JPH09207344A - インクジェット記録ヘッドの製造方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの製造方法およびインクジェット記録装置

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JPH09207344A
JPH09207344A JP30517396A JP30517396A JPH09207344A JP H09207344 A JPH09207344 A JP H09207344A JP 30517396 A JP30517396 A JP 30517396A JP 30517396 A JP30517396 A JP 30517396A JP H09207344 A JPH09207344 A JP H09207344A
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ink
polar medium
ejection port
recording head
jet recording
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JP30517396A
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Yasumasa Yamamoto
泰正 山本
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吐出口周囲を簡単に撥インク化し、しか
もインク吐出口内部のみは確実に撥インク化させないイ
ンクジェット記録ヘッドの製造方法及びインクジェット
記録装置を提供する。 【解決手段】インクジェット記録ヘッドの製造方法にお
いて、極性媒体をインク吐出口から連続的に吐出させな
がら、撥インク化剤及び非極性媒体からなる前記極性媒
体には実質的に不溶の液の槽に少なくともインク吐出口
周囲を浸漬せしめた後に引き上げ、次いで非極性媒体を
気化させることを特徴とするインクジェット記録ヘッド
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッドのインク吐出口周囲を撥インク化したインクジ
ェット記録ヘッドの製造方法およびインクジェット記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置のヘッドにおい
て、インクの吐出方向を厳密に制御することは極めて重
要なことである。なぜならば、記録する際にいくらヘッ
ドや記録体の位置を精度良く制御しても、インクの吐出
方向が定まらなければ、記録される画像は品位の低いも
のとなるからである。その原因は、インクが水系である
場合、インクの吐出口周囲の親水性にある。すなわち、
インク吐出口周囲が親水性であると、インクがそこをぬ
らし、そのぬれた部分に吐出するインクがいわば引っ張
られる状態になって、インクの吐出方向が曲げられてし
まうのである。
【0003】そのため、インクが吐出口周囲をぬらさぬ
ようにするため、吐出口周囲を撥水化あるいは撥インク
化処理する方法が提案されている。例えば、撥インク化
剤としてシリコーングリス等をインク吐出口周囲に塗布
するというような方法では拭き取り作業を行うと、シリ
コーングリスまでも一緒に拭き取られてしまい、撥イン
ク性能を長期に渡って保持することができないという問
題があった。
【0004】また、このような問題の解決策として撥イ
ンク化剤とインク吐出口周囲との結合力を増すという考
えの下に、インク吐出口周囲に前処理を施し、その後に
撥インク化処理するという方法等が提案されている(例
えば、特開平6−210857号)。しかしながら、こ
のような方法は、製造工程が煩雑になるという問題点を
抱えている。
【0005】製造工程を最も簡単にするには、インク吐
出口を構成する部品を撥インク化剤が含まれる液に浸漬
したり、該液をインク吐出口周囲にスプレーしたりする
方法が考えられる。しかしながら、この場合、インク吐
出口内部までもが撥インク化剤が付着してしまい、イン
ク吐出口の直径を変えてしまうばかりでなく、最悪の場
合にはインク吐出口内部で気泡が発生してインク吐出性
が悪化することもあり得る。
【0006】そのため、インク吐出口内部を撥インク化
剤から守るために、例えば特公平7−57546号公報
に開示されているように、インク吐出口内部に充填剤を
詰めて撥インク化処理する方法が考えられている。しか
しながら、その方法では、充填剤をインク吐出口内部に
