JPH09208765A - 多成分系樹脂組成物、多重分散構造材料及びその製造方法 - Google Patents
多成分系樹脂組成物、多重分散構造材料及びその製造方法Info
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- JPH09208765A JPH09208765A JP1464896A JP1464896A JPH09208765A JP H09208765 A JPH09208765 A JP H09208765A JP 1464896 A JP1464896 A JP 1464896A JP 1464896 A JP1464896 A JP 1464896A JP H09208765 A JPH09208765 A JP H09208765A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い耐衝撃性と剛性を兼ね備えた多重分散構
造材料およびそのような多重分散構造材料を可能とする
多成分系樹脂組成物。 【解決手段】 成分Aと成分Bからなり、溶融混練された
成分Aと成分Bの相界面及び成分Bの相内部が架橋され、
成分Aが連続相を形成する。成分A:不飽和カルホ゛ン酸又はそ
の酸無水物誘導体を含有する軟質材。成分B:変性ホ゜リフ゜ロ
ヒ゜レン樹脂(イ)と反応性化合物(ロ)からなる架橋性樹脂組成
物。(イ)フ゜ロヒ゜レンの単独重合体又はフ゜ロヒ゜レンと他のα-オレフィ
ンとの共重合体にカルホ゛ン酸又はその無水物誘導体と反応し
うる官能基を有する化合物をク゛ラフト変性した変性ホ゜リフ゜ロヒ
゜レン樹脂。(ロ)カルホ゛ン酸又はその酸無水物誘導体の官能基
をもつ反応性化合物。変性ホ゜リフ゜ロヒ゜レン樹脂(イ)中のカルホ゛ン
酸又はその酸無水物誘導体と反応する官能基に対し成分
A及び反応性化合物(ロ)中の官能基のモル比は0.01〜20。
造材料およびそのような多重分散構造材料を可能とする
多成分系樹脂組成物。 【解決手段】 成分Aと成分Bからなり、溶融混練された
成分Aと成分Bの相界面及び成分Bの相内部が架橋され、
成分Aが連続相を形成する。成分A:不飽和カルホ゛ン酸又はそ
の酸無水物誘導体を含有する軟質材。成分B:変性ホ゜リフ゜ロ
ヒ゜レン樹脂(イ)と反応性化合物(ロ)からなる架橋性樹脂組成
物。(イ)フ゜ロヒ゜レンの単独重合体又はフ゜ロヒ゜レンと他のα-オレフィ
ンとの共重合体にカルホ゛ン酸又はその無水物誘導体と反応し
うる官能基を有する化合物をク゛ラフト変性した変性ホ゜リフ゜ロヒ
゜レン樹脂。(ロ)カルホ゛ン酸又はその酸無水物誘導体の官能基
をもつ反応性化合物。変性ホ゜リフ゜ロヒ゜レン樹脂(イ)中のカルホ゛ン
酸又はその酸無水物誘導体と反応する官能基に対し成分
A及び反応性化合物(ロ)中の官能基のモル比は0.01〜20。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐衝撃性付与物とし
て優れる多成分系樹脂組成物及び、剛性と耐衝撃性のバ
ランスに優れ、しかも表面加工性に優れる多重分散構造
材料に関するものである。
て優れる多成分系樹脂組成物及び、剛性と耐衝撃性のバ
ランスに優れ、しかも表面加工性に優れる多重分散構造
材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂、特にポリエチレンやポリ
プロピレン等のポリオレフィン樹脂は、種々の成形法を
適用でき、成形性に優れる他、耐薬品性、電気絶縁性な
どに優れ、、自動車部品などをはじめ様々な用途に用い
られている。こうした熱可塑性樹脂においては、その耐
衝撃性を向上させる目的でエラストマーを分散させるこ
とが行われている。しかしながら、そのような樹脂組成
物にあっては、耐衝撃性を改善することはできても、剛
性等がむしろ低下してしまうことがあり、機械的強度の
バランスが損なわれることがあった。そこで、このよう
な不具合を解決すべく、ポリオレフィン樹脂の物性を改
良して高い次元での強度バランスを有する樹脂組成物が
研究されている。そのようなものとして、ポリオレフィ
ン樹脂を成分の主体(「連続相」、「海相」ともいう)
として、これに第1分散相(「島相」ともいう)−第2
分散相(「湖相」ともいう)の多重分散構造を有する樹
脂組成物の開発が盛んに行われている。そのような例と
して、特開平4−363349号公報には、ポリオレフ
ィン樹脂を成分の主体として、これにポリアミド樹脂を
複合させ、ポリオレフィン樹脂からなる海相(連続相)
−ポリアミド樹脂からなる島相(第1分散相)−ポリオ
レフィン樹脂からなる湖相(第2分散相)の分散形態を
持ついわゆるサラミ構造を呈するものが開示されてい
る。また、特開平4−202247号公報には、熱可塑
性結晶性オレフィン重合体のマトリックス(連続相)
と、該マトリックス中に分散している熱可塑性エラスト
マー重合体よりなる第1分散相からなり、この第1分散
相が、その構成重合体よりも高剛性の熱可塑性重合体
(マトリックスとしての熱可塑性オレフィン重合体とは
異なる)よりなる第2分散相を分散させたオレフィン重
合体組成物が開示されている。
プロピレン等のポリオレフィン樹脂は、種々の成形法を
適用でき、成形性に優れる他、耐薬品性、電気絶縁性な
どに優れ、、自動車部品などをはじめ様々な用途に用い
られている。こうした熱可塑性樹脂においては、その耐
衝撃性を向上させる目的でエラストマーを分散させるこ
とが行われている。しかしながら、そのような樹脂組成
物にあっては、耐衝撃性を改善することはできても、剛
性等がむしろ低下してしまうことがあり、機械的強度の
バランスが損なわれることがあった。そこで、このよう
な不具合を解決すべく、ポリオレフィン樹脂の物性を改
良して高い次元での強度バランスを有する樹脂組成物が
研究されている。そのようなものとして、ポリオレフィ
ン樹脂を成分の主体(「連続相」、「海相」ともいう)
として、これに第1分散相(「島相」ともいう)−第2
分散相(「湖相」ともいう)の多重分散構造を有する樹
脂組成物の開発が盛んに行われている。そのような例と
して、特開平4−363349号公報には、ポリオレフ
ィン樹脂を成分の主体として、これにポリアミド樹脂を
複合させ、ポリオレフィン樹脂からなる海相(連続相)
−ポリアミド樹脂からなる島相(第1分散相)−ポリオ
レフィン樹脂からなる湖相(第2分散相)の分散形態を
持ついわゆるサラミ構造を呈するものが開示されてい
る。また、特開平4−202247号公報には、熱可塑
性結晶性オレフィン重合体のマトリックス(連続相)
と、該マトリックス中に分散している熱可塑性エラスト
マー重合体よりなる第1分散相からなり、この第1分散
相が、その構成重合体よりも高剛性の熱可塑性重合体
(マトリックスとしての熱可塑性オレフィン重合体とは
異なる)よりなる第2分散相を分散させたオレフィン重
合体組成物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何れの
場合も、ポリオレフィン樹脂とポリアミドを用いている
が、それらは相溶性が低い為、両樹脂の特性を生かした
材料を得ることができない。相溶性の低さを解決する手
段としては、ポリプロピレン、エチレンプロピレンエラ
ストマー等を極性のモノマー(無水マレイン酸等)で変
性する手段があるが、組成物の機械物性(剛性、耐衝撃
性等)が悪化するので、望ましくない。また、ポリアミ
ドを用いた系では、水分の影響を受けやすく、耐水性が
劣るという欠点もある。
場合も、ポリオレフィン樹脂とポリアミドを用いている
が、それらは相溶性が低い為、両樹脂の特性を生かした
材料を得ることができない。相溶性の低さを解決する手
段としては、ポリプロピレン、エチレンプロピレンエラ
ストマー等を極性のモノマー(無水マレイン酸等)で変
性する手段があるが、組成物の機械物性(剛性、耐衝撃
性等)が悪化するので、望ましくない。また、ポリアミ
ドを用いた系では、水分の影響を受けやすく、耐水性が
劣るという欠点もある。
【0004】そこで、相溶性、耐水性の問題を解決する
ために、ポリオレフィン樹脂との相溶性の高い成分のみ
を用いて多重分散構造を形成させることも考えられた
が、そのようなものは、各樹脂成分の相溶性が高すぎる
ために、分散相を形成することが出来ず互いに混和して
しまう。したがって、同一樹脂に由来する成分からなる
組成物を用いた、多重分散構造を有する材料は未だかっ
て得られていない。
ために、ポリオレフィン樹脂との相溶性の高い成分のみ
を用いて多重分散構造を形成させることも考えられた
が、そのようなものは、各樹脂成分の相溶性が高すぎる
ために、分散相を形成することが出来ず互いに混和して
しまう。したがって、同一樹脂に由来する成分からなる
組成物を用いた、多重分散構造を有する材料は未だかっ
て得られていない。
【0005】本発明は、高い耐衝撃性と剛性を兼ね備え
た多重分散構造材料及びそのような多重分散構造材料を
可能とする多成分系樹脂組成物の提供を目的とする。
た多重分散構造材料及びそのような多重分散構造材料を
可能とする多成分系樹脂組成物の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる問題
を解決する為鋭意検討を重ねた結果、相互に反応性を持
つ官能基を有する軟質材と特定の架橋性樹脂組成物を配
合し溶融混練すると軟質材が連続相を形成するという現
象を見出し、しかもこの多成分系樹脂組成物をさらに他
の熱可塑性樹脂に配合することにより容易に所謂コアシ
ェル構造を形成させて、耐衝撃性及び剛性を向上させ得
ることを知見し、本発明に至った。
を解決する為鋭意検討を重ねた結果、相互に反応性を持
つ官能基を有する軟質材と特定の架橋性樹脂組成物を配
合し溶融混練すると軟質材が連続相を形成するという現
象を見出し、しかもこの多成分系樹脂組成物をさらに他
の熱可塑性樹脂に配合することにより容易に所謂コアシ
ェル構造を形成させて、耐衝撃性及び剛性を向上させ得
ることを知見し、本発明に至った。
【0007】請求項1記載の多成分系樹脂組成物は、下
記成分A1〜99重量%と下記成分B99〜1重量%と
からなり、溶融混練された成分Aと成分Bの相界面及び
成分Bの相内部が架橋されており、成分Aが連続相を形
成していることを特徴とするものである。 成分A:不飽和カルボン酸又はその酸無水物誘導体を構
成成分として含有する軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)と反応性化
合物(ロ)からなる架橋性樹脂組成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその酸無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単
位に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官
能基のモル比が、0.01〜20の範囲である。
記成分A1〜99重量%と下記成分B99〜1重量%と
からなり、溶融混練された成分Aと成分Bの相界面及び
成分Bの相内部が架橋されており、成分Aが連続相を形
成していることを特徴とするものである。 成分A:不飽和カルボン酸又はその酸無水物誘導体を構
成成分として含有する軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)と反応性化
合物(ロ)からなる架橋性樹脂組成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその酸無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単
位に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官
能基のモル比が、0.01〜20の範囲である。
【0008】請求項2記載の多成分系樹脂組成物は、下
記成分Aを1〜99重量%と下記成分Bを99〜1重量
%とからなり、溶融混練された成分Aと成分Bの相界面
