JPH09212928A - 光磁気記録媒体および光情報検出装置 - Google Patents
光磁気記録媒体および光情報検出装置Info
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- JPH09212928A JPH09212928A JP8022422A JP2242296A JPH09212928A JP H09212928 A JPH09212928 A JP H09212928A JP 8022422 A JP8022422 A JP 8022422A JP 2242296 A JP2242296 A JP 2242296A JP H09212928 A JPH09212928 A JP H09212928A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クロストークを低減した高密度記録可能なラ
ンド&グルーブ記録用の光磁気記録媒体および光情報検
出装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、ランド&グルーブ記録可能な
光磁気記録媒体において、隣接するランド部とグルーブ
部との中間領域が、情報検出用の光の入射方向に対して
傾いていることを特徴とし、特にこの傾斜角度が45〜
85度である構成を持つ光磁気記録媒体からなる。また
光情報検出装置は、偏光成分の位相補償素子として、電
気光学素子や波長板、特に1/2波長板を傾けて配置す
るような磁気カー効果検出系を1つまたは2つ有する構
成からなる。
ンド&グルーブ記録用の光磁気記録媒体および光情報検
出装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、ランド&グルーブ記録可能な
光磁気記録媒体において、隣接するランド部とグルーブ
部との中間領域が、情報検出用の光の入射方向に対して
傾いていることを特徴とし、特にこの傾斜角度が45〜
85度である構成を持つ光磁気記録媒体からなる。また
光情報検出装置は、偏光成分の位相補償素子として、電
気光学素子や波長板、特に1/2波長板を傾けて配置す
るような磁気カー効果検出系を1つまたは2つ有する構
成からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランド&グルーブ
記録を行える光磁気記録媒体および光ディスクドライブ
装置、すなわち光情報検出装置に係るものである。
記録を行える光磁気記録媒体および光ディスクドライブ
装置、すなわち光情報検出装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、光ディスクは、音声信号や画像信
号を再生できる記録媒体として使われている。特に、光
磁気ディスクや相変化型ディスクは、書き換え可能な高
密度記録媒体として、開発が盛んに行われている。
号を再生できる記録媒体として使われている。特に、光
磁気ディスクや相変化型ディスクは、書き換え可能な高
密度記録媒体として、開発が盛んに行われている。
【0003】螺旋状または同心円状に情報を記録する光
ディスク記録媒体の記録密度を増大させるためには、ト
ラックピッチの短縮と線記録密度の向上という2つの方
法がある。いずれの場合も、記録再生に使用する半導体
レーザーの短波長化によって実現される。しかし、青色
や緑色といった短波長の半導体レーザーが室温で安定に
連続発振し、しかもそれらが民生用として、安価で市場
に出まわるまでには、今暫く時間がかかりそうである。
そのような状況の中で、屈折率の温度分布を利用した光
学的超解像法や、光磁気ディスクにおけるMSRのよう
に、現行波長のレーザーを用いたままで記録密度を最大
限に向上させる方法が模索されている。
ディスク記録媒体の記録密度を増大させるためには、ト
ラックピッチの短縮と線記録密度の向上という2つの方
法がある。いずれの場合も、記録再生に使用する半導体
レーザーの短波長化によって実現される。しかし、青色
や緑色といった短波長の半導体レーザーが室温で安定に
連続発振し、しかもそれらが民生用として、安価で市場
に出まわるまでには、今暫く時間がかかりそうである。
そのような状況の中で、屈折率の温度分布を利用した光
学的超解像法や、光磁気ディスクにおけるMSRのよう
に、現行波長のレーザーを用いたままで記録密度を最大
限に向上させる方法が模索されている。
【0004】相変化型ディスクや光磁気ディスクのよう
なRAMディスクは、情報の書き込み時と再生時とで同
じ波長の光を用いるのに対して、予め情報が記録されて
いるROMディスクでは、短波長のガスレーザー等を用
いてピットが形成されている。RAMディスク側からす
れば、ROMディスクは、再生条件は同じであるもの
の、言わば未来に使用可能な光で情報を書いているよう
なものであり、情報を高密度に書き込むという点でRA
Mディスクは不利である。このため、次世代の家庭向け
映像記録媒体として注目されているDVD規格において
も、フルROMディスクの記録容量を、同じ大きさのR
AMディスクでサポートするような案が出されていない
状況である。
なRAMディスクは、情報の書き込み時と再生時とで同
じ波長の光を用いるのに対して、予め情報が記録されて
いるROMディスクでは、短波長のガスレーザー等を用
いてピットが形成されている。RAMディスク側からす
れば、ROMディスクは、再生条件は同じであるもの
の、言わば未来に使用可能な光で情報を書いているよう
なものであり、情報を高密度に書き込むという点でRA
Mディスクは不利である。このため、次世代の家庭向け
映像記録媒体として注目されているDVD規格において
も、フルROMディスクの記録容量を、同じ大きさのR
AMディスクでサポートするような案が出されていない
状況である。
【0005】ランド&グルーブ記録は、同じ線記録密度
で同じトラックピッチならば、記録密度を2倍にできる
ため、高密度光記録媒体を開発する上で魅力的な技術で
ある。特に、現在使用されているRAMディスクのほと
んどは、予め溝が形成された基板において、ランドまた
はグルーブのどちらか一方に記録を行っており、両方に
記録できることが望まれる。例えば、相変化型ディスク
のランド&グルーブ記録においては、Technica
l Digest Symp.on Optical
Memory,Tokyo(1994),pp.35−
36にあるように、グルーブ部深さ調整することによっ
てクロストークを改善し記録密度を向上させる方法が提
案されている。
で同じトラックピッチならば、記録密度を2倍にできる
ため、高密度光記録媒体を開発する上で魅力的な技術で
ある。特に、現在使用されているRAMディスクのほと
んどは、予め溝が形成された基板において、ランドまた
はグルーブのどちらか一方に記録を行っており、両方に
記録できることが望まれる。例えば、相変化型ディスク
のランド&グルーブ記録においては、Technica
l Digest Symp.on Optical
Memory,Tokyo(1994),pp.35−
36にあるように、グルーブ部深さ調整することによっ
てクロストークを改善し記録密度を向上させる方法が提
