JPH09210832A - 遮水構造、その漏水検知方法、遮水シートおよび漏水部補修方法 - Google Patents

遮水構造、その漏水検知方法、遮水シートおよび漏水部補修方法

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JPH09210832A
JPH09210832A JP4543496A JP4543496A JPH09210832A JP H09210832 A JPH09210832 A JP H09210832A JP 4543496 A JP4543496 A JP 4543496A JP 4543496 A JP4543496 A JP 4543496A JP H09210832 A JPH09210832 A JP H09210832A
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sheet
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い電圧を用いることなく安全で、しかもメ
ンテナンスが容易で確実に漏水および漏水位置を把握す
ることができ、さらには補修が容易な遮水構造、その漏
水検知方法、遮水シートおよび漏水部補修方法を提供す
ることにある。 【解決手段】 被遮水施工部18に配設された監査廊2
2と、被遮水施工部18の表面に、監査廊22位置を中
心にして、監査廊22から離れる方向に敷設されて、被
遮水施工部18の表面を覆う複数の遮水シート区画24
aとを備え、各遮水シート区画24aは、2枚のシート
体32,34の周縁部を密閉して内部が独立連通状態に
形成され、監査廊22側で集水・注入管42を介して監
査廊22の内部と連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮水構造、その漏
水検知方法、遮水シートおよび漏水部補修方法に関し、
特に土木用の漏水防止機能を有する遮水構造、その漏水
検知方法、遮水シートおよび漏水部補修方法に関する。
【0002】
【背景技術】近年、土木工事等において、シート防水工
法が広く採用されている。
【0003】例えば、ダムや調整池、溜池等の人工池に
おいては、その底面および法面に遮水シートを敷設して
貯水用として用いるようにしている。また、廃棄物の最
終処分場においては、最終処分場に遮水シートを敷設
し、廃棄物等から出る汚水が土中に流出するのを防止す
るために用いるようにしている。
【0004】しかし、何らかの原因で、遮水シートが破
損し、漏水が発生すると、ダムや調整池、溜池等の人工
池においては、貯水効率が低下することとなる。特に、
廃棄物の最終処分場においては、有害物質が溶出して土
中に流出し、地下水等を汚染する恐れが高く、このよう
な事態を防止しなければならない。
【0005】そこで、遮水シートに漏水が発生した場
合、ただちに漏水を発見し、しかもその漏水位置を特定
する必要がある。
【0006】そのため、従来では、例えば、図11に示
すように、遮水シート1の上下に多数の線状電極2,3
を配設している。この上側の線状電極2と下側の線状電
極3とは、遮水シート1の上下でX軸方向およびY軸方
向に直交させて配設してある。そして、同図(1)に示
すように、まず下側の複数の線状電極3をスイッチ5に
より切り換えるなどして人工的に高電気伝導性の方向を
作り出し、これを同図(2)に示すように遮水シート1
の上下で方向を90度変えるなどして、電極2,3間に
流れる電流の大きさを測定し、その電流の大きさから損
傷位置を決定するようにしている。
【0007】また、特開平4−359130号公報に示
されるように、最終処分場内と、最終処分場外とにそれ
ぞれ電流電極を設置し、これらの電流電極に電圧をか
け、その電流を測定することにより、電場の分布状況を
判断し、漏水が生じている場合には、抵抗が小さくなっ
て分布状況が変化することから、漏水の確認を行い、か
つ最終処分場内に配した測定電極により漏水位置を検出
するようにしたものが知られている。
【0008】さらに、特開平6−31261号公報に示
されるように、少なくとも2層のシート体で遮水シート
を構成し、これらシート体の間に隔壁を設けてシート体
間を複数の空間に区画するようにし、広い遮水シートの
うちおおよそどの部分に漏水が生じたかを知ることがで
きるようにし、補修に際しては該当する空間部分だけを
検査すれば漏水個所を確認することができようにしたも
のが知られている。
【0009】そしてさらに特開平6−63525号公報
に示されるように、多数の区画に分割し、かつ分割した
各区画の周囲において、下層シートと上層シートとを溶
着することにより多数の袋体を形成した二重構造の遮水
シートとし、各袋体内部に導電線と固化材注入管とを設
け、導電線によりその抵抗値の変化から遮水シートの破
損個所を検知特定し、固化材注入管により袋体に固化材
を注入して破損個所を補修するようにしたものも知られ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の図11に示す漏
水の検出にあっては、線状電極2が遮水シート1の上面
に配設されるようになっており、しかもこの遮水シート
