JPH09212827A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気ヘッド

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JPH09212827A
JPH09212827A JP2020096A JP2020096A JPH09212827A JP H09212827 A JPH09212827 A JP H09212827A JP 2020096 A JP2020096 A JP 2020096A JP 2020096 A JP2020096 A JP 2020096A JP H09212827 A JPH09212827 A JP H09212827A
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JP
Japan
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magnetic
magnetoresistive effect
layer
film
head according
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Application number
JP2020096A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Sugawara
伸浩 菅原
Yuko Ochiai
祐子 落合
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
その再生出力の減少を、感磁部における高感度化によっ
て補償して、縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおける
磁気ギャップの狭小化を図って記録媒体上の記録密度の
向上をはかることができるようする。 【解決手段】 それぞれ軟磁性体からなる下部磁性体2
と上部磁性体6との間に磁気抵抗効果を有する感磁部4
が配置された構成を採り、その感磁部4が、少なくと
も、軟磁性膜、非磁性導電膜、磁性膜、反強磁性膜が順
次積層されてなるスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構
造部を有する構成とし、この感磁部4には、下部磁性体
2と上部磁性体6との間に導入される磁気記録媒体から
の信号磁界方向と平行方向にセンス電流を通電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果型磁
気ヘッド、特にその磁気抵抗効果感磁部への抵抗変化を
検出するためのセンス電流の通電方向と、磁気記録媒体
からの記録信号磁界の方向が平行に選定されたいわゆる
縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドに係わる。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果感磁部へのセンス電流の通
電方向と、磁気記録媒体からの記録信号磁界の方向が平
行に選定されたいわゆる縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドは、図1にその概略断面図を示すように、下部磁性体
となる基板1上に、もしくは基板1が例えば非磁性セラ
ミック基板である場合には、図示のように、この基板1
上にセンダスト等の下部磁性体2が形成され、これの上
にAl2 3 等の絶縁層3が被着形成され、これの上に
感磁部4が形成される。そして、この感磁部4上には、
Al2 3 等の絶縁層5を介して導電性を有する上部磁
性体6が配置され、これの上に保護層10が形成され
る。そして、記録再生ヘッドを構成する場合において
は、さらにこれの上に、例えば薄膜記録ヘッド(図示せ
ず)が積層形成される。
【0003】感磁部4は、図1で示すように、磁気記録
媒体例えばハードディスク(図示せず)との対向ないし
は対接面例えば浮上型磁気ヘッドにおいては、いわゆる
ABS(エアー ベアリング サーフェス)(以下媒体
対向面という)7から、後方に延長して磁気抵抗効果膜
例えばNiFe合金膜が帯状に形成される。感磁部4の
前方端および後方端には、感磁部4にセンス電流iを通
電する電極8aおよび8bがコンタクトされ、これら電
極8aおよび8b間にセンス電流iが通電される。そし
て、前方の電極8aは、上部磁性体6に電気的に連接さ
れてこの上部磁性体6が電極8aからの導出端子として
の機能を有するようになされる。
【0004】このようにして、感磁部4が、両磁性層2
および6によって挟みこまれて外部と磁気的にシールド
されるとともに、この感磁部4の前方端が、媒体対向面
7における両磁性層2および6間の前方の間隙すなわち
磁気ギャップGを通じて、前方に臨むようになされ、こ
の磁気ギャップGから、媒体対向面7に対接ないしは対
向しつつ相対的に移行する磁気記録媒体(図示せず)か
らの漏洩磁界すなわち記録部からの信号磁界Hsを感磁
部4に導入する。すなわち、感磁部4に通ずるセンス電
流iと平行に信号磁界を導入する。
【0005】感磁部4においては、これに印加された信
号磁界によって生じた抵抗変化をセンス電流によって電