案されている。
【0006】磁界変調方式を用いた光磁気記録は、記録
マークの反転位置が磁界の反転によって制御されている
ため、マークの形状が隣接する記録マークを書くときの
熱干渉に大きく影響される相変化型光記録に較べて、容
易にマークエッジ記録方式で線記録密度を向上させるこ
とができる。このため、光磁気記録においてランド&グ
ルーブ記録が採用できれば記録密度を飛躍的に向上させ
ることができるはずである。しかし、研究論文や出願特
許を調べてみると、相変化記録に関連したランド&グル
ーブ記録の報告に較べて、光磁気記録におけるランド&
グルーブ記録に関する報告は少ない。
マークの反転位置が磁界の反転によって制御されている
ため、マークの形状が隣接する記録マークを書くときの
熱干渉に大きく影響される相変化型光記録に較べて、容
易にマークエッジ記録方式で線記録密度を向上させるこ
とができる。このため、光磁気記録においてランド&グ
ルーブ記録が採用できれば記録密度を飛躍的に向上させ
ることができるはずである。しかし、研究論文や出願特
許を調べてみると、相変化記録に関連したランド&グル
ーブ記録の報告に較べて、光磁気記録におけるランド&
グルーブ記録に関する報告は少ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】我々は、ランド&グル
ーブ記録により高密度光磁気記録を実現するために、検
討を重ねた結果、光磁気記録に特有な問題点にぶち当た
った。それは、ランドとグルーブ部における最適な位相
補償条件が、ランドとグルーブとで大きく異なるという
問題である。このため、情報の読み出し時にランドまた
はグルーブの一方に位相補償条件を合わせると、グルー
ブまたはランドの再生信号が劣化してしまってうまく読
み出せない。このような現象は直線偏光を入射させ、そ
の偏光方向の変化を検出する光磁気記録に特徴的な現象
である。
ーブ記録により高密度光磁気記録を実現するために、検
討を重ねた結果、光磁気記録に特有な問題点にぶち当た
った。それは、ランドとグルーブ部における最適な位相
補償条件が、ランドとグルーブとで大きく異なるという
問題である。このため、情報の読み出し時にランドまた
はグルーブの一方に位相補償条件を合わせると、グルー
ブまたはランドの再生信号が劣化してしまってうまく読
み出せない。このような現象は直線偏光を入射させ、そ
の偏光方向の変化を検出する光磁気記録に特徴的な現象
である。
【0008】本発明の課題は、上記のようなランドとグ
ルーブの最適な読み出し条件の違いを補正し、さらに、
隣接するランドとグルーブ間のクロストークの低減した
光磁気記録媒体および光情報検出装置を提供することで
ある。
ルーブの最適な読み出し条件の違いを補正し、さらに、
隣接するランドとグルーブ間のクロストークの低減した
光磁気記録媒体および光情報検出装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
同心円または螺旋状のほぼ平坦なランドおよびグルーブ
からなる記録トラックを具備する光磁気記録媒体におい
て、隣接するランドとグルーブの中間領域が、情報検出
用の光の入射方向に対して、傾きを有することを特徴と
する光磁気記録媒体である。
同心円または螺旋状のほぼ平坦なランドおよびグルーブ
からなる記録トラックを具備する光磁気記録媒体におい
て、隣接するランドとグルーブの中間領域が、情報検出
用の光の入射方向に対して、傾きを有することを特徴と
する光磁気記録媒体である。
【0010】更に、本発明は、前記した光磁気記録媒体
において、前記中間領域と情報検出光とのなす角度が好
ましくは45度〜85度である光磁気記録媒体である。
において、前記中間領域と情報検出光とのなす角度が好
ましくは45度〜85度である光磁気記録媒体である。
【0011】本発明の第2の構成は、同心円あるいは螺
旋状のほぼ平坦なランドおよびグルーブからなる記録ト
ラックを有し、隣接する前記ランドとグルーブとの中間
領域が情報を検出するための光の入射方向に対して傾い
ていることを特徴とする光磁気記録媒体に記録した信号
を検出する光情報検出装置において、磁気カー効果検出
光学系に光学的な位相差を与える手段を有することを特
徴とする光情報検出装置である。
旋状のほぼ平坦なランドおよびグルーブからなる記録ト
ラックを有し、隣接する前記ランドとグルーブとの中間
領域が情報を検出するための光の入射方向に対して傾い
ていることを特徴とする光磁気記録媒体に記録した信号
を検出する光情報検出装置において、磁気カー効果検出
光学系に光学的な位相差を与える手段を有することを特
徴とする光情報検出装置である。
【0012】上述の光磁気記録媒体の読み出しに使用す
る光情報検出装置は、好ましくは磁気カー効果を検出す
る光学系を2つ有し、それぞれに光学的な位相差を与え
る光学素子を配置する。本発明に関わる装置は更に詳し
くは、それぞれの検出系において異なる位相差を供する
手段を有する構成からなる。
る光情報検出装置は、好ましくは磁気カー効果を検出す
る光学系を2つ有し、それぞれに光学的な位相差を与え
る光学素子を配置する。本発明に関わる装置は更に詳し
くは、それぞれの検出系において異なる位相差を供する
手段を有する構成からなる。
【0013】前記した光情報検出装置における光学的位
相差を与える手段として、好ましくは電気光学素子を用
いる。又、位相差与える好ましい光学素子として1/2
波長板を用いる場合は、この1/2波長板を光軸に対し
て傾けた配置にする。
相差を与える手段として、好ましくは電気光学素子を用
いる。又、位相差与える好ましい光学素子として1/2
波長板を用いる場合は、この1/2波長板を光軸に対し
て傾けた配置にする。
【0014】
【発明の実施の形態】所望のグルーブ深さと同じ厚みに
フォトレジストを塗布したガラス原盤を回転させ、その
原盤上にArガスレーザーから出射される短波長の高出
力レーザー光を対物レンズを用いて集光し、グルーブの
形成を行うことができる。集光するレーザー光のビーム
プロファイル、光の強度、レーザー光の照射後の現像条
件等を変化させることによって、トラックピッチに対す
るランドとグルーブの比率と、隣接するランドとグルー
ブの中間領域の傾きを調節することができる。上述の中
間領域の傾きは、使用するフォトレジストのパワー感度
を変えることによっても調節可能である。このようにし
て、記録トラックを形成したガラス原盤上にNiの導電
膜を形成してスタンパーを作製し、射出成形または2P
によりランド&グルーブ記録可能な光磁気記録媒体用の
基板が作製できる。
フォトレジストを塗布したガラス原盤を回転させ、その
原盤上にArガスレーザーから出射される短波長の高出
力レーザー光を対物レンズを用いて集光し、グルーブの
形成を行うことができる。集光するレーザー光のビーム
プロファイル、光の強度、レーザー光の照射後の現像条
件等を変化させることによって、トラックピッチに対す
るランドとグルーブの比率と、隣接するランドとグルー
ブの中間領域の傾きを調節することができる。上述の中
間領域の傾きは、使用するフォトレジストのパワー感度
を変えることによっても調節可能である。このようにし
て、記録トラックを形成したガラス原盤上にNiの導電
