JPH09208501A - tert−アミルベンゼンの製造法 - Google Patents
tert−アミルベンゼンの製造法Info
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- JPH09208501A JPH09208501A JP4429996A JP4429996A JPH09208501A JP H09208501 A JPH09208501 A JP H09208501A JP 4429996 A JP4429996 A JP 4429996A JP 4429996 A JP4429996 A JP 4429996A JP H09208501 A JPH09208501 A JP H09208501A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2/00—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
- C07C2/54—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by addition of unsaturated hydrocarbons to saturated hydrocarbons or to hydrocarbons containing a six-membered aromatic ring with no unsaturation outside the aromatic ring
- C07C2/64—Addition to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
- C07C2/66—Catalytic processes
- C07C2/68—Catalytic processes with halides
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- C07C2527/00—Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
- C07C2527/06—Halogens; Compounds thereof
- C07C2527/128—Compounds comprising a halogen and an iron group metal or a platinum group metal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】塩化第二鉄触媒の存在下に、ベンゼンおよびイ
ソアミレンからtert−アミルベンゼンを得る方法におい
て、高価な塩化水素の消費量が少なく、従って塩化水素
の大規模な回収工程を付加する必要がなく、かつより高
温で、安全に反応させることができる高収率の方法を開
発する。 【解決手段】塩化水素で加圧された密閉反応容器内で、
塩化第二鉄を触媒とし、イソアミレンとベンゼンとを反
応させて、tert−アミルベンゼンを製造する。
ソアミレンからtert−アミルベンゼンを得る方法におい
て、高価な塩化水素の消費量が少なく、従って塩化水素
の大規模な回収工程を付加する必要がなく、かつより高
温で、安全に反応させることができる高収率の方法を開
発する。 【解決手段】塩化水素で加圧された密閉反応容器内で、
塩化第二鉄を触媒とし、イソアミレンとベンゼンとを反
応させて、tert−アミルベンゼンを製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成原料および溶
媒として有用な化合物であるtert−アミルベンゼンを製
造する方法に関するものである。
媒として有用な化合物であるtert−アミルベンゼンを製
造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、tert−アミルベンゼンの製造法と
しては、種々の方法が提案されている。例えば、以下の
ような方法が例示される。
しては、種々の方法が提案されている。例えば、以下の
ような方法が例示される。
【0003】(1)アルカリ金属の存在下に、クメンと
エチレンとを反応させる方法(米国特許第4,179,4
72号公報など)、(2)ベンゼンとハロゲン化イソア
ミルとを、酸触媒の存在下に反応させる方法(J.A.
C.S., 74, 292(1952)など)、(3)ベン
ゼンとイソアミレンとを、酸触媒の存在下に反応させる
方法(J.A.C.S., 78, 2000(1956)な
ど)、および(4)塩化水素を反応液中に吹き込みつ
つ、ベンゼンとイソアミレンとを塩化第二鉄触媒の存在
下に反応させる方法(特開昭62−215542号公報
など)。
エチレンとを反応させる方法(米国特許第4,179,4
72号公報など)、(2)ベンゼンとハロゲン化イソア
ミルとを、酸触媒の存在下に反応させる方法(J.A.
