JPH09208376A - 単結晶引き上げ方法 - Google Patents
単結晶引き上げ方法Info
- Publication number
- JPH09208376A JPH09208376A JP3296196A JP3296196A JPH09208376A JP H09208376 A JPH09208376 A JP H09208376A JP 3296196 A JP3296196 A JP 3296196A JP 3296196 A JP3296196 A JP 3296196A JP H09208376 A JPH09208376 A JP H09208376A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- single crystal
- pulling
- melt
- dislocation
- tail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 単結晶のテイルを形成する際のテイル絞りの
制御が難しく、しばしばボディ部の有転位化を引き起こ
す。 【解決手段】 CZ法により単結晶9を融液8から引き
上げ成長させる際に、所定の長さのボディ部を引き上げ
た後に、引き上げた単結晶9を無転位状態で融液8から
切り離して、テイル絞りを行なわない。このとき、単結
晶9の切り離し速度を300 mm/分以上とし、単結晶9
の融液8からの切り離し距離を20mm以上として、引き
上げた単結晶9を融液8から切り離す。
制御が難しく、しばしばボディ部の有転位化を引き起こ
す。 【解決手段】 CZ法により単結晶9を融液8から引き
上げ成長させる際に、所定の長さのボディ部を引き上げ
た後に、引き上げた単結晶9を無転位状態で融液8から
切り離して、テイル絞りを行なわない。このとき、単結
晶9の切り離し速度を300 mm/分以上とし、単結晶9
の融液8からの切り離し距離を20mm以上として、引き
上げた単結晶9を融液8から切り離す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体材料として
使用されるシリコン単結晶等の単結晶を成長させながら
引き上げる単結晶引き上げ方法に関する。
使用されるシリコン単結晶等の単結晶を成長させながら
引き上げる単結晶引き上げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン単結晶等の単結晶の成長方法と
してはCZ法(チョクラルスキー法)が広く知られてい
る。このCZ法は、坩堝内に充填した単結晶原料をヒー
タにて加熱溶融せしめた後、この融液中に引き上げ軸に
吊るした種結晶を浸し、これを回転させつつ上方に引き
上げて種結晶の下端に単結晶を成長せしめる方法であ
る。
してはCZ法(チョクラルスキー法)が広く知られてい
る。このCZ法は、坩堝内に充填した単結晶原料をヒー
タにて加熱溶融せしめた後、この融液中に引き上げ軸に
吊るした種結晶を浸し、これを回転させつつ上方に引き
上げて種結晶の下端に単結晶を成長せしめる方法であ
る。
【0003】図7は、CZ法における単結晶の引き上げ
過程を示す模式図である。坩堝3内の単結晶原料の融液
8から単結晶9を成長させていくと、ネック部,ショル
ダ部と移行してその後ボディ部の引き上げとなる(図7
(a),(b))。所定長のボディ部を引き上げた後、
単結晶9を無転位で成長させるためにボディ部の最後か
らはボディ部で保持した直径を除々に小さくしていくテ
イル絞りを行ない、ボディ部に転位が入らないように引
き上げを行う(図7(c)〜(f))。
過程を示す模式図である。坩堝3内の単結晶原料の融液
8から単結晶9を成長させていくと、ネック部,ショル
ダ部と移行してその後ボディ部の引き上げとなる(図7
(a),(b))。所定長のボディ部を引き上げた後、
単結晶9を無転位で成長させるためにボディ部の最後か
らはボディ部で保持した直径を除々に小さくしていくテ
イル絞りを行ない、ボディ部に転位が入らないように引
き上げを行う(図7(c)〜(f))。
【0004】このように引き上げられる単結晶のトップ
は、ショルダ部の形成領域であってボディ部の先端の数
十mmは引き上げ速度が安定しないことによる酸素析出
異常が生じ、取り込まれる酸素濃度が許容範囲から外れ
る、及び、ボディ部とは異なり結晶の直径が一定でない
