JPH0920873A - 高分子染料およびその製法、ならびに該高分子染料を用いてなる着色コンタクトレンズおよびその製法 - Google Patents

高分子染料およびその製法、ならびに該高分子染料を用いてなる着色コンタクトレンズおよびその製法

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JPH0920873A
JPH0920873A JP17219595A JP17219595A JPH0920873A JP H0920873 A JPH0920873 A JP H0920873A JP 17219595 A JP17219595 A JP 17219595A JP 17219595 A JP17219595 A JP 17219595A JP H0920873 A JPH0920873 A JP H0920873A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一工程で均一かつ強固にレンズなどを着色す
ることができる染料およびその製法、ならびに該染料を
用いた着色コンタクトレンズおよび該着色コンタクトレ
ンズを容易に製造する方法を提供すること。 【解決手段】 非架橋ポリマー(A)と反応性染料
(B)との反応生成物からなる高分子染料、非架橋ポリ
マー(A)と反応性染料(B)とを、親水性溶媒の存在
下で塩基性下で反応させる該高分子染料の製法、該高分
子染料および重合性モノマー成分を必須成分とする重合
体からなる着色コンタクトレンズ、ならびに該高分子染
料を、重合性モノマー成分に溶解させたのち、重合反応
を行なう該着色コンタクトレンズの製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子染料および
その製法、ならびに該高分子染料を用いてなる着色コン
タクトレンズおよびその製法に関する。さらに詳しく
は、先染め工程、後染め工程、後処理工程などを必要と
せず、一工程で均一かつ強固にレンズなどを着色するこ
とができ、とくに着色高含水性ソフトコンタクトレンズ
などの着色コンタクトレンズの製造に好適に使用しうる
高分子染料およびその製法、ならびに該高分子染料を用
いた着色コンタクトレンズおよび該着色コンタクトレン
ズを容易に製造しうる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズを着色することは、装
用者の眼を強い光線から保護するため、すなわち眩しさ
を防止するうえで有効であるのみならず、レンズを確認
しやすくし、落としたときなどに容易に発見することが
できるようにするなどの取扱い性の向上や、商品イメー
ジの向上、商品を識別しやすくするなどの種々の目的を
達成するうえで有効な手段である。
【0003】従来、コンタクトレンズを着色するため
に、種々の方法が提案されてきており、たとえばバット
染料を用いてコンタクトレンズを染色する方法が試みら
れている。しかしながら、かかる方法によれば、バット
染料がコンタクトレンズに物理的に固着することから、
たとえばかかるバット染料によって染色された含水性ソ
フトコンタクトレンズを煮沸消毒したばあいには、バッ
ト染料が溶出してしまうおそれがある。
【0004】また、特公昭53−3420号公報には、
重合性基が導入されたカップラーモノマーから高分子化
合物を合成し、コンタクトレンズに成形したのち、この
コンタクトレンズをジアゾニウム塩含有水溶液中に浸漬
して着色コンタクトレンズをうる方法が記載されてい
る。しかしながら、かかる方法は、複数の工程を必要と
するうえ、かかる方法によってえられた着色コンタクト
レンズは、アゾ染料であるジアゾニウム塩の構造上の問
題から、耐光性がそれほど良好ではない。
【0005】また、特開昭63−50581号公報に
は、水不溶性色素を用いてえられた着色ソフトコンタク
トレンズおよびその製法が記載されている。しかしなが
ら、かかる製法によれば、水不溶性色素は、ソフトコン
タクトレンズの素材である重合体と化学的に結合してお
らず、単に分散しているだけであるので、えられた着色
高含水性ソフトコンタクトレンズを煮沸消毒したばあい
には、水不溶性色素が溶出してしまうおそれがある。
【0006】これらのほかにも、一般に後染め法または
先染め法といわれている反応性染料を用いた染色方法に
よってコンタクトレンズがえられている。
【0007】前記後染め法としては、たとえば米国特許
第4,468,229号明細書および米国特許第4,8
91,046号明細書に記載の染色コンタクトレンズの
製法などがある。しかしながら、これらの製法において
は、コンタクトレンズを染料の溶液に一定時間浸漬させ
たのち、アルカリ処理を行なって染料をコンタクトレン
ズに固着させることから、染料の反応に時間がかかった
り、またコンタクトレンズ内に未反応の染料が残留する
ことがあるため、かかる未反応の染料を界面活性剤など
で除去しなければならないなど、処理工程が多く煩雑で
あるうえ、コストが上昇するという問題がある。
【0008】前記先染め方法としては、たとえば米国特
許第5,151,106号明細書に記載のコンタクトレ
ンズの染色方法や米国特許第5,292,350号明細
書に記載の染色コンタクトレンズの製法などがある。し
かしながら、これらの方法は、コンタクトレンズをうる
ためのモノマーと染料とを混合して重合させたのち、ア
ルカリ化合物で後処理を行なって染料をコンタクトレン
ズに固着させるものであり、これらの方法によれば、染
料がコンタクトレンズの素材である重合体と反応する前
にモノマーの重合時の熱にさらされてその活性が失われ
るおそれがあり、このように染料の活性が失われてしま
うと、重合後にアルカリ処理を行なっても、染料がコン
タクトレンズに充分に固着せず、溶出してしまう。
【0009】また前記のほかにも、先染め法としては、
たとえば特開平6−235887号公報に記載のコンタ
クトレンズの着色方法があり、かかる着色方法は、あら
かじめコンタクトレンズをうるためのモノマーと染料と
を反応させて精製モノマー溶液をえたのち、さらにモノ
マーを混合して重合させる方法である。しかしながら、
かかる着色方法には、染料とモノマーとの反応性が低い
ため、充分に反応が起こらずに着色効果がわるく、未反
応の染料を含んだままのモノマー溶液を重合に供するこ
ととなるため、重合終了後に未反応の染料を除去しなけ
ればならないほか、あらかじめモノマーと染料とを反応
させたモノマー溶液の精製が必要であるなど、処理工程
が多く、煩雑であるという問題がある。
【0010】さらに、反応性染料は、通常、たとえば水
酸基などと反応して共有結合を形成することによってコ
ンタクトレンズを着色するため、たとえばN−ビニルピ
ロリドン系の高含水性コンタクトレンズなどのように、
水酸基などの反応性染料と反応しうる基を有さないもの
は、かかる反応性染料による着色が困難である。
【0011】したがって、一工程で容易に、しかも特定
の反応性基の有無にかかわらず種々の原料からえられた
レンズなどを着色することができる染料ならびにそれを
用いた着色コンタクトレンズおよびその製法の開発が待
ち望まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、先染め工程、後染め工
程、後処理工程などを必要とせず、一工程で均一かつ強
固に種々のレンズを着色することができる染料およびそ
の製法、ならびに該染料を用いた着色コンタクトレンズ
およびその製法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、非架橋ポリ
マー(A)と反応性染料(B)との反応生成物からなる
高分子染料、非架橋ポリマー(A)と反応性染料
(B)とを、親水性溶媒の存在下で塩基性下で反応させ
ることを特徴とする前記高分子染料の製法、前記高分
