JPH09210893A - 硬度測定装置 - Google Patents

硬度測定装置

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JPH09210893A
JPH09210893A JP8016026A JP1602696A JPH09210893A JP H09210893 A JPH09210893 A JP H09210893A JP 8016026 A JP8016026 A JP 8016026A JP 1602696 A JP1602696 A JP 1602696A JP H09210893 A JPH09210893 A JP H09210893A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験片表面に傷などが付いていても、これに
影響されることなく正確な測定を行う。 【解決手段】 試験片Tに圧痕を形成する前にCCDカ
メラ5で試験片表面を撮像して初期画像データD0を得
るとともに、圧痕を形成した後にCCDカメラ5で試験
片表面を撮像して圧痕画像データD1を得る。圧痕画像
データD1と初期画像データD0との差分画像データD
2を算出し、差分画像データD2に基づいて、圧痕の角
部の座標値を算出て対角線長さを求め、押し付け荷重と
対角線長さとにより試験片Tの硬度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬度測定装置に関
し、特にビッカース硬さ試験法、ヌープ硬さ試験法など
の押し込み式の硬さ試験法に準じた硬度測定をコンピュ
ータによる画像処理によって行う硬度測定装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ビッカース硬さ試験法、ヌープ硬さ試験
法など、平面形状が多角形の圧子を試験片の表面に押し
付け、試験片表面に生じる多角形の圧痕の対角線長さよ
り硬度を測定する押し込み式の硬さ試験法はよく知られ
ており、これは金属材料の機械的性質の評価に多く用い
られている。
【0003】周知のようにビッカース硬さ試験法は、ダ
イヤモンド正四角錘による圧子を使用し、試験片表面に
生じる正四角錘形状の圧痕の二つの対角線長さの平均値
と圧子の試験片に対する押し付け荷重との関係において
硬度を示し、ヌープ硬さ試験法は、ダイヤモンド長四角
錘による圧子を使用し、試験片表面に生じる長四角錘形
状の圧痕の長い方の対角線長さと圧子の試験片に対する
押し付け荷重との関係において硬度を示す。
【0004】このような試験法による硬度測定をコンピ
ュータによる画像処理によって行う押し込み型硬度測定
装置が既に提案されている。この押し込み型硬度測定装
置は、例えば特開平1−312441号公報、特開平7
−218410号公報などに示されているように、圧子
の押し付けにより試験片表面に生じた圧痕を顕微鏡に接
続されたCCDカメラなどの撮像手段により撮像し、こ
の撮像画像データに対して二値化などの前処理を行って
圧痕の各辺を示す境界(点列データ)あるいは圧痕の角
部を抽出し、抽出された境界あるいは角部の座標値から
試験片の硬度を算出する。
【0005】
【発明が解決しようする課題】しかしながら、研磨処理
に時間をかけないことにより試験片表面に無数の傷があ
ったり、また硬度測定部(溶接部など)を特定し易くす
るために試験片表面にエッジング処理を施して試験を行
う場合などにおいては、圧痕が認識しにくく、圧痕のデ
ータを正確に読み取ることができなかった。このような
場合、試験片表面を研磨して傷などを除去することが考
えられるが、研磨を行うことは非常に面倒であった。
【0006】本発明の目的は試験片に傷があったり、エ
ッジング処理を施してある場合であっても、圧痕のデー
タを正確に読み取ることができる硬度測定装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
および図2を参照して説明すると、本発明による硬度測
定装置は、平面形状が多角形の圧子1を試験片Tの表面
に押し付け、試験片表面に生じる多角形の圧痕から硬度
を測定する硬度測定装置において、圧痕を付ける前およ
び圧痕を付けた後の試験片表面を撮像する撮像手段5
と、撮像手段5により撮像された試験片表面に圧痕を付
ける前の試験前画像データD0と圧痕を付けた後の試験
後画像データD1との差分画像データD2を算出し、差
分画像データD2に基づいて圧痕の輪郭を抽出し、この
輪郭抽出データと圧子押し付け荷重値などに基づいて試
験片Tの硬度を演算する硬度演算手段6とを具備するこ
とにより、上述した目的を達成する。
【0008】平面形状が多角形の圧子1を試験片Tの表
面に押し付けることにより試験片表面には多角形の圧痕
が形成される。圧痕が形成される前の試験前画像データ
D0と圧痕が形成された後の試験後画像データD1とが
撮像手段5により撮像され、得られた各画像データの差
分を求めて差分画像データを得、この差分画像データに
基づいて、圧痕の輪郭を抽出して例えば対角長さを算出
し、この対角長さと押し付け荷重値との関係から試験片