膜を形成してスタンパーを作製し、射出成形または2P
によりランド&グルーブ記録可能な光磁気記録媒体用の
基板が作製できる。
【0015】この基板上に、スパッタリング法により誘
電体層、磁気記録層、誘電体層および金属反射層の順
に、従来構造の4層膜を形成し、そのうえにUV樹脂等
を保護コートすることで光磁気媒体が作製できる。
電体層、磁気記録層、誘電体層および金属反射層の順
に、従来構造の4層膜を形成し、そのうえにUV樹脂等
を保護コートすることで光磁気媒体が作製できる。
【0016】発明の実施の一形態を述べたが、詳しくは
グルーブを形成するために照射するビームプロファイル
を、ピンホール光学素子或いはフォーカスオフセット等
の手段により変化させることで、隣接するランドとグル
ーブの中間領域の傾きが変化する。また、フォトレジス
トの感度を変化させることによっても前記中間領域の傾
きが変化する。この傾きにより、直線偏光で入射した光
は楕円偏光となって反射される。記録媒体に磁気カー効
果あるいは磁気カー楕円効果がない時には、入射した直
線偏光の偏光方向が記録トラック方向に対して、正確に
垂直または平行であれば、反射された光に位相差は生じ
ない。しかし、磁気カー効果によって偏光方向が回転す
ることで、反射された光には、偏光方向による位相差が
生じて楕円偏光となる。ランドとグルーブの中間領域が
急峻なステップ状になっていれば、ランドとグルーブと
で位相補償条件の差はほとんど生じないが、中間領域に
傾きが存在することで、ランドとグルーブとで、反射、
回折された光の位相補償条件に差が生じる。位相補償条
件が異なることで情報の再生が難しくなるが、逆手にと
って考えるとランドまたはグルーブに位相補償条件を合
わせることによって、隣接するグルーブまたはランドの
再生出力は大きく低下するため、クロストークをかなり
低減できる。
グルーブを形成するために照射するビームプロファイル
を、ピンホール光学素子或いはフォーカスオフセット等
の手段により変化させることで、隣接するランドとグル
ーブの中間領域の傾きが変化する。また、フォトレジス
トの感度を変化させることによっても前記中間領域の傾
きが変化する。この傾きにより、直線偏光で入射した光
は楕円偏光となって反射される。記録媒体に磁気カー効
果あるいは磁気カー楕円効果がない時には、入射した直
線偏光の偏光方向が記録トラック方向に対して、正確に
垂直または平行であれば、反射された光に位相差は生じ
ない。しかし、磁気カー効果によって偏光方向が回転す
ることで、反射された光には、偏光方向による位相差が
生じて楕円偏光となる。ランドとグルーブの中間領域が
急峻なステップ状になっていれば、ランドとグルーブと
で位相補償条件の差はほとんど生じないが、中間領域に
傾きが存在することで、ランドとグルーブとで、反射、
回折された光の位相補償条件に差が生じる。位相補償条
件が異なることで情報の再生が難しくなるが、逆手にと
って考えるとランドまたはグルーブに位相補償条件を合
わせることによって、隣接するグルーブまたはランドの
再生出力は大きく低下するため、クロストークをかなり
低減できる。
【0017】本発明のもう1つの構成である前記記録媒
体に記録した信号を検出する光情報検出装置について述
べる。この光情報検出装置は、上述のランドとグルーブ
で位相補償条件の異なる光磁気記録媒体の位相補償を行
って情報を読み出す装置である。特に、前記磁気カー効
果検出光学系を2つ有し、該2つの磁気カー効果検出光
学系がそれぞれにおいて異なる位相差を供する手段を有
するものが望ましい。この光情報検出装置により、ラン
ドおよびグルーブの位相補償条件を最適化する。更に、
位相光学素子を配置した磁気カー効果検出光学系を2つ
設け、一方の光学系をランド部の情報検出用に、もう一
方の光学系をグルーブ部の情報検出用に割りあて、それ
ぞれの光学系の位相補償条件を最適化することで、隣接
するランドとグルーブ間のクロストークが低減できるう
えに、最初に位相補償条件を設定しておけば、ランドと
グルーブとを交互に読み出しても位相補償条件を調節す
る必要がない。また、位相補償光学素子として電気光学
素子を用いることで、位相補償条件を自動的に最適化で
きる。更に、位相補償素子として、1/2波長板を傾け
て配置することにより、一定の範囲内で任意に位相差を
調節できる。
体に記録した信号を検出する光情報検出装置について述
べる。この光情報検出装置は、上述のランドとグルーブ
で位相補償条件の異なる光磁気記録媒体の位相補償を行
って情報を読み出す装置である。特に、前記磁気カー効
果検出光学系を2つ有し、該2つの磁気カー効果検出光
学系がそれぞれにおいて異なる位相差を供する手段を有
するものが望ましい。この光情報検出装置により、ラン
ドおよびグルーブの位相補償条件を最適化する。更に、
位相光学素子を配置した磁気カー効果検出光学系を2つ
設け、一方の光学系をランド部の情報検出用に、もう一
方の光学系をグルーブ部の情報検出用に割りあて、それ
ぞれの光学系の位相補償条件を最適化することで、隣接
するランドとグルーブ間のクロストークが低減できるう
えに、最初に位相補償条件を設定しておけば、ランドと
グルーブとを交互に読み出しても位相補償条件を調節す
る必要がない。また、位相補償光学素子として電気光学
素子を用いることで、位相補償条件を自動的に最適化で
きる。更に、位相補償素子として、1/2波長板を傾け
て配置することにより、一定の範囲内で任意に位相差を
調節できる。
【0018】上述のように、本発明の第1の構成により
ランドとグルーブとで最適位相補償条件の異なる光磁気
記録媒体が得られ、本発明の第2の構成による位相補償
素子を有する光情報検出装置を用いて、前記光磁気記録
媒体の情報を読み出すことで、クロストークの低減され
た信号を再生することが出来る。
ランドとグルーブとで最適位相補償条件の異なる光磁気
記録媒体が得られ、本発明の第2の構成による位相補償
素子を有する光情報検出装置を用いて、前記光磁気記録
媒体の情報を読み出すことで、クロストークの低減され
た信号を再生することが出来る。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例における
光磁気記録媒体および光情報検出装置について詳しく説
明する。
光磁気記録媒体および光情報検出装置について詳しく説
明する。
【0020】まず、本実施例における光磁気記録媒体の
作製方法を以下詳細に説明する。基板は、Ni製スタン
パを用いてポリカーボネートを射出成形したものを用い
る。2P法により成形を行っても、本発明の効果には何
の遜色もない。Niスタンパの作製においては、まず平
坦性の良い円形ガラス原盤上にスピンコート法により所
望のグルーブ深さと同じ厚さにフォトレジストを、均一
にコーティングする。フォトレジストには、露光部分が
現像されるポジ型を使用しているが、未露光部分が現像
されるネガ型を使用してもよい。
作製方法を以下詳細に説明する。基板は、Ni製スタン
パを用いてポリカーボネートを射出成形したものを用い
る。2P法により成形を行っても、本発明の効果には何
の遜色もない。Niスタンパの作製においては、まず平