C.S., 74, 292(1952)など)、(3)ベン
ゼンとイソアミレンとを、酸触媒の存在下に反応させる
方法(J.A.C.S., 78, 2000(1956)な
ど)、および(4)塩化水素を反応液中に吹き込みつ
つ、ベンゼンとイソアミレンとを塩化第二鉄触媒の存在
下に反応させる方法(特開昭62−215542号公報
など)。
【0004】しかしながら、(1)の方法は、副反応が
少なく、かつ選択性よくtert−アミルベンゼンを製造す
ることができるが、160℃で10気圧のような高温高
圧の反応条件を要するので、それに耐える高価な反応容
器が必要であり、また、発火の懸念があるナトリウムや
カリウム等のアルカリ金属を扱うという難点がある。
(2)の方法では、高価なハロゲン化イソアミルを原料
とするため、安価な製造法であるとは言い難い。(3)
の方法は、原料は安価であるが、触媒を大量に用いた
り、また低温で反応させる必要があるため、工業的に有
利な方法とは言い難い。
少なく、かつ選択性よくtert−アミルベンゼンを製造す
ることができるが、160℃で10気圧のような高温高
圧の反応条件を要するので、それに耐える高価な反応容
器が必要であり、また、発火の懸念があるナトリウムや
カリウム等のアルカリ金属を扱うという難点がある。
(2)の方法では、高価なハロゲン化イソアミルを原料
とするため、安価な製造法であるとは言い難い。(3)
の方法は、原料は安価であるが、触媒を大量に用いた
り、また低温で反応させる必要があるため、工業的に有
利な方法とは言い難い。
【0005】上記(4)の特開昭62−215542号
公報に開示された方法は、反応系中に塩化水素を吹き込
みつつ、塩化第二鉄触媒の存在下に、ベンゼンとイソア
ミレンとを反応させてtert−アミルベンゼンを製造する
方法である。塩化水素は他の反応試薬であるベンゼンや
イソアミレンと比較すると高価な反応試薬であるが、前
記公報の記載によれば、大量かつ過剰に消費せざるを得
ない吹き込み手段を採用している。それ故に、公報では
特に開示はされている訳ではないが、この方法によれば
必然的に塩化水素の回収工程を含む。すなわち、そのた
めの装置が必要であり、その上、塩化水素が有毒ガスで
あることから、かなり大規模な工程が必要となる。
公報に開示された方法は、反応系中に塩化水素を吹き込
みつつ、塩化第二鉄触媒の存在下に、ベンゼンとイソア
ミレンとを反応させてtert−アミルベンゼンを製造する
方法である。塩化水素は他の反応試薬であるベンゼンや
イソアミレンと比較すると高価な反応試薬であるが、前
記公報の記載によれば、大量かつ過剰に消費せざるを得
ない吹き込み手段を採用している。それ故に、公報では
特に開示はされている訳ではないが、この方法によれば
必然的に塩化水素の回収工程を含む。すなわち、そのた
めの装置が必要であり、その上、塩化水素が有毒ガスで
あることから、かなり大規模な工程が必要となる。
【0006】そのほか、上記(4)の特開昭62−21
5542号公報に記載された方法では反応を比較的低温
で行う。また、この方法では、塩化水素や塩化鉄などの
ハロゲン化剤となり得る反応試薬が共存する。それ故
に、低温の反応はハロゲン化物が副生する恐れを抑制す
ることもあり好ましい。しかしながら、収率向上のため
には、反応温度を高めるという要請があるが、上記の方
法では、塩化水素の吹き込みという供給手段を採用して
いるために、実際上反応温度を高めることが困難であ
る。すなわち、上記の方法では、塩化水素を吹き込みに
より供給することによって、塩化水素が飽和した反応液
を用いている。しかしながら、この方法において、単に
反応温度を上昇させれば、塩化水素の飽和濃度が低下
し、ひいては塩化水素の量が不足する恐れもある。その
ほか、高温反応では前述のような塩素化物の副生問題も
生ずるという懸念がある。
5542号公報に記載された方法では反応を比較的低温
で行う。また、この方法では、塩化水素や塩化鉄などの
ハロゲン化剤となり得る反応試薬が共存する。それ故
に、低温の反応はハロゲン化物が副生する恐れを抑制す
ることもあり好ましい。しかしながら、収率向上のため
