JPH0920892A - 高分子廃棄物の油化処理方法 - Google Patents

高分子廃棄物の油化処理方法

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JPH0920892A
JPH0920892A JP7194276A JP19427695A JPH0920892A JP H0920892 A JPH0920892 A JP H0920892A JP 7194276 A JP7194276 A JP 7194276A JP 19427695 A JP19427695 A JP 19427695A JP H0920892 A JPH0920892 A JP H0920892A
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義夫 福井
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Miyuki Yamashita
幸 山下
Yoshikatsu Takahashi
善勝 高橋
Takeo Tanaka
武夫 田中
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各種の高分子廃棄物に対して適用でき、しか
も長時間にわたって連続かつ安定的に実施できる高分子
廃棄物の処理方法を提供する。 【解決手段】 高分子廃棄物を油化処理する方法におい
て、 (i)高分子廃棄物溶融液を加熱し分解させる熱分解工
程、 (ii)(i)で得たガス状生成物を冷却し、ガス状生成
物中に含まれる熱分解油蒸気の少なくとも一部を凝縮さ
せる凝縮工程、 (iii)(ii)で得た凝縮物をガス状生成物と液状物と
に分離する気液分離工程、 (iv)(iii)で得た液状物の一部を加熱し、高温蒸気
に変換させる気化工程、 (v)(iv)で得た高温蒸気を(i)へ循環する高温蒸
気循環工程、 (vi)(i)へ循環された高温蒸気を高分子廃棄物溶融
液中に分散させる高温蒸気分散工程、 からなり、(iii)で得た液状物の一部を(ii)におけ
るガス状生成物又は(ii)へ送られるガス状生成物に添
加する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子廃棄物の油
化処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高分子廃棄物を油化するために、高分子
廃棄物を溶融し、この溶融液を熱分解処理する方法は知
られている。この熱分解処理は、壁面に加熱ジャケット
や内部に加熱コイルを備えた熱分解槽を用いて行われる
が、このような加熱ジャケットや加熱コイルを用いる熱
供給方式の熱分解槽では、伝熱面の汚れ等により熱効率
が悪化しやすいという欠点を有する。
【0003】一方、高分子廃棄物溶融液の熱分解を行う
ために、溶融液中に熱源としての過熱スチームや高温に
加熱された不活性ガスを吹込むことも知られているが、
スチームを用いる場合には、溶融液中に存在する塩素が
腐食性の高い塩酸に転化されるため、装置腐食が激しく
なるという問題を生じる。不活性ガスは高価であるた
め、その使用は経済的ではない。
【0004】前記高分子廃棄物溶融液の熱分解に必要な
熱供給の問題を改善するために、熱分解槽中の溶融物の
一部を槽外の加熱炉に導いて加熱した後、熱分解槽中に
循環する方法が提案されている(特開平3−86790
号)。しかし、この方法の場合、循環液中には熱分解残
油が含まれるので、加熱炉で加熱する際に、加熱コイル
の伝熱面の汚れが激しく、実用的方法ではない。
【0005】高分子廃棄物溶融液の熱分解によって得ら
れるガス状物は、未だその分子量が高く、かつ沸点の高
い取扱い性の悪いものであることから、これを気相状態
で触媒層を通して接触分解させる方法が提案されている
(特公昭60−15674号、特開昭63−17819
号等)。しかし、このような接触分解方法は、高分子廃
棄物がポリオレフィン系樹脂のみからなる場合には有効
に適用し得るものの、高分子廃棄物がポリオレフィン系
樹脂のほかに、ABS樹脂、AS樹脂、ナイロン樹脂等
の含窒素樹脂や、塩化ビニル樹脂等の含塩素樹脂等を含
む場合には、その高分子廃棄物溶融液の熱分解により得
られるガス状物には、触媒毒となるHCNや、NH3
HCl等の反応性ガスが含まれるため、有効に適用する
ことができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種の高分
子廃棄物に対して有効に適用することができ、しかも長
時間にわたって連続かつ安定的に実施することのできる
高分子廃棄物の処理方法を提供することをその課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、高分子廃棄物を油化
処理する方法において、(i)高分子廃棄物溶融液を加
熱し、分解させる熱分解工程、(ii)該熱分解工程で得
られたガス状生成物を冷却し、該ガス状生成物中に含ま
れる熱分解油蒸気の少なくとも一部を凝縮させる凝縮工
程、(iii)該凝縮工程で得られた凝縮物をガス状生成