という理由により、ウェーハ加工時には切り落とされて
しまう不要の部位となる。また、そのテイルも、テイル
絞りによるテイル形成領域であって引き上げ速度等の引
き上げ条件が安定しないことによる酸素析出異常が生
じ、取り込まれる酸素濃度,ドーパント濃度が許容範囲
から外れる、及び、ボディ部とは異なり結晶の直径が一
定でないという理由により、ウェーハ加工時には切り落
とされてしまう不要の部位となる。
は、ショルダ部の形成領域であってボディ部の先端の数
十mmは引き上げ速度が安定しないことによる酸素析出
異常が生じ、取り込まれる酸素濃度が許容範囲から外れ
る、及び、ボディ部とは異なり結晶の直径が一定でない
という理由により、ウェーハ加工時には切り落とされて
しまう不要の部位となる。また、そのテイルも、テイル
絞りによるテイル形成領域であって引き上げ速度等の引
き上げ条件が安定しないことによる酸素析出異常が生
じ、取り込まれる酸素濃度,ドーパント濃度が許容範囲
から外れる、及び、ボディ部とは異なり結晶の直径が一
定でないという理由により、ウェーハ加工時には切り落
とされてしまう不要の部位となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ボディ部中で有転位化
した場合、固液界面から転位がボディ部を斜め上に貫い
ていき、ほぼ結晶の直径ぐらいの融液直上のボディ部が
有転位化してしまう。これを防ぐために、ボディ部のボ
トムから除々に結晶の直径を小さくして途中で有転位化
してもボディ部への転位の侵入を極力抑えようとするの
がテイル絞りの目的である。
した場合、固液界面から転位がボディ部を斜め上に貫い
ていき、ほぼ結晶の直径ぐらいの融液直上のボディ部が
有転位化してしまう。これを防ぐために、ボディ部のボ
トムから除々に結晶の直径を小さくして途中で有転位化
してもボディ部への転位の侵入を極力抑えようとするの
がテイル絞りの目的である。
【0006】単結晶を一定の直径で引き上げているより
も、テイル絞りではその直径を小さくしていくので、除
々に引き上げ速度を大きくしていくか、ヒータのパワー
を大きくしていく必要がある。但し、どちらかを大きく
しすぎた場合、もう一方を小さくすることによって単結
晶の直径の減縮速度があまり大きく変わらないようにす
ることもある。この場合、ヒータのパワーの上げすぎに
よる径の食い込みが生じることがあるが、その場合は食
い込みを抑えるように対処する。
も、テイル絞りではその直径を小さくしていくので、除
々に引き上げ速度を大きくしていくか、ヒータのパワー
を大きくしていく必要がある。但し、どちらかを大きく
しすぎた場合、もう一方を小さくすることによって単結
晶の直径の減縮速度があまり大きく変わらないようにす
ることもある。この場合、ヒータのパワーの上げすぎに
よる径の食い込みが生じることがあるが、その場合は食
い込みを抑えるように対処する。
【0007】このテイル絞りの通常の制御は、はじめ僅
かに引き上げ速度とヒータパワーとを上げて直径が小さ
くなるようにして、しばらくそのままにして直径が除々
に小さくなるようにする。その後、再び除々に引き上げ
速度とヒータパワーとを上げていき、直径が小さくなる
ようにする。この際、直径の細り具合が早い場合または
遅い場合には手動で対処しながらテイルを絞って、最終
的には直径が非常に細くなり融液8から単結晶9が切り
離れる(図7(e),(f))。この間すべて無転位状
態であり、またはテイルの後半で有転位化してもボディ
部への転位の侵入はない。図8に無転位状態のテイルを
表すX線トポグラフ写真を示す。また図9に有転位状態
のテイルを表すX線トポグラフ写真を示す。
かに引き上げ速度とヒータパワーとを上げて直径が小さ
くなるようにして、しばらくそのままにして直径が除々
に小さくなるようにする。その後、再び除々に引き上げ
速度とヒータパワーとを上げていき、直径が小さくなる
ようにする。この際、直径の細り具合が早い場合または
遅い場合には手動で対処しながらテイルを絞って、最終
的には直径が非常に細くなり融液8から単結晶9が切り
離れる(図7(e),(f))。この間すべて無転位状
態であり、またはテイルの後半で有転位化してもボディ
部への転位の侵入はない。図8に無転位状態のテイルを
表すX線トポグラフ写真を示す。また図9に有転位状態
のテイルを表すX線トポグラフ写真を示す。
【0008】ところで、引き上げ後半のテイル絞りは、