には、反応温度を高めるという要請があるが、上記の方
法では、塩化水素の吹き込みという供給手段を採用して
いるために、実際上反応温度を高めることが困難であ
る。すなわち、上記の方法では、塩化水素を吹き込みに
より供給することによって、塩化水素が飽和した反応液
を用いている。しかしながら、この方法において、単に
反応温度を上昇させれば、塩化水素の飽和濃度が低下
し、ひいては塩化水素の量が不足する恐れもある。その
ほか、高温反応では前述のような塩素化物の副生問題も
生ずるという懸念がある。
【0007】
【発明が開発しようとする課題】本発明者らは、塩化第
二鉄触媒の存在下に、ベンゼンとイソアミレンからtert
−アミルベンゼンを高収率で得る方法において、高価な
塩化水素の消費が少なく、それ故に、大規模の塩化水素
回収工程を付加することなく、また、より高温で反応さ
せることができ、かつ高収率で、より安全な方法を見出
したものである。
二鉄触媒の存在下に、ベンゼンとイソアミレンからtert
−アミルベンゼンを高収率で得る方法において、高価な
塩化水素の消費が少なく、それ故に、大規模の塩化水素
回収工程を付加することなく、また、より高温で反応さ
せることができ、かつ高収率で、より安全な方法を見出
したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
は、密閉容器内で、塩化水素による加圧下に、塩化第二
鉄を触媒としてイソアミレンとベンゼンとを反応させる
tert−アミルベンゼンの製造方法である。また、本発明
の第2は、上記第1の発明において、50℃よりも高い
温度で反応させることを特徴とするtert−アミルベンゼ
ンの製造方法である。
は、密閉容器内で、塩化水素による加圧下に、塩化第二
鉄を触媒としてイソアミレンとベンゼンとを反応させる
tert−アミルベンゼンの製造方法である。また、本発明
の第2は、上記第1の発明において、50℃よりも高い
温度で反応させることを特徴とするtert−アミルベンゼ
ンの製造方法である。
【0009】以下、本発明をさらに説明する。本発明は
バッチ式反応器あるいは連続式反応器の何れを用いても
実施することができる。以下に、主としてバッチ式反応
器を例にとり説明する。
バッチ式反応器あるいは連続式反応器の何れを用いても
実施することができる。以下に、主としてバッチ式反応
器を例にとり説明する。
【0010】本発明の方法において原料として使用する
イソアミレンは、2−メチル−2−ブテンおよび2−メ
チル−1−ブテンであり、それぞれ単独でもまたは混合
物でもよい。工業的には両者の混合物が安価に入手でき
るので好適である。
イソアミレンは、2−メチル−2−ブテンおよび2−メ
チル−1−ブテンであり、それぞれ単独でもまたは混合
物でもよい。工業的には両者の混合物が安価に入手でき
るので好適である。
【0011】反応に際しては、反応に不活性な溶剤、例
えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂
肪族炭化水素を用いることができる。例えば、イソアミ
レンなどはこれら脂肪族炭化水素等により希釈し反応系
に供給することもできる。反応基質であるベンゼンを溶
剤とすることもできる。これら溶剤を使用することによ
り、イソアミレンのオリゴマー生成反応などの副反応を
抑制する効果が得られることがある。
えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂
肪族炭化水素を用いることができる。例えば、イソアミ
レンなどはこれら脂肪族炭化水素等により希釈し反応系
に供給することもできる。反応基質であるベンゼンを溶
剤とすることもできる。これら溶剤を使用することによ
り、イソアミレンのオリゴマー生成反応などの副反応を
抑制する効果が得られることがある。
【0012】反応方法としては、バッチ式または連続式
の何れの形式も採用し得る。例えば、バッチ式では、あ
らかじめ触媒を含むベンゼン溶液を調製し、これにイソ
アミレン(要すれば、溶剤または反応基質であるベンゼ
