JPH09210121A - 支承装置 - Google Patents
支承装置Info
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- JPH09210121A JPH09210121A JP4036296A JP4036296A JPH09210121A JP H09210121 A JPH09210121 A JP H09210121A JP 4036296 A JP4036296 A JP 4036296A JP 4036296 A JP4036296 A JP 4036296A JP H09210121 A JPH09210121 A JP H09210121A
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Links
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Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】構造物の支承に適した強度及び耐久性が得ら
れ、全方向に対して水平摺動可能に支承できる支承装置
を提供する。 【解決手段】上部構造体に固定した上沓と、下部構造体
に固定した下沓との間に中間沓を介設するので、各沓の
対接部分に撓みや変形が生じにくく、常時平行を保つこ
とができる。各沓の対接面に介装した各固体潤滑材によ
り摺動抵抗が軽減され、X軸方向又はY軸方向と各方向
を合成した斜め方向との全方向の水平摺動が円滑に行え
る。各沓に形成した凹部と凸部とを固体潤滑材を介して
係合することで、上部構造体に負荷される引抜き力を抑
止でき、凹部と凸部とを係合した状態で水平摺動可能に
支承できる。且つ、凹部と凸部との対接面間を積層ゴム
アイソレータの鉛直変形が許容される間隔に離間して、
許容範囲以上の鉛直変形が積層ゴムアイソレータに生じ
るのを防止する。且つ、上部構造体と上沓との間を積層
ゴムアイソレータのクリープ変形が許容される間隔に離
間して、上部構造体の荷重が支承装置に直接負荷される
のを防止する。
れ、全方向に対して水平摺動可能に支承できる支承装置
を提供する。 【解決手段】上部構造体に固定した上沓と、下部構造体
に固定した下沓との間に中間沓を介設するので、各沓の
対接部分に撓みや変形が生じにくく、常時平行を保つこ
とができる。各沓の対接面に介装した各固体潤滑材によ
り摺動抵抗が軽減され、X軸方向又はY軸方向と各方向
を合成した斜め方向との全方向の水平摺動が円滑に行え
る。各沓に形成した凹部と凸部とを固体潤滑材を介して
係合することで、上部構造体に負荷される引抜き力を抑
止でき、凹部と凸部とを係合した状態で水平摺動可能に
支承できる。且つ、凹部と凸部との対接面間を積層ゴム
アイソレータの鉛直変形が許容される間隔に離間して、
許容範囲以上の鉛直変形が積層ゴムアイソレータに生じ
るのを防止する。且つ、上部構造体と上沓との間を積層
ゴムアイソレータのクリープ変形が許容される間隔に離
間して、上部構造体の荷重が支承装置に直接負荷される
のを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、免震ビ
ルや橋梁等の構造物を支承する装置に関し、地震動等の
外力により構造物に引抜き力(鉛直変形)が生じると
き、或いは、引抜き力を安全上考慮する必要がある構造
物を支承するための支承装置に関する。
ルや橋梁等の構造物を支承する装置に関し、地震動等の
外力により構造物に引抜き力(鉛直変形)が生じると
き、或いは、引抜き力を安全上考慮する必要がある構造
物を支承するための支承装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述した構造物は、地震動等の外
力によって引抜き力(浮上がり)が生じにくい構造を有
しており、構造物に対して引抜き力による浮上がりを検
討する必要が無く、且つ、浮上がりを抑止する部材が免
震層に取付けられている事例は極めて少ない。
力によって引抜き力(浮上がり)が生じにくい構造を有
しており、構造物に対して引抜き力による浮上がりを検
討する必要が無く、且つ、浮上がりを抑止する部材が免
震層に取付けられている事例は極めて少ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高さ辺長比
(アスペクト比)の大きい建物或いは高層又は大型の構
造物に対して加速度の大きな地震が負荷される状況を想
定した場合、地震応答解析の結果、構造物を支承する積
層ゴムアイソレータ(免震支承)に引抜き力が生じる可
能性が高く、構造体に「浮上がり」や「転倒」が生じた
場合、構造体を支承する積層ゴムアイソレータに過大な
引抜き力が負荷され、許容変形率以上の変形が積層ゴム
アイソレータに生じると、積層ゴムアイソレータ内部に
気泡が多数発生し、弾性及び剛性が低下したり、破断や
亀裂が発生したりして、積層ゴムアイソレータによる免
震機能が損なわれるという問題点を有している。
(アスペクト比)の大きい建物或いは高層又は大型の構
造物に対して加速度の大きな地震が負荷される状況を想
定した場合、地震応答解析の結果、構造物を支承する積
層ゴムアイソレータ(免震支承)に引抜き力が生じる可
能性が高く、構造体に「浮上がり」や「転倒」が生じた
場合、構造体を支承する積層ゴムアイソレータに過大な
引抜き力が負荷され、許容変形率以上の変形が積層ゴム
アイソレータに生じると、積層ゴムアイソレータ内部に
気泡が多数発生し、弾性及び剛性が低下したり、破断や
亀裂が発生したりして、積層ゴムアイソレータによる免
震機能が損なわれるという問題点を有している。
【0004】上述した問題を防止する第1従来例とし
て、例えば、図12に示す浮上がり防止装置26(特公
平6−045973号公報)が既に開発済みであるが、
同装置26は、上部構造体Aの梁部に貫通固定した鉄骨
製の拘束ビーム27と、下部構造体Bに固定した鉄骨製
の拘束ビーム28とを十字に交差する支承構造であるの
で、上部構造体Aの梁幅以上に装置が突出し、装置全体
の構成及び構造が大きくなる。また、拘束ビーム27を
上部構造体Aの梁部に貫通して設け、拘束ビーム28を
下部構造体Bの梁部に貫通して設けなければならず、施
工が面倒である。且つ、上部構造体A及び下部構造体B
に各ビーム27,28の一部が埋設されているので、各
ビーム27,28の支承部分に破損や損傷が起きても、
構造的に交換が困難である。さらに、拘束ビーム27と
拘束ビーム28との交差部分に荷重が集中するので、拘
束ビーム27や拘束ビーム28に撓み又は変形が生じ、
水平摺動が円滑に行えなくなるという問題点を有してい
る。
て、例えば、図12に示す浮上がり防止装置26(特公
平6−045973号公報)が既に開発済みであるが、
同装置26は、上部構造体Aの梁部に貫通固定した鉄骨
製の拘束ビーム27と、下部構造体Bに固定した鉄骨製
の拘束ビーム28とを十字に交差する支承構造であるの
で、上部構造体Aの梁幅以上に装置が突出し、装置全体
の構成及び構造が大きくなる。また、拘束ビーム27を
上部構造体Aの梁部に貫通して設け、拘束ビーム28を
下部構造体Bの梁部に貫通して設けなければならず、施
工が面倒である。且つ、上部構造体A及び下部構造体B
に各ビーム27,28の一部が埋設されているので、各
ビーム27,28の支承部分に破損や損傷が起きても、
構造的に交換が困難である。さらに、拘束ビーム27と
拘束ビーム28との交差部分に荷重が集中するので、拘
束ビーム27や拘束ビーム28に撓み又は変形が生じ、
水平摺動が円滑に行えなくなるという問題点を有してい
る。
【0005】第2従来例として、例えば、図13に示す
免震機構装置29(特公平4−65193号公報)が既
に開発済みであるが、同装置29は、上部構造体Aに固
定した上部可動部材30と、下部構造体Bに固定した下
部可動部材31とを交差方向に対して水平摺動可能に係
合した支承構造であるので、各部材30,31の交差部
分だけで支承しなければならず、相互の支承面積が小さ
く、その部分に荷重が集中して負荷されるため、各部材
30,31の交差部分に撓み又は変形が生じ、水平摺動
が円滑に行えなくなる。また、大型で重量の重い構造物
を支承する場合、各部材30,31の断面を大きくする
必要があるが、装置全体の構成が大きくなるという問題
点を有している。
免震機構装置29(特公平4−65193号公報)が既
に開発済みであるが、同装置29は、上部構造体Aに固