坦性の良い円形ガラス原盤上にスピンコート法により所
望のグルーブ深さと同じ厚さにフォトレジストを、均一
にコーティングする。フォトレジストには、露光部分が
現像されるポジ型を使用しているが、未露光部分が現像
されるネガ型を使用してもよい。
【0021】原盤の露光には、波長4579nmの高出
力Arレーザー光を使用し、対物レンズの開口数は、N
A=0.9を用いている。ガラス原盤を一定の回転数で
回転させると共に、螺旋状に形成される溝のトラックピ
ッチが一定になるように、レーザー光を一定の速度で平
行移動させている。本発明の実施例では、すべてトラッ
クピッチ1.4μmのものについて示す。露光に使用す
るレーザー光強度には上限があるため、低速で回転させ
ることによってレーザー光を有効に利用できる。
力Arレーザー光を使用し、対物レンズの開口数は、N
A=0.9を用いている。ガラス原盤を一定の回転数で
回転させると共に、螺旋状に形成される溝のトラックピ
ッチが一定になるように、レーザー光を一定の速度で平
行移動させている。本発明の実施例では、すべてトラッ
クピッチ1.4μmのものについて示す。露光に使用す
るレーザー光強度には上限があるため、低速で回転させ
ることによってレーザー光を有効に利用できる。
【0022】本発明に係るランド&グルーブ記録用のU
溝基板は、ランド記録用のV溝を有する基板に較べて、
同じ深さならば露光現像によりフォトレジストを取り去
る体積が大きいため、より高出力のレーザー光が必要と
なる。しかし、回転数を低くすると1枚のガラス原盤を
露光するのに必要な時間が長くなるために、本実施例で
は600rpm一定で回転させて行っている。CAVで
露光するために、露光部のレーザー光の積分強度が半径
位置に比例するように設定する。本実施例では基板の作
製を効率的に行うために、1枚のディスクを半径位置に
よって複数のゾーンに分割し、各ゾーン毎に露光パワ
ー、露光時のフォーカスオフセットを変化させて露光を
行っている。
溝基板は、ランド記録用のV溝を有する基板に較べて、
同じ深さならば露光現像によりフォトレジストを取り去
る体積が大きいため、より高出力のレーザー光が必要と
なる。しかし、回転数を低くすると1枚のガラス原盤を
露光するのに必要な時間が長くなるために、本実施例で
は600rpm一定で回転させて行っている。CAVで
露光するために、露光部のレーザー光の積分強度が半径
位置に比例するように設定する。本実施例では基板の作
製を効率的に行うために、1枚のディスクを半径位置に
よって複数のゾーンに分割し、各ゾーン毎に露光パワ
ー、露光時のフォーカスオフセットを変化させて露光を
行っている。
【0023】各ゾーンの幅は、1mm程度に設定し、ゾ
ーンとゾーンの間に0.1mm程度の未露光バンドを設
けている。こうすることによって、ピックアップ装置を
用いて光磁気記録媒体を評価するときのゾーンの特定が
容易になるとともに、溝形状を測定するときに、各ゾー
ンに測定位置を合わせるのが容易になる。本実施例で
は、基板の溝形状は、STM(トンネル走査型顕微鏡)
で測定している。露光部の溝深さはほぼレジスト厚に等
しくなるが、ランドとグルーブのトラックピッチに対す
るデューティおよびランドとグルーブとの中間領域の傾
きは、実効的な露光パワー、ビームプロファイルおよび
現像時間とに依存する。そこで、実効的な露光パワーを
ゾーン毎に変化させてテスト露光を行い、光学顕微鏡を
用いてランドとグルーブのデューティーがほぼ50%5
0%になっているゾーンが存在することを確認した上で
スタンパを作製する。ただし、隣接するランドとグルー
ブの中間領域の占める幅は無視する。
ーンとゾーンの間に0.1mm程度の未露光バンドを設
けている。こうすることによって、ピックアップ装置を
用いて光磁気記録媒体を評価するときのゾーンの特定が
容易になるとともに、溝形状を測定するときに、各ゾー
ンに測定位置を合わせるのが容易になる。本実施例で
は、基板の溝形状は、STM(トンネル走査型顕微鏡)
で測定している。露光部の溝深さはほぼレジスト厚に等
しくなるが、ランドとグルーブのトラックピッチに対す
るデューティおよびランドとグルーブとの中間領域の傾
きは、実効的な露光パワー、ビームプロファイルおよび
現像時間とに依存する。そこで、実効的な露光パワーを
ゾーン毎に変化させてテスト露光を行い、光学顕微鏡を
用いてランドとグルーブのデューティーがほぼ50%5
0%になっているゾーンが存在することを確認した上で
スタンパを作製する。ただし、隣接するランドとグルー
ブの中間領域の占める幅は無視する。
【0024】(ディスクA)図1は、本発明における実
施例で使用した光磁気記録媒体用基板の断面を模式図で
示したものである。ランド部1とグルーブ部2の中間領
域3の傾きが急峻になっており、情報検出用の光の入射
方向である鉛直方向に対して、約30度の傾斜を有す
る。このような溝形状にするために、ガラス原盤の露光
時に対物レンズとフォトレジスト面との距離がジャスト
フォーカス時よりも約0.5μm遠ざけるように、フォ
ーカスオフセットをかけ、露光部分の線速に対する実効
的レーザー光の積分強度の比が、線速1m/secに対
して10mWとなるように設定している。
施例で使用した光磁気記録媒体用基板の断面を模式図で
示したものである。ランド部1とグルーブ部2の中間領
域3の傾きが急峻になっており、情報検出用の光の入射
方向である鉛直方向に対して、約30度の傾斜を有す
る。このような溝形状にするために、ガラス原盤の露光
時に対物レンズとフォトレジスト面との距離がジャスト
フォーカス時よりも約0.5μm遠ざけるように、フォ
ーカスオフセットをかけ、露光部分の線速に対する実効
的レーザー光の積分強度の比が、線速1m/secに対
して10mWとなるように設定している。
【0025】現像時間は、約15secで行う。ジャス
トフォーカス時よりも対物レンズがフォトレジスト面よ
りも遠いために、フォトレジスト内での、レーザー光の
等強度面は上に凸の円錐形になる。現像を行うと、実効
的な露光積分強度が一定の閾値を越えた部分のフォトレ
ジストが除去されるため、開口部より下方に向かって幅
の広がるグルーブになるように思われるが、実際には閾
値を越えていない上部のレジストも除去されてしまい、
また、射出成型により図1のような、開口部の広がった
グルーブが形成される。射出成型条件は、グルーブの転
写性が劣化しない範囲で、複屈折が小さくなるように金
型温度を高くし、射出速度を速めに設定する。
トフォーカス時よりも対物レンズがフォトレジスト面よ
りも遠いために、フォトレジスト内での、レーザー光の
等強度面は上に凸の円錐形になる。現像を行うと、実効
的な露光積分強度が一定の閾値を越えた部分のフォトレ
ジストが除去されるため、開口部より下方に向かって幅
の広がるグルーブになるように思われるが、実際には閾
値を越えていない上部のレジストも除去されてしまい、
また、射出成型により図1のような、開口部の広がった
グルーブが形成される。射出成型条件は、グルーブの転
写性が劣化しない範囲で、複屈折が小さくなるように金
型温度を高くし、射出速度を速めに設定する。
【0026】上述のようにして作製したPC基板に、第
1の誘電体層、磁気記録層、第2の誘電体層、反射層か