Tの硬度を演算する。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【発明の実施の形態】
【0010】以下図面を参照して本発明の実施の形態に
ついて説明する。図1は本発明による硬度測定装置の一
実施の形態を示す図である。硬度測定装置は、所定荷重
をもって正四角錘の圧子1をステージ2上の試験片Tの
表面に押し付けるビッカース試験機3と、ビッカース試
験機3の圧子1が試験片Tの表面に押し付られたことに
より試験片表面に生じる正四角輪郭の圧痕を顕微鏡4に
よって拡大撮像するCCDカメラ(撮像手段)5と、C
CDカメラ5により撮像された試験片表面の画像データ
を取り込んで画像処理により硬度(ビッカース硬さ)を
検出するコンピュータによる画像処理装置6とを有して
いる。
【0011】図2に示されているように画像処理装置6
は、CCDカメラ5が出力するアナログ画像信号をディ
ジタル画像信号に変換するA/D変換部11と、A/D
変換部11からのディジタル画像信号、即ち撮像画像デ
ータを格納する第1および第2の画像メモリ12A,1
2Bと、後述するような処理を行って試験片の硬度を算
出するCPU13と、CPU13に種々のデータを入力
するキーボード14と、撮影画像データを表示するため
のCRT15とからなる。
【0012】次いで、図3に示すフローチャートを参照
して本発明の動作について説明する。まず、ステップS
1において初期画像データD0の読込みを行う。これは
試験片Tを試験機3のステージ2上に載置し、載置され
た試験片Tの表面を顕微鏡4によって拡大し、それをC
CDカメラ5により撮像することにより行われる。そし
てCCDカメラ5が出力するアナログ画像信号をA/D
変換部11によりディジタルの初期画像データD0に変
換し、これを第1の画像メモリ12Aに取り込む。
【0013】初期画像データD0の取り込みが終了する
と、ステップS2において、試験片Tに圧痕が形成され
る。これは試験機3のステージ2上に載置した試験片T
に圧子1を所定の荷重をもって押し付けることにより行
う。これにより試験片Tの表面に圧子1による正四角形
の輪郭による圧痕が付く。試験片Tの表面に付いた圧痕
を顕微鏡4によって拡大し、それをCCDカメラ5によ
り撮像する。CCDカメラ5が出力するアナログ画像信
号をA/D変換部11によりディジタルの圧痕画像デー
タD1に変換し、これを第2の画像メモリ12Bに取り
込む。
【0014】次いで、ステップS4において、試験片T
の表面が鏡面であるか否かの判断がなされる。ここで、
鏡面であるか否かの判断は以下のようにして行う。ま
ず、図4に示すような初期画像データD0のヒストグラ
ムを求める。例えば横軸は画素の輝度値を、縦軸はその
個数である頻度を示す。試験片Tの表面が鏡面である場
合は、ヒストグラム20のようにある一定の輝度値を有
する部分の頻度が大きくなるが、鏡面でない場合は試験
片Tの表面の傷などによりヒストグラム21のように広
い範囲の輝度値に亘って頻度を有するものとなる。した
がって、作成されたヒストグラムの輝度値の分布から、
試験片Tの表面が鏡面であるか否かを判断する。
【0015】そしてステップS4において、試験片Tの
表面が鏡面でないと判断された場合は、ステップS5に
おいて、圧痕画像データD1から初期画像データD0を
減算して差分画像データD2を得る。図5(a)は圧痕
画像データD1により表される画像を示す図、図5
(b)は初期画像データD0により表される画像を示す
図、図5(c)は差分画像データD2により表される画
像を示す図である。図5(a)に示すように、試験片T
の表面が鏡面でない場合には、試験片Tの表面には圧痕
とは関係のない多数の傷が付いている。また、図5
(b)に示すように圧痕を形成する前にもこれと同一の
傷が試験片Tの表面に付いている。したがって、圧痕画
像データD1から初期画像データD0を減算することに
より、圧痕画像データD1からは傷などのデータが除去
されるため、差分画像データD2により表される画像
は、図5(c)に示すように、傷などが除去された圧痕
のみが現れるものとなる。
【0016】このようにして差分画像データD2が得ら
れると、ステップS6において、圧痕サイズの演算処理
がなされる。
【0017】次いで、図6(a),(b)により圧痕サ
イズ演算処理について説明する。試験片表面の圧痕の輪
郭形状は正四角形であり、圧痕の対角線がCPU13に
おける画像処理座標系(直角座標)の座標軸に整合する
よう、CCDカメラ5による試験片表面の撮像姿勢が定
められており、図6(a)に示す通り、CPU13に取
り込まれる圧痕画像データは圧痕の対角線が画像処理座
標系の座標軸に整合したものになる。
【0018】CPU13において、差分画像データは縮
小処理がなされるとともに、平滑化処理がなされてデー
タ中のノイズが除去され、さらに二値化処理がなされ
る。この二値化により図6(b)に示すように、撮像対
象物である圧痕Aとその他の部分(背景)Bとが分離さ
れ、圧痕Aの各片がなす境界Cが明確になる。
【0019】次に二値化された差分画像データD2に基
づいて圧痕Aの角部小領域を特定する。この圧痕Aの角