引き上げる単結晶9の直径が大きくなるほど長期の処理
時間を要する。また、テイル絞りは制御が難しく、しば
しば融液8の温度上昇を大きくしすぎたり、引き上げ速
度を大きくしすぎることによって、充分に細くならずに
融液8から単結晶9が切り離れてしまって有転位化す
る。逆に融液8の温度が下がりすぎると融液8表面での
結晶化が始まり、単結晶9の引き上げを続行できなくな
ることもある。さらに、テイル絞り工程では単結晶9の
径変動が著しいので有転位化しやすい。そして、テイル
絞り工程では引き上げ速度,ヒータのパワー,坩堝3の
回転等が複雑に変化するため、引き上げ時の熱履歴が一
定せず、引き上げ単結晶の結晶欠陥の均一性を悪化させ
る。
引き上げる単結晶9の直径が大きくなるほど長期の処理
時間を要する。また、テイル絞りは制御が難しく、しば
しば融液8の温度上昇を大きくしすぎたり、引き上げ速
度を大きくしすぎることによって、充分に細くならずに
融液8から単結晶9が切り離れてしまって有転位化す
る。逆に融液8の温度が下がりすぎると融液8表面での
結晶化が始まり、単結晶9の引き上げを続行できなくな
ることもある。さらに、テイル絞り工程では単結晶9の
径変動が著しいので有転位化しやすい。そして、テイル
絞り工程では引き上げ速度,ヒータのパワー,坩堝3の
回転等が複雑に変化するため、引き上げ時の熱履歴が一
定せず、引き上げ単結晶の結晶欠陥の均一性を悪化させ
る。
【0009】以上のように、テイル絞りは単結晶9のボ
ディを無転位で引き上げるために必要な処理であるが、
その制御は難しく、またその処理時間も長いという問題
がある。特に直径が8インチ以上の大口径の単結晶9の
場合のテイル絞り中に有転位化すると非常に大量の単結
晶が有転位化してしまうことになり、しかも大口径のテ
イル絞りは非常に時間がかかるため生産にかかる時間に
対する割合も大きい。また、テイル前半での有転位化に
よって有転位化して使用できなくなったボディ部の領
域、及び、ウェーハ加工時には切り落とすテイルに消費
される原料のコストも非常に高価なものとなる。
ディを無転位で引き上げるために必要な処理であるが、
その制御は難しく、またその処理時間も長いという問題
がある。特に直径が8インチ以上の大口径の単結晶9の
場合のテイル絞り中に有転位化すると非常に大量の単結
晶が有転位化してしまうことになり、しかも大口径のテ
イル絞りは非常に時間がかかるため生産にかかる時間に
対する割合も大きい。また、テイル前半での有転位化に
よって有転位化して使用できなくなったボディ部の領
域、及び、ウェーハ加工時には切り落とすテイルに消費
される原料のコストも非常に高価なものとなる。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、CZ法において引き上げる単結晶に対して融液
からの無転位状態での切り離しを行なうことにより、テ
イル絞り工程がない単結晶引き上げ方法を提供すること
を目的とする。
であり、CZ法において引き上げる単結晶に対して融液
からの無転位状態での切り離しを行なうことにより、テ
イル絞り工程がない単結晶引き上げ方法を提供すること
を目的とする。
【0011】本発明の他の目的は、テイル絞り工程が不
要であるので、無駄な原材料の消費をなくして、従来例
に比べてコストの低減を図ることができる単結晶引き上
げ方法を提供することにある。
要であるので、無駄な原材料の消費をなくして、従来例
に比べてコストの低減を図ることができる単結晶引き上
げ方法を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、テイル絞り工程
が不要であるので、従来例に比べて引き上げ時間を短縮
できる単結晶引き上げ方法を提供することにある。
が不要であるので、従来例に比べて引き上げ時間を短縮
できる単結晶引き上げ方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る単結晶引
き上げ方法は、単結晶原料を溶融させた融液から単結晶
を成長させながら引き上げる方法において、引き上げ中
の単結晶を前記融液から無転位状態で切り離すことを特
徴とする。
き上げ方法は、単結晶原料を溶融させた融液から単結晶
を成長させながら引き上げる方法において、引き上げ中
の単結晶を前記融液から無転位状態で切り離すことを特
徴とする。
