JPH09209266A - 繊維構造物およびその製造方法 - Google Patents
繊維構造物およびその製造方法Info
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- JPH09209266A JPH09209266A JP8314729A JP31472996A JPH09209266A JP H09209266 A JPH09209266 A JP H09209266A JP 8314729 A JP8314729 A JP 8314729A JP 31472996 A JP31472996 A JP 31472996A JP H09209266 A JPH09209266 A JP H09209266A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】セルロース繊維を用いてなる繊維構造物に
おいて、該セルロース繊維に親水性ビニル系モノマが重
合されていることを特徴とする繊維構造物。セルロース
繊維からなる繊維構造物を、親水性ビニル系モノマと重
合開始剤を含有する水溶液の含浸処理を施した後、熱処
理を施し、次いで洗浄することを特徴とする繊維構造物
の製造方法。 【効果】着用した時に優れた快適性を奏する繊維構造物
を提供できる。
おいて、該セルロース繊維に親水性ビニル系モノマが重
合されていることを特徴とする繊維構造物。セルロース
繊維からなる繊維構造物を、親水性ビニル系モノマと重
合開始剤を含有する水溶液の含浸処理を施した後、熱処
理を施し、次いで洗浄することを特徴とする繊維構造物
の製造方法。 【効果】着用した時に優れた快適性を奏する繊維構造物
を提供できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、快適な着用感を奏
するドレスシャツ、肌着、スポーツウエア等の繊維構造
物およびその製造方法に関するものである。
するドレスシャツ、肌着、スポーツウエア等の繊維構造
物およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドレスシャツ、肌着、スポーツウェアと
いった人体に直接触れたり、運動時に使用する衣料に
は、着用時の快適性が要求されるが、中でも吸湿性は快
適性を左右する重要な機能の一つである。
いった人体に直接触れたり、運動時に使用する衣料に
は、着用時の快適性が要求されるが、中でも吸湿性は快
適性を左右する重要な機能の一つである。
【0003】木綿や麻といったセルロース繊維100%
からなるドレスシャツ、肌着、スポーツウェアは吸湿性
に優れているが、快適性に対する要求は高まっており、
従来のセルロース繊維からなるドレスシャツなどではそ
うした要求に十分対応できなくなってきている。
からなるドレスシャツ、肌着、スポーツウェアは吸湿性
に優れているが、快適性に対する要求は高まっており、
従来のセルロース繊維からなるドレスシャツなどではそ
うした要求に十分対応できなくなってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セルロース
繊維を用いてなる繊維構造物において、快適な着用感を
奏するドレスシャツ、肌着、スポーツウエア等の繊維構
造物およびその製造方法を提供することを目的とする。
繊維を用いてなる繊維構造物において、快適な着用感を
奏するドレスシャツ、肌着、スポーツウエア等の繊維構
造物およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の繊維構造物は、次の構成を有する。
め、本発明の繊維構造物は、次の構成を有する。
【0006】すなわち、セルロース繊維を用いてなる繊
維構造物において、該セルロース繊維に親水性ビニル系
モノマが重合されていることを特徴とする繊維構造物で
ある。
維構造物において、該セルロース繊維に親水性ビニル系
モノマが重合されていることを特徴とする繊維構造物で
ある。
【0007】また、本発明の繊維構造物の製造方法は次
の構成を有する。
の構成を有する。
【0008】すなわち、セルロース繊維からなる繊維構
造物を、親水性ビニル系モノマと重合開始剤を含有する
水溶液の含浸処理を施した後、熱処理を施し、次いで洗
浄することを特徴とする繊維構造物の製造方法である。
造物を、親水性ビニル系モノマと重合開始剤を含有する
水溶液の含浸処理を施した後、熱処理を施し、次いで洗
浄することを特徴とする繊維構造物の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0010】本発明において、セルロース繊維には、木