及び成分Bの相内部が架橋されており、成分Aが連続相
を形成していることを特徴とするものである。 成分A:不飽和カルボン酸またはその酸無水物誘導体を
構成成分として含有する軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)、反応性化
合物(ロ)及び反応促進剤(ハ)からなる架橋性樹脂組
成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 (ハ)変性ポリプロピレン樹脂(イ)と成分A又は反応
性化合物(ロ)の架橋反応および、成分Aと変性ポリプ
ロピレン樹脂(イ)の架橋反応に対する反応促進剤。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単位
に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官能
基のモル比が、0.01〜20の範囲であり、反応促進
剤(ハ)が変性ポリプロピレン樹脂(イ)100重量部
に対して0.001〜20重量部の範囲である。
記成分Aを1〜99重量%と下記成分Bを99〜1重量
%とからなり、溶融混練された成分Aと成分Bの相界面
及び成分Bの相内部が架橋されており、成分Aが連続相
を形成していることを特徴とするものである。 成分A:不飽和カルボン酸またはその酸無水物誘導体を
構成成分として含有する軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)、反応性化
合物(ロ)及び反応促進剤(ハ)からなる架橋性樹脂組
成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 (ハ)変性ポリプロピレン樹脂(イ)と成分A又は反応
性化合物(ロ)の架橋反応および、成分Aと変性ポリプ
ロピレン樹脂(イ)の架橋反応に対する反応促進剤。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単位
に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官能
基のモル比が、0.01〜20の範囲であり、反応促進
剤(ハ)が変性ポリプロピレン樹脂(イ)100重量部
に対して0.001〜20重量部の範囲である。
【0009】請求項3記載の多成分系樹脂組成物は、下
記成分A1〜99重量%と下記成分B99〜1重量%と
からなり、溶融混練された成分Aと成分Bの相界面及び
成分Bの相内部が架橋されており、成分Aが連続相を形
成していることを特徴とするものである。 成分A:不飽和カルボン酸又はその酸無水物誘導体をグ
ラフト変性した変性軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)と反応性化
合物(ロ)からなる架橋性樹脂組成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその酸無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単
位に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官
能基のモル比が、0.01〜20の範囲である。
記成分A1〜99重量%と下記成分B99〜1重量%と
からなり、溶融混練された成分Aと成分Bの相界面及び
成分Bの相内部が架橋されており、成分Aが連続相を形
成していることを特徴とするものである。 成分A:不飽和カルボン酸又はその酸無水物誘導体をグ
ラフト変性した変性軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)と反応性化
合物(ロ)からなる架橋性樹脂組成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその酸無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単
位に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官
能基のモル比が、0.01〜20の範囲である。
【0010】請求項4記載の多成分系樹脂組成物は、下
記成分Aを1〜99重量%と下記成分Bを99〜1重量
%とからなり、溶融混練された成分Aと成分Bの相界面
及び成分Bの相内部が架橋されており、成分Aが連続相
を形成していることを特徴とするものである。 成分A:不飽和カルボン酸又はその酸無水物誘導体をグ
ラフト変性した変性軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)、反応性化
合物(ロ)及び反応促進剤(ハ)からなる架橋性樹脂組
成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 (ハ)変性ポリプロピレン樹脂(イ)と成分A又は反応
性化合物(ロ)の架橋反応および、成分Aと変性ポリプ
ロピレン樹脂(イ)の架橋反応に対する反応促進剤。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単位
に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官能
基のモル比が、0.01〜20の範囲であり、反応促進
剤(ハ)が変性ポリプロピレン樹脂(イ)100重量部
に対して0.001〜20重量部の範囲である。
記成分Aを1〜99重量%と下記成分Bを99〜1重量
%とからなり、溶融混練された成分Aと成分Bの相界面
及び成分Bの相内部が架橋されており、成分Aが連続相
を形成していることを特徴とするものである。 成分A:不飽和カルボン酸又はその酸無水物誘導体をグ
ラフト変性した変性軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)、反応性化
合物(ロ)及び反応促進剤(ハ)からなる架橋性樹脂組
成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 (ハ)変性ポリプロピレン樹脂(イ)と成分A又は反応
性化合物(ロ)の架橋反応および、成分Aと変性ポリプ
ロピレン樹脂(イ)の架橋反応に対する反応促進剤。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単位
に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官能
基のモル比が、0.01〜20の範囲であり、反応促進
剤(ハ)が変性ポリプロピレン樹脂(イ)100重量部
に対して0.001〜20重量部の範囲である。
【0011】本発明の多重分散構造材料は、請求項1〜
4のいずれかに記載の多成分系樹脂組成物が、230℃
未満で成形可能な熱可塑性樹脂中に分散されていること
を特徴とする。この際、充填剤が含まれていることが望
ましい。本発明の多重分散構造材料の製造方法は、請求
項1〜4のいずれかに記載の多成分系樹脂組成物をその
成分B中の変性ポリプロピレン樹脂(イ)が流動する温
度条件にて成分Aと成分Bとを混練して製造した後、前
記変性ポリプロピレン樹脂(イ)が流動しない温度条件
にて該多成分系樹脂組成物と熱可塑性樹脂とを混練する
ことを特徴とする。
4のいずれかに記載の多成分系樹脂組成物が、230℃
未満で成形可能な熱可塑性樹脂中に分散されていること
を特徴とする。この際、充填剤が含まれていることが望
ましい。本発明の多重分散構造材料の製造方法は、請求
項1〜4のいずれかに記載の多成分系樹脂組成物をその
成分B中の変性ポリプロピレン樹脂(イ)が流動する温
度条件にて成分Aと成分Bとを混練して製造した後、前
記変性ポリプロピレン樹脂(イ)が流動しない温度条件
にて該多成分系樹脂組成物と熱可塑性樹脂とを混練する
ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の多成分系樹脂組成物は、
成分Aの軟質材を主成分とし、これに成分Aが有する官
能基と反応し得る官能基を有するポリプロピレン系架橋
性樹脂組成物を複合させたポリマーアロイである。この
ポリマーアロイは軟質材からなる海相(連続相)−架橋
性樹脂組成物からなる島相(分散相)の分散形態を有す
る。また、本発明の多重分散構造材料は、物性改良の対
象である熱可塑性樹脂を成分の主体とし、これに上記の
多成分系樹脂組成物を複合させたポリマーアロイであ
る。この多重分散構造材料は、熱可塑性樹脂からなる海
相(連続相)−軟質材からなる島相(第1分散相)−ポ
リプロピレン系架橋樹脂組成物からなる湖相(第2分散
相)の分散形態いわゆるコアシェル構造を有する。
成分Aの軟質材を主成分とし、これに成分Aが有する官
能基と反応し得る官能基を有するポリプロピレン系架橋
性樹脂組成物を複合させたポリマーアロイである。この
ポリマーアロイは軟質材からなる海相(連続相)−架橋
性樹脂組成物からなる島相(分散相)の分散形態を有す
る。また、本発明の多重分散構造材料は、物性改良の対
象である熱可塑性樹脂を成分の主体とし、これに上記の
多成分系樹脂組成物を複合させたポリマーアロイであ
る。この多重分散構造材料は、熱可塑性樹脂からなる海
相(連続相)−軟質材からなる島相(第1分散相)−ポ
リプロピレン系架橋樹脂組成物からなる湖相(第2分散
相)の分散形態いわゆるコアシェル構造を有する。
【0013】[成分A]本発明の多成分系樹脂組成物に
おける成分Aとして用いられる軟質材としては、ポリオ
レフィン系ゴム、スチレン系ゴム、天然ゴム、イソプレ
ンゴム、ブチルゴムのような非極性のゴムが不飽和カル
ボン酸又はその酸無水物誘導体(以下、不飽和カルボン
酸化合物ともいう)を含有したものが挙げられ、中でも
上記ゴムに不飽和カルボン酸又はその無水物誘導体をグ
ラフト変性したものが好適である。ポリオレフィン系ゴ
ムとしてはチーグラー系触媒を用いて、エチレンとα−
オレフィン又はそれらと非共役ジエンを共重合すること
によって得られるエチレン−α−オレフィン共重合体を
挙げることができる。かかるエチレン−α−オレフィン
共重合体の共重合モノマーとして用いられるα−オレフ
ィンは炭素数3〜12のα−オレフィンであり、具体例
としてはプロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン
−1、オクテン−1等を挙げることができ、好ましくは
プロピレン又はブテン−1が用いられる。これらのα−
オレフィンは単独でも、あるいは2種以上を併せて用い
ることもできる。
おける成分Aとして用いられる軟質材としては、ポリオ
レフィン系ゴム、スチレン系ゴム、天然ゴム、イソプレ
ンゴム、ブチルゴムのような非極性のゴムが不飽和カル
ボン酸又はその酸無水物誘導体(以下、不飽和カルボン
酸化合物ともいう)を含有したものが挙げられ、中でも
上記ゴムに不飽和カルボン酸又はその無水物誘導体をグ
ラフト変性したものが好適である。ポリオレフィン系ゴ
ムとしてはチーグラー系触媒を用いて、エチレンとα−
オレフィン又はそれらと非共役ジエンを共重合すること
によって得られるエチレン−α−オレフィン共重合体を
挙げることができる。かかるエチレン−α−オレフィン
共重合体の共重合モノマーとして用いられるα−オレフ
ィンは炭素数3〜12のα−オレフィンであり、具体例
としてはプロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン
−1、オクテン−1等を挙げることができ、好ましくは
プロピレン又はブテン−1が用いられる。これらのα−
オレフィンは単独でも、あるいは2種以上を併せて用い
ることもできる。
【0014】また、α−オレフィンと共に非共役ジエン
を共重合させることも可能であり、かかる非共役ジエン
としては、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジ
エン、5−メチル−2,5−ノルボルネン、5−イソプ
ロピリデン−2−ノルボルネン、5−(1−ブテニル)
