JPH0920728A - カーボネート化合物及びその製造方法 - Google Patents

カーボネート化合物及びその製造方法

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JPH0920728A
JPH0920728A JP7173232A JP17323295A JPH0920728A JP H0920728 A JPH0920728 A JP H0920728A JP 7173232 A JP7173232 A JP 7173232A JP 17323295 A JP17323295 A JP 17323295A JP H0920728 A JPH0920728 A JP H0920728A
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JP
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substituent
ppm
proton
methyl
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JP7173232A
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English (en)
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Fumiaki Iwasaki
史哲 岩崎
Michiko Mitsuharu
美智子 三春
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規な水酸基保護剤を提供する。 【構成】4−t−ブトキシカルボニルオキシ−3−ペン
テン−2−オン等の下記式(I) 【化1】 (但し、R1は、アルキル基、置換基を有しても良いア
リール基、アルケニル基または置換基を有しても良いア
ラルキル基であり、R2はアルキル基であり、R3はアル
キル基、アルコキシ基、置換基を有しても良いアリール
基、置換基を有しても良いアラルキル基、置換基を有し
ても良いアリールオキシ基、置換基を有しても良いアラ
ルキルオキシ基または置換基を有しても良いアミノ基で
あり、R2及びR3は一緒になって環を形成してもよ
い。)で示されるカーボネート化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に水酸基の保護剤と
して有用であり、その他、メルカプト基、アミノ基等の
保護剤として、また、カルボキシル基の活性エステル化
剤として有用な新規なカーボネート化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、広く用いられているカーボネート
タイプの水酸基の保護剤としては、ベンジルオキシカル
ボニルクロリドに代表される酸ハロゲン化物タイプの保
護剤及びジ−t−ブチルジカーボネートに代表されるジ
カーボネートタイプの保護剤を挙げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、酸ハロゲン化
物タイプの保護剤は、空気中の水分と反応して塩酸ガス
を発生する性質を有しているためその取扱いには細心の
注意が必要となり、ジカーボネートタイプの保護剤はア
ルコールとの反応の際、原料のアルコール2分子からな
るカーボネート化合物を副生してしまうという問題があ
った。このため、取扱いが容易でしかも副反応を極力抑
制できる新しい水酸基の保護基の開発が強く望まれてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、下記一般式で
示されるカーボネート化合物が上記性質を具備した優れ
た水酸基保護剤であることを見いだし、本発明を完成さ
せるに至った。
【0005】即ち、本発明は、下記一般式(I)
【0006】
【化4】
【0007】(但し、R1は、アルキル基、置換基を有
しても良いアリール基、アルケニル基または置換基を有
しても良いアラルキル基であり、R2はアルキル基であ
り、R3はアルキル基、アルコキシ基、置換基を有して
も良いアリール基、置換基を有しても良いアラルキル
基、置換基を有しても良いアリールオキシ基、置換基を
有しても良いアラルキルオキシ基または置換基を有して
も良いアミノ基であり、R2及びR3は一緒になって環を
形成してもよい。)で示されるカーボネート化合物及び
その製造方法である。
【0008】前記一般式(I)において、R1はアルキ
ル基、置換基を有しても良いアリール基、アルケニル基
または置換基を有しても良いアラルキル基を示す。アル
キル基は、直鎖状、分岐状および環状のいずれであって
もよく、その炭素数は特に制限されない。一般には、原
料入手の容易さから炭素数が1〜8のアルキル基である
ことが好適である。本発明に於いて好適なアルキル基を
具体的に例示すると、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブ
チル基、t−ブチル基、iso−ブチル基、t−アミル
基等を挙げることができる。
【0009】また、置換基を有しても良いアリール基は
その炭素数に特に制限されないが、原料入手の容易さか
ら炭素数が6〜10であることが好ましい。置換基とし
ては、前記したようなアルキル基が好適である。こうし
たアリール基の具体例としては、フェニル基、メチルフ
ェニル基、エチルフェニル基、ナフチル基等を挙げるこ
とができる。
【0010】アルケニル基としては、その炭素数に特に
制限はないが、原料入手の容易さから、炭素数2〜5で