綿、麻、レーヨン等のセルロースを骨格としてなる繊維
が用いられる。
綿、麻、レーヨン等のセルロースを骨格としてなる繊維
が用いられる。
【0011】本発明の繊維構造物は、セルロース繊維か
らなる糸を織物、編物、または不織布等に織成、編成な
どしたものであるが、セルロース繊維に親水性ビニル系
モノマが重合されてなる繊維構造物である。セルロース
繊維以外の繊維が含まれていてもよいが、セルロース繊
維の吸湿性、保温性等の特性を十分に活かすために実質
的にセルロース繊維からなることが好ましい。
らなる糸を織物、編物、または不織布等に織成、編成な
どしたものであるが、セルロース繊維に親水性ビニル系
モノマが重合されてなる繊維構造物である。セルロース
繊維以外の繊維が含まれていてもよいが、セルロース繊
維の吸湿性、保温性等の特性を十分に活かすために実質
的にセルロース繊維からなることが好ましい。
【0012】本発明において、親水性ビニル系モノマと
は、分子構造内に重合性のビニル基を有し、かつカルボ
ン酸、スルホン酸等の酸性基および/またはその塩、水
酸基、アミド基等の親水性基を有するモノマをいう。
は、分子構造内に重合性のビニル基を有し、かつカルボ
ン酸、スルホン酸等の酸性基および/またはその塩、水
酸基、アミド基等の親水性基を有するモノマをいう。
【0013】具体的には、アクリル酸、アクリル酸ナト
リウム、アクリル酸アルミニウム、アクリル酸亜鉛、ア
クリル酸カルシウム、アクリル酸マグネシウム等のアク
リル酸塩類モノマー、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、メタクリル酸、アリルアルコー
ル、アリルスルホン酸ナトリウム、アクリルアミド、ビ
ニルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン酸ナトリ
ウム、スチレンスルホン酸ナトリウム等を用いることが
できる。これらは、1種単独で用いてもよく、または2
種以上を併用してもよい。
リウム、アクリル酸アルミニウム、アクリル酸亜鉛、ア
クリル酸カルシウム、アクリル酸マグネシウム等のアク
リル酸塩類モノマー、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、メタクリル酸、アリルアルコー
ル、アリルスルホン酸ナトリウム、アクリルアミド、ビ
ニルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン酸ナトリ
ウム、スチレンスルホン酸ナトリウム等を用いることが
できる。これらは、1種単独で用いてもよく、または2
種以上を併用してもよい。
【0014】これらの中でも、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸および/またはそのナトリ
ウム塩、アリルスルホン酸ナトリウム等の分子構造内に
スルホン酸および/またはその塩を含有するモノマが、
反応性に優れる点で好ましい。
−メチルプロパンスルホン酸および/またはそのナトリ
ウム塩、アリルスルホン酸ナトリウム等の分子構造内に
スルホン酸および/またはその塩を含有するモノマが、
反応性に優れる点で好ましい。
【0015】本発明の繊維構造物は、セルロース繊維に
上記の親水性ビニルモノマが重合されているものからな
るため、吸湿性が特に優れたものとなる。
上記の親水性ビニルモノマが重合されているものからな
るため、吸湿性が特に優れたものとなる。
【0016】ここで「セルロース繊維に親水性ビニル系
モノマが重合されている」とは、セルロース繊維に親水
性ビニル系モノマがグラフト重合していること、セルロ
ース繊維の空隙内(中空部など)で親水性ビニル系モノ
マがラジカル重合していること、またはセルロース単繊
維内部で親水性ビニル系モノマがラジカル重合している
ことをいう。なお、親水性ビニル系モノマがセルロース
繊維の空隙内やセルロース単繊維内部にグラフト重合や
ラジカル重合していることは、吸湿性の耐久性を格別な
ものとし、かつ織編物の風合いを阻害しないので好まし
い。セルロース繊維に親水性ビニル系モノマが重合して
いることは、例えば切片染色法により確認できる。切片
染色法は次のように行う。パラフィンで包埋した繊維束
を繊維軸に垂直方向に切断し、切片を作製する。この切
片を有機溶媒等で脱包埋した後、適切な染料(例えば塩
基性染料)を用いて染色し、水洗する。これを光学顕微
鏡で観察することにより親水性ビニル重合体の存在を確
認できる。
モノマが重合されている」とは、セルロース繊維に親水
性ビニル系モノマがグラフト重合していること、セルロ