らなる4層構造の記録膜をスパッタリング法により成膜
する。第1の誘電体層は、Siターゲットを用いてAr
とN2 の混合ガス中で反応性スパッタリングで厚さ83
nmに成膜する。第1の誘電体層の上に、キュリー温度
が約200℃のフェリ磁性を有し、保磁力が約8kOe
と良好な垂直磁気異方性を示す遷移金属と希土類金属の
合金薄膜からなる磁気記録層を約22nm成膜しする。
その上に、第1の誘電体層と同じ条件で、厚さ20nm
の第2誘電体層を成膜し、さらにAlからなる厚み10
0nmの反射層を成膜する。反射層の上に、紫外線硬化
型樹脂を約10μm均一にスピンコートし紫外線を照射
して保護層を形成する。前期光磁気記録媒体のグルーブ
を形成していない平坦部に、基板側から波長680nm
の平行光を基板にほぼ垂直に入射させ反射光を測定する
と、反射率約18%、カー回転角0.9度、楕円率0.
3度が得られる。
1の誘電体層、磁気記録層、第2の誘電体層、反射層か
らなる4層構造の記録膜をスパッタリング法により成膜
する。第1の誘電体層は、Siターゲットを用いてAr
とN2 の混合ガス中で反応性スパッタリングで厚さ83
nmに成膜する。第1の誘電体層の上に、キュリー温度
が約200℃のフェリ磁性を有し、保磁力が約8kOe
と良好な垂直磁気異方性を示す遷移金属と希土類金属の
合金薄膜からなる磁気記録層を約22nm成膜しする。
その上に、第1の誘電体層と同じ条件で、厚さ20nm
の第2誘電体層を成膜し、さらにAlからなる厚み10
0nmの反射層を成膜する。反射層の上に、紫外線硬化
型樹脂を約10μm均一にスピンコートし紫外線を照射
して保護層を形成する。前期光磁気記録媒体のグルーブ
を形成していない平坦部に、基板側から波長680nm
の平行光を基板にほぼ垂直に入射させ反射光を測定する
と、反射率約18%、カー回転角0.9度、楕円率0.
3度が得られる。
【0027】(ディスクB)図2は、本発明における実
施例で使用した光磁気記録媒体用基板の断面を模式図で
示したものである。ランド部4とグルーブ部5の中間領
域6の傾きが、情報検出用の光の入射方向である鉛直方
向に対して約60度になる。このような溝形状にするた
めに、ガラス原盤の露光時に対物レンズとフォトレジス
ト面との距離がジャストフォーカス時よりも約0.4μ
m近づくように、フォーカスオフセットをかけ、露光部
分の線速に対する実効的レーザー光の積分強度の比が、
線速1m/secに対して12mWとなるように設定し
ている。現像時間は、約20secで行う。ジャストフ
ォーカス時よりも対物レンズがフォトレジスト面よりも
近いために、フォトレジスト内での、レーザー光の等強
度面は下に凸の円錐形になる。現像を行うと、実効的な
露光積分強度が一定の閾値を越えた部分のフォトレジス
トが除去されるため、開口部に向かって幅の広がるグル
ーブになる。このような条件で作成したスタンパを用い
て、ディスクAと同条件で射出成型を行い、ディスクA
と同じバッチで同時に記録膜の形成を行う。
施例で使用した光磁気記録媒体用基板の断面を模式図で
示したものである。ランド部4とグルーブ部5の中間領
域6の傾きが、情報検出用の光の入射方向である鉛直方
向に対して約60度になる。このような溝形状にするた
めに、ガラス原盤の露光時に対物レンズとフォトレジス
ト面との距離がジャストフォーカス時よりも約0.4μ
m近づくように、フォーカスオフセットをかけ、露光部
分の線速に対する実効的レーザー光の積分強度の比が、
線速1m/secに対して12mWとなるように設定し
ている。現像時間は、約20secで行う。ジャストフ
ォーカス時よりも対物レンズがフォトレジスト面よりも
近いために、フォトレジスト内での、レーザー光の等強
度面は下に凸の円錐形になる。現像を行うと、実効的な
露光積分強度が一定の閾値を越えた部分のフォトレジス
トが除去されるため、開口部に向かって幅の広がるグル
ーブになる。このような条件で作成したスタンパを用い
て、ディスクAと同条件で射出成型を行い、ディスクA
と同じバッチで同時に記録膜の形成を行う。
【0028】図3は本発明の実施例で使用した、光情報
検出装置の一例を模式図で示したものである。スピンド
ルモータ8により回転する光磁気ディスク7に、半導体
レーザー9より出射した光が、コリメータレンズ10に
より平行光となり偏光ビームスプリッター11(以下P
BS)を介して、対物レンズ12により集光される。本
発明の実施例では、波長680nmの半導体レーザー9
と、NA=0.55の対物レンズ12を使用している。
光磁気ディスク7により反射された光は、PBS11、
PBS14、シリンドリカルレンズ15を介して、収束
レンズ16により、4分割光検出器17に集光される。
この4分割光検出器17の信号は、非点収差法によるフ
ォーカスサーボ信号と、プッシュプル法によるトラッキ
ングサーボ信号として利用し、対物レンズ12の動きを
制御して、フォーカシングおよびトラッキングを行う。
ランド部およびグルーブ部へのトラッキングの切り替え
は、プッシュプル信号のゼロクロス位置での信号の傾き
の正負を利用する。PBS14を通過した光は、1/2
波長板18およびPBS19を介して、収束レンズ2
0、21によりそれぞれ光検出器22、23上に集光さ
れる。この光検出器22、23の差信号より、光磁気信
号を読み出す。
検出装置の一例を模式図で示したものである。スピンド
ルモータ8により回転する光磁気ディスク7に、半導体
レーザー9より出射した光が、コリメータレンズ10に
より平行光となり偏光ビームスプリッター11(以下P
BS)を介して、対物レンズ12により集光される。本
発明の実施例では、波長680nmの半導体レーザー9
と、NA=0.55の対物レンズ12を使用している。
光磁気ディスク7により反射された光は、PBS11、
PBS14、シリンドリカルレンズ15を介して、収束
レンズ16により、4分割光検出器17に集光される。
この4分割光検出器17の信号は、非点収差法によるフ
ォーカスサーボ信号と、プッシュプル法によるトラッキ
ングサーボ信号として利用し、対物レンズ12の動きを
制御して、フォーカシングおよびトラッキングを行う。
ランド部およびグルーブ部へのトラッキングの切り替え
は、プッシュプル信号のゼロクロス位置での信号の傾き
の正負を利用する。PBS14を通過した光は、1/2
波長板18およびPBS19を介して、収束レンズ2
0、21によりそれぞれ光検出器22、23上に集光さ
れる。この光検出器22、23の差信号より、光磁気信
号を読み出す。
【0029】図4には、本発明で使用した光情報検出装
置のもう一つの例を示す。PBS14までは、上述の図
4の光情報検出装置と同じ構造であるが、光磁気信号を
読み出す光学系として、ハーフミラープリズム24によ
り光は、2つに分けられ、それぞれ1/2波長板25、
26を介した後に、ウォランストンプリズム27を通過
し、その際に偏光方向に依存してそれぞれの光は2つの
方向に分けられ、収束レンズ28、29により、それぞ
れ2分割ダイオード30、31上に集光される。この装
置では、ランド部とグルーブ部の偏光成分の位相補償
を、別々に行えるという利点がある。また、ウォランス