正確に充填することは困難であり、インク吐出口の周囲
の極近傍は充填材が接触していないか、あるいは逆に、
インク吐出口周囲まで充填材が接触することになる可能
性が大きい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明ではかかる問題
点に鑑み、インク吐出口周囲を簡単に撥インク化し、し
かもインク吐出口内部のみは確実に撥インク化させない
インクジェット記録ヘッドの製造方法及びインクジェッ
ト記録装置を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録ヘッドの製造方法及びインクジェット記録装置は、
前記課題を解決するため以下の構成を有する。
【0009】すなわち、インクジェット記録ヘッドの製
造方法において、極性媒体をインク吐出口から連続的に
吐出させながら、撥インク化剤及び非極性媒体からなる
前記極性媒体には実質的に不溶の液の槽に少なくともイ
ンク吐出口周囲を浸漬せしめた後に引き上げ、次いで非
極性媒体を気化させることを特徴とするインクジェット
記録ヘッドの製造方法である。
【0010】また、インクジェット記録ヘッドの製造方
法において、極性媒体をインク吐出口から連続的に吐出
させながら、撥インク化剤及び非極性媒体からなる前記
極性媒体には実質的に不溶の液をスプレー法によって少
なくともインク吐出口周囲に吹き付け、その後、非極性
媒体を気化させることを特徴とするインクジェット記録
ヘッドの製造方法である。
【0011】また、インクジェット記録装置において、
インク吐出口と、該インク吐出口から極性媒体を連続的
に吐出させるための極性媒体供給管と、撥インク化剤及
び非極性媒体からなる前記極性媒体には実質的に不溶の
液が貯槽された、前記インク吐出口を浸漬するための液
槽とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置
である。
【0012】また、インクジェット記録装置において、
インク吐出口と、該インク吐出口から極性媒体を連続的
に吐出させるための極性媒体供給管と、撥インク化剤及
び非極性媒体からなる前記極性媒体には実質的に不溶の
液を少なくとも前記インク吐出口周囲に吹き付けるスプ
レーノズルとを備えてなることを特徴とするインクジェ
ット記録装置。インクジェット記録ヘッドの少なくとも
インク吐出口周囲を撥インク処理する機構を備えてなる
ことを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。
【0014】本発明では、インクジェット記録ヘッドの
インク吐出口周囲を簡単に撥インク化するため、撥イン
ク化剤を含有する液槽にインク吐出口周囲を浸漬する
か、スプレー法によって撥インク化剤をインク吐出口周
囲に吹き付けることを基本操作とする。しかしながら、
この操作だけでは、インク吐出口内部までもが撥インク
化処理されてしまうため、本発明では、撥インク化剤を
含有する液とは相溶しない液をインク吐出口から連続的
に柱状となるように吐出させながら、上記加工を行うの
である。これによって、インク吐出口内部を確実に撥イ
ンク化剤の付着や固着等を防ぐことができるのである。
なお、インク吐出口から吐出する液は、吐出直後が柱状
であれば、その先で滴状になっても構わない。例えば、
いわゆるコンティニュアス方式のインクジェット記録装
置等はそのようになっており、好ましい態様の一例であ
る。その吐出速度は、2〜50m/minが好ましく、
3〜30m/minがより好ましく、10〜20m/m
inはより好ましい。
【0015】インク吐出口から吐出する液は、撥インク
化剤及びその溶剤と実質的に相溶しなければ特に種類は
問わないが、極性媒体を用いる。極性媒体として、例え
ば、水やインクジェット記録ヘッドで記録するのに用い
る水系インク等が好ましく用いられる。水系インクの場
合には、その組成は目的に応じて適宜選択されればよ
い。本発明のインクジェット記録ヘッドが用いられるイ
ンクジェット記録の被記録体は、紙は勿論のこと、ポリ
エステルやポリアミド繊維等の合成繊維、あるいは綿や
絹等の天然繊維、あるいは半合成繊維等からなる織物、
編物、不織布、あるいは各種フィルム等を問うことなく
用いられるのは言うまでもないが、例えば、上記の織
物、編物、不織布等のいわゆる布帛に用いられる場合、
特に有効なのはインクジェット染色法になるが、その場
合、布帛がポリエステルからなる場合は、分散染料等を
含有するインクが有効であり、布帛がポリアミドからな
る場合は、酸性染料等を含有するインクが有効である。