圧変化として検出することによって、信号磁界の検出す
なわち磁気記録媒体上の記録の再生がなされる。
【0006】この構成において、下部および上部磁性体
2および6の間隔は、前方の磁気ギャップGを形成する
部分の間隔DG は狭小に選定されるが、感磁部4の前方
すなわち電極8aがコンタクトされる部分以外の後方に
おける間隔DB においては充分大に選定される。つま
り、感磁部4の後方においては、間隔DB が充分大に選
定されることから磁性層6との短絡のおそれは回避で
き、前方においては、前方電極8aと磁性層6とは電気
的に接続される構成としていることから、磁気ギャップ
部Gにおける間隔DG は充分狭小に構成することがで
き、ひいては磁気記録媒体例えばハードディスクにおけ
る記録密度の向上を可能にするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
に、磁気ギャップGの狭小化がなされると、感磁部4に
導入される信号磁界の取り込み量が減少することから、
再生出力が減少するという問題がある。
【0008】そこで、本発明においては、この縦型の磁
気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、その再生出力の減少
を、感磁部における高感度化によって補償して、縦型の
磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおける磁気ギャップの狭小
化を図って記録媒体上の記録密度の向上をはかることが
できるようする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、それ
ぞれ軟磁性体からなる下部磁性体と上部磁性体との間に
磁気抵抗効果を有する感磁部が配置され、この感磁部
に、下部磁性体と上部磁性体との間に導入される磁気記
録媒体からの信号磁界方向と平行方向にセンス電流を通
電するいわゆる縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッド構成と
するものであり、その感磁部が、少なくとも、軟磁性
層、非磁性導電層、磁性層、反強磁性層が順次積層され
てなるスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部を有す
る構成とされる。
【0010】また、本発明においては、それぞれ軟磁性
体からなる下部磁性体と上部磁性体との間に磁気抵抗を
有する感磁部が配置され、この感磁部に、下部磁性体と
上部磁性体との間に導入される磁気記録媒体からの信号
磁界方向と平行方向にセンス電流を通電するいわゆる縦
型の磁気抵抗効果型磁気ヘッド構成とするものであり、
その感磁部が、少なくとも、軟磁性層、非磁性導電層、
硬磁性層が順次積層されてなるスピンバルブ型巨大磁気
抵抗効果膜構造部を有する構成とされる。
【0011】ところで、本発明においては、上述したよ
うに、信号磁界方向と平行方向にセンス電流を通電する
いわゆる縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドを対象とする
ものであるが、ここで信号磁界方向と平行方向にセンス
電流を通電する、なる表現は、磁気ヘッドに導入される
信号磁界の主たる方向とセンス電流の主たる通電方向と
がほぼ平行方向であるということを指称するものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を説明する。本
発明による磁気ヘッドは、例えば図1でその一例の概略
断面図を示した縦型のヘッドに適用することができる。
【0013】すなわち、この例においては、下部磁性体
となる基板1上に、もしくは基板1が非磁性の例えばア
ルミナチタンカーバイト等の非磁性セラミック基板等で
ある場合には、図示のように、この基板1上にセンダス
ト等の下部磁性体2が形成され、これの上にAl2 3
等の絶縁層3が被着形成される。そして、この絶縁層上
に、磁気抵抗効果を有する感磁部4が形成され、この感
磁部4上には、Al23 等の絶縁層5を介して導電性
を有する上部磁性体6が配置され、これの上に保護層1
0が形成される。そして、記録再生ヘッドを構成する場
合においては、さらにこれの上に、例えば薄膜記録ヘッ
ド(図示せず)が積層形成される。
【0014】感磁部4は、媒体対向面7から、後方に延
在する帯状に形成される。感磁部4の前方端および後方
端には、感磁部4にセンス電流iを通電する電極8aお
よび8bがコンタクトされ、これら電極8aおよび8b
間にセンス電流iが通電される。そして、前方の電極8
aは、上部磁性体6に電気的に連接されてこの上部磁性
体6が電極8aからの導出端子としての機能を有するよ
うになされる。
【0015】このようにして、感磁部4が、両磁性層2
および6によって挟みこまれて外部と磁気的にシールド
されるとともに、この感磁部4の前方端が、媒体対向面
7における両磁性層2および6間の前方の間隙すなわち
磁気ギャップGを通じて、前方に臨むようになされ、こ
の磁気ギャップGから、媒体対向面7に対接ないしは対
向しつつ相対的に移行する磁気記録媒体(図示せず)か
らの漏洩磁界すなわち記録部からの信号磁界Hsを感磁
部4に導入する。すなわち、感磁部4に通ずるセンス電
流iと平行に信号磁界Hsを導入する。
【0016】感磁部4においては、これに印加された信