トンプリズム27を用いることで、PBSに較べて消光
比が高いために、再生信号のノイズを小さくできる。ま
た、装置を小型化できる。
置のもう一つの例を示す。PBS14までは、上述の図
4の光情報検出装置と同じ構造であるが、光磁気信号を
読み出す光学系として、ハーフミラープリズム24によ
り光は、2つに分けられ、それぞれ1/2波長板25、
26を介した後に、ウォランストンプリズム27を通過
し、その際に偏光方向に依存してそれぞれの光は2つの
方向に分けられ、収束レンズ28、29により、それぞ
れ2分割ダイオード30、31上に集光される。この装
置では、ランド部とグルーブ部の偏光成分の位相補償
を、別々に行えるという利点がある。また、ウォランス
トンプリズム27を用いることで、PBSに較べて消光
比が高いために、再生信号のノイズを小さくできる。ま
た、装置を小型化できる。
【0030】図3の光情報検出装置において、1/2波
長板18の代わりにバビネソレイユ板を用いたものを装
置Aとする。図4の光情報検出装置で、1/2波長板2
5、26の代わりにバビネソレイユ板を2つ配置したも
のを装置Bとする。図3の1/2波長板18の代わり
に、電気光学素子を配置したものを装置Cとする。図4
において、1/2波長板25、26をそれぞれ別個に光
軸に対して斜めに配置したものを装置Dとする。
長板18の代わりにバビネソレイユ板を用いたものを装
置Aとする。図4の光情報検出装置で、1/2波長板2
5、26の代わりにバビネソレイユ板を2つ配置したも
のを装置Bとする。図3の1/2波長板18の代わり
に、電気光学素子を配置したものを装置Cとする。図4
において、1/2波長板25、26をそれぞれ別個に光
軸に対して斜めに配置したものを装置Dとする。
【0031】上述のディスクA,Bについて装置Aから
Dを用いて、クロストークを調べた。クロストーク量
は、5つの隣接するランドまたはグルーブ領域のデータ
を一定の磁界とレーザー光を用いて消去し、次に、中心
のランドまたはグルーブにマーク長2.0μmのマーク
を磁界変調方式で記録し、そのキャリアレベルCCを測
定した後に、隣接する両側のランドまたはグルーブを再
生し、そのキャリアレベルを測定した値のうち高い方の
値をCMAX とし、クロストークCCR=CMAX −C C を求
めた。クロストーク量をランドとグルーブについてそれ
ぞれ測定し、符号も含めて値の大きい方を表1に示して
いる。CC の書き込み記録パワーは、CCの書き込みパ
ワー依存性を測定して、その値が飽和するパワーPS に
設定した。また、再生、パワーは、すべて0.74mW
一定で行った。
Dを用いて、クロストークを調べた。クロストーク量
は、5つの隣接するランドまたはグルーブ領域のデータ
を一定の磁界とレーザー光を用いて消去し、次に、中心
のランドまたはグルーブにマーク長2.0μmのマーク
を磁界変調方式で記録し、そのキャリアレベルCCを測
定した後に、隣接する両側のランドまたはグルーブを再
生し、そのキャリアレベルを測定した値のうち高い方の
値をCMAX とし、クロストークCCR=CMAX −C C を求
めた。クロストーク量をランドとグルーブについてそれ
ぞれ測定し、符号も含めて値の大きい方を表1に示して
いる。CC の書き込み記録パワーは、CCの書き込みパ
ワー依存性を測定して、その値が飽和するパワーPS に
設定した。また、再生、パワーは、すべて0.74mW
一定で行った。
【0032】本実施例では示していないが、光磁気記録
媒体の書き込みパワー感度を高パワー側へシフトさせる
ことによって、再生パワーを大きくすることができるた
め、記録特性が向上する。ディスクの回転数は、測定半
径位置での線速度が5m/secとなるように設定し
た。装置Aおよび装置Cにおいては、トラッキングをか
けたランド部またはグルーブ部に対して、バビネソレイ
ユ板または電気光学素子を調節して、2μmマークに対
応する1.25MHzのC/Nが最大になるようにした
状態で、隣接するグルーブ部またはランド部にトラッキ
ングしてキャリアレベルを測定しクロストークを求め
た。装置Cで電気光学素子を用いた時には、キャリアレ
ベル信号をフィードバックさせて、自動的に位相補償で
きるような構造を設けた。装置BおよびDにおいては、
2分割光検出器30に集光される光学系をランド部に、
2分割光検出器31に集光される光学系をグルーブ部に
割り振り、それぞれの光学系で、バビネソレイユ板また
は1/2波長板を調節して位相補償条件を最適化してク
ロストークの測定を行った。
媒体の書き込みパワー感度を高パワー側へシフトさせる
ことによって、再生パワーを大きくすることができるた
め、記録特性が向上する。ディスクの回転数は、測定半
径位置での線速度が5m/secとなるように設定し
た。装置Aおよび装置Cにおいては、トラッキングをか
けたランド部またはグルーブ部に対して、バビネソレイ
ユ板または電気光学素子を調節して、2μmマークに対
応する1.25MHzのC/Nが最大になるようにした
状態で、隣接するグルーブ部またはランド部にトラッキ
ングしてキャリアレベルを測定しクロストークを求め
た。装置Cで電気光学素子を用いた時には、キャリアレ
ベル信号をフィードバックさせて、自動的に位相補償で
きるような構造を設けた。装置BおよびDにおいては、
2分割光検出器30に集光される光学系をランド部に、
2分割光検出器31に集光される光学系をグルーブ部に
割り振り、それぞれの光学系で、バビネソレイユ板また
は1/2波長板を調節して位相補償条件を最適化してク
ロストークの測定を行った。
【0033】
【表1】
【0034】クロストーク値はディスクA,Bどちらに
おいても、−24dB以下であり、3.5インチMOデ
ィスクの640MBのISO規格と比較すると、測定方
法が多少ことなるものの、いずれも規格である−23d
Bをクリアーしており、且つ、ディスクBは−30dB
以下と、より好ましい結果を示している。図5には、デ
ィスクAと較べてクロストークの値が小さかったディス
クBについて、装置Aを用いて、クロストークの書き込
みパワーを調べた結果を示す。書き込みパワーが4.6
〜5.9mWの範囲でクロストークが−30dB以下の
条件を満たしていることがわかる。さらに同じディス
ク、同じ装置でC/Nのマーク長依存性を調べてたとこ
ろ、マーク長0.5μmでも46dBのC/Nが得られ
た。
おいても、−24dB以下であり、3.5インチMOデ
ィスクの640MBのISO規格と比較すると、測定方
法が多少ことなるものの、いずれも規格である−23d
Bをクリアーしており、且つ、ディスクBは−30dB
以下と、より好ましい結果を示している。図5には、デ
ィスクAと較べてクロストークの値が小さかったディス
クBについて、装置Aを用いて、クロストークの書き込
みパワーを調べた結果を示す。書き込みパワーが4.6
〜5.9mWの範囲でクロストークが−30dB以下の
条件を満たしていることがわかる。さらに同じディス
ク、同じ装置でC/Nのマーク長依存性を調べてたとこ
ろ、マーク長0.5μmでも46dBのC/Nが得られ
た。
【0035】そこで、最短マーク長0.55μmの1−
7変調方式のランダム信号についてジッター値の書き込
みパワー依存性を調べた結果を図6に示す。読み出しレ