また、粘度が30℃において1〜5cpであり、表面張
力が30℃において30〜60dyne/cmであるよ
うなインクを好ましく用いることができる。
【0016】一方、撥インク化剤としては、シリコーン
系やフッ素系の各種のものを単独または適当に組み合わ
せて用い得ることができる。例えば、シリコーン系では
メチルハイドロジェンポリシロキサンやジメチルポリシ
ロキサンあるいはそれらの各種変性物等は好ましい例で
ある。あるいはまた、ヘキサメチルジシラザンに代表さ
れるシラザン化合物等も用い得る。また、フッ素系とし
ては、ポリテトラフルオロエチレンやフルオロアルキル
基が導入されたアクリル系共重合体、あるいはフルオロ
アルキル基やフルオロアリール基等のようにフッ素が導
入されたシランカップリング剤や界面活性剤やシリコー
ン系化合物やシラザン化合物等は好ましく用いられる例
である。また、表面張力の点では、最終的にインクジェ
ット記録ヘッドとして用いる段階においてできるだけ低
い表面張力となるものが好ましく、具体的には30dy
ne/cm以下となるものが好ましく、25dyne/
cm以下となるものがより好ましく、20dyne/c
m以下となるものがなお好ましい。
【0017】これらの溶媒としては、各撥インク化剤に
応じて適宜選択すればよいが、非極性溶媒は好ましく用
いられる。何となれば、上記のようにインクの吐出口か
ら吐出させるのに好ましい液体が極性溶媒であり、多く
はそれと非極性溶媒は互いに実質的に不溶であるからで
ある。非極性溶媒としては特に限定されるものではない
が、例えば、トルエンやベンゼン等の芳香族、ヘキサン
やヘプタン等の脂肪族等の炭化水素類、さらにはフッ素
が導入された炭化水素類を用いることができる。
【0018】本発明では、インク吐出口から上記のごと
き液を吐出させながら、撥インク化剤を含有する液槽に
インク吐出口周囲を浸漬するか、スプレー法によって撥
インク化剤をインク吐出口周囲に吹き付けた後(浸漬の
場合は、所定時間浸漬して引き上げた後)、撥インク化
剤の溶媒たる非極性溶媒を気化させる。気化させる方法
は、特に限定するものではなく、常温で気化させてもよ
いし、加熱によって気化させてもよい。その際、撥イン
ク化剤が架橋したり、インク吐出口周囲に結合するよう
な反応を伴わせたい場合には加熱するのが好ましい。常
温で気化させる場合には、その気化が、0〜50℃にお
いて実質的に5時間以内に完了することが実用上好まし
く、1時間以内がより好ましく、30分以内がなお好ま
しく、5分以内がさらに好ましい。
【0019】上記のインク吐出口から吐出される極性媒
体及び浸漬したりスプレーしたりする撥インク化剤を含
有する液について、より好ましい関係は次の通りとな
る。すなわち、撥インク化剤を含有する非極性媒体の密
度をρn 、極性媒体の密度をρp としたとき、 ρp >ρn となることである。このような条件は、撥インク化剤を
含有する液槽に浸漬してインク吐出口周囲を撥インク化
する場合に特に顕著に効果があることが確かめられる。
すなわち、インク吐出口から吐出された極性媒体は、撥
インク化剤を含有する液槽の底部に向かって真っ直ぐに
落ちて行くため、インク吐出口周囲が極性媒体によって
保護された状態になって撥インク化剤付着が妨げられる
ようなことがなくなるという効果である。したがって、
インク吐出口は撥インク化剤を含有する液槽の底部を向
いていることが特に好ましいと言える。スプレー法の場
合でも、やはりインク吐出口周囲で微視的に同様の現象
が起こりうるので、スプレー法でもこのような条件は好
ましい。
【0020】この条件は、 ρn /ρp <0.8 であるとなお好ましく、 ρn /ρp <0.7 であると更に好ましい。
【0021】例えば、インク吐出口から吐出する極性媒
体が水、撥インク化剤を含有する液がメチルハイドロジ
ェンポリシロキサンの1%ヘキサン溶液であるとする
と、 ρp =1、ρn 〓0.66、ρn /ρp =0.66<
0.7 となり、非常に好ましい一例となる。
【0022】本発明は、前記した撥インク化のインクジ
ェット記録ヘッドを製造した後、かかるヘッドをインク
ジェット記録装置に装着するという一連の工程に用いら
れるばかりでなく、インクジェット記録装置に装着され
たヘッドに対しても用いることができる。具体的には、
インクジェット記録装置に上述の撥インク化剤を含む液
の槽を設けたり、その液をスプレーする機構を設ければ
よいのである。
【0023】このような構成をとるインクジェット記録
装置は、撥インク化剤を再塗布することができるという
長所を有する。これによって、例えば、耐久性は永久的