子染料および重合性モノマー成分を必須成分とする重合
体からなる着色コンタクトレンズ、ならびに前記高分
子染料を、重合性モノマー成分に溶解させたのち、重合
反応を行なうことを特徴とする前記着色コンタクトレン
ズの製法に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の高分子染料は、前記した
ように、非架橋ポリマー(A)と反応性染料(B)との
反応生成物から構成される。
【0015】本発明に用いられる非架橋ポリマー(A)
には、反応性染料(B)と反応し、エーテル基、チオエ
ーテル基またはN−C結合を介して共有結合を形成しう
る、たとえば水酸基、アミノ基、イミノ基、メルカプト
基などの反応性基を少なくとも1種有するポリマーなど
がある。
【0016】前記非架橋ポリマー(A)としては、たと
えば反応性基含有モノマーからなるポリマーや、該反応
性基含有モノマーと他のモノマーとのコポリマー、ポリ
ビニルアルコール、セルロースなどがあげられる。
【0017】前記反応性基含有モノマーの代表例として
は、たとえば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジ
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
エチルマレエート、ヒドロキシエチルフマレート、ビニ
ルベンジルアルコール、アリルアルコールなどの水酸基
含有モノマー;N,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド、アリルアミン、(メタ)アクリル
アミド、(メタ)アクリロイルオキシエチルアミンなど
のアミノ基含有モノマー;N−イソプロピルアリルアミ
ド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリルアミドなどのイミノ基含有モノマーなどが
あげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用
いることができる。
【0018】前記反応性基含有モノマーとともに用いる
ことができる他のモノマーとしては、たとえばメチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリ
レートなどのアルキル(メタ)アクリレート;(メタ)
アクリロニトリルなどの不飽和ニトリル;スチレンなど
の芳香族オレフィン;プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル
などのビニル化合物;N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミドな
どのアルキル(メタ)アクリルアミド;N−ビニルピロ
リドン、α−メチレン−N−メチルピロリドンなどの重
合性基含有ラクタム類;メトキシジエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレートなどのアルコキ
シポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート
などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合
して用いることができる。
【0019】なお、非架橋ポリマー(A)が反応性基含
有ポリマーと他のモノマーとのコポリマーであるばあ
い、反応性染料(B)と非架橋ポリマー(A)との反応
性、非架橋ポリマー(A)の親水性溶媒に対する溶解性
およびえられた高分子染料の重合性モノマー成分に対す
る溶解性を考慮すると、反応性基含有モノマーと他のモ
ノマーとの重量比(反応性基含有モノマー/他のモノマ
ー)が1/10〜10/1であることが好ましい。
【0020】さらに、重合性を有する非架橋ポリマー
(A)を用い、その分子内に重合性基を有する重合性高
分子染料をえようとするばあいには、たとえばエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,4−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、アリ
ル(メタ)アクリレートなどの架橋性モノマーを他のモ
ノマーとして用いることができる。これらは単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。
【0021】前記架橋性モノマーを他のモノマーとして
用いるばあいには、かかる架橋性モノマーを用いたこと
による高分子染料中の架橋構造の形成量および高分子染
料1分子中に少なくとも重合性基を1つ導入させること
を考慮すると、反応性基含有モノマーと架橋性モノマー
との重量比(反応性基含有モノマー/架橋性モノマー)
が100/10〜100/0.1であることが好まし
い。
【0022】本発明においては、反応性染料(B)との
反応性を考慮すると、非架橋ポリマー(A)としては、
2−ヒドロキシエチルメタクリレートを主成分としてな
るポリマーおよびポリビニルアルコールが好ましい。
【0023】なお、前記2−ヒドロキシエチルメタクリ
レートを主成分としてなるポリマーとは、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートを50重量%以上含有した重合
成分を重合させてえられたポリマーをいう。また、前記
ポリビニルアルコールのなかでも、えられる高分子染料
の重合性モノマー成分に対する溶解性および重合後の着
色重合体からの溶出のおそれを防ぐことを考慮すると、
水溶性が低い、たとえば30〜80モル%程度の低ケン
化度のものが好ましい。
【0024】本発明の高分子染料には、水溶性のものも
あり、かかる水溶性の高分子染料をたとえば着色コンタ
クトレンズをうるための原料として用いたばあいであっ
ても、重合反応時に連鎖移動によって重合性モノマー成
分からなるポリマー骨格に高分子染料が入り込むので、
たとえばえられた着色コンタクトレンズを含水させたと
きに高分子染料が溶出しがたいが、高分子染料と重合性
モノマー成分とを重合させ、高分子染料を重合性モノマ
ー成分からなるポリマー骨格内に組み込ませるか、ポリ
マー骨格にグラフトさせることにより、さらに高分子染
料が溶出するおそれをなくすためには、前記非架橋ポリ
マー(A)として、たとえば前記架橋性モノマーを重合
成分として用いてえられた、その分子内に重合性基を有
するポリマーを用いることが好ましい。
【0025】本発明に用いられる反応性染料(B)は、
たとえば求核付加によって前記非架橋ポリマー(A)中
の水酸基、アミノ基、イミノ基、メルカプト基などの反
応性基と反応し、エーテル基、チオエーテル基またはN
−C結合を介して共有結合を形成するものであればよ
く、たとえば木綿、セルロース、羊毛などの天然繊維
や、合成繊維などの染色の際に用いられているものであ
ればよい。
【0026】前記反応性染料(B)の代表例としては、
たとえばビニルスルホン型反応性染料;モノクロロトリ
アジン型反応性染料、ジクロロトリアジン型反応性染
料、モノフルオロトリアジン型反応性染料などのハロト
リアジン型反応性染料;トリクロロピリミジン型反応性
染料、フルオロメチルクロロピリミジン型反応性染料な
どのハロピリミジン型反応性染料;ジクロロキノキザリ
ン型反応性染料などのハロキノキザリン型反応性染料な
どや、たとえばビニルスルホンモノクロロトリアジン二
官能型反応性染料などのこれらの反応性染料中の反応基
が2種以上組みあわされた二官能型反応性染料があげら
れる。
【0027】前記ビニルスルホン型反応性染料として
は、たとえばC.I.Reactive Black
5、C.I.Reactive Black 14、
C.I.Reactive Blue 19、C.I.