物と液状物とに分離する気液分離工程、(iv)該気液分
離工程で得られた液状物の一部を加熱し、高温蒸気に変
換させる気化工程、(v)該気化工程で得られた高温蒸
気を前記熱分解工程へ循環する高温蒸気循環工程、(v
i)該熱分解工程へ循環された高温蒸気を該高分子廃棄
物溶融液中に分散させる高温蒸気分散工程、からなり、
前記気液分離工程で得られた液状物の一部を前記凝縮工
程におけるガス状生成物又は前記凝縮工程へ送られるガ
ス状生成物に添加することを特徴とする高分子廃棄物の
油化処理方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において被処理原料として
用いる高分子廃棄物の種類は特に制約されず、このよう
なものには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチ
レン、エチレン/プロピレン共重合体等のポリオレフィ
ン系樹脂やポリスチレン等のポリスチレン系樹脂等の炭
化水素系高分子の他、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン樹脂等の含塩素高分子、ナイロン、ポリアクリ
ロニトリル、ABS樹脂、AS樹脂等の含窒素高分子、
ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレー
ト等の含酸素高分子等が包含される。本発明は、特に、
炭化水素系高分子と非炭化水素系高分子からなる高分子
廃棄物に対して有利に適用される。この場合、非炭化水
素系高分子には、含塩素高分子、含窒素高分子及び含酸
素高分子等が包含される。これらの非炭化水素系高分子
の含有量の上限は、全高分子廃棄物中30重量%以下、
好ましくは10重量%以下に定めるのがよい。
【0009】次に本発明を図面を参照しながら詳述す
る。図1は、本発明の基本プロセスについてのフローシ
ートを示す。図1において、1は熱分解槽、2は気液分
離装置、3は加熱炉、4は接触改質装置及び5は冷却凝
縮器、6は冷却器、8は加熱コイル、20は触媒充填層
を示す。
【0010】熱分解槽1は、その下部にガス分散手段7
を有し、その上部に高分子廃棄物溶融液(以下、単に溶
融液とも言う)導入口とガス状物排出口を有し、底部に
熱分解残渣排出口を有する。ガス分散手段7としては、
枝管式分散板や、管体に多数のガス噴出孔を穿設したも
の等が挙げられる。また、熱分解槽1には、その内壁付
着物を除去するためのスクレーパー(図示されず)を配
設することができる。気液分離装置2は、気体と液体と
の混合物を気体と液体とに分離させる機能を有するもの
で、中空密閉槽からなる。この気液分離装置2はその上
部にガス排出口を有し、その下部に気液混合物導入口と
液状物排出口を有する。また、この気液分離装置は、そ
の上部にスプレーノズルや充填層を有するもの等であっ
てもよい。上部にスプレーノズルを有する気液分離装置
の場合、槽内を上昇するガス状物にそのスプレーノズル
を介して冷却分解油の微細液滴をスプレーさせ、ガス状
物中に含まれる熱分解油蒸気の少なくとも一部を冷却凝
縮させることができる。一方、上部に充填層(ラシッヒ
リングや金属片、セラミックボール等の充填材からなる
充填層)を有する気液分離装置の場合、その充填層の上
面から冷却分解油を流下させるとともに、ガス状物を充
填層内を上昇させることにより、ガス状物中の熱分解油
蒸気の少なくとも一部を凝縮させることができる。さら
に、この気液分離は、複数の気液分離装置を用いて行う
ことができる。この場合、前段の気液分離装置で得られ
るガス状物には、後段の気液分離装置で得られる液状物
を冷却して加え、得られた凝縮物(気液混合物)を気液
分離し、ガス状物と液状物とに分離する。加熱炉3は、
内部に加熱コイル8を有する燃焼炉からなり、加熱コイ
ル内を流通する液体を加熱気化させる。
【0011】接触改質装置4は、内部に触媒充填層20
を有する充填塔等からなる。触媒としては、従来公知の
固体酸触媒、例えば、シリカアルミナ、アルミナ、ゼオ
ライト(ペンタシル型ゼオライト、ホージャサイト型ゼ
オライト等)、脱アルミニウム処理したモルデナイト等
が挙げられる。これらの固体酸触媒は、必要に応じ、希
土類金属等の金属成分を含有することもできる。固体酸
触媒の平均粒径は、1〜10mm、好ましくは1〜5m
mである。本発明において、この接触改質装置は必須の
ものではなく、気液分離装置2から得られる液状物をそ
のまま重質燃料油として用いる場合等では、省略するこ
とができる。
【0012】図1において、熱分解槽1に対しては、高
分子廃棄物溶融液がライン11を通して導入され、ま
た、気液分離装置2において分離された液状物(熱分解
油)が加熱炉3で加熱気化され、高温蒸気の形態で、ラ
イン19を通して導入される。熱分解槽1に導入された
熱分解油の高温蒸気は、ガス分散手段7を通して溶融液
中に噴出され、溶融液中を気泡状で分散しながら上昇す
る。この熱分解油の高温蒸気の溶融液中への分散によ
り、溶融液は撹拌されるとともに、溶融液への熱供給が
達成される。
【0013】熱分解槽1における反応温度は、350〜