1上には砂等を敷き詰めて遮水シート1の保護層を形成
することが多く、その場合ブルドーサ等で砂等を均らす
際に線状電極2に断線を生じさせる恐れがあり、このよ
うな事態が生じると漏水位置の確認ができなくなるとい
う問題があった。また、線状電極が腐蝕して断線を起こ
すと、同様に漏水位置の確認ができなくなり、メンテナ
ンスも困難であるという問題があった。
【0011】また、特開平4−359130号公報に示
される漏水の検出にあっては、電流電極に高い電圧をか
ける必要があり、周囲の感電防止対策が必要となる上
に、廃棄物の最終処分場に用いる場合には、廃棄物の種
類によって電極の分布状況に変化が生じて誤差が出てし
まうという問題があった。
【0012】さらに、断線等による漏れ確認不能状態が
生じ、そのメンテナンスも困難で、補修時にも廃棄物を
掘削しなければならず、補修作業が困難であるという問
題があった。
【0013】さらに、特開平6−31261号公報に示
される漏水の検出にあっては、正確な漏水発生位置を検
出することが困難で、さらには補修に際しては廃棄物等
を掘削して遮水シートを露出させた状態で工事を行わな
ければならず、補修作業に手間がかかるという問題があ
った。
【0014】そしてさらに、特開平6−63525号公
報に示される漏水の検出にあっては、導電線による抵抗
値の変化から破損個所を検知特定するため、導電線に断
線等の異常が生じやすく、その場合のメンテナンス作業
も面倒であるという問題があった。
【0015】さらに、前記いずれの漏水の検出方法にお
いても、漏水量の検出ができず、破損状況の確認ができ
ないという問題があった。
【0016】本発明は、前記従来の問題点に着目してな
されたもので、その目的は、高い電圧を用いることなく
安全で、しかもメンテナンスが容易で確実に漏水および
漏水位置を把握することができ、さらには補修が容易な
遮水構造、その漏水検知方法、遮水シートおよび漏水部
補修方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係る遮水構造は、被遮水施工
部に配設された監査廊と、前記被遮水施工部の表面に、
前記監査廊位置を中心にして、前記監査廊から離れる方
向に敷設されて、前記被遮水施工部の表面を覆う複数の
遮水シート区画とを備え、前記各遮水シート区画は、2
枚のシート体の周縁部を密閉して内部が独立連通状態に
形成され、前記監査廊側で集水・注入管を介して前記監
査廊内部と連結されることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、被遮水施工部の覆う複
数の遮水シート区画を2枚のシート体の周縁部を密閉し
て形成しているため、被遮水施工部の確実な遮水を行う
ことができ、万が一上側のシート体に破損が生じた場合
であっても、下側のシート体によって遮水が確実に行わ
れ、被遮水施工部への浸出水の侵入を確実に防止するこ
とができる。
【0019】また、遮水シート区画を2枚のシート体の
周縁部を密閉して内部が独立連通状態とし、集水・注入
管を介して監査廊内部と連結させているため、万が一遮
水シート区画に破損等が生じ、上側のシート体から水が
浸出した場合、独立連通状態とされた遮水シート区画の
内部を通して浸出水を集水し、集水・収入管にて監査廊
内部へと導くことができ、破損した遮水シート区画を確
実に確認することができ、しかも監査廊内からメンテナ
ンス作業を行うことができ、メンテナンス作業を掘削等
の作業を行うことなく容易に行うことができる。
【0020】さらに、遮水シート区画からの漏水を確認
した場合、監査廊内から集水・注入管を介して漏水した
遮水シート区画の内部に止水材等を注入することによ
り、容易に補修を行うことができ、しかも、補修のため
の掘削等の作業を行う必要がなく、補修作業が容易かつ
短時間でおこなえることとなる。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記監査廊は、前記被遮水施工部に埋設され、上面
部が前記遮水シート区画にて覆われることを特徴とす
る。
【0022】この発明によれば、監査廊を被遮水施工部
に埋設することで、被遮水施工部全体を遮水シート区画
にて覆うことができ、確実な遮水と、漏水管理を確実に
行うことができる。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
おいて、前記被遮水施工部は、底面と、法面とから構成
され、前記監査廊は、前記被遮水施工部の底面中央部に
長手方向にわたって配設され、前記各遮水シート区画
は、前記被遮水施工部の底面から法面の少なくとも一部
にわたって配設され、前記監査廊の軸方向で独立したブ
ロックを形成可能に連結されることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、遮水シート区画を被遮
水施工部の底面から法面の少なくとも一部にわたって配
設し、監査廊の軸方向へ独立したブロックを形成可能に
連結することで、被遮水施工部の底面から法面の少なく
とも一部において確実な遮水を行うことができ、しかも
遮水シート区画からの漏水が生じた場合には、軸方向に
おいて独立したブロック単位で漏水した遮水シート区画
を把握することができ、しかもブロック単位の遮水シー