定した上部可動部材30と、下部構造体Bに固定した下
部可動部材31とを交差方向に対して水平摺動可能に係
合した支承構造であるので、各部材30,31の交差部
分だけで支承しなければならず、相互の支承面積が小さ
く、その部分に荷重が集中して負荷されるため、各部材
30,31の交差部分に撓み又は変形が生じ、水平摺動
が円滑に行えなくなる。また、大型で重量の重い構造物
を支承する場合、各部材30,31の断面を大きくする
必要があるが、装置全体の構成が大きくなるという問題
点を有している。
【0006】この発明は上記問題に鑑み、構造物の支承
に適した大きさ、強度、耐久性が得られ、各沓の水平摺
動が損なわれるのを防止できる。さらに、構造物に負荷
される引抜き力を抑止でき、全方向に対して水平摺動可
能に支承できる支承装置の提供を目的とする。
に適した大きさ、強度、耐久性が得られ、各沓の水平摺
動が損なわれるのを防止できる。さらに、構造物に負荷
される引抜き力を抑止でき、全方向に対して水平摺動可
能に支承できる支承装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記上部構造体の下面側に固定され下向きに開口する溝
部を有する上沓と、下部構造体の上面側に固定され上向
きに開口する溝部を有する下沓とをX軸方向及びY軸方
向に対して直交した状態に交差し、上記上沓に形成した
溝部と上記下沓に形成した溝部との交差部分に中間沓を
介設すると共に、上記上沓と中間沓との対接面を平面上
のX軸方向に対して水平摺動可能に係合し、上記下沓と
中間沓との対接面を平面上のY軸方向に対して水平摺動
可能に係合した支承装置であることを特徴とする。
上記上部構造体の下面側に固定され下向きに開口する溝
部を有する上沓と、下部構造体の上面側に固定され上向
きに開口する溝部を有する下沓とをX軸方向及びY軸方
向に対して直交した状態に交差し、上記上沓に形成した
溝部と上記下沓に形成した溝部との交差部分に中間沓を
介設すると共に、上記上沓と中間沓との対接面を平面上
のX軸方向に対して水平摺動可能に係合し、上記下沓と
中間沓との対接面を平面上のY軸方向に対して水平摺動
可能に係合した支承装置であることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記上沓の溝部底面と中間沓の上面と
の対接面及び上記下沓の溝部底面と中間沓の下面との対
接面に低摩擦係数の潤滑材を介装した支承装置であるこ
とを特徴とする。
の構成と併せて、上記上沓の溝部底面と中間沓の上面と
の対接面及び上記下沓の溝部底面と中間沓の下面との対
接面に低摩擦係数の潤滑材を介装した支承装置であるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記上沓の溝部内側両縁部と中
間沓の上部両縁部との対接面に、上記X軸方向に対して
水平摺動可能に係合する凹部と凸部とを形成し、上記下
沓の溝部内側両縁部と中間沓の下部両縁部との対接面
に、上記Y軸方向に対して水平摺動可能に係合する凹部
と凸部とを形成し、上記各沓に形成した凹部と凸部との
対接面に低摩擦係数の潤滑材を介装した支承装置である
ことを特徴とする。
2記載の構成と併せて、上記上沓の溝部内側両縁部と中
間沓の上部両縁部との対接面に、上記X軸方向に対して
水平摺動可能に係合する凹部と凸部とを形成し、上記下
沓の溝部内側両縁部と中間沓の下部両縁部との対接面
に、上記Y軸方向に対して水平摺動可能に係合する凹部
と凸部とを形成し、上記各沓に形成した凹部と凸部との
対接面に低摩擦係数の潤滑材を介装した支承装置である
ことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の構成と併せて、上記各沓に形成した凹部と凸部との対
接面間を、上記上部構造体と下部構造体との間に介設し
た積層ゴムアイソレータの鉛直変形が許容される間隔に
離間すると共に、上記積層ゴムアイソレータの鉛直変形
が許容される許容変形範囲に上記凹部と凸部との対接面
間を可変設定する間隔調整手段を設けた支承装置である
ことを特徴とする。
の構成と併せて、上記各沓に形成した凹部と凸部との対
接面間を、上記上部構造体と下部構造体との間に介設し
た積層ゴムアイソレータの鉛直変形が許容される間隔に
離間すると共に、上記積層ゴムアイソレータの鉛直変形
が許容される許容変形範囲に上記凹部と凸部との対接面
間を可変設定する間隔調整手段を設けた支承装置である
ことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、上記請求項3又は
4記載の構成と併せて、上記上部構造体と上沓との間
を、上記積層ゴムアイソレータのクリープ変形が許容さ
れる間隔に離間すると共に、上記積層ゴムアイソレータ
のクリープ変形が許容される許容変形範囲に上記上部構
造体と上沓との間を保持する間隔保持手段を設けた支承
装置であることを特徴とする。
4記載の構成と併せて、上記上部構造体と上沓との間
を、上記積層ゴムアイソレータのクリープ変形が許容さ
れる間隔に離間すると共に、上記積層ゴムアイソレータ
のクリープ変形が許容される許容変形範囲に上記上部構
造体と上沓との間を保持する間隔保持手段を設けた支承
装置であることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、上記請求項4記載
の構成と併せて、上記間隔調整手段を、上記上沓及び又
は下沓に形成した凹部と、上記中間沓に形成した凸部と
を係合すると共に、上記凹部と凸部との対接面間が拡縮
される方向に上記中間沓に形成した凸部を上下調節自在
に設けて構成した支承装置であることを特徴とする。
の構成と併せて、上記間隔調整手段を、上記上沓及び又
は下沓に形成した凹部と、上記中間沓に形成した凸部と
を係合すると共に、上記凹部と凸部との対接面間が拡縮
される方向に上記中間沓に形成した凸部を上下調節自在
に設けて構成した支承装置であることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の支承装置は、上部構造体の下面
側に沿って固定した上沓と、下部構造体の上面側に沿っ
て固定した下沓と間に中間沓を介設するので、各沓の対
接部分に撓みや変形が生じにくく、常時平行を保つこと
ができるため、X軸方向又はY軸方向と各方向を合成し
た斜め方向の水平摺動とが許容され、全方向の水平摺動
可能が円滑に行える。且つ、各沓の支承面積が大きく、
支承面全体に荷重が分散されるため、構造物を支承する
のに必要な強度及び耐久性が得られる。
側に沿って固定した上沓と、下部構造体の上面側に沿っ
て固定した下沓と間に中間沓を介設するので、各沓の対
接部分に撓みや変形が生じにくく、常時平行を保つこと
ができるため、X軸方向又はY軸方向と各方向を合成し
た斜め方向の水平摺動とが許容され、全方向の水平摺動
可能が円滑に行える。且つ、各沓の支承面積が大きく、
支承面全体に荷重が分散されるため、構造物を支承する
のに必要な強度及び耐久性が得られる。
【0014】請求項2記載の支承装置は、上記請求項1
記載の作用と併せて、上沓と中間沓との対接面及び下沓
と中間沓との対接面に潤滑材を介装することで、各沓の
対接面に生じる摩擦係数が小さくなり、各沓の対接面に
生じる摺動抵抗が軽減されるため、X軸方向又はY軸方
向と各方向を合成した斜め方向の水平摺動とが許容さ
れ、全方向に対して水平摺動可能に支承できる。
記載の作用と併せて、上沓と中間沓との対接面及び下沓
と中間沓との対接面に潤滑材を介装することで、各沓の
対接面に生じる摩擦係数が小さくなり、各沓の対接面に
生じる摺動抵抗が軽減されるため、X軸方向又はY軸方
向と各方向を合成した斜め方向の水平摺動とが許容さ
れ、全方向に対して水平摺動可能に支承できる。
【0015】請求項3記載の支承装置は、上記請求項1
又は2記載の作用と併せて、各沓に形成した凹部と凸部
とを互いに係合することで、上部構造体に負荷される引
抜き力を抑止できる。凹部と凸部との対接面に潤滑材を
介装して、相互の対接面に生じる摺動抵抗を軽減するた
め、各沓に形成した凹部と凸部とを係合した状態で全方
向に対して水平摺動可能に支承できる。
又は2記載の作用と併せて、各沓に形成した凹部と凸部
とを互いに係合することで、上部構造体に負荷される引
抜き力を抑止できる。凹部と凸部との対接面に潤滑材を
介装して、相互の対接面に生じる摺動抵抗を軽減するた
