JPH09207430A - 記録用シート - Google Patents

記録用シート

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JPH09207430A
JPH09207430A JP8035467A JP3546796A JPH09207430A JP H09207430 A JPH09207430 A JP H09207430A JP 8035467 A JP8035467 A JP 8035467A JP 3546796 A JP3546796 A JP 3546796A JP H09207430 A JPH09207430 A JP H09207430A
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JP
Japan
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receiving layer
ink
recording
recording sheet
fine particles
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Withdrawn
Application number
JP8035467A
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English (en)
Inventor
Takashi Kobayashi
孝史 小林
Hidenori Goto
英範 後藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH09207430A publication Critical patent/JPH09207430A/ja
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温、高湿で保存した後、あるいは長期保存
した後でもインクジェット記録、熱転写記録又は電子写
真記録により良好な画像の画像シートを得ることができ
る色材受容層を有する記録用シートを提供する。 【解決手段】 支持体上に色材受容層が設けられてなる
記録用シートにおいて、該色材受容層が、無機微粒子及
び水溶性樹脂からなる層であり、かつ該水溶性樹脂が、
繰り返し単位としてエチレン単位をモル比で1〜20%
有する鹸化度85%以上の変性ポリビニルアルコールで
あることを特徴とする記録用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色材を用いて記録す
る記録用シートに関するものである。特に、インクジェ
ット記録、熱転写記録及び電子写真記録等により画像シ
ートを形成するための記録用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報産業の急速な発展に伴い、種
々の情報処理システムが開発され、また、それぞれの情
報システムに適した記録方法及び装置も開発され、採用
されている。このような記録方法の中で、インクジェッ
トあるいはプロッターを用いたインク記録、及び溶融型
色材あるいは昇華型色材を用いた感熱転写記録において
は、使用する装置が、軽量かつコンパクト化され、騒音
もなく、操作性、保守性にも優れたものとなっている。
さらに、このような記録方法で使用される装置はカラー
化も容易であることから、最近広く使用されている。ま
た、従来の電子写真方式においてもカラー化が進み高解
像度でフルカラーのプリンター、複写機が開発され商品
化されてきている。
【0003】カラー画像形成用のインクジェット方式は
各種の方式が開発されているが、物性的には大きく分け
て水溶性色素を含む色素溶液(水性インク)を用いる方
法、及び油溶性色素を含む色素溶液(油性インク)を用
いる方法、そして色素を含有した低融点固形ワックス
(ワックスインク)を熱溶融させて用いる方法の三種が
ある。主流は水性インクを使用するタイプである。何れ
にしても紙等のインク記録シートに液状の微粒滴を吐出
させて画像を形成する方法である。
【0004】感熱転写方式は、大きくわけて二種の方式
があり、第1の方式は支持体上に塗工された熱溶融性の
インクを支持体側から熱印加し、熱印加したパターン状
に溶融させて記録シートに転写させて画像を得る方法
(溶融熱転写)であり、第2の方式は支持体上に高軟化