ト区画を監査廊内から確実に補修することができる。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、前記被遮水施工部は、前記底面が前記法面位置から
前記監査廊位置にかけて下降傾斜する勾配を有すること
を特徴とする。
【0026】この発明によれば、被遮水施工部の勾配に
よって、遮水シート区画に破損が生じて遮水シート区画
内に浸出水が入り込んだ場合、被遮水施工部の勾配に沿
って遮水シート区画が傾斜しているため、浸出水はその
傾斜に沿って監査廊側へと流下し、確実に集水・注入管
を通して監査廊へと導くことができ、監査廊内において
確実に漏水の発生を確認することができ、複雑な漏水管
理のための構造を必要とすることなく、簡単な方法で漏
水の確認を行うことができる。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかにおいて、前記各遮水シート区画は、前記2枚の
シート体間に連通部を形成するための耐圧性のドレン材
と、このドレン材を両面から挟む一対のクッション材と
を前記2枚のシート体間に配設して形成され、前記ドレ
ン材に前記集水・注入管が連結されることを特徴とす
る。
【0028】この発明によれば、耐圧性のドレン材によ
って、遮水シート区画に上載荷重がかかっている状態で
も、確実に2枚のシート体間に連通部を形成することが
でき、遮水シート区画に破損が生じて浸出水が遮水シー
ト内に入り込んだ場合に、このドレン材によって形成さ
れた連通部を通して確実に浸出水を集水・注入管側に集
めることができ、漏水状態を確実に確認することができ
る。
【0029】また、ドレン材を一対のクッション材にて
両面から挟むことにより、2枚のシート体をクッション
材で保護することができ、上載荷重がかかっている場合
でもシート体が破損するのを防止することができ、遮水
シート区画の耐久性を向上させることができる。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかにおいて、前記監査廊内の集水・注入管には、水
圧計が配設されることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、監査廊内の集水・注入
管に配設した水圧計によって、自動的に遮水シート区画
の漏水の発生を確認することができ、漏水管理をより容
易かつ確実にすることができる。
【0032】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかにおいて、前記遮水シート区画内には、空気抜き
管が配設され、この空気抜き管が前記監査廊と連結され
ることを特徴とする。
【0033】この発明によれば、遮水シート区画内に空
気抜き管を配設することで、集水・注入管を用いて止水
材を遮水シート区画内に注入して破損した遮水シート区
画を補修する際に、空気抜き管から遮水シート区画内の
空気を排出しつつ止水材の注入を行うことができ、止水
材の注入を容易にするとともに、確実に止水材を遮水シ
ート区画内全体に充満させることができる。
【0034】請求項8記載の発明に係る遮水シートは、
対面配置されて周囲が密閉された一対の遮水性のあるシ
ート体と、前記一対のシート体間に対面配置された一対
のクッション材と、前記一対のクッション材間に挟まれ
て配置され、前記シート体間に連通部を形成するための
耐圧性のドレン材と、一端が前記シート体の一端部側か
ら露出されて、前記ドレン材に連結された集水・注入管
と、一端が前記シート体の一端部側から露出されて、前
記一対のシート体間ほぼ全長にわたって配設された空気
抜き管とを有する複数の遮水シート区画を備えることを
特徴とする。
【0035】この発明によれば、遮水シート区画に一対
の遮水性のあるシート体を用いているため、一方のシー
ト体に破損が生じ、浸出水が生じたとしても、他方のシ
ート体により確実に遮水することができ、遮水性の高い
遮水シートを得ることができる。
【0036】また、シート体間に一対のクッション材を
対面配置することで、シート体をクッション材でうける
ことができ、シート体に上載荷重が加わった状態でシー
ト体が破損しにくく、耐久性が向上することとなる。
【0037】さらに、クッション材間に耐圧性のドレン
材を配設することで、シート体間に連通部を確保するこ
とができ、シート体が破損して浸出水が侵入した場合
に、ドレン材によって形成された連通部を介し浸出水を
確実に集水することができ、また、止水材を注入する際
にも止水材を遮水シート区画内全体に充満させることが
可能となる。
【0038】そしてさらに、集水・注入管および空気抜
き管を配設することで、浸出水の取り出しおよび止水材
の注入を容易に行うことができ、しかも、止水材の注入
時に遮水シート区画内の空気を排出することで、止水材
の注入時に確実に止水材を遮水シート区画内に充満させ
ることができる。
【0039】請求項9記載の遮水構造の漏水検知方法
は、被遮水施工部に配設された監査廊と、2枚のシート
体の周囲を密閉して内部を独立連通状態とし、集水・注
入管を介して前記監査廊と内部が連通され、前記監査廊
から前記被遮水施工部表面に配設された複数の遮水シー
ト区画とを備える遮水構造の漏水検知方法であって、前