あることが好ましい。アルケニル基の具体例としては、
ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1−ブテニル
基等を挙げることができる。さらに、置換基を有しても
良いアラルキル基はその炭素数に特に制限されないが、
原料入手の容易さから炭素数が7〜11であることが好
ましい。置換基としては、前記したようなアルキル基が
好適である。こうしたアラルキル基の具体例としては、
ベンジル基、メチルベンジル基、フェネチル基等を挙げ
ることができる。
【0011】前記一般式(I)においてR2は、アルキ
ル基を示す。アルキル基は、直鎖状、分岐状および環状
のいずれであってもよく、その炭素数は特に制限されな
い。一般には、原料入手の容易さから炭素数が1〜8の
アルキル基であることが好適である。本発明に於いて好
適なアルキル基を具体的に例示すると、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチ
ル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、iso−ブチ
ル基、t−アミル基等を挙げることができる。
【0012】また、前記一般式(I)においてR3は、
アルキル基、アルコキシ基、置換基を有しても良いアリ
ール基、置換基を有しても良いアラルキル基、置換基を
有しても良いアリールオキシ基、置換基を有しても良い
アラルキルオキシ基または置換基を有しても良いアミノ
基を示す。アルキル基は、直鎖状、分岐状および環状の
いずれであってもよく、その炭素数は特に制限されな
い。一般には、原料入手の容易さから炭素数が1〜8の
アルキル基であることが好適である。本発明に於いて好
適なアルキル基を具体的に例示すると、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチ
ル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、iso−ブチ
ル基、t−アミル基等を挙げることができる。
【0013】アルコキシ基もまた、直鎖状、分岐状およ
び環状のいずれであってもよく、その炭素数は特に制限
されない。一般には、原料入手の容易さから炭素数が1
〜8のアルコキシ基であることが好適である。本発明に
於いて好適なアルコキシ基を具体的に例示すると、メト
キシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロ
ポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ基、t−
ブトキシ基等を挙げることができる。
【0014】置換基を有しても良いアリール基として
は、その炭素数に特に制限されないが、原料入手の容易
さから炭素数が6〜10であることが好ましい。置換基
としては、前記したようなアルキル基が好適である。こ
うしたアリール基の具体例としては、フェニル基、ナフ
チル基等を挙げることができる。
【0015】置換基を有しても良いアラルキルオキシ基
はその炭素数に特に制限されないが、原料入手の容易さ
から炭素数が7〜11であることが好ましい。置換基と
しては、前記したようなアルキル基が好適である。こう
したアラルキルオキシ基の具体例としては、ベンジルオ
キシ基、メチルベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基
等を挙げることができる。
【0016】置換基を有しても良いアリールオキシ基と
しては、その炭素数に特に制限されないが、原料入手の
容易さから炭素数が6〜10であることが好ましい。置
換基としては、前記したようなアルキル基が好適であ
る。こうしたアリールオキシ基の具体例としては、フェ
ニルオキシ基、メチルフェニルオキシ基、エチルフェニ
ルオキシ基、ナフチルオキシ基等を挙げることができ
る。
【0017】置換基を有しても良いアラルキルオキシ基
はその炭素数に特に制限されないが、原料入手の容易さ
から炭素数が7〜11であることが好ましい。置換基と
しては、前記したようなアルキル基が好適である。こう
したアラルキルオキシ基の具体例としては、ベンジルオ
キシ基、メチルベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基
等を挙げることができる。
【0018】さらに、置換基を有しても良いアミノ基と
しては特に制限はないが、原料入手の容易さから1級ア
ミン及び炭素数が1〜10の2級または3級のアルキル
アミノ基であることが好ましい。置換基を有しても良い
アミノ基の具体例としては、無置換のアミノ基、メチル
アミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基等を挙げることが
できる。
【0019】また、R2とR3は一緒になって環を形成す
ることもできる。環の大きさ等については特に制限され
るものではないが、下記一般式(IV)で示される構造を
有する環状化合物が好適に使用される。
【0020】
【化5】
【0021】(但し、nは2〜7の整数) さらには、合成の容易さ等を勘案すると下記式(V)で
示される構造を有する環状化合物が好適に使用される
【0022】
【化6】
【0023】前記一般式(I)で示される本発明のカー
ボネート化合物を具体的に例示すると、4−t−ブトキ
シカルボニルオキシ−3−ペンテン−2−オン、4−メ
トキシカルボニルオキシ−3−ペンテン−2−オン、4
−エトキシカルボニルオキシ−3−ペンテン−2−オ
ン、4−iso−プロポキシカルボニルオキシ−3−ペ