【0014】請求項2に係る単結晶引き上げ方法は、請
求項1において、切り離す際に、単結晶の切り離し速度
を300 mm/分以上とし、単結晶の融液からの切り離し
距離を20mm以上とすることを特徴とする。
求項1において、切り離す際に、単結晶の切り離し速度
を300 mm/分以上とし、単結晶の融液からの切り離し
距離を20mm以上とすることを特徴とする。
【0015】本発明は、CZ法を用いて単結晶シリコン
等の単結晶を成長させながら引き上げる際に、所定の長
さのボディ部を引き上げた後に、引き上げた単結晶を無
転位状態で融液から切り離して、テイル絞りを行なわな
い。具体的には、引き上げ単結晶の融液からの切り離し
速度を300 mm/分以上とし、単結晶の融液からの切り
離し距離を20mm以上として、切り離しを行なう。
等の単結晶を成長させながら引き上げる際に、所定の長
さのボディ部を引き上げた後に、引き上げた単結晶を無
転位状態で融液から切り離して、テイル絞りを行なわな
い。具体的には、引き上げ単結晶の融液からの切り離し
速度を300 mm/分以上とし、単結晶の融液からの切り
離し距離を20mm以上として、切り離しを行なう。
【0016】単結晶の引き上げ時において、その単結晶
が無転位状態で引き上がっている場合、融液から単結晶
を急激な切り離し速度で切り離すと結晶のボトム側で有
転位化することがない。従って、ボディ部のボトム側は
無転位状態となり、テイル絞りを行なわなくとも、無転
位状態で単結晶を融液から切り離すことができる。
が無転位状態で引き上がっている場合、融液から単結晶
を急激な切り離し速度で切り離すと結晶のボトム側で有
転位化することがない。従って、ボディ部のボトム側は
無転位状態となり、テイル絞りを行なわなくとも、無転
位状態で単結晶を融液から切り離すことができる。
【0017】次に、切り離し時の条件について説明す
る。切り離し時の単結晶の切り離し速度は、300 mm/
分以上とする。これは、切り離し速度を300 mm/分よ
り小さくすると、無転位状態での切り離しを行なえない
からである。また、切り離し直後に融液から単結晶のボ
トム側を20mm以上融液から切り離す。これは、切り離
された単結晶のボトム側での中心付近で急激な融液から
の切り離し時に突起状のテイルが生じ、それが融液から
離れなければその部位から有転位化してしまうからであ
る。更に、急激な切り離しによって単結晶が融液から離
れる際に、融液からの跳ねが切り離した単結晶のボトム
に付着するとその部位から転位が入り、有転位化してし
まう。このため融液からの跳ねが単結晶に戻らないよう
にするためにも、切り離し速度を大きくして(300 mm
/分以上)、単結晶の融液からの切り離し直後の切り離
し距離を大きく(20mm以上)取ることが必要である。
る。切り離し時の単結晶の切り離し速度は、300 mm/
分以上とする。これは、切り離し速度を300 mm/分よ
り小さくすると、無転位状態での切り離しを行なえない
からである。また、切り離し直後に融液から単結晶のボ
トム側を20mm以上融液から切り離す。これは、切り離
された単結晶のボトム側での中心付近で急激な融液から
の切り離し時に突起状のテイルが生じ、それが融液から
離れなければその部位から有転位化してしまうからであ
る。更に、急激な切り離しによって単結晶が融液から離
れる際に、融液からの跳ねが切り離した単結晶のボトム
に付着するとその部位から転位が入り、有転位化してし
まう。このため融液からの跳ねが単結晶に戻らないよう
にするためにも、切り離し速度を大きくして(300 mm
/分以上)、単結晶の融液からの切り離し直後の切り離
し距離を大きく(20mm以上)取ることが必要である。
【0018】次に、これらの切り離し速度及び切り離し
距離の数値限定を裏付ける実験データについて説明す
る。図10は、単結晶の引き上げ速度を1.2 mm/分,1.
0 mm/分,0.8 mm/分とした3種類のそれぞれの場
合について、切り離し速度を200 mm/分、切り離し距
離を25mmとしたときの無転位状態での引き上げの成功
率を示すグラフである。引き上げ速度が1.2 mm/分,
1.0 mm/分,0.8 mm/分の場合に、それぞれ成功率
が40%,60%,80%となっており、切り離し速度を200
mm/分とした際には十分な成果が得られていない。一
方、図11は、単結晶の引き上げ速度を1.2 mm/分,1.