ーザーパワーは、上述のクロストーク測定と同じ0.7
4mWで行った。信号はまずランドに書き込んだ後にグ
ルーブに書き込んでいる。クロスイレーズの影響でラン
ド部分のジッター値が高いものの、書き込みパワーが
5.0〜6.5mWの範囲で8%以下のジッター値が得
られた。更に、最短マーク長を0.48μmにして測定
したところ、ジッターのパワーマージンは狭いものの1
0%以下のジッター値が得られた。
7変調方式のランダム信号についてジッター値の書き込
みパワー依存性を調べた結果を図6に示す。読み出しレ
ーザーパワーは、上述のクロストーク測定と同じ0.7
4mWで行った。信号はまずランドに書き込んだ後にグ
ルーブに書き込んでいる。クロスイレーズの影響でラン
ド部分のジッター値が高いものの、書き込みパワーが
5.0〜6.5mWの範囲で8%以下のジッター値が得
られた。更に、最短マーク長を0.48μmにして測定
したところ、ジッターのパワーマージンは狭いものの1
0%以下のジッター値が得られた。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る光磁気記録媒体は、隣接するランド部とグルーブとの
中間領域が情報検出用の光の入射方向に対して傾いてお
り、この傾きによりランド部とグルーブ部とで、情報を
読み出す際の最適な位相補償条件が異なる。また、本発
明に係る光情報検出装置では、ランド部とグルーブ部と
のそれぞれについて、最適な位相補償を行うことができ
る。
る光磁気記録媒体は、隣接するランド部とグルーブとの
中間領域が情報検出用の光の入射方向に対して傾いてお
り、この傾きによりランド部とグルーブ部とで、情報を
読み出す際の最適な位相補償条件が異なる。また、本発
明に係る光情報検出装置では、ランド部とグルーブ部と
のそれぞれについて、最適な位相補償を行うことができ
る。
【0037】前記光磁気記録媒体に前記情報検出装置を
用いて情報の記録再生を行うと、ランドまたはグルーブ
に対して別個に位相補償条件を最適化することで、隣接
するグルーブまたはランドからのクロストーク信号は、
位相補償条件よりずれ、それにより信号振幅が減少す
る。この作用により、本発明に係る光磁気記録媒体およ
び光情報検出装置において、クロストークを低減する効
果が得られる。
用いて情報の記録再生を行うと、ランドまたはグルーブ
に対して別個に位相補償条件を最適化することで、隣接
するグルーブまたはランドからのクロストーク信号は、
位相補償条件よりずれ、それにより信号振幅が減少す
る。この作用により、本発明に係る光磁気記録媒体およ
び光情報検出装置において、クロストークを低減する効
果が得られる。
【0038】このクロストークの低減効果により、光磁
気記録媒体のランド&グルーブ記録において、高密度記
録が可能となる。本実施例で示したように、本発明に係
る光磁気記録媒体および光検出装置を用いると、トラッ
クピッチ1.4μmのランド&グルーブ記録で、最短マ
ーク長0.48μmの1−7変調のランダム信号の記録
再生において、ジッター特性として10%以下の値が得
られる。このことにより、ISO規格3.5インチ記録
容量230MB光磁気ディスクとほぼ同じトラックピッ
チの光磁気ディスクを用いて、同じ3.5インチのIS
O規格640MBディスクの2倍以上の記録容量1.5
GBが得られる効果があることがわかった。
気記録媒体のランド&グルーブ記録において、高密度記
録が可能となる。本実施例で示したように、本発明に係
る光磁気記録媒体および光検出装置を用いると、トラッ
クピッチ1.4μmのランド&グルーブ記録で、最短マ
ーク長0.48μmの1−7変調のランダム信号の記録
再生において、ジッター特性として10%以下の値が得
られる。このことにより、ISO規格3.5インチ記録
容量230MB光磁気ディスクとほぼ同じトラックピッ
チの光磁気ディスクを用いて、同じ3.5インチのIS
O規格640MBディスクの2倍以上の記録容量1.5
GBが得られる効果があることがわかった。
【0039】本発明に係る技術は、光情報検出装置に使
用する光の波長に依らず普遍的なものであるため、将
来、緑や青色の半導体レーザーが光情報検出装置の光源
として用いられても、上述の効果が得られる。本発明の
光磁気記録媒体において、隣接するランドとグルーブの
中間領域の傾きを制御する以外は、現行の光磁気記録媒
体と同じ構成で製造できるため、生産コストを抑えるこ
とができる。
用する光の波長に依らず普遍的なものであるため、将
来、緑や青色の半導体レーザーが光情報検出装置の光源
として用いられても、上述の効果が得られる。本発明の
光磁気記録媒体において、隣接するランドとグルーブの
中間領域の傾きを制御する以外は、現行の光磁気記録媒
体と同じ構成で製造できるため、生産コストを抑えるこ
とができる。
【0040】本発明の光情報検出装置においては、位相
を補償する手段として、既存の光学素子を用いており、
ドライブ装置製造における負担は小さい。位相補償を行
う素子を有する磁気カー効果検出系を2つ用いること
で、位相補償を含めた光学素子の調整は、製造時の初期
調整で済む。また、位相補償手段として、電気光学素子
を使用することで位相調整が電気的に自動で行える。上
述のように、本発明に係る光情報検出装置では、製造、
調整において、低コストで利便性が良いという効果が得
られる。
を補償する手段として、既存の光学素子を用いており、
ドライブ装置製造における負担は小さい。位相補償を行
う素子を有する磁気カー効果検出系を2つ用いること
で、位相補償を含めた光学素子の調整は、製造時の初期
調整で済む。また、位相補償手段として、電気光学素子
を使用することで位相調整が電気的に自動で行える。上
述のように、本発明に係る光情報検出装置では、製造、
調整において、低コストで利便性が良いという効果が得
られる。
【図1】本発明の実施例におけるディスクAの基板の断
面を示す模式図である。
面を示す模式図である。
【図2】本発明の実施例におけるディスクBの基板の断
面を示す模式図である。
面を示す模式図である。
【図3】本発明の実施例における光検出装置(装置A,
C)の構造を示す模式図である。
C)の構造を示す模式図である。
【図4】本発明の実施例における光検出装置(装置B,
D)の構造を示す模式図である。
D)の構造を示す模式図である。
【図5】本発明の実施例におけるクロストークの書き込
みパワー依存性(ディスクB,装置A)を示すグラフで
ある。
みパワー依存性(ディスクB,装置A)を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の実施例におけるジッター特性の書き込
みパワー依存性を示すグラフである。
みパワー依存性を示すグラフである。
1.ランド部 2.グルーブ部 3.中間領域 4.ランド部 5.グルーブ部 6.中間領域 7.光磁気ディスク 8.スピンドルモータ 9.半導体レーザー 10.コリメータレンズ 11.偏光ビームスプリッター(PBS) 12.対物レンズ 13.浮上磁気ヘッド 14.PBS 15.シリンドリカルレンズ 16.収束レンズ 17.4分割光検出器 18.1/2波長板 19.PBS 20.収束レンズ 21.収束レンズ 22.光検出器 23.光検出器 24.ハーフミラープリズム 25.1/2波長板 26.1/2波長板 27.ウォランストンプリズム 28.収束レンズ 29.収束レンズ 30.2分割光検出器 31.2分割光検出器