号磁界によって生じた抵抗変化をセンス電流によって電
圧変化として検出することによって、信号磁界の検出す
なわち磁気記録媒体上の記録の再生がなされる。
【0017】本発明は、このような縦型の磁気抵抗効果
型磁気ヘッドにおいて、特にその感磁部4をスピンバル
ブ型巨大磁気抵抗効果型構成とする。すなわち、この感
磁部4を図2にその一例の一部を断面とした概略斜視図
を示すように、下部磁性体2上に、例えば絶縁層3を介
してスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部50を有
する構成とする。図2の例では、絶縁層3上に、下地層
51と、軟磁性層52と、非磁性導電層53と、磁性層
54と、この磁性層54と交換結合する反強磁性層55
および保護層56が順次例えばスパッタリングによって
積層形成された構成を有する。この反強磁性層55と磁
性層54の交換結合方向は、センス電流iと平行に信号
磁界Hsに沿う方向に選定される。
【0018】下地層51は、例えばTa,Ti,Hf等
の少なくともいづれかの厚さ5.0〜10.0nmの材
料膜よりなる。
【0019】軟磁性層52は、例えばNiFe,NiF
eCo,NiFe−X等の少なくともいづれかよりな
り、Xは、Ta,Cu,Nb,Zr,Mo,Rh,H
f,Cr等の少なくともいづれかとする、厚さ15.0
nm以下の材料膜よりなる。
【0020】非磁性導電層53は、Cu,CuNi,C
uAg等の少なくともいづれかの厚さ1.8〜3.0n
mの材料膜よりなる。
【0021】磁性層54は、NiFe,NiFeCo,
Co,CoFe等の少なくともいづれかの厚さ1.0〜
8.0nmの材料膜よりなる。
【0022】反強磁性層55は、高保磁力の反強磁性の
FeMn,NiMn,NiO,NiCoO,CoMn等
の少なくともいづれかの膜厚5.0〜80nmの材料膜
よりなり、一定方向に磁化される。
【0023】また、保護層は、上述した下地層と同様の
材料膜によって構成することができる。
【0024】図2で示したスピンバルブ型巨大磁気抵抗
効果膜構造部50は、基板1側に軟磁性層52が配置さ
れた場合であるが、軟磁性層51〜反強磁性層55の積
層構造を図2の場合とその上下を反転した構成すなわち
反強磁性層55を、基板1側とする配置構成とすること
もできる。この場合、反強磁性層55として例えばFe
Mnのように反強磁性特性を誘発する下地層を要する場
合は、上述の下地層51上に、更に例えばNiFeもし
くはCu膜を配置することが望ましい。
【0025】このスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構
造部50によって構成される感磁部4は、外部印加磁界
すなわち記録媒体からの信号磁界に対して高い抵抗変
化、すなわち高感度の磁気抵抗効果型を示す。
【0026】このスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構
造部50の磁気抵抗効果動作を概略説明すると、上述し
たように、磁性層54上には、これとセンス電流iと平
行に交換結合する反強磁性層55が被着形成されている
ことから、この磁性層54は、その磁化の向きが固定さ
れたいわゆるピン層とされる。磁性軟磁性層52は、薄
い非磁性導電層53によって磁性層54と分離されてい
て、その磁化の向きが固定されていないいわゆるフリー
層とされる。
【0027】この状態で、外部磁界すなわち磁気記録媒
体からの記録情報による信号磁界が印加されると、これ
によってフリー層すなわち軟磁性層52が磁化され、そ
のスピンが回転する。そして、いま磁化が固定されたピ
ン層すなわち磁性層54のスピンの向きと、フリー層す
なわち軟磁性層52のスピンの向きとが180°である
場合、感磁部4における抵抗は最大となる。これは、感
磁部4の両電極8aおよび8b間を移行しようとする電
子が、非磁性層と互いにスピンの向きを異にする両磁性
層52および54との界面で散乱することによる。そし
て逆に、両磁性層52および54のスピンの向きが同じ
とされる場合は、電子の散乱が小となりその抵抗は最小
となるものである。
【0028】このように、スピンバルブ型巨大磁気抵抗
効果膜構造とする場合は多層膜構造とし、磁化が固定さ
れたピン層の構成により、外部磁界によって大きく抵抗
が変化するすなわち高感度の感磁部を構成することがで
きるものである。
【0029】なお、実際の磁気ヘッドにおいては、感磁
部4すなわちスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部
50に導入される磁気記録媒体からの信号磁界によって
容易に、軟磁性層52(フリー層)のスピンが回転する
ことができるように、軟磁性層52の磁化容易軸方向
は、各層の幅方向すなわちセンス電流方向(信号磁界方
向)を横切る直交方向に設定される。
【0030】上述したように、本発明においては、その
感磁部4を、磁気感度にすぐれたスピンバルブ型巨大磁
気抵抗効果膜構造としたことによって、感磁部4の感度
の向上をはかるので、この感磁部への信号磁界の取り込
み量が小さい縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおける
再生出力の補償を行うものである。
【0031】感磁部4を構成するスピンバルブ型巨大磁