0 mm/分,0.8 mm/分とした3種類のそれぞれの場
合について、切り離し速度を600 mm/分、切り離し距
離を25mmとしたときの無転位状態での引き上げの成功
率を示すグラフである。何れの引き上げ速度の場合にも
成功率は100 %となっており、切り離し速度を600 mm
/分とした際には無転位状態での引き上げに完全に成功
している。
距離の数値限定を裏付ける実験データについて説明す
る。図10は、単結晶の引き上げ速度を1.2 mm/分,1.
0 mm/分,0.8 mm/分とした3種類のそれぞれの場
合について、切り離し速度を200 mm/分、切り離し距
離を25mmとしたときの無転位状態での引き上げの成功
率を示すグラフである。引き上げ速度が1.2 mm/分,
1.0 mm/分,0.8 mm/分の場合に、それぞれ成功率
が40%,60%,80%となっており、切り離し速度を200
mm/分とした際には十分な成果が得られていない。一
方、図11は、単結晶の引き上げ速度を1.2 mm/分,1.
0 mm/分,0.8 mm/分とした3種類のそれぞれの場
合について、切り離し速度を600 mm/分、切り離し距
離を25mmとしたときの無転位状態での引き上げの成功
率を示すグラフである。何れの引き上げ速度の場合にも
成功率は100 %となっており、切り離し速度を600 mm
/分とした際には無転位状態での引き上げに完全に成功
している。
【0019】図12は、単結晶の引き上げ速度を1.2 mm
/分,1.0 mm/分,0.8 mm/分とした3種類のそれ
ぞれの場合について、切り離し速度を600 mm/分、切
り離し距離を10mmとしたときの無転位状態での引き上
げの成功率を示すグラフである。引き上げ速度が1.2 m
m/分,1.0 mm/分,0.8 mm/分の場合に、それぞ
れ成功率が20%,40%,60%となっており、切り離し距
離を10mmとした際には十分な成果が得られていない。
一方、単結晶の引き上げ速度を1.2 mm/分,1.0 mm
/分,0.8 mm/分とした3種類のそれぞれの場合につ
いて、切り離し速度を600 mm/分、切り離し距離を25
mmとしたときの無転位状態での引き上げの成功率は、
上述の図11のグラフに示すような結果となる。何れの引
き上げ速度の場合にも成功率は100 %であり、切り離し
距離を25mmとした際には無転位状態での引き上げに完
全に成功している。
/分,1.0 mm/分,0.8 mm/分とした3種類のそれ
ぞれの場合について、切り離し速度を600 mm/分、切
り離し距離を10mmとしたときの無転位状態での引き上
げの成功率を示すグラフである。引き上げ速度が1.2 m
m/分,1.0 mm/分,0.8 mm/分の場合に、それぞ
れ成功率が20%,40%,60%となっており、切り離し距
離を10mmとした際には十分な成果が得られていない。
一方、単結晶の引き上げ速度を1.2 mm/分,1.0 mm
/分,0.8 mm/分とした3種類のそれぞれの場合につ
いて、切り離し速度を600 mm/分、切り離し距離を25
mmとしたときの無転位状態での引き上げの成功率は、
上述の図11のグラフに示すような結果となる。何れの引
き上げ速度の場合にも成功率は100 %であり、切り離し
距離を25mmとした際には無転位状態での引き上げに完
全に成功している。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて具体的に説明する。
示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0021】図1は単結晶引き上げ装置の模式的縦断面
図であり、図中1はメインチャンバを示している。メイ
ンチャンバ1は、円筒形状の真空容器であり、メインチ
ャンバ1の中央位置には坩堝3が配設されている。坩堝
3は、有底円筒形状の石英製の内層保持容器3aとこの内
層保持容器3aの外側に嵌合された同じく有底円筒形状の
黒鉛製の外層保持容器3bとから構成されている。
図であり、図中1はメインチャンバを示している。メイ
ンチャンバ1は、円筒形状の真空容器であり、メインチ
ャンバ1の中央位置には坩堝3が配設されている。坩堝
3は、有底円筒形状の石英製の内層保持容器3aとこの内