記複数の遮水シート区画の内いずれかの遮水シート区画
の前記シート体に破損が生じた際に、前記破損部から前
記シート体間内に浸出水を導き、前記シート体間に導か
れた浸出水を前記被遮水施工部の傾斜により前記シート
体間内を移動させて、前記集水・注入管側へと導き、前
記集水・注入管側へと導かれた浸出水を前記集水・注入
管を介して前記監査廊内へと導き、この監査廊内に導か
れた浸出水により、破損の生じた前記遮水シート区画の
漏水を検出することを特徴とする。
【0040】この発明によれば、各遮水シート区画毎に
破損状態を監査廊内で確実に検出することができる。
【0041】請求項10記載の発明は、請求項9におい
て、前記監査廊内の集水・注入管に水圧計を設置し、前
記集水・注入管により前記監査廊内に導かれた遮水シー
ト区画の浸出水の水圧が前記水圧計に作用することによ
り、漏水を検出することを特徴とする。
【0042】この発明によれば、監査廊内で水圧計によ
り遮水シート区画の漏水を自動的に確認することがで
き、漏水管理を容易かつ確実に行うことができる。
【0043】請求項11記載の発明に係る漏水部補修方
法は、請求項9または10のいずれかの遮水構造の漏水
検知方法により漏水を確認した後、前記監査廊内に止水
材注入装置を搬入して、漏水の生じている前記遮水シー
ト区画の前記集水・注入管に接続し、前記止水材注入装
置により集水・注入管をへて前記遮水シート区画内に止
水材を注入し、前記止水材を前記遮水シート区画内に充
満させて固化させることにより、止水を行うことを特徴
とする。
【0044】この発明によれば、遮水シート区画の漏水
確認後、集水・注入管より遮水シート区画内に止水材を
注入し止水材を遮水シート区画内全体に充満させること
で、容易かつ確実に、しかも、短時間で漏水部の補修を
行うことができる。
【0045】請求項12記載の発明は、請求項11にお
いて、前記遮水シート区画内には空気抜き管が配設さ
れ、この空気抜き管が前記監査廊と連結され、前記集水
・注入管から前記遮水シート区画内に止水材を注入する
際に、前記空気抜き管から前記遮水シート区画内の空気
を抜きつつ、止水材を注入することを特徴とする。
【0046】この発明によれば、遮水シート区画内への
止水材の注入時に、空気抜き管から遮水シート区画内の
空気を抜きつつ止水材を注入することで、止水材の注入
を容易にするとともに、止水材を確実に遮水シート区画
内全体に充満させることができる。
【0047】請求項13記載の発明は、請求項11また
は12において、前記止水材は、前記遮水シート区画内
に充満させるに充分なゲルタイムを有することを特徴と
する。
【0048】この発明によれば、止水材が遮水シート区
画内に確実に充満するまで止水材の注入を行うことがで
き、止水材が途中で固化して充満不能な状態となるのを
確実に防止することができる。
【0049】請求項14記載の発明は、請求項11〜1
3のいずれかにおいて、前記止水材の注入量は、前記遮
水シート区画の破損部外側周辺に充分な止水固化物が形
成できる量とすることを特徴とする。
【0050】この発明によれば、止水材の注入時に、遮
水シート区画の破損部外側周辺まで行き渡らせることが
でき、破損部を確実に補修して遮水性を維持することが
できる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0052】図1〜図11は、本発明の遮水構造を一実
施の形態にかかる廃棄物最終処分場に用いた状態を示す
図である。
【0053】この実施の形態における廃棄物最終処分場
10は、図1に示す底面14および法面16a,16b
からなる被遮水施工部18を形成するようにしている。
【0054】底面14は、図8および図9にも示すよう
に、矢印A方向において、法面16a位置から中央部に
向けて下降傾斜する勾配が形成された状態となってい
る。法面16a,16bは、法面16aと16b、16
bと16bとの間に小段部20を連続させて環状に形成
した多段状のものとされている。
【0055】そして、このようにして形成した被遮水施
工部18に監査廊22と、第1の遮水シート24と、第
2の遮水シート26とを配設して、遮水構造を構築する
ようにしている。
【0056】監査廊22は、図1、図2、図7、図8お
よび図9に示すように、鉄筋コンクリート造などにより
断面略矩形状に形成され、被遮水施工部18の底面14
の下降傾斜した最も低い位置である中央部の長手方向ほ
ぼ全長にわたって埋設され、その上面部が底面14とほ
ぼ同一高さとなるようにされている。
【0057】また、監査廊22の一端部は、図1に示す
ように、T字状に形成され、他端部は、図10に示すよ
うに、地上に露出された状態となっている。
【0058】さらに、監査廊22の底面には、側壁に沿
って2本の排水溝28が形成され、監査廊22内の水を
外部に排出できるようにするとともに、換気管30を配
設して監査廊22内の換気を行えるようにしている。
【0059】第1の遮水シート24は、図1,図2,図
8,図9に示すように、被遮水施工部18の底面14お
よび最下段の法面16aを覆い、第2の遮水シート26
は、最下段の小段部20から法面16bの最上段までを
覆うようになっている。
【0060】第1の遮水シート24は、複数の遮水シー