ではないが、低コストであるとか、初期の撥インク性能
が非常に良好であるというような場合に、いちいちヘッ
ドをインクジェット記録装置から外すことなく、再撥イ
ンク処理を行えるようになるのである。その際、インク
吐出口から吐出する極性溶媒として、撥インク処理専用
の極性媒体を用意してもよいが、インクを用いるのがよ
り実用的である。
【0024】極性媒体としてインクを用いる場合には、
スプレー方式で撥インク化剤を吹き付けるようにする
と、スプレーの勢いや当て方などを適宜調整することに
より、プリントしているときにでも可能となり、インク
ジェット記録装置の稼働率の低下を防ぐことができる。
稼働率は特に工業生産では重要視されるものであり、本
発明は例えば布帛のインクジェット染色などに特に有効
である。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に詳細に説明する。
【0026】[実施例1]インクジェット装置として
は、荷電量偏向型(荷電制御型)コンティニュアスイン
クジェットプリンタを用いた。図1には、これに用いら
れるインクの吐出口を有するプレート(以下、ノズルプ
レートと称する)の概略図を示した。図中、1はノズル
プレート、2はインク吐出口(ノズル)である。ノズル
はノズルプレート中に10mm間隔で4個あり、それぞ
れの直径は50μmである。
【0027】このノズルプレートをトリクレン等の有機
溶媒によって超音波洗浄して脱脂し、インク吐出口から
水を吐出させながらメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン(以下、MHPSと略す;東レ・ダウコーニング・シ
リコーン(株)製 SH1107)のヘキサン溶液(濃
度1%)に10分間浸漬した。なお、水の吐出方向はM
HPS溶液槽の底部に向くようにした。
【0028】その後、MHPS溶液(一部はヘキサンが
揮発し、MHPSのみになっている)が付着したノズル
プレートを150℃のオーブンに入れ、20分間加熱し
た。オーブンから取り出したMHPS処理ノズルプレー
トを冷却した後、ヘキサンで洗浄したが、MHPSが溶
出しなかったことから架橋反応が進行したことを確認し
た。なお、その前後での水の接触角は、共に約100°
であった。
【0029】次に、該MHPS処理ノズルプレートをイ
ンクジェットプリンタのインクジェット記録ヘッド部に
インク吐出方向が下を向くように装着し、偏向電圧を掛
けずに、インクの吐出方向の安定性を観察した。
【0030】観察に際しては、1次元ラインセンサー方
式のバーコードリーダ(日本システム開発株式会社 P
DC−617E型)をインク吐出口の下方約7cmのと
ころでインク滴流4本が読み取れるように設置し(イン
ク滴流とラインセンサーとは離れているが、直交する関
係にある)、バーコードリーダ内部からスキャン信号と
トリガー信号を取り出してデジタルオシロスコープ(ヒ
ューレットパッカード社 54510A型)に接続し、
バーコードリーダが読み取る映像を表示できるようにし
た。なお、用いたインク(粘度3.5cp、表面張力4
0dyne/cm)はイエロー系の分散染料、水、多価
アルコール(濃度20%)からなり、インク滴流を挟ん
でバーコードリーダの反対側には黒の画用紙を設置し、
更に、バーコードリーダ側の上方からインク滴流に向け
て強い光を当てた。この方法によって、バーコードリー
ダのラインセンサー方向のインク滴流の挙動を把握する
ことができた。
【0031】24時間連続的にインク滴流を吐出させな
がら、上記観察を行った結果、インク吐出方向はいずれ
のノズルも±50μm以内の挙動であった。
【0032】次いで、実際に1時間ごとにいわゆるベタ
絵を描かせてみた結果(1つのノズルが偏向によって1
0mm幅を担当する)、24時間経ってもスジの生じな
い均一なベタ絵を得ることができた。また、24時間後
のノズル周囲にインクの付着は認められなかった。
【0033】更に、上記のように計48時間テストした
MHPS処理ノズルプレートを取り出し、インクをスポ
イトで滴下しながらゴムブレードで200回擦り、再
度、インクジェットプリンタに装着して24時間連続的
にインク吐出方向を観察した結果、最初の24時間と全
く同様のいずれのノズルも±50μm以内の挙動であっ
た。
【0034】このように、本発明のインクジェット記録
ヘッドは、拭き取り作業等の摩擦によって脱落すること
なく長期にわたって撥インク性能を保持してインク吐出
方向を安定化させ、しかも簡便かつ安価に製造できるこ
とが示された。