層保持容器3aの外側に嵌合された同じく有底円筒形状の
黒鉛製の外層保持容器3bとから構成されている。
【0022】本例では、例えば直径が18インチ、高さが
12インチの内層保持容器3aを用いている。この坩堝3の
外層保持容器3bの底部には、坩堝3を回転及び昇降させ
る軸10が設けられており、坩堝3の外周には、例えば30
0 mm程度の発熱長を有するヒータ4が同心円筒状に配
設されている。また、ヒータ4の外側には保温筒5が周
設されている。
12インチの内層保持容器3aを用いている。この坩堝3の
外層保持容器3bの底部には、坩堝3を回転及び昇降させ
る軸10が設けられており、坩堝3の外周には、例えば30
0 mm程度の発熱長を有するヒータ4が同心円筒状に配
設されている。また、ヒータ4の外側には保温筒5が周
設されている。
【0023】一方、坩堝3の上方にはメインチャンバ1
の上部に連設形成された小型の円筒形状のプルチャンバ
2を通して、引き上げ軸11が回転及び昇降可能に垂設さ
れており、引き上げ軸11の下端には種結晶6がシードチ
ャック7に着脱可能に装着されている。そして、この種
結晶6の下端を融液8中に浸漬した後、種結晶6及び坩
堝3を回転させつつ上昇させることにより、種結晶6の
下端から単結晶9を成長させていくようになっている。
の上部に連設形成された小型の円筒形状のプルチャンバ
2を通して、引き上げ軸11が回転及び昇降可能に垂設さ
れており、引き上げ軸11の下端には種結晶6がシードチ
ャック7に着脱可能に装着されている。そして、この種
結晶6の下端を融液8中に浸漬した後、種結晶6及び坩
堝3を回転させつつ上昇させることにより、種結晶6の
下端から単結晶9を成長させていくようになっている。
【0024】このように構成された単結晶引き上げ装置
を用いて単結晶9を成長させる場合は、坩堝3内に結晶
用原料として45kgのシリコン多結晶を充填し、単結晶
9中の電気抵抗率が10Ωcm程度になるように、その中
にp型ドーパントのボロンを添加する。そして、メイン
チャンバ1及びプルチャンバ2内を10TorrのAr雰
囲気にした後、ヒータ4のパワーを65kW程度にして全
ての結晶用原料を溶融する。
を用いて単結晶9を成長させる場合は、坩堝3内に結晶
用原料として45kgのシリコン多結晶を充填し、単結晶
9中の電気抵抗率が10Ωcm程度になるように、その中
にp型ドーパントのボロンを添加する。そして、メイン
チャンバ1及びプルチャンバ2内を10TorrのAr雰
囲気にした後、ヒータ4のパワーを65kW程度にして全
ての結晶用原料を溶融する。
【0025】次に、ヒータ4のパワーを50kW程度に
し、ヒータ4の位置を調整する。この後、種結晶6の下
端を溶液8に浸漬し、坩堝3及び引き上げ軸11を、坩堝
3の回転/引き上げ軸11の回転=12rpm/20rpmの
比で回転させつつ単結晶9を引き上げる。単結晶9の引
き上げがネック部,ショルダ部と移行し、ボディ部へ移
った後にヒータ4のパワー及び引き上げ速度を調整し、
一定の引き上げ速度で、引き上げ結晶の直径154 mmが
維持されるようにヒータ4のパワーを調整しながら、所
定の結晶長の単結晶9を引き上げる。
し、ヒータ4の位置を調整する。この後、種結晶6の下
端を溶液8に浸漬し、坩堝3及び引き上げ軸11を、坩堝
3の回転/引き上げ軸11の回転=12rpm/20rpmの
比で回転させつつ単結晶9を引き上げる。単結晶9の引
き上げがネック部,ショルダ部と移行し、ボディ部へ移
った後にヒータ4のパワー及び引き上げ速度を調整し、
一定の引き上げ速度で、引き上げ結晶の直径154 mmが
維持されるようにヒータ4のパワーを調整しながら、所
定の結晶長の単結晶9を引き上げる。
【0026】そして、ボディ部が所定の長さに達したと
ころで、引き上げ軸11の引き上げ速度を600 mm/分に
して25mmだけその速度で単結晶9を融液8から切り離
し、その後、切り離した単結晶9を上昇させてプルチャ
ンバ2から取り出す。
ころで、引き上げ軸11の引き上げ速度を600 mm/分に
して25mmだけその速度で単結晶9を融液8から切り離
し、その後、切り離した単結晶9を上昇させてプルチャ
ンバ2から取り出す。
【0027】一定の引き上げ速度として、具体的には1.