ンで希釈した溶液)を連続的または間欠的に少量づつ加
え、急激な反応熱の発生を防ぎ、またオリゴマー生成反
応などの副反応を抑制しつつ反応させる。かくすること
により、tert-アミルベンゼンの収率を向上させること
が期待できる。反応時間は、反応条件や反応器の除熱効
率等により異なるが、通常30分から5時間である。好
ましくは、この反応を行なう間にイソアミレンを連続的
または間欠的に供給する。
の何れの形式も採用し得る。例えば、バッチ式では、あ
らかじめ触媒を含むベンゼン溶液を調製し、これにイソ
アミレン(要すれば、溶剤または反応基質であるベンゼ
ンで希釈した溶液)を連続的または間欠的に少量づつ加
え、急激な反応熱の発生を防ぎ、またオリゴマー生成反
応などの副反応を抑制しつつ反応させる。かくすること
により、tert-アミルベンゼンの収率を向上させること
が期待できる。反応時間は、反応条件や反応器の除熱効
率等により異なるが、通常30分から5時間である。好
ましくは、この反応を行なう間にイソアミレンを連続的
または間欠的に供給する。
【0013】ベンゼンに対するイソアミレンの比率は
0.05〜0.6倍モルが好ましい。0.05倍モル未満
では反応器の容量に対して目的物の製造量が少なく、工
業的に適当ではない。また、0.6倍モルを越えるとジ
アルキルベンゼンの生成が増加し、その分tert−アミル
ベンゼンの収量が減少するため好ましくない。
0.05〜0.6倍モルが好ましい。0.05倍モル未満
では反応器の容量に対して目的物の製造量が少なく、工
業的に適当ではない。また、0.6倍モルを越えるとジ
アルキルベンゼンの生成が増加し、その分tert−アミル
ベンゼンの収量が減少するため好ましくない。
【0014】本発明の触媒としては、塩化第二鉄の無水
塩を用いる。触媒の使用量は、イソアミレンに対して
0.001〜0.2倍モル、好ましくは、0.01〜0.1
倍モルである。使用量が0.001倍モルより少ない
と、反応が遅くなり収率が低下する。また、0.2倍モ
ルを越えると、収率あるいはイソアミレンの転化率等に
影響はないが、塩化第二鉄が無駄になり、工業的に好ま
しくない。
塩を用いる。触媒の使用量は、イソアミレンに対して
0.001〜0.2倍モル、好ましくは、0.01〜0.1
倍モルである。使用量が0.001倍モルより少ない
と、反応が遅くなり収率が低下する。また、0.2倍モ
ルを越えると、収率あるいはイソアミレンの転化率等に
影響はないが、塩化第二鉄が無駄になり、工業的に好ま
しくない。
【0015】塩化水素は無水のものを用いる。また、塩
化水素には空気、アルゴンまたは窒素などの反応に不活
性なガスが含まれていても良い。
化水素には空気、アルゴンまたは窒素などの反応に不活
性なガスが含まれていても良い。
【0016】本発明においては、密閉容器を用い、その
反応器内を加圧することが特に重要である。密閉容器と
して代表的なものはオートクレーブである。反応容器内
は、塩化水素分圧で0.005kg/cm2以上に加圧する。
分圧が0.005kg/cm2より低いと収率が低下する。加
圧の上限としては、通常は全圧として上限値10kg/cm2
までで充分である。この上限値よりも高く加圧しても何
ら利点は得られず、高圧設備等の設備費用が大となるの
で好ましくない。バッチ式の場合は、初めに加圧すれ
ば、通常は連続的または間欠的なイソアミレンの供給に
よっても殆ど圧力の低下は認められず、そのまま反応を
続行することができる。連続式反応器を用いる場合に
は、常時反応器内を塩化水素で加圧するために、塩化水
素を連続的に反応器に供給する。供給の方法としては、
塩化水素を直接反応器に導入しても良いし、あるいは塩
化水素で加圧されたベンゼンやイソアミレンを導入して
も良い。
反応器内を加圧することが特に重要である。密閉容器と
して代表的なものはオートクレーブである。反応容器内
は、塩化水素分圧で0.005kg/cm2以上に加圧する。
分圧が0.005kg/cm2より低いと収率が低下する。加
圧の上限としては、通常は全圧として上限値10kg/cm2
までで充分である。この上限値よりも高く加圧しても何
