JPH09207325A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH09207325A
JPH09207325A JP3877996A JP3877996A JPH09207325A JP H09207325 A JPH09207325 A JP H09207325A JP 3877996 A JP3877996 A JP 3877996A JP 3877996 A JP3877996 A JP 3877996A JP H09207325 A JPH09207325 A JP H09207325A
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JP
Japan
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recording head
head
ink
voltage
driver circuit
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JP3877996A
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English (en)
Inventor
Koji Imai
浩司 今井
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置において、インクジ
ェットヘッドの静電容量の測定を、記録ヘッドをキャリ
ッジ上に搭載したままで可能にし、これにより得られた
静電容量を基にして、インクジェットヘッドの適正な駆
動電圧を選択決定できるようにする。 【解決手段】 制御部31は、プリンタの初期設定時
に、ヘッド電源回路33が所定の電圧を出力するように
制御してその出力でもってドライバ回路32を駆動す
る。その時、電源ライン83の抵抗Rの両端での電圧降
下をコンパレータ63により検出し、制御部31は、こ
れに基づいて記録ヘッド5のチャンネルの静電容量を演
算により求め、予め求められているチャンネルの静電容
量に対する記録ヘッドの最適な駆動電圧に基づいて、ヘ
ッド電源回路33に対してチャンネルの静電容量に最適
な駆動電圧を選択設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に、製造のバラツキにより異なる圧電
ヘッドの静電容量の測定を、記録ヘッドをキャリッジ上
に搭載したまま、記録ヘッドを駆動する時に流れる電流
値を演算して求め、これにより得られた静電容量を基に
して、記録ヘッドの駆動電圧を選択決定するインクジェ
ット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧電セラミックスなどの圧電
材料を応用したせん断モード型のインクジェットヘッド
を備えたインクジェット記録装置が知られている。この
記録装置は、圧電材料の変形によってインク液室の容積
を変化させ、その容積減少時にインク液室内のインクを
ノズルから液滴として噴射し、容積増大時にインク導入
路からインク液室内にインクを導入するものであり、こ
のインク液室を多数互いに近接して配置し、与えられた
印字データに従って然るべき位置のノズルからインク滴
液を噴射させることにより、そのノズルと対向する紙面
上等に所望の文字や画像を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、元来、
インクジェット記録装置においては、記録ヘッドの製造
過程においてチャンネルの静電容量にバラツキがでるた
め、記録装置の製造時には、装置に搭載する記録ヘッド
の静電容量に合わせて駆動電圧を調整しなければならな
かった。この調整を怠ったり調整不良があり、記録ヘッ
ドを最適な電圧で駆動しなかった場合には、インク滴の
噴射不良を生じ、各回路や電極等に過大な負担がかかっ
てこれらの寿命を縮める原因になる。勿論、上述した調
整を行って各々の記録ヘッドに応じた駆動電圧が得られ
るようにすればよいのであるが、手間と時間とを要する
この調整は、製造時間の短縮化と製造コストの低減化の
障害になる。また、上記と同様の原因により、記録ヘッ
ドのユニットの交換も容易に行えない問題がある。
【0004】このような問題を解決するものとして、特
開昭60−206661号公報に記載のように、記録ヘ
ッドの吐出口に連通する連通部内に気泡を発生させて、