ンテン−2−オン、4−フェニルオキシカルボニルオキ
シ−3−ペンテン−2−オン、4−アリルオキシカルボ
ニルオキシ−3−ペンテン−2−オン、4−ベンジルオ
キシカルボニルオキシ−3−ペンテン−2−オン、3−
t−ブトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸メチル、
3−メトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸メチル、
3−エトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸メチル、
3−iso−プロポキシカルボニルオキシ−2−ブテン
酸メチル、3−フェニルオキシカルボニル−2−ブテン
酸メチル、3−ベンジルオキシカルボニル−2−ブテン
酸メチル、3−アリルオキシカルボニルオキシ−2−ブ
テン酸メチル、3−t−ブトキシカルボニルオキシ−2
−ブテン酸エチル、3−メトキシカルボニルオキシ−2
−ブテン酸エチル、3−エトキシカルボニルオキシ−2
−ブテン酸エチル、3−iso−プロポキシカルボニル
オキシ−2−ブテン酸エチル、3−フェニルオキシカル
ボニル−2−ブテン酸エチル、3−ベンジルオキシカル
ボニル−2−ブテン酸エチル、3−アリルオキシカルボ
ニルオキシ−2−ブテン酸エチル、3−t−ブトキシカ
ルボニルオキシ−2−ブテン酸フェニル、3−メトキシ
カルボニルオキシ−2−ブテン酸フェニル、3−エトキ
シカルボニルオキシ−2−ブテン酸フェニル、3−is
o−プロポキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸フェニ
ル、3−フェニルオキシカルボニル−2−ブテン酸フェ
ニル、3−ベンジルオキシカルボニル−2−ブテン酸フ
ェニル、3−アリルオキシカルボニルオキシ−2−ブテ
ン酸フェニル、3−t−ブトキシカルボニルオキシ−2
−ブテン酸ベンジル、3−メトキシカルボニルオキシ−
2−ブテン酸ベンジル、3−エトキシカルボニルオキシ
−2−ブテン酸ベンジル、3−iso−プロポキシカル
ボニルオキシ−2−ブテン酸ベンジル、3−フェニルオ
キシカルボニル−2−ブテン酸ベンジル、3−ベンジル
オキシカルボニル−2−ブテン酸ベンジル、3−アリル
オキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸ベンジル、3−
t−ブトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸アミド、
3−メトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸アミド、
3−エトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸アミド、
3−iso−プロポキシカルボニルオキシ−2−ブテン
酸アミド、3−フェニルオキシカルボニル−2−ブテン
酸アミド、3−ベンジルオキシカルボニル−2−ブテン
酸アミド、3−アリルオキシカルボニルオキシ−2−ブ
テン酸アミド、N−メチル−3−t−ブトキシカルボニ
ルオキシ−2−ブテン酸アミド、N−メチル−3−メト
キシカルボニルオキシ−2−ブテン酸アミド、N−メチ
ル−3−エトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸アミ
ド、N−メチル−3−iso−プロポキシカルボニルオ
キシ−2−ブテン酸アミド、N−メチル−3−フェニル
オキシカルボニル−2−ブテン酸アミド、N−メチル−
3−ベンジルオキシカルボニル−2−ブテン酸アミド、
N−メチル−3−アリルオキシカルボニルオキシ−2−
ブテン酸アミド、N,N−ジメチル−3−t−ブトキシ
カルボニルオキシ−2−ブテン酸アミド、N,N−ジメ
チル−3−メトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸ア
ミド、N,N−ジメチル−3−エトキシカルボニルオキ
シ−2−ブテン酸アミド、N,N−ジメチル−3−is
o−プロポキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸アミ
ド、N,N−ジメチル−3−フェニルオキシカルボニル
−2−ブテン酸アミド、N,N−ジメチル−3−ベンジ
ルオキシカルボニル−2−ブテン酸アミド、N,N−ジ
メチル−3−アリルオキシカルボニルオキシ−2−ブテ
ン酸アミド、N,N−ジエチル−3−t−ブトキシカル
ボニルオキシ−2−ブテン酸アミド、N,N−ジエチル
−3−メトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸アミ
ド、N,N−ジエチル−3−エトキシカルボニルオキシ
−2−ブテン酸アミド、N,N−ジエチル−3−iso
−プロポキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸アミド、
N,N−ジエチル−3−フェニルオキシカルボニル−2
−ブテン酸アミド、N,N−ジエチル−3−ベンジルオ
キシカルボニル−2−ブテン酸アミド、N,N−ジエチ
ル−3−アリルオキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸
アミド、1−t−ブトキシカルボニルオキシ−2−シク
ロヘキセン−3−オン、1−メトキシカルボニルオキシ
−2−シクロヘキセン−3−オン、1−エトキシカルボ
ニルオキシ−2−シクロヘキセン−3−オン、1−is
o−プロポキシカルボニルオキシ−2−シクロヘキセン