【0035】[実施例2]実施例1において、MHPS
溶液へ浸漬する操作を、MHPS溶液をスプレーする方
法に変えて、他は同様の操作を行った。スプレーは、い
わゆる家庭で用いられているような霧吹きを用い、10
回程度吹き付けた。
【0036】その結果、実施例1と同様、インク吐出方
向、印字品質共に良好な結果が得られた。
【0037】[実施例3]実施例1において、インク吐
出口から水を吐出させる操作を、インクジェット記録ヘ
ッドはオンラインの状態にし、すなわち、インクジェッ
ト記録ヘッドをプリンタに装着し、実施例1で用いたイ
ンクが吐出している状態に変更し、MHPS溶液へ浸漬
する操作をフッ素系のアクリル共重合体溶液(商品名Fl
uoroglide、Performance Plastics社製)をスプレーす
る方法に変更し、加熱する操作を自然乾燥させる方法に
変更して、他は同様の操作を行った。
【0038】その結果、実施例1と同様、インク吐出方
向、印字品質共に良好な結果が得られた。
【0039】特にこの場合、インクジェットプリンタの
インクジェット記録ヘッドの撥インク化性能が鈍って来
た場合にそのメンテナンスをノズルプレートを取り外さ
ずに行えるという副次的効果を確認できた。
【0040】[実施例4]実施例3において用いた荷電
制御型インクジェットプリンタを改良し、ノズル近傍に
撥インク化剤液をスプレーできるノズルを装着した。図
2には、ノズル近傍の概略図を示す。図2において、1
は図1に示すノズルプレート、2はインク吐出口、3は
インクジェット記録ヘッド本体であり、4はインク吐出
口2へインクを供給するためのインク供給配管である。
インク吐出口2からはインクジェット5としてインクが
吐出される。7は撥インク化液供給配管であり、先端に
は、少なくとも前記インク吐出口2およびその周辺に向
けて撥インク化液をスプレーするスプレーノズル6設け
られている。なお、撥インク化剤液は図示しないタンク
に蓄えられ、コンピュータからのプリンタ制御信号に従
って、ポンプでスプレーノズル6に供給されるようにな
っている。
【0041】この装置により、ノズル近傍の撥インク化
メンテナンスが非常に円滑に行われるようになり、ま
た、ノズルを外したり着けたりすることなく撥インク化
できるのでインクジェット記録装置の稼働率低下を防ぐ
ことができた。
【0042】[比較例1]実施例1〜3において、MH
PSあるいはフッ素系アクリル共重合体による処理を施
す前のノズルプレートをインクジェットプリンタに設置
して、24時間連続的にインク吐出方向を観察した。そ
の結果、±200μm程度の挙動が認められた。また、
24時間後のノズルの周囲にはインクが滲んだように付
着していた。なお、このプレートの水の接触角は、約4
0°であった。
【0043】次いで、最初の1枚目はスジを生じないよ
うに偏向量を調節して1時間ごとにベタ絵を描かせてみ
た結果、1時間目(2枚目)からスジが生じた。
【0044】[比較例2]実施例1〜3において、MH
PSあるいはフッ素系アクリル共重合体によって撥イン
ク化処理を施す際、水あるいはインクをノズルから吐出
させずに処理を行った。
【0045】その結果、ノズル詰まりが生じ、全くイン
クが吐出しないノズルや、吐出しても明らかに吐出方向
が曲がっているノズル、インク吐出量が少ないノズルが
多数製造された。
【0046】[比較例3]実施例1〜3において、MH
PSあるいはフッ素系アクリル共重合体によって撥イン
ク化処理を施す際、水あるいはインクをノズルに詰めて
(吐出させない)から処理を行った。
【0047】その結果、ノズルの極出口の部分でノズル
詰まりが生じ、全くインクが吐出しないノズルや、吐出
しても明らかに吐出方向が曲がっているノズル、インク
吐出量が少ないノズルが製造された。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
記録ヘッドの製造方法によって、インク吐出口周囲を簡
単に撥インク化し、しかもインク吐出口内部のみは確実
に撥インク化させないインクジェット記録ヘッドの製造
方法を提供することができる。また、本発明のインクジ
ェット記録装置により、撥インク性が鈍ってきた場合に
も、稼働率の低下を防ぎながら再撥インク化処理するこ
とが可能となる。特に、インクジェット染色には有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いられたインクジェット記
録ヘッドの構成部品であるノズルプレートの一例をモデ
ル的に示す概略図である。
【図2】本発明の実施例4で用いたインクジェット記録
