精製水を用いて攪拌振盪してカルシウムイオンを抽出し
てカルイウムイオン水を調製する方法、およびボレイ末
から溶出・補助剤を添加した冷精製水を用いて攪拌振盪
してカルシウムイオン抽出してより効果的で安定なカル
シウムイオン水を調製する方法を見いだし、さらにこれ
らのカルシウムイオン水を有効成分として基布に含浸さ
せた皮膚の清浄・清拭材が有用であることを見いだし本
発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明の請求項1の発明は、冷
精製水とボレイ末を接触させてカルシウムイオンを溶出
させることを特徴とするカルシウムイオン水の製造方法
である。
【0006】本発明の請求項2の発明は、カルシウムイ
オンの溶出・安定補助剤を加えた冷精製水とボレイ末を
接触させてカルシウムイオンを溶出・安定化することを
特徴とするカルシウムイオン水の製造方法である。
【0007】本発明の請求項3の発明は、請求項1ある
いは請求項2記載のカルシウムイオン水を有効成分とし
て基布に含浸したことを特徴とする皮膚の清浄・清拭材
である。
【0008】本発明の請求項4の発明は、請求項3記載
の皮膚の清浄・清拭材において、使用時に一枚づつ取り
出せる密閉可能な取り出し口を有する包装容器に収納し
たことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項5の発明は、請求項1ある
いは請求項2記載のカルシウムイオン水、または、請求
項3あるいは請求項4記載の皮膚の清浄・清拭材から成
ることを特徴とするアトピー性皮膚炎の炎症時における
二次感染を防止し、炎症に伴うかゆみ、ほてりを抑制す
るための組成物である。以下、本発明について詳細に説
明する。
【0010】本発明に用いるボレイ末は、カキ科(Os
treidae)のカキ(Ostreagigas T
hunberg)の貝殻の白色部を、粉砕、洗浄、整粒
したものである。本発明に好ましく用いられるボレイ末
の具体例としては、例えば、カキ殻の真珠層を通電処理
して得られた主成分として凡そ60重量%のカルシウム
を含有するもの(商品名:カイホウ・ハイセアーS、カ
イホウ株式会社製)を挙げることができる。
【0011】本発明に係わるカルシウムイオン水および
経時的に安定なカルシウムイオン水は、例えば、ボレイ
末に冷精製水(脱イオン水)を加えて攪拌振盪して1昼
夜放置し、上澄液を回収してカルシウムイオン水を得る
方法、およびボレイ末に溶出・安定補助剤を添加した冷
精製水を加えて攪拌振盪し、1昼夜放置し、上澄液を回
収して経時的に安定なカルシウムイオン水を得る方法な
どによって得ることができる。冷精製水の温度は例えば
凡そ0〜10℃、好ましくは凡そ0〜5℃、特に好まし
くは凡そ4℃程度である。0℃未満ではカルシウムイオ
ンの溶出が遅くなり好ましくない。10℃を超えると溶
解時の発熱反応によりさらに温度が上昇してカルシウム
イオンの溶解度が低下する。このようにして調製したカ
ルシウムイオン水は抗菌性が認められ皮膚の清浄・清拭
材における有効成分として利用することができる。
【0012】上記のカルシウムイオン水の調製操作にお
いて用いられる原料としては「日本薬局方」、「食品添
加物公定書」および「化粧品原料基準外成分規格」収載
の「ボレイ末」(好ましくは食品添加物として用いられ
る上記「カイホウ・ハイセアーS:カイホウ株式会社
製」)を、また、溶出・安定補助剤としては、グリセリ
ン、ソルビット、プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコールなどの多価アルコール類、エタノール、
イソプロパノールなどのアルコール類を用いることがで
きる。
【0013】また、「日本薬局方」、「食品添加物公定
書」および「化粧品原料基準外成分規格」収載のカラギ
ーナン、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、カル
ボキシビニルポリマーなどの増粘剤類、dl−ピロリド
ンカルボン酸ナトリウム液、ヒアルロン酸ナトリウム
液、マクロゴールなどの保湿剤、アルニカエキス、アロ
エエキス、海藻エキス、カモミラエキス、カンゾウエキ
ス、モモ葉エキス、オトギリソウエキス、ローズマリー
エキス、キナエキス、ニンニクエキス、メリッサエキス
などの植物抽出エキス類を上記のカルシウムイオン水に
対して本発明の所期の効果を損なわない範囲で適宜配合
することができる。
【0014】また、上記のカルシウムイオン水の剤型
は、ローション、乳液、ゲルなど外皮に適用できる性状
のものであればよく、このカルシウムイオン水を脱脂綿
や不織布、ガーゼなどの基布へ含浸させて抗菌・防黴性
を有する清浄綿・ウェットティシュ・ガーゼなどの本発
明の皮膚の清浄・清拭材とすることができる。