Reactive Blue 20、C.I.Reac
tive Blue 21、C.I.Reactive
Blue 27、C.I.Reactive Blue
28、C.I.Reactive Blue 37、
C.I.Reactive Blue 38、C.I.
Reactive Orange 7、C.I.Rea
ctive Orange 14、C.I.React
ive Orange 15、C.I.Reactiv
e Orange 16、C.I.Reactive
Orange 23、C.I.Reactive Or
ange 24、C.I.Reactive Oran
ge 78、C.I.Reactive Yellow
13、C.I.Reactive Yellow 1
4、C.I.Reactive Yellow 15、
C.I.Reactive Yellow 17、C.
I.Reactive Yellow 23、C.I.
Reactive Yellow 24、C.I.Re
active Yellow 37、C.I.Reac
tive Yellow 42、C.I.Reacti
ve Red21、C.I.Reactive Red
22、C.I.ReactiveRed 23、C.
I.Reactive Red 34、C.I.Rea
ctive Red 35、C.I.Reactive
Red 36、C.I.Reactive Red
49、C.I.Reactive Red 50、C.
I.Reactive Red 63、C.I.Rea
ctive Red64、C.I.Reactive
Red 180、C.I.ReactiveViole
t 4、C.I.Reactive Violet
5、C.I.Reactive Brown 16など
の一般式(I):
【0028】
【化1】
【0029】(式中、D1は染料残基、Aは直接結合ま
たは炭素数1〜10のアルキレン基、R1は炭素原子の
電子吸引を起こして活性化しうる2価の電子吸引基、X
は水素原子またはハロゲン原子、Zは水素原子または脱
離基を示す)で表わされる化合物などがあげられる。
【0030】前記一般式(I)において、D1で示され
る染料残基としては、たとえばアゾ染料、フタロシアニ
ン染料、アゾメチン染料、ニトロ染料、アントラキノン
染料、ホルマザン染料、オキサジン染料、インジゴイド
染料、フェニルメタン系染料、キサンテン染料、アクリ
ジン染料、アジン染料、チアジン染料、ニトロソ染料、
ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、ナフタルイミド
染料、ペリノン染料などの残基があげられる。またR1
で示される2価の電子吸引基としては、たとえば−SO
2−、−SO2NH−などがあげられる。またXで示され
るハロゲン原子としては、たとえば塩素原子、臭素原子
などがあげられる。さらにZで示される脱離基として
は、たとえば−Cl、−Br、−OH、式:
【0031】
【化2】
【0032】で表わされる基、式:
【0033】
【化3】
【0034】で表わされる基、一般式:−OSO3 -+
(式中、EはNaまたはKを示す)で表わされる基など
があげられる。
【0035】前記モノクロロトリアジン型反応性染料と
しては、たとえばC.I.Reactive Red
3、C.I.Reactive Red 4、C.I.
Reactive Red 7、C.I.Reacti
ve Red 12、C.I.Reactive Re
d 13、C.I.Reactive Red 15、
C.I.Reactive Red 16、C.I.R
eactive Red 24、C.I.Reacti
ve Red 29、C.I.Reactive Re
d 31、C.I.Reactive Red 32、
C.I.Reactive Red 33、C.I.R
eactive Red 42、C.I.Reacti
ve Red 43、C.I.Reactive Re
d 45、C.I.Reactive Red 46、
C.I.Reactive Red 58、C.I.R
eactive Red 59、C.I.Reacti
ve Violet 1、C.I.Reactive
Violet 2、C.I.Reactive Blu
e 2、C.I.Reactive Blue 3、
C.I.Reactive Blue 5、C.I.R
eactive Blue 7、C.I.Reacti
ve Blue 13、C.I.Reactive B
lue 14、C.I.Reactive Blue
15、C.I.Reactive Blue 25、
C.I.Reactive Blue 26、C.I.
Reactive Blue 39、C.I.Reac
tiveBlue 40、C.I.Reactive
Blue 41、C.I.Reactive Blue
46、C.I.Reactive Green 5、
C.I.Reactive Green 8、C.I.
Reactive Brown 1、C.I.Reac
tive Brown 2、C.I.Reactive
Brown 7、C.I.Reactive Bro
wn 8、C.I.Reactive Brown
9、C.I.Reactive Brown11、C.
I.Reactive Brown 14、C.I.R
eactive Black 1、C.I.React
ive Black 3、C.I.Reactive
Black 8、C.I.Reactive Blac
k 10、C.I.Reactive Black 1
1、C.I.ReactiveBlack 13などの
一般式(II):
【0036】
【化4】
【0037】(式中、D2は染料残基、R2
【0038】
【化5】
【0039】を示す)で表わされる化合物などがあげら
れる。
【0040】前記ジクロロトリアジン型反応性染料とし
ては、たとえばC.I.Reactive Blue
1、C.I.Reactive Blue 4、C.
I.Reactive Blue 9、C.I.Rea
ctive Blue 31、C.I.Reactiv
e Blue 32、C.I.Reactive Bl
ue 33、C.I.Reactive Blue 1
63、C.I.Reactive Red 1、C.
I.Reactive Red 2、C.I.Reac
tive Red 5、C.I.Reactive R
ed 6、C.I.Reactive Red 8、
C.I.Reactive Red 11、C.I.R
eactive Yellow 1、C.I.Reac
tive Yellow 4、C.I.Reactiv
e Yellow 7、C.I.Reactive Y
ellow 22、C.I.Reactive Yel
low86、C.I.Reactive Orange
1、C.I.Reactive Orange 4、
C.I.Reactive Orange 18、C.