−2−ノルボルネン、シクロオクタジエン、ビニルシク
ロヘキセン、6−メチル−4,7,8,9−テトラヒドロ
インデン、トランス−1,2−ジビニルシクロブタン、
1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、1,8−
ノナジエン、1,9−デカジエン、3,6−ジメチル−
1,7−オクタジエン、4,5−ジメチル−1,7−オク
タジエン、1,4,7−オクタトリエン、5−メチル−
1,8−ノナジエン等が挙げられる。このようなエチレ
ンとα−オレフィンまたはさらに非共役ジエンを共重合
したポリオレフィン系ゴムの具体例としては、エチレン
−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−ブテン共重合体
ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴ
ムを挙げることができる。これらオレフィン系ゴム中の
エチレン含有量は、30〜80重量%のものが好適に用
いられる。
を共重合させることも可能であり、かかる非共役ジエン
としては、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジ
エン、5−メチル−2,5−ノルボルネン、5−イソプ
ロピリデン−2−ノルボルネン、5−(1−ブテニル)
−2−ノルボルネン、シクロオクタジエン、ビニルシク
ロヘキセン、6−メチル−4,7,8,9−テトラヒドロ
インデン、トランス−1,2−ジビニルシクロブタン、
1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、1,8−
ノナジエン、1,9−デカジエン、3,6−ジメチル−
1,7−オクタジエン、4,5−ジメチル−1,7−オク
タジエン、1,4,7−オクタトリエン、5−メチル−
1,8−ノナジエン等が挙げられる。このようなエチレ
ンとα−オレフィンまたはさらに非共役ジエンを共重合
したポリオレフィン系ゴムの具体例としては、エチレン
−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−ブテン共重合体
ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴ
ムを挙げることができる。これらオレフィン系ゴム中の
エチレン含有量は、30〜80重量%のものが好適に用
いられる。
【0015】また、本発明における成分Aの軟質材とし
ては、モノアルケニル芳香族−非共役ジエンブロック共
重合体及びその水添物に不飽和カルボン酸又はその酸無
水物誘導体をグラフト変性したものを挙げることもでき
る。モノアルケニル芳香族モノマーとしては、スチレ
ン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t
−ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、m−メ
チルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセ
ン、ビニルトルエン等が挙げられるが、特にスチレンが
好ましい。共役ジエンとしては4〜8個の炭化水素を有
するものであって、1,3−ブタジエン、2−メチル−
1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘ
キサジエン等が挙げられる。さらに、上記の共役ジエン
の混合物も使用し得る。特に好ましい共役ジエンとして
は、1,3−ブタジエン、イソプレンが挙げられる。モ
ノアルケニル芳香族−共役ジエンブロック共重合体及び
その水添物の具体例としては、スチレン−ブタジエン
(ジブロック)、スチレン−ブタジエン−スチレン(ト
リブロック)、スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタ
ジエン(テトラブロック)共重合体及びこれらの水添物
が挙げられる。
ては、モノアルケニル芳香族−非共役ジエンブロック共
重合体及びその水添物に不飽和カルボン酸又はその酸無
水物誘導体をグラフト変性したものを挙げることもでき
る。モノアルケニル芳香族モノマーとしては、スチレ
ン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t
−ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、m−メ
チルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセ
ン、ビニルトルエン等が挙げられるが、特にスチレンが
好ましい。共役ジエンとしては4〜8個の炭化水素を有
するものであって、1,3−ブタジエン、2−メチル−
1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘ
キサジエン等が挙げられる。さらに、上記の共役ジエン
の混合物も使用し得る。特に好ましい共役ジエンとして
は、1,3−ブタジエン、イソプレンが挙げられる。モ
ノアルケニル芳香族−共役ジエンブロック共重合体及び
その水添物の具体例としては、スチレン−ブタジエン
(ジブロック)、スチレン−ブタジエン−スチレン(ト
リブロック)、スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタ
ジエン(テトラブロック)共重合体及びこれらの水添物
が挙げられる。
【0016】さらに本発明における成分Aの軟質材とし
ては、α−オレフィンと、不飽和カルボン酸化合物との
共重合体を挙げることもできる。不飽和カルボン酸化合
物としては、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、
フマル酸、エンディック酸、炭素数が多くとも18であ
る末端に二重結合を有するアルケニルコハク酸、炭素数
が多くとも18である末端に二重結合を有するアルカジ
エニルコハク酸等が挙げられるが、特に反応性の高さか
らこれらの無水物を用いる方が好ましい。変性軟質材中
に含まれる該不飽和カルボン酸化合物の量としては、
0.01〜50重量%であり、不飽和カルボン酸化合物
の量が0.01重量%未満では、架橋効果が小さい為、
多成分系樹脂組成物を熱可塑性樹脂に配合する際に多重
分散構造を形成しにくいので好ましくなく、50重量%
を超えるともはや耐衝撃性付与効果が期待出来ないため
好ましくない。
ては、α−オレフィンと、不飽和カルボン酸化合物との
共重合体を挙げることもできる。不飽和カルボン酸化合
物としては、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、
フマル酸、エンディック酸、炭素数が多くとも18であ
る末端に二重結合を有するアルケニルコハク酸、炭素数
が多くとも18である末端に二重結合を有するアルカジ
エニルコハク酸等が挙げられるが、特に反応性の高さか
らこれらの無水物を用いる方が好ましい。変性軟質材中
に含まれる該不飽和カルボン酸化合物の量としては、
0.01〜50重量%であり、不飽和カルボン酸化合物
の量が0.01重量%未満では、架橋効果が小さい為、
多成分系樹脂組成物を熱可塑性樹脂に配合する際に多重
分散構造を形成しにくいので好ましくなく、50重量%
を超えるともはや耐衝撃性付与効果が期待出来ないため
好ましくない。
【0017】[成分B] 〔(イ)変性ポリプロピレン樹脂〕(イ)成分の変性ポ
リプロピレン樹脂としては、ポリプロピレン樹脂に、カ
ルボン酸またはその無水物誘導体と反応し得る官能基を
有する化合物をグラフト変性したものが挙げられる。
リプロピレン樹脂としては、ポリプロピレン樹脂に、カ
ルボン酸またはその無水物誘導体と反応し得る官能基を
有する化合物をグラフト変性したものが挙げられる。
【0018】ここでポリプロピレン樹脂としては様々な
ものがある。例えば、ホモポリプロピレン、エチレン−
プロピレンランダムポリプロピレン、エチレン−プロピ
レンブロックポリプロピレン、ホモポリプロピレンとエ
チレン−プロピレンランダムポリプロピレンとの混合
物、ホモポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロッ
クポリプロピレンとの混合物、エチレン−プロピレンラ
ンダムポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロック
ポリプロピレンとの混合物、ホモポリプロピレンとポリ
エチレン及び/又はエチレンと炭素数4〜12のα−オ
レフィン共重合体樹脂との混合物、エチレン−プロピレ
ンランダムポリプロピレンとポリエチレン及び/又はエ
チレンと炭素数4〜12のα−オレフィン共重合体樹脂
との混合物、エチレン−プロピレンブロックポリプロピ
レンとポリエチレン及び/又はエチレンと炭素数4〜1
2のα−オレフィン共重合体樹脂との混合物、ホモポリ
プロピレンとエチレン−プロピレンランダムポリプロピ
レとポリエチレン及び/又はエチレンと炭素数4〜12
のα−オレフィン共重合体樹脂との混合物、エチレン−
プロピレンランダムポリプロピレンとエチレン−プロピ
レンブロックポリプロピレンとポリエチレン及び/又は
エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィン共重合体樹
脂との混合物等が挙げられる。これらの中では、ホモポ
リプロピレン、エチレン−プロピレンランダムポリプロ
ピレン又はエチレン−プロピレンブロックポリプロピレ
ンが機械的強度及び耐熱性の面から好ましく、これらは
それぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて
用いてもよい。なお、エチレンと炭素数4〜12のα−
オレフィンの共重合体としては、例えば、エチレン−ブ
テン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1
共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体等である。
これらのポリプロピレン樹脂のメルトフローレート(以
下、MFRともいう)(230℃、荷重2.16Kg)
は1.0〜1000g/10分、好ましくは2.0〜500
g/10分、さらに好ましくは2.0〜300g/10分で
ある。これらのポリプロピレン樹脂は、本発明の組成物
において、耐熱性と機械的強度を発現し得る成分であ
る。
ものがある。例えば、ホモポリプロピレン、エチレン−
プロピレンランダムポリプロピレン、エチレン−プロピ
レンブロックポリプロピレン、ホモポリプロピレンとエ
チレン−プロピレンランダムポリプロピレンとの混合
物、ホモポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロッ
クポリプロピレンとの混合物、エチレン−プロピレンラ
ンダムポリプロピレンとエチレン−プロピレンブロック
ポリプロピレンとの混合物、ホモポリプロピレンとポリ
エチレン及び/又はエチレンと炭素数4〜12のα−オ
レフィン共重合体樹脂との混合物、エチレン−プロピレ
ンランダムポリプロピレンとポリエチレン及び/又はエ
チレンと炭素数4〜12のα−オレフィン共重合体樹脂
との混合物、エチレン−プロピレンブロックポリプロピ
レンとポリエチレン及び/又はエチレンと炭素数4〜1
2のα−オレフィン共重合体樹脂との混合物、ホモポリ
プロピレンとエチレン−プロピレンランダムポリプロピ
レとポリエチレン及び/又はエチレンと炭素数4〜12
のα−オレフィン共重合体樹脂との混合物、エチレン−
プロピレンランダムポリプロピレンとエチレン−プロピ
レンブロックポリプロピレンとポリエチレン及び/又は
エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィン共重合体樹
脂との混合物等が挙げられる。これらの中では、ホモポ
リプロピレン、エチレン−プロピレンランダムポリプロ