気抵抗効果膜構造部50は、図3にその一部を断面とし
た概略斜視図を示すように、図2の反強磁性層56と磁
性層55との構成に代えて、所定方向すなわち上述した
と同様に、膜面に沿いかつ幅方向すなわちセンス電流i
および信号磁界Hs方向とほぼ直交する方向に磁化の向
きが設定がなされた硬磁性層57を配置した構成とする
ことができる。
【0032】すなわち、この場合においては、例えば下
地膜51上に、軟磁性層52、非磁性導電層53、硬磁
性層57および保護膜56が順次積層された構成とする
ことができる。図3において、図2と対応する部分には
同一符号を付して重複説明を省略する。この構成におい
て、下地膜51、軟磁性層52、非磁性導電層53、お
よび保護膜56については、図2の構成において説明し
たと同様の材料膜によって構成することができる。
【0033】硬磁性膜57は、高保磁力のCoPt,C
oPtCr,CoCrTa等によって構成することがで
きる。
【0034】この場合、下地層51と保護膜56は省略
することができる。また、この図3の構成において、軟
磁性層52から硬磁性膜57の配置を図3において上下
反転させた配置に、すなわち硬磁性膜57を基板1側と
する構成とすることもできる。
【0035】そして、これらの構成においても、図2の
構成のスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部の動作
原理と同様の動作原理によって高い感度の感磁部4を構
成することができる。
【0036】上述したように、本発明においては、感磁
部4をスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造50とす
ることによって高感度化をはかるものであるが、この構
成において、その信号磁界の与えられない状態での軟磁
性膜52の磁化の方向は、所定の方向、本発明で対象と
する縦型磁気ヘッド構成とする場合、前述したように実
際にはセンス電流iの方向すなわち信号磁界Hsの方向
を横切る方向すなわちほぼ直交する方向に設定すること
になるが、この場合、スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果
膜構造部50の長手方向が、信号磁界Hs方向であるこ
とから、軟磁性膜52の磁化の方向は、その短辺方向と
なり、その磁化は形状異方性によって不安定となるおそ
れがある。そこで、この磁化の安定化をはかるために、
図4および図5に示すように、感磁部4を、上述したス
ピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部50と、これの
磁化の安定化をはかる磁界を印加する磁化安定化手段6
1とを有する構成とする。
【0037】磁化安定化手段61は、例えば図4に模式
的斜視図を示すように、スピンバルブ型巨大磁気抵抗効
果膜構造部50に隣接してその膜面に沿い、かつセンス
電流iおよび信号磁界Hs方向に沿う両側もしくはいづ
れか一側に配置する。あるいは、図5に同様の模式的斜
視図を示すように、中間膜62を介してスピンバルブ型
巨大磁気抵抗効果膜構造部50下、または/およびスピ
ンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部50上に配置す
る。
【0038】磁化安定化手段61は、高保磁力を有し、
図4および図5に矢印Mをもって示すように、上述した
スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部50に与えら
れるセンス電流iの方向および信号磁界Hsの方向とほ
ぼ直交する方向に磁化固定された硬磁性膜より構成す
る。この硬磁性膜の保磁力は、その形状異方性磁界や、
外乱磁界によって乱されることのない程度に充分高い保
磁力を有する磁性膜、例えば例えばBaFeOとか、C
o系の硬磁性膜例えばCoPt,CoCrTa等によっ
て構成し得る。
【0039】また、その磁気的特性の安定化をはかるた
めに、この硬磁性膜下に、Cr等の下地膜を形成するこ
とが望ましい。また、この硬磁性膜上に、軟磁性膜例え
ばNiFe,NiFeCo,NiFe−Xの少なくとも
いづれかよりなり、Xは、Ta,Cu,Nb,Zr,M
o,Rh,Hf,Crの少なくともいづれかよりなる軟
磁性膜を被着形成して、硬磁性膜表面に発生する磁極
を、側面に逃す構造とすることができる。
【0040】この硬磁性膜による磁化安定化手段61の
磁界強度、すなわちスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜
構造部50への印加磁界強度の選定は、その残留磁束密
度Brとその厚さδの積、Br・δの選定によって選定
することができる。
【0041】また、磁化安定化手段61としては、下地
膜上に磁性膜とこれに交換結合された反強磁性膜の積層
構造によって構成することもできる。この場合の交換結
合方向は、上述のセンス電流iの方向および信号磁界H
sの方向とほぼ直交する方向となるように反強磁性膜の
磁化固定がなされる。
【0042】下地膜は、例えばTa,Ti,Hf等また
はこれらに添加元素を入れた合金によって構成し得る。
またこれの上の磁性膜は、NiFe,NiFeCo,N
iFe−Xの少なくともいづれかよりなり、Xは、T
a,Cu,Nb,Zr,Mo,Rh,Hf,Crの少な