550℃、好ましくは400〜450℃であり、その反
応圧力は、通常、常圧であるが、場合によっては加圧又
は減圧であってもよい。反応時間は、通常、60〜35
0分、好ましくは100〜250分である。溶融液中へ
分散させる熱分解油の高温蒸気の温度は、溶融液温度よ
りも少なくとも50℃高い温度、好ましくは50〜10
0℃程度高い温度である。熱分解油の高温蒸気の熱分解
槽1への導入量は、溶融液を反応温度に保持するに必要
な量であり、熱分解槽1へ導入される溶融液1重量部に
対して、通常、4〜10重量部、好ましくは6〜8重量
部程度である。
【0014】熱分解槽1においては、溶融液の熱分解反
応が行われ、溶融液はこの熱分解反応により、非凝縮性
ガスと、溶融液よりも低沸点の熱分解油と溶融液より高
沸点の熱分解残渣とに変換される。熱分解油は蒸気とし
て、非凝縮性ガスとともに、ライン13を通して熱分解
槽から排出されるが、この熱分解槽から排出されたガス
状生成物は、冷却凝縮器5に導かれ、ここで、そのガス
状生成物には、気液分離装置2で分離された液状の熱分
解油がライン16及び冷却器6を通って添加され、これ
によってガス状生成物中の熱分解油蒸気の少なくとも一
部が冷却凝縮され、気液混合物が形成される。この気液
混合物はライン14を通って気液分離装置2に導入され
る。冷却凝縮器5としては、ガス状生成物と冷却液体と
を直接接触させる構造のものが好ましく用いられる。こ
のような冷却凝縮器は、管壁に液体導入口を有する管体
(配管)であることができ、その他、上部に液体スプレ
ーノズルとガス状生成物導入口を有し、下部に気液混合
物排出口を有する液スプレー塔等であることができる。
ライン13からのガス状生成物に添加する熱分解油の温
度は、ガス状生成物の温度より少なくとも50℃低い温
度、好ましくは100〜250℃程度低い温度、より好
ましくは100〜150℃程度低い温度である。熱分解
油の添加量は、ガス状生成物1重量部に対し、4〜10
重量部、好ましくは6〜8重量部の割合である。ガス状
生成物の冷却凝縮は、図1に示すように、気液分離装置
2から循環され、ガス状生成物に添加される熱分解油を
あらかじめ冷却し、これをガス状生成物に添加すること
によって有利に実施し得る他、ガス状性生物に循環熱分
解油を添加した混合物を、間接熱交換型の冷却凝縮器に
送り、ここで冷却凝縮することによっても実施すること
ができる。本発明においては、冷却凝縮器におけるガス
状生成物又は冷却凝縮器に送られるガス状生成物に気液
分離装置からの循環熱分解油を直接添加混合するが、こ
のことにより、管壁に対する洗浄効果が得られ、ガス状
生成物の冷却凝縮に際して生成した結晶等の固形物の管
壁等への付着が防止される。
【0015】気液分離装置2においては、気液混合物の
気液分離が行われ、気液混合物は、ガス状生成物と液状
物とに分離される。分離されたガス状生成物は非凝縮性
ガス又は非凝縮性ガスと熱分解油蒸気との混合物からな
り、液状物は熱分解油からなる。分離されたガス状生成
物に熱分解油蒸気が含まれている場合には、その熱分解
油蒸気を凝縮させるために、さらにそのガス状生成物を
冷却した後、第2気液分離装置に導入し、気液分離させ
ることができる。
【0016】気液分離装置2において分離された液状の
熱分解油は、ライン15を通して排出され、その一部は
ライン16及び冷却器6を通って冷却凝縮器5に送ら
れ、他の一部はライン18を通って加熱炉3に導入さ
れ、ここで高温蒸気に気化された後、熱分解槽1に導入
され、その残部はライン17を通って接触改質装置4に
導入される。
【0017】接触改質装置4においては、熱分解油の接
触分解が行われ、熱分解油はより低沸点の炭化水素油に
変換されるとともに、炭化水素油の異性化や芳香族化等
の反応も起り、常温で液状を示す取扱いの容易な炭化水
素油(改質油)が得られる。気液分離装置2において分
離された熱分解油は、図1に示すように、そのまま接触
改質装置4に供給することができるが、必要に応じ、こ
れをいったん加熱炉3内に配設された、加熱コイル8と
は別の加熱コイル内を流通させて加熱し、高められた温
度の気液混相状態又は気相状態にしてから接触改質装置
4に供給することもできる。
【0018】接触改質装置4における反応温度及び圧力
条件は、熱分解油が液相又は気液混相を示す温度及び圧
力であることが好ましく、熱分解油が気相を示す程の高
い温度の使用は余り好ましいものではない。熱分解油を
気相に保持するには、多量の熱エネルギーを要し、経済
性の点で著しく不利である。接触改質装置4における反
応温度は、一般的には250〜400℃、好ましくは2
50〜350℃である。圧力は熱分解油を液相又は気液
混相に保持する圧力であり、通常、1〜20気圧であ
る。
【0019】本発明においては、気液分離装置2で得ら
れた液状物には、ライン19を通る高温蒸気の一部を分
散させるのが好ましい。これにより、液状物中に溶存し
ている触媒毒となる反応性ガス等の非凝縮性ガスが蒸散
(ストリッピング)され、液状物中から除去される。こ
のような反応性ガスの除去された熱分解油は、接触改質
用原料油として好適のもので、触媒被毒を容易には生じ
させないものである。また、本発明においては、気液分