点の樹脂と昇華性染料からなる感熱記録材料に前者と同
様に支持体側から熱印加し、熱印加したパターン状に昇
華染料を昇華させ紙等の記録シートに転写させて画像を
得る方法(昇華熱転写)である。電子写真方式は、帯電
した光導電層に光パターンを与えて静電潜像を形成し、
トナー現像後に記録シートに転写し、熱でトナーを溶融
定着する方法が主流である。
【0005】上記画像形成に使用される記録シートとし
ては、表面に色材受容層等が形成された紙が広く使用さ
れている。一方、次のような用途では、透明シートを使
用する必要があり、多くは表面に色材受容(吸収)層を
設けた透明フィルムを用いて上記のようにして画像形成
し画像を有する記録シートを作成する。例えば、会議等
でスライドに代わりに使用される機会が増えているOH
Pフィルム、印刷ポスターや表示板の代わりに使用され
る機会が増えているバックライトディスプレイ用フィル
ム、及び第二原図用フィルム等を挙げることができる。
【0006】これらの記録方式で画像形成された記録用
シートは、得られる画像の色相、彩度、明度に加えて、
色材が記録シートの表面に強固に接着していることが必
要であり、さらにインクジェット記録の場合では、精細
な画像を得る上で液状インクを早く吸収し、インク滲み
やインク溜まりを起こさないこと、また水の付着による
インクが滲みが発生しないこと等が要求される。
【0007】これらの問題点を解決する為に、従来から
様々な提案がなされている。例えば、インクジェット記
録の場合、特開昭56−80489号公報には、溶解性
又は膨潤性物質の使用が提案され、また多数のポリマー
系(ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロ
リドン(PVP)、ポリエチレンオキサイド(PE
O)、カルボキシメチルセルロース(CMC))が提案
されている。これらはポリマーの親水性基あるいは解離
性基による水性インクの浸透効果を利用したものであ
り、膜を厚くした場合でも十分なインク吸収速度が得ら
れず、またインク滲みの抑制が不充分で画像の解像度が
満足できるものではない。
【0008】上記インク吸収性を改善するため、例え
ば、特開昭57−14091号公報および特開昭61−
19389号公報には、透明支持体とその上に設けられ
たコロイダルシリカと水溶性樹脂の透明層からなる記録
用シートが提案されている。また、特開平2−2766
70号公報および特開平3−281383号公報には、
擬ベーマイト微粒子から形成された細孔を有する色材受
容層を具備した記録用シートが開示されている。
【0009】さらに、特開平7−276789号公報に
は、支持体とその上に設けられた一次粒子径10nm以
下のシリカとポリビニルアルコールからなる空隙率が5
0〜80%を有する三次元網目構造の色材受容層とから
なる記録用シートが開示されている。この記録用シート
もインク吸収性が大きく向上している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記無機微粒子を含む
色材受容層は、インク吸収速度が大きくやインクの滲み
が少ないことからバインダーとして、上記のようにポリ
ビニルアルコールが主に使用されている。しかしなが
ら、このような色材受容層を有する記録用シートを、高
温、高湿下で保存した後、あるいは長期保存した後に印
字した場合に、インク吸収速度が低下したり、画像濃度
のムラ(インクの吸収ムラ)等の画質の低下が発生する
ことが明らかとなった。
【0011】従って、本発明は、高温、高湿で保存した
後、あるいは長期保存した後でもインクジェット記録、
熱転写記録又は電子写真記録により良好な画像の画像シ
ートを得ることができる色材受容層を有する記録用シー
トを提供することを目的とする。特に、本発明は、液状
インクを迅速に吸収してインクの吸収ムラがなく、イン
ク滲みやインク溜まりの無い精細な画像を得ることがで
き、且つ高温、高湿で保存した後、あるいは長期保存し
た後でも液状インクの吸収速度の低下やインクの吸収ム
ラの発生のほとんどないインクジェット記録に適した記
録用シートを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に色
材受容層が設けられてなる記録用シートにおいて、該色
材受容層が、無機微粒子及び水溶性樹脂からなる層であ
り、かつ該水溶性樹脂が、繰り返し単位としてエチレン
単位をモル比で1〜20%の範囲で有する鹸化度85%