ト区画24aを有し、この遮水シート区画24aは、図
5に示すように、対面させて配設した上下部2枚のシー
ト体32,34と、これらシート体32,34に挟まれ
て対面して配設された上下部2枚のクッション材36,
38とこれらクッション材36,38に挟まれて配設さ
れたドレン材40等を積層し、図3に示すように、集水
・注入管42と空気抜き管44とを一体に形成した状態
となっている。
【0061】上下部のシート体32,34は、長尺のシ
ートからなるもので、遮水性および柔軟性を有する材
質、例えば、ポリエチレン(PE)、エチレン酢酸ビニ
ール共重合体(EVA)、ポリプロピレン(PP)など
の合成樹脂系、エチレンプロピレンジエンモノマー(E
PDM)、ブチルゴムなどの合成ゴム系、アスファルト
系等のゴムが採用可能である。なお、好ましくは、熱融
着の可能な材料であるとよい。
【0062】上下部のクッション材36,38は、それ
ぞれ上下部のシート体32,34の保護をなすもので、
シート体32,34の表面に廃棄物74等によってある
程度の力が加わった場合でも、その力を吸収してシート
体32,34の破損を防止できる程度の厚さおよび弾力
性を有するものであることが必要である。このクッショ
ン材36,38として、本実施の形態においては、不織
布を用いている。なお、この不織布にかえて、柔軟な発
泡材等の材料を用いることも可能である。
【0063】また、この実施の形態では、上部側のクッ
ション材36に対し、下部側のクッション材38の厚さ
を厚くしている。
【0064】ドレン材40は、図6に示すように、シー
ト体32,34間に連通部46を形成するためのもの
で、図6に示すように、規則正しく凹凸状に形成し、所
定間隔で通水孔48を形成したシート状の芯材50の両
面に透水フィルタ52を取り付けた高耐圧型の排水材と
されている。
【0065】シート状の芯材50は、規則正しく凹凸状
に形成したプラスチックシート(高密度ポリエチレンシ
ート)を、ポリプロピレン製不織布で被覆した状態とな
っている。
【0066】なお、ドレン材40としては、図6に示す
もののほか、例えば、プラスチック製の網を重ねて透水
性を確保した状態で用いることも可能である。
【0067】そして、図5に示すように、シート体3
2,34、クッション材36,38およびドレン材40
を積層した状態で、上下部のシート体32,34の周縁
部を密閉し、内部を独立連通状態として形成している。
【0068】このシート体32,34の周縁部の密閉に
際しては、例えば、シート体32,34と同質の材料を
周縁部に配設し、熱融着で上下部のシート体32,34
に固定することで密閉される。
【0069】集水・注入管42は、遮水シート区画24
a内に侵入した浸出水を取り出すとともに、遮水シート
区画24a内に止水材を注入するためのもので、図3に
示すように、遮水シート区画24aの一端部側に2個設
けられた状態となっている。
【0070】各集水・注入管42は、一端が下部側のシ
ート体34から露出された状態でドレン材40に連結さ
れた状態となっている。
【0071】空気抜き管44は集水・注入管42から止
水材を遮水シート区画24a内に注入する際に、遮水シ
ート区画24a内の空気を排出するためのもので、図3
に示すように、遮水シート区画24aの長手方向両側辺
部内にその側辺のほぼ全長にわたって2本配設されてい
る。
【0072】また、この空気抜き管44の一端は、下部
側のシート体34の一端部側から露出された状態となっ
ている。
【0073】さらに、集水・注入管44および空気抜き
管44は耐圧性のあるフレキシブルホースにて形成され
ている。なお、集水・注入管42および空気抜き管44
の取付部分の下部側のシート体34は取付部分の強度を
向上させるために他の部分よりも厚めに形成されてい
る。
【0074】そして、このようにして形成された遮水シ
ート区画24aを被遮水施工部18に配設する場合に
は、底面14および小段部20を含む法面16a,16
bの表面に、図5に示すように、下部側のクッション材
38と同様の厚さのクッション材53を敷き詰めた状態
で、図1〜図3に示すように、監査廊22の上面部に遮
水シート区画24aの一端部を位置させ、集水・注入管
42および空気抜き管44の一端を監査廊22を上下部
に連結し、他端部側を監査廊22から離れる方向に底面
14および法面16aへと敷設するとともに、複数の遮
水シート区画24aを監査廊22の軸方向で、各遮水シ
ート区画24aが独立した個々のブロックを形成するよ
うに連結するようにしている。
【0075】監査廊22の一端部に形成されたT字部に
おいても同様に遮水シート区画24aの形成が行われて
遮水シート区画24aが相互に連結される。これら遮水
シート区画24a同士の連結は、熱融着によって行われ
ることになっている。
【0076】第2の遮水シート26は、シート体32,
34と同様の材質からなる長尺のシートにて構成され、
小段部20を含む法面16bを覆って配設され、第1の
遮水シート24との間および第2の遮水シート26同士
を熱融着により連結するようにしている。
【0077】そして、このようにして被遮水施工部18
の表面を覆った第1の遮水シート24および第2の遮水
シート26上に、図8および図9に示すように、保護砂
