JPH09208266A - ガラス表面への有機系ポリマコーティング方法および有機系ポリマをコーティングしたガラス - Google Patents
ガラス表面への有機系ポリマコーティング方法および有機系ポリマをコーティングしたガラスInfo
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- JPH09208266A JPH09208266A JP1312596A JP1312596A JPH09208266A JP H09208266 A JPH09208266 A JP H09208266A JP 1312596 A JP1312596 A JP 1312596A JP 1312596 A JP1312596 A JP 1312596A JP H09208266 A JPH09208266 A JP H09208266A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粘着性および剥離抵抗性の優れた有機系ポリ
マがコーティングされた多孔質層を有するガラス、およ
び有機系ポリマのコーティング方法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 ガラスの一面に多孔質層を設け、さらに
有機系ポリマと該ポリマが溶解し得る溶媒とから成るポ
リマ溶液を多孔質層に塗布した後、該ポリマの融点また
はガラス転移温度以上で熱処理する。
マがコーティングされた多孔質層を有するガラス、およ
び有機系ポリマのコーティング方法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 ガラスの一面に多孔質層を設け、さらに
有機系ポリマと該ポリマが溶解し得る溶媒とから成るポ
リマ溶液を多孔質層に塗布した後、該ポリマの融点また
はガラス転移温度以上で熱処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機ポリマがコー
ティングされた多孔質層を有するガラスおよび該有機ポ
リマのコーティング方法に関する。
ティングされた多孔質層を有するガラスおよび該有機ポ
リマのコーティング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラスの表面に有機系ポリマをコーティ
ングする方法を研究・開発する上で、当業者が参考とす
るのが従来から金属等に対して行われているポリマコー
ティングの方法である。例えば、従来から金属基板表面
へのポリマコーティングについては数々の試みがなされ
ており、特に金属の腐食を防止することを目的としてフ
ッ素樹脂コーティングがなされている。具体的には、金
属基材表面をホウロウ処理した後、フッ素樹脂プライマ
を塗布乾燥し、フッ素樹脂を塗布、焼付ける方法が取ら
れている。さらに、密着性、耐久性を改善するため、ガ
ラス、ホウロウ釉または陶磁器釉のフリットを1種また
は組み合わせて用い、発泡剤と混合した混合物を基材表
面に塗布乾燥後焼成し、発泡剤の分解により表面に凹凸
が形成された多孔質下地層を形成される下地処理方法も
ある(特開昭58−70867号)。
ングする方法を研究・開発する上で、当業者が参考とす
るのが従来から金属等に対して行われているポリマコー
ティングの方法である。例えば、従来から金属基板表面
へのポリマコーティングについては数々の試みがなされ
ており、特に金属の腐食を防止することを目的としてフ
ッ素樹脂コーティングがなされている。具体的には、金
属基材表面をホウロウ処理した後、フッ素樹脂プライマ
を塗布乾燥し、フッ素樹脂を塗布、焼付ける方法が取ら
れている。さらに、密着性、耐久性を改善するため、ガ
ラス、ホウロウ釉または陶磁器釉のフリットを1種また
は組み合わせて用い、発泡剤と混合した混合物を基材表
面に塗布乾燥後焼成し、発泡剤の分解により表面に凹凸
が形成された多孔質下地層を形成される下地処理方法も
ある(特開昭58−70867号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法を用
いてガラス表面を処理し、フッ素樹脂をコーティングし
ても密着力が弱く、耐久性が充分ではない。一方、ガラ
ス表面の高分子コーティングに関しては、例えばポリア