ピレン又はエチレン−プロピレンブロックポリプロピレ
ンが機械的強度及び耐熱性の面から好ましく、これらは
それぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて
用いてもよい。なお、エチレンと炭素数4〜12のα−
オレフィンの共重合体としては、例えば、エチレン−ブ
テン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1
共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体等である。
これらのポリプロピレン樹脂のメルトフローレート(以
下、MFRともいう)(230℃、荷重2.16Kg)
は1.0〜1000g/10分、好ましくは2.0〜500
g/10分、さらに好ましくは2.0〜300g/10分で
ある。これらのポリプロピレン樹脂は、本発明の組成物
において、耐熱性と機械的強度を発現し得る成分であ
る。
【0019】また、カルボン酸又はその無水物誘導体と
反応しうる官能基を有する化合物としては、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(HEMA)、2−ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−
ヒドロキシブチルメタクリレート等の不飽和ヒドロキシ
化合物、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート、イタコン酸ジグリシジルエステル、3,4−エ
ポキシ−1−ブテン等の不飽和エポキシ化合物、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート等の不飽和アミノ化合物、2−ビニル−
2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキ
サゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2
−イソプロペニル−4−オキサゾリン等の不飽和オキサ
ゾリン化合物などが挙げられる。変性ポリプロピレン樹
脂中に含まれる該化合物の量としては、0.01〜10
重量%であり、該化合物の量が0.01重量%未満で
は、架橋効果が小さく変性ポリプロピレン樹脂成分が連
続相を形成するため好ましくなく、10重量%を超える
と架橋効果が大きいにも関わらず流動性が高くなり、変
性ポリプロピレン樹脂成分が分散相を形成しにくくなる
ため好ましくない。
反応しうる官能基を有する化合物としては、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(HEMA)、2−ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−
ヒドロキシブチルメタクリレート等の不飽和ヒドロキシ
化合物、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート、イタコン酸ジグリシジルエステル、3,4−エ
ポキシ−1−ブテン等の不飽和エポキシ化合物、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート等の不飽和アミノ化合物、2−ビニル−
2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキ
サゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2
−イソプロペニル−4−オキサゾリン等の不飽和オキサ
ゾリン化合物などが挙げられる。変性ポリプロピレン樹
脂中に含まれる該化合物の量としては、0.01〜10
重量%であり、該化合物の量が0.01重量%未満で
は、架橋効果が小さく変性ポリプロピレン樹脂成分が連
続相を形成するため好ましくなく、10重量%を超える
と架橋効果が大きいにも関わらず流動性が高くなり、変
性ポリプロピレン樹脂成分が分散相を形成しにくくなる
ため好ましくない。
【0020】本発明に用いる変性ポリプロピレン樹脂を
製造するにあたっては、通常知られているところの種々
の方法が利用できる。前記の変性ポリプロピレンを得る
ために用いられるポリプロピレン樹脂を溶媒に溶解して
溶液とし、ラジカル開始剤と不飽和カルボン酸化合物を
混合して反応させる溶液グラフト法、溶媒を使用せず、
押出機内で変性する溶融グラフト法、電子線等を利用す
る放射線グラフト法等が利用できる。さらに未反応の不
飽和カルボン酸化合物を除去する意味で、グラフト変性
後に、溶剤又は温水洗浄等により、未反応物、反応副生
物等を除去する工程を経ることができる。本発明に関わ
る変性ポリプロピレン樹脂のMFR(JIS K-7210)とし
ては、0.1〜1000g/10分が好ましい。この範
囲外では本発明の目的に合致した組成物が得られない。
製造するにあたっては、通常知られているところの種々
の方法が利用できる。前記の変性ポリプロピレンを得る
ために用いられるポリプロピレン樹脂を溶媒に溶解して
溶液とし、ラジカル開始剤と不飽和カルボン酸化合物を
混合して反応させる溶液グラフト法、溶媒を使用せず、
押出機内で変性する溶融グラフト法、電子線等を利用す
る放射線グラフト法等が利用できる。さらに未反応の不
飽和カルボン酸化合物を除去する意味で、グラフト変性
後に、溶剤又は温水洗浄等により、未反応物、反応副生
物等を除去する工程を経ることができる。本発明に関わ
る変性ポリプロピレン樹脂のMFR(JIS K-7210)とし
ては、0.1〜1000g/10分が好ましい。この範
囲外では本発明の目的に合致した組成物が得られない。
【0021】〔(ロ)反応性化合物〕本発明において用
いられる(ロ)成分の反応性化合物としては、(イ)成
分の変性ポリプロピレン樹脂にグラフトされた官能基と
反応し得る官能基を持つ化合物である。そのような化合
物としては、分子内に2個以上の官能基、即ち少なくと
も2個以上のカルボキシル基を有する多価酸化合物が挙
げられる。
いられる(ロ)成分の反応性化合物としては、(イ)成
分の変性ポリプロピレン樹脂にグラフトされた官能基と
反応し得る官能基を持つ化合物である。そのような化合
物としては、分子内に2個以上の官能基、即ち少なくと
も2個以上のカルボキシル基を有する多価酸化合物が挙
げられる。
【0022】反応性化合物として用いられる多価酸化合
物としては、具体的には、例えばマレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸、エンディック酸、コハク酸、フタル
酸、ナジック酸、1−ブテン−3,4−ジカルボン酸等
のジカルボン酸類とその無水物を除く誘導体、トリメリ
ット酸、等のトリカルボン酸類とその無水物を含む、ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸、エチレングリコールビ
スアンヒドロトリメリテート、グリセロールトリスアン
ヒドロトリメリテート、等の誘導体、ピロメリット酸、
等のテトラカルボン酸類とその無水物を含む誘導体を挙
げることができる。
物としては、具体的には、例えばマレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸、エンディック酸、コハク酸、フタル
酸、ナジック酸、1−ブテン−3,4−ジカルボン酸等
のジカルボン酸類とその無水物を除く誘導体、トリメリ
ット酸、等のトリカルボン酸類とその無水物を含む、ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸、エチレングリコールビ
スアンヒドロトリメリテート、グリセロールトリスアン
ヒドロトリメリテート、等の誘導体、ピロメリット酸、
等のテトラカルボン酸類とその無水物を含む誘導体を挙
げることができる。
【0023】さらにラジカル重合性不飽和カルボン酸と
α−オレフィンとの共重合体若しくは不飽和カルボン酸
をグラフト変性させたポリオレフィン等を反応性化合物
として用いることもできる。
α−オレフィンとの共重合体若しくは不飽和カルボン酸
をグラフト変性させたポリオレフィン等を反応性化合物
として用いることもできる。
【0024】ラジカル重合性不飽和カルボン酸とα−オ
レフィンとの共重合体としては、先に挙げた不飽和カル
ボン酸と、エチレン、プロピレン、1−ブテン、等のC
2〜C8のα−オレフィンとの共重合体が挙げられ、具
体的には、エチレン−無水マレイン酸共重合体、等が挙
げられる。これらは2種類以上併用してもさしつかえな
い。
レフィンとの共重合体としては、先に挙げた不飽和カル
ボン酸と、エチレン、プロピレン、1−ブテン、等のC
2〜C8のα−オレフィンとの共重合体が挙げられ、具
体的には、エチレン−無水マレイン酸共重合体、等が挙
げられる。これらは2種類以上併用してもさしつかえな
い。
【0025】〔(ハ)反応促進剤〕本発明に関して
(ハ)成分として反応促進剤を用いることができる。こ
れは変性軟質材及び反応性化合物中のカルボニル基を活
性化し、変性ポリプロピレン樹脂中の官能基との反応を
より促進させることを目的として加えるものである。
(ハ)成分として反応促進剤を用いることができる。こ
れは変性軟質材及び反応性化合物中のカルボニル基を活
性化し、変性ポリプロピレン樹脂中の官能基との反応を
より促進させることを目的として加えるものである。
【0026】そのような反応促進剤としては種々のもの
があるが、その一例として有機カルボン酸の金属塩が挙
げられる。有機カルボン酸の金属塩としては、炭素原子
数1〜30の脂肪酸の金属塩、例えば酢酸、酪酸、オク
タン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチ
ミン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等と周期
表のIA族、IIA族、IIB族、IIIB族の金属(例えば
Li、Na、K、Mg、Ca、Zn、Al等)との塩が
挙げられる。更に具体例を示せば、酢酸リチウム、酢酸
ナトリウム、酢酸マグネシウム、酢酸アルミニウム、酢
酸カリウム、酪酸カルシウム、酪酸亜鉛、オクタン酸ナ
トリウム、オクタン酸カルシウム、デカン酸カリウム、
デカン酸マグネシウム、デカン酸亜鉛、ラウリン酸リチ
ウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カルシウム、
ラウリン酸アルミニウム、ミリスチン酸カリウム、ミリ
スチン酸ナトリウム、ミリスチン酸アルミニウム、パル
チミン酸ナトリウム、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸
マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸
カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、オレイン酸ナトリウム等が好適である。
があるが、その一例として有機カルボン酸の金属塩が挙
げられる。有機カルボン酸の金属塩としては、炭素原子
数1〜30の脂肪酸の金属塩、例えば酢酸、酪酸、オク
タン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチ
ミン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等と周期
表のIA族、IIA族、IIB族、IIIB族の金属(例えば
Li、Na、K、Mg、Ca、Zn、Al等)との塩が
挙げられる。更に具体例を示せば、酢酸リチウム、酢酸
ナトリウム、酢酸マグネシウム、酢酸アルミニウム、酢
酸カリウム、酪酸カルシウム、酪酸亜鉛、オクタン酸ナ
トリウム、オクタン酸カルシウム、デカン酸カリウム、
デカン酸マグネシウム、デカン酸亜鉛、ラウリン酸リチ
ウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カルシウム、