離装置2で得られたガス状物には、同じく気液分離装置
2で得られた液状物を接触させて冷却し、ガス状物に含
まれる熱分解油蒸気の少なくとも一部を凝縮させるのが
好ましい。
【0020】本発明により高分子廃棄物を処理する場
合、高分子廃棄物にポリ塩化ビニル樹脂等の含塩素高分
子が含まれている場合、この高分子廃棄物を加熱溶融し
て得られる溶融液は、これをそのまま熱分解槽に導入せ
ずに、あらかじめ脱塩素処理し、脱塩素処理液を熱分解
槽に導入するのが好ましい。含塩素高分子を熱分解槽で
熱分解すると、塩化水素ガスが生成するが、この塩化水
素は腐食性の強いもので、熱分解槽はもちろん、後段の
気液分離装置等を腐食させる。従って、高分子廃棄物中
に含まれる塩素は、これを熱分解槽へ導入させる以前に
除去することが好ましい。また、この脱塩素処理は、熱
分解油中への塩素の混入量を最小にする意味でも重要で
ある。高分子廃棄物中に含まれる塩素を除去するには、
高分子廃棄物溶融液を脱塩素処理槽(図示されず)に送
り、ここで含塩素高分子を脱塩化水素反応させる。この
場合の反応温度は300〜350℃、好ましくは320
〜330℃であり、その反応圧力は、通常、常圧である
が、場合によっては加圧又は減圧であってもよい。その
反応時間は5〜60分、好ましくは10〜30分であ
る。含塩素高分子の熱分解により生成した塩化水素ガス
は、これを系外へ排出する。前記脱塩素処理における塩
素の除去率は、高分子廃棄物に含まれる全塩素の少なく
とも80重量%、好ましくは90〜95重量%である。
【0021】本発明による前記方法においては、高分子
廃棄物を効率よく油化することができる。本発明の場
合、熱分解槽の溶融液に対して、気液分離装置からの熱
分解油を加熱気化させ、高温蒸気として直接分散させる
ことから、高い伝熱効率で溶融液への熱供給を行うこと
ができる。しかも、本発明の場合、加熱炉においては、
分解残油を含まない熱分解油を加熱することから、加熱
コイルが熱分解残渣で汚れることが防止され、長時間の
運転でも加熱コイルの熱効率の低下が起らないという大
きな利点を得ることができる。また、本発明の場合、熱
分解槽内の溶融液中へ分散させる熱分解油の高温蒸気
は、熱分解槽から蒸気として留出した炭化水素留分であ
ることから、熱分解槽内では実質的な凝縮を生じること
なく、気相状態が保持され、溶融液中を気泡状態で分散
する。従って、熱分解槽内の溶融液は、この熱分解油の
高温蒸気により効率よく撹拌混合されることから、溶融
液の温度分布や粘度分布の均一化が達成され、特別の撹
拌機を設けなくても、溶融液の均一撹拌を達成すること
ができ、これにより、熱効率の向上と撹拌動力の節減等
を実現させることができる。
【0022】本発明の場合、熱分解槽から排出されたガ
ス状生成物には、気液分離装置からの液状の冷却熱分解
油が直接添加され、これによって、管壁等に対する洗浄
効果を得ることができる。熱分解槽からのガス状生成物
には、炭化水素油の他、炭化水素油とは相溶しにくい含
酸素化合物(例えば、ポリエステルの熱分解により生成
されたテレフタル酸やフタル酸等)等が混入している場
合が多いが、このような場合、ガス状生成物を冷却する
と、その含酸素化合物の結晶が析出し、配管を閉塞させ
る等のトラブルを生じる。本発明では、液状熱分解油を
直接ガス状物に添加することから、配管内壁面はこの液
状熱分解油により洗浄され、内壁面への結晶付着による
配管閉塞トラブルの発生は効果的に防止される。
【0023】さらに、本発明の場合、接触改質装置へ供
給する被処理原料は、熱分解槽からのガス状生成物では
なく、気液分離装置から得られるNH3や、HCN、H
Cl等の触媒毒となる反応性ガスの除去された熱分解油
であることから、その接触改質における触媒の活性劣化
を効果的に防止することができる。また、本発明におけ
る接触改質は、熱分解油が液相又は気液混相を示す条件
で有利に行われる。従って、触媒外表面は常に液状分解
油で洗浄されるので、長時間の運転でも触媒充填層の閉
塞トラブルの発生が防止される。しかも、本発明の場合
は、前記のように、熱分解油は、高温蒸気に実質的に変
換されることなく、液相又は気液混相状態で接触改質装
置に供給されるので、省エネルギーの点においても非常
に有利である。
【0024】本発明においては、気液分離装置で分離さ
れた液状物は、これを比重差分離により軽質成分とそれ
より比重の大きい重質成分とに分離させるのが好まし
い。気液分離装置で分離された液状物には、炭化水素油
の他、炭化水素系高分子以外の高分子に由来する含酸素
化合物や含窒素化合物等が混入するが、このような化合
物は炭化水素油には相溶性の悪いものであることから、
静置し、比重差分離すると、重質成分として下層に分離
し、一方、炭化水素油は軽質成分として上層に分離す
る。この場合、下層の重質成分は、含酸素化合物や含窒
素化合物からなる他、それらの含酸素化合物や含窒素化
合物の結晶と炭化水素油との混合物(スラリー液)から
なる。このような重質成分は軽質成分である炭化水素油
から分離され、系外へ排出される。
【0025】気液分離装置で分離された液状物を軽質成