くともいづれか、あるいは例えばNiFe/Co等の2
層構造等によって構成し得る。反強磁性膜は、FeM
n,NiMn,NiO,NiCoO,CoO,CoMn
等の少なくともいづれかによって構成することができ
る。
【0043】硬磁性膜、反強磁性膜に対する磁化は、そ
の成膜を所定方向の磁界印加の下で行うとか、成膜後
に、所定方向の磁界印加を行うことによって行うことが
できる。
【0044】このような磁化安定化手段61により、ス
ピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部50に、所定の
磁界が印加されるようにして、形状異方性等に起因する
軟磁性膜52における磁化の不安定性を補償してその安
定化をはかる。
【0045】〔実施例〕図1の構成による縦型の磁気抵
抗効果型磁気ヘッドを採り、その感磁部4として、図2
で示した構造のスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造
部50を有し、図5で示した磁化安定化手段61を有す
る構造とした。この場合の、感磁部4の膜構成は、厚さ
7.3nmのTaによる下地膜上に、厚さ3.3nmの
NiFe膜と厚さ1.1nmのCo膜との2層構造によ
る磁性膜と、厚さ10.0nmのFeMnによる反強磁
性膜とが積層された磁化安定化手段61を構成し、これ
の上に厚さ7.3nmのTaによる中間膜ないしは下地
膜を形成して、これの上に厚さ10.0nmのNiFe
による軟磁性層52と、厚さ2.4nmのCuよりなる
非磁性導電層3と、厚さ4.4nmのCoよりなる磁性
層54と、厚さ10.0nmのFeMnによる反強磁性
層55と、厚さ8.8nmのTaによる保護層56が積
層されてなるスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部
50を構成した。そして、この場合、そのトラック幅す
なわち感磁部4の幅Tw=5.0μm、感磁部4の長さ
L=8μm、電極8aおよび8b間の間隔すなわち感磁
部の実効長l=6μm、センス電流Is=6mAとし
た。
【0046】この構成による磁気ヘッドは、その感磁部
4は、ヒステリシスおよびバルクハウゼンノイズが無い
すぐれた磁気抵抗特性を示した。そして、この本発明に
よる磁気ヘッドの再生特性すなわち外部磁界に対する抵
抗変化率を図6中実線曲線に示す。図6中破線曲線は、
スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造によらないそれ
ぞれ厚さ20nmの2層のNiFe層を非磁性層を介し
て積層した従来の縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの同
様の外部磁界に対する抵抗変化率特性の測定結果を示し
た。この従来の構成による磁気ヘッドはトラック幅Tw
=5.0μm、感磁部4の長さL=7.5μm、電極間
の間隔すなわち感磁部の実効長l=3.0μmと、セン
ス電流Is=6mAとした。
【0047】図6をみて明らかなように、本発明による
磁気ヘッドによれば、小さい磁界で大きな抵抗変化、す
なわち高感度化が得られることがわかり、その磁気感度
は2.6倍に及んだ。
【0048】上述したところから明らかなように、本発
明構成によれば、縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドにお
ける感度の低下を補償できるので、縦型の磁気抵抗効果
型磁気ヘッドにおける特徴、すなわち狭ギヤップ化がは
かられ、記録密度の向上をはかることができる。
【0049】
【発明の効果】上述したように、本発明構成によれば、
縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、その再生出
力の減少を、感磁部における高感度化によって補償し
て、縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおける磁気ギャ
ップのより狭小化を図って記録媒体上の記録密度の向上
をはかることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する磁気ヘッドの一例の概略断面
図である。
【図2】本発明による磁気ヘッドの感磁部の一例を示す
一部を断面とした概略斜視図である。
【図3】本発明による磁気ヘッドの感磁部の一例を示す
一部を断面とした概略斜視図である。
【図4】磁化安定化手段を具備する感磁部の一例の模式
的斜視図である。
【図5】磁化安定化手段を具備する感磁部の一例の模式
的斜視図である。
【図6】本発明による磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドと
の磁気抵抗特性を示す図である。
【符号の説明】
1 基板、2 下部磁性体、4 感磁部、6 上部磁性
体、8a 前方電極、8b 後方電極、50 スピンバ
ルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部、51 下地層、52
軟磁性層、53 非磁性層、54 磁性層、55 反
強磁性層、56保護層、57 硬磁性層、61 磁化安
定化手段。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ軟磁性体からなる下部磁性体と