ース繊維の空隙内(中空部など)で親水性ビニル系モノ
マがラジカル重合していること、またはセルロース単繊
維内部で親水性ビニル系モノマがラジカル重合している
ことをいう。なお、親水性ビニル系モノマがセルロース
繊維の空隙内やセルロース単繊維内部にグラフト重合や
ラジカル重合していることは、吸湿性の耐久性を格別な
ものとし、かつ織編物の風合いを阻害しないので好まし
い。セルロース繊維に親水性ビニル系モノマが重合して
いることは、例えば切片染色法により確認できる。切片
染色法は次のように行う。パラフィンで包埋した繊維束
を繊維軸に垂直方向に切断し、切片を作製する。この切
片を有機溶媒等で脱包埋した後、適切な染料(例えば塩
基性染料)を用いて染色し、水洗する。これを光学顕微
鏡で観察することにより親水性ビニル重合体の存在を確
認できる。
【0017】親水性ビニル系モノマの繊維構造物に対す
る反応率は、繊維構造物の風合いを良好に保持しつつ優
れた吸湿性を得る観点から、1重量%以上20重量%以
下であることが好ましい。3重量%以上17重量%以下
であることはより好ましく、6重量%以上15重量%以
下であることはさらに好ましい。なお、ここでいう反応
率とは、繊維構造物が親水性ビニル系モノマの重合によ
って増加した重量の割合(重量%)のことをいい、10
0×[(親水性ビニル系モノマの重合をした後の繊維構
造物の絶乾重量)−(親水性ビニル系モノマの重合をす
る前の繊維構造物の絶乾重量)]/(親水性ビニル系モ
ノマの重合をする前の絶乾重量)から算出される。
る反応率は、繊維構造物の風合いを良好に保持しつつ優
れた吸湿性を得る観点から、1重量%以上20重量%以
下であることが好ましい。3重量%以上17重量%以下
であることはより好ましく、6重量%以上15重量%以
下であることはさらに好ましい。なお、ここでいう反応
率とは、繊維構造物が親水性ビニル系モノマの重合によ
って増加した重量の割合(重量%)のことをいい、10
0×[(親水性ビニル系モノマの重合をした後の繊維構
造物の絶乾重量)−(親水性ビニル系モノマの重合をす
る前の繊維構造物の絶乾重量)]/(親水性ビニル系モ
ノマの重合をする前の絶乾重量)から算出される。
【0018】また、本発明の繊維構造物は、温度30
℃、湿度90%における繊維構造物の吸湿率MR2
(%)から温度20℃、湿度65%における繊維構造物
の吸湿率MR1(%)を差し引いた値で表されるΔMR
が、下記式を満足することが好ましい。
℃、湿度90%における繊維構造物の吸湿率MR2
(%)から温度20℃、湿度65%における繊維構造物
の吸湿率MR1(%)を差し引いた値で表されるΔMR
が、下記式を満足することが好ましい。
【0019】4<ΔMR≦14 なお、温度20℃、湿度65%における繊維構造物の吸
湿率MR1(%)は、標準的な環境下での衣服のもつ吸
湿性と考えることができるものであり、温度30℃、湿
度90%における繊維構造物の吸湿率MR2(%)は、
軽く運動した後の衣服のもつ吸湿性と考えることができ
るものである。
湿率MR1(%)は、標準的な環境下での衣服のもつ吸
湿性と考えることができるものであり、温度30℃、湿
度90%における繊維構造物の吸湿率MR2(%)は、
軽く運動した後の衣服のもつ吸湿性と考えることができ
るものである。
【0020】親水性ビニル系モノマを重合していないセ
ルロース繊維から実質的になる繊維構造物のΔMRは
3.6〜4である。
ルロース繊維から実質的になる繊維構造物のΔMRは
3.6〜4である。
【0021】本発明の繊維構造物は、吸湿性に特に優れ
るため、ドレスシャツ、肌着、スポーツウェアなどの人
体に直接触れたり、発汗量が多いときに着用するような
衣服として好ましく用いられる。
るため、ドレスシャツ、肌着、スポーツウェアなどの人
体に直接触れたり、発汗量が多いときに着用するような
衣服として好ましく用いられる。
【0022】ここでいうドレスシャツとは、ワイシャ
ツ、セミシャツ、カッターシャツ、スクールシャツ、一
般作業シャツ、サービスシャツ、シャツブラウス、オー
バーブラウス、Tシャツ、ニットシャツ、開衿シャツ、
アロハシャツ、ポロシャツ等を含む。
ツ、セミシャツ、カッターシャツ、スクールシャツ、一
般作業シャツ、サービスシャツ、シャツブラウス、オー
バーブラウス、Tシャツ、ニットシャツ、開衿シャツ、
アロハシャツ、ポロシャツ等を含む。
【0023】また、肌着とは、パンツ、アンダーシャ
ツ、ショーツ、ロングパンツ、ステテコ、ブリーフ、サ
ニタリショーツ、スキャンティ、ランニングシャツ、ズ
ボン下、スリップ、シュミーズ、ペチコート、キャミソ
ール、パニエ、ブラジャー、ガードル、ウェストニッパ