ら利点は得られず、高圧設備等の設備費用が大となるの
で好ましくない。バッチ式の場合は、初めに加圧すれ
ば、通常は連続的または間欠的なイソアミレンの供給に
よっても殆ど圧力の低下は認められず、そのまま反応を
続行することができる。連続式反応器を用いる場合に
は、常時反応器内を塩化水素で加圧するために、塩化水
素を連続的に反応器に供給する。供給の方法としては、
塩化水素を直接反応器に導入しても良いし、あるいは塩
化水素で加圧されたベンゼンやイソアミレンを導入して
も良い。
【0017】反応温度は0〜100℃、好ましくは50
℃を越え100℃までの温度、より好ましくは55〜1
00℃である。反応温度が0℃より低いと、反応液中の
ベンゼンが固化することがある。一方、反応温度は50
℃より高い方が反応速度が大きくなり、反応容器内の滞
留時間を短くできるため好ましい。更に、イソアミレン
基準の収率が向上するので有利である。温度の上限値は
100℃で充分である。100℃を越えると、副反応の
生起などにより、温度上昇に対応するほどの収率向上の
効果は期待し難い。
℃を越え100℃までの温度、より好ましくは55〜1
00℃である。反応温度が0℃より低いと、反応液中の
ベンゼンが固化することがある。一方、反応温度は50
℃より高い方が反応速度が大きくなり、反応容器内の滞
留時間を短くできるため好ましい。更に、イソアミレン
基準の収率が向上するので有利である。温度の上限値は
100℃で充分である。100℃を越えると、副反応の
生起などにより、温度上昇に対応するほどの収率向上の
効果は期待し難い。
【0018】反応時間は、反応器内の圧力、触媒量、反
応温度などにより異なるが、イソアミレン供給終了直後
に反応を終了させることもできる。また、イソアミレン
の供給終了後、さらにその状態に保持して反応を続行さ
せることもできる。この場合でも最大で10時間程度保
持させれば充分である。バッチ式の場合、好ましくはイ
ソアミレン(要すれば、溶剤または反応基質であるベン
ゼンで希釈した溶液)の連続的または間欠的な供給完了
後、直ちに反応を終了させることとする。連続式反応器
を用いる場合には、反応時間とは反応容器内での平均滞
留時間であり、反応器内圧力、触媒量、反応温度等によ
り異なるが、反応時間としては通常5分間以上必要であ
り、最大5時間で充分ある。滞留時間があまりに短いと
イソアミレンが未反応で留出し、長すぎると経済性の観
点から好ましくない。なお少なくとも反応の間は適宜の
攪拌器により反応器内を攪拌する。
応温度などにより異なるが、イソアミレン供給終了直後
に反応を終了させることもできる。また、イソアミレン
の供給終了後、さらにその状態に保持して反応を続行さ
せることもできる。この場合でも最大で10時間程度保
持させれば充分である。バッチ式の場合、好ましくはイ
ソアミレン(要すれば、溶剤または反応基質であるベン
ゼンで希釈した溶液)の連続的または間欠的な供給完了
後、直ちに反応を終了させることとする。連続式反応器
を用いる場合には、反応時間とは反応容器内での平均滞
留時間であり、反応器内圧力、触媒量、反応温度等によ
り異なるが、反応時間としては通常5分間以上必要であ
り、最大5時間で充分ある。滞留時間があまりに短いと
イソアミレンが未反応で留出し、長すぎると経済性の観
点から好ましくない。なお少なくとも反応の間は適宜の
攪拌器により反応器内を攪拌する。
【0019】
【発明の実施の形態】より具体的な、バッチ式反応は例
えば次の手順で行うことができる。攪拌機、イソアミレ
ン供給ノズル、塩化水素供給ノズルおよび圧力計の付い
たオートクレーブなどの耐圧容器内に、ベンゼンおよび
無水塩化第二鉄を加える。反応容器を密閉した後、攪拌
しながら所定の反応温度に保持する。これに加圧した塩
化水素を供給し、実質的に所定の値まで圧力を上げる。
次に、イソアミレンをポンプで反応器内に供給する。所
定時間経過後、触媒失活のための水を供給して反応を停
止させ、常温・常圧に戻した後、反応液を常法により中
和洗浄した後、適宜の分離手段、例えば精密蒸留によ
り、イソアミレン、ベンゼン、tert−ブチルベンゼン、