−3−オン、1−フェニルオキシカルボニルオキシ−2
−シクロヘキセン−3−オン、1−ベンジルオキシカル
ボニルオキシ−2−シクロヘキセン−3−オン、1−ア
リルオキシカルボニル−2−シクロヘキセン−3−オ
ン、1−t−ブトキシカルボニルオキシ−2−シクロペ
ンテン−3−オン、1−メトキシカルボニルオキシ−2
−シクロペンテン−3−オン、1−エトキシカルボニル
オキシ−2−シクロペンテン−3−オン、1−iso−
プロポキシカルボニルオキシ−2−シクロペンテン−3
−オン、1−フェニルオキシカルボニルオキシ−2−シ
クロペンテン−3−オン、1−ベンジルオキシカルボニ
ルオキシ−2−シクロペンテン−3−オン、1−アリル
オキシカルボニル−2−シクロペンテン−3−オン等を
挙げることができる。
【0024】前記一般式(I)で示される化合物の構造
は、次の手段によって確認できる。 (1)1H−核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)を測
定することにより、前記一般式(I)で示される化合物
中に存在する水素原子の結合様式を知ることができる。
【0025】(2)赤外吸収スペクトル(IR)を測定
することにより、前記一般式(I)で表される化合物の
官能基に由来する特性吸収を観察することができ、特
に、1700cm-1付近にカルボニル基に由来する特性
吸収を観測することができる。
【0026】(3)質量スペクトル(MS)を測定し、
前記一般式(I)の分子イオンピーク(以下、M+と略
記する)が観測される。従って、分子量を決定すること
ができる。
【0027】(4)元素分析によって炭素、水素、窒素
さらに各元素の重量%の和を100から減じることによ
り、酸素の重量%を算出することができ、従って組成式
を決定することができる。
【0028】前記一般式(I)で示される化合物は、下
記一般式(II)
【0029】
【化7】
【0030】(但し、R2はアルキル基であり、R3はア
ルキル基、アルコキシ基、置換基を有しても良いアリー
ル基、置換基を有しても良いアラルキル基、置換基を有
しても良いアリールオキシ基、置換基を有しても良いア
ラルキルオキシ基または置換基を有しても良いアミノ基
であり、R2及びR3は一緒になって環を形成してもよ
い。)で示されるカルボニル化合物と、下記一般式(II
I)
【0031】
【化8】
【0032】(但し、R1は、アルキル基、置換基を有
しても良いアリール基、アルケニル基または置換基を有
しても良いアラルキル基である。)で示されるジカーボ
ネート化合物とを塩基存在化で反応させることによって
得ることができる。(以下、反応(A)と略す。) 反応(A)に於いて用いられるカルボニル化合物として
は、上記一般式(II)で示される化合物が何等制限なく
用いることができる。
【0033】反応(A)に於いて好適に使用されるカル
ボニル化合物を具体的に例示すると、2,4−ペンタン
ジオン、3−オキソブタン酸メチル、3−オキソブタン
酸エチル、3−オキソブタン酸イソプロピル、3−オキ
ソブタン酸フェニル、3−オキソブタン酸ベンジル、3
−オキソブタン酸アミド、N−メチル−3−オキソブタ
ン酸アミド、N,N−ジメチル−3−オキソブタン酸ア
ミド、N,N−ジエチル−3−オキソブタン酸アミド、
2,4−ヘキサンジオン、3−オキソペンタン酸メチ
ル、3−オキソペンタン酸アミド、1,3−シクロペン
タンジオン、1,3−シクロヘキサンジオン等を挙げる
ことができる。
【0034】反応(A)に於いて使用されるジカーボネ
ートとしては、上記一般式(III)で示される化合物を
何等制限なく使用することができる。これらの化合物を
具体的に例示すると、ジ−t−ブチルジカーボネート、
ジ−t−アミルジカーボネート、ジメチルジカーボネー
ト、ジエチルジカーボネート、ジ−iso−プロピルジ
カーボネート、ジアリルジカーボネート、ジベンジルジ
カーボネート等を挙げることができる。
【0035】これら、ジカーボネートの使用量について
は、何等制限されるものではないが、あまり過剰に用い
ると、経済的に有利ではない上に、生成物の精製を阻害
するため、上記一般式(II)で示されるカルボニル化合
物に対して、0.9〜3.0倍当量、さらには1.0〜
2.0倍当量の範囲であることが好ましい。
【0036】本反応に於いて使用される触媒としては、
通常の塩基が何等制限なく使用できる。これらを具体的
に例示すると、ピリジン、4−N,N−ジメチルアミノ
ピリジン、4−N,N−ジエチルアミノピリジン、4−
ピペリジノピリジン、4−ピロリジノピリジン、N−メ
チルイミダゾール等の有機芳香族3級アミン類;トリブ
チルアミン、メチルジイソプロピルアミン、N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,
N’N’−テトラエチルエチレンジアミン、N,N,
N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン等の有機
脂肪族3級アミン類;水酸化ナトリム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属水酸化物;炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等のアル
カリ金属炭酸塩等を挙げることができる。
【0037】反応(A)に於いて、塩基の使用量につい
ては、何等制限されるものではないが、あまり過剰に用
いると、反応系が着色する上に、生成物との分離が困難
になるため、上記一般式(II)で示されるカルボニル化
合物に対して、0.0001〜1倍当量、さらには0.