ラウリン酸アルミニウム、ミリスチン酸カリウム、ミリ
スチン酸ナトリウム、ミリスチン酸アルミニウム、パル
チミン酸ナトリウム、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸
マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸
カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、オレイン酸ナトリウム等が好適である。
【0027】他の反応促進剤の例としては、カルボン酸
の金属塩構造を有する樹脂がある。このような樹脂とし
ては、エチレンとラジカル重合性不飽和カルボン酸のI
A族、IIA族、IIB族、IIIB族の金属(例えばLi、
Na、K、Mg、Ca、Zn、Al等)塩とを共重合し
た構造を有するもの、あるいはエチレンとラジカル重合
性不飽和カルボン酸の金属塩と他のラジカル重合性不飽
和カルボン酸及び/又はその誘導体とを多元共重合した
構造を有するものが挙げられる。
の金属塩構造を有する樹脂がある。このような樹脂とし
ては、エチレンとラジカル重合性不飽和カルボン酸のI
A族、IIA族、IIB族、IIIB族の金属(例えばLi、
Na、K、Mg、Ca、Zn、Al等)塩とを共重合し
た構造を有するもの、あるいはエチレンとラジカル重合
性不飽和カルボン酸の金属塩と他のラジカル重合性不飽
和カルボン酸及び/又はその誘導体とを多元共重合した
構造を有するものが挙げられる。
【0028】更に、先に説明した軟質材にラジカル重合
性不飽和カルボン酸の金属塩(遊離の不飽和カルボン酸
を重合し、その後に中和してもよい。)をグラフト重合
させた構造を有するもの、ポリオレフィン樹脂にラジカ
ル重合性カルボン酸の金属塩と他のラジカル重合性不飽
和カルボン酸及び/又はその誘導体を同時に共グラフト
重合した構造を有するものが挙げられる。ここで用いら
れるラジカル重合性不飽和カルボン酸及びその誘導体の
例としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、マレイン酸モノメチル、フマル酸モノメチル、マレ
イン酸モノエチル、フマル酸モノエチル、マレイン酸モ
ノブチル、フマル酸モノブチル、(メタ)アクリル酸メ
チル、マレイン酸ジメチル、フマル酸ジメチル、マレイ
ン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、マレイン酸ジブチ
ル、フマル酸ジブチル等を挙げることができる。
性不飽和カルボン酸の金属塩(遊離の不飽和カルボン酸
を重合し、その後に中和してもよい。)をグラフト重合
させた構造を有するもの、ポリオレフィン樹脂にラジカ
ル重合性カルボン酸の金属塩と他のラジカル重合性不飽
和カルボン酸及び/又はその誘導体を同時に共グラフト
重合した構造を有するものが挙げられる。ここで用いら
れるラジカル重合性不飽和カルボン酸及びその誘導体の
例としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、マレイン酸モノメチル、フマル酸モノメチル、マレ
イン酸モノエチル、フマル酸モノエチル、マレイン酸モ
ノブチル、フマル酸モノブチル、(メタ)アクリル酸メ
チル、マレイン酸ジメチル、フマル酸ジメチル、マレイ
ン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、マレイン酸ジブチ
ル、フマル酸ジブチル等を挙げることができる。
【0029】本発明の反応促進剤のその他の例として
は、三級アミン化合物を挙げることができる。ここで用
いられる三級アミン化合物の具体例としては、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、トリオ
クタデシルアミン、ジメチルエチルアミン、メチルジオ
クチルアミン、ジメチルオクチルアミン、ジエチルシク
ロヘキシルアミン、N,N−ジエチル−4−メチルシク
ロヘキシルアミン、ジエチルシクロドデシルアミン、
N,N−ジエチル−1−アダマンタナミン、1−メチル
ピロリジン、1−エチルピロリジン、1−エチルピペリ
ジン、キヌクジリン、トリフェニルアミン、N,N−ジ
メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジ
メチル−m−フェネチアジン、4−t−ブチル−N,N
−ジメチルアニリン等が挙げられる。
は、三級アミン化合物を挙げることができる。ここで用
いられる三級アミン化合物の具体例としては、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、トリオ
クタデシルアミン、ジメチルエチルアミン、メチルジオ
クチルアミン、ジメチルオクチルアミン、ジエチルシク
ロヘキシルアミン、N,N−ジエチル−4−メチルシク
ロヘキシルアミン、ジエチルシクロドデシルアミン、
N,N−ジエチル−1−アダマンタナミン、1−メチル
ピロリジン、1−エチルピロリジン、1−エチルピペリ
ジン、キヌクジリン、トリフェニルアミン、N,N−ジ
メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジ
メチル−m−フェネチアジン、4−t−ブチル−N,N
−ジメチルアニリン等が挙げられる。
【0030】反応促進剤のその他の例としては、四級ア
ンモニウム塩を挙げることができる。ここで用いられる
四級アンモニウム塩としては、例えばテトラメチルアン
モニウムテトラフルオロボレート、テトラメチルアンモ
ニウムヘキサフルオロフォスフェート、テトラメチルア
ンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニウムブロミ
ド、テトラエチルアンモニウムヨージド、メチルトリ−
n−ブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモ
ニウムブロミド、テトラヘキシルアンモニウムブロミ
ド、テトラヘプチルアンモニウムブロミド、フェニルト
リメチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルア
ンモニウムクロリド等が挙げられる。
ンモニウム塩を挙げることができる。ここで用いられる
四級アンモニウム塩としては、例えばテトラメチルアン
モニウムテトラフルオロボレート、テトラメチルアンモ
ニウムヘキサフルオロフォスフェート、テトラメチルア
ンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニウムブロミ
ド、テトラエチルアンモニウムヨージド、メチルトリ−
n−ブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモ
ニウムブロミド、テトラヘキシルアンモニウムブロミ
ド、テトラヘプチルアンモニウムブロミド、フェニルト
リメチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルア
ンモニウムクロリド等が挙げられる。
【0031】更に、IIA族、IIB族、IIIB族の金属の
水酸化物またはIIA族、IIB族の金属のハロゲン化物を
反応促進剤として用いることができる。ここでIIA族、
IIB族、IIIB族の金属の水酸化物としては、例えば水
酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニ
ウム等が挙げられ、IIA族、IIB族の金属のハロゲン化
物としては、例えば塩化カルシウム、臭化カルシウム、
塩化マグネシウム等を挙げることができる。
水酸化物またはIIA族、IIB族の金属のハロゲン化物を
反応促進剤として用いることができる。ここでIIA族、
IIB族、IIIB族の金属の水酸化物としては、例えば水
酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニ
ウム等が挙げられ、IIA族、IIB族の金属のハロゲン化
物としては、例えば塩化カルシウム、臭化カルシウム、
塩化マグネシウム等を挙げることができる。
【0032】更に、オキソ酸とIA族、IIA族、IIB
族、IIIB族の金属の塩を反応促進剤として用いること
ができる。その具体例としては、硝酸ナトリウム、硝酸
カルシウム、硝酸亜鉛、硝酸マグネシウム、硝酸アルミ
ニウム、燐酸ナトリウム、燐酸カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸ナトリ
ウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、沃素酸ナトリ
ウム等が挙げられる。その他、LiBF4、NaBF4、
KBF4、NaPF6、KPF6、NaPCl6、KPCl
6、NaFeCl4、NaSnCl4、NaSbF6、KS
bF6、NaAsF6、KAsCl6等のルイス酸のアル
カリ金属塩も反応促進剤として使用することができる。
族、IIIB族の金属の塩を反応促進剤として用いること
ができる。その具体例としては、硝酸ナトリウム、硝酸
カルシウム、硝酸亜鉛、硝酸マグネシウム、硝酸アルミ
ニウム、燐酸ナトリウム、燐酸カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸ナトリ
ウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、沃素酸ナトリ
ウム等が挙げられる。その他、LiBF4、NaBF4、
KBF4、NaPF6、KPF6、NaPCl6、KPCl
6、NaFeCl4、NaSnCl4、NaSbF6、KS
bF6、NaAsF6、KAsCl6等のルイス酸のアル
カリ金属塩も反応促進剤として使用することができる。
【0033】以上に例示した反応促進剤のうち有機カル
ボン酸の金属塩が好適に用いられる。また、上記の各種
反応促進剤を必要に応じて2種類以上併用することもで
きる。
ボン酸の金属塩が好適に用いられる。また、上記の各種
反応促進剤を必要に応じて2種類以上併用することもで
きる。
【0034】本発明に関する成分(イ)、(ロ)及び
(ハ)の配合量は、反応性化合物(ロ)中のカルボン酸
化合物に由来する単位に対し、変性ポリプロピレン樹脂
(イ)中の官能基のモル比が、0.01〜10の範囲、
好ましくは0.1〜8の範囲、更に好ましくは、0.3〜
5の範囲になるように決められる。変性ポリプロピレン
樹脂(イ)中の官能基のモル比が0.01を下回る範囲
で配合された場合は、架橋効果が小さく変性ポリプロピ
レン樹脂成分が連続相を形成するため好ましくなく、1
0を上回る範囲で配合しても、もはや架橋効果が飽和し
ており経済的にも好ましくない。
(ハ)の配合量は、反応性化合物(ロ)中のカルボン酸
化合物に由来する単位に対し、変性ポリプロピレン樹脂
(イ)中の官能基のモル比が、0.01〜10の範囲、
好ましくは0.1〜8の範囲、更に好ましくは、0.3〜
5の範囲になるように決められる。変性ポリプロピレン
樹脂(イ)中の官能基のモル比が0.01を下回る範囲
で配合された場合は、架橋効果が小さく変性ポリプロピ
レン樹脂成分が連続相を形成するため好ましくなく、1
0を上回る範囲で配合しても、もはや架橋効果が飽和し
ており経済的にも好ましくない。
【0035】また、反応促進剤(ハ)の配合量は、変性
ポリプロピレン樹脂(イ)100重量部に対して、0.
001〜20重量部の範囲、好ましくは0.005〜1
5重量部の範囲、より好ましくは0.01〜10重量部
の範囲である。反応促進剤の配合量が0.001より小
さい場合は、変性ポリプロピレン樹脂中のカルボン酸化
合物との反応性を有する官能基と、変性軟質材及び反応
性化合物の官能基との反応を促進する効果が殆ど得られ
ない。一方、反応促進剤を20重量部を超えて使用して
も、もはやそれ以上反応を促進する効果は望めず、経済
的にも好ましくない。
ポリプロピレン樹脂(イ)100重量部に対して、0.