54を所定厚さで施し、第1の遮水シート24および第
2の遮水シート26の保護をはかるようにしている。
【0078】また、保護砂54内には、図10に示すよ
うに、排水管56が配設され、廃棄物最終処分場10内
の浸出水を、周囲に形成した浸出水貯水池58に排出
し、この浸出水貯水池58から水処理施設60にて水処
理した後、河川62等に放流されるようになっている。
【0079】また、監査廊22内では、図4および図7
に示すように、集水・注入管42に水圧計64を取り付
け、遮水シート区画24aが破損した場合に、遮水シー
ト区画24a内に侵入した浸出水が、集水・注入管42
を通してその水圧が水圧計64に作用することにより、
漏水を検出し得るようになっている。また、この水圧計
64には、計測ケーブル66が接続され、この計測ケー
ブル66を介して、外部の図示せぬ管理所で漏水の有無
を監視できるようにしている。
【0080】また、この実施の形態においては、非常時
における廃棄物最終処分場10からの浸出水の貯水槽と
して管査廊22を利用するようにしている。
【0081】すなわち、図10で示すように、管査廊2
2と浸出水貯水池58および排水管56と接続し、排水
管56から管査廊22へと排水できるようにするととも
に、管査廊22から浸出水貯水池58へと排水できるよ
うにしている。
【0082】たとえば、遮水シート区画24aの上下部
のシート体32,34が両方とも破損した場合、漏水の
多くが圧力の関係から第1の遮水シート24を通して管
査廊22に集まり、特に大雨時には、漏水量が多く、廃
棄物最終処分場10からの浸出水も多くなるため、浸出
水貯水池58の能力を超えることも考えられ、この場合
に、第1の遮水シート24からの漏水を管査廊22内に
一時貯水できるようにしている。
【0083】また、第1の遮水シート24が破損してい
ない場合でも、設計雨量を超える大雨により廃棄物最終
処分場10内から雨水が溢流する恐れがあるときには、
監査廊22を貯水槽として雨水の溢流を防ぐのに利用で
きるようにしている。
【0084】次に、前述の遮水構造を用いた漏水検知方
法および漏水部補修方法について説明する。
【0085】まず、複数の遮水シート区画24aのうち
いずれかの遮水シート区画24aのシート体32,34
に破損が生じた場合、図8に示すように、例えば、上部
のシート体32に破損部70があった場合、破損部70
からシート体32,34間に浸出水が侵入することとな
る。
【0086】このシート体32,34間に侵入した浸出
水は、被遮水施工部18の底面14に形成した勾配によ
って図中矢印に示すように監査廊22側へと流下する。
【0087】この場合、遮水シート区画24aは、上下
部のシート体32,34が外周が密閉され、かつドレン
材40によって内部に連通部46が形成された状態とな
っているため、破損部70のある第1の遮水シート24
内で連通部46を通し、確実に監査廊22側へと流下す
ることとなる。
【0088】この場合、ドレン材40は耐圧性とされて
いるため、上載荷重によってつぶれることはなく、確実
に連通部46を確保することができる。
【0089】この遮水シート区画24a内で監査廊22
側へ移動した浸出水は、ドレン材40と連結され、か
つ、監査廊22の上面部に接続された集水・注入管42
内へ導かれることとなる。
【0090】集水・注入管42内へ導かれた浸出水は、
集水・注入管42を通して、監査廊22内へと導かれ、
監査廊22の集水・注入管42に取り付けた水圧計64
に水圧が作用し、この水圧計64によって破損の生じた
遮水シート区画24aの漏水を検出することとなる。
【0091】この水圧計64によって検出された検出値
は、監査廊22内の計測ケーブル66を介し、図示せぬ
外部の管理所に送られ、管理所で漏水の有無を監視す
る。
【0092】この場合、水圧計64の値が増加した場
合、その遮水シート区画24a内で漏水発生の可能性が
あることから、監査廊22内のその遮水シート区画24
aの集水・注入管42の弁を開いて漏水の有無を目視で
確認するようにすることが好ましい。
【0093】このように、複数の遮水シート区画24a
における漏水の発生の有無を遮水シート区画24aのブ
ロック単位で検出することで、特別な配管等を施すこと
なく、簡単な構造で漏水の検知を行うことが可能とな
る。
【0094】次いで、漏水の有無を確認した後、監査廊
22内に図9に示すように、止水材注入装置72を搬入
し、漏水の生じている遮水シート区画24aの一方の集
水・注入管42から水圧計64を取り外し、その集水・
注入管42に止水材注入装置72を接続する。
【0095】そして、止水材注入装置72によって、注
水・注入管42を介し、その遮水シート区画24a内に
止水材を注入する。
【0096】この止水材の注入に際しては、監査廊22
内の空気抜き管44を開放し、遮水シート区画24a内
の空気を抜きつつ止水材を所定の圧力で注入し、止水材
を遮水シート区画24a内全体に充満させる。
【0097】この場合、空気抜き管44は、遮水シート
区画24aの全長にわたる長さにされているため、止水
材を遮水シート区画24aの監査廊側の端部の一方向の
みから注入しても、監査廊22から離れた端部側へも確
実に止水材を注入することができ、しかも、空気抜き管