装置のノズル付近の構成の一例をモデル的に示す概略図
である。
【符号の説明】
1:ノズルプレート 2:インク吐出口 3:インクジェット記録ヘッド本体 4:インク供給配管 5:インクジェット 6:撥インク化液のスプレーノズル 7:撥インク化液供給配管

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェット記録ヘッドの製造方法にお
    いて、極性媒体をインク吐出口から連続的に吐出させな
    がら、撥インク化剤及び非極性媒体からなる前記極性媒
    体には実質的に不溶の液の槽に少なくともインク吐出口
    周囲を浸漬せしめた後に引き上げ、次いで非極性媒体を
    気化させることを特徴とするインクジェット記録ヘッド
    の製造方法。
  2. 【請求項2】インクジェット記録ヘッドの製造方法にお
    いて、極性媒体をインク吐出口から連続的に吐出させな
    がら、撥インク化剤及び非極性媒体からなる前記極性媒
    体には実質的に不溶の液をスプレー法によって少なくと
    もインク吐出口周囲に吹き付け、その後、非極性媒体を
    気化させることを特徴とするインクジェット記録ヘッド
    の製造方法。
  3. 【請求項3】非極性媒体を気化させる方法が加熱である
    ことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェッ
    ト記録ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】非極性媒体の気化を、0〜50℃において
    実質的に5時間以内に完了させることを特徴とする請求
    項1または2に記載のインクジェット記録ヘッドの製造
    方法。
  5. 【請求項5】撥インク化剤を含有する非極性媒体の密度
    をρn 、極性媒体の密度をρp としたとき、 ρp >ρn であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】撥インク化剤を含有する非極性媒体の密度
    をρn 、極性媒体の密度をρp としたとき、 ρn /ρp <0.8 であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】撥インク化剤がメチルハイドロジェンポリ
    シロキサン、非極性媒体が炭化水素からなる液体、及
    び、極性媒体が主として水であることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド
    の製造方法。
  8. 【請求項8】インクジェット記録装置において、インク
    吐出口と、該インク吐出口から極性媒体を連続的に吐出
    させるための極性媒体供給管と、撥インク化剤及び非極
    性媒体からなる前記極性媒体には実質的に不溶の液が貯
    槽された、前記インク吐出口を浸漬するための液槽とを
    備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】インクジェット記録装置において、インク
    吐出口と、該インク吐出口から極性媒体を連続的に吐出
    させるための極性媒体供給管と、撥インク化剤及び非極
    性媒体からなる前記極性媒体には実質的に不溶の液を少
    なくとも前記インク吐出口周囲に吹き付けるスプレーノ
    ズルとを備えてなることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  10. 【請求項10】極性媒体がインクであることを特徴とす
    る請求項8または9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】コンティニュアス方式のインクジェット
    記録装置であることを特徴とする請求項8〜10のいず
    れかに記載のインクジェット記録装置。
JP30517396A 1995-11-29 1996-11-15 インクジェット記録ヘッドの製造方法およびインクジェット記録装置 Pending JPH09207344A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003025589A (ja) * 2001-07-16 2003-01-29 Konica Corp インクジェット記録ヘッド及びそれを用いた記録装置

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