以上の変性ポリビニルアルコールであることを特徴とす
る記録用シートにある。
【0013】上記本発明の記録用シートの好ましい態様
は下記のとおりである。 1)変性ポリビニルアルコールの鹸化度が、95%以上
(好ましくは97〜99.9%)である。 2)変性ポリビニルアルコールが、繰り返し単位として
エチレン単位をモル比で1〜15%(好ましくは3〜1
3%)の範囲で有する。 3)無機微粒子が、シリカ微粒子(好ましくは無水シリ
カの微粒子)である。 4)無機微粒子が、平均1次粒子径10nm以下のシリ
カ微粒子である。 5)無機微粒子と水溶性樹脂の重量比が1.5:1〜1
0:1の範囲にある。 6)色材受容層が、多数の空隙を有する層である。 7)色材受容層が、50%以上の空隙率を有する。 8)色材受容層が、70%以上の光線透過率を有する。 9)変性ポリビニルアルコールの重合度が、200〜3
000(好ましくは300〜2000)である。 10)支持体が、透明支持体である。 11)支持体が、表面が70%以上の光沢度を有する不
透明支持体である。 12)色材受容層の層厚が10〜50μmで、インクジ
ェット記録用である。 13)色材受容層の層厚が0.1〜10μmで、電子写
真用又は感熱記録用である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の記録用シートは、支持体
と、支持体上に形成された色材受容層とからなる基本構
成を有する。色材受容層は、支持体の一方の面のみに形
成されても良いし、両方の面に形成されても良い。一般
に、インクジェット用のシートには一方の面に、電子写
真用のシートには両方の面に色材受容層が形成される。
【0015】本発明の記録用シートは、例えば下記のよ
うにして製造することができる。上記支持体として使用
できる材料としては、透明でOHPあるいはバックライ
トディスプレイで使用される時の輻射熱に耐える性質を
有する材料を用いることが好ましいが、紙等の不透明な
支持体を用いても良い。透明支持体用の材料としては、
ポリエチレンフタレート等のポリエステル類;ニトロセ
ルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテー
トブチレート等のセルロースエステル類、さらにポリス
ルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリイミド、ポリ
カーボネート、ポリアミド等を挙げることができる。こ
れらの中で、ポリエチレンフタレートが好ましい。支持
体の厚さは、特に制限はないが、50〜200μmのも
のが取り扱い易く好ましい。また支持体はコロナ放電処
理、火炎処理、紫外線照射処理を施したものを使用して
もよい。
【0016】本発明の支持体としては、さらに不透明で
少なくとも色材受容層が設けられる側の表面の光沢度が
70%以上有するシートも使用することができる。この
ような支持体の例としては、例えば、アート紙、コート
紙、キャストコート紙、銀塩写真用支持体等に使用され
るバライタ紙等の高光沢の紙;ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)等のポリエステル類、ニトロセルロー
ス、セルロースアセテート及びセルロースアセテートブ
チレート等のセルロースエステル類、更にポリスルホ
ン、ポリフェニレンオキサイド、ポリイミド、ポリカー
ボネート、ポリアミド等のプラスチックフィルムで、こ
のフィルムに白色顔料等を含有させて不透明にした高光
沢の(表面カレンダー処理等を行なって)フィルム、あ
るいは上記紙、上記透明プラスチックフィルムまたは白
色顔料等含有プラスチックの表面に、白色顔料を含有す
るあるいは含有しないポリオレフィンの被覆層が設けら
れたフィルム等を挙げることができる。銀塩写真用支持
体として使用されている、上記バライタ紙、ポリオレフ
ィンコート紙(ポリオレフィンの被覆層が設けられた支
持体の一種)あるいは金属蒸着層等が設けられた特種紙
等は、本発明で好適に使用することができる。
【0017】本発明の色材受容層は、例えば下記のよう
にして製造することができる。本発明の色材受容層は、
主として下記の新規な変性ポリビニルアルコール及び無
機微粒子から構成されている。本発明の色材受容層のバ
インダーとして使用される上記新規な変性ポリビニルア
ルコールは、繰り返し単位としてエチレン単位をモル比
で1〜20%有する鹸化度85%以上の変性ポリビニル