44を2本配設しているため、一方の空気抜き管44が
詰まったとしても、他方の空気抜き管により確実に遮水
シート区画24a内の空気を排出することができる。ま
た、空気抜き管44により遮水シート区画24a内の空
気を排出しつつ止水材を注入することで、止水材の注入
が容易かつ確実に行えることとなる。
【0098】ここで、止水材としては、遮水シート区画
24a内に止水材を充満させるに充分なゲルタイムを有
するもの、すなわち、低粘度の止水材を用いることによ
り、止水材を確実に遮水シート区画24a内全体に充満
させることができるようにしている。
【0099】具体的には、止水材として、親水性ウレタ
ンプレポリマーを主成分とするもので、水と任意の割合
で混合分散溶融し、水と直接反応してゲル化し、ゴム弾
性状の含水ゲルを形成し、止水効果を発揮するものを採
用している。
【0100】また、止水材の注入量は、遮水シート区画
24aの破損部外側周辺に充分な止水固化物74が形成
できる量とし、破損部70の漏水を確実に防止できるよ
うにしている。
【0101】例えば、ゲルタイム45〜90分の止水材
が望ましく、具体的には図11に示すような温度20℃
の条件下でゲルタイム60分程度ものを採用でき、また
1つの遮水シート区画の面積に応じ、集水・注入管42
の数を設定する。
【0102】そして、止水材を遮水シート区画24a内
に充分に注入した後、集水・注入管42から止水材注入
装置72を取り外し、その集水・注入管42および空気
抜き管44を閉塞し、固化させれば、容易かつ短時間で
漏水の生じた遮水シート区画24aをブロック単位で補
修することができる。
【0103】このようにして、漏水の生じた遮水シート
区画24aの補修を行った後、他の遮水シート区画24
aに漏水が生じた場合には、前述と同様の工程を繰り返
すことによって容易に補修を行うことができる。また、
補修後に再度漏水が生じた場合にも、ゴム弾性状の含水
ゲル状の止水材であるため、再注入することにより止水
材とシート体との間に隙間を形成して止水材を充填する
ことが可能である。
【0104】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の実
施の形態に変形可能である。
【0105】たとえば、監査廊の配設状態は、前記実施
例に限らず、その用途に応じて種々の組合せが可能であ
る。
【0106】また、本発明の遮水構造は、廃棄物最終処
分場以外にも調整池、ダム等にも採用可能である。
【0107】さらに、地表面を掘削する場合に限らず、
地表面上に盛り上げる場合の遮水構造としても採用する
ことができる。
【0108】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮水構造を用いた一実施の形態にかか
る廃棄物処分場を示す斜視状態断面図である。
【図2】図1の監査廊と遮水シート区画との関係を示す
部分拡大斜視図である。
【図3】図2の状態で、遮水シート区画の集水・注入管
および空気抜き管を示した平面図である。
【図4】図1のIV-IV線に沿う拡大断面図である。
【図5】図4の遮水シート区画の構造を示す断面図であ
る。
【図6】図5のドレン材の状態を示す部分斜視図であ
る。
【図7】本実施の形態の監査廊の状態を示す拡大縦断面
図である。
【図8】本実施の形態における遮水シート区画の漏水時
の状態を示す断面図である。
【図9】図8の状態から、遮水シート区画の補修時の状
態を示す断面図である。
【図10】本実施の形態において、監査廊を緊急時の貯
水に用いる状態を示す概略図である。
【図11】本実施の形態における止水材のゲルタイムの
一例を示す特性図である。
【図12】(1)、(2)は、漏水検出状態を電極を切
り替えて検出する従来の漏出検出方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 廃棄物最終処分場 14 底面 16a,16b 法面 18 被遮水施工部 22 監査廊 24 第1の遮水シート 24a 遮水シート区画 26 第2の遮水シート 32,34 シート体 36,38 クッション材 40 ドレン材 42 集水・注入管 44 空気抜き管 46 連通部 64 水圧計 70 破損部 72 止水材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被遮水施工部に配設された監査廊と、 前記被遮水施工部の表面に、前記監査廊位置を中心にし
    て、前記監査廊から離れる方向に敷設されて、前記被遮
    水施工部の表面を覆う複数の遮水シート区画とを備え、 前記各遮水シート区画は、2枚のシート体の周縁部を密
    閉して内部が独立連通状態に形成され、前記監査廊側で
    集水・注入管を介して前記監査廊内部と連結されること
    を特徴とする遮水構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記監査廊は、前記被遮水施工部に埋設され、上面部が
    前記遮水シート区画にて覆われることを特徴とする遮水
    構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記被遮水施工部は、底面と、法面とから構成され、 前記監査廊は、前記被遮水施工部の底面中央部に長手方