I.Reactive Violet 8、C.I.R
eactive Violet 9、C.I.Reac
tive Violet 10、C.I.Reacti
ve Green 6、C.I.Reactive G
reen 7、C.I.Reactive Brown
10、C.I.Reactive Black 9、
C.I.Reactive Black 18などの一
般式(III):
【0041】
【化6】
【0042】(式中、D2は染料残基を示す)で表わさ
れる化合物などがあげられる。
【0043】前記モノフルオロトリアジン型反応性染料
としては、たとえばCibacron F染料(チバ−
ガイギー社(CIBA−GEIGY)製)、Levaf
ixEN染料(エフ・バイエル社(F.Bayer)
製)などの一般式(IV):
【0044】
【化7】
【0045】(式中、D2は染料残基、R3
【0046】
【化8】
【0047】を示す)で表わされる化合物などがあげら
れる。
【0048】前記トリクロロピリミジン型反応性染料と
しては、たとえばC.I.Reactive Yell
ow 11、C.I.Reactive Red 1
7、C.I.Reactive Red 19、C.
I.Reactive Red20、C.I.Reac
tive Red 39、C.I.ReactiveB
lue 8、C.I.Reactive Blue 1
7、C.I.Reactive Blue 18、C.
I.Reactive Blue 43、C.I.Re
active Brown 5、C.I.Reacti
ve Black 4、C.I.Reactive B
lack 6などの一般式(V):
【0049】
【化9】
【0050】(式中、D2は染料残基を示す)で表わさ
れる化合物などがあげられる。
【0051】前記フルオロメチルクロロピリミジン型反
応性染料としては、たとえばLevafix PN染料
(エフ・バイエル社(F.Bayer)製)、Drim
arene K染料(サンドス社(Sandoz)製)
などの一般式(VI):
【0052】
【化10】
【0053】(式中、D2は染料残基を示す)で表わさ
れる化合物などがあげられる。
【0054】前記ジクロロキノキザリン型反応性染料と
しては、たとえばC.I.Reactive Yell
ow 25、C.I.Reactive Yellow
26、C.I.Reactive Yellow 2
7、C.I.Reactive Red 37、C.
I.Reactive Red 38、C.I.Rea
ctive Red 40、C.I.Reactive
Red 41、C.I.Reactive Blue
29、C.I.Reactive Blue34、
C.I.Reactive Blue 44などの一般
式(VII):
【0055】
【化11】
【0056】(式中、D2は染料残基を示す)で表わさ
れる化合物などがあげられる。
【0057】前記ビニルスルホンモノクロロトリアジン
二官能型反応性染料としては、たとえばSumifix
Supra染料(住友化学工業(株)製)などの一般
式(VIII):
【0058】
【化12】
【0059】(式中、D2は染料残基を示す)で表わさ
れる化合物などがあげられる。
【0060】なお、前記一般式(II)、(III)、
(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VI
II)において、D2で示される染料残基としては、た
とえばアゾ染料、フタロシアニン染料、アゾメチン染
料、ニトロ染料、アントラキノン染料、ホルマザン染
料、オキサジン染料、インジゴイド染料、フェニルメタ
ン系染料、キサンテン染料、アクリジン染料、アジン染
料、チアジン染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、
ナフトキノン染料、ナフタルイミド染料、ペリノン染料
などの残基があげられる。
【0061】また、本発明においては、前記反応性染料
(B)のなかでも、非架橋ポリマー(A)との反応性、
ならびにえられた高分子染料から着色コンタクトレンズ
をうる際の安全性および堅牢性の点から、ビニルスルホ
ン型反応性染料およびジクロロトリアジン型反応性染料
が好ましく、とくにC.I.Reactive Bla
ck 5、C.I.Reactive Blue 2
1、C.I.Reactive Orange 78、
C.I.Reactive Yellow 15、C.
I.Reactive Blue 19、C.I.Re
active Red 180、C.I.Reacti
ve Blue 4、C.I.Reactive Re
d 11、C.I.Reactive Yellow
86およびC.I.Reactive Blue 16
3が好ましい。
【0062】前記非架橋ポリマー(A)と反応性染料
(B)との混合割合は、充分に高濃度の高分子染料をう
るためには、非架橋ポリマー(A)と反応性染料(B)
との重量比(反応性染料(B)/非架橋ポリマー
(A))が1/50以上、好ましくは1/20以上であ
ることが望ましい。またえられる高分子染料の重合性モ
ノマー成分に対する溶解性を向上させるためには、前記
重量比が2/1以下、好ましくは1/1以下であること
が望ましい。
【0063】本発明の製法によれば、前記非架橋ポリマ
ー(A)と反応性染料(B)とを、親水性溶媒の存在下
で塩基性下で反応させることによって高分子染料をうる
ことができる。
【0064】非架橋ポリマー(A)と反応性染料(B)
との反応は、均一水溶液中で行なわれることが好ましい
が、本発明に好ましく用いられる非架橋ポリマー(A)
は、水に不溶性のものが多いので、かかる非架橋ポリマ
ー(A)と反応性染料(B)との相溶性を向上させるた
めに、両者の反応は親水性溶媒の存在下で行なわれる。
【0065】前記親水性溶媒としては、たとえばジメチ
ルスルホキシド(以下、DMSOという)、トリエチル
アミンなどのアミン、ヘキサメチルホスホアミド、ジメ
チルホルムアミドなどのアミド、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、t−ブタノ
ールなどのアルコール、水などがあげられる。これらの
なかでは、非架橋ポリマー(A)が溶解しやすく、反応
性染料(B)に対して不活性である点からDMSOが好
ましい。
【0066】なお、前記親水性溶媒のなかでも、たとえ
ば水酸基、アミノ基、イミノ基などの反応性染料(B)
と反応しうる反応性基を有し、かかる反応性基の反応性
が高いものは、かかる溶媒自身の反応性基と反応性染料
(B)とが反応するおそれがあるので、たとえばアルコ
ールを用いるばあいには、反応性の低い二級アルコール
や三級アルコールを選択することが好ましい。
【0067】また、非架橋ポリマー(A)と反応性染料
(B)との反応は、塩基性下で行なうことによって促進
され、好ましくはpH9以上、さらに好ましくはpH9
〜12で行なわれることが、両者の反応性から望まし
い。
【0068】前記非架橋ポリマー(A)と反応性染料
(B)とを塩基性下で反応させるためには、たとえば両
者の反応系に塩基性物質を添加することが好ましい。
【0069】前記塩基性物質の代表例としては、たとえ
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金
属水酸化物;水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属
水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカ
リ金属炭酸塩;炭酸カルシウムなどのアルカリ土類金属
炭酸塩;リン酸ナトリウム、リン酸カリウムなどのアル
カリ金属リン酸塩;リン酸カルシウムなどのアルカリ土
類金属リン酸塩;ピリジン、トリエチルアミン、ジメチ
ルスルホキシドなどの塩基性溶媒などがあげられる。こ
れらのなかでは、非架橋ポリマー(A)と反応性染料
(B)との反応の促進効果が大きいという点から、アル
カリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩および
リン酸塩が好ましく、とくに水酸化ナトリウムが好まし
い。
【0070】前記塩基性物質の使用量は、非架橋ポリマ
ー(A)と反応性染料(B)との反応の促進効果を考慮
して調整すればよく、通常、非架橋ポリマー(A)と反
応性染料(B)との合計100部(重量部、以下同様)
に対して0.1部以上、好ましくは1部以上、また50
部以下、好ましくは10部以下であることが望ましい。
【0071】なお、本発明においては、非架橋ポリマー
(A)と反応性染料(B)との反応がより促進されると
いう点から、あらかじめ前記親水性溶媒に溶解させた非
架橋ポリマー(A)と、前記塩基性物質の水溶液などの
塩基性水溶液に溶解させた反応性染料(B)とを反応さ
せることが好ましい。
【0072】さらに、本発明に用いられる反応性染料
(B)は、その種類に応じてそれぞれ最適染色温度を有
することから、できるかぎり短時間で充分かつ確実に非
架橋ポリマー(A)と反応性染料(B)とが反応するよ
うにするには、かかる反応性染料(B)の最適染色温度
の範囲内で両者の反応を行なうことが好ましい。
【0073】たとえば反応性染料(B)として前記例示
したものを用いるばあいの、反応性染料(B)の種類お
よびその最適染色温度を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】また、非架橋ポリマー(A)と反応性染料
(B)との反応時間にはとくに限定がなく、非架橋ポリ
マー(A)および反応性染料(B)の種類や反応温度な
どに応じ、両者が充分に反応しうる時間に設定すればよ
い。
【0076】かくして非架橋ポリマー(A)と反応性染
料(B)とを反応させてえられた反応生成物を、塩析に
よって沈殿させ、たとえばメタノール、DMSO、ジメ
チルホルムアミド、トリエチルアミンなどに溶解させた
のち、たとえば酢酸エチル、アセトン、ヘキサン、テト
ラヒドロフランなどで再度沈殿精製することにより、本
発明の高分子染料をうることができる。
【0077】さらに、その分子内に重合性基を有する重
合性高分子染料を調製しようとするばあいには、たとえ
ば前記高分子染料中の水酸基に(メタ)アクリル酸クロ
ライドを反応させたり、架橋性モノマーを用いてえられ
た重合性基を有する非架橋ポリマー(A)と反応性染料
(B)とを反応させるなどすれよい。
【0078】なお、たとえば架橋性モノマーを一重合成
分として用いてえられる、その分子内に重合性基を有す
る非架橋ポリマー(A)は、たとえば架橋性モノマーの
重合性基の反応性の違いを利用して重合性基を残した状
態で重合されている。また、かかる架橋性モノマーの重
合性基が残らずに架橋してしまった部分は、えられた反
応生成物を溶解させる際に用いられるメタノール、DM
SOなどに溶解しないので、ろ過して精製すると、重合
性基を有するポリマーのなかに一部架橋構造を有するポ
リマーが含まれていても、該架橋構造を有するポリマー
は分離され、重合性基を有する非架橋ポリマー(A)の
みを反応性染料(B)との反応に供することができる。
かくして重合性基を有する非架橋ポリマー(A)と反応
性染料(B)とを反応させてえられた反応生成物から、
重合性高分子染料をうることができる。
【0079】なお、本発明の高分子染料の重量平均分子
量は、とくにたとえばその分子内に重合性基を有しない
高分子染料を用いてえられた着色コンタクトレンズを煮
沸したばあいであっても、それ自身が溶出するおそれを
なくすためには、1万以上、好ましくは10万以上であ
ることが望ましい。また、該高分子染料を重合性モノマ
ー成分や溶媒に溶解させて重合を行ない、着色コンタク
トレンズをうる際に、あまり長時間を要しないようにす
るためには、かかる高分子染料の重量平均分子量は、5
000万以下、好ましくは1000万以下であることが
望ましい。
【0080】本発明の高分子染料は、一工程で均一かつ
強固にレンズなどを着色することができるといったすぐ
れた効果を発現するものであるので、たとえば着色コン
タクトレンズなどの製造に好適に使用することができ
る。
【0081】本発明の着色コンタクトレンズは、前記高
分子染料および重合性モノマー成分を必須成分とする重
合体から構成される。
【0082】本発明に用いられる重合性モノマー成分
は、通常コンタクトレンズを調製する際に用いられるも
のであればとくに限定がなく、目的とするコンタクトレ
ンズの性質に応じて適宜選択し、その使用量を調整して
用いることができる。
【0083】前記重合性モノマー成分としては、たとえ
ば前記非架橋ポリマー(A)に用いることができるポリ
マーやコポリマーを構成するモノマーとして例示され
た、水酸基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、イミ
ノ基含有モノマーなどの反応性基含有モノマーや、アル
キル(メタ)アクリレート、不飽和ニトリル、芳香族オ
レフィン、ビニル化合物などの疎水性モノマー;アルキ
ル(メタ)アクリルアミド、重合性基含有ラクタム類、
アルコキシポリアルキレングリコールモノ(メタ)アク
リレートなどの柔軟性付与モノマー;架橋性モノマーな
どの他のモノマーなどがあげられ、これらは単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。
【0084】前記高分子染料と重合性モノマー成分との
使用割合は、えられるコンタクトレンズに所望の着色を
行なうことができるように調整すればよく、着色コンタ
クトレンズの使用目的に応じ、たとえば高分子染料の使
用量を適宜調整することが好ましい。
【0085】たとえば着色コンタクトレンズに瞳の色を
際立たせるような効果を付与しようとするばあいには、
高分子染料の使用量は、前記重合性モノマー成分全量1
00部に対して0.5部以上、好ましくは0.8部以
上、また5部以下、好ましくは3部以下となるように調
整することが望ましい。
【0086】また、たとえば着色コンタクトレンズを落
としたときや瞳のなかでずれたときなどに発見しやすく
するなど取扱い性を向上させようとするばあいには、高
分子染料の使用量は、前記重合性モノマー成分全量10
0部に対して0.01部以上、好ましくは0.05部以
上、また1部以下、好ましくは0.8部以下となるよう
に調整することが望ましい。
【0087】本発明の製法によれば、高分子染料および
重合性モノマー成分の種類および配合量を適宜調整し、
これらを混合して該高分子染料を重合性モノマー成分に
溶解させたのち、重合反応を行ない、成形することによ
って着色コンタクトレンズをうることができる。
【0088】前記重合反応の方法としては、たとえばラ
ジカル重合開始剤を、高分子染料および重合性モノマー
成分を混合する際に配合したのち、たとえば恒温槽や恒
温室内で、必要に応じてたとえば段階的に1〜100時
間程度、30〜150℃程度に加熱して重合を完結させ
る方法などを採用することができ、通常の塊状重合法や
溶液重合法によって重合反応を行なえばよい。
【0089】前記ラジカル重合開始剤の代表例として
は、たとえば2,2−アゾビス(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチルブチロ
ニトリル)、2,2−アゾビス(2−メチルプロピオン
アミド)ジハイドロクロライド、1,1−アゾビス(シ
クロヘキサン−1−カルボニトリル)、1−[(1−シ
アノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミド、2−フ
ェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニ
トリルなどのアゾ系化合物;ベンゾイルパーオキサイ
ド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンパーオ
キサイドなどの過酸化物などがあげられる。
【0090】また、前記ラジカル重合開始剤の使用量
は、通常重合性モノマー成分(A)100部に対して
0.01〜3部程度、好ましくは0.03〜1部程度と
なるように調整することが望ましい。
【0091】かくして高分子染料および重合性モノマー
成分からなる成分の重合反応を行なうことにより、本発
明の着色コンタクトレンズを構成する重合体がえられる
が、本発明においては、用いる高分子染料の種類に応じ
て、えられる重合体の構成が変化する。
【0092】まず、高分子染料として、重合性を有しな
いもの、すなわち重合性モノマー成分と重合反応しうる
重合性基を有しない染料を用いたばあいには、重合性モ
ノマー成分がそれのみで重合反応してポリマーとなり、
えられる重合体は、高分子染料と、重合性モノマー成分
からなるポリマーとのポリマー混合物となる。
【0093】一方、高分子染料として、重合性高分子染
料、すなわちその分子内に重合性モノマー成分と重合反
応しうる重合性基を有する染料を用いたばあいには、重
合性モノマー成分とかかる高分子染料とが重合反応を起
こし、重合性モノマー成分からなるポリマーの主鎖中に
高分子染料が組み込まれたり、かかる重合性モノマー成
分からなるポリマーに高分子染料がグラフト共重合する
などして、えられる重合体は、1種のポリマーとなる。
【0094】かくして高分子染料および重合性モノマー
成分からなる成分の重合反応を完結させてえられた着色
重合体を成形することにより、着色コンタクトレンズを
うることができる。かかる成形には、当業者が通常行な
っている成形方法が採用され、たとえば切削、研磨など
による加工法(機械的加工法)、鋳型を利用した成形法
(モールド法)、該機械的加工法とモールド法とを組合
わせた方法などのなかから、適宜選択して用いることが
できる。
【0095】前記機械的加工法は、前記重合および反応
を適当な型または容器の中で行ない、たとえば棒状、ブ
ロック状、板状などの重合体をえたのち、切削加工、研
磨加工などの機械的加工を施し、所望のコンタクトレン
ズ形状に加工する方法である。
【0096】前記モールド法は、所望のコンタクトレン
ズ形状に対応した形状を有する成形型(鋳型)を用意
し、この型のなかで重合および反応させて成形物をえた
のち、必要に応じて仕上げ加工を施す方法である。
【0097】前記機械的加工法とモールド法とを組合わ
せた方法は、まず所望のコンタクトレンズ形状の少なく
とも1つの面に対応した形状を有する成形型を用意し、
この型の中で重合および反応を行ない、ついでコンタク
トレンズの他の面をうるように機械的加工を施してコン
タクトレンズをうる方法である。
【0098】かくしてえられた着色コンタクトレンズか
ら、たとえば含水性着色ソフトコンタクトレンズをえよ
うとするばあいには、たとえば蒸留水、生理食塩水、浸
透圧やpHが適切に調整された水溶液などに着色コンタ
クトレンズを浸漬することによって水和させればよい。
【0099】本発明においては、高分子染料を用いるこ
とにより、均一かつ強固に着色されたコンタクトレンズ
を、先染め工程、後染め工程、後処理工程などを用いな
くても一工程で容易にうることができ、またえられた着
色コンタクトレンズは、たとえば長期間にわたって日光
に暴露したり、連続煮沸処理に供したばあいであって
も、褪色や変色することがなく、もとの着色状態が維持
されるものである。
【0100】
【実施例】つぎに、本発明の高分子染料およびその製
法、ならびに該高分子染料を用いてなる着色コンタクト
レンズおよびその製法を実施例に基づいてさらに詳細に
説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるも
のではない。
【0101】実施例1(高分子染料の製造) 2−ヒドロキシエチルメタクリレート100g、DMS
O500g、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)0.5gを混合し、撹拌しながら50℃で
1時間、ついで70℃で1時間重合反応させて非架橋ポ
リマーの溶液をえた。これを、水1000g、DMSO
500g、水酸化ナトリウム5gおよびC.I.Rea
ctive Blue 4 20gの混合溶液中に添加
して混合し、pH11で40℃で1時間、ついで60℃
で1時間反応させて反応生成物をえた。
【0102】えられた反応生成物を塩析によって沈殿さ
せ、メタノールに溶解させたのち、酢酸エチルで精製
し、高分子染料(以下、PHRB4という)をえた。
【0103】かくしてえられた高分子染料の分子量をゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によ
り、GPC分析装置((株)島津製作所製、カラム:S
hodex Asahipak GF−510 HQ
(昭和電工(株)製)、溶媒:ジメチルホルムアミド、
分子量標準:プルラン)を用いて測定したところ、重量
平均分子量(以下、Mwという)が400万であり、数
平均分子量(以下、Mnという)が100万であった。
【0104】実施例2(高分子染料の製造) ポリビニルアルコール(ケン化度:50モル%、重合
度:600)50gを、水300gおよびDMSO10
0gの混合溶媒に溶解させたのち、C.I.React
ive Red 180 5gおよび炭酸ナトリウム5
gを混合し、撹拌しながらpH11で50℃で1時間、
ついで80℃で1時間反応させて反応生成物をえた。
【0105】えられた反応生成物を塩析によって沈殿さ
せ、メタノールに溶解させたのち、酢酸エチルで精製
し、高分子染料(以下、PVARR180という)をえ
た。
【0106】実施例3(重合性高分子染料の製造) 2−ヒドロキシエチルメタクリレート100g、アリル
メタクリレート3g、DMSO500g、2,2−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5gを混
合し、撹拌しながら50℃で2時間、ついで60℃で1
時間重合反応させてその分子内に重合性基(未反応のア
リル基)を有する非架橋ポリマーの溶液をえた。これ
を、水2000g、DMSO1000g、水酸化ナトリ
ウム5gおよびC.I.Reactive Blue
21 30gの混合溶液中に添加して混合し、pH11
で40℃で1時間、ついで60℃で1時間反応させて反
応生成物をえた。
【0107】えられた反応生成物を塩析によって沈殿さ
せ、メタノールに溶解させたのち、酢酸エチルで精製
し、その分子内に重合性基を有する重合性高分子染料
(以下、PHRB21という)をえた。
【0108】えられた高分子染料のMwおよびMnを実
施例1と同様にして測定したところ、Mwが300万で
あり、Mnが80万であった。
【0109】実施例4(重合性高分子染料の製造) 2−ヒドロキシエチルメタクリレート50g、アクリル
アミド50g、DMSO600g、2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.4gを混合
し、撹拌しながら50℃で1時間、ついで70℃で1時
間重合反応させて水溶性の非架橋ポリマーの溶液をえ
た。これを、水1000g、水酸化ナトリウム5g、
C.I.Reactive Blue 19 20gお
よびC.I.Reactive Yellow 15
30gの混合溶液中に添加して混合し、pH11で50
℃で1時間、ついで70℃で1時間反応させて反応生成
物をえた。
【0110】えられた反応生成物を塩析によって沈殿さ
せ、メタノールに溶解させたのち、酢酸エチルで再沈さ
せ、減圧乾燥後、N,N−ジメチルアセトアミド300
gに溶解させた。この溶液を20℃で撹拌しながらメタ
クリル酸クロライド2.5gを添加し、ピリジン1gを
触媒として4時間反応させた。ついでこの溶液を1,4
−ジオキサン中で再沈させることにより、その分子内に
重合性基を有する重合性高分子染料(以下、PHGRE
ENという)をえた。
【0111】えられた高分子染料のMwおよびMnを実
施例1と同様にして測定したところ、Mwが500万で
あり、Mnが120万であった。
【0112】実施例5(着色含水性ソフトコンタクトレ
ンズの製造) 2−ヒドロキシエチルメタクリレート95.5部、エチ
レングリコールジメタクリレート0.4部、2,2−ア
ゾビスイソブチロニトリル0.1部およびPVARR1
80 0.3部を混合し、かかるPVARR180を溶
解させたのち、内径20mmのポリプロピレン製試験管
に移し、かかる試験管内にて40℃で20時間重合反応
を行ない、棒状の着色重合体をえた。
【0113】えられた着色重合体に切削研磨加工を施し
てコンタクトレンズ形状に成形したのち、蒸留水中に浸
漬して水和させ、着色含水性ソフトコンタクトレンズ
(含水率:38重量%)を作製した。
【0114】えられた着色含水性ソフトコンタクトレン
ズを目視にて観察したところ、透明でレンズ全体が均一
な赤色であった。
【0115】この着色含水性ソフトコンタクトレンズを
バイアル瓶中の水に浸漬してバイアル瓶を密栓し、屋外
に1カ月間にわたって放置して日光に暴露したのち、着
色含水性ソフトコンタクトレンズを取り出してその表面
を目視にて観察したところ、褪色や変色がまったく認め
られず、暴露前の均一な赤色のままであった。
【0116】また、えられた着色含水性ソフトコンタク
トレンズを生理食塩水中に浸漬して120時間連続煮沸
処理に供したのち、着色含水性ソフトコンタクトレンズ
を取り出してその表面を目視にて観察したところ、褪色
や変色がまったく認められず、処理前の均一な赤色のま
まであった。
【0117】実施例6(着色含水性ソフトコンタクトレ
ンズの製造) N,N−ジメチルアクリルアミド48部、メチルメタク
リレート31部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
20部、エチレングリコールジメタクリレート0.8
部、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)0.08部、水4部およびPHRB4 0.2部を
混合し、かかるPHRB4を溶解させたのち、内径20
mmのポリプロピレン製試験管に移し、かかる試験管内
にて30℃で30時間重合反応を行ない、棒状の着色重
合体をえた。
【0118】えられた着色重合体に切削研磨加工を施し
てコンタクトレンズ形状に成形したのち、蒸留水中に浸
漬して水和させ、着色含水性ソフトコンタクトレンズ
(含水率:60重量%)を作製した。
【0119】えられた着色含水性ソフトコンタクトレン
ズを目視にて観察したところ、透明でレンズ全体が均一
な青色であった。
【0120】この着色含水性ソフトコンタクトレンズを
バイアル瓶中の水に浸漬してバイアル瓶を密栓し、屋外
に1カ月間にわたって放置して日光に暴露したのち、着
色含水性ソフトコンタクトレンズを取り出してその表面
を目視にて観察したところ、褪色や変色がまったく認め
られず、暴露前の均一な青色のままであった。
【0121】また、えられた着色含水性ソフトコンタク
トレンズを生理食塩水中に浸漬して120時間連続煮沸
処理に供したのち、着色含水性ソフトコンタクトレンズ
を取り出してその表面を目視にて観察したところ、褪色
や変色がまったく認められず、処理前の均一な青色のま