この気泡の発生によって高圧になった連通部内から吐出
口を通じてインクを吐出・飛翔させ、この気泡の発生を
検知手段により検知することにより最適の駆動電圧を設
定することができる液体噴射記録装置が公知となってい
るが、この装置は、検知手段の気泡への位置合わせが微
妙であるために、位置ズレが生じ易く上述と同様の問題
が生じるおそれがある。しかも、この気泡の検知は天板
やインクを透過して行なうために、高精度の検知手段を
要し、その結果として、装置の高コスト化を招く問題が
ある。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、製造時にバラツキが発生した圧電ヘッ
ドの静電容量の測定を、記録ヘッドをキャリッジ(支持
部)上に搭載したまま、記録ヘッドを駆動する時に流れ
る電流値を演算して求め、これにより得られた静電容量
を基にして、記録ヘッドの駆動電圧を選択決定すること
により、適正なインク滴液の噴射が得られ、これによ
り、紙面上等に所望の文字や画像を鮮明に形成でき、し
かも圧電ヘッドのユニットの交換も簡単かつ短時間に行
い得るインクジェット記録装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明に係るインクジェット記録装置は、圧
電材料の変形によって容積が変化し、インクが充填され
る複数のインク流路、及び圧電材料に設けられた電極か
ら複数のチャンネルが形成され、かつ、各チャンネルに
対応してインク流路内のインクを吐出させるノズルが設
けられた記録ヘッドと、この記録ヘッドを駆動するドラ
イバ回路と、ドライバ回路に接続され該ドライバ回路を
制御する制御部と、記録ヘッドを支持する支持部とを備
え、ドライバ回路より電極に電圧を印加してインク流路
の壁面を変形させることによってノズルからインクを吐
出せしめるインクジェット記録装置であって、記録ヘッ
ドを支持部に支持した状態で、制御部はドライバ回路を
介して上記記録ヘッドを駆動し、その時に流れる電流値
に対応する該記録ヘッドの静電容量を基にして、記録ヘ
ッドの駆動電圧を選択決定するものである。
【0007】上記構成においては、装置の組み立て時
に、静電容量にバラツキがある記録ヘッドをそのままキ
ャリッジ等の支持部上に搭載し、その後、この記録ヘッ
ドの静電容量を測定し、且つ、この測定値を制御部で演
算して、最適な記録ヘッドの駆動電圧を自動的に選択決
定して、この駆動電圧を記録ヘッドに印加することが可
能となる。この結果、装置を組み立てた後において、個
々の記録ヘッドの静電容量のバラツキに対応した適切な
駆動電圧の選択を行うことが可能となり、従来のインク
ジェット記録装置のように個々の記録ヘッドに最適な駆
動電圧の測定とその調整を装置の組み立て前に行った
り、装置を組み立てた後にこれら一連の測定と駆動電圧
の選択付加を他の測定装置等を利用して行うという時間
と手間を要する作業が不要となり、これにより製造コス
トを低減することが可能となる。
【0008】また、請求項2の発明に係るインクジェッ
ト記録装置は、請求項1に記載のインクジェット記録装
置であって、制御部は、静電容量を求めるために記録ヘ
ッドを駆動したとき、ドライバ回路への電流ラインに挿
入した抵抗の両端に発生する電圧降下値と、該抵抗の抵
抗値と、駆動チャンネル数と、駆動周波数とを基に記録
ヘッドの静電容量を演算するものである。
【0009】上記構成においては、ヘッド電源に所定の
電源電圧を与えて記録ヘッドを駆動させると、電源電圧
とドライバ回路側の電圧との間の抵抗の両端に電圧降下
が生じる。この電圧降下値と、記録ヘッドのチャンネル
数に対応した駆動周波数とを基にして記録ヘッドの静電
容量を演算すると、個々の記録ヘッドに最適な駆動電圧
が算出され、これに応じた駆動電圧を自動的に印加する
ことが可能となる。
【0010】また、請求項3の発明に係るインクジェッ
ト記録装置は、請求項1又は請求項2に記載のインクジ
ェット記録装置であって、抵抗の電源側電圧をV1、ド
ライバ回路側の電圧をV2、抵抗の抵抗値をR、チャン
ネルの静電容量をCh、駆動チャンネル数をn、駆動周
波数をfrq、としたとき、Ch=(V1−V2)/
(n×R×frq×V2)の計算式にて、記録ヘッドの
静電容量を演算するものである。
【0011】上記構成においては、抵抗の両端に生じる
電源側電圧とドライバ回路側の電圧とを測定し、この測