アルコールである。変性ポリビニルアルコールの鹸化度
は、95%以上が好ましく、特に97〜99.9%が好
ましい。高いほど耐水性が向上し好ましい。また上記変
性ポリビニルアルコールは、繰り返し単位としてエチレ
ン単位をモル比で1〜15%有することが好ましく、特
に3〜13%有することが好ましい。一般に、エチレン
単位を高比率で有することが好ましいが、高すぎるとイ
ンク吸収速度が低下する。また、変性ポリビニルアルコ
ールの重合度は、200〜3000が好ましくは、特に
300〜2000が好ましい。上記変性ポリビニルアル
コールは、変性されていない通常のポリビニルアルコー
ルが示す高いインク吸収速度、優れたインク保持性、高
い無機微粒子の分散性が低下することなく、耐水性が向
上しているので、この変性ポリビニルアルコールを用い
て形成された色材受容層を有する記録用シートは、高
温、高湿で保存した後、あるいは長期保存した後でもイ
ンクジェット記録等により良好な画像を形成することが
できる。
【0018】上記本発明の変性ポリビニルアルコール
は、エチレン/酢酸ビニル共重合体を鹸化することによ
り得られるので、一般にその構造は下記の繰り返し単位
(1)、(2)及び(3): −CH(OH)CH2 − ・・・(1) −CH(OCOCH3 )CH2 − ・・・(2) −CH2 CH2 − ・・・(3) を、モル比で68:12:20〜99:0:1
((1):(2):(3))の範囲で有するものとして
表わすこともできる。すなわち、鹸化度が100%に近
い場合は、上記(2)の酢酸ビニルに由来する繰り返し
単位が0に近くなる。
【0019】目的の変性ポリビニルアルコールは、その
変性ポリビニルアルコールに該当するエチレン含有量の
エチレン/酢酸ビニル共重合体を、公知の方法により所
望の鹸化度まで鹸化することによって得ることができ
る。
【0020】バインダーとして本発明の変性ポリビニル
アルコールと共に公知の水溶性樹脂を必要により用いて
も良い。その水溶性樹脂の例としては、親水性構造単位
としてヒドロキシル基を有する樹脂として、ポリビニル
アルコール(PVA)、セルロース系樹脂(メチルセル
ロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキ
シエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセル
ロース(CMC)等)、キチン類及びデンプンを;エー
テル結合を有する樹脂としてポリエチレンオキサイド
(PEO)、ポリプロピレンオキサイド(PPO)、ポ
リエチレングリコール(PEG)及びポリビニルエーテ
ル(PVE)を;そしてアミド基またはアミド結合を有
する樹脂としてポリアクリルアミド(PAAM)および
ポリビニルピロリドン(PVP)を挙げることができ
る。また、解離性基としてカルボキシル基を有するポリ
アクリル酸塩、マレイン酸樹脂、アルギン酸塩及びゼラ
チン類を;スルホン基を有するポリスチレンスルホン酸
塩、アミノ基、イミノ基、第3アミン及び第4アンモニ
ウム塩を有するポリアリルアミン(PAA)、ポリエチ
レンイミン(PEI)、エポキシ化ポリアミド(EPA
m)、ポリビニルピリジン及びゼラチン類を挙げること
ができる。
【0021】上記変性ポリビニルアルコールは、色材受
容層の耐水性を改善するために、架橋剤により架橋して
も良い。すなわち、上記変性ポリビニルアルコールと架
橋されたポリマー微粒子を含有する塗布液に架橋剤を添
加して、支持体に塗布し、加熱乾燥する(架橋させる)
ことにより、色材受容層を形成することができる。上記
架橋剤としては、例えば、アルデヒド類(例、ホルムア
ルデヒド、グリオキザール及びグルタルアルデヒド)、
N−メチロール化合物(例、ジメチロール尿素及びメチ
ロールジメチルヒダントイン)、ジオキサン誘導体
(例、2,3−ジヒドロキシジオキサン)、カルボキシ
ル基を活性化することにより作用する化合物(例、カル
ベニウム、2−ナフタレンスルホナート、1,1−ビス
ピロリジノ−1−クロロピリジニウム及び1−モルホリ
ノカルボニル−3−(スルホナトアミノメチル))、活
性ビニル化合物(例、1、3、5−トリアクロイル−ヘ
キサヒドロ−s−トリアジン、ビス(ビニルスルホン)
メタン及びN,N’−メチレンビス−[βー(ビニルス
ルホニル)プロピオンアミド])、活性ハロゲン化合物
(例、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリア
ジン)、イソオキサゾール類、メラミン樹脂、イソシア
ネート化合物及びジアルデヒド澱粉、などを挙げること
ができる。これらは、単独または組み合せて用いること
ができる。生産性を考慮した場合、反応活性の高いグル
タルアルデヒド等のアルデヒド類またはメラミン樹脂の
使用が好ましい。架橋剤の添加量は、変性ポリビニルア
ルコールに対して、0.1〜20重量%が好ましく、特
に0.5〜15重量%が好ましい。
【0022】無機微粒子としては、例えばシリカ微粒
子、コロイダルシリカ、珪酸カルシウム、ゼオライト、
カオリナイト、ハロイサイト、白雲母、タルク、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、ベーマイト等を挙げること
ができる。OHP等の透明性を重視する用途には、透明
性を低下させない点から屈折率が1.40〜1.60に
あるものを使用することが好ましい。無機微粒子の平均
粒子径は、一般に0.1μm以下である。これらの中
で、シリカ微粒子が好ましく、さらに平均一次粒子径が
10nm以下(好ましくは3〜10nm)で且つ屈折率
が1.45のシリカ微粒子が好ましい。
【0023】シリカ粒子は、表面のシラノール基による
水素結合により粒子同士が付着やすい為、上記のように
平均一次粒子径が10nm以下(好ましくは3〜10n
m)の場合に於いて空隙率の大きい構造(インク吸収性
の向上につながる)のを形成することができる。シリカ
粒子は製造法により湿式法と乾式法に大別される。湿式
法はケイ酸塩の複分解により活性シリカを生成し、これ
を適度に重合させ凝集沈降させ含水シリカを得る方法が
主流である。一方の乾式法シリカは、ハロゲン化珪素の
高温気相加水分解による方法(火炎加水分解法)、ケイ
砂とコークスを電気炉中でアークにより加熱還元気化
し、これを空気で酸化する方法(アーク法)で無水シリ
カを得る方法が主流である。これらの含水シリカ及び無
水シリカは表面のシラノール基の密度、空孔の有無等の
相違があり異なった性質を示すが、無水珪酸(無水シリ
カ)の場合に特に空隙率が高い三次元構造を形成し易く
好ましい。この理由は明確ではないが表面のシラノール
基の密度が含水シリカの場合は5〜8個/nm 2 と多く
粒子が密に凝集(アグリゲート)し易く、一方の無水シ
リカの場合は2〜3個/nm2 と少ない為、粗な軟凝集
(フロキュレート)となり空隙率が高い構造になると推
定される。
【0024】無機微粒子として上記平均一次粒子径が1
0nm以下の無水シリカを用いた場合、PVAの水酸基
とシリカ粒子表面のシラノール基が水素結合を形成し
て、シリカ粒子の二次粒子を鎖単位とする三次元網目構
造を形成し易くなると考えられる。これにより、空隙率
の高い構造の色材受容層が得られると考えられる。この
ようにして得た色材受容層はインクジェット記録におい
て、毛細管現象によって急速にインクを吸収し且つイン
クニジミやインク溜まりの無い精細な記録が可能である
ばかりでなく、感熱記録における色材、そして電子写真
記録におけるトナーを強固に接着できる。この理由は、
色材やトナーが多孔質層の細孔内にもぐり込み、その結
果として三次元網目構造に起因する形状的なアンカー効
果により色材等を強固に固定する為である。また、無機
微粒子の割合が多い為、耐熱性が高く電子写真記録に於
ける耐エンボス性も高い特徴がある。
【0025】無機微粒子(好ましくはシリカ微粒子)と
本発明の変性ポリビニルアルコール(変性PVA)比率
(PB比:変性PVAの重量1に対する無機微粒子の重
量)は膜構造にも大きな影響を与える。PB比が大きく
なると空隙率、細孔容積、表面積(単位重量当たり)が
大きくなる。10を超えた場合は、膜強度、乾燥時のヒ
ビ割れに対する効果が無く、1.5未満では空隙が樹脂
で塞がれ空隙率が減少してインク吸収性能が低下する。
この為、PB比は1.5〜10の範囲が好適である。特
にOHPフィルムのように手で直接触る場合は充分な膜
強度を得る必要があり、PB比は5以下が特に好まし
く、またインクジェットプリンターで高速インク吸収性
を得る為にはPB比は2以上が特に好ましく、従ってP
B比は2〜5の範囲がさらに好適である。
【0026】例えば、上述のような平均一次粒子径が1
0nm以下の無水シリカと変性PVAをPB比が2〜5
で水溶液中に完全に分散し塗布乾燥した場合、シリカ粒
子の二次粒子を鎖単位とする三次元網目構造が形成さ