0005〜0.8倍当量の範囲であることが好ましい。
【0038】反応(A)は、無溶媒でも有機溶媒中でも
どちらも効率よく進行する。有機溶媒を用いる場合は、
通常一般の有機溶媒が何等制限なく用いることができ
る。
【0039】反応(A)に於いて好適に使用できる溶媒
を具体的に例示すると、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;四塩化炭
素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエ
タン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類;テトラヒドロフ
ラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル等のエーテル類;アセトニトリル等の
ニトリル類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等
のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン等のケトン類;炭酸ジメチル等のカー
ボート類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類;ジメチルスルフォキサイド等を挙げる
ことができる。これらの有機溶媒は単独で使用しても2
種類以上を混合しても差し支えない。
【0040】反応温度は、適当な反応速度を維持し、且
つ高温によるジカーボネートの分解を阻止するために
は、−20〜70℃、さらには−10〜50℃の範囲で
あることが好ましい。反応は、常圧、加圧、減圧のいず
れの場合も実施可能であり、反応に要する時間は、反応
温度、カルボニル化合物の種類、有機溶媒の種類によっ
ても異なるが、通常は0.1〜60時間で十分である。
【0041】反応(A)により得られる前記一般式
(I)で示されるカーボネート化合物を単離する方法は
特に制限されず、例えば、反応溶媒を留去した後、残留
物をカラムクロマトグラフィーで精製することにより、
目的物を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)で示される化
合物は、取扱いが容易でしかもアルコールとの反応にお
いて原料のアルコール2分子からなるカーボネート化合
物を副生することなく、水酸基を保護できる。また、メ
ルカプト基、アミノ基等の保護剤として、また、カルボ
キシル基の活性エステル化剤としても有用である。
【0043】
【実施例】本発明を具体的に説明するため、以下、実施
例を掲げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
【0044】実施例1 100mlの茄子型フラスコに、2,4−ペンタンジオ
ン1.10g(11mmol)、4−N,N−ジメチル
アミノピリジン0.24g(0.2mmol)を加え、
塩化メチレン30mlに溶解させる。この反応溶液にジ
−t−ブチルジカーボネート2.18g(10mmo
l)を滴下し、室温下、3時間攪拌する。
【0045】反応終了後、塩化メチレンを留去し、残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって分離精
製すると、4−t−ブトキシカルボニルオキシ−3−ペ
ンテン−2−オンを1.70g(収率85.0%)得
た。
【0046】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1759cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC59.72%、H8.24%で
あって組成式C10164(200.23)に対する計
算値であるC59.98%、H8.06%に良く一致し
た。また、質量スペクトル(CI法)を測定した結果、
m/e201に(M+1)+に対応するピークを示し
た。
【0047】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。
【0048】
【化9】
【0049】1.53ppmにプロトン九個分の一重線
を示し、(a)のt−ブチル基のプロトンに相当した。
2.22ppmにプロトン三個分の一重線を示し、
(d)のメチルプロトンに相当した。2.33ppmに
プロトン三個分の一重線を示し、(b)のメチルプロト
ンに相当した。6.18ppmにプロトン一個分の一重
線を示し、(c)のメチンプロトンに相当した。
【0050】上記の結果から、単離生成物が4−t−ブ
トキシカルボニルオキシ−3−ペンテン−2−オンであ
ることが明らかになった。
【0051】実施例2 2,4−ペンタンジオンに代えて、3−オキソブタン酸
メチルを用いた以外は、実施例1と同様な操作を行っ
た。その結果、3−t−ブトキシカルボニルオキシ−2
−ブテン酸メチルを1.92g(収率88.8%)得
た。
【0052】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1761cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC55.38%、H7.66%で
あって組成式C10165(216.23)に対する計
算値であるC55.55%、H7.46%に良く一致し
た。また、質量スペクトル(CI法)を測定した結果、
m/e217に(M+1)+に対応するピークを示し
た。
【0053】
【化10】
【0054】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。1.52
ppmにプロトン九個分の一重線を示し、(a)のt−
ブチル基のプロトンに相当した。2.38ppmにプロ
トン三個分の一重線を示し、(b)のメチルプロトンに
相当した。3.70ppmにプロトン三個分の二重線を
示し、(d)のメチルプロトンに相当した。6.78p
pmにプロトン一個分の一重線を示し、(c)のメチン
プロトンに相当した。
【0055】上記の結果から、単離生成物が3−t−ブ
トキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸メチルであるこ
とが明らかになった。
【0056】実施例3 2,4−ペンタンジオンに代えて、N,N−ジメチル−
3−オキソブタン酸アミドを用いた以外は、実施例1と
同様な操作を行った。その結果、N,N−ジメチル−3
−t−ブトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸アミド
を2.07g(収率90.5%)得た。
【0057】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1759cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC57.71%、H8.22%、
N6.28%であって組成式C111914(229.