分と重質成分とに分離させるには、その液状物を槽外へ
抜出し、静置槽を用いて行うこともできるが、好ましく
は気液分離装置内で行う。図2に、液状物の比重差分離
機能を有する気液分離装置の1例についての構造説明図
を示す。図2において、25は気液分離装置、26は仕
切板、27は案内板、28は液体分散手段、29はポン
プ、30は冷却器、37はガス分散手段を示す。
【0026】気液分離装置25全体は密閉槽(容器)か
らなり、その下部には、底板から上方に延びる仕切板2
6が立設され、槽下部は第1室aと第2室bとに仕切ら
されている。また、仕切板26の上方には、その上端か
ら間隔を置いて案内板27が配設されている。この案内
板27は、第1室aの方向に下降傾斜し、その先端は第
1室aの上方に位置し、気液分離装置内を上部から下方
に流下する液状物(液分散手段28から分散された液
と、装置内を上昇するガス状物中からの熱分解油蒸気の
凝縮液)を第1室aに案内するものである。この案内板
27は必ずしも必要とされず、その設置は省略すること
ができる。気液分離装置25の上部には液分散手段28
が配設されている。この液分散手段は、液スプレーノズ
ル等であることができる。この液分散手段は、装置内を
上昇するガス状物中に含まれている熱分解油蒸気を凝縮
させるためのものであるが、必ずしも必要とはされず、
その設置は省略することができる。第2室b内にはガス
分散手段37が配設されている。このガス分散手段37
は、ガススプレーノズル等であることができ、ライン3
6を介して図1に示すライン19に連結している。
【0027】図2に示した気液分離装置25を用いて、
図1におけるライン14を通る冷却凝縮物を気液分離す
るには、この冷却凝縮物をライン31(ライン14に対
応)から気液分離装置25の第1室aに導入し、ここに
収容させる。第1室aに収容された冷却凝縮物は、ここ
で気液分離され、ガス状物は装置内を上昇する。第1室
a内に収容された液状物は、比重差分離により、軽質成
分が上層を形成し、この上層の軽質成分は仕切板26の
上端から第2室bにオーバーフローし、第2室bに収容
される。第2室bのガス分散手段37には、図1の加熱
炉3で加熱気化された熱分解油の高温蒸気がライン36
を通って導入され、ここから液中に噴出され、これによ
り液中に溶存している非凝縮ガスの蒸散(ストリッピン
グ)が行われる。第1室aの下層を形成する重質成分は
ライン32を通して系外へ排出され、第2室bに収容さ
れる軽質成分はライン33を通して排出される。
【0028】ライン33を通して排出された軽質成分
(炭化水素油)の一部は、ポンプ29及び冷却器30を
介して液分散手段28に循環され、ここから、装置内を
上昇するガス状物中に分散され、これにより、ガス状物
に含まれる熱分解油の蒸気が凝縮され、この凝縮液は案
内板27により案内されて、第1室a内に流下する。非
凝縮性ガスを含むガス状物は、ライン34を通して外部
へ排出される。ライン38を通る冷却炭化水素油の一部
は、ライン39を通り、図1に示す冷却凝縮器5に送ら
れる。ライン33及びライン35を通して排出された炭
化水素油の一部は図1に示した加熱炉3に送られ、残部
は図1に示す接触改質装置4に送られる。
【0029】本発明における気液分離は、複数個の気液
分離装置を用いて有利に行うことができる。図3に2つ
の気液分離装置を用いて気液分離を行う場合のフローシ
ートの1例を示す。図3において、25、125は気液
分離装置を示し、26、126は仕切板、27、127
は案内板、28、128は液分散手段、29、129は
ポンプ、30、130は冷却器、37、137はガス分
散手段を示す。図3に示す気液分離装置系を用いて気液
混合物を気液分離するには、先ず、第1気液分離装置2
5に対して、ライン31を通って気液混合物を導入し、
図2に関して示したと同様にして気液分離を行う。第1
気液分離装置25の上部から、ライン113を通って非
凝縮性ガスと熱分解油の蒸気からなるガス状物が排出さ
れるが、このものには冷却凝縮器105において、ライ
ン116を通って導入される冷却炭化水素油が添加混合
され、これによってガス状物に含まれる熱分解油の少な
くとも一部、好ましくはその全部が冷却凝縮される。第
1気液分離装置の下部からは、ライン33及び35を介
して第2室b内の液状物(炭化水素油)が排出され、そ
の一部はライン18を通して図1に示す加熱炉3に送ら
れ、残部はライン38及びライン117を通って図1に
示す接触改質装置4に送られる。
【0030】冷却凝縮器105からの気液混合物はライ
ン131を通って、第2気液分離装置125に導入さ
れ、第1気液分離装置25の場合と同様に気液分離され
る。
【0031】第2気液分離装置125の上部からはライ
ン134を通って非凝縮性ガスが排出され、その下部か
らは、ライン132を通って第1室a内の重質成分が排
出され、また、ライン133を通って第2室b内の軽質
成分が排出される。ライン133を通って排出された軽
質成分のうちの一部は、ポンプ129を通り、冷却器1
30を通って冷却され、その一部は液分散手段128に
送られ、ここから装置内を上昇するガス状物に向けて霧