ミドやポリビニルアルコールのような水素結合を有する
高分子、あるいはシラノール基(SiOH基)を有しガ
ラス表面のSi−OH基と反応する高分子は、通常の多
孔質を有しない板ガラスであってもある程度強い接着が
可能である。しかし、それ以外の高分子(有機系ポリ
マ)を板ガラスに接着することは非常に困難であった。
いてガラス表面を処理し、フッ素樹脂をコーティングし
ても密着力が弱く、耐久性が充分ではない。一方、ガラ
ス表面の高分子コーティングに関しては、例えばポリア
ミドやポリビニルアルコールのような水素結合を有する
高分子、あるいはシラノール基(SiOH基)を有しガ
ラス表面のSi−OH基と反応する高分子は、通常の多
孔質を有しない板ガラスであってもある程度強い接着が
可能である。しかし、それ以外の高分子(有機系ポリ
マ)を板ガラスに接着することは非常に困難であった。
【0004】そこで、本発明は上記問題点を解決し、い
かなる有機系ポリマであっても、特に従来の方法では強
い接着性を保ってガラスにコーティングすることができ
なかった有機系ポリマであっても、優れた密着力によっ
てコーティングされたガラスおよび有機系ポリマコーテ
ィング方法を提供することを目的とする。
かなる有機系ポリマであっても、特に従来の方法では強
い接着性を保ってガラスにコーティングすることができ
なかった有機系ポリマであっても、優れた密着力によっ
てコーティングされたガラスおよび有機系ポリマコーテ
ィング方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にもとづくガラスは、多孔質層と、該多孔質
層上にコーティングされた有機系ポリマ層とを有し、さ
らに、前記有機系ポリマ層は、前記多孔質層上に前記有
機系ポリマを含む溶液を塗布した後、前記有機系ポリマ
の融点またはガラス転移温度以上の熱処理を行うことに
よってコーティングされた層であることを特徴とする。
に、本発明にもとづくガラスは、多孔質層と、該多孔質
層上にコーティングされた有機系ポリマ層とを有し、さ
らに、前記有機系ポリマ層は、前記多孔質層上に前記有
機系ポリマを含む溶液を塗布した後、前記有機系ポリマ
の融点またはガラス転移温度以上の熱処理を行うことに
よってコーティングされた層であることを特徴とする。
【0006】好ましくは、前記多孔質層は、ゾル−ゲル
反応により作製した有機/ガラスハイブリットを焼成す
ることによって得られる多孔質体からなる層である。
反応により作製した有機/ガラスハイブリットを焼成す
ることによって得られる多孔質体からなる層である。
【0007】また、本発明にもとづく有機系ポリマコー
ティング方法は、ガラスの表面に有機系ポリマをコーテ
ィングする方法であって、ガラスの少なくとも一面に多
孔質層を設ける工程と、有機系ポリマと該有機系ポリマ
が溶解し得る溶媒とからなる有機系ポリマ溶液を前記多
孔質層に塗布する工程と、該有機系ポリマの融点または
ガラス転移温度以上で前記有機系ポリマが塗布された前
記多孔質層を熱処理する工程とを有することを特徴とす
る。
ティング方法は、ガラスの表面に有機系ポリマをコーテ
ィングする方法であって、ガラスの少なくとも一面に多
孔質層を設ける工程と、有機系ポリマと該有機系ポリマ
が溶解し得る溶媒とからなる有機系ポリマ溶液を前記多
孔質層に塗布する工程と、該有機系ポリマの融点または
ガラス転移温度以上で前記有機系ポリマが塗布された前
記多孔質層を熱処理する工程とを有することを特徴とす
る。
【0008】好ましくは、前記多孔質層は、ゾル−ゲル
反応により製造した有機/ガラスハイブリットを焼成す
ることによって得られる。
反応により製造した有機/ガラスハイブリットを焼成す
ることによって得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明によれば、ガラス板の表面
に有機系ポリマをコーティングする方法は、ガラス板の
表面に多孔質層を設け、該多孔質層にポリマ溶液を塗布
した後、ポリマの融点またはガラス転移温度以上で熱処
理することによって、有機系ポリマがコーティングされ
たガラスを得る。
に有機系ポリマをコーティングする方法は、ガラス板の
表面に多孔質層を設け、該多孔質層にポリマ溶液を塗布
した後、ポリマの融点またはガラス転移温度以上で熱処
理することによって、有機系ポリマがコーティングされ