れ、平均細孔が30nm以下、空隙率が50%以上、細
孔比容積0.5ml/g 以上、比表面積が100m2/g
以上の透光性の多孔質膜(色材受容層)を容易に形成す
ることができる。
【0027】本発明の色材受容層は、上記無機微粒子を
変性PVAの水を主成分とする溶媒の溶解した溶液に分
散させることにより得られる色材受容層形成用塗布液
を、支持体上に塗布、乾燥することによって、形成する
ことができる。
【0028】色材受容層の層厚は、インクジェット記録
の場合は液滴を全て吸収するだけの吸収容量をもつ必要
があり、これは塗膜の空隙率との関連で決定する必要が
ある。例えばインク量が 8nl/mm2 の場合で、空隙
率が60%であれば約15μm以上の膜が必要となる。
インクジェット記録の場合の場合は、10〜50μmの
範囲が好ましい。感熱転写や電子写真方式の場合は色材
あるいはトナーを表面に吸着することから、薄膜で十分
であり、0.1〜10μmが好ましい。
【0029】この色材受容層を主として構成する無機微
粒子と変性PVAは、それぞれ単一素材でも良いし複数
の素材の混合系でもよい。また色材受容層は主として上
記無機微粒子と変性PVAからなるがそれ以外に粒子の
分散性を高める為に各種の無機塩類、PH調整剤として
酸、アルカリを含んでいてもよい。また塗布適性や表面
品質を高める目的で各種の界面活性剤を使用してもよ
い。表面の摩擦帯電や剥離帯電を抑制する為、あるいは
電子写真法に於いて表面電気抵抗を調整する為にイオン
導電性を持つ界面活性剤や電子導電性を持つ金属酸化物
微粒子を含んでいてもよい。またインクジェット記録に
於いて色素を固定し耐水性を高める目的で媒染剤を使用
してもよい。また表面の摩擦特性を低減する目的で各種
のマット剤を含んでいてもよい。また色材の劣化を抑制
する目的で各種の酸化防止剤、紫外線吸収剤を含んでい
てもよい。
【0030】また色材受容層と透明支持体の間に接着性
を高めたり、電気抵抗を調整する等の目的で下塗層を設
けてもよい。さらに色材受容層は、透明支持体の片面に
設けても良いし、またカール等を抑制する為に、両面に
設けても良い。また、色材受容層を片面のみに設ける場
合は、その反対面に光透過性を高めるために、反射防止
膜を設けても良い。
【0031】本発明の色材受容層は、例えば下記のよう
にして支持体上に設けることができる。色材受容層形成
用塗布液は、平均一次粒子径10nm以下のシリカ微粒
子を、水中に添加して(例、10〜15重量%)、高速
回転湿式コロイドミル(例、クレアミックス(エム・テ
クニック(株)製))を用いて、例えば10000rp
m(好ましくは5000〜20000rpm)の高速回
転の条件で20分間(好ましくは10〜30分間)分散
させた後、変性ポリビニルアルコール水溶液(例、シリ
カの1/3程度の重量の変性PVAとなるように)を加
えて更に、上記と同じ条件で分散を行なうことにより得
ることができる。このようにして得られた塗布液は、均
一ゾルであり、これを下記の塗布方法により、支持体上
に形成することにより、本発明の三次元網目構造を有す
る色材受容層を得ることができる。即ち、上記均一ゾル
の塗布液を支持体上に塗布した後乾燥することにより、
溶媒である水を蒸発させる。この蒸発により塗布膜がゲ
ル化濃度に達した時点でウエットゲルが形成され、更に
乾燥が進行することにより多孔質キセロゲルが形成さ
れ、色材受容層を得ることができる。
【0032】上記色材受容層の形成は、例えば、上記塗
布液に所望によりさらに帯電防止剤等を加えて得られた
塗布液を上記支持体(フィルム)上に塗布、加熱乾燥す
ることにより実施することができる。塗布は、例えばエ
アードクターコーター、ブレッドコーター、ロッドコー
ター、ナイフコーター、スクイズコーター、リバースロ
ールコーター、バーコーター等の公知の塗布方法で行な
うことができる。乾燥は、一般に、50〜180℃で
0.5〜30分間行なわれる。熱風乾燥機により比較的
低温で(好ましくは、50〜90℃(風速3〜8m/
秒))で0.5〜3分間乾燥した後、更に比較的高温
(好ましくは、120〜180℃で5〜20分間)で乾
燥することが、特に膜厚が厚い時の塗布前の色材受容層
の乾燥時のワレ防止の点から好ましい。
【0033】また、塗布、乾燥後、例えばスーパーカレ
ンダー、グロスカレンダー等で加熱、加圧下にロールニ
ップ間を通すことにより、表面平滑性、透明性及び塗膜
強度を向上させることが可能である。しかしながら、こ