状に噴出され、一方、その残部はライン116を通って
冷却凝縮器105に送られる。ライン116を通って冷
却凝縮器105に送られる液状物(液状炭化水素油)の
温度は、ライン113を通って冷却凝縮器105に導入
されるガス状生成物の温度より少なくとも50℃低い温
度、好ましくは100〜250℃程度低い温度、より好
ましくは100〜150℃程度低い温度である。
【0032】ライン133及び135を通って排出され
た炭化水素油は、ライン38からの炭化水素油ととも
に、ライン117を通って図1に示す接触改質装置4に
送られるが、場合によっては、そのまま燃料油として用
いられる。
【0033】図4に高分子廃棄物を油化処理する場合の
フローシートの1例を示す。図4において、201は熱
分解槽、202は第1気液分離装置、203は第2気液
分離装置、204加熱炉、205は接触改質装置、20
6は脱塩素処理槽、207は塩化水素除去装置を示す。
図4において、高分子廃棄物は従来公知の方法に従って
溶融液とされた後、ライン225を通して脱塩素処理槽
206に導入され、ここで含塩素高分子は300〜35
0℃で熱分解され、生成した塩化水素ガスは226を通
って塩化水素除去装置207に導入される。塩化水素除
去装置207は、内部に充填材(ラシッヒリング、金属
片、セラミックボール等)が充填され、充填槽219が
形成されている。この装置の上部にはライン256を通
ってアルカリ水が導入され、このアルカリ水は充填層2
19内を流下する。一方、ライン226を通る塩化水素
を含むガスは装置下部に導入され、ここから装置内を上
昇し、アルカリ水と接触して、塩化水素はアルカリ水に
捕捉され、ガス中から分離される。塩化水素を捕捉した
アルカリ水はライン257を通って排出される。アルカ
リ水としては、NaOH、NaCO3、Ca(OH)2
CaCO3等のアルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸
化物や炭酸塩を含む水溶液が用いられる。
【0034】脱塩素処理された後の溶融液は、ライン2
27を通って熱分解槽201に導入され、ここで350
〜550℃の温度で熱分解される。この熱分解によって
生成した熱分解油及び非凝縮性ガスは、ガス状物として
ライン228を通って熱分解槽の上部から排出され、一
方、熱分解残渣はライン229を通って排出される。溶
融液の熱分解に必要な熱量は、後段の気液分離装置20
2の第2室bからライン236を通して排出された熱分
解油を加熱炉204内の加熱コイル220を流通させて
加熱気化させて得た高温蒸気を溶融液中へ吹込むことに
よって供給される。
【0035】ライン228を通って熱分解槽から排出さ
れたガス状生成物には、気液分離装置202の第2室b
からライン230を通って排出され、冷却器213で冷
却された熱分解油を混入させる。これにより、ガス状生
成物に含まれる熱分解油蒸気の一部が冷却凝縮され、気
液混合液が形成される。この第1冷却凝縮における冷却
凝縮温度は200〜350℃、好ましくは250〜30
0℃である。凝縮温度をこのように設定することによ
り、ガス状生成物中に含まれる結晶化しやすい化合物
(例えば、テレフタル酸等)を結晶として析出させるこ
とができる。この結晶を含む気液混合物はライン233
を通って気液分離装置202の第1室aに導入される。
【0036】第1室aに導入された結晶を含む気液混合
物は、第1室a内で気液分離され、液体から分離された
ガス状物は装置内を上昇する。一方、ガス状物の分離さ
れた後の液体において、結晶を含む熱分解油からなるス
ラリー液は重質成分として下層を形成し、結晶を含まな
い熱分解油は軽質成分として上層を形成する。上層を形
成する熱分解油は、仕切板211の上端から第2室b内
にオーバーフローし、第2室b内に収容される。
【0037】第1室a内の下層を形成する結晶を含むス
ラリー液はライン234を通して系外へ排出される。一
方、第2室b内の結晶を含まない熱分解油の一部は、ラ
イン230を通って抜出され、冷却器213で冷却され
た後、その一部はライン232を通ってライン228内
を通るガス状物に混入され、残部はライン231を通っ
て気液分離装置202の上部に形成されている充填層2
12の上面に供給される。充填層212の上面に供給さ
れた熱分解油は、その充填層212内を流下し、装置内
を上昇するガス状物と接触し、ガス状物中に含まれる熱
分解油蒸気の一部が冷却凝縮される。凝縮されなかった
ガス状物はライン240を通って排出される。
【0038】ライン240を通って排出されたガス状物
には、第2気液分離装置203で分離された軽質油の一
部がライン244を通って混入され、この混合物は冷却
器214により冷却される。この場合の冷却温度は20
〜60℃、好ましくは30〜40℃である。この冷却に
よってガス状物中に含まれる熱分解油蒸気は凝縮され、
熱分解油と非凝縮性ガスとからなる気液混合物が生成さ
れる。この混合物は第2気液分離装置203に導入さ
れ、ここで気液分離され、分離された非凝縮性ガスはラ
イン242を通って排出される。ライン242から排出
されたガス状物は、焼却炉(図示されず)に導入され、