ー、ガーターベルト、レオタード、オーバーオール、ロ
ンパス、オムツカバー用織編物の他、スラックス等直接
肌に触れるものも含む。
ツ、ショーツ、ロングパンツ、ステテコ、ブリーフ、サ
ニタリショーツ、スキャンティ、ランニングシャツ、ズ
ボン下、スリップ、シュミーズ、ペチコート、キャミソ
ール、パニエ、ブラジャー、ガードル、ウェストニッパ
ー、ガーターベルト、レオタード、オーバーオール、ロ
ンパス、オムツカバー用織編物の他、スラックス等直接
肌に触れるものも含む。
【0024】また、スポーツウェアとは、トレパン、ト
レシャツ、アスレチックウェア、ジョギングウェア、ウ
ォームアップ、ランニングパンツ、テニスウェア、ベー
スボールウェア、ソフトボールウェア、バレーボールウ
ェア、バスケットボールウェア、ゴルフジャンパー、ゴ
ルフブルゾン、アノラック、スノーウェア、マウンテン
ウェア、ウインドブレーカー、ポンチョ、スキーアウタ
ー、スキーパンツ、スキーズボン、スキーピステル、競
泳水着用織編物、スクール水着用織編物、遊泳水着用織
編物、ビーチウェア用織編物、マリンウェア用織編物、
ウェットスーツ用織編物、フィッシングウェア用織編
物、ライダーウェア用織編物等を含む。
レシャツ、アスレチックウェア、ジョギングウェア、ウ
ォームアップ、ランニングパンツ、テニスウェア、ベー
スボールウェア、ソフトボールウェア、バレーボールウ
ェア、バスケットボールウェア、ゴルフジャンパー、ゴ
ルフブルゾン、アノラック、スノーウェア、マウンテン
ウェア、ウインドブレーカー、ポンチョ、スキーアウタ
ー、スキーパンツ、スキーズボン、スキーピステル、競
泳水着用織編物、スクール水着用織編物、遊泳水着用織
編物、ビーチウェア用織編物、マリンウェア用織編物、
ウェットスーツ用織編物、フィッシングウェア用織編
物、ライダーウェア用織編物等を含む。
【0025】次に、本発明の繊維構造物の製造方法につ
いて説明する。
いて説明する。
【0026】セルロース繊維からなる糸を用いて織物、
編物、または不織布等に織成、編成などして得られる繊
維構造物を、親水性ビニル系モノマと重合開始剤を含有
する水溶液の含浸処理を施した後、熱処理し、次いで洗
浄することにより本発明の繊維構造物を得ることができ
る。
編物、または不織布等に織成、編成などして得られる繊
維構造物を、親水性ビニル系モノマと重合開始剤を含有
する水溶液の含浸処理を施した後、熱処理し、次いで洗
浄することにより本発明の繊維構造物を得ることができ
る。
【0027】セルロース繊維からなる繊維構造物に親水
性ビニル系モノマと重合開始剤を含有する水溶液の含浸
処理を施す方法としては、例えば、一定時間浸漬する方
法やパディングする方法を採用できる。含浸温度は、特
に制限はなく、常温で行うことができる。
性ビニル系モノマと重合開始剤を含有する水溶液の含浸
処理を施す方法としては、例えば、一定時間浸漬する方
法やパディングする方法を採用できる。含浸温度は、特
に制限はなく、常温で行うことができる。
【0028】本発明において、重合開始剤にはラジカル
重合で一般に用いられる重合開始剤が好ましく用いられ
る。具体的には、過硫酸アンモニウム、過酸化ベンゾイ
ル等の過酸化物、アゾ系触媒、セリウム触媒等が好まし
く用いられる。
重合で一般に用いられる重合開始剤が好ましく用いられ
る。具体的には、過硫酸アンモニウム、過酸化ベンゾイ
ル等の過酸化物、アゾ系触媒、セリウム触媒等が好まし
く用いられる。
【0029】親水性ビニル系モノマと重合開始剤を含有
する水溶液中における親水性ビニル系モノマの濃度は、
特に制限はないが、反応を効率的に行う観点から10重
量%以上30重量%以下の濃度が好ましい。13重量%
以上27重量%以下であることがより好ましく、15重
量%以上25重量%以下であることがさらに好ましい。
する水溶液中における親水性ビニル系モノマの濃度は、
特に制限はないが、反応を効率的に行う観点から10重
量%以上30重量%以下の濃度が好ましい。13重量%
以上27重量%以下であることがより好ましく、15重
量%以上25重量%以下であることがさらに好ましい。
【0030】親水性ビニル系モノマと重合開始剤を含有
する水溶液中における重合開始剤の濃度は、特に制限は
ないが、反応を効率的に行うため観点から、親水性ビニ
ル系モノマに対して1重量%以上5重量%以下であるこ
とが好ましく、2重量%以上4重量%以下であることが
より好ましい。
する水溶液中における重合開始剤の濃度は、特に制限は
ないが、反応を効率的に行うため観点から、親水性ビニ
ル系モノマに対して1重量%以上5重量%以下であるこ
とが好ましく、2重量%以上4重量%以下であることが