27)に対する計算値であるC57.63%、H8.3
5%、N6.11%に良く一致した。また、質量スペク
トル(CI法)を測定した結果、m/e230に(M+
1)+に対応するピークを示した。
【0058】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。
【0059】
【化11】
【0060】1.52ppmにプロトン九個分の一重線
を示し、(a)のt−ブチル基のプロトンに相当した。
2.22ppmにプロトン三個分の一重線を示し、
(b)のメチルプロトンに相当した。2.99ppmと
3.05ppmにプロトン六個分の二重線を示し、
(d)、(e)のメチルプロトンに相当した。6.00
ppmにプロトン一個分の一重線を示し、(c)のメチ
ンプロトンに相当した。
【0061】上記の結果から、単離生成物がN,N−ジ
メチル−3−t−ブトキシカルボニルオキシ−2−ブテ
ン酸アミドであることが明らかになった。
【0062】実施例4 2,4−ペンタンジオンに代えて、1,3−シクロヘキ
サンジオンを用いた以外は、実施例1と同様な操作を行
った。その結果、3−t−ブトキシカルボニルオキシ−
2−シクロヘキセン−1−オンを1.66g(収率7
8.3%)得た。
【0063】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1764cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC62.13%、H7.83%で
あって組成式C11164(212.25)に対する計
算値であるC62.25%、H7.60%に良く一致し
た。また、質量スペクトルを測定した結果、m/e21
3に(M+1)+に対応するピークを示した。
【0064】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。
【0065】
【化12】
【0066】1.52ppmにプロトン九個分の一重線
を示し、(a)のt−ブチル基のプロトンであった。
2.00〜2.10ppmにプロトン二個分の多重線を
示し(c)のメチレンプロトンに相当した。2.32〜
2.44ppmにプロトン二個分の多重線を示し、
(b)のメチレンプロトンに相当した。2.50〜2.
61ppmにプロトン二個分の多重線を示し、(d)の
メチレンプロトンに相当した。
【0067】上記の結果から、単離生成物が3−t−ブ
トキシカルボニルオキシ−2−シクロヘキセン−1−オ
ンであることが明らかになった。
【0068】実施例5 ジ−t−ブチルジカーボネートに代えて、ジメチルジカ
ーボネートを用いた以外は、実施例1と同様な操作を行
った。その結果、4−メトキシカルボニルオキシ−3−
ペンテン−2−オンを1.26g(収率79.9%)得
た。
【0069】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1759cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC53.02%、H8.00%で
あって組成式C7104(158.15)に対する計算
値であるC53.16%、H6.37%に良く一致し
た。また、質量スペクトル(CI法)を測定した結果、
m/e159に(M+1)+に対応するピークを示し
た。
【0070】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。
【0071】
【化13】
【0072】2.24ppmにプロトン三個分の一重線
を示し、(d)のメチルプロトンに相当した。2.33
ppmにプロトン三個分の一重線を示し、(b)のメチ
ルプロトンに相当した。3.80ppmにプロトン三個
分の一重線を示し、(a)のメチルプロトンに相当し
た。6.17ppmにプロトン一個分の一重線を示し、
(c)のメチンプロトンに相当した。
【0073】上記の結果から、単離生成物が4−メトキ
シカルボニルオキシ−3−ペンテン−2−オンであるこ
とが明らかになった。
【0074】実施例6 ジ−t−ブチルジカーボネートに代えて、ジアリルジカ
ーボネートを用いた以外は、実施例1と同様な操作を行
った。その結果、4−アリルオキシカルボニルオキシ−
3−ペンテン−2−オンを1.25g(収率68.1
%)得た。
【0075】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1760cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC58.47%、H6.70%で
あって組成式C9124(184.19)に対する計算
値であるC58.69%、H6.57%に良く一致し
た。また、質量スペクトル(CI法)を測定した結果、
m/e185に(M+1)+に対応するピークを示し
た。
【0076】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。
【0077】
【化14】
【0078】2.24ppmにプロトン三個分の一重線
を示し、(f)のメチルプロトンに相当した。2.33
ppmにプロトン三個分の一重線を示し、(d)のメチ
ルプロトンに相当した。4.50〜4.65ppmにプ
ロトン二個分の多重線を示し、(c)のメチレンプロト
ンに相当した。5.15〜5.25ppmにプロトン一
個分の多重線を示し、(b)のメチンプロトンに相当し
た。5.30〜6.20ppmにプロトン二個分の多重
線を示し、(a)のメチレンプロトンに相当した。6.
17ppmにプロトン一個分の一重線を示し、(e)の
メチンプロトンに相当した。
【0079】上記の結果から、単離生成物が4−アリル
オシカルボニルオキシ−3−ペンテン−2−オンである
ことが明らかになった。
【0080】実施例7 ジ−t−ブチルジカーボネートに代えて、ジフェニルジ
カーボネートを用いた以外は、実施例1と同様な操作を
行った。その結果、4−フェニルオキシカルボニルオキ
シ−3−ペンテン−2−オンを1.10g(収率50.