tert−アミルベンゼン、ジtert−アミルベンゼン、重質
分の各留分に分離する。このようにすることによって、
高純度のtert−アミルベンゼンを高収率で得ることがで
きる。
えば次の手順で行うことができる。攪拌機、イソアミレ
ン供給ノズル、塩化水素供給ノズルおよび圧力計の付い
たオートクレーブなどの耐圧容器内に、ベンゼンおよび
無水塩化第二鉄を加える。反応容器を密閉した後、攪拌
しながら所定の反応温度に保持する。これに加圧した塩
化水素を供給し、実質的に所定の値まで圧力を上げる。
次に、イソアミレンをポンプで反応器内に供給する。所
定時間経過後、触媒失活のための水を供給して反応を停
止させ、常温・常圧に戻した後、反応液を常法により中
和洗浄した後、適宜の分離手段、例えば精密蒸留によ
り、イソアミレン、ベンゼン、tert−ブチルベンゼン、
tert−アミルベンゼン、ジtert−アミルベンゼン、重質
分の各留分に分離する。このようにすることによって、
高純度のtert−アミルベンゼンを高収率で得ることがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に詳述す
る。なお、以下の実施例および比較例では、イソアミレ
ンとして、2−メチル−2−ブテン:92.4重量%お
よび2−メチル−1−ブテン:7.3重量%の混合物を
使用した。また、tert−アミルベンゼンの収率は、得ら
れたtert−アミルベンゼンのモル数を仕込んだイソアミ
レンのモル数で割って求めた。
る。なお、以下の実施例および比較例では、イソアミレ
ンとして、2−メチル−2−ブテン:92.4重量%お
よび2−メチル−1−ブテン:7.3重量%の混合物を
使用した。また、tert−アミルベンゼンの収率は、得ら
れたtert−アミルベンゼンのモル数を仕込んだイソアミ
レンのモル数で割って求めた。
【0021】<実施例1>攪拌機および圧力計付きの1
リットルのオートクレーブに、ベンゼン390g(5.
0mol)および塩化第二鉄4.9g(0.03mol)を仕込
んだ。密閉した後、70℃に保持したところ、反応器内
の圧力は1.2kg/cm2であった。次いで塩化水素で2.0
kg/cm2まで加圧し、塩化水素の供給を終了した。次に、
温度70℃のままで、イソアミレン70g(1.0mol)
を30分間でポンプでフィードした。この間攪拌を続け
た。イソアミレンのフィードによる系内圧力の低下は極
めて僅かであった。イソアミレンのフィード終了直後
に、200mlの水を注入し反応を終了させた。常温常圧
に戻した後、反応混合液をオートクレーブから抜き出し
た。これを分液し更に、有機層は水酸化ナトリウム水溶
液で中和した。分離した有機層を精密蒸留して、沸点が
191.5℃〜193.5℃で純度97.7%のtert−ア
ミルベンゼン留分137.1gを得た。イソアミレン基
準の収率は90.5%であった。また、GC分析によっ
ては、ハロゲン化芳香族炭化水素等の副生は認められな
かった。
リットルのオートクレーブに、ベンゼン390g(5.
0mol)および塩化第二鉄4.9g(0.03mol)を仕込
んだ。密閉した後、70℃に保持したところ、反応器内
の圧力は1.2kg/cm2であった。次いで塩化水素で2.0
kg/cm2まで加圧し、塩化水素の供給を終了した。次に、
温度70℃のままで、イソアミレン70g(1.0mol)
を30分間でポンプでフィードした。この間攪拌を続け
た。イソアミレンのフィードによる系内圧力の低下は極
めて僅かであった。イソアミレンのフィード終了直後
に、200mlの水を注入し反応を終了させた。常温常圧
に戻した後、反応混合液をオートクレーブから抜き出し
た。これを分液し更に、有機層は水酸化ナトリウム水溶
液で中和した。分離した有機層を精密蒸留して、沸点が
191.5℃〜193.5℃で純度97.7%のtert−ア
ミルベンゼン留分137.1gを得た。イソアミレン基
準の収率は90.5%であった。また、GC分析によっ
ては、ハロゲン化芳香族炭化水素等の副生は認められな
かった。
【0022】<実施例2>攪拌機および圧力計付きの1
リットルのオートクレーブに、ベンゼン390g(5.