001〜20重量部の範囲、好ましくは0.005〜1
5重量部の範囲、より好ましくは0.01〜10重量部
の範囲である。反応促進剤の配合量が0.001より小
さい場合は、変性ポリプロピレン樹脂中のカルボン酸化
合物との反応性を有する官能基と、変性軟質材及び反応
性化合物の官能基との反応を促進する効果が殆ど得られ
ない。一方、反応促進剤を20重量部を超えて使用して
も、もはやそれ以上反応を促進する効果は望めず、経済
的にも好ましくない。
【0036】以上に述べた成分A、成分(イ)及び成分
(ロ)又はこれらの成分及び成分(ハ)からなる多成分
系樹脂組成物は、成分Aが連続相を形成し、その連続相
中に成分(イ)及び成分(ロ)、又は成分(イ)、成分
(ロ)及び成分(ハ)が分散相を形成する、いわゆるラ
バーマトリックス構造を形成する特徴を持つ。このよう
な相構造を得るために、成分A及び成分Bの配合量につ
いて規定するならば、成分Aである変性軟質材は、1〜
99重量%の範囲、好ましくは20〜80重量%の範囲
であり、成分Bが99〜1重量%の範囲、好ましくは8
0〜20重量%の範囲である。すなわち本発明の成分A
と成分Bからなる分散相の割合は1:99〜99:1、
好ましくは20:80〜80:20である。
(ロ)又はこれらの成分及び成分(ハ)からなる多成分
系樹脂組成物は、成分Aが連続相を形成し、その連続相
中に成分(イ)及び成分(ロ)、又は成分(イ)、成分
(ロ)及び成分(ハ)が分散相を形成する、いわゆるラ
バーマトリックス構造を形成する特徴を持つ。このよう
な相構造を得るために、成分A及び成分Bの配合量につ
いて規定するならば、成分Aである変性軟質材は、1〜
99重量%の範囲、好ましくは20〜80重量%の範囲
であり、成分Bが99〜1重量%の範囲、好ましくは8
0〜20重量%の範囲である。すなわち本発明の成分A
と成分Bからなる分散相の割合は1:99〜99:1、
好ましくは20:80〜80:20である。
【0037】成分Aの量が99重量%を超えると、もは
や成分Bを加えることの意味が実質的に失われ、逆に1
重量%よりも少ない場合には、成分Aが連続相を形成す
ることが困難となり本発明の目的を達成できない。成分
Bの量が99重量%を超えると成分Bが分散相を形成す
ることが困難となり、逆に1重量%より少なくなって
は、実質的に物性改良効果がほとんどなく、成分Bを加
える意味がなくなるため、好ましくない。
や成分Bを加えることの意味が実質的に失われ、逆に1
重量%よりも少ない場合には、成分Aが連続相を形成す
ることが困難となり本発明の目的を達成できない。成分
Bの量が99重量%を超えると成分Bが分散相を形成す
ることが困難となり、逆に1重量%より少なくなって
は、実質的に物性改良効果がほとんどなく、成分Bを加
える意味がなくなるため、好ましくない。
【0038】また、本発明の多成分系樹脂組成物を製造
する際、成分Aと成分Bとを溶融混練することで目的の
多成分系樹脂組成物が得られるが、成分Aと成分(イ)
及び成分(ロ)、又は成分Aと成分(イ)及び成分
(ロ)及び成分(ハ)を溶融混練することによっても目
的の多成分系樹脂組成物を得ることができる。
する際、成分Aと成分Bとを溶融混練することで目的の
多成分系樹脂組成物が得られるが、成分Aと成分(イ)
及び成分(ロ)、又は成分Aと成分(イ)及び成分
(ロ)及び成分(ハ)を溶融混練することによっても目
的の多成分系樹脂組成物を得ることができる。
【0039】また、本発明の多成分系樹脂組成物には、
該組成物の特徴を損なわない範囲で各種の添加剤、配合
剤、充填剤を使用することが可能である。これらを具体
的に示せば、酸化防止剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、帯電防止剤、防曇剤、難燃剤、滑剤、スリッ
プ剤、アンチブロッキング剤、核剤、ガラスフィラー等
の無機充填剤、有機充填剤、補強剤、着色剤、染料、顔
料、発泡剤、香料等が挙げられる。
該組成物の特徴を損なわない範囲で各種の添加剤、配合
剤、充填剤を使用することが可能である。これらを具体
的に示せば、酸化防止剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、帯電防止剤、防曇剤、難燃剤、滑剤、スリッ
プ剤、アンチブロッキング剤、核剤、ガラスフィラー等
の無機充填剤、有機充填剤、補強剤、着色剤、染料、顔
料、発泡剤、香料等が挙げられる。
【0040】[熱可塑性樹脂]本発明の上記多成分系樹
脂組成物は、用途や目的に応じて単独で使用され得る
が、マトリクス樹脂となる熱可塑性樹脂中に配合される
ことにより、多重分散構造材料を構成して使用される。
そのような配合可能な他の熱可塑性樹脂としては高密度
ポリエチレン、エチレンとブテン−1、ヘキセン−1等
のα−オレフィンを共重合した低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメタクリル酸メチル樹脂等が挙げら
れるが、220℃以下で混練可能な樹脂が好ましく、特
に成分(イ)の原料として挙げられているポリプロピレ
ン樹脂が挙げられる。
脂組成物は、用途や目的に応じて単独で使用され得る
が、マトリクス樹脂となる熱可塑性樹脂中に配合される
ことにより、多重分散構造材料を構成して使用される。
そのような配合可能な他の熱可塑性樹脂としては高密度
ポリエチレン、エチレンとブテン−1、ヘキセン−1等
のα−オレフィンを共重合した低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメタクリル酸メチル樹脂等が挙げら
れるが、220℃以下で混練可能な樹脂が好ましく、特
に成分(イ)の原料として挙げられているポリプロピレ
ン樹脂が挙げられる。
【0041】この熱可塑性樹脂組成物に充填剤を混合す
ることは機械的強度が向上するので好ましい。本発明に
用いられる充填剤としては、各種の有機充填剤、無機充
填剤があり、無機充填剤について具体的に例示すると、
粉末状充填剤、例えばアルミナ、酸化マグネシウム、酸
化カルシウム、亜鉛華等の酸化物;水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、水
酸化カルシウム、酸化錫水和物、酸化アルミニウム水和
物等の水和金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム等の炭酸塩;タルク、クレー、ベントナイト、アタ
パルジャイト等の珪酸塩;ホウ酸バリウム、ホウ酸亜鉛
等のホウ酸塩;燐酸アルミニウム、トリポリ燐酸ナトリ
ウム等の燐酸塩;石膏等の硫酸塩;又はこれらの2種以
上の混合物;繊維状充填剤、例えばガラス繊維、チタン
酸カリウム繊維、金属被覆ガラス繊維、金属繊維等;そ
の他、ガラスビーズ、ガラスバルーン、シラスバルーン
等の球状物、ガラス粉末、ガラスフレーク、マイカ等を
挙げることができる。またこれら無機充填剤の表面をシ
ラン系化合物、例えばビニルトリメトキシシラン、2−
アミノプロピルトリメトキシシラン、2−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、2−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン等で表面処理しておいてもよい。機械的
強度の向上の点から、充填剤は目的の熱可塑性樹脂組成
物100重量部に対して充填剤0.5〜500重量部を
混合するのが好適である。
ることは機械的強度が向上するので好ましい。本発明に
用いられる充填剤としては、各種の有機充填剤、無機充
填剤があり、無機充填剤について具体的に例示すると、
粉末状充填剤、例えばアルミナ、酸化マグネシウム、酸
化カルシウム、亜鉛華等の酸化物;水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、水
酸化カルシウム、酸化錫水和物、酸化アルミニウム水和
物等の水和金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム等の炭酸塩;タルク、クレー、ベントナイト、アタ
パルジャイト等の珪酸塩;ホウ酸バリウム、ホウ酸亜鉛
等のホウ酸塩;燐酸アルミニウム、トリポリ燐酸ナトリ
ウム等の燐酸塩;石膏等の硫酸塩;又はこれらの2種以
上の混合物;繊維状充填剤、例えばガラス繊維、チタン
酸カリウム繊維、金属被覆ガラス繊維、金属繊維等;そ
の他、ガラスビーズ、ガラスバルーン、シラスバルーン
等の球状物、ガラス粉末、ガラスフレーク、マイカ等を
挙げることができる。またこれら無機充填剤の表面をシ
ラン系化合物、例えばビニルトリメトキシシラン、2−
アミノプロピルトリメトキシシラン、2−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、2−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン等で表面処理しておいてもよい。機械的
強度の向上の点から、充填剤は目的の熱可塑性樹脂組成
物100重量部に対して充填剤0.5〜500重量部を
混合するのが好適である。
【0042】これら上記の充填剤又は添加剤は、本発明
の樹脂組成物の特性を実質的に損なわない範囲で複数の
種類のものを同時に併用して配合することができる。
の樹脂組成物の特性を実質的に損なわない範囲で複数の
種類のものを同時に併用して配合することができる。
【0043】[多成分系樹脂組成物の製造]本発明の多
成分系樹脂組成物を製造するにあたり、成分A、成分
(イ)及び成分(ロ)又はこれらの成分及び成分(ハ)
を前記の配合比で配合し、混練することで目的の多成分
系樹脂組成物が得られるが、成分(イ)、成分(ロ)又
はこれらの成分及び成分(ハ)を予め配合、混練して架
橋性樹脂組成物を得て、これを成分Aに配合、高温で混
練することもできる。この場合、混練温度は220℃以
上が好ましく、混練温度がこれより低い温度では、架橋
性樹脂組成物の粘度が高すぎるために、成分Aの軟質材
中への分散が不良になりやすいので好ましくない。
成分系樹脂組成物を製造するにあたり、成分A、成分
(イ)及び成分(ロ)又はこれらの成分及び成分(ハ)
を前記の配合比で配合し、混練することで目的の多成分
系樹脂組成物が得られるが、成分(イ)、成分(ロ)又
はこれらの成分及び成分(ハ)を予め配合、混練して架
橋性樹脂組成物を得て、これを成分Aに配合、高温で混
練することもできる。この場合、混練温度は220℃以
上が好ましく、混練温度がこれより低い温度では、架橋
性樹脂組成物の粘度が高すぎるために、成分Aの軟質材
中への分散が不良になりやすいので好ましくない。
【0044】このようにして得られる目的の組成物は、
成分Aの中に架橋性樹脂組成物(成分B)が分散したラ
バーマトリックスの海−島構造を有する組成物となって
いる。
成分Aの中に架橋性樹脂組成物(成分B)が分散したラ
バーマトリックスの海−島構造を有する組成物となって
いる。
【0045】[多重分散構造材料の製造]本発明の多重
分散構造材料は、上記で得られた多成分系樹脂組成物を
熱可塑性樹脂に配合混練することで得られる。この配合
混練により得られる多重分散構造材料は、連続相(海
相:熱可塑性樹脂)、第一分散相(島相:成分A)、第
二分散相(湖相:成分B)のコアシェル構造を有する。
但し、本発明の多成分系樹脂組成物を他の熱可塑性樹脂
に配合する際、多成分系樹脂組成物の配合量は1〜60
重量%が好ましい。1重量%より少ないと熱可塑性樹脂
の改質効果が無いに等しいため好ましくなく、60重量
%より多いとコアシェル構造を形成することが困難にな
るため好ましくない。さらに混練温度は230℃以下が
好ましく、これより高い温度で混練するとコアシェル構
造を保持しにくくなるため好ましくない。
分散構造材料は、上記で得られた多成分系樹脂組成物を
熱可塑性樹脂に配合混練することで得られる。この配合
混練により得られる多重分散構造材料は、連続相(海
相:熱可塑性樹脂)、第一分散相(島相:成分A)、第
二分散相(湖相:成分B)のコアシェル構造を有する。
但し、本発明の多成分系樹脂組成物を他の熱可塑性樹脂
に配合する際、多成分系樹脂組成物の配合量は1〜60
重量%が好ましい。1重量%より少ないと熱可塑性樹脂
の改質効果が無いに等しいため好ましくなく、60重量
%より多いとコアシェル構造を形成することが困難にな