定値と共に、抵抗の抵抗値及び駆動チャンネル数と駆動
周波数から記録ヘッドのチャンネルの静電容量を演算す
るができ、その演算値は、制御部により、個々の記録ヘ
ッドに最適な駆動電圧を自動的に選択決定するときの基
礎となる。
【0012】また、請求項4の発明に係るインクジェッ
ト記録装置は、請求項1乃至請求項3に記載のインクジ
ェット記録装置であって、記録ヘッドは支持部に着脱可
能であるものである。
【0013】上記構成においては、記録ヘッドが支持部
に着脱可能であり、記録ヘッドを交換したときでも、記
録ヘッドへの最適な駆動電圧の選択設定が容易に行え
る。従って、ユーザーサイドでも簡単に新しい記録ヘッ
ドに交換することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係るイン
クジェット記録装置について図を参照して説明する。図
1は本発明に係るプリンタ1の全体構成を示した斜視図
である。印字機構2は、インクジェット式の記録ヘッド
5を備えるヘッドユニット6と、記録ヘッド5にインク
を供給するインクカートリッジ7等からなり、ヘッドユ
ニット6とインクカートリッジ7は、キャリッジ(支持
部)8に搭載されている。ここで、キャリッジ8は、ベ
ルト9を介してキャリッジモータ10により駆動されて
おり、キャリッジ軸11に沿って水平移動するようにな
っている。なお、記録ヘッド5は複数個のノズルを有し
ており、キャリッジ8の移動に対応してノズルからイン
クを噴射する。
【0015】紙送り機構3は、給紙カセット又は手差給
紙部から供給された印刷用紙を記録ヘッド5に対面させ
ながら移動させるものであり、プラテンローラ12、圧
ローラ13、及びラインフィード(LF)モータ42
(後述の図2)等で構成されている。給紙カセット等か
ら供給された印刷用紙は、プラテンローラ12と圧ロー
ラ13に圧接されて保持され、ラインフィードモータ4
2の回転に合わせて移動される。
【0016】パージ装置4は、記録ヘッド5の使用中に
内部に気泡が発生したり、吐出面上にインクの液滴が付
着することにより吐出不良を起こすことを解消し、良好
な吐出状態に回復させるための装置である。パージ装置
4の先端には、キャップ14が設けられていて、このキ
ャップ14に記録ヘッド5が覆われているときにポンプ
により負圧を発生させて、記録ヘッド5の内部の不良イ
ンクを吸引して記録ヘッド5を回復させている。また、
フラッシング用吐出インク吸収体15は、記録ヘッド5
のノズルを良好な状態に保つために行われるフラッシン
グ(全てのノズルから印字に関わらないインク吐出を行
うこと)によって吐出されるインクを吸収するためのも
のである。
【0017】次に、プリンタ1の制御系の構成について
図2を用いて説明する。図2はプリンタ1の制御系を示
す内部ブロック図である。プリンタ1には、プリンタ1
各部を制御するためにCPU等で構成される制御部3
1、記録ヘッド5を駆動するドライバ回路32、及びド
ライバ回路32への電源供給を制御するヘッド電源回路
33が備えられている。制御部31は、インターフェー
ス(I/F)34を介してホストコンピュータ35から
印字データを受信する。ドライバ回路32は、制御部3
1から出力される印字データ31a、転送クロック31
b、及び印字クロック31cに基づいて動作し、記録ヘ
ッド5を駆動する。制御部31は作業プログラム等が記
憶されているROM36、及び制御部31がホストコン
ピュータ35から受信した上記印字データをイメージデ
ータとして一時的に記憶するRAM37と接続され、こ
れらとの間で必要なデータの授受を行っている。ヘッド
電源回路33とその周辺回路構成については後述する。
【0018】さらに、制御部31は、印刷用紙の有無を
検出するペーパエンプティセンサ38、及び記録ヘッド
5がホームポジション位置にあることを検出するホーム
ポジションセンサ39とも必要なデータの授受を行って
いる。なお、モータドライバ40,41は,各々ライン
フィールド(LF)モータ42又はキャリッジモータ1
0を駆動するものであり、制御部31により制御される
ものである。また、制御部31には、各種の信号を制御
部31に与える操作パネル43が接続されている。
【0019】次に、プリンタ1の記録ヘッド5に適用さ
れるインクジェットヘッドについて図3,図4を用いて
説明する。このインクジェットヘッドは、圧力チャンバ
ーの側壁に圧電素子を用いて、同素子によるせん断変形