より好ましい。
【0031】また、セルロース繊維からなる繊維構造物
の強度物性低下を抑制し、また反応を効率的に行う観点
から、親水性ビニル系モノマと重合開始剤を含有する水
溶液のpHは6以上12以下であることが好ましく、p
Hが7以上11以下であることがより好ましい。
の強度物性低下を抑制し、また反応を効率的に行う観点
から、親水性ビニル系モノマと重合開始剤を含有する水
溶液のpHは6以上12以下であることが好ましく、p
Hが7以上11以下であることがより好ましい。
【0032】本発明の繊維構造物の製造方法では、含浸
処理後、熱処理を行うが、熱処理は重合反応を行うため
に必須である。熱処理は、乾熱処理、湿熱処理など特に
限定されず採用できる。
処理後、熱処理を行うが、熱処理は重合反応を行うため
に必須である。熱処理は、乾熱処理、湿熱処理など特に
限定されず採用できる。
【0033】熱処理温度は、特に制限はないが、重合反
応を効率的に行う観点から、80℃以上200℃以下の
温度で行うことが好ましい。1段階または2段階以上で
熱処理を行う。熱処理時間は、目的とする反応率との関
係から熱処理温度を勘案して定められるが、20秒以上
5分以下であることがこのましい。
応を効率的に行う観点から、80℃以上200℃以下の
温度で行うことが好ましい。1段階または2段階以上で
熱処理を行う。熱処理時間は、目的とする反応率との関
係から熱処理温度を勘案して定められるが、20秒以上
5分以下であることがこのましい。
【0034】さらに、本発明の繊維構造物の製造方法に
おいては、熱処理を行った後、繊維構造物に付着してい
る未反応モノマなどを除去するために洗浄を行うことが
必要である。洗浄する方法としては、水洗、湯洗など特
に限定されずに行えるが、洗浄効率などの観点から湯洗
が好ましく採用できる。
おいては、熱処理を行った後、繊維構造物に付着してい
る未反応モノマなどを除去するために洗浄を行うことが
必要である。洗浄する方法としては、水洗、湯洗など特
に限定されずに行えるが、洗浄効率などの観点から湯洗
が好ましく採用できる。
【0035】このようにして得られた繊維構造物は、従
来のセルロース繊維からなる繊維構造物より高い吸湿性
を有する。
来のセルロース繊維からなる繊維構造物より高い吸湿性
を有する。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてより具体的に
説明する。なお、実施例中の各特性値は次の方法によっ
て求めた。
説明する。なお、実施例中の各特性値は次の方法によっ
て求めた。
【0037】(1)吸湿性 吸湿率は、繊維構造物の絶乾重量と、温度20℃、湿度
65%あるいは温度30℃、湿度90%の雰囲気下、恒
温恒湿器中に24時間放置した後の繊維構造物の重量と
の重量変化から、次式により求めた。
65%あるいは温度30℃、湿度90%の雰囲気下、恒
温恒湿器中に24時間放置した後の繊維構造物の重量と
の重量変化から、次式により求めた。
【0038】吸湿率(%)=100×[(一定温度、湿
度下に放置後の繊維構造物の重量)−(繊維構造物の絶
乾重量)]/(繊維構造物の絶乾重量) 上記した式により求めた、温度20℃、湿度65%の条
件下での吸湿率MR1と、温度30℃、湿度90%の条
件下での吸湿率MR2から、次式によりΔMRを算出し
た。
度下に放置後の繊維構造物の重量)−(繊維構造物の絶
乾重量)]/(繊維構造物の絶乾重量) 上記した式により求めた、温度20℃、湿度65%の条
件下での吸湿率MR1と、温度30℃、湿度90%の条
件下での吸湿率MR2から、次式によりΔMRを算出し
た。
【0039】ΔMR = MR2 − MR1 (2)反応率 反応率は、親水性ビニル系モノマの重合を行う前の繊維
構造物の絶乾重量と、親水性ビニル系モノマの重合を行
った後の繊維構造物の絶乾重量から、次式により算出し
た。
構造物の絶乾重量と、親水性ビニル系モノマの重合を行
った後の繊維構造物の絶乾重量から、次式により算出し
た。
【0040】反応率(%)=100×[(親水性ビニル
系モノマの重合をした後の繊維構造物の絶乾重量)−
(親水性ビニル系モノマの重合をする前の繊維構造物の
絶乾重量)]/(親水性ビニル系モノマの重合をする前
の絶乾重量) (3)快適性 直接肌に触れるようにワイシャツを着用し、官能テスト
を行った。
系モノマの重合をした後の繊維構造物の絶乾重量)−
(親水性ビニル系モノマの重合をする前の繊維構造物の
絶乾重量)]/(親水性ビニル系モノマの重合をする前
の絶乾重量) (3)快適性 直接肌に触れるようにワイシャツを着用し、官能テスト
を行った。
【0041】実施例1 綿100%の45番手の紡績糸を経糸および緯糸に用い