0mol)および塩化第二鉄4.9g(0.03mol)を仕込
んだ。密閉した後、20℃に保ったところ、反応器内の
圧力は1.0kg/cm2のままであった。次いで、塩化水素
で2.0kg/cm2まで加圧し、塩化水素の供給を終了し
た。温度を20℃に保持したまま、イソアミレン70g
(1.0mol)を30分間でポンプでフィードした。イソ
アミレンのフィード終了直後に、水を注入して反応を終
了させた。常圧に戻した後、反応混合液をオートクレー
ブから抜き出した。それを分液し、更に、有機層は水酸
化ナトリウム水溶液で中和した。有機層を精密蒸留し、
沸点が191.5℃〜193.5℃で純度99.1%のter
t−アミルベンゼン留分126.9gを得た。イソアミレ
ン基準の収率は85.1%であった。
リットルのオートクレーブに、ベンゼン390g(5.
0mol)および塩化第二鉄4.9g(0.03mol)を仕込
んだ。密閉した後、20℃に保ったところ、反応器内の
圧力は1.0kg/cm2のままであった。次いで、塩化水素
で2.0kg/cm2まで加圧し、塩化水素の供給を終了し
た。温度を20℃に保持したまま、イソアミレン70g
(1.0mol)を30分間でポンプでフィードした。イソ
アミレンのフィード終了直後に、水を注入して反応を終
了させた。常圧に戻した後、反応混合液をオートクレー
ブから抜き出した。それを分液し、更に、有機層は水酸
化ナトリウム水溶液で中和した。有機層を精密蒸留し、
沸点が191.5℃〜193.5℃で純度99.1%のter
t−アミルベンゼン留分126.9gを得た。イソアミレ
ン基準の収率は85.1%であった。
【0023】<実施例3>塩化第二鉄8.1g(0.05
mol)を用い、反応温度を30℃にして、イソアミレン
をフィードし、3時間後に失活させたこと以外は、実施
例2と同様にして反応を行なったところ、沸点が19
1.5℃〜193.5℃で、純度が99.0%のtert−ア
ミルベンゼン留分131.6gを得た。イソアミレン基
準の収率は88.0%であった。
mol)を用い、反応温度を30℃にして、イソアミレン
をフィードし、3時間後に失活させたこと以外は、実施
例2と同様にして反応を行なったところ、沸点が19
1.5℃〜193.5℃で、純度が99.0%のtert−ア
ミルベンゼン留分131.6gを得た。イソアミレン基
準の収率は88.0%であった。
【0024】<実施例4>仕込み用にベンゼン234g
(3mol)およびイソアミレンの希釈用にベンゼン15
6g(2mol)の合計390g(5.0mol)のベンゼン
を用いたこと以外は、実施例2と同様にして反応を行な
ったところ、沸点が191.5℃〜193.5℃で、純度
99.2%のtert−アミルベンゼン留分122.3gを得
た。イソアミレン基準の収率は82.0%であった。
(3mol)およびイソアミレンの希釈用にベンゼン15
6g(2mol)の合計390g(5.0mol)のベンゼン
を用いたこと以外は、実施例2と同様にして反応を行な
ったところ、沸点が191.5℃〜193.5℃で、純度
99.2%のtert−アミルベンゼン留分122.3gを得
た。イソアミレン基準の収率は82.0%であった。
【0025】<実施例5>(連続式反応) 内容量0.25リットルで連続的に抜き出しできる、攪
拌機、圧力計付きの1リットルのオートクレーブに、1
時間当たり、1.8重量%の塩化第二鉄含むベンゼンの
スラリー液を536mlおよび31重量%のイソアミレン
を含むベンゼン溶液568mlを、60℃の反応器内に連
続的に加えながら、反応器内の圧力が2.0 kg/cm2にな
るように塩化水素で加圧した。この連続反応の間、反応
器内圧力が維持されるように、連続的に抜き出される反
応液に随伴する塩化水素の量に対応させて、塩化水素を
供給した。反応器から連続的に抜き出された反応液を失
活槽に導き、直ちに水で失活させた。更に、有機層を中
和した。1時間分の留出液を精密蒸留したところ、沸点
が191.5℃〜193.5℃で、純度98.1%のtert
−アミルベンゼン留分を277.6g得た。イソアミレ
ン基準の収率は92.0%であった。
拌機、圧力計付きの1リットルのオートクレーブに、1
時間当たり、1.8重量%の塩化第二鉄含むベンゼンの
スラリー液を536mlおよび31重量%のイソアミレン
を含むベンゼン溶液568mlを、60℃の反応器内に連
続的に加えながら、反応器内の圧力が2.0 kg/cm2にな
るように塩化水素で加圧した。この連続反応の間、反応
器内圧力が維持されるように、連続的に抜き出される反
応液に随伴する塩化水素の量に対応させて、塩化水素を
供給した。反応器から連続的に抜き出された反応液を失
活槽に導き、直ちに水で失活させた。更に、有機層を中
和した。1時間分の留出液を精密蒸留したところ、沸点
が191.5℃〜193.5℃で、純度98.1%のtert
−アミルベンゼン留分を277.6g得た。イソアミレ
ン基準の収率は92.0%であった。