ここで1000℃以上の高温で焼却される。焼却ガス
は、アルカリ水で洗浄された後、大気へ放出される。第
2気液分離装置203からライン243及びライン24
5を通って排出された熱分解油は、製品軽質油としてタ
ンクに貯留される。
【0039】気液分離装置202の第2室b内の熱分離
油の一部はライン236を通って排出され、その一部は
ライン237を通って加熱炉に入り、ここで250〜4
00℃に加熱された後、ライン238を通って接触改質
装置205に導入され、一方その一部は加熱コイル22
0を流通し、ここで熱分解槽201内の溶融液温度より
も少なくとも50℃高い温度、通常、450〜550℃
に加熱され、高温蒸気の状態でライン239を通って熱
分解槽内の溶融液中へ吹込まれる
【0040】接触改質装置205に導入された熱分解油
は、ここで250〜400℃の温度で熱分解油が液相又
は気液混相を示す圧力条件下で接触改質され、得られた
接触改質油はライン249を通して排出され、冷却器2
16で60℃以下、通常、30〜40℃に冷却されて製
品改質油としてタンクに貯留される。
【0041】前記のようにして得られる製品改質油の沸
点範囲は、通常40〜400℃、好ましくは40〜35
0℃であり、製品軽質油の沸点範囲は、通常、10〜3
50℃である。
【0042】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0043】実施例1 図4に示したフローシートに従って高分子廃棄物を油化
処理した。この場合、高分子廃棄物としては、ポリエチ
レン29重量%、ポリプロピレン16重量%、ポリスチ
レン25重量%、ポリ塩化ビニル樹脂15重量%、ポリ
エチレンテレフタレート5重量%、アクリロニトリル/
ブタジエン/スチレン共重合体(ABS樹脂)10重量
%からなる混合物を用いた。
【0044】本実施例における主要操作条件を、図4に
示した装置及びラインとの関連において以下に示す。 (1)ライン225 溶融液 温度:320℃ 流量:7kg/hr (2)脱塩素処理槽206 溶融液 温度:310℃ 滞留時間:30分 脱塩素率:90重量% (3)熱分解槽201 溶融液 温度:410℃ 滞留時間:4時間 (4)ライン239 循環熱分解油 温度:450℃ 流量:65kg/hr (5)ライン229 熱分解残渣 流量:1.4kg/hr (6)ライン233 気液混合物 温度:220℃ 流量:70kg/hr (7)ライン234 固形分(テレフタル酸等を含むスラリー液) 温度:220℃ (8)ライン230 循環熱分解油 温度:200〜220℃ 流量:65kg/hr (9)ライン231 循環熱分解油 温度:150℃ (10)ライン236 循環熱分解油 温度:200〜220℃ (11)接触改質装置205 (1) 熱分解油 温度:250℃ 圧力:0.05kg/cm2G 流量:1.8kg/hr (2) 触媒:合成ゼオライト (12)ライン240 ガス状物 温度:160℃ 流量:3kg/hr (13)ライン241 気液混合物 温度:40℃ 流量:13kg/hr (14)ライン245 軽質油 温度:40℃ 流量:2.7kg/hr (15)ライン242 非凝縮性ガス 温度:40℃ 流量:0.6kg/hr (16)ライン250 改質油 温度:40℃ 流量:1.8kg/hr
【0045】次に、熱分解油、軽質油及び改質油の性状
を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】次に、前記熱分解油、軽質油及び改質油の
蒸留性状(℃)を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明の方法によれば、高分子廃棄物、
特に従来処理の困難であった混合高分子廃棄物を原料と
し、これから燃料油等として有用な油を経済的にかつ効
率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本プロセスについてのフローシート
を示す。
【図2】比重差分離機能を有する気液分離装置の1例に
ついての説明構造図を示す。
【図3】2つの気液分離装置を用いて気液分離を行うフ
ローシートを示す。
【図4】高分子廃棄物の油化処理する場合のフローシー
トの1例を示す。
【符号の説明】
1、201 熱分解槽 2、25、125、202、203 気液分離装置 3、204 加熱炉 4、205 接触改質装置 206 脱塩素処理槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福原 明信 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 橋本 英夫 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 福井 義夫 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 立花 孝 兵庫県相生市相生5377−14 フジリサイク ル株式会社内 (72)発明者 山下 幸 兵庫県相生市相生5377−14 フジリサイク ル株式会社内 (72)発明者 高橋 善勝 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目1番53号 日本ファーネス工業株式会社内 (72)発明者 田中 武夫 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目1番53号 日本ファーネス工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子廃棄物を油化処理する方法におい
    て、 (i)高分子廃棄物溶融液を加熱し、分解させる熱分解
    工程、 (ii)該熱分解工程で得られたガス状生成物を冷却し、
    該ガス状生成物中に含まれる熱分解油蒸気の少なくとも
    一部を凝縮させる凝縮工程、 (iii)該凝縮工程で得られた凝縮物をガス状生成物と
    液状物とに分離する気液分離工程、 (iv)該気液分離工程で得られた液状物の一部を加熱
    し、高温蒸気に変換させる気化工程、 (v)該気化工程で得られた高温蒸気を前記熱分解工程
    へ循環する高温蒸気循環工程、 (vi)該熱分解工程へ循環された高温蒸気を該高分子廃
    棄物溶融液中に分散させる高温蒸気分散工程、からな
    り、前記気液分離工程で得られた液状物の一部を前記凝
    縮工程におけるガス状生成物又は前記凝縮工程に送られ
    るガス状生成物に添加することを特徴とする高分子廃棄
    物の油化処理方法。
  2. 【請求項2】 高分子廃棄物溶融液を脱塩素処理工程に
    送り、ここで300〜350℃で5〜60分間保持し
    て、含塩素高分子中の塩素を塩化水素として除去した
    後、熱分解工程へ供給する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 該気液分離工程で得られた液状物の一部
    を接触改質工程へ送り、液相又は気液混相の状態で固体
    酸触媒と接触させる請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 該気液分離工程が、複数の気液分離工程
    からなり、前段の気液分離工程で得られたガス状物に、
    後段の気液分離工程で得られた液状物の一部を冷却した
    後添加してそのガス状物に含まれる熱分解油蒸気の少な
    くとも一部を凝縮させ、得られた凝縮物を後段の気液分
    離工程に送って気液分離させる請求項1〜3のいずれか
    の方法。
  5. 【請求項5】 該気液分離工程で得られた液状物を、比
    重差分離工程において、比重の小さい軽質成分とそれよ
    り比重の大きい重質成分とに分離する請求項1〜4のい
    ずれかの方法。
  6. 【請求項6】 該気液分離工程における凝縮物の気液分
    離と、比重差分離工程における液状物の比重差分離を同
    じ装置で行うために、装置下部が、底面から上方に延び
    る仕切板によって第1室aと第2室bとに仕切られた構
    造を有する気液分離装置を用い、該凝縮物を該気液分離
    装置の第1室aに導入するとともに、第1室a内の上部
    液を仕切板上端から第2室b内にオーバフローさせる請
    求項1〜5のいずれかの方法。
  7. 【請求項7】 該第2室b内の液状物の一部を該気化工
    程と該接触改質工程へ送る請求項3又は6の方法。
  8. 【請求項8】 該凝縮工程におけるガス状生成物の冷却
    を、配管内で行う請求項1〜7のいずれかの方法。
  9. 【請求項9】 該気化工程で得られた高温蒸気の一部
    を、該気液分離工程で得られた液状物中に分散させ、液
    状物中に含まれる非凝縮性ガスを蒸散除去させる請求項
    1〜8のいずれかの方法。
  10. 【請求項10】 該気液分離工程で得られた液状物の一
    部を冷却して、該気液分離工程で得られたガス状物に接
    触させ、ガス状物中に含まれている熱分解油の少なくと
    も一部を凝縮させる請求項1〜9のいずれかの方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015067834A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 エコ燃料製造販売株式会社 Petの加熱分解時に発生する結晶物の除去方法
JP2023183801A (ja) * 2022-06-16 2023-12-28 株式会社湘南貿易 プラスチックの油化装置
KR102655523B1 (ko) * 2023-12-01 2024-04-08 인하대학교 산학협력단 대상물에 대한 가스화를 통해 수소를 생성하는 방법
EP4453136A4 (en) * 2021-12-20 2025-12-10 Uop Llc POLYMER OIL RECOVERY PROCESS
JP2026035076A (ja) * 2024-08-19 2026-03-04 住友化学株式会社 オレフィンの製造方法

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