のような処理は空隙率を低下させるため(即ちインク吸
収性が低下するため)、空隙率の低下が少ない条件を設
定して行なう必要がある。
【0034】
【実施例】
【0035】[実施例1] <色材受容層(変性PVA及び無機微粒子の層)形成用塗布液の調製> 乾式シリカ微粒子(平均1次粒子径:7nm; 10重量部 屈折率:1.45;アエロジル300(日本アエロジル(株)製)) 変性ポリビニルアルコール 3.3重量部 (エチレン単位:10モル%、鹸化度:98.8%; 重合度:590、RS−106(クラレ(株)製)) イオン交換水 136重量部
【0036】乾式シリカ微粒子を、イオン交換水(7
3.3重量部)に添加して、高速回転湿式コロイドミル
(クレアミックス(エム・テクニック(株)製))を用
いて、10000rpmの条件で20分間分散させた
後、変性ポリビニルアルコール水溶液(イオン交換水の
残り62.7重量部に溶解させたもの)を加えて、更に
上記と同じ条件で分散を行ない、アンモニア水でpHを
9.2に調整して、色材受容層形成用塗布液を得た。
【0037】上記塗布液を、両面がコロナ放電処理され
た100μmの厚みの二軸延伸したポリエチレンテレフ
タレートフィルムの表面に、エアーナイフコーターを用
いて塗布し、熱風乾燥機により70℃(風速5m/秒)
で1分間乾燥した後、更に100℃で10分間乾燥し
た。これにより乾燥膜厚が30μmの色材受容層を形成
した。これによりインクジェット記録用シートを得た。
【0038】[実施例2]実施例1において、色材受容
層形成用塗布液の調製に使用する変性ポリビニルアルコ
ールとして、RS−117H(クラレ(株)製、エチレ
ン単位:5モル%、鹸化度:99.7%、重合度165
0)を同量使用した以外は実施例1と同様にしてインク
ジェット用の記録用シートを作製した。
【0039】[実施例3]実施例1において、色材受容
層形成用塗布液の調製に使用する変性ポリビニルアルコ
ールとして、RS−117(クラレ(株)製、エチレン
単位:5モル%、鹸化度:98.5%;重合度165
0)を同量使用した以外は実施例1と同様にしてインク
ジェット用の記録用シートを作製した。
【0040】[実施例4]実施例1において、色材受容
層形成用塗布液の調製に使用する変性ポリビニルアルコ
ールとして、RS−110(クラレ(株)製、エチレン
単位:5モル%、鹸化度:98.8%、重合度:97
0)を同量使用した以外は実施例1と同様にしてインク
ジェット用の記録用シートを作製した。
【0041】[比較例1]実施例1において、色材受容
層形成用塗布液の調製に使用する変性ポリビニルアルコ
ールの代わりに、通常の変成されていないポリビニルア
ルコール(鹸化度:88%、重合度:3500、PVA
235(クラレ(株)製))を同量使用した以外は実施
例1と同様にしてインクジェット用の記録用シートを作
製した。
【0042】上記で得られたインクジェット用の記録用
シートについて、以下の測定方法によってそのインクジ
ェット適性を評価した。また、下記の測定は、記録用シ
ートを23℃、65%RHの雰囲気に1週間放置後、及
び40℃、85%RHの雰囲気に1週間放置後の二つの
条件にて行なった。 1)インク吸収速度 インクジェットプリンター(PIXEL JET;キャ
ノン(株)製)により、記録用シートへの黒のベタ印字
直後(約10秒後)に紙を接触押圧し、インクの紙への
転写の有無で下記のように判定した。 AA:紙にインキが転写されなかった。 CC:紙にインキが転写された。 2)インク吸収ムラ 上記と同一のプリンターを用いて、記録用シートに印刷
された黒のベタ印字部境界における、インクの吸収ムラ
(インクの濃度のムラ)の程度によって判定した。 AA:吸収ムラがなかった。 BB:吸収ムラが少し認められた。 CC:吸収ムラがかなり認められた。 3)平行光線透過率 ヘイズメーター(HGM−2DP;スガ試験機(株)
製)を用い平行光線透過率を測定した。
【0043】さらに、得られた実施例で得られた色材受
容層の空隙率を下記のように測定した。水銀ポロシメー
タ(ポアサイザー9320−PC2;島津製作所(株)
製)を用いて測定し、空隙率の分布を得て、その平均値
を計算した。上記評価の結果を下記の表1に示す。