【0026】<比較例1>実施例3において、反応容器
内が加圧状態にならないように、1つのノズルは常時大
気中に解放しておいた。30℃の反応容器内のベンゼン
を塩化水素で充分飽和させた後、塩化水素の供給を終了
した。その後1つのノズルはそのまま解放しておき、実
施例3と同様に反応させたところ、沸点が191.5℃
〜193.5℃で、純度99.5%のtert−アミルベンゼ
ン留分が52.1g得られた。イソアミレン基準の収率
は35.0%であった。
内が加圧状態にならないように、1つのノズルは常時大
気中に解放しておいた。30℃の反応容器内のベンゼン
を塩化水素で充分飽和させた後、塩化水素の供給を終了
した。その後1つのノズルはそのまま解放しておき、実
施例3と同様に反応させたところ、沸点が191.5℃
〜193.5℃で、純度99.5%のtert−アミルベンゼ
ン留分が52.1g得られた。イソアミレン基準の収率
は35.0%であった。
【0027】<比較例2>塩化水素を全く用いなかった
こと以外は、実施例1と同様に反応を行なったが、tert
−アミルベンゼンは全く得られなかった。
こと以外は、実施例1と同様に反応を行なったが、tert
−アミルベンゼンは全く得られなかった。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、使用する塩化水
素の量は、系内の加圧に必要な量で、ごく少量である。
また、反応終了後、常温常圧に戻す際には、塩化水素を
系外に放出するが、これもごく少量であるので、たとえ
回収設備を設けるとしても、簡単な設備により対応する
ことが可能である。さらに、高温の反応およびより高収
率の反応が可能となると共に、塩化物の副生もない安全
な方法である。
素の量は、系内の加圧に必要な量で、ごく少量である。
また、反応終了後、常温常圧に戻す際には、塩化水素を
系外に放出するが、これもごく少量であるので、たとえ
回収設備を設けるとしても、簡単な設備により対応する
ことが可能である。さらに、高温の反応およびより高収
率の反応が可能となると共に、塩化物の副生もない安全
な方法である。
Claims (2)
- 【請求項1】 密閉容器内における塩化水素による加圧
下に、塩化第二鉄を触媒として、イソアミレンとベンゼ
ンとを反応させることからなるtert−アミルベンゼンの
製造方法。 - 【請求項2】 50℃より高い温度で反応させることを
特徴とする請求項1に記載のtert−アミルベンゼンの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4429996A JPH09208501A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | tert−アミルベンゼンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4429996A JPH09208501A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | tert−アミルベンゼンの製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09208501A true JPH09208501A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12687634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4429996A Pending JPH09208501A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | tert−アミルベンゼンの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09208501A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107382655A (zh) * | 2017-08-16 | 2017-11-24 | 浙江海翔川南药业有限公司 | 一种叔戊基苯的纯化方法 |
-
1996
- 1996-02-05 JP JP4429996A patent/JPH09208501A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107382655A (zh) * | 2017-08-16 | 2017-11-24 | 浙江海翔川南药业有限公司 | 一种叔戊基苯的纯化方法 |
| CN107382655B (zh) * | 2017-08-16 | 2020-09-29 | 浙江海翔川南药业有限公司 | 一种叔戊基苯的纯化方法 |
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