0 mm/分,0.7 mm/分,0.4 mm/分,0.35mm/
分,0.3 mm/分の5種類の場合について、上述の引き
上げ成長を行なった。図2〜図6は、それぞれの5種類
の場合において得られた単結晶9のボトム側の部位を10
00℃で16時間熱処理した後のX線トポグラフ写真であ
る。写真における温度は、切り離し直前で融液8とつな
がっていたときの単結晶9の各部の温度である。何れの
単結晶9についても、無転位状態で融液8から切り離し
が成功していることを確認できる。
0 mm/分,0.7 mm/分,0.4 mm/分,0.35mm/
分,0.3 mm/分の5種類の場合について、上述の引き
上げ成長を行なった。図2〜図6は、それぞれの5種類
の場合において得られた単結晶9のボトム側の部位を10
00℃で16時間熱処理した後のX線トポグラフ写真であ
る。写真における温度は、切り離し直前で融液8とつな
がっていたときの単結晶9の各部の温度である。何れの
単結晶9についても、無転位状態で融液8から切り離し
が成功していることを確認できる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明では、シリコン単結
晶等の単結晶引き上げ成長において、引き上げた単結晶
のボトム側を無転位状態のままで融液から切り離すの
で、テイル絞りを行なわなくても無転位状態の単結晶の
引き上げ成長が可能となる。
晶等の単結晶引き上げ成長において、引き上げた単結晶
のボトム側を無転位状態のままで融液から切り離すの
で、テイル絞りを行なわなくても無転位状態の単結晶の
引き上げ成長が可能となる。
【0029】本発明ではテイル絞りが不要であるので、
テイル絞りに伴う諸問題を解決できる。テイル絞りは様
々な観点から有転位化が生じやすいが、本発明では容易
にボディ部の無転位での融液からの切り離しを行なうこ
とができる。また、本発明ではテイルを作らなくてよい
分だけ原材料費を削減することができる。更に、単結晶
が大口径になるほどテイル絞り工程に要する処理時間が
長くなるが、本発明の切り離しを行なえばこのテイル絞
り工程を省くことができ、引き上げ時間が短縮される。
テイル絞りに伴う諸問題を解決できる。テイル絞りは様
々な観点から有転位化が生じやすいが、本発明では容易
にボディ部の無転位での融液からの切り離しを行なうこ
とができる。また、本発明ではテイルを作らなくてよい
分だけ原材料費を削減することができる。更に、単結晶
が大口径になるほどテイル絞り工程に要する処理時間が
長くなるが、本発明の切り離しを行なえばこのテイル絞
り工程を省くことができ、引き上げ時間が短縮される。
【0030】そして、テイル絞り工程に関する引き上げ
条件の制御,管理を必要とせず、切り離しの手順に従っ
てプログラムを組むことによって簡単に自動化すること
ができる。また、円錐状のテイルと異なり、切り離した
結晶のボトム側は円柱状でボトムは平坦であるため、結
晶を立てる場合に安定である。更に、短い結晶を何本か
連続して引き上げる場合には、本発明の無転位切り離し
技術は、引き上げ時間の短縮及び原材料の重量節約を実
現でき、テイルの有転位化の心配が無くなるため、非常
に有効である。
条件の制御,管理を必要とせず、切り離しの手順に従っ
てプログラムを組むことによって簡単に自動化すること
ができる。また、円錐状のテイルと異なり、切り離した
結晶のボトム側は円柱状でボトムは平坦であるため、結
晶を立てる場合に安定である。更に、短い結晶を何本か
連続して引き上げる場合には、本発明の無転位切り離し
技術は、引き上げ時間の短縮及び原材料の重量節約を実
現でき、テイルの有転位化の心配が無くなるため、非常
に有効である。
【図1】単結晶引き上げ装置の模式的縦断面図である。
【図2】本発明の方法を用いて引き上げた(引き上げ速
度:1.0 mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
度:1.0 mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
【図3】本発明の方法を用いて引き上げた(引き上げ速
度:0.7 mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
度:0.7 mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
【図4】本発明の方法を用いて引き上げた(引き上げ速
度:0.4 mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
度:0.4 mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
【図5】本発明の方法を用いて引き上げた(引き上げ速
度:0.35mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
度:0.35mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
【図6】本発明の方法を用いて引き上げた(引き上げ速
度:0.3 mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
度:0.3 mm/分)単結晶のボトム側の無転位状態を示
すX線トポグラフ写真である。
【図7】CZ法における単結晶の引き上げ過程を示す模
式図である。
式図である。
【図8】無転位状態の単結晶のテイルを表すX線トポグ
ラフ写真である。
ラフ写真である。
【図9】有転位状態の単結晶のテイルを表すX線トポグ
ラフ写真である。
ラフ写真である。
【図10】無転位状態での単結晶引き上げの成功率(切
り離し速度を200 mm/分,切り離し距離を25mm)を
示すグラフである。
り離し速度を200 mm/分,切り離し距離を25mm)を
示すグラフである。
【図11】無転位状態での単結晶引き上げの成功率(切
り離し速度を600 mm/分,切り離し距離を25mm)を
示すグラフである。
り離し速度を600 mm/分,切り離し距離を25mm)を