たガラスを得る。
【0010】ガラス板の表面に多孔質層を設ける方法
は、公知のいかなる方法をも使用できる。具体的には、
ガラス板の表面をケイフッ化水素酸のシリカ過飽和水溶
液で処理する方法(特開昭57−166337号)、S
i酸化物の原料溶液として異なる平均分子量(数千と数
十万)の2種類の前駆体ゾルを混合した溶液を塗布、焼
成する方法(特開平5−147976号)、ガラス表面
に二酸化ケイ素膜を形成することによって多孔質層を形
成する析出(LPD)法、およびガラス−ハイブリッド
を用いる方法が知られている。
は、公知のいかなる方法をも使用できる。具体的には、
ガラス板の表面をケイフッ化水素酸のシリカ過飽和水溶
液で処理する方法(特開昭57−166337号)、S
i酸化物の原料溶液として異なる平均分子量(数千と数
十万)の2種類の前駆体ゾルを混合した溶液を塗布、焼
成する方法(特開平5−147976号)、ガラス表面
に二酸化ケイ素膜を形成することによって多孔質層を形
成する析出(LPD)法、およびガラス−ハイブリッド
を用いる方法が知られている。
【0011】ここで、上記ガラス−ハイブリッドを用い
る方法について説明する。この方法は、有機高分子とケ
イ酸化合物とをゾル−ゲル反応の溶媒に溶かし、酸触媒
でゾル−ゲル反応を行ってガラス−ハイブリッドを得る
工程と、この工程によって得られたガラス−ハイブリッ
ドをガラス板の表面に塗布し、SiO2 が溶融しない温
度で焼成することにより多孔質層を形成する工程とから
なる。この方法によって多孔質層を形成すると、空孔率
および厚さを任意に変更することが容易であるため、反
射率も自在にコントロールすることができる。なお、ゾ
ル−ゲル反応によりガラス−ハイブリッドを製造する代
表的な方法は特開平6−509131号に記載されてい
る。ガラス板表面に形成される多孔質層の細孔は、数1
0〜数1000nmであり、好ましくは、10〜100
nmである。この多孔質層の細孔は数が多いほどポリマ
の密着性が良好となる。
る方法について説明する。この方法は、有機高分子とケ
イ酸化合物とをゾル−ゲル反応の溶媒に溶かし、酸触媒
でゾル−ゲル反応を行ってガラス−ハイブリッドを得る
工程と、この工程によって得られたガラス−ハイブリッ
ドをガラス板の表面に塗布し、SiO2 が溶融しない温
度で焼成することにより多孔質層を形成する工程とから
なる。この方法によって多孔質層を形成すると、空孔率
および厚さを任意に変更することが容易であるため、反
射率も自在にコントロールすることができる。なお、ゾ
ル−ゲル反応によりガラス−ハイブリッドを製造する代
表的な方法は特開平6−509131号に記載されてい
る。ガラス板表面に形成される多孔質層の細孔は、数1
0〜数1000nmであり、好ましくは、10〜100
nmである。この多孔質層の細孔は数が多いほどポリマ
の密着性が良好となる。
【0012】多孔質層に塗布するポリマ溶液は、コーテ
ィングの目的に応じて選択されたポリマをそのポリマが
溶解し得る溶媒に解かしたものである。ポリアミドのよ
うなガラス表面と水素結合を形成する極性ポリマは本発
明コーティング方法を用いるまでもなく、通常の板ガラ
ス表面に良好な密着力でコーティングすることができ
る。しかし、ガラス面と水素結合や化学結合を有しない
無極性ポリマやフッ素系ポリマをコーティングする場合
には、用いるポリマから選択的に決定される溶媒を用い
てポリマ溶液とし、それを塗布し、熱処理することによ
り良好な密着力でコーティングが可能となる。車のフロ
ントガラス、建造物のガラス、さらに、ガラス面と水素
結合や化学結合を有するポリマはさらに強力に密着する
ようになる。めがね等、透明性、汚染性、曇り防止性が
要求される場合には、フッ素系ポリマが好適に用いら
れ、ガラスの着色あるいは紫外線カットを目的とする場
合には、ポリメチルメタクリレートやポリスチレンに着
色剤あるいは紫外線安定剤を混入して用いることができ
る。
ィングの目的に応じて選択されたポリマをそのポリマが
溶解し得る溶媒に解かしたものである。ポリアミドのよ
うなガラス表面と水素結合を形成する極性ポリマは本発
明コーティング方法を用いるまでもなく、通常の板ガラ
ス表面に良好な密着力でコーティングすることができ
る。しかし、ガラス面と水素結合や化学結合を有しない