による圧力チャンバーの内圧変化を用いてインク液滴を
噴出するものである。以下、このインクジェットヘッド
を詳細に説明する。
【0020】図3(a)はインクジェットヘッドの分解
斜視図、(b)はインクジェットヘッドと電極との接続
状況を示す図である。インクジェットヘッド51の圧電
基板52には、ダイシング加工等の切削加工によって互
いに平行な溝が形成され、チャンネルを構成する圧力チ
ャンバー53が多数形成されている。この圧電基板52
は、圧電素子である圧電セラミックスからなるものであ
る。圧力チャンバー53の一方の端には、ノズル54a
(インク吐出口)を持つノズルプレート54が取り付け
られている。圧力チャンバー53を構成する側壁55
(以下、圧電側壁という)は矢印B方向に分極された圧
電素子により形成されており、圧電側壁55の上半分の
表面には該分極方向と直角方向の電界を印加するための
電極56が形成されている。
【0021】また、圧力チャンバー53が形成された圧
電基板52の上部には、インク供給口(給液手段)57
を有する上部カバー58が被せられている。圧力チャン
バー53は、インク供給口57を経て、図示しないイン
クカートリッジに通じている。印字に用いられるインク
は、このインクカートリッジから、インク供給口57を
通して、圧力チャンバー53により構成されるチャンネ
ルに供給され、ノズルプレート54のノズル54aから
吐出される。このような構成によって、圧力チャンバー
53の断面形状は、圧電側壁55と上部カバー58に囲
まれた長方形を呈することになる。
【0022】さらに、圧電基板52の下部には、電極5
9がプリントされたプリント基板60が配設されてい
る。この電極59と、圧電側壁55表面の電極56とは
ワイヤ61で接続され、さらに、電極59は、インクジ
ェットヘッド51を駆動するドドライバ回路32に接続
されている。ドライバ回路32は、接続線66により電
源に、接続線67によりグラウンドに接続されており、
このドライバ回路32によって電極56に電圧を印加し
ている。また、ドライバ回路32は信号線68によっ
て、図2の制御部31に接続され、この制御部31によ
って制御される。
【0023】次に、インクジェットヘッド51によるイ
ンクの噴射について図4を参照して説明する。図4
(a)はインクジェットヘッド51の縦断面図、(b)
は電極56に電圧が印加され、圧電側壁55が歪みを起
こした状態を示す図である。圧電側壁55の上半分部に
形成された電極56(71,72)とからアクチュエー
タが構成されている。圧電側壁55の上部には、上部カ
バー58が接着剤65によって取り付けられている。電
極71,72はメッキ処理により形成され、この電極7
1には+電位、電極72にはGNDが接続され、これに
より圧電側壁55に矢印73a,73b方向の電界が発
生する。すると、電極71,72が取り付けられた圧電
側壁55上半分部の圧電厚みすべり変形によって、チャ
ンネル(圧力チャンバー53)の容積が変化する。これ
により圧力チャンバー53の内圧が大きくなり、同チャ
ンバー53内のインクがノズル54a(図3(a))か
ら噴射される。上記電圧印加を止めると、圧電側壁55
には電界がなくなるので、歪みを起こしていた圧電側壁
55は元の状態に戻る。ドライバ回路32が、ホストコ
ンピュータ35等から送られてくる印字データに基づい
て、インクジェットヘッド51の上記のような電圧印加
を制御することにより、記録媒体に対して印字動作を行
うことができる。
【0024】次に、記録ヘッド5のチャンネルの駆動電
圧波形と電流波形について説明する。図5は記録ヘッド
5のチャンネルの駆動電圧波形と電流波形を示す図であ
る。図5に示すように、記録ヘッド5を駆動する電圧V
2の電圧波形は、1/frq〔Sec〕の方形波のパル
ス波形が繰り返されたもので表される。一方、電流波形
は、電圧波形の立ち上がり及び立ち下がりに対応して、
立ち上がり時間が短く立ち下がり時間が長い、正負の波
形となる。
【0025】図6はヘッド電源回路33とその周辺回路
構成を示す図である。ヘッド電源回路33は制御部31
により制御され、電圧制御機能を持ち、ドライバ回路3
2を駆動する電圧V2をリファレンス電圧として取り込
むようになっている。また、ヘッド電源回路33の出力
端子とドライバ回路32とを接続している電源ライン8
3には抵抗Rが接続されており、この抵抗Rの両端電圧
V1,V2が、コンパレータ63の正相入力端子及び逆