て平織物(経密度115本/inch、緯密度76本/inc
h)に製織した。
て平織物(経密度115本/inch、緯密度76本/inc
h)に製織した。
【0042】この織物100gを、200gの2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と6gの過
硫酸アンモニウムを含有する水溶液1000g(pH8
に調整)に含浸処理した後、160℃で3分間熱処理を
行った。熱処理後60℃の湯で洗浄を行った。織物に対
する、モノマの反応率は15%であった。この織物を用
いて縫製を行いワイシャツを得た。得られたワイシャツ
はΔMRが14%であった。このワイシャツは着用した
ときに優れた快適性を有するものであった。
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と6gの過
硫酸アンモニウムを含有する水溶液1000g(pH8
に調整)に含浸処理した後、160℃で3分間熱処理を
行った。熱処理後60℃の湯で洗浄を行った。織物に対
する、モノマの反応率は15%であった。この織物を用
いて縫製を行いワイシャツを得た。得られたワイシャツ
はΔMRが14%であった。このワイシャツは着用した
ときに優れた快適性を有するものであった。
【0043】比較例1 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の
代わりにメタクリル酸メチルを用いたこと以外は実施例
1と同様に行った。得られたワイシャツは、ΔMRが
3.2%であった。このワイシャツは着用したときに汗
がムレる感じがするものであった。
代わりにメタクリル酸メチルを用いたこと以外は実施例
1と同様に行った。得られたワイシャツは、ΔMRが
3.2%であった。このワイシャツは着用したときに汗
がムレる感じがするものであった。
【0044】比較例2 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及
び過硫酸アンモニウムを用いなかったこと以外は実施例
1と同様に行った。得られたワイシャツは、ΔMRが
3.6%であった。このワイシャツは着用したときに、
実施例1に比べて快適性に劣るものであった。
び過硫酸アンモニウムを用いなかったこと以外は実施例
1と同様に行った。得られたワイシャツは、ΔMRが
3.6%であった。このワイシャツは着用したときに、
実施例1に比べて快適性に劣るものであった。
【0045】比較例3 ポリエステル短繊維(単繊維繊度0.17テックス、カ
ット長40mm)100%の45番手の紡績糸を用いて
平織物とした以外は実施例1と同様に行った。得られた
ワイシャツはΔMRが0%であった。このワイシャツは
着用したときに汗がムレる感じがするものであった。
ット長40mm)100%の45番手の紡績糸を用いて
平織物とした以外は実施例1と同様に行った。得られた
ワイシャツはΔMRが0%であった。このワイシャツは
着用したときに汗がムレる感じがするものであった。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、着用した時に優れた快
適性を奏する繊維構造物を提供できる。
適性を奏する繊維構造物を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 14/04
Claims (15)
- 【請求項1】セルロース繊維を用いてなる繊維構造物に
おいて、該セルロース繊維に親水性ビニル系モノマが重
合されていることを特徴とする繊維構造物。 - 【請求項2】温度30℃、湿度90%における繊維構造
物の吸湿率MR2(%)から温度20℃、湿度65%に
おける繊維構造物の吸湿率MR1(%)を差し引いた値
で表されるΔMRが、下記式を満足することを特徴とす
る請求項1記載の繊維構造物。 4<ΔMR≦14 - 【請求項3】前記親水性ビニル系モノマの繊維構造物に
対する反応率が1重量%以上20重量%以下であること
を特徴とする請求項1記載の繊維構造物。 - 【請求項4】前記親水性ビニル系モノマが、スルホン酸
および/またはスルホン酸塩を含有するビニル系モノマ
であることを特徴とする請求項1記載の繊維構造物。 - 【請求項5】前記繊維構造物がドレスシャツであること
を特徴とする請求項1記載の繊維構造物。 - 【請求項6】前記繊維構造物が肌着であることを特徴と
する請求項1記載の繊維構造物。 - 【請求項7】前記繊維構造物がスポーツウェアであるこ
とを特徴とする請求項1記載の繊維構造物。 - 【請求項8】前記繊維構造物が実質的にセルロース繊維