るため好ましくない。さらに混練温度は230℃以下が
好ましく、これより高い温度で混練するとコアシェル構
造を保持しにくくなるため好ましくない。
【0046】これらの混練には、通常知られている種々
の樹脂の混練方法を用いることができる。その具体的方
法を例示すれば、各成分を溶融状態で混合する方法、す
なわち一般的に用いられている加圧ニーダー、ロール、
バンバリーミキサー、スタティックミキサー、スクリュ
ー式押出機等を用いる方法を挙げることができる。本発
明の多成分系樹脂組成物または多重分散構造材料は従来
公知の任意の成形加工方法、例えば射出成形法、押出性
形法等によって各種形状の成形物に容易に加工できる。
の樹脂の混練方法を用いることができる。その具体的方
法を例示すれば、各成分を溶融状態で混合する方法、す
なわち一般的に用いられている加圧ニーダー、ロール、
バンバリーミキサー、スタティックミキサー、スクリュ
ー式押出機等を用いる方法を挙げることができる。本発
明の多成分系樹脂組成物または多重分散構造材料は従来
公知の任意の成形加工方法、例えば射出成形法、押出性
形法等によって各種形状の成形物に容易に加工できる。
【0047】以上のようにして、成分A及び成分Bから
なるラバーマトリックスの海−島構造の多成分系樹脂組
成物が得られ、またこの多成分系樹脂組成物をさらに熱
可塑性樹脂に配合、混練することにより、所謂コアシェ
ル構造を有する多重分散構造材料が得られる。このコア
シェル構造を有する多重分散構造材料は以下の作用によ
り得られるものと考えられる。成分(イ)中の官能基は
成分(ロ)中の官能基と反応して、220℃より低い温
度で架橋構造を形成しているが、220℃より高い温度
ではこの架橋構造が失われ、再び流動性を持つという極
めて特異な性質を有している。このため、成分(イ)の
流動可能な温度である220℃より高い温度で、成分A
と混練することにより、成分(イ)は容易に成分A中に
分散し、冷却することによって、成分(ロ)と成分
(イ)中の官能基が反応して架橋構造を形成し、分散相
を形成する。さらにこの時、連続相である成分Aと分散
相である成分(イ)との相界面にも同様の反応が進行し
相構造を固定する。このようにして得られた多成分系樹
脂組成物は、220℃以下の温度であれば、成分Aは流
動可能であるが、架橋性樹脂成分(成分B)は実質的に
ほとんど流動せず、成分Aと成分(イ)の界面にグラフ
トコポリマーが相溶化剤として存在する。このような温
度条件下で、多成分系樹脂組成物をさらに熱可塑性樹脂
に配合、混練することにより、多成分系樹脂組成物の相
構造が保持されたまま、熱可塑性樹脂を連続相(海)と
して、多成分系樹脂組成物が分散相(島)となる。
なるラバーマトリックスの海−島構造の多成分系樹脂組
成物が得られ、またこの多成分系樹脂組成物をさらに熱
可塑性樹脂に配合、混練することにより、所謂コアシェ
ル構造を有する多重分散構造材料が得られる。このコア
シェル構造を有する多重分散構造材料は以下の作用によ
り得られるものと考えられる。成分(イ)中の官能基は
成分(ロ)中の官能基と反応して、220℃より低い温
度で架橋構造を形成しているが、220℃より高い温度
ではこの架橋構造が失われ、再び流動性を持つという極
めて特異な性質を有している。このため、成分(イ)の
流動可能な温度である220℃より高い温度で、成分A
と混練することにより、成分(イ)は容易に成分A中に
分散し、冷却することによって、成分(ロ)と成分
(イ)中の官能基が反応して架橋構造を形成し、分散相
を形成する。さらにこの時、連続相である成分Aと分散
相である成分(イ)との相界面にも同様の反応が進行し
相構造を固定する。このようにして得られた多成分系樹
脂組成物は、220℃以下の温度であれば、成分Aは流
動可能であるが、架橋性樹脂成分(成分B)は実質的に
ほとんど流動せず、成分Aと成分(イ)の界面にグラフ
トコポリマーが相溶化剤として存在する。このような温
度条件下で、多成分系樹脂組成物をさらに熱可塑性樹脂
に配合、混練することにより、多成分系樹脂組成物の相
構造が保持されたまま、熱可塑性樹脂を連続相(海)と
して、多成分系樹脂組成物が分散相(島)となる。
【0048】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。ただし、本発明はこれらの実施例に何ら制約さ
れるものではない。
明する。ただし、本発明はこれらの実施例に何ら制約さ
れるものではない。
【0049】
【表1】 (成分A)表1に示される変性軟質材(成分A)はベー
ス軟質材、無水マレイン酸、有機過酸化物をそれぞれの
配合比で40mmφスクリューを有する同方向2軸押出機
を使い樹脂温度130℃で混練、ペレタイズしたもので
ある。 ※有機過酸化物:「パーカドックス14」化薬アクゾ
(株)製、1,3−ビス−(t−ブチルペルオキシ−イ
ソプロピル)−ベンゼン 表1において、「SEBS」は、スチレン系エラストマ
ー(「タフテックH1042」旭化成(株)製、MF
R:30g/10min、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。
「EPR」は、エチレン−プロピレン系エラストマー
(「P−0080」三井石油化学(株)製、MFR:2
0g/10min、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。「EB
R」は、エチレン−ブテン系エラストマー(「EB12
01P」日本合成ゴム(株)製、MFR:20g/10mi
n、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。表1中のMFRは
JIS K7210 表1 条件14に従った。
ス軟質材、無水マレイン酸、有機過酸化物をそれぞれの
配合比で40mmφスクリューを有する同方向2軸押出機
を使い樹脂温度130℃で混練、ペレタイズしたもので
ある。 ※有機過酸化物:「パーカドックス14」化薬アクゾ
(株)製、1,3−ビス−(t−ブチルペルオキシ−イ
ソプロピル)−ベンゼン 表1において、「SEBS」は、スチレン系エラストマ
ー(「タフテックH1042」旭化成(株)製、MF
R:30g/10min、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。
「EPR」は、エチレン−プロピレン系エラストマー
(「P−0080」三井石油化学(株)製、MFR:2
0g/10min、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。「EB
R」は、エチレン−ブテン系エラストマー(「EB12
01P」日本合成ゴム(株)製、MFR:20g/10mi
n、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。表1中のMFRは
JIS K7210 表1 条件14に従った。
【0050】
【表2】 (成分(イ))表2に示される変性軟質材(成分
(イ))は、ベースポリプロピレン、HEMA、有機過
酸化物をそれぞれの配合比で40mmφスクリューを有す
る同方向2軸押出機を使い樹脂温度160℃で混練、ペ
レタイズしたものである。表2において、「H−PP」
は、ホモポリプロピレン(「ジェイアロマーMA51
0」日本ポリオレフィン(株)製、MFR:0.5g/10m
in、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。「B−PP」
は、ブロックポリプロピレン(「ジェイアロマーMK5
11」日本ポリオレフィン(株)製、MFR:17g/10
min、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。
(イ))は、ベースポリプロピレン、HEMA、有機過
酸化物をそれぞれの配合比で40mmφスクリューを有す
る同方向2軸押出機を使い樹脂温度160℃で混練、ペ
レタイズしたものである。表2において、「H−PP」
は、ホモポリプロピレン(「ジェイアロマーMA51
0」日本ポリオレフィン(株)製、MFR:0.5g/10m
in、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。「B−PP」
は、ブロックポリプロピレン(「ジェイアロマーMK5
11」日本ポリオレフィン(株)製、MFR:17g/10
min、密度(JIS K7112)0.9g/cm3)。
【0051】(成分B)架橋性樹脂組成物(成分B)
は、各変性ポリプロピレン樹脂(成分(イ))、反応性
化合物(ロ)及び反応促進剤(ハ)を表3に示されたそ
れぞれの配合比で混練(40mmφスクリューを有する
同方向2軸押出機を使用、樹脂温度250℃)し、ぺレ
タイズしたものである。
は、各変性ポリプロピレン樹脂(成分(イ))、反応性
化合物(ロ)及び反応促進剤(ハ)を表3に示されたそ
れぞれの配合比で混練(40mmφスクリューを有する
同方向2軸押出機を使用、樹脂温度250℃)し、ぺレ
タイズしたものである。
【表3】
【0052】(多成分系樹脂組成物)表1に示す各変性
軟質材(No.HR1〜HR5)と、表3に示す各架橋性
樹脂組成物(No.R1〜R7)を使用して表4,5に示
すように種々の多成分系樹脂組成物を調製した。表4,
5に示される各多成分系樹脂組成物は、各変性軟質材
(成分A)、架橋性樹脂組成物(成分B)、成分
(イ)、成分(ロ)、成分(ハ)をそれぞれの配合比で
40mmφスクリューを有する同方向2軸押出機を使
い、樹脂温度250℃で混練、ペレタイズしたものであ
る。
軟質材(No.HR1〜HR5)と、表3に示す各架橋性
樹脂組成物(No.R1〜R7)を使用して表4,5に示
すように種々の多成分系樹脂組成物を調製した。表4,
5に示される各多成分系樹脂組成物は、各変性軟質材
(成分A)、架橋性樹脂組成物(成分B)、成分
(イ)、成分(ロ)、成分(ハ)をそれぞれの配合比で
40mmφスクリューを有する同方向2軸押出機を使
い、樹脂温度250℃で混練、ペレタイズしたものであ
る。
【表4】
【表5】 尚、表4中、「EPDM」はエチレン−プロピレン−ジ
エンゴムを表す。
エンゴムを表す。
【0053】得られた各多成分系樹脂組成物を電子顕微
鏡で観察したところ、本発明に相当するNo.K1〜K10
はいずれもラバーマトリックスの海−島構造をしている
ことが確認された。No.K1の電子顕微鏡写真を図1に
示す。 (多重分散構造材料)これらの多成分系樹脂組成物を用
いて表6に示すように、種々の多重分散構造材料を調製
した。例えば、実施例1の多重分散構造材料は、熱可塑
性樹脂としてホモポリプロピレン樹脂(日本ポリオレフ
ィン(株)製、ジェイアロマーMA810B、MFR3
0g/10分、密度0.9g/cm3)60重量%に多成分
系樹脂組成物としてK2を40重量%を配合し、40m
mφスクリュー同方向2軸押出機を用い樹脂温度200
℃で混練して得られたポリプロピレン樹脂組成物であ
る。
鏡で観察したところ、本発明に相当するNo.K1〜K10
はいずれもラバーマトリックスの海−島構造をしている
ことが確認された。No.K1の電子顕微鏡写真を図1に
示す。 (多重分散構造材料)これらの多成分系樹脂組成物を用
いて表6に示すように、種々の多重分散構造材料を調製
した。例えば、実施例1の多重分散構造材料は、熱可塑
性樹脂としてホモポリプロピレン樹脂(日本ポリオレフ
ィン(株)製、ジェイアロマーMA810B、MFR3
0g/10分、密度0.9g/cm3)60重量%に多成分
系樹脂組成物としてK2を40重量%を配合し、40m
mφスクリュー同方向2軸押出機を用い樹脂温度200
℃で混練して得られたポリプロピレン樹脂組成物であ
る。
【表6】
【0054】各多重分散構造材料について、曲げ弾性
率、アイゾット衝撃強度、耐ガソホール性を測定した。
測定結果を表7に示す。これらの諸物性を測定する為の
試験片は、各樹脂組成物を射出成形機(IS−150:
東芝機械(株)製)を用いて、温度210℃、金型冷却
温度40℃で作成したものである。得られた試験片は温
度23℃の恒温室に2日間放置し、状態調整を行った。 [測定方法] (剛性テスト)ポリプロピレン樹脂組成物を設定温度2
10℃にて射出成形し、長さ127mm、幅12.7mm、
厚さ6.4mmのテストピースを作成した。このテストピ
ースをASTM D790に準拠して曲げ弾性率を測定した。 (耐衝撃性テスト)ポリプロピレン樹脂組成物を設定温