まであった。
【0122】実施例7(着色含水性ソフトコンタクトレ
ンズの製造) N−ビニルピロリドン75部、メチルメタクリレート2
5部、ビニルメタクリレート1部、2,2−アゾビスイ
ソブチロニトリル0.1部およびPHRB210.1部
を混合し、かかるPHRB21を溶解させたのち、内径
20mmのポリプロピレン製試験管に移し、かかる試験
管内にて45℃で20時間重合反応を行ない、棒状の着
色重合体をえた。
【0123】えられた着色重合体に切削研磨加工を施し
てコンタクトレンズ形状に成形したのち、蒸留水中に浸
漬して水和させ、着色含水性ソフトコンタクトレンズ
(含水率:75重量%)を作製した。
【0124】えられた着色含水性ソフトコンタクトレン
ズを目視にて観察したところ、透明でレンズ全体が均一
な青色であった。
【0125】この着色含水性ソフトコンタクトレンズを
バイアル瓶中の水に浸漬してバイアル瓶を密栓し、屋外
に1カ月間にわたって放置して日光に暴露したのち、着
色含水性ソフトコンタクトレンズを取り出してその表面
を目視にて観察したところ、褪色や変色がまったく認め
られず、暴露前の均一な青色のままであった。
【0126】また、えられた着色含水性ソフトコンタク
トレンズを生理食塩水中に浸漬して120時間連続煮沸
処理に供したのち、着色含水性ソフトコンタクトレンズ
を取り出してその表面を目視にて観察したところ、褪色
や変色がまったく認められず、処理前の均一な青色のま
まであった。
【0127】実施例8(着色含水性ソフトコンタクトレ
ンズの製造) N−ビニルピロリドン75部、メチルメタクリレート2
5部、ビニルメタクリレート1部、2,2−アゾビスイ
ソブチロニトリル0.1部およびPHGREEN0.2
部を混合し、かかるPHGREENを溶解させたのち、
内径20mmのポリプロピレン製試験管に移し、かかる
試験管内にて45℃で20時間重合反応を行ない、棒状
の着色重合体をえた。
【0128】えられた着色重合体に切削研磨加工を施し
てコンタクトレンズ形状に成形したのち、蒸留水中に浸
漬して水和させ、着色含水性ソフトコンタクトレンズ
(含水率:75重量%)を作製した。
【0129】えられた着色含水性ソフトコンタクトレン
ズを目視にて観察したところ、透明でレンズ全体が均一
な緑色であった。
【0130】この着色含水性ソフトコンタクトレンズを
バイアル瓶中の水に浸漬してバイアル瓶を密栓し、屋外
に1カ月間にわたって放置して日光に暴露したのち、着
色含水性ソフトコンタクトレンズを取り出してその表面
を目視にて観察したところ、褐色や変色がまったく認め
られず、暴露前の均一な緑色のままであった。
【0131】また、えられた着色含水性ソフトコンタク
トレンズを生理食塩水中に浸漬して120時間連続煮沸
処理に供したのち、着色含水性ソフトコンタクトレンズ
を取り出してその表面を目視にて観察したことろ、褐色
や変色がまったく認められず、処理前の均一な緑色のま
まであった。
【0132】実施例5〜8の結果から、本発明の高分子
染料を用いることにより、長期間にわたって日光に暴露
したり、連続煮沸処理に供したばあいであっても、褪色
や変色することがない均一かつ強固に着色された含水性
ソフトコンタクトレンズを、一工程できわめて容易にう
ることができることがわかる。
【0133】
【発明の効果】本発明の高分子染料は、先染め工程、後
染め工程、後処理工程などを用いなくても一工程で均一
かつ強固にレンズなどを着色することができ、かかる高
分子染料を用いた本発明の着色コンタクトレンズの製法
は、とくに着色高含水性ソフトコンタクトレンズをうる
際に好適に使用しうるものである。
【0134】また、本発明の着色コンタクトレンズは、
たとえば長期間にわたって日光に暴露したり、連続煮沸
処理に供したばあいであっても、褪色や変色することが
なく、もとの着色状態が維持されるものである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非架橋ポリマー(A)と反応性染料
    (B)との反応生成物からなる高分子染料。
  2. 【請求項2】 非架橋ポリマー(A)が水酸基、アミノ
    基、イミノ基およびメルカプト基の少なくとも1種の反
    応性基を有するポリマーである請求項1記載の高分子染
    料。
  3. 【請求項3】 非架橋ポリマー(A)が2−ヒドロキシ
    エチルメタクリレートを主成分としてなるポリマーまた
    はポリビニルアルコールである請求項1記載の高分子染
    料。
  4. 【請求項4】 反応性染料(B)がビニルスルホン型反
    応性染料またはジクロロトリアジン型反応性染料である
    請求項1、2または3記載の高分子染料。
  5. 【請求項5】 反応性染料(B)がC.I.React
    ive Black5、C.I.Reactive B
    lue 21、C.I.ReactiveOrange
    78、C.I.Reactive Yellow 1
    5、C.I.Reactive Blue 19、C.
    I.Reactive Red180、C.I.Rea
    ctive Blue 4、C.I.Reactive
    Red 11、C.I.Reactive Yello
    w 86およびC.I.Reactive Blue
    163の少なくとも1種である請求項1、2または3記
    載の高分子染料。
  6. 【請求項6】 非架橋ポリマー(A)と反応性染料
    (B)とを、親水性溶媒の存在下で塩基性下で反応させ
    ることを特徴とする請求項1記載の高分子染料の製法。
  7. 【請求項7】 あらかじめ親水性溶媒に溶解させた非架
    橋ポリマー(A)と、塩基性水溶液に溶解させた反応性
    染料(B)とを反応させる請求項6記載の高分子染料の
    製法。
  8. 【請求項8】 親水性溶媒がジメチルスルホキシドであ
    る請求項6または7記載の高分子染料の製法。
  9. 【請求項9】 非架橋ポリマー(A)と反応性染料
    (B)とをpH9以上で反応させる請求項6、7または
    8記載の高分子染料の製法。
  10. 【請求項10】 非架橋ポリマー(A)と反応性染料
    (B)との反応生成物からなる高分子染料および重合性
    モノマー成分を必須成分とする重合体からなる着色コン
    タクトレンズ。
  11. 【請求項11】 非架橋ポリマー(A)と反応性染料
    (B)との反応生成物からなる高分子染料を、重合性モ
    ノマー成分に溶解させたのち、重合反応を行なうことを
    特徴とする請求項10記載の着色コンタクトレンズの製
    法。
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