からなることを特徴とする請求項1記載の繊維構造物。 - 【請求項9】セルロース繊維を用いてなる繊維構造物
を、親水性ビニル系モノマと重合開始剤を含有する水溶
液の含浸処理を施した後、熱処理を施し、次いで洗浄す
ることを特徴とする繊維構造物の製造方法。 - 【請求項10】前記親水性ビニル系モノマが、スルホン
酸および/またはスルホン酸塩を含有するビニル系モノ
マであることを特徴とする請求項9記載の繊維構造物の
製造方法。 - 【請求項11】前記水溶液のpHが6以上12以下であ
ることを特徴とする請求項9記載の繊維構造物の製造方
法。 - 【請求項12】前記水溶液中における前記親水性ビニル
系モノマの濃度が10重量%以上30重量%以下である
ことを特徴とする請求項9記載の繊維構造物の製造方
法。 - 【請求項13】前記重合開始剤が前記親水性ビニル系モ
ノマに対して1重量%以上5重量%以下含有しているこ
とを特徴とする請求項9記載の繊維構造物の製造方法。 - 【請求項14】前記熱処理温度が80℃以上200℃以
下であることを特徴とする請求項9記載の繊維構造物の
製造方法。 - 【請求項15】前記繊維構造物が実質的にセルロース繊
維からなることを特徴とする請求項9記載の繊維構造物
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8314729A JPH09209266A (ja) | 1995-11-28 | 1996-11-26 | 繊維構造物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-308989 | 1995-11-28 | ||
| JP30898995 | 1995-11-28 | ||
| JP8314729A JPH09209266A (ja) | 1995-11-28 | 1996-11-26 | 繊維構造物およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09209266A true JPH09209266A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=26565776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8314729A Pending JPH09209266A (ja) | 1995-11-28 | 1996-11-26 | 繊維構造物およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09209266A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002220704A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-08-09 | Toray Ind Inc | 肌 着 |
| JP2002339245A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-27 | Gunze Ltd | 耐洗濯性のある消臭機能が付与されたセルロース系繊維又はセルロース系繊維製品及びそれらの加工方法 |
| JP2007254910A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Gunze Ltd | 残留洗剤低減繊維製品 |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP8314729A patent/JPH09209266A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002220704A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-08-09 | Toray Ind Inc | 肌 着 |
| JP2002339245A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-27 | Gunze Ltd | 耐洗濯性のある消臭機能が付与されたセルロース系繊維又はセルロース系繊維製品及びそれらの加工方法 |
| JP2007254910A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Gunze Ltd | 残留洗剤低減繊維製品 |
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