【0015】カルシウムイオン水を含浸させる基布とし
ては、例えば日本薬局方(日局)の脱脂綿やガーゼ、セ
ルロースまたは、レーヨンからなる全ての不織布などを
挙げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明で用いるカルシウムイオン
水は、主成分として凡そ60重量%のカルシウムを含有
するボレイ末を温度約0〜10℃の冷精製水と接触させ
てカルシウムイオン(Ca++)を溶出させ、カルシウム
イオン(Ca++)として全体の凡そ500〜1500p
pmの濃度、好ましくは凡そ800〜1000ppmの
濃度含むカルシウムイオン水である。
【0017】ボレイ末を冷精製水と接触させてカルシウ
ムイオン(Ca++)を溶出させ、かつ安定化させる溶出
・安定補助剤としては、グリセリン、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコー
ル類を夫々、あるいは、組み合わせて全体の凡そ2〜1
0重量%、好ましくは凡そ3〜5重量%配合する。
【0018】本発明で用いる基布は、天然のセルロース
または、レーヨンからなる全ての不織布、脱脂綿やガー
ゼなどを適宜の大きさにカットしたものを用いることが
でき、これらの基布にカルシウムイオン水を含浸させて
本発明の皮膚の清浄・清拭材とすることができる。カル
シウムイオン水の含浸量は不織布またはガーゼにおいて
は、基布重量1g当たり、凡そ2〜4ml、好ましくは
凡そ2.5〜3.5ml、脱脂綿においては、基布重量
1g当たり、凡そ4〜6ml、好ましくは凡そ4.5〜
5.5ml含浸させることを目安とする。しかし、不織
布、脱脂綿、ガーゼなどへ含浸させるカルシウムイオン
水の量は、基布の重量、厚さなど、また、カルシウムイ
オン水の組成や剤型などにより異なるので、特に限定さ
れない。基布に対するカルシウムイオン水の飽和含浸量
の範囲内で、使用時に滴下せず本発明の目的を果たし得
る含浸量とすることが好ましい。
【0019】本発明の皮膚の清浄・清拭材を封入する包
装容器は特に限定されない。本発明の目的を果たし得る
好ましい包装容器の具体例としては、一定量のカルシウ
ムイオン水あるいは溶出・安定補助剤などを含むカルシ
ウムイオン水から成る組成物を含浸させた基布を使用時
に一枚づつ取り出せる密閉可能な取り出し口を設けた円
筒型、角柱型、弁当箱型、袋型などの合成樹脂製の容
器、および合成樹脂製またはアルミラミネートフィルム
中に封入したパウチタイプの容器などを挙げることがで
きる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、下記の説明及び実施例において%は特に断
らない限り、重量%を意味するものとする。
【0021】本発明を構成するカルシウムイオン水を調
製する実施例、カルシウムイオン水のイオン濃度、経時
安定性、抗菌・防黴性などの特性について記述する。 (実施例1)ボレイ末(商品名:カイホウ・ハイセアー
S)1gに予め煮沸し溶存炭酸を駆逐した後、5℃以下
に冷却した精製水100ml加えて攪拌振盪して冷蔵庫
内に1昼夜静置した後、上澄液を回収して約75mlの
カルシウムイオン水を得た。
【0022】(実施例2〜5)同ボレイ末1gに予め煮
沸した溶存炭酸を駆逐した後、5℃以下に冷却した精製
水に溶出・安定補助剤としてグリセリン(実施例2)、
またはプロピレングリコール(実施例3)、または1,
3−ブチレングリコール(実施例4)を3g、または無
水エタノール(実施例5)3mlを添加した溶解液10
0ml加えて攪拌振盪して冷蔵庫内に1昼夜静置した
後、上澄液を回収して約75mlのカルシウムイオン水
を得た。
【0023】実施例1及び実施例2〜5のカルシウムイ
オン水の回収率、性状、カルシウムイオン濃度などを確
認したところ以下の結果が得られた。 (回収率):カルシウムイオン水の収率は、実施例1、
実施例2〜5共に約75%であった。 (性状):無色澄明な液状で、僅かに特異な匂いがあ
る。 (カルシウムイオン濃度):実施例1及び実施例2〜5
で得られたカルシウムイオン水について、カルシウムイ
オン(Ca++)濃度をフィシャー・アキユメット製のデ
ジタルpH/mVメーターを用いたイオン電極法(mV
測定)とエデト酸二ナトリウム液を用いたキレート滴定
法により測定した。 その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1に示すように、実施例1及び実施例2
〜5におけるカルシウムイオン(Ca++)濃度は、溶出
・安定補助剤としてグリセリンを配合した場合(実施例
2)が一番高く、次いでプロピレングリコール(実施例
3)に特にその効果が認められた。
【0026】実施例1及び実施例2〜5のカルシウムイ