相入力端子にそれぞれ入力され、コンパレータ63の出
力が制御部31に入力されるようになっている。ドライ
バ回路32の電源ライン84には、電源平滑用のバイパ
スコンデンサCがドライバ回路32近傍に接続され、ヘ
ッド電源回路33から供給される電流を平均化する。ま
た、制御部31には、電圧V2も入力されるようになっ
ている。そして、制御部31は、プリンタ1の初期設定
時に、ヘッド電源回路33が所定の電圧を出力するよう
に駆動制御し、これにより、ドライバ回路32を駆動
し、その時に電源ライン83に流れる電流値を検出(本
実施の形態では、抵抗Rの両端での電圧降下を検出)す
ることにより、記録ヘッド5のチャンネルの静電容量を
求め、これに合わせて最適な電圧で、該記録ヘッド5を
駆動できるように、ヘッド電源回路33に対して出力電
圧の設定を指令する機能を持つ。
【0026】ここで、記録ヘッドのチャンネルの静電容
量を測定する方法について説明する。いま、ドライバ回
路32を介して記録ヘッド5を駆動する所定電圧(抵抗
Rのドライバ回路32側端の電圧)をV2、抵抗Rの電
源回路33側端の電圧をV1、抵抗Rに流れる電流を
I、チャンネルの静電容量Ch、駆動チャンネル数を
n、駆動周波数をfrqとすると、次式の関係がある。
【数1】 I =(V1−V2)/R 〔A〕 Ch=I/(n×frq×V2) =(V1−V2)/(n×R×frq×V2) 〔F〕
【0027】ところで、記録ヘッドの最適な駆動電圧
は、記録ヘッドのチャンネルの静電容量Chによって定
まる。チャンネルの静電容量Chと、このチャンネル静
電容量Chを有する記録ヘッドに最適な駆動電圧V2と
の関係について説明する。図7は記録ヘッドのチャンネ
ルの静電容量Chに対する、5m/secの噴射速度を
得るために最適な記録ヘッドの駆動電圧V2を示すグラ
フであり、予め実験により得られたデータである。この
データはROM36(図2)に記憶されており、制御部
31はこのデータと、上記式を用いた演算により得られ
たチャンネル静電容量Chの値に基づいて、当該記録ヘ
ッドに最適な駆動電圧V2を選択決定する。
【0028】次に、個々の記録ヘッドに最適な駆動電圧
V2を選択設定する処理について図8を用いて説明す
る。図8はこの処理の流れを示すフローチャートであ
る。いま、V=V1−V2であり、抵抗R、駆動周波数
frq、チャンネル数nがそれぞれ、R=100Ω、f
rq=10KHz、n=64と設定されているものとす
る。この処理に入ると、まず、記録ヘッド5はキャリッ
ジメンテナンスポジションへ移動し(S1)、記録ヘッ
ド5の全チャンネルがONに設定され(S2)、ヘッド
電源回路33において、記録ヘッド5の駆動電圧が、例
えば30〔V〕に設定されると、駆動周波数10KHz
で記録ヘッド5が駆動される(S3)。
【0029】次に、上述の式により演算を行い、チャン
ネル静電容量Chを求め(S4)、このチャンネル静電
容量ChがCh≦1900pF(ピコファラド)である
か否かを判断する(S5)。この条件を満たしている場
合は(S5でYES)、制御部21はROM36に記憶
されている上記データに基づいて、記録ヘッドの駆動電
圧V2を23〔V〕に設定する(S6)。上記条件を満
たしていない場合は(S5でNO)、1900pF<C
h≦2000pFであるか否かを判断する(S7)。こ
の条件を満たしている場合は(S7でYES)、上記と
同様にして、記録ヘッドの駆動電圧V2を22〔V〕に
設定する(S8)。上記の条件を満たしていない場合は
(S7でNO)、2000pF<Ch≦2100pFで
あるか否かを判断する(S9)。この条件を満たしてい
る場合は(S9でYES)、記録ヘッドの駆動電圧V2
を21.5〔V〕に設定し(S10)、上記条件を満た
していない場合は(S9でNO)、Ch>2100pF
のときであって記録ヘッドの駆動電圧V2を21〔V〕
に設定する(S11)。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。上記実施の形態では、チャンネル静電容量C
hを演算により求め、それに応じて記録ヘッドの駆動電
圧V2を設定するものを示したが、ある駆動電圧V2で
ドライバ回路32を駆動したとき、チャンネル静電容量
Chに応じて電流が抵抗Rに流れることから、該抵抗R
での電圧降下値V(=V1−V2)を測定すれば、この
値はチャンネル静電容量Chに対応したものである。従