無極性ポリマやフッ素系ポリマをコーティングする場合
には、用いるポリマから選択的に決定される溶媒を用い
てポリマ溶液とし、それを塗布し、熱処理することによ
り良好な密着力でコーティングが可能となる。車のフロ
ントガラス、建造物のガラス、さらに、ガラス面と水素
結合や化学結合を有するポリマはさらに強力に密着する
ようになる。めがね等、透明性、汚染性、曇り防止性が
要求される場合には、フッ素系ポリマが好適に用いら
れ、ガラスの着色あるいは紫外線カットを目的とする場
合には、ポリメチルメタクリレートやポリスチレンに着
色剤あるいは紫外線安定剤を混入して用いることができ
る。
【0013】コーティングの目的に応じて選択されたポ
リマはそのポリマが溶解し得る溶媒に溶解し、多孔質層
を有するガラスに塗布する。ポリアミドであれば、ギ酸
が代表的であり、無極性ポリマやフッ素系ポリマをコー
ティングする場合にも、これらを良好に溶解する。
リマはそのポリマが溶解し得る溶媒に溶解し、多孔質層
を有するガラスに塗布する。ポリアミドであれば、ギ酸
が代表的であり、無極性ポリマやフッ素系ポリマをコー
ティングする場合にも、これらを良好に溶解する。
【0014】有機系ポリマとそのポリマが溶解し得る溶
媒とから成る有機系ポリマ溶液は、公知の方法、例えば
ディッピング法、スプレイ法、スピンコート法等により
塗布される。ポリマ溶液を塗布した後の熱処理温度は、
用いたポリマに応じて決定される。結晶性ポリマの場合
は、ポリマの融点以上、非晶性のポリマの場合はガラス
転移温度以上で熱処理する。熱処理は、公知のいかなる
方法により行ってもよく、例えば、オーブン、真空オー
ブン等を利用して行われる。
媒とから成る有機系ポリマ溶液は、公知の方法、例えば
ディッピング法、スプレイ法、スピンコート法等により
塗布される。ポリマ溶液を塗布した後の熱処理温度は、
用いたポリマに応じて決定される。結晶性ポリマの場合
は、ポリマの融点以上、非晶性のポリマの場合はガラス
転移温度以上で熱処理する。熱処理は、公知のいかなる
方法により行ってもよく、例えば、オーブン、真空オー
ブン等を利用して行われる。
【0015】例えば、下記一般式(1)で表されるフッ
素系ポリマ(デュポン社製 テフロンSF)を多孔質層
を有するガラスにコーティングする場合、このフッ素系
ポリマをフッ素系溶媒、好適には3M社製フロリナート
CF−75に溶解したポリマ溶液を上記多孔質層上に塗
布した後、40℃以上の温度で熱処理する。
素系ポリマ(デュポン社製 テフロンSF)を多孔質層
を有するガラスにコーティングする場合、このフッ素系
ポリマをフッ素系溶媒、好適には3M社製フロリナート
CF−75に溶解したポリマ溶液を上記多孔質層上に塗
布した後、40℃以上の温度で熱処理する。
【0016】
【化1】
【0017】また、下記の一般式(2)で表される他の
フッ素系ポリマ(デュポン社製 テフロンAF1600
または2400)をコーティングした多孔質ガラスは、
上記溶媒を用いて調製したポリマ溶液を多孔質層を有す
るガラスに塗布した後、テフロンAF1600の場合は
160℃以上、テフロンAF2400の場合は240℃
以上の温度で熱処理し製造される。
フッ素系ポリマ(デュポン社製 テフロンAF1600
または2400)をコーティングした多孔質ガラスは、
上記溶媒を用いて調製したポリマ溶液を多孔質層を有す
るガラスに塗布した後、テフロンAF1600の場合は
160℃以上、テフロンAF2400の場合は240℃
以上の温度で熱処理し製造される。
【0018】
【化2】
【0019】さらに、ポリメチルメタクリレートやポリ
スチレンをコーティングした多孔質層を有するガラス
は、テトラヒドロフランを溶媒として調整したポリマ溶
液を塗布した後、100℃以上の温度で焼成し製造され
る。
スチレンをコーティングした多孔質層を有するガラス
は、テトラヒドロフランを溶媒として調整したポリマ溶
液を塗布した後、100℃以上の温度で焼成し製造され
る。
【0020】以下、本発明の具体的実施例と比較例とを
説明する。
説明する。
【0021】
<実施例1>本発明にもとづく有機系ポリマがコーティ
ングされたガラスを以下のように作製した。
ングされたガラスを以下のように作製した。
【0022】すなわち、LPD法により表面に多孔質層
を形成させたガラス(ARガラス、日本板ガラスアビ社