【0044】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 空隙 <23℃、65%RH> <40℃、85%RH> 率 インク インク 透過率 インク インク 透過率 (%) 吸収速度 吸収ムラ (%) 吸収速度 吸収ムラ (%) ──────────────────────────────────── 実施例1 61 AA AA 79 AA AA 80 実施例2 62 AA AA 80 AA AA 81 実施例3 60 AA AA 81 AA AA 81 実施例4 60 AA AA 80 AA AA 80 ──────────────────────────────────── 比較例1 63 AA AA 81 CC CC 81 ────────────────────────────────────
【0045】
【発明の効果】本発明の記録用シートは、インクジェッ
ト記録において、液状インクを早く吸収して吸収ムラが
なく、かつインク滲みやインク溜まりの無い精細な画像
が得ることができる。更に、本発明の記録用シートは、
高温、高湿下に放置された後でも、インク吸収速度の低
下やインク吸収ムラの発生がほとんどないものである。
本発明の色材受容層は新規なエチレン変性PVAと無機
微粒子からなる多孔質層であり、通常の変成されていな
いPVAの時に得られる多孔性の構造を変化させること
なく、耐水性が向上している。従って、インクジェット
記録特性を低下させることなく、上記耐久性においても
優れたシートを得ることができると考えられる。またイ
ンクの吸収性、滲み防止に優れていることから、熱転写
記録や電子写真記録においても色材あるいはトナーの接
着性が向上する。従って、本発明の記録用シートは種々
の記録方法に適した記録用シートであるということがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 7/00 D21H 1/34 G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に色材受容層が設けられてなる
    記録用シートにおいて、該色材受容層が、無機微粒子及
    び水溶性樹脂からなる層であり、かつ該水溶性樹脂が、
    繰り返し単位としてエチレン単位をモル比で1〜20%
    の範囲で有する鹸化度85%以上の変性ポリビニルアル
    コールであることを特徴とする記録用シート。
  2. 【請求項2】 変性ポリビニルアルコールの鹸化度が、
    95%以上である請求項1に記載の記録用シート。
  3. 【請求項3】 変性ポリビニルアルコールが、繰り返し
    単位としてエチレン単位をモル比で1〜15%の範囲で
    有する請求項1に記載の記録用シート。
  4. 【請求項4】 無機微粒子が、シリカ微粒子である請求
    項1に記載の記録用シート。
  5. 【請求項5】 無機微粒子が、平均1次粒子径10nm
    以下のシリカ微粒子である請求項1に記載の記録用シー
    ト。
  6. 【請求項6】 無機微粒子と水溶性樹脂の重量比が1.
    5:1〜10:1の範囲にある請求項1に記載の記録用
    シート。
JP8035467A 1996-01-30 1996-01-30 記録用シート Withdrawn JPH09207430A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09207425A (ja) * 1996-02-02 1997-08-12 Kuraray Co Ltd 被記録材
US6659604B2 (en) 2001-12-04 2003-12-09 Eastman Kodak Company Ink jet printing method
US6815019B2 (en) 2001-12-04 2004-11-09 Eastman Kodak Company Ink jet recording element
JP2011240674A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Dainippon Toryo Co Ltd 転写シート及び画像形成方法

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US6815019B2 (en) 2001-12-04 2004-11-09 Eastman Kodak Company Ink jet recording element
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