って、この電圧降下値Vと、最適な駆動電圧V2との対
応を予め求めておけば、チャンネル静電容量をその都
度、演算することなく、最適な駆動電圧V2を設定する
ことができる。第2の実施の形態は、このような方法を
適用するものである。具体的には、図6の回路における
抵抗R、駆動電圧V2、駆動周波数frq、チャンネル
数nを、R=100Ω、V2=30〔V〕、frq=1
0KHz、n=64としたとき、チャンネルの静電容量
Chと電圧降下値V(V1−V2)との関係は、以下の
ように表される。
【表1】 Ch=1900pFのとき、V=3.64〔V〕 Ch=2000pFのとき、V=3.84〔V〕 Ch=2100pFのとき、V=4.03〔V〕 Ch=2200pFのとき、V=4.22〔V〕
【0031】ここで、チャンネルの静電容量Chに対応
する、記録ヘッドの最適な駆動電圧V2が、上述の図7
に示したように求められていれば、静電容量Chに代え
て電圧降下値Vに対する記録ヘッドの最適な駆動電圧を
得ることができる。
【0032】次に、この第2の実施の形態における記録
ヘッドの最適な駆動電圧V2を選択設定する処理につい
て図9のフローチャートを用いて説明する。上記電圧降
下値Vと記録ヘッドの最適な駆動電圧V2との対応はR
OM36に記憶されているものとする。S21〜S23
の処理は、上述のS1〜S3の処理と同様である。その
後、制御部31はコンパレータ63から得た電圧降下値
V(=V1−V2)がV≦3.64〔V〕であるか否か
を判断する(S24)。この条件を満たしている場合は
(S24でYES)、記録ヘッドの最適な駆動電圧V2
を23〔V〕に設定する(S25)。上記条件を満たし
ていない場合は(S24でNO)、3.64〔V〕<V
≦3.84〔V〕を満たしているか否かを判断する(S
26)。この条件を満たしている場合は(S26でYE
S)、記録ヘッドの最適な駆動電圧V2を22〔V〕に
設定する(S27)。上記条件を満たしていない場合は
(S26でNO)、3.84〔V〕<V≦4.03
〔V〕を満たしているか否かを判断する(S28)。こ
の条件を満たしている場合は(S28でYES)、記録
ヘッドの最適な駆動電圧V2を21.5〔V〕に設定し
(S29)、上記条件を満たしていない場合は(S28
でNO)、V2=21〔V〕に設定する(S30)。
【0033】尚、上記実施の形態においては、記録ヘッ
ドが交換等によりキャリッジ8から着脱された場合、制
御部31がこれを検知して、上記図8、図9に示した処
理を開始するものである。従って、ユーザが記録ヘッド
を交換しようとして、キャリッジ8から記録ヘッドを着
脱した場合でも、常に適正な記録ヘッドの駆動電圧が設
定される。また、上記実施の形態においては、記録ヘッ
ド5がキャリッジ8に搭載されたプリンタ1であった
が、キャリッジを備えていないプリンタ、例えば、ライ
ンヘッドタイプの記録ヘッドを用いたものであっても本
発明を用いることができる。また、上記実施の形態にお
いては、各チャンネルを隔てる側壁55の圧電厚みすべ
り変形によってインクを噴射するタイプの記録ヘッド5
であったが、周知のカイザー型の記録ヘッドのように圧
電材料を利用してインクを噴射するタイプの記録ヘッド
に本発明を用いることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
記録装置によれば、記録ヘッドをキャリッジ等の支持部
上に搭載したまま、記録ヘッドを駆動する時に流れる電
流値に対応する該記録ヘッドの静電容量を基にして、記
録ヘッドの駆動電圧を選択決定することができるように
したので、装置を組み立てた後において、個々の記録ヘ
ッドの静電容量を測定し、これに対応した駆動電圧の選
択を行うことができる。その結果、装置を組み立てた後
にこれら一連の測定と駆動電圧の選択を他の測定装置等
を利用して行うという時間と手間を要する作業が不要に
なり、製造コストを低減させることができる。
【0035】また、ドライバ回路への電流ラインに挿入
した抵抗の両端に発生する電圧降下値と駆動チャンネル
数と駆動周波数とを基に記録ヘッドの静電容量を制御部
で演算するようにしたことによって、ヘッド電源に所定
の電源電圧を与えるだけで、簡単に、記録ヘッドに最適
な駆動電圧を演算することができる。しかも、この測定
演算に要する装備も、ヘッド電源とドライバ回路との間
の電圧ラインに抵抗を接続し、この抵抗の両端と制御部
とをコンパレータ等の別回路からなる計測用電子回路素