製)を用い、該ガラスの多孔質層表面に、下記表1に示
す有機系ポリマと該ポリマが溶解し得る溶媒とから成る
ポリマ溶液を塗布する。この実施例ではつづいて、該ポ
リマの融点またはガラス転移温度以上で熱処理する。上
記ポリマ溶液の塗布はラウダ社製フイルムリフト(Fi
lm Lift)を用いてディッピング法により行っ
た。したがって、ポリマ溶液から多孔質ガラスを引き上
げる速度を3通りにし、各引き上げ速度の影響も調べ
た。
を形成させたガラス(ARガラス、日本板ガラスアビ社
製)を用い、該ガラスの多孔質層表面に、下記表1に示
す有機系ポリマと該ポリマが溶解し得る溶媒とから成る
ポリマ溶液を塗布する。この実施例ではつづいて、該ポ
リマの融点またはガラス転移温度以上で熱処理する。上
記ポリマ溶液の塗布はラウダ社製フイルムリフト(Fi
lm Lift)を用いてディッピング法により行っ
た。したがって、ポリマ溶液から多孔質ガラスを引き上
げる速度を3通りにし、各引き上げ速度の影響も調べ
た。
【0023】また、比較のため、通常の板ガラスとして
マツナミ社製のスライドガラスを使用し、同様の操作を
行って比較用のポリマコーティングガラスを作製した。
マツナミ社製のスライドガラスを使用し、同様の操作を
行って比較用のポリマコーティングガラスを作製した。
【0024】<実施例2>本発明にもとづく有機系ポリ
マーがコーティングされるガラスの多孔質層を、以下の
ようにゾル−ゲル法にもとづいて作製した。
マーがコーティングされるガラスの多孔質層を、以下の
ようにゾル−ゲル法にもとづいて作製した。
【0025】2−ヒドロキシエチル・メタクリレート3
7.3モル%、ブチル・アクリレート36.3モル%、
スチレン20モル%、メチル・メタクリレート2モル
%、イソブチル・メタクリレート2モル%、メタクリレ
ート(デュポン・オートモーティブ製)2.4モル%か
らなり、数平均分子量約11,000、ガラス転移点3
0℃のポリマーを用い、これをポリマー65重量%、キ
シレン30重量%、メチル・エチル・ケトン5重量%の
組成の溶液としてアクリル系ポリマー溶液を得た。
7.3モル%、ブチル・アクリレート36.3モル%、
スチレン20モル%、メチル・メタクリレート2モル
%、イソブチル・メタクリレート2モル%、メタクリレ
ート(デュポン・オートモーティブ製)2.4モル%か
らなり、数平均分子量約11,000、ガラス転移点3
0℃のポリマーを用い、これをポリマー65重量%、キ
シレン30重量%、メチル・エチル・ケトン5重量%の
組成の溶液としてアクリル系ポリマー溶液を得た。
【0026】アクリル系ポリマー溶液20gと、テトラ
エトキシシリケート30gと、2−ブトキシエタノール
20gと、2−プロパノール10gとを混合し均一に溶
解した。これに、HCl(36%)水溶液8gと純水6
gとの混合物をゆっくりと加え、室温で約4時間半攪拌
した。この反応中、液は発熱した。
エトキシシリケート30gと、2−ブトキシエタノール
20gと、2−プロパノール10gとを混合し均一に溶
解した。これに、HCl(36%)水溶液8gと純水6
gとの混合物をゆっくりと加え、室温で約4時間半攪拌
した。この反応中、液は発熱した。
【0027】この液に、中性洗剤、水、アルコール、ア
セトン等で順次洗浄し乾燥したガラス基板を浸漬し、引
き上げスピード30mm/分または100mm/分で引
き上げ、終夜室温で放置したところ、ガラス基板上に付
着したポリマー溶液は寒天状になっていた。これを12
0℃で1時間真空した後、600℃で20分間焼成して
多孔質層を形成した。
セトン等で順次洗浄し乾燥したガラス基板を浸漬し、引
き上げスピード30mm/分または100mm/分で引
き上げ、終夜室温で放置したところ、ガラス基板上に付
着したポリマー溶液は寒天状になっていた。これを12
0℃で1時間真空した後、600℃で20分間焼成して
多孔質層を形成した。
【0028】
【表1】
【0029】表1中、テフロンSFコポリマは、テフロ
ンSF(デュポン社製)、43mol%HFP、および
57molTFEからなる。フロリナートCF−75は
3M社製のフッ素系溶媒である。さらに、ポリスチレン
およびポリメチルメタクリレートは、それぞれ旭化成社
製PS666およびPMMA560Fを用いた。また、
バイトンAHVは(HFP/TFE/VDFターポリマ