部小領域の特定は、図7(a)に示すように、圧痕Aの
領域内の任意の一点pから圧痕境界に属する点であって
画像処理座標系の各座標軸方向、即ち+X軸方向と−X
軸方向と+Y軸方向と−Y軸方向の各々において最も離
れた位置にある点Px1、Px2、Py1、Py2を抽出
し、図6(a)に示すようにこれら各点を中心した正方
形状の角部小領域Ex1、Ex2、Ey1、Ey2をCPU
13上の座標値として設定することにより行う。
【0020】次に差分画像データD2のうち、角部小領
域Ex1、Ex2、Ey1、Ey2のデータについて画像処
理を行い、圧痕の角部の座標値を算出する。この圧痕角
部の座標値算出は、まず各角部小領域Ex1、Ex2、E
y1、Ey2の差分画像データD2を二値化し、二値化し
た差分画像データD2より各角部小領域Ex1、Ex2、
Ey1、Ey2について二つの圧痕境界の点列を抽出す
る。次に抽出した各圧痕境界の点列を最小二乗法、ハフ
変換などにより直線近似変換し、この直線近似変換によ
り図7(b)〜(e)に示されているように、各角部小
領域Ex1、Ex2、Ey1、Ey2について二つの直線L
1−L2、L3−L4、L5−L6、L7−L8を算出し、その
各組の二つの直線の交点P1〜P4の各々の座標値(x,
y)を算出し、これを圧痕Aの各角部の座標値とする。
【0021】この各角部の座標値(x,y)より圧痕A
の対角線長さを算出し、さらにその対角線長さに基づい
て硬度を演算し、ステップS7において演算結果を出力
する。
【0022】一方、ステップS4において試験片表面が
鏡面であると判断された場合は、試験片表面には傷など
は付いていないため、上述した差分画像データD2と同
様に、ステップS6において圧痕画像データD1に基づ
いて圧痕サイズの演算処理がなされ、ステップS7にお
いて演算結果が出力される。
【0023】なお、上述の実施の形態はビッカース硬さ
試験法によるものであるが、本発明による硬度測定装置
はこれに限定されることはなく、ヌープ硬さ試験法、そ
の他、これら硬さ試験法と等価の圧子押し込み方式の硬
さ試験法に同様に適用されるものである。
【0024】さらに、本発明による硬度測定装置は、エ
ッジング処理が施された試験片表面の硬度の測定を行う
場合にも適用することができる。すなわち、エッジング
処理により試験片表面に被測定部を周囲と識別するエッ
ジング部を形成して溶接部などを特定し易くする場合、
このエッジング部により圧痕が認識しにくくなる。本発
明の硬度測定装置によれば、上述したように圧痕画像デ
ータから初期画像データを減算することによりエッジン
グ部のデータが除去されるため、エッジング部により圧
痕が認識しずらくなることがなくなり、圧痕のデータを
正確に読み取ることができる。
【0025】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、CCDカメラ5が撮像手段を、画像処理装置6が硬
度演算手段をそれぞれ構成する。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る硬度測定装置によれば、圧痕形成前の画像データと圧
痕形成後の画像データとの差分を求めるようにしたた
め、試験片表面に傷があったり、エッジング処理が施さ
れていても、その傷やエッジング部のデータは除去され
る。したがって、傷やエッジングに影響されない正確な
データを読み込むことができ、これにより測定精度を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による硬度測定装置の一実施の形態を示
す全体構成図
【図2】本発明による押し込み型硬度測定装置の画像処
理装置の一実施の形態を示すブロック線図
【図3】CPUにおける処理を示すフローチャート
【図4】初期画像データのヒストグラム
【図5】初期画像データ、圧痕画像データおよび差分画
像データにより表される画像を示す図
【図6】(a)は差分画像データの原寸画像データを示
す図、(b)は縮小画像データを示す図
【図7】本発明による硬度測定装置における画像処理手
順を示す説明図
【符号の説明】
3 ビッカース試験機 5 CCDカメラ 6 画像処理装置 12A,12B 画像メモリ 13 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が多角形の圧子を試験片の表面
    に押し付け、該試験片表面に生じる多角形の圧痕から硬
    度を測定する硬度測定装置において、圧痕を付ける前お
    よび圧痕を付けた後の試験片表面を撮像する撮像手段
    と、前記撮像手段により撮像された試験片表面に圧痕を
    付ける前の試験前画像データと圧痕を付けた後の試験後
    画像データとの差分画像データを算出し、該差分画像デ
    ータに基づいて前記圧痕の輪郭を抽出し、この輪郭抽出
    データと圧子押し付け荷重値などに基づいて前記試験片
    の硬度を演算する硬度演算手段とを具備することを特徴
    とする硬度測定装置。
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