Claims (6)
- 【請求項1】 同心円あるいは螺旋状のほぼ平坦なラン
ドおよびグルーブからなる記録トラックを有する光磁気
記録媒体において、隣接する前記ランドとグルーブとの
中間領域が情報を検出するための光の入射方向に対して
傾いていることを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】 前記した中間領域と情報検出用の光の入
射方向とのなす角度が45度〜85度である請求項1に
記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項3】 同心円あるいは螺旋状のほぼ平坦なラン
ドおよびグルーブからなる記録トラックを有し、隣接す
る前記ランドとグルーブとの中間領域が情報を検出する
ための光の入射方向に対して傾いていることを特徴とす
る光磁気記録媒体に記録した信号を検出する光情報検出
装置において、磁気カー効果検出光学系に光学的な位相
差を与える手段を有することを特徴とする光情報検出装
置。 - 【請求項4】 前記磁気カー効果検出光学系を2つ有
し、該2つの磁気カー効果検出光学系がそれぞれにおい
て異なる位相差を与える手段を有する請求項3に記載の
光情報検出装置。 - 【請求項5】 前記位相差を与える手段が電気光学素子
である請求項3又は4に記載の光情報検出装置。 - 【請求項6】 前記位相差を与える手段が1/2波長板
であり、該1/2波長板が光軸に対して傾いている請求
項3又は4に記載の光情報検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8022422A JPH09212928A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 光磁気記録媒体および光情報検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8022422A JPH09212928A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 光磁気記録媒体および光情報検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09212928A true JPH09212928A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=12082252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8022422A Pending JPH09212928A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 光磁気記録媒体および光情報検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09212928A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6091693A (en) * | 1998-06-30 | 2000-07-18 | Fujitsu Limited | Optical recording medium and optical information storage unit |
| US6108280A (en) * | 1998-06-30 | 2000-08-22 | Fujitsu Ltd. | Optical information storage unit |
| US6115330A (en) * | 1998-06-30 | 2000-09-05 | Fujitsu Limited | Optical information storage unit for recording and/or reproducing information on both the lands and the grooves of an optical medium |
| US6212152B1 (en) | 1998-02-04 | 2001-04-03 | Fujitsu Limited | Optical information detection apparatus |
| WO2002077987A1 (en) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Hitachi Maxell, Ltd. | Magnetooptic recording medium and reprodcuing method therefor |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP8022422A patent/JPH09212928A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6212152B1 (en) | 1998-02-04 | 2001-04-03 | Fujitsu Limited | Optical information detection apparatus |
| US6359851B2 (en) | 1998-02-04 | 2002-03-19 | Fujitsu Limited | Optical information detection apparatus |
| US6091693A (en) * | 1998-06-30 | 2000-07-18 | Fujitsu Limited | Optical recording medium and optical information storage unit |
| US6108280A (en) * | 1998-06-30 | 2000-08-22 | Fujitsu Ltd. | Optical information storage unit |
| US6115330A (en) * | 1998-06-30 | 2000-09-05 | Fujitsu Limited | Optical information storage unit for recording and/or reproducing information on both the lands and the grooves of an optical medium |
| WO2002077987A1 (en) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Hitachi Maxell, Ltd. | Magnetooptic recording medium and reprodcuing method therefor |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030610 |