子を接続するだけの簡易かつ経済的な構成で行うことが
できる。
【0036】また、記録ヘッドを駆動するのに最適な電
圧を求めるときの測定演算が、制御部によって、電圧ラ
インにある抵抗の抵抗値と電源側電圧とドライバ回路側
の電圧とチャンネルの静電容量と駆動チャンネル数及び
駆動周波数を基にした演算式により求めることができる
ため、簡単かつ迅速に行われる。
【0037】また、記録ヘッドは支持部に着脱可能であ
るので、記録ヘッドを交換したときでも、容易に記録ヘ
ッドの適正な駆動電圧の選択が可能となる。従って、ユ
ーザーサイドでも簡単に新しい記録ヘッドに交換するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるプリンタの全体構
成を示した斜視図である。
【図2】上記プリンタの制御系を示す内部ブロック図で
ある。
【図3】(a)は上記プリンタに適用されるインクジェ
ットヘッドの分解斜視図、(b)は該インクジェットヘ
ッドと電極との接続状況を示す図である。
【図4】(a)は上記インクジェットヘッドの縦断面
図、(b)は上記インクジェットヘッドの圧電側壁が歪
みを起こした状態を示す図である。
【図5】上記プリンタの記録ヘッドのチャンネルの駆動
電圧波形と電流波形を示す図である。
【図6】本発明の要部となる記録ヘッドの、電源回路と
その周辺回路を示す図である。
【図7】5m/secの噴射速度を得るために最適な記
録ヘッドの駆動電圧とチャンネルの静電容量との関係を
示すグラフである。
【図8】個々の記録ヘッドに最適な駆動電圧を選択設定
する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態による記録ヘッドの
最適な駆動電圧を選択設定する処理の流れを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】 1 プリンタ 5 記録ヘッド 31 制御部 32 ドライバ回路 33 ヘッド電源回路 63 コンパレータ R 抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料の変形によって容積が変化し、
    インクが充填される複数のインク流路、及び圧電材料に
    設けられた電極から複数のチャンネルが形成され、か
    つ、各チャンネルに対応して上記インク流路内のインク
    を吐出させるノズルが設けられた記録ヘッドと、この記
    録ヘッドを駆動するドライバ回路と、上記ドライバ回路
    に接続され該ドライバ回路を制御する制御部と、上記記
    録ヘッドを支持する支持部とを備え、上記ドライバ回路
    より上記電極に電圧を印加して上記インク流路の壁面を
    変形させることによって上記ノズルからインクを吐出せ
    しめるインクジェット記録装置において、 上記記録ヘッドを上記支持部に支持した状態で、上記制
    御部は上記ドライバ回路を介して上記記録ヘッドを駆動
    し、その時に流れる電流値に対応する該記録ヘッドの静
    電容量を基にして、記録ヘッドの駆動電圧を選択決定す
    るものであることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 上記制御部は、静電容量を求めるために
    上記記録ヘッドを駆動したとき、上記ドライバ回路への
    電流ラインに挿入した抵抗の両端に発生する電圧降下値
    と該抵抗の抵抗値と駆動チャンネル数と駆動周波数を基
    に記録ヘッドの静電容量を演算することを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 上記抵抗の電源側電圧をV1、ドライバ
    回路側の電圧をV2、上記抵抗の抵抗値をR、チャンネ
    ルの静電容量をCh、駆動チャンネル数をn、駆動周波
    数をfrq、としたとき、 Ch=(V1−V2)/(n×R×frq×V2) の計算式にて、上記記録ヘッドの静電容量を演算するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】 上記記録ヘッドは上記支持部に着脱可能
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置。
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