め、各沓に形成した凹部と凸部とを係合した状態で全方
向に対して水平摺動可能に支承できる。
【0016】請求項4記載の支承装置は、上記請求項3
記載の作用と併せて、各沓に形成した凹部と凸部との対
接面を互いに当接して、上部構造体と下部構造体との間
に介設した積層ゴムアイソレータを鉛直変形が許容され
る許容変形範囲に規制することで、許容範囲以上の鉛直
変形が積層ゴムアイソレータに生じるのを防止でき、積
層ゴムアイソレータの免震機能が長期安定して得られ
る。且つ、各沓に形成した凹部と凸部との対接面間を間
隔調整手段により可変調節することで、積層ゴムアイソ
レータを構成する積層ゴムの変形やクリープ変形により
クリアランスが可変しても、積層ゴムアイソレータの鉛
直変形が許容される許容変形範囲に凹部と凸部との対接
面間を補正できる。
記載の作用と併せて、各沓に形成した凹部と凸部との対
接面を互いに当接して、上部構造体と下部構造体との間
に介設した積層ゴムアイソレータを鉛直変形が許容され
る許容変形範囲に規制することで、許容範囲以上の鉛直
変形が積層ゴムアイソレータに生じるのを防止でき、積
層ゴムアイソレータの免震機能が長期安定して得られ
る。且つ、各沓に形成した凹部と凸部との対接面間を間
隔調整手段により可変調節することで、積層ゴムアイソ
レータを構成する積層ゴムの変形やクリープ変形により
クリアランスが可変しても、積層ゴムアイソレータの鉛
直変形が許容される許容変形範囲に凹部と凸部との対接
面間を補正できる。
【0017】請求項5記載の支承装置は、上記請求項3
又は4記載の作用と併せて、上部構造体と上沓との間を
積層ゴムアイソレータのクリープ変形が許容される間隔
に間隔保持手段により保持することで、上部構造体と下
部構造体との間に介設した積層ゴムアイソレータに上部
構造体の載荷荷重によるクリープ変形が生じても、上部
構造体の鉛直荷重が支承装置に対して負荷されず、支承
装置の機能が損なわれるのを防止できる。
又は4記載の作用と併せて、上部構造体と上沓との間を
積層ゴムアイソレータのクリープ変形が許容される間隔
に間隔保持手段により保持することで、上部構造体と下
部構造体との間に介設した積層ゴムアイソレータに上部
構造体の載荷荷重によるクリープ変形が生じても、上部
構造体の鉛直荷重が支承装置に対して負荷されず、支承
装置の機能が損なわれるのを防止できる。
【0018】請求項6記載の支承装置は、上記請求項4
記載の作用と併せて、中間沓に形成した凸部の係合位置
を上下調節することで、上沓及び又は下沓に形成した凹
部と、中間沓に形成した凸部との対接面間を積層ゴムア
イソレータの鉛直変形が許容される間隔に可変設定する
ことができ、積層ゴムアイソレータの鉛直変形が許容さ
れる許容変形範囲に凹部と凸部との対接面間を補正でき
る。
記載の作用と併せて、中間沓に形成した凸部の係合位置
を上下調節することで、上沓及び又は下沓に形成した凹
部と、中間沓に形成した凸部との対接面間を積層ゴムア
イソレータの鉛直変形が許容される間隔に可変設定する
ことができ、積層ゴムアイソレータの鉛直変形が許容さ
れる許容変形範囲に凹部と凸部との対接面間を補正でき
る。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、上部構造体の下面側
に沿って固定した上沓と、下部構造体の上面側に沿って
固定した下沓との間に中間沓を介設して各沓を平面的に
対接するので、各沓の対接部分に撓みや変形が生じにく
く、常時平行を保つことができるため、全方向の水平摺
動が円滑に行える。且つ、上部構造体及び下部構造体の
取付け面に沿って固定した上沓及び下沓との交差部分に
中間沓を介設するので、上部構造体の柱下面や梁下面等
の狭い設置範囲に装置を設けることができ、取付け及び
施行が容易に行える。且つ、各沓の支承面積が大きく、
支承面全体に荷重を分散されるため、大型で重量の重い
構造物を支承するのに最適であり、構造物を支承するの
に必要な強度及び耐久性が得られる。
に沿って固定した上沓と、下部構造体の上面側に沿って
固定した下沓との間に中間沓を介設して各沓を平面的に
対接するので、各沓の対接部分に撓みや変形が生じにく
く、常時平行を保つことができるため、全方向の水平摺
動が円滑に行える。且つ、上部構造体及び下部構造体の
取付け面に沿って固定した上沓及び下沓との交差部分に
中間沓を介設するので、上部構造体の柱下面や梁下面等
の狭い設置範囲に装置を設けることができ、取付け及び
施行が容易に行える。且つ、各沓の支承面積が大きく、
支承面全体に荷重を分散されるため、大型で重量の重い
構造物を支承するのに最適であり、構造物を支承するの
に必要な強度及び耐久性が得られる。
【0020】しかも、上沓と中間沓との対接面及び下沓
と中間沓との対接面に潤滑材を介装して、各沓の対接面
に生じる摩擦係数を小さくし、各沓の対接面に生じる摺
動抵抗を軽減するため、全方向に対して水平摺動可能に
支承できる。また、各沓に形成した凹部と凸部とを潤滑
材を介して係合することで、上部構造体に負荷される引
抜き力が抑止され、浮上がりや転倒等が上部構造体に生
じるのを防止できる。且つ、凹部と凸部との対接面に生
じる摺動抵抗を潤滑材により軽減するため、各沓を互い
に係合した状態で全方向に対して水平摺動可能に支承で
きる。
と中間沓との対接面に潤滑材を介装して、各沓の対接面
に生じる摩擦係数を小さくし、各沓の対接面に生じる摺
動抵抗を軽減するため、全方向に対して水平摺動可能に
支承できる。また、各沓に形成した凹部と凸部とを潤滑
材を介して係合することで、上部構造体に負荷される引
抜き力が抑止され、浮上がりや転倒等が上部構造体に生
じるのを防止できる。且つ、凹部と凸部との対接面に生
じる摺動抵抗を潤滑材により軽減するため、各沓を互い
に係合した状態で全方向に対して水平摺動可能に支承で
きる。
【0021】さらに、上部構造体を積層ゴムアイソレー
タで支承するとき、凹部と凸部との対接面間を積層ゴム
アイソレータの鉛直変形が許容される間隔に離間するこ
とで、許容範囲以上の鉛直変形が積層ゴムアイソレータ
に生じるのを確実に防止でき、積層ゴムアイソレータの
弾性及び剛性が低下したり、破断や亀裂が発生したりせ
ず、積層ゴムアイソレータの免震機能が長期安定して得
られる。仮に、積層ゴムアイソレータが上部構造体の載
荷荷重によりクリープ変形してクリアランスが可変して
も、積層ゴムアイソレータの鉛直変形が許容される許容
変形範囲に凹部と凸部との対接面間を補正できる。且
つ、上部構造体と上沓との間を積層ゴムアイソレータの
クリープ変形が許容される間隔に離間することで、積層
ゴムアイソレータを構成する積層ゴムにクリープ変形が
生じても、上部構造体の荷重が支承装置に直接負荷され
ず、支承装置の機能が損なわれるのを防止できる。
タで支承するとき、凹部と凸部との対接面間を積層ゴム
アイソレータの鉛直変形が許容される間隔に離間するこ
とで、許容範囲以上の鉛直変形が積層ゴムアイソレータ
に生じるのを確実に防止でき、積層ゴムアイソレータの
弾性及び剛性が低下したり、破断や亀裂が発生したりせ
ず、積層ゴムアイソレータの免震機能が長期安定して得
られる。仮に、積層ゴムアイソレータが上部構造体の載
荷荷重によりクリープ変形してクリアランスが可変して
も、積層ゴムアイソレータの鉛直変形が許容される許容
変形範囲に凹部と凸部との対接面間を補正できる。且
つ、上部構造体と上沓との間を積層ゴムアイソレータの
クリープ変形が許容される間隔に離間することで、積層
ゴムアイソレータを構成する積層ゴムにクリープ変形が
生じても、上部構造体の荷重が支承装置に直接負荷され
ず、支承装置の機能が損なわれるのを防止できる。
【0022】
【実施例】図面は構造物の一例として、免震ビルや橋桁
等で構成される上部構造体と、基礎や橋脚等で構成され
る下部構造体との免震層に介設される第1実施例の支承
装置を示し、図1及び図2に於いて、本発明の支承装置
1は、上部構造体Aと下部構造体Bとの間に形成した免
震層Cに介設され、上部構造体Aの下面側に固定した上
沓2と、下部構造体Bの上面側に固定した下沓3とをX
軸方向及びY軸方向に交差すると共に、同上沓2と下沓
3との交差部分に中間沓4を介設して、上部構造体A側
に固定した上沓2と、下部構造体B側に固定した下沓3
とを中間沓4を介して平面上のX軸方向(軸方向)及び
Y軸方向(軸直角方向)に対して水平摺動可能に連結し
ている。且つ、上部構造体Aと下部構造体Bとの間に形
成した免震層Cの適宜箇所に、例えば、合成ゴムと金属
板とを層状に積層してなる各積層ゴムアイソレータD…
を介設して、地震動等の外力が下部構造体Bに生じたと
き、各積層ゴムアイソレータD…の左右変形により横揺
れを吸収緩和して上部構造体Aに付与される揺れを軽減
し、浮上がりや転倒等により生じる上部構造体Aの引抜
き力を各支承装置1…で支承する。
等で構成される上部構造体と、基礎や橋脚等で構成され
る下部構造体との免震層に介設される第1実施例の支承
装置を示し、図1及び図2に於いて、本発明の支承装置
1は、上部構造体Aと下部構造体Bとの間に形成した免
震層Cに介設され、上部構造体Aの下面側に固定した上
沓2と、下部構造体Bの上面側に固定した下沓3とをX
軸方向及びY軸方向に交差すると共に、同上沓2と下沓
3との交差部分に中間沓4を介設して、上部構造体A側
に固定した上沓2と、下部構造体B側に固定した下沓3
とを中間沓4を介して平面上のX軸方向(軸方向)及び
Y軸方向(軸直角方向)に対して水平摺動可能に連結し
ている。且つ、上部構造体Aと下部構造体Bとの間に形
成した免震層Cの適宜箇所に、例えば、合成ゴムと金属
板とを層状に積層してなる各積層ゴムアイソレータD…
を介設して、地震動等の外力が下部構造体Bに生じたと
き、各積層ゴムアイソレータD…の左右変形により横揺
れを吸収緩和して上部構造体Aに付与される揺れを軽減
し、浮上がりや転倒等により生じる上部構造体Aの引抜
き力を各支承装置1…で支承する。
【0023】上述した上沓2は、図3及び図5に示すよ
うに、上沓2の下面側両縁部に形成した各凹部2a,2
aと、後述する中間沓4の上面側両縁部に形成した各凸
部4a,4aとを平面上のX軸方向に対して水平摺動可
能に係合し、後述する中間沓4の上部滑動面に固定した
固体潤滑材6と対向して上沓2の下部滑動面全長に滑動
板5を固定し、各凸部4a,4aの下側直角滑動面又は
下側水平滑動面に固定した各固体潤滑材8,8と対向し
て各凹部2a,2aの滑動面全体又は下側直角滑動面に
各滑動板7,7を固定している。
うに、上沓2の下面側両縁部に形成した各凹部2a,2
aと、後述する中間沓4の上面側両縁部に形成した各凸
部4a,4aとを平面上のX軸方向に対して水平摺動可
能に係合し、後述する中間沓4の上部滑動面に固定した
固体潤滑材6と対向して上沓2の下部滑動面全長に滑動
板5を固定し、各凸部4a,4aの下側直角滑動面又は
下側水平滑動面に固定した各固体潤滑材8,8と対向し
て各凹部2a,2aの滑動面全体又は下側直角滑動面に
各滑動板7,7を固定している。
【0024】且つ、上部構造体Aの下面側に固定した構
造体定着板13の下面側両縁部と、支承定着板14の上
面側両縁部とを溶接又は多数本の各ボルト(図示省略)
により固定し、同支承定着板14の下面側両縁部と、上
沓2の上面側に溶接した支承定着板15の上面側両縁部
とを多数本の各ボルト16…により連結している。図7
に示すように、支承定着板14の下面側両縁部に形成し
た各雌ネジ孔14a…に、各ボルト受け座17…の基端
側に螺刻した各雄ネジ部17a…を螺合して、各雌ネジ
孔14a…の下面側周縁部と各ボルト受け座17…の外
周面部とを溶接する。各ボルト受け座17…の軸中心部
に螺刻した各雌ネジ孔17b…に、各ボルト16…の基
端側に螺刻した各雄ネジ部16a…を螺合し、各ボルト
受け座17…の下端側に突出した各雄ネジ部16a…に
各ナット18…を螺合して、各ボルト受け座17…と各
ナット18…とを互いに当接した状態に締付け固定する
ことで、各ボルト16…を鉛直方向に対して任意長さ突
出した状態に締付け固定している。
造体定着板13の下面側両縁部と、支承定着板14の上
面側両縁部とを溶接又は多数本の各ボルト(図示省略)
により固定し、同支承定着板14の下面側両縁部と、上
沓2の上面側に溶接した支承定着板15の上面側両縁部
とを多数本の各ボルト16…により連結している。図7
に示すように、支承定着板14の下面側両縁部に形成し
た各雌ネジ孔14a…に、各ボルト受け座17…の基端
側に螺刻した各雄ネジ部17a…を螺合して、各雌ネジ
孔14a…の下面側周縁部と各ボルト受け座17…の外
周面部とを溶接する。各ボルト受け座17…の軸中心部
に螺刻した各雌ネジ孔17b…に、各ボルト16…の基
端側に螺刻した各雄ネジ部16a…を螺合し、各ボルト
受け座17…の下端側に突出した各雄ネジ部16a…に
各ナット18…を螺合して、各ボルト受け座17…と各
ナット18…とを互いに当接した状態に締付け固定する
ことで、各ボルト16…を鉛直方向に対して任意長さ突
出した状態に締付け固定している。
【0025】一方、支承定着板15の上面側両縁部に形
成した各挿通孔15a…に各ボルト16…の先端側を上
下摺動可能に挿通し、各ボルト16…の先端側に螺刻し
た各雄ネジ部16a…に各ナット19,20を夫々螺合
して抜止めすると共に、各ナット19…と各ナット20
…とを互いに当接した状態に締付け固定することで、支
承定着板15の下面側両縁部に対して各ナット19…を
所定の間隔a(例えば、約10mm)に離間した位置に螺
合固定している。
成した各挿通孔15a…に各ボルト16…の先端側を上
下摺動可能に挿通し、各ボルト16…の先端側に螺刻し
た各雄ネジ部16a…に各ナット19,20を夫々螺合
して抜止めすると共に、各ナット19…と各ナット20
…とを互いに当接した状態に締付け固定することで、支
承定着板15の下面側両縁部に対して各ナット19…を
所定の間隔a(例えば、約10mm)に離間した位置に螺
合固定している。
【0026】且つ、各積層ゴムアイソレータD…に対し
て上部構造体Aの自重負荷が作用する通常時に於いて、
各ボルト16…に螺合した各ナット18…と、各ボルト
16…を挿通した支承定着板15の上面側両縁部との対
向面間を、各積層ゴムアイソレータD…の垂直変形及び
クリープ変形が許容される所定の間隔d(例えば12m
m)に離間及び保持している。つまり、各積層ゴムアイ
ソレータD…に圧縮によるクリープ変形が生じても、各
ボルト16…に螺合した各ナット18…と、各ボルト1
6…を挿通した支承定着板15の上面側両縁部とが当接
せず、各積層ゴムアイソレータD…のクリープ変形が許
容される許容変形範囲に抑止される。また、支承定着板
14と各ボルト受け座17…とを溶接せず、各ボルト受
け座17…を回動操作可能に設けることで、支承定着板
15と各ナット18…との対向面間を各積層ゴムアイソ
レータD…の圧縮によるクリープ変形が許容される所定
の間隔d(例えば12mm)に調節及び保持できる。
て上部構造体Aの自重負荷が作用する通常時に於いて、
各ボルト16…に螺合した各ナット18…と、各ボルト
16…を挿通した支承定着板15の上面側両縁部との対
向面間を、各積層ゴムアイソレータD…の垂直変形及び
クリープ変形が許容される所定の間隔d(例えば12m
m)に離間及び保持している。つまり、各積層ゴムアイ
ソレータD…に圧縮によるクリープ変形が生じても、各
ボルト16…に螺合した各ナット18…と、各ボルト1
6…を挿通した支承定着板15の上面側両縁部とが当接
せず、各積層ゴムアイソレータD…のクリープ変形が許
容される許容変形範囲に抑止される。また、支承定着板
14と各ボルト受け座17…とを溶接せず、各ボルト受
け座17…を回動操作可能に設けることで、支承定着板
15と各ナット18…との対向面間を各積層ゴムアイソ
レータD…の圧縮によるクリープ変形が許容される所定
の間隔d(例えば12mm)に調節及び保持できる。
【0027】前述した下沓3は、図4及び図6に示すよ
うに、下沓3の上面側両縁部に形成した各凹部3a,3
aと、後述する中間沓4の下面側両縁部に形成した各凸
部4b,4bとを平面上のY軸方向に対して水平摺動可
能に係合し、後述する中間沓4の下部滑動面に固定した
固体潤滑材10と対向して下沓3の上部滑動面全長に滑
動板9を固定し、各凸部4b,4bの上側直角滑動面又
は上側水平滑動面に固定した各固体潤滑材12,12と
対向して各凹部3a,3aの滑動面全体又は上側直角滑
動面に各滑動板11,11を固定している。且つ、下部
構造体Bの上面側に固定した構造体定着板21の上面側
両縁部と、下沓3の下面側両縁部とを溶接又は多数本の
各ボルト(図示省略)により固定している。
うに、下沓3の上面側両縁部に形成した各凹部3a,3
aと、後述する中間沓4の下面側両縁部に形成した各凸
部4b,4bとを平面上のY軸方向に対して水平摺動可
能に係合し、後述する中間沓4の下部滑動面に固定した
固体潤滑材10と対向して下沓3の上部滑動面全長に滑
動板9を固定し、各凸部4b,4bの上側直角滑動面又
は上側水平滑動面に固定した各固体潤滑材12,12と
対向して各凹部3a,3aの滑動面全体又は上側直角滑
動面に各滑動板11,11を固定している。且つ、下部
構造体Bの上面側に固定した構造体定着板21の上面側
両縁部と、下沓3の下面側両縁部とを溶接又は多数本の
各ボルト(図示省略)により固定している。
【0028】前述した中間沓4は、上沓2の下部滑動面
及び下沓3の上部滑動面に固定した各滑動板5,9と対
向して中間沓4の上下部滑動面に各固体潤滑材6,10
を固定し、中間沓4の上面側両縁部に形成した各凸部4
a,4aを、上沓2の下面側両縁部に形成した各凹部2
a,2aに係合し、中間沓4の下面側両縁部に形成した
各凸部4b,4bを、下沓3の上面側両縁部に形成した
各凹部3a,3aに係合している。且つ、上沓2及び下
沓3に固定した各滑動板5,9と、中間沓4に固定した
各固体潤滑材6,10とが互いに圧接される通常の自重
負荷時に於いて、中間沓4の各凸部4a,4aに固定し
た各固体潤滑材8,8の下側水平滑動面と、上沓2の各
凹部2a,2aに固定した各滑動板7,7の下側水平滑
動面との対向面を所定の間隔b(例えば、約2mm)に離
間し、中間沓4の各凸部4b,4bに固定した各固体潤
滑材12,12の上側水平滑動面と、下沓3の各凹部3
a,3aに固定した各滑動板11,11の上側水平滑動
面との対向面を所定の間隔c(例えば、約2mm)に離間
している。
及び下沓3の上部滑動面に固定した各滑動板5,9と対
向して中間沓4の上下部滑動面に各固体潤滑材6,10
を固定し、中間沓4の上面側両縁部に形成した各凸部4
a,4aを、上沓2の下面側両縁部に形成した各凹部2
a,2aに係合し、中間沓4の下面側両縁部に形成した
各凸部4b,4bを、下沓3の上面側両縁部に形成した
各凹部3a,3aに係合している。且つ、上沓2及び下
沓3に固定した各滑動板5,9と、中間沓4に固定した
各固体潤滑材6,10とが互いに圧接される通常の自重
負荷時に於いて、中間沓4の各凸部4a,4aに固定し
た各固体潤滑材8,8の下側水平滑動面と、上沓2の各
凹部2a,2aに固定した各滑動板7,7の下側水平滑
動面との対向面を所定の間隔b(例えば、約2mm)に離
間し、中間沓4の各凸部4b,4bに固定した各固体潤
滑材12,12の上側水平滑動面と、下沓3の各凹部3
a,3aに固定した各滑動板11,11の上側水平滑動
面との対向面を所定の間隔c(例えば、約2mm)に離間
している。
【0029】つまり、各間隔a,b,cからなるクリア
ランス全体を各積層ゴムアイソレータD…の鉛直変形が
許容される間隔(例えば14mm)に設定することで、上
部構造体Aに引抜き力が生じたとき、上沓2に固定した
支承定着板15と、各ボルト16…に螺合した各ナット
19…とが当接し、上沓2の各凹部2a,2aに固定し
た各滑動板7,7と、中間沓4の各凸部4a,4aに固
定した各固体潤滑材8,8とが当接し、下沓3の各凹部
3a,3aに固定した各滑動板11,11と、中間沓4
の各凸部4b,4bに固定した各固体潤滑材12,12
とが当接して、各積層ゴムアイソレータD…の鉛直変形
が許容される許容変形範囲に規制する。且つ、各ボルト
16…に螺合した各ナット19…を回動操作して、上沓
2に固定した支承定着板15と各ナット19…との間隔
aを可変調節するだけで、各積層ゴムアイソレータD…
の鉛直変形が許容される許容変形範囲に各間隔a,b,
cからなるクリアランス全体の間隔を補正できる。
ランス全体を各積層ゴムアイソレータD…の鉛直変形が
許容される間隔(例えば14mm)に設定することで、上
部構造体Aに引抜き力が生じたとき、上沓2に固定した
支承定着板15と、各ボルト16…に螺合した各ナット
19…とが当接し、上沓2の各凹部2a,2aに固定し
た各滑動板7,7と、中間沓4の各凸部4a,4aに固
定した各固体潤滑材8,8とが当接し、下沓3の各凹部
3a,3aに固定した各滑動板11,11と、中間沓4
の各凸部4b,4bに固定した各固体潤滑材12,12
とが当接して、各積層ゴムアイソレータD…の鉛直変形
が許容される許容変形範囲に規制する。且つ、各ボルト
16…に螺合した各ナット19…を回動操作して、上沓
2に固定した支承定着板15と各ナット19…との間隔
aを可変調節するだけで、各積層ゴムアイソレータD…
の鉛直変形が許容される許容変形範囲に各間隔a,b,
cからなるクリアランス全体の間隔を補正できる。
【0030】前述した各滑動板5,7,9,11は、例
えば、ステンレス鋼板、チタン鋼板等の材質で形成した
各滑動板5,7,9,11で構成すると共に、各滑動板
5,7,9,11の滑動面全体に光輝処理(即ち、鏡面
仕上げ)を施して、各滑動板5,7,9,11と各固体
潤滑材6,8,10,12との接触部分に生じる摩擦係
数が小さくなるように形成している。一方、各固体潤滑
材6,8,10,12は、例えば、フッ素樹脂、シリコ
ン樹脂等の材質で形成した低摩擦係数の各固体潤滑材
6,8,10,12で構成すると共に、各固体潤滑材
6,8,10,12の滑動面を平坦且つ滑らかに平面仕
上げしている。
えば、ステンレス鋼板、チタン鋼板等の材質で形成した
各滑動板5,7,9,11で構成すると共に、各滑動板
5,7,9,11の滑動面全体に光輝処理(即ち、鏡面
仕上げ)を施して、各滑動板5,7,9,11と各固体
潤滑材6,8,10,12との接触部分に生じる摩擦係
数が小さくなるように形成している。一方、各固体潤滑
材6,8,10,12は、例えば、フッ素樹脂、シリコ
ン樹脂等の材質で形成した低摩擦係数の各固体潤滑材
6,8,10,12で構成すると共に、各固体潤滑材
6,8,10,12の滑動面を平坦且つ滑らかに平面仕
上げしている。
【0031】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、支承装置1により上部構造体Aを支承すると
きの作用動作を説明する。先ず、図1に示すように、地
震動等の外力が下部構造体Bに生じた場合、各積層ゴム
アイソレータD…の左右変形により横揺れを吸収緩和し
て上部構造体Aに付与される揺れを軽減し、浮上がりや
転倒等により生じる上部構造体Aの引抜き力を各支承装
置1…で支承する。
て、以下、支承装置1により上部構造体Aを支承すると
きの作用動作を説明する。先ず、図1に示すように、地
震動等の外力が下部構造体Bに生じた場合、各積層ゴム
アイソレータD…の左右変形により横揺れを吸収緩和し
て上部構造体Aに付与される揺れを軽減し、浮上がりや
転倒等により生じる上部構造体Aの引抜き力を各支承装
置1…で支承する。
【0032】つまり、上部構造体Aに引抜き力が作用し
たとき、図5、図6に示すように、上沓2の各凹部2
a,2aに固定した各滑動板7,7と、中間沓4の各凸
部4a,4aに固定した各固体潤滑材8,8とを圧接す
る。且つ、下沓3の各凹部3a,3aに固定した各滑動
板11,11と、中間沓4の各凸部4b,4bに固定し
た各固体潤滑材12,12とを圧接するので、各沓2,
3,4の対接面に生じる摩擦係数が小さくなり、各沓
2,3,4の摺動抵抗が軽減されるため、X軸方向又は
Y軸方向と各方向を合成した斜め方向の水平摺動とが許
容され、全方向に対して水平摺動可能に支承できる。
たとき、図5、図6に示すように、上沓2の各凹部2
a,2aに固定した各滑動板7,7と、中間沓4の各凸
部4a,4aに固定した各固体潤滑材8,8とを圧接す
る。且つ、下沓3の各凹部3a,3aに固定した各滑動
板11,11と、中間沓4の各凸部4b,4bに固定し
た各固体潤滑材12,12とを圧接するので、各沓2,
3,4の対接面に生じる摩擦係数が小さくなり、各沓
2,3,4の摺動抵抗が軽減されるため、X軸方向又は
Y軸方向と各方向を合成した斜め方向の水平摺動とが許
容され、全方向に対して水平摺動可能に支承できる。
【0033】同時に、図3、図4に示すように、上沓2
の各凹部2a,2aと中間沓4の各凸部4a,4aとを
係合し、下沓3の各凹部3a,3aと中間沓4の各凸部
4b,4bとを係合して、上部構造体Aに負荷される引
抜き力を抑止するので、浮上がりや転倒等が上部構造体
Aに生じるのを積極的に防止できる。且つ、上沓2の各
凹部2a,2aに固定した各滑動板7,7と、中間沓4
の各凸部4a,4aに固定した各固体潤滑材8,8とで
支承し、下沓3の各凹部3a,3aに固定した各滑動板
11,11と、中間沓4の各凸部4b,4bに固定した
各固体潤滑材12,12とで支承するため、各沓2,
3,4を互いに係合した状態で全方向に対して水平摺動
可能に支承できる。
の各凹部2a,2aと中間沓4の各凸部4a,4aとを
係合し、下沓3の各凹部3a,3aと中間沓4の各凸部
4b,4bとを係合して、上部構造体Aに負荷される引
抜き力を抑止するので、浮上がりや転倒等が上部構造体
Aに生じるのを積極的に防止できる。且つ、上沓2の各
凹部2a,2aに固定した各滑動板7,7と、中間沓4
の各凸部4a,4aに固定した各固体潤滑材8,8とで
支承し、下沓3の各凹部3a,3aに固定した各滑動板
11,11と、中間沓4の各凸部4b,4bに固定した
各固体潤滑材12,12とで支承するため、各沓2,
3,4を互いに係合した状態で全方向に対して水平摺動
可能に支承できる。
【0034】且つ、上部構造体Aに引抜き力が生じたと
き、図7に示すように、上沓2に固定した支承定着板1
5と、各ボルト16…に螺合した各ナット19…とを当
接し、上沓2の各凹部2a,2aに固定した各滑動板
7,7と、中間沓4の各凸部4a,4aに固定した各固
体潤滑材8,8とを当接し、下沓3の各凹部3a,3a
に固定した各滑動板11,11と、中間沓4の各凸部4
b,4bに固定した各固体潤滑材12,12とを当接し
て、各積層ゴムアイソレータD…の鉛直変形が許容され
る許容変形範囲に規制するので、許容範囲以上の鉛直変
形が各積層ゴムアイソレータD…に生じるのを防止でき
る。なお、各積層ゴムアイソレータD…の変形やクリー
プ変形によりクリアランスが可変した場合、各ボルト1
6…に螺合した各ナット19…を回動操作して、上沓2
に固定した支承定着板15と各ナット19…との間隔a
を可変調節することで、各積層ゴムアイソレータD…の
鉛直変形が許容される許容変形範囲に各間隔a,b,c
からなるクリアランス全体の間隔を補正できる。
き、図7に示すように、上沓2に固定した支承定着板1
5と、各ボルト16…に螺合した各ナット19…とを当
接し、上沓2の各凹部2a,2aに固定した各滑動板
7,7と、中間沓4の各凸部4a,4aに固定した各固
体潤滑材8,8とを当接し、下沓3の各凹部3a,3a
に固定した各滑動板11,11と、中間沓4の各凸部4
b,4bに固定した各固体潤滑材12,12とを当接し
て、各積層ゴムアイソレータD…の鉛直変形が許容され
る許容変形範囲に規制するので、許容範囲以上の鉛直変
形が各積層ゴムアイソレータD…に生じるのを防止でき
る。なお、各積層ゴムアイソレータD…の変形やクリー
プ変形によりクリアランスが可変した場合、各ボルト1
6…に螺合した各ナット19…を回動操作して、上沓2
に固定した支承定着板15と各ナット19…との間隔a
を可変調節することで、各積層ゴムアイソレータD…の
鉛直変形が許容される許容変形範囲に各間隔a,b,c
からなるクリアランス全体の間隔を補正できる。
【0035】且つ、各ボルト16…に螺合した各ナット
18…と、上沓2に固定した支承定着板15との対向面
間を、各積層ゴムアイソレータD…のクリープ変形が許
容される所定の間隔dに離間しているので、各積層ゴム
アイソレータD…に上部構造体Aの圧縮によるクリープ
変形が生じても、予め設定した間隔dが狭くなり、各ボ
ルト16…に螺合した各ナット18…と、各ボルト16
…を挿通した支承定着板15の上面側両縁部とが当接せ
ず、上部構造体Aの鉛直荷重が各沓2,3,4に対して
直接負荷されるのを防止できる。
18…と、上沓2に固定した支承定着板15との対向面
間を、各積層ゴムアイソレータD…のクリープ変形が許
容される所定の間隔dに離間しているので、各積層ゴム
アイソレータD…に上部構造体Aの圧縮によるクリープ
変形が生じても、予め設定した間隔dが狭くなり、各ボ
ルト16…に螺合した各ナット18…と、各ボルト16
…を挿通した支承定着板15の上面側両縁部とが当接せ
ず、上部構造体Aの鉛直荷重が各沓2,3,4に対して
直接負荷されるのを防止できる。
【0036】また、上部構造体Aに引抜き力が作用せ
ず、上部構造体Aの自重負荷が作用するとき、上沓2と
中間沓4との対接面に固定した滑動板5と固体潤滑材6
とを圧接し、下沓3と中間沓4との対接面に固定した滑
動板9と固体潤滑材10とを圧接するので、各固体潤滑
材6,10により各沓2,3,4の摺動抵抗が軽減さ
れ、全方向に対して水平摺動可能に支承できる。
ず、上部構造体Aの自重負荷が作用するとき、上沓2と
中間沓4との対接面に固定した滑動板5と固体潤滑材6
とを圧接し、下沓3と中間沓4との対接面に固定した滑
動板9と固体潤滑材10とを圧接するので、各固体潤滑
材6,10により各沓2,3,4の摺動抵抗が軽減さ
れ、全方向に対して水平摺動可能に支承できる。
【0037】以上のように、上部構造体Aの下面側に沿
って固定した上沓2と、下部構造体Bの上面側に沿って
固定した下沓3との間に中間沓4を介設するので、各沓
2,3,4の対接部分に撓みや変形が生じにくく、常時
平行を保つことができる。各沓2,3,4の上下対接面
に各固体潤滑材6,10を介装するため、各沓2,3,
4の対接面に生じる摩擦係数が小さく、各沓2,3,4
の摺動抵抗が軽減されるため、X軸方向又はY軸方向と
各方向を合成した斜め方向の水平摺動が許容され、全方
向の水平摺動が円滑に行える。
って固定した上沓2と、下部構造体Bの上面側に沿って
固定した下沓3との間に中間沓4を介設するので、各沓
2,3,4の対接部分に撓みや変形が生じにくく、常時
平行を保つことができる。各沓2,3,4の上下対接面
に各固体潤滑材6,10を介装するため、各沓2,3,
4の対接面に生じる摩擦係数が小さく、各沓2,3,4
の摺動抵抗が軽減されるため、X軸方向又はY軸方向と
各方向を合成した斜め方向の水平摺動が許容され、全方
向の水平摺動が円滑に行える。
【0038】且つ、上部構造体A及び下部構造体Bの取
付け面に沿って固定した上沓2及び下沓3との間に中間
沓4を介設するので、上部構造体Aの柱下面や梁下面等
の狭い設置範囲に装置を設けたり、各構造物A,Bと各
沓2,3とをボルト等の固定手段により簡単に固定する
ことができ、取付け及び施行が容易に行える。且つ、各
沓2,3,4の支承面積が大きく、支承面全体に荷重が
分散されるため、大型で重量の重い構造物を支承するの
に最適であり、構造物を支承するのに必要な強度及び耐
久性が得られる。
付け面に沿って固定した上沓2及び下沓3との間に中間
沓4を介設するので、上部構造体Aの柱下面や梁下面等
の狭い設置範囲に装置を設けたり、各構造物A,Bと各
沓2,3とをボルト等の固定手段により簡単に固定する
ことができ、取付け及び施行が容易に行える。且つ、各
沓2,3,4の支承面積が大きく、支承面全体に荷重が
分散されるため、大型で重量の重い構造物を支承するの
に最適であり、構造物を支承するのに必要な強度及び耐
久性が得られる。
【0039】しかも、上沓2の各凹部2a,2aと中間
沓4の各凸部4a,4aとを各固体潤滑材8,8を介し
て係合し、下沓3の各凹部3a,3aと中間沓4の各凸
部4b,4bとを各固体潤滑材12,12を介して係合
するので、上部構造体Aに負荷される引抜き力が抑止さ
れ、浮上がりや転倒等が上部構造体Aに生じるのを防止
できると共に、各沓2,3,4の係合部分に生じる摺動
抵抗が固体潤滑材8,12により軽減されるため、各沓
2,3,4を互いに係合した状態で全方向に対して水平
摺動可能に支承できる。
沓4の各凸部4a,4aとを各固体潤滑材8,8を介し
て係合し、下沓3の各凹部3a,3aと中間沓4の各凸
部4b,4bとを各固体潤滑材12,12を介して係合
するので、上部構造体Aに負荷される引抜き力が抑止さ
れ、浮上がりや転倒等が上部構造体Aに生じるのを防止
できると共に、各沓2,3,4の係合部分に生じる摺動
抵抗が固体潤滑材8,12により軽減されるため、各沓
2,3,4を互いに係合した状態で全方向に対して水平
摺動可能に支承できる。
【0040】さらに、各凹部2a,3aと各凸部4a,
4bと対接面間を積層ゴムアイソレータDの鉛直変形が
許容される間隔に離間することで、許容範囲以上の鉛直
変形が積層ゴムアイソレータDに生じるのを確実に防止
でき、積層ゴムアイソレータDの弾性及び剛性が低下し
たり、破断や亀裂が発生したりせず、積層ゴムアイソレ
ータDの免震機能が長期安定して得られる。且つ、上部
構造体Aと上沓2との間を積層ゴムアイソレータDのク
リープ変形が許容される間隔に離間することで、上部構
造体Aの荷重が支承装置1に負荷されず、支承装置1の
機能が損なわれるのを防止できる。
4bと対接面間を積層ゴムアイソレータDの鉛直変形が
許容される間隔に離間することで、許容範囲以上の鉛直
変形が積層ゴムアイソレータDに生じるのを確実に防止
でき、積層ゴムアイソレータDの弾性及び剛性が低下し
たり、破断や亀裂が発生したりせず、積層ゴムアイソレ
ータDの免震機能が長期安定して得られる。且つ、上部
構造体Aと上沓2との間を積層ゴムアイソレータDのク
リープ変形が許容される間隔に離間することで、上部構
造体Aの荷重が支承装置1に負荷されず、支承装置1の
機能が損なわれるのを防止できる。
【0041】加えて、支承装置1を構成する各支承定着
板14,15を各ボルト16…により連結しているの
で、各ボルト16…に螺合した各ナット19,20を夫
々抜き取り、各ナット18…を緩み方向に回動操作し
て、支承定着板14に固定した各ボルト受け座17…及
び支承定着板15の各挿通孔15a…から各ボルト16
…を抜き取るだけで、各支承定着板14,15を簡単に
上下分離することができる。つまり、免震ビルや橋桁等
の上部構造体Aを各積層ゴムアイソレータD…により支
承しているため、支承装置1を構成する各沓2,3,4
に上部構造体Aの荷重が作用せず、各沓2,3,4をX
軸方向及びY軸方向に抜き取ることができるので、各沓
3,4,5の抜き取り作業が容易に行える。且つ、免震
ビルや橋桁等の上部構造体Aを油圧ジャッキ等の昇降手
段でジャッキアップするような手間及び作業が省け、支
承装置1のメンテナンス及び交換作業が容易に行える。
板14,15を各ボルト16…により連結しているの
で、各ボルト16…に螺合した各ナット19,20を夫
々抜き取り、各ナット18…を緩み方向に回動操作し
て、支承定着板14に固定した各ボルト受け座17…及
び支承定着板15の各挿通孔15a…から各ボルト16
…を抜き取るだけで、各支承定着板14,15を簡単に
上下分離することができる。つまり、免震ビルや橋桁等
の上部構造体Aを各積層ゴムアイソレータD…により支
承しているため、支承装置1を構成する各沓2,3,4
に上部構造体Aの荷重が作用せず、各沓2,3,4をX
軸方向及びY軸方向に抜き取ることができるので、各沓
3,4,5の抜き取り作業が容易に行える。且つ、免震
ビルや橋桁等の上部構造体Aを油圧ジャッキ等の昇降手
段でジャッキアップするような手間及び作業が省け、支
承装置1のメンテナンス及び交換作業が容易に行える。
【0042】図8、図9、図10、図11は上沓2に形
成した各凹部2a,2aと、中間沓4に形成した各凸部
4a,4aとのクリアランスを任意間隔に可変調節する
第2実施例の支承装置1を示し、上部構造体Aの下面側
に固定した構造体定着板13と上沓2とを溶接又は多数
本の各ボルト(図示省略)で固定し、下部構造体Bの上
面側に固定した構造体定着板21と、下沓3の下面側に
溶接した支承定着板22とを各ボルト23…及び各ナッ
ト24…で固定し、上沓2の下面側に形成した各凹部2
a,2a間に、中間沓4の上端側に固定した係止板4c
を挿入して、上沓2に形成した各凹部2a,2aと、係
止板4cの両側縁部に形成した各凸部4a,4aとを係
合している。且つ、中間沓4の上端側外周面に螺刻した
雄ネジ部4dと、係止板4cの下面側中央部に螺刻した
雌ネジ孔4eとを螺合し、中間沓4に形成した雄ネジ部
4dの一側周面に、係止板4cの一側縁部に螺合した回
止めピン25を径方向に当接して、相互を回動不可に回
止め固定している。且つ、上沓2の下部滑動面と中間沓
4の上部滑動面との対向面間を各積層ゴムアイソレータ
D…の圧縮によるクリープ変形が許容される所定の間隔
に離間している。
成した各凹部2a,2aと、中間沓4に形成した各凸部
4a,4aとのクリアランスを任意間隔に可変調節する
第2実施例の支承装置1を示し、上部構造体Aの下面側
に固定した構造体定着板13と上沓2とを溶接又は多数
本の各ボルト(図示省略)で固定し、下部構造体Bの上
面側に固定した構造体定着板21と、下沓3の下面側に
溶接した支承定着板22とを各ボルト23…及び各ナッ
ト24…で固定し、上沓2の下面側に形成した各凹部2
a,2a間に、中間沓4の上端側に固定した係止板4c
を挿入して、上沓2に形成した各凹部2a,2aと、係
止板4cの両側縁部に形成した各凸部4a,4aとを係
合している。且つ、中間沓4の上端側外周面に螺刻した
雄ネジ部4dと、係止板4cの下面側中央部に螺刻した
雌ネジ孔4eとを螺合し、中間沓4に形成した雄ネジ部
4dの一側周面に、係止板4cの一側縁部に螺合した回
止めピン25を径方向に当接して、相互を回動不可に回
止め固定している。且つ、上沓2の下部滑動面と中間沓
4の上部滑動面との対向面間を各積層ゴムアイソレータ
D…の圧縮によるクリープ変形が許容される所定の間隔
に離間している。
【0043】つまり、上沓2に形成した各凹部2a,2
aと、中間沓4に形成した各凸部4a,4aとのクリア
ランスを可変調節する場合、各ボルト23…及び各ナッ
ト24…を取り外し、回止めピン25を緩み方向に回動
操作して、上沓2に形成した各凹部2a,2aと、係止
板4cに形成した各凸部4a,4aとを係合した状態の
ままで下沓3及び中間沓4を回動し、或いは、下沓3を
引き抜いて中間沓4のみを水平回動させ、中間沓4の上
端側に螺刻した雄ネジ部4dに沿って係止板4cを螺合
方向にネジ送りする。上沓2に形成した各凹部2a,2
aの下側滑動面と、係止板4cに形成した各凸部4a,
4aの下側滑動面との間隔bを可変調節した後、回止め
ピン25を締付け方向に回動操作して、中間沓4の上端
側に螺合した係止板4cを回動不可に回止め固定するこ
とで、第1実施例と同様に、各積層ゴムアイソレータD
…の鉛直変形が許容される許容変形範囲に各間隔b,c
からなるクリアランス全体の間隔を調節できる。
aと、中間沓4に形成した各凸部4a,4aとのクリア
ランスを可変調節する場合、各ボルト23…及び各ナッ
ト24…を取り外し、回止めピン25を緩み方向に回動
操作して、上沓2に形成した各凹部2a,2aと、係止
板4cに形成した各凸部4a,4aとを係合した状態の
ままで下沓3及び中間沓4を回動し、或いは、下沓3を
引き抜いて中間沓4のみを水平回動させ、中間沓4の上
端側に螺刻した雄ネジ部4dに沿って係止板4cを螺合
方向にネジ送りする。上沓2に形成した各凹部2a,2
aの下側滑動面と、係止板4cに形成した各凸部4a,
4aの下側滑動面との間隔bを可変調節した後、回止め
ピン25を締付け方向に回動操作して、中間沓4の上端
側に螺合した係止板4cを回動不可に回止め固定するこ
とで、第1実施例と同様に、各積層ゴムアイソレータD
…の鉛直変形が許容される許容変形範囲に各間隔b,c
からなるクリアランス全体の間隔を調節できる。
【0044】なお、上述した第2実施例では、下沓3及
び中間沓4を回動して、中間沓4の上端側に螺合した係
止板4cをネジ送りするが、例えば、上述した調節機構
を中間沓4の下端側に設けてもよく、上沓2及び中間沓
4を回動して、中間沓4の下端側に螺合した係合板4c
をネジ送りするので、上述と同様に、下沓3に形成した
各凹部3a,3aの上側滑動面と、中間沓4に形成した
各凸部4b,4bの上側滑動面との間隔cを可変調節で
きる。且つ、中間沓4の上下端部に各係止板4c,4c
をネジ送り可能に設けたり、或いは、中間沓4の中間部
分を上下方向に対して拡縮調節可能に設けてもよい。
び中間沓4を回動して、中間沓4の上端側に螺合した係
止板4cをネジ送りするが、例えば、上述した調節機構
を中間沓4の下端側に設けてもよく、上沓2及び中間沓
4を回動して、中間沓4の下端側に螺合した係合板4c
をネジ送りするので、上述と同様に、下沓3に形成した
各凹部3a,3aの上側滑動面と、中間沓4に形成した
各凸部4b,4bの上側滑動面との間隔cを可変調節で
きる。且つ、中間沓4の上下端部に各係止板4c,4c
をネジ送り可能に設けたり、或いは、中間沓4の中間部
分を上下方向に対して拡縮調節可能に設けてもよい。
【0045】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の潤滑材は、実施例の各固体潤滑材
6,8,10,12に対応し、以下同様に、上沓2の溝
部は、上沓2に形成した各凹部2a,2aの対向面間に
対応し、下沓3の溝部は、下沓3に形成した各凹部3
a,3aの対向面間に対応し、間隔調整手段は、中間沓
4を構成する係止板4cと、支承定着板14,15と、
ボルト16と、ボルト受け座17と、ナット18,1
9,20と、回止めピン25とに対応し、間隔保持手段
は、支承定着板14,15と、ボルト16と、ボルト受
け座17と、ナット18,19,20とに対応するも、
上述した実施例の構成のみに限定されるものではない。
において、この発明の潤滑材は、実施例の各固体潤滑材
6,8,10,12に対応し、以下同様に、上沓2の溝
部は、上沓2に形成した各凹部2a,2aの対向面間に
対応し、下沓3の溝部は、下沓3に形成した各凹部3
a,3aの対向面間に対応し、間隔調整手段は、中間沓
4を構成する係止板4cと、支承定着板14,15と、
ボルト16と、ボルト受け座17と、ナット18,1
9,20と、回止めピン25とに対応し、間隔保持手段
は、支承定着板14,15と、ボルト16と、ボルト受
け座17と、ナット18,19,20とに対応するも、
上述した実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0046】なお、上述した第1及び第2実施例では、
中間沓4側に各固体潤滑材6,8,8及び各固体潤滑材
10,12,12を固定しているが、例えば、上沓2側
に各固体潤滑材6,8,8を固定し、下沓3側に各固体
潤滑材10,12,12を固定し、中間沓4側に各滑動
板5,7,7及び各滑動板9,11,11を固定するも
よく、各沓2,3,4の対接面に生じる摩擦係数が小さ
くなるため、上述の実施例と同等の作用効果が得れる。
中間沓4側に各固体潤滑材6,8,8及び各固体潤滑材
10,12,12を固定しているが、例えば、上沓2側
に各固体潤滑材6,8,8を固定し、下沓3側に各固体
潤滑材10,12,12を固定し、中間沓4側に各滑動
板5,7,7及び各滑動板9,11,11を固定するも
よく、各沓2,3,4の対接面に生じる摩擦係数が小さ
くなるため、上述の実施例と同等の作用効果が得れる。
【0047】また、実施例に於いて、中間沓4の各凸部
4a,4a及び各凸部4b,4bの両端側角隅部を適宜
曲率半径を有するアール形状に形成することで、各沓
2,3,4のX軸方向及びY軸方向にズレが生じても、
そのズレに対応して各沓2,3,4がX軸方向及びY軸
方向に若干変位するため、各沓2,3,4の水平摺動が
円滑に行える。
4a,4a及び各凸部4b,4bの両端側角隅部を適宜
曲率半径を有するアール形状に形成することで、各沓
2,3,4のX軸方向及びY軸方向にズレが生じても、
そのズレに対応して各沓2,3,4がX軸方向及びY軸
方向に若干変位するため、各沓2,3,4の水平摺動が
円滑に行える。
【0048】さらに、実施例に於いて、上沓2に形成し
た各凹部2a,2aと中間沓4の各凸部4a,4aとを
係合し、下沓3の各凹部3a,3aと中間沓4の各凸部
4b,4bとを係合するが、例えば、上沓2の下面側両
縁部に形成した各凸部と、中間沓4の上面側両縁部に形
成した各凹部とを係合し、下沓3の上面側両縁部に形成
した各凸部と、中間沓4の下面側両縁部に形成した各凹
部とを係合するもよく、第1及び第2実施例の構成のみ
に限定されるものではない。
た各凹部2a,2aと中間沓4の各凸部4a,4aとを
係合し、下沓3の各凹部3a,3aと中間沓4の各凸部
4b,4bとを係合するが、例えば、上沓2の下面側両
縁部に形成した各凸部と、中間沓4の上面側両縁部に形
成した各凹部とを係合し、下沓3の上面側両縁部に形成
した各凸部と、中間沓4の下面側両縁部に形成した各凹
部とを係合するもよく、第1及び第2実施例の構成のみ
に限定されるものではない。
【図1】第1実施例の支承装置を構成する各沓の設置状
態を示す側面図。
態を示す側面図。
【図2】上沓及び下沓の設置状態を示す平面図。
【図3】支承装置の構造を示すA−A矢視断面図。
【図4】支承装置の構造を示すB−B矢視断面図。
【図5】上沓及び中間沓の係合部分を示す拡大図。
【図6】下沓及び中間沓の係合部分を示す拡大図。
【図7】支承定着板と上沓との連結部分を示す拡大図。
【図8】第2実施例の支承装置を構成する上沓及び下沓
の設置状態を示す平面図。
の設置状態を示す平面図。
【図9】支承装置の構造を示すE−E矢視断面図。
【図10】支承装置の構造を示すF−F矢視断面図。
【図11】上沓及び中間沓の係合部分を示す拡大図。
【図12】第1従来例の浮上がり防止装置を示す断面
図。
図。
【図13】第2従来例の免震機構装置を示す断面図。
A…上部構造体 B…下部構造体 D…積層ゴムアイソレータ 1…支承装置 2…上沓 2a…凹部 3…下沓 3a…凹部 4…中間沓 4a,4b…凸部 4c…係止板 5,7,9,11…滑動板 6,8,10,12…固体潤滑材 14,15…支承定着板 16…ボルト 17…ボルト受け座 18,19,20…ナット 25…回止めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16F 15/04 8312−3J F16F 15/04 E
Claims (6)
- 【請求項1】上部構造体と下部構造体との間に介設さ
れ、該上部構造体の水平変位が許容される状態に支承す
る支承装置であって、上記上部構造体の下面側に固定さ
れ下向きに開口する溝部を有する上沓と、下部構造体の
上面側に固定され上向きに開口する溝部を有する下沓と
をX軸方向及びY軸方向に対して直交した状態に交差
し、上記上沓に形成した溝部と上記下沓に形成した溝部
との交差部分に中間沓を介設すると共に、上記上沓と中
間沓との対接面を平面上のX軸方向に対して水平摺動可
能に係合し、上記下沓と中間沓との対接面を平面上のY
軸方向に対して水平摺動可能に係合した支承装置。 - 【請求項2】上記上沓の溝部底面と中間沓の上面との対
接面及び上記下沓の溝部底面と中間沓の下面との対接面
に低摩擦係数の潤滑材を介装した請求項1記載の支承装
置。 - 【請求項3】上記上沓の溝部内側両縁部と中間沓の上部
両縁部との対接面に、上記X軸方向に対して水平摺動可
能に係合する凹部と凸部とを形成し、上記下沓の溝部内
側両縁部と中間沓の下部両縁部との対接面に、上記Y軸
方向に対して水平摺動可能に係合する凹部と凸部とを形
成し、上記各沓に形成した凹部と凸部との対接面に低摩
擦係数の潤滑材を介装した請求項1又は2記載の支承装
置。 - 【請求項4】上記各沓に形成した凹部と凸部との対接面
間を、上記上部構造体と下部構造体との間に介設した積
層ゴムアイソレータの鉛直変形が許容される間隔に離間
すると共に、上記積層ゴムアイソレータの鉛直変形が許
容される許容変形範囲に上記凹部と凸部との対接面間を
可変設定する間隔調整手段を設けた請求項3記載の支承
装置。 - 【請求項5】上記上部構造体と上沓との間を、上記積層
ゴムアイソレータのクリープ変形が許容される間隔に離
間すると共に、上記積層ゴムアイソレータのクリープ変
形が許容される許容変形範囲に上記上部構造体と上沓と
の間を保持する間隔保持手段を設けた請求項3又は4記
載の支承装置。 - 【請求項6】上記間隔調整手段を、上記上沓及び又は下
沓に形成した凹部と、上記中間沓に形成した凸部とを係
合すると共に、上記凹部と凸部との対接面間が拡縮され
る方向に上記中間沓に形成した凸部を上下調節自在に設
けて構成した請求項4記載の支承装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4036296A JPH09210121A (ja) | 1996-02-03 | 1996-02-03 | 支承装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4036296A JPH09210121A (ja) | 1996-02-03 | 1996-02-03 | 支承装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09210121A true JPH09210121A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12578536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4036296A Pending JPH09210121A (ja) | 1996-02-03 | 1996-02-03 | 支承装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09210121A (ja) |
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