    向にわたって配設され、 前記各遮水シート区画は、前記被遮水施工部の底面から
    法面の少なくとも一部にわたって配設され、前記監査廊
    の軸方向で独立したブロックを形成可能に連結されるこ
    とを特徴とする遮水構造。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記被遮水施工部は、前記底面が前記法面位置から前記
    監査廊位置にかけて下降傾斜する勾配を有することを特
    徴とする遮水構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記各遮水シート区画は、前記2枚のシート体間に連通
    部を形成するための耐圧性のドレン材と、このドレン材
    を両面から挟む一対のクッション材とを前記2枚のシー
    ト体間に配設して形成され、 前記ドレン材に前記集水・注入管が連結されることを特
    徴とする遮水構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記監査廊内の集水・注入管には、水圧計が配設される
    ことを特徴とする遮水構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記遮水シート区画内には、空気抜き管が配設され、こ
    の空気抜き管が前記監査廊と連結されることを特徴とす
    る遮水構造。
  8. 【請求項8】 対面配置されて周囲が密閉された一対の
    遮水性のあるシート体と、 前記一対のシート体間に対面配置された一対のクッショ
    ン材と、 前記一対のクッション材間に挟まれて配置され、前記シ
    ート体間に連通部を形成するための耐圧性のドレン材
    と、 一端が前記シート体の一端部側から露出されて、前記ド
    レン材に連結された集水・注入管と、 一端が前記シート体の一端部側から露出されて、前記一
    対のシート体間ほぼ全長にわたって配設された空気抜き
    管と、 を有する複数の遮水シート区画を備えることを特徴とす
    る遮水シート。
  9. 【請求項9】 被遮水施工部に配設された監査廊と、2
    枚のシート体の周囲を密閉して内部を独立連通状態と
    し、集水・注入管を介して前記監査廊と内部が連通さ
    れ、前記監査廊から前記被遮水施工部表面に配設された
    複数の遮水シート区画とを備える遮水構造の漏水検知方
    法であって、 前記複数の遮水シート区画の内いずれかの遮水シート区
    画の前記シート体に破損が生じた際に、前記破損部から
    前記シート体間内に浸出水を導き、 前記シート体間に導かれた浸出水を前記被遮水施工部の
    傾斜により前記シート体間内を移動させて、前記集水・
    注入管側へと導き、 前記集水・注入管側へと導かれた浸出水を前記集水・注
    入管を介して前記監査廊内へと導き、 この監査廊内に導かれた浸出水により、破損の生じた前
    記遮水シート区画の漏水を検出することを特徴とする遮
    水構造の漏水検知方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記監査廊内の集水・注入管に水圧計を設置し、前記集
    水・注入管により前記監査廊内に導かれた遮水シート区
    画の浸出水の水圧が前記水圧計に作用することにより、
    漏水を検出することを特徴とする遮水構造の漏水検知方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項9または10のいずれかの遮水
    構造の漏水検知方法により漏水を確認した後、 前記監査廊内に止水材注入装置を搬入して、漏水の生じ
    ている前記遮水シート区画の前記集水・注入管に接続
    し、 前記止水材注入装置により集水・注入管をへて前記遮水
    シート区画内に止水材を注入し、 前記止水材を前記遮水シート区画内に充満させて固化さ
    せることにより、止水を行うことを特徴とする漏水部補
    修方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記遮水シート区画内には空気抜き管が配設され、この
    空気抜き管が前記監査廊と連結され、 前記集水・注入管から前記遮水シート区画内に止水材を
    注入する際に、前記空気抜き管から前記遮水シート区画
    内の空気を抜きつつ、止水材を注入することを特徴とす
    る漏水部補修方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12において、 前記止水材は、前記遮水シート区画内に充満させるに充
    分なゲルタイムを有することを特徴とする漏水部補修方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項11〜13のいずれかにおい
    て、 前記止水材の注入量は、前記遮水シート区画の破損部外
    側周辺に充分な止水固化物が形成できる量とすることを
    特徴とする漏水部補修方法。
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