ー)である。
ンSF(デュポン社製)、43mol%HFP、および
57molTFEからなる。フロリナートCF−75は
3M社製のフッ素系溶媒である。さらに、ポリスチレン
およびポリメチルメタクリレートは、それぞれ旭化成社
製PS666およびPMMA560Fを用いた。また、
バイトンAHVは(HFP/TFE/VDFターポリマ
ー)である。
【0030】このようにして得られた実施例1および実
施例2のコーティングガラスに対してテープ剥離試験お
よび碁盤目を作成した後テープ剥離試験を行った。
施例2のコーティングガラスに対してテープ剥離試験お
よび碁盤目を作成した後テープ剥離試験を行った。
【0031】テープ剥離試験では、ニチバン製セロハン
テープ、3M製スコッチテープ810、3M製スコッチ
テープ898をガラスに張り付けおよび剥離を10回ず
つ繰り返し、コーティングされた被膜の剥離状態を調べ
た。
テープ、3M製スコッチテープ810、3M製スコッチ
テープ898をガラスに張り付けおよび剥離を10回ず
つ繰り返し、コーティングされた被膜の剥離状態を調べ
た。
【0032】同様に、碁盤目剥離試験では、コーティン
グガラスの被膜面に対してカッターナイフでもって被膜
面からガラス面に達する切り傷を碁盤目状(寸法が1m
m×1mmの方形を100個)に形成する。このような
切り傷をつけた後、上記の粘着テープを用いて被膜面の
強制剥離を各テープについて10回ずつ行う。
グガラスの被膜面に対してカッターナイフでもって被膜
面からガラス面に達する切り傷を碁盤目状(寸法が1m
m×1mmの方形を100個)に形成する。このような
切り傷をつけた後、上記の粘着テープを用いて被膜面の
強制剥離を各テープについて10回ずつ行う。
【0033】上記テープ剥離試験および碁盤目によるテ
ープ剥離試験の結果は、剥離が認められなかった場合を
「○」とし、一部の1mm角の方形のコーナー部に剥離
が認められる場合を「△」とし、さらに1ケ以上の1m
m角の方形自体がほぼ完全に剥離されてしまう場合を
「×」として下記表2〜表4に示す。
ープ剥離試験の結果は、剥離が認められなかった場合を
「○」とし、一部の1mm角の方形のコーナー部に剥離
が認められる場合を「△」とし、さらに1ケ以上の1m
m角の方形自体がほぼ完全に剥離されてしまう場合を
「×」として下記表2〜表4に示す。
【0034】また、コーティングガラスの透明性につい
て、良好なものを「○」、不良を「×」とした。
て、良好なものを「○」、不良を「×」とした。
【0035】また、スライドはスライドガラス(マツナ
ミ社製)、ARはLPD法により表面に多孔質層を形成
されたガラス(日本板ガラスアビ社製)、そしてハイブ
リッドはゾル−ゲル法で表面に多孔質層を形成したガラ
スを意味する。
ミ社製)、ARはLPD法により表面に多孔質層を形成
されたガラス(日本板ガラスアビ社製)、そしてハイブ
リッドはゾル−ゲル法で表面に多孔質層を形成したガラ
スを意味する。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】上記表2〜表4から明らかなように、本発
明にもとづく方法によってポリマコーティングがなされ
たガラスは従来のものと比較して透明性を損なわずに優
れた剥離抵抗性を示した。
明にもとづく方法によってポリマコーティングがなされ
たガラスは従来のものと比較して透明性を損なわずに優
れた剥離抵抗性を示した。
【0040】
【発明の効果】以上のように、多孔質層を有するガラス
に、有機系ポリマと該ポリマが溶解し得る溶媒とから成
るポリマ溶液を上記多孔質層上に塗布した後、該ポリマ
の融点またはガラス転移温度以上で熱処理することによ
って、コーティングされた有機系ポリマからなる被膜の
粘着性および剥離抵抗性が従来のものと比較して顕著に
高いという効果が得られる。
に、有機系ポリマと該ポリマが溶解し得る溶媒とから成
るポリマ溶液を上記多孔質層上に塗布した後、該ポリマ
の融点またはガラス転移温度以上で熱処理することによ
って、コーティングされた有機系ポリマからなる被膜の
粘着性および剥離抵抗性が従来のものと比較して顕著に
高いという効果が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 多孔質層と、該多孔質層上にコーティン