度210℃にて射出成形し、長さ63mm、幅12.7m
m、厚さ3.18mmのテストピースを作成した。このテス
トピースにノッチを入れ、ASTM D256-56に準拠してIz
od衝撃値を測定した。表7中、「NB(Non Brea
k)」は破壊されなかったことを示す。 (塗装性テスト)ポリプロピレン樹脂組成物を設定温度
210℃にて射出成形し、長さ300mm、幅130mm、
厚さ3mmの板状テストピースを得た。この板状テストピ
ースを水洗して常温乾燥後、プライマー(日本ビーケミ
カル社製、RB150−2)をスプレー塗布し、その後
ウレタン系塗料(日本ビーケミカル社製、R−212S
(メタリック)、R−288S(クリヤー))を順次ス
プレー塗装し、80℃のオーブン中で45分間焼付け仕
上げを行った。得られた塗装テストピースの中央部を長
さ70mm、幅25mmに切削したものを、ガソホール(ガ
ソリン:エタノール=9:1)に浸漬し、塗膜が剥離す
るまでの時間を計測した。
率、アイゾット衝撃強度、耐ガソホール性を測定した。
測定結果を表7に示す。これらの諸物性を測定する為の
試験片は、各樹脂組成物を射出成形機(IS−150:
東芝機械(株)製)を用いて、温度210℃、金型冷却
温度40℃で作成したものである。得られた試験片は温
度23℃の恒温室に2日間放置し、状態調整を行った。 [測定方法] (剛性テスト)ポリプロピレン樹脂組成物を設定温度2
10℃にて射出成形し、長さ127mm、幅12.7mm、
厚さ6.4mmのテストピースを作成した。このテストピ
ースをASTM D790に準拠して曲げ弾性率を測定した。 (耐衝撃性テスト)ポリプロピレン樹脂組成物を設定温
度210℃にて射出成形し、長さ63mm、幅12.7m
m、厚さ3.18mmのテストピースを作成した。このテス
トピースにノッチを入れ、ASTM D256-56に準拠してIz
od衝撃値を測定した。表7中、「NB(Non Brea
k)」は破壊されなかったことを示す。 (塗装性テスト)ポリプロピレン樹脂組成物を設定温度
210℃にて射出成形し、長さ300mm、幅130mm、
厚さ3mmの板状テストピースを得た。この板状テストピ
ースを水洗して常温乾燥後、プライマー(日本ビーケミ
カル社製、RB150−2)をスプレー塗布し、その後
ウレタン系塗料(日本ビーケミカル社製、R−212S
(メタリック)、R−288S(クリヤー))を順次ス
プレー塗装し、80℃のオーブン中で45分間焼付け仕
上げを行った。得られた塗装テストピースの中央部を長
さ70mm、幅25mmに切削したものを、ガソホール(ガ
ソリン:エタノール=9:1)に浸漬し、塗膜が剥離す
るまでの時間を計測した。
【0055】
【表7】 表7から、本発明に相当する各実施例のものであれば、
剛性、耐衝撃強度、耐ガソホール性のいずれも高いこと
がわかる。また、各ポリプロピレン樹脂組成物の分散状
態を透過型電子顕微鏡を用いて観察した。その結果、本
発明に相当する実施例1〜5の組成物は、海−島−湖の
いわゆるコアシェル構造を形成していることが確認され
た。実施例1の電子顕微鏡写真を図2に示す。
剛性、耐衝撃強度、耐ガソホール性のいずれも高いこと
がわかる。また、各ポリプロピレン樹脂組成物の分散状
態を透過型電子顕微鏡を用いて観察した。その結果、本
発明に相当する実施例1〜5の組成物は、海−島−湖の
いわゆるコアシェル構造を形成していることが確認され
た。実施例1の電子顕微鏡写真を図2に示す。
【0056】
【発明の効果】本発明の多成分系樹脂組成物と熱可塑性
樹脂とを混練することにより容易に調製される本発明の
多重分散構造材料は、連続相(海相:熱可塑性樹脂)、
第一分散相(島相:成分A)、第二分散相(湖相:成分
B)のコアシェル構造を有している。この結果、曲げ弾
性率を低下させることなく耐衝撃性が向上された熱可塑
性樹脂組成物となる。しかも変性材料を用いるため表面
加工性が付与された熱可塑性樹脂組成物である。
樹脂とを混練することにより容易に調製される本発明の
多重分散構造材料は、連続相(海相:熱可塑性樹脂)、
第一分散相(島相:成分A)、第二分散相(湖相:成分
B)のコアシェル構造を有している。この結果、曲げ弾
性率を低下させることなく耐衝撃性が向上された熱可塑
性樹脂組成物となる。しかも変性材料を用いるため表面
加工性が付与された熱可塑性樹脂組成物である。
【図1】多成分系樹脂組成物の表面組織を示す電子顕微
鏡写真である。
鏡写真である。
【図2】多重分散構造材料の表面組織を示す電子顕微鏡
写真である。
写真である。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記成分A1〜99重量%と下記成分B
99〜1重量%とからなり、溶融混練された成分Aと成
分Bの相界面及び成分Bの相内部が架橋されており、成
分Aが連続相を形成していることを特徴とする多成分系
樹脂組成物。 成分A:不飽和カルボン酸又はその酸無水物誘導体を構
成成分として含有する軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)と反応性化
合物(ロ)からなる架橋性樹脂組成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその酸無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単
位に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官
能基のモル比が、0.01〜20の範囲である。 - 【請求項2】 下記成分Aを1〜99重量%と下記成分
Bを99〜1重量%とからなり、溶融混練された成分A
と成分Bの相界面及び成分Bの相内部が架橋されてお
り、成分Aが連続相を形成していることを特徴とする多
成分系樹脂組成物。 成分A:不飽和カルボン酸またはその酸無水物誘導体を
構成成分として含有する軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)、反応性化
合物(ロ)及び反応促進剤(ハ)からなる架橋性樹脂組
成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 (ハ)変性ポリプロピレン樹脂(イ)と成分A又は反応
性化合物(ロ)の架橋反応および、成分Aと変性ポリプ
ロピレン樹脂(イ)の架橋反応に対する反応促進剤。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単位
に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官能
基のモル比が、0.01〜20の範囲であり、反応促進
剤(ハ)が変性ポリプロピレン樹脂(イ)100重量部
に対して0.001〜20重量部の範囲である。 - 【請求項3】 下記成分A1〜99重量%と下記成分B
99〜1重量%とからなり、溶融混練された成分Aと成
分Bの相界面及び成分Bの相内部が架橋されており、成
分Aが連続相を形成していることを特徴とする多成分系
樹脂組成物。 成分A:不飽和カルボン酸又はその酸無水物誘導体をグ
ラフト変性した変性軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)と反応性化
合物(ロ)からなる架橋性樹脂組成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその酸無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単
位に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官
能基のモル比が、0.01〜20の範囲である。 - 【請求項4】 下記成分Aを1〜99重量%と下記成分
Bを99〜1重量%とからなり、溶融混練された成分A
と成分Bの相界面及び成分Bの相内部が架橋されてお
り、成分Aが連続相を形成していることを特徴とする多
成分系樹脂組成物。 成分A:不飽和カルボン酸又はその酸無水物誘導体をグ
ラフト変性した変性軟質材。 成分B:下記変性ポリプロピレン樹脂(イ)、反応性化
合物(ロ)及び反応促進剤(ハ)からなる架橋性樹脂組
成物。 (イ)プロピレンの単独重合体又はプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体に、少なくとも1種のカルボ
ン酸またはその無水物誘導体と反応しうる官能基を有す
る化合物をグラフト変性した変性ポリプロピレン樹脂。 (ロ)カルボン酸又はその酸無水物誘導体の官能基を分
子内に少なくとも2個以上有する反応性化合物。 (ハ)変性ポリプロピレン樹脂(イ)と成分A又は反応
性化合物(ロ)の架橋反応および、成分Aと変性ポリプ
ロピレン樹脂(イ)の架橋反応に対する反応促進剤。 但し、変性ポリプロピレン樹脂(イ)中のカルボン酸又
はその無水物誘導体と反応しうる官能基に由来する単位
に対する、成分A及び反応性化合物(ロ)中の上記官能
基のモル比が、0.01〜20の範囲であり、反応促進
剤(ハ)が変性ポリプロピレン樹脂(イ)100重量部
に対して0.001〜20重量部の範囲である。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の多成分
系樹脂組成物が、220℃未満で成形可能な熱可塑性樹
脂中に分散されていることを特徴とする多重分散構造材
料。 - 【請求項6】 充填剤が含まれていることを特徴とする
請求項5記載の多重分散構造材料。 - 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の多成分
系樹脂組成物をその成分B中の変性ポリプロピレン樹脂
(イ)が流動する温度条件にて成分Aと成分Bとを混練
して製造した後、 前記変性ポリプロピレン樹脂(イ)が流動しない温度条
件にて該多成分系樹脂組成物と熱可塑性樹脂とを混練す
ることを特徴とする多重分散構造材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1464896A JPH09208765A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 多成分系樹脂組成物、多重分散構造材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1464896A JPH09208765A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 多成分系樹脂組成物、多重分散構造材料及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09208765A true JPH09208765A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11867030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1464896A Withdrawn JPH09208765A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 多成分系樹脂組成物、多重分散構造材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09208765A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012237140A (ja) * | 2011-05-12 | 2012-12-06 | Miraijushi Co Ltd | 鉄筋スペーサ |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP1464896A patent/JPH09208765A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012237140A (ja) * | 2011-05-12 | 2012-12-06 | Miraijushi Co Ltd | 鉄筋スペーサ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |