JPH09210341A - 排ガス処理装置及びそのための排ガス洗浄装置 - Google Patents

排ガス処理装置及びそのための排ガス洗浄装置

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JPH09210341A
JPH09210341A JP8017297A JP1729796A JPH09210341A JP H09210341 A JPH09210341 A JP H09210341A JP 8017297 A JP8017297 A JP 8017297A JP 1729796 A JP1729796 A JP 1729796A JP H09210341 A JPH09210341 A JP H09210341A
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JP
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exhaust gas
liquid
cleaning
waste liquid
aqueous cleaning
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JP8017297A
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Hajime Takahashi
高橋  元
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JIEKUSU KK
Original Assignee
JIEKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼却炉からの排ガスに含まれる有害成分を洗
浄により除去すると共に、その有害成分を濃縮液として
回収する。 【解決手段】 自動車プラスチック部品等の廃棄物を焼
却する焼却炉1と、焼却炉1からの排ガスをアルカリ性
の水性洗浄液と接触させ、排ガス中の重金属、塩化水
素、及びシアン化水素等の有害成分を水性洗浄液に吸収
させて除去する排ガス洗浄装置2と、使用後の水性洗浄
液の廃液を排ガスの予熱を利用して蒸発させ、濃縮する
廃液蒸発装置3とを具備する。排ガスの余熱を利用した
廃液蒸発装置3を備えるため、有害成分を含む比較的多
量の水性洗浄液の廃液を、維持コストを要しないで、最
終的な処理または処分の容易な濃縮液として回収するこ
とができる。なお、高効率の排ガス洗浄装置2は、洗浄
処理槽20のトンネル状通気路に邪魔板21と多数の開
口を有する円板状の回転液膜形成体22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車プラスチック
部品等の焼却炉から排出される排ガス(廃ガス)を浄化
処理する排ガス処理装置及びそれに使用する排ガス洗浄
装置に関するものであり、特に、その排ガスから塩化水
素、シアン化水素、及びクロム、カドミウム等の重金属
類等の有害成分を洗浄して除去すると共に、それらの有
害成分を濃縮液として回収することができる排ガス処理
装置及びそれに使用する排ガス洗浄装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の整備工場においては、損傷し
た、または古くなったバンパ、シート、或いは各種の内
装品等の交換のために、多量のプラスチック成形品が廃
棄物として生じている。そして、これらのプラスチック
廃棄物のいくらかは、粉砕して充填材として使用する
等、近年ではその再利用も図られている。しかしなが
ら、そのほとんどは、利用不能な廃棄物として焼却炉で
焼却する以外に適当な方法がないのが現状である。
【0003】しかし、このような廃棄物を焼却する場合
に先ず問題となるのは、その焼却時に、塩化水素やシア
ン化水素等の有害ガス、及びクロム(6価クロム)、カ
ドミウム、亜鉛、鉛、銅、ヒ素、モリブデン等の重金属
類の微粒子(ダスト)またはフュームが合わせて発生す
ることである。この塩化水素は塩化ビニル樹脂等の塩素
化樹脂から発生し、またシアン化水素は、その発生量は
僅かであるが、燃焼時の高熱により生成する。また、そ
れらの重金属類は主に顔料に由来するものである。更
に、ゴム製品の焼却の際には、多量の硫黄酸化物(亜硫
酸ガス)も発生する。そして、これらの有害物質は、焼
却炉から排出される排ガスと共に大気中に拡散し、周辺
の環境を汚染する。
【0004】そのため、現在では、排ガス量が一定以上
の焼却炉については、排ガス中に含まれる有害物質の濃
度に関する規制基準が設けられている。しかし、そのよ
うな規制やその基準値にかかわらず、特に、住宅等と混
在する地域でプラスチック廃棄物等を焼却する場合に
は、それらの有害物質が出来る限り排出されないことが
望ましいことは言うまでもない。
【0005】そして、それらの有害成分、特に、塩化水
素を焼却炉等の排ガスから除去する手段については種々
に知られている。その代表的な手段は、排ガス洗浄装置
(スクラバ)による方法であり、その排ガスをカ性ソー
ダ(NaOH)水溶液等のアルカリ性の水性洗浄液と気
液接触させて洗浄し、それらの有害成分をその水性洗浄
液に吸収させ、排ガスから分離除去する方法である。そ
して、その排ガス洗浄装置としては、水性洗浄液をスプ
レノズルから液滴状またはミスト状に噴出させ、この中
に排ガスを下方側から供給して気液接触させるスプレ
塔、充填塔、或いは、排ガスを気泡状にして水性洗浄液
中に分散させる気泡塔、多孔質板塔等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、焼却炉の
排ガス中に含まれる塩化水素、シアン化水素、或いは重
金属類等の有害物質は、排ガス洗浄装置(スクラバ)を
使用し、その排ガスをアルカリ性の水性洗浄液で洗浄す
ることによって吸収し、分離除去することができる。即
ち、水性洗浄液との気液接触によって、塩化水素とシア
ン化水素、また亜硫酸ガス等は、ナトリウム等との塩を
形成して水性洗浄液に安定的に吸収される。また、排ガ
ス中に浮遊する重金属の微粒子もそれに捕捉されて吸収
され、また、そのヒュームも冷却固化されて水性洗浄液
に捕集される。
【0007】また、排ガスをアルカリ性の水性洗浄液と
気液接触させて処理するこの湿式の方法は、同様なアル
カリ性の水性液を高温の排ガス中に噴霧して反応させ、
乾燥した塩として取出す半湿式の方法、またはアルカリ
性粉末を排ガスと接触させる乾式の方法と比べて、塩化
水素及びシアン化水素をより高い効率で吸収することが
でき、しかも、重金属の微粒子等もほとんど完全に捕集
することができる利点を有している。更に、スプレ塔等
のこれに使用する排ガス洗浄装置も比較的簡単に形成す
ることができ、また、そのメンテナンスも比較的容易で
ある。
【0008】しかしながら、この排ガス洗浄装置による
排ガスの浄化処理においては、それによって排ガス自体
は清浄化されるものの、それに使用した水性洗浄液の廃
液の処理または処分が新たな問題となる。即ち、アルカ
リ性の水性洗浄液は、排ガス中の塩化水素等を中和反応
により塩(塩化ナトリウム等)として順次吸収するた
め、カ性ソーダ等のアルカリ性物質を追加しながら繰返
して使用されるが、それによってその塩濃度が次第に高
くなる。そして、そのように塩濃度が高くなり、例え
ば、海水と同程度の3〜4%の濃度となると、それと接
触する装置の腐蝕が促進されるようになる。そのため、
排ガス洗浄装置の水性洗浄液は、その継続使用にも限界
があり、最終的には廃液として廃棄すべきものとなる。
ところが、この水性洗浄液の廃液は有害物質である重金
属類(一部はイオン化して溶解する)と僅かではあるが
シアン化水素(青酸)の塩をそのまま含むため、これを
排水として放流することは、重金属類を含むスラッジを
分離した場合であっても、少なくとも自然環境上好まし
いことではないことである。つまり、この使用後の水性
洗浄液の廃液は、これを更に浄化処理するか、または最
終廃棄物として適切に投棄処分することが必要である。
しかし、この処理または処分は、その量が比較的多量で
あるだけに、多大なコストを伴うものである。
【0009】即ち、廃水からの重金属の除去方法として
は、例えば、重金属をフェライトのスラッジとして沈澱
させ分離するフェライト法や、凝集沈殿と組合せたキレ
ート樹脂を使用する方法等が知られており、また、シア
ン化水素については、例えば、ホルムアルデヒド(ホル
マリン)を加えてグリコールニトリルに転化するホルマ
リン添加法等が知られている。しかし、重金属の除去方
法として比較的簡易なフェライト法の場合であっても、
その重金属類をフェライト化するためには処理液に空気
を吹込みつつ加温することが必要である等、この方法を
比較的多量の水性洗浄液の廃液の処理に適用するために
は、排ガス洗浄装置以上の設備と維持コストとを要す
る。更に、廃液中のシアン化水素の濃度は僅かであるた
め、ホルマリン添加法の適用は濃度等の管理が難しい。
そのため、水性洗浄液の廃液を更に浄化処理すること
は、自動車整備工場等の規模においては実際上困難なこ
とである。
【0010】また他方、上記のような特別な浄化処理設
備とその維持管理が不要な点では、その有害成分を含む
水性洗浄液の廃液を専門の業者に委託して投棄処分する
ことは、より簡易な方法である。しかし、この投棄処分
は一般にコンクリートにより固める等の適切な処理を施
して行われるが、そのような投棄処分の委託に要する費
用は、その廃液が有害成分の含有量が比較的低いにもか
かわらず量的に多いために、過大な出費となるものであ
る。
【0011】そこで、本発明は、焼却炉から排出される
排ガスに含まれる塩化水素、シアン化水素、重金属の微
粒子等の有害成分を洗浄により除去すると共に、それら
の有害成分を濃縮液として回収することができる排ガス
処理装置の提供を課題とするものである〔第1の課
題〕。
【0012】また、従来知られた排ガス洗浄装置(スク
ラバ)、例えば、スプレ塔においては、水性洗浄液の液
滴または液膜を排ガスの通気路に均一に形成することが
困難であり、そのため、排ガスが偏向的に流通して装置
に局部的な腐食が生じたりする場合等があった。また、
それによって、有害成分の高い吸収効率を得るために
は、塔を十分に高くすると共にスプレノズルを多く設け
る等、装置を大型に形成することが必要であった。
【0013】そこで、本発明は、上記の課題に加えて、
比較的小型に形成することができると共に、排ガスを高
効率で浄化処理することができる排ガス洗浄装置の提供
を課題とするものである〔第2の課題〕。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は、基本
的には、排ガス中の有害成分を水性洗浄液により洗浄し
除去する排ガス洗浄装置を備えると共に、有害成分を吸
収したその水性洗浄液の廃液を、排ガスの予熱を利用し
て蒸発させ、濃縮する廃液蒸発装置を備えることによっ
て解決される。
【0015】即ち、請求項1にかかる排ガス処理装置
は、廃棄物を焼却する焼却炉と、その焼却炉から排出さ
れる排ガスをアルカリ性の水性洗浄液と接触させ、その
排ガス中の塩化水素やシアン化水素及び重金属のうちの
1以上の微粒子等を水性洗浄液に吸収させて除去する排
ガス洗浄装置と、焼却炉から排ガス洗浄装置に至るまで
の間の排ガスの経路に設けられ、排ガス洗浄装置で使用
された水性洗浄液の廃液を排ガスの予熱により蒸発さ
せ、濃縮する廃液蒸発装置とを具備するものである。
【0016】したがって、この排ガス処理装置によれ
ば、排ガス洗浄装置を備えるので、排ガス中の有害成分
である塩化水素、シアン化水素はアルカリ性の水性洗浄
液に塩として安定的に吸収され、また、重金属の微粒子
等もその水性洗浄液に捕捉されて吸収されるため、排ガ
スを清浄化することができる一方、排ガスの予熱を利用
した廃液蒸発装置を備えるので、それらの有害成分を吸
収した水性洗浄液の廃液中の水分を蒸発させて、それら
の有害成分、特に、シアン化水素の塩及び重金属類を濃
縮液として回収することができる。この場合、水1kgを
蒸発させるために必要な熱量は600〜650kcalであ
るが、プラスチック等の廃棄物1kgの燃焼熱量は一般に
それの10倍以上であるため、この廃液の蒸発・濃縮処
理は、実質的にランニングコストを要することなく行う
ことができる。また、この廃液の蒸発・濃縮処理に際し
て、重金属類等の有害成分は水の沸点である100℃以
上には加熱されないため、再度揮散することが防止さ
れ、有効に回収されることができる。
【0017】そして、この廃液の濃縮液は、例えば、フ
ェライト法によって重金属類を安定なスラッジとして沈
澱分離し、また、ホルマリン添加法によりシアン化水素
を処理する等の有害成分の浄化処理を行って、河川等に
放流するか、または、濃縮液のまま、或いは更に自然乾
燥等により乾燥固化し、焼却灰と共に産業廃棄物として
適切に投棄処分することができる。これらの処理或いは
処分は、その量が少ないため、容易に行い、また低コス
トで実施することができる。即ち、この排ガス処理装置
によれば、良好な環境を保全するための焼却炉からの排
ガスの処理を、有害成分の最終的な処理または処分を含
めて、容易に、また低コストで行うことができる。
【0018】なお、この排ガス処理装置における廃液蒸
発装置は、高温の排ガスが流通するダクトまたは焼却炉
と熱交換可能に接触してそれと実質的に一体に形成され
た簡易な蒸発容器として具体化することができる。
【0019】即ち、請求項2にかかる排ガス処理装置
は、請求項1において、廃液蒸発装置が、上面が解放し
た上記の廃液を収容可能な容器形状を有し、焼却炉と排
ガス洗浄装置との間を連通するダクトと熱交換可能に接
触して形成された蒸発容器からなるものである。
【0020】また、請求項3にかかる排ガス処理装置
は、請求項1において、廃液蒸発装置が、上面が解放し
た上記の廃液を収容可能な容器形状を有し、焼却炉の壁
面と熱交換可能に接触して形成された蒸発容器からなる
ものである。
【0021】更に、この排ガス処理装置において好適に
使用され、また一般的にも使用することができる上記の
第2の課題の排ガス洗浄装置は、多数の開口を有する円
板状体からなり、下方側の略半分が水性洗浄液に浸漬さ
れた状態で、排ガスの通気路に直角な面内で回転駆動さ
れる回転液膜形成体を備えて形成される。
【0022】即ち、請求項4にかかる排ガス処理装置
は、請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、排ガス
洗浄装置が、前記水性洗浄液を収容すると共に、その液
面上に排ガスを流通させるトンネル状の通気路を形成す
る洗浄処理槽と、そのトンネル状通気路に長さ方向に間
隔を置いて設けられ、トンネル状通気路をその中央部分
を残して遮断する複数の邪魔板と、多数の開口を有する
円板状体からなり、前記複数の邪魔板の各間に配設され
て、トンネル状通気路の長さ方向に沿った水平な軸線の
回りに、下方側の略半部分が前記水性洗浄液中に浸漬さ
れた状態で回転駆動される回転液膜形成体とを具備する
ものである。
【0023】なお、請求項5にかかる排ガス処理装置
は、請求項4において、焼却炉からの排ガスを前記排ガ
ス洗浄装置を通して排気するための送風機が、その排ガ
ス洗浄装置の下流側に設けられているものである。
【0024】また、請求項6にかかる排ガス洗浄装置
は、排ガスを洗浄するための水性洗浄液を収容すると共
に、その液面上に排ガスを流通させるトンネル状の通気
路を形成する洗浄処理槽と、トンネル状通気路をその中
央部分を残して遮断する複数の邪魔板と、多数の開口を
有する円板状体からなり、前記複数の邪魔板の各間に配
設されて、トンネル状通気路の長さ方向に沿った水平な
軸線の回りに、下方側の略半部分が水性洗浄液中に浸漬
された状態で回転駆動される回転液膜形成体とを具備す
るものである。
【0025】このように、この排ガス洗浄装置において
は、多数の開口を有する円板状体からなる回転液膜形成
体が備えられ、そして、この円板状の回転液膜形成体
は、トンネル状通気路の長さ方向に沿った水平な軸線の
回りに、即ち、トンネル状通気路を横切るようにこれと
直角な面内において、下方側の略半部分が水性洗浄液中
に浸漬された状態で回転駆動されるので、液面上のそれ
の表面には水性洗浄液が付着し、またその開口を覆うよ
うに液膜が形成される。つまり、この回転液膜形成体に
よって、トンネル状通気路を流通する排ガスに対する湿
式のフィルタが形成される。そのため、排ガスはこの回
転液膜形成体を通過する際に、その表面に付着形成され
た水性洗浄液の液膜と接触して、それに含まれる有害成
分等が吸収され、分離除去される。そして、回転駆動さ
れることにより回転液膜形成体は常に水性洗浄液によっ
て洗われ、またその表面には常に新たな液膜が形成され
るため、排ガス中の有害成分等は効率良く吸収される。
【0026】また、この回転液膜形成体の外周とトンネ
ル状通気路を形成する洗浄処理槽の内壁面との間には、
これらの接触を防止し、また排ガスの最小限度の流通を
確保するために一般にある程度の間隙が設けられるが、
トンネル状通気路をその中央部分を残して遮断する上記
の邪魔板は、流通抵抗が実質的にないこの間隙を排ガス
が直進的に流通するのを防止し、排ガスがそのトンネル
状通気路の中央部分とその間隙とを、回転液膜形成体と
邪魔板との間を通って交互にジグザグ状に流通するよう
にする。その一方、トンネル状通気路を形成する洗浄処
理槽の内壁面と邪魔板の表面は、回転液膜形成体によっ
て跳ね上げられ、または遠心力によって吹き飛ばされた
水性洗浄液によって常に濡らされ、また液膜が形成され
る。つまり、邪魔板は、洗浄処理槽の内壁面と共に、排
ガスの浄化のための気液接触板を形成する。そのため、
そのジグザグ状の経路で流通する排ガスも、洗浄処理槽
の内壁面と邪魔板の表面の液膜との接触を繰返しながら
流通するため、それに含まれる有害成分等は効率的に吸
収される。
【0027】このように、この排ガス洗浄装置によれ
ば、トンネル状通気路を流通する排ガスは、水性洗浄液
の液膜が形成された回転液膜形成体を通過することによ
って、また、洗浄処理槽の内壁面及び邪魔板の表面に形
成された液膜、更には水性洗浄液の液面と繰返し接触す
ることによって、多くの水性洗浄液と、しかも均一に気
液接触されるため、焼却炉からの排ガスを高効率で浄化
処理することができる。また、それによって、装置を比
較的小型なものとして形成することができる。
【0028】なお、請求項5によれば、焼却炉からの排
ガスをこの排ガス洗浄装置のトンネル状通気路を通して
流通させ、排気するための送風機が、この排ガス洗浄装
置の下流側に設けられているため、送風機が排ガス中の
塩化水素等によって腐食されることを防止することがで
きる。
【0029】なお、この排ガス洗浄装置において、トン
ネル状通気路を形成する洗浄処理槽の内壁面と邪魔板と
の表面に付着する水性洗浄液の液量をより多くするため
に、それらの表面に水性洗浄液を吹付けるノズルを更に
備えることができる。そして、それによって、排ガスの
洗浄効率をより高め、またはより確実にすることができ
る。
【0030】即ち、請求項7にかかる排ガス洗浄装置
は、請求項6において、少なくとも洗浄処理槽の上壁部
と邪魔板とに水性洗浄液を吹付けるノズルを、更に具備
するものである。
【0031】また、請求項8にかかる排ガス洗浄装置
は、請求項6または請求項7において、回転液膜形成体
が、中心部側の開口が外周部側の開口よりも小径に形成
されているものである。
【0032】これによれば、円板状の回転液膜形成体の
中心部側の表面には、開口が小径であることによって外
周部側よりも強固に液膜が形成されるため、その中心部
側の排ガスの通過抵抗を大きくすることができる。その
ため、邪魔板によってトンネル状通気路の中央部に集束
されてそのまま回転液膜形成体の中心部を通過しようと
する排ガスを、それの全体に亘ってより均一に指向させ
て通過させることができるので、洗浄効率をより高める
ことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の排ガス処理装置及
び排ガス洗浄装置の実施の形態を具体的に説明する。
【0034】〔排ガス処理装置〕図1は本発明の一実施
形態の排ガス処理装置を模式的に示す説明図である。ま
た、図2はその排ガス処理装置における廃液蒸発装置を
示す上面図である。更に、図3は別の実施形態の廃液蒸
発装置を示す断面図である。
【0035】〈全体構造〉図1のように、本実施形態の
排ガス処理装置は、プラスチック部品等の廃棄物を焼却
する焼却炉1と、この焼却炉1から排出する排ガスをア
ルカリ性の水性洗浄液と接触させ、それによって、その
排ガス中に含まれる有害成分である塩化水素やシアン化
水素、及び重金属の微粒子等を吸収し、除去するための
排ガス洗浄装置(スクラバ)2とを備えている。即ち、
その水性洗浄液としてはカ性ソーダ(NaOH)の稀釈
水溶液が一般に用いられるが、塩化水素やシアン化水素
はその水性洗浄液にナトリウム塩として安定的に吸収さ
れ、また、粉塵と共に重金属の微粒子等もその水性洗浄
液に捕捉され、吸収除去される。そして、この排ガス洗
浄装置2に使用した水性洗浄液は、やがてスラッジ等が
増加してその処理能力が低下するだけでなく、塩化水素
等の吸収によって塩濃度が増加して装置を腐食させるた
め、最終的には廃液として廃棄すべきものとなる。とこ
ろが、この廃液には有害な重金属類やシアン化水素の塩
がそのまま含まれているため、これを河川等に放流する
ことは新たな環境破壊の原因となる。そこで、本実施形
態の排ガス処理装置は、排ガス洗浄装置2に加えて、そ
の水性洗浄液の廃液中の有害成分を廃棄処理または処分
が容易な濃縮液として回収することができるように、そ
の廃液を排ガスの余熱により蒸発させ、濃縮する廃液蒸
発装置3を、更に基本的に備えている。
【0036】より具体的には、本実施形態の排ガス処理
装置において、この廃液蒸発装置3は焼却炉1からの排
ガスを排ガス洗浄装置2に導くためのダクト4の途中に
設けられており、また、この廃液蒸発装置3と排ガス洗
浄装置2との間には、排ガス中の燃焼残渣或いは炭素粒
等の粗大粒子を分離するために、サイクロンからなる集
塵装置5が設けられている。更に、排ガス洗浄装置2の
下流側には、焼却炉1からの排ガスを排ガス洗浄装置2
を通して吸引するための送風機(吸引ブロア)6が設け
られ、また、それに連なる排気煙道7には、排ガス洗浄
装置2で洗浄されることによって冷却され、拡散力が弱
まった排ガスを再加熱するためのアフタバーナ8が適宜
設けられている。したがって、有害成分を含む焼却炉1
から排出される排ガスは、送風機6によって吸引され
て、ダクト4を通って廃液蒸発装置3で熱交換され、ま
た集塵装置5で粗大粒子が分離された後、排ガス洗浄装
置2においてその有害成分が吸収除去され、清浄な排気
となって大気に放出される。この場合、送風機6は吸引
ブロアとして排ガス洗浄装置2の下流側に設けられてい
るので、そのファンが排ガス中の塩化水素等によって腐
食されることを有効に防止することができる。なお、集
塵装置5は必ずしも必要なものではないが、排ガス洗浄
装置2におけるスラッジ量を少なくするためにも、これ
を設けることが好ましい。また、この集塵装置5は集塵
効率の高い静電式の集塵装置であることもできるが、設
置コストや保守管理コスト等が少ない点においても、簡
易なサイクロン形の集塵装置5であることが好ましく、
また集塵のためには十分である。なお、この集塵装置5
は、焼却炉1と廃液蒸発装置3との間に設けることもで
き、いずれの個所に設けるか廃液蒸発装置3の配置等に
応じて適宜決めることができる。
【0037】また、気液接触装置である排ガス洗浄装置
(スクラバ)2は、洗浄処理槽20と、邪魔板21と、
回転液膜形成体22とを備えて形成されたものである
が、その詳細な構造と作用については後述する。ただ
し、この排ガス洗浄装置2は、排ガスを水性洗浄液と接
触させ、洗浄し浄化することができるものであればよ
く、例えば、上方から水性洗浄液を液滴状またはミスト
状に噴出させ、この中を排ガスを下方側から供給して気
液接触させるスプレ塔、或いは充填塔、更には、排ガス
を気泡状にして水性洗浄液中に分散し吸収させる気泡
塔、または多孔板塔等の任意の排ガス洗浄装置またはそ
れらの組合せであることができる。そして、この排ガス
処理装置2には、アルカリ性の水性洗浄液、例えば、カ
性ソーダの3%水溶液を調製するための洗浄液調製器9
と、この調製された水性洗浄液を排ガス洗浄装置2に供
給し、また排ガス洗浄装置2の水性洗浄液を循環して排
ガス中に噴霧するためのポンプ10を含む洗浄液導管1
1とが付設されている。また、これには、塩化水素等に
よって中和され、塩濃度が増加した水性洗浄液の廃液を
取出し、貯留するための排出導管12と廃液貯留槽13
とが付設されている。更に、この廃液貯留槽13の廃液
を廃液蒸発装置3に供給するために、ポンプ14と、図
示しない調節バルブを備えた廃液導管15とが設けられ
ている。なお、この廃液貯留槽13はスラッジの沈澱用
としても利用することができ、その場合、水性洗浄液を
この廃液貯留槽13に貯留してスラッジを沈澱させる一
方、その上澄みを循環使用することができる。
【0038】〈廃液蒸発装置の詳細な構造〉ここで、本
実施形態において廃液蒸発装置3は、水性洗浄液の廃液
を収容可能な上部が解放したホッパ形状の蒸発容器30
として形成され、また、焼却炉1からの排ガスを導くダ
クト4の一部と熱交換可能に接触して形成されている。
【0039】より具体的には、図2のように、蒸発容器
30はダクト4を取囲むように形成され、それによっ
て、ダクト4がその蒸発容器30の内部を通過するよう
に配設されている。また、ダクト4は、蒸発容器30に
収容される廃液との熱交換面積が増大するように、その
内部で3本の分岐ダクト4aに分岐されている。なお、
熱交換率の点からすれば、分岐ダクト4aの数をより多
くし、或いはダクト4または分岐ダクト4aを蒸発容器
30内部で屈曲形成する等のこともできるが、その場合
には、それらのダクト4,4aの通気抵抗を考慮する必
要がある。一般的には、ダクト4を取囲むように蒸発容
器30を形成するだけで、或いは、ダクト4を側壁の一
部として蒸発容器30を形成するだけで、廃液を蒸発さ
せるために十分な熱交換率を得ることができる。更に、
最も簡易には、蒸発容器30をダクトの上に単に載置す
る形態のものとして形成することもできる。
【0040】また、この蒸発容器30の上方には、上記
の廃液導管15の蛇口31が配置される一方、蒸発容器
30の下部は漏斗状に形成されると共にそれにドレンバ
ルブ32が付設され、そしてその下方には、濃縮廃液槽
33が設けられる。したがって、水性洗浄液の廃液を廃
液導管15の蛇口31から流下し、蒸発容器30に満た
すことにより、その廃液はダクト4内を流通する排ガス
の余熱によって加熱され、水分が蒸発されることによっ
て濃縮される。そして、適度に濃縮された廃液は、ドレ
ンバルブ32を開いて濃縮廃液槽33に集められる。な
お、上部が大気中に解放された蒸発容器30と蛇口31
の更に上方には、それに雨水が入らないように屋根を適
宜設けることができる。
【0041】なお、図2に示すように、廃液導管15に
は、水道水等の水を蒸発容器30に供給するための配管
が付設され、必要に応じて蒸発容器30を水で満たすこ
とができるようになっている。更に、この蒸発容器30
の上部には、供給された廃液がこの蒸発容器30の上端
から溢れ出ることを防止するために、溢流管(オーバー
フロー管)34が付設されている。そして、この溢流管
34は廃液貯留槽13(または濃縮廃液槽33)に導か
れ、オーバーフローする廃液を再度その廃液貯留槽13
に戻すことができるようになっている。なお、濃縮廃液
槽33に集められた濃縮廃液を再度濃縮処理するため
に、この濃縮廃液を蒸発容器30に供給するためのポン
プを含む配管系を更に設けることもできる。
【0042】〈排ガス処理〉本実施形態の排ガス処理装
置はこのように形成され、これによる排ガスの処理は具
体的には次のように行うことができる。
【0043】即ち、焼却炉1でプラスチック等の廃棄物
を焼却する場合には、排ガス洗浄装置2を洗浄処理可能
な状態に作動させると共に、送風機5を作動し、焼却炉
1からの排ガスをこの排ガス洗浄装置2を通して排気し
て、その排ガスを洗浄する。この場合、水性洗浄液とし
ては3%程度のカ性ソーダ(NaOH)の水溶液を一般
に用いることができるが、消石灰(CaOH)またはカ
性カリ(KOH)等の水溶液を用いることもできる。更
に、重金属類のスラッジ化を促進するために、硫化ソー
ダ(Na2 S)%を併用することもできる。そして、こ
の排ガス洗浄装置2でのアルカリ性の水性洗浄液による
排ガスの洗浄によって、排ガス中に含まれる塩化水素、
シアン化水素、及び亜硫酸ガス等の有害ガスは、ナトリ
ウム等との塩を形成してこの水性洗浄液に安定的に吸収
される。また、集塵装置5で分離されなかった粉塵と合
わせて、有害物質であるクロム(6価クロム)、カドミ
ウム、亜鉛、銅、ヒ素、モリブデン等の重金属類の微粒
子(ダスト)もこの水性洗浄液に捕捉されて吸収され、
更に、それらのヒュームも冷却固化されて水性洗浄液に
捕捉される。そのため、焼却炉1から排出される排ガス
は、それに含まれる有害成分が水性洗浄液によって吸収
され、除去されるため、清浄な排ガスとして排気するこ
とができる。
【0044】なお、この排ガス洗浄装置2による配合割
合の洗浄処理において、水性洗浄液は、PHが低下して
その吸収能力が減少するまで使用することができる。ま
た、吸収能力が低下した場合であっても、カ性ソーダ等
を更に加えてPHを8〜11程度に保持することによっ
て、繰返して使用することができる。しかし、塩濃度が
高くなると、それによって装置の腐食が促進されるよう
になるため、それの塩濃度が海水と同程度の3〜4%に
なった場合には、新たな水性洗浄液と交換することが好
ましい。
【0045】そして、その最終的に使用に適さなくなっ
た水性洗浄液の廃液は、図1のように、排ガス洗浄装置
2から排出導管12を介して排出し、廃液貯留槽13に
一旦貯留する。なお、この廃液とする水性洗浄液は、8
程度のPHをなお保有することが好ましく、それによっ
て装置の腐蝕と塩化水素等の再蒸発を防止することがで
きる。そして、この廃液貯留槽13に貯留された廃液を
ポンプ14によって取出し、廃液導管15を介して廃液
蒸発装置3に供給する。具体的には、その蛇口31から
流下させて蒸発容器30に入れる。
【0046】この廃液蒸発装置3に供給され、蒸発容器
30に満たされた水性洗浄液の廃液は、ダクト4中を流
れる高温の排ガスと熱交換し、それの予熱によってその
水分が蒸発され、濃縮される。なお、廃液のこの蒸発処
理の間、その蒸発速度に応じて、廃液を順次蒸発容器3
0に供給することができる。またこの場合、廃液を蒸発
容器30内で完全に乾燥させることもできるが、容器の
壁に付着した乾燥固化物は取出し難く、また、その乾燥
固化物が排ガスの熱により過熱されると、重金属類が再
び蒸気またはヒュームとして揮散する可能性がある。そ
のため、廃液蒸発装置3による廃液の蒸発処理は、その
廃液が乾燥固化されずに、濃縮液としての液状形態を保
持する程度になされることが好ましい。そして、取扱が
容易な最大限度、例えば、もとの10分の1程度に濃縮
することができる。
【0047】具体的には、溢流管(オーバーフロー管)
34が蒸発容器30に備えられた本実施形態の場合、そ
の蒸発容器30に供給する廃液は、蒸発量よりも少しだ
け多くすることが好ましい。それによって、蒸発容器3
0に常に廃液を満たすことができ、廃液が乾燥固化し、
更にそれが過熱されることを確実に防止することができ
る。
【0048】また、この廃液蒸発装置3は排ガスと熱交
換可能に設けられたものであるため、高温のその排ガス
を冷却して、排ガス洗浄装置2における塩化水素等によ
る腐食作用を低減する効果も有している。そのため、こ
の廃液蒸発装置3が水性洗浄液の廃液の濃縮のために使
用されない間は、これに水を入れて、冷却装置として使
用することが好ましい。また、このことは、蒸発容器3
0に付着した廃液の乾燥固化物が過熱されることを防止
するためにも好ましい。
【0049】そして、この水性洗浄液の廃液の濃縮液
は、前述のように、例えば、フェライト法による重金属
類の沈澱除去等の浄化処理を施した後、河川等に放流す
ることができる。この場合、その浄化処理は、処理液量
が少ないため、試験的規模において容易に実施すること
ができる。また、より簡易な方法は、専門の業者に委託
して、その濃縮液をそのまま、または自然乾燥により乾
燥固化して焼却灰と共に投棄処分することであるが、そ
の委託費用は、それの量が少ないため、最小限度のもの
とすることができる。
【0050】なお、有害な重金属としては、乾電池また
はフィルム等に含まれる水銀もある。そして、この乾電
池の焼却によって排ガスと共に排出される水銀は、本実
施形態の排ガス処理装置によって除去し、また、ある程
度濃縮液として回収することができる。しかし、この水
銀は、常温においても高い蒸気圧を有するものである。
そのため、焼却炉での廃棄物の焼却に際しては、水銀を
含むような乾電池等は極力取除くことが必要である。
【0051】〈効果〉このように、本実施形態の排ガス
処理装置は、廃棄物を焼却する焼却炉1と、その焼却炉
1から排出される排ガスをアルカリ性の水性洗浄液と接
触させ、その排ガス中の塩化水素やシアン化水素、及び
重金属の微粒子等を水性洗浄液に吸収させて除去する排
ガス洗浄装置2と、焼却炉1から排ガス洗浄装置2に至
るまでの間の排ガスの経路に設けられ、排ガス洗浄装置
2で使用された水性洗浄液の廃液を排ガスの予熱により
蒸発させ、濃縮する廃液蒸発装置3とを具備するもので
ある。したがって、排ガス洗浄装置2によって、有害成
分を含む排ガスを清浄化して排出することができる一
方、廃液蒸発装置3によって、その排ガス洗浄装置2で
使用した有害成分を含む水性洗浄液の廃液を、浄化処理
または廃棄処分の容易な濃縮液として回収することがで
きる。また、その廃液濃縮装置3は排ガスの余熱を利用
するものであるため、この廃液の濃縮には実質的にメン
テナンスコストがかからない。そのため、この排ガス処
理装置によれば、プラスチック廃棄物等の焼却炉から排
出される環境上有害な成分を含む排ガスを、その有害成
分の最終的な処理または処分を含めて、容易に、また低
コストで処理することができる効果がある。即ち、環境
保全のためのそのような排ガスの処理を、自動車整備工
場等の規模においても、容易に実施することができる効
果がある。
【0052】また、本実施形態の排ガス処理装置におい
て、廃液蒸発装置3は、具体的には、上面が解放した廃
液を収容可能な容器形状を有し、焼却炉1と排ガス洗浄
装置2との間を連通するダクト4と熱交換可能に接触し
て形成された蒸発容器30からなっている。そのため、
廃液蒸発装置3が簡易な蒸発容器30からなるので、こ
の廃液蒸発装置3を最小のコストで設備することができ
る効果がある。
【0053】〈廃液蒸発装置の別の形態〉なお、水性洗
浄液の廃液を蒸発させ、濃縮する廃液蒸発装置は、ダク
ト4だけでなく、焼却炉1に設けることもできる。
【0054】即ち、図3は廃液蒸発装置の別の実施形態
を示すものであり、この実施形態の廃液蒸発装置3′
は、排ガスの流通経路の一部をなす焼却炉1に設けられ
ている。具体的には、この廃液蒸発装置3′は、図1及
び図2の廃液蒸発装置3の場合と同様に、上面が解放し
た廃液を収容可能な容器形状を有する蒸発容器30′と
して形成され、また、焼却炉1の炉壁と熱交換可能に接
触して形成されている。
【0055】より詳細には、この蒸発容器30′は、略
円筒状の焼却炉1の上部の肩部分において、炉壁35を
それの容器側壁として兼ねて形成されている。したがっ
て、蒸発容器30′に収容される水性洗浄液の廃液は、
焼却炉1内を流通する排ガスの熱がこの炉壁35から熱
伝導することにより、直接加熱されるようになってい
る。つまり、高い熱交換率の廃液蒸発装置3′として形
成されている。
【0056】また、この蒸発容器30′の下部にはドレ
ンバルブ36を備えた排出蛇口37が付設され、それに
よって、濃縮された廃液を図示しない濃縮廃液槽に排出
できるようにされている。更に、蒸発容器30′には、
図1及び図2の廃液蒸発装置3の場合と同様に、廃液貯
留槽13からの廃液導管15の蛇口31が配置されてい
る。なお、この蛇口31は蒸発容器30′内まで延びて
おり、それによって、廃液が蛇口31の開口部で乾燥固
化することを防止できるようにされている。また、蒸発
容器30′の上部には溢流管(オーバーフロー管)34
が取付けられ、廃液貯留槽13から過剰に供給された廃
液を再度その廃液貯留槽13に戻すことができるように
なっている。したがって、この廃液蒸発装置3′による
水性洗浄液の廃液の濃縮処理はその廃液蒸発装置3の場
合と同じであり、廃液貯留槽13(図1)に貯留された
廃液をポンプ14によって取出し、廃液導管15を介し
て蛇口31から流出して蒸発容器30′に入れ、そし
て、焼却炉1内の排ガスの余熱により水分を蒸発させ、
濃縮する。
【0057】そして、本実施形態の廃液蒸発装置3′に
よれば、上面が解放した廃液を収容可能な容器形状を有
する簡易な蒸発容器30′として形成されているので、
この廃液蒸発装置3′を最小のコストで形成することが
できる効果がある。また、焼却炉1の炉壁と熱交換可能
に接触して形成されているため、高効率で廃液の蒸発処
理を行うことができる効果もある。
【0058】なお、この蒸発容器30′は焼却炉1とは
別体の、これに載置可能な形態に形成することができ
る。また、このように焼却炉1とは独立して形成する場
合も含めて、廃液蒸発装置3′を設ける場所は、焼却炉
1の形状、構造等に応じて適宜に設定することができ
る。ただし、この廃液蒸発装置3′は炉内の熱を吸収す
るものでもあるため、その設置場所は十分に考慮される
必要がある。
【0059】〔排ガス洗浄装置〕ところで、以上に説明
した排ガス処理装置において、焼却炉からの排ガスを洗
浄し、浄化する排ガス洗浄装置(スクラバ)は、スプレ
塔、或いは気泡塔等の任意の排ガス洗浄装置またはそれ
らの組合せであることができる。しかし、比較的小型な
構造でありながら高い洗浄効率が得られる点で、次に説
明する排ガス洗浄装置が好ましい。
【0060】図4は本発明の一実施形態の排ガス洗浄装
置を示す断面図である。また、図5は図4のA−A線に
沿った断面図、図6は同じく図4のB−B線に沿った断
面図である。更に、図7はその排ガス洗浄装置における
回転液膜形成体の別の例を示す平面図であり、図8はそ
の回転液膜形成体の更に別の例を示す平面図である。な
お、図9は排ガス洗浄装置の別の実施形態を模式的に示
す断面図である。
【0061】〈構造〉図4は図1の排ガス洗浄装置2を
より拡大して示すものであるが、この本実施形態の排ガ
ス洗浄装置2は、基本的には、水性洗浄液を収容すると
共に、その液面上に排ガスを流通させるトンネル状の通
気路を形成する洗浄処理槽20と、そのトンネル状通気
路の長さ方向に間隔をおいて設けられ、そのトンネル状
通気路をその中央部分を残して遮断する複数の邪魔板2
1と、多数の開口を有する円板状体からなり、それらの
邪魔板21の各間に配置され、トンネル状流路の長さ方
向に沿った水平軸の回りに、下方側の略半部分が水性洗
浄液に浸漬された状態で回転駆動される回転液膜形成体
22とからなっている。
【0062】具体的には、洗浄処理槽20は、焼却炉か
らの排ガスが流入する入口部20aと、流出する出口部
20bとを備え、それら以外は密閉された横長のタンク
状の形状を有している。また、より詳細には、図5及び
図6のように、この洗浄処理槽20の上方側、即ち、上
部壁20cは略半円形の断面形状に形成され、また下方
側の下部壁20dは十分な量の水性洗浄液を収容可能に
形成されている。そのため、この洗浄処理槽20内に水
性洗浄液を一定のレベルにまで満たすことによって、そ
の液面上に、排ガスを流通させるための略半円形の断面
のトンネル状の通気路(風洞)が形成されるようになっ
ている。
【0063】そして、そのトンネル状通気路には、その
長さ方向に間隔を置いて、またそれを横切るように、板
状の障壁体である邪魔板21が複数設けられている。こ
の邪魔板21は、特に図6のように、略半リング状の形
状に形成され、洗浄処理槽20の上部壁20cの内面に
沿ってそれから垂下するように、これに一体に取付けら
れている。また、その両側の下端は水性洗浄液の液面下
まで延びている。そのため、この邪魔板21が設けられ
た部分では、トンネル状通気路はその中央の液面上の略
半円形の部分に限定され、狭められるようになってい
る。つまり、この邪魔板21は、トンネル状通気路をそ
の中央部分を残して遮断する。なお、この邪魔板21
は、円板状の回転液膜形成体22が設けられる数に対応
して、また、それを間に配置するのに十分な間隔を置い
て、複数設けられている。
【0064】また、それらの複数の邪魔板21の各間に
配設される回転液膜形成体22は、多数の開口を有する
円板状体からなり、回転駆動されることによって、湿式
フィルタとしてそれ自体の表面に液膜を形成し、通過す
る排ガスと気液接触してそれを洗浄する。そのために、
洗浄処理槽20の略中心にはその長手方向の一側から他
側にかけて、電動機23等によって回転駆動される1本
の回転軸24が水平に設けられ、そして、この回転軸2
4にその回転液膜形成体22が固定的に取付けられてい
る。また、この回転軸24は水性洗浄液の液面と実質的
に同じ高さ位置に配置され、それによって、これに取付
けられた回転液膜形成体22は、その下方側の略半部分
が水性洗浄液中に浸漬されている。つまり、回転液膜形
成体22は、複数の邪魔板21の各間において、トンネ
ル状通気路の長さ方向に沿った軸線の回りに、下方側の
略半部分が浸漬された状態で回転駆動される。ただし、
より具体的には、水性洗浄液は洗浄処理中に泡立ちを生
じるため、回転軸24は実際の液面よりも少しだけ上方
に配置されている(液面が回転軸24よりも少しだけ低
くなるように水性洗浄液が収容されている)。したがっ
て、洗浄処理中には、回転軸24は水性洗浄液の泡の中
に没される。なお、この回転液膜形成体22と洗浄処理
槽20の上部壁20cとの間には少しの間隙が設けら
れ、それによって、これらが接触して損傷することを防
止すると共に、排ガスの最小限度の流通を確保すること
ができるようにされている。そして、上記の邪魔板21
は、排ガスが通過抵抗が実質的にないこの間隙を通って
トンネル状通気路を直進的に流通するのを遮断し、図4
に矢印で示すように、排ガスがトンネル状通気路の中央
部(邪魔板21と水性洗浄液の液面との間)とその間隙
とを、回転液膜形成体22と邪魔板21との間を通って
交互にジグザグ状に蛇行して流通するようにする。
【0065】なお、本実施形態において、この回転液膜
形成体22は、具体的には、ステンレスからなるエキス
パンドメタルを、外周側ほど網目(開口)が大きく開く
ように、扇状に広げて形成したものであり、図5のよう
に、そのエキスパンドメタルからなる液膜形成円板本体
22aと、回転軸24に対する取付部を形成する中心ハ
ブ22bと、円板形状を保持するために設けられた放射
状とリング状の補強部材22cとが組合わされて形成さ
れている。したがって、この回転液膜形成体22は、こ
れの下方側の略半部分が水性洗浄液に浸漬された状態で
回転駆動されることによって、その表面には水性洗浄液
が付着し、またその多数の網目状の開口にはそれを覆う
ように水性洗浄液の液膜が形成されるため、トンネル状
通気路を流通する排ガスに対する優れた湿式のフィルタ
を形成する。また、この回転液膜形成体22は、その回
転によって水性洗浄液を跳ね上げ、また付着した水性洗
浄液の一部を遠心力で吹飛ばし、それによって洗浄処理
槽20の上部壁20cと邪魔板21の表面を濡らして、
その腐蝕を防止すると共に排ガスと気液接触する液膜を
形成する働きも有している。
【0066】また、トンネル状通気路には、水性洗浄液
を噴霧または噴出する多くのノズル25が適宜設けられ
ている。そして、これらのノズル25は、主に、トンネ
ル状通気路を形成する洗浄処理槽20の上部壁20cと
邪魔板21との表面を水性洗浄液でより十分に濡らすた
めに設けられている。しかし、水性洗浄液が回転液膜形
成体22にも吹付けられるようにすることは、それによ
る排ガスの洗浄効果をより高める上で好ましい。そのた
め、本実施形態では、それらのノズル25は、邪魔板2
1と回転液膜形成体22との間において、洗浄処理槽2
0の上部壁20cの頂部に取付けられている。そして、
それらのノズル25から吹付けられた水性洗浄液は、ト
ンネル状通気路内の全ての表面、即ち、洗浄処理槽20
の上部壁20cと邪魔板21の表面、及び回転液膜形成
体22の表面に当たり、これらの表面上で液膜を形成し
て、排ガスの洗浄効率を向上する。また、このノズル2
5から噴霧または噴出された水性洗浄液の液滴自体も、
排ガスと気液接触してこれを浄化する。
【0067】なお、同様に、主に洗浄処理槽20の入口
部20aの壁面を水性洗浄液で十分に濡らすために、水
性洗浄液をこの壁面に跳ね上げる回転羽根26が回転軸
24に取付けられている。また、洗浄処理槽20の出口
部20b近くの水性洗浄液の液面上には、水性洗浄液の
泡が出口部20bの下方に溜り、送風機6(図1)によ
って吸い込まれるのを防ぐために、泡の移動を阻止する
網体27が洗浄処理槽20を横切るように設けられてい
る。ただし、洗浄処理によって形成されるこの水性洗浄
液の泡は、その洗浄処理条件等によっては多量に発生
し、その網体27では不十分な場合がある。そこで、水
性洗浄液の泡が送風機6にまで吸込まれることをより確
実に防止するために、消泡装置を洗浄処理槽20の出口
部20bと送風機6との間に設けることが好ましい。そ
して、この消泡装置は、例えば、網体によって上下に区
分され、水または水性洗浄液を液滴状に噴霧するスプレ
ーノズルを上方に備えた塔状の消泡槽として、簡単に形
成することができる。この場合、洗浄処理槽20の出口
部20bからの泡を含む排気は、その消泡槽の下方から
流入され、上方から流出して送風機6に至るが、その
際、泡は網体によって通過が阻止されると共に、スプレ
ーノズルからの水または水性洗浄液の液滴によって破壊
され、消泡される。
【0068】なお、この排ガス洗浄装置2において、回
転液膜形成体22の数は1以上(したがって、邪魔板2
1は2以上)であればよく、また、この数が多い程、よ
り高い洗浄効率(浄化率、分離除去率)が得られる。し
たがって、その数は要求される洗浄効率等に応じて決め
ることができるが、この回転液膜形成体22を邪魔板2
1と共に備える排ガス洗浄装置2の洗浄効果は非常に高
いため、その数が少ない場合であっても十分に高い洗浄
効率を得ることができる。
【0069】〈排ガスの洗浄〉本実施形態の排ガス洗浄
装置2による排ガスの洗浄に際しては、送風機6(図
1)を作動して焼却炉1の排ガスを吸引すると共に、電
動機23を作動して回転軸24を回転する。それによっ
て、焼却炉からの排ガスは洗浄処理槽20の入口部20
aから流入され、水性洗浄液の液面と洗浄処理槽20の
上部壁20cの間で形成されるトンネル状の通気路を流
通して、出口部20bから流出される。そして、それと
共に、回転液膜形成体22もそのトンネル状通気路内で
回転駆動される。また、ポンプ10を作動して、洗浄処
理槽20内の水性洗浄液を洗浄液導管11を介してノズ
ル25から噴出させる。
【0070】そして、回転液膜形成体22はその下方側
の略半部分が水性洗浄液に浸漬された状態で回転駆動さ
れるため、その表面には水性洗浄液の液膜が付着形成さ
れ、またその開口を覆うように水性洗浄液の液膜が形成
される。そのため、これを通過する排ガスは、開口に形
成された液膜によって包まれ、気泡となって気液接触
し、また、その液膜が消失された後も、その実表面に付
着する水性洗浄液の液膜によって剪断されるように気液
接触して洗浄される。そして、この回転液膜形成体22
による排ガスの洗浄は、回転液膜形成体22が排ガスの
流れに対して直角に、これを剪断するように回転駆動さ
れるため、効果的に行われる。
【0071】また、洗浄処理槽20の上部壁20cと邪
魔板21の表面は、回転液膜形成体22の回転により跳
ね上げられ、または遠心力で吹飛ばされた水性洗浄液に
よって、また更にノズル25から噴出された水性洗浄液
によって十分に濡らされ、その液膜で覆われる。つま
り、邪魔板21も上部壁20cと共に、気液接触板また
は分離板として形成される。そのため、回転液膜形成体
22を通過しないで、それと洗浄処理槽20の上部壁2
0cとの間の間隙を流通する排ガスも、それらの表面の
液膜との気液接触を繰返し、回転液膜形成体22を通過
する排ガスと同様に高効率で洗浄される。
【0072】〈効果〉このように本実施形態の排ガス洗
浄装置2は、基本的に、排ガスを洗浄するための水性洗
浄液を収容すると共に、その液面上に排ガスを流通させ
るトンネル状の通気路を形成する洗浄処理槽20と、ト
ンネル状通気路をその中央部分を残して遮断する複数の
邪魔板21と、多数の開口を有する円板状体からなり、
前記複数の邪魔板21の各間に配設されて、トンネル状
通気路の長さ方向に沿った水平な軸線の回りに、下方側
の略半部分が水性洗浄液中に浸漬された状態で回転駆動
される回転液膜形成体22とを具備するものである。
【0073】したがって、この排ガス洗浄装置によれ
ば、円板状の回転液膜形成体22の表面には、その下方
側の略半部分が水性洗浄液中に浸漬された状態で回転駆
動されることによって、常に新しい水性洗浄液の液膜が
付着形成されると共に、トンネル状通気路を形成する洗
浄処理槽20の内壁面20cと邪魔板21の表面も、回
転液膜形成体22によって跳ね上げられ、または遠心力
によって吹き飛ばされた水性洗浄液によって、常に濡ら
され、液膜が形成される。そのため、トンネル状通気路
を流通する排ガスは、湿式フィルタとして形成された回
転液膜形成体22を通過することによって、また、洗浄
処理槽の内壁面及び邪魔板の表面に形成された液膜、更
には水性洗浄液の液面と繰返し接触することによって、
多くの水性洗浄液と、しかも均一に気液接触されるの
で、焼却炉からの排ガスを高効率で浄化処理することが
できる効果がある。また、それによって、装置を比較的
小型なものとして形成することができる効果がある。
【0074】また、本実施形態の排ガス洗浄装置2にお
いては、少なくとも洗浄処理槽20の上壁部20cと邪
魔板21とに水性洗浄液を吹付けるノズル25が更に備
えられている。そのため、洗浄処理槽20の内壁面20
c及び邪魔板21の表面に形成される水性洗浄液の液膜
量をより多くすることができ、排ガスの洗浄効率をより
高め、またはより確実にすることができる効果がある。
【0075】更に、本実施形態の排ガス洗浄装置2にお
いては、回転液膜形成体22は、エキスパンドメタルか
ら形成され、中心部側の開口(網目)が外周部側の開口
(網目)よりも小径に形成されている。そのため、回転
液膜形成体22の中心部側の排ガスの通過抵抗を大きく
することができるので、邪魔板21によってトンネル状
通気路の中央部に集束され直進しようとする排ガスを、
回転液膜形成体22の全体に亘ってより均一に指向さ
せ、それを通過させることができる。したがって、洗浄
効率をより高めることができる。
【0076】なお、気液接触装置としての本実施形態の
排ガス洗浄装置(スクラバ)2自体は、このように優れ
た洗浄効果を有している。そのため、この排ガス洗浄装
置2は、プラスチック廃棄物の焼却炉からの排ガス等、
特に、有害成分を含む気体を高率で洗浄し、浄化するこ
とに適したものであるが、その利用はこれに限定される
ものではなく、一般廃棄物の焼却炉からの排ガスの洗
浄、または各種燃焼装置からの排ガスの洗浄、或いは工
場排気の洗浄等、分離除去すべき成分を含む気体の洗浄
に一般的に利用することができる。
【0077】〈回転液膜形成体の別の形態〉なお、この
排ガス洗浄装置に使用する回転液膜形成体は、その他に
も種々の形態に形成することができる。
【0078】図7は回転液膜形成体の別の実施形態を示
すものであり、この実施形態の回転液膜形成体22′
は、最も簡単に網体から形成されている。
【0079】即ち、図7のように、その液膜形成円板本
体22a′は、同じ大きさの網目(開口)を有するが、
大きい径の大円形網体と、それのほぼ半分の径の小円形
網体とを中心を一致させて重ね合わせて形成されてい
る。ただし、この重ね合わせは、網目が一致しないよう
に相互にずらしてなされている。そのため、この重ね合
わせられた中心部では、外周部よりも網目が小さくなっ
ている。
【0080】また、その他の点は図5の回転液膜形成体
22の場合と同様であり、その中心には、回転軸24に
対する取付部を形成する中心ハブ22b′が設けられ、
また、その液膜形成円板本体22a′の円板形状を保持
するために、放射状とリング状の補強部材22c′が適
宜設けられている。つまり、この実施形態の回転液膜形
成体22′は、網体からなる液膜形成円板本体22a′
と、中心ハブ22b′及び補強部材22c′とが組合さ
れて形成されている。
【0081】したがって、この回転液膜形成体22′
は、その液膜形成円板本体22a′が網体から形成され
ているので、比較的軽量に形成することができ、また水
性洗浄液中での回転抵抗を比較的少なくすることができ
る。また、この液膜形成円板本体22a′はその中心部
側の網目(開口)が外周部側よりも小さく形成されてい
るため、水性洗浄液の液膜はその網目が細かい中心部に
おいてより強固に形成される。そのため、回転液膜形成
体22の場合と同様に、邪魔板21によってトンネル状
通気路の中央部に集束された排ガスを、回転液膜形成体
22の全体に亘ってより均一に指向させ、それを通過さ
せることができる。
【0082】図8は回転液膜形成体の更に別の実施形態
を示すものであり、この実施形態の回転液膜形成体2
2″は、排ガス洗浄装置を比較的大型化して大容量の排
ガスを浄化処理する場合に特に適している。
【0083】即ち、図8のように、その液膜形成円板本
体22a″は、ステンレス等の鋼材を放射状に配列する
と共に同心円状にほぼ等間隔で配列し、これらを溶接等
によって相互に固着して蜘蛛の巣状に形成したものから
なっている。そして、この回転液膜形成体22″には、
同様に、中心ハブ22b″が備えられ、また、補強のた
めに、より強度のある鋼材の補強部材22c″が適宜そ
の一部として用いられている。
【0084】したがって、この回転液膜形成体22″
は、作製には比較的手間がかかるが、優れた強度を有す
るものとして形成することができるため、装置をスケー
ルアップして大容量の排ガスを洗浄する場合に好適であ
る。また、この回転液膜形成体22″によれば、エキス
パンドメタルから形成した回転液膜形成体22の場合と
同じく、その液膜形成円板本体22a″の網目状の開口
は、外周部側よりも中心部側にかけて順次小さくなるよ
うに形成される。そのため、この液膜形成円板本体22
a″の開口に形成される液膜は中心部側においてより強
固に形成されるため、排ガスの通過抵抗を外周部側より
も高めることができ、それによって、邪魔板21によっ
てトンネル状通気路の中央部から流入して回転液膜形成
体22″を通過しようとする排ガスを、その全体に亘っ
てより均一に分配させることができる。
【0085】なお、このような回転液膜形成体として
は、基本的には、水性洗浄液の液膜を形成可能な多数の
開口を有するものであればよく、これらの例の他にも種
々の形態のものであることができる。例えば、適当な厚
さの円板状体に多数の開口を孔として形成した多孔体で
あることができる。ただし、排ガスの流通性の点から
は、その開口の全面積は出来るだけ多いことが好まし
く、その意味において、多数の開口は網目状に形成され
たものであることが好ましく、回転液膜形成体としては
これまでの例のような網状体であることが好ましい。ま
た、回転液膜形成体は、その開口に形成された液膜が消
失した後においてはその実表面が排ガスの流れと剪断接
触するため、その実表面に水性洗浄液を多く保持できる
ものであることが好ましい。そしてこの点では、回転液
膜形成体としては、回転液膜形成体22のように実表面
積が比較的多いエキスパンドメタルから形成されたもの
が好ましく、また、複数の網体を網目を一致させて重ね
合わせたもの、或いは薄手のハニカム構造材のようなも
の等も好ましい。
【0086】〈排ガス洗浄装置の別の実施形態〉上述の
排ガス洗浄装置2は、図1のように、吸収能力が低下し
た水性洗浄液を廃液として一旦廃液貯留槽13に移し、
これからその廃液を取出して廃液蒸発装置3,3′に供
給し、蒸発・濃縮処理を行うものである。つまり、廃液
の蒸発・濃縮処理をバッチ式に行うものである。これに
対して、図9に示す別の実施形態の排ガス洗浄装置2′
は、その廃液貯留槽13を省き、使用に適さなくなった
水性洗浄液をその装置から直接取出して、蒸発・濃縮処
理を行うようにしたものである。なお、この図9におい
て、図1の排ガス洗浄装置2と同じ符号はそれと同一ま
たは相当する部分を示している。
【0087】即ち、図9のように、本実施形態の排ガス
洗浄装置2′は、排ガス洗浄装置2と同様に、洗浄処理
槽20、邪魔板21、及び回転液膜形成体22等を備え
て形成されている。ただし、この排ガス洗浄装置2とは
異なり、本実施形態の排ガス洗浄装置2′では、洗浄処
理槽20の下部側の水性洗浄液の収容部が、隔壁28に
よって、排ガスの流通方向に沿って複数に区画されてい
る。具体的には、洗浄処理槽20には二つの隔壁28が
設けられ、水性洗浄液の収容部は入口側の水性洗浄液収
容部29aと、中間の収容部29bと、出口側の収容部
29cとに区画されている。またここで、隔壁28の下
端は洗浄処理槽20の底と少しだけ離されており、それ
によって形成される流通口28aを通して、各収容部2
9a,29b,29cの水性洗浄液が互いに流通できる
ようになっている。また、隔壁28の上端は通常設定さ
れる液面とほぼ同じ高さとされている。そのため、この
隔壁28は、トンネル状通気路を流通する排ガスによっ
て引起こされる水性洗浄液の波を静める働きも有してい
る。
【0088】そして、廃液蒸発装置3,3′にポンプ1
4を介して水性洗浄液の廃液を供給する廃液導管15
は、それらの収容部29a,29b,29cのうちで最
も塩化水素等の吸収量が多い入口側水性洗浄液収容部2
9aに接続されている。また、洗浄液調製器9で調製さ
れた新しい水性洗浄液は、ポンプ10により洗浄液導管
11を介して、出口側収容部29cに供給されるように
なっている。
【0089】したがって、本実施形態の排ガス洗浄装置
2′の場合の蒸発・濃縮処理は、具体的には次のように
行われる。即ち、入口側水性洗浄液収容部29aの水性
洗浄液の吸収能力が低下し、例えば、PHが8程度に低
下した場合に、その水性洗浄液の廃液をポンプ14によ
って取出し、廃液導管15を介して廃液蒸発装置3,
3′に供給して蒸発・濃縮処理を行う。またその一方、
取出した分量だけ、洗浄液調製器9で調製された新しい
水性洗浄液を、ポンプ10により洗浄液導管11を介し
て出口側収容部29cに供給する。これによって、出口
側収容部29cの水性洗浄液は、隔壁28の流通口28
aを通ってまた一部は隔壁28をオーバーフローして、
中間収容部29bに流動し、更に同様に、中間収容部2
9bの水性洗浄液は入口側収容部29aに流動する。な
お、このような水性洗浄液の流動の逆流を出来るだけ防
ぐため、隔壁28の流通口28aには、逆止弁として作
用する舌片を設けることができる。そして、この蒸発・
濃縮処理と操作は、入口側収容部29aの水性洗浄液の
PHが、出口側収容部29cから順次送られる水性洗浄
液によって再び所定値に上昇し、その吸収能力が高めら
れるまで行われる。または、入口側収容部29aの水性
洗浄液のPH等とは無関係に、連続的に行うこともでき
る。
【0090】なお、この排ガス洗浄装置2′において、
区画する水性洗浄液の収容部の数と区画の態様は適宜設
定することができる。また、隔壁28の流通口28aを
省くと共に隔壁28の上端を十分高くして、各収容部を
互いに完全に独立したものとして形成することもでき、
この場合、各収容部間は、例えばポンプを介して、送液
可能に接続される。
【0091】そして、このような排ガス洗浄装置2′に
よれば、廃液貯留槽13を省くことができ、装置の設置
面積を少なくすることができる効果がある。
【0092】ところで、上記実施例では、廃棄物を焼却
する焼却炉から排出される排ガス中の塩化水素やシアン
化水素及び重金属の微粒子等を水性洗浄液に吸収させて
除去する実施例について説明したが、本発明を実施する
場合には、廃棄物を焼却する焼却炉から排出される塩化
水素やシアン化水素及び重金属の微粒子等が混在する排
ガスに限定されるものではなく、特定の塩化水素、また
はシアン化水素、または重金属等の微粒子を含む特定成
分の排出ガスであればよい。即ち、塩化水素、シアン化
水素、重金属等の微粒子を含む特定成分の排出ガスであ
れば、その対象となり得るものであり、特定1種類また
は複数種類の成分の排出ガスの除去にも使用できるもの
である。
【0093】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかる排ガス
処理装置は、廃棄物を焼却する焼却炉と、その焼却炉か
ら排出される排ガスをアルカリ性の水性洗浄液と接触さ
せ、その排ガス中の塩化水素、シアン化水素及び重金属
のうちの何れか1以上の微粒子等を水性洗浄液に吸収さ
せて除去する排ガス洗浄装置と、焼却炉から排ガス洗浄
装置に至るまでの間の排ガスの経路に設けられ、排ガス
洗浄装置で使用された水性洗浄液の廃液を排ガスの予熱
により蒸発させ、濃縮する廃液蒸発装置とを具備するも
のである。
【0094】したがって、この排ガス処理装置によれ
ば、排ガス洗浄装置を備えるので、排ガス中の有害成分
である塩化水素、シアン化水素及び重金属のうちの何れ
か1以上の微粒子等をアルカリ性の水性洗浄液に吸収
し、除去して、排ガスを清浄化することができる一方、
排ガスの予熱を利用した廃液蒸発装置を備えるので、そ
れらの有害成分、特に重金属類とシアン化水素を含む使
用後の水性洗浄液の廃液を、最終的な処理または処分が
容易な濃縮液として、また実質的にランニングコストを
要することなく、回収することができる。即ち、この排
ガス処理装置によれば、プラスチック廃棄物等の焼却炉
からの排ガスの環境保全のための処理を、有害成分の最
終的な処理を含めて容易に、また低コストで行うことが
できる効果がある。
【0095】請求項2にかかる排ガス処理装置は、請求
項1において、廃液蒸発装置が、上面が解放した上記の
廃液を収容可能な容器形状を有し、焼却炉と排ガス洗浄
装置との間を連通するダクトと熱交換可能に接触して形
成された蒸発容器からなるものである。
【0096】したがって、この排ガス処理装置によれ
ば、廃液蒸発装置が、ダクトと熱交換可能に接触して形
成された簡易な蒸発容器からなるので、請求項1の効果
に加えて、この廃液蒸発装置を含む排ガス処理装置を低
コストで形成することができる効果がある。
【0097】請求項3にかかる排ガス処理装置は、請求
項1において、廃液蒸発装置が、上面が解放した上記の
廃液を収容可能な容器形状を有し、焼却炉の壁面と熱交
換可能に接触して形成された蒸発容器からなるものであ
る。
【0098】したがって、この排ガス処理装置によれ
ば、廃液蒸発装置が、焼却炉の壁面と熱交換可能に接触
して形成された簡易な蒸発容器からなるので、請求項1
の効果に加えて、この廃液蒸発装置を含む排ガス処理装
置を低コストで形成することができる効果がある。
【0099】請求項4にかかる排ガス処理装置は、請求
項1乃至請求項3のいずれかにおいて、排ガス洗浄装置
が、前記水性洗浄液を収容すると共に、その液面上に排
ガスを流通させるトンネル状の通気路を形成する洗浄処
理槽と、そのトンネル状通気路に長さ方向に間隔を置い
て設けられ、トンネル状通気路をその中央部分を残して
遮断する複数の邪魔板と、多数の開口を有する円板状体
からなり、前記複数の邪魔板の各間に配設されて、トン
ネル状通気路の長さ方向に沿った水平な軸線の回りに、
下方側の略半部分が前記水性洗浄液中に浸漬された状態
で回転駆動される回転液膜形成体とを具備するものであ
る。
【0100】したがって、この排ガス処理装置によれ