    上部磁性体との間に磁気抵抗効果を有する感磁部が配置
    され、 該感磁部に、上記下部磁性体と上記上部磁性体との間に
    導入される磁気記録媒体からの信号磁界方向と平行方向
    にセンス電流が通電され、 該感磁部は、少なくとも、軟磁性層、非磁性導電層、磁
    性層、反強磁性層が順次積層されてなるスピンバルブ型
    巨大磁気抵抗効果膜構造部を有してなることを特徴とす
    る磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 それぞれ軟磁性体からなる下部磁性体と
    上部磁性体との間に磁気抵抗を有する感磁部が配置さ
    れ、 該感磁部に、上記下部磁性体と上記上部磁性体との間に
    導入される磁気記録媒体からの信号磁界方向と平行方向
    にセンス電流が通電され、 該感磁部は、少なくとも、軟磁性層、非磁性導電層、硬
    磁性層が順次積層されてなるスピンバルブ型巨大磁気抵
    抗効果膜構造部を有してなることを特徴とする磁気抵抗
    効果型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記軟磁性層が、NiFe,NiFeC
    o,NiFe−Xの少なくともいづれかよりなり、X
    は、Ta,Cu,Nb,Zr,Mo,Rh,Hf,Cr
    の少なくともいづれかよりなることを特徴とする請求項
    1に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記軟磁性層が、NiFe,NiFeC
    o,NiFe−Xの少なくともいづれかよりなり、X
    は、Ta,Cu,Nb,Zr,Mo,Rh,Hf,Cr
    の少なくともいづれかよりなることを特徴とする請求項
    2に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 上記非磁性導電層が、Cu,CuNi,
    CuAgの少なくともいづれかよりなることを特徴とす
    る請求項1に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 上記非磁性導電層が、Cu,CuNi,
    CuAgの少なくともいづれかよりなることを特徴とす
    る請求項2に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 上記磁性層が、NiFe,NiFeC
    o,Co,CoFeの少なくともいづれかよりなること
    を特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ド。
  8. 【請求項8】 上記反強磁性層が、FeMn,NiM
    n,NiO,NiCoO,CoO,CoMnの少なくと
    もいづれかよりなることを特徴とする請求項1に記載の
    磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 上記硬磁性層が、CoPt,CoPtC
    r,CoCrTaの少なくともいづれかよりなることを
    特徴とする請求項2に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ド。
  10. 【請求項10】 上記感磁部は、 上記スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部と、 該スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部に、固定磁
    界を印加する磁化安定化手段とを具備してなることを特
    徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 上記感磁部は、 上記スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部と、 該スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜構造部に、固定磁
    界を印加する磁化安定化手段とを具備してなることを特
    徴とする請求項2に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】 上記磁化安定化手段は、磁化固定され
    た硬磁性層よりなることを特徴とする請求項10に記載
    の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  13. 【請求項13】 上記磁化安定化手段は、磁化固定され
    た硬磁性層よりなることを特徴とする請求項11に記載
    の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  14. 【請求項14】 上記磁化安定化手段は、磁化固定され
    た反強磁性層よりなることを特徴とする請求項10に記
    載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
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