オン水の経時安定性を確認したところ以下の結果が得ら
れた。実施例1によって調製したカルシウムイオン水
は、容器中に密閉し、空気を遮断して保存すれば問題な
いが、解放状態で室温で長期(3ヶ月以上)保存した場
合、水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )の一部が空気
中の炭酸ガスにより炭酸カルシウム(CaCO3 )を形
成するため、濁りを生じることがある。一方、実施例2
〜5によって調製したカルシウムイオン水は、解放状態
で長期(1年以上)に保存した場合でも濁りを生じるこ
とがなく、溶出・安定補助剤として添加したグリコール
類などが安定剤として機能していることが確認された。
【0027】(実施例6〜9)実施例1及び実施例2で
調製したカルシウムイオン水を不織布(実施例6)、脱
脂綿(実施例7および実施例8)及びガーゼ(実施例
9)に表2に示した条件で含浸させて本発明の皮膚の清
浄・清拭材を製造し、それらの抗菌効果の確認を目的と
し以下の実験を実施した。すなわち、実施例1及び実施
例2で得たカルシウムイオン水を不織布(商品名:ベン
リーゼ、旭化成社製)、脱脂綿(日局)及びガーゼ(日
局)にそれぞれ含浸させた試料を調製した。一方、滅菌
した生理食塩水を同不織布(比較例1)、同脱脂綿(比
較例2)及び同ガーゼ(比較例3)に表3に示した条件
で含浸させた対照品とその効果を比較した。なお、基布
の中で、ガーゼについては、熱精製水にて洗浄後、再乾
燥した試料を使用した。いずれも基布への含浸は、基布
を121℃、15分間、湿熱蒸気滅菌した後、無菌的に
行った。
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】(抗菌力の測定):実施例1及び実施例2
で得たカルシウムイオン水を含浸して調製した本発明の
皮膚の清浄・清拭材試料1〜4(実施例6〜9)および
滅菌した生理食塩水を含浸して調製した対照試料5〜7
(比較例1〜3)について、繊維製品衛生加工協会の
「衛生加工品の加工効果評価試験方法」の菌数測定法に
準じて抗菌力の測定を行った。すなわち、黄色ブドウ球
菌(Staphyrococcus aureus20
9P)の菌液を、それぞれの試料に0.2mlづつ接種
し、入菌直後と培養18時間後の菌数を測定し、その常
用対数値(log10)の増減値差(log≧1.6:効
果あり)を求め評価した。表4にその結果を示す。
【0031】
【表4】
【0032】表4に示すように、実施例1で得たカルシ
ウムイオン水を不織布に含浸させた試料1、並びに脱脂
綿に含浸させた試料2、及び実施例2で得たカルシウム
イオン水を脱脂綿に含浸させた試料3、並びにガーゼに
含浸させた試料4は黄色ブドウ球菌に対する優れた抗菌
性が認められた。黄色ブドウ球菌は、アトピー性皮膚炎
などの炎症時における二次感染の原因菌とされる表皮に
常在する病原菌の代表的な一種であり、本発明の皮膚の
清浄・清拭材はアトピー性皮膚炎などの炎症時における
二次感染防止に有用であることを証明するものである。
【0033】(防黴性の確認):ボレイ末(商品名:カ
イホウ・ハイセアーS)から調製したカルシウムイオン
水の、ある種の酵母類・カビ類に対する最小生育阻止濃
度(MIC)を測定した結果を表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】以上の実験結果から本発明の組成物(本発
明で用いるカルシウムイオン水および本発明の皮膚の清
浄・清拭材)は、前記のカルシウムイオン水、溶出・安
定補助剤、基布などの成分から成ることが好ましいこと
が判った。
【0036】以下具体的な実施例を追加記述する。 (実施例10)下記の処方にて混合溶解し、ローション
(組成物)を製造した。 アロエエキス 2.0g カモミラエキス 0.5g カンゾウエキス 0.5g モモ葉エキス 0.5g アルニカエキス 0.1g グリセリン 2.0g 実施例2の方法で調製したカルシウムイオン水を加えて
全量100.0mlとした。得られたローションを不織
布(サイズ:140×200mm)に重量1g当たり、
3.0ml含浸させたウエットティシュを用い、皮膚を
清拭するとき、皮膚の炎症に伴う「かゆみ」や「ほて
り」を鎮める効果が認められた。
【0037】(実施例11)下記の処方にて混合溶解
し、ローション(組成物)を製造した。 dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 1.0g 海藻エキス 0.5g カモミラエキス 3.0g アルニカエキス 0.1g プロピレングリコール 5.0g 実施例1の方法で調製したカルシウムイオン水を加えて
全量100.0mlとした。得られたローションを脱脂
綿(サイズ:75×80mm)に重量1g当たり、5.