0%)得た。
【0081】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1764cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC65.19%、H5.70%で
あって組成式C12124(220.22)に対する計
算値であるC65.45%、H5.49%に良く一致し
た。また、質量スペクトル(CI法)を測定した結果、
m/e221に(M+1)+に対応するピークを示し
た。
【0082】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。
【0083】
【化15】
【0084】2.23ppmにプロトン三個分の一重線
を示し、(d)のメチルプロトンに相当した。2.35
ppmにプロトン三個分の一重線を示し、(b)のメチ
ルプロトンに相当した。3.80ppmにプロトン三個
分の一重線を示し、6.17ppmにプロトン一個分の
一重線を示し、(c)のメチンプロトンに相当した。
7.08〜7.50ppmにプロトン五個分の多重線を
示し、(a)のベンゼン環のプロトンに相当した。
【0085】上記の結果から、単離生成物が4−フェニ
ルオキシカルボニルオキシ−3−ペンテン−2−オンで
あることが明らかになった。
【0086】実施例8 ジ−t−ブチルジカーボネートに代えて、ジベンジルジ
カーボネートを用いた以外は、実施例1と同様な操作を
行った。その結果、4−ベンジルオキシカルボニルオキ
シ−3−ペンテン−2−オンを1.14g(収率48.
8%)得た。
【0087】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1760cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC66.48%、H6.21%で
あって組成式C13144(234.25)に対する計
算値であるC66.66%、H6.02%に良く一致し
た。また、質量スペクトル(CI法)を測定した結果、
m/e235に(M+1)+に対応するピークを示し
た。
【0088】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。
【0089】
【化16】
【0090】2.24ppmにプロトン三個分の一重線
を示し、(e)のメチルプロトンに相当した。2.33
ppmにプロトン三個分の一重線を示し、(c)のメチ
ルプロトンに相当した。5.11ppmにプロトン二個
分の一重線を示し、(b)のメチレンプロトンに相当し
た。6.17ppmにプロトン一個分の一重線を示し、
(d)のメチンプロトンに相当した。7.34ppmに
プロトン五個分の一重線を示し、(a)のベンゼン環の
プロトンに相当した。
【0091】上記の結果から、単離生成物が4−ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ−3−ペンテン−2−オンで
あることが明らかになった。
【0092】実施例9 2,4−ペンタンジオンに代えて、3−オキソブタン酸
フェニルを用いた以外は、実施例1と同様な操作を行っ
た。その結果、3−t−ブトキシカルボニルオキシ−2
−ブテン酸フェニルを2.38g(収率85.5%)得
た。
【0093】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1761cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC64.80%、H7.38%で
あって組成式C15185(278.30)に対する計
算値であるC64.74%、H6.52%に良く一致し
た。また、質量スペクトル(CI法)を測定した結果、
m/e279に(M+1)+に対応するピークを示し
た。
【0094】
【化17】
【0095】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。1.52
ppmにプロトン九個分の一重線を示し、(a)のt−
ブチル基のプロトンに相当した。2.38ppmにプロ
トン三個分の一重線を示し、(b)のメチルプロトンに
相当した。6.78ppmにプロトン一個分の一重線を
示し、(c)のメチンプロトンに相当した。7.00〜
7.50ppmにプロトン五個分の多重線を示し、
(d)のベンゼン環のプロトンに相当した。
【0096】上記の結果から、単離生成物が3−t−ブ
トキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸フェニルである
ことが明らかになった。
【0097】実施例10 2,4−ペンタンジオンに代えて、3−オキソブタン酸
ベンジルを用いた以外は、実施例1と同様な操作を行っ
た。その結果、3−t−ブトキシカルボニルオキシ−2
−ブテン酸ベンジルを2.54g(収率87.0%)得
た。
【0098】このものの赤外吸収スペクトルを測定した
結果、1760cm-1にカルボニル基に基づく吸収を得
た。その元素分析値はC65.598%、H6.76%
であって組成式C16205(292.33)に対する
計算値であるC65.74%、H6.90%に良く一致
した。また、質量スペクトル(CI法)を測定した結
果、m/e293に(M+1)+に対応するピークを示
した。
【0099】
【化18】
【0100】さらに、1H−核磁気共鳴スペクトル
(δ:ppm:テトラメチルシラン基準;重クロロホル
ム溶媒)を測定した結果は次の通りであった。1.55
ppmにプロトン九個分の一重線を示し、(a)のt−
ブチル基のプロトンに相当した。2.37ppmにプロ
トン三個分の一重線を示し、(b)のメチルプロトンに
相当した。5.14ppmにプロトン二個分の一重線を
示し、(d)のメチレンプロトンに相当した。6.78