示すグラフである。
【図12】無転位状態での単結晶引き上げの成功率(切
り離し速度を600 mm/分,切り離し距離を10mm)を
示すグラフである。
り離し速度を600 mm/分,切り離し距離を10mm)を
示すグラフである。
【符号の説明】 1 メインチャンバ 2 プルチャンバ 3 坩堝 4 ヒータ 5 保温筒 6 種結晶 7 シードチャック 8 融液 9 単結晶 10 軸 11 引き上げ軸
Claims (2)
- 【請求項1】 単結晶原料を溶融させた融液から単結晶
を成長させながら引き上げる方法において、引き上げ中
の単結晶を前記融液から無転位状態で切り離すことを特
徴とする単結晶引き上げ方法。 - 【請求項2】 切り離す際に、単結晶の切り離し速度を
300 mm/分以上とし、単結晶の融液からの切り離し距
離を20mm以上とすることを特徴とする請求項1記載の
単結晶引き上げ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3296196A JPH09208376A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 単結晶引き上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3296196A JPH09208376A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 単結晶引き上げ方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09208376A true JPH09208376A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12373524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3296196A Pending JPH09208376A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 単結晶引き上げ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09208376A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007176761A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Siltronic Japan Corp | シリコン単結晶の製造方法および製造装置 |
-
1996
- 1996-01-26 JP JP3296196A patent/JPH09208376A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007176761A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Siltronic Japan Corp | シリコン単結晶の製造方法および製造装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3969766B2 (ja) | シリコン単結晶のネック部において転位を除去する方法 | |
| US5607507A (en) | System for oxygen precipitation control in silicon crystals | |
| JPH1095698A (ja) | チョクラルスキー成長型シリコンの熱履歴を制御する方法 | |
| WO2003089697A1 (en) | Single crystal silicon producing method, single crystal silicon wafer producing method, seed crystal for producing single crystal silicon, single crystal silicon ingot, and single crystal silicon wafer | |
| JP3841863B2 (ja) | シリコン単結晶の引き上げ方法 | |
| KR20040104569A (ko) | 실리콘 단결정의 제조방법 및 실리콘 단결정과 실리콘웨이퍼 | |
| JPH076972A (ja) | シリコン単結晶の成長方法及び装置 | |
| KR101620770B1 (ko) | 단결정 실리콘의 제조 방법 | |
| KR101618481B1 (ko) | 단결정 실리콘의 제조 방법 | |
| JP4013324B2 (ja) | 単結晶成長方法 | |
| JPH04104988A (ja) | 単結晶成長方法 | |
| JPH09208379A (ja) | 単結晶引き上げ方法 | |
| US5820672A (en) | OISF control in czochralski-grown crystals | |
| JPH09208376A (ja) | 単結晶引き上げ方法 | |
| JP3885245B2 (ja) | 単結晶引上方法 | |
| JPH07277875A (ja) | 結晶成長方法 | |
| JPS6337080B2 (ja) | ||
| JP2531875B2 (ja) | 化合物半導体単結晶の製造方法 | |
| JP2011225408A (ja) | シリコン単結晶の製造方法 | |
| JPH09255480A (ja) | 単結晶引き上げ装置及び単結晶引き上げ方法 | |
| JPH09309791A (ja) | 半導体単結晶の製造方法 | |
| JPH07133185A (ja) | 単結晶の製造方法 | |
| JP4413055B2 (ja) | シリコン単結晶製造方法 | |
| JPH04198086A (ja) | 単結晶成長方法 | |
| JP3584497B2 (ja) | 結晶成長方法 |