グされた有機系ポリマ層とを有し、さらに、 前記有機系ポリマ層は、前記多孔質層上に前記有機系ポ
リマを含む溶液を塗布した後、前記有機系ポリマの融点
またはガラス転移温度以上の熱処理を行うことによって
コーティングされた層であることを特徴とするガラス。 - 【請求項2】 前記多孔質層は、ゾル−ゲル反応により
作製した有機/ガラスハイブリットを焼成することによ
って得られる多孔質体からなる層であることを特徴とす
る請求項1に記載のガラス。 - 【請求項3】 ガラスに有機系ポリマをコーティングす
る方法であって、 ガラスの少なくとも一面に多孔質層を設ける工程と、 有機系ポリマと該有機系ポリマが溶解し得る溶媒とから
なる有機系ポリマ溶液を前記多孔質層に塗布する工程
と、 該有機系ポリマの融点またはガラス転移温度以上で前記
有機系ポリマが塗布された前記多孔質層を熱処理する工
程とを有することを特徴とするガラス表面への有機系ポ
リマコーティング方法。 - 【請求項4】 前記多孔質層は、ゾル−ゲル反応により
製造した有機/ガラスハイブリットを焼成することによ
って得られることを特徴とする請求項3に記載のガラス
表面への有機系ポリマコーティング方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1312596A JPH09208266A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | ガラス表面への有機系ポリマコーティング方法および有機系ポリマをコーティングしたガラス |
| AU18480/97A AU1848097A (en) | 1996-01-29 | 1997-01-23 | Method of coating organic polymer onto glass surface, and organic polymer-coated glass |
| PCT/US1997/001502 WO1997027149A1 (en) | 1996-01-29 | 1997-01-23 | Method of coating organic polymer onto glass surface, and organic polymer-coated glass |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1312596A JPH09208266A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | ガラス表面への有機系ポリマコーティング方法および有機系ポリマをコーティングしたガラス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09208266A true JPH09208266A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11824449
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1312596A Pending JPH09208266A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | ガラス表面への有機系ポリマコーティング方法および有機系ポリマをコーティングしたガラス |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09208266A (ja) |
| AU (1) | AU1848097A (ja) |
| WO (1) | WO1997027149A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100750812B1 (ko) * | 2006-12-07 | 2007-08-22 | 곽성기 | 열경화성 수지를 이용한 장식용 판유리의 제조방법 |