ppmにプロトン一個分の一重線を示し、(c)のメチ
ンプロトンに相当した。7.40ppmにプロトン五個
分の一重線を示し、(e)のベンゼン環のプロトンに相
当した。
【0101】上記の結果から、単離生成物が3−t−ブ
トキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸ベンジルである
ことが明らかになった。
【0102】実施例11〜22 表1に示したカルボニル化合物、塩基及び有機溶媒を用
いた以外は実施例1と同様な操作を行った。その結果を
表1に示した。得られた化合物は、元素分析、1H−核
磁気共鳴スペクトル、質量スペクトル及び赤外吸収スペ
クトルを測定した。
【0103】その結果、実施例11、12、13は実施
例1と同様の4−t−ブトキシカルボニルオキシ−3−
ペンテン−2−オンであり、実施例14、15は実施例
2と同様の3−t−ブトキシカルボニルオキシ−2−ブ
テン酸メチルであり、実施例16、17は実施例3と同
様のN,N−ジメチル−3−t−ブトキシカルボニルオ
キシ−2−ブテン酸アミドであり、実施例18、19、
20は実施例4と同様の3−t−ブトキシカルボニルオ
キシ−2−シクロヘキセン−1−オンであることが確認
できた。また、実施例21は実施例9と同様の3−t−
ブトキシカルボニルオキシ−2−ブテン酸フェニルであ
り、実施例22は実施例10と同様の3−t−ブトキシ
カルボニルオキシ−2−ブテン酸ベンジルでありことが
確認できた。
【0104】
【表1】
【0105】用途例1 実施例1で合成した4−t−ブトキシカルボニルオキシ
−3−ペンテン−2−オンで0.40g(2mmol)
とフェネチルアルコール0.27g(2.2mmo
l)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン0.024
g(0.2mmol)を塩化メチレン10mlに溶解さ
せ、40℃で10時間反応させた。その後、室温に戻し
て溶媒を留去したのち、残留物をカラムクロマトグラフ
ィーによって分離、精製することによりO−t−ブトキ
シカルボニルフェネチルアルコールを0.41g(収率
92.0%)得た。また、この時、ジフェニルエチルカ
ーボネートの副生は全く見られなかった。
【0106】用途例2〜26 表1に記載したカーボネート化合物とアルコールを用途
例1と同様な操作を行った。その結果を、表1に記載し
た。また、この時、ジフェニルエチルカーボネートの副
生は全く見られなかった。
【0107】
【表2】
【0108】比較用途例1 4−t−ブトキシカルボニルオキシ−3−ペンテン−2
−オンに代えてジ−t−ブチルジカーボネートを用い
た、反応を室温で行った以外は、用途例1と同様の反応
を行った。その結果、O−t−ブトキシカルボニルフェ
ネチルアルコールの生成は、0.27g(収率61.5
%)に留まり、さらにジフェニルエチルカーボネート
が、0.17g(収率31.4%)生成した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化2】 (但し、R2はアルキル基であり、R3はアルキル基、ア
ルコキシ基、置換基を有しても良いアリール基、置換基
を有しても良いアラルキル基、置換基を有しても良いア
リールオキシ基、置換基を有しても良いアラルキルオキ
シ基または置換基を有しても良いアミノ基であり、R2
及びR3は一緒になって環を形成してもよい。)で示さ
れるカルボニル化合物と、下記一般式(III)
【化3】 (但し、R1は、アルキル基、アリール基、アルケニル
基またはアラルキル基である。)で示されるジカーボネ
ート化合物とを塩基存在下で反応させることを特徴とす
る請求項1記載のカーボネート化合物の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I) 【化1】 (但し、R1はアルキル基、置換基を有しても良いアリ
    ール基、アルケニル基または置換基を有しても良いアラ
    ルキル基であり、R2はアルキル基であり、R3はアルキ
    ル基、アルコキシ基、置換基を有しても良いアリール
    基、置換基を有しても良いアラルキル基、置換基を有し
    ても良いアリールオキシ基、置換基を有しても良いアラ
    ルキルオキシ基または置換基を有しても良いアミノ基で
    あり、R2及びR3は一緒になって環を形成してもよ
    い。)で示されるカーボネート化合物。
  2. 【請求項2】下記一般式(II) 【化2】 (但し、R2はアルキル基であり、R3はアルキル基、ア
    ルコキシ基、置換基を有しても良いアリール基、置換基
    を有しても良いアラルキル基、置換基を有しても良いア
    リールオキシ基、置換基を有しても良いアラルキルオキ
    シ基または置換基を有しても良いアミノ基であり、R2
    及びR3は一緒になって環を形成してもよい。)で示さ
    れるカルボニル化合物と、下記一般式(III) 【化3】 (但し、R1は、アルキル基、アリール基、アルケニル
    基またはアラルキル基である。)で示されるジカーボネ
    ート化合物とを塩基存在化で反応させることを特徴とす
    る請求項1記載のカーボネート化合物の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1084802C (zh) * 1996-06-07 2002-05-15 拜尔公司 具有压力补偿的电化学半池

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CN1084802C (zh) * 1996-06-07 2002-05-15 拜尔公司 具有压力补偿的电化学半池

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