0ml含浸させた洗浄綿を用い、皮膚を清拭するとき、
皮膚の汚れと不快な臭いを除去し、爽やかな香りと、し
っとり感を与える効果が認められた。
【0038】(実施例12)下記の処方にて混合溶解
し、ゲル状ローション(組成物)を製造した。 ヒアルロン酸ナトリウム液酸ナトリウム液 2.0g カラギーナン 0.5g アルニカエキス 0.1g パラオキシ安息香酸メチルナトリウム 0.2g 1,3−ブチレングリコール 3.0g 実施例2の方法で調製したカルシウムイオン水を加えて
全量100.0mlとした。得られたゲル状ローション
を、不織布(サイズ:140×200mm)に重量1g
当たり、3.5ml含浸させたウエットティシュを用
い、皮膚を清拭するとき、皮膚の不快な臭いを除去し、
爽やかな香りと、しっとり感を与える効果が認められ
た。
【0039】(実施例13)下記の処方にて混合溶解
し、ゲル状ローション(組成物)を製造した。 マクロゴール400 4.0g ヒドロキシプロピルセルロース 1.0g 実施例2の方法で調製したカルシウムイオン水を加えて
全量100.0mlとした。得られたゲル状ローション
を、ガーゼ(サイズ:200×200mm)に重量1g
当たり、4.0ml含浸させたガーゼパッドを熱傷によ
る表皮の炎症部(患部)に貼付するとき、患部の「ほて
り」を鎮め、損傷の回復を促進する効果が認められた。
【0040】
【発明の効果】以上のように冷精製水を用いることによ
り、ボレイ末から抗菌・防黴効果を有するカルシウムイ
オンを溶出して容易にカルシウムイオン水を製造するこ
とができる。カルシウムイオンの溶出・安定剤を加えた
冷精製水を用いることにより、開放状態で長期保存して
も濁りを生じない安定なカルシウムイオン水を容易に製
造することができる。
【0041】本発明の皮膚の清浄・清拭材は、抗菌・防
黴効果を有するこれらのカルシウムイオン水(天然組成
物)を用いて基布に含浸したものであり、安全であり、
使用において簡便である。
【0042】本発明の皮膚の清浄・清拭材を使用時に一
枚づつ取り出せる密閉可能な取り出し口を有する包装容
器に収納すれば、使用し易く、簡便である。
【0043】また、これらのカルシウムイオン水および
本発明の皮膚の清浄・清拭材はアトピー性皮膚炎などの
炎症などにおいて問題とされる二次感染の原因菌とされ
る表皮に常在する黄色ブドウ球菌原菌に対し優れた抗菌
性が認められることから、特に、アトピー性皮膚炎時に
使用して、二次感染の防止に役立つ製品の製造が可能で
ある。また、本発明の皮膚の清浄・清拭材は、実施例に
具体的に挙げた植物エキス類の配合により、特に、アト
ピー性皮膚炎時に使用して、二次感染の防止と、炎症に
伴う「かゆみ」や「ほてり」を鎮めることに役立つ有用
な製品を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栖原 浩 神奈川県横浜市緑区十日市場846−3

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷精製水とボレイ末を接触させてカルシ
    ウムイオンを溶出させることを特徴とするカルシウムイ
    オン水の製造方法。
  2. 【請求項2】 カルシウムイオンの溶出・安定補助剤を
    加えた冷精製水とボレイ末を接触させてカルシウムイオ
    ンを溶出・安定化することを特徴とするカルシウムイオ
    ン水の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2記載のカルシ
    ウムイオン水を有効成分として基布に含浸したことを特
    徴とする皮膚の清浄・清拭材。
  4. 【請求項4】 使用時に一枚づつ取り出せる密閉可能な
    取り出し口を有する包装容器に収納したことを特徴とす
    る請求項3記載の皮膚の清浄・清拭材。
  5. 【請求項5】 請求項1あるいは請求項2記載のカルシ
    ウムイオン水、または、請求項3あるいは請求項4記載
    の皮膚の清浄・清拭材から成ることを特徴とするアトピ
    ー性皮膚炎の炎症時における二次感染を防止し、炎症に
    伴うかゆみ、ほてりを抑制するための組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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