| JP2022529237A (ja) * | 2019-04-16 | 2022-06-20 | コーニング インコーポレイテッド | イオン交換および自動車用ガラスのための細孔充填装飾層 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20070087183A1 (en) * | 2005-10-18 | 2007-04-19 | Cpfilms, Inc. | Glazing and film functional coatings having a porous inorganic layer and a polymeric filler |
| CN104395258B (zh) | 2012-04-20 | 2018-10-12 | 肖特股份有限公司 | 设置有装饰性涂层的玻璃或玻璃陶瓷基板及其制备方法 |
| DE102012109808A1 (de) * | 2012-10-15 | 2014-06-12 | Schott Ag | Verbundmaterial mit dekorativer Beschichtung sowie Verfahren zu dessen Herstellung |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2033431A5 (en) * | 1969-02-24 | 1970-12-04 | Autolubrification Aps | Coating glass with fluorocarbons |
| CH562168A5 (ja) * | 1970-08-25 | 1975-05-30 | Jenaer Glas Schott Gen Veb | |
| JPS57166337A (en) * | 1981-04-01 | 1982-10-13 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | Preparation of glass for preventing reflection |
| JPS5870867A (ja) * | 1981-10-23 | 1983-04-27 | Daikin Ind Ltd | フツ素樹脂被覆のための下地処理方法 |
| NL8601225A (nl) * | 1986-05-14 | 1987-12-01 | Univ Utrecht | Werkwijze voor het aanbrengen van een polytetrafluoretheenbekleding op glas. |
| JPH04325446A (ja) * | 1991-04-26 | 1992-11-13 | Central Glass Co Ltd | 撥水性酸化物皮膜およびその形成法 |
| JP2716302B2 (ja) * | 1991-11-29 | 1998-02-18 | セントラル硝子株式会社 | マイクロピット状表層を有する酸化物薄膜および該薄膜を用いた多層膜、ならびにその形成法 |
-
1996
- 1996-01-29 JP JP1312596A patent/JPH09208266A/ja active Pending
-
1997
- 1997-01-23 AU AU18480/97A patent/AU1848097A/en not_active Abandoned
- 1997-01-23 WO PCT/US1997/001502 patent/WO1997027149A1/en not_active Ceased
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100750812B1 (ko) * | 2006-12-07 | 2007-08-22 | 곽성기 | 열경화성 수지를 이용한 장식용 판유리의 제조방법 |
| JP2022529237A (ja) * | 2019-04-16 | 2022-06-20 | コーニング インコーポレイテッド | イオン交換および自動車用ガラスのための細孔充填装飾層 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| AU1848097A (en) | 1997-08-20 |
| WO1997027149A1 (en) | 1997-07-31 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
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