ば、排ガス洗浄装置が、特に、多数の開口を有する円板
状体からなり、複数の邪魔板の各間に配設されて、トン
ネル状通気路の長さ方向に沿った水平な軸線の回りに、
下方側の略半部分が前記水性洗浄液中に浸漬された状態
で回転駆動される回転液膜形成体を備えたものとして形
成されているので、トンネル状通気路を流通する排ガス
は、水性洗浄液の液膜が形成された回転液膜形成体を通
過することによって、また、洗浄処理槽の内壁面及び邪
魔板の表面に形成された液膜、更には水性洗浄液の液面
と繰返し接触することによって、多くの水性洗浄液と、
しかも均一に気液接触されるため、請求項1乃至請求項
3の効果に加えて、焼却炉からの排ガスを高効率で浄化
処理することができ、また、それによって装置を比較的
小型なものとして形成することができる効果がある。
【0101】請求項5にかかる排ガス処理装置は、請求
項4において、焼却炉からの排ガスを前記排ガス洗浄装
置を通して排気するための送風機が、その排ガス洗浄装
置の下流側に設けられているものである。
【0102】したがって、この排ガス処理装置によれ
ば、送風機が排ガス洗浄装置の下流側に、即ち、その排
ガス洗浄装置によって清浄化された排ガス中に設けられ
るので、請求項4の効果に更に加えて、排ガス中の塩化
水素等による送風機の腐食を防止することができる効果
がある。
【0103】また、請求項6にかかる排ガス洗浄装置
は、焼却炉から排出される排ガスを洗浄するための水性
洗浄液を収容すると共に、その液面上に排ガスを流通さ
せるトンネル状の通気路を形成する洗浄処理槽と、トン
ネル状通気路をその中央部分を残して遮断する複数の邪
魔板と、多数の開口を有する円板状体からなり、前記複
数の邪魔板の各間に配設されて、トンネル状通気路の長
さ方向に沿った水平な軸線の回りに、下方側の略半部分
が水性洗浄液中に浸漬された状態で回転駆動される回転
液膜形成体とを具備するものである。
【0104】したがって、この排ガス洗浄装置によれ
ば、円板状の回転液膜形成体の表面には、その下方側の
略半部分が水性洗浄液中に浸漬された状態で回転駆動さ
れることによって、常に液膜が付着形成されると共に、
トンネル状通気路を形成する洗浄処理槽の内壁面と邪魔
板の表面も、回転液膜形成体によって跳ね上げられ、ま
たは遠心力によって吹き飛ばされた水性洗浄液によっ
て、常に濡らされ、液膜が形成される。そのため、トン
ネル状通気路を流通する排ガスは、湿式フィルタとして
形成された回転液膜形成体を通過することによって、ま
た、洗浄処理槽の内壁面及び邪魔板の表面に形成された
液膜、更には、水性洗浄液の液面と繰返し接触すること
によって、多くの水性洗浄液と、しかも均一に気液接触
されるので、焼却炉からの排ガスを高効率で浄化処理す
ることができる効果がある。また、それによって、装置
を比較的小型なものとして形成することができる効果が
ある。
【0105】請求項7にかかる排ガス洗浄装置は、請求
項6において、少なくとも洗浄処理槽の上壁部と邪魔板
とに水性洗浄液を吹付けるノズルを、更に具備するもの
である。
【0106】したがって、この排ガス洗浄装置によれ
ば、洗浄処理槽の内壁面及び邪魔板の表面に形成される
水性洗浄液の液膜量をより多くすることができ、請求項
6の効果に加えて、排ガスの洗浄効率をより高め、また
はより確実にすることができる効果がある。
【0107】請求項8にかかる排ガス洗浄装置は、請求
項6または請求項7において、回転液膜形成体が、中心
部側の開口が外周部側の開口よりも小径に形成されてい
るものである。
【0108】したがって、この排ガス洗浄装置によれ
ば、回転液膜形成体の中心部側の排ガスの通過抵抗を大
きくすることができるので、邪魔板によってトンネル状
通気路の中央部から流入して回転液膜形成体を通過しよ
うとする排ガスを、それの全体に亘ってより均一に指向
させて通過させることができる。そのため、請求項6ま
たは請求項7の効果に更に加えて、洗浄効率をより高め
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態の排ガス処理装置
を模式的に示す説明図である。
【図2】 図2は図1の排ガス処理装置における廃液蒸
発装置を示す上面図である。
【図3】 図3は本発明の一実施形態の排ガス処理装置
における別の実施形態の廃液蒸発装置を示す断面図であ
る。
【図4】 図4は図1の排ガス処理装置における排ガス
洗浄装置を示す断面図である。
【図5】 図5は図4の排ガス洗浄装置のA−A線に沿
った断面図である。
【図6】 図6は図5の排ガス洗浄装置のB−B線に沿
った断面図である。
【図7】 図7は別の実施形態の回転液膜形成体を示す
平面図である。
【図8】 図8は更に別の実施形態の回転液膜形成体を
示す平面図である。
【図9】 図9は別の実施形態の排ガス洗浄装置を模式
的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 焼却炉 2 排ガス洗浄装置 20 洗浄処理槽 21 邪魔板 22 回転液膜形成体 3 廃液蒸発装置 30 蒸発容器 4 ダクト 5 集塵装置 6 送風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/04 F23J 15/00 ZABJ F23J 15/00 ZAB

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を焼却する焼却炉と、 前記焼却炉から排出される排ガスをアルカリ性の水性洗
    浄液と接触させ、前記排ガス中の塩化水素、シアン化水
    素及び重金属のうちの1以上の微粒子等を前記水性洗浄
    液に吸収させて除去する排ガス洗浄装置と、 前記焼却炉から前記排ガス洗浄装置に至るまでの間の前
    記排ガスの経路に設けられ、前記排ガス洗浄装置で使用
    された水性洗浄液の廃液を前記排ガスの予熱により蒸発
    させ、濃縮する廃液蒸発装置とを具備することを特徴と
    する排ガス処理装置。
  2. 【請求項2】 前記廃液蒸発装置は、上部が解放した前
    記廃液を収容可能な容器形状を有し、前記焼却炉と前記
    排ガス洗浄装置との間を連通するダクトと熱交換可能に
    接触して形成された蒸発容器からなることを特徴とする
    請求項1に記載の排ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 前記廃液蒸発装置は、上部が解放した前
    記廃液を収容可能な容器形状を有し、前記焼却炉の壁面
    と熱交換可能に接触して形成された蒸発容器からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 前記排ガス洗浄装置は、 前記水性洗浄液を収容すると共に、その液面上に前記排
    ガスを流通させるトンネル状の通気路を形成する洗浄処
    理槽と、 前記トンネル状通気路にその長さ方向に間隔を置いて設
    けられ、前記トンネル状通気路をその中央部分を残して
    遮断する複数の邪魔板と、 多数の開口を有する円板状体からなり、前記複数の邪魔
    板の各間に配設され、前記トンネル状通気路の長さ方向
    に沿った水平な軸線の回りに、下方側の略半部分が前記
    水性洗浄液中に浸漬された状態で回転駆動される回転液
    膜形成体とを具備することを特徴とする請求項1に記載
    の排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 前記焼却炉からの前記排ガスを前記排ガ
    ス洗浄装置を通して排気するための送風機が、前記排ガ
    ス洗浄装置の下流側に設けられていることを特徴とする
    請求項4に記載の排ガス処理装置。
  6. 【請求項6】 排ガスを洗浄するための水性洗浄液を収
    容すると共に、その液面上に前記排ガスを流通させるト
    ンネル状の通気路を形成する洗浄処理槽と、 前記トンネル状通気路にその長さ方向に間隔を置いて設
    けられ、前記トンネル状通気路をその中央部分を残して
    遮断する複数の邪魔板と、 多数の開口を有する円板状体からなり、前記複数の邪魔
    板の各間に配設され、前記トンネル状通気路の長さ方向
    に沿った水平な軸線の回りに、下方側の略半部分が前記
    水性洗浄液中に浸漬された状態で回転駆動される回転液
    膜形成体とを具備することを特徴とする排ガス洗浄装
    置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記トンネル状通気路を形成
    する前記洗浄処理槽の上壁部と前記邪魔板とに前記水性
    洗浄液を吹付けるノズルを、更に具備することを特徴と
    する請求項6に記載の排ガス洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記回転液膜形成体は、中心部側の開口
    が外周部側の開口よりも小径に形成されていることを特
    徴とする請求項6または請求項7に記載の排ガス洗浄装
    置。
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